説明

オキサジアゾール化合物、ならびにそれらの製造および用途

本発明は、オキサジアゾール化合物であって、立体異性体および互変異性体の全ての形態の化合物、および全ての割合のこれらの混合物、ならびに、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物、医薬的に許容しうるプロドラグおよび医薬的に許容しうる多形体に関する。また、本発明は、該オキサジアゾール化合物を製造する方法およびこれを含む医薬組成物にも関する。前記化合物およびこれらの医薬組成物は、癌、特に慢性骨髄性白血病(CML)の治療に有用である。さらに、本発明は、治療的有効量の前記化合物またはそれらの医薬組成物を、治療を必要とする哺乳類に投与することによる癌の治療方法も提供する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式1
【化1】

の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
(式中、
は、ヒドロキシ、(C−C12)アルコキシまたはアリールオキシから選択され;
は、ヒドロキシ、ニトロ、(C−C12)アルコキシ、アリールオキシ、NH−SO−(C−C12)アルキル、NH−SO−アリールおよびNRから選択され;ここで、RおよびRは、水素、(C−C12)アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから独立して選択され;
は、水素、(C−C12)アルキル、(C−C12)シクロアルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから選択され;および
nは、0〜3の整数であり;
ここで、
(C−C12)アルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、(C−C12)アルコキシ、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、COORa、C(O)R、SR、NRおよびC(O)NRから選択される1個以上の基で置換され;
(C−C12)アルコキシのアルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、COORa、C(O)R、SR、NRおよびC(O)NRから選択される1個以上の基で置換され;
(C−C12)シクロアルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、(C−C12)アルコキシ、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、COOR、C(O)R、SR、NRおよびC(O)NRから選択される1個以上の基で置換され;
アリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、(C−C12)アルキル、(C−C12)アルケニル、(C−C12)アルキニル、(C−C12)アルコキシ、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、COOR、C(O)R、SR、NRおよびC(O)NRから選択される1個以上の基で置換され;
アリールオキシのアリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、(C−C12)アルケニル、(C−C12)アルキニル、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、COORa、C(O)R、SR、NRおよびC(O)NRから選択される1個以上の基で置換され;
アラルキルのアリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、(C−C12)アルケニル、(C−C12)アルキニルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
ヘテロシクリルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、(C−C12)アルコキシ、非置換もしくは置換アラルキル、非置換もしくは置換アリール、COORa、C(O)R、SR、NR、(C−C12)アルキル−NRおよびC(O)NRから選択される1個以上の基で置換され;および
およびRは、水素、(C−C12)アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから独立して選択される。)
【請求項2】
は、ヒドロキシ、(C−C12)アルコキシまたはアリールオキシから選択され;
は、ヒドロキシ、(C−C12)アルコキシまたはアリールオキシから選択され;
は、水素、(C−C12)アルキル、(C−C12)シクロアルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから選択され;および
nは、0〜3の整数であり;
ここで、
(C−C12)アルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換アリールおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
(C−C12)アルコキシのアルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換アリールおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
(C−C12)シクロアルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換アリールおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
アリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換(C−C12)アルケニル、非置換もしくは置換(C−C12)アルキニルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
アリールオキシのアリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換(C−C12)アルケニル、非置換もしくは置換(C−C12)アルキニルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
アラルキルのアリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換(C−C12)アルケニル、非置換もしくは置換(C−C12)アルキニルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
ヘテロシクリルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、(C−C12)アルコキシ、非置換もしくは置換アラルキル、非置換もしくは置換アリール、COORa、C(O)R、NRおよび(C−C12)アルキル−NRから選択される1個以上の基で置換され;および
およびRは、水素、(C−C12)アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから独立して選択される
請求項1に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項3】
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、水素または(C−C12)アルキルであり;および
nは、0または1であり;
ここで、
(C−C12)アルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換アリールおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
(C−C12)アルコキシのアルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換アリールおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
アリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
ヘテロシクリルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換アラルキル、非置換もしくは置換アリール、COOR、C(O)R、NRおよび(C−C12)アルキル−NRから選択される1個以上の基で置換され;および
およびRは、水素、(C−C12)アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから独立して選択される
請求項1または請求項2に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項4】
は、ヒドロキシまたは非置換(C−C12)アルコキシであり;
は、ヒドロキシまたは非置換(C−C12)アルコキシであり;
は、水素または非置換(C−C12)アルキルであり;および
nは、0または1である
請求項1〜3のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物または医薬的に許容しうる多形体。
【請求項5】
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、(C−C12)シクロアルキルであり;および
nは0または1であり;
ここで、
(C−C12)アルコキシのアルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換アリールおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
(C−C12)シクロアルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換アリールおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
アリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
アラルキルのアリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換(C−C12)アルケニル、非置換もしくは置換(C−C12)アルキニルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
ヘテロシクリルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換アラルキル、非置換もしくは置換アリール、COOR、C(O)R、NRおよび(C−C12)アルキル−NRから選択される1個以上の基で置換され;および
およびRは、水素、(C−C12)アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから独立して選択される
請求項1または請求項2に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項6】
は、ヒドロキシまたは非置換(C−C12)アルコキシであり;
は、ヒドロキシまたは非置換(C−C12)アルコキシであり;
は、非置換(C−C12)シクロアルキルであり;および
nは、0または1である
請求項1、2および5のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項7】
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、アリールであり;および
nは、0または1であり;
ここで、
(C−C12)アルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換アリールおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
(C−C12)アルコキシのアルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換アリールおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
アリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
アラルキルのアリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換(C−C12)アルケニル、非置換もしくは置換(C−C12)アルキニルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
ヘテロシクリルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換アラルキル、非置換もしくは置換アリール、COOR、C(O)R、NRおよび(C−C12)アルキル−NRから選択される1個以上の基で置換され;および
およびRは、水素、(C−C12)アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから独立して選択される
請求項1または請求項2に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項8】
は、ヒドロキシまたは非置換(C−C12)アルコキシであり;
は、ヒドロキシまたは非置換(C−C12)アルコキシであり;
は、フェニルであり;および
nは1である
請求項1、2および7のいずれか1項に記載の式1の化合物、または立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項9】
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、ヘテロシクリルであり;および
nは、0または1であり;
ここで、
(C−C12)アルキルは、非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換または置換アリールおよび非置換または置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
(C−C12)アルコキシのアルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換アリールおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
アリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
アラルキルのアリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換(C−C12)アルケニル、非置換もしくは置換(C−C12)アルキニルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
ヘテロシクリルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換アラルキル、非置換もしくは置換アリール、COOR、C(O)R、NRおよび(C−C12)アルキル−NRから選択される1個以上の基で置換され;および
およびRは、水素、(C−C12)アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから独立して選択される
請求項1または請求項2に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項10】
は、ヒドロキシまたは非置換(C−C12)アルコキシであり;
は、ヒドロキシまたは非置換(C−C12)アルコキシであり;
は、ヘテロシクリルであり;および
nは1であり;
ここで、
ヘテロシクリルは、非置換、またはハロゲン、(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換アラルキル、COOR、NRおよび(C−C12)アルキル−NRから選択される1個以上の基で置換され;および
およびRは、水素、(C−C12)アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから独立して選択される
請求項1、2および9のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項11】
は、ヒドロキシまたは非置換(C−C12)アルコキシであり;
は、ヒドロキシまたは非置換(C−C12)アルコキシであり;
は、ピペリジンまたはピリジン;および
nは、0または1であり;
ここで、
ピペリジンは、非置換、またはハロゲン、(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換アラルキル、COOR、NRおよび(C−C12)アルキル−NRから選択される1個以上の基で置換され;および
およびRは、水素、(C−C12)アルキル、アラルキル、アリールおよびヘテロシクリルから独立して選択される
請求項1、2、9および10のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項12】
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、ニトロ、NH−SO−(C−C12)アルキル、NH−SO−アリールまたはNRから選択され;ここで、RおよびRは、水素、(C−C12)アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから独立して選択され;
は、水素、(C−C12)アルキル、(C−C12)シクロアルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから選択され;および
nは、0〜3の整数であり;
ここで、
(C−C12)アルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換アリールおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
(C−C12)アルコキシのアルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換アリールおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
(C−C12)シクロアルキルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、(C−C12)アルコキシ、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、COOR、C(O)R、SR、NRおよびC(O)NRから選択される1個以上の基で置換され;
アリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
アラルキルのアリールは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換(C−C12)アルケニル、非置換もしくは置換(C−C12)アルキニルおよび非置換もしくは置換ヘテロシクリルから選択される1個以上の基で置換され;
ヘテロシクリルは、非置換、またはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、非置換もしくは置換(C−C12)アルキル、非置換もしくは置換アラルキル、非置換もしくは置換アリール、COOR、C(O)R、NRおよび(C−C12)アルキル−NRから選択される1個以上の基で置換され;および
およびRは、水素、(C−C12)アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから独立して選択される
請求項1に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項13】
は、ヒドロキシまたは非置換(C−C12)アルコキシであり;
は、ニトロ、NH−SO−(C−C12)アルキル、NH−SO−アリールまたはNRから選択され;ここで、RおよびRは、水素、(C−C12)アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから独立して選択され;
は、水素または非置換(C−C12)アルキルであり;および
nは、0または1である
請求項1または請求項12に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項14】
4−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−3−エチル−[1,2,4]オキサジアゾール;
4−[2−(3−エチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール;
4−[2−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
3−ベンジル−5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−[1,2,4]オキサジアゾール;
4−[2−(3−ベンジル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
5−[2−(4−メトキシ−3−ニトロ−フェニル)−ビニル]−3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール;
2−メトキシ−5−[2−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−フェニルアミン;
N−{2−メトキシ−5−[2−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−フェニル}−メタンスルホンアミド;
N−{2−ヒドロキシ−5−[2−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−フェニル}−メタンスルホンアミド;
2−ニトロ−4−[2−(5−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ビニル]−フェノール;
3−[2−(4−メトキシ−3−ニトロ−フェニル)−ビニル]−5−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール;
2−アミノ−4−[2−(5−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ビニル]−フェノール;
4−{5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;
4−{5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル}−ピペリジン;
4−[2−(3−ピペリジン−4−イルメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−{5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル}−1−イソプロピル−ピペリジン;
4−{2−[3−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルメチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ビニル}−ベンゼン−1,2−ジオール;
[2−(4−{5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル}−ピペリジン−1−イル)−エチル]−ジメチル−アミン;
4−(2−{3−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペリジン−4−イルメチル]−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル}−ビニル)−ベンゼン−1,2−ジオール;
1−ベンジル−4−{5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イルメチル}−ピペリジン;
4−{2−[3−(1−ベンジル−ピペリジン−4−イルメチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ビニル}−ベンゼン−1,2−ジオール;
5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−3−ノニル−[1,2,4]オキサジアゾール;
4−[2−(3−ノニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
3−シクロプロピル−5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−[1,2,4]オキサジアゾール;
4−[2−(3−シクロプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−3−ペンチル−[1,2,4]オキサジアゾール;
4−[2−(3−ペンチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−3−ヘキシル−[1,2,4]オキサジアゾール;
4−[2−(3−ヘキシル−[1,2,4]オキサジゾール−ビニル]−ベンジルジオール;
3−シクロヘキシルメチル−5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−[1,2,4]オキサジアゾール;
4−[2−(3−シクロヘキシルメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−3−オクチル−[1,2,4]オキサジアゾール;
4−[2−(3−オクチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−3−ヘプチル−[1,2,4]オキサジアゾール;
4−[2−(3−ヘプチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
3−{5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル}−ピリジン;
4−[2−(3−ピリジン−3−イル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
3−シクロヘプチル−5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−[1,2,4]オキサジアゾール;
4−[2−(3−シクロヘプチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
3−シクロヘキシル−5−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ビニル]−[1,2,4]オキサジアゾール;
4−[2−(3−シクロヘキシル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオールである
請求項1〜13のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項15】
4−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−[2−(3−エチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−[2−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−[2−(3−ベンジル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
N−{2−ヒドロキシ−5−[2−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−フェニル}−メタンスルホンアミド;
2−ニトロ−4−[2−(5−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ビニル]−フェノール;
2−アミノ−4−[2−(5−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ビニル]−フェノール;
4−[2−(3−ピペリジン−4−イルメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−{2−[3−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イルメチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ビニル}−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−(2−{3−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペリジン−4−イルメチル]−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル}−ビニル)−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−{2−[3−(1−ベンジル−ピペリジン−4−イルメチル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル]−ビニル}−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−[2−(3−ノニル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−[2−(3−シクロプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−[2−(3−ペンチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−[2−(3−ヘキシル−[1,2,4]オキサジゾール−ビニル]−ベンジルジオール;
4−[2−(3−シクロヘキシルメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−[2−(3−オクチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−[2−(3−ヘプチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−[2−(3−ピリジン−3−イル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−[2−(3−シクロヘプチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオール;
4−[2−(3−シクロヘキシル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−ビニル]−ベンゼン−1,2−ジオールである
請求項1〜14のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体。
【請求項16】
式1
【化2】

(式中、
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、水素、(C−C12)アルキル、(C−C12)シクロアルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから選択され;および
nは、0〜3の整数である)の化合物を製造する方法であって、
ステップ1)3,4−(ジアルコキシ)ケイ皮酸(式3の化合物)を、室温(20℃〜35℃)で、トルエン、DMFおよびTHFから選択される溶剤中、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)で活性化させ、対応する活性化された形態の式3:
【化3】

(式中、RおよびRは(C−C12)アルコキシである)の化合物を得ることと、
ステップ2)活性化された式3の化合物(ステップ1で得られた)を、式4の化合物;
【化4】

(式中、nおよびRは、式1で定義した通りである)と反応させ、式5:
【化5】

(式中、RおよびRは、(C−C12)アルコキシであり;nおよびRは、式1に定義した通りである)の化合物を得ることと、
ステップ3)式5の化合物(ステップ2で得られた)を、50℃〜120℃で、6〜12時間、トルエン、DMFおよびTHFから選択された溶剤中でCDIを用いる処理によって脱水し、式6:
【化6】

(式中、RおよびRは、(C−C12)アルコキシであり;nおよびRは、式1で定義する通りである)の化合物を得ることと、
ステップ4)式6の化合物(ステップ3で得られた)を、溶剤としてのジクロロメタン中で、三臭化ホウ素、無水AlCl/DMSまたは無水AlCl/EtSHから選択される脱アルキル化剤を用い、脱アルキル化剤として三臭化ホウ素を使用する場合は−78℃〜0℃の温度範囲で、脱アルキル化剤として無水AlCl/DMSまたは無水AlCl/EtSHを使用する場合は0℃〜30℃の温度範囲で処理して、式1(式中、R=R=OHである)の化合物を得ることと、
ステップ5)場合によっては、式1の化合物をそれに対応する塩に変換すること
とを含む方法。
【請求項17】
式1の化合物:
【化7】

(式中、
は、ヒドロキシであり;
は、ヒドロキシであり;
は、水素、(C−C12)アルキル、(C−C12)シクロアルキル、アラルキル、アリールおよびヘテロシクリルから選択され;および
nは、0〜3の整数である)
を製造する方法であって、
ステップ1)3,4−ジヒドロキシケイ皮酸を、THFおよびメタノールから選択される溶剤中、室温(20℃〜35℃)で、40〜100時間にわたって、DMF中のイミダゾールおよびt−ブチルジメチルシリルクロリド(TBDMSCl)で保護し、式9:
【化8】

(式中、Lは、t−ブチルジメチルシリルオキシである)の化合物を得ることと、
ステップ2)式9の化合物(ステップ1で得られた)を、20℃〜35℃の範囲の温度で、オキサリルクロリドおよび触媒量のDMFを用いて処理し、式10:
【化9】

(式中、Lは、t−ブチルジメチルシリルオキシである)を得ることと、
ステップ3)式10の化合物(ステップ2で得られた)を、キシレンおよびトルエンから選択された溶剤中、塩基としてピリジンの存在下、120℃〜140℃で、化合物4:
【化10】

(式中、nおよびRは、式1で定義された通りである)を用いて処理し、式11の化合物:
【化11】

(式中、Lは、t−ブチルジメチルシリルオキシであり;nおよびRは、式1で定義された通りである)を得ることと、
ステップ4)20℃〜35℃の範囲の温度で、1.0MのTBAFのTHF溶液を用い、式11の化合物(ステップ3で得られた)を脱シリル化し、式1の化合物を得ることと;
ステップ5)場合によっては、式1の化合物をそれに対応する塩に変換することと
を含む方法。
【請求項18】
式1:
【化12】

(式中、
は、ヒドロキシであり;
は、ヒドロキシであり;
は、水素、(C−C12)アルキル、(C−C12)シクロアルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから選択され;および
nは、0〜3の整数である)の化合物を製造する方法であって、
ステップ1)オキサリルクロリドとメタノールとを20℃〜35℃の範囲の温度で反応させることにより、コーヒー酸を、それに対応する式12:
【化13】

(式中、R=R=OHであり;Xはメチルである)のメチルエステルに変換することと、
ステップ2)式12の化合物(ステップ1で得られた)を、THFおよびメタノールから選択される溶剤中、(20℃〜35℃)で、イミダゾールおよびTBDMSClを用いて処理し、式13:
【化14】

(式中、Lは、t−ブチルジメチルシリルオキシであり、およびXはメチルである)を得ることと、
ステップ3)式13の化合物(ステップ2で得られた)を、THF中、水素化ナトリウムの存在下、40℃〜80℃で、6〜8時間、式4:
【化15】

(式中、nおよびRは、式1で定義された通りである)の化合物を用いて処理し、式1の化合物を得ることと、
ステップ4)場合によっては、式1の化合物をそれに対応する塩に変換することと
を含む方法。
【請求項19】
式1:
【化16】

(式中、
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、ニトロ、アミノ、NHSO−アルキルまたはNHSO−アリールから選択され;
は、水素、(C−C12)アルキル、(C−C12)シクロアルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから選択され;および
nは、0〜3の整数である)を製造する方法であって、
ステップ1)25℃〜30℃の範囲の温度で、硝酸アンモニウムおよびトリフルオロ酢酸無水物(TFAA)の混合物、またはHNOおよびHSOの混合物から選択される適切なニトロ化剤を用いて、4−アルコキシベンズアルデヒドをニトロ化し、式15:
【化17】

(式中、Rは(C−C12)アルコキシであり、Rはニトロである)の化合物を得ることと、
ステップ2)式15の化合物(ステップ1で得られた)を、マロン酸とのクネーフェナーゲル縮合に供し、式16:
【化18】

(式中、Rは(C−C12)アルコキシであり、Rはニトロである)の化合物を得ることと、
ステップ3)式16の化合物を、DMFおよびTHFから選択された溶剤中、室温(20℃〜35℃)で、40分、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)で活性化することと、
ステップ4)活性化された化合物16(ステップ3で得られた)を、式4:
【化19】

(式中、nおよびRは、式1で定義された通りである)の化合物と反応させ、
式17:
【化20】

(式中、Rは(C−C12)アルコキシであり、Rはニトロであり、nおよびRは、式1で定義された通りである)の化合物を得ることと、
ステップ5)式17の化合物(ステップ2で得られた)を、50℃〜120℃で、6〜12時間DMF中のCDIで処理することにより脱水し、式18:
【化21】

(式中、Rは(C−C12)アルコキシであり、Rはニトロであり、nおよびRは、式1で定義された通りである)の化合物を得ることと、
ステップ6)式18の化合物(ステップ5で得られた)を、酢酸エチルおよびメタノールから選択される溶剤中で塩化第一スズまたはHCl中のFeから選択される適切な還元剤を用いて処理し、式19:
【化22】

(式中、Rは(C−C12)アルコキシであり、RはNHであり、nおよびRは、式1で定義された通りである)の化合物を得ることと、
ステップ7)式19の化合物(ステップ6で得られた)を、ジクロロメタン中、ピリジンおよびトリエチルアミンから選択される塩基の存在下、室温(25℃〜30℃)で、塩化アルキルスルホニルを用いて処理し、対応するスルホンアミド、式20:
【化23】

(式中、Rは(C−C12)アルコキシであり、Rは、NHSO−アルキルまたはNHSO−アリールであり、nおよびRは、式1で定義された通りである)の化合物を得ることと、
ステップ8)式20の化合物(ステップ7で得られた)を、溶剤としてジクロロメタン中で、三臭化ホウ素、無水AlCl/DMSおよび無水AlCl/EtSHから選択される脱アルキル化剤を用い、三臭化ホウ素を使用する場合は−78℃〜0℃の範囲の温度で、無水AlCl/DMSおよび無水AlCl/EtSHを使用する場合は0℃〜30℃の温度で処理し、式1(式中、RはOHであり、Rは、NHSO−アルキルまたはNHSO−アリールである)の化合物を得ることと、
ステップ9)場合によっては、式1の化合物をそれに対応する塩に変換することと
を含む方法。
【請求項20】
式1:
【化24】

(式中、
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、ニトロまたはアミノであり;
は、水素、(C−C12)アルキル、(C−C12)シクロアルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロシクリルから選択され;および
nは0〜3の整数である)の化合物を製造する方法であって、
ステップ1)4−アルコキシベンズアルデヒドを、25℃〜30℃の範囲の温度で、硝酸アンモニウムおよびトリフルオロ酢酸無水物(TFAA)の混合物またはHNOおよびHSOの混合物から選択される適切なニトロ化剤を使用して、ニトロ化し、式15:
【化25】

(式中、Rは(C−C12)アルコキシであり、Rはニトロである)の化合物を得ることと、
ステップ2)式15の化合物(ステップ1で得られた)を、マロン酸とクネーフェナーゲル縮合に供し、式16:
【化26】

(式中、Rは(C−C12)アルコキシであり、Rはニトロである)の化合物を得ることと、
ステップ3)式16の化合物を、DMFまたはTHFから選択された溶剤中、室温(20℃〜35℃)で、40分にわたる時間、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)またはN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)の混合物を用いて活性化することと、
ステップ4)活性化された式16の化合物(ステップ3で得られた)を、120℃〜160℃の範囲の温度で、3〜5時間、式4:
【化27】

(式中、nおよびRは、式1で定義された通りである)の化合物と反応させ、式1(式中、Rは(C−C12)アルコキシであり、およびRはニトロである)の化合物(多量)、および式1(式中、Rはヒドロキシであり、およびRはニトロである)の化合物(少量)を得ることと、
ステップ5)式1(式中、Rはヒドロキシであり、およびRはニトロである)の化合物を、50℃〜100℃の範囲の温度で、酢酸エチルおよびメタノールから選択される溶剤中の塩化第一スズ、またはHCl中のFeから選択される還元剤を使用して還元し、式1(式中、Rはヒドロキシであり、およびRはNHである)の化合物を得ることと、
ステップ6)場合によっては、式1(式中、Rはヒドロキシであり、およびRはニトロである)の化合物、または式1(式中、Rはヒドロキシであり、およびRはNHである)の化合物を、それに対応する塩に変換することと
を含む方法。
【請求項21】
式1:
【化28】

(式中、
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、
【化29】

(式中、Rは、水素、(C−C12)アルキルおよびベンジルから選択される)であり;および
nは1である)の化合物を製造する方法であって、
ステップ1)式3(式中、R=R=(C−C12)アルコキシ)の化合物を、従来法により対応するアルキルエステルである式24:
【化30】

(式中、R=R=(C−C12)アルコキシである)の化合物に変換することと、
ステップ2)式25A:
【化31】

の化合物を、20℃〜35℃の範囲の温度で、THFまたはジクロロメタンから選択される適切な溶剤中、塩基として水酸化ナトリウム水溶液の存在下、t−ブトキシカルバメートで処理し、式25B:
【化32】

の化合物を得ることと、
ステップ3)式25Bの化合物を、20℃〜50℃の範囲の温度で、溶剤としてTHF中、塩基として無水炭酸カリウムの存在下、シアノメチル化試薬としてシアノメチルホスホン酸ジエチルエステルを用いて還流し、式25C:
【化33】

の化合物を得ることと、
ステップ4)式25Cの化合物を、20℃〜35℃の範囲の温度で、40〜60psiの範囲の圧力下、メタノール中のH/Pd−Cのような還元剤を使用して還元し、式25D:
【化34】

の化合物を得ることと、
ステップ5)式25Dの化合物を、20℃〜35℃の範囲の温度で、アルコールおよびアルコール水溶液から選択される溶剤中、塩基として無水炭酸カリウムの存在下、ヒドロキシルアミン塩酸塩で処理し、式25:
【化35】

の化合物を得ることと、
ステップ6)式24の化合物(ステップ1で得られた)を、20℃〜60℃の範囲の温度で、溶剤としてTHF中、塩基として水素化ナトリウムの存在下、式25の化合物(ステップ2Cで得られた)で処理し、式26:
【化36】

(式中、RおよびRは、(C−C12)アルコキシである)の化合物を得ることと、
ステップ7)式26の化合物(ステップ6で得られた)を、20℃〜35℃の範囲の温度で、溶剤としてジクロロメタン中、脱保護剤としてトリフルオロ酢酸を用いて脱保護し、式1(式中、RおよびRは、(C−C12)アルコキシであり;n=1であり;および
は、
【化37】

(式中、Rは水素である))の化合物を得ることと、
ステップ8)式27の化合物(ステップ7で得られた)を、25℃〜100℃の範囲の温度で、溶剤として乾燥DMF中、無水KCOおよび水素化ナトリウムから選択された適切な塩基の存在下、ハロゲン化アルキルまたはハロゲン化ベンジルとともに加熱することによってアルキル化し、式1(式中、RおよびRは、(C−C12)アルコキシであり;n=1であり;および
は、
【化38】

(式中、Rは、アルキルおよびベンジルから選択される)である)の化合物を得ることと、
ステップ9)式28の化合物(ステップ8で得られた)を、溶剤としてジクロロメタン中、三臭化ホウ素、無水AlCl/DMSおよび無水AlCl/EtSHから選択される脱アルキル化剤を用い、三臭化ホウ素を使用する場合は−78℃〜0℃の範囲の温度で、または無水AlCl/DMSおよび無水AlCl/EtSHを使用する場合は0℃〜30℃の範囲の温度で処理し、式1(式中、RおよびRは、ヒドロキシであり;n=1であり;および
は、
【化39】

(式中、Rは、アルキルおよびベンジルから選択される)である)の化合物を得ることと、
ステップ10)場合によっては、式1の化合物(ステップ7で得られた)を、対応する式1(式中、RおよびRは、ヒドロキシであり;n=1であり;および
は、
【化40】

(式中、Rは水素である)である)の化合物に変換することと、
ステップ11)場合によっては、ステップ7、8、9および10で得られた式1の化合物を、それらに対応する塩に変換すること
とを含む方法。
【請求項22】
式1:
【化41】

(式中、
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、ヒドロキシまたは(C−C12)アルコキシであり;
は、
【化42】

(式中、*は、結合点であり、Rは、水素、(C−C12)アルキルおよびベンジルから選択され;およびnは1である)の化合物を製造する方法であって、
ステップ1)式3:
【化43】

(式中、RおよびRは、(C−C12)アルコキシである)を、式3の化合物の対応する酸塩化物である式30:
【化44】

(式中、RおよびRは、アルコキシである)の化合物に変換することと、
ステップ2)式25A:
【化45】

の化合物を、20℃〜35℃の範囲の温度で、溶剤として乾燥DMF中、塩基として無水炭酸カリウムの存在下、R−X(式中、Rは、(C−C12)アルキルまたはベンジルであり、およびXは、ハロゲン化物である)の化合物で処理し、式31A:
【化46】

の化合物を得ることと、
ステップ3)式25Aの化合物または式31Aの化合物を、溶剤としてTHF中、塩基として無水炭酸カリウムの存在下、20℃〜50℃の範囲の温度で、シアノメチル化試薬としてシアノメチルホスホン酸ジエチルエステルを用いて還流し、式31B:
【化47】

の化合物を得ることと、
ステップ4)溶剤としてメタノール中の式31Bの化合物を、0℃〜10℃の範囲の温度で、還元剤として削り屑状マグネシウムを用いて処理し、式31C:
【化48】

の化合物を得ることと、
ステップ5)式31Cの化合物を、20℃〜35℃の範囲の温度で、アルコールまたはアルコール水溶液のような適切な溶剤中、塩基として無水炭酸カリウムの存在下、ヒドロキシルアミン塩酸塩で処理し、式31:
【化49】

(式中、n=1であり、およびRは、
【化50】

(式中、*は結合点であり、およびRは、水素、(C−C12)アルキルまたはベンジルから選択される)である)の化合物を得ることと、
ステップ6)式30の化合物(ステップ1で得られた)を、120℃〜140℃の範囲の温度で、キシレンおよびトルエンから選択される溶剤中、塩基としてピリジンの存在下、または溶剤としてエタノール水溶液中、塩基として酢酸ナトリウムの存在下、式31の化合物(ステップ5で得られた)で処理し、式1(式中、RおよびRは、(C−C12)アルコキシであり;n=1であり;およびRは、
【化51】

(式中、Rは、水素から選択される)である)の化合物、または式1(式中、RおよびRは、(C−C12)アルコキシであり;n=1であり;Rは、
【化52】

(式中、Rは、アルキルまたはベンジルである)である)の化合物を得ることと、
ステップ7)式1の化合物(ステップ6で得られた)のいずれか1つを、三臭化ホウ素、DMSO/KCNおよび無水ZnClから選択される適切な脱アルキル化剤で処理し、式1(式中、RおよびRはヒドロキシであり;n=1であり;およびRは、
【化53】

(式中、Rは水素である)である)の化合物、または式1(式中、RおよびRはヒドロキシであり;n=1であり;およびRは、
【化54】

(式中、Rは、アルキルまたはベンジルである)である)のの化合物を得ることと、
ステップ8)場合によっては、ステップ6および7で得られた式1の化合物のいずれか1つを、それらに対応する塩に変換すること
とを含む方法。
【請求項23】
活性成分として、治療的有効量の、請求項1〜15のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体を、単独でまたは少なくとも1種の医薬的に許容しうる賦形剤とともに含む医薬組成物。
【請求項24】
癌の治療方法であって、癌治療を必要とする哺乳類に、治療的有効量の請求項1〜15のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体を投与することを含む方法。
【請求項25】
癌が、白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、成人急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、およびヘアリー細胞白血病から選択される請求項24に記載の方法。
【請求項26】
癌が、慢性骨髄性白血病である請求項24または請求項25に記載の方法。
【請求項27】
癌が、メシル酸イマチニブを用いる治療に耐性のある慢性骨髄性白血病である請求項24〜26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
メシル酸イマチニブを用いる治療に耐性のある細胞の増殖を減らす方法であって、治療的有効量の請求項1〜15のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体を投与することを含む方法。
【請求項29】
メシル酸イマチニブを用いる治療に対する細胞の耐性が、Bcr−Abl変異に起因する請求項28に記載の方法。
【請求項30】
メシル酸イマチニブに対し耐性のある細胞が、Ba/F3 Bcr−Abl/T315I、Ba/F3 Bcr−Abl/E255K、Ba/F3 Bcr−Abl/H396P、Ba/F3 Bcr−Abl/M351T、Ba/F3 Bcr−Abl/F359V、Ba/F3 Bcr−Abl/E255V、Ba/F3 Bcr−Abl/F317L、Ba/F3 Bcr−Abl/H396R、Ba/F3 Bcr−Abl/M244V、Ba/F3 Bcr−Abl/Q252H、Ba/F3 Bcr−Abl/Y253F、およびBa/F3 Bcr−Abl/Y253Hを含む請求項29に記載の方法。
【請求項31】
形質転換増殖因子−β(TGFβ)を抑制する方法であって、抑制する必要がある哺乳類に、治療的有効量の、請求項1〜15のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体を投与することを含む方法。
【請求項32】
形質転換増殖因子−β(TGFβ)の抑制を介して行われる、慢性骨髄性白血病(CML)幹細胞の増殖を減らす方法であって、治療的有効量の請求項1〜15のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体を投与することを含む方法。
【請求項33】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体の癌の治療のための用途。
【請求項34】
癌が、白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、成人急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、およびヘアリー細胞白血病から選択される請求項33に記載の式1の化合物の用途。
【請求項35】
癌が、慢性骨髄性白血病(CML)である請求項33または請求項34に記載の式1の化合物の用途。
【請求項36】
癌が、メシル酸イマチニブを用いる治療に対し耐性がある慢性骨髄性白血病(CML)である請求項33〜35のいずれか1項に記載の式1の化合物の用途。
【請求項37】
メシル酸イマチニブに対する耐性が、Bcr−Abl変異に起因する請求項36に記載の用途。
【請求項38】
メシル酸イマチニブに対する耐性が、Ba/F3 Bcr−Abl/T315I、Ba/F3 Bcr−Abl/E255K、Ba/F3 Bcr−Abl/H396P、Ba/F3 Bcr−Abl/M351T、Ba/F3 Bcr−Abl/F359V、Ba/F3 Bcr−Abl/E255V、Ba/F3 Bcr−Abl/F317L、Ba/F3 Bcr−Abl/H396R、Ba/F3 Bcr−Abl/M244V、Ba/F3 Bcr−Abl/Q252H、Ba/F3 Bcr−Abl/Y253F、およびBa/F3 Bcr−Abl/Y253Hを含む細胞に見られる変異から生じる請求項36または請求項37に記載の用途。
【請求項39】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体の、形質転換増殖因子−β(TGFβ)の抑制のための用途。
【請求項40】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体の、形質転換増殖因子−β(TGFβ)の抑制を介して行われる、慢性骨髄性白血病(CML)幹細胞の増殖の減少のための用途。
【請求項41】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の式1の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容しうる塩、医薬的に許容しうる溶媒和物もしくは医薬的に許容しうる多形体の、癌治療のための薬剤の製造のための用途。
【請求項42】
癌が、白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、成人急性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、およびヘアリー細胞白血病から選択される請求項41に記載の式1の化合物の用途。
【請求項43】
癌が、慢性骨髄性白血病(CML)である請求項41または請求項42に記載の式1の化合物の用途。
【請求項44】
癌が、メシル酸イマチニブを用いる治療に対し耐性のある慢性骨髄性白血病(CML)である請求項41〜43のいずれか1項に記載の式1の化合物の用途。

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2013−520490(P2013−520490A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−554461(P2012−554461)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際出願番号】PCT/IB2011/050770
【国際公開番号】WO2011/104680
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(512098717)ピラマル・エンタープライゼズ・リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】Piramal Enterprises Limited
【Fターム(参考)】