説明

オリゴ糖を含有する栄養学的処方物

【課題】オリゴ糖の少なくとも1つを含む栄養学的組成物の提供。
【解決手段】下記のオリゴ糖の少なくとも1つを含む栄養学的組成物:約400mg/L〜約3500mg/Lの3−フコシルラクトース;約200mg/L〜約2200mg/Lのラクト−N−フコペンタオースIII;約100mg/L〜約1500mg/Lのラクト−N−フコペンタオースII;約100mg/L〜約2500mg/Lのジフコシルラクトース;約500mg/L〜約4500mg/Lの2’フコシルラクトース;約250mg/L〜約3500mg/Lのラクト−N−フコペンタオースI;約100mg/L〜約900mg/Lのラクト−N−ネオテトラオース;約50mg/L〜約2300mg/Lのラクト−N−フコペンタオースV;または約300mg/L〜約2800mg/Lのラクト−N−テトラオース。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願に対する相互参照
本出願は、「ラクト−N−ネオテトラオース」および「オリゴ糖の合成プロセス」という名称の米国特許出願に関連する。これらはすべて、本出願と同時に出願され、その本文は参考として本明細書中に援用される。
【0002】
発明の分野
本出願は、一般的には、ヒト乳汁に由来するオリゴ糖を含有する合成された栄養学的産物の組成物に関する。より詳細には、合成された栄養学的産物は、少なくとも1つの下記のオリゴ糖を含む:3−フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースIII、ラクト−N−フコペンタオースII、ジフコシルラクトース、2’フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースI、ラクト−N−ネオテトラオース、ラクト−N−フコペンタオースVまたはラクト−N−テトラオース。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
ヒト乳汁には100を越える異なるオリゴ糖が含有されることはよく知られており、そのいくつかは遺伝子的に決定されている。残念なことに、これらの炭水化物の多くは構造的に類似しているために、多くのこれらのオリゴ糖を単離し、同定して定量することは困難である。これらのオリゴ糖に関して発表された大部分の研究は、これらの化合物を、個々のオリゴ糖ととしてではなく、種類として研究していた。
【0004】
以前の研究により、いくつかのオリゴ糖は生物学的に有益であり得ることが明らかになった。例えば、N−アセチルグルコサミン(GlcNAc)を含有するオリゴ糖は、乳児を胃腸感染から保護するLactobacillus bifidus var pennsylvanicusの増殖を刺激することが明らかにされている(Coppa,G.ら、Pediatrics 91:3(1993)637−641、この参考文献ならびに本明細書中に引用されるすべての特許および刊行物は参考として本明細書に援用される)。他の報告は、ヒト乳汁オリゴ糖が、乳児の健全な発育に関与していることが考えられる有益な細菌であるBifidobaterium bifidumの増殖を促進することを示している(Thurl,S.ら、Journal of Chromatogrphy 568(1991)291−300)。ある研究において、ヒト乳汁は、Streptococcus pneumoniaeおよびHaemophilus influenzaeの付着を防止した(Andersson,B.ら、J.Infect.Dis.153(1986)232−237)。この研究は、このような付着の減少は、乳汁中に存在する「特異的抗体以外の成分によることが主な原因」であり、「糖タンパク質におけるレセプター活性のオリゴ糖決定基」によってもたらされ得ることをさらに明らかにした。肺炎球菌の付着は、高分子量画分および低分子量画分の両方によって、具体的には、ラクトース−N−テトラオース(LNT、Galβ1−4GlcNAcβ1−4Galβ1−4Glc)およびラクトース−N−ネオテトラオース(LNnT、Galβ1−4GlcNAcβ1−3Galβ1−4Glc)によって阻害された(Anderson,B.ら、J.Infect.Dis.153(1986)232−237)。一般に、オリゴ糖は、細胞レセプターと競合することによっておとりとして作用し細菌の上皮細胞への結合を阻害することができる。さらに、オリゴ糖は、呼吸管、胃腸管および泌尿生殖管のウイルス感染および細菌感染から乳児を保護する。
【0005】
遺伝は、様々な提供者の乳汁中におけるいくつかのオリゴ糖の有無、すなわち個体のルイス血液型状態に連鎖する属性において大きな役割を果たす。「分泌者」遺伝子および「ルイス」遺伝子は、特定のグルコシルトランスフェラーゼをコードする。これらの酵素は、次いで、種々の二次的な遺伝子産物、具体的には、オリゴ糖および他の糖結合体を産生する。乳汁分泌中の乳腺におけるグルコシルトランスフェラーゼの有無は、提供者のヒト乳汁中に見出されるいくつかの炭水化物構造体の存在および量に直接影響する。
【0006】
多くの有益な機能はヒト乳汁オリゴ糖に起因する。このために、乳児用処方物および他の小児用の栄養学的産物をヒト乳汁オリゴ糖によって補充することは望ましい。ヒト母乳におけるそのようなオリゴ糖の天然の存在レベルに近いオリゴ糖によって補充された乳児用処方物は、最も有益である。特定のヒト乳汁オリゴ糖の天然レベルは、まとめた乳汁サンプルから得られており(Kobata,A.、Methods in Enzymology 28(1972)262−271;Kunz,C.ら、Acta Paediatr.82(1993)903−912)、あるいはサンプルの加熱を必要とする方法、従って不安定なオリゴ糖を破壊することによって得られている(Thurl,S.ら、Analytical Biochemistry 235(1996)202−206)。さらに、いくつかのオリゴ糖の濃度に関する平均値が公表されている(Thurl,S.ら、Ana.Biochem.235(1996)202−206;Thurl,S.ら、J.Chromat.565(1991)291−300を参照のこと)。しかし、これらのオリゴ糖の変動性は、非常に多くのヒト乳汁サンプルが統計学的有意性を得るために必要であるために明らかにされていない。このような困難さのために、現在、ヒト母乳において見出される天然の存在レベルに近いオリゴ糖を含有する乳児用処方物を入手することはできない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Coppa,G.ら、Pediatrics 91:3(1993)637−641
【非特許文献2】Thurl,S.ら、Journal of Chromatogrphy 568(1991)291−300
【非特許文献3】Anderson,B.ら、J.Infect.Dis.153(1986)232−237
【非特許文献4】Kobata,A.、Methods in Enzymology 28(1972)262−271
【非特許文献5】Kunz,C.ら、Acta Paediatr.82(1993)903−912
【非特許文献6】Thurl,S.ら、Analytical Biochemistry 235(1996)202−206
【非特許文献7】Thurl,S.ら、J.Chromat.565(1991)291−300
【発明の概要】
【0008】
発明の要約
本発明は、少なくとも1つの下記のオリゴ糖を記載の濃度で含有する合成された栄養学的処方物を提供する:約130mg/L〜約3500mg/Lの3−フコシルラクトース;約120mg/L〜約2200mg/Lのラクト−N−フコペンタオースIII;約100mg/L〜約1500mg/Lのラクト−N−フコペンタオースII;約50mg/L〜約2500mg/Lのジフコシルラクトース;約350mg/L〜約4500mg/Lの2’フコシルラクトース;約50mg/L〜約3300mg/Lのラクト−N−フコペンタオースI;約100mg/L〜約900mg/Lのラクト−N−ネオテトラオース;約15mg/L〜約2300mg/Lのラクト−N−フコペンタオースV;または約120mg/L〜約2800mg/Lのラクト−N−テトラオース。
【0009】
本発明は、さらに、記載された濃度の少なくとも1つの下記のオリゴ糖:約130mg/L〜約3500mg/Lの3−フコシルラクトース;約120mg/L〜約2200mg/Lのラクト−N−フコペンタオースIII;約100mg/L〜約1500mg/Lのラクト−N−フコペンタオースII;約50mg/L〜約2500mg/Lのジフコシルラクトース;約350mg/L〜約4500mg/Lの2’フコシルラクトース;約50mg/L〜約3300mg/Lのラクト−N−フコペンタオースI;約100mg/L〜約900mg/Lのラクト−N−ネオテトラオース;約15mg/L〜約2300mg/Lのラクト−N−フコペンタオースV;または約120mg/L〜約2800mg/Lのラクト−N−テトラオース、およびヤシ油、ダイズ油、モノグリセリドおよびジグリセリド、グルコース、食品規格のラクトース、電気透析された乳清、電気透析されたスキムミルクおよびミルク乳清の1つまたは複数などの乳児に与えるために処方された食用の多量養素、ビタミンA、C、D、EおよびB複合体の1つまたは複数、ならびにカルシウム、マグネシウム、マンガン、ナトリウム、カリウム、リン、銅、亜鉛塩化物、ヨウ素、セレンおよび鉄の1つまたは複数のミネラルを含有する合成された栄養学的処方物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、ヒト乳汁から定量される9個のオリゴ糖のクロマトグラムを示す。
【図2A】図2は、分泌者を有する提供者および分泌者を有さない提供者のヒト乳汁のオリゴ糖分析結果を比較する2つのクロマトグラムを示す。図2Aは、分泌者を有する提供者のヒト乳汁のオリゴ糖分析結果を示す。
【図2B】図2は、分泌者を有する提供者および分泌者を有さない提供者のヒト乳汁のオリゴ糖分析結果を比較する2つのクロマトグラムを示す。図2Bは、分泌者を有さない提供者のヒト乳汁のオリゴ糖分析結果を示す。
【図3A】図3は、ルイス陽性提供者およびルイス陰性提供者のヒト乳汁のオリゴ糖分析結果を比較する2つのクロマトグラムを示す。図3Aは、ルイス陽性提供者のヒト乳汁のオリゴ糖分析結果を示す。
【図3B】図3は、ルイス陽性提供者およびルイス陰性提供者のヒト乳汁のオリゴ糖分析結果を比較する2つのクロマトグラムを示す。図3Bは、ルイス陰性提供者のヒト乳汁のオリゴ糖分析結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
発明の詳細な説明
本発明は、少なくとも1つの下記のオリゴ糖を含有する合成された栄養学的処方物を提供する:
【0012】
【表1】

これらのすべてのオリゴ糖は、ヒト母乳中に見出される天然に存在するオリゴ糖である。この分野でよく知られているように、Galはガラクトースを表し、GlcNAcはN−アセチルグルコサミンを表し、Glcはグルコースを表し、Fucはフコースを表す。
【0013】
本発明の合成された栄養学的処方物は、食用の多量養素、ビタミン類およびミネラル類を、特定の使用に所望される量で含有する。そのような成分の量は、処方物が、正常で健康な乳児、小児、成人、またはいくつかの病理学的な状態(例えば、代謝的な疾患)を伴う人々などの特別な必要性を有するヒトによる使用を目的とするかどうかに依存して変化する。本発明の栄養学的処方物において利用される成分は、部分的に精製された起源または精製された起源であることが当業者により理解される。部分的に精製されたまたは精製されたということは、天然物質の精製または合成によって調製された物質を意味する。このような技術は、この分野では既知である(例えば、食品成分および食品加工のための連邦規制条例;推奨食事許容量、10版、National Academy Press、Washington D.C.、1989を参照のこと)。
【0014】
好ましい実施形態において、本発明の合成された栄養学的処方物は、乳児用の腸溶性栄養学的産物である。従って、本発明のさらなる局面において、乳児に与えるために適切な栄養学的処方物が提供される。このような処方物は、上記のオリゴ糖に加えて、乳児の日常的な栄養学的要求量が提供されるように考案された量のビタミン類およびミネラル類を含む。ヒト乳汁または乳児用処方物における抗菌性因子は、授乳中または授乳後におけるこのような因子の逆流および吸入の結果として、乳児の呼吸管に直接的に到達し得ることに注意することは重要である。従って、呼吸管の粘膜は、このように直接的に保護される。
【0015】
多量養素には、例えば、食用の脂肪、炭水化物およびタンパク質が含まれる。例示的な食用の脂肪には、ヤシ油、ダイズ油、ならびにモノグリセリドおよびジグリセリドが含まれる。例示的な食用の炭水化物には、グルコース、食品規格(食用)のラクトース、および加水分解されたトウモロコシデンプンが含まれる。代表的なタンパク質源としては、例えば、ダイズタンパク質、電気透析された乳清または電気透析されたスキムミルクまたはミルク乳清、あるいはこれらのタンパク質の加水分解物が挙げられるが、他のタンパク質源もまた入手可能であり、使用することができる。これらの多量養素は、エネルギー基準で、すなわち、カロリー基準で、ヒト乳汁中に存在するのと等しい量で一般に受容される栄養学的化合物の形態で添加される。
【0016】
乳児用処方物は、好ましくは、下記のビタミン類およびミネラル類を含む:カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩化物、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、セレン、ヨウ素、ならびにビタミンA、E、D、CおよびB複合体。
【0017】
乳児用処方物は、滅菌して、その後、授乳できる状態(RTF)に基づいて利用することができ、あるいは濃縮液または粉末で貯蔵することができる。粉末は、例えば、上記のように調製された乳児用処方物をスプレー乾燥することによって調製することができ、そのような処方物は、例えば、濃縮物を再水和することによって再構成することができる。乳児用の栄養学的処方物は、この分野では既知であり、市販されている(例えば、Ross Products Division、Abott Laboratoriesから得られるSimilac(登録商標)およびAlimentum(登録商標))。
【0018】
本発明の処方物におけるオリゴ糖の実際の投与レベルは、特定の組成物および投与方法に関して所望の応答を得るために効果的な活性成分の量が得られるように変化させることができる。従って、選択された投与レベルは、所望の治療効果、投与経路、所望する投与期間および他の要因に依存する。
【0019】
好ましい実施態様において、オリゴ糖は、ヒト母乳に見出されるそのようなオリゴ糖の天然に存在するレベルに近い量が処方物に存在する。そのような合成された処方物は下記を含む:
約130mg/L〜約3500mg/L、好ましくは約800mg/L〜約1750mg/L、より好ましくは約1456mg/L〜約1472mg/Lの3−FL;
約120mg/L〜約2200mg/L、好ましくは約400mg/L〜約1100mg/L、より好ましくは約507mg/L〜約578mg/LのLNF−III;
約100mg/L〜約1500mg/L、好ましくは約200mg/L〜約750mg/L、より好ましくは約361mg/L〜約429mg/LのLNF−II;
約50mg/L〜約2500mg/L、好ましくは約200mg/L〜約1450mg/L、より好ましくは約393mg/L〜約494mg/LのDFL;
約350mg/L〜約4500mg/L、好ましくは約1000mg/L〜約2400mg/L、より好ましくは約2240mg/L〜約2260mg/Lの2’FL;
約50mg/L〜約3300mg/L、好ましくは約500mg/L〜約1650mg/L、より好ましくは約845mg/L〜約912mg/LのLNF−I;
約100mg/L〜約900mg/L、好ましくは約200mg/L〜約450mg/L、より好ましくは約258mg/L〜約279mg/LのLNnT;
約15mg/L〜約2300mg/L、好ましくは約100mg/L〜約1600mg/L、より好ましくは約120mg/L〜約154mg/LのLNF−V;および
約120mg/L〜約2800mg/L、好ましくは約600mg/L〜約1400mg/L、より好ましくは約678mg/L〜約744mg/LのLNT。
【0020】
本発明の栄養学的処方物において使用されるオリゴ糖は、任意の様式で、好ましくは、化学合成によって調製することができる。例えば、本発明において使用するためのオリゴ糖は、米国特許第5,288,637号およびWO96/10086(これらは参考として本明細書中に援用される)に記載されているようにグリコシルトランスフェラーゼを使用して、供与体部分の糖ユニットを受容体部分に酵素的に転移させることによって化学的に合成することができる。オリゴ糖を合成するための好ましい方法は、グリコシルトランスフェラーゼを使用して、糖−ヌクレオチドに由来する糖ユニットを糖受容体に酵素的に転移することを含む。この場合、使用される糖−ヌクレオチドおよびグリコシルトランスフェラーゼは未精製の形態である。この好ましい方法は、本出願と同時に出願された「オリゴ糖の合成プロセス」という名称の特許出願に記載されている。さらに、栄養学的処方物において使用されるオリゴ糖は、精製された形態であり、細菌毒素、ウイルスおよび他の有害な混入物が存在してはならない。
【0021】
下記の実施例は、本発明の好ましい実施形態を例示し、請求の範囲および明細書をいかなる点においても限定しない。
【実施例1】
【0022】
ヒト乳汁サンプルからのオリゴ糖抽出
ヒト乳汁サンプルの収集および貯蔵
乳汁サンプルを、異なる5つの手段によって収集した:
1.The Center for Pediatric Research(Eastern Virginia Medical School、Norfolk、VA)
2.The University of Chile(Division of Medical Science Orient、Santiago、Chile)
3.Department of Infectious Diseases(National Institute of Nutrition、Mexico)
4.臨床試験第W93−180号(Abbott International Division、North Chicago、IL)
5.Children’s Hospital(Columbus、Ohio)
6.Milo Hilty博士(Ross Laboratories、Columbus、Ohio)
【0023】
すべてのサンプルは、外部ポンプによって集められ、Abbott Laboratories、Ross Products Division(Columbus、Ohio)に輸送されるまで凍結保存された。Abbott Laboratoriesでは、分析するまで−70℃で保存された。
【0024】
乳汁サンプルからのオリゴ糖の抽出:試験用の乳汁サンプルを室温でゆっくり解凍した。十分に混合した後、0.75mLを、Centricon10,000分子量排除フィルター(Amicon,Inc.、Beverly、MA)にピペットで移した。乳汁サンプルを、2時間、2,000RCFで、15℃〜18℃で遠心分離した。約100μL〜400μLの透明で無色のろ液をそれぞれのサンプルについて得た。ろ液を、使用するまで−70℃で保存した。
【0025】
過剰なラクトースの除去:オリゴ糖分析のために、過剰なラクトースは、より少ない量で存在するオリゴ糖を定量するために除去する必要があった。除去を行うために、186μLを解凍し、混合したろ液を14μLのイソプロピルアルコールで希釈した。この希釈液の100μLを、屈折率検出器およびフラクションコレクターを備えたBioGel P2サイズ排除クロマトグラフィーカラム(BioRad Inc.、Hercules、CA)に注入した。サンプルを、HPLCポンプによって供給されるろ過し脱気した7%IPAを使用して1.0mL/分の流速で溶出した。4.0mLの画分で集めた。ボイド容量(画分#1、非常に大きな分子量の化合物を含有する)を除いて、ラクトース部分よりも前の画分をすべて乾燥した。過剰なラクトースを含有する画分、およびその後にカラムから溶出する画分は廃棄した。所望の画分を、凍結トラップおよび真空ポンプを備えたSavant Speed−Vacで一晩乾燥し、800μLの7%IPAにまとめ/再懸濁して分析した。
【実施例2】
【0026】
ヒト乳汁サンプルから得られるオリゴ糖の同定および定量
高速陰イオン交換クロマトグラフィーによるオリゴ糖分析
実施例1のサンプルを、パルス電気化学検出器を備えたDionex Bio−LCシステムを使用して分析した。2本のCarboPac PA−1分析カラムを非常に短い管で直列に接続し、同じ材料のガードカラムをその前に取り付けた。条件は下記の通りであった:
【0027】
【表2】

【0028】
グラジエントプログラムは下記の通りであった:
【0029】
【表3】

【0030】
PEDプログラムは下記の通りであった:
【0031】
【表4】

【0032】
50ppm〜200ppmの一連の8個のオリゴ糖標準品を、機器操作ごとに分析した。すべての標準品は、V−Labs,Inc.(Covington、LA)から購入した。各サンプル中のオリゴ糖含有量の計算値は、これらの標準曲線から求めた。7%IPAのブランクを機器操作ごとに分析し、そのクロマトグラムを、すべてのベースラインを改善するために、各サンプルおよび標準品のクロマトグラムから差し引いた。これは、個々のピークの実際の積分に対する影響を有していなかった。
【0033】
ろ液中のラクトースの測定:オリゴ糖抽出物を室温で解凍し、激しく攪拌して十分に混合した。それぞれを、7%IPAで1:1000に希釈して混合した。サンプルおよび一連のラクトース標準品を下記の方法に従って分析した:
高速陰イオン交換クロマトグラフィーによるオリゴ糖分析:ラクトースに関するサンプルを、前記のDionexシステムを使用して分析した。今回は、ガードカラムを有する1本の分析用CarboPac PA−1カラムを用いた。条件は下記の通りであった:
【0034】
【表5】

【0035】
グラジエントプログラムは下記の通りであった:
【0036】
【表6】

【0037】
PEDプログラムは下記の通りであった:
【0038】
【表7】

【0039】
2.5g/L〜25g/Lの一連のラクトース標準品を調製し、1:100に希釈して分析した。ラクトース濃度は、これらの標準曲線から計算した。
【0040】
結果
図1に、ヒト乳汁中に見出される9個のオリゴ糖の標準的なクロマトグラムを示す。それぞれのオリゴ糖の溶出/保持は、個々の炭水化物標準品を使用して求めた。9個の炭水化物の内の7個は、その隣接ピークから十分に分離した:3−フコシルラクトース(3−FL、Galβ−4(Fucα1−3)Glc)は、ルイス遺伝子を分泌する提供者から得られたサンプル中の微量成分ラクト−ジフコヘキサオースI(LDFH−I、Fucα1−2Galβ1−3(Fucα1−4)GlcNAcβ1−3Galβ1−4Glc)と同時に溶出した;そしてLNTは、微量成分のラクト−N−ネオヘキサオース(LNnH、Galβ1−4GlcNAcβ1−3(Galβ1−4GlcNAcβ1−6)Galβ1−4Glc)と同時に溶出した。図2は、分泌者を有する提供者から得られたヒト乳汁のオリゴ糖分析結果(図2A)と、分泌者を有さない提供者から得られたヒト乳汁のオリゴ糖分析結果(図2B)とを比較する2つのクロマトグラムを示す。末端ガラクトースのα1−2位置にフコースを置くために必要なフコシルトランスフェラーゼの有無によって予測することにより、これらのクロマトグラムにおいて2’−FL、DFLおよびLNF−Iの明瞭な存在および非存在を、確認することができる。分泌者は、試験した232人の内の199人、すなわち集団の86%を占めた。図3は、ルイス陽性のヒト乳汁(図3A)と、ルイス陰性のヒト乳汁(図3B)とを比較する2つのクロマトグラムを示す。ルイス陽性の個体は、N−アセチルグルコサミンのα1−4位置にフコースを置くために必要なフコシルトランスフェラーゼを有する。この群においては、224人(すなわち、97%)がルイス陽性提供者であった。
【0041】
集められた結果の要約を下記の表Iに示す。総数が232人の提供者から得られた乳汁を使用した。数人の提供者によって、一連の乳汁サンプルが提供された。これらのサンプルを使用して、授乳期間中を通して各オリゴ糖の濃度変化を測定した。糖類の正常濃度の平均値を明らかにするために、それらの値を平均した。
【0042】
【表8】

上記の表Iに見出される値は、文献において認められている値と著しく異なる。このことに関するごく最近の刊行物において、Thurlら(Analytical Biochemistry 235(1996)202−206)は、個々のヒト乳汁の(中性オリゴ糖および酸性オリゴ糖を含む)オリゴ糖およびラクトースを分離して定量する方法を開示している。この刊行物において、Thurlらは、使用した方法および1人の提供者に関する5つの結果を記載する。下記の表IIは、Thurlらの研究から得られた結果を、表IIの結果ならびに個々の糖類を実際に定量した2つの他の研究から得られた結果と比較する。2つの他の研究は、Kobata,A.、Methods in Enzymology 28(1972)262−271およびKunz,C.ら、Acta Paediatr.82(1993)903−912に記載されている。表Iに示す本発明の結果は、大多数の無作為被験者に関する濃度を平均した。上記の他の研究は、異なる被験者から得られた最大4サンプルから値を求めた。
【0043】
【表9】

【0044】
Kobataらが使用した方法は、遠心分離による脱脂質、エタノール抽出によるタンパク質除去、および列記された濃度に到達するための複雑な一連のペーパークロマトグラフィー工程および薄層クロマトグラフィー工程を用いた。この方法は、完了するまでにほぼ一ヶ月を要し、いくつかのより複雑な化合物の誤差および損失または分解に関して大きな余地を残している。Thurlらは熱処理を使用して、存在し得る乳汁中の何らかの生物学的有害物質を不活性化した。そのような工程はまた、熱に敏感なフコシル化糖を分解し得る。熱および酸性pHは、LNnTおよびフコシルラクトース類を含むオリゴ糖のより基本的な構造さえも分解し得ることが示されている。本発明において定量される各オリゴ糖は(確実な標準品を使用して)全手順を行って分析されたが、いずれの工程においても顕著な損失はなかった。さらに、ヒト乳汁サンプルには、高レベルの標準品のいくつかを添加したが、手順を通してその回収率は優れていた。
【実施例3】
【0045】
オリゴ糖を含有する授乳調整済み乳児用処方物
3−フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースIII、ラクト−N−フコペンタオースII、ジフコシルラクトース、2’フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースI、ラクト−N−ネオテトラオース、ラクト−N−フコペンタオースVおよびラクト−N−テトラオースのオリゴ糖を含有する授乳調整済み乳児用処方物は、下記の組成を有する(5液量オンス=100カロリー):
【0046】
【表10】



上記の乳児用処方物は、1歳までの年齢で母乳授乳を中断しなければならない場合、授乳する母乳への補充物が必要とされる場合、または母乳授乳が行われない場合の日常的な授乳としてなどの乳児用処方物が必要とされるときに使用することができる。
【実施例4】
【0047】
オリゴ糖を含有する授乳調整済み乳児用処方物
3−フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースIII、ラクト−N−フコペンタオースII、ジフコシルラクトース、2’フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースI、ラクト−N−ネオテトラオース、ラクト−N−フコペンタオースVおよびラクト−N−テトラオースのオリゴ糖を含有する授乳調整済み乳児用処方物は、下記の組成を有する(5液量オンス=100カロリー):
【0048】
【表11】



上記の乳児用処方物は、1歳までの年齢で母乳授乳を中断しなければならない場合、授乳する母乳への補充物が必要とされる場合、または母乳授乳が行われない場合の日常的な授乳としてなどの乳児用処方物が必要とされるときに使用することができる。
【実施例5】
【0049】
オリゴ糖を含有する授乳調整済み乳児用処方物
3−フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースIII、ラクト−N−フコペンタオースII、ジフコシルラクトース、2’フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースI、ラクト−N−ネオテトラオース、ラクト−N−フコペンタオースVおよびラクト−N−テトラオースのオリゴ糖を含有する授乳調整済み乳児用処方物は、下記の組成を有する(5液量オンス=100カロリー):
【0050】
【表12】



上記の乳児用処方物は、1歳までの年齢で母乳授乳を中断しなければならない場合、授乳する母乳への補充物が必要とされる場合、または母乳授乳が行われない場合の日常的な授乳としてなどの乳児用処方物が必要とされるときに使用することができる。
【実施例6】
【0051】
オリゴ糖を含有する授乳調整済み乳児用処方物
3−フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースIII、ラクト−N−フコペンタオースII、ジフコシルラクトース、2’フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースI、ラクト−N−ネオテトラオース、ラクト−N−フコペンタオースVおよびラクト−N−テトラオースのオリゴ糖を含有する授乳調整済み乳児用処方物は、下記の組成を有する(5液量オンス=100カロリー):
【0052】
【表13】



上記の乳児用処方物は、1歳までの年齢で母乳授乳を中断しなければならない場合、授乳する母乳への補充物が必要とされる場合、または母乳授乳が行われない場合の日常的な授乳としてなどのダイズ投与が所望され、そして乳児用処方物が必要とされるときに使用することができる。
【実施例7】
【0053】
オリゴ糖を含有する授乳調整済み乳児用処方物
3−フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースIII、ラクト−N−フコペンタオースII、ジフコシルラクトース、2’フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースI、ラクト−N−ネオテトラオース、ラクト−N−フコペンタオースVおよびラクト−N−テトラオースのオリゴ糖を含有する授乳調整済み乳児用処方物は、下記の組成を有する(5液量オンス=100カロリー):
【0054】
【表14】



上記の乳児用処方物は、1歳までの年齢で母乳授乳を中断しなければならない場合、授乳する母乳への補充物が必要とされる場合、または母乳授乳が行われない場合の日常的な授乳としてなどのダイズ投与が所望され、そして乳児用処方物が必要とされるときに使用することができる。
【実施例8】
【0055】
オリゴ糖を含有する授乳調整済み乳児用処方物
3−フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースIII、ラクト−N−フコペンタオースII、ジフコシルラクトース、2’フコシルラクトース、ラクト−N−フコペンタオースI、ラクト−N−ネオテトラオース、ラクト−N−フコペンタオースVおよびラクト−N−テトラオースのオリゴ糖を含有する授乳調整済み乳児用処方物は、下記の組成を有する(5液量オンス=100カロリー):
【0056】
【表15】



上記の乳児用処方物は、1歳までの年齢で母乳授乳を中断しなければならない場合、授乳する母乳への補充物が必要とされる場合、または母乳授乳が行われない場合の日常的な授乳としてなどのダイズ投与が所望され、そして乳児用処方物が必要とされるときに使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記オリゴ糖の少なくとも1つを含む合成された栄養学的組成物:
約130mg/L〜約3500mg/Lの3−フコシルラクトース;
約120mg/L〜約2200mg/Lのラクト−N−フコペンタオースIII;
約100mg/L〜約1500mg/Lのラクト−N−フコペンタオースII;
約50mg/L〜約2500mg/Lのジフコシルラクトース;
約350mg/L〜約4500mg/Lの2’フコシルラクトース;
約50mg/L〜約3300mg/Lのラクト−N−フコペンタオースI;
約100mg/L〜約900mg/Lのラクト−N−ネオテトラオース;
約15mg/L〜約2300mg/Lのラクト−N−フコペンタオースV;または
約120mg/L〜約2800mg/Lのラクト−N−テトラオース。
【請求項2】
食用の多量養素をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記食用の多量養素は、乳児に与えるために処方されている、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記多量養素は、ヤシ油、ダイズ油、モノグリセリドおよびジグリセリド、グルコース、食品規格のラクトース、電気透析された乳清および電気透析されたスキムミルク、ミルク乳清、ダイズタンパク質、および他のタンパク質加水分解物の少なくとも1つを含む、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
液体形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
ビタミンA、C、D、EおよびB複合体の少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リン、銅、亜鉛、塩化物、ヨウ素、セレンおよび鉄の少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
少なくとも2個のオリゴ糖を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
少なくとも3個のオリゴ糖を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
少なくとも4個のオリゴ糖を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
少なくとも5個のオリゴ糖を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
少なくとも6個のオリゴ糖を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
少なくとも7個のオリゴ糖を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
少なくとも8個のオリゴ糖を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
下記のオリゴ糖を含む、請求項1に記載の組成物:
約400mg/L〜約3500mg/Lの3−フコシルラクトース;
約200mg/L〜約2200mg/Lのラクト−N−フコペンタオースIII;
約100mg/L〜約1500mg/Lのラクト−N−フコペンタオースII;
約100mg/L〜約2500mg/Lのジフコシルラクトース;
約500mg/L〜約4500mg/Lの2’フコシルラクトース;
約250mg/L〜約3300mg/Lのラクト−N−フコペンタオースI;
約100mg/L〜約900mg/Lのラクト−N−ネオテトラオース;
約50mg/L〜約2300mg/Lのラクト−N−フコペンタオースV;および
約300mg/L〜約2800mg/Lのラクト−N−テトラオース。
【請求項16】
前記オリゴ糖は下記の量で存在する、請求項15に記載の組成物:
約800mg/L〜約1750mg/Lの3−フコシルラクトース;
約400mg/L〜約1100mg/Lのラクト−N−フコペンタオースIII;
約200mg/L〜約750mg/Lのラクト−N−フコペンタオースII;
約200mg/L〜約1450mg/Lのジフコシルラクトース;
約1000mg/L〜約2400mg/Lの2’フコシルラクトース;
約500mg/L〜約1650mg/Lのラクト−N−フコペンタオースI;
約200mg/L〜約450mg/Lのラクト−N−ネオテトラオース;
約100mg/L〜約1600mg/Lのラクト−N−フコペンタオースV;または
約600mg/L〜約1400mg/Lのラクト−N−テトラオース。
【請求項17】
前記オリゴ糖は下記の量で存在する、請求項16に記載の組成物:
約1456mg/L〜約1472mg/Lの3−フコシルラクトース;
約507mg/L〜約578mg/Lのラクト−N−フコペンタオースIII;
約361mg/L〜約429mg/Lのラクト−N−フコペンタオースII;
約393mg/L〜約494mg/Lのジフコシルラクトース;
約2240mg/L〜約2260mg/Lの2’フコシルラクトース;
約845mg/L〜約912mg/Lのラクト−N−フコペンタオースI;
約258mg/L〜約279mg/Lのラクト−N−ネオテトラオース;
約120mg/L〜約154mg/Lのラクト−N−フコペンタオースV;または
約687mg/L〜約744mg/Lのラクト−N−テトラオース。
【請求項18】
下記オリゴ糖の少なくとも1つ:
約130mg/L〜約3500mg/Lの3−フコシルラクトース;
約120mg/L〜約2200mg/Lのラクト−N−フコペンタオースIII;
約100mg/L〜約1500mg/Lのラクト−N−フコペンタオースII;
約50mg/L〜約2500mg/Lのジフコシルラクトース;
約350mg/L〜約4500mg/Lの2’フコシルラクトース;
約50mg/L〜約3300mg/Lのラクト−N−フコペンタオースI;
約100mg/L〜約900mg/Lのラクト−N−ネオテトラオース;
約15mg/L〜約2300mg/Lのラクト−N−フコペンタオースV;または
約120mg/L〜約2800mg/Lのラクト−N−テトラオース;
乳児に与えるために処方されている食用の多量養素;ヤシ油、ダイズ油、モノグリセリドおよびジグリセリド、グルコース、食品規格のラクトース、電気透析された乳清および電気透析されたスキムミルクおよびミルク乳清の1つまたは複数、ビタミンA、C、D、EおよびB複合体の1つまたは複数;ならびにカルシウム、マグネシウム、マンガン、ナトリウム、カリウム、リン、銅、亜鉛塩化物、ヨウ素、セレンおよび鉄の1つまたは複数のミネラル
を含む組成物。
【請求項19】
前記オリゴ糖は下記の量で存在する、請求項18に記載の組成物:
約800mg/L〜約1750mg/Lの3−フコシルラクトース;
約400mg/L〜約1100mg/Lのラクト−N−フコペンタオースIII;
約200mg/L〜約750mg/Lのラクト−N−フコペンタオースII;
約200mg/L〜約1450mg/Lのジフコシルラクトース;
約1000mg/L〜約2400mg/Lの2’フコシルラクトース;
約500mg/L〜約1650mg/Lのラクト−N−フコペンタオースI;
約200mg/L〜約450mg/Lのラクト−N−ネオテトラオース;
約100mg/L〜約1600mg/Lのラクト−N−フコペンタオースV;または
約600mg/L〜約1400mg/Lのラクト−N−テトラオース。
【請求項20】
前記オリゴ糖は下記の量で存在する、請求項19に記載の組成物:
約1456mg/L〜約1472mg/Lの3−フコシルラクトース;
約507mg/L〜約578mg/Lのラクト−N−フコペンタオースIII;
約361mg/L〜約429mg/Lのラクト−N−フコペンタオースII;
約393mg/L〜約494mg/Lのジフコシルラクトース;
約2240mg/L〜約2260mg/Lの2’フコシルラクトース;
約845mg/L〜約912mg/Lのラクト−N−フコペンタオースI;
約258mg/L〜約279mg/Lのラクト−N−ネオテトラオース;
約120mg/L〜約154mg/Lのラクト−N−フコペンタオースV;または
約687mg/L〜約744mg/Lのラクト−N−テトラオース。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【公開番号】特開2012−36192(P2012−36192A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−195159(P2011−195159)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【分割の表示】特願平10−541892の分割
【原出願日】平成10年3月30日(1998.3.30)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】