説明

エンジンの吸気系統

【課題】如何なる運転条件においてもEGRを含む吸気レイアウトを変更することなく、EGR制御を最適に行なうことのできるエンジン吸気系統の提供。
【解決手段】インタークーラ(6C)とインテークマニホルド(2)を連通する流路(6B)を備え、当該流路(6B)は第1の流路(21)と第2の流路(22)に分岐しており、第1の流路(21)はEGR配管(8B)と合流しており且つインテークマニホルド(2)の中央部(20c)に連通しており、EGRガスと新気を十分に混合するために第2の流路(22)に比較して管路長さが長く設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエンジンの吸気系統に関する。より詳細には、本発明は、エンジンの燃焼によって生じた排気ガスをエンジンへの吸気中に混合して、エンジンの燃焼温度を下げ、排気ガス中のNO発生量を低減するエンジンのEGR機構(排気還流機構)を備えているエンジンにおいて、EGRガスを吸気に混合させる場合と、EGRガスを混合させない場合の双方において好適なエンジンの吸気系統に関する。
【背景技術】
【0002】
吸気系にインタークーラを装備したエンジンにおいては、EGR機構を備えていないエンジンでは、インタークーラから吸気ポートまでの距離を極力短くして、吸気抵抗の低減を図るべく努力が払われている。
一方、インタークーラ付きで、EGR機構を備えているエンジンでは、EGRと吸気(新気)とを十分に混合するため、EGRと吸気との混合位置からシリンダブロックの吸気ポートまでの距離を十分に確保しなくてはならない。
ここで、EGR機構を備えているエンジンでも、エンジン負荷に応じてEGR量を減少し、条件によっては、EGRを吸気に混合しない場合もある。
【0003】
EGRを吸気に混合しない場合であれば、上記EGR機構を備えていないエンジンの吸気レイアウトと同様に、吸気抵抗の低減を図るという観点から、インタークーラから吸気ポートまでの距離を極力短くする方が合理的である。
すなわち、EGR機構を備えているエンジンでは、EGR作動時には、EGRと吸気との混合位置から吸気ポートまでの距離を長くするべきであり、EGR不作動時には吸気ポートまでの距離を極力短くするべきである。そして、エンジンの吸気レイアウトを変更して、EGRが作動時であるか非作動時であるかによって、吸気ポートまでの距離を長くするのか短くするのかを変更し、以って、「新気とEGRの理想的な混合」と、「流路抵抗の低減」と言う、相反する二つの要請に応える様にするのが好ましい。
しかし、従来技術では、エンジンの吸気レイアウトを変更することは困難であった。
【0004】
その他の従来技術として、燃焼室内気流を良好に形成するエンジンの吸気機構が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、当該技術はEGRの作動とは無関係な制御を行なっており、上述した問題点の解消は企図していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−190701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、EGR機構を備えているエンジンにおいて、EGRを作動状態にするか非作動状態にするかに拘らず、適切な運転を実現することが出来るエンジン吸気系統の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の吸気系統は、ターボチャージャー(4)により圧縮された空気が流れる配管系(6)と、当該配管系(6)に介装されたインタークーラ(6C)と、複数のシリンダ(11)を有するエンジン(E)に接続されているインテークマニホルド(2)と、EGRガスが流過するEGR配管(8)を備えたエンジンの吸気系統において、インタークーラ(6C)とインテークマニホルド(2)を連通する流路(6B)を備え、当該流路(6B)は第1の流路(21)と第2の流路(22)に分岐しており、第1の流路(21)はEGR配管(8B)と合流しており且つインテークマニホルド(2)の中央部(20c)に連通しており、EGRガスと新気を十分に混合するために第2の流路(22)に比較して管路長さが長く設定されており、第2の流路(22)は管路抵抗が減少するようにマニホルド(2)の端部(2a)側に連通しており、第1の流路(21)におけるEGR配管(8B)との合流点(Gp)よりも上流側で第1の流路(21)と第2の流路(22)が分岐しており、第1の流路(21)と第2の流路(22)の分岐点には切替バルブ(Vdc)が設けられており、当該切替バルブ(Vdc)を制御する制御機構(50)を備えており、当該制御機構(50)は、EGR作動時には前記切替バルブ(Vdc)を第1の流路(21)側に切替え、EGR非作動時には前記切替バルブ(Vdc)を第2の流路(22)側に切替える機能を有していることを特徴としている。
【0008】
本発明において、EGR配管(8B)にはEGRバルブ(10)が介装されており、EGRバルブ(10)の開度を計測する計測装置(9)を備え、前記制御機構(50)は、計測装置(9)で計測されたEGRバルブ(10)の開度としきい値を比較し、EGRバルブ開度がしきい値よりも大きければ前記切替バルブ(Vdc)を第1の流路(21)側に切替え、EGRバルブ開度がしきい値以下であれば前記切替バルブ(Vdc)を第2の流路(22)側に切替える機能を有しているのが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
上述する構成を具備する本発明によれば、EGR作動時には切替バルブ(Vdc)を第1の流路(21)側に切替え、新気はEGR配管(8)を流れるEGRガスと混合される。ここで、第1の流路(21)はEGRガスと新気を十分に混合するために第2の流路(22)に比較して管路長さが長く設定されているので、新気とEGRガスとは良好に混合される。
また、第1の流路(21)はインテークマニホルド(2)の中央部(20c)に連通しているため、インテークマニホルド(2)の第2の流路(22)と連通している側とは反対側の端部近傍の気筒であっても、新気とEGRガスとの混合気体が良好に侵入する。すなわち、第2の流路(22)では給気が入り難い気筒(第2の流路22と連通している側とは反対側の端部近傍の気筒)であっても、インテークマニホルド(2)の中央部(20c)に連通している第1の流路(21)を経由する場合には、新気とEGRガスとの混合気体が良好に侵入するのである。
【0010】
一方、EGR非作動時には、切替バルブ(Vdc)を第2の流路(22)側に切替えるので、新気はEGR配管(8B)との合流点(Gp)を経由すること無く、直接、インテークマニホルド(2)の前記端部(第2の流路22と連通している側の端部2a)に到達する。
ここで、第2の流路22は第1の流路21に比較して管路長さが短いため、新気が第2の流路22を流れる場合には、管路抵抗が小さくなり、圧損も低減される。例えば、発明者による実験では、EGR作動時に第1の流路21を新気が流れる場合に比較して、EGR非作動時に新気が第2の流路22を流れると、圧損が約10%低減することが確認された。
さらに、インテークマニホルド(2)の第2の流路(22)と連通している端部(2a)近傍の気筒は、インテークマニホルド(2)の中央部(20c)に連通している第1の流路(21)を経由する気体が侵入し難い。それに対して、第2の流路(22)はインテークマニホルド(2)の前記端部(第2の流路と連通している側の端部2a)に連通しているので、当該端部近傍の気筒にも新気が流入し易くなる。
【0011】
このように、本発明によれば、EGR作動時とEGR非作動時で新気の流れるルートを第1の流路(21)と第2の流路(22)で切替えることにより、EGRガスとの良好な混合のためにミキシングエリアを確保すること(新気とEGRの理想的な混合)と、圧損を低下する(吸気効率の向上:流路抵抗の低減)という、相反する2つの要請に応えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態におけるEGR非作動時を示すブロック図である。
【図2】実施形態におけるEGR作動時を示すブロック図である。
【図3】実施形態の制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1に基づいて、本発明の実施形態におけるエンジンの吸気系統について説明する。
図1は、EGR非作動時を示している。
【0014】
図1において、エンジンEは、6つのシリンダ11・・・を有するシリンダブロック1と、インテークマニホルド2と、エキゾーストマニホルド3と、ターボチャージャー4と、第1の吸気ダクト5と、第2の吸気ダクト6と、排気管7と、EGR配管8を備えている。
インテークマニホルド2は、マニホルド本体20と、第1の流路21と、第2の流路22と、流路切替バルブ配置部(バルブハウジング)23とを有している。マニホルド本体20と、第1の流路21と、第2の流路22と、流路切替バルブ配置部(以下、「バルブハウジング」と言う)23は、一体的に形成されている。
【0015】
第1の流路21の一端は、マニホルド本体20の中央部20Cに連通しており、第1の流路21の他端は、バルブハウジング23の第1の出口231に連通している。
第2の流路22の一端は、マニホルド本体20の一方の端部(図1における右端)2aに連通し、第2の流路22の他端は、バルブハウジング23の第2の出口232に連通している。
インテークマニホルド2は、バルブハウジング23で第1の流路21と第2の流路22とに分岐し、第1の流路21はマニホルド本体20の中央部20Cに連通し、第2の流路22の一端はマニホルド本体20の一方の端部2a(図1においては、インテークマニホルド2の右端)に連通している。
【0016】
第1の流路21は、第2の流路22に比較して、管路(流路)の長さが長く形成されている。ここで、第1の流路21の長さと、第2の流路22の長さは、エンジンE近傍のレイアウトにより相違する。従って、第1の流路21が、第2の流路22に比較して、管路(流路)の長さがどの程度長いかについては、単一の数値では定義をすることは出来ない。本発明を適用した車種毎に異なる数値となる。
バルブハウジング23には切替バルブVdcが収容されており、切替バルブVdcは、バルブ本体Vと、バルブ駆動部(図示を省略)とを有している。
図1(EGR非作動時)においては、バルブ本体Vにより、バルブハウジング23の吸入口24(インテークマニホルド2における後述するエアダクト6Bとの接続部)と、第2の流路22が連通した状態となっている。
【0017】
エキゾーストマニホルド3は、多岐管部30と、集合管部31と、EGR取出口32を有しており、一体的に形成されている。
集合管部31の下流側は、ターボチャージャー4における排気タービン4Tの排気流入口41に接続されている。
EGR取出口32は、多岐管部30の一方の端部(図1において、多岐管部30の右端)に設けられており、第1のEGR配管8Aと接続されている。
【0018】
ターボチャージャー4は、排気タービン4Tと、コンプレッサ4Cとで構成されている。前述したとおり、排気タービン4Tの排気流入口41は、エキゾーストマニホルド3における集合管部31の下流側と接続されている。
排気タービン4Tの排気排出口42は、排気管(エキゾーストパイプ)7と接続されている。
【0019】
コンプレッサ4Cの吸気取入口43は、吸気ダクト(第1の吸気ダクト)5と接続されている。
コンプレッサ4Cの圧縮空気排出口44はエアダクト6Aに接続されており、エアダクト6Aは、第2の吸気ダクト6の一部を構成している。
第2の吸気ダクト6は、エアダクト6Aとエアダクト6Bを有する。エアダクト6Aの他方の端部(コンプレッサ4Cの圧縮空気排出口44とは反対側の端部)は、インタークーラ6Cの吸入側に接続されている。
【0020】
インタークーラ6Cの排出側には、エアダクト6Bの一方の端部が接続され、エアダクト6Bの他方の端部(インタークーラ6Cとは反対側の端部)は、バルブハウジング23の吸入口24と接続されている。
エアダクト6Aからインタークーラ6Cに流入した圧縮空気はインタークーラ6Cを通過する際に冷媒(例えば空気:外気)によって冷却され、エアダクト6Bを経由して、切替バルブVdcが収容されているバルブハウジング23内に流入する。
【0021】
EGR配管8は、第1のEGR配管8Aと、第2のEGR配管8Bを含んでいる。第1のEGR配管8Aと、第2のEGR配管8Bとの間の領域には、EGRクーラ8Cが介装されている。
第1のEGR配管8Aの一端(EGRクーラ8Cと接続されているのとは反対側の端部)は、エキゾーストマニホルド3におけるEGR取出口32に接続されている。
第2のEGR配管8Bの一端(EGRクーラ8Cと接続されているのとは反対側の端部)は、インテークマニホルド2の第1の流路21におけるバルブハウジング23近傍に連通している。
図1において、符号Gpは、第2のEGR配管8Bと第1の流路21との合流点を示している。
【0022】
第2のEGR配管8Bには、EGRバルブ10が介装されている。
EGRバルブ10には、その開度(EGRバルブ開度)を計測するためのセンサ9が設けられている。
図示はされていないが、センサ9と同様に、EGRバルブ10の開度を検出する手段として、例えば、第2のEGR配管8Bにおいて、EGRクーラ8CとEGRバルブ10との間の領域に圧力センサを設け、当該圧力センサの計測結果に基づいて、EGRバルブ10の開度を決定することも可能である。
【0023】
図示の実施形態に係るエンジンの吸気系統には、切替バルブVdcを制御するための制御手段であるコントロールユニット50を備えている。
前記開度検出用のセンサ9は、入力信号ラインSiを介して、コントロールユニット50と接続されている。
切替バルブVdcは、制御信号ラインSoを介して、コントロールユニット50と接続されている。
【0024】
コントロールユニット50は、センサ9で計測されたEGRバルブ10の開度が、しきい値以上である場合にはEGR作動時と判断して、切替バルブVdcを、吸気ダクト6が第1の流路21と連通する側に切り替える(図2の状態にせしめる)機能を有している。
またコントロールユニット50は、EGRバルブ10の開度がしきい値未満の場合には、EGR非作動時と判断して、切替バルブVdcを、吸気ダクト6が第2の流路22側と連通する側に切替える(図1の状態にせしめる)機能を有している。
図1、図2において符号Faの矢印は、新気(吸入エア及び高圧エア)の流れを示し、符号Fxの矢印は、排気ガスの流れを示している。
【0025】
次に、主として図3に基づいて、図1、図2をも参照して、EGRバルブ開度に基づいて行なわれる切替バルブVdcの切替制御について説明する。
図3において、ステップS1では、圧力センサ9によって、EGRバルブ10の開度を計測する。そしてステップS2に進み、コントロールユニット50は、計測されたEGRバルブ10の開度がしきい値以上であるか否かを判断する。
EGRバルブ開度がしきい値以上であれば(ステップS2がYES)ステップS3に進み、EGRバルブ開度がしきい値未満であれば(ステップS2がNO)ステップS4に進む。
【0026】
ステップS3(EGRバルブ開度がしきい値以上)では、コントロールユニット50はEGR作動時であると判断して、切替バルブVdcに制御信号を発信して、切替バルブVdcを、吸気ダクト6が第1の流路21と連通する側に切り替える(図2の状態)。そして、制御サイクルを終了する。
ステップS4(EGRバルブ開度がしきい値未満)では、コントロールユニット50はEGR非作動時であると判断して、切替バルブVdcを、吸気ダクト6が第2の流路22と連通する側に切り替える(図1の状態)。そして、制御サイクルを終了する。
【0027】
図示の実施形態によれば、EGR作動時には、切替バルブVdcを、吸気ダクト6が第1の流路21と連通する側に切り替え、新気はEGR配管8を流れるEGRガスと混合される。
ここで、第1の流路21は第2の流路22に比較して管路長さが長く設定されているので、EGRガスと新気を十分に且つ良好に混合される。
また、第1の流路21はインテークマニホルド2の中央部20cに連通しているため、第2の流路22と連通している側とは反対側のインテークマニホルド2の端部近傍の気筒であっても、新気とEGRガスとの混合気体が良好に侵入する。
すなわち、第2の流路22では給気が入り難い気筒(第2の流路22と連通している側とは反対側の端部近傍の気筒)であっても、インテークマニホルド2の中央部20cに連通している第1の流路21を経由する場合には、新気とEGRガスとの混合気体が良好に侵入する。
【0028】
一方、EGR非作動時には、切替バルブVdcを、吸気ダクト6が第2の流路22と連通する側に切り替えるので、新気はEGR配管8Bとの合流点Gpを経由すること無く、直接、インテークマニホルド2の前記端部(第2の流路22と連通している側の端部2a)に到達する。
ここで、第2の流路22は第1の流路21に比較して管路長さが短いため、新気が第2の流路22を流れる場合には、管路抵抗が小さくなり、圧力損失も低減される。
発明者による実験では、EGR作動時に第1の流路21を新気が流れる場合に比較して、EGR非作動時に新気が第2の流路22を流れると、圧力損失が約10%低減することが確認された。
さらに、インテークマニホルド2の中央部20cに連通している第1の流路21を経由する気体は、インテークマニホルド2の第2の流路22と連通している端部近傍の気筒には侵入し難い。それに対して、第2の流路22は、インテークマニホルド2の前記端部(第2の流路と連通している側の端部2a)に連通しているので、当該端部近傍の気筒にも新気が流入し易い。
【0029】
図示の実施形態によれば、EGR作動時とEGR非作動時では、第1の流路21と第2の流路22が切り替わるので、EGRガスとの良好な混合のためにミキシングエリアを確保する(第1の流路)ことと、圧損を低下する(吸気効率を向上する)(第2の流路)ことが、共に充足される。
【0030】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
【符号の説明】
【0031】
1・・・シリンダブロック
2・・・インテークマニホルド
3・・・エキゾーストマニホルド
4・・・ターボチャージャー
5・・・吸気ダクト
6・・・吸気系統
7・・・エキゾーストパイプ
8・・・EGR配管
9・・・EGRバルブ開度検出手段/EGRバルブ開度センサ
10・・・EGRバルブ
50・・・制御手段/コントロールユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターボチャージャーにより圧縮された空気が流れる配管系と、当該配管系に介装されたインタークーラと、複数のシリンダを有するエンジンに接続されているインテークマニホルドと、EGRガスが流過するEGR配管を備えたエンジンの吸気系統において、インタークーラとインテークマニホルドを連通する流路を備え、当該流路は第1の流路と第2の流路に分岐しており、第1の流路はEGR配管と合流しており且つインテークマニホルドの中央部に連通しており、EGRガスと新気を十分に混合するために第2の流路に比較して管路長さが長く設定されており、第2の流路は管路抵抗が減少するようにマニホルドの端部側に連通しており、第1の流路におけるEGR配管との合流点よりも上流側で第1の流路と第2の流路が分岐しており、第1の流路と第2の流路の分岐点には切替バルブが設けられており、当該切替バルブを制御する制御機構を備えており、当該制御機構は、EGR作動時には前記切替バルブを第1の流路側に切替え、EGR非作動時には前記切替バルブを第2の流路側に切替える機能を有していることを特徴とするエンジンの吸気系統。
【請求項2】
EGR配管にはEGRバルブが介装されており、EGRバルブの開度を計測する計測装置を備え、前記制御機構は、計測装置で計測されたEGRバルブの開度としきい値を比較し、EGRバルブ開度がしきい値よりも大きければ前記切替バルブを第1の流路側に切替え、EGRバルブ開度がしきい値以下であれば前記切替バルブを第2の流路側に切替える機能を有している請求項1のエンジンの吸気系統。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2013−113203(P2013−113203A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−259693(P2011−259693)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000003908)UDトラックス株式会社 (1,028)
【Fターム(参考)】