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エレベータの救援発生装置及び救援発生方法
説明

エレベータの救援発生装置及び救援発生方法

【課題】会話や発声が困難な場合でもかご室内から救援を求めることができるエレベータの救援発生装置等の提供。
【解決手段】エレベータの救援発生装置1は、かご室内に設けられた非常連絡操作部5と、かご室内に設けられ、非常連絡操作部が二度、操作されたときの機能を説明する操作機能説明部7と、非常連絡操作部が二度、操作された場合に、救援要請を発生させる救援発生制御部9と、かご室外の通信場所11に設けられ、救援発生制御部からの救援要請を受けて、かご室内からの救援要請があった旨を報知する救援要請受け取り部13とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータの救援発生装置及び救援発生方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に例示されるように、エレベータのかご室内には、災害時や故障時等を含む非常時において外部との連絡をとりたいときに操作される非常連絡操作部が設けられている。現状では、この非常連絡操作部は、かご室内の袖壁に設けられたかご操作盤に、複数の行先階ボタンと共に配置された非常ボタンとして用意されている。かご室内の利用者がこの非常ボタンを押すことで、かご外の例えば管理室と、かご室内との間で通話状態が確立され、利用者は、かご室内のマイクとスピーカを介して、管理室内の管理者との間で、救助の求めや故障の説明等の会話ができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−006224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した既存の非常連絡態様では、例えば災害時の怪我や身体的な問題等から、利用者が会話または発声できなった場合には、かご室と管理室との間で通話可能状態が確立されても、管理者側では無音状態を体感するだけであり、非常ボタンの押し間違いやいたずらと判断される恐れもある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、会話や発声が困難な場合でもかご室内から救援を求めることができるエレベータの救援発生装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するため、本発明のエレベータの救援発生装置は、かご室内に設けられた非常連絡操作部と、かご室内に設けられ、前記非常連絡操作部が二度、操作されたときの機能を説明する操作機能説明部と、前記非常連絡操作部が二度、操作された場合に、救援要請を発生させる救援発生制御部と、かご室外の通信場所に設けられ、前記救援発生制御部からの救援要請を受けて、かご室内からの救援要請があった旨を報知する救援要請受け取り部とを備える。
さらに、同目的を達成するため、本発明に係るエレベータの救援発生方法は、非常用ボタンが押された際、かご室内に設けられたスピーカ及びマイクを介してかご室外の通信場所とかご室内との通話が確立されるエレベータに関し、前記非常用ボタンが二度、押された際に、前記通信場所において、かご室内からの救援要請があった旨が報知される。
【発明の効果】
【0007】
本発明のエレベータの救援発生装置等によれば、会話や発声が困難な場合でもかご室内から救援を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態1に係るエレベータの救援発生装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係るエレベータの救援発生装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るエレベータの救援発生装置の構成を示す図である。救援発生装置1は、エレベータ3側に設けられた非常連絡操作部5、操作機能説明部7及び救援発生制御部9と、かご室外の通信場所11側に設けられた救援要請受け取り部13とを少なくとも備えている。
【0011】
非常連絡操作部5及び操作機能説明部7は共に、通常、エレベータのかご室内に設けられている。非常連絡操作部5は、例えば、押しボタン、レバー、回転タイプ又は揺動タイプのつまみ、あるいは、スイッチ等で構成することができる。この非常連絡操作部5が操作されると、まず、かご室内と所定の通信場所11との間の通話可能状態が確立される。
【0012】
操作機能説明部7は、非常連絡操作部5の近傍に設けられており、非常連絡操作部5が立て続けに二度、操作されたときの意味や機能を説明するものである。操作機能説明部7は、例えば、非常連絡操作部5の近傍に配置された説明書き部分や、あるいは、音声アナウンスを出力する部分として構成することができる。上記説明書き部分の例を挙げると、「非常の場合は、もう一度、非常連絡操作部を操作して下さい」といった旨の文章(点字を含む)が設けられた部分である。また、上記音声アナウンスの例を挙げると、「非常の場合は、もう一度、非常連絡操作部を操作して下さい」といった旨の音声ガイドである。
【0013】
救援発生制御部9は、エレベータのかご、あるいは機械室等の昇降路における、何れかの部位に設けることができる。救援発生制御部9は、少なくとも非常連絡操作部5と接続されており、非常連絡操作部5が立て続けに二度、操作された場合に、救援要請を発生させる。
【0014】
救援要請受け取り部13は、かご室外の通信場所11の所定部分に設置されており、通信場所11としては、通常、エレベータ管理室や消防施設等が想定されるが、これに限定されるものではなく、救援要請受け取り部13は、そのエレベータのメインとなる乗場や管理義務のない公衆が多い場所等に設置されていてもよい。
【0015】
救援要請受け取り部13は、救援発生制御部9と接続されており、救援発生制御部9からの救援要請を受けて、かご室内からの救援要請があった旨を、その通信場所11の管理者または公衆に報知する。本実施の形態の報知の態様は、特に限定されるものではなく、音声アナウンスのような聴覚上の案内や、救援要請を意味するメッセージ画面表示あるいはランプ表示等の視覚上の案内を挙げることができる。
【0016】
次に、このような構成の救援発生装置の動作すなわち救援発生方法について説明する。エレベータの利用中、かご室内の利用者が、例えば災害・故障・事件事故等に遭遇した場面で、かご室外にいる人に対して連絡をとりたい場合、まず、非常連絡操作部5を操作する。これによって、かご室内と所定の通信場所11との間の通話可能状態が確立される。よって、通常はまず、通信場所11の管理者等から、かご室内の利用者に対して何が生じているか等が呼びかけられる。
【0017】
ここで、例えば怪我・不調・障害等の何らかの理由から、利用者が会話または発声できなった場合には、管理者側では無音状態を体感するだけであり、非常ボタンの押し間違いやいたずらと判断する恐れもある。
【0018】
しかし、本実施の形態では、利用者が通話可能状態の間にさらに非常連絡操作部5を一回目と同様に操作すると、救援発生制御部9を介して救援要請受け取り部13から救援要請があった旨が報知される。これにより、管理者は、利用者からの音声による求めがなくても、救援の要請を受け取ることができる。
【0019】
このような本実施の形態の救援発生装置等によれば、非常連絡操作部への二度目の操作をもって利用者の救援要請の意志が確定され、通信場所において、利用者の肉声を介さない直接的な報知がなされるので、会話や発声が困難な場合でもかご室内から救援を求めることができる。
【0020】
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態1に係るエレベータの救援発生装置の構成を示す図である。本実施の形態の救援発生装置101は、エレベータ3側に設けられた非常用ボタン105、スピーカ107、マイク121及び救援発生制御部109と、かご室外の通信場所11側に設けられたスピーカ113及びマイク123とを少なくとも備えている。
【0021】
非常用ボタン105、スピーカ107及びマイク121はいずれも、エレベータのかご室内の操作盤もしくはその近傍に設けられており、現状のエレベータには殆ど設けられている既存のものをそのまま用いる。非常用ボタン105は、押し込んで作動させるボタンスイッチであり、非常連絡操作部として機能する。
【0022】
非常用ボタン105が押されると、かご室内のマイク121及びスピーカ107と、管理室内等のマイク123及びスピーカ113とを介して、かご内と管理室等との間で通話可能状態が確立される。かご室側のスピーカ107は、通信場所からの音声をかご室内に出力する通話音声出力部として機能し、管理室側のスピーカ113もまた、かご室内からの音声を通信場所に出力する通話音声出力部として機能する。
【0023】
救援発生制御部109は、エレベータのかご、あるいは機械室等の昇降路内における、何れかの部位に設けることができる。救援発生制御部109は、非常用ボタン105が立て続けに二度、操作された場合に、救援要請として、かご室内のスピーカ107から、予め用意されていた救援を求める旨の音声アナウンスを出力する。音声アナウンスの具体例としては、「救援を要請します」、「緊急事態です、助けてください」といったものを挙げることができる。すなわち、かご室側のスピーカ107は、救援を求める音声をかご室内に出力する救援音声出力部としても機能することとなる。
【0024】
次に、本実施の形態2の救援発生装置の動作すなわち救援発生方法について説明する。まず、利用者が非常用ボタン105を一度押すことで、上記実施の形態1と同様、かごと管理室等との間で通話可能状態が確立される。そして、利用者が会話等が困難な場合には、利用者は、通話可能状態の間にさらにもう一度、非常用ボタン105を押せばよい。なお、本実施の形態2でも、二度目に非常用ボタン105を押す意味については、上記実施の形態1で説明したように、非常用ボタン105の近傍に、説明書き部分を設けておいてもよいが、特に本実施の形態2ならば、かご室内のスピーカ107を操作機能説明部として機能させ、スピーカ107から、非常用ボタン105が一度押された直後に、二度目に非常用ボタン105を押す意味・機能を説明する音声を出力してもよい。具体的には、「会話が困難な場合、状況を伝えられない場合は、もう一度このボタンを押してください」といったものを挙げることができる。
【0025】
利用者がもう一度、非常用ボタン105を押すと、救援発生制御部109は救援要請を発生させる場面であると判断し、かご室内のスピーカ107から、救援を求める旨の音声アナウンスを出力させる。そして、出力されたその音声アナウンスは、同じくかご室内に設けられたマイク121に拾われ、通信場所11側に伝達されて、管理室等のスピーカ113からその音声アナウンスが出力される。すなわち、管理室側のスピーカ113は、スピーカ107を介した救援発生制御部109からの救援要請を受けて、かご室内からの救援要請があった旨を報知する救援要請受け取り部としても機能する。このようにして、スピーカ113から救援要請があった旨が報知され、管理者は、利用者からの肉声による求めがなくても、救援の要請を受け取ることができる。
【0026】
以上説明した本実施の形態2の救援発生装置等によれば、上記実施の形態1と同様、非常用ボタンの二度押しをもって利用者の救援要請の意志が確定され、通信場所において、利用者の肉声を介さない報知がなされるので、会話や発声が困難な場合でもかご室内から救援を求めることができる。
【0027】
さらに加えて、本実施の形態2では、現在、既にエレベータにあるスピーカとマイクとを用いて、あたかも利用者が肉声で救援を要請しているような関係を出現させることができるので、既存の通話の流れにのせた救援要請で済み、ハードウエア上の増設を殆ど行わなくて実施することができる。さらに、かご室内に流される救援を求める旨の音声は、利用者自身もかご室内で聞くこととなるので、利用者は、救援を要請する意思表示は行った旨が実際に認識でき、救援を待つ間にも、大きな不安を抱くことなく持つことできる。さらに、かご室内で実際に救援を求める旨の音声が流されるので、かご近傍の外部の人にも救援要請状態であることが認識してもらえることが期待できる。また、既にあるスピーカを、発声等が可能な場合の通常の非常通話手段としての通話音声出力部と、救援音声出力部との二つの役割で機能させることができる。
【0028】
さらに、本実施の形態2では、非常連絡操作部が立て続けに二度、操作されたときの意味が、音声で案内されるので、利用者の注意力に依拠することなく、非常連絡操作部の機能を利用者に確実に認識させることができ、利用者の不知により本装置が利用されない場面を低減することができる。また、既にあるスピーカを、通話音声出力部と、操作機能説明部と、救援音声出力部との三つの役割で機能させることができる。
【0029】
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
【符号の説明】
【0030】
1,101 救援発生装置、5 非常連絡操作部、7 操作機能説明部、9,109 救援発生制御部、11 通信場所、13 救援要請受け取り部、105 非常用ボタン、107 スピーカ、121 マイク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
かご室内に設けられた非常連絡操作部と、
かご室内に設けられ、前記非常連絡操作部が二度、操作されたときの機能を説明する操作機能説明部と、
前記非常連絡操作部が二度、操作された場合に、救援要請を発生させる救援発生制御部と、
かご室外の通信場所に設けられ、前記救援発生制御部からの救援要請を受けて、かご室内からの救援要請があった旨を報知する救援要請受け取り部と
を備えたエレベータの救援発生装置。
【請求項2】
かご室内に設けられ、前記通信場所からの音声をかご室内に出力する通話音声出力部と、
かご室内に設けられ、前記通信場所へ送るための、かご室内の音声が入力されるマイクと、
かご室内に設けられ、救援を求める音声をかご室内に出力する救援音声出力部とをさらに備え、
前記非常連絡操作部は、非常用ボタンであり、
前記救援発生制御部は、二度目に前記非常用ボタンが押されたときに、前記救援音声出力部から、予め用意されていた救援を求める音声を発生させ、
前記通話音声出力部及び前記救援音声出力部は、同一のスピーカで構成されている
請求項1のエレベータの救援発生装置。
【請求項3】
前記操作機能説明部は、音声によって前記機能の説明を行い、
前記操作機能説明部、通話音声出力部及び前記救援音声出力部は、同一のスピーカで構成されている
請求項2のエレベータの救援発生装置。
【請求項4】
非常用ボタンが押された際、かご室内に設けられたスピーカ及びマイクを介してかご室外の通信場所とかご室内との通話が確立されるエレベータに関し、
前記非常用ボタンが二度、押された際に、前記通信場所において、かご室内からの救援要請があった旨が報知される
エレベータの救援発生方法。
【請求項5】
前記スピーカを介して、前記通信場所からの音声と、前記非常用ボタンを二度押した際の機能説明と、救援を求める音声とをかご室内に出力させる
請求項4のエレベータの救援発生方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−188240(P2012−188240A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−53252(P2011−53252)
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】