説明

エレベータのドア用係合装置

【課題】乗場側係合部材とかご側係合部材との係合タイミングの設定、維持が容易で、これらの乗場側係合部材とかご側係合部材との安定した係合を実現させることができる。
【解決手段】 かご側係合部材5Aが、かごドア21に固定されるベースプレート51と、上下動しながらかごドア21の開閉方向と直交する方向に移動可能で、係合ローラ69A,69Bに係合可能な係合子55と、この係合子55をベースプレート51に連結する第1リンク53A等とを含むとともに、かごドア21の開閉に応じた上下方向の移動に伴って、係合子55を上下動させながら、係合ローラ69A,69B方向へ進出、後退させる係合子操作部材60と、この係合子操作部材60の上下方向の移動を係合子55の進出、後退動作として伝える第2リンク56A等と、係合子操作部材60を上下方向の移動可能にベースプレート51に保持させる第3リンク58A等とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータに備えられ、乗場側係合部材と、この乗場係合部材に係合するかご側係合部材とを備えたエレベータのドア用係合装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の装置としては、乗場ドアすなわち階床ドアの乗場側係合部材を構成する係合ローラと、かごドア側に設けられ、係合ローラに係合して、階床ドアをかごドアに連動させて電動開閉させるかご側係合部材を構成する係合板とを設けたものがある。係合板は、かごドアに平行リンクを介して回動可能に連結され、常時はかごドア敷居端より後退した位置にあり、ドア開動作時には前進して階床ドアの係合ローラに係合するようになっている。
【0003】
また、他のものとして、エレベータが階床に到着し、かごドアが開閉する際、電磁石によって係合片が前進して乗場ドアがかご側に係合し、かごドアと連動して電動開閉されるようにしたものも知られている。
【特許文献1】特開平1−267289号公報
【特許文献2】実開昭52−147369号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は、平行リンクを介して係合板を水平方向に移動させることによって、この係合板を係合ローラに向かって進出させ、また係合ローラから後退させるように構成されており、係合板は進退時にかごドアの開閉方向と同じ方向にも移動するようになっている。そのために係合板の設置に際して、かごドア開放時におけるかごドアの移動とともに、係合板の移動についても考慮しなければならず、係合板と係合ローラとの係合タイミングの設定、調整が難しくなっている。また、エレベータの経時的な稼動において、初期の設定状態を維持することは困難となっている。
【0005】
また、特許文献2に記載の技術は、電磁石を備えており、すなわち機械的なドア用係合装置でないため、停電時などの非常時における電源の確保、電源の安定供給などを考慮すると、エレベータに採用することは実用性に問題がある。
【0006】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、乗場側係合部材とかご側係合部材との係合タイミングの設定、維持が容易で、これらの乗場側係合部材とかご側係合部材との安定した係合を実現させることができるエレベータのドア用係合装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明は、階床の乗場ドアに取り付けられる乗場側係合部材と、リンク機構を介してかごドアに取り付けられ、前記乗場側係合部材に係合して前記乗場ドアを前記かごドアに連動させて開閉させるかご側係合部材とを有するエレベータのドア用係合装置において、前記かご側係合部材が、前記かごドアに固定されるベースプレートと、上下方向に移動しながら前記かごドアの開閉方向と直交する方向に沿って移動可能で、前記乗場側係合部材に係合可能な係合子と、この係合子を前記ベースプレートに回動可能に連結し、これらの係合子とベースプレートとの間で平行リンクを形成する第1リンクとを含むとともに、前記かごドアの開閉に応じた上下方向の移動に伴って、前記かご側係合部材の前記係合子を、上下方向に移動させながら前記乗場側係合部材へ向かって進出させ、また前記乗場側係合部材から後退させる係合子操作部材と、この係合子操作部材の上下方向の移動を前記係合子の前記進出、後退動作として伝える第2リンクと、前記係合子操作部材を上下方向の移動可能に前記かご側係合部材の前記ベースプレートに保持させる第3リンクとを備えたことを特徴としている。
【0008】
このように構成した本発明は、かごドアの開放動作に伴って、係合子操作部材とベースプレートとに連結された第3リンクの回動を介して係合子操作部材を上下方向に作動させると、この係合子操作部材の作動に伴って、係合子操作部材と係合子に連結された第2リンクが回動し、この第2リンクの回動に伴って、係合子とベースプレートとを連結する第1リンクが回動し、これによって係合子が、上下方向に移動しながらかごドアの開閉方向と直交する乗場側係合部材方向に進出し、乗場側係合部材と係合する。したがって、引き続いて行われるかごドアの開放動作と連動して乗場ドアを開放させることができる。
【0009】
このように、かご側係合部材の係合子を乗場側係合部材に係合させる際に、係合子は上下方向に移動しながらかごドアの開閉方向と直交する方向に移動するだけであることから、すなわち、かごドアと係合子との間にかごドアの開閉方向に対する相対的な移動を生じないことから、乗場側係合部材とかご側係合部材との係合タイミングの設定、維持が容易であり、また、係合子を第3リンク、第2リンク、及び平行リンクを形成する第1リンクを介して、機械的に上下方向の移動と乗場側係合部材に対する進出、後退をさせるようにしてあることから、これらの乗場側係合部材とかご側係合部材との安定した係合を実現させることができる。
【0010】
また、本発明は、前記発明において、前記第1リンク及び前記第2リンクを、前記かごドアの開閉方向と直交する方向である前記係合子の進出、後退する方向に沿って回動可能となるように配置し、前記第3リンクを、前記かご側ドアの開閉方向に沿って回動可能となるように配置したことを特徴としている。
【0011】
また、本発明は、前記発明において、前記第1リンク、前記第2リンク、及び前記第3リンクを、互いに同一長さに設定したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、乗場側係合部材とかご側係合部材との係合タイミングの設定、維持が容易で、従来に比べて設置が簡単であるとともに、乗場側係合部材とかご側係合部材との安定した係合を実現させることができ、優れた実用性を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下,本発明に係るエレベータのドア用係合装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
【0014】
図8は本発明に係るドア用係合装置の一実施形態が配置されるエレベータの要部を示す図である。
【0015】
この図8に示すように、エレベータの乗かご1は、前面側に配置されるかごドア装置2と、このかごドア装置2を開閉させるドア開閉装置3とを備えている。各階床には、かごドア装置2に対向可能な乗場ドア装置4が配置されている。乗かご1が各々の階床に着床した際、各階床の乗場ドア装置4とかごドア装置2とは、後述する本実施形態のドア用係合装置5を介して接続され、ドア開閉装置3によってかごドア装置2に備えられるかごドア21を開閉した際に、乗場ドア装置4に備えられる乗場ドア41も一緒に開閉するようになっている。
【0016】
かごドア装置2は、前述したかごドア21と、このかごドア21の上部に固定され、ローラ22Aを備えたドア懸垂部材、すなわちドアハンガー22と、乗かご1の上方部に固定され、かごドア21の開閉方向に延びるドアレール23と、乗かご1の下方部に固定され、かごドア21の開閉方向に延びる案内溝24Aを有する敷居24とを備えており、かごドア21はドアハンガー22を介してドアレール23に懸垂された状態で開閉可能となっている。
【0017】
各階床の乗場ドア装置4も同様の構成であり、前述した乗場ドア41、ドアハンガー42、ドアレール43、案内溝44Aを有する敷居44とから構成されている。
【0018】
本実施形態のドア用係合装置5は、後述するようにかご側係合部材5Aと乗場側係合部材5Bとから構成され、かご側係合部材5Aがかごドア装置2側に配置され、乗場側係合部材5Bが各々の乗場ドア装置4側に配置されている。
【0019】
図1は本発明に係るエレベータのドア用係合装置の一実施形態の要部を示す斜視図、図2は図1の正面図、図3は図2の平面図、図4は図2の右側面の要部を示す図、図5は図2の左側面図である。
【0020】
本実施形態のドア用係合装置5を構成するかご側係合部材5Aは、これらの図1−5に示すように、かごドア21に固定するためのボルト穴51E、及び直角に起立した4箇所の直立部51A,51B,51C,51Dを有するベースプレート51と、このベースプレート51の直立部51A,51B,51C,51Dのそれぞれに取り付けた軸52A,52B,52C,52Dに、一端が図示しない軸受を介して回動自在に支持される第1リンク53A,53B,53C,53Dとを備えている。
【0021】
また、かご側係合部材5Aは、第1リンク53A,53B,53C,53Dのそれぞれの他端に図示しない軸受、及び軸54A,54B,54C,54Dを介して回動自在に支持され、両端部に直角に起立した直立部55A,55Bを有し、水平断面がコの字型に形成され、乗場側係合部材に係合可能な係合子55と、この係合子55の一方側に取り付けられた軸54A,54Bに図示しない軸受を介して一端が回動自在に支持される第2リンク56A,56Bとを備えている。なお、前述した第1リンク53A,53B,53C,53Dは、ベースプレート51と係合子55との間で並行リンクを構成している。また、かご側係合部材5Aは、かごドア21の開閉に応じた上下方向に移動可能であって、係合子55をかごドア21に対して平行に保ちながら、かつ、上下方向に移動させながら、乗場側係合部材に向かって進出させ、また乗場側係合部材から後退させる係合子操作部材60を備えている。上述した第2リンク56A,56Bは、係合子操作部材60の上下方向の移動を、係合子55の上下方向の移動動作、及び乗場側係合部材に対する進出、後退の動作として伝えるリンクである。
【0022】
さらに、かご側係合部材5Aは、ベースプレート51に固定された一対の軸57A,57Bのそれぞれに、一端が図示しない軸受を介して回動自在に支持される第3リンク58A,58Bと、これらの第3リンク58A,58Bのそれぞれに、一端が図示しない軸受、及び軸59A,59Bを介して回動自在に支持され、他端が係合子操作部材60に軸61A,61B及び図示しない軸受を介して回動自在に支持される第3リンク62A,62Bと、係合子操作部材60の上部に回転自在に固定されるローラ63と、第2リンク56A,56Bと係合子操作部材60とを図示しない軸受を介して回動自在に連結する軸64A,64Bとを備えている。
【0023】
上述した軸59A,59Bは、第3リンク58A,58Bと第3リンク62A,62Bとを互いに回動自在に連結しているだけで、静止部材には固定されていない。また、第3リンク58Aと第3リンク62A、第3リンク58Bと第3リンク62Bは、それぞれ直列リンクを構成している。
【0024】
第3リンク58A,58B,62A,62Bは、係合子操作部材60を上下方向の移動可能にベースプレート51に保持させるリンクを構成している。
【0025】
なお、上述した第1リンク53A,53B,53C,53Dのそれぞれ、第2リンク56A,56Bのそれぞれ、及び第3リンク58A,58B,62A,62Bのそれぞれは互いに同一長さの同一形状に設定してある。
【0026】
また、係合子操作部材60にそれぞれ取り付けられる軸64A,64Bと、軸61A,61Bとは、互いに直交するように配置してある。すなわち、第1リンク53A,53B,53C,53D、及び第2リンク56A,56Bを、図1の矢印80で示すかごドア21の開閉方向と直交する方向である係合子55の進出、後退する方向に沿って回動可能となるように配置し、第3リンク58A,58B,62A,62Bを、図1の矢印80で示すかごドア21の開閉方向に沿って回動可能となるように配置してある。
【0027】
上述したベースプレート51には、係合子55の進出を規制する前進端ストッパ65、係合子55の後退を規制する後退端ストッパ66が取り付けられ、係合子55には、これらの前進端ストッパ65、及び後退端ストッパ66に係合可能なストッパ片67が取り付けられている。
【0028】
また、乗かご1には、図1,2に示すように、かごドア21が閉じられる際に、係合子操作部材60の上部に設けたローラ63と係合して、係合子操作部材60を上方へ移動させて係合子55を後退させるためのカム68を設けてある。このカム68は、かごドア21が全閉位置から少し開いた位置の範囲でローラ63と係合してローラ63を持ち上げるようになっている。また、かごドア21が少し開いた位置から全開位置の範囲ではローラ63とは非係合状態として係合子55を前進位置に保持するようになっている。なお、このように構成せずに、かごドア21が少し開いた位置から全開位置の範囲においても、カム68とローラ63とが係合してローラ63を押し下げるように、カム68を構成してもよい。
【0029】
また、かご側係合部材5Aは、図2,4に示すように、係合子55に前進する方向の力を付与するばね70を、係合子55に取り付けられたばね座71A,71C,71Dとベースプレート51との間に設けた構成にしてある。これらのばね70により、係合子55を積極的に前進位置に移動させることができる。
【0030】
図6は、かご側係合部材と乗場側係合部材とが係合した状態を示す平面図、図7は、かご側係合部材と乗場側係合部材とが係合した状態を示す正面図である。
【0031】
本実施形態のドア用係合装置5に含まれ、係合子55が係合可能な乗場側係合部材5Bは、図6−8に示すように、乗場ドア41に固定された一対の係合ローラ69A,69Bで構成されている。両係合ローラ69A,69Bの外側間寸法は、係合子55の両端の直立部55A,55B間の寸法よりも小さく設定してある。
【0032】
なお、図3,4,5,6,8において、二点鎖線で示す延長仮想線72,73は、かご側の敷居24の端面、及び乗場側の敷居44の端面の延長線を仮想的に示したものである。
【0033】
次に、上述のように構成した本実施形態のドア用係合装置5の動作について説明する。
【0034】
乗かご1が或る階床に停止すると、図8に示すドア開閉装置3が起動してかごドア21が開き始め、このかごドア21と一体的にかご側係合部材5Aが図1の矢印80方向に移動し始める。この動作に伴って、カム68によるローラ63の持ち上げ量が次第に小さくなり、ローラ63を支持している係合子操作部材60が、自身の重量や係合子55等の重量に応じた重力、及びばね70の力によって直列リンクを形成する第3リンク58A,58B,62A,62Bの回動を介して下方に下がり始める。この係合子操作部材60の下降に伴って、軸64A,64B、第2リンク56A,56B、及び軸54A,54Bを介して、また、平行リンクを形成する第1リンク53A,53B,53C,53Dの回動を介して、係合子55が図6に示すように、下降しながら乗場側の敷居44の延長仮想線73よりも前進し、係合子55の両直立部55A,55B間に係合ローラ69A,69Bが位置する状態、すなわち、かごドア21と乗場ドア41とが、係合子55と係合ローラ69A,69Bを介して接続され、一緒に開閉可能な状態となる。したがって、かごドア21の引き続いて行われる開放に伴って、乗場ドア41も連動して開放される。
【0035】
かごドア21が閉じる場合は前述とは逆の動作が行われ、かごドア21が閉じ切る直前からカム68によりローラ63が押し上げられ、第3リンク58A,58B,62A,62Bの回動を介して係合子操作部材60が上昇する。この係合子操作部材60の上昇に伴って、軸64A,64B、第2リンク56A,56B、及び軸54A,54Bを介して、また、第1リンク53A,53B,53C,53Dの回動を介して、係合子55が、引き上げられながら後退する。これにより、係合子55の前進側の端面は、乗場側の敷居44の延長仮想線73よりも後退し、係合子55と係合ローラ69A,69Bとの係合が解かれる。すなわち、係合子5の前進側の端面は、かご側の敷居24の延長仮想線72付近まで後退し、乗かご1の走行が可能となる。
【0036】
このように構成した本実施形態によれば、かご側係合部材5Aの係合子55の進退に際しては、係合子55は、かごドア21との間でかごドア21の開閉方向に相対的に移動せず、上下方向のみに移動するだけであるので、かごドア21の移動だけを考慮して係合子55と係合ローラ69A,69Bとの係合タイミングを容易に設定できる。また、エレベータの経時的な駆動中にあってもこの係合タイミングにずれを生じることなく維持できる。これらにより、本実施形態をかごドア21及び乗場ドア41に簡単に設置することができる。
【0037】
また、第1リンク53A,53B,53C,53D、第2リンク56A,56B、及び第3リンク58A,58B,62A,62Bを介して、係合子55を機械的に上下方向の移動と係合ローラ69A,69Bに対する進出、後退をさせるようにしてあることから、これらの係合ローラ69A,69Bと係合子55との安定した係合を実現させることができ、優れた実用性を有する。
【0038】
また、第1リンク53A,53B,53C,53D、及び第2リンク56A,56Bを、かごドア21の開閉方向と直交する方向である係合子55の進出、後退する方向に沿って回動可能となるように配置し、第3リンク58A,58B,62A,62Bを、かごドア21の開閉方向に沿って回動可能となるように配置したことから、係合子操作部材60を、かごドア21との間に、このかごドア21の開閉方向に対する相対的な移動を生じさせることなく、カム68を介して上下方向に移動させることができ、したがって、係合子操作部材60を上下方向にガイドする特別な部材を設けることなく、この係合子操作部材60を上下方向に移動させることができ、簡単な構造とすることができる。
【0039】
さらに、第1リンク53A,53B,53C,53D、第2リンク56A,56B、及び第3リンク58A,58B,62A,62Bを、互いに同一長さの同一形状に設定してあることから、これらの各リンクの製作が簡単であり、また、リンクの取り付け作業が簡単で、取り付けの誤りを生じる懸念がない。
【0040】
なお、上記実施形態では、かご側係合部材5Aの係合子55が自身の重量を介して係合位置に前進する構成にしてあるが、逆に、係合子55を自身の重量を介して非係合位置に後退させるように構成するとともに、カム68によって係合子55を係合位置まで前進させるように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係るエレベータのドア用係合装置の一実施形態の要部を示す斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2の右側面の要部を示す図である。
【図5】図2の左側面図である。
【図6】かご側係合部材と乗場側係合部材とが係合した状態を示す平面図である。
【図7】かご側係合部材と乗場側係合部材とが係合した状態を示す正面図である。
【図8】本発明に係るドア用係合装置の一実施形態が配置されるエレベータの要部を示す図である。
【符号の説明】
【0042】
1 乗かご
5 ドア用係合装置
5A かご側係合部材
5B 乗場側係合部材
21 かごドア
41 乗場ドア
51 ベースプレート
51A 直立部
51B 直立部
51C 直立部
51D 直立部
51E ボルト穴
52A 軸
52B 軸
52C 軸
52D 軸
53A 第1リンク
53B 第1リンク
53C 第1リンク
53D 第1リンク
54A 軸
54B 軸
54C 軸
54D 軸
55 係合子
55A 直立部
55B 直立部
56A 第2リンク
56B 第2リンク
57A 軸
57B 軸
58A 第3リンク
58B 第3リンク
59A 軸
59B 軸
60 係合子操作部材
61A 軸
61B 軸
62A 第3リンク
62B 第3リンク
63 ローラ
64A 軸
64B 軸
65 前進端ストッパ
66 後退端ストッパ
67 ストッパ片
68 カム
69A 係合ローラ
69B 係合ローラ
70 ばね
71A ばね座
71C ばね座
71D ばね座
72 延長仮想線
73 延長仮想線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
階床の乗場ドアに取り付けられる乗場側係合部材と、リンク機構を介してかごドアに取り付けられ、前記乗場側係合部材に係合して前記乗場ドアを前記かごドアに連動させて開閉させるかご側係合部材とを有するエレベータのドア用係合装置において、
前記かご側係合部材が、前記かごドアに固定されるベースプレートと、上下方向に移動しながら前記かごドアの開閉方向と直交する方向に沿って移動可能で、前記乗場側係合部材に係合可能な係合子と、この係合子を前記ベースプレートに回動可能に連結し、これらの係合子とベースプレートとの間で平行リンクを形成する第1リンクとを含むとともに、
前記かごドアの開閉に応じた上下方向の移動に伴って、前記かご側係合部材の前記係合子を、上下方向に移動させながら前記乗場側係合部材へ向かって進出させ、また前記乗場側係合部材から後退させる係合子操作部材と、
この係合子操作部材の上下方向の移動を前記係合子の前記進出、後退動作として伝える第2リンクと、
前記係合子操作部材を上下方向の移動可能に前記かご側係合部材の前記ベースプレートに保持させる第3リンクとを備えたことを特徴とするエレベータのドア用係合装置。
【請求項2】
前記請求項1記載の発明において、
前記第1リンク及び前記第2リンクを、前記かごドアの開閉方向と直交する方向である前記係合子の進出、後退する方向に沿って回動可能となるように配置し、
前記第3リンクを、前記かご側ドアの開閉方向に沿って回動可能となるように配置したことを特徴とするエレベータのドア用係合装置。
【請求項3】
前記請求項1または2記載の発明において、
前記第1リンク、前記第2リンク、及び前記第3リンクを、互いに同一長さに設定したことを特徴とするエレベータのドア用係合装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−153546(P2007−153546A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−352085(P2005−352085)
【出願日】平成17年12月6日(2005.12.6)
【出願人】(000232955)株式会社日立ビルシステム (895)
【出願人】(591106118)サイタ工業株式会社 (10)
【Fターム(参考)】