説明

オキシム結合体、およびそれらの形成および用途

本発明は、生分解性で生体適合性のポリケタール、それらの調製方法、および生分解性で生体適合性のポリケタールを投与することにより動物を治療する方法に関する。1局面では、生分解性で生体適合性のポリケタールを形成する方法は、グリコール特異的酸化剤を多糖類と混ぜ合わせてアルデヒド中間体を形成する工程を包含し、これは、還元剤と混ぜ合わされて、この生分解性で生体適合性のポリケタールを形成する。得られた生分解性で生体適合性のポリケタールは、追加親水性部分を取り込むように、化学的に変性できる。動物を治療する方法は、生分解性で生体適合性のポリケタールを投与する工程を包含し、ここで、生体活性化合物または診断用標識は、廃棄できる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造を有する部分の1個またはそれ以上の出現例で置換された担体を含有する、結合体:
【化1】


ここで、Mの各出現例は、別個に、モディファイヤーである;そして
の各出現例は、別個に、オキシム含有リンカーである、
結合体。
【請求項2】
の各出現例が、別個に、以下の構造を有する部分である、請求項1に記載の結合体:
【化2】


ここで、LM1の各出現例は、別個に、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝のC0〜12アルキリデンまたはC0〜12アルケニリデンであり、ここで、2個までの非隣接メチレン単位は、別個に、必要に応じて、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、SまたはNRZ1で置換されている;ここで、RZ1およびRZ2の各出現例は、別個に、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルである、
結合体。
【請求項3】
M1の1個またはそれ以上の出現例が、別個に、マレイミド含有またはN−ヒドロキシスクシンイミド含有架橋剤を含む、請求項2に記載の結合体。
【請求項4】
M1の1個またはそれ以上の出現例が、別個に、4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート、m−マレイミドベンゾイルまたは4−(p−マレイミドフェニル)ブチレート架橋剤を含む、請求項3に記載の結合体。
【請求項5】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、生分解性結合を含むか、または該生分解性結合を介して、前記担体に結合されている、請求項1に記載の結合体。
【請求項6】
前記生分解性結合が、アセタール結合、ケタール結合、アミド結合、エステル結合、チオエステル結合、エナミン結合、イミン結合、イミド結合、ジチオ結合およびホスホエステル結合からなる群から選択される、請求項4に記載の結合体。
【請求項7】
前記担体が、親水性生分解性重合体であり、該親水性生分解性重合体が、炭水化物、グリコ多糖類、糖脂質、複合糖質、ポリアセタール、ポリケタール、およびそれらの誘導体からなる群から選択される、請求項1に記載の結合体。
【請求項8】
前記担体が、天然に存在する直鎖または分枝の生分解性で生体適合性のホモ多糖類であり、該ホモ多糖類が、セルロース、アミロース、デキストラン、レバン、フコイダン、カラゲナン、イヌリン、ペクチン、アミロペクチン、グリコーゲンおよびリキセナンからなる群から選択される、請求項1に記載の結合体。
【請求項9】
前記担体が、天然に存在する直鎖または分枝の生分解性で生体適合性のヘテロ多糖類であり、該ヘテロ多糖類が、アガロース、ヒルロナン、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、アルギン酸およびヘパリンからなる群から選択される、請求項1に記載の結合体。
【請求項10】
前記担体が、親水性重合体であり、該親水性重合体が、ポリアクリレート、ポリビニル重合体、ポリエステル、ポリオルトエステル、ポリアミド、ポリペプチド、およびそれらの誘導体からなる群から選択される、請求項1に記載の結合体。
【請求項11】
前記担体が、生分解性で生体適合性のポリアセタールであり、ここで、該ポリアセタール繰り返し構造単位の少なくともサブユニットが、以下の化学構造を有する、請求項1に記載の結合体:
【化3】


ここで、nの括弧内構造の各出現例について、RおよびRの一方は、水素であり、そして他方は、生体適合性基であり、そしてCに共有結合した炭素原子を含有する;Rは、Cに共有結合した炭素原子を含有する;nは、整数である;R、R、RおよびRの各出現例は、生体適合性基であり、そして別個に、水素または有機部分である;そしてnの括弧内構造の各出現例について、R、R、R、R、RおよびRの少なくとも1個は、オキシム形成に適当なカルボニル基を含有する、
結合体。
【請求項12】
前記担体が、生分解性で生体適合性のポリケタールであり、ここで、該ポリケタール繰り返し構造単位の少なくともサブユニットが、以下の化学構造を有する、請求項1に記載の結合体:
【化4】


ここで、RおよびRの各出現例は、生体適合性基であり、そしてCに共有結合した炭素原子を含有する;Rは、Cに共有結合した炭素原子を含有する;nは、整数である;R、R、RおよびRの各出現例は、生体適合性基であり、そして別個に、水素または有機部分である;そしてnの括弧内構造の各出現例について、R、R、R、R、RおよびRの少なくとも1個は、オキシム形成に適当なカルボニル基を含有する、
結合体。
【請求項13】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、生体活性モディファイヤーである、請求項1に記載の結合体。
【請求項14】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、タンパク質、抗体、抗体断片、ペプチド、抗悪性腫瘍性薬剤、ホルモン、サイトカイン、酵素、酵素基質、受容体配位子、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド、金属錯体、カチオン、アニオン、アミン、複素環、複素環式アミン、芳香族基、脂肪族基、インターカレーター、抗生物質、抗原、免疫モジュレーターおよび抗ウイルス化合物からなる群から選択される、請求項8に記載の結合体。
【請求項15】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、検出可能標識を含む、請求項1に記載の結合体。
【請求項16】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、放射性ドメイン、常磁性ドメイン、超常磁性ドメイン、蛍光ドメインまたは光吸収性構造ドメインを含有する原子または原子群を含む、請求項10に記載の結合体。
【請求項17】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、診断用標識を含む、請求項1に記載の結合体。
【請求項18】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、ガンマシンチグラフィーおよびPET用の放射性医薬品または放射性同位体、磁気共鳴映像法(MRI)用の造影剤、コンピュータ断層撮影法用の造影剤、X線映像法用の造影剤、超音波診断法用の薬剤、中性子活性化用の薬剤、またはX線、超音波、電波、マイクロ波および/または蛍光体を反射、散乱または作用できる部分を含む、請求項12に記載の結合体。
【請求項19】
前記結合体が、水溶性である、請求項1に記載の結合体。
【請求項20】
前記結合体が、生体活性モディファイヤーおよび検出可能標識を含む、請求項1に記載の結合体。
【請求項21】
前記担体が、直鎖高分子、分枝高分子、球状高分子、グラフト共重合体、櫛形共重合体、ナノ粒子または脂質ベース担体である、請求項1に記載の結合体。
【請求項22】
前記脂質ベース担体が、リポソームである、請求項16に記載の結合体。
【請求項23】
構造RN1N2N−O−Lを有する化合物;ここで、RN1およびRN2は、別個に、水素、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であるか、または窒素保護基であるか、またはそれらが結合する窒素と一緒になって、置換または非置換複素環またはヘテロアリール部分を形成する;そしてLは、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり、モディファイヤーと共有結合するように改造された官能基を含有する、化合物。
【請求項24】
が、構造-(CRL1L2−Q−を有する部分であり、ここで、pが、0〜6の整数であり、RL1およびRL2が、別個に、水素、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であるか、またはWRW1であり、ここで、Wが、O、S、NH、CO、SO、COO、CONHであり、そしてRW1が、水素、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であり、そしてQが、モディファイヤーと共有結合するように改造された官能基を含有する、請求項24に記載の化合物。
【請求項25】
が、-(CHであり、ここで、pが、0〜5の整数であり、そしてQが、以下の構造を有するスクシンイミジルエステル部分である、請求項25に記載の化合物:
【化5】

【請求項26】
が、-(CHp1−CH(OH)CHNH−であり、ここで、pが、1〜5の整数であり、そしてQが、以下の構造を有するマレイミジル部分である、請求項25に記載の化合物:
【化6】


ここで、pは、1〜5の整数である、
化合物。
【請求項27】
N1N2N−が、以下の構造を有する部分である、請求項24に記載の化合物:
【化7】

【請求項28】
以下の構造を有する、化合物:
【化8】


ここで、Mは、モディファイヤーである;LM1は、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝のC0〜12アルキリデンまたはC0〜12アルケニリデンであり、ここで、2個までの非隣接メチレン単位は、別個に、必要に応じて、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、SまたはNRZ1で置換されている;ここで、RZ1およびRZ2の各出現例は、別個に、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルである;RN1およびRN2は、別個に、水素、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であるか、または窒素保護基であるか、またはそれらが結合する窒素と一緒になって、置換または非置換複素環またはヘテロアリール部分を形成する、
化合物。
【請求項29】
M1が、NHSエステル架橋剤を含み、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項29に記載の化合物:
【化9】


ここで、pは、0〜5である、
化合物。
【請求項30】
が、マレイミド架橋剤を含み、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項29に記載の化合物:
【化10】


ここで、pおよびpは、別個に、1〜5の整数である、
化合物。
【請求項31】
N1N2N−が、以下の構造を有する部分である、請求項29、30または31に記載の化合物:
【化11】

【請求項32】
結合体を調製する方法であって、該結合体は、以下の構造を有する部分の1個またはそれ以上の出現例で置換された担体を含有する:
【化12】


ここで、Mの各出現例は、別個に、モディファイヤーである;そして
の各出現例は、別個に、オキシム含有リンカーである;
該方法は、以下の工程を包含する:
担体を提供する工程;
1種またはそれ以上のモディファイヤーを提供する工程;
以下の構造を有する1種またはそれ以上の化合物を提供する工程:RN1N2N−O−L;ここで、RN1およびRN2は、別個に、水素、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であるか、または窒素保護基であるか、または一緒になって、置換または非置換脂環族、アリールまたはヘテロアリール部分を形成する;そしてLの各出現例は、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり、モディファイヤーと共有結合するように改造された官能基を含有する;および
少なくとも1個の-O−NRN1N2部分がオキシム結合を介して該担体と共有結合する適当な条件下にて、構造RN1N2N−O−Lの1種またはそれ以上の化合物を該1種またはそれ以上のモディファイヤーと反応させて、それにより、該結合体を生成する工程。
【請求項33】
結合体を調製する方法であって、該結合体は、以下の構造を有する部分の1個またはそれ以上の出現例で置換された担体を含有する:
【化13】


ここで、Mの各出現例は、別個に、モディファイヤーである;そして
の各出現例は、別個に、オキシム含有リンカーである;
該方法は、以下の工程を包含する:
担体を提供する工程;
以下の構造を有する1種またはそれ以上の化合物を提供する工程:
【化14】


ここで、Mは、モディファイヤーである;LM1は、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝のC0〜12アルキリデンまたはC0〜12アルケニリデンであり、ここで、2個までの非隣接メチレン単位は、別個に、必要に応じて、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、SまたはNRZ1で置換されている;ここで、RZ1およびRZ2の各出現例は、別個に、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルである;RN1およびRN2は、別個に、水素、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であるか、または窒素保護基であるか、またはそれらが結合する窒素と一緒になって、置換または非置換複素環またはヘテロアリール部分を形成する;および
少なくとも1個の-O−NRN1N2部分がオキシム結合を介して該担体と共有結合する適当な条件下にて、該担体を以下の構造の該1種またはそれ以上の化合物と反応させて、それにより、該結合体を生成する工程:
【化15】

【請求項34】
N1およびRN2が、それぞれ、水素である、請求項32または33に記載の方法。
【請求項35】
構造RN1N2N−O−Lの前記1種またはそれ以上の化合物において;RN1およびRN2の少なくとも1個が、窒素保護基である;そして前記方法が、さらに、構造RN1N2N−O−Lを有する該1種またはそれ以上の化合物を、前記担体と反応させる前に、加水分解して、構造RN1N2N−O−Lを有する1種またはそれ以上の化合物を形成する工程を包含する、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
構造RN1N2N−O−Lの前記1種またはそれ以上の化合物において;RN1N2N−が、構造CHCHOC(CH)=N−を有する;そして該1種またはそれ以上の化合物が、以下の構造を有する、請求項35に記載の方法:
【化16】

【請求項37】
以下の構造の前記1種またはそれ以上の化合物において:
【化17】


N1およびRN2の少なくとも1個が、窒素保護基である;そして前記方法が、さらに、以下の構造を有する化合物を、前記担体と反応させる前に、加水分解して:
【化18】


以下の構造を有する1種またはそれ以上の化合物を形成する工程:
【化19】


を包含する、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
以下の構造の前記1種またはそれ以上の化合物において:
【化20】


N1N2N−が、構造CHCHOC(CH)=N−を有する;そして該1種またはそれ以上の化合物が、以下の構造を有する、請求項37に記載の方法:
【化21】

【請求項39】
前記担体が、生分解性で生体適合性のポリアセタールであり、ここで、該ポリアセタール繰り返し構造単位の少なくともサブユニットが、以下の化学構造を有する、請求項32または33に記載の方法:
【化22】


ここで、nの括弧内構造の各出現例について、RおよびRの一方は、水素であり、そして他方は、生体適合性基であり、そしてCに共有結合した炭素原子を含有する;Rは、Cに共有結合した炭素原子を含有する;nは、整数である;R、R、RおよびRの各出現例は、生体適合性基であり、そして別個に、水素または有機部分である;そしてnの括弧内構造の各出現例について、R、R、R、R、RおよびRの少なくとも1個は、アルデヒド部分を含有する、
方法。
【請求項40】
前記担体が、生分解性で生体適合性のポリケタールであり、ここで、該ポリケタール繰り返し構造単位の少なくともサブユニットが、以下の化学構造を有する、請求項32または33に記載の方法:
【化23】


ここで、RおよびRの各出現例は、生体適合性基であり、そしてCに共有結合した炭素原子を含有する;Rは、Cに共有結合した炭素原子を含有する;nは、整数である;R、R、RおよびRの各出現例は、生体適合性基であり、そして別個に、水素または有機部分である;そしてnの括弧内構造の各出現例について、R、R、R、R、RおよびRの少なくとも1個は、アルデヒド部分を含有する、
方法。
【請求項41】
請求項1に記載の結合体と薬学的に適当な担体または希釈剤とを含有する、組成物。
【請求項42】
有効量の治療薬と会合された請求項1に記載の結合体を含有する組成物;ここで、該治療薬は、該結合体マトリックスに取り込まれ、そして一定時間にわたって該マトリックスを分解するか該マトリックスから該治療薬を拡散することにより、該結合体から放出される、
組成物。
【請求項43】
前記結合体が、さらに、診断薬と会合されている、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
治療が必要な患者に投与する方法であって、該方法は、該患者に、適当な治療薬の有効量を投与する工程を包含する;ここで、該治療薬は、請求項1に記載の結合体と会合され、そして一定時間にわたって該マトリックスを分解するか該マトリックスから該治療薬を拡散することにより、該結合体から放出される、
方法。
【請求項45】
前記治療薬が、前記治療薬を取り込む前記結合体マトリックスを移植することにより、局所的に送達される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記治療薬が、以下からなる群から選択される、請求項44に記載の方法:ビタミン、抗エイズ物質、抗癌物質、抗生物質、免疫抑制薬、抗ウイルス物質、酵素阻害剤、神経トキシン、オピオイド、催眠薬、抗ヒスタミン剤、潤滑剤、精神安定薬、抗痙攣薬、筋肉弛緩薬および抗パーキンソン物質、抗痙攣薬および筋肉収縮薬(チャネル遮断薬、縮瞳薬および抗コリン薬を含めて)、抗緑内障化合物、抗寄生虫および/または抗原生動物化合物、細胞−細胞外マトリックス相互作用のモジュレーター(細胞成長阻害剤および抗接着分子を含めて)、血管拡張薬、DNA、RNAまたはタンパク質合成の阻害剤、降圧薬、鎮痛薬、解熱薬、ステロイド性および非ステロイド性抗炎症薬、抗血管原性因子、抗分泌因子、抗凝血薬および/または抗血栓薬、局所麻酔薬、眼薬、プロスタグランジン、抗うつ薬、抗精神病物質、制吐薬、造影剤。
【請求項47】
さらに、前記治療薬と共に、以下からなる群から選択される追加生体活性化合物を投与する工程を包含する、請求項44に記載の方法:ビタミン、抗エイズ物質、抗癌物質、抗生物質、免疫抑制薬、抗ウイルス物質、酵素阻害剤、神経トキシン、オピオイド、催眠薬、抗ヒスタミン剤、潤滑剤、精神安定薬、抗痙攣薬、筋肉弛緩薬および抗パーキンソン物質、抗痙攣薬および筋肉収縮薬(チャネル遮断薬、縮瞳薬および抗コリン薬を含めて)、抗緑内障化合物、抗寄生虫および/または抗原生動物化合物、細胞−細胞外マトリックス相互作用のモジュレーター(細胞成長阻害剤および抗接着分子を含めて)、血管拡張薬、DNA、RNAまたはタンパク質合成の阻害剤、降圧薬、鎮痛薬、解熱薬、ステロイド性および非ステロイド性抗炎症薬、抗血管原性因子、抗分泌因子、抗凝血薬および/または抗血栓薬、局所麻酔薬、眼薬、プロスタグランジン、抗うつ薬、抗精神病物質、制吐薬、造影剤、およびそれらの組合せ。
【請求項48】
前記結合体が、さらに、診断用標識を含むかそれと会合している、請求項44に記載の方法。
【請求項49】
前記診断用標識が、以下からなる群から選択される、請求項48に記載の方法:ガンマシンチグラフィーおよびPET用の放射性医薬品または放射性同位体、磁気共鳴映像法(MRI)用の造影剤、コンピュータ断層撮影法用の造影剤、X線映像法用の造影剤、超音波診断法用の薬剤、中性子活性化用の薬剤、またはX線、超音波、電波、マイクロ波および蛍光体を反射、散乱または作用できる部分。
【請求項50】
前記結合体が、さらに、インビボでモニターされる、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
動物に、請求項1に記載の結合体を投与する方法であって、該結合体の水性処方を調製する工程および該動物に該処方を非経口的に注射する工程を包含する、方法。
【請求項52】
前記結合体が、生体活性モディファイヤーを含有する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記結合体が、検出可能モディファイヤーを含有する、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
動物に、請求項1に記載の結合体を投与する方法であって、該結合体を含有する移植片を作製する工程および該動物に該移植片を移植する工程を包含する、方法。
【請求項55】
前記移植片が、生分解性ゲルマトリックスである、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
治療が必要な動物を治療する方法であって、請求項51または54に記載の結合体を投与する工程を包含し、ここで、該結合体は、生体活性成分と会合されている、方法。
【請求項57】
治療が必要な動物を治療する方法であって、請求項51または54に記載の結合体を投与する工程を包含し、ここで、該結合体は、生体活性モディファイヤーを含有する、方法。
【請求項58】
前記生体活性成分が、遺伝子ベクターである、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
動物において免疫応答を誘発する方法であって、請求項51または54に記載の結合体を投与する工程を包含し、ここで、該結合体は、抗原モディファイヤーを含有する、方法。
【請求項60】
動物における疾患を診断する方法であって、該方法は、以下の工程を包含する:
請求項51または54に記載の結合体を投与する工程であって、ここで、該結合体は、検出可能モディファイヤーを含有する;および
該検出可能モディファイヤーを検出する工程。
【請求項61】
前記検出可能モディファイヤーを検出する工程が、非観血的に実行される、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記検出可能モディファイヤーを検出する工程が、適当に撮像装置を使用して、実行される、請求項61に記載の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造を有する部分の1個またはそれ以上の出現例で置換された担体を含有する、結合体:
【化1】


ここで、Mの各出現例は、別個に、モディファイヤーである;そして
の各出現例は、別個に、オキシム含有リンカーである、
結合体。
【請求項2】
の各出現例が、別個に、以下の構造を有する部分である、請求項1に記載の結合体:
【化2】


ここで、LM1の各出現例は、別個に、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝のC0〜12アルキリデンまたはC0〜12アルケニリデン部分であり、ここで、2個までの非隣接メチレン単位は、別個に、必要に応じて、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、SまたはNRZ1で置換されている;ここで、RZ1およびRZ2の各出現例は、別個に、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルである、
結合体。
【請求項3】
M1の1個またはそれ以上の出現例が、別個に、マレイミド含有またはN−ヒドロキシスクシンイミド含有架橋剤を含む、請求項2に記載の結合体。
【請求項4】
M1の1個またはそれ以上の出現例が、別個に、4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート、m−マレイミドベンゾイルまたは4−(p−マレイミドフェニル)ブチレート架橋剤を含む、請求項3に記載の結合体。
【請求項5】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、生分解性結合を含むか、または該生分解性結合を介して、前記担体に結合されている、請求項1に記載の結合体。
【請求項6】
前記生分解性結合が、アセタール結合、ケタール結合、アミド結合、エステル結合、チオエステル結合、エナミン結合、イミン結合、イミド結合、ジチオ結合およびホスホエステル結合からなる群から選択される、請求項4に記載の結合体。
【請求項7】
前記担体が、親水性生分解性重合体であり、該親水性生分解性重合体が、炭水化物、グリコ多糖類、糖脂質、複合糖質、ポリアセタール、ポリケタール、およびそれらの誘導体からなる群から選択される、請求項1に記載の結合体。
【請求項8】
前記担体が、天然に存在する直鎖または分枝の生分解性で生体適合性のホモ多糖類であり、該ホモ多糖類が、セルロース、アミロース、デキストラン、レバン、フコイダン、カラゲナン、イヌリン、ペクチン、アミロペクチン、グリコーゲンおよびリキセナンからなる群から選択される、請求項1に記載の結合体。
【請求項9】
前記担体が、天然に存在する直鎖または分枝の生分解性で生体適合性のヘテロ多糖類であり、該ヘテロ多糖類が、アガロース、ヒルロナン、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、アルギン酸およびヘパリンからなる群から選択される、請求項1に記載の結合体。
【請求項10】
前記担体が、親水性重合体であり、該親水性重合体が、ポリアクリレート、ポリビニル重合体、ポリエステル、ポリオルトエステル、ポリアミド、ポリペプチド、およびそれらの誘導体からなる群から選択される、請求項1に記載の結合体。
【請求項11】
前記担体が、生分解性で生体適合性のポリアセタールであり、ここで、該ポリアセタール繰り返し構造単位の少なくともサブユニットが、以下の化学構造を有する、請求項1に記載の結合体:
【化3】


ここで、nの括弧内構造の各出現例について、RおよびRの一方は、水素であり、そして他方は、生体適合性基であり、そしてCに共有結合した炭素原子を含有する;Rは、Cに共有結合した炭素原子を含有する;nは、整数である;R、R、RおよびRの各出現例は、生体適合性基であり、そして別個に、水素または有機部分である;そしてnの括弧内構造の各出現例について、R、R、R、R、RおよびRの少なくとも1個は、オキシム形成に適当なカルボニル基を含有する、
結合体。
【請求項12】
前記担体が、生分解性で生体適合性のポリケタールであり、ここで、該ポリケタール繰り返し構造単位の少なくともサブユニットが、以下の化学構造を有する、請求項1に記載の結合体:
【化4】


ここで、RおよびRの各出現例は、生体適合性基であり、そしてCに共有結合した炭素原子を含有する;Rは、Cに共有結合した炭素原子を含有する;nは、整数である;R、R、RおよびRの各出現例は、生体適合性基であり、そして別個に、水素または有機部分である;そしてnの括弧内構造の各出現例について、R、R、R、R、RおよびRの少なくとも1個は、オキシム形成に適当なカルボニル基を含有する、
結合体。
【請求項13】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、生体活性モディファイヤーである、請求項1に記載の結合体。
【請求項14】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、タンパク質、抗体、抗体断片、ペプチド、抗悪性腫瘍性薬剤、ホルモン、サイトカイン、酵素、酵素基質、受容体配位子、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド、金属錯体、カチオン、アニオン、アミン、複素環、複素環式アミン、芳香族基、脂肪族基、インターカレーター、抗生物質、抗原、免疫モジュレーターおよび抗ウイルス化合物からなる群から選択される、請求項13に記載の結合体。
【請求項15】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、検出可能標識を含む、請求項1に記載の結合体。
【請求項16】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、放射性ドメイン、常磁性ドメイン、超常磁性ドメイン、蛍光ドメインまたは光吸収性構造ドメインを含有する原子または原子群を含む、請求項15に記載の結合体。
【請求項17】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、診断用標識を含む、請求項1に記載の結合体。
【請求項18】
Mの1個またはそれ以上の出現例が、ガンマシンチグラフィーおよびPET用の放射性医薬品または放射性同位体、磁気共鳴映像法(MRI)用の造影剤、コンピュータ断層撮影法用の造影剤、X線映像法用の造影剤、超音波診断法用の薬剤、中性子活性化用の薬剤、またはX線、超音波、電波、マイクロ波および/または蛍光体を反射、散乱または作用できる部分を含む、請求項17に記載の結合体。
【請求項19】
前記結合体が、水溶性である、請求項1に記載の結合体。
【請求項20】
前記結合体が、生体活性モディファイヤーおよび検出可能標識を含む、請求項1に記載の結合体。
【請求項21】
前記担体が、直鎖高分子、分枝高分子、球状高分子、グラフト共重合体、櫛形共重合体、ナノ粒子または脂質ベース担体である、請求項1に記載の結合体。
【請求項22】
前記脂質ベース担体が、リポソームである、請求項21に記載の結合体。
【請求項23】
構造RN1N2N−O−Lを有する化合物;ここで、RN1およびRN2は、別個に、水素、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であるか、または窒素保護基であるか、またはそれらが結合する窒素と一緒になって、置換または非置換複素環またはヘテロアリール部分を形成する;そしてLは、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり、モディファイヤーと共有結合するように改造された官能基を含有する、化合物。
【請求項24】
が、構造-(CRL1L2−Q−を有する部分であり、ここで、pが、0〜6の整数であり、RL1およびRL2が、別個に、水素、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であるか、またはWRW1であり、ここで、Wが、O、S、NH、CO、SO、COO、CONHであり、そしてRW1が、水素、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアルキルヘテロアリール部分であり、そしてQが、モディファイヤーと共有結合するように改造された官能基を含有する、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
が、-(CHであり、ここで、pが、0〜5の整数であり、そしてQが、以下
の構造を有するスクシンイミジルエステル部分である、請求項24に記載の化合物:
【化5】

【請求項26】
が、−(CHp1−CH(OH)CHNH−であり、ここで、pが、1〜5の整数であり、そしてQが、以下の構造を有するマレイミジル部分である、請求項23に記載の化合物:
【化6】


ここで、pは、1〜5の整数である、
化合物。
【請求項27】
N1N2N−が、以下の構造を有する部分である、請求項23に記載の化合物:
【化7】

【請求項28】
以下の構造を有する、化合物:
【化8】


ここで、Mは、モディファイヤーである;LM1は、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝のC0〜12アルキリデンまたはC0〜12アルケニリデンであり、ここで、2個までの非隣接メチレン単位は、別個に、必要に応じて、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、SまたはNRZ1で置換されている;ここで、RZ1およびRZ2の各出現例は、別個に、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルである;RN1およびRN2は、別個に、水素、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であるか、または窒素保護基であるか、またはそれらが結合する窒素と一緒になって、置換または非置換複素環またはヘテロアリール部分を形成する、
化合物。
【請求項29】
M1が、NHSエステル架橋剤を含み、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項28に記載の化合物:
【化9】


ここで、pは、0〜5である、
化合物。
【請求項30】
M1が、マレイミド架橋剤を含み、そして前記化合物が、以下の構造を有する、請求項28に記載の化合物:
【化10】


ここで、pおよびpは、別個に、1〜5の整数である、
化合物。
【請求項31】
N1N2N−が、以下の構造を有する部分である、請求項28、29、または30に記載の化合物:
【化11】

【請求項32】
結合体を調製する方法であって、該結合体は、以下の構造を有する部分の1個またはそれ以上の出現例で置換された担体を含有する:
【化12】


ここで、Mの各出現例は、別個に、モディファイヤーである;そして
の各出現例は、別個に、オキシム含有リンカーである;
該方法は、以下の工程を包含する:
担体を提供する工程;
1種またはそれ以上のモディファイヤーを提供する工程;
以下の構造を有する1種またはそれ以上の化合物を提供する工程:RN1N2N−O−L;ここで、RN1およびRN2は、別個に、水素、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であるか、または窒素保護基であるか、または一緒になって、置換または非置換脂環族、アリールまたはヘテロアリール部分を形成する;そしてLの各出現例は、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であり、モディファイヤーと共有結合するように改造された官能基を含有する;および
少なくとも1個の-O−NRN1N2部分がオキシム結合を介して該担体と共有結合する適当な条件下にて、構造RN1N2N−O−Lの1種またはそれ以上の化合物を該担体および1種またはそれ以上のモディファイヤーと反応させて、それにより、該結合体を生成する工程。
【請求項33】
結合体を調製する方法であって、該結合体は、以下の構造を有する部分の1個またはそれ以上の出現例で置換された担体を含有する:
【化13】


ここで、Mの各出現例は、別個に、モディファイヤーである;そして
の各出現例は、別個に、オキシム含有リンカーである;
該方法は、以下の工程を包含する:
担体を提供する工程;
以下の構造を有する1種またはそれ以上の化合物を提供する工程:
【化14】


ここで、LM1は、置換または非置換、環式または非環式、直鎖または分枝のC0〜12アルキリデンまたはC0〜12アルケニリデン部分であり、ここで、2個までの非隣接メチレン単位は、別個に、必要に応じて、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、SまたはNRZ1で置換されている;ここで、RZ1およびRZ2の各出現例は、別個に、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルである;RN1およびRN2は、別個に、水素、脂肪族、脂環族、ヘテロ脂肪族、複素環、アリールまたはヘテロアリール部分であるか、または窒素保護基であるか、またはそれらが結合する窒素と一緒になって、置換または非置換複素環またはヘテロアリール部分を形成する;および
少なくとも1個の-O−NRN1N2部分がオキシム結合を介して該担体と共有結合する適当な条件下にて、該担体を以下の構造の該1種またはそれ以上の化合物と反応させて、それにより、該結合体を生成する工程:
【化15】

【請求項34】
N1およびRN2が、それぞれ、水素である、請求項32または33に記載の方法。
【請求項35】
構造RN1N2N−O−Lの前記1種またはそれ以上の化合物において;RN1およびRN2の少なくとも1個が、窒素保護基である;そして前記方法が、さらに、構造HN−O−Lを有する該1種またはそれ以上の化合物を、前記担体と反応させる前に、加水分解して、構造RN1N2N−O−Lを有する1種またはそれ以上の化合物を形成する工程を包含する、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
構造RN1N2N−O−Lの前記1種またはそれ以上の化合物において;RN1N2N−が、構造CHCHOC(CH)=N−を有する;そして該1種またはそれ以上の化合物が、以下の構造を有する、請求項35に記載の方法:
【化16】

【請求項37】
以下の構造の前記1種またはそれ以上の化合物において:
【化17】


N1およびRN2の少なくとも1個が、窒素保護基である;そして前記方法が、さらに、以下の構造を有する化合物を、前記担体と反応させる前に、加水分解して:
【化18】


以下の構造を有する1種またはそれ以上の化合物を形成する工程:
【化19】


を包含する、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
以下の構造の前記1種またはそれ以上の化合物において:
【化20】


N1N2N−が、構造CHCHOC(CH)=N−を有する;そして該1種またはそれ以上の化合物が、以下の構造を有する、請求項37に記載の方法:
【化21】

【請求項39】
前記担体が、生分解性で生体適合性のポリアセタールであり、ここで、該ポリアセタール繰り返し構造単位の少なくともサブユニットが、以下の化学構造を有する、請求項32または33に記載の方法:
【化22】


ここで、nの括弧内構造の各出現例について、RおよびRの一方は、水素であり、そして他方は、生体適合性基であり、そしてCに共有結合した炭素原子を含有する;Rは、Cに共有結合した炭素原子を含有する;nは、整数である;R、R、RおよびRの各出現例は、生体適合性基であり、そして別個に、水素または有機部分である;そしてnの括弧内構造の各出現例について、R、R、R、R、RおよびRの少なくとも1個は、アルデヒド部分を含有する、
方法。
【請求項40】
前記担体が、生分解性で生体適合性のポリケタールであり、ここで、該ポリケタール繰り返し構造単位の少なくともサブユニットが、以下の化学構造を有する、請求項32または33に記載の方法:
【化23】


ここで、RおよびRの各出現例は、生体適合性基であり、そしてCに共有結合した炭素原子を含有する;Rは、Cに共有結合した炭素原子を含有する;nは、整数である;R、R、RおよびRの各出現例は、生体適合性基であり、そして別個に、水素または有機部分である;そしてnの括弧内構造の各出現例について、R、R、R、R、RおよびRの少なくとも1個は、アルデヒド部分を含有する、
方法。
【請求項41】
請求項1に記載の結合体と薬学的に適当な担体または希釈剤とを含有する、組成物。
【請求項42】
有効量の治療薬と会合された請求項1に記載の結合体を含有する組成物;ここで、該治療薬は、該結合体マトリックスに取り込まれ、そして一定時間にわたって該マトリックスを分解するか該マトリックスから該治療薬を拡散することにより、該結合体から放出される、
組成物。
【請求項43】
前記結合体が、さらに、診断薬と会合されている、請求項42に記載の組成物。
【請求項44】
治療が必要な患者に投与する方法であって、該方法は、該患者に、適当な治療薬の有効量を投与する工程を包含する;ここで、該治療薬は、請求項1に記載の結合体と会合され、そして一定時間にわたって前記結合体化マトリックスを分解するか該マトリックスから該治療薬を拡散することにより、該結合体から放出される、
方法。
【請求項45】
前記治療薬が、前記治療薬を取り込む前記結合体マトリックスを移植することにより、局所的に送達される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記治療薬が、以下からなる群から選択される、請求項44に記載の方法:ビタミン、抗エイズ物質、抗癌物質、抗生物質、免疫抑制薬、抗ウイルス物質、酵素阻害剤、神経トキシン、オピオイド、催眠薬、抗ヒスタミン剤、潤滑剤、精神安定薬、抗痙攣薬、筋肉弛緩薬および抗パーキンソン物質、抗痙攣薬および筋肉収縮薬(チャネル遮断薬、縮瞳薬および抗コリン薬を含めて)、抗緑内障化合物、抗寄生虫および/または抗原生動物化合物、細胞−細胞外マトリックス相互作用のモジュレーター(細胞成長阻害剤および抗接着分子を含めて)、血管拡張薬、DNA、RNAまたはタンパク質合成の阻害剤、降圧薬、鎮痛薬、解熱薬、ステロイド性および非ステロイド性抗炎症薬、抗血管原性因子、抗分泌因子、抗凝血薬および/または抗血栓薬、局所麻酔薬、眼薬、プロスタグランジン、抗うつ薬、抗精神病物質、制吐薬、造影剤。
【請求項47】
さらに、前記治療薬と共に、以下からなる群から選択される追加生体活性化合物を投与する工程を包含する、請求項44に記載の方法:ビタミン、抗エイズ物質、抗癌物質、抗生物質、免疫抑制薬、抗ウイルス物質、酵素阻害剤、神経トキシン、オピオイド、催眠薬、抗ヒスタミン剤、潤滑剤、精神安定薬、抗痙攣薬、筋肉弛緩薬および抗パーキンソン物質、抗痙攣薬および筋肉収縮薬(チャネル遮断薬、縮瞳薬および抗コリン薬を含めて)、抗緑内障化合物、抗寄生虫および/または抗原生動物化合物、細胞−細胞外マトリックス相互作用のモジュレーター(細胞成長阻害剤および抗接着分子を含めて)、血管拡張薬、DNA、RNAまたはタンパク質合成の阻害剤、降圧薬、鎮痛薬、解熱薬、ステロイド性および非ステロイド性抗炎症薬、抗血管原性因子、抗分泌因子、抗凝血薬および/または抗血栓薬、局所麻酔薬、眼薬、プロスタグランジン、抗うつ薬、抗精神病物質、制吐薬、造影剤、およびそれらの組合せ。
【請求項48】
前記結合体が、さらに、診断用標識を含むかそれと会合している、請求項44に記載の方法。
【請求項49】
前記診断用標識が、以下からなる群から選択される、請求項48に記載の方法:ガンマシンチグラフィーおよびPET用の放射性医薬品または放射性同位体、磁気共鳴映像法(MRI)用の造影剤、コンピュータ断層撮影法用の造影剤、X線映像法用の造影剤、超音波診断法用の薬剤、中性子活性化用の薬剤、またはX線、超音波、電波、マイクロ波および蛍光体を反射、散乱または作用できる部分。
【請求項50】
前記結合体が、さらに、インビボでモニターされる、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
動物に、請求項1に記載の結合体を投与する方法であって、該結合体の水性処方を調製する工程および該動物に該処方を非経口的に注射する工程を包含する、方法。
【請求項52】
前記結合体が、生体活性モディファイヤーを含有する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記結合体が、検出可能モディファイヤーを含有する、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
動物に、請求項1に記載の結合体を投与する方法であって、該結合体を含有する移植片を作製する工程および該動物に該移植片を移植する工程を包含する、方法。
【請求項55】
前記移植片が、生分解性ゲルマトリックスである、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
治療が必要な動物を治療する方法であって、請求項51または54に記載の結合体を投与する工程を包含し、ここで、該結合体は、生体活性成分と会合されている、方法。
【請求項57】
治療が必要な動物を治療する方法であって、請求項51または54に記載の結合体を投与する工程を包含し、ここで、該結合体は、生体活性モディファイヤーを含有する、方法。
【請求項58】
前記生体活性成分が、遺伝子ベクターである、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
動物において免疫応答を誘発する方法であって、請求項51または54に記載の結合体を投与する工程を包含し、ここで、該結合体は、抗原モディファイヤーを含有する、方法。
【請求項60】
動物における疾患を診断する方法であって、該方法は、以下の工程を包含する:
請求項51または54に記載の結合体を投与する工程であって、ここで、該結合体は、検出可能モディファイヤーを含有する;および
該検出可能モディファイヤーを検出する工程。
【請求項61】
前記検出可能モディファイヤーを検出する工程が、非観血的に実行される、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記検出可能モディファイヤーを検出する工程が、適当に撮像装置を使用して、実行される、請求項61に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2006−507232(P2006−507232A)
【公表日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−523606(P2004−523606)
【出願日】平成15年7月18日(2003.7.18)
【国際出願番号】PCT/US2003/022584
【国際公開番号】WO2004/009082
【国際公開日】平成16年1月29日(2004.1.29)
【出願人】(592017633)ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション (177)
【Fターム(参考)】