説明

オイルセパレータ

【課題】従来に比べて、溶着回数を低減できるオイルセパレータの提供。
【解決手段】互いに溶着されるケース20とカバー30とで構成されるハウジング40と、中間体50と、を有しており、中間体50が、ケース20のケース側支持部23とカバー30のカバー側支持部33とによって挟まれることによりハウジング40に固定されて支持されている。そのため、従来複数個所あった溶着個所が、ケース20とカバー30との溶着の1箇所のみになり、溶着回数低減によるコストダウンを図ることができる。また、溶着個所が1箇所になるため、溶着個所が複数ある場合に比べてオイルセパレータ10全体での寸法公差を低減させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オイルセパレータに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2009−221858号公報は、いわゆるサイクロン式のオイルセパレータであり、図9に示すように、第1の構成部品1と、第1の構成部品1の上側に配置されており第1の構成部品1と溶着される第2の構成部品2と、第2の構成部品2の上側に配置されており第2の構成部品2と溶着される第3の構成部品3と、第3の構成部品3の上側に配置されており第3の構成部品3と溶着される第4の構成部品4と、を有するオイルセパレータを開示している。
また、図10は、いわゆるラビリンス式のオイルセパレータであり、第1の構成部品1´と、第1の構成部品1´の上側に配置されており第1の構成部品1´と溶着される第2の構成部品2´と、第2の構成部品2´の上側に配置されており第2の構成部品2´と溶着される第3の構成部品3´と、を有するオイルセパレータを開示している。
【0003】
しかし、従来のオイルセパレータには、つぎの問題点がある。
溶着回数が複数回(3回または2回)であり多い。そのため、コストダウンを図ることが困難である。また、溶着部の寸法公差が溶着の数だけ積み重なるため、オイルセパレータ全体での上下方向の寸法公差が大である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−221858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、従来に比べて、溶着回数を低減できるオイルセパレータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) ハウジングと、中間体と、を有し、
前記ハウジングは、互いに溶着されるケースと該ケースの上側に配置されるカバーとで構成されており、内部にオイル混合ガスを導入するガス導入部と、前記オイル混合ガスから分離されたオイルを外部に排出するドレイン部と、前記オイル混合ガスからオイルが分離されたガスを外部に排出するガス排出部と、を備えており、
前記中間体は、前記ハウジングの内部に配置されており、前記オイル混合ガスからオイルを分離するオイル分離部を備えており、
前記ケースは、前記中間体を下方から支持するケース側支持部を備えており、前記カバーは、前記中間体を上方から支持するカバー側支持部を備えており、前記中間体は、前記ケース側支持部と前記カバー側支持部とによって挟まれることにより前記ハウジングに固定されて支持されている、オイルセパレータ。
(2) 前記中間体は、該中間体の一部が弾性変形した状態で前記ハウジングに固定されて支持されている、(1)記載のオイルセパレータ。
【発明の効果】
【0007】
上記(1)のオイルセパレータによれば、中間体が、ケースのケース側支持部とカバーのカバー側支持部とによって挟まれることによりハウジングに固定されて支持されているため、従来複数個所あった溶着個所が、ケースとカバーとの溶着の1箇所のみになり、溶着回数低減によるコストダウンを図ることができる。また、溶着個所が1箇所になるため、溶着個所が複数ある場合に比べてオイルセパレータ全体での寸法公差を低減させることができる。
【0008】
上記(2)のオイルセパレータによれば、中間体が、中間体の一部が弾性変形した状態でハウジングに固定されて支持されているため、ハウジングに対する中間体の相対位置のバラツキを中間体が弾性変形することで吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明実施例1のオイルセパレータの概略正面図である。
【図2】本発明実施例1のオイルセパレータの断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明実施例1のオイルセパレータの変形例(第1の変形例)を示す部分断面図である。
【図5】本発明実施例1のオイルセパレータの変形例(第2の変形例)を示す部分断面図である。
【図6】本発明実施例1のオイルセパレータの変形例(第3の変形例)を示す部分断面図である。
【図7】本発明実施例2のオイルセパレータの模式斜視図である。
【図8】本発明実施例2のオイルセパレータの断面図である。
【図9】従来のサイクロン式のオイルセパレータの断面図である。
【図10】従来のラビリンス式のオイルセパレータの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1〜図6は、本発明実施例1のオイルセパレータを示しており、図7、図8は、本発明実施例2のオイルセパレータを示している。
本発明全実施例にわたって共通する部分には、本発明全実施例にわたって同じ符号を付してある。
まず、本発明全実施例にわたって共通する部分を、図面を参照して、説明する。
【0011】
本発明実施例のオイルセパレータ10は、たとえば、図示略の自動車用エンジンのクランクケース内に発生するブローバイガス(オイル(オイルミスト)混合ガス)からオイル(オイルミスト)を分離させて、分離させたオイルをクランクケースに戻すものである。ただし、オイルセパレータ10は、自動車用エンジン以外の内燃機関の内部で発生するブローバイガス中のオイルを分離するものであってもよい。
【0012】
オイルセパレータ10は、樹脂製である。オイルセパレータ10は、図2に示すように、互いに溶着されるケース20と該ケース20の上側に配置されるカバー30とで構成される2部品構成のハウジング40と、1部品構成または2部品以上の複数部品構成の中間体50と、で構成されている。すなわち、オイルセパレータ10は、少なくとも3部品以上の構成部品を備える。
【0013】
ケース20は、ケース下壁部21と、ケース側壁部22と、を備える。
ケース下壁部21は、ハウジング40の下壁(底壁)を構成する。
ケース側壁部22は、ケース下壁部21の外縁部から上方に立ち上がる部分であり、ハウジング40の側壁の上下方向の一部(下部)を構成する。ケース側壁部22は、上端部に外向きのフランジ形状のケースフランジ部22aを備えている。
【0014】
カバー30は、カバー上壁部31と、カバー側壁部32と、を備える。
カバー上壁部31は、ハウジング40の上壁(天井壁)を構成する。
カバー側壁部32は、カバー上壁部31の外縁部から下方に延びる部分であり、ハウジング40の側壁の上下方向の残りの部分(上部)を構成する。カバー側壁部32は、下端部に外向きのフランジ形状のカバーフランジ部32aを備えている。
ケース20とカバー30とは、ケースフランジ部22aとカバーフランジ部32aとを溶着させることで互いに固定されている。
【0015】
ハウジング40は、図1に示すように、ハウジング20内部にオイル混合ガスを導入するガス導入部41と、オイル混合ガスから分離されたオイルをハウジング40の外部に排出するドレイン部42と、オイル混合ガスからオイルが分離されたガスをハウジング40の外部に排出するガス排出部43と、を備える。
ガス導入部41とドレイン部42とガス排出部43は、1個ずつ設けられている。特に限定されるものではないが、たとえば、ガス導入部41とドレイン部42は、管状でありケース20のケース下壁部21から下方に延びて設けられており、下端部またはその近傍が開放されており、ガス排出部43は、管状でありカバー30のカバー上壁部31から上方に延びて設けられており上端部またはその近傍が開放されている。
【0016】
中間体50は、図2に示すように、ハウジング40の内部に配置されている。中間体50は、図2、図3に示すように、2部品以上の複数部品構成(図示例では2部品構成)であってもよく、図8に示すように、1部品構成であってもよい。中間体50は、ガス導入部41からハウジング40内に導入されたオイル混合ガスからオイルを分離するオイル分離部51を備える。
【0017】
オイル分離部51は、図2、図3に示すようなサイクロン式であってもよく(実施例1)、図7、図8に示すようなラビリンス式であってもよく(実施例2)、図示略の慣性衝突式であってもよく、その他の方式であってもよい。なお、サイクロン式は、ガス導入部を流れてきたオイル混合ガスを旋回運動させ該旋回運動による遠心力によりオイル混合ガスからオイルを分離する方式である。また、ラビリンス式は、オイルセパレータ内空間を部分的に仕切り、オイル混合ガスのセパレータ内での流路長を長くしてオイルが自重で落下することを促すとともに、セパレータ内空間を部分的に仕切ることでオイル混合ガスの流速を高めてセパレータ壁面にオイルが衝突することを促す方式である。また、慣性衝突式は、ガス導入部を流れてきたオイルが衝突する衝突板を設け、該衝突板にオイル混合ガスを衝突させてオイルを付着させて分離する方式である。
オイル分離部51が図2、図3に示すようなサイクロン式である場合、オイル分離部51は、複数(図示例では4個)設けられていてもよい。
【0018】
中間体50は、図2に示すように、ハウジング40と溶着されておらず、ケース20とカバー30とにより上下方向に挟まれることによりハウジング40に固定されて支持されている。中間体50は、ケース20とカバー30との溶着の時に挟まれて固定される。ケース20は、中間体50を下方から支持するケース側支持部23を備えており、カバー30は、中間体50を上方から支持するカバー側支持部33を備えており、中間体50は、ケース側支持部23とカバー側支持部33とによって上下方向に挟まれることによりハウジング50に固定されて支持されている。
【0019】
ケース側支持部23は、第1のケース側支持部23aと、第2のケース側支持部23bと、の少なくともいずれか一方を備える。
第1のケース側支持部23aは、ケース側壁部22に設けられており、中間部50のケース側壁部22に当接する部分を下方から支持する。第1のケース側支持部23aは、たとえば、ケース側壁部22の内壁面に設けられる段差部、ケース側壁部22の内壁面に設けられるリブ(図示略)、ケースフランジ部22a、の少なくともいずれか1つで構成される。
第2のケース側支持部23bは、ケース下壁部21に設けられており、中間部50のケース側壁部22に当接する部分以外の部分を下方から支持する。第2のケース側支持部23bは、たとえば、ケース下壁部21の外縁部以外の中間部から上方に中間部50に当接するまで突出する突出部(リブ)で構成される。
【0020】
第2のケース側支持部23bの上面(突出方向先端面)は、断面V字状(最深部がR形状となっている略V字状を含む)とされていることが望ましい。第2のケース側支持部23bに当接した中間体50をV字の最深部に導き、ケース20とカバー30との溶着時を含んでケース20(ハウジング40)と中間体50との相対位置がずれることを抑制できるからである。また、断面V字状の第2のケース側支持部23bの上面に当接する中間体部分50cも、第2のケース側支持部23bの上面に面接触できるように断面三角形状(略三角形状を含む)(略凸V字を含む凸V字状)とされていることが望ましい。なお、図6に示すように、第2のケース側支持部23bの上面形状と該第2のケース側支持部23bの上面に当接する中間体部分50cの形状は、逆であってもよい。すなわち、第2のケース側支持部23bの上面形状が断面三角形状(略三角形状を含む)(略凸V字を含む凸V字状)であり、第2のケース側支持部23bの上面に当接する中間体部分50cの形状が断面V字状(略V字状を含む)であってもよい。
【0021】
カバー側支持部33は、図2に示すように、第1のカバー側支持部33aと、第2のカバー側支持部33bと、の少なくともいずれか一方を備える。
第1のカバー側支持部33aは、カバー側壁部32に設けられており、中間部50のカバー側壁部32に当接する部分を上方から支持する。第1のカバー側支持部33aは、たとえば、カバー側壁部32の内壁面に設けられる段差部、カバー側壁部32の内壁面に設けられるリブ(図示略)、カバーフランジ部32a、の少なくともいずれか1つで構成される。
第2のカバー側支持部33bは、カバー上壁部31に設けられており、中間部50のカバー側壁部32に当接する部分以外の部分を上方から支持する。第2のカバー側支持部33bは、たとえば、カバー上壁部31の外縁部以外の中間部から下方に中間部50に当接するまで突出する突出部(リブ)で構成される。
【0022】
第2のカバー側支持部33aの下面(突出方向先端面)は、断面V字状(最深部がR形状となっている略V字状を含む)とされていることが望ましい。第2のカバー側支持部33bに当接した中間体50をV字の最深部に導き、ケース20とカバー30との溶着時を含んでカバー30(ハウジング40)と中間体50との相対位置がずれることを抑制できるからである。また、断面V字状の第2のカバー側支持部33bの下面に当接する中間体部分50dも、第2のカバー側支持部33bの下面に面接触できるように断面三角形状(略三角形状を含む)(略凸V字を含む凸V字状)とされていることが望ましい。なお、第2のカバー側支持部33bの下面形状と該第2のカバー側支持部33bの下面に当接する中間体部分50dの形状は、逆であってもよい。すなわち、第2のカバー側支持部33bの下面形状が断面三角形状(略三角形状を含む)(略凸V字を含む凸V字状)であり、第2のカバー側支持部33bの下面に当接する中間体部分50dの形状が断面V字状(略V字状を含む)であってもよい。
【0023】
中間体50は、中間体50の一部が弾性変形した状態で(撓んだ状態で)、ハウジング40に固定されて支持されていてもよい。
中間体50が比較的容易に弾性変形できるように、図4に示すように、中間体50にその他の部分に比べて(薄肉化されていない場合に比べて)薄肉化されている薄肉部52を設けてもよく、図5に示すように、中間体50に屈曲部53を設けてもよい。
【0024】
ここで、本発明実施例1と実施例2にわたって共通する作用を説明する。
(a) 中間体50が、ケース20のケース側支持部23とカバー30のカバー側支持部33とによって挟まれることによりハウジング40に固定されて支持されているため、従来複数個所あった溶着個所が、ケース20とカバー30との溶着の1箇所のみになり、溶着回数低減によるコストダウンを図ることができる。また、溶着個所が1箇所になるため、溶着個所が複数ある場合に比べてオイルセパレータ10全体での上下方向の寸法公差を低減させることができる。
【0025】
(b) 中間体50が、中間体50の一部が弾性変形した状態でハウジング40に固定されて支持されているため、ハウジング40に対する中間体50の相対位置のバラツキを中間体50が弾性変形することで吸収できる。また、中間体50が突っ張りケース20とカバー30との溶着を阻害することを抑制できる。
【0026】
(c) ケース側支持部23が第2のケース側支持部23bを備えている場合、ケース側支持部23が第2のケース側支持部23bを備えていない場合(たとえばケース側支持部23が第1のケース側支持部23aのみを備えている場合)に比べて、中間体50を安定してハウジング40で保持することができる。
【0027】
(d) カバー側支持部33が第2のカバー側支持部33bを備えている場合、カバー側支持部33が第1のカバー側支持部33bを備えていない場合(たとえばカバー側支持部33が第1のカバー側支持部33aのみを備えている場合)に比べて、中間体50を安定してハウジング40で保持することができる。
【0028】
(e) 中間体50がケース20のケース側支持部23とカバー30のカバー側支持部33とによって挟まれることによりハウジング40に固定されて支持されており、中間体50にオイル分離部51が設けられているため、ハウジング40を変更することなく中間体50のみを変更することで(中間体50のみを着せ替えることで)、オイルセパレータ10に要求される様々なオイル捕集性能に対応できる。
【0029】
つぎに、本発明各実施例に特有な部分を説明する。
〔実施例1〕(図1〜図6)
本発明実施例1では、中間体50は、図2、図3に示すように、2部品構成である。オイル分離部51は、サイクロン式である。ケース側支持部23は、第1のケース側支持部23aと、第2のケース側支持部23bと、の両方を備える。カバー側支持部33は、第1のカバー側支持部33aと、第2のカバー側支持部33bと、の両方を備える。
【0030】
中間体50は、図2に示すように、第1の中間体部品50aと、第1の中間体部品50aの上側に配置されて第1の中間体部品50aに載せられる第2の中間体部品50bと、の2部品構成である。中間体50が2部品構成であるため、ケース側支持部23は、第1の中間体部品50aを下方から支持するだけでなく、第2の中間体部品50bも下方から支持していてもよい。
【0031】
本発明実施例1では、ガス導入部41(図1参照)からハウジング40(セパレータ10)内に導入されたオイル混合ガスは、中間体50のオイル分離部51に流入してオイル分離部51にてオイルが分離される。分離されたオイルは、オイル分離部51から下方にオイル分離部51の外部に流出して、ハウジング40の下壁(ケース下壁部21)を流れてドレイン部42(図1参照)に流入し、ドレイン部42からハウジング40(セパレータ10)の外に流出する。また、オイルが分離されたガスは、オイル分離部51から上方にオイル分離部51の外部に流出して、ガス排出部43を通ってハウジング40(セパレータ10)の外に流出する。
【0032】
本発明実施例1では、本発明実施例1と実施例2にわたって共通する作用に加えて、さらにつぎの特有な作用を得ることができる。
中間体50が複数部品構成であっても、ケース20とカバー30とで挟み込むことができる。
【0033】
〔実施例2〕(図7、図8)
本発明実施例2では、中間体50は、図8に示すように、1部品構成である。オイル分離部51は、ラビリンス式である。ケース側支持部23は、第2のケース側支持部23bのみを備える。カバー側支持部33は、第1のカバー側支持部33aのみを備える。
【0034】
中間体50は、ハウジング40(セパレータ10)内空間を3つのスペースS1,S2,S3に仕切る。
スペースS1は、図7に示すように、スペースS1の長手方向の一端部でガス導入部41に連通しており、スペースS1の長手方向他端部でスペースS2の長手方向一端部に連通している。
スペースS2は、スペースS2の長手方向一端部でスペースS1の長手方向他端部に連通しており、スペースS2の長手方向他端部でスペースS3の長手方向一端部に連通するとともにドレイン部42に連通している。
スペースS3は、スペースS1およびスペースS2より上側にあり、スペースS3の長手方向一端部でスペースS2の長手方向他端部に連通しており、スペースS3の長手方向他端部でガス排出部43に連通している。
【0035】
本発明実施例2では、ガス導入部41からハウジング40(セパレータ10)内に導入されたオイル混合ガスは、スペースS1に流入して、スペースS1の長手方向一端部からスペースS1の長手方向他端部に流れ、中間体50に設けられる第1の連通孔54を通ってスペースS2に流入する。スペースS2に流入すると、スペースS2の長手方向一端部からスペースS2の長手方向他端部に流れ、中間体50に設けられる第2の連通孔55を通ってスペースS3に流入する。スペースS3に流入すると、スペースS3の長手方向一端部からスペースS3の長手方向他端部に流れ、ガス排出部43を通ってハウジング40(セパレータ10)の外に流出する。なお、オイル混合ガス中のオイルは、オイル混合ガスがスペースS1,S2,S3を流れる際に、自重で落下するとともに中間体50やハウジング40の壁面に付着することで分離され、ハウジング40の下壁(ケース下壁部21)や中間体50のスペースS1,S2とスペースS3を区画する壁を流れてドレイン部42に流入し、ドレイン部42からハウジング40(セパレータ10)の外に流出する。
【符号の説明】
【0036】
10 オイルセパレータ
20 ケース
21 ケース下壁部
22 ケース側壁部
22a ケースフランジ部
23 ケース側支持部
23a 第1のケース側支持部
23b 第2のケース側支持部
30 カバー
31 カバー上壁部
32 カバー側壁部
32a カバーフランジ部
33 カバー側支持部
33a 第1のカバー側支持部
33b 第2のカバー側支持部
40 ハウジング
41 ガス導入部
42 ドレイン部
43 ガス排出部
50 中間体
51 オイル分離部
52 薄肉部
53 屈曲部
54 第1の連通孔
55 第2の連通孔
S1,S2,S2 スペース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、中間体と、を有し、
前記ハウジングは、互いに溶着されるケースと該ケースの上側に配置されるカバーとで構成されており、内部にオイル混合ガスを導入するガス導入部と、前記オイル混合ガスから分離されたオイルを外部に排出するドレイン部と、前記オイル混合ガスからオイルが分離されたガスを外部に排出するガス排出部と、を備えており、
前記中間体は、前記ハウジングの内部に配置されており、前記オイル混合ガスからオイルを分離するオイル分離部を備えており、
前記ケースは、前記中間体を下方から支持するケース側支持部を備えており、前記カバーは、前記中間体を上方から支持するカバー側支持部を備えており、前記中間体は、前記ケース側支持部と前記カバー側支持部とによって挟まれることにより前記ハウジングに固定されて支持されている、オイルセパレータ。
【請求項2】
前記中間体は、該中間体の一部が弾性変形した状態で前記ハウジングに固定されて支持されている、請求項1記載のオイルセパレータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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