説明

オーラルケア用カプセル

本発明は、ソフトゼラチンカプセル又はマイクロカプセルにおけるそしてそれらに関する改善に関する。より特別には、改善された生物学的又は治療的活性を提供するオーラルケア用カプセル又はマイクロカプセルに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトゼラチンカプセル又はマイクロカプセルにおける及びこれらに関する改善に関する。より特別には、改善された生物学的又は治療的活性を提供するオーラルケア用カプセル又はマイクロカプセルに関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトゼラチンカプセルに内包された単位用量形態の医薬組成物は周知であり、一般的には、好適な液体又はペーストビヒクル中に溶解又は懸濁され、典型的には可塑剤とともにゼラチンを含むソフトゼラチンシェルの中に内包された1以上の活性作用物質を含む充填材料から成る。ソフトゼラチンカプセルの製造には、充填材料が注入可能な液体又はペーストであることが必要である。担体である液体は、単一又は複数の成分系であって、ソフトゼラチンカプセルと適合性でなくてはならない。
【0003】
ソフトゼラチンカプセルにおいて使用される液体は、親水性及び親油性の2つのカテゴリーに分類される。この適用における担体である液体としての使用に好適な親水性の液体がいくつかある。最も万能なのは、ポリアルコール及び(特に分子量範囲が200〜800の)ポリエチレングリコールのような短鎖グリコールである。これらの物質は、胃の環境中での良好な分散、医薬活性成分の優れた溶解能及びソフトゼラチンカプセル型式における良好な適合性を提供する。しかしながら、これらの物質を使用する不利益がある。1の主要な不利益は、不安定性であり;これらの化合物は大気中の酸素の存在下で反応してアルデヒドを形成する。残留アルデヒド成分はゼラチンシェルと反応してタンパク質ポリマー内及びタンパク質ポリマー間の架橋を生じさせる。最終結果として、低溶解性で脆性となる架橋ゼラチンシェルが生じる。これらの不利益は親油性の液体を使用することによって克服されることができる。
【0004】
親油性の充填成分に関しては、多くの容認される例がある。通常それらは油であり、水溶性ではない。典型的な例は、(石油又は石油由来の)鉱油、(主に種子及びナッツ由来の)植物油、(通常は脂肪として存在し;液体タイプは魚油を含む)動物油、(主に植物油並びになんらかの特別な魚油である)食用油及び(好ましくは短鎖トリグリセリドである)トリグリセリドを含む。しかしながら、これらの成分は活性作用物質も油又は油に溶解性の成分である場合に、問題を引き起こし得る。主な例は、抗菌活性を有する活性作用物質としてエッセンシャルオイルを使用することを含む。理論によって制限されることなく、親油性の充填材料、特別には、キャリアオイル又は(約250超の分子量範囲の)高分子量オイルは、多くの場合において上記エッセンシャルオイル活性作用物質の治療的又は生物学的活性が実質的に減少又は阻害されるまで、油状の作用物質を結合又は分配する傾向にあると考えられている。
【0005】
したがって、エッセンシャルオイル作用物質の治療的又は生物学的活性を阻害又は減少させるかもしれない性質を有さない充填成分が必要とされている。
【0006】
本発明者らは、実質的にキャリアオイル量の少ないカプセル又はマイクロカプセル中に治療的又は生物学的に活性のある(例えば、抗菌活性のある)エッセンシャルオイルを取り込むことによって、治療的又は生物学的に活性のあるエッセンシャルオイルが依然としてその治療的又は生物学的活性を実質的に自由に表すことを発見した。
【0007】
したがって、本発明の1の側面は、改善された経口用量形態を提供することである。
【0008】
本発明の他の側面は、口腔内で使用するための改善された経口用量形態を提供することである。
【0009】
本発明の他の側面は、治療的又は生物学的活性を有するエッセンシャルオイルの利用可能性を改善する経口用量形態を提供することである。
【0010】
本発明の他の側面は、少なくとも1の追加のエッセンシャルオイルを取り込ませることによって、キャリアオイル中での治療的又は生物学的活性を有するエッセンシャルオイルの結合又は分配を低下させることである。
【0011】
本発明の他の側面は、改善されたブレスコントロール及び抗菌活性を提供するカプセル又はマイクロカプセルを提供することである。
【0012】
本発明の他の側面は、ブレスコントロールを提供し且つ口内細菌を減少させる改善された方法を提供することである。
【0013】
本発明のこれらのそして他の側面は、以下の詳細な説明からより明らかとなるであろう。
【発明の開示】
【0014】
発明の要約
その1の側面において、本発明は経口カプセル又はマイクロカプセルであって、以下の:
a.シェル;並びに
b.コアであって、以下の:
i)治療的又は生物学的活性を有する、少なくとも1のエッセンシャルオイル;及び
ii)上記カプセル又はマイクロカプセルの総重量の約20%未満のキャリアオイル、を含む前記コアを含む、前記経口カプセル又はマイクロカプセルに関する。
【0015】
他の実施態様において、本発明は経口カプセル又はマイクロカプセルであって、以下の:
a.シェル;並びに
b.コアであって、以下の:
i)抗菌的有効量の、抗菌活性を有する少なくとも1のエッセンシャルオイル;
ii)上記カプセル又はマイクロカプセルの総重量の約20%未満のキャリアオイ
ル;及び
iii)上記カプセル又はマイクロカプセルの総重量の約10%超の、少なくとも1
の追加のエッセンシャルオイル、
を含む、前記コアを含む、前記経口カプセル又はマイクロカプセルに関する。
【0016】
このような組成物を全身的又はオーラルケア用作用物質の担体として使用する方法もまた、開示される。
【0017】
別に特記されない限り、本明細書中で使用されるすべてのパーセンテージ及び比率は、カプセル又はマイクロカプセルの総重量に対するものである。
【0018】
本発明の組成物は、必須の並びに任意の本明細書に記載の成分を含み、本質的にこれらから成り、又はこれらから成ることができる。本明細書中で使用される「から本質的に成る」とは、該組成物又は成分が追加の成分を含むことができるが、それは該追加の成分が権利請求された組成物又は方法の基本的及び新規な特徴を実質的に変更しない場合に限られることを意味する。
【0019】
本明細書中の「急速な(又は高速の)溶解」という用語は、マイクロカプセルが、口腔内に該マイクロカプセルを置いた後約60秒未満、好ましくは約30秒未満、より好ましくは約15秒未満で溶解することを意味する。
【0020】
発明の詳細な説明
本発明のカプセルの必須の並びに任意の成分が以下のパラグラフにおいて記載される。
【0021】
カプセルシェル材料
本発明のカプセル又はマイクロカプセルのシェルは、慣用のカプセル製造技術を用いて製造される。本発明のマイクロカプセルのシェルの材料は、口腔内での摂取並びに保持に好適ないかなる材料であることもできる。好適な材料は、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ワックス、ゴム、ショ糖エステル、プルラン及び咳ドロップなどの糖を含むキャンディタイプの材料及びミントを含む。ゼラチン及びゼラチンに基づくカプセルの一般的な記載は、Remington's Pharmaceutical Sciences. 16th ed., Mack Publishing Company, Pa. (1980), 1245頁及び1576〜1582頁を参照のこと。さらなる材料及びカプセル製造技術は、それぞれが参考文献として本明細書中にそっくりそのまま援用されている、米国特許第2,800,458号;同第3,159,585号;同第3,533,958号;同第3,697,437号;同第3,888,689号;同第3,996,156号;同第3,965,033号;同第4,010,038号;及び同第4,016,098号中に見出されることができる。
【0022】
マイクロカプセルのシェル又は壁の成分は、重量で、カプセル又はマイクロカプセルの約1%〜約25%、好ましくは約5%〜約16%、最も好ましくは約5%〜約10%を構成する。シェル材料は、球形、楕円形、円盤形、膨らんだ四角形及び円筒形のような広く多様な形状のいずれかを形成するために使用される。シェルの厚さは、好ましくは約30μm〜約2mm、より好ましくは約70μm〜約110μmである。マイクロカプセルが球形である場合、粒子直径は、一般的に約2mm〜約9mmの範囲、好ましくは約3mm〜約7mmの範囲内である。本発明のシェル成分についてのさらなる開示は、そのいずれもが参考文献として本明細書中に援用されている米国特許第5,332,584号及び同第5,126,061号中に見出されることができる。
【0023】
コア材料
本発明の組成物は、重量で、カプセル又はマイクロカプセルの約75%〜約99%、好ましくは約84%〜約95%、そしてより好ましくは約90%〜約95%のコア材料をさらに含む。そのようなコア材料は以下のものを含む:
【0024】
生物学的又は治療的活性を有するエッセンシャルオイル
本発明における使用に特別に好ましいのは、口腔内において生物学的又は治療的活性、特別には抗菌活性を提供することのできるエッセンシャルオイルである。そのような抗菌効果のあるオイルは、セダーウッドオイル(チャイナ)(Cedarwood oil(China))BP、カンファーオイル(ホワイト)(Camphor oil(White))、カンファーパウダーシンセティックテクニカル(Camphor powder synthetic technical)、カルダモンオイル(Cardamom oil)、シナモンバークオイル(Cinnamon bark oil)、シナモンリーフオイル(Cinnamon leaf oil)、シトロネラオイル(Citronella oil)、クローブバッドオイル(Clove bud oil)、クローブリーフ(Clove leaf)、ジンジャーオイル(Ginger oil)、ジンジャーオレオレジン(インディア)(Ginger oleoresin(India))、I-カルボン(I-Carvone)、シトラル(Citral)、ゲラニオール(Geraniol)、ゲラニルアセテート(Geranyl Acetate)、ゲラニルニトリル(Geranyl Nitrile)、グレープフルーツオイル、ヒドロキシシトロネラール(Hydroxycitronellal)、メントール、ユーカリプトール、チモール、サリチル酸メチル、ティーツリーオイル(Tee tree oil)、テルピネオール(Terpineol)、リナロール(Linalool)、ネロール(Nerol)及びこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。好ましい生物学的又は治療的活性を有するエッセンシャルオイルは、メントール、ユーカリプトール、チモール、サリチル酸メチル及びこれらの混合物を含む。
【0025】
本発明のカプセル又はマイクロカプセルにおいては、エッセンシャルオイルは、口腔内において生物学的又は治療的活性を提供する有効量で使用される。一般的には、カプセル又はマイクロカプセル中に存在するエッセンシャルオイルの総量は、約1%〜約50%w/w、場合により約5.0%〜約45%、又は場合により約10%〜約30%であることができる。
【0026】
チモールは、好ましくは本発明のマイクロカプセル中で約0.001%〜約15%w/w、そして最も好ましくは約0.01%〜約8%w/wの量で採用される。ユーカリプトールは、好ましくは約0.001%〜約15%w/w、そして最も好ましくは約0.01%〜約10%w/wで採用される。メントールは、好ましくは約0.1%〜約25%、最も好ましくは約1%〜約15%w/wで採用される。サリチル酸メチルは、好ましくは約0.001%〜約15%w/wで、そして最も好ましくは約0.01%〜約10%w/wの量で採用される。
【0027】
キャリアオイル
本発明における使用に特別に好ましい成分はキャリアオイルである。本明細書中で使用される、「キャリアオイル」は、植物のエッセンシャルオイルに相対するものとして植物油の特徴を有する不揮発性の脂肪油である。本明細書で使用されるように、キャリアオイルは、トリグリセリドも含む。
【0028】
好適なキャリアオイル及びトリグリセリドの例は、参考文献としてそっくりそのまま本明細書中に援用されている米国特許第4,935,243号中に見出されることができる。好ましいキャリアオイルは、トウモロコシ、オリーブ、ナタネ、ゴマ、ピーナツ、ヒマワリ、サフラワー、野菜又はミネラルオイルを含むがこれらに限定されない。好ましいトリグリセリドは、(Neobee M5[Stepan Chemical-Northfield, Illinois]及びCaptex 300[Karlshams Lipid Specialties−Columbus Ohio];Myverol製品シリーズ(Eastman Chemicals Co.)のような脂肪酸の蒸留サクシニル化モノグリセリドなどの)カプリン酸/カプリル酸トリグリセリド;ステアリン酸エステル(Lipo)及びPEG400のようなポリエチレングリコールを含むが、これらに限定されない。これらの材料は、それぞれが参考文献として本明細書中にそっくりそのまま援用されている、米国特許第6,117,835号、同第6,096,338号、同第6,083,430号;及び同第6,045,835号中にさらに詳細に記載されている。好ましくは、キャリアオイルは、カプセル又はマイクロカプセル総重量の約20%未満、より好ましくは約15%未満、最も好ましくは約10%未満の濃度で存在する。(トリグリセリドを含む)上記のキャリアオイルの混合物も使用されることができる。
【0029】
任意の成分
追加のエッセンシャルオイル
本発明のカプセル又はマイクロカプセルのコア中で任意にそして好ましく使用されるのは、生物学的又は治療的活性を有するエッセンシャルオイル以外の追加のエッセンシャルオイルである。一般的に、エッセンシャルオイルは、花、茎及び葉並びにしばしば植物全体から得られる複合的な揮発性の液体として記載される。本明細書において使用される「エッセンシャルオイル」という用語は、類似の又は実質的に類似の性質を有する人工の又は合成のオイルも含む。本発明のエッセンシャルオイルは、好ましくは以下の分子特性を有する:a)約250未満、好ましくは約200未満、最も好ましくは約175未満の平均分子量;b)4kCal/mol未満の水和エネルギー;c)700Å2未満、好ましくは550Å2未満の分子表面積;及びd)1000Å3未満、好ましくは860Å3未満の分子体積。
【0030】
好ましい追加のエッセンシャルオイルは、アーモンドビター(Almond bitter)、アミリス(Amyris)、アニス(Anise)、アニス(スター)(Anise(Star))、アネトール(Anethole)20/21ナチュラル、アニシードオイルチャイナスター(Aniseed oil china star)、アニシードオイルグローブブランド(Aniseed oil globe brand)、バルサム(ペルー)(Balsam(Peru))、バジルオイル、ベイ(ミルシア)(Bay,(Myrcia))、ベルガモットオイル、バーチバークオイル(Birch Bark Oil)、ボアデロゼオイル(Bois de rose oil)、ブラックペッパーオイル、ブラックペッパーオレオレジン(Black pepper oleoresin)40/20、ボアデロゼ(ブラジル)FOB、ボルネオールフレークス(チャイナ)(Borneol Flakes(China))、カナンガオイル(ジャワ)(Cananga oil (Java))、キャラウエイ、カッシアオイル(チャイナ)(Cassia oil(China))、コリアンダー(ロシア)(Coriander(Russia))、クマリン(Coumarin)69oC.(チャイナ)、シクラメンアルデヒド、ジフェニルオキシド、エチルバニリン、ユーカリプタスシトリオドラ(Eucalyptus citriodora)、フェンネルオイル、ゲラニウムオイル(Geranium oil)、ホワイトグレープフルーツオイル、グアイアクウッドオイル(Guaiacwood oil)、ガルジュンバルサム(Gurjun balsam)、ヘリオトロピン(Heliopropin)、イソボミルアセテート、イソロンギホレン(Isolongifolene)、ジャスミンオイル、ジュニパーベリーオイル(Juniper berry oil)、ラブダナムオイル(Labdanum oil)、L−メチルアセテート、ラバンディンオイル(Lavandin oil)、ラベンダーオイル、レモンオイル、レモングラスオイル、蒸留ライムオイル、リトシーキューベバオイル(Litsea Cubeba oil)、ロンギフォレン(Longifolene)、メチルセドリルケトン、メチルカビコール(Methyl chavicol)、ミント(ジャパニーズ)オイル、ムスクアンブレット(Musk ambrette)、ムスクケトン、ムスクキシロール、ネローリオイル(Neroli oil)、ナツメグオイル、オコティー(シンバラム)(Ocotea(cynbarum))オイル、オレンジ(ビター)、オレンジ(スイート)、オリガナムオイル(Origanum oil)、オリスルートオイル(Orris root oil)、パルマローザオイル(Palmarosa oil)、パチャウリオイル(Patchouli oil)、ペパーミントオイル、フェニルエチルアルコール、ピメントベリーオイル、ピメントリーフオイル、ロザリン(Rosalin)、サンダルウッドオイル、サンデノール、セージオイル、クラリーセージ(Clary sage)、サッサフラスオイル(Sassafras oil)、スペアミントオイル、スパイクラベンダー、タゲテス(Tagetes)、バニリン、ベティベルオイル(ジャワ)(Vetyver oil(Java))、ウインターグリーン、アロシメン(Allocimene)、アルバネックスTM(Arbanex TM)、アルバノールレジスタードTM(Arbanol Registered TM)、ベルガモットオイル、カンフェン(Camphene)、アルファ−カンフォレンアルデヒド(Alpha-Campholenic aldehyde)、シネオールス(Cineoles)、シトロネロールテルペン(Citronellol Terpenes)、アルファ−シトロネロール、シトロネリルアセテート、シトロネリルニトリル、パラ−シメン(Para-Cymene)、ジヒドロアネトール(Dihydroanethole)、ジヒドロカルベオール(Dihydrocarveol)、d−ジヒドロカルボン(d-Dihydrocarvone)、ジヒドロリナロール(Dihydrolinalool)、ジヒドロミルセン(Dihydromyrcene)、ジヒドロミルセノール(Dihydromyrcenol)、ジヒドロミルセニルアセテート(Dihydromyrcenyl Acetate)、ジヒドロテルピネオール(Dihydroterpineol)、ジメチルオクタナール、ジメチルオクタノール、ジメチルオクタニルアセテート、エストラゴール(Estragole)、エチル−2−メチルブチレート、フェンコール(Fenchol)、フェルンロールTM(Fernlol TM)、フロリリスTM(Florilys TM)、ギルドミントTMミントオイル(Gildmint TM Mint oils)、グリドックスTM(Glidox TM)、トランス−2−ヘキセナール、トランス−2−ヘキセノール、シス−3−ヘキセニルイソバレレート、シス−3−ヘキサニル−2−メチルブチレート、ヘキシルイソバレレート、ヘキシル−2−メチルブチレート、イオノン、イソボルニルメチルエーテル、リナロールオキサイド、リナリルアセテート、メンタンハイドロパーオキサイド、1−メチルアセテート、メチルヘキシルエーテル、メチル−2−メチルブチレート、2−メチルブチルイソバレレート、ミルセン(Myrcene)、ネリルアセテート、3−オクタノール、3−オクチルアセテート、フェニルエチル−2−メチルブチレート、ペティトグレインオイル、シス−ピナン(Pinane)、ピナンヒドロパーオキサイド、ピナノール、パインエステル(Pine Ester)、パインニードルオイル、パインオイル、アルファ−ピネン、ベータ−ピネン、アルファ−ピネンオキシド、プリノール、プリニルアセテート、シュードイオノン(Pseudo Ionone)、ロジノール(Rhodinol)、ロジニルアセテート、スパイスオイル、アルファ−テルピネン(alpha-Terpinene)、ガンマ−テルピネン、テルピネン−4−オール、テルピノレン、テルピニルアセテート、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロリナリルアセテート、テトラヒドロミルセノール(Tetrahydromyrcenol)、テトラロールレジスタードTM、トマトオイル、ビタリザイアー(Vitalizair)、ゼストラールTM(Zestoral TM)又はそれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
【0031】
追加の成分として(すなわち、生物学的又は治療的活性のあるエッセンシャルオイルとともに)使用された場合、該エッセンシャルオイル成分は、好ましくは約10%超、より好ましくは約15%〜約50%、そして最も好ましくは約20%〜約50%の濃度で存在する。
【0032】
湿潤剤
場合により可塑剤としても本発明のカプセル又はマイクロカプセル中で有用であるのは、中でも湿潤剤である。湿潤剤は、口腔表面上/内に水を保持する働きをする。好適な湿潤剤の例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンソルビトール、パンテノール、尿素、グルカム(Glucam)(RTM)E-20などのアルコキシル化グルコース誘導体、ヘキサントリオール、グルコースエーテル、ヒアルロン酸ナトリウム、可溶性キトサン及びそれらの混合物から成る群から選ばれる多価アルコールを含む。グリセリン及び/又はソルビトールが現在のところ好ましい。
【0033】
本発明において使用されるソルビトールは、商品名ネオソルブ(Neosorb)P 60 W又はネオソルブp−60としてCompany Roquetteにより販売されている。本発明において使用されるグリセリンは、好ましくは「グリセリン、USP、99.5%」であり、最も好ましくは(「スペロール(Superol )99.5%」の名前で)Dow Chemical, Inc., Emery Industries, Inc.及びProcter & Gambleにより販売されているものである。
【0034】
湿潤剤は、好ましくは、約0.01%〜約12%、より好ましくは約0.5%〜約8%、さらに好ましくは約1%〜約6%の濃度で本発明のカプセル又はマイクロカプセル中に存在する。
【0035】
本発明のカプセル又はマイクロカプセルは、口中清涼効果及び/又は感覚的知覚を提供するために、シェル及び/又はコアのいずれかにおいていかなる数の追加の物質を含むこともできる。そのような作用物質は、(セチルピリジニウムクロライドなどの)ピリジニウム塩のような4級アンモニウム塩、ドミフェンブロマイド、クロルヘキシジン塩のような他のカチオン性物質、亜鉛塩及び銅塩(特にグルコン酸銅)を含むことができる。好適かつ好ましい銅塩及び亜鉛塩は、参考文献としてそっくりそのまま本明細書中に援用されている米国特許第5,628,986号及び同第6,121,315号中にそれぞれ見出されることができる。フェノール類、クロルヘキシジン、トリクロサン、パーオキサイド、ポビドン‐イオジン、二酸化塩素、ニーム、ワイルドインディゴ、ヘビノボラズ(barberry)、グリーンティー、カレンデュラ(calendula)、フェンネル、ゴールデンシール、チャパレル(chaparrel)、カモミール、プロポリス、タイム、カレンデュラのような他の作用物質並びにさらなる非カチオン性の水不溶性作用物質もまた本発明において有用である。そのような物質は、参考文献として本明細書中にそっくりそのまま援用されている1991年8月27日の米国特許第5,043,154号に開示されている。上記の口中清涼/抗菌剤も使用されることができる。これらの口中清涼/抗菌剤は、組成物全体の約0.001%〜約2%、好ましくは約0.005%〜約1%の量で使用される。
【0036】
申し分なく口臭を遮蔽するのに必要なレベルの本発明において有用な消臭剤は、亜鉛塩、銅塩、クロロフィリン、アパイオノン(apha ionone)、ゲラニオール、パセリシード及びそれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
【0037】
フッ素供与化合物は、本発明のカプセル又はマイクロカプセル中に存在することができる。これらの化合物は、わずかに水溶性であるか又は完全に水溶性であることができ、フッ素イオン又はフッ素含有イオンを水中に放出するその能力に特徴を有する。典型的なフッ素供与化合物は、フッ化アミン、アルカリ+フッ素、フッ化アンモニウム、フッ化銅、フッ化亜鉛、フッ化第二錫、フッ化第一錫、フッ化バリウム、フッ化ジルコン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸アルミニウム、ジフルオロリン酸アルミニウム、フッ化ピロリン酸ナトリウムカルシウム、酸味を帯びたモノフルオロリン酸塩及びそれらの混合物である。
【0038】
フッ化ナトリウム及びフッ化第一錫、モノフルオロリン酸ナトリウムのような、アルカリ金属、フッ化錫、及びモノフルオロリン酸塩並びにそれらの混合物が好ましい。
【0039】
本明細書に記載のカプセル又はマイクロカプセルにおいては、フッ素供与化合物は、一般的に調製物の重量の約0.15%以下、好ましくは約0.0005%〜約0.1%、そして最も好ましくは約0.001%〜約0.05%のフッ素を放出するための十分量で存在する。
【0040】
さらに、多様な甘味料も、本発明のカプセル又はマイクロカプセルのコア又はシェルのいずれかに含まれることができる。好適な甘味料は、以下の:ショ糖、グルコース(コーンシロップ)、デキストロース、転化糖、フルクトース、及びそれらの混合物、(そのそれぞれが米国特許第4,343,934号、同第4,435,440号及び同第4,389,394号中に記載された)クロロデオキシシュークロース誘導体のような糖;サッカリン並びにナトリウム塩又はカルシウム塩のようなその多様な塩;シクラミン酸並びにナトリウム塩のようなその多様な塩;アスパルテートのようなジペプチド甘味料;ジヒドロカルコン化合物、グリシルリチン;ステビア・レバウジアナ(Stevia Rebaudiana)(ステビオシド);グリシルリチン、グリシルリチンジカリウム、フェニルアラニン1−メチルエステル(アスパルテーム);ショ糖の塩化誘導体;ジヒドロフラビノール;ヒドロキシグアイアコールエステル;L-アミノジカルボン酸ジェム‐ジアミン(gem-diamines);L-アミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミド;そしてソルビトール、ソルビトールシロップ、マンニトール、キシリトールなどの糖アルコールの非制限的なリストから選ばれることができる。さらなる甘味料として考慮されるのは、米国特許第Re.26,959号中に記載された非発酵糖置換体(水素化でんぷん加水分解物)である。合成甘味料3,6−ジヒドロ−6−メチル1−1−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシド、特別には、カリウム(アセスルファム−K)、L−アルファ−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物(アリテーム(Alitame)、Pfizer, New York, N.Y.の商業的に入手可能な製品);及びタウマチン(タリン(Talin))も考慮される。
【0041】
これらの作用物質は、全カプセル重量の約0.1%〜約10%、好ましくは約0.35%〜約3%の量で使用される。さらなるそして好ましい甘味料及び味/フレーバー変更物質のより詳しい検討は、いずれもそっくりそのまま参考文献として本明細書に援用されている米国特許第6,121,315号及び同第5,284,659号中に記載されている。さらに開示された甘味料のいずれの混合物もまた使用可能である。
【0042】
クロロデオキシシュークロース誘導体との組み合わせで本発明における使用に特別に好ましいのは、アセスルファムである。アセスルファムは、合成甘味料3,6−ジヒドロ−6−メチル1−1−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドであり、そして一般的にアセスルファムK(Hoechst Celanes, Portsmouth, Va.から入手可能なSunnett Brand 甘味料)として本発明のカプセル又はマイクロカプセル中に取り込まれる。好ましくは、クロロデオキシシュークロース誘導体及びアセスルファムは、約1:1〜約9:1、より好ましくは約2:1〜約7:3の比率で併用される。
【0043】
ビタミンA(レチノール及びカロテン誘導体);ビタミンB(チアミン、リボフラビン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、シアノコバラミン、ピリドキシン、葉酸、イノシトール);ビタミンC(アスコルビン酸);ビタミンD(エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、エルゴステロール);ビタミンE(トコフェロール);ビタミンK(フィトナジオン、メナジオン、フチオコール(phthiocol))並びに他のそしてより特別な抗酸化剤もまた本発明のカプセル又はマイクロカプセル中に取り込まれることができる。好適なそして好ましいビタミン及び抗酸化剤は、そっくりそのまま参考文献として本明細書中に援用されている米国特許第6,238,678号中に見出されることができる。
【0044】
本発明のカプセル又はマイクロカプセルはまた、加温又は冷却シグナルとして作用するための1以上の感覚又は知覚作用物質も含むことができる。
【0045】
本発明中で使用される場合、感覚又は知覚作用物質は、約0.01%〜約10%、典型的には約0.1%〜約5%、そして好ましくは約0.2%〜約1%のレベルで存在することができる。そのレベルは、消費者により知覚される感覚の所望のレベルを提供するように選ばれ、そして所望により変更されることができる。好適な冷・温感剤技術は、マンニトール、イノシトール、フィスクール(登録商標)、メントール、ユーカリプタス、3−1−メトキシプロパン−1,2−ジオール、N-置換−p−メンタン−3−カルボキサミド及びアサイクリックカルボキサミドを含む。
【0046】
3−1−メトキシプロパン1,2−ジオールは、1984年7月10日にAmanoらに対して付与され、そっくりそのまま参考文献として本明細書中に援用されている米国特許第4,459,425号中にその詳細が完全に記載されている。この揮発性香料は商業的に入手可能であり、Takasago Perfumery Co., Ltd., Tokyo, Japanにより販売されている。
【0047】
N-置換−p−メンタン−3−カルボキサミドは、1979年1月23日にWatsonらに対して付与され、そっくりそのまま参考文献として本明細書中に援用されている米国特許第4,136,163号中に完全に記載されている。このクラスの最も好ましい揮発性香料は、Wilkinson Sword LimitedからWS-3として商業的に入手可能なN-エチル−p−メンタン−3−カルボキサミドである。
【0048】
有用なアサイクリックカルボキサミドは、1980年10月28日にRowsellらに対して付与され、そっくりそのまま参考文献として本明細書中に援用されている米国特許第4,230,688号中に完全に記載されている。このクラスの最も好ましい揮発性香料は、Wilkinson Sword LimitedからWS-23として商業的に入手可能なN,2,3トリメチル−2−イソプロピルブタナミドである。
【0049】
好適な加温型の感覚又は知覚作用物質は、無水PEG、バニリルアルコールn−ブチルエーテル(Takasago Perfumery Co., Ltd., Tokyo, Japanから供給されるTK-1000)、バニリルアルコールn-プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn-アミノエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn-ヘキシルエーテル、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、ジンゲロール、ショーガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、エタノール、イソプロピルアルコール、イソアミルアルコール、ベンジルアルコール及びそれらの混合物を含む。
【0050】
上記の感覚作用物質又は冷・温感剤のいかなるものの混合物もまた使用可能である。
【0051】
本発明のカプセル又はマイクロカプセルはまた、催唾液薬又は唾液の分泌を刺激する物質を含むこともできる。そのような物質は、アスコルビン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、グルコン酸、ピロカルパイン、メイウイード(アッカル−カーダ(akkal-kadha))、エキナセア(echinacea)、コレウス(coleus)、ゲンチアン(gentian)、山椒(prickly ash)、リコリス、ジンジャー、エルバサンタ、カルドモン、グルタミン酸モノナトリウム及びそれらの混合物を含むがこれらに限定されない。
【0052】
粘膜接着剤又は生物学的接着剤もまた、本発明において有用である。そのような作用物質は、ポリエチレンオキサイドホモポリマー、カルボポール(Carbopol)(登録商標)、プラスドン(Plasdone)(登録商標)、CMC、HEC、クルーセル(Klucel)(登録商標)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ガントレッツ(Gantrez)(登録商標)、ポリアクリレート及びそれらの混合物を含むがこれらに限定されない。好ましいものとともにこれらのそして他の好適な粘膜の又は生物学的な接着剤は、それぞれがそっくりそのまま参考文献として本明細書中に援用されている、米国特許第4,900,522号;同第5,284,659号;同第5,458,879号;同第5,989,535号;同第6,177,096号;同第6,200,604号;同第6,207,180号;同第6,210,705号;同第6,213,126号中に詳細に記載されている。
【0053】
本発明の組成物はまた、着色剤を含むこともできる。着色剤は、所望の色を作るための有効量で使用される。本発明において有用な着色剤は、食物、薬物及び化粧品への適用に好適な天然食用着色剤及び染料を含む。これらの着色剤は、F.D.&C.染料及びレーキとして知られている。前述の使用のスペクトルのために許容可能な物質は、好ましくは、水溶性であり且つF.D.&C. Blue No.2として知られる5,5−インジゴティンジスルホン酸のジナトリウム塩であるインディジオド(indigiod)染料を含む。同様に、Green No.1として知られる染料は、トリフェニルメタン染料を含み、4−[4−N−エチル−p−スルホベンジルアミノ)ジフェニルメチレン]−[1−N−エチル−N−p−スルホニウムベンジル)D.sup.2,5−シクロヘキサジエンイミン]のモノナトリウム塩である。さらなる例は、D&CYellow No.10として知られる黄色染料及びF.D.&C. Green No.3として知られ、トリフェニルメタン染料を含む染料を含む。すべてのF.D.&C.及びD.&C.染料並びに対応するそれらの化学構造についての完全な列挙は、参考文献として本明細書中に援用されているKirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology, Volume 5, pages 857-884中に見出されることができる。
【0054】
水又はハイドロアルコール混合物もまた、本発明のカプセル又はマイクロカプセル中に存在することができる。水は、本明細書に記載のカプセル又はマイクロカプセルの約0.1%〜約15%、好ましくは約1%〜約10%、より好ましくは約1%〜約7%を構成する。これらの量の水は、添加された自由水に加えてソルビトールのような他の物質により導入された水の量を含む。本発明中で使用される水は、好ましくは脱イオン化され、蒸留され、有機不純物及び細菌除去され、実質的に金属イオンを含まない。
【0055】
本発明における使用のために本明細書中に示されるいかなる成分も、開示されたカプセル又はマイクロカプセルのシェル及び/又はコア中に取り込まれることができる。
【0056】
製造方法
本発明のカプセル又はマイクロカプセルは、多様な慣用技術を用いて製造可能である。一つの方法が以下の実施例に記載される。
【0057】
産業上の利用可能性
本発明のカプセル又はマイクロカプセルは、該カプセル又はマイクロカプセルを口の中に置き、そして所望の効果を提供するのに十分な時間、それらをそこに保持することによって使用される。
【0058】
以下の実施例は、本発明の範囲内の好ましい実施態様をさらに説明しそして実証するものである。実施例は例示のみのためのものであり、本発明を制限する実例と解されるべきでない。その多くの変更が本発明の精神及び範囲を離れることなく可能である。
【実施例】
【0059】
【表1】

【0060】
上記の組成物は、1つの容器内でコアの成分を、他の容器内でシェルの成分を混合することによって製造される。シェルの材料は、流体媒体を提供するように加熱される。その後、コアとシェルの材料は有機担体媒体中に沈められた2又は3の流体ノズル中へ別々に押し入れられる。形成されたカプセルは、冷却し硬化するまで放置される。その後、それらは、さらなる処理のために変性されそして分離される。
【0061】
上記の組成物中では、広く多様な他のシェル材料、口中清涼剤、甘味料並びに他の成分が、上で列挙された成分の代わりに又はこれらとともに使用されることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カプセル又はマイクロカプセルであって、以下の:
a. シェル;並びに
b. コアであって、以下の:
i.) 治療的又は生物学的活性を有する少なくとも1のエッセンシャルオイル;及 び、
ii.)上記カプセル又はマイクロカプセルの総重量の約20%未満のキャリアオイ ル、
を含む前記コアを含む、前記カプセル又はマイクロカプセル。
【請求項2】
カプセル又はマイクロカプセルであって、以下の:
a. シェル;並びに
b. コアであって、以下の:
i.) 抗菌的有効量の、抗菌活性を有する少なくとも1のエッセンシャルオイル;
ii.)上記カプセル又はマイクロカプセルの総重量の約20%未満のキャリアオイ
ル;及び、
iii.)上記カプセル又はマイクロカプセルの総重量の約25%超の少なくとも1 の追加のエッセンシャルオイル、
を含む前記コアを含む、前記カプセル又はマイクロカプセル。
【請求項3】
上記シェルの材料が、ポリビニルアルコール、ゼラチン、プルラン、ワックス、ガム及び糖のキャンディから成る群から選ばれる、請求項1又は2に記載のカプセル又はマイクロカプセル。
【請求項4】
上記シェルの材料がゼラチンである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカプセル又はマイクロカプセル。
【請求項5】
球形又は楕円形の形状である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のカプセル又はマイクロカプセル。
【請求項6】
直径が約2mm〜約9mmであり、シェルの壁厚が約30μm〜約2mmである、請求項1〜5のいずれか1項に記載のカプセル又はマイクロカプセル。
【請求項7】
さらに可塑剤を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のカプセル又はマイクロカプセル。
【請求項8】
上記可塑剤が以下の:エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンソルビトール、パンテノール、尿素、アルコキシル化グルコース誘導体、ヘキサントリオール、グルコースエーテル、ヒアルロン酸ナトリウム、可溶性キトサン、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる湿潤剤である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のカプセル又はマイクロカプセル。
【請求項9】
さらに、以下の:ショ糖、グルコース、デキストロース、転化糖、フルクトース、サッカリン、シクラミン酸、アスパルテーム、ジヒドロカルコン化合物、グリシルリチン、ステビア・レバウジアナ、グリシルリチンジカリウム、ショ糖の塩化誘導体;ジヒドロフラビノール;ヒドロキシグアイアコールエステル、L-アミノジカルボン酸ジェム‐ジアミン(gem-diamines)、L-アミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミド、ソルビトール、ソルビトールシロップ、マンニトール、水素化でんぷん加水分解物、アセスルファム、L−アルファ−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物、クロロデオキシシュークロース誘導体及びそれらの混合物から成る群から選ばれる甘味料成分を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のカプセル又はマイクロカプセル。
【請求項10】
上記クロロデオキシシュークロース誘導体がスクラロースである、請求項1〜9のいずれか1項に記載のカプセル又はマイクロカプセル。
【請求項11】
さらに、以下の:フッ化アミン、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び重金属の塩、例えば、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アンモニウム、フッ化銅、フッ化亜鉛、フッ化第二錫、フッ化第一錫、フッ化バリウム、フルオロジルコン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸アルミニウム及びジフルオロリン酸アルミニウム、フッ化ピロリン酸ナトリウムカルシウム、酸味を帯びたモノフルオロリン酸塩、及びそれらの混合物から選ばれるフッ素供給源を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のカプセル又はマイクロカプセル。
【請求項12】
上記カプセル又はマイクロカプセルが約60秒未満で溶解する、請求項1〜11のいずれか1項に記載のカプセル又はマイクロカプセル。
【請求項13】
上記カプセル又はマイクロカプセルが約30秒未満で溶解する、請求項1〜12のいずれか1項に記載のカプセル又はマイクロカプセル。

【公表番号】特表2006−500084(P2006−500084A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−520987(P2004−520987)
【出願日】平成15年7月4日(2003.7.4)
【国際出願番号】PCT/IB2003/002997
【国際公開番号】WO2004/006896
【国際公開日】平成16年1月22日(2004.1.22)
【出願人】(503181266)ワーナー−ランバート カンパニー リミティド ライアビリティー カンパニー (167)
【Fターム(参考)】