説明

オメガ機能性化ポリマー、ジャンクション機能性化ブロック共重合体、およびラジカル連鎖延長重合

空間的に制御されたバイオ接合部位を有する高分子化合物が述べられる。機能性化は、ラジカル重合、可逆的付加開裂連鎖移動(RAFT)重合のようなもの、によるポリマー鎖の選択的なω末端連鎖延長によって達成される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリマーバイオ接合体を含む化合物であって、前記ポリマー接合体は下記式IAで表わされる化合物。
【化1】

ここで、
nは、ラジカル重合から誘導される第一のポリマー鎖であり、
Eは、連鎖延長残基であり、
j、kおよびlは、それぞれ独立した整数であり、ここでjは0から9の範囲であり、kは≧1であり,lは0から9の範囲であり、和(j+k+l)は≦10であり、
Lは、連結部位であり、
Qは、Lを介してEに共有的に結合する生体分子作用物質であり、前記生体分子作用物質は、治療剤、標的化剤、診断剤、または分析剤であり、
Yは、式−SC(=S)Z、ここでZは活性化基である、を有するチオカルボニルチオ部位であり、
*は、前記チオカルボニルチオ部位Yの切断または誘導体化から誘導される部位であり、
mは、ラジカル重合から誘導される第二のポリマー鎖である。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって、前記Eは式E1に対応する連鎖延長残基であり、前記ポリマー接合体は式IBを有する化合物。
【化2】

Qは、Lを介してR2、R3、またはR2およびR3を含む任意の環に共有的に結合し、
1,R2,R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビルおよび置換へテロハイドロカルビルからなる群から選択され、ここで任意に、R2およびR3は共有環構造中にある。
【請求項3】
請求項1に記載の化合物であって、前記Eは式E2に対応する連鎖延長残基であり、前記ポリマー接合体は式ICを有する化合物。
【化3】

Qは、R5を介してLに共有的に結合し、
1,R2,R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビルおよび置換へテロハイドロカルビルからなる群から選択され、ここで任意に、R2およびR3は共有環構造中にあり、
5は、R2、R3、またはR2およびR3を含む任意の環構造の少なくとも1つからぶら下がる置換基であり、R5置換基は、官能基を含むまたは連結部位Lを介して生体分子作用物質Qに共有的に結合した官能基を含む。
【請求項4】
請求項1に記載の化合物であって、前記Eは式E3に対応する連鎖延長残基であり、前記ポリマー接合体は式IDを有する化合物。
【化4】

Qは、Lを介してR5に共有的に結合し、
1およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビル、および置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、
2およびR3は、1以上の窒素を含む置換または非置換のヘテロ−ハイドロカルビル環構造の中にあり、
5は、官能基を含む、または連結部位Lを介して生体分子作用物質Qに共有的に結合した官能基を含む。
【請求項5】
1乃至4のいずれか1項に記載の化合物であって、前記ポリマー接合体の前記連鎖延長残基Eは、一級アミンを含むモノマーのラジカル重合から誘導される化合物。
【請求項6】
1乃至4のいずれか1項に記載の化合物であって、前記ポリマー接合体の前記連鎖延長残基Eは、二級アミンを含むモノマーのラジカル重合から誘導される化合物。
【請求項7】
1乃至4のいずれか1項に記載の化合物であって、前記ポリマー接合体の前記連鎖延長残基Eは、一級アミンまたは二級アミンを含むモノマーのラジカル重合から誘導され、前記生体分子作用物質Qは、連結部位Lを介して一級アミンまたは二級アミンに共有的に結合する化合物。
【請求項8】
式IIAを有するポリマーを含む化合物。
【化5】

ここで、
nは、ラジカル重合から誘導される第一のポリマー鎖であり、
Eは、一級アミンを含む連鎖延長残基であり、
kは、1から10の整数であり、
Yは、式−SC(=S)Z、ここでZは活性化基である、を有するチオカルボニルチオ部位であり、
*は、前記チオカルボニルチオ部位の切断または誘導体化から誘導される部位であり、
mは、ラジカル重合から誘導される第二のポリマー鎖である。
【請求項9】
請求項8に記載の化合物であって、前記Eは式E1を有する連鎖延長残基である化合物。
【化6】

ここで、
1,R2,R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビル、および置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、ここで任意にR2およびR3は共有環構造中にあり、R1,R2,R3およびR4の少なくとも1つは一級アミンを含む。
【請求項10】
式IIAを有するポリマーを含む化合物。
【化7】

nは、ラジカル重合から誘導される第一のポリマー鎖であり、
Eは、式E2を有する連鎖延長残基である。
【化8】

kは、1から10の範囲の整数であり、
Yは、式−SC(=S)Z、ここでZは活性化基である、を有するチオカルボニルチオ部位であり、
*は、前記チオカルボニルチオ部位Yの切断または誘導体化から誘導される部位であり、
mは、ラジカル重合から誘導される第二のポリマー鎖であり、
1,R2,R3およびR4は、それぞれ独立して、水素,ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビルおよび置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、ここで任意に、R2およびR3は共有環構造中にあり、
5は、R2,R3、またはR2およびR3を含む任意の環構造の少なくとも1つからぶら下がる置換基であり、R5置換基は、一級または二級アミンを含む。
【請求項11】
請求項10に記載の化合物であって、前記Eは式E3を有する連鎖延長残基である化合物。
【化9】

1およびR4は、それぞれ独立して、水素,ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビルおよび置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、
2およびR3は、1以上の窒素を含む置換または非置換のヘテロ−ハイドロカルビル環構造の中にあり、
5は、一級または二級アミンを含む置換基である。
【請求項12】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の化合物であって、前記ポリマー接合体は、連鎖移動残基Yを含む化合物。
【請求項13】
請求項12に記載の化合物であって、前記ポリマー鎖は、実質的に単離された形態の巨大分子連鎖移動剤である化合物。
【請求項14】
請求項8乃至11のいずれか1項に記載の化合物であって、前記ポリマーは、連鎖移動残基Yを含む化合物。
【請求項15】
請求項14に記載の化合物であって、前記ポリマー鎖は、実質的に単離された形態の巨大分子連鎖移動剤である化合物。
【請求項16】
実質的に単離された形態の巨大分子連鎖移動剤を含み、前記巨大分子連鎖移動剤は式IIIAを有する化合物。
【化10】

ここで、
nは、ラジカル重合から誘導される第一のポリマー鎖であり、
Eは、連鎖延長残基であり、
kは、1から10の範囲の整数であり、
Yは、式−SC(=S)Z、ここでZは活性化基である、を有するチオカルボニルチオ部位である。
【請求項17】
請求項16に記載の化合物であって、前記Eは式E1を有する連鎖延長残基である化合物。
【化11】

ここで、
1,R2,R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビルおよび置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、ここで任意に、R2およびR3は共有環構造中にある。
【請求項18】
請求項16に記載の化合物であって、前記Eは式E2を有する連鎖延長残基である化合物。
【化12】

ここで、
1,R2,R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビルおよび置換へテロハイドロカルビルからなる群から選択され、ここで任意に、R2およびR3は共有環構造中にあり、
5は、R2,R3、またはR2およびR3を含む任意の環構造の少なくとも1つからぶら下がる置換基であり、R5置換基は官能基を含む。
【請求項19】
請求項16に記載の化合物であって、前記Eは式E3を有する連鎖延長残基である化合物。
【化13】

ここで、
1およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビル、および置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、
2およびR3は、1以上の窒素を含む[置換または非置換の]へテロ−ハイドロカルビル環構造の中にあり、
5は官能基を含む置換基である。
【請求項20】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の化合物であって、前記ポリマー接合体は、前記第一ポリマー鎖Pnにより定義される前記共重合体の第一ブロックAと、前記第二ポリマー鎖Pmにより定義される前記共重合体の第二ブロックBとを含むA−(E*)−Bブロック共重合体接合体を含み、(E*)は前記連鎖延長残基を含む連鎖延長部位を表わす化合物。
【請求項21】
請求項20に記載の化合物であって、前記第二ブロックBは、前記ブロック共重合体接合体の前記第一ブロックAとは異なる化合物。
【請求項22】
請求項8乃至11のいずれか1項に記載の化合物であって、前記ポリマーは、前記第一ポリマー鎖Pnにより定義される前記共重合体の第一ブロックAと、前記第二ポリマー鎖Pmにより定義される前記共重合体の第二ブロックBとを含むA−E−Bブロック共重合体を含む化合物。
【請求項23】
請求項22に記載の化合物であって、前記第二ブロックBは、前記ブロック共重合体の前記第一ブロックAとは異なる化合物。
【請求項24】
式IVAを有するA−(E*)−Bブロック共重合体を含む化合物。
【化14】

ここで
nは、ラジカル重合から誘導され、前記共重合体の第一ブロックAを定義する第一ポリマー鎖であり、
Eは、連鎖延長残基であり、
kは、1から10の範囲内の整数であり、
mは、ラジカル重合から誘導され、前記共重合体の第二ブロックBを定義する第二ポリマー鎖であり、前記第二ブロックBは前記共重合体の前記第一ブロックAとは異なり、
(E*)は、前記延長残基を含む連鎖延長部位を表わす。
【請求項25】
請求項24に記載の化合物であって、前記Eは式E1を有する連鎖延長残基である化合物。
【化15】

ここで、
1,R2,R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、へテロ−ハイドロカルビルおよび置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、ここで任意に、R2およびR3は共有環構造中にある。
【請求項26】
請求項24に記載の化合物であって、前記Eは式E2を有する連鎖延長残基である化合物。
【化16】

ここで、
1,R2,R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、へテロ−ハイドロカルビルおよび置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、ここで任意に、R2およびR3は共有環構造中にあり、
5は、R2、R3、またはR2およびR3を含む任意の環構造の少なくとも1つからぶら下がる置換基であり、R5置換基は官能基を含む。
【請求項27】
請求項24に記載の化合物であって、前記Eは式E3を有する連鎖延長残基である化合物。
【化17】

ここで、
1およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、へテロ−ハイドロカルビルおよび置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、
2およびR3は、1以上の窒素を含む置換または非置換のヘテロ−ハイドロカルビル環構造の中にあり、
5は官能基を含む置換基である。
【請求項28】
請求項24乃至27のいずれか1項に記載の化合物であって、式IVBを有するA−(E*)−B−(E*)−Cブロック共重合体を含む化合物。
【化18】

ここで、
lは、ラジカル重合から誘導され、前記共重合体の第三ブロックCを定義する第三ポリマー鎖であり、
(E*)は、前記延長残基を含む連鎖延長部位である。
【請求項29】
請求項28に記載の化合物であって、前記第三ブロックCは、独立的に、前記ブロック共重合体の前記第一ブロックAおよび前記第二ブロックBのそれぞれと同一または異なる化合物。
【請求項30】
請求項24乃至27のいずれか1項に記載の化合物であって、式IVCを有するA−(E*)−B−(*E)−C−(E*)−Dブロック共重合体を含む化合物。
【化19】

ここで、
lは、ラジカル重合から誘導され、前記共重合体の第三ブロックCを定義する第三ポリマー鎖であり、
kは、ラジカル重合から誘導され、前記共重合体の第四ブロックDを定義する第四ポリマー鎖であり、
(E*)は、前記延長残基を含む連鎖延長部位である。
【請求項31】
請求項30に記載の化合物であって、前記第三ブロックCは、独立的に、前記ブロック共重合体の前記第一ブロックAおよび前記第二ブロックBのそれぞれと同一または異なる化合物。
【請求項32】
請求項30または31のいずれかに記載の化合物であって、前記第四ブロックDは、独立的に、前記ブロック共重合体の前記第一ブロックA、前記第二ブロックB、前記および第三ブロックCのそれぞれと同一または異なる化合物。
【請求項33】
請求項24乃至32のいずれかに記載の化合物であって、連結部位Lを介して前記連鎖延長残基Eに共有的に結合した生体分子作用物質Qをさらに含有する化合物。
【請求項34】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の化合物であって、連鎖延長部位は、1つの連鎖延長残基からなる化合物。
【請求項35】
式VAを有するポリマーを含む化合物。
【化20】

ここで、
nは、ラジカル重合から誘導されるポリマー鎖であり、
Eは、1つの連鎖延長残基であり、
Yは、式−SC(=S)Z、ここでZは活性化基である、を有するチオカルボニルチオ部位であり、
*は、ラジカル部位以外の部位であり、・,前記チオカルボニルチオ部位Yの切断または誘導体化から誘導される。
【請求項36】
請求項35に記載の化合物であって、前記Eは式E1を有する連鎖延長残基である化合物。
【化21】

ここで、
1,R2,R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビル、および置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、ここで任意に、R2およびR3は、共有環構造中にある。
【請求項37】
請求項35に記載の化合物であって、前記Eは式E2を有する連鎖延長残基である化合物。
【化22】

ここで、
1,R2,R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビル、および置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、ここで任意に、R2およびR3は、共有環構造中にあり、
5は、R2,R3、またはR2およびR3を含む任意の環構造の少なくとも1つからぶら下がる置換基であり、R5置換基は官能基を含む。
【請求項38】
請求項35に記載の化合物であって、前記Eは式E3を有する連鎖延長残基である化合物。
【化23】

ここで、
1およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビル、および置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、
2およびR3は、1以上の窒素を含む置換または非置換のヘテロ−ハイドロカルビル環構造の中にあり、
5は官能基を含む置換基である。
【請求項39】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の化合物を含む組成物。
【請求項40】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の化合物を少なくとも約50重量%の量で含む組成物。
【請求項41】
式IIAを有するポリマーを含む化合物を、少なくも約50重量%の量で含有する組成物。
【化24】

ここで、
nは、ラジカル重合から誘導される第一ポリマー鎖であり、
Eは、連鎖延長残基であり、
kは、1から10の範囲の整数であり、
mは、ラジカル重合から誘導される第二ポリマー鎖であり、
Yは、式−SC(=S)Z、ここでZは活性化基である、を有するチオカルボニルチオ部位であり、
*は、ラジカル部位以外の部位であり、・,前記チオカルボニルチオ部位Yの切断または誘導体化から誘導され、
前記ポリマーは、それぞれの場合において、独立して選択された連結部位Lを介して、1以上の連鎖延長部位(E*)の連鎖延長残基Eに共有的に結合した1以上のバイオ接合体部位を任意にさらに含む。
【請求項42】
請求項1〜7,12,13,20,21,33,34,39〜41のいずれか1項に記載のポリマー接合体と、前記ポリマー接合体化合物に結合したポリヌクレオチドとを含む高分子化合物を含有する組成物。
【請求項43】
請求項8〜11,14〜19,22〜32,および34〜41のいずれか1項に記載のポリマー化合物と、前記ポリマー化合物に結合したポリヌクレオチドとを含む高分子化合物を含有する組成物。
【請求項44】
高分子化合物、およびそれに結合したポリヌクレオチドを含有し、前記高分子化合物は式IIAを有するポリマーを含む組成物。
【化25】

ここで、
nは、ラジカル重合から誘導される第一ポリマー鎖であり、
Eは、連鎖延長残基であり、
kは、1から10の範囲の整数であり、
mは、ラジカル重合から誘導される第二ポリマー鎖であり、
Yは、式−SC(=S)Z、ここでZは活性化基である、を有するチオカルボニルチオ部位であり、
*は、前記チオカルボニルチオ部位Yの切断または誘導体化から誘導される部位であり、
前記高分子化合物は、それぞれの場合において独立して選択された連結部位Lを介して、1以上の連鎖延長部位(E*)の連鎖延長残基Eに共有的に結合した1以上のバイオ接合体部位を任意にさらに含む。
【請求項45】
請求項42乃至44のいずれか1項に記載の組成物であって、前記第一ポリマー鎖Pnは、複数の疎水性のモノマー残基を含む組成物。
【請求項46】
請求項42乃至45のいずれか1項に記載の組成物であって、前記第一ポリマー鎖Pnは、第一の帯電可能な種を有する複数のモノマー残基を含み、前記第一の帯電可能な種は、血清の生理学的pHにおいてアニオンであり、エンドソームのpHにおいて実質的に中性または非帯電である組成物。
【請求項47】
請求項42乃至45のいずれか1項に記載の組成物であって、前記第一ポリマー鎖Pnは、第一の帯電可能な種を有する複数のモノマー残基を含み、前記第一の帯電可能な種は、7.0のpHにおいてアニオンであり、6.0のpHにおいて実質的に中性または非帯電である組成物。
【請求項48】
請求項46または47のいずれか1項に記載の組成物であって、前記第一の帯電可能な種は、カルボン酸基、スルホンアミド基、スルホン酸基、スルフィン酸基、硫酸基、リン酸基、ホスフィン酸基、および亜リン酸基からなる群から選択される官能基である組成物。
【請求項49】
請求項46または47のいずれか1項に記載の組成物であって、前記第一の帯電可能な種は、カルボン酸基である組成物。
【請求項50】
請求項42乃至49のいずれか1項に記載の組成物であって、前記高分子化合物は、式IVAを有するA−(E*)−Bブロック共重合体を含む組成物。
【化26】

ここで、
第一ポリマー鎖Pnは、前記共重合体の第一ブロックAを定義し、
第二ポリマー鎖Pmは、前記共重合体の第二ブロックBを定義し、
(E*)は、延長残基Eを含む連鎖延長部位を表わし、
Kは、1から10の範囲の整数であり、
nまたはPmのいずれかひとつは、(i)複数の疎水性のモノマー残基、および(ii)第一の帯電可能な種を含む複数のモノマー残基を含み、前記第一の帯電可能な種は、血清の生理学的pHにおいてアニオンであり、エンドソームのpHにおいて実質的に中性または非帯電であり、
nまたはPmの他の一つは、血清の生物学的pHにおいてカチオン種を有する複数のモノマー残基を含む。
【請求項51】
請求項50に記載の組成物であって、前記第二ポリマー鎖Pmは、親水性ポリマー鎖を含む組成物。
【請求項52】
請求項42乃至51のいずれか1項に記載の組成物であって、前記高分子化合物は膜不安定性である組成物。
【請求項53】
請求項42乃至51のいずれか1項に記載の組成物であって、前記高分子化合物は、エンドソームのpHにおいて膜不安定性である組成物。
【請求項54】
請求項50乃至53のいずれか1項に記載の組成物であって、ミセル集合体の中に複数の前記高分子化合物を含む組成物。
【請求項55】
請求項54に記載の組成物であって、前記ミセル集合体は、複数の前記高分子化合物の前記第一の疎水性ポリマー鎖Pnの結合により定義されるコアと、複数の前記高分子化合物の前記第二ポリマー鎖Pmにより定義されるシェルとを含む組成物。
【請求項56】
請求項42乃至55のいずれか1項に記載の組成物であって、前記ポリヌクレオチドは、前記高分子化合物と非共有的に結合する組成物。
【請求項57】
請求項56に記載の組成物であって、前記ポリヌクレオチドは、イオン性相互作用、親水性相互作用、疎水性相互作用から選択される1以上の相互作用によって、前記高分子化合物と結合する組成物。
【請求項58】
請求項56に記載の組成物であって、前記ポリヌクレオチドは、イオン性相互作用を含む1以上の相互作用によって前記高分子化合物と結合する組成物。
【請求項59】
請求項42乃至55のいずれか1項に記載の組成物であって、前記ヌクレオチドは、前記高分子化合物に共有的に結合する組成物。
【請求項60】
請求項42乃至59のいずれか1項に記載の組成物であって、前記高分子化合物は、式IAを有するポリマーを含む組成物。
【化27】

ここで、
nは、ラジカル重合から誘導される第一ポリマー鎖であり、
Eは、連鎖延長残基であり、
j,kおよびlは、それぞれ独立した整数であり、ここでjは0から9の範囲であり、kは≧1であり、lは0から9の範囲であり、和(j+k+l)≦10であり、
Lは、連結部位であり、
Qは、Lを介してEに共有的に結合する生体分子作用物質であり、
mは、ラジカル重合から誘導される第二ポリマー鎖であり、
Yは、式−SC(=S)Z、ここでZは活性化基である、を有するチオカルボニルチオ部位であり、
*は、前記チオカルボニルチオ部位Yの切断または誘導体化から誘導される部位である。
【請求項61】
請求項60に記載の組成物であって、少なくとも1つの生体分子作用物質Qは、前記連結部位Lを介して前記連鎖延長残基Eに共有的に結合したポリヌクレオチドである組成物。
【請求項62】
請求項60または61のいずれか1項に記載の組成物であって、少なくとも1つの生体分子作用物質Qは、前記連結部位Lを介して前記連鎖延長残基Eに共有的に結合した標的化部位である組成物。
【請求項63】
請求項62に記載の組成物であって、前記標的化部位は、エンドサイトーシスを媒介するために効果的な1以上の受容体についての親和性を有するリガンドである組成物。
【請求項64】
請求項50乃至63のいずれか1項に記載の組成物であって、式IVBを有するA−(E*)−B−(E*)−Cブロック共重合体を含む組成物。
【化28】

ここで、
tは、ラジカル重合から誘導される第三ポリマー鎖であり、前記共重合体の第三ブロックCを定義し、前記第三ブロックCは、独立的に、前記ブロック共重合体の前記第一ブロックAおよび前記第二ブロックBのそれぞれと同一または異なり、
(E*)は、連鎖延長残基Eを含む連鎖延長部位を表わし、
それぞれのkは、1〜10の整数から独立して選択される。
【請求項65】
請求項50乃至63のいずれか1項に記載の組成物であって、式IVCを有するA−(E*)−B−(E*)−C−(E*)−Dブロック共重合体を含む組成物。
【化29】

ここで、
lは、ラジカル重合から誘導される第三ポリマー鎖であり、前記共重合体の第三ブロックCを定義し、前記第三ブロックCは、独立的に、前記ブロック共重合体の前記第一ブロックA、前記第二ブロックBおよび第四ブロックDのそれぞれと同一または異なり、
kは、ラジカル重合から誘導される第四ポリマー鎖であり、前記共重合体の第四ブロックDを定義し、前記第四ブロックDは、独立的に、前記ブロック共重合体の前記第一ブロックA、前記第二ブロックBおよび前記第三ブロックCのそれぞれと同一または異なり、
(E*)は、前記連鎖延長残基Eを含む連鎖延長部位を表わし、
それぞれのkは、1〜10の整数から独立して選択される。
【請求項66】
請求項64または65のいずれか1項に記載の化合物であって、それぞれの場合において独立して選択された連結部位Lを介して、1以上の前記連鎖延長部位(E*)の連鎖延長残基Eに共有的に結合した生体分子作用物質Qをさらに含有する化合物。
【請求項67】
請求項66に記載の組成物であって、少なくとも1つの生体分子作用物質Qは、それぞれの場合において独立して選択された連結部位Lを介して、1以上の前記連鎖延長部位(E*)の前記連鎖延長残基Eに共有的に結合したポリヌクレオチドである組成物。
【請求項68】
請求項66または67のいずれか1項に記載の組成物であって、少なくとも1つの生体分子作用物質Qは、それぞれの場合において独立して選択された連結部位Lを介して、1以上の前記連鎖延長部位(E*)の前記連鎖延長残基Eに共有的に結合した標的化部位である組成物。
【請求項69】
請求項68に記載の組成物であって、前記標的化部位は、エンドサイトーシスを媒介するために効果的な1以上の受容体についての親和性を有するリガンドである組成物。
【請求項70】
(i)式IVEを有するA−(E*)−Bブロック共重合体を含む高分子化合物、
【化30】

ここで、
nは、ラジカル重合から誘導される第一ポリマー鎖であり、前記第一ポリマー鎖は前記共重合体の第一ブロックAを定義し、
それぞれのEは、独立して選択された連鎖延長残基であり、
kは、1から10の整数であり、
lは、0から10の整数であり、
mは、ラジカル重合から誘導される第二ポリマー鎖であり、前記第二ポリマー鎖は前記共重合体の第二ブロックBを定義し、
(E*)は、前記延長残基を含む連鎖延長部位を表わし、
nまたはPmのいずれか一方は、膜不安定化ポリマー鎖を含み、
nまたはPmのいずれか他方は、ポリヌクレオチドが結合したポリマー鎖を含み、前記ポリヌクレオチドが結合したポリマー鎖は、血清の生理学的pHにおいてカチオン種を有する1以上の残基を含む複数のモノマー残基を含む、
(ii)前記ポリヌクレオチドと前記ポリオヌクレオチドが結合したポリマー鎖のカチオン種との間に、イオン性相互作用を含む非共有相互作用を介して、高分子化合物に結合したポリヌクレオチド、および
(iii)任意に、それぞれの場合において独立して選択された連結部位Lを介して、1以上の前記連鎖延長部位(E*)の連鎖延長残基Eに共有的に結合した1以上の標的化部位
を含有する組成物。
【請求項71】
(i)1以上のポリマー鎖および1以上の連鎖延長部位(E*)を含み、式IVFを有する高分子化合物、
【化31】

ここで、
nは、ラジカル重合から誘導される第一ポリマー鎖であり、
それぞれのEは、独立して選択される連鎖延長残基であり、
kは、1から10の整数であり、
lは、0から10の整数であり、
mは、ラジカル重合から誘導される任意の第二ポリマー鎖であり、
hは、0または1の整数であり、ただし、
h=0のとき、l=0、かつPnは、膜不安定化ポリマー鎖を含み、
h=1のとき、lは0から10の整数であり、かつPnまたはPmのいずれか一方は、膜不安定化ポリマー鎖を含み、
(E*)は、延長残基を含む連鎖延長部位を表わす、
(ii)それぞれの場合において独立して選択された連結部位Lを介して、1以上の前記連鎖延長部位(E*)の連鎖延長残基Eに共有的に結合したポリヌクレオチド、および
(iii)任意に、それぞれの場合において独立して選択された連結部位Lを介して、1以上の前記連鎖延長部位(E*)の連鎖延長残基Eに共有的に結合した1以上の標的化部位
を含有する化合物。
【請求項72】
請求項70または71のいずれか1項に記載の発明であって、前記膜不安定化ポリマー鎖は、(i)疎水性種を有する1以上の残基、および(ii)第一の帯電可能種を有する1以上の残基であって、前記第一の帯電可能種は血清の生理学的pHでアニオンになるが、エンドソームのpHでは中性または非帯電となるものを含む複数のモノマー残基を含む発明。
【請求項73】
請求項70乃至72のいずれか1項に記載の発明であって、標的化部位を含む発明。
【請求項74】
請求項70乃至73のいずれか1項に記載の発明であって、前記標的化部位は、エンドサイトーシスを媒介するために効果的な1以上の受容体についての親和性を有するリガンドである発明。
【請求項75】
請求項42乃至73のいずれか1項に記載の発明であって、前記ポリヌクレオチドは、オリゴヌクレオチドである発明。
【請求項76】
請求項42乃至73のいずれか1項に記載の発明であって、前記ポリヌクレオチドは、ポリ(デオキシリボヌクレオチド)である発明。
【請求項77】
請求項42乃至73のいずれか1項に記載の発明であって、前記ポリヌクレオチドは、ポリ(リボヌクレオチド)である発明。
【請求項78】
請求項42乃至73のいずれか1項に記載の発明であって、前記ポリヌクレオチドは、遺伝子発現モジュレーターまたはノックダウン剤である発明。
【請求項79】
請求項42乃至73のいずれか1項に記載の発明であって、前記ポリヌクレオチドは、siRNA,RNAi,miRNA,およびshRNAからなる群から選択される発明。
【請求項80】
請求項42乃至73のいずれか1項に記載の発明であって、前記ポリヌクレオチドは、アンチセンスオリゴヌクレオチドおよびアプタマーからなる群から選択される発明。
【請求項81】
請求項42乃至73のいずれか1項に記載の発明であって、前記ポリヌクレオチドは、ダイサー基質である発明。
【請求項82】
請求項42乃至73のいずれか1項に記載の発明であって、前記ポリヌクレオチドは、siRNAである発明。
【請求項83】
請求項1〜7,12,13,20,21,33,34,39〜42,および44〜82のいずれか1項に記載の発明であって、前記ポリマー接合体は、式IVEを有するA−(E*)−Bブロック共重合体を含む発明。
【化32】

ここで、
nは、ラジカル重合から誘導される第一ポリマー鎖であり、前記第一ポリマー鎖は前記共重合体の第一ブロックAを定義し、
それぞれのEは、独立して選択される連鎖延長残基であり、
kは、1から10の範囲の整数であり、
lは、0から10の範囲の整数であり、
mは、ラジカル重合から誘導される第二ポリマー鎖であり、前記第二ポリマー鎖は前記共重合体の第二ブロックBを定義し、
(E*)は、延長残基を含む連鎖延長部位を表わし、
少なくとも1つの生体分子作用物質Qは、それぞれの場合において独立して選択される連結部位Lを介して、1以上の前記連鎖延長部位(E*)の連鎖延長残基Eに共有的に結合する。
【請求項84】
請求項8〜11,4〜19,22〜32,34〜41,43〜59,64,65,70および73〜82のいずれか1項に記載の発明であって、前記高分子化合物は、式IVEを有するA−(E*)−Bブロック共重合体を含む発明。
【化33】

nは、ラジカル重合から誘導される第一ポリマー鎖であり、前記第一ポリマー鎖は共重合体の第一ブロックAを定義し、
それぞれのEは、独立して選択される連鎖延長残基であり、
kは、1から10の範囲の整数であり
lは、0から10の範囲の整数であり、
mは、ラジカル重合から誘導される第二ポリマー鎖であり、前記第二ポリマー鎖は共重合体の第二ブロックBを定義し、
(E*)は、前記延長残基を含む連鎖延長部位を表わす。
【請求項85】
請求項85または86のいずれか1項に記載の発明であって、lは1から10の範囲の整数である発明。
【請求項86】
請求項1乃至38、71、およびそれらの従属項のいずれか1項に記載の組成物と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含有する医薬組成物。
【請求項87】
請求項39乃至70、およびそれらの従属項のいずれか1項に記載の組成物、および薬学的に許容可能な賦形剤をさらに含有する医薬組成物。
【請求項88】
式IIAを有する化合物と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含有する医薬組成物。
【化34】

ここで、
nは、ラジカル重合から誘導される第一ポリマー鎖であり、
Eは、連鎖延長残基であり、
kは、1から10の範囲の整数であり、
mは、ラジカル重合から誘導される第二ポリマー鎖であり、
Yは、式−SC(=S)Z、ここでZは活性化基である、を有するチオカルボニルチオ部位であり、
*は、前記チオカルボニルチオ部位Yの切断または誘導体化から誘導される部位であり、
前記ポリマーは、それぞれの場合において独立して選択される連結部位Lを介して、1以上の前記連鎖延長残基(E*)の連鎖延長残基Eに共有的に結合した1以上のバイオ接合体部位を任意にさらに含む。
【請求項89】
可逆的付加開裂連鎖移動重合により、先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の化合物を調製する方法。
【請求項90】
請求項89に記載の方法であって、前記ラジカル重合法は、
活性化されたラジカルとチオ−カルボニル−チオ部位を含む連鎖移動剤との存在下、重合条件のもとで、1以上のモノマーの第一セットAを反応させて、式Pn−Y(ここでYはSC(=S)Zであり、Zは活性化基である)を有する巨大分子連鎖移動剤を形成すること、および
活性化されたラジカルと前記巨大分子連鎖移動剤との存在下、連鎖延長条件のもとで連鎖鎖延長モノマーEを反応させて、式Pn−(E)k−Y(ここでkは1から10の整数である)を有する連鎖延長付加物を形成すること
を具備する方法。
【請求項91】
ラジカル重合によりポリマーを合成する方法であって、前記方法は、
活性化されたラジカルとチオ−カルボニル−チオ部位を含む連鎖移動剤との存在下、重合条件のもとで1以上のモノマーを反応させて、式Pn−Y(ここでYはSC(=S)Zであり、Zは活性化基である)を有する巨大分子連鎖移動剤であって、前記巨大分子連鎖移動剤は1.5未満の多分散性指数Mw/Mnを有するものを形成すること、
活性化されたラジカルと前記巨大分子連鎖移動剤との存在下、連鎖延長条件のもとで連鎖延長モノマーEを反応させて、式Pn−(E)k−Y(ここでkは1から10の範囲の整数である)を有する連鎖延長付加物であって、前記連鎖延長付加物は1.5未満の多分散性指数Mw/Mnを有し、
前記連鎖延長付加物Pn−(E)k−Yの多分散性指数は、前記巨大分子連鎖移動剤Pn−Yの多分散性指数とは10%を超えずに異なるものを形成すること
を具備する方法。
【請求項92】
請求項91に記載の方法であって、前記連鎖延長付加物Pn−(E)k−Yの多分散性指数は、前記巨大分子連鎖移動剤Pn−Yの多分散性指数とは5%を超えずに異なる方法。
【請求項93】
ラジカル重合によりA−(E*)−Bポリマーを合成する方法であって、前記方法は、
活性化されたラジカルとチオ−カルボニル−チオ部位を含む連鎖移動剤との存在下、重合条件のもとで1以上のモノマーの第一セットAを反応させて、Pn−Y(ここでYはSC(=S)Zであり、Zは活性化基である)を有する巨大分子連鎖移動剤を形成すること、
活性化されたラジカルと前記巨大分子連鎖移動剤との存在下、連鎖延長条件のもとで連鎖延長残基Eを反応させて、式Pn−(E)k−Y(ここでkは1から10の整数である)を有する連鎖延長付加物を形成すること、および
活性化されたラジカルと前記連鎖延長付加物との存在下、重合条件のもとで1以上のモノマーの第二セットBを反応させて、式Pn−(E)k−Pm−Yを有するA−(E*)−Bポリマーであって、1以上のモノマーの第二セットBは、1以上のモノマーの第一セットAと同じかまたは異なるものを形成すること
を具備する方法。
【請求項94】
請求項1または60およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、j、k、およびlは、それぞれ独立して選択される整数であり、ここでjは0から4の範囲であり、kは≧1であり、lは0から4の範囲であり、和(j+k+l)は≦5である発明。
【請求項95】
請求項1または60およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、j、k、およびlは、それぞれ独立して選択される整数であり、ここでjは0から2の範囲であり、kは≧1であり、lは0から2の範囲であり、和(j+k+l)は≦3である発明。
【請求項96】
請求項1または60およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、j、k、およびlは、それぞれ独立して選択される整数であり、ここでjは0、kは1であり、lは0である発明。
【請求項97】
請求項8,10,16,24,28,30,41,44,50,64,65,70,71,72,83〜85,88および90〜93、およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、kは1から5の範囲の整数である発明。
【請求項98】
請求項8,10,16,24,28,30,41,44,50,64,65,70,71,72,83〜85,88および90〜93、およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、kは1から3の範囲の整数である発明。
【請求項99】
請求項8,10,16,24,28,30,41,44,50,64,65,70,71,72,83〜85,88および90〜93、およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、kは1である発明。
【請求項100】
請求項70乃至72,83,84,および97〜99、およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、lは1から5の範囲の整数である発明。
【請求項101】
請求項70乃至72,83,84,および97〜99、およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、lは1から3の範囲の整数である発明。
【請求項102】
請求項70乃至72,83,84,および97〜99、およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、lは1である発明。
【請求項103】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記連鎖延長残基Eは、連鎖延長重合条件下で約2000未満の伝播速度定数kpを有するモノマーのラジカル重合から誘導されるモノマー残基である発明。
【請求項104】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記連鎖延長残基Eは、連鎖延長重合条件下で約1500未満の伝播速度定数kpを有するモノマーのラジカル重合から誘導されるモノマー残基である発明。
【請求項105】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記連鎖延長残基Eは、連鎖延長重合条件下で約1000未満の伝播速度定数kpを有するモノマーのラジカル重合から誘導されるモノマー残基である発明。
【請求項106】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記連鎖延長残基Eは、連鎖延長重合条件下で約500未満の伝播速度定数kpを有するモノマーのラジカル重合から誘導されるモノマー残基である発明。
【請求項107】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記連鎖延長残基Eは、連鎖延長重合条件下で約300未満の伝播速度定数kpを有するモノマーのラジカル重合から誘導されるモノマー残基である発明。
【請求項108】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記連鎖延長残基Eは、連鎖延長重合条件下で約200未満の伝播速度定数kpを有するモノマーのラジカル重合から誘導されるモノマー残基である発明。
【請求項109】
請求項41,44,50,60,64,65,70〜72,83,84,88,および90〜93、およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、前記Eは式E1を有する連鎖延長残基である発明。
【化35】

ここで、
1,R2,R3およびR4は、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビルおよび置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群からそれぞれ独立して選択され、ここで任意にR2およびR3は、共有環構造中にある。
【請求項110】
請求項41,44,50,60,64,65,70〜72,83,84,88,および90〜93、およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、前記Eは式E2を有する連鎖延長残基である発明。
【化36】

ここで
1,R2,R3およびR4は、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビルおよび置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群からそれぞれ独立して選択され、ここで任意にR2およびR3は、共有環構造中にあり、
5は、R2,R3、またはR2およびR3を含む任意の環構造の少なくとも1つからぶら下がる置換基であり、R5置換基は官能基を有する。
【請求項111】
請求項41,44,50,60,64,65,70〜72,85,86,90、および92〜95、およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、前記Eは式E3を有する連鎖延長残基である発明。
【化37】

ここで、
1およびR4は、それぞれ独立して、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビル、および置換へテロ−ハイドロカルビルからなる群から選択され、
2およびR3は、1以上の窒素を含む置換または非置換のヘテローハイドロカルビル環構造の中にあり、
5は官能基を含む置換基である。
【請求項112】
請求項2,9,17,25,36および111、およびその従属項のいずれか1項に記載の発明であって、前記Eは式E1を有する連鎖延長残基である発明。
【化38】

ここで、
1,R2,R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルケニル、C1〜C8アルキニル、C1〜C8アレニル、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8アルキルチオ、C1〜C8エーテル、C1〜C8カルボン酸、C1〜C8カルボキシルエステル、C1〜C8アミド、C1〜C8ニトリル、C1〜C8ケトン、C1〜C8アルデヒド、C1〜C8アシルハライド、C1〜C8酸無水物、C1〜C16炭素環、C1〜C16複素環、C1〜C16アリール、C1〜C16アラルキル、C1〜C16アラルケニル、C1〜C16アラルキニル、C1〜C16アリールオキシ、C1〜C16アルカリール、C〜C16へテロアリール、C1〜C16ヘテロアラルキル、C1〜C16へテロアラルケニル、C1〜C16へテロアラルキニル、C1〜C16へテロアリールオキシ、およびC1〜C16アルクへテロアリール(それぞれの場合において、置換されたまたは置換されない)からなる群から選択され、ここで任意にR2およびR3は共有環構造中にある。
【請求項113】
請求項114に記載の発明であって、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8カルボン酸、C1〜C8カルボキシルエステル、C1〜C8アミド、C1〜C8ニトリル、C1〜C8酸無水物、C1〜C16炭素環、C1〜C16複素環、C1〜C16アリール、C1〜C16アラルキル、C1〜C16アリールオキシ、C1〜C16アルカリール、C〜C16へテロアリール、C1〜C16ヘテロアラルキル、C1〜C16へテロアリールオキシ、およびC1〜C16アルクへテロアリール(それぞれの場合において、置換されたまたは置換されない)からなる群から選択され、ここで任意にR2およびR3は共有環構造中にある発明。
【請求項114】
請求項114に記載の発明であって、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6カルボン酸、C1〜C6カルボキシルエステル、およびC1〜C6アミド(それぞれの場合において、置換されたまたは置換されない)からなる群から選択され、ここで任意にR2およびR3は共有環構造中にある発明。
【請求項115】
請求項3,10,18,26,37,および112、およびそれらの従属項のいずれか1項に記載の発明であって、前記Eは式E2を有する連鎖延長残基である発明。
【化39】

ここで、
1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルケニル、C1〜C8アルキニル、C1〜C8アレニル、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8アルキルチオ、C1〜C8エーテル、C1〜C8カルボン酸、C1〜C8カルボキシルエステル、C1〜C8アミド、C1〜C8ニトリル、C1〜C8ケトン、C1〜C8アルデヒド、C1〜C8アシルハライド、C1〜C8酸無水物、C1〜C16炭素環、C1〜C16複素環、C1〜C16アリール、C1〜C16アラルキル、C1〜C16アラルケニル、C1〜C16アラルキニル、C1〜C16アリールオキシ、C1〜C16アルカリール、C〜C16へテロアリール、C1〜C16ヘテロアラルキル、C1〜C16へテロアラルケニル、C1〜C16へテロアラルキニル、C1〜C16へテロアリールオキシ、およびC1〜C16アルクへテロアリール(それぞれの場合において、置換されたまたは置換されない)からなる群から選択され、ここで任意にR2およびR3は共有環構造中にあり、
5は、R2,R3、またはR2およびR3を含む任意の環構造の少なくとも1つからぶら下がる置換基であり、前記R5置換基は、水素、またはハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビル、置換へテロ−ハイドロカルビルから選択されるC1〜C20部位であって、それらは、炭素環、置換炭素環、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換へテロアリール、または前述の1以上を含む縮合した多環構造をも含むことができ、それぞれの場合において、C〜C20部位は反応性官能基(マスクされたまたはマスクされない)を任意に有し、ここで官能基は、アミノ、アンモニオ、イミノ、アミド、イミジル、ニトリル、アゾ、アジド、シアノ、シアナト、イソシアナト、イソチオシアナト、ヒドラジド、ニトロ、ニトロソ、ニトロソオキシ、ピリジル、ヒドロキシル、アルコキシ、カルボキシル、エステル、アシル、ハロ、ハロホルミル、ホスフィノ、ホスホリック、ホスホ、スルフィド、ジ−スルフィド、チオ、チオール、スルホニル、スルホ、スルフィニル、アルケニル、アルキニル、アレニル、シリルから選択することができ、ここでR5置換基は、連結部位Lを介して生体分子作用物質Qに共有的に結合した官能基を含む。
【請求項116】
請求項117に記載の発明であって、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8カルボン酸、C1〜C8カルボキシルエステル、C1〜C8アミド、C1〜C8ニトリル、C1〜C8酸無水物、C1〜C16炭素環、C1〜C16複素環、C1〜C16アリール、C1〜C16アラルキル、C1〜C16アリールオキシ、C1〜C16アルカリール、C〜C16へテロアリール、C1〜C16ヘテロアラルキル、C1〜C16へテロアリールオキシ、およびC1〜C16アルクへテロアリール(それぞれの場合において、置換されたまたは置換されない)からなる群から選択され、ここで任意にR2およびR3は共有環構造中にあり、
5は、R2,R3、またはR2およびR3を含む任意の環構造の少なくとも1つからぶら下がる置換基であり、前記R5置換基は、水素、または、アルキル、置換アルキル、炭素環、置換炭素環、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換へテロアリールから選択されるC1〜C8部位、または前述の1以上を含む縮合した多環構造であり、それぞれの場合において、C〜C8部位は反応性官能基(マスクされたまたはマスクされない)を任意に有し、ここで官能基は、アミノ、アンモニオ、イミジル、ニトリル、ピリジル、ヒドラジド、ヒドロキシル、カルボキシル、エステル、アシル、ハロ、スルフィド、ジ−スルフィド、チオ、チオール、およびアルケニルから選択することができ、または官能基は、連結部位Lを介して生体分子作用物質Qに共有的に結合する発明。
【請求項117】
請求項117に記載の発明であって、R1、R2、R3およびR4は、それぞれ独立して、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6カルボン酸、C1〜C6カルボキシルエステル、およびC1〜C6アミド(それぞれの場合において、置換されたまたは置換されない)からなる群から選択され、ここで任意にR2およびR3は共有環構造中にあり、
5は、R2,R3、またはR2およびR3を含む任意の環構造の少なくとも1つからぶら下がる置換基であり、前記R5置換基は、水素、またはアルキル、置換アルキル、炭素環、置換炭素環、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリールまたは置換へテロアリールから選択されるC1〜C8部位、または前述の1以上を含む縮合した多環構造を含むことができ、それぞれの場合において、C〜C8部位は、アミノ、アンモニオ、イミジル、ニトリル、ピリジル、ヒドラジド、ヒドロキシル、カルボキシル、エステル、アシル、ハロ、スルフィド、ジ−スルフィド、チオチオール、およびアルケニルから選択される1以上の反応性官能基(マスクされたまたはマスクされない)を有し、あるいは、ここで官能基は、連結部位Lを介して生体分子作用物質Qに共有的に結合する発明。
【請求項118】
請求項4,11,19,27,38,および113、およびそれらの従属項のいずれか1項に記載の発明であって、前記Eは式E3を有する連鎖延長残基である発明。
【化40】

ここで
1およびR4は、それぞれ独立して、水素、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8カルボン酸、C1〜C8カルボキシルエステル、C1〜C8アミド、C1〜C8ニトリル、C1〜C8酸無水物(それぞれの場合において、置換されたまたは置換されない)からなる群から選択され、
2およびR3は、1以上の窒素を含む環構造の中にあり、全体的に考えられ、そのような環構造は、C1〜C12複素環、C1〜C12へテロアリール、およびC1〜C12アルクへテロアリール(それぞれの場合において、置換されたまたは置換されない)および前述の1以上を含む縮合多環構造から選択される窒素含有部位を含み、
5は、水素、またはハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビル、置換へテロ−ハイドロカルビルから選択されるC1〜C20部位であって、それは炭素環、置換炭素環、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換へテロアリール、または前述の1以上を含む縮合多環構造を含むことができ、それぞれの場合において、C1〜C20部位は、反応性官能基(マスクされたまたはマスクされない)を任意に有し、ここで官能基は、アミノ、アンモニオ、イミノ、アミド、イミジル、ニトリル、アゾ、アジド、シアノ、シアナト、イソシアナト、イソチオシアナト、ヒドラジド、ニトロ、ニトロソ、ニトロソオキシ、ピリジル、ヒドロキシル、アルコキシ、カルボキシル、エステル、アシル、ハロ、ハロホルミル、ホスフィノ、ホスフォリック、ホスホ、スルフィド、ジ−スルフィド、チオ、チオール、スルホニル、スルホ、スルフィニル、アルケニル、アルキニル、アレニル、シリルから選択することができ、またはここでR5置換基は、連結部位Lを介して生体分子作用物質Qに共有的に結合した官能基を含む。
【請求項119】
請求項118に記載の発明であって、R1およびR4は、それぞれ独立して、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4カルボン酸、C1〜C4カルボキシルエステル、およびC1〜C4アミド(それぞれの場合において、置換されたまたは置換されない)からなる群から選択され、
2およびR3は、1以上の窒素を含む環構造中にあり、全体的に考えられ、そのような環構造は、C1〜C8複素環、C1〜C8へテロアリール、およびC1〜C8アルクへテロアリール(それぞれの場合において置換されたまたは置換されない)、および前述の1つ以上を含む縮合した多環構造から選択される窒素含有部位を含み、
5は、水素、または、アルキル、置換アルキル、炭素環、置換炭素環、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換へテロアリール、または前述の1つ以上を含む縮合した多環構造から選択されるC1〜C8部位であり、それぞれの場合において、そのようなC1〜C8部位は、反応性官能基(マスクされたまたはマスクされない)を任意に有し、ここで、そのような官能基は、アミノ、アンモニオ、イミジル、ニトリル、ピリジル、ヒドラジド、ヒドロキシル、カルボキシル、エステル、アシル、ハロ、スルフィド、ジ−スルフィド、チオ、チオール、およびアルケニルから選択することができ、またはそのような官能基は、連結部位Lを介して生体分子作用物質Qに共有的に結合し、またはそのような官能基は、連結部位Lを介して生体分子作用物質Qに共有的に結合する発明。
【請求項120】
請求項118に記載の発明であって、R1およびR4は、それぞれ独立して、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4カルボン酸、C1〜C4カルボキシルエステル、およびC1〜C4アミド(それぞれの場合において、置換されたまたは置換されない)から選択され、
2およびR3は、1以上の窒素を含む環構造中にあり、全体的に考えられ、アリジジニル(エチレンイミン)、アゼチジニル(1,3プロピレンイミン)、ピロリジニル(テトラヒドロピロール)、イミダゾリジニル(テトラヒドロイミダゾール)、チアゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサジニル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチオゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、ジチアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、チアジニル、トリアジニル、およびテトラアジニル、およびイミジル含有部位(それぞれの場合において、置換されたまたは置換されない)から選択され、および
5は、水素、または、アルキル、置換アルキル、炭素環、置換炭素環、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換へテロアリール、または前述の1以上を含む縮合した多環構造から選択されるC1〜C8部位であり、それぞれの場合において、C1〜C8部位は、アミノ、アンモニオ、イミジル、ニトリル、ピリジル、ヒドラジド、ヒドロキシル、カルボキシル、エステル、アシル、ハロ、スルフィド、ジ−スルフィド、チオチオール、およびアルケニルから選択される1以上の反応性官能基(マスクされたまたはマスクされない)を有し、あるいは、ここで官能基は、連結部位Lを介して生体分子作用物質Qに共有的に結合する発明。
【請求項121】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記連鎖延長残基Eは、マレイミド、N−置換マレイミド、(N−フェニルマレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−ベンジルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−(4−エチルフェニル)マレイミド、N−(4−アセチルフェニル)マレイミド、N−(パラ−トリル)−マレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド N−ドデシルマレイミド、N−tert−ブチルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−(2−ヒドロキシエチル)マレイミド、N−(3−ヒドロキシプロピル)マレイミド、および種々のN−アミノアルキルであって、N−(2−アミノエチル)マレイミド、N−(2−アミノプロピル)マレイミド、およびN−(3−アミノプロピル)マレイミドのようなもの、を含むがそれらに限定されない)、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、マレインエステル(ジ−n−ブチルマレイン酸エステル、ジ−n−アミルマレイン酸エステル、ジエチルマレイン酸エステル、ジイソアミルマレイン酸エステル、ジメチルマレイン酸エステル、ジフェニルマレイン酸エステル、およびジ−n−プロピルマレイン酸エステルを含むがそれらに限定されない)、フマル酸エステル(ジ−n−アミルフマル酸エステル、ジエチルフマル酸エステル、ジイソアミルフマル酸エステル、ジイソブチルフマル酸エステル、ジイソプロピルフマル酸エステル、ジメチルフマル酸エステル、ジフェニルフマル酸エステル、およびジ−n−プロピルフマル酸エステルを含むが、それらに限定されない)、アリルおよびメタリル化合物、ビニルエーテル、ビニルスルホナート、ビニルホスホナート、1,3−ブタジエン誘導体、イタコン酸誘導体、アルファ−アルキルスチレン、アルファ−エチルアクリル酸塩、シスおよびトランススチルベンからなる群から選択されるモノマーのラジカル重合から誘導されるモノマー残基である発明。
【請求項122】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記連鎖延長残基Eは、表1に含まれるモノマーから選択されるモノマーのラジカル重合から誘導されるモノマー残基であり、ここで、
5は、水素、またはハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビル、置換へテロ−ハイドロカルビルから選択されるC1〜C20部位であり、それらは、炭素環、置換炭素環、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換へテロアリール、または前述の1つ以上を含む縮合した多環構造を含むこともでき、それぞれの場合において、そのようなC1〜C20部位は、反応性官能基(マスクされたまたはマスクされない)を任意に有し、ここで、そのような官能基は、アミノ、アンモニオ、イミノ、アミド、イミジル、ニトリル、アゾ、アジド、シアノ、シアナト、イソシアナト、イソチオシアナト、ヒドラジド、ニトロ、ニトロソ、ニトロソオキシ、ピリジル、ヒドロキシル、アルコキシ、カルボキシル、エステル、アシル、ハロ、ハロホルミル、ホスフィノ、ホスホリック、ホスホ、スルフィド、ジ−スルフィド、チオ、チオール、スルホニル、スルホ、スルフィニル、アルケニル、アルキニル、アレニル、シリルから選択することができ、またはここで、R5置換基は、連結部位Lを介して生体分子作用物質Qに共有的に結合した官能基を含む発明。
【請求項123】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記連鎖延長残基Eは、N−置換マレイミドモノマーのラジカル重合から誘導されるモノマー残基である発明。
【請求項124】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記連鎖延長残基Eは、式M1を有するN−置換マレイミドモノマーのラジカル重合から誘導されるモノマー残基である発明。
【化41】

ここで、
5は、水素、または、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビル、置換へテロ−ハイドロカルビルから選択されるC1〜C20部位であり、それらは、炭素環、置換炭素環、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換へテロアリール、または、前述の1つ以上を含む縮合した多環構造を含むことができ、それぞれの場合において、そのようなC1〜C20部位は、反応性官能基(マスクされたまたはマスクされない)を任意に有し、ここで、そのような官能基は、アミノ、アンモニオ、イミノ、アミド、イミジル、ニトリル、アゾ、アジド、シアノ、シアナト、イソシアナト、イソチオシアナト、ヒドラジド、ニトロ、ニトロソ、ニトロソオキシ、ピリジル、ヒドロキシル、アルコキシ、カルボキシル、エステル、アシル、ハロ、ハロホルミル、ホスフィノ、ホスホリック、ホスホ、スルフィド、ジ−スルフィド、チオ、チオール、スルホニル、スルホ、スルフィニル、アルケニル、アルキニル、アレニル、シリルから選択することができ、またはここで、R5置換基は、連結部位Lを介して生体分子作用物質Qに共有的に結合した官能基を含む。
【請求項125】
請求項124および126のいずれか1項に記載の発明であって、R5は、水素、または、アルキル、置換アルキル、炭素環、置換炭素環、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換へテロアリール、または前述の1つ以上を含む縮合した多環構造から選択されるC1〜C8部位であり、それぞれの場合において、そのようなC1〜C8部位は、反応性官能基(マスクされたまたはマスクされない)を任意に有し、ここで、そのような官能基は、アミノ、アンモニオ、イミジル、ニトリル、ピリジル、ヒドラジド、ヒドロキシル、カルボキシル、エステル、アシル、ハロ、スルフィド、ジ−スルフィド、チオ、チオール、およびアルケニルから選択することができ、またはここで、そのような官能基は、連結部位Lを介して前記生体分子作用物質Qに共有的に結合する発明。
【請求項126】
請求項124および125のいずれか1項に記載の発明であって、R5は、水素、または、アルキル、置換アルキル、炭素環、置換炭素環、複素環、置換複素環、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、または置換へテロアリール、または前述の1つ以上を含む縮合した多環構造から選択されるC1〜C8部位であり、それぞれの場合において、そのようなC1〜C8部位は、アミノ、アンモニオ、イミジル、ニトリル、ピリジル、ヒドラジド、ヒドロキシル、カルボキシル、エステル、アシル、ハロ、スルフィド、ジ−スルフィド、チオチオール、およびアルケニルから選択される反応性官能基(マスクされたまたはマスクされない)を任意に有し、そのような官能基は、連結部位Lを介して前記生体分子作用物質Qに共有的に結合する発明。
【請求項127】
請求項1〜7,12,13,20,21,33,34,39〜42,および44〜82、およびそれらの従属項のいずれか1項に記載のポリマー接合体を含む高分子化合物を含有する組成物であって、前記ポリマー接合体はアミン置換基を含み、ここで前記アミンはアンモニウム塩の形態で存在し、前記組成物は1以上のアニオン対イオンさらに含有する組成物。
【請求項128】
請求項8〜11,4〜19,22〜32,34〜41,43〜59,64,65,70、および73〜82、およびそれらの従属項のいずれか1項に記載のポリマー化合物を含む高分子化合物を含有する組成物であって、前記ポリマー化合物はアミン置換基を含み、ここで前記アミンはアンモニウム塩の形態で存在し、前記組成物は1以上のアニオン対イオンさらに含有する組成物。
【請求項129】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記第一ポリマー鎖Pnは、制御されたラジカル重合から誘導される発明。
【請求項130】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記第二ポリマー鎖Pmは、制御されたラジカル重合から誘導される発明。
【請求項131】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記第一ポリマー鎖Pnは、ラジカル重合による第一(セットAの)モノマーから誘導され、前記第二ポリマー鎖Pmは、ラジカル重合による第二(セットBの)モノマーから誘導され、前記第一(セットAの)モノマーは、前記第二(セットBの)モノマーとは異なる発明。
【請求項132】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記第一ポリマー鎖Pnは、制御されたラジカル重合から誘導され、そのα末端に共有的に結合したラジカル源残基をさらに含む発明。
【請求項133】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記ラジカル源残基は、イニシエーター残基である発明。
【請求項134】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記ラジカル源残基は、可逆的付加開裂連鎖移動(RAFT)剤の脱離基RLである発明。
【請求項135】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記化合物は、連鎖移動残基Y(これは式−SC(=S)Z、Zは活性化基である、を有するチオカルボニルチオ部位である)を含む発明。
【請求項136】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、Yは、連鎖移動剤の存在下でラジカル重合から誘導された連鎖移動残基である発明。
【請求項137】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、Yは、キサントゲン酸、ジチオカルビン酸、ジチオエステル、およびジチオカルボナートから選択される連鎖移動剤の存在下でラジカル重合から誘導された連鎖移動残基である発明。
【請求項138】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、Yは、式−SC(=S)Z(Zは式−X(RZa、XはO,N,CおよびSからなる群から選択され、RZは活性化置換基であり、aは1,2または3に等しい整数でありXの価数に対応する、を有する活性化基である)を有するチオカルボニルチオ部位である発明。
【請求項139】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、Yは式−SC(=S)ORZ(RZは活性化置換基である)で表わされるチオカルボニルチオ部位である発明。
【請求項140】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、Yは式−SC(=S)NRZ1Z2(RZ1およびRZ2のそれぞれは、独立して選択される活性化置換基である)で表わされるチオカルボニルチオ部位である発明。
【請求項141】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、Yは式−SC(=S)CRZ1Z2Z3(RZ1,RZ2およびRZ3のそれぞれは、独立して選択される活性化置換基である)で表わされるチオカルボニルチオ部位である発明。
【請求項142】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、Yは式−SC(=S)SRZ(RZは活性化置換基である)で表わされるチオカルボニルチオ部位である発明。
【請求項143】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記活性化置換基のそれぞれは、水素、ハイドロカルビル、置換ハイドロカルビル、ヘテロ−ハイドロカルビル、および置換ヘテロ−ハイドロカルビルからなる群から独立して選択される発明。
【請求項144】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記活性化置換基RZ1,RZ2またはRZ3の2以上は、環またはヘテロ環部位の中に連結する発明。
【請求項145】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記活性化置換基RZ1,RZ2またはRZ3の2以上は、単結合または二重結合を表わす発明。
【請求項146】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記化合物は連鎖移動残基誘導体−Y*を含み、これはラジカル部位以外の部位であり、前記連鎖移動残基Yの切断または誘導体化から誘導される発明。
【請求項147】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記Y*は水素および−SHからなる群から選択される発明。
【請求項148】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記生体分子作用物質は、治療剤である発明。
【請求項149】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記生体分子作用物質は、診断剤である発明。
【請求項150】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記生体分子作用物質は、分析剤である発明。
【請求項151】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記生体分子作用物質は、生物学的分子である発明。
【請求項152】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記生体分子作用物質は、ポリ核酸、ポリアミノ酸類、多糖類からなる群から選択される発明。
【請求項153】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記標的化部位は、エンドサイトーシスを媒介するために効果的な1以上の受容体についての親和性を有するリガンドである発明。
【請求項154】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記生体分子作用物質Qの少なくとも1つは、ジスルフィド連結部位Lを介して前記連鎖延長残基Eに共有的に結合する発明。
【請求項155】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記生体分子作用物質Qの少なくとも1つは、酸不安定な連結部位Lを介して前記連鎖延長残基Eに共有的に結合する発明。
【請求項156】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記生体分子作用物質Qの少なくとも1つは、エンドソームのpHにおいて酸不安定な少なくとも1つの結合を含む連結部位Lを介して前記連鎖移動残基Eに共有的に結合したポリヌクレオチドである発明。
【請求項157】
先行する全ての請求項のいずれか1項に記載の発明であって、前記連結部位は結合である発明。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−511053(P2012−511053A)
【公表日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540835(P2011−540835)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/067193
【国際公開番号】WO2010/077678
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(502457803)ユニヴァーシティ オブ ワシントン (93)
【出願人】(510302870)フェイズアールエックス,インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】