説明

エラー解決システム、その解決方法、プログラム、及び携帯端末

【課題】システム内で生じるエラーを迅速かつ容易に解決すること。
【解決手段】エラー解決システム10は、サーバ1と、携帯端末2と、サーバ1と通信接続し携帯端末2から非接触で所定情報を読み取る情報読取手段と、を備える。携帯端末2は、サーバ1、情報読取手段、及び携帯端末2において生じるエラーに対応するエラー情報と、エラーを解決するための解決方法と、が夫々対応付けられた解決テーブル情報を記憶する記憶手段と、当該システム10内で発生したエラーに対応するエラー情報と、記憶手段に記憶された解決テーブル情報と、に基づいて、エラーを解決するための解決方法を検索するエラー解決手段と、エラー解決手段により検索された解決方法と、対応するエラーとを表示する表示手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム内で生じるエラーの解決方法を、ユーザに対して提示するエラー解決システム、その解決方法、プログラム、及び携帯端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、非接触IC(Integrated Circuit)チップが搭載された携帯電話などの携帯端末が普及しており、これを利用した交通機関の乗車券、電子マネー、商品クーポン券などの様々なサービスが多く利用されている(例えば、特許文献1参照)。そのようなサービスの中において、携帯端末を非接触ICチップリーダーに接近させ所定データを読み込ませた場合、例えば、乗車券の期限切れや料金不足などによりエラーが頻繁に発生することも想定される。
【0003】
ここで、上記のようなサービスにおいて、エラーの早期解決が要望されることが多いが、例えば、非接触ICチップリーダー上の表示を見逃す、あるいは適切な表示媒体がない等により、エラーの原因が分からずユーザを困惑させることがある。
【0004】
上記のような問題を解決すべく、例えば、サーバが、携帯端末で発生するエラーのエラー原因及び解決方法を含む問題解決情報を格納し、その問題解決情報を携帯端末に送信する無線通信システムが知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−99080号公報
【特許文献2】特開2006−319828号公報
【特許文献3】特開2004−213548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献2に示す無線通信システムにおいては、サーバに問題解決情報が格納されているため、例えば、サーバ内に問題が生じた場合に携帯端末でそのエラーを確認できない虞があり、また、サーバに処理負荷が集中することも考えられる。なお、上記特許文献3において、携帯端末にエラー情報及びその解決方法を表示させることが開示されているが、具体的な解決方法については開示されていない。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、システム内で生じるエラーを迅速かつ容易に解決できるエラー解決システム、その解決方法、プログラム、及び携帯端末を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、サーバと、携帯端末と、前記サーバと通信接続し前記携帯端末から非接触で所定情報を読み取る情報読取手段と、を備えるエラー解決システムであって、前記携帯端末は、前記サーバ、前記情報読取手段、及び前記携帯端末において生じるエラーに対応するエラー情報と、該エラーを解決するための解決方法と、が夫々対応付けられた解決テーブル情報を記憶する記憶手段と、当該システム内で発生した前記エラーに対応するエラー情報と、前記記憶手段に記憶された前記解決テーブル情報と、に基づいて、前記エラーを解決するための解決方法を検索するエラー解決手段と、前記エラー解決手段により検索された前記解決方法と、対応する前記エラーとを表示する表示手段と、を有する、ことを特徴とするエラー解決システムである。
【0009】
他方、上記目的を達成するための本発明の一態様は、サーバと、携帯端末と、前記サーバと通信接続し前記携帯端末から非接触で所定情報を読み取る情報読取手段と、を備えるエラー解決システムの解決方法であって、前記サーバ、前記情報読取手段、及び前記携帯端末において生じるエラーに対応するエラー情報と、該エラーを解決するための解決方法と、が夫々対応付けられた解決テーブル情報と、システム内で発生した前記エラーに対応するエラー情報と、に基づいて、前記エラーを解決するための解決方法を、前記携帯端末において検索するステップと、前記検索された解決方法と、対応する前記エラーと、を前記携帯端末に表示するステップと、を含む、ことを特徴とするエラー解決システムの解決方法であってもよい。
【0010】
また、上記目的を達成するための本発明の一態様は、サーバと、携帯端末と、前記サーバと通信接続し前記携帯端末から非接触で情報を読み取る情報読取手段と、を備えるエラー解決システムのプログラムであって、前記サーバ、前記情報読取手段、及び前記携帯端末において生じるエラーに対応するエラー情報と該エラーを解決するための解決方法とが夫々対応付けられた解決テーブル情報と、システム内で発生した前記エラーに対応するエラー情報と、に基づいて、前記エラーを解決するための解決方法を、前記携帯端末において検索する処理と、前記検索された解決方法と対応する前記エラーとを前記携帯端末に表示する処理と、をコンピュータに実行させる、ことを特徴とするエラー解決システムのプログラムであってもよい。
【0011】
さらに、上記目的を達成するための本発明の一態様は、サーバ、該サーバと通信接続し当該携帯端末から非接触で所定情報を読み取る情報読取手段、及び当該携帯端末、において生じるエラーに対応するエラー情報と、該エラーを解決するための解決方法と、が夫々対応付けられた解決テーブル情報を記憶する記憶手段と、システム内で発生した前記エラーに対応するエラー情報と、前記記憶手段に記憶された前記解決テーブル情報と、に基づいて、前記エラーを解決するための解決方法を検索するエラー解決手段と、前記エラー解決手段により検索された前記解決方法と、対応する前記エラーと、を表示する表示手段と、を備える、ことを特徴とする携帯端末であってもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、システム内で生じるエラーを迅速かつ容易に解決できるエラー解決システム、その解決方法、プログラム、及び携帯端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係るエラー解決システムの概略的なシステムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るエラー解決システムの携帯端末の概略的なシステム構成を示すブロック図である。
【図3】エラー情報と解決方法とが夫々対応付けられた解決テーブル情報の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るエラー解決システムの処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係るエラー解決システムによる解決方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るエラー解決システムの概略的なシステムの構成を示す構成図である。本実施の形態に係るエラー解決システム10は、少なくとも1つのサーバ1と、サーバ1と無線により通信接続する少なくとも1つの携帯端末2と、サーバ1と無線により通信接続し、携帯端末2から非接触で所定情報を読み取る少なくとも1つの非接触IC(Integrated Circuit)チップリーダー3と、を備えている。
【0015】
サーバ1は、携帯端末2及び非接触ICチップリーダー3と通信ネットワーク網を介して夫々通信接続して、これら携帯端末2及び非接触ICチップリーダー3との間でデータの送受信を行い、所定のデータ処理を行う。携帯端末2は、例えば、携帯電話機、PDAなどの小型端末であり、各種のデータを保持可能な非接触ICチップ29を内蔵している。なお、携帯端末2とサーバ1とは、非接触ICチップリーダー3を介して通信接続されていてもよい。
【0016】
非接触ICチップリーダー3は、情報読取手段の一具体例であり、例えば、電車やバスの改札、建物の出入口、コンビニエンスストア等の店舗内などに設けられており、携帯端末2が接近すると、携帯端末2に内蔵された非接触ICチップ29から、期限情報、認証情報などの所定情報を読み取る。
【0017】
例えば、図1に示すように、非接触ICチップリーダー3が通信待ちの状態において、携帯端末2の非接触ICチップ29を非接触ICチップリーダー3に接近させると、非接触ICチップ29と非接触ICチップリーダー3とはデータ通信を行う。
【0018】
このとき、非接触ICチップリーダー3は、サーバ1と通信接続を行い、携帯端末2の非接触ICチップ29との通信結果をサーバ1に対して通知する。
【0019】
図2は、本実施の形態に係るエラー解決システムの携帯端末の概略的なシステム構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る携帯端末2は、CPU(Central Processing Unit)21と、ROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、補助記憶装置24と、キー入力部25と、操作キー部26と、表示制御部27と、表示部28と、非接触ICチップ29と、を有している。なお、CPU21、ROM22、RAM23、補助記憶装置24、キー入力部25、表示制御部27、及び非接触ICチップ29は、バス30を介して相互に接続されている。
【0020】
CPU21は、携帯端末2の中央処理装置として機能し、エラー解決手段の一具体例である。CPU21は、本システム10内で発生したエラーを解決するための解決方法を検索する機能を有している。例えば、CPU21は、本システム10内で発生したエラーに対応するエラー情報と、補助記憶装置24に記憶された解決テーブル情報と、に基づいて、解決テーブル情報からそのエラーを解決するための解決方法を検索する。ここで、本システム10内で発生するエラーとしては、例えば、携帯端末2の非接触ICチップ29と非接触ICチップリーダー3との接触時間不足、接触不良などの情報読取エラー、料金不足(チャージ不足)、期限切れ、条件不足、不正データ、サーバ1のダウン、非接触ICチップリーダー3の故障などの任意のエラーが含まれる。
【0021】
ROM22は、CPU21が実行するための各種の制御用プログラム、演算用プログラムなど固定的なデータを格納するためのメモリである。
【0022】
RAM23は、CPU21がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納するためのメモリである。RAM23は、非接触ICチップリーダー3から送信されるエラー情報を、所定領域に格納する。
【0023】
補助記憶装置24は、記憶手段の一具体例であり、例えば、携帯端末2内のデータを保持する電子媒体と、読み書きを行う駆動装置と、から構成されている。補助記憶装置24は、例えば、不揮発性メモリにより構成され、図3に示すような、サーバ1、非接触ICリーダー3、及び携帯端末2において生じるエラーに対応するエラー情報と、そのエラーを解決するための解決方法と、が夫々対応付けられた解決テーブル情報を記憶している。
【0024】
例えば、解決テーブル情報において、エラーID(エラーコード)、エラー内容、及び、そのエラーの解決方法が対応付けられて記憶されている。より具体的には、エラー情報の(エラーID:0001)は、(エラー内容:接続時間不足)及び(解決方法:もう一度接触)に夫々対応付けられている。なお、解決テーブル情報は、補助記憶装置24に記憶されているが、これに限らず、例えば、ROM22やRAM23に記憶されていてもよく、携帯端末2に内蔵される任意の記憶部に記憶させてもよい。
【0025】
さらに、CPU(変更手段)21が補助記憶装置24の解決テーブル情報を自動的に更新してもよく、或いは、ユーザが操作キー部26を介して補助記憶装置24の解除テーブル情報を変更(入力、削除、修正など)できるように構成されていてもよい。これにより、そのユーザの携帯端末2に応じた解決テーブル情報を作成することができ、より最適な解決方法を見出すことができる。
【0026】
サーバ1又は非接触ICチップリーダー3から送信されるエラー情報は、エラーIDを含んでおり、CPU21は、サーバ1又は非接触ICチップリーダー3から受信したエラー情報のエラーIDを用いて、補助記憶装置24の解決テーブル情報から、そのエラーIDに対応するエラー内容及び解決方法を検索する。
【0027】
キー入力部25は、操作キー部26から出力される入力信号を受付けて、入力処理を行う入力回路として構成されており、入力処理した入力信号を、バス30を介してCPU21に対して出力する。
【0028】
操作キー部26は、例えば、タッチパネルなどの押圧操作可能な複数のキーから構成されている。操作キー部26は、キー入力部25に接続されており、ユーザの各キーの押圧操作に応じた入力信号を、キー入力部25に対して出力する。
【0029】
表示制御部27は、CPU21からの制御信号に応じて、表示部28の表示を制御する制御回路として構成されている。表示部28は、例えば、携帯端末2本体の前面に配置されており、白黒あるいはカラーの液晶パネルあるいは有機EL(電子蛍光)等の表示装置として構成されている。表示部28は、表示制御部27に接続されており、表示制御部27からの制御信号に応じて各種の表示を行う。また、CPU21は、表示制御部27を制御することで、例えば、表示部28にエラー情報やその解決方法を表示させることができる。なお、CPU21と表示制御部27は、一体的に構成されていてもよい。
【0030】
非接触ICチップ29は、例えば、無線によって非接触ICチップリーダー3とデータの送受信を行うIC回路である。ここで、非接触ICチップリーダー3は、非接触ICチップ29と通信を行う際にサーバ1から所定データを参照し、通信結果を携帯端末2の非接触ICチップ29に通知する。
【0031】
図4は、本実施の形態に係るエラー解決システムの処理フローの一例を示すフローチャートである。ここで、例えば、携帯電話機などの携帯端末2を駅の改札などに設けられた非接触ICチップリーダー3に接近させた際に発生するエラーを想定する。
【0032】
まず、携帯端末2は非接触ICチップリーダー3との通信待ちの状態となっており、その状態で携帯端末2を非接触ICチップリーダー3に接近させると(ステップS101)、携帯端末2の非接触ICチップ29と非接触ICチップリーダー3とは、データ通信を行う。
【0033】
次に、非接触ICチップリーダー3は、通信ネットワーク網を介して、サーバ1と通信接続を行い、例えば、電子マネーなどの決済処理を行う(ステップS102)。
【0034】
ここで、携帯端末2のCPU21は、当該携帯端末2内においてエラーが発生せず、かつサーバ1及び非接触ICチップリーダー3からエラー情報を受信せずに決済処理を完了し、問題ないと判断したとき(ステップ103のYES)、表示制御部27を制御して表示部28に問題が無い旨(例えば、OK画面)の表示をさせる(ステップS104)。
【0035】
一方、携帯端末2のCPU21は、例えば、非接触ICチップリーダー3からエラー情報を受信し、問題あると判断したとき(ステップS103のNO)、そのエラー情報のエラーIDを用いて、補助記憶装置24の解除テーブル情報からそのエラーIDに対応するエラー内容及び解決方法を検索する(ステップS105)。
【0036】
携帯端末2のCPU21は、解除テーブル情報からそのエラー内容及び解決方法を検索できそのエラーを解決できたとき(ステップS106のYES)、表示制御部27を制御して、表示部28に検索した解決方法及びそのエラー内容を表示させ(ステップS107)、本処理を終了させる。ユーザは携帯端末2の表示部28を見て、そのエラーを迅速かつ容易に解決することができる。
【0037】
例えば、携帯端末2の非接触ICチップ29を利用した電子マネーによる決済処理において、情報読取エラーや料金不足などのエラーが発生した場合でも、ユーザは携帯端末2の表示部28に表示されたエラー内容及び解決方法を参照することで、そのエラー内容を即座に認識し、その解決方法に従って迅速かつ容易にエラーを解決することができる。
【0038】
一方、携帯端末2のCPU21は、解除テーブル情報からそのエラー内容及び解決方法を検索できずそのエラーを解決できなかったとき(ステップS106のNO)、表示制御部27を制御して表示部28に解決方法を表示できない旨(例えば、エラー画面)の表示をさせ(ステップS108)、本処理を終了させる。
【0039】
なお、上記のように、その携帯端末2において解決方法が検索できない場合のみ、例えば、非接触ICチップリーダー3又はサーバ1に接続し、非接触ICチップリーダー3又はサーバ1側でそのエラーの解決を行っても良い。すなわち、通常は、各携帯端末2側で迅速かつ容易にそのエラーの解決を行い、各携帯端末2でそのエラーの解決が出来ない場合だけ、非接触ICチップリーダー3又はサーバ1側でそのエラーの解決を行う。これにより、非接触ICチップリーダー3又はサーバ1側の処理負荷を軽減しつつ、迅速、容易かつ確実に各エラーの解決を行うことができる。
【0040】
ここで、上記エラーの解決方法について更に詳細に説明する。図5は、本実施の形態に係るエラー解決システムによる解決方法の一例を示すフローチャートである。
【0041】
まず、携帯端末2のCPU21は、エラー情報を非接触ICチップリーダー3又はサーバ1から取得できているか否かを判断する(ステップS201)。
【0042】
携帯端末2のCPU21は、エラー情報を非接触ICチップリーダー3又はサーバ1から取得できていないと判断すると(ステップS201のNO)、表示制御部27を制御して表示部28にエラー情報を取得できていない旨(例えば、エラー画面)の表示を行い(ステップS202)、本処理を終了する。
【0043】
一方、携帯端末2のCPU21は、エラー情報を非接触ICチップリーダー3又はサーバ1から取得できている場合(ステップS201のYES)、補助記憶装置24から解決テーブル情報を読出す(ステップS203)。
【0044】
次に、携帯端末2のCPU21は、読出した解決テーブル情報の中から、そのエラー情報のエラーIDに対応する解決方法を検索する(ステップS204)。このように、システム10内で生じたエラーを各携帯端末2内で解決できるため、例えば、通信状態、サーバ1及び非接触ICチップリーダー3の状態などに影響されること無く、迅速かつ容易にエラーを解決することができる。
【0045】
その後、携帯端末2のCPU21は、表示制御部27を制御して表示部28に、検索した解決方法及び対応するエラー内容を表示させ(ステップS205)、本処理を終了させる。例えば、電車、バスなどの交通機関の乗車券認証において、料金不足、期限切れ、認証エラー、情報読取エラーなどのエラーが発生した場合でも、ユーザは、携帯端末2の表示部28に表示されたエラー内容及び解決方法を参照し、そのエラー内容を即座に認識し、その解決方法に従った操作を行うことで、迅速かつ容易にエラーを解決することができる。
【0046】
以上、本実施の形態に係るエラー解決システム10において、携帯端末2は、補助記憶装置24に記憶された解決テーブル情報から、本システム10で発生したエラーの解決方法を検索し、検索した解決方法及びそのエラー内容を表示部28に表示させる。これにより、携帯端末2のユーザは、表示部28に表示された解決方法に従って、そのエラーを迅速かつ容易に解決することができる。
【0047】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0048】
上記実施の形態において、携帯端末2はそのエラーの解決方法及びエラー内容を表示部28に表示させているが、これに限らず、そのエラーの解決方法及びエラー内容をスピーカーなどの音声出力手段を用いて音声により出力させてもよい。
【0049】
また、上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、例えば、図4や図5に示す処理を、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0050】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
【0051】
また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0052】
さらに、上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0053】
(付記1)
サーバと、携帯端末と、前記サーバと通信接続し前記携帯端末から非接触で所定情報を読み取る情報読取手段と、を備えるエラー解決システムであって、前記携帯端末は、前記サーバ、前記情報読取手段、及び前記携帯端末において生じるエラーに対応するエラー情報と、該エラーを解決するための解決方法と、が夫々対応付けられた解決テーブル情報を記憶する記憶手段と、当該システム内で発生した前記エラーに対応するエラー情報と、前記記憶手段に記憶された前記解決テーブル情報と、に基づいて、前記エラーを解決するための解決方法を検索するエラー解決手段と、前記エラー解決手段により検索された前記解決方法と、対応する前記エラーとを表示する表示手段と、を有する、ことを特徴とするエラー解決システム。
(付記2)
(付記1)のエラー解決システムであって、前記情報読取手段は、前記携帯端末に内蔵された非接触ICチップから所定情報を非接触で読み取る非接触ICチップリーダーである、ことを特徴とするエラー解決システム。
(付記3)
(付記1)又は(付記2)のエラー解決システムであって、前記携帯端末は、エラーIDを含む前記エラー情報を前記情報読取手段又は前記サーバから取得する、ことを特徴とするエラー解決システム。
(付記4)
(付記1)乃至(付記3)のうちいずれかのエラー解決システムであって、前記エラー情報は、料金不足、期限切れ、情報読取エラー、又は認証エラーを含む、ことを特徴とするエラー解決システム。
(付記5)
(付記1)乃至(付記4)のうちいずれかのエラー解決システムであって、前記記憶手段に記憶された前記解決テーブル情報を変更する変更手段を更に備える、ことを特徴とするエラー解決システム。
(付記6)
(付記1)乃至(付記5)のうちいずれかのエラー解決システムであって、前記携帯端末は、前記解決方法と対応するエラーとを音声で出力する音声出力手段を更に有する、ことを特徴とするエラー解決システム。
(付記7)
サーバと、携帯端末と、前記サーバと通信接続し前記携帯端末から非接触で所定情報を読み取る情報読取手段と、を備えるエラー解決システムの解決方法であって、前記サーバ、前記情報読取手段、及び前記携帯端末において生じるエラーに対応するエラー情報と、該エラーを解決するための解決方法と、が夫々対応付けられた解決テーブル情報と、システム内で発生した前記エラーに対応するエラー情報と、に基づいて、前記エラーを解決するための解決方法を、前記携帯端末において検索するステップと、前記検索された解決方法と、対応する前記エラーと、を前記携帯端末に表示するステップと、を含む、ことを特徴とするエラー解決システムの解決方法。
(付記8)
サーバと、携帯端末と、前記サーバと通信接続し前記携帯端末から非接触で情報を読み取る情報読取手段と、を備えるエラー解決システムのプログラムであって、前記サーバ、前記情報読取手段、及び前記携帯端末において生じるエラーに対応するエラー情報と該エラーを解決するための解決方法とが夫々対応付けられた解決テーブル情報と、システム内で発生した前記エラーに対応するエラー情報と、に基づいて、前記エラーを解決するための解決方法を、前記携帯端末において検索する処理と、前記検索された解決方法と対応する前記エラーとを前記携帯端末に表示する処理と、をコンピュータに実行させる、ことを特徴とするエラー解決システムのプログラム。
(付記9)
サーバ、該サーバと通信接続し当該携帯端末から非接触で所定情報を読み取る情報読取手段、及び当該携帯端末、において生じるエラーに対応するエラー情報と、該エラーを解決するための解決方法と、が夫々対応付けられた解決テーブル情報を記憶する記憶手段と、システム内で発生した前記エラーに対応するエラー情報と、前記記憶手段に記憶された前記解決テーブル情報と、に基づいて、前記エラーを解決するための解決方法を検索するエラー解決手段と、前記エラー解決手段により検索された前記解決方法と、対応する前記エラーと、を表示する表示手段と、を備える、ことを特徴とする携帯端末。
【符号の説明】
【0054】
1 サーバ
2 携帯端末
3 非接触ICチップリーダー
10 エラー解決システム
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 補助記憶装置
25 キー入力部
26 操作キー部
27 表示制御部
28 表示部
29 非接触ICチップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、携帯端末と、前記サーバと通信接続し前記携帯端末から非接触で所定情報を読み取る情報読取手段と、
を備えるエラー解決システムであって、
前記携帯端末は、
前記サーバ、前記情報読取手段、及び前記携帯端末において生じるエラーに対応するエラー情報と、該エラーを解決するための解決方法と、が夫々対応付けられた解決テーブル情報を記憶する記憶手段と、
当該システム内で発生した前記エラーに対応するエラー情報と、前記記憶手段に記憶された前記解決テーブル情報と、に基づいて、前記エラーを解決するための解決方法を検索するエラー解決手段と、
前記エラー解決手段により検索された前記解決方法と、対応する前記エラーとを表示する表示手段と、を有する、ことを特徴とするエラー解決システム。
【請求項2】
請求項1記載のエラー解決システムであって、
前記情報読取手段は、前記携帯端末に内蔵された非接触ICチップから所定情報を非接触で読み取る非接触ICチップリーダーである、ことを特徴とするエラー解決システム。
【請求項3】
請求項1又は2記載のエラー解決システムであって、
前記携帯端末は、エラーIDを含む前記エラー情報を前記情報読取手段又は前記サーバから取得する、ことを特徴とするエラー解決システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のエラー解決システムであって、
前記エラー情報は、料金不足、期限切れ、情報読取エラー、又は認証エラーを含む、ことを特徴とするエラー解決システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちいずれか1項記載のエラー解決システムであって、
前記記憶手段に記憶された前記解決テーブル情報を変更する変更手段を更に備える、ことを特徴とするエラー解決システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のうちいずれか1項記載のエラー解決システムであって、
前記携帯端末は、前記解決方法と対応するエラーとを音声で出力する音声出力手段を更に有する、ことを特徴とするエラー解決システム。
【請求項7】
サーバと、携帯端末と、前記サーバと通信接続し前記携帯端末から非接触で所定情報を読み取る情報読取手段と、
を備えるエラー解決システムの解決方法であって、
前記サーバ、前記情報読取手段、及び前記携帯端末において生じるエラーに対応するエラー情報と、該エラーを解決するための解決方法と、が夫々対応付けられた解決テーブル情報と、システム内で発生した前記エラーに対応するエラー情報と、に基づいて、前記エラーを解決するための解決方法を、前記携帯端末において検索するステップと、
前記検索された解決方法と、対応する前記エラーと、を前記携帯端末に表示するステップと、を含む、ことを特徴とするエラー解決システムの解決方法。
【請求項8】
サーバと、携帯端末と、前記サーバと通信接続し前記携帯端末から非接触で情報を読み取る情報読取手段と、
を備えるエラー解決システムのプログラムであって、
前記サーバ、前記情報読取手段、及び前記携帯端末において生じるエラーに対応するエラー情報と該エラーを解決するための解決方法とが夫々対応付けられた解決テーブル情報と、システム内で発生した前記エラーに対応するエラー情報と、に基づいて、前記エラーを解決するための解決方法を、前記携帯端末において検索する処理と、
前記検索された解決方法と対応する前記エラーとを前記携帯端末に表示する処理と、をコンピュータに実行させる、ことを特徴とするエラー解決システムのプログラム。
【請求項9】
サーバ、該サーバと通信接続し当該携帯端末から非接触で所定情報を読み取る情報読取手段、及び当該携帯端末、において生じるエラーに対応するエラー情報と、該エラーを解決するための解決方法と、が夫々対応付けられた解決テーブル情報を記憶する記憶手段と、
システム内で発生した前記エラーに対応するエラー情報と、前記記憶手段に記憶された前記解決テーブル情報と、に基づいて、前記エラーを解決するための解決方法を検索するエラー解決手段と、
前記エラー解決手段により検索された前記解決方法と、対応する前記エラーと、を表示する表示手段と、を備える、ことを特徴とする携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−244279(P2012−244279A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−110248(P2011−110248)
【出願日】平成23年5月17日(2011.5.17)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】