説明

オーグメンテッドナビゲーションの方法およびシステム

【課題】コンピュータビジョンおよび/または物体認識を追加することによって、ユーザの周囲の実世界に関する情報が、対話的で使うのに便利なものになるオーグメンテッドナビゲーションの方法およびシステムを提供する。
【解決手段】プロセッサ12は、第1動作モードである時に、地図作成ナビゲーション地図データの一部分をディスプレイに表示させ、表示される一部分は、プロセッサ12によってGPS22より受け取られた場所データに基づく。プロセッサ12は、第2動作モードである時に、カメラ30によって獲得されたイメージをディスプレイ18に表示させ、イメージは、地図作成ナビゲーション地図データのデータベース40内の1つまたは複数の関心を持たれている点を示す1つまたは複数のシンボルによってオーバーレイされ、1つまたは複数のシンボルは、プロセッサ12によって受け取られた場所データに基づいて獲得イメージと相関させられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の分野は、全般的にはナビゲーションデバイスに関し、より具体的には、オーグメンテッドナビゲーション(augmented navigation)の方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
リアルタイムでの周囲の環境の情報の表示を含む、標準的な条件と極端な条件との両方でのナビゲーションにおける高められたシチュエーショナルアウェアネス(situational awareness)に関する継続する必要が存在する。
【0003】
拡張現実感(augmented reality)は、物理的な実世界環境の生の直接のまたは間接の眺めに関する用語である。環境要素が、サウンドまたはグラフィックスなどのコンピュータ生成された感覚入力によって拡張される。拡張現実感システムでは、現実の現在の知覚が質を高められる。そのようなシステムによって提供される拡張は、従来、リアルタイムであり、環境要素と意味的な文脈にある。1つの一般的な例が、スポーツイベント中のテレビジョン上でのスポーツスコアの更新である。コンピュータビジョンおよび/または物体認識を追加することによって、ユーザの周囲の実世界に関する情報が、対話的で使うのに便利なものになる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、処理デバイスと、処理デバイスに通信的に結合されたメモリであって、地図作成ナビゲーション地図データのデータベースを含むメモリと、処理デバイスに場所データを提供するように動作可能な第1センサと、処理デバイスに動作可能に結合されたディスプレイと、処理デバイスに動作可能に結合された少なくとも1つのイメージ獲得デバイスとを含むナビゲーションデバイスが提供される。処理デバイスは、第1動作モードである時に、地図作成ナビゲーション地図データの一部分をディスプレイに表示させるようにプログラムされ、表示される一部分は、処理デバイスによって受け取られた場所データに基づく。処理デバイスは、第2動作モードである時に、少なくとも1つのイメージ獲得デバイスによって獲得されたイメージをディスプレイに表示させるようにさらに構成される。イメージは、地図作成ナビゲーション地図データのデータベース内の1つまたは複数の関心を持たれている点を示す1つまたは複数のシンボルによってオーバーレイされ、1つまたは複数のシンボルは、処理デバイスによって受け取られた場所データに基づいて獲得されたイメージと相関させられる。
【0005】
もう1つの態様では、ナビゲーションデバイスのオーグメンテッドナビゲーション方法が提供される。この方法は、ナビゲーションデバイスが、地図表示モードまたは獲得イメージ表示モードのどちらであるのかを判定することを含み、ナビゲーションデバイスが地図表示モードであると判定される場合に、この方法は、ナビゲーションデバイスの場所を判定することと、判定された場所に関連する地図作成の地図の部分を表示することとを含む。ナビゲーションデバイスが獲得イメージ表示モードであると判定される場合に、この方法は、ナビゲーションデバイスの場所を判定することと、獲得イメージを表示することと、獲得イメージを判定された場所に関連する地図作成の地図の部分に相関させることと、獲得イメージ上に関心を持たれている点のオーバーレイを表示することであって、関心を持たれている点は、地図作成の地図データ内に格納され、オーバーレイは、獲得イメージに関する正しい位置と相関させられる、表示することとを含む。
【0006】
もう1つの態様では、処理デバイスと、処理デバイスに通信的に結合された、地図作成ナビゲーション地図データのデータベースを含むメモリと、処理デバイスに場所データを提供するように動作可能なGPS受信器と、処理デバイスに動作可能に結合されたディスプレイと、処理デバイスに動作可能に結合された少なくとも1つのイメージ獲得デバイスと、ナビゲーションデバイスの方位を判定するように動作可能なセンサとを含むナビゲーションデバイスが提供される。第1の判定された方位である場合に、処理デバイスは、処理デバイスによって受け取られた場所データに基づいて地図作成ナビゲーション地図データの一部分をディスプレイに表示させるようにプログラムされ、第1の判定された方位である場合に、処理デバイスは、少なくとも1つのイメージ獲得デバイスによって獲得されたイメージをディスプレイに表示させるようにプログラムされ、イメージは、地図作成ナビゲーション地図データに関係する1つまたは複数のシンボルによってオーバーレイされる。ナビゲーションデバイスは、少なくとも1つのジャイロスコープをさらに備え、少なくとも1つのイメージ獲得デバイスは、少なくとも1つのイメージ獲得デバイスに関連するレンズの視野角および焦点距離を処理デバイスに提供するように動作可能であり、ジャイロスコープは、少なくとも1つのイメージ獲得デバイスのレンズが向けられている方向を判定するように動作可能であり、方向情報は、受け取られたジャイロスコープデータを使用して処理デバイスによって計算され、処理デバイスは、獲得されたイメージの縁に対するディスプレイ上の各シンボルの相対位置を計算することによってディスプレイ上の各シンボルに座標を割り当てるために、視野角、焦点距離、および方向情報をデータベース内の地図データと相関させるようにプログラムされ得る。ナビゲーションデバイスは、処理デバイスに通信的に結合された通信インターフェースをさらに備え、通信インターフェースは、ナビゲーションデバイスから遠隔に展開された別のナビゲーションデバイスに関係するデータを受信するように動作可能である。処理デバイスは、地図作成ナビゲーション地図データの表示と少なくとも1つのイメージ獲得デバイスによって獲得されたイメージの表示との間でナビゲーションデバイスを切り替えるために少なくとも1つのジャイロスコープから受け取られたデータを利用するようにプログラムされ得る。ナビゲーションデバイスは、ユーザ入力インターフェースをさらに備え、インターフェースは、ディスプレイ上に表示されるオーバーレイされたシンボルを選択するように動作可能であり、処理デバイスは、シンボルによって表される関心を持たれている点に関係する追加データをオーバーレイするようにプログラムされる。少なくとも1つのイメージ獲得デバイスは、そのうちの1つまたは複数がナビゲーションデバイスから離れていてもよい、ディジタルカメラ、ビデオカメラ、赤外線カメラ、低光量暗視カメラ(night vision camera)のうちの少なくとも1つを備える、ナビゲーションデバイス。
【0007】
述べられた特徴、機能、および利益を、さまざまな実施形態で独立に達成することができ、あるいは、さらに他の実施形態では組み合わせることができ、それらの実施形態のさらなる詳細は、次の説明および図面を参照して理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】拡張現実感ナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【図2】図1のナビゲーションデバイスのディスプレイ上で提示される地図作成の地図の表現を示す図である。
【図3】イメージ獲得デバイスによって獲得され、図1のナビゲーションデバイスのディスプレイに表示されるイメージの表現を示す図である。
【図4】図1のナビゲーションデバイスの少なくとも1つの実施形態によって使用されるプロセスを示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
説明される実施形態は、ナビゲーションデバイスが、本明細書で地図作成モードまたは地図表示モードと呼ばれる第1動作モードまたはデフォルト位置にある時に従来の地図作成ナビゲーションツールとして動作し、本明細書で獲得イメージ表示モードまたはライブモード(デバイスに関連するディスプレイがイメージ獲得デバイスによって獲得される「ライブ(生の)」ピクチャを表示しているので)と呼ばれる第2動作モードまたは非デフォルト位置にある時に拡張現実感デバイスとして動作する、ナビゲーションデバイスおよび方法に関する。1つの企図された実施形態では、デフォルト位置は、ディスプレイが水平に向けられることに起因して、水平と考えられ、非デフォルト位置は、ディスプレイが垂直に向けられることに起因して、垂直と考えられる。したがって、用語「水平方位」、「垂直方位」、および類似する用語は、本明細書で利用される場合があるが、非限定的な例と考えられなければならない。さらに、実施形態が、時々、本明細書で海洋ナビゲーションに関して説明されるが、これらの実施形態は、それに限定されず、地上ナビゲーション実施形態および/または空中ナビゲーション実施形態を含むと解釈され得る。
【0010】
ここで図1に移ると、例示的実施形態による拡張現実感ナビゲーションデバイス10のブロック図が示されている。ナビゲーションデバイス10は、メモリ14とユーザ入力インターフェース16とディスプレイ18とに通信的に結合されたプロセッサ12を含む。さらに、方位センサ20、たとえばジャイロスコープが、プロセッサ12に通信的に結合され、プロセッサ12が、その上で実行されるプログラムに基づいて、ナビゲーションデバイス10の方位を判定できるようになっている。一特定の実施形態では、方位センサ20は、1つのコンパスと2つのジャイロスコープとを含む。さらに、GPSセンサ22が、プロセッサ12に通信的に結合され、プロセッサが、その上で実行されるプログラムに基づいて、ナビゲーションデバイス10の場所を判定できるようになっている。ある種の実施形態では、ディスプレイ18は、ナビゲーションデバイス10から遠隔に配置される。
【0011】
イメージ獲得デバイス30が、一実施形態で、ナビゲーションデバイス10の内部に配置される。他の実施形態では、イメージ獲得デバイス30は、ナビゲーションデバイス10から遠隔に配置される。一例では、イメージ獲得デバイス30は、船またはボートの船首の近くに取り付けられたカメラである。別の実施形態では、イメージ獲得デバイス30を、船舶の他所、たとえばマストまたは他の構造物に取り付けることができる。さまざまな実施形態で、イメージ獲得デバイス30は、ディジタルカメラ、ビデオカメラ、赤外線カメラ、低光量暗視カメラ、または任意の他のリアルタイム獲得デバイスのうちの1つまたは複数である。海洋用途では、イメージ獲得デバイス30を、船またはボートの船殻に取り付けることができる。
【0012】
一実施形態では、通信インターフェース32が提供され、1つまたは複数の外部システムから発するデータをナビゲーションデバイス10のプロセッサ12によって受信できるようになっている。同様に、通信インターフェース32は、ナビゲーションデバイス10からのプロセッサ12を介する外部システム、たとえば下でさらに説明するように別のナビゲーションデバイス10への、データの送信を可能にする。一実施形態では、メモリ14は、図2に示されているように、ディスプレイ18上の地図作成の地図100としてその一部が表示される地図に関係するデータベース40を含む。動作時に、ナビゲーションデバイス10は、たとえば、データベース40の海洋ナビゲーションデータを利用し、ディスプレイ18上の表示のために地図100を生成する。Boeing社の子会社であるJeppesen社は、そのような海洋ナビゲーションデータの供給業者であり、海洋ナビゲーションデータは、時々、Jeppesen海洋ナビゲーションデータと呼ばれる場合がある。地図100は、海岸線108から海110に向かって延びる第1桟橋104および第2桟橋106を有する港102を示す海洋地図の例である。地図100は、港湾地域102を超える深水地域112をも示す。地図100内で注目すべきは、桟橋104および106のそれぞれの端の近くのナビゲーションマーカー120および122である。
【0013】
図3は、イメージ獲得デバイス30によって獲得されたイメージ150の図である。一実施形態では、ナビゲーションデバイス10は、方位センサ20がナビゲーションデバイス10の方位の変化を感知する時に、地図100の表示からイメージ150の表示に切り替える。1つの動作可能な例では、ナビゲーションデバイス10が、机またはテーブル上など、水平に向けられる時に、地図100が表示され、表示される地図100は、GPSセンサ22によって判定されたナビゲーションデバイス10の場所に対応する。ナビゲーションデバイス10が、たとえばイメージを獲得するために内部のイメージ獲得デバイス30のレンズを向けるために、垂直に向けられる時に、そのレンズを介して獲得されるイメージが、表示される。他の実施形態では、ユーザ入力、スイッチ、またはリモートコントロールが、地図の表示から獲得イメージの表示に切り替えるのに利用される。そのような実施形態は、イメージ獲得デバイス30がナビゲーションデバイス10から離れている時に特に有用である。
【0014】
具体的に言うと、ナビゲーションデバイス10が垂直に向けられる(ライブモードである)時に、ナビゲーションデバイス10のプロセッサ12上で実行されるソフトウェアアプリケーションは、データベース40内の上述の海洋ナビゲーションデータを利用し、そのデータベースデータを使用して、イメージ獲得デバイス30を介して獲得された表示されるイメージ150上のリアルタイムオーバーレイを生成する。図3に示されているように、オーバーレイは、さまざまなサービスの場所に関する指示ならびにナビゲーションに関係する指示を提供する。図3に特に関連して、オーバーレイは、交番インジケータ160、燃料補給所インジケータ162、教会インジケータ164、整備士インジケータ166、レストランインジケータ168、および釣り舟インジケータ170を含む。
【0015】
図3のオーバーレイは、例にすぎないものと理解されなければならない。沖合いの項目に関係するオーバーレイを含む多数の異なるタイプのランドマーク、サービス、および類似物を示す多数の他のオーバーレイを、関連するデータが地図データベース40に組み込まれることに起因して組み込むことができる。ナビゲーションで注目すべきは、固定されたナビゲーションマーカーインジケータ180および182(ナビゲーションマーカー120および122に相関する)である。やはり、インジケータ180および182は、例にすぎない。図3によって示されるように、リアルタイムオーバーレイは、港湾/マリーナ名、港湾関連の情報およびサービス、ナバルエイド(naval−aid)および任意の他の地理的に参照される物体(geo−referenced object)、関心を持たれている地点、ならびにナビゲーションおよび関連アクティビティに関係するプレースマーカー(place marker)などの事実データ190を含むことができる。さらに、深さインジケータ、潜岩、および付近のすべての既知の難破船を含むがこれらに限定されない、ナビゲーションに関係する他の事実データを、そのようなオーバーレイに含めることができる。
【0016】
ユーザ選択を介して、あるインジケータに関する追加情報192を入手することができる。たとえば、固定されたナビゲーションマーカーインジケータ180に関する追加情報192を、ポップアップタイプウィンドウ194内に提供することができる。具体的には、ポップアップウィンドウ194は、ナビゲーションマーカー120の動作パラメータを含む。一実施形態では、獲得イメージ150がリアルタイムなので、インジケータは、ナビゲーションデバイス10が利用されているプラットフォームの移動に起因して獲得イメージがディスプレイ18全体を「移動する」時に、位置を更新される。
【0017】
イメージ150上にオーバーレイを提供するために、ナビゲーションデバイス10は、獲得イメージをデータベース40に格納された地図データと相関させるようにプログラムされる。具体的に言うと、データベース40は、インジケータの使用を介して強調表示されるランドマークに関する情報を含む。具体的に言うと、イメージ獲得デバイス30が、本明細書で時々ライブビューと呼ばれる入力ストリームを記録している間に、イメージ獲得デバイス30は、地図データベース40と獲得イメージとの間の上で説明された相関を達成するために、イメージ獲得デバイス30に関連するレンズの視野角および焦点距離をプロセッサ12に提供することもできる。諸実施形態では、上述のコンパスおよびジャイロスコープは、イメージ獲得デバイスのレンズが向けられている方向を判定するように構成される。イメージ獲得デバイスからの情報、GPSデータ、およびジャイロスコープデータをナビゲーションデバイス10に格納された地図データと組み合わせることは、ディスプレイ18上の各要素(オーバーレイ)の、獲得イメージの縁に対する相対位置を計算することによる、その要素への座標の正しい割当を可能にする。
【0018】
リアルタイムセンサによって取り込まれるものなどの短命データ(たとえば、気象、風)を、ディスプレイ18に表示されるイメージに含めることができる。たとえば、たとえばある港から出て操縦する他の船舶/人に関する関連情報および/または個人情報を、提供することができる。一実施形態では、そのような情報が、他の船舶に配置されたセンサからリアルタイムで提供され、通信インターフェース32を介して受信される。そのような情報の例は、やはりナビゲーションデバイス10を装備するボートが停泊している近くの場所での気象に関する情報を含むが、これに限定はされない。別の例では、レガッタ環境で、ナビゲーションデバイス10は、競争するボートに関する速度およびコースの情報または同一のボートからのライブカメラフィードを受信することができる。ナビゲーションに馴染みのある者は、船員に有用である多数の情報交換があることを理解するであろう。
【0019】
当業者は、本明細書で説明されるシステムおよび方法を、スマートホン、パーソナルナビゲーションデバイス、モバイルコンピューティングプラットフォーム、ならびに海図プロッタおよびナビゲーションシステムを含むがこれらに限定されないリアルタイムビデオカメラに接続された任意の他のコンピューティングデバイスを含むがこれらに限定されないさまざまな市販プラットフォーム上で適用できることをも理解するであろう。結果のデバイスは、外部のまたは組込みのビデオカメラ(1つまたは複数)を有する固定式のまたはモバイルの、地図作成チャートプロッタまたはナビゲーションシステムである。そのようなデバイスは、ユーザに貴重である可能性がある情報を提供すると同時に、標準的な条件ならびに極端な条件でナビゲートする時の高められたシチュエーショナルアウェアネスを提供し、周囲の環境のリアルタイムイメージ上に情報層を表示する。
【0020】
図4は、ナビゲーションデバイス10の少なくとも1つの実施形態によって使用されるプロセスを示す流れ図200である。起動時に、ナビゲーションデバイス10は、地図表示モードまたは獲得イメージ表示モードのどちらであるのかを判定する(202)。上で説明したように、表示モードの判定は、方位センサ20によって判定されるナビゲーションデバイス10の方位、または、スイッチのユーザ入力もしくはリモートコントロールなどの他のユーザ入力のうちの1つに基づく。
【0021】
ナビゲーションデバイス10が地図表示モードであると判定される204場合には、ナビゲーションデバイス10の現在位置が感知され、計算され、地図のうちで現在位置に近接するデータベース内に格納された部分が、ナビゲーションデバイスのディスプレイに表示される。
【0022】
ナビゲーションデバイス10が獲得イメージ表示モードであると判定される206場合に、ナビゲーションデバイス10の現在位置が、感知され、計算され、獲得イメージが、ディスプレイに表示される。さらに、獲得イメージは、データベース内の地図データと相関させられ、地図データベースを構成するデータ内に格納された少なくとも1つの関心を持たれている点が、獲得イメージにオーバーレイされ、関心を持たれている点(1つまたは複数)は、獲得イメージに関して正しく位置決めされるようにオーバーレイされる。
【0023】
異なる有利な実施形態の説明は、例示および説明のために提示されたものであって、網羅的であることまたは開示された形の実施形態に限定されることは、意図されていない。多数の修正形態および変形形態が、当業者に明白であろう。さらに、異なる有利な実施形態は、他の有利な実施形態と比較して、異なる利益を提供する場合がある。選択された1つまたは複数の実施形態は、実施形態の原理と実用的応用例とを最もよく説明するために、および、当業者が企図される特定の使用に適するさまざまな修正を伴うさまざまな実施形態のために本開示を理解することを可能にするために、選択され、説明されたものである。
【0024】
この書かれた説明は、任意のデバイスまたはシステムを作り、使用することと任意の組み込まれた方法を実行することとを含めて、当業者が最良の態様を含むさまざまな実施形態を実践することを可能にするために、これらの実施形態を開示するのに例を使用する。特許可能範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が思い浮かべる他の例を含むことができる。そのような他の例は、特許請求の範囲の文字どおりの言葉と異ならない構造的要素を含む場合に、または特許請求の範囲の文字どおりの言葉からの実質的に差がない同等の構造的要素を含む場合に、特許請求の範囲に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0025】
10 拡張現実感ナビゲーションデバイス
12 プロセッサ
14 メモリ
16 ユーザ入力インターフェース
18 ディスプレイ
20 方位センサ
22 GPSセンサ
30 イメージ獲得デバイス
32 通信インターフェース
40 データベース
100 地図作成の地図
102 港
104 第1桟橋
106 第2桟橋
108 海岸線
110 海
112 深水地域
120 ナビゲーションマーカー
122 ナビゲーションマーカー
150 イメージ
160 交番インジケータ
162 燃料補給所インジケータ
164 教会インジケータ
166 整備士インジケータ
168 レストランインジケータ
170 釣り舟インジケータ
180 ナビゲーションマーカーインジケータ
182 ナビゲーションマーカーインジケータ
190 事実データ
192 追加情報
194 ポップアップタイプウィンドウ
200 流れ図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理デバイスと、
前記処理デバイスに通信的に結合された、地図作成ナビゲーション地図データのデータベースを備えるメモリと、
前記処理デバイスに場所データを提供するように動作可能な第1センサと、
前記処理デバイスに動作可能に結合されたディスプレイと、
前記処理デバイスに動作可能に結合された少なくとも1つのイメージ獲得デバイスであって、前記処理デバイスは、第1動作モードである時に、前記地図作成ナビゲーション地図データの一部分を前記ディスプレイに表示させるようにプログラムされ、前記表示される一部分は、前記処理デバイスによって受け取られた前記場所データに基づいており、前記処理デバイスは、第2動作モードである時に、前記少なくとも1つのイメージ獲得デバイスによって獲得されたイメージを前記ディスプレイに表示させるように構成され、前記イメージは、地図作成ナビゲーション地図データの前記データベース内の1つまたは複数の関心を持たれている点を示す1つまたは複数のシンボルによってオーバーレイされ、前記1つまたは複数のシンボルは、前記処理デバイスによって受け取られた前記場所データに基づいて前記獲得されたイメージと相関させられる、少なくとも1つのイメージ獲得デバイスと
を備えるナビゲーションデバイス。
【請求項2】
第2センサをさらに備え、前記第2センサによって感知される前記ナビゲーションデバイスの方位は、前記第1動作モードと前記第2動作モードとの間で前記ナビゲーションデバイスを切り替えるように動作可能である、請求項1に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項3】
前記第2センサは、ジャイロスコープを備える、請求項2に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項4】
前記第1動作モードは、前記ナビゲーションデバイスが水平位置であることを前記第2センサが感知することによってイネーブルされ、前記第2動作モードは、前記ナビゲーションデバイスが垂直位置であることを前記第2センサが感知することによってイネーブルされる、請求項2に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項5】
前記ディスプレイおよび前記少なくとも1つのイメージ獲得デバイスのうちの少なくとも1つは、前記ナビゲーションデバイスから遠隔に配置される、請求項1に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項6】
スイッチをさらに備え、前記スイッチは、前記処理デバイスを第1動作モードから第2動作モードに切り替えるように動作可能である、請求項1に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項7】
ユーザ入力インターフェースをさらに備え、前記インターフェースは、前記ディスプレイ上に表示されるオーバーレイされた関心を持たれている点を選択するように動作可能であり、前記処理デバイスは、前記ディスプレイ上の前記選択された関心を持たれている点に関係する追加データをオーバーレイするようにプログラムされる、請求項1に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つのイメージ獲得デバイスは、ディジタルカメラ、ビデオカメラ、赤外線カメラ、低光量暗視カメラのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項9】
前記少なくとも1つのイメージ獲得デバイスは、前記少なくとも1つのイメージ獲得デバイスに関連するレンズの視野角および焦点距離を前記処理デバイスに提供するように動作可能であり、
前記センサは、前記少なくとも1つのイメージ獲得デバイスの前記レンズが向けられている方向を判定し、方向情報を前記処理デバイスに提供するように動作可能であり、
前記処理デバイスは、前記獲得されたイメージの縁に対する前記ディスプレイ上の各シンボルの相対位置を計算することによって前記ディスプレイ上の前記シンボルに座標を割り当てるために、前記視野角、前記焦点距離、および前記方向情報を前記データベース内の前記地図データと相関させるようにプログラムされる
請求項1に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項10】
前記処理デバイスに通信的に結合された通信インターフェースをさらに備え、前記通信インターフェースは、前記ナビゲーションデバイスから遠隔に展開された別の前記ナビゲーションデバイスに関連するセンサ情報を受信するように動作可能である、請求項1に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項11】
ナビゲーションデバイスが、地図表示モードまたは獲得イメージ表示モードのどちらであるのかを判定することと、
前記ナビゲーションデバイスが地図表示モードであると判定される場合に、
前記ナビゲーションデバイスの場所を判定することと、
前記判定された場所に関連する地図作成の地図の部分を表示することと
前記ナビゲーションデバイスが獲得イメージ表示モードであると判定される場合に、
前記ナビゲーションデバイスの場所を判定することと、
獲得イメージを表示することと、
前記獲得イメージを前記判定された場所に関連する地図作成の地図の部分に相関させることと、
前記獲得イメージ上に関心を持たれている点のオーバーレイを表示することであって、前記関心を持たれている点は、地図作成の地図データ内に格納され、前記オーバーレイは、前記獲得イメージに関する正しい位置と相関させられる、表示することと
を含む、ナビゲーションデバイスのオーグメンテッドナビゲーション方法。
【請求項12】
前記ナビゲーションデバイスが地図表示モードまたは獲得イメージ表示モードのどちらであるのかを判定することは、
前記ナビゲーションデバイス内の方位センサからデータを受け取ることと、
前記受け取られたデータに基づいて前記ナビゲーションデバイスを前記地図表示モードまたは前記獲得イメージ表示モードにすることと
を含む、請求項11に記載のオーグメンテッドナビゲーション方法。
【請求項13】
前記ナビゲーションデバイスが地図表示モードまたは獲得イメージ表示モードのどちらであるのかを判定することは、
前記ナビゲーションデバイス内で外部入力を受け取ることと、
前記受け取られた入力に基づいて前記ナビゲーションデバイスを前記地図表示モードまたは前記獲得イメージ表示モードにすることと
を含む、請求項11に記載のオーグメンテッドナビゲーション方法。
【請求項14】
前記ナビゲーションデバイスの場所を判定することは、前記ナビゲーションデバイス内のGPSから場所データを受け取ることを含む、請求項11に記載のオーグメンテッドナビゲーション方法。
【請求項15】
前記オーバーレイのうちの1つを選択するためにユーザインターフェースを使用することと、
選択された関心を持たれている点に関係する追加データをオーバーレイすることと
をさらに含む、請求項11に記載のオーグメンテッドナビゲーション方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−127947(P2012−127947A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−259681(P2011−259681)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(500520743)ザ・ボーイング・カンパニー (773)
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
【Fターム(参考)】