説明

エレベータのかご天井装置

【課題】厚さを薄くすることができるエレベータのかご天井装置を得る。
【解決手段】かご天井装置1は、天蓋3、照明装置4、照明装置4の下方に配置される照明板5、及び照明装置4を避けて天蓋3に設けられ、照明板5を支持する複数の支持具6を有している。支持具6は、支持具本体9と、支持具本体9から下方へ突出する規制部10と、規制部10の下部から左右に突出する第1の載せ部11及び第2の載せ部12とを有している。支持具本体9には、支持具本体9が規制部10よりも第1の載せ部11の突出方向と反対側へ窪んで形成された逃がし溝15が設けられている。かご天井装置1では、照明板5の一端部が一方の支持具6の逃がし溝15に挿入されることにより、照明板5の他端部が他方の支持具6の第2の載せ部12に載せられることが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、照明装置の下方に配置される照明板を、天蓋に設けられた支持具で支持するエレベータのかごの天井装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、かご天井の照明機器を下から覆って配光する複数の照明板の相互間に、照明板の周縁部を受け支えする支持部を突設させた目地を介在させて照明板を固定するようにしたエレベータのかごの照明板固定装置が知られている。例えば照明機器の取り替え等を行うために照明板をかご天井から取り外すときには、照明板の一端部をかご天井内に押し上げて照明板を斜めにすることにより照明板の他端部を支持部から外してから、照明板をかご天井から取り外す(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4515788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、照明板の他端部が支持部から外れるまで照明板を逃がすために、照明板を大きく斜めにしなければならないので、照明板の逃がし代を確保するために、かご天井内の深さ(厚さ)を大きくしなければならない。従って、照明板が全面に配置された全面照明タイプのかご天井の厚さは、一部のみが照明板となっている部分照明タイプのかご天井の厚さよりも大きくなってしまう。
【0005】
このことから、例えば既設のかごの壁を利用して部分照明タイプのかご天井を全面照明タイプのかご天井にリニューアルしようとすると、全面照明タイプのかご天井が上方の既設の機器(例えばドア装置の上部等)に干渉してしまうおそれがある。また、既設の機器に干渉しないように全面照明タイプのかご天井の設置位置を低くすると、かご内の天井高さが低くなり、かご内の乗客に圧迫感を与えてしまう。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、厚さを薄くすることができるエレベータのかご天井装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係るエレベータのかご天井装置は、天蓋、天蓋に支持され、天蓋の下方に配置される照明装置、支持具本体と、支持具本体から下方へ突出する規制部と、規制部の下部から左右に突出する第1の載せ部及び第2の載せ部とを有し、照明装置を避けて天蓋に設けられた複数の支持具、及び照明装置の下方で各支持具間に配置され、一方の支持具の第1の載せ部に一端部が載せられ、他方の支持具の第2の載せ部に他端部が載せられた状態で支持具に支持される照明板を備え、支持具本体には、支持具本体が規制部よりも第1の載せ部の突出方向と反対側へ窪んで形成された逃がし用空間が設けられ、照明板の一端部が一方の支持具の逃がし用空間に挿入されることにより、照明板の他端部が他方の支持具の第2の載せ部に載せられることが可能になり、一方の支持具の逃がし用空間に一端部が挿入された照明板の他端部が第2の載せ部に載せられることにより、照明板の一端部が一方の支持具の第1の載せ部に載せられることが可能になる。
【発明の効果】
【0008】
この発明に係るエレベータのかご天井装置では、支持具本体が規制部よりも第1の載せ部の突出方向と反対側へ窪んで形成された逃がし用空間が支持具本体に設けられているので、照明板の一端部を一方の支持具の逃がし用空間に挿入することにより、他方の支持具から照明板を水平方向へ逃がすことができる。これにより、照明板を少し傾けるだけで、照明板の他端部を他方の支持具の第2の載せ部に載せることができる。従って、照明板の着脱の際に照明板を大きく傾ける必要がなくなり、かご天井装置の厚さを薄くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の実施の形態1によるエレベータのかご天井装置を示す構成図である。
【図2】図1のエレベータのかご天井装置を示す拡大図である。
【図3】図2の保持部材の要部を示す拡大図である。
【図4】図3の照明板を外したときの保持部材を示す拡大図である。
【図5】図2の照明板の一端部が一方の支持具の逃がし溝に挿入されている状態を示す構成図である。
【図6】図5の照明板の他端部が他方の支持具の第2の挿入溝に挿入されている状態を示す構成図である。
【図7】比較例でのエレベータのかご天井装置を示す構成図である。
【図8】図7の支持具の一部を示す拡大図である。
【図9】図7の支持具に照明板を取り付けるときの状態を示す構成図である。
【図10】本発明の実施の形態1でのかご天井装置と、比較例でのかご天井装置とを並べて示す比較図である。
【図11】この発明の実施の形態2によるエレベータのかご天井装置を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータのかご天井装置を示す構成図である。図において、かご天井装置1は、かごの縦壁2の上端部に周縁部が支持されることによりエレベータのかごの上部に配置されている。また、かご天井装置1は、周縁部が縦壁2上に載せられて固定された天蓋3と、天蓋3に支持され、天蓋3の下方に配置される複数の照明装置4と、各照明装置4の下方に配置され、各照明装置4からの光をかご内へ通す複数枚の照明板5と、各照明装置4を避けて天蓋3に設けられ、各照明板5を支持する複数の支持具6とを有している。
【0011】
各照明装置4は、天蓋3の周縁部を除くほぼ全面に互いに間隔を置いて並べられている。この例では、各照明装置4が蛍光灯とされている。
【0012】
各照明板5は、各支持具6間に配置されている。また、各照明板5は、かご天井装置1の周縁部を除くほぼ全面に並べて配置されている。さらに、各照明板5は、両側の支持具6で両端部が支持されることにより、照明装置4の下方に保持される。
【0013】
各支持具6は、各照明装置4間を仕切った状態で天蓋3の下方に配置されている。また、各支持具6は、天蓋3の下面に固定された取付金(取付部材)7と、取付金7の下部に取り付けられ、照明板5が掛けられる保持部材8とを有している。
【0014】
図2は、図1のエレベータのかご天井装置1を示す拡大図である。各保持部材8は、取付金7に取り付けられた支持具本体9と、支持具本体9から下方へ突出する規制部10と、規制部10の下部から左右へ突出する第1の載せ部11及び第2の載せ部12と、規制部10の上部から第1の載せ部11と同じ方向へ突出するストッパ13とを有している。
【0015】
ストッパ13が規制部10から突出する長さ(ストッパ13の突出長さ)は、第1の載せ部11が規制部10から突出する長さ(第1の載せ部11の突出長さ)よりも短くなっている。また、第1の載せ部11の突出長さは、第2の載せ部12が規制部10から突出する長さ(第2の載せ部12の突出長さ)よりも短くなっている。
【0016】
第2の載せ部12上には、規制部10に隣接するスペーサ14が配置されている。スペーサ14は、弾性体(例えばばねやゴム等)とされている。この例では、スペーサ14が板ばねとされている。
【0017】
各照明板5は、照明板5の両側に配置された支持具6のうち、一方の支持具6の第1の載せ部11に照明板5の一端部が載せられ、他方の支持具6の第2の載せ部12に照明板5の他端部が載せられた状態で、支持具6に支持される。照明板5が一方及び他方の支持具6間に支持されている状態では、他方の支持具6において、第2の載せ部12に載せられた照明板5の他端部と規制部10との間でスペーサ14が弾性収縮され、一方の支持具6において、第1の載せ部11に載せられた照明板5の一端部がスペーサ14の弾性反発力により規制部10に押し付けられている。
【0018】
図3は、図2の保持部材8の要部を示す拡大図である。さらに、図4は、図3の照明板5を外したときの保持部材8を示す拡大図である。支持具本体9には、支持具本体9が規制部10よりも第1の載せ部11の突出方向と反対側(即ち、第2の載せ部12の突出方向と同じ側)へ窪んで形成された逃がし溝(逃がし用空間)15が設けられている。
【0019】
具体的には、支持具本体9は、水平方向について規制部10よりも第1の載せ部11から離れた位置に配置された縦板部9aと、縦板部9aの下端部と規制部10の上端部とを繋ぐ下部横板部9bと、縦板部9aの上端部に設けられ、下部横板部9bと上下方向について対向する上部横板部9cと、上部横板部9cから上方へ延び、取付金7に取り付けられる取付部9dとを有している。逃がし溝15は、縦板部9a、下部横板部9b及び上部横板部9cにより形成されている。この例では、下部横板部9bが規制部10から突出する長さが、第2の載せ部12の突出長さとほぼ同じになっている。
【0020】
第1の載せ部11とストッパ13との間には、規制部10、第1の載せ部11及びストッパ13により形成された第1の挿入溝(一端部挿入用空間)16が設けられている。照明板5の一端部は、ストッパ13の下面及び第1の載せ部11の上面に案内されながら第1の挿入溝16に挿入可能になっている。照明板5の一端部は、第1の挿入溝16に挿入された状態で第1の載せ部11に載せられる。
【0021】
第2の載せ部12と下部横板部9bとは、上下方向について互いに対向している。従って、第2の載せ部12と下部横板部9b(支持具本体9の一部)との間には、規制部10、第2の載せ部12及び下部横板部9bにより形成された第2の挿入溝(他端部挿入用空間)17が設けられている。スペーサ14は、第2の挿入溝17内に配置されている。照明板5の他端部は、下部横板部9bの下面(支持具本体9の下面)及び第2の載せ部12の上面に案内されながら第2の挿入溝17に挿入可能になっている。照明板5の他端部は、第2の挿入溝17に挿入された状態で第2の載せ部12に載せられる。
【0022】
図5は、図2の照明板5の一端部が一方の支持具6の逃がし溝15に挿入されている状態を示す構成図である。照明板5の一端部が一方の支持具6の逃がし溝15に挿入されている状態では、照明板5の他端部が他方の支持具6の第2の挿入溝17に第2の載せ部12を避けて挿入可能になっている。従って、照明板5の一端部が一方の支持具6の逃がし溝15に挿入されることにより、照明板5の他端部が他方の支持具6の第2の載せ部12に載せられることが可能になる。
【0023】
図6は、図5の照明板5の他端部が他方の支持具6の第2の挿入溝17に挿入されている状態を示す構成図である。照明板5の一端部が一方の支持具6の逃がし溝15に挿入された状態から照明板5の他端部が第2の挿入溝17に挿入されることにより、照明板5の一端部が一方の支持具6の第1の挿入溝16にストッパ13を避けて挿入可能になっている。従って、一方の支持具6の逃がし溝15に挿入された照明板5の他端部が他方の支持具6の第2の載せ部12に載せられることにより、照明板5の一端部が一方の支持具6の第1の載せ部11に載せられることが可能になる。
【0024】
次に、支持具6に対する照明板5の取り付け手順について説明する。まず、図5に示すように、かご内から照明板5の一端部を一方の支持具6の逃がし溝15に挿入する(逃がし溝挿入工程)。
【0025】
この後、照明板5の一端部を一方の逃がし溝15に挿入したまま、他方の支持具6の第2の載せ部12を避けて照明板5の他端部を押し上げ、他方の支持具6の第2の挿入溝16に照明板5の他端部を挿入する。これにより、照明板5の他端部が他方の支持具6の第2の載せ部12に載せられる(第2の挿入溝挿入工程)。
【0026】
この後、図6に示すように、他方の支持具6のスペーサ14を縮めながら照明板5の他端部を第2の挿入溝16に押し込み、照明板5の一端部を逃がし溝15から外す。この後、ストッパ13を避けながら一方の支持具6の第1の挿入溝16に照明板5の一端部を挿入する。これにより、照明板5の一端部が一方の支持具6の第1の載せ部11に載せられる。このとき、他方の支持具6のスペーサ14の弾性反発力により、照明板5の一端部が一方の支持具6の規制部10に押し付けられる。これにより、照明板5が一方及び他方の支持具6間に保持され、支持具6に対する照明板5の取り付けが完了する(第1の挿入溝挿入工程)。
【0027】
支持具6からの照明板5の取り外しは、上記の逆の手順により行われる。
【0028】
このようなエレベータのかご天井装置1では、支持具本体9が規制部10よりも第1の載せ部11の突出方向と反対側へ窪んで形成された逃がし溝15が支持具本体9に設けられているので、照明板5の一端部を一方の支持具6の逃がし溝15に挿入することにより、他方の支持具6から照明板5を水平方向へ逃がすことができる。これにより、照明板5を少し傾けるだけで、照明板5の他端部を他方の支持具6の第2の載せ部12に載せることができる。従って、照明板5の着脱の際に照明板5を大きく傾ける必要がなくなり、天蓋3と照明板5との間の寸法を短くすることができ、かご天井装置1の厚さを薄くすることができる。これにより、例えばかご天井装置のリニューアルを容易に行うことができるとともに、かご内での圧迫感も減らすことができる。また、支持具6に対する照明板5の着脱の際に照明板5を大きく傾ける必要がないので、照明板5が照明装置4に当たりにくくなり、照明装置4の破損の防止を図ることができる。
【0029】
また、照明板5の一端部は、ストッパ13の下面及び第1の載せ部11の上面に案内されながら第1の挿入溝16に挿入可能になっているので、第1の載せ部11に照明板5の一端部を載せやすくすることができるとともに、第1の載せ部11から照明板5の一端部を外れにくくすることができる。
【0030】
また、ストッパ13の突出長さが、第1の載せ部11の突出長さよりも短くなっているので、支持具6に対する照明板5の着脱の際に、逃がし溝15及び第1の挿入溝16間で照明板5の一端部を移動させやすくすることができる。これにより、支持具6に対する照明板5の着脱を容易にすることができる。
【0031】
また、照明板5の他端部は、支持具本体9の下面及び第2の載せ部12の上面に案内されながら第2の挿入溝17に挿入可能になっているので、第2の載せ部12に照明板5の他端部を載せやすくすることができるとともに、第2の載せ部12から照明板5の他端部を外れにくくすることができる。
【0032】
また、第2の載せ部12の突出長さは、第1の載せ部11の突出長さよりも長くなっているので、逃がし溝15の形成により支持具本体9が水平に張り出した部分を、かご内の乗客に対して第2の載せ部12により隠すことができるとともに、第1の載せ部11及び第2の載せ部12の合計の突出長さを短くすることができる。従って、かご内での意匠性の向上を図ることができる。
【0033】
次に、本発明と比較するための比較例について説明する。図7は、比較例でのエレベータのかご天井装置を示す構成図である。比較例の構成は、支持具の構成が異なることを除いて実施の形態1と同様である。比較例では、支持具101が、取付金102と、取付金102の下部に取り付けられ、上下に沿って配置された縦板103と、縦板103の下端部から左右に突出する横板104とを有している。縦板103は、平板であり、凹凸は設けられていない。
【0034】
照明板5は、一方の支持具101の横板104に一端部が載せられ、他方の支持具101の横板104に他端部が載せられた状態で、各支持具101間に保持されている。
【0035】
図8は、図7の支持具101の一部を示す拡大図である。各支持具101には、照明板5が支持具101から外れないようにするためのストッパ105が着脱可能に設けられている。照明板5が各支持具101間に保持されている状態では、ストッパ105が支持具101に取り付けられる。
【0036】
次に、比較例での支持具101に対する照明板5の取り付け手順について説明する。図9は、図7の支持具101に照明板5を取り付けるときの状態を示す構成図である。支持具101に照明板5を取り付けるときには、まず、照明板5を傾けながら照明板5の一端部を各支持具101間のスペースに入れ、照明板5の他端部を他方の支持具101の横板104に載せる。この後、照明板5の一端部を下げて一方の支持具101の横板104に載せる。
【0037】
この後、ストッパ105を各支持具101に取り付けることにより、支持具101に対する照明板5の取り付けが完了する。支持具101からの照明板5の取り外しは、上記の逆の手順により行われる。
【0038】
このように、比較例では、縦板103が平板であり、照明板5を左右方向へ逃がすことができないので、照明板5の他端部を他方の支持具101の横板104に載せるために、照明板5の一端部を押し上げて照明板5を大きく傾ける必要がある。
【0039】
図10は、本発明の実施の形態1でのかご天井装置1と、比較例でのかご天井装置とを並べて示す比較図である。なお、図10(a)が本発明の実施の形態1でのかご天井装置1と示す図であり、図10(b)が比較例でのかご天井装置を示す図である。図10に示すように、本発明の実施の形態1でのかご天井装置1の厚さは、比較例でのかご天井装置の厚さよりも薄くなっていることが分かる。即ち、比較例では、照明板5の着脱の際に照明板5を大きく傾ける必要があるので、かご天井装置の厚さが厚くなっているが、本発明の実施の形態1では、照明板5の着脱の際に照明板5を少し傾けるだけでよいので、かご天井装置1の厚さが比較例よりも薄くなっている。
【0040】
実施の形態2.
実施の形態1では、照明装置4が蛍光灯とされているが、薄型の照明機器を照明装置4としてもよい。
【0041】
即ち、図11は、この発明の実施の形態2によるエレベータのかご天井装置1を示す構成図である。照明装置4は、水平に配置された基板21と、基板21に並べて設けられた複数のLED22とを有する薄型の照明機器とされている。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0042】
このようにすれば、照明装置4の厚さを薄くすることができるので、かご天井装置1の厚さをさらに薄くすることができる。
【0043】
なお、各上記実施の形態では、第2の載せ部12上にスペーサ14が配置されているが、スペーサ14がなくても一方及び他方の支持具6によって照明板5を保持可能であるので、スペーサ14はなくてもよい。
【0044】
また、各上記実施の形態では、ストッパ13が規制部10の上端部から突出しているが、ストッパ13と第1の載せ部11との間の第1の挿入溝16に照明板5の一端部が挿入可能であれば、ストッパ13が規制部10の中間部から突出していてもよい。また、ストッパ13がなくても一方及び他方の支持具6によって照明板5を保持可能であるので、ストッパ13はなくてもよい。
【符号の説明】
【0045】
1 かご天井装置、3 天蓋、4 照明装置、5 照明板、9 支持具本体、10 規制部、11 第1の載せ部、12 第2の載せ部、13 ストッパ、15 逃がし溝(逃がし用空間)、16 第1の挿入溝(一端部挿入用空間)、17 第2の挿入溝(他端部挿入用空間)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天蓋、
上記天蓋に支持され、上記天蓋の下方に配置される照明装置、
支持具本体と、上記支持具本体から下方へ突出する規制部と、上記規制部の下部から左右に突出する第1の載せ部及び第2の載せ部とを有し、上記照明装置を避けて上記天蓋に設けられた複数の支持具、及び
上記照明装置の下方で各上記支持具間に配置され、一方の上記支持具の上記第1の載せ部に一端部が載せられ、他方の上記支持具の上記第2の載せ部に他端部が載せられた状態で上記支持具に支持される照明板
を備え、
上記支持具本体には、上記支持具本体が上記規制部よりも上記第1の載せ部の突出方向と反対側へ窪んで形成された逃がし用空間が設けられ、
上記照明板の一端部が一方の上記支持具の上記逃がし用空間に挿入されることにより、上記照明板の他端部が他方の上記支持具の上記第2の載せ部に載せられることが可能になり、
一方の上記支持具の上記逃がし用空間に一端部が挿入された上記照明板の他端部が上記第2の載せ部に載せられることにより、上記照明板の一端部が一方の上記支持具の上記第1の載せ部に載せられることが可能になることを特徴とするエレベータのかご天井装置。
【請求項2】
上記支持具は、上記規制部の上部から上記第1の載せ部の突出方向と同じ方向へ突出するストッパをさらに有し、
上記ストッパと上記第1の載せ部との間には、一端部挿入用空間が設けられ、
上記照明板の一端部は、上記ストッパの下面及び上記第1の載せ部の上面に案内されながら上記一端部挿入用空間に挿入可能になっていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのかご天井装置。
【請求項3】
上記ストッパの突出長さは、上記第1の載せ部の突出長さよりも短くなっていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータのかご天井装置。
【請求項4】
上記支持具本体と上記第2の載せ部との間には、他端部挿入用空間が設けられ、
上記照明板の他端部は、上記支持具本体の下面及び上記第2の載せ部の上面に案内されながら上記他端部挿入用空間に挿入可能になっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のエレベータのかご天井装置。
【請求項5】
上記第1の載せ部の突出長さは、上記第2の載せ部の突出長さよりも短くなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のエレベータのかご天井装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−1513(P2013−1513A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−134720(P2011−134720)
【出願日】平成23年6月17日(2011.6.17)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】