説明

エレベータの保守作業用安全装置

【課題】エレベータの保守作業用安全装置において、乗場付近の進入検出領域に物体が進入していることを検出することである。
【解決手段】エレベータの保守作業用安全装置は、保守点検作業中において乗場9に設けられる安全柵部と、安全柵部の使用状態を検出する柵使用状態検出部60と、乗場9付近の進入検出領域21への物体の進入を検出する進入検出部20と、物体が保守作業者6であるか否かを識別する作業者識別部30と、柵使用状態検出部60の検出結果と、進入検出部20の検出結果と、作業者識別部30の識別結果とに基づき作業中の乗場9付近の進入検出領域21における物体が保守作業者6であるか否かを判定する判定部40と、判定部40の結果に基づいて作業中の乗場付近の進入領域における物体が保守作業者6であるか否かを報知する報知手段50と、を含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータの安全装置に係り、特に、エレベータの乗場において乗場扉を開けて形成されるその開口部から保守作業者が昇降路内へ入ってエレベータの保守作業を行う際に用いる保守作業用安全装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エレベータの保守点検作業には、エレベータの昇降路内の最下部で、いわゆるピットと呼ばれる場所で行われることがある。特に、機械室を特別に設けない、いわゆる機械室レスエレベータの保守点検作業等を行う場合に、保守作業者が最下階の乗場扉を手動で開けて昇降路内のピットへ入って保守点検作業を行っている。そのような保守点検作業中に、保守作業者以外の第三者が乗場付近に近づいた場合に乗場扉を開けて形成されるその開口部から昇降路内へ入ることを防止するために、乗場付近に安全装置を設ける必要がある。そこで、例えば、特許文献1には、エレベータの乗場出入口の互いに対向した縁部の一側に枢着された巻胴と、上記縁部の他側に設けられて上記巻胴に対向して配置された掛止具と、常時は上記巻胴に巻回されて上記縁部の一側に保持され、上記エレベータの保守作業時に上記巻胴から引き出されて上記掛止具に掛止されて仮設される可撓条体とを備えたものが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−104757号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、特許文献1の構成を用いることで、エレベータの保守点検作業時に保守作業者以外の第三者が乗場付近に近づいた場合に乗場扉を開けて形成されるその開口部から昇降路内へ入ることを防止することができる。しかし、エレベータの保守作業用安全装置の付加価値として乗場付近の進入検出領域に物体が進入していることの検出が必要な場合がある。さらに、その物体が保守作業員であるか否かの識別が必要な場合もある。このような場合に、特許文献1の構成では、乗場付近の進入検出領域に物体が進入していることの検出や、その物体が保守作業員であるか否かの識別をすることは困難である。
【0005】
本発明の目的は、乗場付近の進入検出領域に物体が進入していることを検出できるエレベータの保守作業用安全装置を提供することである。
【0006】
また、他の目的は、乗場付近にいる物体が保守作業員であるか否かを識別できるエレベータの保守作業用安全装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るエレベータの保守作業用安全装置において、エレベータの乗場において乗場扉を開けて形成されるその開口部から保守作業者が昇降路内へ入ってエレベータの保守作業を行う際に用いる保守作業用安全装置であって、作業中において乗場に設けられる安全柵部と、安全柵部の使用状態を検出する柵使用状態検出部と、乗場付近の進入検出領域への物体の進入を検出する進入検出部と、物体が保守作業者であるか否かを識別する作業者識別部と、柵使用状態検出部の検出結果と、進入検出部の検出結果と、作業者識別部の識別結果とに基づき作業中の乗場付近の進入検出領域における物体が保守作業者であるか否かを判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、エレベータの保守作業用安全装置は、判定部の結果に基づいて作業中の乗場付近の進入領域における物体が保守作業者であるか否かを報知する報知手段を備えることが好ましい。
【0009】
また、判定部は、柵使用状態検出部による安全柵部の使用状態の検出を取得し、かつ、進入検出部による進入検出領域への物体の進入の検出を取得し、かつ、作業者識別部による物体が保守作業者以外であることの識別を取得したときに作業中の乗場付近の進入領域における物体が保守作業者であると判定することが好ましい。
【0010】
また、安全柵部は、エレベータの保守作業時に乗場扉の開放により引き出される安全帯と、エレベータの開口部において対向する両側壁の一側に設けられ、通常時に安全帯を収納する巻胴と、乗場扉において、安全帯の先端部を固定するための固定部と、を含んで構成されることが好ましい。
【0011】
また、エレベータの保守作業用安全装置は、乗場扉の固定部と安全帯の先端部とのいずれか一方が磁石で構成され他方が磁性体材質を含んで構成され、相互に磁力によって固定されることが好ましい。
【0012】
また、柵使用状態検出部は、乗場扉の固定部と安全帯の先端部とのいずれか一方の磁石の磁力を検知する磁力センサで構成されることが好ましい。
【0013】
また、作業者識別部は、作業者が保持するICカードの識別情報を検出して作業者か否かを識別することが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
上記構成の少なくとも1つにより、進入検出部は、乗場付近の進入検出領域への物体の進入を検出することができる。
【0015】
また、上記構成の少なくとも1つにより、作業者識別部は物体が保守作業者であるか否かを識別することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。なお、以下では昇降路内のピットに巻上機等を配置し、機械室を特別に設けない、いわゆる機械室レスエレベータとして説明するが、機械室を設けるエレベータであってもよい。また、以下では、報知手段として乗場付近へアナウンスするという音声を用いるものとして説明するが、発光、音の高低、文字表示等を用いるものであってもよい。また、以下では、安全柵部は帯状の安全帯を用いるものとして説明するが、乗場扉が開かれた開口部から昇降路内へ入ることについて抑制できるものであれば、帯状のものに限定されず、例えば、フェンス等のような形状を用いてもよい。また、以下では、安全帯は乗場扉の開閉を利用して引き出されるものとして説明するが、乗場出入口枠の両縁部の一側に巻胴を配置し、手動により安全帯を引き出し、両縁部の他側に設けられた固定部に固定するものとしてもよい。また、以下では、エレベータの保守作業用安全装置は最下階に設けられることとして説明するが、各乗場に設けられてもよい。また、以下では、作業者識別部は、保守作業員を識別するICカードを用いるものとして説明するが、個々の保守作業員が識別できなくとも保守作業員を認識できる無線通信機を用いて識別を行ってもよい。
【0017】
図1は、エレベータ1の保守点検作業を行う場合において、エレベータの保守作業用安全装置10をエレベータ1に配置した図を示している。図1において、エレベータ1は、乗客5が乗り降りする乗りかご12と、乗りかご12を昇降させる主ロープ18と、主ロープ18を巻き上げる巻上機16と、巻上機16等が設置されるピット11と、乗りかご12が移動する空間である昇降路3とを含んで構成される。
【0018】
エレベータの保守作業用安全装置10は、エレベータの保守点検作業時に乗場9付近の進入検出領域21に進入した物体が保守作業者6以外である場合に、保守作業者6以外の物体が進入検出領域21に進入していることを報知し、その物体が昇降路3内のピット11へ入ることを抑制する機能を有する。エレベータの保守作業用安全装置10は、保守点検作業中において乗場9に設けられる安全柵部70と、安全柵部70の使用状態を検出する柵使用状態検出部60と、乗場9付近の進入検出領域21への物体の進入を検出する進入検出部20と、物体が保守作業者6であるか否かを識別する作業者識別部30と、柵使用状態検出部60の検出結果と、進入検出部20の検出結果と、作業者識別部30の識別結果とに基づき作業中の乗場9付近の進入検出領域21における物体が保守作業者6であるか否かを判定する判定部40と、判定部40の結果に基づいて作業中の乗場付近の進入領域における物体が保守作業者6であるか否かを報知する報知手段50(図2参照)と、を含んで構成される。
【0019】
図2は、エレベータの保守作業用安全装置10の正面図である。図1と同様の要素について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。進入検出部20は、乗場9付近の進入検出領域21への物体の進入を検出する機能を有する。進入検出部20は、赤外線等を用いたパッシブセンサを含んで構成される。進入検出領域21は、パッシブセンサの感知可能である範囲を示しており、その感知可能な範囲内であれば進入検出部20の設置変更により範囲を変更することもできる。進入検出部20は、進入検出領域21へ物体が進入している場合は、進入検出領域21への進入者が存在すると検出(例えば、進入検出部20は1の値を出力する)し、進入検出領域21へ物体が進入していない場合は、進入検出領域21への進入者が存在していないと検出(例えば、進入検出部20は0の値を出力する)する。
【0020】
作業者識別部30は、進入検出領域21へ進入した物体が保守作業者6であるか否かを識別する機能を有する。作業者識別部30は、保守作業者6が保有する従業者情報(データ)等の記録や演算をするためにICチップ(集積回路)を組み込んだICカードと無線通信を行う無線通信機を含んで構成される。作業者識別部30は、ICカードからの電波を受信し、予め登録された保守作業者6であれば、進入検出領域21への進入者は保守作業者6であると検知(例えば、作業者識別部30は1の値を出力する)し、予め登録されていないICカードからの電波あるいは電波そのものを受信していない場合は、進入検出領域21への進入者は保守作業者6以外であると検知(例えば、作業者識別部30は0の値を出力する)する。なお、進入検出領域21は、ICカードからの電波を受信できる範囲を示しており、ここではパッシブセンサの感知可能である範囲と同一の範囲として説明するが、同一範囲でなくてもよく、また、受信可能範囲内であれば作業者識別部30により範囲を変更することもできる。
【0021】
判定部40は、柵使用状態検出部60の検出結果と、進入検出部20の検出結果と、作業者識別部30の識別結果とに基づき作業中の乗場9付近の進入検出領域21における物体が保守作業者6であるか否かを判定する機能を有する。判定部40は、ハードウェアあるいはソフトウェアを用いて構成することが可能である。
【0022】
図3は、安全帯72の先端部71が乗場扉2に取り付けられておらず、乗場扉2が閉じられている状態を示す図であり、図4は、安全帯72の先端部71が乗場扉2に取り付けられて、乗場扉2が開かれている様子を示す図である。図1から図2と同様の要素について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。安全柵部70は、エレベータ1の保守点検作業時において、保守作業者6以外の第三者が乗場扉2を開いた開口部から昇降路3内のピット11に入ることを抑制する機能を有する。安全柵部70は、安全帯72と、安全帯72の先端に取り付けられた先端部71と、安全帯72を内部に収納することができる巻胴74とを含んで構成され、乗場壁8に配置される。また、柵使用状態検出部60は、乗場壁8に配置され、安全柵部70が使用されているか否かを検出する機能を有する。
【0023】
巻胴74は、常時は安全帯72を巻回して内部に収納することができる機能を有する。安全帯72は、適当な強度を確保するため、例えば、引張り強さに優れたポリエステル繊維を編んで帯(ウェビング)を構成し、第三者が乗場扉2の開いた開口部から昇降路3内のピット11に入ることを抑制する。先端部71は、磁石を用いて構成されており、乗場扉2の磁性材質により構成される固定部に固定され、乗場扉2が開くことに連動して、安全帯72を巻胴74から引き出すことができる。
【0024】
ここで、安全柵部70の内部から安全帯72を引き出す手順について説明する。エレベータ1の保守作業において、保守作業者6が昇降路3のピット11に進入して作業を行う場合は、まずエレベータ1の図示されていない制御部に指令を与えることにより乗りかご12を最下階以外の適当な階に停止し、エレベータ1の運転を通常モードから点検モードに切り替える。また、保守作業者6は最下階の乗場9から乗場壁8の間の三方枠7を通過し乗場扉2を手動により開く。その際に、安全帯72の先端に取り付けられている先端部71を乗場扉2の固定部に固定して巻胴74から安全帯72が引き出される。
【0025】
柵使用状態検出部60は、安全柵部70が使用されているか否かを検出する機能を有する。柵使用状態検出部60は、磁気センサを含んで構成される。柵使用状態検出部60は、先端部71が乗場扉2の固定部に固定されない状態のままで、先端部71の磁力を検知している場合は、安全柵部70は作動していないと検出(例えば、柵使用状態検出部60は0を出力する)する。一方、柵使用状態検出部60は、先端部71が乗場扉2の固定部に固定された状態で乗場扉2が開かれ、先端部71の磁力を検知していない場合は、安全柵部70は作動していると検出(例えば、柵使用状態検出部60は1を出力する)する。
【0026】
図5は、判定部40をハードウェアで構成した場合の一例を示す図である。図1から図4と同様の要素について同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。判定部40は、論理積を用いて構成され、柵使用状態検出部60の検出結果と、進入検出部20の検出結果と、作業者識別部30の識別結果とを入力として受け付け、その出力は報知手段50へと受け渡される。ここで、上述したように進入検出部20は、進入検出領域21への進入者が存在すると検出すると1を出力し、作業者識別部30は、進入検出領域21へ進入している物体が保守作業者6以外であると検出すると0を出力し、柵使用状態検出部60は、エレベータの保守作業中において、安全柵部70が作動していると検出すると1を出力する。これらの出力結果が論理積により構成される判定部40に入力されると論理積からは1が出力される。
【0027】
報知手段50は、判定部40の結果に基づいて報知する機能を有する。報知手段50は、音声スピーカーを備え、乗場9付近あるいは昇降路3のピット11にアナウンスを行う。報知手段50は、判定部40が出力する1の値を受け取ったときには、作業中の乗場9付近の進入検出領域21における保守作業者6以外の物体が進入している旨を報知する。
【0028】
ここで、上記構成の作用について説明する。上記のようにエレベータ1の保守作業時において、安全帯72の先端に取り付けられた先端部71を乗場扉2の固定部に固定して巻胴74から安全帯72が引き出された状態で乗場扉2が開かれる。そして、柵使用状態検出部60は、先端部71の磁力を検知しないので安全柵部70が使用されていると検出し、1の値を出力する。ここで、進入検出領域21に保守作業者6あるいは子供13あるいは物体が進入した場合に、進入検出部20は物体が進入していることを検出し、1の値を出力する。そして、この進入者が保守作業者6である場合は、その保守作業者6が保有するICカード80からの電波を受信する。この場合、作業者識別部30は、進入者が保守作業者6であると検出し、1の値を出力するため、図5の論理積により構成される判定部40は0を出力し、0を受け取った報知手段50は報知しない。なお、この保守作業者6の他に第三者や物体が進入検出領域21に進入してきた場合は、保守作業者6が第三者や物体のピット11への進入を抑制することができる。
【0029】
一方、上述の場合において、進入検出領域21への進入者が保守作業者6でなく子供13や他の物体である場合には、保守作業者6が保有するICカード80からの電波を受信することができない。したがって、作業者識別部30は、進入者が保守作業者6以外であると検出し、0を出力する。この場合、図5の論理積により構成される判定部40は1を出力し、1を受け取った報知手段50が作業中の乗場9付近の進入検出領域21における保守作業者6以外のものが進入していることについて、乗場9付近に音声アナウンス等により報知する。これにより、子供13の親や乗場9付近にいる保守作業者6あるいは、ピット11で作業を行っている保守作業者15に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る実施の形態におけるエレベータの保守作業用安全装置がエレベータに配置される様子を示す図である。
【図2】エレベータの保守作業用安全装置が配置されている乗場の正面図である。
【図3】乗場扉に安全柵部が取り付けられておらず、乗場扉が閉じられている状態を示す平面図である。
【図4】乗場扉に安全柵部が取り付けられ、乗場扉が開かれている状態を示す平面図である。
【図5】判定部をハードウェアで構成した場合の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1 エレベータ、2 乗場扉、3 昇降路、5 乗客、6,15 保守作業者、7 三方枠、8 乗場壁、9 乗場、10 エレベータの保守作業用安全装置、11 ピット、13 子供、16 巻上機、18 主ロープ、20 進入検出部、21 進入検出領域、30 作業者識別部、40 判定部、50 報知手段、60 柵使用状態検出部、70 安全柵部、71 先端部、72 安全帯、74 巻胴、80 ICカード。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータの乗場において乗場扉を開けて形成されるその開口部から保守作業者が昇降路内へ入ってエレベータの保守作業を行う際に用いる保守作業用安全装置であって、
作業中において乗場に設けられる安全柵部と、
安全柵部の使用状態を検出する柵使用状態検出部と、
乗場付近の進入検出領域への物体の進入を検出する進入検出部と、
物体が保守作業者であるか否かを識別する作業者識別部と、
柵使用状態検出部の検出結果と、進入検出部の検出結果と、作業者識別部の識別結果とに基づき作業中の乗場付近の進入検出領域における物体が保守作業者であるか否かを判定する判定部と、
を備えることを特徴とするエレベータの保守作業用安全装置。
【請求項2】
請求項1に記載のエレベータの保守作業用安全装置において、
判定部の結果に基づいて作業中の乗場付近の進入領域における物体が保守作業者であるか否かを報知する報知手段を備えることを特徴とするエレベータの保守作業用安全装置。
【請求項3】
請求項2に記載のエレベータの保守作業用安全装置において、
判定部は、
柵使用状態検出部による安全柵部の使用状態の検出を取得し、かつ、
進入検出部による進入検出領域への物体の進入の検出を取得し、かつ、
作業者識別部による物体が保守作業者以外であることの識別を取得したときに作業中の乗場付近の進入領域における物体が保守作業者であると判定することを特徴とするエレベータの保守作業用安全装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1に記載のエレベータの保守作業用安全装置において、
安全柵部は、
エレベータの保守作業時に乗場扉の開放により引き出される安全帯と、
エレベータの開口部において対向する両側壁の一側に設けられ、通常時に安全帯を収納する巻胴と、
乗場扉において、安全帯の先端部を固定するための固定部と、
を含んで構成されることを特徴とするエレベータの保守作業用安全装置。
【請求項5】
請求項4に記載のエレベータの保守作業用安全装置において、
乗場扉の固定部と安全帯の先端部とのいずれか一方が磁石で構成され他方が磁性体材質を含んで構成され、相互に磁力によって固定されることを特徴とするエレベータの保守作業用安全装置。
【請求項6】
請求項5に記載のエレベータの保守作業用安全装置において、
柵使用状態検出部は、乗場扉の固定部と安全帯の先端部とのいずれか一方の磁石の磁力を検知する磁力センサで構成されることを特徴とするエレベータの保守作業用安全装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1に記載のエレベータの保守作業用安全装置において、
作業者識別部は、作業者が保持するICカードの識別情報を検出して作業者か否かを識別することを特徴とする保守作業用安全装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−29530(P2009−29530A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−192518(P2007−192518)
【出願日】平成19年7月24日(2007.7.24)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】