エレベータの戸の脚
【課題】簡単な構成で敷居溝の幅寸法に厚さ寸法を合わせることができ、敷居溝の幅寸法に合わせた厚さ寸法をより確実に維持することができるエレベータの戸の脚を得る。
【解決手段】エレベータの戸の脚6は、敷居溝4の幅方向について互いに対向する一対の挟み部材21と、一対の挟み部材21間に挟まれた平板状の厚さ調整用スペーサ22と、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段であるボルト23及びナット24とを有している。
【解決手段】エレベータの戸の脚6は、敷居溝4の幅方向について互いに対向する一対の挟み部材21と、一対の挟み部材21間に挟まれた平板状の厚さ調整用スペーサ22と、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段であるボルト23及びナット24とを有している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベータの引き戸の下端部に設けられ、敷居溝に挿入されるエレベータの戸の脚に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、互いに重ねた複数枚の板を介して戸板の下端部に戸の脚が固定されたエレベータの引き戸が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、従来、戸の脚の厚さを調整可能とするために、2つの楔状部材を重ねて構成したスペーサを第1及び第2のガイド部材で挟み、第1及び第2のガイド部材とスペーサとをまとめて引き戸の下端部にボルトで締め付け固定したエレベータの戸の脚が提案されている。戸の脚の厚さは、一方の楔状部材を他方の楔状部材に対してずらすことにより調整可能になっている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
さらに、従来、戸の脚の摺動部自体を2つの楔状部材に分割し、一方の楔状部材を他方の楔状部材に対してずらすことにより摺動部の厚さを調整するようにしたエレベータの戸の脚も提案されている(例えば特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−18262号公報
【特許文献2】特開2004−244155号公報
【特許文献3】実開昭61−135869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、戸の脚が挿入される敷居溝の幅寸法は、メーカや機種の違い等によってエレベータごとに異なる場合がある。また、エレベータのリフォームを行う場合には、かごや建物に固定された敷居は取り外さずに流用する場合がある。
【0007】
特許文献1に示されたエレベータの戸の脚では、戸の脚の厚さを調整することができないので、エレベータのリフォーム等を行う場合、戸の脚の厚さを既存の敷居溝の幅寸法に合わせるために、戸の脚をエレベータごとに金型から製造しなければならない。従って、エレベータのリフォームに手間がかかるとともに、エレベータのリフォームのためのコストが増大してしまう。
【0008】
また、特許文献2及び3に示されたエレベータの戸の脚では、2つの楔状部材がボルトの締め付けにより組み合わされているので、構造が複雑になってしまう。また、2つの楔状部材同士の接触面が、楔状部材を締め付けるボルトに対して傾斜しているので、引き戸の開閉動作を行っていると、楔状部材の傾斜面同士がずれてボルトの締め付けが緩んでしまうおそれもある。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で敷居溝の幅寸法に厚さ寸法を合わせることができ、敷居溝の幅寸法に合わせた厚さ寸法をより確実に維持することができるエレベータの戸の脚を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明に係るエレベータの戸の脚は、出入口を開閉する引き戸の下端部に設けられ、出入口の下部に設けられた敷居溝に挿入されるエレベータの戸の脚であって、敷居溝の幅方向について互いに対向する一対の挟み部材、一対の挟み部材間に挟まれた平板状の厚さ調整用スペーサ、及び各挟み部材及び厚さ調整用スペーサを一体に固定する固定手段を備えている。
【発明の効果】
【0011】
この発明に係るエレベータの戸の脚によれば、簡単な構成で敷居溝の幅寸法に厚さ寸法を合わせることができ、敷居溝の幅寸法に合わせた厚さ寸法をより確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明の実施の形態1によるエレベータのドア装置を示す正面図である。
【図2】図1の引き戸の下端部を示す拡大図である。
【図3】図2のIII-III線に沿った断面図である。
【図4】図3の位置調整用スペーサを示す斜視図である。
【図5】図2の戸の脚を示す斜視図である。
【図6】図5の戸の脚を示す分解斜視図である。
【図7】この発明の実施の形態2によるエレベータの戸の脚を示す側面図である。
【図8】図7のブラインドリベットによって各挟み部材及び厚さ調整用スペーサを一体に固定するときの状態を示す拡大図である。
【図9】この発明の実施の形態3によるエレベータの戸の脚を示す斜視図である。
【図10】図9の各挟み部材及び厚さ調整用スペーサを一体化するときの状態を示す側面図である。
【図11】この発明の実施の形態4によるエレベータの戸の脚を示す斜視図である。
【図12】図11の厚さ調整用スペーサを示す斜視図である。
【図13】図11のXIII-XIII線に沿った断面図である。
【図14】この発明の実施の形態5によるエレベータの戸の脚を示す斜視図である。
【図15】図14の戸の脚を示す分解斜視図である。
【図16】図15のXVI-XVI線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータのドア装置を示す正面図である。図において、エレベータの乗場に設けられた出入口(乗場出入口)1の上部には、出入口1の間口方向(幅方向)に沿って配置されたドアレール2が設けられている。出入口1の下部には、出入口1の間口方向に沿って配置された敷居(乗場敷居)3が固定されている。敷居3の上面には、敷居溝4が敷居3の長さ方向(即ち、出入口1の間口方向)に沿って設けられている。
【0014】
ドアレール2には、一対の引き戸(乗場の戸)5(図1では、一方の引き戸5のみを示している)が掛けられている。引き戸5の下端部には、敷居溝4に挿入される一対の戸の脚6が設けられている。各引き戸5は、ドアレール2及び敷居溝4に案内されながら、出入口1の間口方向へ移動可能になっている。出入口1は、引き戸5が出入口1の間口方向へ移動されることにより開閉される。
【0015】
引き戸5は、ドアパネル7と、ドアパネル7の上端部に設けられたドアハンガ8とを有している。ドアハンガ8は、ドアパネル7に固定されたハンガ板9と、ハンガ板9に設けられ、ドアレール2に転動可能に載せられた複数(この例では、2つ)のハンガローラ10とを有している。引き戸5は、各ハンガローラ10をドアレール2上で転動させながら、ドアレール2に沿って移動される。
【0016】
ドアパネル7の下端部に固定された下枠11には、引き戸5の幅方向について互いに離して配置された複数(この例では、2つ)の取付座12が固定されている。戸の脚6は、各取付座12に個別に取り付けられている。
【0017】
図2は、図1の引き戸5の下端部を示す拡大図である。また、図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。図において、戸の脚6は、複数(この例では、2つ)の取付用ボルト13により取付座12に取り付けられている。戸の脚6が取付座12に取り付けられている状態では、戸の脚6の長さ方向が敷居溝4の長さ方向と一致し、戸の脚6の厚さ方向が敷居溝4の幅方向に一致している。戸の脚6と取付座12との間には、図3に示すように、板状の位置調整用スペーサ14が介在している。
【0018】
ここで、図4は、図3の位置調整用スペーサ14を示す斜視図である。位置調整用スペーサ14には、一端部が開放された複数(この例では、2つ)の開放長穴15がそれぞれ平行に設けられている。開放長穴15には、取付用ボルト13がそれぞれ通される。これにより、位置調整用スペーサ14は、戸の脚6が取付座12に各取付用ボルト13により取り付けられている状態で、戸の脚6と取付座12との間に挿入可能になる。戸の脚6と取付座12との間に挿入される位置調整用スペーサ14の枚数や厚さを調整することにより、敷居溝4に対する戸の脚6の位置が敷居溝4の幅方向について調整される。
【0019】
図5は、図2の戸の脚6を示す斜視図である。また、図6は、図5の戸の脚6を示す分解斜視図である。図において、戸の脚6は、戸の脚6の厚さ方向について互いに対向する一対の挟み部材21と、一対の挟み部材21間に挟まれた平板状の厚さ調整用スペーサ22と、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段であるボルト23及びナット24とを有している。
【0020】
各挟み部材21は、所定の形状に成形された金属製の挟み部材本体25と、挟み部材本体25の外面の一部を覆って設けられた樹脂製の摺動材26とを有している。
【0021】
挟み部材本体25は、戸の脚6の厚さ方向に対して垂直に配置される取付板部25aと、取付板部25aの下端部に設けられ、戸の脚6の長さ方向について取付板部25aの寸法よりも長い寸法を持つ長板部25bとを有している。長板部25bの厚さ寸法は、取付板部25aの厚さ寸法よりも大きくなっている。摺動材26は、長板部25bの外面にのみ設けられている。敷居溝4には、厚さ調整用スペーサ22の下端部、長板部25b及び摺動材26が挿入される。
【0022】
厚さ調整用スペーサ22は、長板部25bの一部及び取付板部25aに重なっている。また、厚さ調整用スペーサ22は、両面が互いに平行な平板とされている。戸の脚6の下端部(敷居溝4に挿入される部分)の厚さ寸法t(図3)は、厚さ調整用スペーサ22の厚さ寸法の調整により調整される。厚さ調整用スペーサ22の厚さ寸法は、戸の脚6の下端部の厚さ寸法tが敷居溝4の幅寸法wよりも所定の寸法だけ小さくなるように設定されている。即ち、厚さ調整用スペーサ22の厚さ寸法は、敷居溝4の幅寸法w(図3)に基づいて設定されている。
【0023】
戸の脚6には、図6に示すように、各取付板部25a及び厚さ調整用スペーサ22を貫通する複数(この例では、2つ)の第1の通し穴27及び複数(この例では、2つ)の第2の通し穴28が設けられている。第1の通し穴27は戸の脚6の中間部に設けられ、第2の通し穴28は戸の脚6の上部に設けられている。
【0024】
第1の通し穴27は、丸穴とされている。各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22は、第1の通し穴27に通されたボルト23と、ボルト23に螺合されたナット24との間で締め付けられることにより、一体に固定されている。
【0025】
第2の通し穴28は、戸の脚6の長さ方向に沿った長穴とされている。戸の脚6は、第2の通し穴28に通された取付用ボルト13により取付座12に取り付けられる。引き戸5に対する戸の脚6の位置は、第2の通し穴28内で取付用ボルト13の位置を調整することにより敷居溝4の長さ方向へ調整される。
【0026】
例えばエレベータのリフォーム等を行う場合には、既設の敷居3や引き戸5をそのまま利用することがある。しかし、この場合、摩耗した既設の戸の脚については、そのまま利用することができず、新たな戸の脚6に交換することになる。
【0027】
次に、既設の戸の脚を新たな戸の脚6に交換するときの手順について説明する。まず、既設の敷居3の敷居溝4の幅寸法wを測定し、敷居溝4の幅寸法wに対応する戸の脚6を必要個数分だけ工場であらかじめ作製しておく。
【0028】
戸の脚6は、既存の敷居溝4の幅寸法wに基づいて決定した厚さ寸法を持つ厚さ調整用スペーサ22を一対の挟み部材21間に挟んだ後、図6に示すように、第1の通し穴27に通したボルト23にナット24を螺合し、ボルト23とナット24とを締め付けて各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定することにより作製する。戸の脚6の下端部の厚さ寸法tは、厚さ調整用スペーサ22の厚さ寸法を敷居溝4の幅寸法wに基づいて決定することにより、敷居溝4の幅寸法wに対応する寸法になる。
【0029】
この後、工場で作製した必要個数分の戸の脚6を現地へ運搬するとともに、現地では、摩耗した既設の戸の脚を各階の引き戸5から取り外しておく。
【0030】
この後、新たな戸の脚6を各階の引き戸5の下端部にすべて取り付ける。これにより、戸の脚6の下端部の厚さ寸法tを現地で調整する作業をなくすことができ、引き戸5に対する戸の脚6の取り付け作業を容易に行うことができる。
【0031】
引き戸5に対する戸の脚6の取り付けは、第2の通し穴28に通された取付用ボルト13を取付座12のねじ穴に螺合することにより行う。このとき、戸の脚6と取付座12との間に挿入される位置調整用スペーサ14の厚さや枚数を調整することにより、敷居溝4に対する戸の脚6の位置を敷居溝4の幅方向について調整する。このようにして、既設の戸の脚を新たな戸の脚6に交換する。
【0032】
このようなエレベータの戸の脚6では、平板状の厚さ調整用スペーサ22が一対の挟み部材21間に挟まれているので、厚さ調整用スペーサ22を取り替えながら厚さ調整用スペーサ22の厚さ寸法を調整することにより、戸の脚6の厚さ寸法tを容易に調整することができる。これにより、簡単な構成で敷居溝4の幅寸法wに戸の脚6の厚さ寸法tを合わせることができる。また、厚さ調整用スペーサ22の形状が平板状になっているので、一対の挟み部材21間に厚さ調整用スペーサ22を挟んで締め付けても、戸の脚6の厚さ寸法tを変化しにくくすることができ、敷居溝4の幅寸法wに合わせた戸の脚6の厚さ寸法tをより確実に維持することができる。
【0033】
実施の形態2.
実施の形態1では、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段としてボルト23及びナット24が用いられているが、リベットを固定手段として用いてもよい。
【0034】
即ち、図7は、この発明の実施の形態2によるエレベータの戸の脚6を示す側面図である。図において、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22は、第1の通し穴27に通された固定手段であるブラインドリベット(ポップリベット)31により一体に固定されている。
【0035】
図8は、図7のブラインドリベット31によって各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定するときの状態を示す拡大図である。図8に示すように、ブラインドリベット31は、フランジ付筒状部32と、フランジ付筒状部32の一端部からフランジ付筒状部32内及びフランジ付筒状部32の他端部を通って外部に突出するマンドレル33とを有している。
【0036】
ブラインドリベット31は、フランジ付筒状部32を第1の通し穴28に挿入した状態で、リベット工具34によりマンドレル33を強く引いて、フランジ付筒状部32の一端部を塑性変形させるとともに、マンドレル33の一部を切り離すことにより、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0037】
このようなエレベータの戸の脚6では、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22がブラインドリベット31により一体に固定されているので、ボルト及びナットの締め付けに比べて各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22間の結合の緩みを少なくすることができ、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22をより確実に一体化することができる。
【0038】
なお、上記の例では、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段としてブラインドリベット31が用いられているが、軸部と軸部よりも大径の頭部とを有する通常のリベットを固定手段としてもよい。この場合、第1の通し穴27に通されたリベットの軸部の端部を潰すことにより、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22が一体に固定される。
【0039】
実施の形態3.
各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段としてスポット溶接を用いてもよい。
【0040】
即ち、図9は、この発明の実施の形態3によるエレベータの戸の脚6を示す斜視図である。図において、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22に、第1の通し穴27は設けられていない。また、取付板部25a及び厚さ調整用スペーサ22には、スポット溶接による複数(この例では、2つ)の溶接部41が形成されている。各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22は、スポット溶接による溶接部41により一体に固定されている。
【0041】
図10は、図9の各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体化するときの状態を示す側面図である。図10に示すように、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22に対するスポット溶接は、スポット溶接機42の一対の電極42a,42b間に一方の挟み部材21、厚さ調整用スペーサ22及び他方の挟み部材21を順次重ねた状態で行われる。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0042】
このようなエレベータの戸の脚6では、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22がスポット溶接により一体化されているので、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22の結合が緩むことがなく、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22をより確実に一体化することができる。
【0043】
なお、取付板部25a及び厚さ調整用スペーサ22をめっき鋼板とすれば、スポット溶接による溶接部41以外の箇所だけでなく溶接部41においても腐食しにくくすることができる。従って、溶接部41の補修塗装を行う必要がなく、戸の脚6の作製作業の省力化を図ることができ、戸の脚6の作製コストの低減化を図ることができる。
【0044】
実施の形態4.
図11は、この発明の実施の形態4によるエレベータの戸の脚6を示す斜視図である。また、図12は、図11の厚さ調整用スペーサ22を示す斜視図である。さらに、図13は、図11のXIII-XIII線に沿った断面図である。図において、各挟み部材21の取付板部25aには、第1の通し穴27の代わりに、複数(この例では、4つ)の嵌合用穴51が戸の脚6の長さ方向へ互いに離して設けられている。
【0045】
厚さ調整用スペーサ22には、一方の挟み部材21側へ突出する複数(この例では、2つ)の第1の突起52と、他方の挟み部材21側へ突出する複数(この例では、2つ)の第2の突起53とが設けられている。また、厚さ調整用スペーサ22には、厚さ調整用スペーサ22の長さ方向両縁部から一方の挟み部材21側へ突出する一対の第1の耳部54と、厚さ調整用スペーサ22の長さ方向両縁部から他方の挟み部材21側へ突出する一対の第2の耳部55とが設けられている。
【0046】
厚さ調整用スペーサ22が一対の挟み部材21間に重なって挟まれている状態では、各第1の突起52が一方の挟み部材21の嵌合用穴51に嵌り、各第2の突起53が他方の挟み部材21の嵌合用穴51に嵌っている。これにより、厚さ調整用スペーサ22に対する各挟み部材21の位置決めが行われている。
【0047】
各第1の耳部54は、一方の挟み部材21と厚さ調整用スペーサ22とが重なった状態で一方の挟み部材21を両側で巻き込むようにプレスにより曲げられている。これにより、一方の挟み部材21の縁部が第1の耳部54と厚さ調整用スペーサ22との間に挟まれ、一方の挟み部材21と厚さ調整用スペーサ22とが重なった状態が保持されている。各第2の耳部55は、他方の挟み部材21と厚さ調整用スペーサ22とが重なった状態で他方の挟み部材21を両側で巻き込むようにプレスにより曲げられている。これにより、他方の挟み部材21の縁部が第2の耳部55と厚さ調整用スペーサ22との間に挟まれ、他方の挟み部材21と厚さ調整用スペーサ22とが重なった状態が保持されている。
【0048】
各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22は、第1及び第2の突起52,53と嵌合用穴51との嵌め合いと、第1及び第2の耳部54,55のプレスによる曲げとを併用することにより、一体に固定されている。即ち、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段は、嵌合用穴51と、第1及び第2の突起52,53と、第1及び第2の耳部54,55とを有している。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0049】
このようなエレベータの戸の脚6では、第1及び第2の突起52,53と嵌合用穴51との嵌め合いと、第1及び第2の耳部54,55のプレスによる曲げとを併用することにより、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22が一体に固定されているので、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22をより確実に一体化することができる。
【0050】
なお、上記の例では、第1及び第2の突起52,53が厚さ調整用スペーサ22に設けられ、嵌合用穴51が各挟み部材21に設けられているが、嵌合用穴51を厚さ調整用スペーサ22に設けるとともに、第1の突起52を一方の挟み部材21に設け、第2の突起53を他方の挟み部材21に設けてもよい。
【0051】
実施の形態5.
図14は、この発明の実施の形態5によるエレベータの戸の脚6を示す斜視図である。図15は図14の戸の脚6を示す分解斜視図、図16は図15のXVI-XVI線に沿った断面図である。図において、挟み部材本体25は、取付板(取付部材)61と、戸の脚6の厚さ方向に対して垂直に配置される取付板61の下端部の外面に設けられ、戸の脚6の長さ方向へ延びる摺動材保持枠62とを有している。
【0052】
取付板61には、実施の形態1と同様の第1の通し穴27及び第2の通し穴28が設けられている。
【0053】
摺動材保持枠62は、帯状の板材の幅方向両縁部をそれぞれ内側に曲げて成形されている。これにより、摺動材保持枠62には、摺動材保持枠62の長さ方向に沿った摺動材挿入溝63が設けられている。摺動材挿入溝63の幅寸法は、図16に示すように、摺動材挿入溝63の深さ方向について底部から開放部に向かって連続的に小さくなっている。一対の挟み部材21におけるそれぞれの摺動材保持枠62は、摺動材保持枠62の長さ方向端部に近づくに従って各摺動材保持枠62間の距離が緩やかに小さくなるように曲げられている。
【0054】
樹脂製の摺動材26は、摺動材挿入溝63の端部から摺動材保持枠62の長さ方向に沿って摺動材挿入溝63に挿入されることにより、摺動材保持枠62に保持されている。戸の脚6が敷居溝4に挿入されている状態では、摺動材26の一部が摺動材保持枠62から戸の脚6の厚さ方向外側へはみ出しており、摺動材26の摺動材保持枠62からはみ出した部分が敷居溝4の側面に対向している。
【0055】
また、摺動材26は、摺動材挿入溝63に挿入されている状態で止めねじ64で取付板61に止められている。摺動材26には、止めねじ64が通されるねじ通し穴65が設けられている。摺動材保持枠62にも、止めねじ64が通されるねじ通し穴が設けられている。取付板61には、止めねじ64が螺合されるねじ穴66が設けられている。摺動材26は、摺動材26のねじ通し穴65及び摺動材保持枠62のねじ通し穴の順に通された止めねじ64が取付板61のねじ穴66に螺合されることにより、取付板61に止められる。
【0056】
摺動材26は、摺動材挿入具71を用いて、摺動材挿入溝63の端部から摺動材挿入溝63に挿入される。摺動材挿入具71は、図15に示すように、摺動材26を収容する収容筒72と、収容筒72内から摺動材26を押し出す押出具73とを有している。
【0057】
収容筒72の長さ寸法は、摺動材26の長さ寸法よりも短くなっている。これにより、摺動材26が収容筒72に収容されている状態では、摺動材26の一部が収容筒72の端部から突出している。
【0058】
押出具73は、収容筒72が挿入される凹部74が設けられた押出具本体73aと、凹部74内で凹部74の深さ方向に沿って設けられ、収容筒72内に挿入可能な棒状部73bとを有している。
【0059】
凹部74の内面と棒状部73bとの間の隙間には、収容筒72内に棒状部73bを挿入するときの押圧力に逆らう弾性復元力を発生するばね(弾性体)75が配置されている。
【0060】
次に、摺動材挿入具71を用いて摺動材26を摺動材保持枠62に装着するときの手順について説明する。摺動材26は、収容筒72の端部から一部を出した状態であらかじめ収容筒72内に収容しておく。
【0061】
摺動材26を摺動材挿入溝63に挿入するときには、まず、収容筒72内からの摺動材26の突出部分を摺動材挿入溝63の端部から挿入し、収容筒72を摺動材保持枠62に当てる。
【0062】
この後、収容筒72を摺動材保持枠62に当てたまま、棒状部73bを収容筒72内に挿入し、押出具73を押して、摺動材26を収容筒72内から押し出す。これにより、摺動材26が摺動材挿入溝63に挿入される。このとき、ばね75は、収容筒72に押されて縮むことにより、収容筒72を摺動材保持枠62に押し当てる方向へ弾性復元力を発生する。これにより、収容筒72内から摺動材26を押し出す作業が容易になる。
【0063】
摺動材26を摺動材挿入溝63に挿入した後、止めねじ64で摺動材26を取付板61に止める。このようにして、摺動材26が摺動材保持枠62に装着される。
【0064】
このようなエレベータの戸の脚6では、摺動材保持枠62に設けられた摺動材挿入溝63に摺動材26が摺動材挿入溝63の長さ方向に沿って挿入されることにより、摺動材26が摺動材保持枠62に保持されるようになっているので、摺動材保持枠62に対する摺動材26の着脱を容易にすることができる。これにより、引き戸5の開閉動作によって摩耗した摺動材を新たな摺動材26に容易に交換することができる。また、挟み部材本体25を残したまま摺動材26のみを交換することができるので、戸の脚6の全体を交換する必要がなくなり、交換により生じる廃棄物量を減らすことができる。
【0065】
なお、上記の例では、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段として、実施の形態1と同様の固定手段(ボルト23及びナット24)が適用されているが、実施の形態2〜4と同様の固定手段を適用してもよい。
【0066】
また、各上記実施の形態では、一枚の厚さ調整用スペーサ22が一対の挟み部材21間に挟まれているが、互いに重ねた複数枚の厚さ調整用スペーサ22を一対の挟み部材21間に挟むようにしてもよい。
【0067】
また、各上記実施の形態では、各階の乗場に設けられた出入口(乗場出入口)1を開閉する引き戸5に取り付けられる戸の脚6にこの発明が適用されているが、かごに設けられた出入口(かご出入口)を開閉する引き戸に取り付けられる戸の脚にこの発明を適用してもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 出入口、4 敷居溝、5 引き戸、6 戸の脚、21 挟み部材、22 厚さ調整用スペーサ、23 ボルト(固定手段)、24 ナット(固定手段)、31 ブラインドリベット、41 溶接部、51 嵌合用穴、52 第1の突起、53 第2の突起、54 第1の耳部、55 第2の耳部、61 取付板(取付部材)、62 摺動材保持枠、63 摺動材挿入溝。
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベータの引き戸の下端部に設けられ、敷居溝に挿入されるエレベータの戸の脚に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、互いに重ねた複数枚の板を介して戸板の下端部に戸の脚が固定されたエレベータの引き戸が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、従来、戸の脚の厚さを調整可能とするために、2つの楔状部材を重ねて構成したスペーサを第1及び第2のガイド部材で挟み、第1及び第2のガイド部材とスペーサとをまとめて引き戸の下端部にボルトで締め付け固定したエレベータの戸の脚が提案されている。戸の脚の厚さは、一方の楔状部材を他方の楔状部材に対してずらすことにより調整可能になっている(例えば特許文献2参照)。
【0004】
さらに、従来、戸の脚の摺動部自体を2つの楔状部材に分割し、一方の楔状部材を他方の楔状部材に対してずらすことにより摺動部の厚さを調整するようにしたエレベータの戸の脚も提案されている(例えば特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−18262号公報
【特許文献2】特開2004−244155号公報
【特許文献3】実開昭61−135869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、戸の脚が挿入される敷居溝の幅寸法は、メーカや機種の違い等によってエレベータごとに異なる場合がある。また、エレベータのリフォームを行う場合には、かごや建物に固定された敷居は取り外さずに流用する場合がある。
【0007】
特許文献1に示されたエレベータの戸の脚では、戸の脚の厚さを調整することができないので、エレベータのリフォーム等を行う場合、戸の脚の厚さを既存の敷居溝の幅寸法に合わせるために、戸の脚をエレベータごとに金型から製造しなければならない。従って、エレベータのリフォームに手間がかかるとともに、エレベータのリフォームのためのコストが増大してしまう。
【0008】
また、特許文献2及び3に示されたエレベータの戸の脚では、2つの楔状部材がボルトの締め付けにより組み合わされているので、構造が複雑になってしまう。また、2つの楔状部材同士の接触面が、楔状部材を締め付けるボルトに対して傾斜しているので、引き戸の開閉動作を行っていると、楔状部材の傾斜面同士がずれてボルトの締め付けが緩んでしまうおそれもある。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で敷居溝の幅寸法に厚さ寸法を合わせることができ、敷居溝の幅寸法に合わせた厚さ寸法をより確実に維持することができるエレベータの戸の脚を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明に係るエレベータの戸の脚は、出入口を開閉する引き戸の下端部に設けられ、出入口の下部に設けられた敷居溝に挿入されるエレベータの戸の脚であって、敷居溝の幅方向について互いに対向する一対の挟み部材、一対の挟み部材間に挟まれた平板状の厚さ調整用スペーサ、及び各挟み部材及び厚さ調整用スペーサを一体に固定する固定手段を備えている。
【発明の効果】
【0011】
この発明に係るエレベータの戸の脚によれば、簡単な構成で敷居溝の幅寸法に厚さ寸法を合わせることができ、敷居溝の幅寸法に合わせた厚さ寸法をより確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明の実施の形態1によるエレベータのドア装置を示す正面図である。
【図2】図1の引き戸の下端部を示す拡大図である。
【図3】図2のIII-III線に沿った断面図である。
【図4】図3の位置調整用スペーサを示す斜視図である。
【図5】図2の戸の脚を示す斜視図である。
【図6】図5の戸の脚を示す分解斜視図である。
【図7】この発明の実施の形態2によるエレベータの戸の脚を示す側面図である。
【図8】図7のブラインドリベットによって各挟み部材及び厚さ調整用スペーサを一体に固定するときの状態を示す拡大図である。
【図9】この発明の実施の形態3によるエレベータの戸の脚を示す斜視図である。
【図10】図9の各挟み部材及び厚さ調整用スペーサを一体化するときの状態を示す側面図である。
【図11】この発明の実施の形態4によるエレベータの戸の脚を示す斜視図である。
【図12】図11の厚さ調整用スペーサを示す斜視図である。
【図13】図11のXIII-XIII線に沿った断面図である。
【図14】この発明の実施の形態5によるエレベータの戸の脚を示す斜視図である。
【図15】図14の戸の脚を示す分解斜視図である。
【図16】図15のXVI-XVI線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータのドア装置を示す正面図である。図において、エレベータの乗場に設けられた出入口(乗場出入口)1の上部には、出入口1の間口方向(幅方向)に沿って配置されたドアレール2が設けられている。出入口1の下部には、出入口1の間口方向に沿って配置された敷居(乗場敷居)3が固定されている。敷居3の上面には、敷居溝4が敷居3の長さ方向(即ち、出入口1の間口方向)に沿って設けられている。
【0014】
ドアレール2には、一対の引き戸(乗場の戸)5(図1では、一方の引き戸5のみを示している)が掛けられている。引き戸5の下端部には、敷居溝4に挿入される一対の戸の脚6が設けられている。各引き戸5は、ドアレール2及び敷居溝4に案内されながら、出入口1の間口方向へ移動可能になっている。出入口1は、引き戸5が出入口1の間口方向へ移動されることにより開閉される。
【0015】
引き戸5は、ドアパネル7と、ドアパネル7の上端部に設けられたドアハンガ8とを有している。ドアハンガ8は、ドアパネル7に固定されたハンガ板9と、ハンガ板9に設けられ、ドアレール2に転動可能に載せられた複数(この例では、2つ)のハンガローラ10とを有している。引き戸5は、各ハンガローラ10をドアレール2上で転動させながら、ドアレール2に沿って移動される。
【0016】
ドアパネル7の下端部に固定された下枠11には、引き戸5の幅方向について互いに離して配置された複数(この例では、2つ)の取付座12が固定されている。戸の脚6は、各取付座12に個別に取り付けられている。
【0017】
図2は、図1の引き戸5の下端部を示す拡大図である。また、図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。図において、戸の脚6は、複数(この例では、2つ)の取付用ボルト13により取付座12に取り付けられている。戸の脚6が取付座12に取り付けられている状態では、戸の脚6の長さ方向が敷居溝4の長さ方向と一致し、戸の脚6の厚さ方向が敷居溝4の幅方向に一致している。戸の脚6と取付座12との間には、図3に示すように、板状の位置調整用スペーサ14が介在している。
【0018】
ここで、図4は、図3の位置調整用スペーサ14を示す斜視図である。位置調整用スペーサ14には、一端部が開放された複数(この例では、2つ)の開放長穴15がそれぞれ平行に設けられている。開放長穴15には、取付用ボルト13がそれぞれ通される。これにより、位置調整用スペーサ14は、戸の脚6が取付座12に各取付用ボルト13により取り付けられている状態で、戸の脚6と取付座12との間に挿入可能になる。戸の脚6と取付座12との間に挿入される位置調整用スペーサ14の枚数や厚さを調整することにより、敷居溝4に対する戸の脚6の位置が敷居溝4の幅方向について調整される。
【0019】
図5は、図2の戸の脚6を示す斜視図である。また、図6は、図5の戸の脚6を示す分解斜視図である。図において、戸の脚6は、戸の脚6の厚さ方向について互いに対向する一対の挟み部材21と、一対の挟み部材21間に挟まれた平板状の厚さ調整用スペーサ22と、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段であるボルト23及びナット24とを有している。
【0020】
各挟み部材21は、所定の形状に成形された金属製の挟み部材本体25と、挟み部材本体25の外面の一部を覆って設けられた樹脂製の摺動材26とを有している。
【0021】
挟み部材本体25は、戸の脚6の厚さ方向に対して垂直に配置される取付板部25aと、取付板部25aの下端部に設けられ、戸の脚6の長さ方向について取付板部25aの寸法よりも長い寸法を持つ長板部25bとを有している。長板部25bの厚さ寸法は、取付板部25aの厚さ寸法よりも大きくなっている。摺動材26は、長板部25bの外面にのみ設けられている。敷居溝4には、厚さ調整用スペーサ22の下端部、長板部25b及び摺動材26が挿入される。
【0022】
厚さ調整用スペーサ22は、長板部25bの一部及び取付板部25aに重なっている。また、厚さ調整用スペーサ22は、両面が互いに平行な平板とされている。戸の脚6の下端部(敷居溝4に挿入される部分)の厚さ寸法t(図3)は、厚さ調整用スペーサ22の厚さ寸法の調整により調整される。厚さ調整用スペーサ22の厚さ寸法は、戸の脚6の下端部の厚さ寸法tが敷居溝4の幅寸法wよりも所定の寸法だけ小さくなるように設定されている。即ち、厚さ調整用スペーサ22の厚さ寸法は、敷居溝4の幅寸法w(図3)に基づいて設定されている。
【0023】
戸の脚6には、図6に示すように、各取付板部25a及び厚さ調整用スペーサ22を貫通する複数(この例では、2つ)の第1の通し穴27及び複数(この例では、2つ)の第2の通し穴28が設けられている。第1の通し穴27は戸の脚6の中間部に設けられ、第2の通し穴28は戸の脚6の上部に設けられている。
【0024】
第1の通し穴27は、丸穴とされている。各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22は、第1の通し穴27に通されたボルト23と、ボルト23に螺合されたナット24との間で締め付けられることにより、一体に固定されている。
【0025】
第2の通し穴28は、戸の脚6の長さ方向に沿った長穴とされている。戸の脚6は、第2の通し穴28に通された取付用ボルト13により取付座12に取り付けられる。引き戸5に対する戸の脚6の位置は、第2の通し穴28内で取付用ボルト13の位置を調整することにより敷居溝4の長さ方向へ調整される。
【0026】
例えばエレベータのリフォーム等を行う場合には、既設の敷居3や引き戸5をそのまま利用することがある。しかし、この場合、摩耗した既設の戸の脚については、そのまま利用することができず、新たな戸の脚6に交換することになる。
【0027】
次に、既設の戸の脚を新たな戸の脚6に交換するときの手順について説明する。まず、既設の敷居3の敷居溝4の幅寸法wを測定し、敷居溝4の幅寸法wに対応する戸の脚6を必要個数分だけ工場であらかじめ作製しておく。
【0028】
戸の脚6は、既存の敷居溝4の幅寸法wに基づいて決定した厚さ寸法を持つ厚さ調整用スペーサ22を一対の挟み部材21間に挟んだ後、図6に示すように、第1の通し穴27に通したボルト23にナット24を螺合し、ボルト23とナット24とを締め付けて各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定することにより作製する。戸の脚6の下端部の厚さ寸法tは、厚さ調整用スペーサ22の厚さ寸法を敷居溝4の幅寸法wに基づいて決定することにより、敷居溝4の幅寸法wに対応する寸法になる。
【0029】
この後、工場で作製した必要個数分の戸の脚6を現地へ運搬するとともに、現地では、摩耗した既設の戸の脚を各階の引き戸5から取り外しておく。
【0030】
この後、新たな戸の脚6を各階の引き戸5の下端部にすべて取り付ける。これにより、戸の脚6の下端部の厚さ寸法tを現地で調整する作業をなくすことができ、引き戸5に対する戸の脚6の取り付け作業を容易に行うことができる。
【0031】
引き戸5に対する戸の脚6の取り付けは、第2の通し穴28に通された取付用ボルト13を取付座12のねじ穴に螺合することにより行う。このとき、戸の脚6と取付座12との間に挿入される位置調整用スペーサ14の厚さや枚数を調整することにより、敷居溝4に対する戸の脚6の位置を敷居溝4の幅方向について調整する。このようにして、既設の戸の脚を新たな戸の脚6に交換する。
【0032】
このようなエレベータの戸の脚6では、平板状の厚さ調整用スペーサ22が一対の挟み部材21間に挟まれているので、厚さ調整用スペーサ22を取り替えながら厚さ調整用スペーサ22の厚さ寸法を調整することにより、戸の脚6の厚さ寸法tを容易に調整することができる。これにより、簡単な構成で敷居溝4の幅寸法wに戸の脚6の厚さ寸法tを合わせることができる。また、厚さ調整用スペーサ22の形状が平板状になっているので、一対の挟み部材21間に厚さ調整用スペーサ22を挟んで締め付けても、戸の脚6の厚さ寸法tを変化しにくくすることができ、敷居溝4の幅寸法wに合わせた戸の脚6の厚さ寸法tをより確実に維持することができる。
【0033】
実施の形態2.
実施の形態1では、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段としてボルト23及びナット24が用いられているが、リベットを固定手段として用いてもよい。
【0034】
即ち、図7は、この発明の実施の形態2によるエレベータの戸の脚6を示す側面図である。図において、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22は、第1の通し穴27に通された固定手段であるブラインドリベット(ポップリベット)31により一体に固定されている。
【0035】
図8は、図7のブラインドリベット31によって各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定するときの状態を示す拡大図である。図8に示すように、ブラインドリベット31は、フランジ付筒状部32と、フランジ付筒状部32の一端部からフランジ付筒状部32内及びフランジ付筒状部32の他端部を通って外部に突出するマンドレル33とを有している。
【0036】
ブラインドリベット31は、フランジ付筒状部32を第1の通し穴28に挿入した状態で、リベット工具34によりマンドレル33を強く引いて、フランジ付筒状部32の一端部を塑性変形させるとともに、マンドレル33の一部を切り離すことにより、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0037】
このようなエレベータの戸の脚6では、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22がブラインドリベット31により一体に固定されているので、ボルト及びナットの締め付けに比べて各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22間の結合の緩みを少なくすることができ、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22をより確実に一体化することができる。
【0038】
なお、上記の例では、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段としてブラインドリベット31が用いられているが、軸部と軸部よりも大径の頭部とを有する通常のリベットを固定手段としてもよい。この場合、第1の通し穴27に通されたリベットの軸部の端部を潰すことにより、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22が一体に固定される。
【0039】
実施の形態3.
各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段としてスポット溶接を用いてもよい。
【0040】
即ち、図9は、この発明の実施の形態3によるエレベータの戸の脚6を示す斜視図である。図において、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22に、第1の通し穴27は設けられていない。また、取付板部25a及び厚さ調整用スペーサ22には、スポット溶接による複数(この例では、2つ)の溶接部41が形成されている。各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22は、スポット溶接による溶接部41により一体に固定されている。
【0041】
図10は、図9の各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体化するときの状態を示す側面図である。図10に示すように、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22に対するスポット溶接は、スポット溶接機42の一対の電極42a,42b間に一方の挟み部材21、厚さ調整用スペーサ22及び他方の挟み部材21を順次重ねた状態で行われる。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0042】
このようなエレベータの戸の脚6では、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22がスポット溶接により一体化されているので、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22の結合が緩むことがなく、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22をより確実に一体化することができる。
【0043】
なお、取付板部25a及び厚さ調整用スペーサ22をめっき鋼板とすれば、スポット溶接による溶接部41以外の箇所だけでなく溶接部41においても腐食しにくくすることができる。従って、溶接部41の補修塗装を行う必要がなく、戸の脚6の作製作業の省力化を図ることができ、戸の脚6の作製コストの低減化を図ることができる。
【0044】
実施の形態4.
図11は、この発明の実施の形態4によるエレベータの戸の脚6を示す斜視図である。また、図12は、図11の厚さ調整用スペーサ22を示す斜視図である。さらに、図13は、図11のXIII-XIII線に沿った断面図である。図において、各挟み部材21の取付板部25aには、第1の通し穴27の代わりに、複数(この例では、4つ)の嵌合用穴51が戸の脚6の長さ方向へ互いに離して設けられている。
【0045】
厚さ調整用スペーサ22には、一方の挟み部材21側へ突出する複数(この例では、2つ)の第1の突起52と、他方の挟み部材21側へ突出する複数(この例では、2つ)の第2の突起53とが設けられている。また、厚さ調整用スペーサ22には、厚さ調整用スペーサ22の長さ方向両縁部から一方の挟み部材21側へ突出する一対の第1の耳部54と、厚さ調整用スペーサ22の長さ方向両縁部から他方の挟み部材21側へ突出する一対の第2の耳部55とが設けられている。
【0046】
厚さ調整用スペーサ22が一対の挟み部材21間に重なって挟まれている状態では、各第1の突起52が一方の挟み部材21の嵌合用穴51に嵌り、各第2の突起53が他方の挟み部材21の嵌合用穴51に嵌っている。これにより、厚さ調整用スペーサ22に対する各挟み部材21の位置決めが行われている。
【0047】
各第1の耳部54は、一方の挟み部材21と厚さ調整用スペーサ22とが重なった状態で一方の挟み部材21を両側で巻き込むようにプレスにより曲げられている。これにより、一方の挟み部材21の縁部が第1の耳部54と厚さ調整用スペーサ22との間に挟まれ、一方の挟み部材21と厚さ調整用スペーサ22とが重なった状態が保持されている。各第2の耳部55は、他方の挟み部材21と厚さ調整用スペーサ22とが重なった状態で他方の挟み部材21を両側で巻き込むようにプレスにより曲げられている。これにより、他方の挟み部材21の縁部が第2の耳部55と厚さ調整用スペーサ22との間に挟まれ、他方の挟み部材21と厚さ調整用スペーサ22とが重なった状態が保持されている。
【0048】
各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22は、第1及び第2の突起52,53と嵌合用穴51との嵌め合いと、第1及び第2の耳部54,55のプレスによる曲げとを併用することにより、一体に固定されている。即ち、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段は、嵌合用穴51と、第1及び第2の突起52,53と、第1及び第2の耳部54,55とを有している。他の構成は実施の形態1と同様である。
【0049】
このようなエレベータの戸の脚6では、第1及び第2の突起52,53と嵌合用穴51との嵌め合いと、第1及び第2の耳部54,55のプレスによる曲げとを併用することにより、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22が一体に固定されているので、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22をより確実に一体化することができる。
【0050】
なお、上記の例では、第1及び第2の突起52,53が厚さ調整用スペーサ22に設けられ、嵌合用穴51が各挟み部材21に設けられているが、嵌合用穴51を厚さ調整用スペーサ22に設けるとともに、第1の突起52を一方の挟み部材21に設け、第2の突起53を他方の挟み部材21に設けてもよい。
【0051】
実施の形態5.
図14は、この発明の実施の形態5によるエレベータの戸の脚6を示す斜視図である。図15は図14の戸の脚6を示す分解斜視図、図16は図15のXVI-XVI線に沿った断面図である。図において、挟み部材本体25は、取付板(取付部材)61と、戸の脚6の厚さ方向に対して垂直に配置される取付板61の下端部の外面に設けられ、戸の脚6の長さ方向へ延びる摺動材保持枠62とを有している。
【0052】
取付板61には、実施の形態1と同様の第1の通し穴27及び第2の通し穴28が設けられている。
【0053】
摺動材保持枠62は、帯状の板材の幅方向両縁部をそれぞれ内側に曲げて成形されている。これにより、摺動材保持枠62には、摺動材保持枠62の長さ方向に沿った摺動材挿入溝63が設けられている。摺動材挿入溝63の幅寸法は、図16に示すように、摺動材挿入溝63の深さ方向について底部から開放部に向かって連続的に小さくなっている。一対の挟み部材21におけるそれぞれの摺動材保持枠62は、摺動材保持枠62の長さ方向端部に近づくに従って各摺動材保持枠62間の距離が緩やかに小さくなるように曲げられている。
【0054】
樹脂製の摺動材26は、摺動材挿入溝63の端部から摺動材保持枠62の長さ方向に沿って摺動材挿入溝63に挿入されることにより、摺動材保持枠62に保持されている。戸の脚6が敷居溝4に挿入されている状態では、摺動材26の一部が摺動材保持枠62から戸の脚6の厚さ方向外側へはみ出しており、摺動材26の摺動材保持枠62からはみ出した部分が敷居溝4の側面に対向している。
【0055】
また、摺動材26は、摺動材挿入溝63に挿入されている状態で止めねじ64で取付板61に止められている。摺動材26には、止めねじ64が通されるねじ通し穴65が設けられている。摺動材保持枠62にも、止めねじ64が通されるねじ通し穴が設けられている。取付板61には、止めねじ64が螺合されるねじ穴66が設けられている。摺動材26は、摺動材26のねじ通し穴65及び摺動材保持枠62のねじ通し穴の順に通された止めねじ64が取付板61のねじ穴66に螺合されることにより、取付板61に止められる。
【0056】
摺動材26は、摺動材挿入具71を用いて、摺動材挿入溝63の端部から摺動材挿入溝63に挿入される。摺動材挿入具71は、図15に示すように、摺動材26を収容する収容筒72と、収容筒72内から摺動材26を押し出す押出具73とを有している。
【0057】
収容筒72の長さ寸法は、摺動材26の長さ寸法よりも短くなっている。これにより、摺動材26が収容筒72に収容されている状態では、摺動材26の一部が収容筒72の端部から突出している。
【0058】
押出具73は、収容筒72が挿入される凹部74が設けられた押出具本体73aと、凹部74内で凹部74の深さ方向に沿って設けられ、収容筒72内に挿入可能な棒状部73bとを有している。
【0059】
凹部74の内面と棒状部73bとの間の隙間には、収容筒72内に棒状部73bを挿入するときの押圧力に逆らう弾性復元力を発生するばね(弾性体)75が配置されている。
【0060】
次に、摺動材挿入具71を用いて摺動材26を摺動材保持枠62に装着するときの手順について説明する。摺動材26は、収容筒72の端部から一部を出した状態であらかじめ収容筒72内に収容しておく。
【0061】
摺動材26を摺動材挿入溝63に挿入するときには、まず、収容筒72内からの摺動材26の突出部分を摺動材挿入溝63の端部から挿入し、収容筒72を摺動材保持枠62に当てる。
【0062】
この後、収容筒72を摺動材保持枠62に当てたまま、棒状部73bを収容筒72内に挿入し、押出具73を押して、摺動材26を収容筒72内から押し出す。これにより、摺動材26が摺動材挿入溝63に挿入される。このとき、ばね75は、収容筒72に押されて縮むことにより、収容筒72を摺動材保持枠62に押し当てる方向へ弾性復元力を発生する。これにより、収容筒72内から摺動材26を押し出す作業が容易になる。
【0063】
摺動材26を摺動材挿入溝63に挿入した後、止めねじ64で摺動材26を取付板61に止める。このようにして、摺動材26が摺動材保持枠62に装着される。
【0064】
このようなエレベータの戸の脚6では、摺動材保持枠62に設けられた摺動材挿入溝63に摺動材26が摺動材挿入溝63の長さ方向に沿って挿入されることにより、摺動材26が摺動材保持枠62に保持されるようになっているので、摺動材保持枠62に対する摺動材26の着脱を容易にすることができる。これにより、引き戸5の開閉動作によって摩耗した摺動材を新たな摺動材26に容易に交換することができる。また、挟み部材本体25を残したまま摺動材26のみを交換することができるので、戸の脚6の全体を交換する必要がなくなり、交換により生じる廃棄物量を減らすことができる。
【0065】
なお、上記の例では、各挟み部材21及び厚さ調整用スペーサ22を一体に固定する固定手段として、実施の形態1と同様の固定手段(ボルト23及びナット24)が適用されているが、実施の形態2〜4と同様の固定手段を適用してもよい。
【0066】
また、各上記実施の形態では、一枚の厚さ調整用スペーサ22が一対の挟み部材21間に挟まれているが、互いに重ねた複数枚の厚さ調整用スペーサ22を一対の挟み部材21間に挟むようにしてもよい。
【0067】
また、各上記実施の形態では、各階の乗場に設けられた出入口(乗場出入口)1を開閉する引き戸5に取り付けられる戸の脚6にこの発明が適用されているが、かごに設けられた出入口(かご出入口)を開閉する引き戸に取り付けられる戸の脚にこの発明を適用してもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 出入口、4 敷居溝、5 引き戸、6 戸の脚、21 挟み部材、22 厚さ調整用スペーサ、23 ボルト(固定手段)、24 ナット(固定手段)、31 ブラインドリベット、41 溶接部、51 嵌合用穴、52 第1の突起、53 第2の突起、54 第1の耳部、55 第2の耳部、61 取付板(取付部材)、62 摺動材保持枠、63 摺動材挿入溝。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出入口を開閉する引き戸の下端部に設けられ、上記出入口の下部に設けられた敷居溝に挿入されるエレベータの戸の脚であって、
上記敷居溝の幅方向について互いに対向する一対の挟み部材、
上記一対の挟み部材間に挟まれた平板状の厚さ調整用スペーサ、及び
各上記挟み部材及び上記厚さ調整用スペーサを一体に固定する固定手段
を備えているエレベータの戸の脚。
【請求項2】
上記固定手段は、ボルト及びナット、リベット、及びスポット溶接による溶接部のいずれかである請求項1に記載のエレベータの戸の脚。
【請求項3】
上記固定手段は、上記挟み部材及び上記厚さ調整用スペーサのいずれか一方に設けられた嵌合用穴と、上記挟み部材及び上記厚さ調整用スペーサのいずれか他方に設けられ上記嵌合用穴に嵌る突起と、上記スペーサの縁部から突出し、曲げられて上記厚さ調整用スペーサとの間で上記挟み部材を挟むことにより、上記挟み部材と上記厚さ調整用スペーサとが重なった状態を保持する耳部とを有している請求項1に記載のエレベータの戸の脚。
【請求項4】
上記挟み部材は、上記引き戸の下端部に固定される取付部材と、上記取付部材に設けられ、摺動材挿入溝が設けられた摺動材保持枠と、上記摺動材挿入溝の長さ方向に沿って上記摺動材挿入溝に挿入されることにより上記摺動材保持枠に保持される摺動材とを有している請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のエレベータの戸の脚。
【請求項1】
出入口を開閉する引き戸の下端部に設けられ、上記出入口の下部に設けられた敷居溝に挿入されるエレベータの戸の脚であって、
上記敷居溝の幅方向について互いに対向する一対の挟み部材、
上記一対の挟み部材間に挟まれた平板状の厚さ調整用スペーサ、及び
各上記挟み部材及び上記厚さ調整用スペーサを一体に固定する固定手段
を備えているエレベータの戸の脚。
【請求項2】
上記固定手段は、ボルト及びナット、リベット、及びスポット溶接による溶接部のいずれかである請求項1に記載のエレベータの戸の脚。
【請求項3】
上記固定手段は、上記挟み部材及び上記厚さ調整用スペーサのいずれか一方に設けられた嵌合用穴と、上記挟み部材及び上記厚さ調整用スペーサのいずれか他方に設けられ上記嵌合用穴に嵌る突起と、上記スペーサの縁部から突出し、曲げられて上記厚さ調整用スペーサとの間で上記挟み部材を挟むことにより、上記挟み部材と上記厚さ調整用スペーサとが重なった状態を保持する耳部とを有している請求項1に記載のエレベータの戸の脚。
【請求項4】
上記挟み部材は、上記引き戸の下端部に固定される取付部材と、上記取付部材に設けられ、摺動材挿入溝が設けられた摺動材保持枠と、上記摺動材挿入溝の長さ方向に沿って上記摺動材挿入溝に挿入されることにより上記摺動材保持枠に保持される摺動材とを有している請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のエレベータの戸の脚。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−86900(P2013−86900A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−227737(P2011−227737)
【出願日】平成23年10月17日(2011.10.17)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月17日(2011.10.17)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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