説明

オレフィンのタンデム四量体化−重合

本発明は、オレフィンを重合触媒および共触媒の存在下で分枝状ポリオレフィンに重合する方法を提供するものであって、該共触媒は30%を超える選択性で1−オクテンを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンデム四量体化および重合の触媒系、および重合触媒が均一であるかまたは担体に担持されていてもよい分枝状ポリオレフィンの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、触媒系に関するものであり、その触媒系は、適当な重合触媒との組合せで1−オクテンの選択的生成を促進し、その結果その形成された1−オクテンが、入手可能なエチレン供給原料とin situで重合を起こすものである。好ましくは、エチレンの四量体化および重合は、同一反応条件下で同時に起こる。
【0003】
1−オクテンを生成させるために使用するこの用途で用いられるオリゴマー化触媒に関しては、本技術分野では、1−オクテンを選択的に生成するエチレンの四量体化を商業的に成功させ得る方法は教示されていない。従来のエチレンのオリゴマー化技術が生成するのは、シュルツ−フローリーまたはポアソンの製品分布のいずれかに従う一連のα−オレフィンである。本質的に、これらの数学的分布は、形成することができる四量体の質量%を制限し、生成物を分布させる。これに関連して、好ましくは2−ジフェニルホスフィノ安息香酸(DPPBA)であるキレート配位子、好ましくはNiCl・6HOであるニッケル化合物、および好ましくはテトラフェニルホウ酸ナトリウムである触媒活性化剤を含むニッケル触媒が、1−オクテンを含有する直線状オレフィンの混合物を生じるエチレンのオリゴマー化の触媒作用をすることが従来技術(米国特許第6,184,428号)により知られている。直線状Cα−オレフィンに対する選択性は、19%であることが主張されている。同様に、類似の触媒系を使用するシェル高オレフィン法(the Shell Higher Olefins Process)(SHOP法、米国特許第3,676,523号および第3,635,937号)は、製品混合物中に11質量%の1−オクテンを一般的に生じることが報告されている(Chem Systems PERPリポート、90−1、93−6および94/95S12)。
【0004】
Gulf Oil Chemical Company(Chevron、例えば、ドイツ国特許第1,443,927号)およびEthyl Corporation(BP/Amoco、例えば、米国特許第3,906,053号)により独立して開発されたトリアルキルアルミニウム触媒に基づくチーグラータイプの技術もまた、エチレンをオリゴマー化するために工業的に使用して、伝えられるところによれば13〜25質量%の1−オクテンを含有するオレフィンの混合物を製造している(Chem Systems PERPリポート、90−1、93−6および94/95S12)。
【0005】
従来技術は、また、リンおよび窒素の両方と共にヘテロ原子配位子を含有するクロム系触媒が、エチレンの三量体化に選択的に触媒作用を及ぼして1−ヘキセンにすることを教示している。エチレンの三量体化のための上記へテロ原子配位子の例としては、ビス(2−ジエチルホスフィノ−エチル)アミン(WO 03/053891)ならびに(o−メトキシフェニル)PN(メチル)P(o−メトキシフェニル)(WO 02/04119)が挙げられる。これら両方の触媒系および方法は、1−ヘキセンの生成に非常に特異的であって、1−オクテンは不純物として生ずるのみである(一般的には、WO 02/04119により開示されているように生成物の混合物の3質量%未満)。(o−メトキシフェニル)PN(メチル)P(o−メトキシフェニル)(WO 02/04119)に配位しているリンヘテロ原子は、1つの窒素原子によって互いに隔たっている。その窒素原子は、少なくとも活性化剤が存在しなければクロムには配位結合せず、配位子にさらなる電子供与原子がなければ二座系であるものと考えられる。さらに、フェニル基のオルト位の極性または電子供与性置換基は、三座系の形成を助けることが議論されており、それは、Chem.Commun.、2002、858〜859の中の「このことが、オルトメトキシ基が、懸垂供与体として作用し、クロム中心の配位の飽和を増すポテンシャルが重要な要素であるというふうにわれわれをして仮定させるように導いた」が、WO 02/04119においても繰り返されているように、一般に1−ヘキセン形成の選択性を高めるものと信じられている。WO 02/04119(実施例16)は、オレフィンの三量体化方法を用いるオクテンの製造および触媒系を教示している。この例においては、1−ブテンを2個のエチレン分子と共に三量体化して25%のオクテンを生じている。しかしながら、これらオクテンの性質は開示されておらず、本出願人は、それらは直線状および分枝状オクテンの混合物からなるものと考えている。
【0006】
本出願は、1−オクテンの製造のための高度に選択的な四量体化共触媒および四量体化オレフィンのエチレン供給原料との付随的重合の組合せを開示する。混合へテロ原子配位子を含有するクロム系触媒が、60質量%の選択性を超えてしばしばエチレンを選択的に四量体化して1−オクテンにすることができることがさらに見出されている。この高度の1−オクテン選択性は、最高でも25質量%の1−オクテンを生じるだけの従来の1段法のエチレンオリゴマー化技術によっては達成することができず、本発明は、in situでの重合のための選択的1−オクテン生成触媒の適性も与える。
【0007】
不均一系重合方法の、分枝した副生成物を生じるin situで形成されたα−オレフィンの重合について述べているその重合方法の例は、当技術分野で知られている。しかしながら、担体上の不均一重合触媒と均一オリゴマー化触媒の組合せ、または1つの系がα−オレフィンを生成し、他の触媒がコモノマーとしてin situで形成されたオレフィンをエチレンと重合させる2つの均一触媒系の組合せについての記載例は、殆んど見当たらない。担持されている重合触媒を含むタンデムオリゴマー化および重合触媒作用に関する具体例としては、無機担体材料に担持されている金属アルキル、ピロール含有化合物およびクロム塩が、in situで発生したα−オレフィンを重合して分枝したポリエチレンを生じる米国特許第5,331,070号および欧州特許第0417477号が挙げられる。
【0008】
不均一重合触媒を含むタンデム触媒作用は、本出願で提案しているような別のオリゴマー化触媒と担持されている重合触媒との組合せは殆んど含んでいない。担持されている重合触媒の性質および幾何学的配置により、β−水素化物の排除を経るα―オレフィンの形成はある程度可能であるが、また一方、ポリマーの形成も、熱力学的および動力学的により有利にはたらく。α−オレフィンが生成した後、それは、鎖成長の過程が担体材料の表面から進行するとき、他の成長ポリマー鎖に組み込まれる高い確率を有する。このようにして、α−オレフィンの組込みの程度または結果として得られるポリマー構造の顕著な制御なしで、比較的低い量のα−オレフィンを含有するポリマーが生成される。
【0009】
適当な可溶性重合触媒と並行したオリゴマー化触媒の組合せを含む均一タンデム触媒の例は稀であるが、米国特許第6,586,541号、第6,555,631号および第6,586,550号などの最近の特許文献は、特に、α―オレフィンを生成するそれらの能力に対して前に挙げたオリゴマー化触媒の、分枝状ポリオレフィンを生成させるために可溶性重合触媒と組み合わせた周到な組合せに関係している。
【0010】
これら特許の例は、オリゴマー化触媒および重合触媒の両方を単一の供給原料すなわちエチレンと接触させることに重点を置いている。オリゴマーおよびポリマーは、両方とも、同時に起こるα−オレフィンの生成および得られたα−オレフィンのエチレンとの重合の同一系で生成される。これら特許の新規性を導くオリゴマー化触媒の殆んどは、α−オレフィンの分布を生ずるオリゴマー化触媒である。これらの分布は、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンおよび1−デセンの混合物に対して有利にはたらく。その結果、これらの特許に記載されているポリマーの構造は、13C NMR分析によると、α−オレフィンの分布を反映する組込みのパターンを示している。
【0011】
圧力、温度、供給ガス構成、コモノマー含量その他などの反応条件の制御により、引裂き強度、光学的透明度、弾性、およびポリマー最終ユーザーに望ましいとみなされるその他の多くの物理的性質を有するポリマーがもたらされることは公開された文献の中でよく知られている。特に、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の製造は、1−ブテン、1−ヘキセンおよび1−オクテンなどの個々の高純度α−オレフィン類とエチレンの重合が、フィルムおよびシート、ブロー成形、押出し成形、ワイヤーおよびケーブルの外装材ならびに回転成形材料に適するLLDPEを製造するために望ましい。ポリエチレンにin situで組み込むための1−オクテンの選択的製造に関する方法は、上の例のいずれにも開示されていない。
【0012】
本開示の高度に選択的なエチレン四量体化触媒系の適当な重合触媒との組合せは、したがって、1−オクテンを製造する別の設備または方法を必要とせずに、高度な最終ユーザーの規格に合ったポリエチレンの品位を生み出すタンデム法をもたらすことができる。
【0013】
当然のことながら、タンデムオリゴマー化および重合触媒作用は、in situでの触媒作用を含む。in situでの触媒作用とは、同一反応媒体中のオリゴマー化および重合の触媒作用を意味する。タンデムオリゴマー化および重合触媒作用は、in situでの同時および/またはin situでの連続触媒作用であり得る。オリゴマー化触媒および重合触媒の個々の成分は、したがって、適当な溶媒中のモノマーが存在するかまたは存在しない中に、同時に一緒に加えるか、または任意の順序で連続して加えることができる。反応混合物が、反応媒体、反応生成物および触媒成分を含むことは当然である。反応媒体は、通常溶媒を含んでいる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、一般に、エチレンから1−オクテンを選択的に生成させることに対する必要性に関し、このモノマーのエチレンとの付随的な重合は、遷移金属およびヘテロ原子配位子またはホモ原子配位子を含む別の相異なる重合触媒と並行してヘテロ原子配位子を含有する別の相異なる遷移金属に基づくエチレン四量体化触媒系を用いることにより満たすことができる。
【0015】
ホモ原子とは、配位子が、例えばシクロペンタジエニル配位子のような配位子の骨格を構成する炭素のように、すべて同じ原子からなることを意味する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
したがって、本発明の第1の態様によれば、重合触媒および共触媒の存在下で、オレフィンを重合して分枝状ポリオレフィンを生成させる方法であって、共触媒が30%を超える選択性で1−オクテンを生成し、その生成した1−オクテンが、少なくとも部分的にポリオレフィン鎖に組み込まれる方法が提供される。
【0017】
本発明は、共触媒および/または処理条件を、40%、50%、60%または70%を超える1−オクテンを生成するように選択することを可能にし、前記1−オクテンを少なくとも部分的にポリオレフィン鎖に組み込む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
この明細書において、%は、当然質量%である。
分枝状ポリオレフィンは、分枝状ポリエチレンであってもよい。
分枝状ポリオレフィンは、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)であってもよい。
【0019】
共触媒は、遷移金属前駆物質およびヘテロ原子配位子を含むエチレン四量体化触媒であってもよい。
【0020】
本明細書において用語「四量体化」とは、単一のオレフィンモノマーまたはそれらのオレフィンモノマーに由来する四量体に富んだ生成物を生じるオレフィンモノマーの混合物の触媒反応を指す。四量体化生成物の流れは、直線状または分枝状オレフィンからなる。
【0021】
ヘテロ原子四量体化配位子とは、同じかまたは異なっていても良い少なくとも2つのヘテロ原子を含有する配位子を意味し、そのヘテロ原子は、リン、ヒ素、アンチモン、イオウ、酸素、ビスマス、セレンまたは窒素から選択することができる。
【0022】
エチレンの四量体化触媒のためのヘテロ原子配位子は、次の一般式(R)A−B−C(R)によって表すことができ、式中、AおよびCは、独立して、リン、ヒ素、アンチモン、酸素、ビスマス、イオウ、セレン、および窒素を含む群から選択され、Bは、AとCの間の結合基であり、Rは、独立してホモまたはヘテロヒドロカルビル基のいずれかから選択され、nおよびmは、それぞれの価数ならびにAとCの酸化状態により決まる。
【0023】
Aおよび/またはCは、遷移金属との配位のための潜在的な電子供与体である。
電子供与体は、供与性の共有結合を含む化学結合の形式で使用される電子を供与する実体として定義される。
【0024】
エチレンの四量体化触媒のためのヘテロ原子配位子は、次の一般式(R)(R)A−B−C(R)(R)によって表すことができ、式中、AおよびCは、独立して、リン、ヒ素、アンチモン、ビスマスおよび窒素を含む群から選択され、Bは、AとCの間の結合基であり、R、R、RおよびRは、独立して、ヒドロカルビルもしくはヘテロヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルもしくは置換ヘテロヒドロカルビル基から選択される。
【0025】
エチレンの四量体化触媒のためのヘテロ原子配位子は、次の一般式(R)(R)A−B−C(R)(R)によって表すことができ、式中、AおよびCは、独立して、リン、ヒ素、アンチモン、ビスマスおよび窒素を含む群から選択され、Bは、AとCの間の結合基であり、R、R、RおよびRは、独立して、非芳香族基または複素環式芳香族基を含む芳香族基である。
【0026】
、R、RおよびRは、複素環式芳香族を含む芳香族基であり、好ましくは、基R、R、RおよびRすべてが、芳香族の場合は、AまたはCに結合している原子と隣接する原子に置換基を有するわけではない。
【0027】
、R、RおよびRは、AまたはCに結合している原子と隣接する原子に置換基を有することができる。
【0028】
、R、RおよびRの少なくとも1つまたは複数が、AまたはCに結合している原子から2つ以上離れた原子上で極性置換基により置換されていてもよい。
【0029】
、R、RおよびR上のいずれかの極性置換基は、AまたはCに結合している原子と隣接した原子上にはないのが好ましい。
【0030】
、R、RおよびRの1つまたは複数上のいずれかの極性置換基は、電子供与性であることができる。
【0031】
、R、RおよびRの1つまたは複数上のいずれかの置換基は、非電子供与性であることができる。
他の実施形態においては、各非電子供与性置換基は、非極性であり得る。
【0032】
、R、RおよびRのそれぞれは、複素環式芳香族を含む芳香族であるが、基R、R、RおよびRのすべてが、AまたはCに結合している原子と隣接する原子上で任意の置換基によって置換されているわけではない。
【0033】
AまたはCに結合している原子と隣接する原子に置換基を有するのは、R、R、RおよびRの2つ以下であることが好ましい。
【0034】
極性とは、IUPACにより、不変の電気双極子モーメントを有する実体として定義されている。極性置換基としては、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、C〜C20アルコキシ、フェノキシ、ペンタフルオロフェノキシ、トリメチルシロキシ、ジメチルアミノ、メチルスルファニル、トシル、メトキシメチ、メチルチオメチル、1,3−オキサゾリル、メトキシメトキシ、ヒドロキシル、アミノ、ホスフィノ、アルシノ、スチビノ、サルファート、ニトロなどが挙げられる。
【0035】
四量体化触媒のための配位子中のいずれかの基、R、R、RおよびRは、独立して、互い同士の1つまたはそれ以上に対してあるいは結合基Bに対して結合して、AおよびC、AおよびBまたはBおよびCと共に環状構造を形成することができる。
【0036】
四量体化配位子中のR、R、RおよびRは、独立して、ベンジル、フェニル、トリル、キシリル、メシチル、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、メトキシ、エトキシ、フェノキシ、トリルオキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、チオフェニル、ピリジル、チオエチル、チオフェノキシ、トリメチルシリル、ジメチルヒドラジル、メチル、エチル、エテニル、プロピル、ブチル、プロペニル、プロピニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェロセニルおよびテトラヒドロフラニル基を含む群から選択することができる。好ましくは、R、R、RおよびRは、独立して、フェニル、トリル、ビフェニル、ナフチル、チオフェニルおよびエチル基を含む群から選択することができる。
【0037】
Bは、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ヘテロヒドロカルビルおよび置換ヘテロヒドロカルビルを含む有機結合基;単一原子結合を含む無機結合基;イオン結合ならびに、メチレン、ジメチルメチレン、1,2−エタン、1,2−フェニレン、1,2−プロパン、1,2−カテコール、1,2−ジメチルヒドラジン、−B(R)−、−Si(R−、−P(R)−および−N(R)−(Rは、水素、ヒドロカルビルもしくは置換ヒドロカルビル、置換へテロ原子またはハロゲンである)を含む群のいずれか1つから選択される。好ましくは、Bは、−N(R)−であり、Rは、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル基である。Rは、水素であるかまたは、アルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、アリールオキシ、置換アリールオキシ、ハロゲン、ニトロ、アルコキシカルボニル、カルボニルオキシ、アルコキシ、アミノカルボニル、カルボニルアミノ、ジアルキルアミノ、シリル基またはそれらの誘導体、およびこれら置換基のいずれかにより置換されているアリールからなる基から選択することができる。好ましくは、Rは、イソプロピル、1−シクロヘキシルエチル、2−メチルシクロヘキシルまたは2−オクチル基であることができる。
【0038】
本発明の他の実施形態において、四量体化触媒のための配位子中のいずれかの基、R、R、R、RまたはRは、シクロペンタジエニルジメチルシリル−t−ブチル基などの任意の環状へテロ原子基またはシクロペンタジエニル、インデニル、フルオレン基などの環状ホモ原子基を含むことができる。
【0039】
Bは、単一原子スペーサーであるように選択することができる。単一原子の結合スペーサーは、AおよびCに直接結合している置換または非置換原子として定義される。
【0040】
Aおよび/またはCは、独立して、S、Se、N、またはOにより酸化され得る。
AおよびCは、独立して、リンあるいはSまたはSeまたはNまたはOにより酸化されたリンであり得る。
【0041】
四量体化配位子は、また、複数の(R)A−B−C(R)単位を含有することができる。上記配位子の非限定の例としては、デンドリマー配位子ならびに個々の単位が1つまたは複数のR基によるかまたは結合基Bのいずれかによって連結されている配位子が挙げられる。上記配位子のより具体的な非限定の例としては、1,2−ジ−(N(P(フェニル))−ベンゼン、1,4−ジ−(N(P(フェニル))−ベンゼン、N(CHCHN(P(フェニル)、1,4−ジ−(P(フェニル)N(メチル)P(フェニル))−ベンゼン、1,2−ジ−(N(P(p−メトキシフェニル))−ベンゼン、1,4−ジ−(N(P(p−メトキシフェニル))−ベンゼン、N(CHCHN(P(p−メトキシフェニル)および1,4−ジ−(P(p−メトキシフェニル)N(メチル)P(p−メトキシフェニル))−ベンゼンが挙げられる。
【0042】
四量体化のためのヘテロ原子配位子は、当業者に知られている手順および既刊文献に開示されている手順により調製することができる。配位子の例としては、(フェニル)PN(メチル)P(フェニル)、(フェニル)PN(ペンチル)P(フェニル)、(フェニル)PN(フェニル)P(フェニル)、(フェニル)PN(p−メトキシフェニル)P(フェニル)、(フェニル)PN(p−ブチルフェニル)P(フェニル)、(フェニル)PN((CH−N−モルホリン)P(フェニル)、(フェニル)PN(Si(CH)P(フェニル)、(((フェニル)P)NCHCH)N、(エチル)PN(メチル)P(エチル)、(エチル)PN(イソプロピル)P(フェニル)、(エチル)(フェニル)PN(メチル)P(エチル)(フェニル)、(エチル)(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)、(フェニル)P(=Se)N(イソプロピル)P(フェニル)、(フェニル)PCHCHP(フェニル)、(o−エチルフェニル)(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)、(o−メチルフェニル)PN(イソプロピル)P(o−メチルフェニル)(フェニル)、(フェニル)PN(ベンジル)P(フェニル)、(フェニル)PN(1−シクロヘキシルエチル)P(フェニル)、(フェニル)PN[CHCHCHSi(OMe)]P(フェニル)、(フェニル)PN(シクロヘキシル)P(フェニル)、フェニル)PN(2−メチルシクロヘキシル)P(フェニル)、(フェニル)PN(アリル)P(フェニル)、(2−ナフチル)PN(メチル)P(2−ナフチル)、(p−ビフェニル)PN(メチル)P(p−ビフェニル)、(p−メチルフェニル)PN(メチル)P(p−メチルフェニル)、(2−チオフェニル)PN(メチル)P(2−チオフェニル)、(フェニル)PN(メチル)N(メチル)P(フェニル)、(m−メチルフェニル)PN(メチル)P(m−メチルフェニル)、(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)および(フェニル)P(=S)N(イソプロピル)P(フェニル)がある。
【0043】
、R、RまたはR上の極性置換基を含む配位子の例としては、(m−メトキシフェニル)PN(メチル)P(m−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(メチル)P(p−メトキシフェニル)、(m−メトキシフェニル)PN(イソプロピル)P(m−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(イソプロピル)P(p−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(2−エチルヘキシル)P(p−メトキシフェニル)、(m−メトキシフェニル)(フェニル)PN(メチル)P(フェニル)および(p−メトキシフェニル)(フェニル)PN(メチル)P(フェニル)、(m−メトキシフェニル)(フェニル)PN(メチル)P(m−メトキシフェニル)(フェニル)、(p−メトキシフェニル)(フェニル)PN(メチル)P(p−メトキシフェニル)(フェニル)、(m−メトキシフェニル)PN(メチル)P(フェニル)および(p−メトキシフェニル)PN(メチル)P(フェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(1−シクロヘキシルエチル)P(p−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(2−メチルシクロヘキシル)P(p−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(デシル)P(p−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(ペンチル)P(p−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(ベンジル)P(p−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(フェニル)P(p−メトキシフェニル)、(p−フルオロフェニル)PN(メチル)P(p−フルオロフェニル)、(o−フルオロフェニル)PN(メチル)P(o−フルオロフェニル)、(p−ジメチルアミノ−フェニル)PN(メチル)P(p−ジメチルアミノ−フェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(アリル)P(p−メトキシフェニル)、(フェニル)PN(イソプロピル)P(o−メトキシフェニル)、(p−(p−メトキシフェニル)−フェニル)PN(イソプロピル)P(p−(p−メトキシフェニル)−フェニル)および(p−メトキシフェニル)(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)が挙げられる。
【0044】
ヘテロ原子四量体化配位子は、ポリマー鎖に付着させて、その結果、得られた遷移金属のヘテロ原子配位錯体を、高温においては可溶性であるが25℃では不溶性であるように変性することができる。このアプローチにより、その錯体を再使用のために反応混合物から回収することが可能であり、D.E.Bergbreiterなどにより、J.Am.Chem.Soc.、1987年、109、177〜179に記載されているように他の触媒に使用されてきた。同じような脈絡で、これらの遷移金属錯体は、また、例えば、C.Yuanyinなどにより、Chinese J.React.Pol.、1992年、1(2)、152〜159に、白金錯体の固定について示されているように、ヘテロ原子配位子を、シリカ、シリカゲル、ポリシロキサンまたはアルミナの骨格に結合することによって固定することもできる。
【0045】
四量体化方法に関して、その方法は、遷移金属前駆物質およびヘテロ原子配位子からヘテロ原子四量体化配位錯体を発生させる工程と、重合触媒を同時にまたは時間をかけて加える工程とを含み得る。その方法は、ヘテロ原子配位子および遷移金属前駆物質を使用して調製して予め形成しておいた配位錯体を反応混合物に加える工程、または遷移金属のヘテロ原子配位錯体がin situで発生するように、ヘテロ原子配位子および遷移金属前駆物質を反応器に別々に加える工程を含むことができる。あらゆる場合に、重合触媒は四量体化触媒と同時に反応器に加えることも、あるいは重合触媒を時間をかけて順次反応器に供給することもできる。ヘテロ原子配位錯体がin situで発生するとは、その錯体が、触媒作用が起こる媒体中で発生することを意味する。一般的には、ヘテロ原子配位錯体は、in situで発生する。一般的には、遷移金属前駆物質、およびヘテロ原子配位子は、約0.01:100から10000:1、好ましくは約0.1:1から10:1の金属/配位子の比を提供するように(in situおよびex situの両方で)混ぜ合わせる。
【0046】
遷移金属前駆物質とヘテロ原子配位子とを含むと前に定義した四量体化共触媒は、重合触媒と0.01:100から10000:1、好ましくは、1:1から100:1の比率で混ぜ合わせることができる。
【0047】
四量体化遷移金属前駆物質に関連して、その遷移金属は、クロム、モリブデン、タングステン、チタン、タンタル、バナジウムおよびジルコニウムを含む群のいずれか1つから選択することができ、好ましくはクロムを選択する。
【0048】
四量体化触媒に関連して、ヘテロ原子配位子および活性化剤と混合すると、本発明によりエチレンの四量体化の触媒作用を及ぼす遷移金属前駆物質は、単純な無機塩、もしくは有機塩、配位錯体もしくは有機金属錯体であって、クロムトリクロリドトリス−テトラヒドロフラン錯体、(ベンゼン)−トリカルボニルクロム、オクタン酸クロム(III)、クロムヘキサカルボニル、アセチルアセトン酸クロム(III)および2−エチルヘキサン酸クロム(III)を含む群のいずれか1つから選択することができる。好ましい遷移金属前駆物質としては、アセチルアセトン酸クロム(III)および2−エチルヘキサン酸クロム(III)が挙げられる。
【0049】
本方法は、ヘテロ原子配位子を遷移金属前駆物質、重合触媒および活性化剤と任意の順序で合わせる工程を含み得る。
エチレンとin situで合成された1−オクテンとの重合のための適当な重合触媒の例としては、非限定で以下のものが挙げられる。
【0050】
チーグラー−ナッタ触媒
TiCl−EtAlCl、AlR−TiCl、ただし、Rは、アルキル、置換アルキル、環状アルキル、アリール、置換アリール、アルケンおよび置換アルケン、ならびに同種のものを含む群に属する。
【0051】
架橋されていないメタロセン
ビス(シクロペンタジエニル)−クロム(II)、ビス(シクロペンタジエニル)−ジルコニウムクロリド水素化物、ビス(シクロペンタジエニル)−チタンジクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジメチル、ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(n−ドデシルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(エチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(イソブチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(イソプロピルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(n−オクチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(n−ペンチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(n−プロピルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(1,3−ビス(トリメチルシリル)シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(1−エチル−3−メチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジメチル、ビス(1−プロピル−3−メチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(4,7−ジメチルインデニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(インデニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(2−メチルインデニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(2−メチルインデニル)−ジルコニウムジクロリド、シクロペンタジエニルインデニル−ジルコニウムジクロリド
【0052】
半サンドイッチメタロセン
シクロペンタジエニル−ジルコニウムトリクロリド、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタントリクロリド、ペンタメチルシクロペンタジエニル−チタントリメトキシド、トリメチル−チタン−ペンタメチルシクロペンタジエニド、ペンタメチルシクロペンタジエニル−ジルコニウムトリクロリド、テトラメチルシクロペンタジエニル−ジルコニウムトリクロリド、1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニルジルコニウムトリクロリド
【0053】
炭素架橋メタロセン
ジフェニルメチリデン(シクロペンタジエニル)−(9−フルオレニル)−ジルコニウムジクロリド、ジフェニルメチリデン(シクロペンタジエニル)−(インデニル)−ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデン−ビス(シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデン−(シクロペンタジエニル)(9−フルオレニル)−ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデン−(3−メチルシクロペンタジエニル)−(9−フルオレニル)−ジルコニウムジクロリド、エチレン−ビス(9−フルオレニル)−ジルコニウムジクロリド、meso−エチレン−ビス(1−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−エチレン−ビス(1−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−エチレン−ビス(1−インデニル)−ジルコニウムジメチル、rac−エチレン−ビス(2−メチル−1−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−エチレン−ビス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)−ジルコニウムジクロリド
【0054】
シリル架橋メタロセン
ジメチルシリル−ビス(シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル−ビス(9−フルオレニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−ジメチルシリル−ビス(1−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、meso−ジメチルシリル−ビス(2−メチルインデニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−ジメチルシリル−ビス(2−メチルインデニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−ジメチルシリル−ビス(テトラヒドロインデニル)−ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル−ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ジフェニルシリル(シクロペンタジエニル)(9−フルオレニル)−ジルコニウムジクロリド、ジフェニルシリル−ビス(インデニル)ハフニウムジクロリド
【0055】
本方法で使用するための活性化剤は、原則として、ヘテロ原子配位子および遷移金属前駆物質と組み合わせたときに活性触媒を生成する任意の化合物であり得る。活性化剤の混合物もまた使用することができる。適当な化合物としては、有機アルミニウム化合物、有機ホウ素化合物、有機塩(臭化メチルリチウムおよび臭化メチルマグネシウムなど)、無機酸および無機塩(テトラフルオロホウ酸エーテラート、テトラフルオロホウ酸銀およびヘキサフルオロアンチモン酸ナトリウムなど)が挙げられる。
【0056】
適当な有機アルミニウム化合物としては、式AlRであって、各Rが、独立して、C〜C12のアルキル、酸素を含有する部分またはハロゲン化物である化合物、およびLiAlHなどの化合物ならびに同種のものが挙げられる。例としては、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリエチルアルミニウム(TEA)、トリイソブチルアルミニウム(TIBA)、トリ−n−オクチルアルミニウム、メチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、アルミニウムイソプロポキシド、エチルアルミニウムセスキクロリド、メチルアルミニウムセスキクロリド、およびアルミノキサンが挙げられる。アルミノキサンは、アルキルアルミニウム化合物、例えばトリメチルアルミニウムに水を制御しながら添加することにより調製することができるオリゴマー化合物として当技術分野でよく知られている。該化合物は、直線状、環状、かご型またはそれらの混合物であり得る。異なるアルミノキサンの混合物もまた本方法で使用することができる。
【0057】
適当な有機ホウ素化合物の例としては、ボロキシン、NaBH、トリエチルボラン、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、ホウ酸トリブチルおよび同種のものがある。
【0058】
活性化剤は、また、例えばナトリウムまたは亜鉛金属など、あるいは酸素などの還元剤または酸化剤として作用する化合物であるかまたはそれらを含有することもできる。
【0059】
活性化剤は、メチルアルミノキサン(MAO)およびエチルアルミノキサン(EAO)ならびに変性メチルアルミノキサン(MMAO)などの変性アルキルアルミノキサンから選択することができる。変性メチルアルミノキサン(Akzo Nobel社からの市販製品)は、メチル基に加えてイソブチル基またはn−オクチル基などの変性基を含有している。
【0060】
四量体化触媒の遷移金属前駆物質およびアルミノキサンは、約1:1から10000:1、好ましくは、約1:1から1000:1、より好ましくは1:1から300:1のAl/金属の比を提供する割合で合わせることができる。
【0061】
本方法は、触媒系(重合触媒およびオレフィン四量体化触媒の両方を含む)に、アルキルアルミノキサン1モル当たり0.01から1000モルの間の量のトリアルキルアルミニウム化合物を添加する工程を含むことができる。
【0062】
アルミノキサンが、一般に、同じくそれらの調製に使用される対応するトリアルキルアルミニウム化合物の相当量を含有することは注目すべきである。アルミノキサン中のこれらのトリアルキルアルミニウム化合物の存在は、それらの水との不完全な加水分解に起因するものと考えられる。この開示の中で示されるどのような量のトリアルキルアルミニウム化合物も、アルミノキサン内に含有されているアルキルアルミニウム化合物に対して付加的なものである。
【0063】
活性化剤は、また、ビスボラン1,4−(CB(C)B−(Cなどの二核の共触媒でもあり得る。この二核の共触媒は、密接に分子が接近している中に金属の中心を有する二分子種が形成されるように四量体化触媒および重合触媒と結合させることができる。
【0064】
本発明による触媒系またはその個々の成分は、また、それを担体材料、例えば、シリカ、アルミナ、MgCl、ジルコニア、Laponite(商標)RDなどの人造ヘクトライトもしくはスメクトライト(smectorite)粘土鉱物またはそれらの混合物に、あるいはポリマー、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、またはポリ(アミノスチレン)に担持させることによって固定することもできる。その触媒は、担体材料の存在下in situで形成させることができ、またはその担体に、同時もしくは順次、1つもしくは複数の触媒成分または重合触媒を予め含侵させるかまたは混合することができる。場合によっては、その担体材料は、活性化剤の成分として作用させることもできる。このアプローチは、また、反応混合物からの再使用のための触媒の回収を容易にする。その概念は、例えば、T.MonoiおよびY.Sasakiにより、J.Moi.Cat.A:Chem.、1987年、109、177〜179に、クロム系のエチレン三量体化触媒での成功例が示されている。場合によっては、その担体は、また、例えば、上記担体がアルミノキサン官能基を含有する場合またはその担体がアルミノキサンと同様の化学的機能を果たすことが可能な場合は触媒成分として作用することができ、それは例えばIOLA(商標)(Grace Davison社製市販製品)の場合である。
【0065】
本発明のさらなる態様によれば、オレフィン製品の流れを生み出すエチレンのオリゴマー化およびオリゴマー状オレフィンのエチレンとのin situ重合のためのタンデムオリゴマー化および重合方法が提供され、その方法は、オレフィンをオリゴマー化触媒と接触させる工程を含み、そのオリゴマー化触媒はヘテロ原子配位子および遷移金属前駆物質を含み、その重合触媒は、遷移金属および/またはホモもしくはヘテロ原子配位子を含む。
そのオリゴマー化触媒は、エチレン四量体化触媒であってもよい。
【0066】
本発明のさらに他の態様によれば、四量体化方法は、オレフィン供給流を遷移金属およびヘテロ原子配位子を含む触媒系と接触させる工程を含み、その四量体化方法の生成物はオレフィンであり、そのオレフィンは、第1の工程で生成したオレフィンとオレフィンの供給流とを遷移金属および/またはホモもしくはヘテロ原子配位子を含む触媒と接触させることによって、オレフィン供給流と付随して共重合する。
【0067】
ホモ原子とは、例えばシクロペンタジエニル配位子などの配位子の骨格を構成する炭素などの全く同じ原子からなる配位子を意味する。
【0068】
四量体化および重合するエチレンは、本発明による方法に連続方式またはバッチ方式で導入することができる。
【0069】
タンデム触媒作用の製品流は、当然、ポリマーを含んでおり、そのポリマーは、本発明による連続方式またはバッチ方式で製造される。
【0070】
本方法は、1−オクテンを選択的に生ずるエチレンの四量体化方法を含む。
本方法は、エチレンの四量体化および生成した1−オクテンのエチレンとの付随する重合のための方法であり得る。
【0071】
エチレンは、四量体化触媒および重合触媒を含む触媒系と、1barg、好ましくは10bargを超え、より好ましくは30bargを超える圧力で接触させることができる。
【0072】
タンデム触媒作用方法は、触媒系(四量体化触媒および重合触媒の両方)の成分を−20℃と250℃の間の任意の温度で混合する工程を含み得る。好ましい温度範囲は、20℃〜100℃である。
【0073】
本明細書に記載した両方の触媒系の個々の成分は、活性な触媒を生じさせるために、任意の順序および溶媒の存在下または不存在下で、同時にまたは順次合わせることができる。触媒成分を混合する間のオレフィンの存在は、一般に、改良された触媒性能をもたらす保護効果を提供する。好ましい温度範囲は、20℃と100℃の間である。
【0074】
本明細書に記載されているタンデム触媒作用方法に由来する反応生成物は、開示されている触媒系を使用し、不活性溶媒の存在下または不存在下の均一液相反応により、および/または触媒系があるかなしかの溶解性を示す形であるスラリー反応、および/または2相液/液反応、および/または試薬そのものおよび/または生成物のオレフィンが主要な媒体としての役割を果たすバルク相反応、および/または気相反応により、従来の装置および接触技術を使用して調製することができる。
【0075】
タンデム触媒作用方法は、また、不活性溶媒中で行うことができる。活性化剤と反応しない任意の不活性溶媒を使用することができる。これらの不活性溶媒としては、飽和脂肪族炭化水素、不飽和脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素およびハロゲン化炭化水素を挙げることができる。代表的な溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、ヘプタン、メチルシクロヘキサン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、イオン性液体および同種のものを挙げることができ、これらに限定されない。
【0076】
タンデム触媒作用方法は、大気圧から500bargの圧力で行うことができる。10〜70bargの範囲のエチレン圧が好ましい。特に好ましい圧力は、30から50bargの範囲である。
【0077】
タンデム触媒作用方法は、−20℃から250℃の範囲の温度で行うことができる。15℃から130℃の範囲の温度が好ましい。特に好ましい温度は、35℃から150℃の範囲である。
【0078】
タンデム触媒作用方法は、任意のタイプの反応器を含む工場設備で行うことができる。上記反応器の例としては、バッチ式反応器、半バッチ式反応器および連続式反応器が挙げられ、これらに限定されない。その工場設備は、a)反応器、b)オレフィン反応物および触媒系のためのこの反応器への少なくとも1つの吸い込み管路、c)重合反応生成物のためのこの反応器からの放流管路、およびd)触媒系が、本明細書に記載した、ヘテロ原子配位子、遷移金属前駆物質、重合触媒および活性化剤を含むことができる所望の重合反応生成物を分離するための少なくとも1つの分離器を組み合わせて含むことができる。
【0079】
本発明の他の実施形態において、反応器の組合せは、最初の反応器が連続式撹拌型タンク反応器であり、2番目の反応器がバッチ式、連続式撹拌型タンク反応器または栓流反応器である場合が好ましい。
【実施例】
【0080】
本発明を、ここで以下の非限定の実施例に関して説明する。実施例の個々の成分は、省略したりまたは置き換えることができ、必ずしも理想的ではないけれども本発明をなおも実施することができると考えられ、よって、これらの成分は、本発明の機能に必須であるとみなすべきではない。
【0081】
以下の実施例において、すべての手順は、予め乾燥した試薬を使用して不活性条件下で行った。化学物質は、他に記述がない限り、Sigma−AldrichまたはStrem Chemicalsから入手した。トリアルキルアルミニウムおよびアルミノキサン化合物ならびにそれらの溶液は、すべてCrompton Gmbh、Akzo NobelおよびAlbemarle Corporationから入手した。すべての実施例において、下の実施例に記載した触媒の調製で使用したMAOのモル量を計算するために、メチルアルミノキサン(MAO)のモル質量は、(CH−Al−O)単位に対応して、58.016g/モルであるとみなした。エチレンオリゴマー化生成物は、GC−MSおよびGC−FIDにより分析した。ポリマー試料は、特性決定の前に12時間真空下で乾燥した。ポリマーは、融点を決定するために示差走査熱量測定法(DSC)を、α−オレフィンの組込みモル%の決定のために13C NMRを用いて特性決定した。可能な場合、タンデム重合の後の残留液体を残留オレフィンの組成を対象にしてGC−FIDにより分析した。
【0082】
実施例1
CrCl(THF)、(p−メトキシフェニル)PN(イソプロピル)P(p−メトキシフェニル)およびMAOを使用するエチレン四量体化反応
シュレンク管内で、9.8mgの(p−メトキシフェニル)PN(イソプロピル)P(p−メトキシフェニル)(0.018mmol)の10mlのトルエン中の溶液を、5.6mgのCrCl(THF)(0.015mmol)の10mlのトルエン中の溶液に加えた。その混合物を周囲温度で5分間撹拌し、次いでトルエン(80ml)とMAO(メチルアルミノキサン、4.5mmol)の40℃の混合物を含有する300mlの圧力反応器(オートクレーブ)に移した。その圧力反応器にエチレンを充填し、その後反応器の温度を45℃に維持し、一方エチレン圧を45bargに保った。ガス同伴撹拌機を使用し、1100RPMの混合速度により初めから終わりまで完全な混合を確保した。反応は、30分後にエチレンの反応器への供給を打ち切ることによって終了し、反応器を10℃より下まで冷却した。過剰のエチレンをオートクレーブから開放したのち、オートクレーブに含有されていた液体をエタノールで、次いで水中の10%の塩酸で急冷した。液相のGC−FIDによる分析のための内部標準としてノナンを加えた。有機層の少量の試料を無水硫酸ナトリウムにより乾燥し、次いでGC−FIDにより分析した。有機層の残りを濾過して固体のワックス/ポリマー状の生成物を単離した。これらの固体生成物を一晩100℃のオーブンで乾燥し、次いで重量を決定し、1.0831gのポリエチレンを得た。GC分析は、反応混合物が、42.72gのオリゴマーを含有していることを示した。そのオリゴマーは、72%の1−オクテン(99%純度)を含んでいた。
【0083】
実施例2
Cr(アセチルアセトナート)、(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)およびMAOを使用するエチレン四量体化反応
シュレンク管内で、18.8mgの(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)(0.044mmol)の6.4mlのクメン中の溶液を、7.7mgのCr(アセチルアセトナート)(0.022mmol)の8mlのクメン中の溶液に加えた。その混合物を周囲温度で5分間撹拌し、次いでクメン(180ml)とMAO(メチルアルミノキサン、4.4mmol、トルエン中10%溶液)の40℃の混合物を含有する1000mlの圧力反応器(オートクレーブ)に移した。その圧力反応器にエチレンを充填し、その後反応器の温度を45℃に制御し、一方エチレン圧を45bargに維持した。反応を25分後に終了し、上の実施例2の手順を採用した。生成物質量は、118.78gであった。その生成物は、69.5%の1−オクテン(98.9%純度)を含んでいた。
【0084】
実施例3
Cr(アセチルアセトナート)、(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)、MAOおよびジメチルシリル−ビス(2−メチル{4,5}ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリドを使用するタンデム触媒反応
この実施例においては、0.011mmolのアセチルアセトン酸クロム(15.2mg)を0.022mmolの(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)(36mg)と、シュレンクチューブ中、10mlの無水のトルエンを溶媒とするアルゴン雰囲気下で化合させた。その金属塩および配位子を5分間撹拌した後、不活性条件下でParrオートクレーブ(300ml容量)に加えた。そのオートクレーブには、前もって溶媒としての70mlの無水のトルエンを充填しておいた。別に、ジメチルシリル−ビス(2−メチル{4,5}ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド(0.0052mmol、0.0022mg)の溶液の2mlを、HPLCポンプの入口に接続している不活性条件下の別の液だめ中の18mlの無水のトルエンに加えた。約1200当量(Cr基準)のメチルアルミノキサン(MAO)を、アルゴン雰囲気下のオートクレーブに加えた。そのオートクレーブを45℃に加熱し、密閉して35bargまでエチレンで加圧し、その間に撹拌を1200rpmで開始した。同時に重合触媒溶液を、HPLCポンプの出口に接続しているParr反応器の入口からオートクレーブに加えた。その重合触媒は、0.66ml/分の速度で30分間にわたって添加し、その後反応容器を冷却し、エタノールで急冷した。30分後、そのオートクレーブを開けて内容物を分析のために集めた。集められたポリマーの量は、23.16gであり、融点が126℃、13C核磁気共鳴分光法により決定した1−オクテンの組込み量が3.83%であることがわかった。
【0085】
実施例4
Cr(アセチルアセトナート)、(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)、MAOおよびテトラメチルシクロペンタジエニルジメチルシリルt−ブチルアミダートチタンジクロリドを使用するタンデム触媒反応
この実施例においては、20mlの(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)(0.044mmol)の無水トルエン溶液および30mlの無水トルエン中の20mlのCr(アセチルアセトナート)(0.022mmol)溶液をParrオートクレーブ(300ml容量)に加えた。同時に、10mlのテトラメチルシクロペンタジエニルジメチルシリル−t−ブチルアミダートチタンジクロリド(0.026mmol、0.01mg)の溶液を、10mlの無水トルエンと共に外側の液だめに加えた。その外側の液だめ(アルゴン雰囲気下)をHPLCポンプの入口に接続した。約1200当量(Cr基準)のメチルアルミノキサン(MAO)を不活性条件下のオートクレーブに加えた。そのオートクレーブを45℃に加熱し、密閉して43bargまでエチレンで加圧し、その間に撹拌を1200rpmで開始した。同時に重合触媒溶液を、HPLCポンプの出口に接続しているParr反応器の別の入口からオートクレーブに加えた。その重合触媒は、0.66ml/分の速度で30分間にわたって添加し、その後反応容器を冷却し、エタノールで急冷した。そのオートクレーブを開けて内容物を分析のために集めた。真空中60℃で12時間乾燥した後のポリマーの分析により、99℃の融点および13C NMRにより決定した2.39%の1−オクテンの組み込みが明らかとなった。集められたポリマーの量は24.53gであった。そのポリマーの密度は、0.9202g・cm−3と決定された。
【0086】
実施例5
(p−メトキシフェニル)PN(イソプロピル)P(p−メトキシフェニル)、Cr(アセチルアセトナート)、MAOおよびジメチルシリルビスインデニルジルコニウムジクロリドを使用するタンデム触媒反応
この実施例においては、0.03mmolのアセチルアセトン酸クロムを含有する10mlのトルエン溶液を0.06mmolの(p−メトキシフェニル)PN(イソプロピル)P(p−メトキシフェニル)[30mg]とアルゴン雰囲気下のシュレンクチューブ中で化合させた。その金属塩および配位子を5分間撹拌した後、不活性条件下でParrオートクレーブ(300ml容量)に加えた。そのオートクレーブには、前もって溶媒としての60mlの無水トルエンを充填しておいた。別に、ジメチルシリルビスインデニルジルコニウムジクロリド(0.015mmol、0.0067mg)の溶液の5mlを、HPLCポンプの入口に接続しているアルゴン下の別の液だめ中の15mlの無水トルエンに加えた。約600当量(Cr基準)のメチルアルミノキサン(MAO)を、不活性条件下のオートクレーブに加えた。そのオートクレーブを45℃に加熱し、密閉して41bargまでエチレンで加圧し、その間に撹拌を1200rpmで開始した。同時に重合触媒溶液を、HPLCポンプの出口に接続している別の入口からオートクレーブに加えた。その重合触媒は、0.33ml/分の速度で60分間にわたって添加し、その後反応容器を冷却し、エタノールで急冷した。そのオートクレーブを開けて内容物を分析のため集めた。集めた量のポリマーを、最初に真空オーブン中60℃で12時間乾燥し、106℃の融点および13C核磁気共鳴分光法により決定した1−オクテンの組込み量が5.55%である51.1gの収量を得た。ポリマーの密度は、0.8155g・cm−3と決定された。
【0087】
実施例6
(p−メトキシフェニル)−PN(イソプロピル)P(p−メトキシフェニル)、Cr(アセチルアセトナート)、MAOおよびシクロペンタジエニルジメチルシリルチタンジクロリドを使用するタンデム触媒反応
この実施例においては、0.025gの(p−メトキシフェニル)−PN(イソプロピル)P(p−メトキシフェニル)[0.06mmol]を、アルゴン雰囲気下のシュレンクチューブ中のCr(アセチルアセトナート)(0.03mmol)のトルエン溶液の10mlに加え、完全に溶解するまで5分間撹拌を続けた。同時に、シクロペンタジエニルジメチルシリルチタンジクロリド(0.03mmol、0.009mg)のトルエン溶液の10mlを、10mlの無水トルエンと共に外側の液だめに加えた。その外側の液だめをHPLCポンプの入口に接続した。この後、300mlのParrオートクレーブに、60mlの無水トルエンならびに不活性条件下で予め撹拌しておいたCr(アセチルアセトナート)/(p−メトキシフェニル)−PN(イソプロピル)P(p−メトキシフェニル)配位子の溶液を充填した。約600当量(Cr基準)のメチルアルミノキサン(MAO)を、不活性条件下のオートクレーブに加えた。そのオートクレーブをHPLCポンプの出口に接続し、45℃に加熱し、密閉して反応の間(60分)53bargにエチレンで加圧し、その間に撹拌を1200rpmで開始した。同時に、重合触媒の溶液をHPLCポンプによりそのオートクレーブに加えた。その重合触媒は、0.33ml/分の速度で60分間にわたって添加し、その後反応容器を冷却し、エタノールで急冷した。オートクレーブを開けて内容物を分析のために集めた。集めたポリマーをアセトン中で洗浄し、真空オーブン中60℃で12時間乾燥した。乾燥したポリマーの量は,3.35gであった。そのポリマーの分析により、128℃の融点、および13C NMRにより決定した1−オクテンの1.02%の組込みが明らかとなった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
重合触媒および共触媒の存在下で、オレフィンを重合して分枝状ポリオレフィンにする方法であって、共触媒が30%を超える選択性で1−オクテンを生成する方法。
【請求項2】
分枝状ポリオレフィンが、分枝状ポリエチレンである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
分枝状ポリオレフィンが、直鎖状低密度ポリエチレンである請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
共触媒が、エチレン四量体化触媒である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
エチレン四量体化触媒が、遷移金属およびヘテロ原子配位子を含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
ヘテロ原子配位子が、一般式(R)A−B−C(R)(式中、AおよびCは、独立して、リン、ヒ素、アンチモン、酸素、ビスマス、イオウ、セレン、および窒素を含む群から選択され、Bは、AとCの間の結合基であり、R基は、同じか異なり、各Rは、独立してホモまたはヘテロヒドロカルビル基のいずれかから選択され、各Rに対するnおよびmは、独立してそれぞれの価数ならびにAとCの酸化状態により決まる)によって表される請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ヘテロ原子配位子が、一般式(R)(R)A−B−C(R)(R)(式中、AおよびCは、独立して、リン、ヒ素、アンチモン、ビスマスおよび窒素を含む群から選択され、Bは、AとCの間の結合基であり、R、R、RおよびRは、独立してヒドロカルビルもしくはヘテロヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルもしくは置換ヘテロヒドロカルビル基から選択される)によって表される請求項5または請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ヘテロ原子配位子が、一般式(R)(R)A−B−C(R)(R)(式中、AおよびCは、独立して、リン、ヒ素、アンチモン、ビスマスおよび窒素を含む群から選択され、Bは、AとCの間の結合基であり、R、R、RおよびRは、独立して、非芳香族基または複素環式芳香族基を含む芳香族基である)によって表される請求項5乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
、R、RおよびRが、独立して、複素環式芳香族基を含む芳香族基であり、基R、R、RおよびRのすべてが、AまたはCに結合している原子と隣接する原子に置換基を有するわけではない請求項8に記載の方法。
【請求項10】
、R、RおよびRの2つ以下が、AまたはCに結合している原子と隣接する原子に置換基を有する請求項9に記載の方法。
【請求項11】
、R、RおよびRの少なくとも1つまたはそれ以上が、AまたはCに結合している原子から2つ以上離れた原子上で極性置換基により置換されている請求項9または請求項10に記載の方法。
【請求項12】
、R、RおよびR上のいずれかの極性置換基が、AまたはCに結合している原子に隣接した原子上にはない請求項9乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
、R、RおよびRの1つまたは複数上のいずれかの極性置換基が、電子供与性である請求項11または請求項12に記載の方法。
【請求項14】
、R、RおよびRの1つまたは複数上のいずれかの置換基が、非電子供与性である請求項9または請求項10に記載の方法。
【請求項15】
各非電子供与性置換基が、非極性である請求項14に記載の方法。
【請求項16】
、R、RおよびRのそれぞれが、複素環式芳香族を含む芳香族であるが、基R、R、RおよびRすべてが、AまたはCに結合している原子に隣接する原子上で任意の置換基によって置換されているわけではない請求項10乃至15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
Bが、ヒドロカルビル、置換ヒドロカルビル、ヘテロヒドロカルビルおよび置換ヘテロヒドロカルビルを含む有機結合基;単一原子結合を含む無機結合基;イオン結合ならびにメチレン、ジメチルメチレン、1,2−エタン、1,2−フェニレン、1,2−プロパン、1,2−カテコール、1,2−ジメチルヒドラジン、−B(R)−、−Si(R−、−P(R)−および−N(R)−(Rは、水素、ヒドロカルビルもしくは置換ヒドロカルビル、置換へテロ原子、ハロゲン、環状へテロ原子基もしくは環状ホモ原子基である)を含む群を含む群のいずれか1つから選択される請求項6乃至16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
Bを単一原子スペーサーであるように選択する請求項17に記載の方法。
【請求項19】
Bを−N(R)−(Rは、水素であるかまたはアルキル、アリール、アリールオキシ、ハロゲン、ニトロ、アルコキシカルボニル、カルボニルオキシ、アルコキシ、アミノカルボニル、カルボニルアミノ、ジアルキルアミノ、もしくはそれらの誘導体、これら置換基のいずれかにより置換されているアリール、およびシクロペンタジエニルジメチルシリル−t−ブチルアミダートを含むいずれかの環状へテロ原子基もしくはシクロペンタジエニル、インデニルおよびフルオレンを含む環状ホモ原子基からなる基から選択される)であるように選択する請求項17または請求項18に記載の方法。
【請求項20】
Aおよび/またはCを、独立して、S、Se、NまたはOにより酸化する(Aおよび/またはCの価数は、上記酸化を可能とする)請求項6乃至19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
Aおよび/またはCが、独立して、リンあるいはSまたはSeまたはNまたはOにより酸化されたリンである請求項20に記載の方法。
【請求項22】
、R、RおよびRを、独立して、ベンジル、フェニル、トリル、キシリル、メシチル、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、メトキシ、エトキシ、フェノキシ、トリルオキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、チオフェニル、ピリジル、チオエチル、チオフェノキシ、トリメチルシリル、ジメチルヒドラジル、メチル、エチル、エテニル、プロピル、ブチル、プロペニル、プロピニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェロセニルおよびテトラヒドロフラニル基を含む群から選択する請求項7乃至21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
、R、RおよびRを、独立して、フェニル、トリル、ビフェニル、ナフチル、チオフェニルおよびエチル基を含む群から選択する請求項7乃至21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
ヘテロ原子配位子を、(フェニル)PN(メチル)P(フェニル)、(フェニル)PN(ペンチル)P(フェニル)、(フェニル)PN(フェニル)P(フェニル)、(フェニル)PN(p−メトキシフェニル)P(フェニル)、(フェニル)PN(p−ブチルフェニル)P(フェニル)、(フェニル)PN((CH−N−モルホリン)P(フェニル)、(フェニル)PN(Si(CH)P(フェニル)、(((フェニル)P)NCHCH)N、(エチル)PN(メチル)P(エチル)、(エチル)PN(イソプロピル)P(フェニル)、(エチル)(フェニル)PN(メチル)P(エチル)(フェニル)、(エチル)(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)、(フェニル)P(=Se)N(イソプロピル)P(フェニル)、(フェニル)PCHCHP(フェニル)、(o−エチルフェニル)(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)、(o−メチルフェニル)PN(イソプロピル)P(o−メチルフェニル(フェニル)、(フェニル)PN(ベンジル)−P(フェニル)、(フェニル)PN(1−シクロヘキシルエチル)P(フェニル)、(フェニル)PN[CHCHCHSi(OMe)]P(フェニル)、(フェニル)PN(シクロヘキシル)P(フェニル)、フェニル)PN(2−メチルシクロヘキシル)P(フェニル)、(フェニル)PN(アリル)P(フェニル)、(o−ナフチル)PN(メチル)P(o−ナフチル)、(p−ビフェニル)PN(メチル)P(p−ビフェニル)、(p−Me−フェニル)PN(メチル)P(p−Me−フェニル)、(o−チオフェニル)PN(メチル)P(o−チオフェニル)、(フェニル)PN(メチル)N(メチル)P(フェニル)、(m−Me−フェニル)PN(メチル)P(m−Me−フェニル)、(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)、(フェニル)P(=S)N(イソプロピル)P(フェニル)および(フェニル)P(=S)N(イソプロピル)P(=S)(フェニル)を含む群のいずれか1つから選択する請求項5乃至9、請求項14および請求項15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
ヘテロ原子配位子を、((m−メトキシフェニル)PN(メチル)P(m−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(メチル)P(p−メトキシフェニル)、(m−メトキシフェニル)PN(イソプロピル)P(m−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(イソプロピル)P(p−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(2−エチルヘキシル)P(p−メトキシフェニル)、(m−メトキシフェニル)(フェニル)PN(メチル)P(フェニル)および(p−メトキシフェニル)(フェニル)PN(メチル)P(フェニル)、(m−メトキシフェニル)(フェニル)PN(メチル)P(m−メトキシフェニル)(フェニル)、(p−メトキシフェニル)(フェニル)PN(メチル)P(p−メトキシフェニル)(フェニル)、(m−メトキシフェニル)PN(メチル)P(フェニル)および(p−メトキシフェニル)PN(メチル)P(フェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(1−シクロヘキシルエチル)P(p−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(2−メチルシクロヘキシル)P(p−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(デシル)P(p−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(ペンチル)P(p−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(ベンジル)P(p−メトキシフェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(フェニル)P(p−メトキシフェニル)、(p−フルオロフェニル)PN(メチル)P(p−フルオロフェニル)、(o−フルオロフェニル)PN(メチル)P(o−フルオロフェニル)、(p−ジメチルアミノ−フェニル)PN(メチル)P(p−ジメチルアミノ−フェニル)、(p−メトキシフェニル)PN(アリル)P(p−メトキシフェニル)、(フェニル)PN(イソプロピル)P(o−メトキシフェニル)、(p−(p−メトキシフェニル)−フェニル)PN(イソプロピル)P(p−(p−メトキシフェニル)−フェニル)および(p−メトキシフェニル)(フェニル)PN(イソプロピル)P(フェニル)を含む群のいずれか1つから選択する請求項5乃至13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
重合触媒を、チーグラー−ナッタ触媒、架橋されていないメタロセン、半サンドイッチメタロセン、メチル架橋メタロセン、エチル架橋メタロセンおよびシリル架橋メタロセンからなる一群の触媒から選択する請求項1乃至25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
チーグラー−ナッタ触媒を、TiCl−EtAlCl、AlR−TiClから選択する請求項26に記載の方法。
【請求項28】
架橋されていないメタロセンを、ビス(シクロペンタジエニル)クロム(II)、ビス(シクロペンタジエニル)−ジルコニウムクロリド水素化物、ビス(シクロペンタジエニル)−チタンジクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジメチル、ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(n−ドデシルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(エチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(イソブチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(イソプロピルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(n−オクチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(n−ペンチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(n−プロピルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(1,3−ビス(トリメチルシリル)シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(1−エチル−3−メチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジメチル、ビス(1−プロピル−3−メチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(4,7−ジメチルインデニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(インデニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(2−メチルインデニル)−ジルコニウムジクロリド、ビス(2−メチルインデニル)−ジルコニウムジクロリドおよびシクロペンタジエニルインデニル−ジルコニウムジクロリドから選択する請求項26に記載の方法。
【請求項29】
半サンドイッチメタロセンを、シクロペンタジエニル−ジルコニウムトリクロリド、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタントリクロリド、ペンタメチルシクロペンタジエニル−チタントリメトキシド、ペンタメチルシクロペンタジエニル−チタントリメチル、ペンタメチルシクロペンタジエニル−ジルコニウムトリクロリド、テトラメチルシクロペンタジエニル−ジルコニウムトリクロリドおよび1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニル−ジルコニウムトリクロリドから選択する請求項26に記載の方法。
【請求項30】
炭素架橋メタロセンを、ジフェニルメチリデン(シクロペンタジエニル)−(9−フルオレニル)−ジルコニウムジクロリド、ジフェニルメチリデン(シクロペンタジエニル)−(インデニル)−ジルコニウムジクロリド、イソイソプロピリデンビス(シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、イソイソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(9−フルオレニル)−ジルコニウムジクロリドおよびイソイソプロピリデン(3−メチルシクロペンタジエニル)−(9−フルオレニル)−ジルコニウムジクロリド、エチレン−ビス(9−フルオレニル)−ジルコニウムジクロリド、meso−エチレン−ビス(1−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−エチレン−ビス(1−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−エチレン−ビス(1−インデニル)−ジルコニウムジメチル、rac−エチレン−ビス(2−メチル−1−インデニル)−ジルコニウムジクロリドおよびrac−エチレン−ビス(4,5,6,7−テトラヒドロ−1−インデニル)−ジルコニウムジクロリドから選択する請求項26に記載の方法。
【請求項32】
シリル架橋メタロセンを、ジメチルシリル−ビス(シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル−ビス(9−フルオレニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−ジメチルシリル−ビス(1−インデニル)−ジルコニウムジクロリド、meso−ジメチルシリル−ビス(2−メチルインデニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−ジメチルシリル−ビス(2−メチルインデニル)−ジルコニウムジクロリド、rac−ジメチルシリル−ビス(テトラヒドロインデニル)−ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリル−ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリド、ジフェニルシリル(シクロペンタジエニル)(9−フルオレニル)−ジルコニウムジクロリドおよびジフェニルシリル−ビス(インデニル)ハフニウムジクロリドから選択する請求項26に記載の方法。
【請求項33】
分枝状ポリマーを、タンデム四量体化および重合法を用いて形成する請求項1乃至32のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
タンデム四量体化および重合法が、エチレンの四量体化および重合が同じ反応媒体中で起こるin situ触媒法である請求項33に記載の方法。
【請求項35】
in situ触媒法が、in situで同時に起こる触媒法である請求項34に記載の方法。
【請求項36】
in situ触媒法が、in situで連続的に起こる触媒法である請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記方法が、四量体化触媒を用いてエチレンを四量体化させて1−オクテンを選択的に生成させる工程と、該1−オクテンを、重合触媒を用いてエチレンとin situで共重合させる工程とを含み、前記四量体化触媒が、1−オクテンを、30%を超える選択性で生成する請求項34に記載の方法。
【請求項38】
前記方法が、エチレンを四量体化触媒と接触させる工程と、エチレンおよび四量体化に由来する1−オクテンを重合触媒と接触させる工程とを含み、該触媒が遷移金属を含み、前記四量体化触媒が遷移金属およびヘテロ原子配位子を含む請求項37に記載の方法。
【請求項39】
重合触媒の存在下でヘテロ原子配位子を遷移金属前駆物質および活性化剤と合わせる工程を含む請求項5乃至38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
遷移金属前駆物質用の遷移金属を、クロム、モリブデン、タングステン、チタン、タンタルおよびニッケルからなる群から選択する請求項39に記載の方法。
【請求項41】
遷移金属前駆物質用の遷移金属がクロムである請求項39または請求項40に記載の方法。
【請求項42】
遷移金属前駆物質を、無機塩、有機塩、配位錯体および有機金属錯体からなる群から選択する請求項39乃至41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
遷移金属前駆物質を、クロムトリクロリドトリス−テトラヒドロフラン錯体、(ベンゼン)−トリカルボニルクロム、オクタン酸クロム(III)、アセチルアセトン酸クロム(III)、クロムヘキサカルボニルおよび2−エチルヘキサン酸クロム(III)を含む群のいずれか1つから選択する請求項42に記載の方法。
【請求項44】
遷移金属前駆物質を、アセチルアセトン酸クロム(III)および2−エチルヘキサン酸クロム(III)から選択する請求項43に記載の方法。
【請求項45】
遷移金属前駆物質に由来する遷移金属とヘテロ原子配位子とを、約0.01:100から10000:1の金属/配位子の比を提供するように合わせる請求項39乃至44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
遷移金属前駆物質とヘテロ原子配位子とを、約0.1:1から10:1の金属/配位子の比を提供するように合わせる請求項45に記載の方法。
【請求項47】
触媒系が、有機アルミニウム化合物、有機ホウ素化合物、有機塩、無機酸および無機塩からなる群のいずれか1つから選択される活性化剤を含む請求項39乃至46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
有機塩を、臭化メチルリチウムおよび臭化メチルマグネシウムからなる群から選択する請求項47に記載の方法。
【請求項49】
無機酸および無機塩を、テトラフルオロホウ酸エーテラート、テトラフルオロホウ酸銀およびヘキサフルオロアンチモン酸ナトリウムからなる群から選択する請求項48に記載の方法。
【請求項50】
活性化剤をアルキルアルミノキサン類から選択する請求項39乃至49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
アルキルアルミノキサン、またはその混合物を、メチルアルミノキサン(MAO)、エチルアルミノキサン(EAO)および変性アルキルアルミノキサン(MMAO)からなる群から選択する請求項50に記載の方法。
【請求項52】
約1:1から10000:1のAl/金属の比を提供する割合で遷移金属とアルミノキサンとを合わせる請求項51に記載の方法。
【請求項53】
約1:1から1000:1のAl/金属の比を提供する割合で遷移金属とアルミノキサンとを合わせる請求項52に記載の方法。
【請求項54】
約1:1から300:1のAl/金属の比を提供する割合で遷移金属とアルミノキサンとを合わせる請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記方法が、アルキルアルミノキサン1モル当たり0.01と100モルの間の量のトリアルキルアルミニウム化合物を触媒系に加える工程を含む請求項50乃至54のいずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
オレフィンの存在下、−20℃と250℃の間の任意の温度で、ヘテロ原子配位子と遷移金属前駆物質とを合わせる請求項39乃至55のいずれか1項に記載の方法。
【請求項57】
活性化剤が、ビスボラン1,4−(CB(C)B−(Cなどの二核の活性化剤である請求項39乃至56のいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
前記方法が、重合触媒と四量体化触媒とをそれぞれ0.1:1から1:1000の比率で合わせる工程を含む請求項4乃至57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項59】
前記方法を、不活性溶媒中で実施する請求項1乃至58のいずれか1項に記載の方法。
【請求項60】
エチレンを四量体化触媒系と1bargを超える圧力で接触させる請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記方法が、オレフィンの存在下、−20℃と250℃の間の任意の温度で、重合触媒と共触媒とを混合する工程を含む請求項1乃至60のいずれか1項に記載の方法。
【請求項62】
温度範囲が、20℃と100℃の間である請求項61に記載の方法。
【請求項63】
最初の反応器が連続式撹拌型タンク反応器であり、2番目の反応器がバッチ式、連続式撹拌型タンク反応器または栓流反応器である反応器の組合せが好ましい請求項1乃至62のいずれか1項に記載の方法。
【請求項64】
共触媒と重合触媒とを、0.01:100から10000:1の比率で合わせる請求項4乃至63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
共触媒と重合触媒とを、1:1から100:1の比率で合わせる請求項4乃至63のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
共触媒が、1−オクテンを40%を超える選択性で生成するように条件を選択する請求項1乃至65のいずれか1項に記載の方法。
【請求項67】
共触媒が、1−オクテンを50%を超える選択性で生成するように条件を選択する請求項1乃至65のいずれか1項に記載の方法。
【請求項68】
共触媒が、1−オクテンを60%を超える選択性で生成するように条件を選択する請求項1乃至65のいずれか1項に記載の方法。
【請求項69】
共触媒が、1−オクテンを70%を超える選択性で生成するように条件を選択する請求項1乃至65のいずれか1項に記載の方法。
【請求項70】
実質的に本明細書に記載されている方法。

【公表番号】特表2006−511694(P2006−511694A)
【公表日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−511970(P2005−511970)
【出願日】平成15年12月19日(2003.12.19)
【国際出願番号】PCT/ZA2003/000188
【国際公開番号】WO2004/056480
【国際公開日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(505232829)サソル テクノロジー (ピーティーワイ) リミテッド (4)
【Fターム(参考)】