説明

エレベーター躓き防止装置

【課題】エレベーターの出入口が開くときに利用者に注意を喚起し、乗場敷居に対するかご敷居の上下方向についての位置ずれが発生してエレベーターの出入口が開くときに利用者に注意をより強く喚起することができるエレベーター躓き防止装置を得る。
【解決手段】乗場敷居2に対するかご敷居5の上下方向についての位置ずれを検出する段差検出装置12と、エレベーターの出入口が開くときに、段差検出装置12の検出信号に基づいて、第1の警報状態または第2の警報状態となる警報装置18とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベーターの出入口において利用者に注意を喚起するエレベーター躓き防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者がエレベーターの出入口を通過するときにかご敷居と乗場敷居との間に利用者の靴等が挟まれてしまうことを防止するエレベーターの躓き防止装置が知られている。このエレベーターの躓き防止装置は、乗場敷居に設けられた発光装置を備え、エレベーターの出入口が開くときに発光装置が発光して、利用者に注意を喚起する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−255953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、乗場敷居に対するかご敷居の上下方向についての位置ずれの有無に関係なくエレベーターの出入口が開くときに発光装置が発光するので、乗場敷居に対するかご敷居の上下方向についての位置ずれが発生したときに利用者に注意をより強く喚起することができないという問題点があった。
【0005】
この発明は、エレベーターの出入口が開くときに利用者に注意を喚起し、乗場敷居に対するかご敷居の上下方向についての位置ずれが発生してエレベーターの出入口が開くときに利用者に注意をより強く喚起することができるエレベーター躓き防止装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベーター躓き防止装置は、乗場敷居に対するかご敷居の上下方向についての位置ずれを検出する段差検出装置と、エレベーターの出入口が開くときに、前記段差検出装置の検出信号に基づいて、第1の警報状態または第2の警報状態となる警報装置とを備えている。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係るエレベーター躓き防止装置によれば、エレベーターの出入口が開くときに、警報装置が段差検出装置の検出信号に基づいて第1の警報状態または第2の警報状態となるので、乗場敷居に対するかご敷居の上下方向についての位置ずれが発生せずにエレベーターの出入口が開くときに警報装置が第1の警報状態となって利用者に注意を喚起し、乗場敷居に対するかご敷居の上下方向についての位置ずれが発生してエレベーターの出入口が開くときに警報装置が第2の警報状態となって利用者に注意をより強く喚起することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施の形態1に係るエレベーターの出入口の下部を示す側面図である。
【図2】図1のかごの下部を示す斜視図である。
【図3】図1の追加敷居を示す斜視図である。
【図4】図1のかご敷居に対して乗場敷居が上方に位置する場合を示すエレベーターの出入口の下部を示す側面図である。
【図5】図1のかご敷居に対して乗場敷居が下方に位置する場合を示すエレベーターの出入口の下部を示す側面図である。
【図6】図2の制御装置を示すブロック図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係るエレベーター躓き防止装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベーターの出入口の下部を示す側面図である。図において、乗場1の床1aには、乗場敷居2が設けられている。乗場敷居2の上方には、乗場戸3が設けられている。乗場敷居2には、乗場出入口の間口方向に延びた溝2aが形成されている。乗場敷居2の溝2aには、乗場戸3の下端部が挿入されている。乗場戸3は、乗場敷居2の溝2aに沿って移動する。乗場出入口は、乗場戸3が移動することにより開閉する。
【0010】
かご4の床4aには、かご敷居5が設けられている。かご敷居5の上方には、かご戸6が設けられている。かご敷居5には、かご出入口の間口方向に延びた溝5aが形成されている。かご敷居5の溝5aには、かご戸6の下端部が挿入されている。かご戸6には、駆動装置から動力が伝達されるようになっている。かご戸6は、動力が伝達されることにより、かご敷居5の溝5aに沿って移動する。乗場戸3は、かご戸6が移動するときに、連動して移動するようになっている。かご出入口は、かご戸6が移動することにより開閉する。
【0011】
かご敷居5の側面には、追加敷居7が設けられている。追加敷居7は、かご4が乗場1に停止しているときに、かご敷居5と乗場敷居2との間に位置するように配置されている。したがって、かご4が乗場1に停止するときに、乗場敷居2とかご敷居5との間の隙間が追加敷居7によって閉塞される。
【0012】
追加敷居7には、複数の敷居LED(発光装置)8と、敷居LED8の上方に配置された導光板(導光部材)9とが設けられている。敷居LED8は、かご敷居5に沿って並べて配置されている。導光板9は、敷居LED8が発した光を分散させて、追加敷居7の上面の全面から光が上方に放たれるように配置されている。
【0013】
図2は図1のかご4の下部を示す斜視図である。追加敷居7の下方には、制御装置10が設けられている。かご敷居5には、かご4が中間階で停止した場合に乗場1から利用者等の落下を防止するために、トーガード4bが設けられている。制御装置10は、かご4のトーガード4bに固定されている。
【0014】
追加敷居7の上面は、かご敷居5側の部分が乗場敷居2側の部分よりも上方に位置するように傾斜して形成されている。これにより、追加敷居7の上面に埃等が蓄積することが抑制される。その結果、敷居LED8からの光が埃等により遮蔽されることが抑制される。なお、追加敷居7の上面にブラシを接触させ、かご戸6とともにこのブラシをかご出入口の間口方向に移動させて、追加敷居7の上面を常に清掃する構成としてもよい。
【0015】
追加敷居7の下面は、かご敷居5側の部分が乗場敷居2側の部分よりも下方に位置するように傾斜して形成されている。これにより、かご4が中間階で停止し乗場1の利用者の足等が追加敷居7の下方に位置した状態でかご4がリレベル(段差修正運転)された場合に、乗場1の利用者の足等が乗場敷居2側に押し出されて、乗場1の利用者の足等が追加敷居7と乗場敷居2との間に挟まれることが防止される。
【0016】
図3は図1の追加敷居7を示す斜視図である。追加敷居7には、かご出入口が開くことを検出する戸開検出装置11と、かご4が乗場1に停止しているときに乗場敷居2に対するかご敷居5の上下方向についての位置ずれを検出する段差検出装置12とが内蔵されている。戸開検出装置11は、上方に向かって光を放ち、反射した光を受けることにより、かご出入口が開いているか否かを検出する。具体的には、戸開検出装置11は、反射した光を戸開検出装置11が受けることができないときにかご出入口が開いていると検出する。
【0017】
段差検出装置12は、かご敷居5に対して乗場敷居2が上方に位置することを検出する第1の距離センサ12aと、かご敷居5に対して乗場敷居2が下方に位置することを検出する第2の距離センサ12bとを有している。
【0018】
図4は図1のかご敷居5に対して乗場敷居2が上方に位置する場合を示すエレベーターの出入口の下部を示す側面図である。第1の距離センサ12aは、かご4の内側から外側へ向かう方向であって斜め上方向に光を放ち、反射した光を受けることにより、かご敷居5に対して乗場敷居2が上方に位置するか否かを検出する。具体的には、第1の距離センサ12aは、反射した光を第1の距離センサ12aが受けるときにかご敷居5に対して乗場敷居2が上方に位置すると検出する。
【0019】
図5は図1のかご敷居5に対して乗場敷居2が下方に位置する場合を示すエレベーターの出入口の下部を示す側面図である。第2の距離センサ12bは、かご4の内側から外側へ向かう方向であって水平方向に光を放ち、反射した光を受けることにより、かご敷居5に対して乗場敷居2が下方に位置するか否かを検出する。具体的には、第2の距離センサ12bは、反射した光を第2の距離センサ12bが受けることができないときにかご敷居5に対して乗場敷居2が下方に位置すると検出する。
【0020】
図6は図2の制御装置10を示すブロック図である。制御装置10は、外部から100Vの交流電源が印加される電源回路部13と、かご4の加速度を検出する加速度検出装置(減速停止検出装置)14と、エレベーターの出入口に警告音を発する電子ブザー(発音装置)15と、電子ブザー15を駆動させる駆動装置16と、駆動装置16を制御する制御部17とを有している。駆動装置16には、敷居LED8が接続されている。敷居LED8は、駆動装置16により駆動する。電源回路部13から、加速度検出装置14、制御部17、駆動装置16、電子ブザー15、敷居LED8、戸開検出装置11、段差検出装置12へ電力が供給されるようになっている。これにより、このエレベーター躓き防止装置は電源を電源回路部13に供給するだけで駆動することができ、エレベーターの種別に関係なくこのエレベーター躓き防止装置をエレベーターに後付けすることができる。
【0021】
敷居LED8および電子ブザー15から警報装置18が構成されている。警報装置18は、かご4が減速するとき、または、エレベーターの出入口が開くときに、段差検出装置12の検出信号に基づいて、第1の警報状態または第2の警報状態となる。具体的には、乗場敷居2に対するかご敷居5の上下方向についての位置ずれが発生せずにエレベーターの出入口が開くときに警報装置18が第1の警報状態となり、乗場敷居2に対するかご敷居5の上下方向についての位置ずれが発生してエレベーターの出入口が開くときに警報装置18が第2の警報状態となる。敷居LED8は、第1の警報状態のときに連続して点灯し、第2の警報状態のときに点滅する。電子ブザー15は、第1の警報状態のときに警告音(第1の警報音)を発し、第2の警報状態のときに第1の警報状態のときの警告音よりも音量が大きい警告音(第2の警告音)を発する。
【0022】
制御部17には、戸開検出装置11の検出信号と、第1の距離センサ12aの検出信号と、第2の距離センサ12bの検出信号とが送られるようになっている。制御部17は、タイマーを有している。制御部17は、加速度検出装置14の検出信号(減速検出信号或いは停止検出信号)または戸開検出装置11の検出信号が送られることにより、所定の時間、この例では、10秒間を計測し、この時間だけ駆動装置16を制御して、敷居LED8および電子ブザー15を駆動させる。
【0023】
この発明の実施の形態1に係るエレベーター躓き防止装置には、追加敷居7、敷居LED8、導光板9、制御装置10、戸開検出装置11および段差検出装置12が含まれている。
【0024】
次に、動作について説明する。図7はこの発明の実施の形態1に係るエレベーター躓き防止装置の動作の流れを示すフローチャートである。エレベーター躓き防止装置の運転が開始されると、制御装置10は、加速度検出装置14からの検出信号に基づいて、かご4が減速中であるか否かを判定する(ステップS1)。
【0025】
ステップS1において、かご4が減速中であると制御装置10が判定した場合には、制御装置10の制御により、警報装置18が第1の警報状態となり、敷居LED8が点灯し、電子ブザー15が鳴動する(ステップS2)。
【0026】
その後、制御装置10は、加速度検出装置14からの検出信号に基づいて、かご4が乗場1に停止したか否かを判定する(ステップS3)。
【0027】
ステップS3において、かご4が乗場1に停止したと制御装置10が判定した場合には、制御装置10は、第1の距離センサ12aからの検出信号に基づいて、かご敷居5に対して乗場敷居2が上方に位置するか否かを判定する(ステップS4)。
【0028】
ステップS4で、かご敷居5に対して乗場敷居2が上方に位置すると制御装置10が判定した場合には、制御装置10の制御により、警報装置18が第2の警報状態となり、敷居LED8が点滅し、音量が大きくなるように電子ブザー15が鳴動する(ステップS5)。
【0029】
その後、制御装置10は、敷居LED8の点灯開始および電子ブザー15の鳴動開始から10秒経過したか否かを判定する(ステップS6)。
【0030】
ステップS6で、敷居LED8の点灯開始、電子ブザー15の鳴動開始から10秒経過したと制御装置10が判定した場合には、敷居LED8を消灯し、電子ブザー15を停止する(ステップS7)。その後、エレベーター躓き防止装置の運転が終了する。
【0031】
ステップS3で、かご4が乗場1に停止していないと制御装置10が判定した場合には、かご4が乗場1に停止するまでこの判定を繰り返す。
【0032】
ステップS4で、かご敷居5に対して乗場敷居2が上方に位置しないと制御装置10が判定した場合には、制御装置10は、第2の距離センサ12bからの検出信号に基づいて、かご敷居5に対して乗場敷居2が下方に位置するか否かを判定する(ステップS8)。
【0033】
ステップS8で、かご敷居5に対して乗場敷居2が下方に位置すると制御装置10が判定した場合には、ステップS5へ進む。
【0034】
ステップS8で、かご敷居5に対して乗場敷居2が下方に位置しないと制御装置10が判定した場合には、ステップS6へ進む。
【0035】
ステップS6で、敷居LED8の点灯開始、電子ブザー15の鳴動開始から10秒経過していないと制御装置10が判定した場合には、敷居LED8の点灯開始、電子ブザー15の鳴動開始から10秒経過するまでこの判定を繰り返す。
【0036】
ステップS1で、かご4が減速中ではないと制御装置10が判定した場合には、制御装置10は、戸開検出装置11からの検出信号に基づいて、エレベーターの出入口が開いたか否かを判定する(ステップS9)。これは、戸閉停止しているエレベーターに、次の利用者が押釦を押して乗り込む場合である。
【0037】
ステップS9で、エレベーターの出入口が開いたと制御装置10が判定した場合には、ステップS2へ進む。ステップS9で、エレベーターの出入口が開いていないと制御装置10が判定した場合には、エレベーター躓き防止装置の運転が終了する。
【0038】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るエレベーター躓き防止装置によれば、エレベーターの出入口が開くときに、警報装置18が段差検出装置12の検出信号に基づいて第1の警報状態または第2の警報状態となるので、乗場敷居2に対するかご敷居5の上下方向についての位置ずれが発生せずにエレベーターの出入口が開くときに警報装置18が第1の警報状態となって利用者に注意を喚起し、乗場敷居2に対するかご敷居5の上下方向についての位置ずれが発生してエレベーターの出入口が開くときに警報装置18が第2の警報状態となって利用者に注意をより強く喚起することができる。
【0039】
また、このエレベーター躓き防止装置は、かご4の減速または停止を検出する加速度検出装置14をさらに備え、警報装置18は、加速度検出装置14がかご4の減速または停止を検出することにより、それぞれ第1の警報状態または第2の警報状態となるので、エレベーターの出入口が開く前に、警報装置18を駆動させることができる。その結果、利用者により早く注意を喚起することができる。
【0040】
また、警報装置18は、第1の警報状態のときに連続して点灯し、第2の警報状態のときに点滅するとなる敷居LED8を有しているので、聴覚が不自由な利用者がいる場合であっても、利用者に注意を喚起することができる。
【0041】
また、警報装置18は、第1の警報状態のときに警告音を発し、第2の警報状態のときに第1の警報状態のときよりも音量が大きい警告音を発する電子ブザー15を有しているので、視覚が不自由な利用者がいる場合であっても、利用者に注意を喚起することができる。
【0042】
また、このエレベーター躓き防止装置は、かご敷居5に設けられかご4が乗場1に停止しているときにかご敷居5と乗場敷居2との間に位置する追加敷居7をさらに備え、段差検出装置12および敷居LED8は、追加敷居7に内蔵されているので、段差検出装置12および敷居LED8の取り付けを容易にすることができる。
【0043】
また、このエレベーター躓き防止装置は、追加敷居7に設けられ敷居LED8から放たれる光を分散させる導光板9をさらに備えているので、かご4に乗っている利用者および乗場1にいる利用者に対して敷居LED8の光を見やすくすることができ、また、敷居LED8の数を減らすことができる。
【0044】
また、段差検出装置12は、かご敷居5に対して乗場敷居2が上方に位置することを検出する第1の距離センサ12aと、かご敷居5に対して乗場敷居2が下方に位置することを検出する第2の距離センサ12bとを有しているので、簡単な構成で、乗場敷居2に対するかご敷居5の上下方向についての位置ずれを検出することができる。
【0045】
なお、この発明の実施の形態1では、敷居LED8および電子ブザー15から構成された警報装置18について説明したが、敷居LED8および電子ブザー15の何れか一方から構成された警報装置であってもよい。
【0046】
また、この発明の実施の形態1では、第1の警報状態のときに連続して点灯し、第2の警報状態のときに点滅する敷居LED8について説明したが、これに限らず、例えば、第1の警報状態と第2の警報状態とで、異なる色の光を発する敷居LED8であってもよい。
【0047】
また、この発明の実施の形態1では、発光装置として、敷居LED8を例に説明したが、例えば、白熱灯、蛍光灯等であってもよい。
【0048】
また、この発明の実施の形態1では、発音装置として、第1の警報状態のときに第1の警告音を発し、第2の警報状態のときに第1の警報状態のときよりも音量が大きい警告音を発する電子ブザー15を例に説明したが、これに限らず、例えば、第1の警報状態と第2の警報状態とで、異なる周波数の音、異なるリズムまたは異なるメロディを発する電子ブザーであってもよく、特に、第2の警報状態では、乗場敷居2に対するかご敷居5の上下方向についての位置ずれが発生している旨の内容のアナウンスを行うスピーカであってもよい。
【0049】
また、この発明の実施の形態1では、制御部17は加速度検出装置14の検出信号または戸開検出装置11の検出信号が送られることにより、所定の時間だけ駆動装置16を制御して、敷居LED8および電子ブザー15を駆動させるものとしたが、戸開検出装置11の検出信号が停止(OFF)することを条件、即ち、戸閉するまで駆動装置16を制御して、敷居LED8および電子ブザー15を駆動させる構成としてもよい。
【符号の説明】
【0050】
1 乗場、1a 床、2 乗場敷居、2a 溝、3 乗場戸、4 かご、4a 床、4b トーガード、5 かご敷居、5a 溝、6 かご戸、7 追加敷居、8 敷居LED(発光装置)、9 導光板(導光部材)、10 制御装置、11 戸開検出装置、12 段差検出装置、12a 第1の距離センサ、12b 第2の距離センサ、13 電源回路部、14 加速度検出装置(減速停止検出装置)、15 電子ブザー(発音装置)、16 駆動装置、17 制御部、18 警報装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗場敷居に対するかご敷居の上下方向についての位置ずれを検出する段差検出装置と、
エレベーターの出入口が開くときに、前記段差検出装置の検出信号に基づいて、第1の警報状態または第2の警報状態となる警報装置とを備えたことを特徴とするエレベーター躓き防止装置。
【請求項2】
かごの減速または停止を検出する減速停止検出装置をさらに備え、
前記警報装置は、前記減速停止検出装置が前記かごの減速または停止を検出することにより、前記第1の警報状態または前記第2の警報状態となることを特徴とする請求項1に記載のエレベーター躓き防止装置。
【請求項3】
前記警報装置は、前記第1の警報状態のときに連続して点灯し、前記第2の警報状態のときに点滅する発光装置を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベーター躓き防止装置。
【請求項4】
前記警報装置は、前記第1の警報状態のときに第1の警告音を発し、前記第2の警報状態のときに前記第1の警報状態のときよりも音量が大きい第2の警告音を発する発音装置を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のエレベーター躓き防止装置。
【請求項5】
前記かご敷居に設けられ、前記かごが乗場に停止しているときに前記かご敷居と前記乗場敷居との間に位置する追加敷居をさらに備え、
前記段差検出装置および前記発光装置は、前記追加敷居に内蔵されていることを特徴とする請求項3に記載のエレベーター躓き防止装置。
【請求項6】
前記追加敷居に設けられ、前記発光装置から放たれた光を分散させる導光部材をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載のエレベーター躓き防止装置。
【請求項7】
前記段差検出装置は、前記かご敷居に対して前記乗場敷居が上方に位置することを検出する第1の距離センサと、前記かご敷居に対して前記乗場敷居が下方に位置することを検出する第2の距離センサとを有していることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載のエレベーター躓き防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−71971(P2012−71971A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−219602(P2010−219602)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】