説明

エレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体

【課題】ヘッダーケースの点検時にヘッダーカバーを取外す必要のないヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体を提供する。
【解決手段】エレベータ乗り場3にレール21を介してドアパネル22を保持するヘッダーケース7が設けられ、このヘッダーケース7にヘッダーケース7内を覆うヘッダーカバー8が取付けられている。ヘッダーカバー8はヘッダーケース7に対してスライド可能に取付けられている。ヘッダーカバー8にスリット14が形成されたスリット部品13が取付けられ、ヘッダーケース7に、スリット部品13のスリット14に係合するビス7Aが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエレベータ乗り場に設置されたエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体に係り、とりわけヘッダーケース内の点検時においてヘッダーカバーの落下リスクを軽減することができるエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体に関する。
【背景技術】
【0002】
エレベータ乗り場にレースを介してドアパネルを移動自在に保持するヘッダーケースが設置され、このヘッダーケース内への塵、ゴミ、水滴の侵入を防ぐため、ヘッダーケースにはヘッダーカバーが取付けられている。
【0003】
従来より、ヘッダーケース内を点検する場合、作業条件を良くするためにヘッダーカバーを一度取外し、その後ヘッダーケース内を点検している。
【0004】
しかしながら、ヘッダーケースからヘッダーカバーを取外した場合、取外したヘッダーカバーが落下し、予期せぬ事態が生じることも考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平6−42878号公報
【特許文献2】特開2006−193270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、ヘッダーケースの点検作業時に安全に作業を実施することができるエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、エレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体において、エレベータ乗り場に設置され、レールを介してドアパネルを移動自在に保持するヘッダーケースと、ヘッダーケースに取付けられ、ヘッダーケース内への塵、ゴミ、水滴の侵入を防ぐヘッダーカバーとを備え、ヘッダーカバーはヘッダーケースに対してスライド可能に取付けられ、ヘッダーカバーおよびヘッダーケースのうち一方にヘッダーカバーのスライド方向に延びるスリットを設け、他方に当該スリットに係合する頭部を有するビスを設けたことを特徴とするエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体である。
【0008】
本発明は、スリットはヘッダーケースに取付けられたスリット部品に形成され、ビスはヘッダーカバーに設けられていることを特徴とするエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体である。
【0009】
本発明は、ビスの頭部はスリットの幅より大きくなっており、これによりビスはスリットから外れないことを特徴とするエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体である。
【0010】
本発明は、ヘッダーカバーおよびヘッダーケースのうちの一方にヘッダーカバーの移動方向に延びる一対のスリットを設け、各スリットの端部には、ビス頭部が通過可能な大径部が設けられていることを特徴とするエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバー組合体である。
【0011】
本発明は、一方のスリットの大径部はスリットの端部であって当該スリットの方向と直交する第1の方向にずれた位置に設けられ、他方のスリットの大径部はスリットの端部であって当該スリットの方向と直交するとともに、第1の方向と反対側の第2の方向にずれた位置に設けられていることを特徴とするエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバー組合体である。
【0012】
本発明は、ヘッダーケースに、昇降路とエレベータ乗りかごとの間の隙間を塞ぐフェッシャープレートが設けられ、フェッシャープレートにはヘッダーカバーがスライド方向終端にきたときヘッダーカバーを固定する固定具が設けられていることを特徴とするエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバー組合体である。
【0013】
本発明は、ヘッダーカバーはヘッダーケースに対して上下方向にスライド可能となることを特徴とするエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバー組合体である。
【0014】
本発明は、ヘッダーカバーはヘッダーケースに対して水平方向にスライド可能となることを特徴とするエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバー組合体である。
【0015】
本発明は、エレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体において、エレベータ乗り場に設置され、レールを介してドアパネルを移動自在に保持するヘッダーケースと、ヘッダーケースに取付けられ、ヘッダーケース内への塵、ゴミ、水滴の侵入を防ぐヘッダーカバーとを備え、ヘッダーカバーはヒンジ部を介してヘッダーケースに対して回動可能に取付けられていることを特徴とするエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体である。
【発明の効果】
【0016】
以上のように本発明によれば、ヘッダーケース内を点検する場合、ヘッダーケースに対してヘッダーカバーをスライドさせて開とするか、あるいはヘッダーカバーを回動させて開とすることができる。このためヘッダーケース内を点検する場合にヘッダーケースからヘッダーカバーを取外す必要がなく、取外したヘッダーカバーが下方へ落下して予期せぬ事態が生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態によるエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体を示す図。
【図2】図2(a)はエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体を示す正面図であり、図2(b)はその側面図。
【図3】図3(a)はエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体を示す正面図であり、図3(b)はその側面図。
【図4】図4はヘッダーカバーに取付けられたスリット部品を示す図。
【図5】図5はスリットが形成されたスリット部品を示す図。
【図6】図6はヘッダーケースと、スリット部品を有するヘッダーカバーを示す側面図。
【図7】図7(a)は本発明の第2の実施の形態によるエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体を示す正面図であり、図7(b)はその側面図。
【図8】図8(a)はエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体を示す正面図であり、図8(b)はその側面図。
【図9】図9は本発明の第3の実施の形態によるエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
図1乃至図6は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【0020】
図1に示すように、エレベータの昇降路1内にエレベータ乗りかご11が昇降自在に設けられ、エレベータの昇降路1を構成するエレベータの昇降路壁2とエレベータ乗りかご11との間にこの昇降路壁2とエレベータ乗りかご11との間の隙間を塞ぐためにフェッシャープレート9が設けられている。このフェッシャープレート9はエレベータの昇降路1内の最上階を除く部分に設けられている。
【0021】
またエレベータの昇降路1内を昇降するエレベータ乗りかご11は、各エレベータ乗り場3に停止する。
【0022】
そして各エレベータ乗り場3には、レール21を介してドアパネル22を移動自在に保持するヘッダーケース7が設置され、ヘッダーケース7にはヘッダーケース7内に塵、ゴミ、水滴等が侵入しないようにヘッダーカバー8が取付けられている。
【0023】
また各エレベータ乗り場3の床面にはホールシル6が設置されている。またエレベータの昇降路1の底部はピット4となっており、このピット4にダンパ5が設置されている。また最下階の乗り場3のホールシル6から下方へ向ってトーガード10が延びている。
【0024】
ところでエレベータ乗りかご11には、各乗り場3のドアパネル20に対向してカードア12が設けられている。
【0025】
なお、上記各構成要素のうち、ヘッダーケース7とヘッダーカバー8とにより、本発明によるエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体20が構成されている。
【0026】
次にヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体20について以下説明する。
【0027】
図2(a)(b)および図3(a)(b)に示すように、ヘッダーケース7はレール21を介してドアパネル22を移動自在に保持するものであって各エレベータ乗り場3に設置され、このヘッダーケース7にヘッダーカバー8が上下方向にスライド自在に、すなわち移動自在に取付けられている。ヘッダーカバー8はフェッシャープレート9に沿って移動することができる。そしてヘッダーカバー8のヘッダーケース7側の面に、一対のスリット部品13が取り付けられている。
【0028】
すなわち、ヘッダーカバー8に一対のスリット部品13が取付けられ、各スリット部品13にはヘッダーカバー8のスライド方向(上下方向)に延びるスリット14が形成されている。この場合、スリット部品13はヘッダーカバー8とは独立した別物品からなり、ヘッダーカバー8とスリット14を含むスリット部品13との間に空間13aが形成されている(図6参照)。
【0029】
他方、ヘッダーケース7側には頭部7aを有するビス7Aが設けられ、このビス7Aはスリット部品13のスリット14に係合する。すなわち、ビス7Aの頭部7aはスリット14の幅より大きな外径をもち、ヘッダーカバー8とスリット部品13との間の空間13a内に挿入され、このようにしてビス7Aはスリット部品13のスリット14から外れることなく係合することができる。
【0030】
次にスリット部品13について更に詳述する。
【0031】
上述のようにヘッダーカバー8には、ヘッダーケース7側の面に一対のスリット部品13、13が設けられ、一方のスリット部品13のスリット14の端部(下端部)には、ヘッダーカバー8がスライド方向終端にきたとき、ビス7Aの頭部7aが通過可能な大径部15が設けられている。また他方のスリット部品13のスリット14の端部(下端部)にも、ヘッダーカバー8がスライド方向終端にきたとき、ビス7Aの頭部7aが通過可能な大径部15が設けられている(図4および図5参照)。
【0032】
この場合、一方のスリット部品13において(例えば図4の右側スリット部品13)、スリット14の下端部には、スリット14の方向と直交する左方向(第1方向)へずれた位置に大径部15が形成され、他方のスリット部品13において(図4の左側のスリット部品)、スリット14の下端部にはスリット14の方向と直交するとともに第1方向と反対側の右方向(第2方向)へずれた位置に大径部15が形成されている。
【0033】
すなわちヘッダーケース7からヘッダーカバー8を取外す場合は、ヘッダーカバー8をスライド方向終端までスライド上方へさせ、はじめにヘッダーカバー8を左右の一方向へ移動させて、一方のスリット部品13の大径部15から一方のビス7Aを外し、その後ヘッダーカバー8を左右方向の他方向へ移動させて他方のスリット部品13の大径部15から他方のビス7Aを外す。
【0034】
このようにヘッダーケース7からヘッダーカバー8を取外す場合は、ヘッダーカバー8を左右の両方向へ順番で移動させる必要がある。
【0035】
このためヘッダーケース7側に設けられたビス7Aが対応する各々のスリット部品13の大径部15から意図しないで外れてしまうことを防止することができる。
【0036】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0037】
まず、ヘッダーケース7はヘッダーカバー8により覆われている(図2(a)(b)参照)。次にヘッダーケース7に対して点検作業を施す場合、ヘッダーケース7内の作業条件を良好にするため、ヘッダーケース7内を覆うヘッダーカバー8をヘッダーケース7に対して上方向へスライドさせる。この場合、ヘッダーカバー8はフェッシャープレート9に沿ってスライドする。
【0038】
また、スライドケース7側のビス7Aとヘッダーカバー8のスリット部品13のスリット14とが係合するため、ヘッダーカバー8を容易かつ確実に上方向へスライドさせることができる。
【0039】
ヘッダーカバー8がスライド終端(上端)にきたとき、ヘッダーカバー8の上部に設けられた係合穴8Aをフェッシャープレート9に設けられた固定具9Aに係合させる(図3(a)(b)参照)。このことにより、ヘッダーカバー8をスライド終端(上端)において、フェッシャープレート9の固定具9Aに堅固に固定することができる。
【0040】
次にヘッダーケース7内の点検作業が終了した後、ヘッダーカバー8の係合穴8Aをフェッシャープレート9の固定具9Aから取外し、上述と逆の方法によりヘッダーカバー8をフェッシャープレート9に沿って下方向へスライドさせる。
【0041】
このようにしてヘッダーカバー8を元の位置まで戻し、ヘッダーケース7内をヘッダーカバー8により覆うことができる。
【0042】
このように本実施の形態によれば、ヘッダーケース7内の点検作業時において、ヘッダーケース7からヘッダーカバー8を取外すことなく、上方向へスライドさせ、その後ヘッダーカバー8をフェッシャープレート9に固定することができる。このためヘッダーケース7内の点検作業時に、ヘッダーカバー8が落下したり予期せぬ事態が生じることはない。
【0043】
またヘッダーカバー8に設けられた一対のスリット部品13の大径部15は、スリット14の端部において互いに反対方向にずれて設けられているため、ヘッダーケース7側に設けられたビス7Aが対応する各々のスリット部品13の大径部15から意図しないで外れてしまうことはない。
【0044】
第2の実施の形態
次に図7(a)(b)および図8(a)(b)により、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0045】
図7(a)(b)および図8(a)(b)に示す第2の実施の形態において、図1乃至図6に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0046】
図7(a)(b)および図8(a)(b)に示すように、エレベータ乗り場3にレール21を介してドアパネル22を移動自在に保持するヘッダーケース7が設けられ、このヘッダーケース7を覆って一対のヘッダーカバー8が、ヘッダーケース7に対して水平方向にスライド可能に取付けられている。
【0047】
一対のヘッダーカバー8は、各々水平方向左右移動することができ、各ヘッダーカバー8には第1の実施の形態と同様のスリット部品13が設けられている。第1の実施の形態において、スリット部品13のスリット14はヘッダーカバー8のスライド方向と同一の方向、すなわち上下方向に延びているが、第2の実施の形態においては、スリット部品13のスリット14はヘッダーカバー8のスライド方向と同一の方向、すなわち水平方向に延びている。
【0048】
なお、図7(a)(b)および図8(a)(b)において、ヘッダーカバー8のスリット部品13は便宜上省略されている。
【0049】
また、ヘッダーケース7には、ヘッダーカバー8側に取付けられたスリット部品13のスリット14に係合するビス7が設けられている。
【0050】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0051】
まず、ヘッダーケース7は一対のヘッダーカバー8により覆われている(図7(a)(b)参照)。次にヘッダーケース7に対して点検作業を施す場合、ヘッダーケース7内の作業条件を良好にするため、ヘッダーケース7内を覆う一対のヘッダーカバー8をヘッダーケース7に対して左右方向外方へスライドさせる。この場合、一対のヘッダーカバー8はフェッシャープレート9に沿ってスライドする。
【0052】
また、スライドケース7側のビス7Aと一対のヘッダーカバー8のスリット部品13のスリット14とが係合するため、一対のヘッダーカバー8を容易かつ確実に左右方向外方へスライドさせることができる(図8(a)(b)参照)。
【0053】
このように一対のヘッダーカバー8を左右方向外方へスライドさせることにより、ヘッダーケース7が開放される。
【0054】
次にヘッダーケース7内の点検作業が終了した後、上述と逆の方法により一対のヘッダーカバー8をフェッシャープレート9に沿って下方向へスライドさせる。
【0055】
このようにして一対のヘッダーカバー8を元の位置まで戻し、ヘッダーケース7内をヘッダーカバー8により覆うことができる。
【0056】
このように本実施の形態によれば、ヘッダーケース7内の点検作業時において、ヘッダーケース7から一対のヘッダーカバー8を取外すことなく、左右方向外方へスライドさせることができる。このためヘッダーケース7内の点検作業時に、一対のヘッダーカバー8が落下したり予期せぬ事態が生じることはない。
【0057】
第3の実施の形態
次に図9により本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0058】
図1乃至図6に示す第1の実施の形態および図7(a)(b)および図8(a)(b)に示す第2の実施の形態において、ヘッダーケース7にヘッダーカバー8をスライド可能に取付けた例を示したが、これに限らず図9に示すようにヘッダーケース7にヘッダーカバー8をヒンジ18を介して取付けても良い。
【0059】
図9において、ヘッダーケース7内の点検作業時において、ヘッダーカバー8をヒンジ18を介して回動させて開く。このことによりヘッダーケース7内を開放することができ、ヘッダーケース7内を容易に点検することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 エレベータの昇降路
2 エレベータの昇降路壁
3 エレベータ乗り場
7 ヘッダーケース
7A ビス
7a 頭部
8 ヘッダーカバー
8A 係合穴
9 フェッシャープレート
9A 固定具
11 乗りかご
12 カードア
13 スリット部品
14 スリット
15 大径部
18 ヒンジ
20 ヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体
21 レール
22 ドアパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体において、
エレベータ乗り場に設置され、レールを介してドアパネルを移動自在に保持するヘッダーケースと、
ヘッダーケースに取付けられ、ヘッダーケース内への塵、ゴミ、水滴の侵入を防ぐヘッダーカバーとを備え、
ヘッダーカバーはヘッダーケースに対してスライド可能に取付けられ、
ヘッダーカバーおよびヘッダーケースのうち一方にヘッダーカバーのスライド方向に延びるスリットを設け、他方に当該スリットに係合する頭部を有するビスを設けたことを特徴とするエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体。
【請求項2】
スリットはヘッダーケースに取付けられたスリット部品に形成され、ビスはヘッダーカバーに設けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体。
【請求項3】
ビスの頭部はスリットの幅より大きくなっており、これによりビスはスリットから外れないことを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体。
【請求項4】
ヘッダーカバーおよびヘッダーケースのうちの一方にヘッダーカバーの移動方向に延びる一対のスリットを設け、
各スリットの端部には、ビス頭部が通過可能な大径部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバー組合体。
【請求項5】
一方のスリットの大径部はスリットの端部であって当該スリットの方向と直交する第1の方向にずれた位置に設けられ、
他方のスリットの大径部はスリットの端部であって当該スリットの方向と直交するとともに、第1の方向と反対側の第2の方向にずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項4記載のエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバー組合体。
【請求項6】
ヘッダーケースに、昇降路とエレベータ乗りかごとの間の隙間を塞ぐフェッシャープレートが設けられ、
フェッシャープレートにはヘッダーカバーがスライド方向終端にきたときヘッダーカバーを固定する固定具が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバー組合体。
【請求項7】
ヘッダーカバーはヘッダーケースに対して上下方向にスライド可能となることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載のエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバー組合体。
【請求項8】
ヘッダーカバーはヘッダーケースに対して水平方向にスライド可能となることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載のエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバー組合体。
【請求項9】
エレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体において、
エレベータ乗り場に設置され、レールを介してドアパネルを移動自在に保持するヘッダーケースと、
ヘッダーケースに取付けられ、ヘッダーケース内への塵、ゴミ、水滴の侵入を防ぐヘッダーカバーとを備え、
ヘッダーカバーはヒンジ部を介してヘッダーケースに対して回動可能に取付けられていることを特徴とするエレベータのヘッダーケースとヘッダーカバーの組合体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−49549(P2013−49549A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189309(P2011−189309)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(390025265)東芝エレベータ株式会社 (2,543)
【Fターム(参考)】