説明

オーディオ装置

【課題】楽曲識別情報を保存するために必要なデータを充分に受信できない環境において、ユーザが楽曲識別情報取得の指示を行った場合でも、楽曲識別情報が受信可能な環境になった時に自動的に内部メモリへ保存させることができるように支援する。
【解決手段】楽曲を識別する楽曲識別情報を含むラジオ放送を受信するラジオ受信部と、放送中の楽曲の楽曲識別情報の取得の指示を行う操作部と、操作部の指示によって楽曲識別情報の保存を制御する制御部と、楽曲識別情報を保存する内部メモリとを有し、内部メモリは、受信した最新及び一つ前の楽曲識別情報を保存する一時記憶テーブルと、操作部より楽曲識別情報を取得する指示があった際に、楽曲識別情報のすべてが受信できない状況で、少なくとも楽曲を特定する情報を受信した場合、楽曲を特定する情報を保存する未保存楽曲識別テーブルと、を備えるオーディオ装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイマル放送を受信するデジタルラジオ受信機を備えたオーディオ装置において、楽曲識別情報を一部又はすべて受信できないような環境でユーザから楽曲識別情報を保存する旨の指示があった場合においても、自動的に内部メモリに保存することを可能としたオーディオ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示す従来のオーディオ装置は、デジタルラジオ放送やFM多重放送を受信している際、利用者が操作部を操作すると、オーディオデータと共に送信されている曲付加情報データを取り込み、ダウンロード指定用メモリに記録する。利用者の再度の指示によりダウンロード指定部は、ダウンロード指定用メモリに記録された曲付加情報データをオーディオ配信センターに送信する。オーディオ配信センターは、オーディオデータベースから指定された曲を検索し、オーディオ装置側に送信する。オーディオ装置は、送信された曲データをオーディオ記録媒体に記録する。なお、パーソナルコンピューターを介してオーディオ配信センターにアクセスする場合は、ポータブルオーディオ等の外部メモリをオーディオ装置に接続させ、記録していた楽曲識別情報を外部メモリに転送し、それをパーソナルコンピューターに接続することによって上記技術が実施可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−319226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示した従来のオーディオ装置は楽曲識別情報を保存するために必要なデータすべてを受信した場合においてのみ内部メモリに保存することが可能なため、デジタル放送と同一の内容をサイマル放送しているアナログ放送を受信している場合や、デジタル放送でありながら充分なデータを受信できていないような場合においては、ユーザから楽曲識別情報保存の指示があった場合においてもこれを内部メモリに保存することはできないという問題があった。
【0005】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、アナログ放送受信中又はデジタル放送受信中で充分なデータを受信できない環境において、ユーザから楽曲識別情報取得の指示があった場合でも、楽曲識別情報が受信可能な環境になった時に自動的に内部メモリに保存させることを可能とし、ポータブルオーディオ等の外部メモリが接続された場合には内部メモリから楽曲識別情報を外部メモリに転送させることができるデジタルラジオ受信機を備えたオーディオ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、放送中のオーディオ信号が表す楽曲を識別する楽曲識別情報を含むラジオ放送を受信するラジオ受信部と、前記放送中の前記楽曲の楽曲識別情報の取得の指示を行う操作部と、前記操作部の指示によって前記楽曲識別情報の保存を制御する制御部と、前記楽曲識別情報を保存する内部メモリとを有し、
前記内部メモリは、受信した最新及び一つ前の前記楽曲識別情報を保存する一時記憶テーブルと、前記操作部より前記楽曲識別情報を取得する指示があった際に、前記楽曲識別情報のすべてが受信できない状況で、少なくとも楽曲を特定する情報を受信した場合、前記楽曲を特定する情報を保存する未保存楽曲識別テーブルと、を備えることを特徴とするオーディオ装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザは楽曲識別情報を保存するために必要なデータを充分に受信できない環境において、楽曲識別情報取得の指示を行った場合でも、楽曲識別情報が受信可能な環境になった時に自動的に内部メモリに保存させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態におけるオーディオ装置の内部構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態におけるオーディオ装置の内部メモリに保存される一時記憶テーブルの一例を示す説明図
【図3】本発明の実施の形態におけるオーディオ装置の内部メモリに保存される未保存楽曲識別テーブルの一例を示す説明図
【図4】本発明の実施の形態におけるオーディオ装置の内部メモリに保存されるタグ管理用テーブルの一例を示す説明図
【図5】本発明の実施の形態におけるオーディオ装置の新規楽曲受信時の振る舞いを表すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態におけるオーディオ装置の楽曲識別情報取得指示発生時の振る舞いを表すフローチャート
【図7】本発明の実施の形態におけるオーディオ装置の一時記憶テーブル作成処理のフローチャート
【図8】本発明の実施の形態におけるオーディオ装置の未保存楽曲識別テーブル作成処理のフローチャート
【図9】本発明の実施の形態におけるオーディオ装置のタグ管理用テーブル作成処理のフローチャート
【図10】本発明の実施の形態におけるオーディオ装置の外部メモリ接続時の振る舞いを表すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0010】
本発明に係るオーディオ装置は、デジタルラジオ放送とサイマル放送されているアナログ放送を受信可能なラジオ受信部を備え、楽曲識別情報を保存するために必要なデータを受信できない環境において、ユーザから楽曲識別情報取得の指示があった場合でも、楽曲識別情報が受信可能な環境になった時に自動的に内部メモリに保存することを可能としたものである。
さらに、オーディオ装置がポータブルオーディオなど外部メモリと接続されている場合には、オーディオ装置は、当該外部メモリに楽曲識別情報を転送し、楽曲識別情報を外部メモリに保存させることが可能となる。
これにより、外部メモリをPC(Personal Computer)などインターネット接続することができる機器に接続して、外部メモリの楽曲識別情報を利用して所望の楽曲をインターネット経由で取得(PCのハードディスクなどに保存)することができる。
【0011】
図1は、本発明の実施の形態におけるオーディオ装置1の内部構成を示すブロック図である。
【0012】
オーディオ装置1は、受信用アンテナANTが接続されたラジオ受信部11a、復調分離部11b、リムーバブルディスクドライブ12、外部インターフェース13、制御部14、オーディオ処理部15、スピーカ16、表示部17、操作部18、及び内部メモリ19を備えている。
【0013】
また、内部メモリ19は、一時記憶テーブル20、未保存楽曲識別テーブル21、及びタグ管理用テーブル22を含む様に保存している。
【0014】
オーディオ装置1は、外部インターフェース13を介して、半導体メモリカードやUSBメモリ装置などのポータブル記憶装置2や、ポータブルオーディオプレイヤ3などの外部機器を選択的に接続することができる。
【0015】
次に、オーディオ装置1に接続されるポータブル記憶装置2及びポータブルオーディオプレイヤ3について説明する。
【0016】
ポータブル記憶装置2は、半導体メモリカード、又はUSB(universal serial bus)メモリ装置などで構成され、外部インターフェース13を介して、オーディオ装置1と接続される。ポータブル記憶装置2は、オーディオ装置1で再生可能な楽曲のオーディオファイルを記憶している。また、ポータブル記憶装置2は、オーディオファイルに保存されたオーディオデータの楽曲識別情報を記憶している。
【0017】
ポータブルオーディオプレイヤ3は、ポータブルオーディオプレイヤ3に内蔵したHDD(hard disk drive)や、RAMなどの半導体メモリに楽曲のオーディオファイルを記録し、記録したオーディオファイルの再生処理を行う携帯可能な装置である。また、ポータブルオーディオプレイヤ3は、オーディオファイルに保存されたオーディオデータの楽曲識別情報を記憶している。
【0018】
また、ポータブルオーディオプレイヤ3は、単独使用時には、オーディオファイルの再生処理の際、当該オーディオファイルに保存されたオーディオデータが表す音声を、ポータブルオーディオプレイヤ3に備えられている音声出力端子に出力する。
【0019】
ポータブルオーディオプレイヤ3は、オーディオ装置1との接続時には、オーディオファイルの再生処理の際、外部インターフェース13を介して、当該オーディオファイルのオーディオデータをオーディオ装置1へ出力する。
【0020】
ポータブル記憶装置2及びポータブルオーディオプレイヤ3は、外部インターフェース13を介してオーディオ装置1に接続された際、後述するタグ管理用テーブル22に保存された楽曲識別情報をオーディオ装置1から取得して保存する。
【0021】
次に、オーディオ装置1の内部構成について説明する。
【0022】
ラジオ受信部11aは、受信用アンテナANTを介して、楽曲識別情報を含むデジタルラジオ放送を受信する。ここで、楽曲識別情報とは、デジタルラジオ放送で放送(再生)中の楽曲を特定したりあるいは楽曲の属性を表すものであり、タグ情報とも言う。
【0023】
本発明の実施の形態においては、各楽曲の楽曲識別情報には、楽曲のタイトル名(楽曲名)、アーティスト名、楽曲ID、再生日時、放送局名などを含む情報が用いられる。
特に、楽曲のタイトル名、楽曲ID、再生日時及び放送局名のセットは、楽曲を一意に特定できるので、楽曲を特定する情報となる。
【0024】
ラジオ受信部11aは、ユーザが操作部18を介して選局(選択)した受信チャンネルのアナログラジオ放送又はデジタルラジオ放送の放送信号を受信する。この受信された放送信号は、復調分離部11bに入力される。
【0025】
復調分離部11bは、ラジオ受信部11aにより出力された放送信号を入力する。復調分離部11bは、入力された放送信号を復調する。復調分離部11bは、デジタルラジオ放送信号を受信中の場合、復調により、入力された放送信号から、楽曲のオーディオデータと楽曲識別情報とに分離する。復調分離部11bは、オーディオデータ及び楽曲識別情報をそれぞれ制御部14に出力する。
【0026】
リムーバブルディスクドライブ12は、CD(compact disk)やDVD(digital versatile disk)を再生可能な装置である。リムーバブルディスクドライブ12に例えばCDが挿入された場合には、制御部14は、挿入されたCDに記録されたオーディオファイルを読み出し、オーディオ処理部15及びスピーカ16を介して、音声出力させる。
【0027】
制御部14は、オーディオ装置1に内蔵されるCPU(central processing unit)、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)などで構成され、ROMに記憶されたプログラムに従って、オーディオ装置1の各部の動作を制御する。
【0028】
例えば、制御部14は、ユーザの操作部18の操作によってオーディオソースとしてデジタルラジオ放送が設定されたときには、オーディオ装置1で放送(再生)可能な放送局のうち操作部18のユーザ操作に応じて、ラジオ受信部11aが受信可能な受信チャンネルを設定する。
【0029】
また、制御部14は、オーディオ処理部15に、復調分離部11bが出力したオーディオデータが表す音声をスピーカ16に出力させる。
【0030】
また、操作部18をユーザが操作することによって外部インターフェース13に接続されたポータブル記憶装置2や、リムーバブルディスクドライブ12に装着されたCDやDVDに記録されているオーディオファイルの再生が指示されたとする。この場合、制御部14は、再生が指示されたオーディオファイルのオーディオデータを読み出して、オーディオ処理部15に出力すると共に、オーディオ処理部15に、当該出力したオーディオデータが表す音声をスピーカ16から出力させる。
【0031】
更に、制御部14は、ユーザが操作部18を操作することによって外部インターフェース13に接続されたポータブルオーディオプレイヤ3の再生を指示された場合、再生が指示されたオーディオファイルを、ポータブルオーディオプレイヤ3から取得する。制御部14は、オーディオ処理部15に、ポータブルオーディオプレイヤ3から取得したオーディオファイルに保存されたオーディオデータが表す音声をスピーカ16に出力させる。
【0032】
オーディオ処理部15は、制御部14により出力されたオーディオファイルを入力する。オーディオ処理部15は、入力されたオーディオファイルに保存されたオーディオデータが表す音声(楽曲)のレベルを増幅してスピーカ16に出力する処理を行う。
【0033】
スピーカ16は、オーディオ処理部15により増幅されたオーディオデータを出力する。
【0034】
表示部17は、例えばオーディオ装置1のLCD(liquid crystal display)により構成され、制御部14の制御の下で、デジタルラジオ放送の受信が可能な放送局、又は、楽曲識別情報などを表示する。
【0035】
操作部18は、例えばオーディオ装置1の前面に設けられ、各種のボタン、方向キー、テンキー、若しくは表示部17の上に配置されたタッチパネル等のハードウェア、又は、表示部17に当該ボタン、方向キー、テンキー等の機能を有するソフトウェアキーボードが仮想的に表示されたソフトウェアで構成される。
【0036】
また、操作部18は、オーディオ装置1とは異なるリモートコントローラ端末からの操作内容を含む操作信号を受信可能な受信部で構成されても良い。
【0037】
内部メモリ19には、図1に示す様に、一時記憶テーブル20、未保存楽曲識別テーブル21及びタグ管理用テーブル22が保存されている。
【0038】
一時記憶テーブル20は、ラジオ受信部11aがデジタルラジオ放送を受信した際に、復調分離部11bにより分離された楽曲のオーディオデータと楽曲識別情報とのうち、楽曲の楽曲識別情報を保存する。
【0039】
未保存楽曲識別テーブル21は、ラジオ受信部11aがデジタルラジオ放送を受信した際に、復調分離部11bにより分離された楽曲のオーディオデータと楽曲識別情報とのうち、楽曲識別情報内にある楽曲を特定する情報を保存する。以下では、楽曲IDを楽曲を特定する情報の例として説明するが、他の楽曲を特定する情報を用いて同様の処理を行うことも可能である。
【0040】
ここで、図2は、本発明の実施の形態におけるオーディオ装置1の内部メモリ19に保存される一時記憶テーブル20の一例である。図2に示す様に、楽曲識別情報は、詳細に示すと、アーティスト、タイトル、楽曲ID、放送局、放送日時などを含む情報である。
【0041】
上述した様に、一時記憶テーブル20は、ラジオ受信部11aがデジタルラジオ放送を受信した際に、復調分離部11bにより分離された楽曲のオーディオデータと楽曲識別情報とのうち、楽曲の楽曲識別情報を保存するテーブルである。復調分離部11bが楽曲の楽曲識別情報を制御部14に出力すると、制御部14は、この楽曲識別情報を受け取る度に、当該楽曲識別情報を一時記憶テーブル20の番号1に上書き保存し、元々番号1にあった楽曲識別情報を番号2に上書き保存する。これにより、一時記憶テーブル20の番号1には常に受信した最新の楽曲識別情報が保存され、番号2には一つ前に受信したものが保存される。
【0042】
次に、図3は、本発明の実施の形態におけるオーディオ装置1の内部メモリ19に保存される未保存楽曲識別テーブル21の一例である。図3に示す様に、未保存楽曲識別テーブル21は、楽曲の楽曲識別情報のうち、楽曲を特定する情報である楽曲IDを保存するテーブルである。操作部18をユーザが操作することによって楽曲識別情報の取得操作の指示があった場合に、楽曲識別情報を作成するために必要なデータを充分に受信できていなかった時に、少なくても再生中(放送中)の楽曲の楽曲IDを受信していればそれを保存する。
【0043】
次に、図4は、本発明の実施の形態におけるオーディオ装置1の内部メモリ19に保存されるタグ管理用テーブル22の一例である。図4に示す様に、タグ管理用テーブル22は、アーティスト、タイトル、楽曲ID、放送局、放送日時などを含む楽曲識別情報を保存するテーブルである。操作部18をユーザが操作することによって楽曲識別情報の取得指示がなされた場合、又は制御部14により受信中又は一時記憶テーブル20に保存されている楽曲識別情報を保存すると判断した場合に、これをタグ管理用テーブル22に保存する。
【0044】
ここで、ポータブル記憶装置2やポータブルオーディオプレイヤ3などの外部メモリがオーディオ装置1に接続された場合は、制御部14は、タグ管理用テーブル22に保存された楽曲識別情報を外部メモリに転送する。更に、このとき、制御部14は、転送された楽曲識別情報をタグ管理用テーブル22から削除する。
なお、内部メモリ19に、一時記憶テーブル20、未保存楽曲識別テーブル21、タグ管理用テーブル22を保存する場合、それぞれのテーブルを別のファイルとしてそれぞれ保存することはもちろん、一つのテーブルに保存しておき、フラグやマーカーを立ててこれらのテーブルに相当する情報を取り出せるようにすることも含まれる。そして、このように、フラグ等を立てて必要な情報を取り出せるようにする場合も、「テーブル」に含まれる。
また、内部メモリ19は、物理的に3つのメモリを設けてそれぞれのテーブルを格納してもよいし、1つの物理的なメモリを設け、領域を分けてそれぞれのテーブルを格納してもよい。
【0045】
以上のように構成されたオーディオ装置1について、以下にその処理動作を説明する。先ず、本発明に係るオーディオ装置1におけるデジタルラジオ放送中の新規楽曲受信時の振る舞いについて説明する。
【0046】
図5は、本発明の実施の形態におけるオーディオ装置1のデジタルラジオ放送中の新規楽曲受信時の振る舞いのフローチャートである。なお、オーディオ装置1は、ラジオ受信部11aがデジタルラジオを放送中に新規楽曲を受信する度に、図5のフローチャートの各処理を行う。
【0047】
復調分離部11bが新規の楽曲を受信した場合、図5において、制御部14は、まず楽曲識別情報を受信したか確認を行い(ステップS501)、受信していなかった場合は(ステップS501におけるNO)処理を終了する。
【0048】
受信した場合(ステップS501におけるYES)、後に記述する一時記憶テーブル20の作成処理を実施する(ステップS502)。その後、後に記述するタグ作成モードが1か確認を行う(ステップS503)。タグ作成モードが1であった場合(ステップS503におけるYES)、一時記憶テーブル20に保存された2つの楽曲識別情報(最新とその一つ前)を比較する(ステップS504)。2つが同一であった場合(ステップS504におけるYES)、後に記述するタグ管理用テーブル23の作成処理を実施し(ステップS505)この処理を終了する。
【0049】
また、タグ作成モードが1でなかった場合(ステップS503におけるNO)又は一時記憶テーブル20に保存された2つの楽曲識別情報が同一でなかった場合(ステップS504におけるNO)、受信した楽曲識別情報の楽曲IDが未保存楽曲識別テーブル21に存在するか確認を行い(ステップS506)、存在していた場合は(ステップS506におけるYES)タグ作成モードを3にしてステップS505へ移り、存在していなかった場合は(ステップS506におけるNO)処理を終了する。
【0050】
これにより、オーディオ装置1は、図5に示す処理を終了する。
【0051】
ここで、前記タグ作成モードとは、タグ管理用テーブル22を作成する際に用いるデータであり、アナログラジオ放送受信中に楽曲識別情報取得の指示があった場合は1、デジタルラジオ放送受信中に楽曲識別情報取得の指示があり、楽曲識別情報を受信していた場合は2、受信した楽曲識別情報の楽曲IDが未保存楽曲識別テーブル21内に存在する場合は3に設定することでタグ管理用テーブル22の作成が可能となる。
【0052】
次に、本発明に係るオーディオ装置1における楽曲識別情報取得の指示があった場合の振る舞いについて説明する。
【0053】
図6は、本発明の実施の形態におけるオーディオ装置1の楽曲識別情報取得の指示があった場合の振る舞いのフローチャートである。なお、この処理はデジタルラジオ放送中又はアナログラジオ放送中に係わらず、操作部18より楽曲識別情報の取得指示があった場合に実施する。
【0054】
図6において、制御部14は、まずデジタルラジオ放送を受信しているか確認し(ステップS601)、受信している場合は(ステップS601におけるYES)、楽曲識別情報を受信可能か判別する(ステップS602)。受信可能な場合は(ステップS602におけるYES)、ポータブルオーディオプレイヤーなどの外部メモリが接続されているか確認し(ステップS603)、接続されていた場合は(ステップS603におけるYES)受信した楽曲識別情報を外部メモリへ転送し(ステップS604)処理を終了する。
【0055】
デジタルラジオ放送を受信していなかった場合は(ステップS601におけるNO)、前記タグ作成モードを1に設定し(ステップS605)処理を終了する。
【0056】
楽曲識別情報が受信不可能であった場合は(ステップS602におけるNO)、後に記述する未保存楽曲識別テーブル21の作成処理へ移動し(ステップS606)処理を終了する。
【0057】
外部メモリが接続されていなかった場合は(ステップS603におけるNO)、前記タグ作成モードを2に設定し(ステップS607)、後に記述するタグ管理用テーブル22の作成処理へ移動して(ステップS608)処理を終了する。
【0058】
これにより、オーディオ装置1は、図6に示す処理を終了する。
【0059】
次に、本発明に係るオーディオ装置1における一時記憶テーブル20の作成処理について説明する。
【0060】
図7は、本発明の実施の形態におけるオーディオ装置1の一時記憶テーブル20の作成処理のフローチャートである。図5に示した通り、本処理はデジタルラジオ放送中に新規楽曲を受信し、且つ楽曲識別情報を受信した場合にのみ実施する。
【0061】
図7において、制御部14は、まず一時記憶テーブル20に楽曲識別情報が保存されているか確認を行い(ステップS701)、保存されていた場合(ステップS701におけるYES)、一時記憶テーブル20の番号1に保存されている楽曲識別情報を番号2に移動させ(ステップS702)、その後受信した楽曲識別情報を一時記憶テーブル20の番号1に保存して(ステップS703)処理を終了する。
【0062】
一時記憶テーブル20に楽曲識別情報が保存されていなかった場合は(ステップS701におけるNO)、ステップS702の処理は行わずにステップS703へ移る。
【0063】
これにより、オーディオ装置1は、図7に示す処理を終了する。
【0064】
この処理を行うことにより、一時記憶テーブル20の番号1には常に受信した最新の楽曲識別情報が保存され、番号2には一つ前に受信したものが保存される。
【0065】
また、図5及び図6に示したように、アナログラジオ放送中に楽曲識別情報取得の指示があった場合はタグ作成モードを1に設定し、デジタルラジオ放送において楽曲識別情報を受信した場合にはこの一時記憶テーブルの番号1と2に保存された楽曲識別情報を比較することで、2つが同じであった場合にはアナログラジオ放送中においても同一の曲が再生されていたと判断してタグ管理用テーブル22に保存することが可能となる。
【0066】
次に、本発明に係るオーディオ装置1における未保存楽曲識別テーブル21の作成処理について説明する。
【0067】
図8は、本発明の実施の形態におけるオーディオ装置1の未保存楽曲識別テーブル21の作成処理のフローチャートである。図6に示した通り、本処理はデジタルラジオ放送中に楽曲識別情報取得の指示があり、且つその楽曲識別情報が受信できなかった場合にのみ実施する。
【0068】
図8において、制御部14は、デジタルラジオ放送において復調分離部11bにて楽曲IDを受信したか判別を行い(ステップS801)、受信していた場合は(ステップS801におけるYES)、未保存楽曲識別テーブル21内に同一の楽曲IDが存在するかを確認する(ステップS802)。存在していた場合は(ステップS802におけるYES)、表示部17に楽曲識別情報取得を予約済みである旨を表示して(ステップS803)処理を終了する。
【0069】
未保存楽曲識別テーブル21内に同一の楽曲IDが存在していなかった場合には(ステップS802におけるNO)受信した楽曲IDを未保存楽曲識別テーブル21に追加して(ステップS804)、表示部17に楽曲識別情報取得の予約を行った旨を表示し(ステップS805)処理を終了する。
【0070】
また、楽曲IDを受信していなかった場合は(ステップS801におけるNO)、表示部17に楽曲識別情報を取得できない旨を表示して(ステップS806)処理を終了する。
【0071】
この処理を行うことにより、オーディオ装置1はデジタルラジオ放送中に楽曲識別情報が受信できないような環境においても楽曲IDを保存しておくことで、図5に示したように、新規楽曲識別情報を受信した際に同一の楽曲IDが未保存楽曲識別テーブル21内に存在していれば、自動的にその楽曲識別情報を保存することが可能となる。
【0072】
次に、本発明に係るオーディオ装置1におけるタグ管理用テーブル22の作成処理について説明する。
【0073】
図9は、本発明の実施の形態におけるオーディオ装置1のタグ管理用テーブル22の作成処理のフローチャートである。この処理は、図5に示した通り、デジタルラジオ放送中に楽曲識別情報を受信し、タグ作成モードが1且つ一時記憶テーブル20の番号1に保存された楽曲識別情報が番号2のものと同一だった場合と、受信した楽曲IDが未保存楽曲識別テーブル21内に存在していた場合と、図6に示した通り、デジタルラジオ放送中に楽曲識別情報を受信し、その取得指示があった場合の3通りのイベントが発生した時にのみ実施する。
【0074】
図9において、制御部14は、タグ作成モードの種別によって実施する処理を分ける。タグ作成モードが1の場合(ステップS901におけるYES)、一時記憶テーブル21の番号1に保存された楽曲識別情報をタグ管理用テーブル22に追加保存し(ステップS902)、未保存楽曲識別テーブル21内に同一の楽曲IDが存在すればそれを消去し(ステップS903)、タグ作成モードを0に設定して(ステップS904)処理を終了する。
【0075】
タグ作成モードが2又は3の場合(ステップS901におけるNO、及びステップS905におけるYES)、受信した楽曲識別情報をタグ管理用テーブル22に追加保存し(ステップS906)、前記ステップS903へ移る。
【0076】
タグ作成モードが2又は3でなかった場合は(ステップS905におけるNO)、前記ステップS904へ移る。
【0077】
この処理を行うことにより、デジタルラジオ放送中に楽曲識別情報を受信し、タグ作成モードが1且つ一時記憶テーブル20の番号1に保存された楽曲識別情報が番号2のものと同一だった場合と、受信した楽曲IDが未保存楽曲識別テーブル21内に存在していた場合と、デジタルラジオ放送中に楽曲識別情報を受信し、その取得指示があった場合の3通りのイベントが発生した時にタグ管理用テーブルを更新させることが可能となる。
【0078】
次に、本発明に係るオーディオ装置1における外部メモリが接続された場合の振る舞いについて説明する。
【0079】
図10は、本発明の実施の形態におけるオーディオ装置1にポータブル記憶装置2やポータブルオーディオプレイヤー3等の外部メモリが接続された場合の振る舞いのフローチャートである。
【0080】
図10において、制御部14は、まずタグ管理用テーブル22に楽曲識別情報が保存されているか確認を行い(ステップS1001)、保存されていた場合は(ステップS1001におけるYES)、そのデータを外部メモリに転送させ(ステップS1002)、タグ管理用テーブル22内の楽曲識別情報を消去し(ステップS1003)処理を終了する。
【0081】
タグ管理用テーブル22に楽曲識別情報が保存されていなかった場合は(ステップS1001におけるNO)、何も行わずに処理を終了する。
【0082】
なお、本実施の形態における外部メモリとして、インターネットに接続することができる、所謂スマートフォンなどの携帯電話端末を用いて、スマートフォンがインターネット経由にて楽曲をダウンロードするように構成されてもよく、さらに、この場合ダウンロードした楽曲をスマートフォン内のメモリ又はオーディオ装置内のHDDなどのメモリに保存させるようにしてもよい。
また、本オーディオ装置の制御部13にバスで直結して通信部を設け、制御部13がタグ管理用テーブル22を参照して通信部を介して楽曲をダウンロードし、内部メモリ19や書き込み可能なリムーバブルディスクドライブ12、あるいは外部インターフェース13を介して外部メモリにダウンロードした楽曲を保存するようにしてもよい。
【0083】
以上のように本発明の実施の形態のオーディオ装置1によれば、ユーザは楽曲識別情報を保存するために必要なデータを充分に受信できない環境において、楽曲識別情報保存の指示を行った場合でも、楽曲識別情報が受信可能な環境になった時に自動的に内部メモリに保存させることができるようになる。
【0084】
さらに、本発明のオーディオ装置の内部メモリは、さらに、操作部より楽曲識別情報取得の指示があった場合に、一時記憶テーブルまたは未保存楽曲識別テーブルに記憶した楽曲識別情報を保存するタグ管理用テーブルを備える。
【0085】
また、本発明のオーディオ装置の制御部は、操作部からアナログラジオ放送中に楽曲識別情報を取得する操作が発生した場合に、その操作が行われる前にデジタルラジオ放送にて受信した最新の楽曲識別情報と、その操作の後にデジタルラジオ放送に切り替って受信した最新の楽曲識別情報を前記一時記憶テーブルに保存して比較を行い、2つが同一であれば、デジタルラジオ放送に切り替った後に受信した楽曲の楽曲識別情報をタグ管理用テーブルに保存する。
あるいは、また、本発明のオーディオ装置は、放送中のオーディオ信号が表す楽曲を識別する楽曲識別情報を含むラジオ放送を受信するラジオ受信部と、放送中の楽曲の楽曲識別情報の取得の指示を行う操作部と、操作部の指示によって楽曲識別情報の保存を制御する制御部と、楽曲識別情報を保存する内部メモリとを有し、内部メモリは、受信した最新及び一つ前の楽曲識別情報を保存する一時記憶テーブルと、操作部より楽曲識別情報取得の指示があった場合に、一時記憶テーブルに記憶した楽曲識別情報を保存するタグ管理用テーブルを有する含む内部メモリを備え、制御部は、操作部からアナログラジオ放送中に楽曲識別情報を取得する操作が発生した場合に、その操作が行われる前にデジタルラジオ放送にて受信した最新の楽曲識別情報と、その操作の後にデジタルラジオ放送に切り替って受信した最新の楽曲識別情報を一時記憶テーブルに保存して比較を行い、2つが同一であれば、デジタルラジオ放送に切り替った後に受信した楽曲の楽曲識別情報をタグ管理用テーブルに保存する。
これにより、ユーザはデジタルラジオ放送と同一の内容をサイマル放送しているアナログラジオ放送中に楽曲識別情報を取得する操作を行った場合においても、楽曲識別情報が受信可能な状態になった時に自動的に内部メモリに保存させることが可能となる。
【0086】
また、本発明のオーディオ装置の制御部は、操作部からデジタルラジオ放送中に楽曲識別情報を取得する操作が発生した場合に、楽曲識別情報のすべてが受信できない状況で、少なくとも楽曲を特定する情報を受信していた場合、楽曲を特定する情報を未保存楽曲識別テーブルに保存するとともに、後に同一の楽曲を特定する情報を含む楽曲識別情報を受信した際にタグ管理用テーブルに保存する。
あるいは、本発明のオーディオ装置が、放送中のオーディオ信号が表す楽曲を識別する楽曲識別情報を含むラジオ放送を受信するラジオ受信部と、放送中の楽曲の楽曲識別情報の取得の指示を行う操作部と、操作部の指示によって楽曲識別情報の保存を制御する制御部と、楽曲識別情報を保存する内部メモリとを有し、内部メモリは、操作部より楽曲識別情報を取得する指示があった際に、楽曲識別情報のすべてが受信できない状況で、少なくとも楽曲を特定する情報を受信した場合、楽曲を特定する情報を保存する未保存楽曲識別テーブルと、操作部より楽曲識別情報取得の指示があった場合に、未保存楽曲識別テーブルに記憶した楽曲識別情報を保存するタグ管理用テーブルを有する含む内部メモリを備え、制御部は、操作部からデジタルラジオ放送中に楽曲識別情報を取得する操作が発生した場合に、楽曲識別情報のすべてが受信できない状況で、少なくとも楽曲を特定する情報を受信していた場合、楽曲を特定する情報を未保存楽曲識別テーブルに保存するとともに、後に同一の楽曲を特定する情報を含む楽曲識別情報を受信した際にタグ管理用テーブルに保存する。
これにより、楽曲識別情報のすべてが受信できない状況であっても、楽曲を特定する情報、例えば楽曲IDを保存し情報取得を予約しておくことで、後に同一の楽曲が再生された時に自動的に楽曲識別情報を保存することが可能となりユーザの楽曲識別情報取得の効率を高めることができる
【0087】
さらに、本発明のオーディオ装置は、外部機器に接続可能な外部インターフェースを備え、制御部は、タグ管理用テーブルに保存された楽曲識別情報を、外部インターフェースを介して、外部機器に保存させる。
これにより、オーディオ装置に保存されていて、外部メモリに保存されていない楽曲識別情報を外部メモリに転送することができ、ユーザの当該楽曲識別情報の活用範囲を拡大させることができる。
【0088】
以上、添付図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明のデジタルラジオ受信機を備えたオーディオ装置は、家庭用オーディオ装置の他に車載用オーディオ装置やポータブルタイプのオーディオ装置としても有用である。
【符号の説明】
【0090】
1 オーディオ装置
2 ポータブル記憶装置
3 ポータブルオーディオプレイヤ
11a ラジオ受信部
11b 復調分離部
12 リムーバブルディスクドライブ
13 外部インターフェース
14 制御部
15 オーディオ処理部
16 スピーカ
17 表示部
18 操作部
19 内部メモリ
20 一時記憶テーブル
21 未保存楽曲識別テーブル
22 タグ管理用テーブル
ANT 受信用アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送中のオーディオ信号が表す楽曲を識別する楽曲識別情報を含むラジオ放送を受信するラジオ受信部と、
前記放送中の前記楽曲の楽曲識別情報の取得の指示を行う操作部と、
前記操作部の指示によって前記楽曲識別情報の保存を制御する制御部と、
前記楽曲識別情報を保存する内部メモリとを有し、
前記内部メモリは、
受信した最新及び一つ前の前記楽曲識別情報を保存する一時記憶テーブルと、
前記操作部より前記楽曲識別情報を取得する指示があった際に、前記楽曲識別情報のすべてが受信できない状況で、少なくとも楽曲を特定する情報を受信した場合、前記楽曲を特定する情報を保存する未保存楽曲識別テーブルと、を備えることを特徴とするオーディオ装置。
【請求項2】
前記内部メモリは、さらに、
前記操作部より前記楽曲識別情報取得の指示があった場合に、前記一時記憶テーブルまたは前記未保存楽曲識別テーブルに記憶した前記楽曲識別情報を保存するタグ管理用テーブルを備える内部メモリを備えることを特徴とする請求項1記載のオーディオ装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記操作部からアナログラジオ放送中に前記楽曲識別情報を取得する操作が発生した場合に、その操作が行われる前にデジタルラジオ放送にて受信した最新の楽曲識別情報と、その操作の後にデジタルラジオ放送に切り替って受信した最新の楽曲識別情報を前記一時記憶テーブルに保存して比較を行い、2つが同一であれば、デジタルラジオ放送に切り替った後に受信した楽曲の前記楽曲識別情報を前記タグ管理用テーブルに保存することを特徴とする請求項2記載のオーディオ装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記操作部からデジタルラジオ放送中に前記楽曲識別情報を取得する操作が発生した場合に、前記楽曲識別情報のすべてが受信できない状況で、少なくとも楽曲を特定する情報を受信していた場合、前記楽曲を特定する情報を前記未保存楽曲識別テーブルに保存するとともに、後に同一の前記楽曲を特定する情報を含む前記楽曲識別情報を受信した際に前記タグ管理用テーブルに保存することを特徴とする請求項2記載のオーディオ装置。
【請求項5】
外部機器に接続可能な外部インターフェース、を備え、
前記制御部は、前記タグ管理用テーブルに保存された前記楽曲識別情報を、前記外部インターフェースを介して、前記外部機器に保存させることを特徴とする請求項1から4いずれかに記載のオーディオ装置。
【請求項6】
放送中のオーディオ信号が表す楽曲を識別する楽曲識別情報を含むラジオ放送を受信するラジオ受信部と、
前記放送中の前記楽曲の楽曲識別情報の取得の指示を行う操作部と、
前記操作部の指示によって前記楽曲識別情報の保存を制御する制御部と、
前記楽曲識別情報を保存する内部メモリとを有し、
前記内部メモリは、
受信した最新及び一つ前の前記楽曲識別情報を保存する一時記憶テーブルと、
前記操作部より前記楽曲識別情報取得の指示があった場合に、前記一時記憶テーブルに記憶した前記楽曲識別情報を保存するタグ管理用テーブルを有する含む内部メモリを備え、
前記制御部は、前記操作部からアナログラジオ放送中に前記楽曲識別情報を取得する操作が発生した場合に、その操作が行われる前にデジタルラジオ放送にて受信した最新の楽曲識別情報と、その操作の後にデジタルラジオ放送に切り替って受信した最新の楽曲識別情報を前記一時記憶テーブルに保存して比較を行い、2つが同一であれば、デジタルラジオ放送に切り替った後に受信した楽曲の前記楽曲識別情報を前記タグ管理用テーブルに保存することを特徴とするオーディオ装置。
【請求項7】
放送中のオーディオ信号が表す楽曲を識別する楽曲識別情報を含むラジオ放送を受信するラジオ受信部と、
前記放送中の前記楽曲の楽曲識別情報の取得の指示を行う操作部と、
前記操作部の指示によって前記楽曲識別情報の保存を制御する制御部と、
前記楽曲識別情報を保存する内部メモリとを有し、
前記内部メモリは、
前記操作部より前記楽曲識別情報を取得する指示があった際に、前記楽曲識別情報のすべてが受信できない状況で、少なくとも楽曲を特定する情報を受信した場合、前記楽曲を特定する情報を保存する未保存楽曲識別テーブルと
前記操作部より前記楽曲識別情報取得の指示があった場合に、前記未保存楽曲識別テーブルに記憶した前記楽曲識別情報を保存するタグ管理用テーブルを有する含む内部メモリを備え、
前記制御部は、前記操作部からデジタルラジオ放送中に前記楽曲識別情報を取得する操作が発生した場合に、前記楽曲識別情報のすべてが受信できない状況で、少なくとも楽曲を特定する情報を受信していた場合、前記楽曲を特定する情報を前記未保存楽曲識別テーブルに保存するとともに、後に同一の前記楽曲を特定する情報を含む前記楽曲識別情報を受信した際に前記タグ管理用テーブルに保存することを特徴とするオーディオ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−211947(P2012−211947A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−76398(P2011−76398)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】