説明

オレキシン受容体拮抗薬としてのチアゾリジン誘導体

本発明は、A及びRが明細書中に記載された意味を有する、式(I)の新規なチアゾリジン誘導体、及び医薬、特にオレキシン受容体拮抗薬としてのそれらの使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、式(I)の新規なチアゾリジン誘導体及び医薬としてのこれらの使用に関する。本発明はまた上記化合物の製造方法、式(I)の化合物を1又は2以上含有する医薬組成物、及び特にオレキシン受容体拮抗薬としてのそれらの使用を含む関連した側面に関する。
【背景技術】
【0002】
オレキシン類(オレキシンA又はOX−A及びオレキシンB又はOX−B)は、二つの研究グループによって1998年に発見された新規な神経ペプチド類であり、オレキシンAは、33個のアミノ酸ペプチドであり、オレキシンBは、28個のアミノ酸ペプチドである(非特許文献1)。オレキシン類は、外側視床下部の離散性神経細胞内で産生され、G蛋白質共役型受容体(OX及びOX受容体)に結合する。オレキシン−1受容体(OX)はOX−Aに対して選択的であり、オレキシン−2受容体(OX)はOX−Bと同様にOX−Aにも結合することができる。オレキシン類は、ラットにおいて食物消費を刺激し、食行動を調節する中枢フィードバック機構におけるこれらペプチド類のメディエーターとしての生理学的役割を示唆している(非特許文献2)。他方、オレキシン類は睡眠状態及び覚醒状態を調節しており、ナルコレプシー(睡眠発作)患者に対する潜在的な新規治療への道を開くものであるとも提唱されている(非特許文献3)。
【0003】
オレキシン受容体は哺乳動物の脳に見出され、文献から知られているように、病理学に多くの密接な関係をもっている可能性がある。
【0004】
本発明は、チアゾリジン誘導体を提供し、これらはヒトオレキシン受容体の非ペプチド性拮抗薬である。これらの化合物は、特に、例えば摂食障害、摂水障害(drinkingdisorders)、睡眠障害又は精神及び神経障害における認知障害の治療における利用可能性を有している。
【0005】
これまでに、OXか又はOXのどちらか、あるいは同時に両方の受容体に拮抗する能力を有するいくつかの低分子量化合物が知られている。オレキシン受容体拮抗薬として有用なピペリジン誘導体が特許文献に開示されている(特許文献1)。オレキシン受容体拮抗薬として有用なモルホリン誘導体が特許文献に開示されている(特許文献2)。オレキシン受容体拮抗薬として有用なN−アロイル環状アミン誘導体が特許文献に開示されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開公報第01/96302号
【特許文献2】国際公開公報第02/44172号
【特許文献3】国際公開公報第02/90355号
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Sakurai T.ら、Cell、1998、92、573-585
【非特許文献2】Sakurai T.ら、Cell、1998、92、573-585
【非特許文献3】Chemelli R.M.ら、Cell、1999、98、437-451
【発明の開示】
【0008】
本発明は、オレキシン受容体拮抗薬としてのチアゾリジン誘導体を初めて記述するものである。
i) 本発明の第1の側面は式(I)の化合物にある:
【化1】

式中
Aは、
【化2】

を表し、
XはO又はSを表し;
は(C1−4)アルキルを表し;
Dは、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換されたアリールを表し、当該置換基は、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル及びハロゲンから成る群より独立に選択され;
は、アリールを表し、当該アリール基は、フェニル−、ナフチル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル−、ベンゾ[1,3]ジオキソリル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル−、4H−ベンゾ[1,3]ジオキシニル、2H−クロメニル−、クロマニル−、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル−及び3−ビフェニル基から成る群より選択され、当該基は未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換されており、当該置換基は、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル、ハロゲン及びニトロから成る群より独立に選択されるか;又は
は、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換されたヘテロアリールを表し、当該置換基は、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ−(C1−4)アルキル及びトリフルオロメチルから成る群より独立に選択される。
【0009】
ハロゲンという用語は、フッ素、塩素又は臭素、好ましくはフッ素又は塩素を意味する。
【0010】
(C1−4)アルキルという用語は、1から4の炭素原子をもつ、直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味する。C1−4アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec.−ブチル及びtert.−ブチルである。好ましくはメチル及びエチルである。最も好ましくはメチルである。
【0011】
(C1−4)アルコキシという用語は、用語(C1−4)アルキルが前記の意味を有する、式(C1−4)アルキル−O−の基を意味する。(C1−4)アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec.−ブトキシ及びtert.−ブトキシである。好ましくはメトキシ及びエトキシである。最も好ましくはメトキシである。
【0012】
「アリール」を表す「D」は、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換されたナフチル又は(好ましくは)フェニル(好ましくは1又は2個の置換基により置換されたフェニル)を意味し、当該置換基は、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル及びハロゲンから成る群より;最も好ましくは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ及びハロゲンから独立に選択される。「アリール」を表す「D」の例は、フェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル及び4−トリフルオロメチルフェニルである。
【0013】
「アリール」を表す「R」は、フェニル、ナフチル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル−、ベンゾ[1,3]ジオキソリル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル−、4H−ベンゾ[1,3]ジオキシニル、2H−クロメニル−、クロマニル−又は3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル及び3−ビフェニル−基から成る群より選択される基を意味する。「R」に対して用いられる上記のアリール基は、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換され、当該置換基は、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル、ハロゲン及びニトロから成る群より;好ましくは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル及びハロゲンから;最も好ましくは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ及びハロゲンから、独立に選択される。亜態様の一つにおいて、「アリール」を表す「R」は、ナフチル−又は(好ましくは)フェニル基を表し、当該基は、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換され(好ましくは1個の置換基により置換され)、当該置換基は、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル、ハロゲン及びニトロから成る群より;特に(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチル(好ましくは:ハロゲン)から独立に選択される。加えて、別の亜態様においては、「アリール」を表す「R」は、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル−;ベンゾ[1,3]ジオキソリル−;2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル−;4H−ベンゾ[1,3]ジオキシニル−、2H−クロメニル−、クロマニル−又は3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル基(特に2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル−、ベンゾ[1,3]ジオキソリル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル−又は4H−ベンゾ[1,3]ジオキシニル基)を意味する。この亜態様の当該アリール基は、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換され(好ましくは1又は2個の置換基により置換され)、当該置換基は、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル及びハロゲンから成る群より;好ましくは(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ及びハロゲンから独立に選択される。好ましい亜態様において、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル−、ベンゾ[1,3]ジオキソリル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル−、4H−ベンゾ[1,3]ジオキシニル−、2H−クロメニル−、クロマニル−及び3−ビフェニル基は、好ましくは未置換である。3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル基は、好ましくは未置換であるか、又は1個の(C1−4)アルキル(特にメチル)により置換される。別の好ましい亜態様において、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル基は、2個の置換基によって置換されていてもよく、当該置換基は、ハロゲン及び(C1−4)アルコキシから独立に選択される。
【0014】
「アリール」を表す「R」の例は、ナフチル、3−ブロモフェニル、3−ニトロフェニル、3−ビフェニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル、7−クロロ−2−メトキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、4H−ベンゾ[1,3]ジオキシン−5−イル、4H−ベンゾ[1,3]ジオキシン−8−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソル−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、クロメン−5−イル、クロマン−5−イル、クロマン−8−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イル、4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−イル及び4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−イルである。好ましくは、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル、7−クロロ−2−メトキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、クロマン−5−イル、クロマン−8−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イル、4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−イル及び4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−イルである。別の態様において、「アリール」を表す「R」の好ましい例は、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル及び3−ブロモフェニルである。
【0015】
ヘテロアリールという用語は、酸素、窒素及び硫黄からそれぞれ独立に選択される1,2又は3個のヘテロ原子を含む、5−〜10−員の単環又は二環式(好ましくは8−〜9−員二環式)芳香族環を意味する。そのようなヘテロアリール基の例は、フラニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、シノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル及びイミダゾ[2,1−b]チアゾリルである。上記のリストに加えて、さらなる例は、ベンゾイソチアゾリル及びピロロ[2,1−b]チアゾリルである。好ましい例は、チエニル、チアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、インドリル、ベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾイソチアゾリル及びピロロ[2,1−b]チアゾリルである。別の態様において、好ましい例は、ベンズイソキサゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾイソチアゾリル及びピロロ[2,1−b]チアゾリルである。上記のヘテロアリール基は、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換され(好ましくは、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され)、当該置換基は、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ−(C1−4)アルキル及びトリフルオロメチルから成る群より;特に(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルから;好ましくは(C1−4)アルキル、ハロゲン及びトリフルオロメチルから、独立に選択される。別の態様において、そのようなヘテロアリール基の好ましい例は、チエニル、ピリジル、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル及びイミダゾ[2,1−b]チアゾリルであり、当該基は、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換され(好ましくは、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、最も好ましくは、未置換であるか、1個の置換基により置換され)、当該置換基は、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチル(好ましくは(C1−4)アルキル及びハロゲン)から成る群より独立に選択される。
【0016】
特に、置換基「R」に対して用いられる上記の「ヘテロアリール」基は、好ましくは以下のように置換される:チエニル基はハロゲンで置換される;チアゾリル基は、2個の(C1−4)アルキルで置換される;ピラゾリル基は、2個の(C1−4)アルキルで置換される;ピリジル基は、1個のハロゲンで置換される;インドリル基は、1個の(C1−4)アルキル(特にメチル)で置換される;インダゾリル基は、未置換であるか、又は1個の(C1−4)アルキル(特にメチル)で置換される;ベンズオキサゾリル基は、未置換であるか、又は1個の(C1−4)アルキル(特にメチル)で置換される;ベンゾチアゾリル基は、未置換であるか、又は1個のハロゲンで置換される;ベンズイソキサゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル及びベンゾイソチアゾリル基は、未置換である;イミダゾ[1,2−a]ピリジルは、未置換であるか、又は1個の(C1−4)アルキル(特にメチル)で置換される;ピロロ[2,1−b]チアゾリル基は、未置換であるか、又は1個の(C1−4)アルキル(特にメチル)で置換される;そしてイミダゾ[2,1−b]チアゾリル基は、1個の(C1−4)アルキル(特にメチル)で置換される;ベンゾフラニル基は、好ましくは、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基は、(C1−4)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ−(C1−4)アルキル及びトリフルオロメチルから成る群より、特に(C1−4)アルキル、ハロゲン及びトリフルオロメチルから、独立に選択される。当該ベンゾフラニル基の例は、ベンゾフラン−4−イル、7−クロロ−ベンゾフラン−4−イル、7−フルオロ−ベンゾフラン−4−イル、2−フルオロ−ベンゾフラン−4−イル、3−メチル−ベンゾフラン−4−イル、2−メチル−ベンゾフラン−4−イル、2−ヒドロキシメチル−ベンゾフラン−4−イル、5−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−イル、7−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−イル、7−フルオロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−イル、6−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−イル、6−フルオロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジメチル−ベンゾフラン−4−イル、2−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−イル、7−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−イル、2−メチル−6−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−イル及び2−メチル−7−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−イルである。
【0017】
ii) 本発明のさらなる態様は、チアゾリジン環におけるキラル中心が、(R)−配置にある、態様i)に従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
iii) 本発明のさらなる態様は、Aが
【化3】

を表す、態様i)又はii)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0018】
iv) 本発明のさらなる態様は、Aが
【化4】

を表す、態様i)〜iii)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0019】
v) 本発明のさらなる態様は、XがSを表す、態様i)〜iv)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0020】
vi) 本発明のさらなる態様は、XがOを表す、態様i)〜iv)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0021】
vii) 本発明のさらなる態様は、Rがメチルを表す、態様i)〜vi)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0022】
viii) 本発明のさらなる態様は、Aが
【化5】

を表す、態様i)又はii)に従うチアゾリジン誘導体に関する。
【0023】
ix) 本発明のさらなる態様は、Dが、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換されたフェニルを表し、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル及びハロゲンから成る群より独立に選択される、態様i)〜viii)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0024】
x) 本発明のさらなる態様は、Rがアリールを表し、当該アリール基が、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル−、ベンゾ[1,3]ジオキソリル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル−、4H−ベンゾ[1,3]ジオキシニル、2H−クロメニル−、クロマニル−及び3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル基から成る群より選択され、当該基が、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ及びハロゲンから成る群より独立に選択されるか;
又はRが、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換されたヘテロアリールを表し、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ−(C1−4)アルキル及びトリフルオロメチルから成る群より独立に選択される、態様i)〜ix)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0025】
xi) 本発明のさらなる態様は、Rがヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、チエニル、チアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、インドリル、ベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾイソチアゾリル及びピロロ[2,1−b]チアゾリルから成る群より選択され、当該基は未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換され(好ましくは、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され)、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ−(C1−4)アルキル及びトリフルオロメチルから成る群より独立に選択される、態様i)〜x)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0026】
xii) 本発明のさらなる態様は、Rがヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、ベンズイソキサゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾイソチアゾリル及びピロロ[2,1−b]チアゾリルから成る群より選択され、当該基は、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルから成る群より独立に選択される、態様i)〜x)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0027】
xiii) 本発明のさらなる態様は、Rがヘテロアリールを表す場合には、それが
【化6】

及び、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換されたベンゾフラニルから成る群より選択される基を表し、当該置換基が、(C1−4)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ−(C1−4)アルキル及びトリフルオロメチルから独立に選択される、態様i)〜xi)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0028】
xiv) 本発明のさらなる態様は、Rがヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、チエニル、ピリジル、インドリル、ベンゾフラニル、インダゾリル及びイミダゾ[2,1−b]チアゾリルから成る群より選択され、当該基は、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルから成る群より独立に選択される、態様i)〜xi)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0029】
xv) 本発明のさらなる態様は、Rが、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換された(好ましくは、1個の置換基により置換された)ナフチル−又はフェニル基(好ましい)を表し、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル、ハロゲン及びニトロから成る群より(特に、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチル から(好ましくは:ハロゲン))独立に選択される、態様i)〜ix)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0030】
xvi) 本発明のさらなる態様は、Rがアリールを表し、当該アリール基が、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル−、ベンゾ[1,3]ジオキソリル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル−、4H−ベンゾ[1,3]ジオキシニル、2H−クロメニル−、クロマニル−及び3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル基から成る群より選択され、当該基は、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ及びハロゲンから成る群より独立に選択される、態様i)〜x)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0031】
xvii) 本発明のさらなる態様は、Rがアリール基を表す場合には、当該アリール基は、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル−、クロマニル−及び3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル基から成る群より選択され、当該基は、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ及びハロゲンから成る群より独立に選択される、態様i)〜x)又はxvi)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0032】
xviii) 本発明のさらなる態様は、Rがアリール基を表す場合には、当該アリール基が、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル−、ベンゾ[1,3]ジオキソリル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル−又は4H−ベンゾ[1,3]ジオキシニル基から成る群より選択され、当該基が未置換である、態様i)〜x)又はxvi)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0033】
xix) 本発明のさらなる態様は、R
【化7】

から選択される基を表す、態様i)〜xi)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0034】
xx) 本発明のさらなる態様は、Rが、
【化8】

からなる群より選択される基を表す、態様i)〜xi)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0035】
xxi) 本発明のさらなる態様は、R
【化9】

から成る群より選択される基を表す、態様i)〜xi)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0036】
xxii) 本発明のさらなる態様は、R
【化10】

を表す、態様i)〜xi)又はxxi)のいずれかに従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0037】
xxiii) 本発明のさらなる態様は、
Aが
【化11】

を表し;
XがS又はOを表し;
Dが、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換されたフェニルを表し、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル及びハロゲンから成る群より独立に選択され;かつ
が、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル、7−クロロ−2−メトキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル、クロマン−5−イル、クロマン−8−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イル、4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−イル及び4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−イルから選択される基を表すか;
又はRが、
【化12】

及び、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換されたベンゾフラニルから選択される基を表し、当該置換基が、(C1−4)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ−(C1−4)アルキル及びトリフルオロメチルから独立に選択されるか;
又はRが、1個のハロゲン又はニトロで置換されたフェニル、ナフチル、1個のハロゲンで置換されたピリジル、1個のハロゲンで置換されたチエニル、2個の(C1−4)アルキルで置換されたチアゾリル又は2個の(C1−4)アルキルで置換されたピラゾリルを表す(特に、Rが、
【化13】

、1個のハロゲンで置換されたフェニル、1個のハロゲンで置換されたピリジル又は1個のハロゲンで置換されたチエニルを表す)、態様i)又はii)に従う式(I)のチアゾリジン誘導体に関する。
【0038】
式(I)の化合物は、1又は2以上の不斉炭素原子などの、1又は2以上のキラル又は不斉中心を含んでいてもよい。二重結合における置換基は、特に明記しない限り、Z−又はE−配置で存在してもよい。従って、式(I)の化合物は、立体異性体の混合物として、又は好ましくは純粋な立体異性体として存在してもよい。立体異性体の混合物は当業者に知られた方法で分離してもよい。
【0039】
化合物、塩、医薬組成物、疾病等について複数形が使用される場合は、単数の化合物、塩等をも意味することが意図されている。
【0040】
式Iの化合物に対するいかなる言及も、適宜かつ好都合に、そのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)にも言及しているものと理解されるべきである。
【0041】
「薬学的に許容される塩」という用語は、無毒性の無機若しくは有機酸及び/又は塩基付加塩を意味する。"Salt selection for basic drugs"、Int. J.Pharm. (1986)、33、201-217を参照してもよい。
【0042】
態様i)に従う、式(I)の好ましい化合物の例は、下記の化合物から成る群より選択される:
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(3−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−p−トリル−オキサゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−4−p−トリル−チアゾール−5−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−オキサゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(4’−メチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(3’,4’−ジメチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(3’−メチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(3’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(4’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−p−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジメチル−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(3−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−p−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−p−トリル−オキサゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−4−p−トリル−チアゾール−5−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−オキサゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(4’−メチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(3’,4’−ジメチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(3’−メチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(3’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(4’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
3−ブロモ−N−{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−ベンズアミド;
1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
4−ブロモ−チオフェン−2−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−ブロモ−ピリジン−2−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
N−[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−3−ブロモ−ベンズアミド;
1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
4−ブロモ−チオフェン−2−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−ブロモ−ピリジン−2−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;及び
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジメチル−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド。
【0043】
態様i)に従う、式(I)の好ましい化合物のさらなる例は、下記の化合物から成る群より選択される:
ナフタレン−1−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
5−tert−ブチル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−カルボン酸{(R)−3[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2,4−ジメチル−チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
N−{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−3−ニトロ−ベンズアミド;
ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2,3−ジメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
クロマン−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
クロマン−8−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾ[d]イソキサゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2,3−ジメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
クロマン−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
クロマン−8−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−メチル−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−メチル−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾチアゾール−7−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾチアゾール−7−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
7−クロロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
7−クロロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
7−フルオロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
7−フルオロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ピロロ[2,1−b]チアゾール−7−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ピロロ[2,1−b]チアゾール−7−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−ピロロ[2,1−b]チアゾール−7−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−ピロロ[2,1−b]チアゾール−7−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
7−クロロ−2−メトキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
7−クロロ−2−メトキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−クロロ−ベンゾチアゾール−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−クロロ−ベンゾチアゾール−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾチアゾール−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾチアゾール−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾ[2,1,3]チアジアゾール−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾ[2,1,3]チアジアゾール−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
7−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
7−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
3−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
3−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾ[2,1,3]オキサジアゾール−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾ[2,1,3]オキサジアゾール−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−ヒドロキシメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−ヒドロキシメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
5−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
7−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
7−フルオロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−メチル−7−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−フルオロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−メチル−6−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
5−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
7−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
7−フルオロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−メチル−7−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−フルオロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−メチル−6−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;及び
2−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド。
【0044】
態様i)に従う、式(I)の好ましい化合物のさらなる例は、下記の化合物から成る群より選択される:
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−p−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジメチル−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(3−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−p−トリル−オキサゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−4−p−トリル−チアゾール−5−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−オキサゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(4’−メチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(3’,4’−ジメチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(3’−メチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(3’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(4’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;及び
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド。
【0045】
式(I)の化合物及びこれらの薬学的に許容される塩は、医薬として、例えば経腸又は非経口投与のための医薬組成物の形態で使用することができる。
【0046】
医薬組成物の製造は、いずれの当業者によく知られた様式で(例えば、Remington、TheScience and Practice of Pharmacy、21st Edition (2005)、Part 5、“PharmaceuticalManufacturing” [Lippincott Williams & Wilkinsにより出版]を見よ。)、記述された式(I)の化合物又はこれらの薬学的に許容される塩を、任意にその他の治療的に有益な物質と組み合わせて、適切な無毒の不活性な薬学的に許容される固体又は液体の担体材料及び必要に応じて、通常の薬学的アジュバントと共に、ガレノスの投与形態とすることにより遂行することができる。
【0047】
本発明はまた、薬剤的に活性な量の式(I)の化合物を患者に投与することを含む、本明細書に言及した疾病又は障害の予防又は治療方法に関する。
【0048】
式(I)の化合物は医薬の製造のために使用されてもよく、そして下記の群より選択される疾病の予防又は治療に好適である:
大うつ病性障害及び気分循環症を含む気分変調性障害、情動神経症、すべてのタイプの躁鬱病、譫妄、精神病性障害、精神分裂病、緊張型分裂病、妄想性偏執病、適応障害及びすべての群の人格障害;分裂感情障害;全般性不安障害、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、パニック発作、すべてのタイプの恐怖症性不安及び回避性障害を含む不安障害;分離不安;向精神薬の使用、乱用、探索及び再燃;すべてのタイプの心理的又は身体依存、多重人格症候群及び心因性健忘を含む解離性障害;性及び生殖機能障害、心理性的障害及び依存;麻薬耐性又は麻薬離脱症状;麻酔リスク、麻酔応答性の増大;視床下部・副腎機能不全;生物リズム及び概日リズム障害;神経障害性疼痛、下肢静止不能症候群を含む神経障害等の疾患に関連した睡眠障害;睡眠時無呼吸;ナルコレプシー;慢性疲労症候群;精神障害に関連する不眠症;すべてのタイプの突発性不眠症及び錯眠;時差ぼけを含む睡眠-覚醒スケジュール障害;健常者並びに精神及び神経障害におけるすべての痴呆及び認知機能障害;加齢に伴う精神機能障害;すべてのタイプの健忘;重度知的障害;ジスキネジア及び筋疾患;筋痙縮、振戦、運動障害;自発性及び薬剤誘発ジスキネジア;ハンチントン病、クロイツフェルト・ヤコブ病、アルツハイマー病及びトウレット症候群を含む神経変性障害;筋萎縮性側索硬化症;パーキンソン病;クッシング症候群;外傷性病変;脊髄外傷;頭部外傷;周産期低酸素症;難聴;耳鳴り;脱髄疾患;脊髄及び脳神経疾患;眼損傷;網膜症;癲癇;発作障害;欠神発作、複雑部分及び全般発作;レノックスガストー症候群;偏頭痛及び頭痛;疼痛性障害;感覚脱失及び痛覚脱失;痛覚過敏、灼熱痛、異痛症などの疼痛感受性増強又は過大;急性疼痛;熱傷痛;非定型顔面痛;神経障害性疼痛;背部痛;複合局所性疼痛症候群I及びII;関節炎性疼痛;スポーツ外傷痛;歯痛;感染、例えばHIVに関連した疼痛、化学療法後の疼痛;発作後疼痛;術後痛;神経痛;骨関節炎;過敏腸管症候群などの内臓痛に関連した状態;摂食障害;糖尿病;無酸素脳症、糖尿病性神経障害及びアルコール依存症を含む中毒性及び代謝異常疾患;食欲、味覚障害、摂食又は摂水(Drinking)障害;心気症を含む身体表現性障害;嘔吐/悪心;嘔吐症;胃運動機能異常(ジスキネジア);胃潰瘍;カルマン症候群(嗅覚脱失);耐糖能障害;腸運動機能異常;視床下部疾患;下垂体疾患;高熱症候群、発熱、熱性痙攣、特発性発育不全;小人症;巨人症;先端巨大症;好塩基性細胞腺腫、プロラクチノーマ、高プロラクチン血症;脳腫瘍、腺腫;良性前立腺肥大、前立腺癌;子宮体癌、乳癌、大腸癌;すべてのタイプの精巣機能障害、避妊法;生殖ホルモン異常;閉経期一過性熱感;視床下部性生殖機能低下、機能性又は心因性無月経;膀胱尿失禁;喘息;アレルギー;すべてのタイプの皮膚炎、面皰及び嚢胞、皮脂腺機能障害;心臓血管疾患;心・肺疾患、急性・鬱血性心不全;低血圧;高血圧;脂質異常症、高脂血症、インスリン抵抗性;尿閉;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;不整脈、冠動脈疾患、左室肥大;虚血性又は出血性発作;クモ膜下出血;クモ膜下出血、虚血性及び出血性発作並びに血管性痴呆を含むすべてのタイプの脳血管障害;慢性腎不全及びその他の腎疾患;痛風;腎臓癌;尿失禁;並びに一般のオレキシン系機能障害に関連するその他の疾患。
【0049】
式(I)の化合物は、下記のグループから選択される疾患又は障害の治療における使用に特に適切である:
すべてのタイプの睡眠障害、ストレス関連症候群、向精神薬の使用及び乱用、健常者並びに精神及び神経障害における認知機能障害並びに摂食又は摂水(Drinking)障害。
【0050】
摂食障害は代謝機能不全;食欲調節不全;強迫的肥満;嘔吐・過食又は神経性食欲不振症を含むものとして定義できる。この摂食の病理学的変形は、食欲障害(食物に対する誘惑又は嫌悪);エネルギーバランスの変調(摂取/消費)、食品品質についての知覚障害(高脂肪又は高炭水化物、良味覚);食物入手可能性障害(無制限節食又は遮断)又は水分平衡障害から生じるかもしれない。摂水障害(Drinking disorders)は、精神障害における多飲症及びすべての他のタイプの過剰液体摂取を含む。睡眠障害は、すべてのタイプの錯眠、不眠症、ナルコレプシー及び過眠症、睡眠関連失調症、下肢静止不能症候群、睡眠時無呼吸症、時差症候群、交代勤務睡眠障害、睡眠相遅延症候群、睡眠相前進症候群又は精神障害に関連する不眠症を含む。不眠症は、加齢と関係付けられる睡眠障害;慢性不眠の間歇治療;環境による一過性の不眠症(新しい環境、騒音)又はストレス;悲嘆;疼痛又は病気による短期間の不眠症を含むものとして定義される。不眠症は、全般性不安障害、強迫性障害、パニック発作並びにすべてのタイプの恐怖症性不安及び回避性障害等の他のタイプ及びサブタイプの不安障害のみならず心的外傷後ストレス障害を含むストレス関連症候群をも包含する;向精神薬の使用、乱用、探索及び再燃は、すべてのタイプの心理的又は身体依存並びにそれらに関連する耐性及び依存因子と定義される。認知機能障害は、正常な、健康な、若年の、成人の又は老齢の集団において一時的に又は慢性的に生じ、また精神、神経、心臓血管及び免疫疾患において一時的に又は慢性的に生じるすべてのタイプの注意、学習及び記憶機能における欠損を含む。
【0051】
本発明のさらに好ましい態様において、式(I)の化合物は、下記のグループから選択される疾患又は障害の治療における使用に特に適切である:すべてのタイプの不眠、ナルコレプシー及び過眠症、睡眠関連失調症、下肢静止不能症候群、睡眠時無呼吸症、時差症候群、交代勤務睡眠障害、睡眠相遅延症候群、睡眠相前進症候群又は精神障害に関連する不眠症の他の障害を含む睡眠障害。
【0052】
本発明の別の好ましい態様において、式(I)の化合物は、下記のグループから選択される疾患又は障害の治療における使用に特に適切である:正常な、健康な、若年の、成人の又は老齢の集団において一時的に又は慢性的に生じ、また精神、神経、心臓血管及び免疫疾患において一時的に又は慢性的に生じるすべてのタイプの注意、学習及び記憶機能における欠損を含む認知機能障害。
【0053】
本発明の別の好ましい態様において、式(I)の化合物は、下記のグループから選択される疾患又は障害の治療における使用に特に適切である:代謝機能不全;食欲調節不全;強迫的肥満;嘔吐・過食又は神経性食欲不振症を含む摂食障害。
【0054】
本発明の別の好ましい態様において、式(I)の化合物は、下記のグループから選択される疾患又は障害の治療における使用に特に適切である:すべてのタイプの心理的又は身体依存並びにそれらに関連する耐性及び依存因子を含む向精神薬の使用及び乱用。
【0055】
式(I)の化合物の製造:
本発明のさらなる側面は、式(I)の化合物の製造のための方法である。本発明の式(I)の化合物は、下記のスキームに概説した反応の一般的順序に従って製造することができ、該スキーム中、A、D、X、R及びRは、式(I)について定義された意味を有する。得られた化合物は、それ自体知られた方法により、薬学的に許容されるそれらの化合物の塩に変換してもよい。
【0056】
一般的に、すべての化学的変換は、文献に記載され、又は下記の手順に記載された、よく知られた標準的方法論に従って遂行することができる。
【化14】

式(I)のチアゾリジン誘導体は、DMF、THF、DCM等の極性非プロトン性溶媒中で、RTにて、TEA、DIPEA、DMAP等の塩基の存在下における、TBTU、EDC/HOAt、HATU等のカップリング剤の存在下、構造(3)のチアゾリジン誘導体を、一般式A−COOHの酸と反応させることにより製造してもよい。一般式A−COOHの酸は、商業的に入手可能であるか、又は下記の方法に従って合成される。構造(3)のチアゾリジン誘導体は、構造(2)の化合物の、ジオキサン中HCl、DCM中TFA、ニートTFA等の酸による、RTにおける処理により、製造してもよい。構造(3)の化合物は、遊離塩基、又は塩酸塩等のそれらの塩として使用してもよい。
【0057】
構造(2)の化合物は、DMF、THF、DCM等の極性非プロトン性溶媒中、RTにて、TBTU、EDC、HATU等のカップリング剤の存在下、HOBt、HOAt等の添加剤の存在下又は非存在下、TEA、DIPEA、DMAP等の塩基の存在下において、商業的に入手可能な、構造(1)の4−アミノメチル−チアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステルを、一般式R−COOHの酸と反応させることにより製造してもよい。一般式RCOOHの酸は、商業的に入手可能であるか、又は下記の方法に従って合成される。
【0058】
カルボン酸A−COOHの製造
Aがチアゾール−4−イル誘導体を表すカルボン酸誘導体A−COOHは、商業的に入手可能であるか、又はスキーム2に従って合成できる。
【化15】

【0059】
KOtBu等の塩基の存在下、RTにおける、THF等の非プロトン性極性溶媒中での、メチルジクロロアセテート(5)の、式D−CHOのアルデヒドとの反応により、3−クロロ−2−オキソ−プロピオン酸エステル誘導体(6)が得られる。構造(6)の化合物は、RTにおける、MeCN等の溶媒中での、商業的に入手可能なチオアミドR−C(S)−NHとの反応により変換することができ、チアゾール−4−カルボン酸エステル誘導体(7)を与える。メタノール等の溶媒中における、水酸化ナトリウム等の塩基による処理等の、当業者に知られた方法を用いたエステル官能基のけん化は、対応するチアゾール−4−カルボン酸誘導体(8)を与える。式D−CHOのアルデヒドは、商業的に入手可能であるか、当業者によく知られている。
【0060】
Aがチアゾール−5−イル誘導体を表すカルボン酸誘導体A−COOHは、商業的に入手可能であるか、又はスキーム3に従って合成される。
【化16】

【0061】
商業的に入手可能な3−オキソ−プロピオン酸エステル誘導体(9)を、SOClとともに、CHCl等の溶媒中で還流することにより、対応する2−クロロ−3−オキソ−プロピオン酸エステル誘導体(10)を得ることができる。構造(10)の化合物は、NaHCO等の塩基の存在下における、THF等の溶媒中での、還流温度における、商業的に入手可能なチオアミドR−C(S)−NHとの反応により、対応するチアゾール−5−カルボン酸エステル誘導体(11)に変換することができる。エタノール等の溶媒中におけるKOH等の塩基による処理等の、当業者に知られた方法を用いたエステル官能基のけん化は、対応するチアゾール−5−カルボン酸誘導体(12)を与える。
【0062】
Aがオキサゾール−4−イル誘導体を表すカルボン酸誘導体A−COOHは、商業的に入手可能であるか、又はスキーム4に従って合成される。
【化17】

【0063】
氷酢酸等の酸の存在下における、商業的に入手可能な3−オキソ−プロピオン酸エステル誘導体(13)の、亜硝酸水溶液との反応により、対応するオキシム誘導体(14)を得ることができる。2−アセタミド−3−オキソ−プロピオン酸エステル誘導体(15)は、構造(14)の化合物から、氷酢酸等の酸及び触媒量の塩化水銀等の金属塩化物及び亜鉛粉末の存在下、無水酢酸を用いて、合成することができる。対応するオキサゾール−4カルボン酸エステル誘導体(16)への環化は、クロロホルム中の塩化チオニル等の脱水条件下にて行うことができる。エタノール/水等の溶媒混合物中におけるNaOH等の塩基による処理等の、当業者に知られた方法を用いたエステル官能基のけん化は、対応するオキサゾール−4カルボン酸誘導体(17)を与える。
【0064】
Aがフェニル−2−イル誘導体を表すカルボン酸誘導体A−COOHは、商業的に入手可能であるか、又はスキーム5に従って合成できる。
【化18】

【0065】
Pd(PPh等の触媒及びNaCO等の塩基の存在下、加熱下における、トルエン、ジオキサン、THF等の溶媒中における、商業的に入手可能な(2−カルボキシフェニル)−ボロン酸誘導体(18)又はそれらのエステルの、商業的に入手可能な式D−Br又はD−Iの臭化アリール又はヨウ化アリールとの反応は、必要であれば、周知の方法を用いたエステルのけん化の後、対応するフェニル−2−カルボン酸誘導体(19)を与える。また、商業的に入手可能な2−ブロモ−若しくは2−ヨード−安息香酸又はそれらのエステルの、商業的に入手可能な式D−B(OH)のボロン酸誘導体との、前記の条件を用いた反応は、対応するフェニル−2−カルボン酸誘導体(19)を与える。
【0066】
カルボン酸R−COOHの合成
式R−COOHのカルボン酸は、商業的に入手可能であるか、又は当業者によく知られている(Lit.例えば、WO2001/96302;T. Eicher、S. Hauptmann ”The chemistry of heterocycles:Structure、Reactions、Syntheses、and Applications”、2nd Edition 2003、Wiley、ISBN978-3-527-30720-3)。
【0067】
イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボン酸誘導体を表すカルボン酸誘導体R−COOHは、商業的に入手可能であるか、又はスキーム6に従って合成できる。
【0068】
経路A:2−クロロ−3−オキソ−酪酸メチルエステル(20)のチオウレアとの反応により、アミノ−チアゾール(21)を得ることができる。エステル(22)への変換は、ブロモアセトアルデヒド ジエチルアセタールから、酸性条件下、in−situで生成し得るブロモアセトアルデヒドを用いて行うことができる。水酸化ナトリウム等の塩基を用いたけん化の後、所望の酸(23)を得ることができる。
【化19】

【化20】

【0069】
経路B:構造(24)の化合物を、N,N−ジメチルホルムアミド ジメチルアセタールとともに、トルエン等の溶媒中で加熱することにより、ホルムアミジン誘導体(25)を得ることができる。それらは、エチルブロモアセテートを用いてアルキル化することができ、それぞれのチアゾリウムブロミド(26)を生成し、DBU等の強塩基を用いてエステル(27)に環化することができる。エタノール/水等の溶媒中におけるNaOH等の塩基による処理等、当業者に知られた方法を用いたエステル官能基のけん化は、対応するイミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−カルボン酸誘導体(28)を与える。
【0070】
ピロロ[2,1−b]チアゾール−7−カルボン酸誘導体を表すカルボン酸誘導体R−COOHは、スキーム7に従って合成できる。
【0071】
フッ化セシウムの存在下における、2−メチルスルファニルチアゾール(29)のトリメチルシリルメチル トリフルオロメタンスルホネートとの反応、続く、得られるチアゾリニウム塩のエチルプロピオレートとの反応による環化により、ピロロ[2,1−b]チアゾール(30)を得ることができる。EtOH/水等の溶媒中におけるNaOH等の塩基による処理等の、当業者に知られた方法を用いたエステル官能基のけん化は、対応するピロロ[2,1−b]チアゾール−7−カルボン酸誘導体(31)を与える(Berry C.R.ら、Organic Letters、2007、9、21、4099-4102)。
【化21】

【0072】
NBSとの反応による(30)の臭素化、続く、Pd(dppf)Cl等のパラジウム触媒の存在下での、ジメチル亜鉛との反応による、得られる粗製エチル 6−ブロモ−ピロロ[2,1−b]チアゾール−7−カルボキシレートのメチル化により、エステル(32)を得る。EtOH/水等の溶媒中でのNaOH等の塩基による処理等の、当業者に知られた方法を用いたエステル官能基のけん化は、対応する6−メチル−ピロロ[2,1−b]チアゾール−7−カルボン酸誘導体(33)を与える。
【0073】
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル−又は3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル−カルボン酸誘導体を表すカルボン酸誘導体R−COOHは、スキーム8及び9に従い、文献に従って合成できる。
【0074】
EtOH中における、濃硫酸を用いた3−ヒドロキシ−アントラニル酸(34)のエステル化は、対応するエチルエステル(35)を与える。DMF等の溶媒中での、KCO等の塩基の存在下における、塩化アセチルによる環化は、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン誘導体(36)を与える。構造(36)の化合物は、KCO等の塩基の存在下、ヨウ化メチル等のアルキル化剤を用いて、任意にアルキル化することができる。EtOH/水等の溶媒中での、NaOH等の塩基を用いたけん化は、対応する酸(37)又は(38)を与える。BF−ジエチルエテレートの存在下における、NaBHによる、構造(36)の化合物の還元は、対応する3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン誘導体を与え、これは、前記のように、任意にアルキル化及び/又はけん化することができ、対応する酸(40)又は(41)を与える(Kuroita T.ら、Chemical Pharmaceutical Bulletin 1996,44,4,756-764)。
【化22】

【化23】

【0075】
パラジウム触媒の存在下における、メチル 3−ニトロサリチレート(42)の水素化は、アニリン誘導体(43)を与え、これは、前記のように、クロロ塩化アセチルを用いて、エステル(44)に環化することができる。BF−ジエチルエテレートの存在下における、NaBHを用いた、構造(44)の化合物の還元は、対応する3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン誘導体を与え、これは、前記のように、任意にアルキル化及び/又はけん化することができ、対応する酸(45)又は(46)を与える(Kuroita T.ら、Chemical Pharmaceutical Bulletin 1996、44、4、756-764)。
【0076】
ベンゾオキサゾール−4−カルボン酸誘導体を表すカルボン酸誘導体R−COOHは、スキーム10及び11に従い、文献に従って合成できる。
【化24】

【0077】
PPTS及びTEAの存在下における、塩化アセチルを用いたエチル 2−アミノ−3−ヒドロキシベンゾエート(47)の環化により、エステル(48)を得ることができる(Goldstein S.W.ら、Journal of heterocyclicChemistry、1990、27、335-336)。EtOH/水等の溶媒中でのNaOH等の塩基による処理等の、当業者に知られた方法を用いたエステル官能基のけん化は、対応する2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−カルボン酸誘導体(49)を与える。
【化25】

【0078】
PTSAの存在下における、オルトギ酸トリエチルによる3−アミノサリチル酸(50)の環化により、ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸(51)を得ることができる(WO2006/069155)。PTSAの存在下における、オルト酢酸トリエチルによる3−アミノサリチル酸(50)の環化により、2−メチル−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸(52)を得ることができる(WO2006/069155)。
【0079】
ベンゾチアゾール−7−カルボン酸誘導体を表すカルボン酸誘導体R−COOHは、スキーム12に従い、文献に従って合成できる。
【化26】

【0080】
硫酸及びクラウンエーテル18−C−6の存在下における、メチル 3−アミノベンゾエート(53)のカリウムチオシアネートとの反応により、チオウレア(54)を得ることができる。酢酸中での臭素との反応による環化は、2−アミノ−ベンゾチアゾール誘導体(55)を与える。亜硝酸イソアミルとの反応によるアミノ基の開裂は、エステル(56)を与える(WO2005/092890)。MeOH/水等の溶媒中におけるNaOH等の塩基による処理等の、当業者に知られた方法を用いたエステル官能基のけん化は、対応するベンゾチアゾール−7−カルボン酸誘導体(57)を与える。
【0081】
ベンゾフラン−4−カルボン酸誘導体を表すカルボン酸誘導体R−COOHは、スキーム13及び14に従い、文献に従って合成できる。
【0082】
メチル 3−ヒドロキシベンゾエート(58)の3−クロロ−2−ブタノンとの反応により、エステル(59)を得ることができる。硫酸による環化は、2,3−ジメチル−ベンゾフラン誘導体(60)を与える(KawaseY.ら、Bulletin of the Chemical Sociaty of Japan、1967、40、5、1224-1231)。MeOH/水等の溶媒中におけるNaOH等の塩基による処理等の、当業者に知られた方法を用いたエステル官能基のけん化は、対応する2,3−ジメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸誘導体(61)を与える。他方、メチル 3−ヒドロキシベンゾエート(58)のクロチルブロミドとの反応は、エステル(62)を与え、これは、N,N−ジメチルアニリン中での反応の後、エステル(63)を与える。オゾン酸化、続く、PTSAとの反応により、3−メチル−ベンゾフラン誘導体(64)が得られる(Mohamadi F.ら、Journal of Medicinal Chemistry、1994、37、232-239及びEP58906)。MeOH/水等の溶媒中におけるNaOH等の塩基による処理等の、当業者に知られた方法を用いたエステル官能基のけん化は、対応する3−メチルベンゾフラン−4−カルボン酸誘導体(65)を与える。
【化27】

【化28】

【0083】
1,4−ベンゾキノン及び塩化リチウムの存在下における、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム等のパラジウム触媒を用いた2−アリル−3−ヒドロキシベンズアルデヒド(66)の環化により、2−メチル−ベンゾフラン カルバルデヒド(67)を得ることができる(DanheiserR.L.ら、Organic Letters、2005、7、18、3905-3908)。2−メチル−2−ブテン等のスカベンジャーの存在下における、亜塩素酸ナトリウムによるアルデヒド官能基の酸化は、対応する2−メチルベンゾフラン−4−カルボン酸(68)を与える。
【0084】
ベンゾフラン−4−カルボン酸誘導体を表し、RがCl、F又はCFを表すカルボン酸誘導体R−COOHは、スキーム15に従い、文献に従って合成できる。
【化29】

【0085】
硫酸等の酸の存在下での、EtOHを用いたフェノール誘導体(69)のエステル化、続く、KCO及びKIの存在下での、臭化アリルとの反応によるアルキル化により、アルキル−エーテル誘導体(70)を得ることができる。N,N−ジメチルアニリンとの反応によるクライゼン転移は、フェノール誘導体(71)を与える。オゾン酸化、続く、PTSAとの反応は、ベンゾフラン誘導体(72)を与える。他方、MeOHの存在下における(71)のオゾン酸化は、ジヒドロ−ベンゾフラン誘導体(74)を与える。EtOH/水等の溶媒中でのNaOH等の塩基による処理等の、当業者に周知の方法を用いた(72)及び(74)のエステル官能基のけん化は、対応するベンゾフラン−4−カルボン酸誘導体(73)及び(75)を与える。さらに、1,4−ベンゾキノン及び塩化リチウムの存在下における、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム等のパラジウム触媒を用いた(71)の環化により、2−メチルベンゾフラン誘導体(76)を得ることができる(DanheiserR.L.ら、Organic Letters、2005、7、18、3905-3908)。EtOH/水等の溶媒中でのNaOH等の塩基による処理等の、当業者に知られた方法を用いた、(76)のエステル官能基のけん化は、対応する2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸誘導体(77)を与える。
【0086】
ベンゾフラン−4−カルボン酸誘導体を表すカルボン酸誘導体R−COOHは、スキーム16に従い、文献に従って合成できる。
【化30】

【0087】
CO及びKIの存在下における、臭化アリルによるメチル 2−ヒドロキシベンゾエート(58)のアルキル化、続く、N,N−ジメチルアニリンとの反応によるクライゼン転移により、フェノール誘導体(78)を得ることができる。NaHCO等の塩基の存在下における、mCPBAとの反応による環化は、所望のジヒドロ−ベンゾフラン誘導体(79)を与える。無水酢酸との反応によるアセチル化、続く、DDQによる酸化は、対応するベンゾフラン誘導体(80)を与える。KCOとの反応によるアセチル基の開裂、続く、MeOH/水等の溶媒中におけるNaOH等の塩基による処理等の、当業者に知られた方法を用いたエステル官能基のけん化は、対応する2−ヒドロキシメチルベンゾフラン−4−カルボン酸誘導体(81)を与える。
【0088】
2−フルオロベンゾフラン−4−カルボン酸誘導体を表すカルボン酸誘導体R−COOHは、スキーム17に従い、文献に従って合成できる。
【0089】
tert−ブチルリチウムとの反応による、ベンゾフラン−4−カルボン酸(82)の特異的求電子フッ素化(Eissenstat M.A.ら、Journal of Medicinal Chemistry 1995、38、16、3094-3105)、続く、NFSIとの反応(TorradoA.ら Bioorganic Medicinal Chemistry 2004、12、5277-5295及びDifferling E.ら Synlett、1991、1、187-189)は、所望の2−フルオロベンゾフラン−4−カルボン酸(83)を与える。
【化31】

【0090】
2−トリフルオロメチルベンゾフラン部分を含む化合物は、スキーム18に従い、文献に従って合成できる。
【化32】

【0091】
tert−ブチルリチウムとの反応による、ベンゾフラン−4−カルボン酸(82)の特異的求電子ヨウ素化、続く、ヨウ素との反応は、所望の2−ヨード−ベンゾフラン−4−カルボン酸(84)を与える。n−アシル−チアゾリジン(86)誘導体による古典的な手法(即ち、TBTU/DIPEA)を用いるアミドカップリングは、ビス−N−アシル−チアゾリジン中間体(87)を与える。N−アシル−チアゾリジン誘導体(86)は、エチル トリフルオロアセテートを用いた、商業的に入手可能な(R)−4−アミノメチル−チアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(85)のトリフルオロアセチル化続く、TFAによるBoc−保護基の除去、古典的なアミドカップリング手法(TBTU/DIPEA)を用いた、A−COHによるアシル化、そして最後にsat.KCOとの反応によるトリフルオロアセチル保護基の除去により製造することができる。ヨウ化銅(I)の存在下における、HMPA/DMFの混合物中での、メチル(フルオロスルホニル)ジフルオロアセテートを用いた、(87)のトリフルオロメチル化(Chen Q.ら、Journal of Chemical Society: Chemical Communications 1989、11、705-706及びChenQ.ら Journal of Fluorine Chemistry. 1991、55、3、291-298)は、2−トリフルオロメチル−ベンゾフラン チアゾリジン誘導体(88)を与える。
【0092】
式(I)の化合物がエナンチオマーの混合物の形態で得られる場合には常に、エナンチオマーは、当業者に知られた方法、例えばジアステレオマー塩の形成及び分離、又はRegis Whelk−O1(R,R)(10μm)カラム、Daicel ChiralCel OD−H(5−10 μm)カラム、又はDaicel ChiralPak IA(10μm)若しくはAD−H(5μm)カラム等のキラル固定相上のHPLC、を用いて分離することができる。キラルHPLCの典型的な条件は、0.8から150mL/分の流速における、溶出液A(エタノール。TEA、ジエチルアミン等のアミンの存在下又は非存在下で)及び溶出液B(ヘキサン)の無勾配混合物である。
【実施例】
【0093】
試験の部
(この項において、及び明細書のこれまでの部分において使用される)略語:
aq. 水性
Boc tert−ブトキシカルボニル
BSA ウシ血清アルブミン
CHO チャイニーズハムスター卵巣
conc. 濃縮された
d 日
DBU 1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−ウンデス−7−エン
DCM ジクロロメタン
DDQ 2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
dppf ジフェニルホスフィノフェロセン
EDC 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド
eq 当量
ES 電子スプレー
Et エチル
ether ジエチルエーテル
EtOAc 酢酸エチル
FCS ウシ胎児血清
FLIPR 蛍光イメージングプレートリーダー
h 時間
HATU (O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチル−ウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HBSS ハンクス平衡塩溶液
HCl 塩酸
HEPES 4−(2−ヒドロキシエチル)−ピペリジン−1−エタンスルホン酸
HMPA ヘキサメチルホスホラミド
HOAt 1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
HOBt 1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
KOtBu カリウム tert.ブトキシド
LC 液体クロマトグラフィー
M モル
Me メチル
MeCN アセトニトリル
mCPBA meta−クロロ過安息香酸
MeOH メタノール
min 分
MS 質量分析
NBS N−ブロモスクシンイミド
NFSI N−フルオロベンゼンスルホンイミド
prep. 調製用
PPTS ピリジニウム4−トルエンスルホネート
PTSA パラ−トルエンスルホン酸一水和物
RT 室温
sat 飽和
保持時間
TBTU O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロ
ニウムテトラフルオロホウ酸塩
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
【0094】
I−化学
温度はすべて℃で示した。化合物は、H−NMRによって(300MHz:Varian Oxford又は400MHz Bruker Avance);化学シフトは、使用する溶媒と関連して、ppmで示してある;多重度:s=一重項、d=二重項、t=三重項、p=五重項、hex=六重項、hept=七重項、m=多重項、br=広域、結合定数はHzで示してある);LC−MSによって(HP1100 Binary Pump及びDADを備えたFinnigan Navigatorを用いて、カラム:4.6x50mm、Zorbax SB−AQ、5μm、120Å、以下の2種の条件を用いて:
塩基性:溶出液A:MeCN、溶出液B:濃NH水溶液(1.0mL/L)、5%から95%CHCN;酸性:溶出液A:MeCN、溶出液B:TFA水溶液(0.4mL/L)、5%から95%CHCN、tは分で示してある;TLC(MerckのTLC−プレート、Silica gel 60 F254)によって;又は融点によって、特徴付けてある。
化合物は、シリカゲル上のカラム・クロマトグラフィーにより、又は調製用HPLC(カラム:X−terra RP18、50x19mm、5μm、勾配:0.5%のギ酸を含む水中のMeCN、10−95%)により精製される。
【0095】
以下の実施例は、本発明の薬理学的に活性を有する化合物の製造を説明するが、本発明の範囲をまったく限定するものではない。
【0096】
前駆体及び中間体の製造:
A.1 チアゾール−カルボン酸誘導体の合成A.1.1 3−クロロ−2−オキソ−プロピオン酸エステル誘導体の合成(一般的手順)
【化33】

【0097】
それぞれのベンズアルデヒド誘導体 D−CHO(338mmol、1.0eq)及びメチル ジクロロアセテート(338mmol、1.0eq)のTHF(100mL)中の溶液を、KOtBu(335mmol、1.0eq)のTHF(420mL)中の冷(−60℃)懸濁液に滴下する。4h後、混合物をRTに到達させ、一晩撹拌し、真空濃縮する。DCM及び氷冷水を添加し、層を分離し、水層をDCMで2回抽出する。合わせた有機層を氷冷水及び及び塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、真空濃縮して、対応する3−クロロ−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル誘導体を得、それをさらに精製することなく使用する。
【0098】
3−クロロ−2−オキソ−3−フェニル−プロピオン酸メチルエステル
ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0099】
3−クロロ−2−オキソ−3−m−トリル−プロピオン酸メチルエステル
3−メチル−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0100】
3−クロロ−2−オキソ−3−p−トリル−プロピオン酸メチルエステル
4−メチル−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0101】
3−クロロ−3−(3−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル
3−フルオロ−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0102】
3−クロロ−3−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル
3,4−ジクロロ−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0103】
3−クロロ−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル
3,4−ジフルオロ−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0104】
3−クロロ−3−(3,4−ジメチル−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル
3,4−ジメチル−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0105】
3−クロロ−3−(2−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル
2−フルオロ−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0106】
3−クロロ−3−(4−メトキシ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル
4−メトキシ−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0107】
3−クロロ−3−(3−メトキシ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル
3−メトキシ−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0108】
3−クロロ−3−(2−メトキシ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル
2−メトキシ−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0109】
3−クロロ−3−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル
4−フルオロ−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0110】
3−クロロ−2−オキソ−3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル
3−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロ−アセテートとの反応により製造。
【0111】
3−クロロ−2−オキソ−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル
4−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒドのメチル ジクロロアセテートとの反応により製造。
【0112】
A.1.2 2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル誘導体の合成(一般的手順)
【化34】

【0113】
チオアセトアミド(132mmol、1.0eq)のMeCN(250mL)中の溶液を、それぞれの3−クロロ−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステル誘導体(132mmol、1.0eq)及びモレキュラー・シーヴ(4Å、12g)のMeCN(60mL)中の混合物に添加する。5hの撹拌の後、混合物を氷浴中で冷却し、得られる沈殿物をろ過する。残渣を冷MeCNで洗浄し、乾燥し、MeOH(280mL)中に溶解し、50℃で6h撹拌する。溶媒を真空除去し、対応する2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル誘導体を得る。
【0114】
2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−2−オキソ−3−m−トリル−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.94min;[M+H]=248.0。
【0115】
2−メチル−5−p−トリル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−2−オキソ−3−p−トリル−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.93min;[M+H]=248.02。
【0116】
5−(3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−3−(3−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.91min;[M+H]=252.1。
【0117】
5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−3−(4−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。H−NMR(CDCl):δ=2.75(s、3H);3.84(s、3H);7.10(m、2H);7.47(m、2H)。
【0118】
5−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−3−(2−フルオロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.90min;[M+H]=251.99。
【0119】
2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.99min;[M+H]=301.99。
【0120】
2−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.99min;[M+H]=301.99。
【0121】
2−メチル−5−(3,4−ジメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−3−(3,4−ジメチル−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.96min;[M+H]=262.34。
【0122】
2−メチル−5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−3−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.99min;[M+H]=302.22。
【0123】
2−メチル−5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.92min;[M+H]=270.29。
【0124】
5−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−3−(4−メトキシ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.90min;[M+H]=263.93。
【0125】
5−(3−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−3−(3−メトキシ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.90min;[M+H]=263.87。
【0126】
5−(2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−3−(2−メトキシ−フェニル)−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.88min;[M+H]=264.05。
【0127】
5−フェニル−2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
3−クロロ−3−フェニル−2−オキソ−プロピオン酸メチルエステルの、チオアセトアミドとの反応により製造。LC−MS:t=0.88min;[M+H]=234.23。
【0128】
A.1.3 チアゾール−4−カルボン酸誘導体の合成(一般的手順)
【化35】

【0129】
それぞれのチアゾール−4−カルボン酸メチルエステル(96.2mmol)の、THF(150mL)及びMeOH(50mL)の混合物中の溶液を、1M aq.NaOH(192mL)で処理する。3hの撹拌の後、白色の懸濁液が生成し、有機性揮発物を真空除去する。残った混合物を水(100mL)で希釈し、氷浴中で冷却し、1M aq.HClの添加により酸性化(pH=3−4)する。懸濁液をろ過し、残渣を冷水で洗浄する。乾燥後、対応する2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸誘導体を得る。
【0130】
2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボン酸
2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。LC−MS:t=0.83min;[M+H]=233.99。
【0131】
2−メチル−5−p−トリル−チアゾール−4−カルボン酸
2−メチル−5−p−トリル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。LC−MS:t=0.83min;[M+H]=234.0。
【0132】
5−(3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸
5−(3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。LC−MS:t=0.82min;[M+H]=238.1。
【0133】
5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸
5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。H−NMR (DMSO−d):δ=2.67(s、3H);7.27(m、2H);7.53(m、2H);12.89(br.s、1H)。
【0134】
2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸
2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。LC−MS:t=0.88min;[M+H]=287.99。
【0135】
2−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸
2−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。LC−MS:t=0.90min;[M+H]=287.99。
【0136】
2−メチル−5−(3,4−ジメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸
2−メチル−5−(3,4−ジメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。LC−MS:t=0.97min;[M+H]=382.38。
【0137】
2−メチル−5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸
2−メチル−5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。LC−MS:t=0.88min;[M+H]=288.22。
【0138】
2−メチル−5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸
2−メチル−5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。LC−MS:t=0.82min;[M+H]=256.25。
【0139】
2−メチル−5−(2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸
2−メチル−5−(2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。LC−MS:t=0.78min;[M+H]=249.98。
【0140】
2−メチル−5−(3−メトキシ−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸
2−メチル−5−(3−メトキシ−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。LC−MS:t=0.80min;[M+H]=250.04。
【0141】
2−メチル−5−(4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸
2−メチル−5−(4−メトキシ−フェニル)−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。LC−MS:t=0.80min;[M+H]=250.04。
【0142】
2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−カルボン酸
2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステルのけん化により製造。LC−MS:t=0.78min;[M+H]=220.01。
【0143】
A.1.4 2−メチル−4−p−トリル−チアゾール−5−カルボン酸の合成
4−メチルベンゾイルアセテート(5.52mmol)、塩化スルフリル(5.52mmol)のクロロホルム(3.3mL)中の混合物を、一晩還流した。室温に冷却後、有機相を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をTHF(12.0mL)に溶解し、チオアセトアミド(6.75mmol)及び固体のNaHCO(6.07mmol)を添加した。混合物を6h加熱還流し、次いでろ過した。溶媒を除去し、粗生成物を、ヘプタン/エチルアセテートを溶出液系として用いて、カラムクロマトグラフィーで精製し、2−メチル−4−p−トリル−チアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(2.67mmol)を得た。
【0144】
2−メチル−4−p−トリル−チアゾール−5−カルボン酸メチルエステル(2.67mmol)及び固体KOH(5.35mmol)をエタノール(1.04mL)及び水(0.26mL)に溶解し、還流下で3時間加熱した。冷却後、減圧下で溶媒を蒸発させ、残渣に氷水を添加し、次いでヘキサンで洗浄した。水層を1N aq.HClで酸性化し、沈殿した結晶をろ過により集め、水で洗浄し、次いで乾燥して、2−メチル−4−p−トリル−チアゾール−5−カルボン酸を得た。LC−MS:t=0.83min;[M+H]=234.02。
【0145】
A.2 2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸誘導体の合成
A.2.1 2−アセチルアミノ−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル誘導体の合成(一般的手順)
【化36】

それぞれの3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル誘導体(4.8mmol、1.0eq.)の氷酢酸(1.9mL)中の溶液を、10℃に冷却し、この温度で、NaNO(5.6mmol、1.16eq.)の水(0.68mL)中の溶液を添加した。添加が完了した後(15min)、溶液を室温に温め、2h撹拌した。次いで、溶液を水(10mL)中に注ぎ、数分後、結晶が現れはじめた。この懸濁液を氷浴中で冷却し、結晶をろ過により集めた。ケーキを冷水で数回洗浄し、水を、トルエン−水の共沸混合物により真空にて除去し、2−ヒドロキシイミノ−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル誘導体を得、無水酢酸(1.375mL)と氷酢酸(1.8mL)の混合物中に溶解した。この溶液に、酢酸ナトリウム(0.296mmol、0.06eq.)とHgCl(0.01mmol、0.002eq.)を添加した。混合物を1h還流し、次いで、室温に冷却し、ろ過した。固形物をエーテルでリンスし、有機ろ液を集め、水で3回、1M aq.KCOで1回洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュ・クロマトグラフィーで精製し、対応する2−アセチルアミノ−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル誘導体を得た。
【0146】
2−アセチルアミノ−3−オキソ−3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピオン酸メチルエステル
3−オキソ−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルから、一般的手順A.2.1に従って製造。
【0147】
2−アセチルアミノ−3−オキソ−3−m−トリル−プロピオン酸メチルエステル
3−オキソ−3−m−トリル−プロピオン酸メチルエステルから、一般的手順A.2.1に従って製造。
【0148】
2−アセチルアミノ−3−オキソ−3−p−トリル−プロピオン酸メチルエステル
3−オキソ−3−p−トリル−プロピオン酸メチルエステルから、一般的手順A.2.1に従って製造。
【0149】
2−アセチルアミノ−3−(4−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル
3−オキソ−3−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルから、一般的手順A.2.1に従って製造。
【0150】
2−アセチルアミノ−3−(4−メトキシ−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル
3−オキソ−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルから、一般的手順A.2.1に従って製造。
【0151】
A.2.2 2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸誘導体の合成(一般的手順)
【化37】

【0152】
それぞれの2−アセチルアミノ−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステル誘導体(0.63mmol、1.0eq.)のクロロホルム(0.4mL)中の溶液を、氷/NaClバス中で0℃に冷却した。SOCl(0.88mmol、1.4eq.)を、攪拌した溶液に添加し、温度を30分間、0℃に維持した。次いで、溶液を攪拌し、1時間還流した。さらに、0.25eq.のSOClを添加し、反応混合物を、さらに1時間還流した。
【0153】
過剰のSOClを1M aq.KCOでクェンチした。水層をエーテルで2回抽出した。合わせた有機相を水で1回洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮して、対応する2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル誘導体を得た。それぞれの2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル誘導体を、エタノール(0.7mL)と2N aq.NaOH(0.7mL、2.5eq.)の混合物中に溶解した。混合物をRTで2時間攪拌した。
【0154】
反応混合物をエーテルで1回洗浄し、有機層を廃棄した。次いで、水層を、conc.HClで酸性化し、エーテルで2回抽出した。両方の有機層を合わせ、MgSO上で乾燥し、真空濃縮して、対応する2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸誘導体を得た。
【0155】
2−メチル−5−m−トリル−オキサゾール−4−カルボン酸
2−アセチルアミノ−3−オキソ−3−m−トリル−プロピオン酸メチルエステルから、一般的手順A.2.2に従って製造。LC−MS:t=0.51min;[M−H]=216.33。
【0156】
2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−カルボン酸
2−アセチルアミノ−3−オキソ−3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−プロピオン酸メチルエステルから、一般的手順A.2.2に従って製造。LC−MS:t=0.55min;[M−H]=270.24。
【0157】
2−メチル−5−p−トリル−オキサゾール−4−カルボン酸
2−アセチルアミノ−3−オキソ−3−p−トリル−プロピオン酸メチルエステルから、一般的手順A.2.2に従って製造。LC−MS:t=0.55min;[M−H]=216.34。
【0158】
5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸
2−アセチルアミノ−3−(4−フルオロ−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステルから、一般的手順A.2.2に従って製造。LC−MS:t=0.49min;[M−H]=220.30。
【0159】
5−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸
2−アセチルアミノ−3−(4−メトキシ−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステルから、一般的手順A.2.2に従って製造。LC−MS:t=0.77min;[M+H]=234.31。
【0160】
5−(3−メトキシ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸
2−アセチルアミノ−3−(3−メトキシ−フェニル)−3−オキソ−プロピオン酸メチルエステルから、一般的手順A.2.2に従って製造。LC−MS:t=0.49min;[M+H]=232.30。
【0161】
A.3 ビフェニル−2−カルボン酸誘導体
下記のビフェニル−2−カルボン酸誘導体は、商業的に入手可能である:
ビフェニル−2−カルボン酸;
4’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸;
3’−メチル−ビフェニル−2−カルボン酸;
3’,4’−ジメチル−ビフェニル−2−カルボン酸;
4’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸;
3’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボン酸;
4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボン酸。
【0162】
A.4 4−{[アシル−アミノ]−メチル}−チアゾリジン誘導体の合成
【化38】

【0163】
A.4.1 4−{[アシル−アミノ]−メチル}−チアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル誘導体の合成(一般的手順)
が式(I)に対して定義した通りであるそれぞれのカルボン酸RCOOH(4.6mmol、1.0eq.)、4−アミノメチル−チアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.6mmol、1.0eq.)及びDCM(25mL)中DMAP(2.3mmol、1.0eq.)の溶液に、固体EDC(4.7mmol、1.02eq.)を攪拌下で添加した。攪拌を一晩継続した。次いで、sat.aq.NaHCO溶液(6mL)を反応混合物に添加し、攪拌を30min継続した。有機相を分離し、溶媒を除いて、粗製の対応する4−{[アシル−アミノ]−メチル}−チアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル誘導体を得た。
【0164】
商業的に入手可能な(R)−4−アミノメチル−チアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル、及び、商業的に入手可能であるか、又は、上記の方法に従って製造されるそれぞれのカルボン酸RCOOHから、下記の中間体を、一般的手順A.4.1に従って製造した:
【表1】

【0165】
A.4.2 4−{[アシル−アミノ]−メチル}−チアゾリジン誘導体の合成
それぞれの4−{[アシル−アミノ]−メチル}−チアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル誘導体(0.15mmol、1.0eq.)を、乾燥MeOH(0.33mL)及びジオキサン中4M HCl(0.75mL、20eq.)の混合物中に溶解した。2h振とうした後、溶媒を蒸発させ、残渣を乾燥MeOH(1mL)で処理し、次いで、蒸発させ、14時間真空乾燥して、対応する4−{[アシル−アミノ]−メチル}−チアゾリジン誘導体塩酸塩を得た。
【0166】
実施例の製造(一般的手順1)
対応するチアゾール−カルボン酸誘導体(方法A.1に従う中間体)、2−メチル−オキサゾール−4−カルボン酸誘導体(方法A.2に従う中間体)又はビフェニル−2−カルボン酸誘導体(方法A.3に従う中間体)、それぞれ(0.15mmol、1.0eq.)を、攪拌下、乾燥DMF(1.0mL)及びDIPEA(0.58mmol、3.9eq.)の混合物中に溶解した。固体HATU(0.15mmol、1.0eq.)を添加し、10min攪拌した。この溶液を、それぞれの粗製4−{[アシル−アミノ]−メチル}−チアゾリジン誘導体塩酸塩(方法A.4に従う中間体)に添加し、混合物を一晩攪拌した。DMFを真空下で蒸発させ、粗生成物をprep.HPLCで精製して、目的化合物を得た。
【0167】
表1に記載の下記の実施例は、上記の一般的手順1に従って合成された:
【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【0168】
A.5 3−アシル−(4−アミノメチル)−チアゾリジン誘導体の合成
【化39】

【0169】
A.5.1 4−[(2,2,2−トリフルオロ−アセチルアミノ)−メチル]−チアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステルの合成
(R)−4−アミノメチル−チアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(19mmol)の乾燥THF(56mL)中の溶液に、エチルトリフルオロアセテート(22.8mmol、1.2eq))をゆっくりと添加した。反応混合物を、rtで20h攪拌し、濃縮して、粗製の表題化合物を得、それを、さらに精製することなく、次の工程で使用した。LC−MS:t=0.94min;[M+H]=315.04。
【0170】
A.5.2 2,2,2−トリフルオロ−N−チアゾリジン−4−イルメチル−アセトアミド(トリフルオロ酢酸塩)の合成 4−[(2,2,2−トリフルオロ−アセチルアミノ)−メチル]−チアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル(19mmol)の乾燥DCM(10mL)中の冷(0℃)溶液に、TFA(133mmol、7eq)を滴下した。反応混合物を20h攪拌し、真空濃縮して、表題化合物を得た。LC−MS:t=0.24min;[M+H]=214.99。
【0171】
A.5.3 3−アシル−(4−アミノメチル)−チアゾリジン誘導体の合成(一般的手順)
それぞれのカルボン酸A−COOH(4.6mmol、1eq)、TBTU(4.6mmol、1eq)、DIPEA(23mmol、5eq)の乾燥DMF(15mL)中の溶液を、rtで30min攪拌した。次いで、乾燥DMF(0.5mL)中の2,2,2−トリフルオロ−N−チアゾリジン−4−イルメチル−アセトアミド(トリフルオロ酢酸塩)(4.6mmol、1.0eq.)を添加した。攪拌を一晩継続した。反応混合物を、sat.aq.NaHCO溶液/EtOAcの間で分画した。有機相を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、ろ過し、濃縮して、対応するN−(チアゾリジン−4−イルメチル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド誘導体を得、これを、さらに精製することなく、次の工程で使用した。上記生成物(4.6mmol)の乾燥MeOH中の溶液(32mL)に、sat.KCO(32mL)を添加した。反応混合物を、rtで20h攪拌した。ジエチルエーテルを添加し、有機相を25%HCl、1N HClで洗浄した。水相を30%NaOHで塩基性化し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、ろ過し、濃縮して、対応する3−アシル−(4−アミノメチル)−チアゾリジン誘導体を得、これを、さらに精製することなく、次の工程で使用した。
【0172】
商業的に入手可能な(R)−4−アミノメチル−チアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルエステル、及び、商業的に入手可能であるか、又は、上記方法に従って合成される、それぞれのカルボン酸A−COOHから、一般的手順A.5.3に従って、下記の中間体を合成した:
【表13】

【0173】
実施例の製造(一般的手順2)
対応する酸R1COOH(0.15mmol、1.0eq.)を、攪拌下、乾燥DMF(1.0mL)及びDIPEA(0.75mmol、5eq.)の混合物中に溶解した。固体TBTU(0.15mmol、1.0eq.)を添加し、15min攪拌した。次いで、それぞれの3−アシル−(4−アミノメチル)−チアゾリジン誘導体(0.15mmol、1eq)(方法A.5.3に従う中間体)の乾燥DMF(0.5mL)中の溶液を添加し、混合物を一晩攪拌した。DMFを真空下で蒸発させ、粗生成物をprep.HPLCで精製して、目的化合物を得た。
【0174】
表2に記載の下記の実施例を、上記の一般的手順2に従って合成した:
表2:
【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

【表18】

【表19】

【表20】

【表21】

【表22】

【0175】
実施例164:
2−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド
a) 2−ヨード−ベンゾフラン−4−カルボン酸
ベンゾフラン−4−カルボン酸(100mg)の乾燥ジエチルエーテル(1.2mL)中の冷(−78℃)溶液に、tert−ブチルリチウム(ペンタン中1.7M、0.8mL、2.2eq)を滴下した。反応混合物を、窒素下、-78℃で30min攪拌し、次いで、ヨウ素(172.2mg、1.2eq)のエーテル(1.9mL)中の溶液を滴下した。反応液を−78℃で30min攪拌し、rtに温めた。反応混合物を、sat.NHClとジエチルエーテルの間で分画し、水相を、ジエチルエーテルでもう一度抽出した。合わせた有機抽出物を、sat.チオ硫酸ナトリウム、水、乾燥(NaSO)で洗浄し、ろ過し、濃縮し、粗製の茶色の固体を得た。FC(DCM/MeOH:99/1〜97/3)により、表題化合物を、ピンク色の固体として得た(40mg、23%)。LC−MS:tR=0.89min;[M+H]+=288.99。
【0176】
b) 2−ヨード−ベンゾフラン−4−カルボン酸[3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド
2−ヨード−ベンゾフラン−4−カルボン酸(29.5mg)、TBTU(34mg、1eq)、DIPEA(0.087mL、5eq)の乾燥DMF(0.325mL)中の溶液を、rtで15min.攪拌した。次いで、乾燥DMF(0.325mL)中の(4−アミノメチル−チアゾリジン−3−イル)−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−イル)−メタノン(34mg、1.0eq.)を添加した。攪拌を一晩継続した。反応混合物を、sat.aq.NaHCO溶液/EtOAc間で分画した。有機相を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、ろ過し、濃縮して、2−ヨード−ベンゾフラン−4−カルボン酸[3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド(57mg、93%)を得、これを、さらに精製することなく、次の工程で使用した。LC−MS:tR=0.89min;[M+H]+=288.99。
【0177】
c) 2−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド
2−ヨード−ベンゾフラン−4−カルボン酸[3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド(57mg)、ヨウ化銅(I)(91mg、5eq)、メチル 2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(0.08mL、6.5eq)、HMPA(0.17mL、10eq)の乾燥DMF(2.5mL)中の混合物を、窒素下、80℃で16時間攪拌した。Rtに冷却後、反応混合物を、水とEtOAcの間で分画し、有機相を再び水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、ろ過し、真空濃縮して、粗製の黄−オレンジ色の油状物を得た。FC(AlO、EtOAc/n−ヘプタン:7/3)により、表題化合物(4.2mg、8%)を、白色の固体として得た。LC−MS:tR=1.08min;[M+H]+=546.22。
【0178】
II. 生物学的試験
In vitro アッセイ
式(I)の化合物のオレキシン受容体拮抗活性は、次の実験法に従って測定された。
【0179】
実験方法
細胞内カルシウム濃度の測定:
ヒトオレキシン-1受容体及びヒトオレキシン-2受容体を発現しているチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞をそれぞれ300μg/mlのG418、100U/mlのペニシリン、100μg/mlのストレプトマイシン及び10%不活性化牛胎児血清(FCS)を含む培地(L-グルタミン含有ハム F-12)で培養した。予め、ハンクス平衡塩溶液(HBSS)に溶解した1%ゼラチンで被覆した96穴の黒色の透明底の滅菌プレート(コースター)に1穴当り80、000個の細胞を播種した。全ての試薬はギブコ(Gibco)BRLからのものであった。播種したプレートを37℃で一晩5%のCO下でインキュベートした。
【0180】
作働薬のヒトオレキシン-Aを、メタノールと水の混合溶液(1:1)に1mMの保存溶液として調製し、アッセイでの使用に際しては0.1%牛血清アルブミン(BSA)及び2mMのHEPESを含むHBSSに10nMの最終濃度に希釈した。
【0181】
拮抗薬はDMSOに10mMの保存溶液として調製したのち、96穴のプレートに、最初はDMSOで、それから0.1%牛血清アルブミン(BSA)及び2mMのHEPESを含むHBSSで希釈した。
【0182】
アッセイの日に、負荷培地100μl(1%のFCS、2mMのHEPES、5mMのプロベネシド(シグマ)及び3μMの蛍光カルシウム指示薬のフルオ -3AM(1mMの保存溶液は10%のプルロン酸を含むDMSOに溶解)(モルキュラープローブス社製)を含むHBSS)を各穴に添加した。
【0183】
その96穴プレートを37℃で60分間、5%CO下でインキュベートした。それから、負荷溶液を吸引し、細胞を2.5mMのプロベネシド、0.1%のBSA、2mMのHEPESを含有する200μlのHBSSで3回洗浄した。同一の緩衝液100μlを各穴に残した。
【0184】
蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR、モルキュラーデバイセス社製)内で、50μlの容量の拮抗薬をプレートに添加し、20分間インキュベートし、最後に100μlの作働薬を加えた。各穴の蛍光を1秒間隔で測定し、各蛍光ピークの高さを、拮抗薬を緩衝液に代えた10nMのオレキシン-Aによって誘発される蛍光ピークの高さと比較した。各拮抗薬に対して、IC50値(作動薬による反応を50%抑制するために必要とされる化合物の濃度)を測定した。例示されたすべての化合物の拮抗活性は、OX及び/又はOX受容体に関して、1000ナノモル未満である。162個の例示化合物の拮抗活性(IC50値)は、OX受容体に関して、0.9−7245nMの範囲内であり、平均は181nMである。164個の例示化合物のIC50値は、OX受容体に関して、0.7−1285nMの範囲内であり、平均は96nMである。選択した化合物の拮抗活性を表2に示す。
【表23】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩:
【化1】

式中
Aは、
【化2】

を表し、
XはO又はSを表し;
は(C1−4)アルキルを表し;
Dは、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換されたアリールを表し、当該置換基は、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル及びハロゲンから成る群より独立に選択され;
は、アリールを表し、当該アリール基は、フェニル−、ナフチル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル−、ベンゾ[1,3]ジオキソリル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル−、4H−ベンゾ[1,3]ジオキシニル、2H−クロメニル−、クロマニル−、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル−及び3−ビフェニル基から成る群より選択され、当該基は未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換されており、当該置換基は、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル、ハロゲン及びニトロから成る群より独立に選択されるか;又は
は、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換されたヘテロアリールを表し、当該置換基は、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ−(C1−4)アルキル及びトリフルオロメチルから成る群より独立に選択される。
【請求項2】
チアゾリジン環におけるキラル中心が(R)−配置にある、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
Aが、
【化3】

を表す、請求項1又は2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
XがSを表す、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
Aが
【化4】

を表す、請求項1又は2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
Dが、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換されたフェニルを表し、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメチル及びハロゲンから成る群より独立に選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
がアリールを表し、当該アリール基が、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル−、ベンゾ[1,3]ジオキソリル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル−、4H−ベンゾ[1,3]ジオキシニル、2H−クロメニル−、クロマニル−及び3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル基から成る群より選択され、当該基が、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ及びハロゲンから成る群より独立に選択されるか;
又はRが、未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換されたヘテロアリールを表し、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ−(C1−4)アルキル及びトリフルオロメチルから成る群より独立に選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
がヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、チエニル、チアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、インドリル、ベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾイソチアゾリル及びピロロ[2,1−b]チアゾリルから成る群より選択され、当該基は未置換であるか、1,2又は3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ−(C1−4)アルキル及びトリフルオロメチルから成る群より独立に選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
がアリールを表し、当該アリール基が、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル−、ベンゾ[1,3]ジオキソリル−、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル−、4H−ベンゾ[1,3]ジオキシニル、2H−クロメニル−、クロマニル−及び3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル基から成る群より選択され、当該基は、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ及びハロゲンから成る群より独立に選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
以下からなる群より選択される請求項1に記載の化合物:
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(3−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−p−トリル−オキサゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−4−p−トリル−チアゾール−5−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−オキサゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(4’−メチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(3’,4’−ジメチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(3’−メチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(3’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(4’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−p−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジメチル−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(3−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−p−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−p−トリル−オキサゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−4−p−トリル−チアゾール−5−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−オキサゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(4’−メチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(3’,4’−ジメチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(3’−メチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(3’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(4’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
3−ブロモ−N−{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−ベンズアミド;
1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
4−ブロモ−チオフェン−2−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−ブロモ−ピリジン−2−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
N−[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−3−ブロモ−ベンズアミド;
1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
4−ブロモ−チオフェン−2−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−ブロモ−ピリジン−2−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジメチル−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ナフタレン−1−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
5−tert−ブチル−2−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−カルボン酸{(R)−3[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2,4−ジメチル−チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
N−{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−3−ニトロ−ベンズアミド;
ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−メチル−ベンゾオキサゾール−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2,3−ジメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
クロマン−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
クロマン−8−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾ[d]イソキサゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾ[d]イソチアゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2,3−ジメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
クロマン−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
クロマン−8−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−8−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−メチル−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−メチル−ベンゾオキサゾール−7−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾチアゾール−7−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾチアゾール−7−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
7−クロロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
7−クロロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
7−フルオロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
7−フルオロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ピロロ[2,1−b]チアゾール−7−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ピロロ[2,1−b]チアゾール−7−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−ピロロ[2,1−b]チアゾール−7−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−ピロロ[2,1−b]チアゾール−7−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
7−クロロ−2−メトキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
7−クロロ−2−メトキシ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−クロロ−ベンゾチアゾール−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−クロロ−ベンゾチアゾール−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾチアゾール−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾチアゾール−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾ[2,1,3]チアジアゾール−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾ[2,1,3]チアジアゾール−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
7−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
7−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
3−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
3−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
ベンゾ[2,1,3]オキサジアゾール−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
ベンゾ[2,1,3]オキサジアゾール−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−ヒドロキシメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−ヒドロキシメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
5−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
7−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
7−フルオロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−メチル−7−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−フルオロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
2−メチル−6−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
5−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
7−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
7−フルオロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−メチル−7−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−クロロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−フルオロ−2−メチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−メチル−6−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
2−トリフルオロメチル−ベンゾフラン−4−カルボン酸[3−(2−メチル−5−m−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−フェニル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−p−トリル−チアゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジメチル−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(3−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(2−メトキシ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[2−メチル−5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−p−トリル−オキサゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−フルオロ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−4−p−トリル−チアゾール−5−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(2−メチル−5−m−トリル−オキサゾール−4−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−メチル−チアゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸{(R)−3−[5−(4−メトキシ−フェニル)−2−メチル−オキサゾール−4−カルボニル]−チアゾリジン−4−イルメチル}−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(4’−メチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(3’,4’−ジメチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(3’−メチル−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(3’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(4’−フルオロ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(4’−メトキシ−ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド;及び
6−メチル−イミダゾ[2,1−b]チアゾール−5−カルボン酸[(R)−3−(ビフェニル−2−カルボニル)−チアゾリジン−4−イルメチル]−アミド。
又はそのような化合物の薬学的に許容される塩。
【請求項11】
医薬として使用するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
大うつ病性障害及び気分循環症を含む気分変調性障害、情動神経症、すべてのタイプの躁鬱病、譫妄、精神病性障害、精神分裂病、緊張型分裂病、妄想性偏執病、適応障害及びすべての群の人格障害;分裂感情障害;全般性不安障害、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、パニック発作、すべてのタイプの恐怖症性不安及び回避性障害を含む不安障害;分離不安;向精神薬の使用、乱用、探索及び再燃;すべてのタイプの心理的又は身体依存、多重人格症候群及び心因性健忘を含む解離性障害;性及び生殖機能障害、心理性的障害及び依存;麻薬耐性又は麻薬離脱症状;麻酔リスク、麻酔応答性の増大;視床下部・副腎機能不全;生物リズム及び概日リズム障害;神経障害性疼痛、下肢静止不能症候群を含む神経障害等の疾患に関連した睡眠障害;睡眠時無呼吸;ナルコレプシー;慢性疲労症候群;精神障害に関連する不眠症;すべてのタイプの突発性不眠症及び錯眠;時差ぼけを含む睡眠-覚醒スケジュール障害;健常者並びに精神及び神経障害におけるすべての痴呆及び認知機能障害;加齢に伴う精神機能障害;すべてのタイプの健忘;重度知的障害;ジスキネジア及び筋疾患;筋痙縮、振戦、運動障害;自発性及び薬剤誘発ジスキネジア;ハンチントン病、クロイツフェルト・ヤコブ病、アルツハイマー病及びトウレット症候群を含む神経変性障害;筋萎縮性側索硬化症;パーキンソン病;クッシング症候群;外傷性病変;脊髄外傷;頭部外傷;周産期低酸素症;難聴;耳鳴り;脱髄疾患;脊髄及び脳神経疾患;眼損傷;網膜症;癲癇;発作障害;欠神発作、複雑部分及び全般発作;レノックスガストー症候群;偏頭痛及び頭痛;疼痛性障害;感覚脱失及び痛覚脱失;痛覚過敏、灼熱痛、異痛症などの疼痛感受性増強又は過大;急性疼痛;熱傷痛;非定型顔面痛;神経障害性疼痛;背部痛;複合局所性疼痛症候群I及びII;関節炎性疼痛;スポーツ外傷痛;歯痛;感染、例えばHIVに関連した疼痛、化学療法後の疼痛;発作後疼痛;術後痛;神経痛;骨関節炎;過敏腸管症候群などの内臓痛に関連した状態;摂食障害;糖尿病;無酸素脳症、糖尿病性神経障害及びアルコール依存症を含む中毒性及び代謝異常疾患;食欲、味覚障害、摂食又は摂水(Drinking)障害;心気症を含む身体表現性障害;嘔吐/悪心;嘔吐症;胃運動機能異常(ジスキネジア);胃潰瘍;カルマン症候群(嗅覚脱失);耐糖能障害;腸運動機能異常;視床下部疾患;下垂体疾患;高熱症候群、発熱、熱性痙攣、特発性発育不全;小人症;巨人症;先端巨大症;好塩基性細胞腺腫、プロラクチノーマ、高プロラクチン血症;脳腫瘍、腺腫;良性前立腺肥大、前立腺癌;子宮体癌、乳癌、大腸癌;すべてのタイプの精巣機能障害、避妊法;生殖ホルモン異常;閉経期一過性熱感;視床下部性生殖機能低下、機能性又は心因性無月経;膀胱尿失禁;喘息;アレルギー;すべてのタイプの皮膚炎、面皰及び嚢胞、皮脂腺機能障害;心臓血管疾患;心・肺疾患、急性・鬱血性心不全;低血圧;高血圧;脂質異常症、高脂血症、インスリン抵抗性;尿閉;骨粗鬆症;狭心症;心筋梗塞;不整脈、冠動脈疾患、左室肥大;虚血性又は出血性発作;クモ膜下出血;クモ膜下出血、虚血性及び出血性発作並びに血管性痴呆を含むすべてのタイプの脳血管障害;慢性腎不全及びその他の腎疾患;痛風;腎臓癌;尿失禁;並びに一般のオレキシン系機能障害に関連するその他の疾患からなる群より選択される疾患の予防又は治療のための医薬を製造するための請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項13】
すべてのタイプの睡眠障害、ストレス関連症候群、向精神薬の使用及び乱用、健常者並びに精神及び神経障害における認知機能障害並びに摂食又は摂水(Drinking)障害からなる群より選択される疾患の予防又は治療のための医薬を製造するための請求項1〜10のいずれかに記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。



【公表番号】特表2010−522737(P2010−522737A)
【公表日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−500407(P2010−500407)
【出願日】平成20年3月25日(2008.3.25)
【国際出願番号】PCT/IB2008/051110
【国際公開番号】WO2008/117241
【国際公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(500226786)アクテリオン ファーマシューティカルズ リミテッド (151)
【氏名又は名称原語表記】Actelion Pharmaceuticals Ltd
【住所又は居所原語表記】Gewerbestrass 16,CH−4123 Allschwil,Switzerland
【Fターム(参考)】