説明

オークション出品の入力を支援するシステム、装置、方法及びコンピュータ・プログラム

【課題】オークションへの出品における入力を支援すること。
【解決手段】商品情報と、その商品を識別する識別情報と、を対応付けて記憶する商品情報記憶手段25と、ユーザ端末Tから通信ネットワークN経由で所定の出品用URLへのアクセスであって商品を識別する識別情報を伴うアクセスを受け付けるアクセス受付手段30と、前記アクセスに伴われる識別情報に対応する商品情報を商品情報記憶手段25から取得する商品情報取得手段50と、取得された商品情報を用いて、インターネット・オークションに商品を出品するための出品入力画面であってその入力事項として前記商品情報が予め入力されている出品入力画面を生成して前記ユーザ端末に送信する出品入力画面生成手段60と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット・オークションへの出品における入力を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、いわゆるインターネット・オークション(本出願において、単に「オークション」とも呼ぶ)において、さまざまな出品者が商品を自由に出品して取引を行っているが、オークションへの出品の際は、デジタルカメラやパーソナルコンピュータなどの情報機器を用いて、出品する商品に関する品名、型式、仕様など基本的情報や、商品画像等を入力しサーバへ送信する手間が必須で煩雑という問題があった。
【0003】
特に、大規模な階層構造を持つカテゴリ(商品分類)のうち、出品しようとする商品がどこに属するかを判断することや、上記のような基本的情報として記述すべき項目や内容の判断も容易ではなく、入力に際し類似する他の商品を検索して参考にするなど手間が大きく、オークション利用の障壁となっていた。
【0004】
これに対し、オークション利用促進の策が各種提案され、その一つは、出品者に代わり、商品の出品や落札商品の発送等の手間を代行業者が代行する、いわゆる出品代行サービスである(例えば、非特許文献1参照)。また、単一の装置で、台に載せた商品の画像を撮影し、商品情報の入力を受け付け、それらをサーバへ送信するまでを行う旨の提案も存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】ヤフー株式会社、「アナタに代わって出品します!」、[online]、[2009年10月2日検索]、インターネット〈URL: http://special.auctions.yahoo.co.jp/html/exhibit_agency/index.html〉
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−065741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記のような出品代行サービスでは、取扱一件ごとにある程度の手間はかかるため、代行業者は落札金額を問わずある程度まとまった最低金額を出品者に請求する料金体系にせざるを得ず、その最低金額は落札額が少額の商品ほど相対的に割高となるため、利用に適する場合はかなり限られるという課題があった。
【0008】
また、上記特許文献1の技術では、出品者が専用の装置を利用するという必須条件がある割に、出品する商品の情報は結局、自ら入力しなければならず、省力化等の効果が限られるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するもので、その目的は、オークションへの出品における入力を支援することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的をふまえ、本発明の一態様(1)は、ユーザ端末と、オークション入力支援装置と、を有するオークション入力支援システムであって、前記ユーザ端末は、商品に表示されているコードからデータを読み取る読取手段と、前記読取手段により読み取られた前記データに含まれる出品用URLと、商品を識別する識別情報と、に基づいて通信ネットワーク経由で前記オークション入力支援装置へのアクセスを行う送信手段と、を有し、前記オークション入力支援装置は、商品情報と、その商品を識別する識別情報と、を対応付けて記憶する商品情報記憶手段と、前記ユーザ端末から前記通信ネットワーク経由で所定の出品用URLへのアクセスであって前記識別情報を伴うアクセスを受け付けるアクセス受付手段と、前記アクセスに伴われる前記識別情報に対応する前記商品情報を前記商品情報記憶手段から取得する商品情報取得手段と、取得された前記商品情報を用いて、オークションに商品を出品するための出品入力画面であってその入力事項として前記商品情報が予め入力されている出品入力画面を生成して前記ユーザ端末に送信する出品入力画面提供手段と、を有し、前記ユーザ端末はさらに、前記アクセスに対応して前記オークション入力支援装置から送信される前記出品入力画面を表示する表示手段を有することを特徴とする。
【0011】
上記態様を方法として把握した態様(3)としては、商品情報と、その商品を識別する識別情報と、を対応付けて記憶する商品情報記憶手段を備えたオークション入力支援装置と、ユーザ端末と、を有するオークション入力支援システムを用いるオークション入力支援方法であって、前記ユーザ端末が、商品に表示されているコードからデータを読み取る読取処理と、前記読取処理により読み取られた前記データに含まれる出品用URLと、商品を識別する識別情報と、に基づいて通信ネットワーク経由で前記オークション入力支援装置へのアクセスを行う送信処理と、を実行し、前記オークション入力支援装置が、前記ユーザ端末から前記通信ネットワーク経由で所定の出品用URLへのアクセスであって前記識別情報を伴うアクセスを受け付けるアクセス受付処理と、前記アクセスに伴われる前記識別情報に対応する前記商品情報を前記商品情報記憶手段から取得する商品情報取得処理と、取得された前記商品情報を用いて、オークションに商品を出品するための出品入力画面であってその入力事項として前記商品情報が予め入力されている出品入力画面を生成して前記ユーザ端末に送信する出品入力画面提供処理と、を実行し、前記ユーザ端末がさらに、前記アクセスに対応して前記オークション入力支援装置から送信される前記出品入力画面を表示する表示処理を実行することを特徴とするオークション入力支援方法。
【0012】
本発明の他の態様(4)であるオークション入力支援装置は、オークション入力支援装置を単体として把握したもので、商品情報と、その商品を識別する識別情報と、を対応付けて記憶する商品情報記憶手段と、ユーザ端末から通信ネットワーク経由で所定の出品用URLへのアクセスであって商品を識別する識別情報を伴うアクセスを受け付けるアクセス受付手段と、前記アクセスに伴われる前記識別情報に対応する前記商品情報を前記商品情報記憶手段から取得する商品情報取得手段と、取得された前記商品情報を用いて、オークションに商品を出品するための出品入力画面であってその入力事項として前記商品情報が予め入力されている出品入力画面を生成して前記ユーザ端末に送信する出品入力画面提供手段と、を有することを特徴とする。
【0013】
上記態様(4)をコンピュータ・プログラムとして把握した態様(6)としては、商品情報と、その商品を識別する識別情報と、を対応付けて記憶する商品情報記憶手段と、演算制御部と、を有するコンピュータに、ユーザ端末から通信ネットワーク経由で所定の出品用URLへのアクセスであって商品を識別する識別情報を伴うアクセスを受け付けるアクセス受付処理と、前記アクセスに伴われる前記識別情報に対応する前記商品情報を前記商品情報記憶手段から取得する商品情報取得処理と、取得された前記商品情報を用いて、オークションに商品を出品するための出品入力画面であってその入力事項として前記商品情報が予め入力されている出品入力画面を生成して前記ユーザ端末に送信する出品入力画面提供処理と、を実行させることを特徴とする。
【0014】
以上のように、本発明では、商品の識別情報と出品用URLを含むコードを商品に予め表示しておき、それを端末で読み取ってそのコードの表す出品用URLにアクセスする操作を行うのみで、アクセスに伴って送信される商品の識別情報に対応して予め記憶されている商品情報から出品入力画面を自動的に生成するので、商品の出品が容易になり、オークション利用が促進できる。
【0015】
本発明の他の態様(2)及び(5)は、上記いずれかの態様において、前記オークション入力支援装置は、前記商品情報の各要素の前記出品入力画面におけるレイアウトを定めるテンプレートを記憶しているテンプレート記憶手段を有し、前記出品入力画面提供手段は、前記テンプレート記憶手段に記憶されている前記テンプレートに基づいて前記出品入力画面を生成することを特徴とする。
【0016】
このように、出品入力画面を構成するタイトルや画像など各要素のレイアウトをテンプレートで制御することにより、このテンプレートの作成や調整、複数の候補からの選択を、商品情報を提供するメーカー、オークション出品者などに行わせれば、目的や好みなどの事情に応じた出品入力画面の構成が確実容易に採用できる。
【0017】
なお、上記の各態様に対応する方法又はプログラムといった他のカテゴリや、以下に説明するさらに具体的な各態様も、本発明に含まれる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によれば、オークションへの出品における入力を支援することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態における各情報(データ)を例示する図。
【図3】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施形態における出品入力画面を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」と呼ぶ)について、図に沿って説明する。なお、背景技術や課題などで既に述べた内容と共通の前提事項については適宜省略する。
【0021】
〔1.構成〕
本実施形態は、図1(構成図)に示すように、ユーザ端末T(典型的には携帯端末T1であり、以下、単に「端末T1」とも呼ぶ)と、ウェブサーバであるオークション入力支援装置1(以下、単に「サーバ1」とも呼ぶ)と、を通信ネットワークN経由で組み合わせて構成するオークション入力支援システム(以下「本装置」とも呼ぶ)に関するものである。このうち、サーバ1は、一般的なコンピュータの構成として、少なくとも、CPUなどの演算制御部5と、外部記憶装置(HDD等)や主メモリ等の記憶装置6と、通信ネットワーク(インターネットや携帯電話網など)Nとの通信手段7(LANアダプタなど)と、を有する。通信ネットワークNとしては、端末T1側の携帯電話網と、サーバ1側のインターネットとの組合せなどが考えられる。
【0022】
また、端末T1は、多数のユーザがそれぞれ用いるもので、典型的にはカメラ機能付き携帯電話端末装置でよいが、カメラ機能を備え又は周辺機器として接続(外付け)したパーソナルコンピュータなどでもよい。サーバ1は、そのような端末T1に組み込まれているウェブブラウザを相手方として、ページリクエストなどのデータを受信したり、HTMLや画像などのウェブページデータを返信するなどのデータ授受により、ウェブページ表示や操作受付などを行う。なお、図中の「通信ネットワークN」を通る太い実線は、サーバ1と端末T1との各通信(図中、破線矢印で示す)が実際は通信ネットワークNを経由して行われることを表している。
【0023】
サーバ1では、記憶装置6に予め記憶(インストール)した図示しない所定のコンピュータ・プログラムが演算制御部5を制御することで、図1に示す各手段などの要素(20,30など)を実現する。これら各要素のうち、情報の記憶手段は、記憶装置6において各種データベース(「DB」とも表す)やファイル、データ構造体、配列等の変数、システム設定値など任意の形式で実現できる。
【0024】
これら記憶手段のうち、商品情報記憶手段25は、商品をインターネット・オークションに出品するための商品に関する情報である商品情報と、その商品の種類や型番などを識別する識別情報と、を対応付けて記憶する商品情報記憶手段である。具体例として、図2(1)の例では、商品の識別情報である商品ID(例えば「X13852」など)と対応付けて、商品情報として、商品タイトル、商品画像、基本説明等を記憶しているが、商品情報の具体的内容は自由であり、商品の種類等の事情に応じ、メーカー名や原産国、性能数値などの諸元(スペック)、重量、幅、奥行、高さなどの寸法、希望小売価格、原材料など、任意の項目を含めることができる。
【0025】
また、ユーザ情報記憶手段35は、インターネット・オークションの利用者ごとにユーザIDやパスワードなどの情報を記憶している手段である。なお、記憶手段以外の各手段は、以下に説明する情報処理の機能・作用を実現・実行する処理手段である。
【0026】
〔2.作用〕
上記のように構成した端末T1及びサーバ1の動作を、図3のフローチャートに示す。
〔2−1.コードの読取と送信〕
まず、端末T1の読取手段11は、ユーザの操作に応じ、商品Mに表示されているコードCを図示しない内蔵カメラで撮影し、その画像から文字列データを読み取る(ステップS11)。コードは、商品のメーカー(製造販売事業者など)や流通事業者等が商品の適宜な箇所に予め表示(印刷、貼付など)したもので、QRコード(登録商標)などの二次元バーコードでもよいし、一次元のバーコードでもよいし、文字、数字、記号等の列からなるものなど、形式は自由である。このようなコードの表している上記のような文字列データは、所定の出品用URL(例えば、http://auctions.yahoo.co.jp/start1/)と、商品ID(例えば、「x13852」)と、を含む。
【0027】
そして、送信手段12が、読取手段11により読み取られた前記文字列データに含まれる前記出品用URLと、商品IDと、に基づいて通信ネットワークN経由でサーバ1へのアクセスを行う(ステップS12)。このアクセスは、例えばHTTPのページリクエストであり、アクセス対象のURLは、前記出品用URLに商品IDを組み合わせて、
http://auctions.yahoo.co.jp/start1/x13852
のようにすることが考えられ、このように組み合わせた状態の文字列を予めコードにしておくことが考えられる。
【0028】
〔2−2.アクセスの受付と商品情報の取得〕
上記のようなアクセスの対象となるサーバ1では、アクセス受付手段30が、端末T1から通信ネットワークN経由で所定の出品用URLへのアクセスであって商品IDを伴うアクセスを受け付け(ステップS22)、商品情報取得手段50が、前記アクセスに伴われる前記商品IDに対応する商品情報を商品情報記憶手段25から取得する(ステップS23)。
【0029】
なお、本発明に必須ではないが、このような出品のためのアクセスに際して、端末T1から利用者のユーザIDやパスワードをサーバ1に送信させ、それを例えば認証手段40が、予めユーザ情報記憶手段35に記憶されているインターネット・オークションの利用者のユーザID及びパスワードと照合することで、認証を行うことが一般的と考えられる。実際には、一旦認証したユーザの端末T1について、個体識別情報(個体識別番号)などの端末IDや、契約者固有のユーザID、(HTTP)cookieなどで識別し、所定期間はログイン状態を保つ例も多い。
【0030】
ところで、商品情報取得手段50が取得する商品情報は、商品のメーカーなど製造販売事業者や、流通事業者等から予め入力を受け付けて、商品情報記憶手段25に予め記憶しておく(ステップS21)。このような商品情報記憶手段25内の商品情報は、固定的でもよいが、商品情報入力手段20が、メーカー等の用いるパーソナルコンピュータ等の端末T2から、商品の種類ごとに商品情報の入力を受け付け、商品情報記憶手段25に記憶させておく。この際、商品IDは、JANコードなどに準じてメーカー等の側で採番したものを商品情報とともにサーバ1へ登録してもよいし、商品情報の入力受付に際してサーバ1側で割り当てたものをメーカー等へ通知してもよい。
【0031】
〔2−3.出品入力画面の提供〕
続いて、上記のように取得された商品情報を用いて、インターネット・オークションに商品を出品するための出品入力画面を、出品入力画面提供手段が端末T1に提供するが、このような出品入力画面提供手段は、本実施形態では、出品入力画面生成手段60及び送信手段68が構成している。
【0032】
すなわち、出品入力画面生成手段60は、商品情報取得手段50により取得された前記商品情報を用いて、インターネット・オークションに商品を出品するための出品入力画面を生成する(ステップS24)。ここで生成する出品入力画面は、各入力欄Eなどに入力事項として前記商品情報が予め入力されているもので(図4)、実際には、HTMLや画像ファイルなどを用いるウェブページデータの形をとり、このウェブページデータを、送信手段68が端末T1に送信する(ステップS25)。
【0033】
端末T1では、表示手段13が、前記アクセスに対応してサーバ1から送信される上記のウェブページデータに基づいて、図4に例示するような出品入力画面を表示する(ステップS13)。この後は、この出品入力画面を用いて、従来技術に準じ、ユーザが端末T1のウェブブラウザの機能を用いて、開始価格の指定、詳細説明の追加、商品画像の追加など入力事項を適宜修正補充し、出品ボタンBの選択など所定の操作により、編集確認済の入力内容と出品指示を所定のオークションサーバへ送信することで(ステップS14)出品を完了する。なお、この場合のオークションサーバは、サーバ1が兼ねてもよいし、別体の装置やシステムとしてもよい。
【0034】
〔2−4.テンプレートの利用〕
上記のような出品入力画面のレイアウト(デザインを含むものとする)は、テンプレートで制御することが望ましい。この場合、テンプレート記憶手段65に、前記出品入力画面における商品情報の各要素のレイアウトを定めるテンプレートを予め記憶させ、出品入力画面提供手段(特に出品入力画面生成手段60)は、テンプレート記憶手段65に記憶されている前記テンプレートに基づいて前記出品入力画面を生成する。
【0035】
例えば、図2(2)の例は、第1、第2など互いに異なるパターンの複数のテンプレートの例で、各テンプレートでは、いくつかの要素である項目名ごとに、画面左上隅を基点(0,0)とした場合の水平始点及び垂直始点の位置などを含んでいる。そして、使用するテンプレートは、サーバ1の運営者、商品情報を提供するメーカー等、インターネット・オークションに出品するユーザなどが、その商品情報に対応するテンプレートとして指定し、又は出品の都度テンプレートを選択する。
【0036】
〔3.効果〕
以上のように、本実施形態では、商品の識別情報と出品用URLを含むコードを商品に予め表示しておき、それを端末で読み取ってそのコードの表す出品用URLにアクセスする操作を行うのみで、アクセスに伴って送信される商品の識別情報に対応して予め記憶されている商品情報から出品入力画面を自動的に生成するので、商品の出品が容易になり、オークション利用が促進できる。
【0037】
特に、本発明によりコードを用いて出品されたインターネット・オークションについて、出品や落札にかかる会員費やシステム利用料などの収入や利益の一部を、商品情報を提供したメーカー等に分配金などとして還元すれば、信頼性の高い正確な商品情報の提供とコードの商品への表示を促進し、本発明の利用を図ることができる。
【0038】
また、本実施形態では、テンプレート記憶手段65及び出品入力画面生成手段60により、出品入力画面を構成するタイトルや画像など各要素のレイアウトをテンプレートで制御することにより、このテンプレートの作成や調整、複数の候補からの選択を、商品情報を提供するメーカー、オークション出品者などに行わせれば、目的や好みなどの事情に応じた出品入力画面の構成が確実容易に採用できる。
【0039】
〔4.他の実施形態〕
なお、上記各実施形態は例示に過ぎず、本発明は、以下に例示するものやそれ以外の他の実施態様も含むものである。例えば、コードを表示する場所は商品自体に限らないので、包装等のパッケージにコードを印刷等により表示してもよく、それを商品入手時に読み取っておけば、パッケージを処分してしまった後でも商品のオークション出品が容易になる。
【0040】
また、上記実施形態等で示した各手段などの要素は、コンピュータの演算制御部に限らず、ワイヤードロジック等に基づく電子回路や、今後登場する非ノイマン型等の情報処理機構で実現してもよい。また、各構成図、データの図、フローチャートの図などは例示に過ぎず、各要素の有無、その順序や具体的内容などは適宜変更可能である。例えば、商品情報入力手段20、ユーザ情報記憶手段35、認証手段40、テンプレート記憶手段65を省略しても差し支えない。
【0041】
また、本発明の装置(オークション入力支援装置)は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(アプリケーション・プログラム・インタフェース)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。また、本発明は、上記実施形態で示したように、各端末を含むクライアント・サーバ・システム全体や、そのような全体のシステムに対応する情報処理の方法やコンピュータ・プログラムという態様には限定されず、オークション入力支援装置単体や、その単体に対応する情報処理の方法やコンピュータ・プログラムとしても把握することができる。
【符号の説明】
【0042】
N 通信ネットワーク
T1,T2 端末
M 商品
C コード
1 オークション入力支援装置(サーバ)
5 演算制御部
6 記憶装置
7 通信手段
11 読取手段
12 送信手段
13 表示手段
20 商品情報入力手段
25 商品情報記憶手段
30 アクセス受付手段
35 ユーザ情報記憶手段
40 認証手段
50 商品情報取得手段
60 出品入力画面生成手段
65 テンプレート記憶手段
68 送信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と、オークション入力支援装置と、を有するオークション入力支援システムであって、
前記ユーザ端末は、
商品に表示されているコードからデータを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた前記データに含まれる出品用URLと、商品を識別する識別情報と、に基づいて通信ネットワーク経由で前記オークション入力支援装置へのアクセスを行う送信手段と、
を有し、
前記オークション入力支援装置は、
商品情報と、その商品を識別する識別情報と、を対応付けて記憶する商品情報記憶手段と、
前記ユーザ端末から前記通信ネットワーク経由で所定の出品用URLへのアクセスであって前記識別情報を伴うアクセスを受け付けるアクセス受付手段と、
前記アクセスに伴われる前記識別情報に対応する前記商品情報を前記商品情報記憶手段から取得する商品情報取得手段と、
取得された前記商品情報を用いて、オークションに商品を出品するための出品入力画面であってその入力事項として前記商品情報が予め入力されている出品入力画面を生成して前記ユーザ端末に送信する出品入力画面提供手段と、
を有し、
前記ユーザ端末はさらに、前記アクセスに対応して前記オークション入力支援装置から送信される前記出品入力画面を表示する表示手段を有する
ことを特徴とするオークション入力支援システム。
【請求項2】
前記オークション入力支援装置は、
前記商品情報の各要素の前記出品入力画面におけるレイアウトを定めるテンプレートを記憶しているテンプレート記憶手段を有し、
前記出品入力画面提供手段は、前記テンプレート記憶手段に記憶されている前記テンプレートに基づいて前記出品入力画面を生成する
ことを特徴とする請求項1記載のオークション入力支援システム。
【請求項3】
商品情報と、その商品を識別する識別情報と、を対応付けて記憶する商品情報記憶手段を備えたオークション入力支援装置と、ユーザ端末と、を有するオークション入力支援システムを用いるオークション入力支援方法であって、
前記ユーザ端末が、
商品に表示されているコードからデータを読み取る読取処理と、
前記読取処理により読み取られた前記データに含まれる出品用URLと、商品を識別する識別情報と、に基づいて通信ネットワーク経由で前記オークション入力支援装置へのアクセスを行う送信処理と、
を実行し、
前記オークション入力支援装置が、
前記ユーザ端末から前記通信ネットワーク経由で所定の出品用URLへのアクセスであって前記識別情報を伴うアクセスを受け付けるアクセス受付処理と、
前記アクセスに伴われる前記識別情報に対応する前記商品情報を前記商品情報記憶手段から取得する商品情報取得処理と、
取得された前記商品情報を用いて、オークションに商品を出品するための出品入力画面であってその入力事項として前記商品情報が予め入力されている出品入力画面を生成して前記ユーザ端末に送信する出品入力画面提供処理と、
を実行し、
前記ユーザ端末がさらに、前記アクセスに対応して前記オークション入力支援装置から送信される前記出品入力画面を表示する表示処理を実行する
ことを特徴とするオークション入力支援方法。
【請求項4】
商品情報と、その商品を識別する識別情報と、を対応付けて記憶する商品情報記憶手段と、
ユーザ端末から通信ネットワーク経由で所定の出品用URLへのアクセスであって商品を識別する識別情報を伴うアクセスを受け付けるアクセス受付手段と、
前記アクセスに伴われる前記識別情報に対応する前記商品情報を前記商品情報記憶手段から取得する商品情報取得手段と、
取得された前記商品情報を用いて、オークションに商品を出品するための出品入力画面であってその入力事項として前記商品情報が予め入力されている出品入力画面を生成して前記ユーザ端末に送信する出品入力画面提供手段と、
を有することを特徴とするオークション入力支援装置。
【請求項5】
前記商品情報の各要素の前記出品入力画面におけるレイアウトを定めるテンプレートを記憶しているテンプレート記憶手段を有し、
前記出品入力画面提供手段は、前記テンプレート記憶手段に記憶されている前記テンプレートに基づいて前記出品入力画面を生成する
ことを特徴とする請求項4記載のオークション入力支援装置。
【請求項6】
商品情報と、その商品を識別する識別情報と、を対応付けて記憶する商品情報記憶手段と、演算制御部と、を有するコンピュータに、
ユーザ端末から通信ネットワーク経由で所定の出品用URLへのアクセスであって商品を識別する識別情報を伴うアクセスを受け付けるアクセス受付処理と、
前記アクセスに伴われる前記識別情報に対応する前記商品情報を前記商品情報記憶手段から取得する商品情報取得処理と、
取得された前記商品情報を用いて、オークションに商品を出品するための出品入力画面であってその入力事項として前記商品情報が予め入力されている出品入力画面を生成して前記ユーザ端末に送信する出品入力画面提供処理と、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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