説明

オリゴヌクレオチドの合成および精製に使用する方法および反応試薬

【課題】オリゴヌクレオチドの合成および精製に用いる方法および反応試薬を提供する。
【解決手段】硫黄転移反応試薬に関する。好ましい実施態様においては、硫黄転移反応試薬は3−アミノ−1,2,4−ジチアゾリジン−5−オンである。別の側面から見ると、本発明に従う硫黄転移反応試薬を用いてホスファイトを処理することにより、ホスホロチオエートを調製する方法に関する。好ましい実施態様においては、硫黄転移反応試薬は3−アミノ−1,2,4−ジチアゾリジン−5−オンである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式Dで表される化合物。
【化1】

(ここで、
Xは、それぞれ別異に、C(O)、C(S)、SO2、CO2、CS2またはSOを表し;
R1 およびR2は、それぞれ別異に、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは−N(R3)R4を表し、あるいは、R1 およびR2は共に、必要に応じて置換された芳香環を形成し;
R3は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;
R4は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;
nは、2、3または4であり;さらに、
XがC(O)のとき、R1はベンジルではない。)
【請求項2】
nは2であることを特徴とする請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R1 およびR2は、フェニル、ベンジル、シクロヘキシル、ピロール、ピリジンまたは−CH2−ピリジンであることを特徴とする請求項1記載の化合物。
【請求項4】
XはC(O)であり、R1 はフェニルであり、さらにR2はフェニルであることを特徴とする請求項1記載の化合物。
【請求項5】
XはSO2であり、R1 はフェニルであり、さらにR2はフェニルであることを特徴とする請求項1記載の化合物。
【請求項6】
XはC(O)であり、R1 はピロールであり、さらにR2はピロールであることを特徴とする請求項1記載の化合物。
【請求項7】
XはC(O)であり、R1 およびR2は、共にフェニル環を形成していることを特徴とする請求項1記載の化合物。
【請求項8】
構造式D1で表される化合物。
【化2】

(ここで、
Xは、CN、P(OR2)2、P(O)(OR2)2、C(O)R1、C(S)R1、SO2R1、CO2R1、CS2R1またはSOR1であり;
Yは、CN、P(OR2)2またはP(O)(OR2)2であり;
R1 は、それぞれ別異に、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは−N(R3)R4を表し;
R2は、それぞれ別異に、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アルカリ金属または遷移金属を表し、あるいは、R2が2個ある場合には、全体の電荷が+2であるようなアルカリ土類金属または遷移金属を共に形成し;
R3は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;
R4は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;さらに、
nは、2、3または4である。)
【請求項9】
nは2であることを特徴とする請求項8記載の化合物。
【請求項10】
YはCNであることを特徴とする請求項8記載の化合物。
【請求項11】
YはP(OR2)2であることを特徴とする請求項8記載の化合物。
【請求項12】
構造式Eで表される化合物。
【化3】

(ここで、
Xは、OまたはSであり;
R1 は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;
R2 は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、C(O)N(R3)R4、C(S)N(R3)R4、C(S)N(R3)2、C(S)OR4 、CO2R4、C(O)R4または−C(S)R4であり;
R3 は、Hまたはアルキルであり;さらに、
R4 は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルである。)
【請求項13】
XはOであることを特徴とする請求項12記載の化合物。
【請求項14】
R2 は、H、アルキルまたはシクロアルキルであることを特徴とする請求項12記載の化合物。
【請求項15】
R2 は、アリールまたはアラルキルであることを特徴とする請求項12記載の化合物。
【請求項16】
R2 は、−C(O)N(R3)R4、−C(S)N(R3)R4、−C(S)N(R3)2、−C(S)OR4 、−CO2R4、−C(O)R4または−C(S)R4であることを特徴とする請求項12記載の化合物。
【請求項17】
R3はHであることを特徴とする請求項12記載の化合物。
【請求項18】
R4は、アルキルまたはアリールであることを特徴とする請求項12記載の化合物。
【請求項19】
XはOであり、さらに、R2 はHであることを特徴とする請求項12記載の化合物。
【請求項20】
アルゴン雰囲気下において約0℃の氷槽で冷却した容器内に、約1当量のクロロカルボニルスルフェニルクロリド、約1当量のチオ尿素および約1当量のトリエチルアミンを入れ、得られた混合物を約6時間撹拌し、ろ過後、該混合物を濃縮して残渣を得て、これをジクロロメタン−ヘキサンから再結晶させる工程を含む方法により調製された化合物。
【請求項21】
ホスホロチオエート化合物の調製法であって、ホスファイトおよび硫黄転移反応試薬を混合してホスホロチオエートを得る工程を含み、該硫黄転移反応試薬は、以下の化合物群から選択されることを特徴とする調製法:
MoS4・Et3NCH2Ph;
【化4】

(ここで、
Xは、それぞれ別異に、C(O)、C(S)、SO2、CO2、CS2またはSOを表し;
R1 およびR2は、それぞれ別異に、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは−N(R3)R4を表し、あるいは、R1 およびR2は、必要に応じて置換された芳香環を共に形成し;
R3は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;
R4は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;
nは、2、3または4であり;さらに、
XがC(O)のとき、R1はベンジルではない);
【化5】

(ここで、
Xは、CN、P(OR2)2、P(O)(OR2)2、C(O)R1、C(S)R1、SO2R1、CO2R1、CS2R1、またはSOR1であり;
Yは、CN、P(OR2)2またはP(O)(OR2)2であり;
R1 は、それぞれ別異に、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキルまたは−N(R3)R4を表し;
R2は、それぞれ別異に、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、アルカリ金属または遷移金属を表し、あるいは、R2が2個ある場合には、全体の電荷が+2であるようなアルカリ土類金属または遷移金属を共に形成し;
R3は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;
R4は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;さらに、
nは、2、3または4である);および
【化6】

(ここで、
Xは、OまたはSであり;
R1 は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;
R2 は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、−C(O)N(R3)R4、−C(S)N(R3)R4、−C(S)N(R3)2、−C(S)OR4 、−CO2R4、−C(O)R4または−C(S)R4であり;
R3 は、Hまたはアルキルであり;さらに、
R4 は、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルである)。
【請求項22】
前記ホスファイトは次の構造式Fで表されることを特徴とする請求項21記載の調製法。
【化7】

(ここで、
R1は、アルキル、アリール、アラルキルまたは−Si(R4)3であり;ここで、該アルキル、アリールおよびアラルキル基は、−CN、−NO2、−CF3、ハロゲン、−O2CR5または−OSO2R4で必要に応じて置換されており;
R2は、必要に応じて置換されたアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アラルキルまたはアルケニルであり;
R3は、必要に応じて置換されたアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アラルキル、アルケニルまたは−(CR5 )2)p−ヘテロシクロアルキルであり;
R4は、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはアラルキルであり;
R5は、Hまたはアルキルであり;さらに、
pは、1、2、3、4、5、6、7または8である。)
【請求項23】
R1は−CH2CH2CNであることを特徴とする請求項22記載の調製法。
【請求項24】
R2は、必要に応じて置換されたヘテロシクロアルキルであることを特徴とする請求項22記載の調製法。
【請求項25】
R2は、必要に応じて置換されたリボースであることを特徴とする請求項22記載の調製法。
【請求項26】
R2は、必要に応じて置換されたデオキシリボースであることを特徴とする請求項22記載の調製法。
【請求項27】
R2は、ヌクレオシド、ヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドであることを特徴とする請求項22記載の調製法。
【請求項28】
R2は下記の構造式で表されることを特徴とする請求項22記載の調製法。
【化8】

(ここで、R'1は、それぞれ別異に、アルキル、アリール、アラルキルまたは−Si(R4)3を表し;ここで、該アルキル、アリールおよびアラルキル基は、−CN、−NO2、−CF3、またはハロゲンで必要に応じて置換されており;さらに、n1は1〜50である。)
【請求項29】
n1は1〜25であることを特徴とする請求項28記載の調製法。
【請求項30】
n1は1〜15であることを特徴とする請求項28記載の調製法。
【請求項31】
n1は1〜10であることを特徴とする請求項28記載の調製法。
【請求項32】
n1は1〜5であることを特徴とする請求項28記載の調製法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図10】
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【図12】
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【図43】
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【公開番号】特開2008−266331(P2008−266331A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−104337(P2008−104337)
【出願日】平成20年4月14日(2008.4.14)
【分割の表示】特願2007−507431(P2007−507431)の分割
【原出願日】平成17年4月5日(2005.4.5)
【出願人】(506336728)アルニラム ファーマスーティカルズ インコーポレイテッド (13)
【氏名又は名称原語表記】ALNYLAM PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】