説明

エリア管理

【課題】種々の異なる作業を行うために用いることができ、半自律モードまたは完全自律モードで動作し、エリア内における芝生の切除する、物理的作業を行うためにロボット・デバイスを提供する。
【解決手段】プラットフォームと、カメラ・システムと、配付システムと、プロセッサ・システムで構成され、プラットフォームは、エリアで移動する。カメラ・システムは、移動体プラットフォームと関連付けられており、画像情報を作成する。配付システムは、移動体プラットフォームと関連付けられており、リソースを配る。プロセッサ・ユニットは、移動体プラットフォームと関連付けられており、カメラ・システムから画像情報を受信し、この画像情報を用いてエリアの複数の部分において複数の不整合を識別し、そのうちの1つの不整合が識別されたエリアの複数の部分において、配付システムによるリソースの配付を制御するために、エリア管理プロセスを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、エリア管理に関し、特に、エリアを管理するための方法、コンピュータ・プログラム製品、および装置に関する。更に特定すれば、本発明は、エリアにおける不整合(inconsistency)を低減するための方法、コンピュータ・プログラム製品、および装置に関する。
【従来技術】
【0002】
1つのエリアにおいて不整合が発生することがある。不整合は、そのエリアの少なくとも一部において好ましくない状態が生ずる原因となり得る。この不整合を低減するために、複数の物理的作業を行うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
物理的作業を行うためにロボット・デバイスを使用することが、近年増加している。移動ロボット・デバイスは、種々の異なる作業を行うために用いることができる。これらの移動デバイスは、半自律動モードまたは完全自律モードで動作することができる。移動ロボット・デバイスによって実行される1つの物理的作業に、エリア内における芝生の切除がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
異なる例示的な実施形態は、プラットフォームと、カメラ・システムと、配付システムと、プロセッサ・システムとを備えている装置を提供する。プラットフォームは、エリアで移動するように構成されている。カメラ・システムは、移動体プラットフォームと関連付けられており、このカメラ・システムは、画像情報を作成するように構成されている。配付システムは、移動体プラットフォームと関連付けられており、リソースを配るように構成されている。プロセッサ・ユニットは、移動体プラットフォームと関連付けられており、カメラ・システムから画像情報を受信し、この画像情報を用いてエリアの複数の部分において複数の不整合を識別し、複数の不整合のうち1つの不整合が識別されたエリアの複数の部分において、配付システムによるリソースの配付を制御するために、エリア管理プロセスを実行するように構成されている。
【0005】
また、異なる例示的な実施形態は、プラットフォームと、カメラ・システムと、切断システムと、プロセッサ・システムとを備えている装置を提供する。プラットフォームは、エリアで移動するように構成されている。カメラ・システムは、移動体プラットフォームと関連付けられており、このカメラ・システムは、画像情報を作成するように構成されている。切断システムは、移動体プラットフォームと関連付けられており、複数の低木を切断することによって、複数の低木を刈り込むように構成されている。プロセッサ・ユニットは、移動体プラットフォームと関連付けられており、カメラ・システムから画像情報を受信し、この画像情報を用いてエリアの複数の部分において複数の低木を識別し、複数の低木が識別されたエリアの複数の部分において、切断システムに複数の低木を刈り込ませるために、エリア管理プロセスを実行するように構成されている。
【0006】
また、異なる例示的な実施形態は、プラットフォームと、カメラ・システムと、耕耘システムと、プロセッサ・システムとを備えている装置を提供する。プラットフォームは、エリアで移動するように構成されている。カメラ・システムは、移動体プラットフォームと関連付けられており、このカメラ・システムは、画像情報を作成するように構成されている。耕耘システムは、移動体プラットフォームと関連付けられており、土壌を鋤き返すように構成されている。プロセッサ・ユニットは、移動体プラットフォームと関連付けられており、カメラ・システムから画像情報を受信し、この画像情報を用いて印付与エリアを識別し、エリア内にある印付与エリアにおいて耕耘システムに土壌を鋤き返させるために、エリア管理プロセスを実行するように構成されている。
【0007】
異なる例示的な実施形態は、コンピュータ・プログラム製品も提供する。このコンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を備えている。また、コンピュータ・プログラム製品は、ンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納されており、移動体プラットフォームと関連したカメラ・システムを用いて画像情報を発生するプログラム・コードも備えている。また、コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納されており、画像情報を用いて、エリアの複数の部分に複数の不整合が存在するか否か判定するプログラム・コードも備えている。また、コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納されており、エリアの複数の部分に複数の不整合が存在するという判定に応答して、複数の不整合のうち1つの不整合が識別されたエリアの複数の部分において、配付システムにリソースを配るプログラム・コードも備えている。
【0008】
また、異なる例示的な実施形態は、エリア管理方法も提供する。移動体プラットフォームと関連したカメラ・システムを用いて画像情報を発生する。画像情報を用いて、エリアの複数の部分に複数の不整合が存在するか否か判定が行われる。エリアの複数の部分に複数の不整合が存在するという判定に応答して、複数の不整合のうち1つの不整合が識別されたエリアの複数の部分においてリソースを配る。
【0009】
特徴、機能、および利点は、本発明の種々の実施形態において独立して達成することができ、または更に別の実施形態において組み合わせることもできる。実施形態における更なる詳細は、以下の説明および図面を参照することによって確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
例示的な実施形態の新規な特徴であると確信する特性について、添付した特許請求の範囲に明記する。しかしながら、例示的な実施形態、ならびにその好ましい使用様式、更に別の目的および利点は、以下の本発明の例示的な実施形態の詳細な説明を参照し、添付図面と合わせて読むことによって最良に理解されよう。
【図1】図1は、例示的な実施形態を実現することができるエリア管理環境の図である。
【図2】図2は、例示的な実施形態によるエリア管理環境のブロック図である。
【図3】図3は、例示的な実施形態によるデータ処理システムのブロック図である。
【図4】図4は、例示的な実施形態による可動システムのブロック図である。
【図5】図5は、例示的な実施形態による不整合のブロック図である。
【図6】図6は、例示的な実施形態によるリソースのブロック図である。
【図7】図7は、例示的な実施形態にしたがって、複数の雑草を低減するエリア管理車両の図である。
【図8】図8は、例示的な実施形態にしたがって複数の低木を刈り込むエリア管理車両の図である。
【図9】図9は、例示的な実施形態にしたがって縁取り材を配るエリア管理車両の図である。
【図10】図10は、例示的な実施形態にしたがってエリアを管理するプロセスのフローチャートである。
【図11】図11は、例示的な実施形態にしたがってリソースを配るプロセスのフローチャートである。
【図12】図12は、例示的な実施形態にしたがって複数の低木を刈り込むプロセスのフローチャートである。
【図13】図13は、例示的な実施形態にしたがって高低変化を変化させるプロセスのフローチャートである。
【図14】図14は、例示的な実施形態にしたがってエリアの指定部分において掘削するプロセスのフローチャートである。
【図15】図15は、例示的な実施形態にしたがって、印付与エリアにおいて耕耘するプロセスのフローチャートである。
【図16】図16は、例示的な実施形態にしたがって図示した印付与エリアにおいて耕耘するプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
これより図面を参照するが、特に図1を参照すると、例示的な実施形態を実現することができる作業現場環境のブロック図が示されている。エリア管理環境100は、自律車両が動作することができる任意のタイプのエリアとすることができる。例示的な一例では、エリア管理環境は、構造、建物、作業現場、エリア、広場、ゴルフ・コース、室内環境、野外環境、異なるエリア、および/または任意のその他の適したエリア管理環境またはエリア管理環境の組み合わせとすることができる。
【0012】
この例では、エリア管理環境100は芝生132を含む。芝生132は、複数の不整合を内包する。成長が不十分なエリア120、高低変化130、望ましくない植物が成長したエリア128、および低木114からの低木の成長116は、芝生132における不整合である。また、芝生132は、樹木124、境界102、境界132、境界112、境界136、境界138、印付与エリア126、印付与エリア126の境界線122、花壇110、および指定エリア118も含む。エリア管理車両108は、芝生132中を走行するロボット車両である。エリア管理車両108は、芝生132における不整合の度合いおよび数を検出し低減する。エリア管理車両108は、半自律モードおよび全自律モードで動作することができる。品目に言及する場合、複数とは1つ以上の品目を意味する。例えば、複数の不整合とは1つ以上の不整合のことである。
【0013】
エリア管理車両108は、境界102、境界134、境界112、境界136、および境界138によって定められた芝生132の部分内において動作する。境界134および境界102は、実在の境界線である。この例示的な実施形態では、境界134および境界102は、壁の一部である。エリア管理車両108は、カメラ・システムから入手した画像情報を用いて、境界134および境界102の位置を検出する。カメラ・システムは、エリア管理車両108と関連付けられていればよい。この例示的な実施形態では、カメラ・システム108はエリア管理車両108に接続されている。
【0014】
本明細書において用いる場合、第1コンポーネントを第2コンポーネントに固着すること、第2コンポーネントに接合すること、第2コンポーネントに締結すること、および/または何らかのその他の適した態様で第2コンポーネントに接続することによって、第1コンポーネントが第2コンポーネントに関連付けられると見なされる。また、第1コンポーネントは、第3コンポーネントの使用を通じて、第2コンポーネントに接続することもできる。また、第1コンポーネントは、第2コンポーネントの一部および/または延長部として形成されることによって、第2コンポーネントと関連していると見なされる。
【0015】
エリア管理車両108は、境界134および/または境界102を交差しようとしない。即ち、エリア管理車両108が境界134および/または境界102から特定の距離以内に来たことをエリア管理車両108が検出したとき、エリア管理車両108は、エリア管理車両108が境界134および/または境界102に接近するように移動しない方向に動作を継続する。
【0016】
境界112、境界136、および境界138は、エリア管理車両108の動作のための追加境界線である。境界112、境界136、および境界138は、エリア管理車両108と関連した複数のセンサによって検出可能な境界線であればよい。この例示的な実施形態では、境界138、境界136、および境界112は、エリア管理車両108の動作のための境界線を形成するために芝生132内に埋め込まれた無線周波識別(RFID)タグである。
【0017】
エリア管理車両108が境界132および/または境界102から特定の距離以内に来たことをエリア管理車両108が検出すると、エリア管理車両は、エリア管理車両が境界134および/または境界102に接近するように移動しない方向で動作を継続する。この例示的な実施形態では、エリア管理車両108は、境界112、境界138、および/または境界136内部において無線周波識別子タグの存在を検出する。
【0018】
エリア管理車両108は、境界112、境界136、および/または境界138を交差しようとしない。即ち、エリア管理車両108が境界112、境界136、および/または境界138から特定の距離以内に来たことをエリア管理車両108が検出すると、エリア管理車両108は、エリア管理車両108が境界112、境界136、および/または境界138に接近するように移動しない方向で動作を継続する。
【0019】
成長が不十分なエリア120は、特定の植物の成長が指定された成長レベル未満である芝生132の部分である。例示的な実施形態では、草の成長は、成長が不十分なエリア120において、指定された成長レベル未満となっている。指定された成長レベルとは、これらの例では、植物についての成長レベルである。例示的な一実施形態では、成長レベルは、ある種のエリアにおける植物生命体(plant life)の被覆(coverage)量である。例えば、成長レベルは、所与のエリアにおける植物の量が増大するに連れて、上昇する。あるいは、成長レベルは、特定のエリアにおける植物の高さを指すこともある。指定された成長レベルは、芝生132における草の種類に基づいて、ユーザによって定めること、または予め決定しておくことができる。
【0020】
例示的な実施形態の中には、成長が不十分なエリア120は、植物の成長がないこともある。別の例示的な実施形態では、成長が不十分なエリア120における現在の成長レベルが、指定された成長レベル未満となるように、ユーザが指定成長レベルを変更すること、および/または指定された植物を変更することもある。
【0021】
エリア管理車両108が芝生132中を走行しながら、エリア管理車両108は、カメラ・システムから入手した画像情報を用いて、成長が不十分なエリア120を検出する。エリア管理車両108は、成長が不十分なエリア120において特定の植物の成長を増大させ、成長が不十分なエリア120の発生を低減するために、成長が不十分なエリア120にリソースを適用する。この例示的な実施形態では、エリア管理車両108によって成長が不十分なエリア120に適用されるリソースは、草の種である。
【0022】
望ましくない植物が成長したエリア128は、ユーザが望まない植物がエリア管理車両108によって検出された、芝生132内のエリアである。例示的な実施形態では、望ましくない植物が成長したエリア128は雑草である。エリア管理車両108は、カメラ・システムから入手した画像情報を用いて、芝生132中を走行している間に、望ましくない植物が成長したエリア128を検出する。
【0023】
エリア管理車両108は、望ましくない植物が成長したエリア128の発生を低減するために、望ましくない植物が成長したエリア128にリソースを適用することができる。例示的な一実施形態では、エリア管理車両108は雑草管理製品を適用する。雑草管理製品の一例は、オハイオ州MarysvillにあるScotts Company LLCから販売されているOrtho Weed-B-Gonである。望ましくない植物が成長したエリア128に雑草管理製品を適用することにより、望ましくない植物が成長したエリア128において雑草が成長するのを停止させる。雑草の成長停止は、雑草を殺すことおよび/または雑草が広がるのを防止することを含むことができる。
【0024】
高低変化130は、高低変化130によって示された土地の部分において生じた高低変化である。高低変化130が芝生132の特定の部分において指定された高低変化と一致しない場合、高低変化130は芝生132における不整合となる場合もある。例えば、高低変化130が芝生132における不整合となるのは、約6フィート進む毎に約1フィートの上昇が指定されているときに、特定のエリアにおいて約6フィード進む毎に約1フィート高さが低下した場合である。
【0025】
エリア管理車両108は、勾配センサを用いて、高低変化130を検出することができる。例示的な一実施形態では、勾配センサはジャイロスコープである。エリア管理車両108が高低変化130を検出すると、エリア管理車両108は、この高低変化130が芝生132における不整合であるか否か判定することができる。高低変化130が芝生132における不整合となるのは、高低変化130が芝生132の当該部分において指定されている高低変化から外れる場合である。
【0026】
エリア管理車両108は、高低変化130の発生を低減するために、リソースを適用することができる。例示的な一実施形態では、エリア管理車両108は、高低変化130が芝生132の当該部分について指定されている高低変化と一致するように、高低変化130に土壌を適用する。別の例示的な実施形態では、エリア管理車両108は、掘削システムを用いて、高低変化130から土壌を除去または移植する。
【0027】
低木の成長箇所116は、芝生132の内部、ならびに境界102、境界134、境界112、境界136、および境界138内部における低木114からの成長箇所である。この例示的な実施形態では、低木の成長箇所116は、境界線102の外側に位置する低木から境界線102内部に広がる。エリア管理車両108は、カメラ・システムから入手した画像情報を用いて、芝生132中を走行しながら、低木の成長箇所116を検出する。
【0028】
一旦境界線102に沿って低木の成長箇所116が検出されたなら、エリア管理車両108は低木の成長箇所116を縮小する。この例示的な実施形態では、エリア管理車両108は、境界線102を超えて広がらないように、低木の成長箇所116を刈り込む。エリア管理車両108は、刈り込みの前および刈り込みの後においてカメラ・システムから入手した画像情報を比較して、低木の成長箇所116がもはや低木114から境界線102を超えて広がらないように、低木の成長箇所116が縮小されたか否か判定することができる。
【0029】
印付与エリア126は、指定(designation)が印された芝生132の部分である。印付与エリア126は、耕耘すべきエリアとすることもできる。例示的な一実施形態では、印付与エリア126は、土壌を耕耘することによって、草地から花壇に変換すべきエリアである。指定は、塗装または枯死した成長箇所(dead growth)とすることができる。例えば、指定は、芝生132の印付与エリア126における部分に吹き付け塗装すること、または芝生312の印付与エリア126における部分が特定量の枯死した成長箇所を含むこととしてもよい。例示的な一実施形態では、化学的な除草剤を印付与エリア126に適用して、芝生132の印付与エリア126の部分を枯死させる。
【0030】
エリア管理車両108は、カメラ・システムから入手した画像情報を用いて、芝生132中を走行しながら、印付与エリア126を検出する。エリア管理車両108は、印付与エリア126内において耕耘システムを動作させる。エリア管理車両108は、特定の時間期間の間、またはエリア管理車両108がカメラ・システムから入手した画像情報を用いて、印付与エリア126がもはや指示子(designator)を含まなくなることを検出するまで、耕耘システムを動作させることができる。例えば、エリア管理車両108は、画像情報を用いて、枯死した成長箇所の指示子がもはや検出不可能となるまで、印付与エリア126内において耕耘システムを動作させることができる。
【0031】
例示的な実施形態の中には、印付与エリア126が、複数の側において、印付与エリア126の境界線122によって囲まれている場合もある。耕耘システムを動作させている間、エリア管理車両108は印付与エリア126内部で移動することができる。このような例示的な実施形態では、印付与エリア126の境界線122は、エリア管理車両108によって、印付与エリア126に対して複数の縁を定めるために用いられる。この例示的な実施形態では、印付与エリア126は、境界134および印付与エリア126の境界線122によって包囲されている。例示的な実施形態の中には、印付与エリア126の境界線122がホースである場合もある。例えば、境界線122は庭のホースであってもよい。
【0032】
また、芝生132は花壇110も含む。花壇110は、芝生132とは別個に花を育てるエリアである。例示的な一実施形態では、花壇110は根覆いおよび花を含むが、草を含まない。花壇110は、美学的に快い形状に構成することができる。
【0033】
指定エリア118は、指示子によって印が付けられたエリアである。この例示的な実施形態では、指定エリア118は花壇110を取り囲んでいる。指定エリア118は、縁取り材(edging material)を設置すべきエリアである。指定エリア118の指示子は、縁取り材の設置に合わせて、指定エリア118に印を付ける。例えば、指定エリア118は、吹き付け塗装によって印を付けた経路であってもよい。
【0034】
エリア管理車両108は、カメラ・システムからの画像情報を用いて、芝生132中を走行している間に、指定エリア118を検出する。エリア管理車両108は、指定エリア118内において掘削システムを動作させる。例示的な一実施形態では、エリア管理車両108は、指定エリアを所定の深さまで掘削するために、掘削システムを動作させる。エリア管理車両108は、掘削システムを動作させている間、指定エリア118に沿って移動することができる。
【0035】
エリア管理車両108は、所定の時間期間の間、またはエリア管理車両108が、カメラ・システムから入手した画像情報を用いて、指定エリア118がもはや指示子を含んでいないことを検出するまで、掘削システムを動作させることができる。例えば、エリア管理車両108は、指定エリア118に沿って移動し、画像情報を用いて、吹き付け塗装がもはや検出できなくなるまで、指定エリア118内において掘削システムを動作させることができる。
【0036】
別の例示的な実施形態では、エリア管理車両108はリソースも指定エリア118に適用する。エリア管理車両108は、掘削システムを動作させている間、または指定エリア118における掘削が完了した後に、リソースを指定エリア118に適用することができる。
【0037】
リソースは、縁取り材とすることができる。縁取り材とは、その縁取り材の一方側からの成長箇所が、同じ縁取り材の他方側に広がるのを実質的に防止する物質である。この例示的な実施形態では、縁取り材は、複数の縁取り材の固体片を備えている。例えば、縁取り材は、複数の実質的に球体状の材料片とすることができる。このような例示的な実施形態では、エリア管理車両108は次に接着剤を縁取り材料片に塗布する。接着剤は、時間の経過と共に乾燥または硬化する液体とすればよい。こうして、縁取り材は、その縁取り材の一方側からの成長箇所が、同じ縁取り材の他方側に広がるのを実質的に防止することができる。
【0038】
エリア管理車両108は、半自律モードまたは完全自律モードで動作することができる。半自律モードでは、エリア管理車両108は、ユーザによって位置決め、始動(engage)、および/または解放することができる。加えて、ユーザは、エリア管理車両108が、当該エリア管理車両の各動作毎に実行すべき複数のタスクを指定することもできる。完全自律モードでは、エリア管理車両108は、1組の既知の不整合、境界、およびリソースを用いて、境界134、境界112、境界102、境界136、および境界138の内側において芝生132中を走行する。エリア管理車両108は、不整合を検出してリソースを適用し、印付与エリアを検出し更に耕耘し、指定エリアを検出し、この指定エリアにおいて耕耘し、そして縁取り材を指定エリアに適用する。
【0039】
例示的な実施形態の中には、エリア管理車両108がネットワーク104に接続される場合もある。即ち、エリア管理車両108は、ネットワーク104からデータを送信および/または受信する。ネットワーク104は、有線ネットワークまたはワイヤレス・ネットワークであってもよい。例えば、ネットワーク104は、802.11gワイヤレス・ネットワークであってもよい。コンピュータ106もネットワーク104に接続されている。コンピュータ106は、有線接続または無線接続を用いて、ネットワーク104に接続することができる。
【0040】
コンピュータ106は、動作パラメータをエリア管理車両108に送信することができる。動作パラメータは、エリア管理車両108の動作中にエリア管理車両108によって用いられる仕様または選択肢とすることができる。例えば、コンピュータ106は、指定された高低変化、減少させるべき複数の雑草の種類、および検出すべき複数の境界のタイプを送信することができる。加えて、コンピュータ106は、ファームウェアの更新のような、ソフトウェアの更新をエリア管理車両108に送信することもできる。
【0041】
一方、エリア管理車両108は、ネットワーク104を用いて、ステータス更新をコンピュータ106に送信することができる。コンピュータ106は、ディスプレイ上にステータス更新を提示することができる。例えば、エリア管理車両108は、エリア管理車両108が活性化された時刻の記録、および実行されたタスクの記録を送信することができる。また、エリア管理車両108は、今後の分析のために、カメラ・システムから入手した画像情報を送信することもできる。
【0042】
図1におけるエリア管理環境100の図示は、異なる有利な実施形態を実現することができる態様に対して、物理的または構造的限定を暗示することを意味するのではない。図示したコンポーネントに加えておよび/またはこれらに代わって他のコンポーネントを用いることもできる。有利な実施形態によっては、一部のコンポーネントが不要な場合もある。または、ブロックは一部の機能的コンポーネントを例示するために示されている。異なる有利な実施形態において実現するときには、これらのブロックの1つ以上を組み合わせること、および/または異なるブロックに分割することもできる。
【0043】
例えば、低木の成長箇所116は、境界線102を交差する樹木の成長箇所であってもよい。望ましくない植物の成長エリア128は、花またはその他のタイプの望ましくない植物であってもよい。例示的な実施形態の中には、境界112、境界136、および境界138も、境界134および境界線102のように、実在の境界線である場合もある。
【0044】
加えて、エリア管理車両108は、エリア管理車両108が始動させられた位置から特定の距離まで動作するように構成することもできる。このような実施形態では、境界134、境界112、境界102、境界136、および境界138はなくてもよい。エリア管理車両108が始動させられた位置から、エリア管理車両108が特定の距離だけ走行し終えたときに、エリア管理車両108は、当該エリア管理車両が始動させられた位置またはその他の所定の地点に戻ることもできる。
【0045】
これより図2に移ると、例示的な実施形態によるエリア管理環境のブロック図が示されている。図1におけるエリア管理環境100は、図2におけるエリア管理環境200の一実施態様の例である。エリア管理車両202は、図1からのエリア管理車両108の実施態様例である。エリア230は、図1における芝生132の実施態様例である。
【0046】
エリア管理環境200は、エリア管理車両202が動作することができる環境である。エリア管理車両202は、移動体プラットフォーム204を備えている。移動体プラットフォーム204は、エリア管理車両202の種々のコンポーネントを関連付けることができる基地とすることができる。例えば、移動体プラットフォーム204は、エリア管理車両202のコンポーネントを取り付けることができるフレームとすることができる。移動体プラットフォーム204は、可動システム206を備えることができる。可動システム206は、エリア管理車両202を推進、操舵、および停止させる。
【0047】
また、エリア管理車両202は、データ処理システム208、耕耘機システム210、掘削システム212、カメラ・システム214、勾配センサ216、無線周波識別子タグ・センサ218、切断システム220、および配付システム222を備えている。データ処理システム208は、エリア管理プロセス224を実行する。エリア管理プロセス224は、耕耘機システム210、掘削システム212、カメラ・システム214、切断システム220、および配付システム222の動作を制御する。また、エリア管理プロセス224は、勾配センサ216、カメラ・システム214、および無線周波識別子タグ・センサ218から入力を受け取ることができる。エリア管理プロセス224は、エリア管理車両202の動作のためにパラメータを格納することができる。例えば、エリア管理プロセス224は、高度変化226および指定成長レベル228についてのしきい値を格納することができる。
【0048】
エリア管理環境200は、エリア230を含む。エリア230は、複数の部分232を内包することができる。複数の部分232は、エリア230の複数の部分である。エリア管理車両202は、エリア230内部において動作することができる。エリア230は、少なくとも部分的に複数の境界線234によって包囲されていてもよい。複数の境界線234は、図1からの境界112、境界102、境界136、境界138、および境界134の例である。
【0049】
複数の部分232は、複数の不整合236を内包している場合もある。不整合238は、複数の不整合236の中の1つの不整合である。不整合238は、複数の部分内部における望ましくない状態である。例えば、エリア230は芝生であってもよい。不整合238は、芝生の中の雑草、指定成長レベル228と一致しないエリア230の複数の部分232とすることができる。
【0050】
エリア管理車両202は、可動システム206を用いて、エリア230中を走行する。例示的な一実施形態では、エリア管理プロセス224は、エリア管理車両202に、エリア230内部を移動させ、複数の境界線234のうち1つの境界線が画像情報240内において検出されるまで、カメラ・システム214からの画像情報を入手させる。
【0051】
複数の境界線234のうちの1つの境界線が検出されると、エリア管理プロセス224は、可動システム206を用いて、方向を変化させ、複数の部分232にわたって移動し続ける。例示的な一実施形態では、エリア管理車両202は、複数の部分232に跨る所定の走行パターンを用いる。別の例示的な実施形態では、エリア管理車両202は、複数の境界線234のうちの1つの境界線に達するまで、エリア管理プロセス224によって決定された疑似ランダム経路を用いる。疑似ランダム経路は、部分的または全体的に決定論的因果プロセスによって発生されながら、統計的ランダム性を呈する経路である。例示的な一例では、疑似ランダム経路は、人間の観察者によって実質的に予測することができない。
【0052】
エリア管理車両202が複数の部分232にわたって移動する間、エリア管理プロセス224はカメラ・システム214から画像情報240を受信する。画像情報240は、写真および/またはビデオ情報を含むことができる。カメラ・システム214は、写真またはビデオ情報を記録することができる1つ以上のカメラを備えることができる。エリア管理車両202から1つ以上の方向に、特定の距離まで画像情報を受信するように、カメラ・システム214を誘導することができる。
【0053】
エリア管理プロセス224が画像情報240の中で不整合238を検出すると、エリア管理プロセス224は、配付システム222に配付242を実行させる。配付242は、リソース244の配付である。リソース224とは、不整合238の発生を実質的に低減する物質である。あるいは、エリア管理プロセス224は、掘削システム212に、不整合238の発生を低減するために複数の部分232から不整合を除去させることもできる。
【0054】
例えば、エリア管理プロセス224は、画像情報240の中で、雑草の不整合238を検出するかもしれない。エリア管理プロセス224は、配付システム222に、除草剤のような、リソース244の不整合238に対する配付242を行わせる。除草剤は、液体形態で雑草に適用することができ、または配付システム222が除草剤を雑草上に塗る(paint)ことによって雑草に適用することもできる。あるいは、エリア管理プロセス224は、掘削システム212に、不整合238の発生を低減するために複数の部分232から雑草を除去させることもできる。加えて、例示的な実施形態の中には、リソース244を適用した後に、配付システム222が草の種の散布(distribution)242を行うこともある。
【0055】
配付(distribution)242は、エリア管理プロセス224がもはや画像情報240において不整合238を検出しなくなったときに配付242が終了するように適用することができる。あるいは、配付242は、エリア管理車両202内においてリソース244が枯渇するまで継続することもできる。例えば、画像情報240において雑草がもはや検出されなくなるまで、またはエリア管理車両202において除草剤が枯渇するまで、除草剤を雑草に適用することができる。また、所定量のリソース244を不整合238に適用することもできる。
【0056】
また、エリア230は複数の低木246を内包する場合もある。複数の低木246における低木は、複数の幹があり1つの幹がない樹木植物である。例えば、複数の低木246の内1本の低木がモクレンという潅木であってもよい。例示的な実施形態の中には、複数の低木246が複数の境界線234の外側にある土壌から成長する場合もある。しかしながら、低木の成長箇所248は、複数の低木246から複数の境界線234を超えて広がることもあり得る。このような実施形態では、エリア管理プロセス224は、エリア230において動作している間、画像情報240を用いて低木の成長箇所248を検出する。
【0057】
低木の成長箇所248が検出されると、エリア管理プロセス224は切断システム220を動作させることができる。切断システム220は、トリマ250を備えることができる。トリマ250は、複数の低木246から低木の成長箇所248を切断するように構成されている複数の電動刃である。勿論、切断システム220は、複数の手動刃を備えることもできる。手動刃は、モータによって動作させられるのではない切断面である。例えば、2枚のブレードを一緒に作動させて、モータを用いずに、物質を切断することができる。エリア管理プロセス224は、低木の成長箇所248がもはや複数の低木246から複数の境界線234を超えて広がらないように、切断システム220を用いて低木の成長箇所248を刈り込む。
【0058】
また、エリア230の複数の部分232は、縁286を超えてはみ出す植物の成長箇所288も含むことがある。植物の成長箇所288は、複数の部分232において根を張り、縁286を超えて広がることもあり得る。植物の成長箇所288は、複数の植物またはこれら複数の植物の一部であってもよい。例えば、植物の成長箇所288は、複数の植物の葉身(blade)、または草の葉身の一部であってもよい。縁286は、非植物材料である。例えば、縁286は、歩道、道路、曲がり角、自動車道、コンクリートの一部、アスファルトの一部、またはその他の適した非植物材料であってもよい。縁286および/または植物の成長箇所288は、複数の部分232において動作している間に、画像情報240を用いて検出することができる。
【0059】
複数の部分232において植物の成長箇所288が検出されると、エリア管理プロセス224は縁取りシステム290を動作させることができる。縁取りシステム290は、植物の成長箇所288を刈り込むように構成されている複数の工具である。縁取りシステム290は、芝生縁刈り機を備えることができる。芝生縁刈り機は、軸を中心にして回転する複数の刃を備えている。この軸は、地面に対して実質的に平行である。つまり、複数の刃は、これら複数の刃の切断面が植物の成長箇所288に接触するように、軸を中心にして回転する。複数の刃は、モータによって動作させることができる。縁取りシステム290は、植物の成長箇所288がもはや縁286を超えてはみ出さないように、縁286を超えてはみ出す植物の成長箇所288を切断することによって、植物の成長箇所288を刈り込む。
【0060】
また、エリア管理プロセス224は、画像方法240において印付与エリア252も検出することもある。印付与エリア252とは、エリア管理車両202による耕耘の印を付けた、エリア230の一部である。例示的な一実施形態では、印付与エリア252は、草のエリアを花壇に変換できるように耕耘するために、印が付けられている。印付与エリア252には、吹き付け塗料または染料(dye)、あるいはその他の適したマーカで印を付けることができる。
【0061】
あるいは、印付与エリア252は、特定量の枯死した成長箇所または退色した成長箇所によって印を付けることもできる。例示的な一実施形態では、エリア管理車両202の動作に先だって、除草剤(grass killer)を印付与エリア252に適用する。一旦印付与エリア252が除草剤の適用によって退色し始めたなら、エリア管理車両202は印付与エリア252を検出することができる。
【0062】
また、印付与エリア252は、無線周波識別子タグによって印を付けることもできる。エリア管理車両202は、無線周波識別子タグ・センサ218を用いて、無線周波識別子タグの存在および/またはこれによって送信されたデータを検出することができる。
【0063】
印付与エリア252は、少なくとも一方側において境界線254で終了することができる。境界線254は、印付与エリア252の終端を指示する。境界線254は、印付与エリア252の一部を包囲すること、印付与エリア252の全てを包囲すること、または印付与エリア252の一方側を示すことができる。例示的な一実施形態では、境界線254はホース256である。例えば、ホース256は、庭のホースでもよい。別の有利な実施形態では、境界線254はワイヤ276、導電体280、磁性体278、または染料282である。染料282は塗料であってもよい。更に別の有利な実施形態では、境界線254は、1本の可撓性材料である。例えば、境界線254は、1本のロープ、1本の鎖、またはその他の適した可撓性材料とすることができる。
【0064】
エリア管理プロセス224が画像情報240において印付与エリア252を検出すると、エリア管理プロセス225は耕耘機システム210を動作させる。耕耘機システム210は、印付与エリア252において土壌を鋤き返す。耕耘機システム210は、印付与エリア252の含有物を移動させるおよび/または鋤き返すように回転する複数の刃を備えることができる。
【0065】
エリア管理車両202は、印付与エリア内部において移動して、実質的に印付与エリア252で耕耘機システム210を動作させる。例示的な実施形態の中には、境界線254が印付与エリア252にはない場合もある。このような実施形態では、エリア管理車両は印付与エリア内部で動作し、画像情報240を用いて、エリア管理車両が印付与エリアの内部にあるか否か判定する。他の例示的な実施形態では、印付与エリア252は塗料や染料によって指示されない。このような実施形態では、境界線254が印付与エリアを指示する。エリア管理車両202は、終端または境界線254に達するまで、可動システム206を用いて境界線254に沿って走行することができ、あるいはエリア管理車両202が耕耘機システム210を動作させ始めた時点まで、境界線254を辿る。
【0066】
また、エリア管理プロセス224は、画像情報240を用いて、指定部分258を検出することもある。指定部分258は、指示子によって明示された(label)、エリア204の一部である。指示子は、ユーザによって適用することができる。指示子は、吹き付け塗料または染料であってもよい。指定部分258は、資材(material)260を含むことがある。資材260は、土壌、岩、砂、またはその組み合わせとすることができる。例示的な一実施形態では、指定部258は、縁取り材262を設置することになっている、エリア204の一部である。あるいは、指定部258は、造園柵(landscaping barrier)を設置することになっている、エリア204の一部であってもよい。
【0067】
エリア管理プロセス224が、画像情報240を用いて、指定部258を検出すると、エリア管理プロセス224は、掘削システム212を動作させることができる。掘削システム212は、指定部258から資材260を除去するように構成されている。資材260は、エリア管理車両内部に貯蔵することまたは他の場所に移動させることができる。エリア管理プロセス224は、掘削システム212に、所定の深さに達するまで指定部258から資材260を除去させる。あるいは、エリア管理プロセス224は、特定量の資材を除去または蓄積するまで、掘削システム212を動作させることもできる。
【0068】
一旦エリア管理プロセス224が掘削システム212を解放したなら、エリア管理プロセス224は配付システム222に縁取り材262の配付242を行わせる。縁取り材262は、縁取り材262の一方側からの成長箇所が縁取り材262の他方側にはみ出すのを実質的に防止する物質である。この例示的な実施形態では、縁取り材262は、複数の縁取り材262の固体片を備えている。この例では、縁取り材262は、部分264および部分266を備えている。例えば、縁取り材262は、複数の実質的に球形の材料片であってもよい。実施形態の中には、縁取り材262が無線周波識別タグ268、複数の磁石、および/または複数のワイヤ272を備えている場合もある。無線周波識別タグ268、複数の磁石270、および/または複数のワイヤ272は、自律ロボットのナビゲーション・システムによって用いることができる。別の例示的な実施形態では、縁取り材262は、水を伝達および/または配るための資材であってもよい。例えば、縁取り材262は、潅漑滴下テープ(irrigation drip tape)であってもよい。
【0069】
このような例示的な実施形態では、エリア管理プロセス224は、配付システム222に縁取り材262を指定部分258の中に配らせる。次いで、エリア管理プロセス224は、縁取り材262の部分264および部分266に接着剤274を塗布するように、配付242を行わせる。接着剤274は液体にするとよい。接着剤274は、部分264を部分266に接合する。こうして、縁取り材262は、縁取り材262の一方側からの成長箇所が、縁取り材262の他方に広がるのを実質的に防止することができる。
【0070】
指定部分258は経路であってもよい。この経路は、任意の適した形状にすればよく、経路は当該経路の出発点に戻らなくてもよい。指定部分258が経路である例示的な実施形態では、縁取り材262は、エリア204の複数の部分を互いに分離させるように機能する。例えば、縁取り材262は、草から分離すべき花壇を包囲するために、経路として適用することができる。
【0071】
一方、指定部分258はエリアであってもよい。このような例示的な実施形態では、縁取り材262は、造園柵として機能する。造園柵は、その造園柵の上に栽培する前に適用するとよい。造園柵は、その造園柵の適用以前からあった植物生命体(plant life)を、造園柵の適用後に新たに栽培された植物生命体から分離することができる。造園柵は、水分が造園柵を通過できる程度の大きさの複数の孔を備えることができる。この造園柵の孔の大きさは、植物生命体からの根が造園柵を通過するのを実質的に防止することもできる。
【0072】
エリア管理車両202は、所定の時間期間だけ、またはエリア204が特定の回数だけ踏破され終わるまで、動作するように構成することができる。加えて、エリア管理車両202は、一定の時間周期で動作するように構成することもできる。例えば、エリア管理車両202は、自動的に午前10時頃に始動し、午後2時頃に解放することもできる。
【0073】
図2におけるエリア管理環境200の図示は、異なる有利な実施形態を実現することができる態様に対して、物理的または構造的限定を暗示することを意味するのではない。図示したコンポーネントに加えておよび/またはこれらに代わって他のコンポーネントを用いることもできる。有利な実施形態によっては、一部のコンポーネントが不要な場合もある。または、ブロックは一部の機能的コンポーネントを例示するために示されている。異なる有利な実施形態において実現するときには、これらのブロックの1つ以上を組み合わせること、および/または異なるブロックに分割することもできる。
【0074】
例えば、掘削システム212は、深さセンサを備えることもできる。深さセンサは、掘削システム212が掘削において達成した現在の深さについての入力をエリア管理プロセス224に供給することができる。加えて、配付242は、エリア管理車両202が可動システム206によって移動させられている間に行ってもよい。あるいは、エリア管理車両202は、可動システム206を用いて周期的に停止し、不整合238を検出するため、配付242を行うため、またはその他の適したタスクを行うために移動することもできる。
【0075】
これらの例では、エリア管理環境100は芝生である。しかしながら、エリア管理環境100は、構造体の床、複数の窓、または塗装すべき表面であってもよい。
異なる例示的な実施形態は、雑草、望ましくない高低変化、望ましくないエリアの中にまで成長が広がった低木、またはそのエリアについて指定した成長レベル未満である成長というような不整合に対する芝生の点処置(spot treating)は、非効率的でしかも労働集約的である場合もあることを認識し、これを考慮に入れている。また、異なる例示的な実施形態は、あるエリア全体に均等に種を蒔くことは人間にとって難しい場合もあることも認識し、考慮に入れている。
【0076】
また、異なる例示的な実施形態は、溝を彫り縁取り材を設置することは困難で時間がかかることもあり得ることも認識し、これを考慮に入れている。また、異なる例示的な実施形態は、現在の耕耘システムがかさばり、位置決めすることおよび誘導することが困難であることもあるために、花壇に変換するために芝生の一部を耕耘することは困難であることも認識し、これを考慮に入れている。
【0077】
また、異なる例示的な実施形態は、複数の適用が望ましい場合、ロボットが化学薬品またはその他の資材を芝生に適用する方が、人間よりも便利であることも認識している。異なる有利な実施形態は、適用の回数には関係なく、ロボットが化学薬品を適用する場合には、より安全な化学薬品を用いるとよいことをを認識し、これを考慮に入れている。
【0078】
このため、例示的な実施形態は、プラットフォームと、カメラ・システムと、配付システムと、プロセッサ・ユニットとを備えている装置を提供する。プラットフォームは、あるエリアで移動するように構成されている。カメラ・システムは、プラットフォームと関連付けられており、カメラ・システムは画像情報を作成するように構成されている。配付システムは、プラットフォームと関連付けられており、リソースを配るように構成されている。プロセッサ・ユニットは、画像情報をカメラ・システムから受信し、この画像情報を用いてエリア内において複数の不整合236を識別し、これら複数の不整合のうち1つの不整合が識別されたエリアの複数の部分において、配付システムによるリソースの配付を制御するために、エリア管理プロセスを実行するように構成されている。
【0079】
これより図3に移ると、有利な実施形態によるデータ処理システムのブロック図が示されている。コンピュータ106は、データ処理システム300の実施態様例である。データ処理システム300は、図1におけるエリア管理車両108において見ることができるデータ処理システムの例である。更に、データ処理システム300は、図2におけるデータ処理システム208の例である。
【0080】
この例示的な例では、データ処理システム300は、プロセッサ・ユニット304との間に通信を設ける通信ファブリック302、メモリ306、永続的ストレージ308、通信ユニット310、入力/出力(I/O)ユニット312、およびディスプレイ314を含む。
【0081】
プロセッサ・ユニット304は、メモリ306にロードすることができるソフトウェアの命令を実行する機能を果たす。プロセッサ・ユニット304は、個々の実施態様に応じて、1組の1つ以上のプロセッサであってもよく、またはマルチプロセッサ・コアであってもよい。更に、プロセッサ・ユニット304は、1つ以上の異質なプロセッサ・システムを用いて実現することもできる。この場合、主プロセッサが副プロセッサと共に1つのチップ上に存在する。別の例示的な例として、プロセッサ・ユニット304は、同じタイプのプロセッサを複数個(multiple)内蔵する対称型マルチプロセッサ・システムであってもよい。
【0082】
メモリ306および永続的ストレージ308は、記憶デバイス316の例である。記憶デバイスは、例えば限定ではなく、データ、機能的形態のプログラム・コード、および/またはその他の適した情報というような情報を、一時的におよび/または永続的に格納することができる任意のハードウェア部である。メモリ306は、この例では、例えば、ランダム・アクセス・メモリあるいはその他の任意の適した揮発性または不揮発性記憶デバイスとすることができる。永続的ストレージ308は、個々の実施態様に応じて、種々の形態をなすことができる。例えば、永続的ストレージ308は、1つ以上のコンポーネントまたはデバイスを内蔵することができる。例えば、永続的ストレージ308は、ハード・ドライブ、フラッシュ・メモリ、再書き込み可能な光ディスク、再書き込み可能な磁気テープ、または以上の何らかの組み合わせとすることができる。また、永続的ストレージ308によって用いられる媒体は、リムーバブルであってもよい。例えば、リムーバブル・ハード・ドライブを永続的ストレージ308に用いることもできる。
【0083】
通信ユニット310は、これらの例では、他のデータ処理システムまたはデバイスとの通信に備える。これらの例では、通信ユニット310はネットワーク・インターフェース・カードである。通信ユニット310は、物理的およびワイヤレス通信の一方または双方の使用によって、通信を提供することができる。
【0084】
入力/出力ユニット312は、データ処理システム300に接続することができるその他のデバイスとのデータの入力および出力を可能にする。例えば、入力/出力ユニット312は、キーボード、マウス、および/またはその他の適した何らかの入力デバイスを通じて、ユーザ入力のための接続を設けることができる。更に、入力/出力ユニット312は、出力をプリンタに送ることができる。ディスプレイ314は情報をユーザに表示するメカニズムを備えている。
【0085】
オペレーティング・システム、アプリケーション、および/またはプログラムの命令は、記憶デバイス316に配置することができる。記憶デバイス316は、通信ファブリック302を通じてプロセッサ・ユニット304と通信状態にある。これらの例示的な例では、命令は、永続的ストレージ308において機能的形態となっている。これらの命令をメモリ306にロードして、プロセッサ・ユニット304によって実行することができる。異なる実施形態のプロセスは、プロセッサ・ユニット304によって、コンピュータ実装命令を用いて実行することができる。コンピュータ実装命令は、メモリ306のようなメモリに配置することができる。
【0086】
これらの命令は、プログラム・コード、コンピュータ使用可能プログラム・コード、またはコンピュータ読み取り可能プログラムと呼ばれており、プロセッサ・ユニット304におけるプロセッサによって読み取り実行することができる。異なる実施形態におけるプログラム・コードは、メモリ306または永続的ストレージ308のような、異なる物理的または有形コンピュータ読み取り可能媒体において具体化することができる。
【0087】
プログラム・コード318は、機能的形態で、選択的にリムーバブルであるコンピュータ読み取り可能媒体320上に配置されており、データ処理システム300にロードするまたは転送して、プロセッサ・ユニット304によって実行することができる。プログラム・コード318およびコンピュータ読み取り可能媒体320は、コンピュータ・プログラム製品322を形成する。一例では、コンピュータ読み取り可能媒体320は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体324またはコンピュータ読み取り可能信号媒体326である。コンピュータ読み取り可能記憶媒体324は、例えば、永続的ストレージ308の一部であるハード・ドライブのような、記憶デバイスへの転送のために、永続的ストレージ308の一部であるドライブまたはその他のデバイスに挿入されるまたはその中に置かれる光ディスクまたは磁気ディスクを含むことができる。また、コンピュータ読み取り可能記憶媒体324は、データ処理システム300に接続されているハード・ドライブ、サム・ドライブ(thumb drive)、またはフラッシュ・メモリというような、永続的ストレージの形態をなすこともできる。場合によっては、コンピュータ読み取り可能記憶媒体324がリムーバブルでなくてもよい場合もある。
【0088】
あるいは、プログラム・コード318は、コンピュータ読み取り可能信号媒体326を用いてデータ処理システム300に転送することもできる。コンピュータ読み取り可能信号媒体326は、例えば、プログラム・コード318を含む伝搬データ信号とすることができる。例えば、コンピュータ読み取り可能信号媒体32は、電磁信号、光信号、および/または任意のその他の適したタイプの信号とすることができる。これらの信号は、ワイヤレス通信リンク、光ファイバ・ケーブル、同軸ケーブル、ワイヤ、および/または任意のその他の適したタイプの通信リンクというような、通信リンクを通じて送信することができる。言い換えると、通信リンクおよび/または接続は、例示的な例では、物理的またはワイヤレスとすることができる。また、コンピュータ読み取り可能媒体は、通信リンクまたはプログラム・コードを含むワイヤレス送信というような、無形媒体の形態をなすこともできる。
例示的な実施形態によっては、プログラム・コード318をネットワークを通じて永続的ストレージ308に別のデバイスまたはデータ処理システムからダウンロードし、データ処理システム300内で用いるようにすることもできる。例えば、サーバ・データ処理システムにおいてコンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納されているプログラム・コードを、ネットワークを通じてこのサーバからデータ処理システム300にダウンロードすることができる。プログラム・コード318を供給するデータ処理システムは、サーバ・コンピュータ、クライアント・コンピュータ、またはプログラム・コード318を格納および送信することができる他の何らかのデバイスであってもよい。
【0089】
データ処理システム300について図示した異なるコンポーネントは、異なる実施形態を実現することができる態様に対して構造的限定を規定することを意味するのではない。異なる例示的な実施形態は、データ処理システム300について図示したコンポーネントに加えてまたはこれらの代わりにコンポーネントを含むデータ処理システムにおいても実現することができる。図3に示すその他のコンポーネントは、図示する例示的な例から変更することができる。異なる実施形態は、プログラム・コードを実行することができる任意のハードウェア・デバイスまたはシステムを用いて実現することができる。一例として、データ処理システム300は、無機コンポーネントと統合された有機コンポーネントを含むことができ、および/または人を除外した有機コンポーネントで全体的に構成することもできる。例えば、記憶デバイスを有機半導体で構成することもできる。
【0090】
別の例として、データ処理システム300における記憶デバイスは、データを記憶することができる任意のハードウェア装置である。メモリ306、永続的ストレージ308、およびコンピュータ読み取り可能媒体320は、有形形態とした記憶デバイスの例である。
【0091】
別の例では、通信ファブリック302を実現するためにバス・システムを用いることもでき、このバス・システムは、システム・バスまたは入力/出力バスというような、1系統以上のバスで構成することができる。勿論、バス・システムは、当該バス・システムに取り付けられている異なるコンポーネントまたはデバイス間におけるデータの転送に備えているアーキテクチャのうち任意の適したタイプを用いて実現することができる。加えて、通信ユニットは、モデムまたはネットワーク・アダプタのような、データを送信および受信するために用いられる1つ以上のデバイスを含むことができる。更に、メモリは、例えば、メモリ306、または通信ファブリック302の中に存在することもあるインターフェースおよびメモリ・コントローラ・ハブにおいて見られるようなキャッシュとすることもできる。
【0092】
図4を参照すると、例示的な実施形態による可動システムのブロック図が示されている。可動システム400は、図2における可動システム206の一実施態様の一例である。
可動システム400は、エリア管理車両202のような、エリア管理車両に移動可能性を与える。可動システム400は、種々の形態をなすことができる。可動システム400は、例えば、限定ではなく、推進システム402、操舵システム404、制動システム406、および複数の可動コンポーネント408を含むことができる。
【0093】
推進システム402は、エリア管理プロセス224のような、エリア管理プロセスから受け取った命令に応答して、自律車両が移動する速度を維持または上昇させることができる。推進システム402は、電気制御推進システムとすることができる。推進システム402は、例えば、限定ではなく、内燃エンジン、内燃エンジン/電気混成システム、電気エンジン(electric engine)、または何らかのその他の適した推進システムとすることができる。例示的な一例では、推進システム402は車輪駆動モータ410を含むことができる。車輪駆動モータ410は、車輪のような可動コンポーネントに組み込まれている電気モータとすることができ、可動コンポーネントを直接駆動する。例示的な一実施形態では、車輪駆動モータ410を差動的に制御することによって、操舵を行うこともできる。
【0094】
操舵システム404は、エリア管理プロセスから受け取ったコマンドに応答して、自律車両の方向または操舵を制御する。操舵システム404は、例えば、限定ではなく、電気制御油圧操舵システム、電気駆動ラックおよびピニオン操舵システム、差動操舵システム、または何らかのその他の適した操舵システムとすることができる。例示的な一例では、操舵システム404は、複数の可動コンポーネント408を制御するように構成された専用車輪を含むことができる。
【0095】
制動システム406は、エリア管理プロセスに応答して、自律車両を減速および/または停止させることができる。制動システム406は、電気制御制動システムとすることができる。この制動システムは、例えば、限定ではなく、油圧制動システム、摩擦制動システム、車輪駆動モータ410を用いた再生制動システム、または電気的に制御することができる何らかの他の適した制動システムとすることができる。
【0096】
複数の可動コンポーネント408は、エリア管理プロセスから受け取り、推進システム402、操舵システム404、および制動システム406によって実行する命令に応答して、複数の方向および/または位置に移動する能力を、自律車両に設ける。複数の可動コンポーネント408は、例えば、限定ではなく、車輪、トラック(tracks)、フィート(feet)、ロータ、プロペラ、翼、および/またはその他の適したコンポーネントとすることができる。
【0097】
図4における可動システムの図示は、異なる有利な実施形態を実現することができる態様に対して、物理的または構造的限定を暗示することを意味するのではない。図示したコンポーネントに加えておよび/またはこれらに代わって他のコンポーネントを用いることもできる。有利な実施形態によっては、一部のコンポーネントが不要な場合もある。または、ブロックは一部の機能的コンポーネントを例示するために示されている。異なる有利な実施形態において実現するときには、これらのブロックの1つ以上を組み合わせること、および/または異なるブロックに分割することもできる。
【0098】
例えば、推進システム402は、車輪駆動モータ410を他の形態の推進と組み合わせることができる。即ち、可動システム400は、車輪駆動モータ410および別の方向に駆動されるトラックを用いて、推進を行うことができる。加えて、例示的な実施形態の中には、操舵システム404がなく、1方向の動作のみを可能にする場合もある。
【0099】
これより図5および図6を参照すると、例示的な実施形態による不整合およびリソースのブロック図が示されている。不整合500は、図2における不整合238の実施態様例である。リソース600は、図2からのリソース244の実施態様例である。
【0100】
不整合500は、図2におけるエリア204の複数の部分のような、1つのエリアの複数の部分の中に位置する望ましくない状態とすることができる。不整合500の一種に複数の雑草502がある。複数の雑草502は、望ましくない植物の成長を含む。芝生の例では、複数の雑草は、クローバ、たんぽぽ、およびメヒシバを含むことができる。複数の雑草502がエリア管理車両によって検出されると、エリア管理車両は、除草剤606のようなリソースを適用して、複数の雑草502の発生を低減することができる。
【0101】
高低変化504も、不整合500とすることができる。高低変化が不整合となるのは、高低変化504が当該エリアについての高低変化のしきい値から外れるときである。この高低変化のしきい値は、高低変化のしきい値226のように、エリア管理車両と関連したデータ処理システムに格納することができる。このしきい値は、ユーザによって入力すること、または周囲のエリアに基づいて自動的に決定することもできる。例えば、しきい値は、当該エリアの平均的高さに基づいて決定することができる。
【0102】
エリア管理車両は、高低変化504が当該エリアについての高低変化のしきい値以内に入るように高低変化を変化させるために、土壌604のようなリソースを高低変化504に適用することができる。あるいは、エリア管理車両は、土壌604またはその他の資材を移動させることによって、そのエリアの高さを変化させるために、当該エリアにおいて掘削システムを動作させることもできる。土壌604は、複数の種を含んでもよい。例えば、土壌604は、任意の適した組み合わせとした土壌および草の種の混合であってもよい。
【0103】
また、成長レベル506も不整合500になり得る。成長レベル506は、所与のエリアについての植物508の成長度合いである。例示的な一実施形態では、成長レベル506は、あるエリアにおける植物508の被覆量である。言い換えると、成長レベル506は、所与のエリアにおける植物508の量が増加するに連れて上昇する。あるいは、成長レベル506は、特定のエリアにおける植物508の高さに言及するのであってもよい。
【0104】
成長レベル506が不整合500になるのは、成長レベル506が当該エリアについて指定された植物508の成長レベルと一致しないときである。指定された成長レベルは、図2における指定成長レベル228のように、エリア管理車両と関連したデータ処理システムに格納することができる。
【0105】
エリア管理車両は、成長レベル506の発生を低減するために、リソースを適用することができる。この例では、エリア管理車両は種602を不整合500に適用する。散布すべき植物508の種602の量は、予め決めておくことあるいは自動的に不整合500の大きさおよび/または成長レベル506に基づくことができる。
【0106】
図5における不整合500および図6におけるリソース600の図示は、異なる有利な実施形態を実現することができる態様に対して、物理的または構造的限定を暗示することを意味するのではない。図示したコンポーネントに加えておよび/またはこれらに代わって他のコンポーネントを用いることもできる。有利な実施形態によっては、一部のコンポーネントが不要な場合もある。または、ブロックは一部の機能的コンポーネントを例示するために示されている。異なる有利な実施形態において実現するときには、これらのブロックの1つ以上を組み合わせること、および/または異なるブロックに分割することもできる。
【0107】
他の状態を不整合として検出することもできる。例えば、倒れている樹木の枝を不整合として検出し、切断システムを用いて切断することもできる。また、成長レベル506が当該エリアについて指定された成長レベルよりも大きい場合にも不整合500となり得る。このような例では、エリア管理車両は、不整合500が指定された成長レベルと一致するまで、不整合500に対して切断システムを実行、作動させることができる。
【0108】
加えて、不整合500の発生を低減するために、他のリソースを用いることもできる。例えば、リソース500は、殺虫剤、洗浄液、または塗料であってもよい。
これより図7に移ると、例示的な実施形態による、複数の雑草を削減するエリア管理車両の図が示されている。車両702は、図2におけるエリア管理車両202の実施態様例である。車両702は、複数の雑草706を削減するように示されている。複数の雑草706は、図5における複数の雑草502の実施態様例である。
【0109】
車両702は、エリア管理プロセスを実行するデータ処理システム720、推進システム718、車輪708、カメラ・システム710、配付システム712、および配付システム714を備えている。エリア704は、複数の雑草706、および境界線716を備えている。この例では、配付システム712は、除草剤を含み、配付システム714は種および土壌の混合物を含む。
【0110】
データ処理システム720は、エリア管理プロセス224のようなエリア管理プロセスを実行する。エリア管理プロセスは、推進システム718に、車両702をエリア704で車輪708を用いて、推進させる。エリア管理プロセスは、カメラ・システム710から画像情報を入手する。次いで、エリア管理プロセスは、画像情報において境界線および/または不整合を検出する。
【0111】
この例では、エリア管理プロセスは複数の雑草706を検出する。エリア管理プロセスは、車両702に収容されているリソースから、複数の雑草706を削減するリソースを選択する。この例では、エリア管理プロセスは、配付システム712に、除草剤を複数の雑草706上に散布させる。散布は、ある時間期間にわたって、ある量の除草剤だけ、またはエリア管理プロセスが、画像情報を用いて、除草剤が複数の雑草706を覆ったことを検出するまで行われるとよい。
【0112】
車両702が境界線716に向かって移動していると仮定する。カメラ・システム710が境界線716を検出すると、エリア管理プロセスは、車両702の方向を変えさせる。例えば、車両702が他の方向に向くように、車輪708を移動させればよい。
【0113】
これより図8に移ると、例示的な実施形態による、複数の低木を刈り込むエリア管理車両の図が示されている。この例では、低木808は境界線716の外側に生えている。しかしながら、低木の成長箇所806は境界線716を超えて広がっている。低木の成長箇所806は、図2における低木の成長箇所248の実施態様例である。
【0114】
この例示的な実施形態では、カメラ・システム802は、実質的に前方に向けられている。カメラ・システム802は、不整合および/または境界線を検出することができる角度を増大させるために軸で回転するおよび/または傾くように構成するとよい。カメラ・システム802は、データ処理システム720において実行しているエリア管理プロセスに画像情報を提供する。例示的な一実施形態では、カメラ・システム802は少なくとも2つのカメラを備えている。この例では、カメラ・システム802は、2つのカメラを備えている。これら2つのカメラは、低木の成長箇所806の立体図を提供する。
【0115】
エリア管理プロセスは、低木の成長箇所806が境界線716を超えて広がっていることを検出する。エリア管理プロセスは、トリマ804を活性化する。トリマ804は、図2におけるトリマ250のようなトリマである。トリマ804は、低木の成長箇所806を刈り込むために、軸で回転することおよび/または傾くことができる。例示的な一実施形態では、データ処理システムは、エリア管理プロセスが、カメラ・システム802から、低木の成長箇所806が検出されない画像情報を受信するまで、トリマ804を動作させ続ける。
【0116】
これより図9に移ると、例示的な実施形態による、植物の成長箇所を刈り込むエリア管理車両の図が示されている。この例では、芝生704が歩道902に隣接している。縁908が芝生704を歩道902から分離している。縁908は、図2における縁286の実施態様例である。この例では、草の成長箇所906が縁908の上に懸かっている。草の成長箇所906は、図2における植物の成長箇所288の実施態様例である。
【0117】
この例示的な実施形態では、カメラ・システム802は、実質的に下方に向けられている。しかしながら、カメラ・システム802は、草の成長箇所906および/または縁908を検出することができる角度を増大させるために、軸で回転するおよび/または傾くように構成するとよい。カメラ・システム802は、データ処理システム720において実行しているエリア管理プロセスに画像情報を提供する。例示的な一実施形態では、カメラ・システム802は少なくとも2つのカメラを備えている。これら2つのカメラは、草の成長箇所908の立体図を提供する。
【0118】
エリア管理プロセスは、草の成長箇所906が縁908を超えて歩道902上にはみ出していることを検出する。エリア管理プロセスは、縁刈り機904を活性化する。縁刈り機904は、図2における縁刈りシステム290のような縁刈り機である。縁刈り機904は、草の成長箇所908を刈り込むために、軸で回転することおよび/または傾くことができる。例示的な一実施形態では、エリア管理プロセスがカメラ・システム802から、草の成長箇所908が検出されない画像情報を受信するまで、エリア管理プロセスは縁刈り機904を動作させる。
【0119】
これより図10に移ると、例示的な実施形態による、縁取り材を配るエリア管理車両の図が示されている。
この例示的な実施形態では、車両702は溝1002および指示子1004の上に位置付けられている。溝1002は、指定部分258の実施態様例である。図示のように、溝1002は既に掘削されている。即ち、溝1002によって表されている指定部分から、土壌が既に除去されている。溝1002は、人間、掘削機、または車両702と関連した掘削システムによって掘削することができる。
【0120】
溝1002は指示子1004を含む。指示子1004は、この例では、赤の吹き付け塗料である。しかしながら、指示子1004は、染料または無線周波識別子タグであってもよい。指示子1004は、カメラ・システム710から入手した画像情報を用いて、エリア管理プロセスによって検出される。指示子1004は、車両702がエリア704中を走行している間に検出することができる。あるいは、始動させられたときに、エリア管理プロセスが指示子1004を検出するように、指示子1004を指示子1004の上に位置付けてもよい。
【0121】
一旦指示子1004が検出されたなら、エリア管理プロセスは、配付システム712に、縁取り材を配らせる。配付システム712における縁取り材は、図2における縁取り材262の実施態様例である。縁取り材は、溝1002の中に配られる。配られる縁取り材の量は、予め決められていてもよいし、車両702において入手可能な全ての縁取り材であってもよいし、指示子1004の長さおよび/または幅に基づいて決定してもよい。
【0122】
一旦縁取り材が溝1002の中に配られたなら、エリア管理プロセスは、配付システム714に、接着剤を溝1002の中に配らせる。あるいは、接着剤は、縁取り材と実質的に同時に配付してもよい。この接着剤は、図2における接着剤274の実施態様例である。接着剤は、溝1002において縁取り材の種々の層に入り込み、縁取り材の部分同士を互いに接合する。一旦接着剤が配られたなら、エリア管理プロセスは、更に別の不整合を検出するために、推進システム718に車両702を移動させることができ、またはエリア管理プロセスは車両702を解放させることができる。
【0123】
これより図11に移ると、例示的な実施形態にしたがってエリアを管理するプロセスのフローチャートが示されている。このプロセスは、エリア管理車両202を用いて、エリア管理環境200において実現することができる。このプロセスは、エリア管理プロセス224のようなエリア管理プロセスによって実行することができる。
【0124】
本プロセスが開始すると、プラットフォームと関連したカメラ・システムを用いて、画像情報を発生する(動作1102)。次いで、本プロセスは複数の不整合が当該エリア内に存在するか否か判定する(動作1104)。複数の不整合がそのエリア内に存在するという判定に応答して、本プロセスは、複数の不整合のうち1つの不整合が検出されたエリアの複数の部分において、リソースを配る(動作1106)。その後、本プロセスは終了する。本プロセスが、動作1004において、複数の不整合が当該エリア内に存在しないと判定した場合、本プロセスは終了する。
【0125】
これより図12に移ると、例示的な実施形態にしたがってリソースを配るプロセスのフローチャートが示されている。このプロセスは、エリア管理車両202を用いて、エリア管理環境200において実現することができる。このプロセスは、エリア管理プロセス224のようなエリア管理プロセスによって実行することができる。
【0126】
本プロセスが開始すると、目標ゾーンで進む(動作1202)。次いで、本プロセスは画像を発生する(動作1204)。この画像は、カメラ・システムの中にある複数のカメラを用いて発生することができる。次いで、本プロセスは、この画像が境界線を含むか否か判定する(動作1206)。この境界線は、図2における複数の境界線234のような境界線とすることができる。この判定は、エリア管理プロセス224のようなエリア管理プロセスを用いて行うことができる。本プロセスが画像が境界線を含むと判定した場合、本プロセスは境界線を辿るようにまたは境界線から離れるように移動する(動作1208)。次いで、本プロセスは動作1204に戻る。
【0127】
本プロセスが、動作1206において、画像が境界線を含んでいないと判定した場合、本プロセスは画像の中に不整合が存在するか否か判定する(動作1210)。この不整合は、図2における不整合238のような不整合とすればよい。本プロセスが画像の中に不整合が存在すると判定した場合、本プロセスは、この不整合の存在を根絶するまたは低減することが知られているリソースを配る(動作1212)。例えば、不整合が雑草の存在である場合、本プロセスは、この雑草の存在を根絶または削減するために、除草剤のようなリソースを配ることができる。その後、本プロセスは終了する。本プロセスが、動作1210において、画像の中には不整合が存在しないと判定した場合、本プロセスは終了する。
【0128】
これより図13に移ると、例示的な実施形態にしたがって複数の低木を刈り込むプロセスのフローチャートが示されている。このプロセスは、エリア管理車両202を用いて、エリア管理環境200において実現することができる。本プロセスは、エリア管理プロセス224のような、エリア管理プロセスによって実行することができる。
【0129】
本プロセスが開始すると、画像情報を発生する(動作1304)。次いで、本プロセスは、画像が境界線を含むか否か判定する(動作1306)。画像は、カメラ・システム214のような、カメラ・システムを用いて入手することができる。画像が境界線を含む場合、本プロセスは、境界線を辿るようにまたは境界線から離れるように移動する(動作1308)。次いで、本プロセスは動作1304に戻る。
【0130】
本プロセスが、動作1306において、画像は境界線を含まないと判定した場合、本プロセスは、画像情報の中に低木が存在するか否か判定する(動作1310)。例示的な実施形態では、本プロセスは、低木の一部または低木の成長箇所があるエリアを囲む複数の境界線以内にあるときに、画像情報の中に低木が存在すると判定する。本プロセスが、画像情報の中に低木が存在すると判定した場合、本プロセスは切断工具を用いてこの低木を刈り込む(動作1312)。本プロセスが、動作1310において、画像情報の中に低木が存在しないと判定した場合、プロセスは終了する。
【0131】
次に、本プロセスは追加の画像情報を取り込む(動作1314)。次いで、本プロセスは、この追加の画像情報が低木を含むか否か判定する(動作1316)。本プロセスが、追加の画像情報が低木を含むと判定した場合、本プロセスは動作1312に戻る。本プロセスが、動作1316において、追加の画像情報が低木を含まないと判定した場合、本プロセスは終了する。
【0132】
これより図14に移ると、例示的な実施形態にしたがって高低変化を変更するプロセスのフローチャートが示されている。このプロセスは、図2におけるエリア管理車両202を用いて、エリア管理環境200において実現することができる。
【0133】
本プロセスが開始すると、勾配センサを用いて高低変化を識別する(動作1402)。次いで、本プロセスは、この高低変化が当該エリアにおける高低変化についてのしきい値から外れるか否か判定する(動作1404)。このしきい値は、ユーザによって指定されても、または当該エリアの1つ以上の他の部分における高度に基づいて自動的に決定してもよい。本プロセスが、高低変化が当該エリアにおける高低変化についてのしきい値から外れていると判定した場合、本プロセスは、当該エリアの高低変化についてのしきい値以内に収まるように、高低変化を変更する(動作1406)。例示的な実施形態では、高低変化を変更するには、土壌のようなリソースを配る。別の例示的な実施形態では、高低変化を変更するには、当該エリアの高低変化についてのしきい値以内にその高低変化が収まるように、掘削システムをそのエリアにおいて動作させる。その後、本プロセスは終了する。本プロセスが、動作1404において、高低変化が当該エリアにおける高低変化についてのしきい値から外れないと判定した場合、本プロセスは終了する。
【0134】
これより図15に移ると、例示的な実施形態にしたがってエリアの指定部分において掘削するプロセスのフローチャートが示されている。このプロセスは、エリア管理車両202を用いて、エリア管理環境200において実現することができる。
【0135】
本プロセスが開始すると、画像情報を発生する(動作1502)。この画像情報は、図2におけるカメラ・システム214のような、カメラ・システムを用いて発生することができる。次いで、本プロセスは、この画像情報が当該エリアの指定部分を含むか否か判定する(動作1504)。指定エリアは、指定部分258のような、指定部分の例とすることができる。エリアの一部には、吹き付け塗料、染料、または特定量の枯死した成長箇所を用いて、指定することができる。画像情報がエリアの指定部分を含まない場合、本プロセスは動作1512に進む。本プロセスが、動作1504において、画像情報がエリアの指定部分を含むと判定した場合、本プロセスは、このエリアの指定部分において掘削する(動作1506)。
【0136】
次に、本プロセスは、指定部分に縁取り材を配る(動作1508)。縁取り材は、当該縁取り材の一方側における成長箇所がその縁取り材の他方側に広がるのを実質的に防止する物質とすることができる。次いで、本プロセスは接着剤を縁取り材に配る(動作1510)。この接着材は、縁取り材が障壁(barrier)になるように、縁取り材の部分同士を接合する。この障壁は、植物の成長箇所が縁取り材の一方側から縁取り材の他方側に交差するのを実質的に防止する。次いで、本プロセスは境界線に沿って進む(動作1512)。その後本プロセスは終了する。
【0137】
これより図16に移ると、例示的な実施形態にしたがって印付与エリアにおいて耕耘するプロセスのフローチャートが示されている。このプロセスは、図2におけるエリア管理車両202を用いて、エリア管理環境200において実現することができる。
【0138】
本プロセスが開始すると、画像情報を発生する(動作1602)。この画像情報は、図2におけるカメラ・システム214のようなカメラ・システムを用いて発生することができる。次いで、本プロセスは、この画像情報が当該エリアの印付与エリアを含むか否か判定する(動作1604)。このエリアの印付き部分は、吹き付け塗料、染料、または無線周波識別子タグによって印が付けられている。本プロセスが、画像情報が当該エリアの印付与エリアを含むと判定した場合、本プロセスはこの印付与エリアにおいて耕耘システムを動作させる(動作1606)。その後、本プロセスは終了する。本プロセスは、所定の時間期間にわたって、または印付き部分がもはや画像情報において検出できなくなるまで、耕耘システムを動作させることができる。本プロセスが、動作1604において、当該エリアの印付き部分を含まないと判定した場合、本プロセスは終了する。
異なる有利な実施形態の記載は、例示および説明を目的として提示したのであって、網羅的であることも、実施形態を開示した形態に限定することを意図するのではない。多くの変更および変容も当業者には明白であろう。更に、異なる実施形態は、他の実施形態と比較して、異なる利点を提供することができる。選択された1つまたは複数の実施形態は、本発明の原理、実用的用途を最良に説明するため、そして当業者が、想定される個々の使用に適するような種々の変更を加えた種々の実施形態について、本発明を理解することが可能となるために、選定し説明したのである。
【符号の説明】
【0139】
100 エリア管理環境
102、112、132、136、138 境界
104 ネットワーク
108 エリア管理車両
108 カメラ・システム
110 花壇
116 低木の成長箇所
118 指定エリア
120 成長が不十分なエリア
124 樹木
126 印付与エリア
128 望ましくない植物が成長したエリア
130 高低変化
132 芝生

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エリアで移動するように構成された移動体プラットフォームと、
前記移動体プラットフォームと関連したカメラ・システムであって、画像情報を作成するように構成された、カメラ・システムと、
前記移動体プラットフォームと関連した配付システムであって、リソースを配るように構成された、配付システムと、
前記移動体プラットフォームと関連したプロセッサ・ユニットであって、前記カメラ・システムから前記画像情報を受信し、この画像情報を用いて前記エリアの複数の部分において複数の不整合を識別し、前記複数の不整合のうち1つの不整合が識別された前記エリアの複数の部分において、前記配付システムによる前記リソースの配付を制御するために、エリア管理プロセスを実行するように構成された、プロセッサ・ユニットと、
を含む、装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、前記配付システムによる前記リソースの配付は、前記複数の部分における前記不整合を低減する、装置。
【請求項3】
請求項1記載の装置において、前記移動体プラットフォームは、可動システムを含み、前記エリア管理プロセスは、前記可動システムに、推進システムを用いて前記移動体プラットフォームを前記エリアで移動させる、装置。
【請求項4】
請求項1記載の装置において、前記不整合は複数の雑草であり、前記リソースは除草剤である、装置。
【請求項5】
請求項1記載の装置であって、更に、前記移動体プラットフォームと関連した勾配センサを含み、この勾配センサは、前記エリアにおける高低変化を識別するように構成されており、前記不整合は、当該エリアにおける高低変化についてのしきい値から外れる、前記エリアの複数の部分における高低変化である、装置。
【請求項6】
請求項5記載の装置において、前記配付システムによる前記リソースの配付を制御するために前記エリア管理プロセスを実行するように構成された前記プロセッサ・ユニットは、更に、前記配付システムを用いて、前記エリアの高低変化についての前記しきい値以内に収まるように、前記高低変化を変更するために前記エリア管理プロセスを実行するように構成された前記プロセッサ・ユニットを含む、装置。
【請求項7】
請求項6記載の装置において、前記リソースは土壌である、装置。
【請求項8】
請求項1記載の装置において、前記リソースは種であり、前記不整合は、前記エリアの植物について指定された成長レベルと一致しない植物の成長レベルである、装置。
【請求項9】
請求項1記載の装置において、前記不整合は印付与エリアであり、前記リソースは種であり、更に、
耕耘システムを含み、前記プロセッサ・ユニットは、更に、前記印付与エリアにおいて前記耕耘システムを動作させるために、前記エリア管理プロセスを実行するように構成された、装置。
【請求項10】
請求項9記載の装置において、前記印付与エリアは、少なくとも部分的に境界線と接している、装置。
【請求項11】
請求項10記載の装置において、前記境界線は、ホース、複数の無線周波識別子、ワイヤ、磁性体、導電体、塗料、および染料のうち少なくとも1つを含む、装置。
【請求項12】
請求項10記載の装置において、前記プロセッサ・ユニットは、前記種を配る前に、前記印付与エリアにおいて前記耕耘システムを動作させるために、前記エリア管理プロセスを実行するように構成された、装置。
【請求項13】
請求項1記載の装置であって、更に、
前記移動体プラットフォームと関連付けられており、複数の低木を切断することによって、これら複数の低木を刈り込むように構成された切断システムを含む、装置。
【請求項14】
請求項13記載の装置において、前記プロセッサは、更に、前記画像情報を用いて前記エリアにおいて複数の低木を識別し、前記複数の低木が識別された前記エリアの複数の部分において、前記複数の低木を前記切断システムに刈り込ませるために、前記エリア管理プロセスを実行するように構成された、装置。
【請求項15】
請求項1記載の装置であって、更に、
前記移動体プラットフォームと関連付けられており、前記植物の成長箇所を切断することによって、前記エリアの複数の部分における植物の成長箇所を刈り込むように構成された縁取りシステムを含む、装置。
【請求項16】
請求項15記載の装置において、前記プロセッサ・ユニットは、更に、前記画像情報を用いて、前記複数の部分における前記植物の成長箇所を識別し、縁に沿って前記植物の成長箇所を、前記縁取りシステムに刈り込ませるために、前記エリア管理プロセスを実行するように構成された、装置。
【請求項17】
請求項1記載の装置であって、更に、
前記移動体プラットフォームと関連付けられており、資材を移動させるように構成された掘削システムを含む、装置。
【請求項18】
請求項17記載の装置において、前記エリア管理プロセスは、前記掘削システムに、前記エリアの指定部分において掘削させる、装置。
【請求項19】
請求項18記載の装置において、前記エリア管理プロセスは、前記掘削システムに前記指定部分において掘削させた後に、前記配付システムに、前記指定部分において縁取り材を配らせる、装置。
【請求項20】
請求項19記載の装置において、前記エリア管理プロセスは、前記配付システムに前記縁取り材を配らせた後に、前記配付システムに、接着剤を前記縁取り材に配らせ、前記接着剤は、前記縁取り材の第1部分を前記縁取り材の第2部分に接合させる、装置。
【請求項21】
請求項20記載の装置において、前記縁取り材は、更に、複数の無線周波識別子タグを含む、装置。
【請求項22】
請求項20記載の装置において、前記縁取り材は、更に、複数の磁石を含む、装置。
【請求項23】
請求項20記載の装置において、前記縁取り材は、更に、複数のワイヤを含む、装置。
【請求項24】
エリアで移動するように構成された移動体プラットフォームと、
前記移動体プラットフォームと関連したカメラ・システムであって、画像情報を作成するように構成された、カメラ・システムと、
前記移動体プラットフォームと関連付けられており、複数の低木を切断することによって、前記複数の低木を刈り込むように構成された切断システムと、
前記移動体プラットフォームと関連したプロセッサ・ユニットであって、前記カメラ・システムから前記画像情報を受信し、この画像情報を用いて前記エリアの複数の部分において複数の低木を識別し、前記複数の低木が識別された前記エリアの複数の部分において、前記切断システムに前記複数の低木を刈り込ませるために、エリア管理プロセスを実行するように構成された、プロセッサ・ユニットと、
を含む、装置。
【請求項25】
請求項24記載の装置において、前記複数の部分は、第1複数の部分であり、更に、
前記移動体プラットフォームと関連付けられており、リソースを配るように構成された配付システムを含み、前記プロセッサ・ユニットは、更に、前記画像情報を用いて前記エリアにおいて複数の不整合を識別し、前記複数の不整合のうち1つの不整合が識別された前記エリアの第2複数の部分において、前記配付システムによる前記リソースの配付を制御するために、前記エリア管理プロセスを実行するように構成された、装置。
【請求項26】
請求項24記載の装置において、前記リソースの配付は、前記複数の部分における前記不整合を低減する、装置。
【請求項27】
請求項24記載の装置において、前記移動体プラットフォームは、複数の車輪と推進システムとを含み、前記エリア管理プロセスは、前記推進システムに前記移動体プラットフォームを前記エリアで推進させる、装置。
【請求項28】
請求項24記載の装置において、前記不整合は複数の雑草であり、前記リソースは除草剤である、装置。
【請求項29】
請求項24記載の装置であって、更に、更に、前記移動体プラットフォームと関連した勾配センサを含み、この勾配センサは、前記エリアにおける高低変化を識別するように構成されており、前記不整合は、当該エリアにおける高低変化についてのしきい値から外れる、前記エリアの複数の部分における高低変化である、装置。
【請求項30】
請求項29記載の装置において、前記配付システムによる前記リソースの配付を制御するために前記エリア管理プロセスを実行するように構成された前記プロセッサ・ユニットは、更に、前記配付システムを用いて、前記エリアについての仕様と一致するように、前記高低変化を変更するために前記エリア管理プロセスを実行するように構成された前記プロセッサ・ユニットを含む、装置。
【請求項31】
請求項30記載の装置において、前記リソースは土壌である、装置。
【請求項32】
請求項24記載の装置において、前記リソースは種であり、前記不整合は、前記エリアの植物について指定された成長レベルと一致しない植物の成長レベルである、装置。
【請求項33】
請求項24記載の装置において、前記不整合は印付与エリアであり、前記リソースは種であり、更に、
耕耘システムを含み、前記プロセッサ・ユニットは、更に、前記印付与エリアにおいて前記耕耘システムを動作させるために、前記エリア管理プロセスを実行するように構成された、装置。
【請求項34】
請求項33記載の装置において、前記印付与エリアは、少なくとも部分的に境界線と接している、装置。
【請求項35】
請求項24記載の装置であって、更に、前記移動体プラットフォームと関連付けられており、資材を移動させるように構成された掘削システムを含む、装置。
【請求項36】
請求項35記載の装置において、前記エリア管理プロセスは、前記掘削システムに、前記エリアの指定部分において掘削させる、装置。
【請求項37】
請求項36記載の装置において、前記エリア管理プロセスは、前記掘削システムに前記指定部分において掘削させた後に、前記配付システムに、前記指定部分において縁取り材を配らせる、装置。
【請求項38】
請求項37記載の装置において、前記エリア管理プロセスは、前記配付システムに前記縁取り材を配らせた後に、前記配付システムに、接着剤を前記縁取り材に配らせ、前記接着剤は、前記縁取り材の第1部分を前記縁取り材の第2部分に接合させる、装置。
【請求項39】
エリアで移動するように構成された移動体プラットフォームと、
前記移動体プラットフォームと関連したカメラ・システムであって、画像情報を作成するように構成された、カメラ・システムと、
前記移動体プラットフォームと関連付けられており、土壌を鋤き返すように構成された耕耘システムと、
前記移動体プラットフォームと関連付けられており、前記カメラ・システムから前記画像情報を受信し、この画像情報を用いて印付与エリアを識別し、前記エリア内にある前記印付与エリアにおいて前記耕耘システムに土壌を鋤き返させるために、エリア管理プロセスを実行するように構成された、プロセッサ・ユニットと、
を含む、装置。
【請求項40】
請求項39記載の装置において、前記印付与エリアは、少なくとも部分的に境界線と接している、装置。
【請求項41】
請求項40記載の装置において、前記境界線はホースを含む、装置。
【請求項42】
請求項40記載の装置において、前記プロセッサ・ユニットは、前記種を配る前に、前記印付与エリアにおいて前記耕耘システムを動作させるために、前記エリア管理プロセスを実行するように構成された、装置。
【請求項43】
請求項39記載の装置であって、更に、
前記移動体プラットフォームと関連付けられており、リソースを配るように構成された配付システムを含み、前記プロセッサ・ユニットは、更に、前記画像情報を用いて前記エリアにおいて複数の不整合を識別し、前記複数の不整合のうち1つの不整合が識別された前記エリアの複数の部分において、前記配付システムによる前記リソースの配付を制御するために、前記エリア管理プロセスを実行するように構成された、装置。
【請求項44】
請求項43記載の装置において、前記リソースの配付は、前記複数の部分における不整合を低減する、装置。
【請求項45】
請求項39記載の装置であって、更に、
前記移動体プラットフォームと関連付けられており、複数の低木を切断することによって、これら複数の低木を刈り込むように構成された切断システムを含む、装置。
【請求項46】
請求項45記載の装置において、前記プロセッサは、更に、前記画像情報を用いて前記エリアにおいて複数の低木を識別し、前記複数の低木が識別された前記エリアの複数の部分において、前記複数の低木を前記切断システムに刈り込ませるために、前記エリア管理プロセスを実行するように構成された、装置。
【請求項47】
請求項39記載の装置であって、更に、
前記移動体プラットフォームと関連付けられており、資材を移動させるように構成された掘削システムを含む、装置。
【請求項48】
請求項47記載の装置において、前記エリア管理プロセスは、前記掘削システムに、前記エリアの指定部分において掘削させる、装置。
【請求項49】
請求項48記載の装置において、前記エリア管理プロセスは、前記掘削システムに前記指定部分において掘削させた後に、前記配付システムに、前記指定部分において縁取り材を配らせる、装置。
【請求項50】
コンピュータ・プログラム製品であって、
コンピュータ読み取り可能記憶媒体と、
前記コンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納されており、移動体プラットフォームと関連したカメラ・システムを用いて画像情報を発生するプログラム・コードと、
前記コンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納されており、前記画像情報を用いて、前記エリアの複数の部分に複数の不整合が存在するか否か判定するプログラム・コードと、
前記コンピュータ読み取り可能記憶媒体に格納されており、前記エリアの複数の部分に存在する複数の不整合に応答して、前記複数の不整合のうち1つの不整合が識別された前記エリアの複数の部分において、配付システムにリソースを配らせるプログラム・コードと、
を含む、コンピュータ・プログラム製品。
【請求項51】
エリア管理方法であって、
移動体プラットフォームと関連したカメラ・システムを用いて画像情報を発生するステップと、
前記画像情報を用いて、前記エリアの複数の部分に複数の不整合が存在するか否か判定するステップと、
前記エリアの複数の部分に存在する複数の不整合に応答して、前記複数の不整合のうち1つの不整合が識別された前記エリアの複数の部分においてリソースを配るステップと、
を含む、エリア管理方法。
【請求項52】
請求項51記載の方法において、前記リソースを配るステップは、前記複数の部分において前記不整合を低減する、方法。
【請求項53】
請求項51記載の方法において、前記移動体プラットフォームは、複数の車輪と推進システムとを含み、前記移動体プラットフォームを前記エリアで移動させるステップは、更に、前記推進システムを使って前記移動体プラットフォームを前記エリアで推進させることを含む、方法。
【請求項54】
請求項51記載の方法において、前記不整合は複数の雑草であり、前記リソースは除草剤である、方法。
【請求項55】
請求項51記載の方法であって、更に、
高低変化を識別するステップを含み、前記不整合は、当該エリアにおける高低変化についてのしきい値から外れる、前記エリアの複数の部分における高低変化である、方法。
【請求項56】
請求項55記載の方法において、前記リソースを配るステップは、更に、
前記エリアの高低変化についてのしきい値以内に収まるように、前記高低変化を変更するステップを含む、方法。
【請求項57】
請求項56記載の方法において、前記リソースは土壌である、方法。
【請求項58】
請求項51記載の方法において、前記リソースは種であり、前記不整合は、前記エリアの植物について指定された成長レベルと一致しない植物の成長レベルである、方法。
【請求項59】
請求項51記載の方法において、前記不整合は印付与エリアであり、前記リソースは種であり、更に、
前記印付与エリアにおいて耕耘システムを動作させるステップを含む、方法。
【請求項60】
請求項59記載の方法において、前記印付与エリアは少なくとも部分的に境界線と接している、方法。
【請求項61】
請求項60記載の方法において、前記境界線はホースを含む、方法。
【請求項62】
請求項60記載の方法において、前記印付与エリアにおいて前記耕耘システムを動作させるステップは、前記種を配る前である、方法。
【請求項63】
請求項51記載の方法であって、更に、
前記画像情報を用いて前記エリアにおいて複数の低木を識別するステップと、
前記複数の不整合が識別された前記エリアの複数の部分において、前記複数の低木を刈り込むステップと、
を含む、方法。
【請求項64】
請求項51記載の方法であって、更に、
前記エリアの指定部分において掘削するステップと、
前記指定部分において縁取り材を配るステップと、
を含む、方法。
【請求項65】
請求項64記載の方法であって、更に、
接着剤を前記縁取り材に配るステップを含み、前記接着剤は、前記縁取り材の第1部分を前記縁取り材の第2部分に接合させる、方法。
【請求項66】
請求項65記載の方法において、前記縁取り材は、更に、複数の無線周波識別タグを含む、方法。
【請求項67】
請求項65記載の方法において、前記縁取り材は、更に、複数の磁石を含む、方法。
【請求項68】
請求項65記載の方法において、前記縁取り材は、更に、複数のワイヤを含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−138507(P2011−138507A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−285948(P2010−285948)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(591005165)ディーア・アンド・カンパニー (109)
【氏名又は名称原語表記】DEERE AND COMPANY