説明

オーディオシステム

【課題】 ハードディスクドライブのオーディオデータを再生中にハードディスクドライブを停止させる場合であっても、ユーザに不快感を与えずにハードディスクドライブを停止させることができる技術を提供する。
【解決手段】 ナビゲーションシステム1は、オーディオ再生機能を有する装置であって、車両の現在位置を検出する位置検出装置21と、ハードディスクドライブ22と、地図表示画像などの各種画像表示を行う表示装置23と、オーディオの再生音声などを出力する音声出力装置24と、搭乗者による各種指示を入力するための操作スイッチ群25と、揮発性メモリ26と、制御装置27と、を備えている。
このナビゲーションシステム1は、車両が高高地地域に進入すると、揮発性メモリ26にオーディオデータを転送し、その転送されたデータに基づいて楽曲の再生を継続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオデータを記憶するハードディスクドライブと、オーディオデータを再生装置に出力する出力手段と、を備え、車両に搭載されて用いられるオーディオシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地図データに基づいて現在位置周辺の地図をディスプレイに表示したり、目的地までの最適な経路を計算して走行案内を行う車載用ナビゲーション装置において、地図データ等を記憶するための記憶媒体としてハードディスクドライブ(以降、単に「HDD」という)を用いたものが広く普及している。
【0003】
HDDは、磁性体を塗布した記憶媒体であるディスクに磁気ヘッドを用いてデータを読み書きする記憶装置である。このHDDは、作動時において、ディスクの回転により発生する空気の粘性による圧力によって、ディスク上方に位置する磁気ヘッドがディスクから極わずかだけ浮き上がる構造となっている。
【0004】
そのため、周辺の気圧が著しく低下している環境下でHDDが作動すると、磁気ヘッドを浮上させる空気圧の低下によりディスクと磁気ヘッドとの間隔を適正な状態に維持できなくなる。その結果、ディスクと磁気ヘッドが衝突することでディスクを損傷してしまう虞がある。
【0005】
したがって、HDDを搭載した車載用ナビゲーション装置においては、HDDの作動が保証されている高度を超えるような高高地(例えば、3000m級、あるいは4000〜5000m級の道路)での使用が想定される場合、HDDの破損を防止するための対策が必要となる。
【0006】
そこで、従来、車両が所定の高度(例えば3000m)以上に到達したときに、HDDに記憶されている地図データの一部を外部メモリに記憶した後、HDDを停止し、3000m以上の高高地を走行中には外部メモリに記憶されている地図データに基づいて経路案内を行う技術が案出されている(例えば、特許文献1参照)。このような技術により、高高地においてHDDを停止させることでディスクの破損を防止しながらも、経路案内を継続可能にすることを実現している。
【特許文献1】特開2004−317385号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、近年の車載用ナビゲーション装置には、経路案内機能だけではなく、その他の機能が付加されることが多く、これらの機能に係るデータをHDDに記憶させると、車両が高高地に移動した際、これらの機能についても利用することができなくなる。
【0008】
例えば、CD(Compact Disk)に記録された楽曲をリッピングしたり、インターネットからダウンロードしたりすることで取得したオーディオデータを、HDD記憶させておき、再生可能とする車載用ナビゲーション装置が知られている。
【0009】
このような構成の車載用ナビゲーション装置は、車両が高高地に位置しているときにHDDを停止させると、HDDに記憶されたオーディオデータを再生することができない。
このとき、この車載用ナビゲーション装置を、上述した特許文献1のように、オーディオデータを外部メモリに転送する構成としても、再生中のオーディオデータがHDDから出力されている場合には、車両が高高地に進入した時点でHDDを停止させると、楽曲の再生が中断されることとなり、ユーザに不快感を与えてしまうという問題がある。それに対し、再生中の楽曲の再生が終了するまで待ってからHDDを停止する構成とすると、ディスクが損傷する危険がある高度においても即座にHDDを停止できないため、その楽曲が終了するまでにディスクが損傷してしまう虞がある。
【0010】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、ハードディスクドライブのオーディオデータを再生中にハードディスクドライブを停止させる場合であっても、ユーザに不快感を与えずにハードディスクドライブを停止させることができるオーディオシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した問題を解決するためになされた請求項1に記載のオーディオシステムは、オーディオデータを記憶するハードディスクドライブと、オーディオデータを電気信号に変換して再生装置に出力する出力手段と、を備え、車両に搭載されて用いられるオーディオシステムである。なお、ここでいう再生装置とは、電気信号を機械振動に変換して可聴音とするスピーカやヘッドフォンなどの装置である。
【0012】
このオーディオシステムは、データを記憶可能な記憶手段(ハードディスクドライブ以外であって、例えば、揮発性メモリなど)を備えている。そして、車両が予め定められた指定地域に位置するか否かを判定し、指定地域に位置すると判定されたときに、上述した出力手段により再生装置に出力されているオーディオデータを特定する。
【0013】
そして、特定されたオーディオデータを転送データとして記憶手段に記憶させた後、転送データを再生装置に出力する。
このように構成されたオーディオシステムであれば、車両が予め定められた指定地域に進入したときに、再生装置に出力されるデータが、ハードディスクドライブに記憶されたオーディオデータから、記憶手段に記憶された転送データに切り替わるため、ハードディスクドライブを停止しても、再生中の楽曲の再生を中断することが無くなる。よって、ハードディスクドライブのオーディオデータを再生中に、ハードディスクドライブを停止させる場合であっても、ユーザに不快感を与えずにハードディスクドライブを停止させることができる。
【0014】
なお、上述したオーディオデータとは、無圧縮のデータであってもよいが、AACやmp3などの圧縮データであってもよい。オーディオデータが圧縮データである場合には、転送データは、圧縮データであるオーディオデータと同一のデータであってもよいし、オーディオデータを展開したデータであってもよい。
【0015】
また、上述した指定地域とは、ハードディスクドライブを停止すべき必要のある地域である。例えば、近隣に車両が走行するための道路がなく、車両が走行することにより大きな振動が発生することが予想される地域や、その地域に隣接する地域を指定地域とすることが考えられる。
【0016】
上述したもの以外の地域として、所定の高度以上の地域を指定地域とすることが考えられる。そのためには、請求項1の構成を、請求項2に記載のオーディオシステムのように、指定地域を、所定の高度に基づいて定められる地域とするとよい。
【0017】
通常、ハードディスクドライブは、所定の気圧以下で使用すると損傷する虞があるため、所定の気圧以下になる高度以上の高高地地域においてはハードディスクドライブの作動を禁止する必要がある。このとき、上述した構成のオーディオシステムであれば、ハードディスクドライブの作動が禁止される高高地地域に進入して、ハードディスクドライブを停止する場合であっても、楽曲の再生の中断を無くすことができる。
【0018】
ところで、上述したオーディオシステムにおいて、転送データに基づく楽曲の再生は、その楽曲の最初の部分から行ってもよいが、それまで再生装置が再生していた位置から継続するように再生を開始してもよい。
【0019】
そのためには、請求項1または請求項2に記載の構成を、請求項3に記載のオーディオシステムのように、上述したオーディオデータのうち、記憶手段に転送データを記憶させたときに、出力手段により再生装置に出力されている部分である出力部分を特定する出力部分特定手段を備えており、記憶手段に転送データを記憶させた後、その転送データを、上述した出力部分特定手段が特定した出力部分と同じ部分から再生装置に出力するように構成するとよい。
【0020】
このように構成されたオーディオシステムであれば、再生装置からの音声出力を転送データに切り替えたときに、楽曲の途切れをなくすことができるので、ユーザに与える不快感をさらに低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(1)全体構成
ナビゲーションシステム1は、オーディオ再生機能を有する装置であって、図1に示すように、車両の現在位置を検出する位置検出装置21と、ハードディスクドライブ(HDD)22と、地図表示画像などの各種画像表示を行う表示装置23と、オーディオの再生音声などを出力する音声出力装置24と、搭乗者による各種指示を入力するための操作スイッチ群25と、揮発性メモリ26と、制御装置27と、を備えている。
【0022】
位置検出装置21は、GPS用の人工衛星からのGPS情報をGPSアンテナを介して受信し、車両の位置座標を検出するGPS受信機21aと、車両に加えられる回転運動の角速度に応じた検出信号を出力するジャイロスコープ21bと、車両の速度に応じた検出信号を出力する車速センサ21cとを備えている。そして、これら各センサ21a〜21cは、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。
【0023】
ハードディスクドライブ22は、情報を記憶するハードディスクと、ハードディスクに対して情報を読み書きするための磁気ヘッド,駆動部,コントローラ等からなるドライブと、が一体となった記憶装置である。上述したハードディスクには、データを記憶する記憶領域として、ナビゲーションシステム1を作動させるためのアプリケーションプログラム用の記憶領域,地図情報を示す地図データ用の記憶領域,オーディオデータを記憶するための記憶領域,その他各種データを記憶するための記憶領域など有している。このハードディスクドライブ22に記憶されている地図データには、ナビゲーション機能を実現するために必要な道路データや描画データに加えて、車両の位置する高度の判定に用いられるメッシュデータが含まれる。
【0024】
上述したオーディオデータとは、CD(Compact Disk)に記録された楽曲をリッピングしたり、インターネットからダウンロードしたりすることで取得したデータであって、AACやmp3などの規格で圧縮されたデータである。再生時には、展開したデータを揮発性メモリ26に一時的に記憶し、そのデータを電気信号に変換して音声出力装置24に出力する。
【0025】
また、上述したメッシュデータとは、以下のように作成されたものである。まず、図2(a)に示すように、地図の座標平面を緯度方向Aおよび経度方向Bに分割したメッシュ状に区切る。そして、図2(b)に示すように、各メッシュに対応するエリアごとに高高地エリアであるか高高地エリア以外であるかを設定したデータをメッシュデータとする。このメッシュデータは、高高地地域(高度5000m以上)が含まれるメッシュを高高地エリアとして設定し、高高地地域が全く含まれない地域を高高地エリア以外として設定している。
【0026】
表示装置23は、液晶ディスプレイ等の表示面を有するカラー表示装置であって、制御装置27からの映像信号の入力に応じて各種画像を表示面に表示する。例えば、車両の走行中においては、ナビゲーション表示画面として、ハードディスクドライブ22から読み出した地図データに示される地図上に、位置検出装置21にて検出した車両の現在位置を示すマーク,名称,目印,各種ランドマークのシンボル等のデータ,目的地までの誘導経路などを重ねた画面が表示される。また、オーディオ再生時には、再生中の楽曲の名称や再生時間などの情報や、ハードディスクドライブ22に記憶されている楽曲のリストなどの情報が表示される。
【0027】
音声出力装置24は、展開されたオーディオデータに基づく電気信号を入力して音声情報として出力したり、ルート案内などのナビゲーション機能のための音声情報などを出力したりするスピーカである。
【0028】
操作スイッチ群25は、表示装置23と一体に構成され、表示装置表示面上に設置されるタッチパネルや、表示装置23の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチなどからなる。
【0029】
揮発性メモリ26は、各種情報を記憶可能な記憶媒体であって、展開されたオーディオデータを一時的に記憶する展開データ記憶領域や、後述するデータ転送処理において転送された転送データを記憶する転送データ記憶領域などを有している。
【0030】
制御装置27は、CPU,ROM,RAM,I/O,およびこれらの構成を接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、上述したナビゲーションシステム1全体を制御する。また、この制御装置27は、上記ROMやハードディスクドライブ22などから読み込んだアプリケーションプログラムや各種データに従って、オーディオを再生する処理や、ナビゲーション関係の処理に加え、後述する高高地判定処理,データ転送処理などを実行する。
【0031】
オーディオを再生する処理としては、ナビゲーションシステム1に挿入されたCDのデータや、オーディオデータを展開したデータを、電気信号に変換して音声出力装置24に出力する処理が挙げられる。
【0032】
ナビゲーション関係の処理としては、例えば、地図表示処理や経路案内処理等が挙げられる。地図表示処理は、位置検出装置21からの各検出信号に基づいて車両の現在位置を算出し、ハードディスクドライブ22に記憶された地図データに基づいて現在位置付近の地図等を表示装置23に表示する処理である。また、経路案内処理は、ハードディスクドライブ22に記憶された地図データに基づいて、現在位置から、搭乗者による操作スイッチ群25の操作によって設定された目的地までの最適な経路である目的地経路を算出し、現在位置と目的地経路との関係を考慮して目的までの走行案内を行う処理である。このように自動的に最適な経路を設定する手法として、ダイクストラ法によるコスト計算等の手法が知られている。
(2)制御装置27による処理
以下に、ナビゲーションシステム1の制御装置27により実行される各種処理について説明する。
(2−1)高高地判定処理
制御装置27が実行する高高地判定処理の処理手順を、図3に基づいて説明する。この高高地判定処理は、制御装置27によるオーディオを再生する処理の開始に伴って開始される。
【0033】
この高高地判定処理では、まず、その時点で出力している楽曲がハードディスクドライブ22に記憶されているオーディオデータ(以降、単に「HDDデータ」という)の楽曲であるか否かをチェックする(S10)。出力している楽曲がHDDデータの楽曲でなければ(S10:NO)、再度S10の処理を実行する。
【0034】
また、出力している楽曲がHDDデータの楽曲であれば(S10:YES)、車両の現在位置を検出する(S20)。ここでは、位置検出装置21の出力信号に基づいて、車両の位置座標を検出する。
【0035】
次に、車両が高高地エリアに位置するか否かを判定する(S30)。ここでは、S20にて検出された車両の位置座標が、上述したメッシュデータにおける高高地エリアのメッシュに位置しているか否かを判定する。車両が高高地エリアに位置していると判定されたときは(S30:YES)、データ転送処理を開始し(S40)、本処理を終了する。
【0036】
一方、車両が高高地エリアに位置していると判定されなかったときは(S30:NO)、処理がS10に戻る。
(2−2)データ転送処理
制御装置27が実行するデータ転送処理の処理手順を、図4に基づいて説明する。このデータ転送処理は、高高地判定処理のS40にて開始される。
【0037】
このデータ転送処理では、まず、ハードディスクドライブ22に記憶されているHDDデータのうち、現時点で音声出力装置24に出力されているHDDデータを特定する(S110)。また、その特定されたHDDデータのデータサイズを確認する。
【0038】
次に、揮発性メモリ26内の転送データ記憶領域の空き容量が、S110にて特定されたHDDデータのデータサイズより大きいか否かをチェックする(S120)。
空き容量がHDDデータのサイズより大きくなければ(S120:NO)、オーディオの再生を継続できない旨のコーションを表示装置23に表示し(S130)、本処理が終了する。
【0039】
一方、空き容量がHDDデータのサイズより大きければ(S120:YES)、S110にて特定されたHDDデータを、転送データとして揮発性メモリ26に記憶する(S140)。
【0040】
次に、現在出力しているのHDDデータにおける出力中の部分を確認する(S150)。オーディオデータは、図5に示すように、出力される時間順に128kByte単位の単位データ30ごとに展開して揮発性メモリ26に記憶される。ここでは、それら単位データ30のうち、どの単位データ30が現在出力中であるかを特定する。
【0041】
次に、S140にて記憶された転送データが、現在出力しているHDDデータと同一であるか否かを判定する(S160)。同一でない場合、つまり、データ転送中にHDDデータの楽曲の再生が終了した場合(S160:NO)は、処理がS110に戻る。同一である場合は(S160:YES)、処理がS170に移行する。
【0042】
次に、音声出力装置24に出力するデータを、HDDデータから転送データに切り替える(S170)。ここでは、転送データのうち、S150にて特定された単位データの次に出力される単位データを展開し、その展開データをS150にて特定した単位データの出力に続いて出力する。データを切り替える際には、ミュート制御を行い、ボツ音やノイズを低減する。これ以降は、転送データに基づいて出力を継続する。
(3)効果
本実施形態のナビゲーションシステム1であれば、車両が高高地地域に進入してハードディスクドライブ22を停止させる場合であっても、楽曲の再生を中断することがなくなるため、ユーザに不快感を与えずにハードディスクドライブ22を停止させることができる。
(4)変形例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0043】
例えば、上記実施形態においては、車両が高高地エリアに位置する場合に、データ転送処理を開始する構成を例示したが、ハードディスクドライブ22が停止すべき状況であるか否かを判定できれば、その具体的な構成は特に限定されない。
【0044】
例えば、近隣に車両が走行するための道路がなく、車両が走行することにより大きな振動が発生することが予想される地域に車両が進入した場合に、データ転送処理を開始する構成としてもよい。このように構成することで、ハードディスクドライブ22の故障を防止するためにハードディスクドライブ22を停止するときであっても、楽曲の再生を継続することができる。なお、上述した地域に進入したことの判定は、地図データと車両の位置とを照合することで判定してもよいし、車両に振動を感知するセンサを搭載しておき、車両の振動の大きさとその継続時間により判定してもよい。
【0045】
また、上記実施形態おいては、転送データとして、HDDデータそのものを揮発性メモリ26に記憶させる構成を例示したが、転送データとして、HDDデータを展開したデータを揮発性メモリ26に記憶させてもよい。
【0046】
また、上記実施形態においては、出力中の楽曲に関するHDDデータを揮発性メモリ26に記憶させる構成を例示したが、出力中の楽曲のみでなく、その楽曲に続いて出力する予定の数曲分のHDDデータを記憶させる構成としてもよい。
【0047】
また、上記実施形態においては、HDDデータのみを揮発性メモリ26に記憶させる構成を例示したが、通常のオーディオ再生中に表示装置23に表示させる画像のデータも揮発性メモリ26に記憶させる構成としてもよい。このような構成とすることで、ハードディスクドライブ22が停止する前と同様の画像を表示装置23に表示させることができ、ユーザが違和感を感じることを防止できる。
(5)対応関係
以上説明した実施形態において、制御装置27が、本発明における出力手段,位置判定手段,出力データ特定手段,データ記憶制御手段,および出力部分特定手段であり、揮発性メモリ26が、本発明における記憶手段である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】ナビゲーションシステム1の構成を示すブロック図
【図2】地図座標平面分割のイメージとメッシュデータを示す図
【図3】高高地判定処理の処理手順を示すフローチャート
【図4】データ転送処理の処理手順を示すフローチャート
【図5】ハードディスクドライブ22のオーディオデータを揮発性メモリ26に転送する際のイメージを示す図
【符号の説明】
【0049】
1…ナビゲーションシステム、21…位置検出装置、21a…GPS受信機、21b…ジャイロスコープ、21c…車速センサ、22…ハードディスクドライブ、23…表示装置、24…音声出力装置、25…操作スイッチ群、26…揮発性メモリ、27…制御装置、30…単位データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオデータを記憶するハードディスクドライブと、
前記オーディオデータを電気信号に変換して再生装置に出力する出力手段と、を備え、
車両に搭載されて用いられるオーディオシステムであって、
データを記憶可能な記憶手段と、
前記車両が予め定められた指定地域に位置するか否かを判定する位置判定手段と、
前記位置判定手段により前記車両が前記指定地域に位置すると判定されたときに、前記出力手段により前記再生装置に出力されている前記オーディオデータを特定する出力データ特定手段と、
前記出力データ特定手段により特定された前記オーディオデータを転送データとして前記記憶手段に記憶させるデータ記憶制御手段と、を備え、
前記出力手段は、前記データ記憶制御手段が前記記憶手段に前記転送データを記憶させた後、前記転送データを電気信号に変換して前記再生装置に出力する
ことを特徴とするオーディオシステム。
【請求項2】
前記指定地域とは、所定の高度に基づいて定められる地域である
ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステム。
【請求項3】
前記オーディオデータのうち、前記データ記憶制御手段が前記記憶手段に前記転送データを記憶させたときに、前記出力手段により前記再生装置に出力されている部分である出力部分を特定する出力部分特定手段を備え、
前記出力手段は、前記データ記憶制御手段が前記記憶手段に前記転送データを記憶させた後、前記転送データを、前記出力部分特定手段が特定した前記出力部分と同じ部分から前記再生装置に出力する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオーディオシステム。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−87401(P2009−87401A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−252265(P2007−252265)
【出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】