説明

オピオイド受容体アンタゴニストとしてのジアリールエーテル類

肥満および関連疾患の処置、阻止または改善に有用な、式(I):
【化1】


[式中、X1〜X10、R3’を含むR1〜R7、E、v、y、z、AおよびBは、定義されているとおりである]
で示される化合物、またはその製薬的に許容される塩、溶媒和物、鏡像異性体、ラセミ体、ジアステレオマーもしくは混合物を開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
1、X2、X3、X4、X5、X6、X7、X8、X9およびX10はそれぞれ、C、CHまたはNである。但し、環AまたはBはそれぞれ、窒素原子を2つを超えて有しておらず、
EはOまたはNHであり、
vは1、2または3であり、
1およびR2は、独立して水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、アリール、C3−C8シクロアルキル、−C1−C10アルキルアリール、ヘテロシクリル、−C1−C10アルキルヘテロ環式、−アリールヘテロシクリル、−C3−C8シクロアルキルヘテロシクリル、−C1−C8アルキルC(O)C1−C8アルキル、アリールC(O)C1−C8アルキル−、C3−C8シクロアルキルC(O)(CH2−、−C2−C8アルキルCH(OH)アリール、−C2−C8アルキルCH(OH)シクロアルキル、−C2−C8アルキルCH(OH)ヘテロシクリル、C2−C8アルキルCH(OH)アリール、−C1−C8アルキルC(O)ヘテロ環式、−C1−C8アルキルC(O)アリール、アリールオキシC1−C8アルキル−、ベンズヒドリル、縮合二環式、C1−C8アルキル縮合二環式、フェニルC(O)−、フェニルC(O)C1−C8アルキル−、C1−C8アルコキシC1−C8アルキル−、−CO(O)C1−C8アルキル、−SO21−C8アルキル、−SO21−C10アルキルアリール、−SO21−C8アルキルヘテロ環式、−C1−C8アルキルシクロアルキル、−(CH2C(O)OR8、−(CH2C(O)R8、−(CH2C(O)NR88および−(CH2NSO28から選択され、ここに、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロ環式およびアリール基はそれぞれ、場合によりハロ、C1−C8ハロアルキル、C1−C8チオアルキル、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、−C1−C8アルキルアリール、−C(O)C1−C8アルキル、−CO(O)C1−C8アルキル、−SO21−C8アルキル、−SO21−C8アルキルアリール、−SO21−C8アルキルヘテロ環式、−C1−C8アルキルシクロアルキル、−(CH2C(O)OR8、−(CH2C(O)R8から独立して選択される1〜5つの基で置換されていることもあり、そしてここに、R1およびR2は場合により、互いに、または窒素原子に隣接した1つもしくは2つの原子と一緒になって、4、5、6または7員含窒素ヘテロ環を形成することもあり、該含窒素ヘテロ環は、さらにアミノ、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、アリール、C1−C8アルキルアリール、−C(O)C1−C8アルキル、−CO(O)C1−C8アルキル、ハロ、オキソ、C1−C8ハロアルキルからなる群から選択される置換基を有することができ、そしてここに、R1およびR2は、独立して環Aに結合して、4、5、6または7員含窒素二環式ヘテロ環を形成することができ、該含窒素二環式ヘテロ環は、さらにオキソ、アミノ、−C1−C8アルキル、−C2−C8アルケニル、−C2−C8アルキニル、アリール、−C1−C8アルキルアリール、−C(O)C1−C8アルキル、−CO(O)C1−C8アルキル、ハロおよびC1−C8ハロアルキルからなる群から選択される置換基を有することができ、そしてここに、R1およびR2は同時に水素ではない。但し、vが2であり、R3およびR3’がともに水素またはCH3であり、環AおよびBがともにフェニルであるとき、−NR12基は−NHCH2フェニルではない。また、R1またはR2の一方が−CH2CH2−で置換されていることもあるフェニルまたは−CH2CH2−で置換されていることもあるナフチル、または−CH2CH2−で置換されていることもある5もしくは6員単環式ヘテロ環式芳香族であり、vが1であり、環AおよびBがともにフェニルであるとき、R6およびR7は同時に水素ではない。
また、R3およびR3’は、それぞれ独立して水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、アリール、−C1−C8アルキルシクロアルキルおよび−C1−C8アルキルアリールから選択され、
4およびR5は、それぞれ独立して水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、−C2−C8アルキニル、−C1−C8アルコキシアルキル、C1−C8チオアルキル、ハロ、C1−C8ハロアルキル、−C1−C8アルコキシハロアルキル、アリール、−C1−C8アルキルアリール、−C(O)C1−C8アルキルまたは−C(O)OC1−C8アルキル、−C1−C8アルキルアミノ、−C1−C8アルキルシクロアルキル、−(CH2C(O)C1−C8アルキルおよび(CH2NR88から選択され、ここに、R4またはR5はそれぞれ、炭素原子にてのみ、そのそれぞれの環に結合し、そしてここに、yは0、1、2または3であり、zは0、1、2または3であり、
6およびR7は、それぞれ独立して水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、−C(O)C1−C8アルキル、ヒドロキシ、C1−C8アルコキシ、−SO21−C8アルキル、SO21−C8アルキルアリール、−SO21−C8アルキルヘテロ環式、アリール、−C1−C8アルキルアリール、C3−C7シクロアルキル、−C1−C6アルキルシクロアルキル、−(CH2C(O)R8、−(CH2C(O)NR88および−(CH2NSO28から選択され、ここに、アルキル、アルケニルおよびアリール基はそれぞれ、場合によりC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリールおよびC1−C8アルキルアリールから独立して選択される1〜5つの基で置換されていることもあり、そしてここに、R6およびR7は独立して、互いに、およびそれらが結合している窒素原子とまたは窒素原子に隣接した1つもしくは2つの原子と一緒になって、4、5、6または7員含窒素ヘテロ環を形成することができ、該含窒素ヘテロ環は、場合によりオキソ、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、アリール、−C1−C8アルキルアリール、−C(O)C1−C8アルキル、−CO(O)C1−C8アルキル、ヒドロキシ、C1−C8アルコキシ、−C1−C8アルキルアミン、アミノ、ハロおよびハロアルキルからなる群から選択される置換基を有することもあり、
8は水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C1−C8アルキルアリール、−C(O)C1−C8アルキルまたは−C(O)OC1−C8アルキルであり、そしてここに、nは0、1、2、3または4であり、mは1、2または3である。]
で示される化合物、またはその製薬的に許容される塩、溶媒和物、鏡像異性体、ラセミ体、ジアステレオマーもしくはジアステレオマー混合物。
【請求項2】
環Aがフェニル、ピリジン、ピリミジン、ピラジンおよびピリダジンからなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
環Bがフェニル、ピリジン、ピリミジン、ピラジンおよびピリダジンからなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
環Aがフェニルであり、環Bがピリジニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
環Aがフェニルであり、環Bがピラジニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
環Aがピリジニルであり、環Bがフェニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
環AおよびBがともにピリジニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
環AおよびBがともにフェニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
Eが酸素原子である、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
yが0、1または2であり、R4が、独立して水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フェニルおよびベンジルからなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
zが0、1または2であり、R5が、独立して水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、フェニルおよびベンジルからなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項12】
1およびR2がそれぞれ、独立して水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、フェニル、
【化2】

[式中、nは1、2または3である]
からなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項13】
6およびR7がそれぞれ、独立して水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、フェニルからなる群から選択されるが、但し、R1またはR2の一方が−CH2CH2−で置換されていることもあるフェニルまたは−CH2CH2−で置換されていることもあるナフチル、または−CH2CH2−で置換されていることもある5もしくは6員単環式ヘテロ環式芳香族であり、vが1であり、環Bがフェニルであるとき、R6およびR7が同時に水素ではない、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
Eが酸素原子であり、R6およびR7が、それぞれ水素であるが、但し、R1およびR2が同時に水素ではなく、また、R1またはR2の一方が−CH2CH2−で置換されていることもあるフェニルまたは−CH2CH2−で置換されていることもあるナフチル、または−CH2CH2−で置換されていることもある5もしくは6員単環式ヘテロ環式芳香族であり、vが1であるとき、環Bがフェニルではない、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
vが1または2である、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
vが1である、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
vが2であり、mが1であり、nが1であり、yが0または1であり、そしてzが0または1である、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
以下:
6−{4−[(3−メチル−ブチルアミノ)メチル]フェノキシ}ニコチンアミド
【化3】

5−{2−フルオロ−4−[(3−メチル−ブチルアミノ)メチル]フェノキシ}ピラジン−2−カルボキサミド
【化4】

5−(2−メトキシ−4−ペンチルアミノメチル−フェノキシ)ピラジン−2−カルボキサミド
【化5】

6−(2−フルオロ−4−{[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)エチルアミノ]メチル}フェノキシ)ニコチンアミド
【化6】

6−(2,3−ジフルオロ−4−ペンチルアミノメチル−フェノキシ)ニコチンアミド
【化7】

5−(4−{[2−(4−フルオロ−フェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシ−フェノキシ)ピラジン−2−カルボキサミド
【化8】

5−{4−[(4,4−ジメチル−ペンチルアミノ)メチル]−2−メトキシ−フェノキシ}ピラジン−2−カルボキサミド
【化9】

5−(2−メトキシ−4−{[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)エチルアミノ]メチル}フェノキシ)ピラジン−2−カルボキサミド
【化10】

5−{4−[(3,3−ジメチル−ブチルアミノ)メチル]−2−フルオロ−フェノキシ}ピラジン−2−カルボキサミド
【化11】

5−(2−フルオロ−4−{[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)エチルアミノ]メチル}フェノキシ)ピラジン−2−カルボキサミド
【化12】

6−{2−メチル−4−[(3−メチル−ブチルアミノ)メチル]フェノキシ}ニコチンアミド; メタンスルホン酸塩
【化13】

5−(2−メチル−4−{[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)エチルアミノ]メチル}フェノキシ)ピラジン−2−カルボキサミド
【化14】

6−{4−[(3,3−ジメチル−ブチルアミノ)メチル]−2−フルオロ−6−メトキシ−フェノキシ}ニコチンアミド
【化15】

5−(2−フルオロ−4−ペンチルアミノメチル−フェノキシ)ピラジン−2−カルボキサミド
【化16】

3−クロロ−4−{4−[(3,3−ジメチル−ブチルアミノ)メチル]フェノキシ}ベンズアミド
【化17】

6−(4−{[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)エチルアミノ]メチル}フェノキシ)ニコチンアミド
【化18】

6−{4−[2−(3,3−ジメチル−ブチルアミノ)エチル]−2,6−ジフルオロ−フェノキシ}ニコチンアミド
【化19】

6−{2−クロロ−4−[(3−メチル−ブチルアミノ)メチル]フェノキシ}ニコチンアミド
【化20】

3,5−ジフルオロ−4−{4−[(3−メチル−ブチルアミノ)メチル]フェノキシ}ベンズアミド
【化21】

6−{2,3,6−トリフルオロ−4−[(3−メチル−ブチルアミノ)メチル]フェノキシ}ニコチンアミド
【化22】

6−{2,6−ジフルオロ−4−[(3−メチル−ブチルアミノ)メチル]フェノキシ}ニコチンアミド
【化23】

3−フルオロ−4−{4−[(3−メチル−ブチルアミノ)メチル]フェノキシ}ベンズアミド
【化24】

からなる群から選択される化合物、およびその製薬的に許容される塩または溶媒和物。
【請求項19】
6−{4−[(3−メチル−ブチルアミノ)メチル]フェノキシ}ニコチンアミド
【化25】

またはその製薬的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項20】
6−{4−[(3−メチル−ブチルアミノ)メチル]フェノキシ}ニコチンアミド
【化26】

の塩酸塩。
【請求項21】
5−(4−{[2−(4−フルオロ−フェニル)エチルアミノ]メチル}−2−メトキシ−フェノキシ)ピラジン−2−カルボキサミド
【化27】

またはその製薬的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項22】
5−(2−メトキシ−4−ペンチルアミノメチル−フェノキシ)ピラジン−2−カルボン酸アミド
【化28】

またはその製薬的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項23】
5−(2−メトキシ−4−{[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)エチルアミノ]メチル}フェノキシ)ピラジン−2−カルボキサミド
【化29】

またはその製薬的に許容される塩もしくは溶媒和物。
【請求項24】
6−(2−フルオロ−4−{[2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)エチルアミノ]メチル}フェノキシ)ニコチンアミド; メタンスルホン酸塩。
【化30】

【請求項25】
製薬的に許容される塩が塩酸塩、メタンスルホン酸塩、臭化水素酸塩、硫酸水素塩または酒石酸塩である、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
治療的に有効な量の、請求項1〜24のいずれかに記載の化合物を、担体、希釈剤および/または賦形剤とともに含む、医薬組成物。
【請求項27】
哺乳動物におけるミュー、カッパ、デルタまたはその受容体の組合せ(ヘテロ二量体)をブロックする方法であって、ミュー、カッパ、デルタまたはその受容体の組合せ(ヘテロ二量体)のブロックを必要とする哺乳動物に、受容体をブロックする用量の、請求項1〜24のいずれかに記載の化合物またはその製薬的に許容される塩、鏡像異性体、ラセミ体、ジアステレオマー混合物もしくは溶媒和物を投与することを含む方法。
【請求項28】
肥満および関連疾患を処置し、または阻止する方法であって、治療的に有効な量の式IIの化合物
【化31】

[式中、
1’、X2’、X3’、X4’、X5’、X6’、X7’、X8’、X9’およびX10’はそれぞれ、C、CHまたはNである。但し、環A’またはB’はそれぞれ、窒素原子を2つを超えて有しておらず、
E’はOまたはNHであり、
vは0、1、2または3であり、
1’およびR2’は、独立して水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、アリール、C3−C8シクロアルキル、−C1−C10アルキルアリール、ヘテロシクリル、−C1−C10アルキルヘテロ環式、−アリールヘテロシクリル、−C3−C8シクロアルキルヘテロシクリル、−C1−C8アルキルC(O)C1−C8アルキル、アリールC(O)C1−C8アルキル−、C3−C8シクロアルキルC(O)(CH2−、−C2−C8アルキルCH(OH)アリール、−C2−C8アルキルCH(OH)シクロアルキル、−C2−C8アルキルCH(OH)ヘテロシクリル、C2−C8アルキルCH(OH)アリール、−C1−C8アルキルC(O)ヘテロ環式、−C1−C8アルキルC(O)アリール、アリールオキシC1−C8アルキル−、ベンズヒドリル、縮合二環式、C1−C8アルキル縮合二環式、フェニルC(O)−、フェニルC(O)C1−C8アルキル−、C1−C8アルコキシC1−C8アルキル−、−CO(O)C1−C8アルキル、−SO21−C8アルキル、−SO21−C10アルキルアリール、−SO21−C8アルキルヘテロ環式、−C1−C8アルキルシクロアルキル、−(CH2C(O)OR8、−(CH2C(O)R8、−(CH2C(O)NR88および−(CH2NSO28から選択され、ここに、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、ヘテロ環式およびアリール基はそれぞれ、場合によりハロ、C1−C8ハロアルキル、C1−C8チオアルキル、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリール、−C1−C8アルキルアリール、−C(O)C1−C8アルキル、−CO(O)C1−C8アルキル、−SO21−C8アルキル、−SO21−C8アルキルアリール、−SO21−C8アルキルヘテロ環式、−C1−C8アルキルシクロアルキル、−(CH2C(O)OR8、−(CH2C(O)R8から独立して選択される1〜5つの基で置換されていることもあり、そしてここに、R1’およびR2’は場合により、互いに、または窒素原子に結合している1つもしくは2つの原子と一緒になって、4、5、6または7員含窒素ヘテロ環を形成することもあり、該含窒素ヘテロ環は、さらにアミノ、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、アリール、C1−C8アルキルアリール、−C(O)C1−C8アルキル、−CO(O)C1−C8アルキル、ハロ、オキソ、C1−C8ハロアルキルからなる群から選択される置換基を有することができ、そしてここに、R1’およびR2’は、独立して環A’に結合して、4、5、6または7員含窒素二環式ヘテロ環を形成することができ、該含窒素二環式ヘテロ環は、さらにオキソ、アミノ、−C1−C8アルキル、−C2−C8アルケニル、−C2−C8アルキニル、アリール、−C1−C8アルキルアリール、−C(O)C1−C8アルキル、−CO(O)C1−C8アルキル、ハロおよびC1−C8ハロアルキルからなる群から選択される置換基を有することができる。但し、R1’およびR2’は同時に水素ではなく、また、vが2であり、R3aおよびR3bがともに水素またはCH3であり、環A’およびB’がともにフェニルであるとき、−NR1’2’基は−NHCH2フェニルではなく、また、R1’またはR2’の一方が−CH2CH2−で置換されていることもあるフェニルまたは−CH2CH2−で置換されていることもあるナフチル、または−CH2CH2−で置換されていることもある5もしくは6員単環式ヘテロ環式芳香族であり、vが1であり、環A’およびB’がともにフェニルであるとき、R6’およびR7’は同時に水素ではない。
また、R3aおよびR3bはそれぞれ、独立して水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、アリール、−C1−C8アルキルシクロアルキル、アリールおよび−C1−C8アルキルアリールから選択され、
4’およびR5’はそれぞれ、独立して水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、−C2−C8アルキニル、−C1−C8アルコキシアルキル、C1−C8チオアルキル、ハロ、C1−C8ハロアルキル、−C1−C8アルコキシハロアルキル、アリール、−C1−C8アルキルアリール、−C(O)C1−C8アルキルまたは−C(O)OC1−C8アルキル、−C1−C8アルキルアミノ、−C1−C8アルキルシクロアルキル、−(CH2C(O)C1−C8アルキルおよび−(CH2NR88から選択され、ここに、R4’およびR5’はそれぞれ、炭素原子にてのみ、そのそれぞれの環に結合し、そしてここに、yは0、1、2または3であり、zは0、1、2または3であり、
6’およびR7’はそれぞれ、独立して水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、−C(O)C1−C8アルキル、ヒドロキシ、C1−C8アルコキシ、−SO21−C8アルキル、SO21−C8アルキルアリール、−SO21−C8アルキルヘテロ環式、アリール、−C1−C8アルキルアリール、C3−C7シクロアルキル、−C1−C6アルキルシクロアルキル、−(CH2C(O)R8、−(CH2C(O)NR88および−(CH2NSO28から選択され、ここに、アルキル、アルケニルおよびアリール基はそれぞれ、場合によりC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、アリールおよびC1−C8アルキルアリールから独立して選択される1〜5つの基で置換されていることもあり、そしてここに、R6’およびR7’は、独立して、そしてそれらが結合している窒素原子と一緒になってまたは窒素原子に隣接した1つもしくは2つの原子と一緒になって、4、5、6または7員含窒素ヘテロ環を形成することができ、該含窒素ヘテロ環は、さらにC1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C2−C8アルキニル、フェニル、−C1−C8アルキルアリール、−C(O)C1−C8アルキル、−CO(O)C1−C8アルキル、ヒドロキシ、−C1−C8アルコキシ、ハロおよびハロアルキルからなる群から選択される置換基を有することができ、
8は水素、C1−C8アルキル、C2−C8アルケニル、C1−C8アルキルアリール、−C(O)C1−C8アルキルまたは−C(O)OC1−C8アルキルであり、ここに、nは0、1、2、3または4であり、mは1、2または3である。]
またはその製薬的に許容される塩、溶媒和物、鏡像異性体、ラセミ体、ジアステレオマーもしくは混合物を投与することを含む方法。
【請求項29】
関連疾患が糖尿病、糖尿病性合併症、糖尿病性網膜症、アテローム性動脈硬化症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高血糖症および高リポタンパク血症からなる群から選択される、請求項28記載の方法。
【請求項30】
過敏性腸症候群、吐き気、嘔吐、肥満関連性鬱病、肥満関連性不安、喫煙およびアルコール依存症、性機能不全、薬物乱用、薬物の過剰服用、常習的行動障害、強迫行動および脳卒中などの肥満に関連する疾患を処置し、および/または阻止する方法であって、治療的に有効な量の式IまたはIIの化合物を投与することを含む方法。
【請求項31】
肥満および関連疾患に伴う症状の処置および/または改善のための医薬の製造における、請求項1〜24のいずれかに記載の式Iの化合物、または請求項28記載の式IIの化合物の使用。
【請求項32】
肥満および関連疾患を処置し、および/または阻止する方法であって、治療的に有効な量の式IまたはIIの化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項33】
必要とする患者において食欲を抑制する方法であって、治療的に有効な量の式IまたはIIの化合物の投与を含む方法。
【請求項34】
肥満患者における体重減少に有効な方法であって、有効な量の式Iもしくは式IIの化合物またはその製薬的に許容される塩、溶媒和物、ラセミ体もしくは鏡像異性体の投与を含む方法。
【請求項35】
有効な用量の請求項18記載の化合物の、それを必要とする者への投与を含む、肥満の処置のための該化合物の使用。
【請求項36】
有効な用量の請求項18記載の化合物の、それを必要とする者への投与を含む、体重減少の処置のための該化合物の使用。
【請求項37】
有効な用量の請求項19または20または21または22または23または24記載の化合物の、それを必要とする者への投与を含む、肥満の処置のための該化合物の使用。
【請求項38】
活性成分として請求項1〜24のいずれかに記載の式Iの化合物または請求項28記載の式IIの化合物を含む、肥満および関連疾患に伴う症状の処置および/または改善のための医薬組成物。

【公表番号】特表2006−511474(P2006−511474A)
【公表日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−537682(P2004−537682)
【出願日】平成15年9月17日(2003.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2003/026300
【国際公開番号】WO2004/026305
【国際公開日】平成16年4月1日(2004.4.1)
【出願人】(590005922)イーライ・リリー・アンド・カンパニー (15)
【氏名又は名称原語表記】ELI LILLY AND COMPANY
【Fターム(参考)】