説明

オーロラキナーゼの阻害により癌を処置するために有用なピロロトリアジン誘導体

本発明は、新規な化合物およびそれらの製造方法、該化合物を投与することを含んでなる疾病、特に癌の処置方法、並びに疾患、特に癌の処置または予防のための製薬学的組成物の製造方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、新規な化合物およびそれらの製造方法、該化合物を投与することを含んでなる疾病、特に癌の処置方法、並びに疾患、特に癌の処置または予防のための製薬学的組成物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
調整不良にされた細胞増殖、ゲノム不安定性および生存率が全ての癌の特徴である。正常な細胞調整は、細胞増殖およびプログラム化された細胞死亡(アポプトシス)を調節する信号の均衡である。これらの複雑な工程間の相互作用が組織安定性および機能を維持する。細胞周期進行を調節するこれらの細胞経路の調整欠如が未調節の細胞成長および組織恒常性をもたらす。
【0003】
細胞周期調整は蛋白質ホスホリル化事象の定序化されたカスケードにより調節される。細胞周期進行において重要な役割を演ずる蛋白質キナーゼ類の数種の族が同定されている。興味あることに、これらのキナーゼ類の多くの活性はヒト腫瘍内では正常組織と比べた時に増加する。これが発現もしくは蛋白質の増加したレベルによるかまたは共−活性化剤の発現における変化によるかどうであろうとも、最終的な結果は細胞周期調整の欠如である。
【0004】
オーロラ族(オーロラ−A、B、Cまたは2、1、3)は、有糸分裂および細胞質分裂の調整および機能にとって必須なセリン/スレオニンキナーゼ類である(非特許文献1にまとめられている)。オーロラキナーゼの発現および活性は、ピーク活性が有糸分裂中に起きそして休止細胞中では発現がほぼ検出不能なように調節される細胞周期である。オーロラ類の触媒作用領域は90%より高い相同性で高度に保存されるが、有糸分裂および細胞質分裂中の顕著な細胞下の(subcellular)局在化並びに機能を有する。オーロラキナーゼAは有糸分裂中に中心体および紡錘体極に局在化しそして中心体分離および成熟にとって必要である。対照的に、オーロラ−Bは3種の他の蛋白質である内部動原体蛋白質(INCENP)、ボレアリンおよびスルビビンとの複合体を生成し、そして「有糸分裂パッセンジャー蛋白質」として行動する(非特許文献2)。この染色体パッセンジャー蛋白質は有糸分裂および細胞質分裂を監視しそして調整するための複雑な機能において中心的な役割を演ずる。後期における動原体から中央紡錘体への、中心体への複合体の移動は異なる基質に対して作用するオーロラ−Bの必要性を多分反映している。最も良好に同定されているクロマチン縮合および有糸分裂侵入に関係する蛋白質であるヒストン3を有するオーロラキナーゼAおよびBに関してはある範囲の基質が同定されていた。最後に、オーロラCは有糸分裂の後半段階において紡錘体極に局在化することが示されたが、その全体的機能に関しては非常にわずかしか知られていない(非特許文献3)。
【0005】
オーロラキナーゼ類の小分子阻害剤が有糸分裂調整におけるオーロラ類の役割の全体的理解への識見を与えた(非特許文献4、非特許文献5、および非特許文献6)。構造的に多様な阻害剤が同じ細胞表現型およびセリン10上のヒストン3ホスホリル化の阻害を促進させる。さらに、オーロラキナーゼの小分子阻害剤およびアンチセンスオリゴヌクレオチド類が腫瘍細胞に対して抗増殖効果を有することも示された。これは、オーロラキナーゼの阻害が癌の処置において有用であろうことを暗示する。
【0006】
【非特許文献1】Adams et al.,2001,Trends in Cell Biology 11(2):49−54
【非特許文献2】Meraldip P,et al 2004
【非特許文献3】Kimuram M,et al 1999
【非特許文献4】Ditchfield C,et al 2003
【非特許文献5】Hanning EA,et al 2004
【非特許文献6】Carpinelli P,et al 2005
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明の要旨
1つの態様で、本発明は式(I)
【0008】
【化1】

【0009】
[式中、
A環は5〜7員のアリール、ヘテロアリール、複素環式またはシクロアルキル環を示し、ここでヘテロアリールまたは複素環式環はO、NまたはSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、
は水素、ハロ、アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルコキシアルキル、トリフルオロメトキシ、フェニルオキシ、ハロフェニルオキシ、メチルフェニルオキシ、アルコキシフェニル、アルキルフェニル、アルコキシアルキルフェニル、ハロチオフェニル、アルキルカルボニル、ニトロ、シアノ、カルボキシル、アルコキシカルボニル、ベンゾイル、アルキルアミノ、アルキルアミノカルボニル、アルキルアミノスルホニル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアルキルアミノ、ベンジルアミノ、アルコキシアルキルアミノ、およびヘテロシクリルよりなる群から選択され、或いは
は基
【0010】
【化2】

【0011】
であり、
或いはRおよびRはそれらが結合される炭素原子と一緒になって、1,3−ジオキソランまたは1,4−ジオキサン環を形成し、それは場合により1、2、または3個のハロで置換されていてもよく、
は水素、ハロまたはメチルであり、

【0012】
【化3】

【0013】
であり、
ここでR3−1は水素、アルキル、トリフルオロエチル、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシシクロアルキルであり、そしてXは−O−、−NH−または−N(アルキル)−であり、或いはXおよびR3−1は一緒になって場合によりアルキル、カルボキサミド、アルコキシアルキル、またはジアルキルアミンで置換されていてもよいヘテロシクリル環を形成し、
は水素またはハロであり、
は水素、ハロ、またはアルキルであり、そして
は水素またはアルキルである]
の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩を提供する。
【0014】
好ましい態様では、本発明はXが−O−である請求項1の化合物を包括する。
【0015】
別の好ましい態様では、本発明はXが−NH−である式(I)の化合物を包括する。
【0016】
別の態様では、本発明はR3−1がトリフルオロエチルである式(I)の化合物を包括する。
【0017】
注目すべき態様では、本発明はXおよびR3−1が一緒になって場合によりアルキル、カルボキサミド、アルコキシアルキル、またはジアルキルアミンで置換されていてもよいヘテロシクリル環を形成する式(I)の化合物を包括する。
【0018】
別の好ましい態様では、本発明はRが水素でありそしてRがハロゲン、好ましくは弗素である式(I)の化合物を包括する。
【0019】
さらに別の好ましい態様では、本発明はRが水素である式(I)の化合物を包括する。
【0020】
別の注目すべき態様では、本発明は式(Ia):
【0021】
【化4】

【0022】
[式中、
は水素、ハロ、アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、トリフル
オロメトキシ、アルキルカルボニル、シアノ、カルボキシル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アルキルアミノスルホニル、およびヘテロシクリルよりなる群から選択され、或いは
は基
【0023】
【化5】

【0024】
であり、
或いはRおよびRはそれらが結合される炭素原子と一緒になって、1,3−ジオキソランまたは1,4−ジオキサン環を形成し、それは場合により1、2、または3個のハロで置換されていてもよく、
は水素、ハロまたはメチルであり、

【0025】
【化6】

【0026】
であり、
ここでR3−1はアルキルまたはトリフルオロエチルであり、そしてXはOまたは−NH−であり、
は水素またはハロであり、
は水素、ハロ、アルキル、またはアルコキシである]
を有する化合物またはその製薬学的に許容可能な塩を包括する。
【0027】
さらに別の注目すべき態様では、本発明は式:
4−アミノ−5−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−シアノ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−ヒドロキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−クロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−(4−{[6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,
2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−ブロモ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−tert−ブチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−ベンゾイル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,6−ジクロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,6−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6,7−ジメチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−(1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(2,2−ジフルオロ−5H−[1,3]ジオキソロ[4,5−f]ベンズイミダゾール−6−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、4−アミノ−5−[4−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[6−(4−メトキシフェニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−ピロリジン−1−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−(9H−プリン−8−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−ニトロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−メトキシ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2
−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−ヨード−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[6−(4−フルオロフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−(4−{[6−(トリフルオロメトキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−エトキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(4−メチルフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(4−フルオロフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−ピロリジン−1−イル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−フェノキシ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(2−フルオロフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(3−フルオロフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(2−メチルフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(3−メチルフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(イソプロピルアミノ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド・トリフルオロ酢酸塩、
5−{4−[(6−アセチル−1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−メチル−9H−プリン−8−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−モルホリン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(シクロブチルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(シクロヘキシルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(3,4−ジメチルフェノキシ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−({5−[(3−フルオロフェニル)チオ]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−({5−[(シクロヘキシルメチル)アミノ]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(イソブチルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−({5−[(2−メトキシエチル)アミノ]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(tert−ブチルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(プロピルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−({5−[(2−メトキシエチル)(メチル)アミノ]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(シクロプロピルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(2,2−ジフルオロ−5H−[1,3]ジオキソロ[4,5−f]ベンズイミダゾール−6−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−クロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{3−フルオロ−4−[(5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{3−フルオロ−4−[(5−モルホリン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{3−フルオロ−4−[(5−ピロリジン−1−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[3−フルオロ−4−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[3−フルオロ−4−(1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−ベンゾイル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[3−フルオロ−4−(1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{3−フルオロ−4−[(7−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸、
4−アミノ−N−(tert−ブチル)−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−エチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N,N−ジメチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2−メトキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
4−アミノ−N−シクロブチル−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−シクロヘキシル−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(3−メチルブチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−(シクロプロピルメチル)−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
1−[(4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)カルボニル]ピペリジン−4−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(3−ピロリジン−1−イルプロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(3−モルホリン−4−イルプロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−シクロペンチル−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2−エトキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−エチル−N−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]ト
リアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−エチル−N−イソプロピルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−{[2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−イソプロピル−N−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−メチル−N−プロピルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−{[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]カルボニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−エチル−N−プロピルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
4−[(4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)カルボニル]ピペラジン−2−オン、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−プロピルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−イソプロピルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−シクロプロピル−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−エチル−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズ
イミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−(ピペリジン−1−イルカルボニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
4−アミノ−N−エチル−5−{4−[(5−ピロリジン−1−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2−メトキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−イソブチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−シクロペンチル−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
4−アミノ−N−(シクロプロピルメチル)−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(4−メチルフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−({5−[3−(メトキシメチル)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−(tert−ブチル)−5−{4−[(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−(tert−ブチル)−5−{4−[(2,2−ジクロロ−5H−[1,3]ジオキソロ[4,5−f]ベンズイミダゾール−6−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸、
4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−(4−{[5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルアミノ)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル、
4−アミノ−5−{4−[(5−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルを有する化合物またはその製薬学的に許容可能な塩を包括する。
【0028】
それらの構造により、本発明に従う化合物は立体異性体形態(エナンチオマー類またはジアステレオマー類)で存在しうる。従って、本発明はエナンチオマー類またはジアステレオマー類並びにそれらのそれぞれの混合物に関する。エナンチオマー類またはジアステレオマー類のそのような混合物は既知の方法で立体異性体的に単一の成分に分離することができる。
【0029】
それぞれの化合物の構造によっては、本発明は記述された化合物の互変異性体にも関する。
【0030】
定義
断らない限り、以下の定義はこの明細書および請求項を通して使用される技術表現に適用される:
本発明の目的のための「塩類」は好ましくは本発明に従う化合物の製薬学的に許容可能な塩類である。例えば、S.M.Berge,et al.“Pharmaceutical Salts,”J.Pharm.Sci.1977,66,1−19を参照のこと。
【0031】
「製薬学的に許容可能な塩類」は鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩を包含する。
【0032】
「製薬学的に許容可能な塩類」は普遍的な塩基の塩、例えばそして好ましくはアルカリ金属塩(例えばナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムおよびマグネシウム塩)並びにアンモニアまたは炭素数1〜16の有機アミン、例えば例示のため且つ好ましくはエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミンン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、ジヒドロアビエチルアミン、アルギニン、リシン、エチレンジアミンおよびメチルピペリジンから誘導されるアンモニウム塩類を包含する。
【0033】
用語「アルキル」は、炭素および水素原子だけよりなり、炭素および水素原子だけを含有し、不飽和を含有せず、1〜8個の炭素原子を有し、そして単結合により分子の残りに結合される直鎖状もしくは分枝鎖状の炭化水素連鎖基、例えば例示として、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル(イソプロピル)、n−ブチル、n−ペンチル、および1,1−ジメチルエチル(t−ブチル)をさす。
【0034】
用語「アルコキシ」は、酸素結合を介して分子の残りに結合されるここで定義された通りのアルキル基を示す。これらの基の代表例は−−OCH、−−OCである。
【0035】
用語「アルコキシアルキル」は、酸素結合を介してアルキル基に結合され、それが次にアルキル基からのいずれかの炭素において主要構造に結合されて分子の残りの安定構造を形成するここで定義された通りのアルコキシ基を示す。これらの基の代表例は−CHOCH、−−CHOCである。
【0036】
用語「アルキルカルボニル」はカルボニル結合を介して分子の残りに結合されるここで定義された通りのアルキル基を示す。これらの基の代表例は−−C(O)CH、−−C(O)Cである。
【0037】
用語「アルコキシカルボニル」はカルボニル結合を介して分子の残りに結合されるここ
で定義された通りのアルコキシ基を示す。これらの基の代表例は−−C(O)−−OCH、−−C(O)−−OCである。
【0038】
用語「アルキルカルボニルオキシ」は酸素結合を介して分子の残りに結合されるここで定義された通りのアルキルカルボニル基を示す。これらの基の代表例はO−−C(O)CH、−−OC(O)Cである。
【0039】
用語「アルキルアミノ」はアミノ結合を介して分子の残りに結合されるここで定義された通りのアルキル基を示す。これらの基の代表例は−−NHCH、−−N(CHである。
【0040】
用語「シクロアルキルアミノ」はアミノ結合を介して分子の残りに結合されるここで定義された通りのシクロアルキル基を示す。これらの基の代表例は−NH−シクロプロピル、−NH−シクロペンチルである。
【0041】
用語「シクロアルキルアルキルアミノ」はアミノ結合を介して分子の残りに結合されるここで定義された通りのシクロアルキルアルキル基を示す。これらの基の代表例は−NHCHシクロプロピル、−NHCHシクロペンチルである。
【0042】
用語「アルコキシアルキルアミノ」はアミノ結合を介して分子の残りに結合されるここで定義された通りのアルコキシアルキル基を示す。これらの基の代表例はメトキシメチルアミノ、メトキシエチルアミノ、エトキシエチルアミノである。
【0043】
用語「アルキルアミノカルボニル」はカルボニル結合を介して分子の残りに結合されるここで定義された通りのアルキルアミノ基を示す。これらの基の代表例は−C(O)−NHCH、−C(O)−NHCHCH、−C(O)−N(CHである。
【0044】
用語「アルキルアミノスルホニル」はスルホニル結合を介して分子の残りに結合されるここで定義された通りのアルキルアミノ基を示す。これらの基の代表例は−S(O)−NHCH、−−S(O)−N(CHである。
【0045】
用語「アルキルアミノアルキル」はアルキル結合を介して分子の残りに結合されるここで定義された通りのアルキルアミノを示す。これらの基の代表例は−CH−NHCH、−−CH−N(CHである。
【0046】
用語「シクロアルキル」は約3〜12個の炭素原子の非−芳香族性の単または多環式環系、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルを示しそして多環式シクロアルキル基の例はペルヒドロナフチル、アダマンチルおよびノルボルニル基架橋結合された環式基またはスピロ二環式基、例えばスピロ(4,4)ノン−2−イルを包含する。
【0047】
用語「シクロアルキルアルキル」は、アルキル基に直接結合され、それが次にアルキル基からのいずれかの炭素において主要構造に結合されて安定構造を形成する約3〜8個までの範囲内の炭素原子を含有する環式環−含有基、例えばシクロプロピルメチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルエチルをさす。
【0048】
用語「シクロアルケニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素結合を有する約3〜8個までの範囲内の炭素原子を含有する環式環−含有基、例えばシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニルをさす。
【0049】
用語「アリール」は、6〜14個までの範囲内の炭素原子を含有する芳香族基、例えばフェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ビフェニルをさす。
【0050】
用語「アリールアルキル」は、ここで定義された通りのアルキル基に直接結合されたここで定義された通りのアリール基、例えば、−−CH、−−Cをさす。
【0051】
用語「フェニルオキシ」は酸素結合を介して分子の残りに結合されるフェニル基をさす。
【0052】
用語「チオフェニル」は硫黄結合を介して分子の残りに結合されるフェニル基をさす。
【0053】
用語「ハロフェニルオキシ」は1個もしくはそれ以上のハロゲン原子でさらに置換されたここで定義された通りのフェニルオキシ基をさす。
【0054】
用語「ハロチオフェニル」は1個もしくはそれ以上のハロゲン原子でさらに置換されたここで定義された通りのチオフェニル基をさす。
【0055】
用語「メチルフェニルオキシ」は1個もしくはそれ以上のメチル基でさらに置換されたここで定義された通りのフェニルオキシ基をさす。
【0056】
用語「アルコキシフェニル」は1個もしくはそれ以上のアルコキシ基でさらに置換されたここで定義された通りのフェニル基をさす。
【0057】
用語「複素環式環」は、炭素原子、並びに窒素、燐、酸素および硫黄よりなる群から選択される1〜5個のヘテロ原子よりなる安定な3−〜15員環基をさす。本発明の目的のためには、複素環式環基は単環式、二環式または三環式環系であることができ、それらは縮合された、架橋結合されたまたはスピロ環系を包含することができ、そして複素環式環基内の窒素、燐、炭素、酸素または硫黄原子は場合により種々の酸化状態に酸化されうる。さらに、窒素原子は場合により第四級化されていてもよく、そして環基は部分的にまたは完全に飽和されうる(すなわち、ヘテロ芳香族またはヘテロアリール芳香族)。そのような複素環式環基の例はアゼチジニル、アクリジニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキサニル、ベンゾフルニル、カルバゾリル、シンノリニル、ジオキソラニル、インドリジニル、ナフチリジニル、ペルヒドロアゼピニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジル、ピリジル、プテリジニル、プリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラゾイル、イミダゾリル、テトラヒドロイソウイノリル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、ピロリル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキサゾリニル、オキサソリジニル、トリアゾリル、インダニル、イソキサゾリル、イソキサソリジニル、モルホリニル、チアゾリル、チアゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌクリジニル、イソチアゾリジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、キノリル、イソキノリル、デカヒドロイソキノリル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フリル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チエニル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、ジオキサホスホラニル、オキサジアゾリル、クロマニル、イソクロマニルを包含するが、それらに限定されない。
【0058】
用語「ヘテロアリール」は芳香族性であるここで定義された通りの複素環式環基をさす
。ヘテロアリール環基は主要構造にいずれかのヘテロ原子または炭素原子のところで結合されて安定な構造の形成を生じうる。
【0059】
複素環式環基は主要構造にいずれかのヘテロ原子または炭素原子のところで結合されて安定な構造の形成を生じうる。
【0060】
用語「ヘテロアリールアルキル」はアルキル基に直接結合されるここで定義された通りのヘテロアリール環基をさす。ヘテロアリールアルキル基は主要構造にアルキル基からのいずれかの炭素原子のところで結合されて安定な構造の形成を生じうる。
【0061】
用語「ヘテロシクリル」はここで定義された通りの複素環式環基をさす。ヘテロシクリル環基は主要構造にいずれかのヘテロ原子または炭素原子のところで結合されて安定な構造の形成を生じうる。
【0062】
用語「ヘテロシクリルアルキル」はアルキル基に直接結合されたここで定義された通りの複素環式環基をさす。ヘテロシクリルアルキル基は主要構造にアルキル基からのいずれかの炭素原子のところで結合されて安定な構造の形成を生じうる。
【0063】
用語「カルボキシル」は二重結合により分子の炭素原子に結合された酸素原子をさす。
【0064】
用語「ハロゲン」は弗素、塩素、臭素およびヨウ素の基をさす。
結合の次にあるA記号は分子内の結合点を示す。
【0065】
この文書全体で、簡単にするために、単数用語の使用が複数用語より好ましいが、断らない限り一般的には複数用語を包含することが意味される。例えば、表現「患者に有効量の式(I)の化合物を投与することを含んでなる患者における疾病の処置方法」は1種より多い疾病の同時処置並びに1種より多い式(I)の化合物の投与を包含することが意味される。
【0066】
発明の製造方法
別の態様で、本発明は
[A]式(II)
【0067】
【化7】

【0068】
[式中、R、RおよびRは以上で示された意味を有する]
の化合物を、例えばチオカルボニルジアミダゾールの如き1炭素源の存在下で、式(III)
【0069】
【化8】

【0070】
[式中、R、R、およびRは以上で示された意味を有する]
のジアミノ化合物と反応させ、引き続き例えばN,N’−ジイソプロピルカルボジイミドの如きカップリング剤で環化させ、或いは
[B]式(II)[式中、R、RおよびRは以上で示された意味を有する]の化合物を式(IV)
【0071】
【化9】

【0072】
[式中、RおよびRは以上で示された意味を有する]
の2−クロロベンズイミダゾールイミダゾールとカップリングさせる
ことを含んでなる式(I)の化合物の製造方法を提供する。
【0073】
方法[A]の好ましい態様では、式(III)の化合物は式(IIIa)
【0074】
【化10】

【0075】
[式中、RおよびRは以上で示された意味を有する]
を有する。
【0076】
出発物質は市販されているかまたは当該技術で既知の標準的方法により容易に製造されることも理解すべきである。そのような方法はここに挙げられた転換を包含するが、それらに限定されない。
【0077】
断らない限り、反応は反応条件下で変化しない不活性有機溶媒の中で普通は行われる。これらは、エーテル類、例えばジエチルエーテル、1,4−ジオキサンもしくはテトラヒドロフラン、ハロゲン化された炭化水素類、例えばジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエタンもしくはテトラクロロエタン、炭化水素類、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは鉱油画分、アルコール類、例えばメタノール、エタノールもしくはイソ−プロパノール、ニトロメタン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルを包含する。溶媒の混合物を使用することも可能である。
【0078】
反応は一般的に0℃〜150℃の、好ましくは0℃〜70℃の温度範囲にわたり行われる。反応は大気圧下で、高められたまたは減じられた圧力(例えば0.5〜5バール)下で行うことができる。一般的に、それらは空気または不活性気体、典型的には窒素の大気圧下で行われる。
【0079】
ピロロトリアジン類の製造方法は、全てが引用することにより本発明の内容となる公開された米国特許出願番号第10/289,010号明細書(公開番号US2003−0186982A1)、米国特許第6,670,357号明細書(米国特許出願番号10/036,293)、並びに国際公開第2003/042172号パンフレット、国際公開第2004/009542号パンフレット、国際公開第2004/009601号パンフレット、国際公開第2004/009784号パンフレットおよび国際公開第2004/013145号パンフレットにも開示されている。
【0080】
本発明の化合物は既知の化学反応および工程の使用により製造することができる。それにもかかわらず、以下の一般的な製造方法は該化合物の合成において読者を補助するために表示され、より詳細な特定例は以下の実施例を記載する実験部分に示される。本発明の化合物の製造は以下の合成スキームにより説明することができる。
【0081】
本発明の化合物の一般的な製造方法
式(I)の本発明の化合物は、対応する式(II)のアミノ化合物から以下の反応スキームに記載されている直接的手段によりまたは当該技術で既知の手段により簡便に製造できる。これらの反応スキームにおいて、特に別の方法で定義されない限り、R−Rの意味は上記のものと同じである。
【0082】
反応スキーム1は、ベンズイミダゾール生成の標準的方法による対応する式(II)のアミノ化合物からの式(I)の化合物の一般的な製造方法を説明する。このスキームにおいて、式(II)の化合物を例えばDMFの如き極性非プロトン性溶媒の中で例えば1,1’−チオカルボニルジイミダゾールの如き1−炭素源と反応させて式(V)の化合物を与える。この化合物を、単離せずに、次に式(III)のジアミンで処理して式(VI)の化合物を与えることができ、それを次に例えばN,N’−ジイソプロピルカルボジイミドの如きカップリング剤で処理して所望する式(I)の化合物を与える。或いは、高められた温度において式(II)の化合物をHClおよび例えばn−ブタノールの如き極性プロトン性溶媒の存在下で式(IV)の化合物と反応させることにより式(I)の化合物が得られうる。式(III)および式(IV)の化合物は市販されているかまたは容易に入手可能な出発物質から当該技術で既知の合成工程を用いて合成できることを認識すべきである。或いは、式(III)の化合物は以下の反応スキーム6に記載されている通りにして製造できる。
【0083】
【化11】

【0084】
式(II)の化合物は反応スキーム2に記載された合成工程を用いて得られうる。1つの変法では、化合物(VII)のニトロ基を(例えば塩化アンモニウムの存在下における鉄および注意深く調節された加熱を用いて)還元して式(VIII)のアニリンを与えうる。化合物(VIII)を次に例えば水素化ナトリウムの如き塩基の存在下でアミノ化試薬(IX)と反応させて式(X)のヒドラジンを与えうる。ヒドラジン(X)を次にホルムアミジンまたは酢酸ホルムアミジンと反応させそして加熱して式(II)のピロロトリアジンへの環化を誘発しうる。第二の変法では、式(VII)のピロールをアミノ化試薬(IX)と反応させて式(XI)のN−アミノニトリルを与えうる。(XI)とホルムアミド同等物との反応が式(XII)のピロロトリアジン中間体を与える。フェニル環のニトロ置換基の選択的還元が最終段階で例えばラネー−ニッケルの如き触媒を用いてTHF中で行われて、中間体(II)を与える。
【0085】
【化12】

【0086】
さらに、Rがエステル基である式(Ia)、(IIa)、および(VIIa)の化合物は、反応スキーム3に説明されているように、それぞれRがアミド部分である式(Ib)、(IIb)、および(VIIb)の化合物に容易に転化されうる。エステルは最初に塩基加水分解によりその対応するカルボン酸に転化されそして次に標準的なペプチド結合技術下におけるアミド結合生成が所望する生成物を与える。或いは、カルボン酸をその対応する酸塩化物に転化することもでき、それを次にアミンと反応させてここでも所望するアミドを与えることができる。
【0087】
【化13】

【0088】
反応スキーム2のための出発物質として以上で示される中間体(VII)の製造は以下の反応スキーム4(R=COCHCH)に説明されている通りにして行うことができる。式(XIII)の4−ニトロ桂皮酸エステルを例えばリチウムヘキサメチルジシラジド(LHMDS)の如き強塩基の存在下で例えばTHFの如き非プロトン性溶媒の中で式(XIV)のイソシアニド試薬と反応させて式(XV)の置換されたピロールを与える。ビルスマイヤー条件(例えば、DMF、オキシ塩化燐)下での(XV)のホルミル化が式(XVI)の2−ホルミルピロールを与える。化合物(XVI)中のアルデヒド基がヒドロキシルアミン塩酸塩と反応して中間体であるオキシムを生成し、それを次にその場で例えば無水酢酸の如き試薬を用いて脱水して所望する式(VIIa)のニトリルを与える。
【0089】
【化14】

【0090】
化合物(VIIa)の別の合成が反応スキーム4に示される。工程は式(XVII)の適当に置換された4−ニトロ安息香酸で出発する。酸を、典型的には塩化チオニルまたは塩化オキサリルを用いて、酸塩化物に転化し、そして次にこれをマロン酸エチルカリウム(XVIII)のマグネシウム塩と結合させて式(XIX)のβ−ケトエステルを与える。この化合物をN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールと縮合させて式(XX)のα,β−不飽和ケトンを与え、それを次に酸(例えば酢酸およびトリフルオロ酢酸)の存在下で2−アミノマロンアミド(XXI)と反応させそして加熱して、環化後に、式(XXII)のピロールを与えうる。式(XXII)のピロール中で見られる第一級アミド基を(例えば、オキシ塩化燐の存在下で)脱水して式(VIIa)の5−シアノピロールを与えうる。
【0091】
【化15】

【0092】
以上の反応スキーム1に示される式(III)のジアミン類は購入するかまたは文献に記載された方法を用いて簡便に製造することができる。或いは、あるものは反応スキーム6に記載された方法を用いて製造することもできる。1つの変法では、Xが弗素または塩素である式(XXIII)の3−ハロ−5−ニトロアニリンを例えば炭酸カリウムの如き弱塩基の存在下で求核剤がアミンでありうる求核剤R−Hと反応させて式(XXIV)の5−ニトロアニリンを与えうる。ニトロ基を次に(例えば塩化錫を用いてまたはラネーニッケル触媒の存在下において水素圧力下で)還元して式(IIIb)のジアミンを製造しうる。同様に、式(XXV)の1−アミノ−2−ニトロ−6−ハロピリジンを最初に求核剤R−Hと反応させて中間体(XXVI)を与えそして次に(例えば鉄および酢酸を用いて)還元して式(IIIc)の化合物を製造しうる。
【0093】
【化16】

【0094】
本発明の化合物の製薬学的組成物
本発明は1種もしくはそれ以上の本発明の化合物を含んでなる製薬学的組成物にも関する。これらの組成物を使用してそれを必要とする患者に対する投与により所望する薬理学的効果を得ることができる。本発明の目的のためには、患者は特定の症状または疾病の処置を必要とする人間を包含する哺乳動物である。従って、本発明は製薬学的に許容可能な担体および製薬学的に有効な量の本発明の化合物またはその塩から構成される製薬学的組成物を包含する。製薬学的に許容可能な担体は好ましくは、活性成分の有効な活性と矛盾しない濃度において患者にとって比較的無毒であり且つ無害であるため担体に起因するいずれの副作用も活性成分の有利な効果を低下させない担体である。化合物の製薬学的に有効な量は好ましくは、処置される特定症状に成果を与えるかまたは影響を与える量である。本発明の化合物は当該技術で既知の製薬学的に許容可能な担体と共に、即時、遅延および時限放出調剤を包含するいずれかの有効な普遍的な薬用量単位を用いて、経口的に、非経口的に、局所的に、鼻に、眼に、光学的に(optically)、舌下に、直腸に、または膣に投与することができる。
【0095】
経口投与のためには、化合物を固体または液体の調剤、例えばカプセル剤、丸剤、錠剤、トローチ剤、ロゼンジ剤、溶融剤、散剤、液剤、懸濁剤、または乳剤に調合することができ、そして製薬学的組成物の製造に関する当該技術で既知の方法に従い製造することができる。固体の単位薬用量形態は、例えば、界面活性剤、潤滑剤、並びに不活性充填剤、例えばラクトース、スクロース、燐酸カルシウム、およびトウモロコシデンプンを含有する普通の硬質−または軟質−外皮で覆われたゼラチンタイプでありうるカプセル剤でありうる。
【0096】
別の態様では、本発明の化合物をカップリング剤、例えばアラビアゴム、トウモロコシデンプンまたはゼラチン、投与後の錠剤の破壊および溶解を助けることを意図する崩壊剤、例えばポテトデンプン、アルギン酸、トウモロコシデンプン、およびグアーゴム、トラガカントゴム、アラビアゴム、錠剤造粒流を改良し且つ錠剤ダイおよびパンチの表面に対する錠剤物質の付着を防止することが意図される潤滑剤、例えばタルク、ステアリン酸、またはステアリン酸マグネシウム、カルシウムもしくは亜鉛、染料、着色剤、および香味剤、例えばペパーミント、ヒメコウジ油、または錠剤の美的品質を高めそして患者により許容可能にさせることが意図されるチェリー香料と組み合わされた、一般的な錠剤基剤、例えばラクトース、スクロースおよびトウモロコシデンプンを用いて錠剤にすることができる。経口的液体薬用量形態中での使用に適する賦形剤は、製薬学的に許容可能な界面活性剤、懸濁化剤または乳化剤を添加してまたは添加せずに、燐酸二カルシウム並びに希釈
剤、例えば水並びにアルコール類、例えばエタノール、ベンジルアルコール、およびポリエチレンアルコール類、を包含する。種々の他の物質がコーティングとしてまたは薬用量形態の物理的形状を変えるために存在しうる。例えば、錠剤、丸剤またはカプセル剤をセラック、糖または両者でコーティングすることができる。
【0097】
分散可能な散剤および粒剤が水性懸濁剤の製造に適する。それらは分散化または湿潤化剤、懸濁化剤および1種もしくはそれ以上の防腐剤と混合して活性成分を提供する。適する分散化または湿潤化剤および懸濁化剤はすでに以上で記載されたものにより例示される。別の賦形剤、例えば上記の甘味剤、香味剤および着色剤も存在しうる。
【0098】
本発明の製薬学的組成物は水中油滴型乳剤の形態でも存在しうる。油相は植物油、例えば液体パラフィン、または植物油の混合物でありうる。適する乳化剤は(1)天然産出ゴム類、例えばアラビアゴムおよびトランガカントゴム、(2)天然産出燐脂質類、例えば大豆およびレシチン、(3)脂肪酸類および無水ヘキシトール類から誘導されるエステル類または部分的エステル類、例えば、モノオレイン酸ソルビタン、(4)該部分的エステル類とエチレンオキシドとの縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンモノオレイン酸ソルビタン、でありうる。乳剤は甘味および香味剤も含有しうる。
【0099】
活性成分を植物油、例えば、アラキス油、オリーブ油、ゴマ油もしくはココヤシ油、の中に、または鉱油、例えば液体パラフィンの中に懸濁させることにより油状懸濁液を調合しうる。油状懸濁液は濃稠化剤、例えば、蜜蝋、硬質パラフィン、またはセチルアルコールを含有しうる。懸濁液は、1種もしくはそれ以上の防腐剤、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸エチルもしくはn−プロピル、1種もしくはそれ以上の着色剤、1種もしくはそれ以上の香味剤、および1種もしくはそれ以上の甘味剤、例えばスクロースまたはサッカリンも含有しうる。
【0100】
シロップ剤およびエリキシル剤は、甘味剤、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトールまたはスクロースと調合することができる。そのような調合物は、粘滑剤、並びに防腐剤、例えばメチルおよびプロピルパラベン類、並びに香味および着色剤も含有しうる。
【0101】
本発明の化合物は非経口的に、すなわち、皮下に、静脈内に、眼内に、滑液内に、粘膜内に、または腹腔内に、好ましくは生理学的に許容可能な希釈剤中の化合物の注射可能薬用量として、殺菌性液体または液体の混合物、例えば水、食塩水、水性デキストロースおよび関連糖溶液、アルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、もしくはヘキサデシルアルコール、グリコール類、例えばプロピレングリコールもしくはポリエチレングリコール、グリセロールケタール類、例えば2,2−ジメチル−1,1−ジオキソラン−4−メタノール、エーテル類、例えばポリ(エチレングリコール)400、油、脂肪酸、脂肪酸エステル、もしくは脂肪酸グリセリド、またはアセチル化された脂肪酸グリセリド、でありうる製薬学的担体と共に、製薬学的に許容可能な界面活性剤、例えば石鹸または洗剤、懸濁化剤、例えばペクチン、カルボマー類、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、もしくはカルボキシメチルセルロース、または乳化剤および他の製薬学的助剤を添加してまたは添加せずに、投与することもできる。
【0102】
本発明の非経口的調合物中で使用できる油類の例は、石油、動物、植物、または合成源のもの、例えば、ピーナッツ油、大豆油、ゴマ油、綿実油、トウモロコシ油、オリーブ油、ペトロラタムおよび鉱油、である。適する脂肪酸はオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸およびミリスチン酸を包含する。適する脂肪酸エステルは、例えば、オレイン酸エチルおよびミリスチン酸イソプロピルである。適する石鹸は脂肪酸アルカリ金属、アンモニウム、およびトリエタノールアミン塩を包含し、そして適する洗剤はカチオン性洗
剤、例えばジメチルジアルキルアンモニウムハライド、アルキルピリジニウムハライド類、およびアルキルアミンアセテート類;アニオン性洗剤、例えば、アルキル、アリール、およびオレフィンスルホネート、アルキル、オレフィン、エーテル、およびモノグリセリドサルフェート、並びにスルホスクシネート;非−イオン性洗剤、例えば、脂肪アミンオキシド、脂肪酸アルカノールアミド、およびポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)またはエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシド共重合体;並びに両性洗剤、例えば、アルキル−ベータ−アミノプロピオネート、および2−アルキルイミダゾリン第四級アンモニウム塩、並びに混合物を包含する。
【0103】
本発明の非経口的組成物は典型的には液剤中に約0.5〜約25重量%の活性成分を含有するであろう。防腐剤および緩衝剤も有利に使用できる。注射部位における刺激を最少にするかまたは除くために、そのような組成物は好ましくは約12〜約17の親水性−親油性均衡(HLB)を有する非−イオン性界面活性剤を含有しうる。そのような調合物中の界面活性剤の量は好ましくは約5〜約15重量%の範囲である。界面活性剤は上記のHLBを有する単一成分であることができまたは所望するHLBを有する2種もしくはそれ以上の成分の混合物であることもできる。
【0104】
非経口的調合物中で使用される界面活性剤の例はポリエチレンソルビタン脂肪酸エステル類の種、例えば、モノオレイン酸ソルビタン、並びにプロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合により製造された疎水性塩基とのエチレンオキシドの高分子量付加物である。
【0105】
製薬学的組成物は殺菌性の注射可能な水性懸濁剤の形態でありうる。そのような懸濁剤は既知の方法に従い適当な分散化または湿潤化剤および懸濁化剤、例えば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびアラビアゴム;天然産出ホスファチド、例えばレシチン、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えば、ステアリン酸ポリエチレン、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール、エチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合生成物、例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール、またはエチレンオキシドと脂肪酸および無水ヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合生成物、例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、でありうる分散化または湿潤化剤を用いて調合することができる。
【0106】
殺菌性の注射可能な調剤は無毒の非経口的に許容可能な希釈剤または溶媒中の殺菌性の注射可能な液剤または懸濁剤でもありうる。使用できる希釈剤および溶媒は、例えば、水、リンゲル溶液、等張性塩化ナトリウム溶液および等張性グルコース溶液である。さらに、殺菌性の非揮発性油が溶媒または懸濁化媒体として普遍的に使用される。この目的のためには、合成モノ−またはジグリセリド類を包含するいずれかの口当たりのよい非揮発性油を使用できる。さらに、例えばオレイン酸の如き脂肪酸類も注射剤の製造において使用することができる。
【0107】
本発明の組成物は薬品の直腸投与用の坐剤の形態で投与することもできる。これらの組成物は、薬品を通常温度においては固体であるが直腸温度においては液体である適当な非−刺激性賦形剤と混合することにより、製造することができる。そのような物質は、例えば、ココアバターおよびポリエチレングリコールである。
【0108】
本発明の方法で使用される別の調合物は経皮分配装置(「パッチ剤」)を使用する。そのような経皮パッチ剤を使用して調節された量での本発明の化合物の連続的または不連続的注入を与えることができる。薬剤の分配用の経皮パッチ剤の構造および使用は当該技術
で既知である(例えば、引用することにより本発明の内容となる1991年6月11日に発行された米国特許第5,023,252号明細書を参照のこと)。そのようなパッチ剤は薬剤の連続的、間欠的、またはオンデマンド分配用に構成することができる。
【0109】
非経口的投与用の調節放出調合物は当該技術で既知のリポソーム状、重合体状の微細球および重合体状のゲル調合物を包含する。
【0110】
製薬学的組成物を患者に機械的分配装置を介して導入することが望ましいかまたは必要でありうる。薬剤の分配用の機械的分配装置の構造および使用は当該技術で既知である。例えば、薬品を脳に直接投与するための直接的技術は血液−脳関門を回避するために患者の脳室系統内への薬品分配カテーテルの設置を普通は含む。身体の特定の解剖学的領域への剤の移送のために使用される1つのそのような移植可能な分配システムは1991年4月30日に発行された米国特許第5,011,472号明細書に記載されている。
【0111】
必要であるかまたは所望される場合には、本発明の組成物は一般的に担体または希釈剤と称する他の普遍的な製薬学的に許容可能な混和成分も含有しうる。そのような組成物を適当な薬用量形態で製造するための普遍的な工程を使用することができる。そのような成分および工程は以下の参考文献に記載されており、それらの各々は引用することにより本発明の内容となる:Powell,M.F.et al,“Compendium of
Excipients for Parenteral Formulations”PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 1998,52(5),238−311;Strickley,R.G.“Parenteral Formulations of Small Molecule Therapeutics Marketed in the United States(1999)−Part−1”PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 1999,53(6),324−349;およびNema,S.et al,“Excipients
and Their Use in Injectable Products”PDA Journal of Pharmaceutical Science & Technology 1997,51(4),166−171。
【0112】
組成物をその意図する投与経路用に調合するために適宜使用できる一般的に使用される製薬学的成分は以下のものを包含する:
酸性化剤(例は酢酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、硝酸を包含するが、それらに限定されない);
アルカリ化剤(例はアンモニア溶液、炭酸アンモニウム、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化カリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロラミンを包含するが、それらに限定されない);
吸着剤(例は粉末化されたセルロースおよび活性化された木炭を包含するが、それらに限定されない);
エーロゾル噴射剤(例は二酸化炭素、CCl、FClC−CClFおよびCClFを包含するが、それらに限定されない);
空気置換剤(例は窒素およびアルゴンを包含するが、それらに限定されない);
抗カビ防腐剤(例は安息香酸、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウムを包含するが、それらに限定されない);
抗微生物防腐剤(例は塩化ベンズアルコニウム、塩化ベンズエトニウム、ベンジルアルコール、塩化セチルピリジニウム、クロロブタノール、フェノール、フェニルエチルアルコール、硝酸フェニル水銀およびチメロサルを包含するが、それらに限定されない);
酸化防止剤(例はアスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化されたヒドロキシアニソール、ブチル化されたヒドロキシトルエン、次亜燐酸、モノチオグリセロール、
没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、メタ硫酸水素ナトリウムを包含するが、それらに限定されない);
結合物質(例はブロック重合体、天然および合成ゴム、ポリアクリレート類、ポリウレタン類、シリコーン類、ポリシロキサン類およびスチレン−ブタジエン共重合体を包含するが、それらに限定されない);
緩衝剤(例はメタ燐酸カリウム、燐酸二カリウム、酢酸ナトリウム、無水クエン酸ナトリウムおよびクエン酸ナトリウム二水和物を包含するが、それらに限定されない);
担持剤(例はアラビアゴムシロップ、芳香族シロップ、芳香族エリキシル、チェリーシロップ、ココアシロップ、オレンジシロップ、シロップ、トウモロコシ油、鉱油、ピーナッツ油、ゴマ油、制菌性塩化ナトリウム注射剤および制菌性注射用水を包含するが、それらに限定されない);
キレート化剤(例はエデト酸二ナトリウムおよびエデト酸を包含するが、それらに限定されない);
着色剤(例はFD&C Red No.3、FD&C Red No.20、FD&C Yellow No.6、FD&C Blue No.2、FD&C Green No.5、FD&C Orange No.5、FD&C Red No.8、カラメルおよび酸化第二鉄を包含するが、それらに限定されない);
透明化剤(例はベントナイトを包含するが、それに限定されない);
乳化剤(例はアラビアゴム、セトマクロゴル、セチルアルコール、モノステアリン酸グリセリル、レシチン、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン50を包含するが、それらに限定されない);
カプセル化剤(例はゼラチンおよびフタル酸酢酸セルロースを包含するが、それらに限定されない);
香味剤(例はアニス油、シナモン油、ココア、メントール、オレンジ油、ペパーミント油およびバニリンを包含するが、それらに限定されない);
湿潤剤(例はグリセロール、プロピレングリコールおよびソルビトールを包含するが、それらに限定されない);
潤滑剤(例は鉱油およびグリセリンを包含するが、それらに限定されない);
油(例はアラキス油、鉱油、オリーブ油、ピーナッツ油、ゴマ油および植物油を包含するが、それらに限定されない);
軟膏剤基剤(例はラノリン、親水性軟膏、ポリエチレングリコール軟膏、ペトロラタム、親水性ペトロラタム、白色軟膏、黄色軟膏、およびバラ水軟膏を包含するが、それらに限定されない);
浸透増強剤(経皮分配)(例はモノヒドロキシもしくはポリヒドロキシアルコール類、1−もしくは多価アルコール類、飽和もしくは不飽和脂肪アルコール類、飽和もしくは不飽和脂肪エステル類、飽和もしくは不飽和ジカルボン酸類、精油、ホスファチジル誘導体、セファリン、テルペン類、アミド類、エーテル類、ケトン類およびウレア類を包含するが、それらに限定されない);
可塑剤(例はフタル酸ジエチルおよびグリセロールを包含するが、それらに限定されない);
溶媒(例はエタノール、トウモロコシ油、綿実油、グリセロール、イソプロパノール、鉱油、オレイン酸、ピーナッツ油、精製水、注射用水、殺菌性注射用水および殺菌性灌注用水を包含するが、それらに限定されない);
硬化剤(例はセチルアルコール、セチルエステル類、蝋、微結晶性蝋、パラフィン、ステアリルアルコール、白色蝋および黄色蝋を包含するが、それらに限定されない);
坐剤基剤(例はココアバターおよびポリエチレングリコール類(混合物)を包含するが、それらに限定されない);
界面活性剤(例は塩化ベンズアルコニウム、ノノキシノール10、オキシトキシノール9、ポリソルベート80、ラウリル硫酸ナトリウムおよびモノ−パルミチン酸ソルビタンを
包含するが、それらに限定されない);
懸濁化剤(例は寒天、ベントナイト、カルボマー類、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カオリン、メチルセルロース、トラガカントおよびビーガムを包含するが、それらに限定されない);
甘味剤(例はアスパルテーム、デキストロース、グリセロール、マンニトール、プロピレングリコール、サッカリンナトリウム、ソルビトールおよびスクロースを包含するが、それらに限定されない);
錠剤抗−付着剤(例はステアリン酸マグネシウムおよびタルクを包含するが、それらに限定されない);
錠剤カップリング剤(例はアラビアゴム、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、圧縮可能な糖、エチルセルロース、ゼラチン、液体グルコース、メチルセルロース、架橋結合されていないポリビニルピロリドン、および予備ゼラチン化されたデンプンを包含するが、それらに限定されない);
錠剤およびカプセル剤希釈剤(例は二塩基性燐酸カルシウム、カオリン、ラクトース、マンニトール、微結晶性セルロース、粉末化されたセルロース、沈澱した炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、燐酸ナトリウム、ソルビトールおよびデンプンを包含するが、それらに限定されない);
錠剤コーティング剤(例は液体グルコース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、フタル酸酢酸セルロースおよびセラックを包含するが、それらに限定されない);
錠剤直接圧縮賦形剤(例は二塩基性燐酸カルシウムを包含するが、それらに限定されない);
錠剤崩壊剤(例はアルギン酸、カルボキシメチルセルロースカルシウム、微結晶性セルロース、ポラクリリンカリウム、架橋結合されたポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、グリコール酸ナトリウムデンプンおよびデンプンを包含するが、それらに限定されない);
錠剤滑り剤(例はコロイド状シリカ、トウモロコシデンプンおよびタルクを包含するが、それらに限定されない);
錠剤潤滑剤(例はステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、ステアリン酸およびステアリン酸亜鉛を包含するが、それらに限定されない);
錠剤/カプセル剤不透明化剤(例は二酸化チタンを包含するが、それに限定されない);錠剤研磨剤(例はカルナウバ蝋および白色蝋を包含するが、それらに限定されない);
濃稠化剤(例は蜜蝋、セチルアルコールおよびパラフィンを包含するが、それらに限定されない);
等張剤(例はデキストロースおよび塩化ナトリウムを包含するが、それらに限定されない);
粘度増加剤(例はアルギン酸、ベントナイト、カルボマー類、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウムおよびトラガカントを包含するが、それらに限定されない);並びに
湿潤剤(例はヘプタデカエチレンオキシセタノール、レシチン類、モノオレイン酸ソルビトール、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール、およびステアリン酸ポリオキシエチレンを包含するが、それらに限定されない)。
【0113】
本発明に従う製薬学的組成物は以下の通りにして説明することができる:
【0114】
殺菌性IV溶液:殺菌性の注射可能な水を用いて本発明の所望する化合物の5mg/mL溶液を製造することができ、そして必要ならpHを調節する。溶液を投与用に殺菌性5%デキストロースで1−2mg/mLに希釈しそしてIV注入剤として約60分間にわたり
投与する。
【0115】
IV投与用の凍結乾燥された散剤:(i)100−1000mgの凍結乾燥散剤としての本発明の所望する化合物、(ii)32−327mg/mLのクエン酸ナトリウム、および(iii)300−3000mgのDextran 40を用いて殺菌性調剤を製造することができる。調合物を殺菌性の注射可能な食塩水または5%デキストロースを用いて10〜20mg/mLの濃度に再構成し、それを食塩水または5%デキストロースを用いて0.2−0.4mg/mLにさらに希釈し、そしてIV大型丸剤またはIV注入により15−60分間にわたり投与する。
【0116】
筋肉内懸濁剤:以下の液剤または懸濁剤を筋肉内注射用に製造することができる:
50mg/mLの本発明の所望する水−不溶性化合物
5mg/mLのナトリウムカルボキシメチルセルロース
4mg/mLのTWEEN 80
9mg/mLの塩化ナトリウム
9mg/mLのベンジルアルコール
【0117】
硬質外皮カプセル剤:標準的な二部分硬質ゼラチンカプセルに100mgの粉末化活性成分、150mgのラクトース、50mgのセルロースおよび6mgのステアリン酸マグネシウムを各々充填することにより多数の単位カプセル剤を製造する。
【0118】
軟質ゼラチンカプセル剤:例えば大豆油、綿実油またはオリーブ油の如き食用油中の活性成分の混合物を製造しそして正置換ポンプにより溶融ゼラチンの中に注入して100mgの活性成分を含有する軟質ゼラチンカプセル剤を形成する。カプセル剤を洗浄しそして乾燥する。活性成分をポリエチレングリコール、グリセリンおよびソルビトールの混合物の中に溶解して水混和性薬品混合物を製造することができる。
【0119】
錠剤:薬用量単位が100mgの活性成分、0.2mgのコロイド状二酸化珪素、5mgのステアリン酸マグネシウム、275mgの微結晶性セルロース、11mgのデンプン、および98.8mgのラクトースであるような多数の錠剤を普遍的な工程により製造する。適当な水性および非−水性コーティングを適用して飲み易さを増加させ、優美さおよび安定性を改良しそして吸収を遅延させることができる。
【0120】
即時放出錠剤/カプセル剤:これらは普遍的なおよび新規な方法により製造される固体の経口的薬用量形態である。薬品の即時溶解および分配のためにこれらの単位は水なしで経口的に摂取される。活性成分を、例えば糖、ゼラチン、ペクチンおよび甘味剤の如き成分を含有する液体の中に混合する。これらの液体を凍結乾燥および固相抽出技術により固化して固体錠剤またはカプセル剤にする。薬品化合物を粘弾性および熱弾性糖類および重合体または発泡性成分と共に圧縮して水を必要としない即時放出用に意図される多孔性マトリックスを製造することができる。
【0121】
疾患の処置方法
本発明は、哺乳動物の疾患、特に高−増殖性疾患、を処置するための本発明の化合物およびそれらの組成物を使用する方法に関する。化合物は、細胞増殖および/もしくは細胞分割を抑制し、阻止し、減少させ、低下させるなどのために、並びに/またはアポプトシスを生ずるために使用することができる。この方法は処置を必要とする人間を包含する哺乳動物に疾患を処置するために有効である量の本発明の化合物、またはその製薬学的に許容可能な塩、異性体、多形、代謝産物、水和物、溶媒和物もしくはエステルなどを投与することを含んでなる。高−増殖性疾患は例えば乾癬、ケロイド類、並びに皮膚に影響を与える他の過形成、良性前立腺過形成(BPH)、固体腫瘍、例えば胸部、呼吸管、脳、生
殖器官、消化管、尿管、眼、肝臓、皮膚、頭部および頸部、甲状腺、甲状腺旁の癌並びにそれらの遠方転移を包含するが、それらに限定されない。これらの疾患はリンパ腫、肉腫、および白血病も包含する。
【0122】
胸部癌の例は侵襲性管癌、侵襲性小葉癌、その部位での管癌、およびその部位での小葉癌を包含するが、それらに限定されない。
【0123】
呼吸管の癌の例は小−細胞および非−小−細胞肺癌、並びに気管支腺腫および胸膜肺芽腫を包含するが、それらに限定されない。
【0124】
脳癌の例は脳幹およびハイポフタルミック神経膠腫(hypophtalmic glioma)、小脳および大脳星状細胞腫、髄芽腫、上衣腫、並びに神経外胚葉および松果体腫瘍を包含するが、それらに限定されない。
【0125】
男性生殖器官の腫瘍は前立腺および睾丸癌を包含するが、それらに限定されない。女性生殖器官の腫瘍は子宮内膜、頸部、卵巣、膣、および外陰部の癌、並びに子宮の肉腫を包含するが、それらに限定されない。
【0126】
消化管の腫瘍は肛門、結腸、結直腸、食道、胆嚢、胃、膵臓、直腸、小腸、および唾液腺癌を包含するが、それらに限定されない。
【0127】
尿管の腫瘍は膀胱、陰茎、腎臓、腎盤、尿管、尿道およびヒト乳頭腎臓癌を包含するが、それらに限定されない。
【0128】
眼の癌は眼内黒色腫および網膜芽腫を包含するが、それらに限定されない。
【0129】
肝臓癌の例は肝細胞癌(線維層板変形を伴うまたは伴わない肝細胞癌)、胆管癌(肝臓内胆管癌)、および混合肝細胞胆管癌を包含するが、それらに限定されない。
【0130】
皮膚癌は鱗状細胞癌、カポジ肉腫、悪性黒色腫、メルケル細胞皮膚癌、および非−黒色腫皮膚癌を包含するが、それらに限定されない。
【0131】
頭部および頸部癌は咽頭、下咽頭、鼻咽頭、口咽頭、唇および口腔癌並びに鱗状細胞を包含するが、それらに限定されない。リンパ腫はエイズ−関連リンパ腫、非−ホジキンリンパ腫、皮膚T−細胞リンパ腫、パーキットリンパ腫、ホジキン病、および中枢神経系のリンパ腫を包含するが、それらに限定されない。
【0132】
肉腫は軟質組織の肉腫、骨肉腫、悪性線維性組織球腫、リンパ肉腫、および横紋筋肉腫を包含するが、それらに限定されない。
【0133】
白血病は急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、および毛様細胞性白血病を包含するが、それらに限定されない。
【0134】
これらの疾患は人間において良く同定されてきたが、他の哺乳動物においても同様な病因で存在し、そして本発明の製薬学的組成物を投与することにより処置できる。
【0135】
この文献を通して示されている用語「処置する」または「処置」は一般的には、例えば癌の如き疾病または疾患などの症状を防除、緩和、減少、救済、改良する目的のための被験体の管理または治療として使用される。
【0136】
服用量および投与
標準的な毒性試験によりそして哺乳動物において以上で同定された症状の処置の判定のための標準的な薬理学的検定により、そしてこれらの結果とこれらの症状を処置するために使用される既知の薬品の結果との比較により、高−増殖性疾患および脈管形成疾患の処置に有用な化合物を評価するための既知の標準的な研究所技術に基づき、本発明の化合物の有効薬用量を各々の所望する指示の処置に関して容易に決めることができる。これらの症状の1つの処置において投与すべき活性成分の量は、例えば使用される特定の化合物および薬用量単位、投与の方式、処置の期間、処置される患者の年令および性別、並びに処置される症状の性質および程度の如き考察に従い広く変えうる。
【0137】
投与される活性成分の合計量は一般的には1日当たり約0.001mg/kg〜約200mg/kgの体重、そして好ましくは1日当たり約0.01mg/kg〜約20mg/kgの体重の範囲にわたるであろう。臨床的に有用な投薬スケジュールは1日当たり1〜3回の投薬から4週間毎に1回の投薬までの範囲にわたるであろう。さらに、患者が薬品をある期間にわたり投薬されない「薬品休日」は薬理学的効果と耐性との間の全体的均衡にとって有利でありうる。単位薬用量は約0.5mg〜約1500mgの活性成分を含有することができ、そして1日当たり1回もしくはそれ以上の回数でまたは1日当たり1回より少なく投与することができる。静脈内、筋肉内、皮下および非経口的注射を包含する注射による投与並びに注入技術の使用に関する平均1日薬用量は好ましくは0.01〜200mg/kgの合計体重であろう。平均1日直腸薬用量処方は好ましくは0.01〜200mg/kgの合計体重であろう。平均1日膣薬用量処方は好ましくは0.01〜200mg/kgの合計体重であろう。平均1日局所的薬用量処方は好ましくは1日当たり1〜4回の間で投与される0.1〜200mgであろう。経皮濃度は好ましくは.01〜200mg/kgの1日服用量を保つのに必要なものであろう。平均1日吸入薬用量処方は好ましくは0.01〜100mg/kgの合計体重であろう。
【0138】
もちろん、各患者に関する具体的な初期および持続的薬用量処方は、治療する診断医により判定される症状の性質および重篤度、使用される特定化合物の活性、患者の年令および一般的な症状、投与の時間、投与の方式、薬品の排泄速度、薬品組み合わせに応じて変わるであろう。処置の所望する方式および本発明の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩もしくはエステルもしくは組成物の服用回数は当業者により普遍的な処置試験を用いて確認できる。
【実施例】
【0139】
略語および頭文字語
当該技術の専門有機化学者により使用される略語の包括的なリストはThe ACS Style Guide(third edition)またはthe Guidelines for Authors for the Journal of Organic Chemistryに示される。該リストに含まれる略語、および当該技術の専門有機化学者により使用される全ての略語は引用することにより本発明の内容となる。本発明の目的のためには、化学元素はthe Periodic Table of the
Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,67th Ed.,1986−87に従い同定される。
【0140】
より具体的には、以下の略語がこの開示中で使用される時には、それらは以下の意味を有する:
Ac アセチル
atm 気圧
br s 広い一重項
BuOH ブタノール
C 摂氏
Celite(R) 珪藻土濾過剤(R) Celite Corp.
CHCl ジクロロメタン
d 二重項
dd 二重項の二重項
ddd 二重項の二重項の二重項
DCE 1,1−ジクロロエタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMF−DMA N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール
DMSO ジメチルスルホキシド
ES−MS 電子噴霧質量分光法
EtOAc 酢酸エチル
g グラム
h 時間
H NMR プロトン核磁気共鳴
HPLC 高性能液体クロマトグラフィー
J 結合定数(NMR分光法)
L リットル
M モルL−1(モル)
m 多重項
MHz メガヘルツ
min 分間
mL ミリリットル
μM マイクロモル
mol モル
MS 質量スペクトル、質量分光法
m/z 質量−対−充填量比
N 当量L−1(規定)
NMR 核磁気共鳴
pH 水素イオン濃度の負の対数
31P NMR 燐核磁気共鳴
POCl オキシ塩化燐
q 四重項
RT 保持時間(HPLC)
rt 室温
s 一重項
t 三重項
THF テトラヒドロフラン
【0141】
以下の実施例で報告される百分率収率は最低モル量で使用された出発成分に基づく。空気並びに水分敏感性液体および溶液は注射器またはカニューレを介して移され、そしてゴム栓を通して反応容器内に導入された。商業用等級試薬および溶媒がさらなる精製なしに使用された。用語「減圧下で濃縮された」は約15mgのHgにおけるブッチ回転蒸発器の使用をさす。温度は補正されずに摂氏温度(℃)で報告される。薄層クロマトグラフィー(TLC)は予備−コーティングされたガラス−裏打ちされたシリカゲル60A F−254 250μmプレート上で行われた。
【0142】
本発明の化合物の構造は以下の工程の1つもしくはそれ以上を用いて確認された。
【0143】
NMR
NMRスペクトルが各化合物に関して得られそして示された構造と一致した。
【0144】
日常的な一次元NMR分光法は300または400MHzVarian(R) Mercury−plus分光計上で行われた。試料をジューテロ化された溶媒の中に溶解させた。化学シフトをppm目盛りで記録しそして適当な溶媒信号、例えば1Hスペクトルに関してDMSO−d6に対する2.49ppm、CD3CNに対する1.93ppm、CD3ODに対する3.30ppm、CD2Cl2に対する5.32ppmおよびCDCl3に対する7.26ppm、と対比した。
【0145】
GC/MS
電子衝撃質量スペクトル(EI−MS)はHewlett Packard 6890
Gas ChromatographがJ & W HP−5カラム(0.25μMコーティング;30m×0.32mm)が装備されたHewlett Packard 5973質量分光計を用いて得られた。イオン源は250℃に保たれそしてスペクトルを1回の走査当たり0.35秒間における50−550amuで走査させた。
【0146】
LC/MS
断らない限り、全ての保持時間はLC/MSから得られそして分子イオンに相当する。高圧液体クロマトグラフィー−電子噴霧質量スペクトル(LC/MS)が以下の1つを用いて得られた:
【0147】
方法A(LCQ)
四元ポンプ、254nmに設定された可変波長検出器、Waters Sunfire
C18カラム(2.1×30mm、3.5μm)、Gilson自動試料採取器および電子噴霧イオン化のあるFinnigan LCQイオントラップ質量分光計を装備したHewlett−Packard 1100 HPLC。スペクトルを源内のイオン数に応じる可変イオン時間を用いて120−1200amuで走査させた。溶離剤は、A:0.02%TFAを有する水中の2%アセトニトリルおよびB:0.018%TFAを有するアセトニトリル中の2%水であった。3.5分間にわたる1.0mL/minの流速における10%Bから95%Bへの勾配溶離を0.5分間の初期保持および0.5分間の95%Bにおける最終保持と共に使用した。合計実施時間は6.5分間であった。
【0148】
方法B(LCQ5)
Agilent 1100 HPLCシステム。Agilent 1100 HPLCシステムにはAgilent 1100自動試料採取器、四元ポンプ、254nmに設定された可変波長検出器が装備された。使用したHPLCカラムはWaters Sunfire C−18カラム(2.1×30mm、3.5μm)であった。HPLC溶離剤を分解させずに電子噴霧イオン化のあるFinnigan LCQ DEGAイオントラップ質量分光計に直接連結させた。スペクトルを源内のイオン数に応じる可変イオン時間を用いて正イオン方式を用いて140−1200amuで走査させた。溶離剤は、A:0.02%TFAを有する水中の2%アセトニトリル、およびB:0.02%TFAを有するアセトニトリル中の2%水であった。3.0分間にわたる1.0mL/minの流速における10%Bから90%Bへの勾配溶離を1.0分間の初期保持および1.0分間の95%Bにおける最終保持と共に使用した。合計実施時間は7.0分間であった。
【0149】
方法C(LTQ)
Agilent 1100 HPLCシステム。Agilent 1100 HPLCシステムにはAgilent 1100自動試料採取器、四元ポンプ、およびダイオード列が装備された。使用したHPLCカラムはWaters Sunfire C18カラ
ム(2.1×30mm、3.5μm)であった。HPLC溶離剤を1:4分解で電子噴霧イオン化のあるFinnigan LTQイオントラップ質量分光計に直接連結させた。スペクトルを源内のイオン数に応じる可変イオン時間を用い正または負イオン方式を用いて50−800amuで走査させた。溶離剤は、A:0.1%蟻酸を有する水、およびB:0.1%蟻酸を有するアセトニトリルであった。3.0分間にわたる1.0mL/minの流速における10%Bから90%Bへの勾配溶離を2.0分間の初期保持および1.0分間の95%Bにおける最終保持と共に使用した。合計実施時間は8.0分間であった。
【0150】
方法D(Sunfire4 6x50 100a 5a 5min 0ml)
2個のGilson 306ポンプ、Gilson 215自動試料採取器、Gilsonダイオード列検出器、Waters Sunfire カラム(4.6×50mm、5μm)、およびz−噴霧電子噴霧イオン化のあるMicromass ZMD単一四極子質量分光計を装備したGilson HPLCシステムを用いてHPLC−電子噴霧質量スペクトル(HPLC ES−MS)が得られた。スペクトルを2秒間にわたり120−1000amuで走査させた。溶離剤は、A:0.02%TFAを有する水およびB:0.02%TFAを有するアセトニトリルであった。4.0mL/minの流速における勾配溶離を以下のプロトコル:1.0分間にわたる100%A、3.0分間にわたる100%Aから95%Bへの勾配、0.8分間にわたる95%Bでの保持、および0.1分間にわたる95%Bから100%Aへの勾配で使用した。合計実施時間は5.0分間であった。
【0151】
分取HPLC
分取HPLCを逆相方式で、典型的には2個のGilson 322ポンプ、Gilson 215自動試料採取器、Gilsonダイオード列検出器、およびC−18カラム(例えばYMC Pro 20×150mm、120A)が装備されたGilson HPLCシステムを用いて、行った。溶媒Aを0.1%TFAを有する水として、そして溶媒Bを0.1%TFAを有するアセトニトリルとして、勾配溶離を使用した。カラム上への溶液状での注入後に、化合物を典型的には混合溶媒勾配、例えば溶媒A中の10−90%B、を用いて15分間にわたり25mL/minの流速で溶離した。所望する生成物を含有する1つもしくは複数の画分を254または220nmにおけるUV監視により収集した。
【0152】
分取MPLC
分取中圧液体クロマトグラフィー(MPLC)を標準的なシリカゲル「フラッシュクロマトグラフィー」技術(例えば、Still,W.C.et al.J.Org.Chem.1978,43,2923−5)により、またはシリカゲルカートリッジおよび例えばBiotage Flashシステムの如き装置を使用することにより、行われた。実験プロトコルに記載されているような種々の溶離溶媒を使用した。
【0153】
一般的な製造方法
本発明のこの態様で使用される化合物の製造で使用される特定の方法は所望する具体的な化合物に依存する。具体的な置換基の選択の如き因子が本発明の具体的化合物の製造において行われる工程においてある役割を演ずる。これらの因子は当業者に容易に認識される。
【0154】
本発明の化合物は既知の化学反応および工程の使用により製造することができる。それにもかかわらず、以下の一般的な製造方法は本発明の化合物を合成する際に読者に助力するために示され、より詳細な特定の実施例は操作実施例を記載する以下の実験部分に示される。
【0155】
本発明の化合物は市販されているかまたは日常的な普遍的化学方法に従い製造可能である出発物質から、普遍的な化学方法に従い、および/または下記の通りにして製造することができる。化合物の一般的な製造方法は以下に示され、そして代表的な化合物の製造は実施例で具体的に説明される。
【0156】
本発明の化合物の合成においてそして本発明の化合物の合成に関わる中間体の合成において使用できる合成変換は当業者に既知であるかまたは彼らに理解されうる。合成変換のまとめは例えば以下の如き編纂物に見ることができる:
J.March.Advanced Organic Chemistry,4th ed.;John Wiley:New York(1992)
R.C.Larock.Comprehensive Organic Transformations,2nd ed.;Wiley−VCH:New York(1999)
F.A.Carey;R.J.Sundberg.Advanced Organic Chemistry,2nd ed.;Plenum Press:New York(1984)
T.W.Greene;P.G.M.Wuts.Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.;John Wiley:New York(1999)
L.S.Hegedus.Transition Metals in the Synthesis of Complex Organic Molecules,2nd ed.;University Science Books:Mill Valley,CA(1994)
L.A.Paquette,Ed.The Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis;John Wiley:New York(1994)
A.R.Katritzky;O.Meth−Cohn;C.W.Rees,Eds.Comprehensive Organic Functional Group Transformations;Pergamon Press:Oxford,UK(1995)
G.Wilkinson;F.G A.Stone;E.W.Abel,Eds.Comprehensive Organic Chemistry;Pergamon Press:Oxford,UK(1982)
B.M.Trost;I.Fleming.Comprehensive Organic Synthesis;Pergamon Press:Oxford,UK(1991)
A.R.Katritzky;C.W.Rees Eds.Comprehensive
Heterocyclic Chemistry;Pergamon Press:Oxford,UK(1984)
A.R.Katritzky;C.W.Rees;E.F.V.Scriven,Eds.Comprehensive Heterocyclic Chemistry II;Pergamon Press:Oxford,UK(1996)
C.Hansch;P.G.Sammes;J.B.Taylor,Eds.Comprehensive Medicinal Chemistry;Pergamon Press:Oxford,UK(1990)。
【0157】
さらに、合成方法および関連記事の再現調査はOrganic Reactions;John Wiley:New York;Organic Syntheses;John Wiley:New York;Reagents for Organic S
ynthesis:John Wiley:New York;The Total Synthesis of Natural Products;John Wiley:New York;The Organic Chemistry of Drug Synthesis;John Wiley:New York;Annual Reports in Organic Synthesis;Academic Press:San Diego CA;およびMethoden der Organischen
Chemie(Houben−Weyl);Thieme:Stuttgart,Germanyを包含する。さらに、合成変換のデータベースはChemical Abstractsを包含しており、それらはCAS OnLineまたはSciFinder,Handbuch der Organischen Chemie(Beilstein)のいずれかを用いて検索することが、それらはSpotFireおよびREACCSを用いて検索することができる。
【0158】
中間体
中間体A:4−アミノ−5−(4−ニトロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
【0159】
【化17】

【0160】
段階1:4−(4−ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
【0161】
【化18】

【0162】
1MヘキサメチルジシラジドのTHF中の冷却された(−77℃)溶液(102.4mL、102.4ミリモル)に1−[(イソシアノメチル)スルホニル]−4−メチルベンゼン(20.0g、102.4ミリモル)をTHF(100mL)中溶液状で滴下した(30分間)。溶液を15分間にわたり撹拌し、そして次に(2E)−3−(4−ニトロフェニル)アクリル酸エチル(22.66g、102.4ミリモル)をTHF(250mL)中溶液状で滴下した(1時間)。反応物を室温において17時間にわたり暖めそして水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液(200mL)を加えた。生成物を酢酸エチル(3×300mL)で抽出し、そして次に一緒にした有機抽出物を水(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより0−5%酢酸エチル/ジクロロメタンを用いて精製して所望する生成物(16.65g、62%)を与えた。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.78(br s,1H),8.15−8.19(m,2H),7.73−7.76(m,2H),7.55−7.79(m,1H),7.19−7.24(m,1H),4.16(q,J=7.1Hz,2H),1.21(t,J=7.1Hz,3H);HPLC(方法A)2.90min;TLC R=0.47(95:5v/v CHCl−EtO
Ac)。
【0163】
段階2:5−ホルミル−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
【0164】
【化19】

【0165】
オキシ塩化燐(18.12mL、194.4ミリモル)をDMF(14.96mL、194.4ミリモル)のジクロロエタン(100mL)中の冷却された(0℃)溶液にゆっくり加えた。混合物を30分間にわたり激しく撹拌しながら室温に暖めた。スラリーを再び冷却し(0℃)そして4−(4−ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(46.00g、176.8ミリモル)をジクロロエタン(500mL)中懸濁液状で加えた。1時間にわたり撹拌した後に、反応物を室温に暖めそしてさらに17時間にわたり撹拌した。水(600mL)中の酢酸ナトリウム(79.75g、972.2ミリモル)を加えそして溶液を1時間にわたり加熱した(80℃)。室温に冷却したら、層を分離しそして水層をジクロロメタン(2×150mL)で逆抽出した。一緒にした有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥しそして蒸発乾固した。粗製物質をトルエン(2L)中で加熱還流しそして熱い溶液にヘキサン類(200mL)を加えた。溶液をゆっくり放冷し、そしてその後の2日間にわたり結晶が生成した。結晶を集め、ジエチルエーテル(500mL)で洗浄し、そして真空下で乾燥して所望する生成物(25.53g、50%)を与えた。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ12.94(br s,1H),9.29(d,J=0.8Hz,1H),8.25−8.22(m,2H),7.81(d,J=2.7Hz,1H),7.74−7.71(m,2H),4.12−4.06(q,J=7.1Hz,2H),1.15−1.11(t,J=7.0Hz,3H);HPLC RT2.75min(方法A);TLC R=0.16(95:5v/v CHCl−EtOAc)。
【0166】
段階3:5−シアノ−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
【0167】
【化20】

【0168】
5−ホルミル−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(24.55g、85.17ミリモル)のピリジン(400mL)中溶液にヒドロキシルアミン塩酸塩(6.51g、93.7ミリモル)を加えた。溶液を室温において2時間にわたり撹拌し、そして次に無水酢酸(17.68mL、187.4ミリモル)を加えた。溶液を17時間にわたり加熱し(80℃)そして次に室温に冷却した。反応混合物を真空中で部分的に濃縮しそして次に酢酸エチル(300mL)および水(300mL)で希釈した
。層を分離しそして水層を酢酸エチル(2×100mL)で逆抽出した。一緒にした有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥しそして濃縮乾固した。粗製物質を次にジクロロメタン−ジエチルエーテル(1:1v/v、300mL)と共に粉砕した。固体を集め、ジエチルエーテル(150mL)で洗浄し、そして真空下で乾燥して所望する生成物(18.94g、78%)を与えた。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ13.24(br s,1H),8.25−8.32(m,2H),7.92(s,1H),7.69−7.76(m,2H),4.13(q,J=7.2Hz,2H),1.16(t,J=7.0Hz,3H);HPLC RT(方法A)2.97min;TLC R=0.20(95:5v/v CHCl−EtOAc)。
【0169】
段階4:(アミノオキシ)(ジフェニル)ホスフィンオキシドの製造
【0170】
【化21】

【0171】
氷−塩浴の中で冷却された水(35mL)中のヒドロキシルアミン塩酸塩(15.86g、228.2ミリモル)に7.1N水性水酸化ナトリウム(27.4mL、194.4ミリモル)を、引き続き1,4−ジオキサン(100mL)を加えた。溶液を15分間にわたり激しく撹拌しそして次にクロロジフェニルホスフィンオキシド(20.00g、84.52ミリモル)を1,4−ジオキサン(100mL)中溶液状で加えた。溶液をさらに15分間にわたり撹拌する間に、白色沈殿が生成した。沈殿を集めそして次に冷たい(0°)0.25N水性水酸化ナトリウム(250mL)の中に懸濁させた。混合物を1時間にわたり撹拌しそして次に固体を集め、水(100mL)で洗浄し、そして真空下で充分に乾燥して所望する中間体(7.09g、36%)を白色固体状で与えた。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.65−7.74(m,4H),7.38−7.42(m,6H);31P−NMR(DMSO−d)δ23.11(br s,1P)。
【0172】
段階5:1−アミノ−5−シアノ−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
【0173】
【化22】

【0174】
水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、3.02g、75.6ミリモル)を5−シアノ−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(17.97g、63.00ミリモル)のDMF(625mL)中溶液に加えた。溶液を室温において15分間にわたり撹拌しそして次に(アミノオキシ)(ジフェニル)ホスフィンオキシド(17.63g、75.59ミリモル)を加え、そして溶液を17時間にわたり加熱した(80℃)。室温に冷却したら、水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液(500mL)、引き続き酢酸エチル(400mL)を加えた。層を分離しそして水層を酢酸エチル(2×200m
L)で逆抽出した。一緒にした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥しそして蒸発乾固した。粗製物質をジクロロメタン−ヘキサン類(1:1v/v400mL)と共に粉砕した。固体を集め、ヘキサン類(100mL)で洗浄し、そして真空下で乾燥した。物質を酢酸エチル(500mL)中に懸濁させそして、15分間にわたり加熱還流し、そして次に濾過した。濾液を真空中で濃縮して所望する生成物(14.15g、75%)を与えた。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.25−8.31(m,2H),7.73(s,1H),7.67−7.73(m,2H),6.71(br s,2H),4.12(q,J=7.1Hz,2H),1.16(t,J=7.1Hz,3H);HPLC
RT(方法A)2.91min;TLC R=0.30(95:5v/v CHCl−EtOAc)。
【0175】
段階6:標記化合物の製造
ホルムアミド(74.9mL、1.88モル)および1−アミノ−5−シアノ−4−(ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(14.15g、47.12ミリモル)の溶液を2時間にわたり加熱し(195℃)そして室温に冷却した。撹拌を17時間にわたり続けそして生じた固体を集めそして酢酸エチル(2×100mL)および水(100mL)で洗浄した。固体を真空下で乾燥して所望する生成物(10.20g、66%)を与えた。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.23−8.29(m,2H),8.20(s,1H),8.05(br s,1H),7.97(s,1H),7.62−7.70(m,2H),5.52(br s,1H),4.08(q,J=7.1Hz,2H),1.09(t,J=7.1Hz,3H);ES−MS m/z328.1(MH);HPLC RT(方法A)2.51min;TLC R=0.20(3:1v/v CHCl−EtOAc)。
【0176】
中間体B:4−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
【0177】
【化23】

【0178】
ラネーニッケルをエタノール(20mL)を含有するフラスコに加えた。触媒をエタノール(3×20mL)と共に粉砕しそして4−アミノ−5−(4−ニトロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(4.0g、12.2ミリモル)のエタノール(600mL)およびTHF(200mL)中懸濁液を加えた。反応物を窒素雰囲気(1気圧)下に置きそして室温において一晩にわたり撹拌した。反応物をCelite(R)のパッドを通してエタノールおよびTHFの混合物(3:1)を用いて濾過してすすいだ。濾液を真空中で濃縮して所望する生成物(3.60g、96%)を与えた。H−NMR(DMSO−d)δ8.05(s,1H),8.04(br
s,2H),7.88(s,1H),7.01(d,J=8.0Hz,2H),6.61(d,J=8.0Hz,2H),5.31(br s,2H),4.07(q,J=7.3Hz,2H),1.12(t,J=7.3Hz,3H);ES−MS m/z298.2(MH);HPLC RT(方法A)1.64min;TLC R=0.30(アセトン/CHCl 1:3)。
【0179】
中間体C:4−アミノ−5−(4−アミノフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロ
エチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0180】
【化24】

【0181】
段階1:4−アミノ−5−(4−ニトロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸の製造
【0182】
【化25】

【0183】
4−アミノ−5−(4−ニトロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(1.04g、3.18ミリモル)のエタノール(10mL)、THF(5mL)および1N水性水酸化ナトリウム溶液(5.56mL、5.56ミリモル)中懸濁液を6時間にわたり加熱した(80℃)。均質な溶液を室温に冷却しそして1N塩酸(5.56mL)で滴下処理した。反応物を真空中で濃縮しそして生じた固体を水と共に粉砕して所望する生成物を定量的収率で与えた。この物質をさらなる精製なしに使用することができた。ES−MS300.2(MH);HPLC RT(方法A)1.37min。
【0184】
段階2:4−アミノ−5−(4−ニトロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0185】
【化26】

【0186】
4−アミノ−5−(4−ニトロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸(495mg、1.73ミリモル)の塩化チオニル(15mL)中溶液を3時間にわたり加熱した(50℃)。室温に冷却したら、反応混合物を濃縮乾固した。生じた酸塩化物中間体を2,2,2−トリフルオロ−エチルアミン塩酸塩(587mg、4.33ミリモル)、トリエチルアミン(1.15ml、8.66ミリモル)、およびTHF(8mL)と一緒にした。反応物を16時間にわたり撹拌しそして次に真空中で
濃縮した。残渣を酢酸エチル(50mL)中に溶解させそして次に真空中で濃縮した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥しそして真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよびメタノールと共に粉砕して所望する生成物(490mg、74%)を与えた。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.77(t,J=6.2Hz,1H),8.29(s,1H),8.23(d,J=8.9Hz,2H),7.97(s,1H),7.59(d,J=8.9Hz,2H),3.91−3.99(m,2H);ES−MS m/z381.1(MH);HPLC RT(方法B)2.33min。
【0187】
段階3:標記化合物の製造
中間体Bの製造用に使用された工程を使用して中間体Aを4−アミノ−5−(4−ニトロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,CDOD)δ8.00(s,1H),7.81(s,1H),7.17(d,J=8.5Hz,2H),6.84(d,J=8.6Hz,2H),3.85−4.03(m,2H);ES−MS315.2(MH);HPLC RT(方法A)1.14min。
【0188】
中間体D:4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
【0189】
【化27】

【0190】
段階1:3−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−3−オキソプロパン酸エチルの製造
【0191】
【化28】

【0192】
塩化チオニル(96.4g、810ミリモル)を3−フルオロ−4−ニトロ安息香酸(100g、540ミリモル)の1,2−ジクロロエタン(500mL)およびDMF(1mL)中溶液に滴下した(30分間)。反応物を4時間にわたり暖め(70℃)そして室温に冷却した。揮発分を減圧下で蒸発させて中間体である酸塩化物を与えた。この物質をTHF(500mL)中に溶解させそして次に濾過して残存固体を除去した。
【0193】
塩化マグネシウムをマロン酸エチルカリウム(276g、1620ミリモル)およびトリエチルアミン(164g、1620ミリモル)のTHF(1500mL)中の冷却された(10℃)懸濁液に加えた。この混合物を12時間にわたり室温において激しく撹拌し(オーバーヘッドスタラー)、そして次に冷却した(0℃)。濾過した酸塩化物のTHF中溶液を滴下した(30分間)。反応物を室温に放冷し、12時間にわたり撹拌しそして次に冷却した(10℃)。反応温度を20℃以下に保ちながら、4N塩酸(1L)をゆっくり加えた。クエンチした反応物を水(1L)で希釈しそして酢酸エチル(3×1L)で抽出した。一緒にした有機抽出物を飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液(2×1L)、水(
1L)および食塩水(1L)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下で蒸発させて所望する生成物(134g、97%)を互変異性体の混合物状で与えた。H−NMR(300MHz,DMSO−d)互変異性体1:δ12.24(s,1H),7.85−8.32(m,3H),6.22(s,3H),4.25(q,J=7.0Hz,2H),1.26(t,J=7.0Hz,3H);互変異性体2:δ7.90−8.38(m,3H),4.30(s,2H),4.11(q,J=7.1Hz,2H),1.17(t,J=7.1Hz,3H);ES−MS m/z254.1(M−H);HPLC RT(方法C)3.14min。
【0194】
段階2:2−(3−フルオロ−4−ニトロベンゾイル)−3−(ジメチルアミノ)アクリル酸エチルの製造
【0195】
【化29】

【0196】
N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(100g、810ミリモル)を3−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−3−オキソプロパン酸エチル(138g、540ミリモル)のトルエン(540mL)中の冷却された(0℃)溶液に滴下した(10分間)。反応物を2.5時間にわたり暖め(50℃)そして次に揮発分を減圧下で蒸発させて所望する生成物(167g、100%)を与え、それは充分な純度(NMRにより>95%)であり、さらなる精製なしに進行させた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.24−8.29(m,1H),7.92(s,1H),7.60−7.74(m,1H),7.58−7.62(m,1H),3.97(q,J=7.0Hz,2H),3.44(s,3H),2.81(s,3H),0.99(t,J=7.0Hz,3H);ES−MS m/z310.9(MH);HPLC RT(方法B)2.87min。
【0197】
段階3:5−カルバモイル−4−(3−クロロ−4−ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
【0198】
【化30】

【0199】
2−アミノマロンアミド(36.5g、312ミリモル)を2−(3−フルオロ−4−ニトロベンゾイル)−3−(ジメチルアミノ)アクリル酸エチル(74.4g、240ミリモル)の酢酸(300mL)中の撹拌されている溶液に加えた。懸濁液を2時間にわたり暖め(80℃)そして次に酢酸を減圧下で蒸発させた。残渣をトリフルオロ酢酸(300mL)中に溶解させそして生じた溶液を4時間にわたり暖めた(60℃)。トリフルオロ酢酸を減圧下で蒸発させそして固体を冷たいエタノール(2×50mL)およびジエチルエーテル(3×50mL)で洗浄して所望する生成物(58.8g、76%)を与えた
H NMR(300MHz,DMSO−d)δ12.35(s,1H),8.12(dd,J=8.3,8.3Hz,1H),7.63(s,1H),7.52(d,J=12.3Hz,1H),7.25−7.50(m,2H),6.74(s,1H),4.06(q,J=7.1Hz,2H),1.11(t,J=7.1Hz,3H);ES−MS m/z322.0(MH);HPLC RT(方法B)2.79min。
【0200】
段階4:5−シアノ−4−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
【0201】
【化31】

【0202】
オーバーヘッドスタラーを装備して、オキシ塩化燐(87.0g、565ミリモル)を5−カルバモイル−4−(3−クロロ−4−ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(121g、377ミリモル)のトルエン(750mL)中懸濁液に加えた。懸濁液を6時間にわたり加熱し(80℃)そしてトルエン(合計200mL)を定期的に添加ながら撹拌して固体をフラスコの側面からすすぎ、そして次に揮発分を減圧下で蒸発させた。残渣をトルエン(500mL)中に懸濁させそしてこれを蒸発させて残存するオキシ塩化燐を除去した(この操作は2回行われた)。冷水(750mL)を加えそして5N水性水酸化ナトリウムを用いて混合物をpH8に調節した。固体を濾過により集めそして乾燥して所望する生成物(110g、96%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ12.90(s,1H),7.75(s,1H),7.07(dd,J=8.2,8.2Hz,1H),7.77(dd,J=12.4,1.8Hz,1H),7.51−7.62(m,1H),4.16(q,J=7.1Hz,2H),1.19(t,J=7.1Hz,3H);ES−MS m/z304.1(MH);HPLC RT(方法A)3.19min。
【0203】
段階5:4−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−5−シアノ−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
【0204】
【化32】

【0205】
オーバーヘッドスタラーを装備して、鉄(Aldrich cat#20930−9、24.9g、445ミリモル)および塩化アンモニウム(4.80g、89.7ミリモル)を5−シアノ−4−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(45.0g、148ミリモル)のエタノール(540mL)および水(180mL)中懸濁液に加えた。反応物を2時間にわたり暖め(70℃)、そして次に室
温に冷却した。混合物をメタノール(500mL)で希釈しそして次にCelite(R)の良く充填されたパッドを通して濾過した。フィルターケーキをメタノール(1L)およびアセトニトリル(2L)で充分すすぎそして一緒にした濾液を蒸発させた。残渣を酢酸エチル(1.5L)中に溶解させ、次に水(500mL)および食塩水(500mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥しそして減圧下で蒸発させて痕跡量(<5%)の不純物を含有する所望する生成物(38.0g、94%)を与えた。物質をさらなる精製なしに次の段階で使用した。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ13.36(s,1H),8.25(dd,J=12.8,2.0Hz,1H),6.92−6.97(m,1H),6.72−6.79(m,1H),5.35(s,2H),4.10(q,J=7.0Hz,2H),1.16(t,J=7.0Hz,3H);ES−MS m/z274.3(MH);HPLC RT(方法A)2.62min。
【0206】
段階6:1−アミノ−4−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−5−シアノ−1H−ピロール−3−カルボン酸エチルの製造
【0207】
【化33】

【0208】
水素化ナトリウム(油中60%分散液、1.7g、43ミリモル)を一部分ずつ4−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−5−シアノ−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(9.0g、33ミリモル)のDMF(290mL)中溶液に加えた。懸濁液を30分間にわたり撹拌しそして次に(アミノオキシ)(ジフェニル)ホスフィンオキシド(9.9g、43ミリモル)を加えた。反応物を4時間にわたり暖め(60℃)そして次に室温に冷却した。水(10mL)のゆっくりした添加により反応物をクエンチしそして溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチル(500mL)中に溶解させそして溶液を飽和水性炭酸水素ナトリウム溶液(2×250mL)および食塩水(250mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥しそして蒸発させた。残渣をジエチルエーテルと共に粉砕して所望する生成物(7.8g、82%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.57(s,1H),7.05(dd,J=12.7,2.0Hz,1H),6.91−6.95(m,1H),6.75(dd,J=9.5,8.4Hz,1H),6.57(s,2H),5.36(s,2H),4.09(q,J=7.0Hz,2H),1.16(t,J=7.0Hz,3H);ES−MS m/z289.0(MH);HPLC RT(方法B)2.61min。
【0209】
段階7:標記化合物の製造
酢酸ホルムアミジン(22.4g、215ミリモル)を1−アミノ−4−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−5−シアノ−1H−ピロール−3−カルボン酸エチル(6.2g、21.5ミリモル)のn−ブタノール(100mL)中懸濁液に加えた。反応物を16時間にわたり加熱し(100℃)そして次に室温に冷却した。溶媒を減圧下で除去しそして次にエタノール(50mL)および水(200mL)を加えた。混合物を30分間にわたり撹拌しそして生じた沈澱を濾過により集めた。固体を水(2×50mL)で洗浄しそして乾燥して所望する生成物(5.80g、85%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.08(s,1H),8.00−8.10(br s,1H),7.90(s,1H),7.03(dd,J=12.3,1.9Hz,1H),
6.77−6.88(m,2H),5.36(s,2H),5.21−5.31(br s,1H),4.06(q,J=7.1Hz,2H),1.11(t,J=7.1Hz,3H);ES−MS m/z316.4(MH);HPLC RT(方法B)2.39min。
【0210】
中間体E:4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0211】
【化34】

【0212】
段階1:4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸の製造
【0213】
【化35】

【0214】
1N水性水酸化ナトリウム(253mL、253ミリモル)を4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(40.0g、127ミリモル)のTHF(400mL)およびエタノール(400mL)中懸濁液に加えた。反応混合物を16時間にわたり加熱し(65℃)そして次に室温に冷却した。塩化水素(1,4−ジオキサン中4N、70mL、280ミリモル)を加えそして揮発分を減圧下で除去した。残渣を水(200mL)で洗浄しそして次にアセトンおよびジエチルエーテルと共に粉砕して痕跡量の不純物を含有する所望する生成物(36.3g、99%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ12.20−12.30(br s,1H),8.03(s,1H),7.94−8.05(br s,1H),7.89(s,1H),7.02(dd,J=12.4,2.0Hz,1H),6.73−6.92(m,2H),5.22−5.47(br s,1H),5.12−5.25(br s,1H);ES−MS m/z288.0(MH);HPLC RT(方法A)1.13min。
【0215】
段階2:標記化合物の製造
4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸(24.6g、85.6ミリモル)を2,2,2−トリフルオロ−1−アミノエタン(42.4g、428ミリモル)、ベンゾトリアゾリルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムPF6(56.8g、128ミリモル)および4−メチルモルホリン(43.3g、428ミリモル)のDMF(500mL)中混合物に加えた。反応混合物を室温において16時間にわたり撹拌した。生じた沈澱を濾過
により単離しそして次にアセトンおよびジエチルエーテルで洗浄して所望する生成物(22g、70%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.37(dd,J=8.5,8.5Hz,1H),8.12(s,1H),7.94(s,1H),7.92−8.03(br s,1H),7.89(s,1H),6.99(dd,J=12.2,1.8Hz,1H),6.85(dd,J=12.2,1.8Hz,1H),6.74−6.6.82(m,1H),5.35(s,2H),5.13−3.22(br s,1H),3.87−4.01(m,2H);ES−MS m/z369.2(MH);HPLC RT(方法B)2.05min。
【0216】
中間体F:4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
【0217】
【化36】

【0218】
4−アミノ−5−(4−アミノフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド(200mg、0.673ミリモル)のDMF(5mL)およびTHF(5mL)中溶液に1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(125mg、0.706ミリモル)を加えた。反応物を室温において3時間にわたり撹拌しそして次に1,2−ジアミノ−3,5−ジフルオロベンゼン(101mg、0.706ミリモル)を加えた。撹拌を一晩にわたり続けそして次にN,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(0.527ml、3.36ミリモル)を滴下した。反応物を一晩にわたり再び撹拌しそして次に混合物を減圧下で濃縮した。粗製残渣をHPLCにより25−85%アセトニトリル/水を用いて精製して所望する生成物(205mg、68%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.31−11.40(br s,1H),9.75−9.83(br s,1H),8.14(s,1H),8.02−8.13(br s,1H),7.93(s,1H),7.82(d,J=8.6Hz,2H),7.35(d,J=8.6Hz,2H),6.94−7.05(br d,1H),6.86(ddd,J=10.7,10.7,2.2Hz,1H),5.15−5.46(br s,1H),4.08(q,J=7.1Hz,2H),1.10(t,J=7.1Hz,3H);ES−MS m/z450.1(MH);HPLC RT(方法A)2.48min。
【0219】
中間体G:4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
【0220】
【化37】

【0221】
中間体Fの製造に関して使用された工程を使用して1,2−ジアミノ−3,5−ジフルオロベンゼンを3−フルオロ−4−フェノキシベンゼン−1,2−ジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.32(s,1H),9.86 9s,1H),7.13(s,1H),8.03−8.12(br s,1H),7.93(s,1H),7.83(d,J=8.6Hz,2H),7.28−7.40(m,4H),7.13(d,J=8.4Hz,1H),7.02(dd,J=7.5,7.5Hz,1H),6.89(d,J=8.0Hz,1H),6.84(dd,J=7.8,7.8Hz,1H),4.08(q,J=7.1Hz,2H),1.10(t,J=7.1Hz,3H);ES−MS m/z524.3(MH);HPLC RT(方法B)2.89min。
【0222】
中間体H:4−アミノ−5−(4−{[5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
【0223】
【化38】

【0224】
中間体Fの製造に関して使用された工程を使用して1,2−ジアミノ−3,5−ジフルオロベンゼンを6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2,3−ジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.5(br s,1H),10.25(br s,2H),8.15(s,2H),7.85−7.95(m,3H),7.35−7.42(m,2H),7.15(s,1H),5.1(br s,1H),4.07(q,J=7.2Hz,2H),1.06(t,J=7.1Hz,3H).ES−MS m/z483.2(MH);HPLC RT(方法B)2.83min。
【0225】
中間体I:4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−N−tert−ブチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0226】
【化39】

【0227】
中間体Dの製造に関して使用された工程を使用して2,2,2−トリフルオロ−1−アミノエタンをt−ブチルアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.96(s,1H),7.87(s,1H),7.07(dd,J=12.3,1.9Hz,1H),6.92(dd,J=8.1,1.9Hz,1H),6.81−6.6.89(m,1H),5.44(s,2H),1.16(s,9H);ES−MS m/z343.1(MH);HPLC RT(方法A)2.11min。
【0228】
中間体J:3−フルオロ−4−フェノキシベンゼン−1,2−ジアミンの製造
【0229】
【化40】

【0230】
段階1:2−フルオロ−6−ニトロ−3−フェノキシアニリンの製造
【0231】
【化41】

【0232】
2,3−ジフルオロ−6−ニトロアニリン(200mg、1.15ミリモル)のDMF(10ml)中溶液にフェノール(108mg、1.15ミリモル)および炭酸カリウム(317mg、2.30ミリモル)を加えた。反応物を一晩にわたり加熱し(120℃)そして次に室温に冷却した。反応物を酢酸エチル(200mL)で希釈しそして次に水(2×100mL)および食塩水(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過しそして減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより0−50%酢酸エチル/ヘキサンを用いて精製して所望する生成物(267mg、94%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.85(dd,J=9.8,2.2Hz,1H),7.34−7.49(m,4H),7.19−7.27(m,1H),7.08−7.16(m,2H),6.21(dd,J=9.7,7.8Hz,1H);HPLC RT(方法A)3.48min。
【0233】
段階2:標記化合物の製造
2−フルオロ−6−ニトロ−3−フェノキシアニリン(260mg、1.05ミリモル)のメタノール(20ml)中溶液に塩化錫(II)(1.18g、5.24ミリモル)を加えた。反応物を一晩にわたり加熱還流しそして次に室温に冷却した。混合物を減圧下で濃縮しそして残渣を酢酸エチル(50mL)中に溶解させた。溶液を水性飽和炭酸水素
ナトリウム溶液(150mL)中に注いで、沈澱を崩壊させた。混合物を酢酸エチルを用いて濾過してすすいだ。濾液を水および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより0−70%酢酸エチル/ヘキサンを用いて精製して所望する生成物(195mg、85%)を与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.22−7.31(m,2H),6.94−7.01(m,1H),6.82(d,J=7.8Hz,2H),6.31(dd,J=8.5,1.5Hz,1H),6.20(dd,J=8.5,8.5Hz,1H);ES−MS m/z219.3(MH);HPLC RT(方法A)2.40min。
【0234】
中間体Jに関して以上で記載された方法を使用することにより、そして適当な出発物質で置換することにより、下表に見られる中間体K−Rが同様にして製造された。
【0235】
【表1】

【0236】
中間体R:3−フルオロ−4−ピロリジン−1−イルベンゼン−1,2−ジアミンの製造
【0237】
【化42】

【0238】
段階1:2−フルオロ−6−ニトロ−3−ピロリジン−1−イルアニリンの製造
【0239】
【化43】

【0240】
中間体Jの製造における段階1に関して使用された工程を使用してフェノールをピロリジンで置換することにより2−フルオロ−6−ニトロ−3−ピロリジン−1−イルアニリンを使用した。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.68(dd,J=9k.8,1.4Hz,1H),7.04(s,2H),6.13(dd,J=9.9,8.5Hz,1H),3.31−3.53(m,4H),1.85−1.92(m,4H);ES−MS m/z226.0(MH);HPLC RT(方法A)3.22min。
【0241】
段階2:標記化合物の製造
2−フルオロ−6−ニトロ−3−ピロリジン−1−イルアニリン(285mg、1.26ミリモル)のエタノール(20ml)中混合物にラネーニッケル(約100mg)のエタノール中スラリーを加えた。混合物を水素雰囲気(1気圧)下で室温において一晩にわたり撹拌した。反応物を水素でパージし、窒素を流しそして次にCelite(R)のパッドを通してエタノールを用いて濾過してすすいだ。濾液を減圧下で濃縮して粗製生成物(43mg、17%)を与え、それを精製せずに使用した。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ6.19(dd,J=8.4,1.5Hz,1H),5.89(dd,J=8.4,8.4Hz,1H),4.30(s,2H),4.20(s,2H),2.94−3.07(m,4H),1.72−1.89(m,4H);ES−MS m/z196.3(MH);HPLC RT(方法B)1.08min。
【0242】
中間体S:4−(4−フルオロフェノキシ)ベンゼン−1,2−ジアミンの製造
【0243】
【化44】

【0244】
中間体Jの製造に関して使用された工程を使用して2,3−ジフルオロ−6−ニトロアニリンを4−クロロ−6−ニトロアニリンでそしてフェノールを4−フルオロフェノールで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.06−7.15(m,2H),6.82−6.90(m,2H),6.47(d,J=8.2Hz,1H),6.21(d,J=2.7Hz,1H),6.06(dd,J=8.4,2.7Hz,1H),4.64(s,2H),4.31(s,2H);ES−MS m/z219.2(MH);HPLC RT(方法A)1.07min。
【0245】
実施例
実施例1:4−アミノ−5−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0246】
【化45】

【0247】
4−アミノ−5−(4−アミノフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド(100mg、0.285ミリモル)のDMF(2.5mL)中溶液に1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(53.4mg、0.299ミリモル)を室温において不活性雰囲気下で加えた。混合物を室温において一晩にわたり撹拌した。翌日、1,2−フェニレンジアミン(32.4mg、0.299ミリモル)を加えそして混合物を室温においてさらに18時間にわたり撹拌した。翌日、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(0.22mL、1.42ミリモル)を加えそして混合物を室温においてさらに18時間にわたり撹拌した。混合物を減圧下で濃縮しそして残渣を溶離剤として2〜8%MeOH/CHClを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけた。所望する生成物が黄色がかった固体(55mg、41%)状で得られた。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.00(s,1H),9.60(s,1H),8.51(s,1H),8.20(s,1H),8.00−8.20(br s,2H),7.80−7.90(m,2H),7.20−7.40(m,4H),7.00(d,J=4.3Hz,2H),3.80−4.00(m,2H);ES−MS m/z467.3(MH);HPLC RT(方法A)2.30min。
【0248】
実施例2:4−アミノ−5−{4−[(6−シアノ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0249】
【化46】

【0250】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを3,4−ジアミノベンゾニトリルで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR
(300MHz,DMSO−d)δ10.00(s,1H),8.50(s,1H),8.20(s,1H),7.90(s,1H),7.80(d,J=6.3Hz,2H),7.70(s,1H),7.30−7.45(m,4H),5.00(br s,2H),3.80−4.00(m,2H);ES−MS m/z492.1(MH);HPLC RT(方法A)2.24min。
【0251】
実施例3:4−アミノ−5−{4−[(7−ヒドロキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0252】
【化47】

【0253】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを2,3−ジアミノフェノールで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ10.42(s,1H),8.40(s,1H),8.20(s,1H),7.95(s,1H),7.90(d,J=7.9Hz,2H),7.22(d,J=7.5Hz,2H),6.80−6.90(m,1H),6.75(d,J=7.6Hz,1H),6.40(d,J=7.7Hz,1H),5.25(br s,2H),3.80−4.00(m,2H);ES−MS m/z483.1(MH);HPLC RT(方法A)2.49min。
【0254】
実施例4:4−アミノ−5−{4−[(6−クロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0255】
【化48】

【0256】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4−クロロ−o−フェニレンジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.78(s,1H),8.49(dd,J=6.4,6.4Hz,1H),8.20(s,1H),7.95(s,1H),7.81
(d,J=8.4Hz,2H),7.22−7.40(m,3H),6.98−7.05(m,2H),5.12(br s,1H),3.91−4.00(m,2H);ES−MS m/z501.1(MH);HPLC RT(方法A)2.56min。
【0257】
実施例5:4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−(4−{[6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0258】
【化49】

【0259】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4−(トリフルオロメチル)−1,2−フェニレンジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.90(s,1H),8.51(dd,J=6.4,6.4Hz,1H),8.21(s,1H),7.95(s,1H),7.83(d,J=8.4Hz,2H),7.63(s,1H),7.51(d,J=8.4Hz,1H),7.35−7.40(m,3H),5.15(br s,1H),3.92−4.05(m,2H);ES−MS m/z535.0(MH);HPLC RT(方法A)2.46min。
【0260】
実施例6:4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0261】
【化50】

【0262】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを3,5−ジフルオロ−1,2−フェニレンジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.80(s,1H),8.52(dd,J=6.4,6.4Hz,1H),8.21(s,1H),7.95(s,1H),7.82(d,J=7.2Hz,2H),7.38(d,J=7.2Hz,2H),7.05(d,J=9.2Hz,1H),6.85−6.90(m,1H),5.18(
br s,1H),3.95−4.05(m,2H);ES−MS m/z502.9(MH);HPLC RT(方法A)2.33min。
【0263】
実施例7:4−アミノ−5−{4−[(6−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0264】
【化51】

【0265】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4−フルオロ−1,2−フェニレンジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.71(s,1H),8.48(dd,J=8.4,8.4Hz,1H),8.19(s,1H),7.91(s,1H),7.80(d,J=8.4Hz,2H),7.32(d,J=8.4Hz,2H),7.25(br s,1H),7.15(d,J=8.8Hz,1H),6.80(dd,J=8.4,8.4Hz,1H),5.15(br s,1H),3.91−4.02(m,2H);ES−MS m/z485.0(MH);HPLC RT(方法A)2.22min。
【0266】
実施例8:4−アミノ−5−{4−[(6−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0267】
【化52】

【0268】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4−メトキシ−1,2−フェニレンジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ10.82(s,1H),9.52(s,1H),8.42(br s,1H),8.19(s,1H),7.95(s,1H),7.81(d,J=8.4Hz,2H),7.31(d,J=8.4Hz,2H),7.20(br s,1H),7.00(d,J=10.8Hz,1H),6.60(br
s,1H),5.17(br s,1H),4.02−3.90(m,2H),3.76(s,3H);ES−MS m/z497.2(MH);HPLC RT(方法B)1.31min。
【0269】
実施例9:4−アミノ−5−{4−[(6−ブロモ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0270】
【化53】

【0271】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4−ブロモ−1,2−フェニレンジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.80(s,1H),8.50(dd,J=6.4,6.4Hz,1H),8.21(s,1H),7.95(s,1H),7.82(d,J=8.4Hz,2H),7.50(br s,1H),7.15−7.39(m,4H),5.13(br s,1H),3.92−4.02(m,2H);ES−MS m/z545.1(MH);HPLC RT(方法B)1.58min。
【0272】
実施例10:4−アミノ−5−{4−[(6−tert−ブチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0273】
【化54】

【0274】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4−(tert−ブチル)ベンゼン−1,2−フェニレンジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.60(s,1H),8.48(dd,J=6.4,6.4Hz,1H),8.21(s,1H),7.95(s,1H),7.82(d,J=8.4Hz,2H),7.63(s,1H),7.40−7.22(m,4H),5.15(br s,1H),3.92−4.06(m,2H),1.38(s,9H);ES−MS m/z523.2(MH);HPLC
RT(方法A)3.04min。
【0275】
実施例11:4−アミノ−5−{4−[(6−ベンゾイル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0276】
【化55】

【0277】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを3,4−ジアミノ−ベンゾフェノンで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ10.01(s,1H),8.53(dd,J=6.4,6.4Hz,1H),8.21(s,1H),7.96(s,1H),7.82(d,J=8.8Hz,2H),7.70−7.80(m,3H),7.50−7.62(m,4H),7.48(d,J=8.4Hz,1H),7.38(d,J=8.4Hz,2H),5.18(br s,1H),3.90−4.02(m,2H);ES−MS
m/z571.1(MH);HPLC RT(方法A)2.99min。
【0278】
実施例12:4−アミノ−5−{4−[(5,6−ジクロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0279】
【化56】

【0280】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4,5−ジクロロ−1,2−フェニレンジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.95(s,1H),8.55(dd,J=6.4,6.4Hz,1H),8.21(s,1H),7.95(s,1H),7.82(d,J=8.4Hz,2H),7.62(s,1H),7.58(s,1H),7.38(d,J=8.4Hz,2H),5.15(br s,1H),3.95−4.05(m,2H);ES−MS m/z534.9(MH);HPLC RT(方
法A)2.53min。
【0281】
実施例13:4−アミノ−5−{4−[(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0282】
【化57】

【0283】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4−クロロ−5−フルオロ−1,2−フェニレンジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.83(s,1H),8.55(dd,J=6.4,6.4Hz,1H),8.21(s,1H),7.95(s,1H),7.82(d,J=8.4Hz,2H),7.28−7.34(m,4H),5.15(br s,1H),4.04−3.95(m,2H);ES−MS m/z518.9(MH);HPLC RT(方法A)2.39min。
【0284】
実施例14:4−アミノ−5−{4−[(5,6−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0285】
【化58】

【0286】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4,5−ジフルオロ−1,2−フェニレンジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.80(s,1H),8.52(dd,J=6.4,6.4Hz,1H),8.21(s,1H),7.95(s,1H),7.82(d,J=8.4Hz,2H),7.30−7.40(m,4H),5.19(br s,1H),3.96−4.04(m,2H);ES−MS m/z502.9(MH);HPLC RT(方法A)2.30min。
【0287】
実施例15:4−アミノ−5−{4−[(5,6−ジメチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0288】
【化59】

【0289】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを3,4−ジメチル−1,2−フェニレンジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.60(s,1H),8.51(s,1H),8.21(s,1H),7.95(s,1H),7.81(d,J=8.4Hz,2H),7.38(d,J=8.4Hz,2H),7.03−7.15(m,2H),5.19(br s,1H),3.95−4.06(m,2H),2.50(s,3H),2.31(s,3H);ES−MS m/z495.0(MH);HPLC RT(方法A)2.39min。
【0290】
実施例1に関して以上で記載された方法を使用することにより、そして適当な出発物質で置換することにより、下表に見られる実施例16−57が同様にして製造された。これらの化合物を製造するために使用された1,2−ジアミン試薬は購入されたか、文献工程に従い製造されたか、または対応する中間体に関して以上で詳細記述された工程に従い製造された。
【0291】
【表2】

【0292】
【表3】

【0293】
【表4】

【0294】
【表5】

【0295】
実施例46:4−アミノ−5−{4−[(5−モルホリン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミのノ製造
【0296】
【化60】

【0297】
段階1:6−モルホリン−4−イル−3−ニトロピリジン−2−アミンの製造
【0298】
【化61】

【0299】
6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン(150mg,0.864ミリモル)の懸濁液(10mLのアセトニトリル中)に、0.3mLのモルホリン(0.3mL,3.46ミリモル)を加えた。反応混合物を5時間加熱(70℃)した。溶媒を真空下で除去し、そして残渣をエーテルと共に粉砕した。生じた黄色い固体を濾過し、そして乾燥して所望の生成物(100mg,51%)を得た。ES−MS m/z 224.91(MH);HPLC RT(方法A)2.33分。
【0300】
段階2:6−モルホリン−4−イルピリジン−2,3−ジアミンの製造
【0301】
【化62】

【0302】
6−モルホリン−4−イル−3−ニトロピリジン−2−アミン(200mg,0.89ミリモル)の懸濁液(3.8mLの酢酸中)に、鉄粉末(249mg,4.46ミリモル)を加えた。混合物をrtで16時間撹拌し、次いでゆっくりと飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)に注いだ。混合物を酢酸エチルで抽出し(3X50mL)、次いで合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧下で濃縮して所望の中間体(150mgs,89%)を得た。粗材料は精製または分析せずに直接使用した。
【0303】
段階3:標記化合物の製造
4−アミノ−5−(4−アミノフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド(50mg,0.143ミリモル)の溶液(DMF中)に、1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(26.71mg,0.15ミリモル)をrtで不活性雰囲気下に加えた。混合物をrtで一晩撹拌した。翌日、1,2−フェニレンジアミン(29.11mg,0.15ミリモル)を加え、そして混合物をrtでさらに18時間撹拌した。翌日、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(0.12mL,0.72ミリモル)を加え、そして混合物をrtでさらに18時間撹拌した。次いで混合物を減圧下で濃縮し、そして残渣は溶出液として2〜8%のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて、所望の生成物を得た(41mg,52%)。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.58(t,J=7.2Hz,1H),8.31(s,1H),8.05(s,1H),7.92(d,J=7.2Hz,2H),7.60(br,1H),7.40(d,J=7.2Hz,2H),6.55−6.65(m,1H),5.23(brs,1H),4.02−4.12(m,2H),3.75−3.85(m,4H),3.35−4.45(m,4H);ES−MS m/z 553.30(MH);HPLCRT(方法A)2.14分。
【0304】
実施例46の製造に関して以上に記載された方法を使用し、そして適切な出発物質で置換することにより、下表に見られる実施例47〜58が同様にして製造された。
【0305】
【表6】

【0306】
【表7】

【0307】
実施例59:4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0308】
【化63】

【0309】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを3,5−ジフルオロ−1,2−フェニレンジアミンでそして4−アミノ−5−(4−アミノフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド(中間体C)を4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(中間体E)で置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.05(s,1H),9.58(s,1H),8.58−8.65(m,2H),8.21(s,1H),7.91(s,1H),7.28(d,J=7.2Hz,1H),7.21(d,J=7.2Hz,1H),7.10(d,J=7.2Hz,1H),6.86(t,J=7.2Hz,1H),5.35(br s,1H),3.93−4.01(m,2H);ES−MS m/z521.2(MH);HPLC RT(方法A)2.45min。
【0310】
実施例59に関して以上で記載された方法を使用することにより、そして適当な出発物質で置換することにより、下表に見られる実施例60−70が同様にして製造された。これらの化合物を製造するために使用された1,2−ジアミン試薬は購入されたか、文献工程に従い製造されたか、または対応する中間体に関して以上で詳細記述された工程に従い製造された。
【0311】
【表8】

【0312】
【表9】

【0313】
実施例71:4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸の製造
【0314】
【化64】

【0315】
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(5.85g、13.0ミリモル)のTHF(300mL)およびメタノール(100mL)中混合物に1N水性水酸化ナトリウム溶液(130mL、130ミリモル)を加えた。反応物を室温において一晩にわたり撹拌しそして次に溶液を減圧下で濃縮した。残渣を水(500mL)中で希釈しそして次に濃塩酸を用いて混合物をpH3に調節した。生じた沈澱を濾過により集めそして乾燥して幾分の痕跡量の不純物を含有する所望する生成物(5.60g、100%)を生成した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ10.17(s,1H),8.17−8.38(br s,1H),8.14(s,1H),7.97(s,1H),7.77(d,J=8.0Hz,2H),7.38(d,J=8.0Hz,2H),7.05(d,J=8.1Hz,1H),6.93(dd,J=10.2,10.2Hz,1H),5.22−5.44(br s,1H);ES−MS m/z422.1(MH);HPLC RT(方法B)2.13min。
【0316】
実施例72:4−アミノ−N−(tert−ブチル)−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0317】
【化65】

【0318】
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸(75.0mg、0.178ミリモル)のDMF(3mL)中懸濁液にtert−ブチルアミン(0.021ml、0.196ミリモル)、ベンゾトリアゾリルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムPF(86.6mg、0.196ミリモル)、および4−メチルモルホリン(0.039ml、0.356ミリモル)を加えた。反応物を3時間にわたり室温において撹拌しそして次にHPLCにより水中25−85%アセトニトリルを用いて直接精製して所望する生成物(75.3mg、89%)を与えた。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.80(s,1H),8.02(s,1H),7.80−8.02(m,3H),7.38(dd,J=6.7,2.0Hz,2H),7.00(dd,J=8.9,2.2Hz,1H),6.85(ddd,J=10.7,10.7,2.4Hz,1H),6.54(s,1H),4.96−5.21(br s,1H),1.16(s,9H);ES−MS m/z477.1(MH);HPLC RT(方法B)2.54min。
【0319】
実施例72に関して以上で記載された方法を使用することにより、そして適当な出発物質で置換することにより、下表に見られる実施例73−100が同様にして製造された。
【0320】
【表10】

【0321】
【表11】

【0322】
【表12】

【0323】
実施例101:4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸
【0324】
【化66】

【0325】
実施例71の製造に関して使用された工程を使用して4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(中間体F)を4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(中間体G)で置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.06(s,1H),7.95−8.06(br s,1H),7.91(s,1H),7.81(d,J=8.4Hz,2H),7.28−7.40(m,4H),7.12(d,J=8.5Hz,1H),7.02(dd,J=7.3,7.3Hz,1H),6.89(d,J=8.1Hz,1H),6.82(dd,J=7.8,7.8Hz,1H),5.02−5.19(br s,1H);ES−MS m/z496.3(MH);HPLC RT(方法A)2.94min。
【0326】
実施例102:4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0327】
【化67】

【0328】
実施例72の製造に関して使用された工程を使用して4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸(実施例71)を4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸(実施例101)で置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.98(s,1H),8.08(s,1H),7.73−7.95(m,4H),7.27−7.39(m,4H),7.15(d,J=8.5Hz,1H),7.03(dd,J=7.8,7.8Hz,1H),6.83−6.93(m,3H),5.11−5.28(br s,1H),2.63(d,J=4.5Hz,3H);ES−MS m/z509.1(MH);HPLC RT(方法B)2.55min。
【0329】
実施例102に関して以上で記載された方法を使用することにより、そして適当な出発物質で置換することにより、下表に見られる実施例103−114が同様にして製造された。
【0330】
【表13】

【0331】
【表14】

【0332】
実施例115:4−アミノ−5−(4−{[5−(4−メチルフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0333】
【化68】

【0334】
4−アミノ−5−{4−[(5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド(50mg、0.1ミリモル)、p−トリルボロン酸(27mg、0.2ミリモル)、炭酸カリウム(82mg、0.6ミリモル)のDMF中混合物に1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロシンパラジウム(II)クロリド(7.3mg、0.01ミリモル)を加えた。混合物を次に窒素を用いて10分間にわたり脱気し、そして次にマイクロウェーブ中で15分間にわたり加熱した(150℃)。室温に冷却した後に、混合物をメタノールで希釈しそして減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーにより溶離剤として1〜8%メタノール/ジクロロメタンを用いて精製して所望する生成物(5.9mg、11%)を与えた。H−NMR(300MHz,CDOD)δ7.86(s,1H),7.81−7.87(m,4H),7.73−7.79(m,2H),7.63−7.69(m,1H),7.53(s,1H),7.40−7.49(m,2H),7.22−7.28(m,2H),3.92−3.99(m,2H),2.38(s,3H);ES−MS m/z558.3(MH);HPLC RT(方法A)2.64min。
【0335】
実施例116:4−アミノ−5−[4−({5−[3−(メトキシメチル)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0336】
【化69】

【0337】
実施例115の製造に関して使用された工程を使用してp−トリルボロン酸を3−メトキシフェニルボロン酸で置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,CDOD)δ8.05(s,1H),7.97(s,1H),7.89−7.95(m,1H),7.86(s,1H),7.73−7.79(m,2H),7.41−7.48(m,2H),7.65−7.71(m,1H),7.55−7.62(m,1H),7.39−7.47(m,3H),7.34(s,1H),4.54(s,2H),3.92−3.99(m,2H),3.41(s,3H),;ES−MS m/z588.0(MH);HPLC RT(方法A)2.40min。
【0338】
実施例117:4−アミノ−N−(tert−ブチル)−5−{4−[(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0339】
【化70】

【0340】
4−アミノ−5−(4−アミノ−3−フルオロフェニル)−N−tert−ブチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド(100.0mg、0.29ミリモル)のDMF(3.4mL)中溶液に1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(54.7mg、0.31ミリモル)を加えた。混合物を室温において一晩にわたり撹拌した。2,3−ジアミノ−5−クロロピリジン(44.0mg、0.31ミリモル)を加えそして生じた混合物を一晩にわたり撹拌した。最後に、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(184.3mg、1.46ミリモル)を加えそして溶液を室温において一晩にわたり撹拌した。粗製反応混合物をHPLCにより水中20−70%アセトニトリルの勾配を用いて精製して所望する生成物(29.9mg、21%)を生成した。H NMR(DMSO−d)δ8.09(s,1H),7.92(s,1H),7.78(br s,1H),7.35(dd,J=12.3,1.9Hz,1H),7.26(d,J=8.6,1H),1.22(s,9H);ES−MS m/z494.1(MH);HPLC RT(方法B)2.55min。
【0341】
実施例118:4−アミノ−N−(tert−ブチル)−5−{4−[(2,2−ジフルオロ−5H−[1,3]ジオキソロ[4,5−f]ベンズイミダゾール−6−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0342】
【化71】

【0343】
実施例117の製造に関して使用された工程を使用して2,3−ジアミノ−5−クロロピリジンを5,6−ジアミノ−2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソールで置換することにより標記化合物を製造した。H NMR(DMSO−d)δ10.91(s,1H),9.52(d,J=2.2Hz,1H),8.68(t,J=8.7Hz,1H),8.06(s,1H),7.90(s,1H),7.42(d,J=8.5Hz,2H),7.31(dd,J=12.4,1.8Hz,1H),7.21(dd,J=8.2,1.4Hz,1H),6.89(s,1H),1.20(s,9H);ES−MS m/z539.1(MH);HPLC RT(方法B)2.73min。
【0344】
実施例119:4−アミノ−5−(4−{[5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸
【0345】
【化72】

【0346】
実施例71の製造に関して使用された工程を使用して4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(中間体F)を4−アミノ−5−(4−{[5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(中間体H)で置換することにより標記化合物を製造した。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.10(s,1H),7.94(s,1H),7.82−7.89(m,2H),7.73−7.79(m,1H),7.65−7.71(m,2H),7.45−7.51(m,1H),7.34−7.41(m,2H);ES−MS m/z455.2(MH);HPLC RT(方法A)2.40min。
【0347】
実施例120:4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−(4−{[5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0348】
【化73】

【0349】
実施例72の製造に関して使用された工程を使用して4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸(実施例71)を4−アミノ−5−(4−{[5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸(実施例119)で置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,CDOD)δ8.05(s,1H),7.85(s,1H),7.77−7.85(m,2H),7.55−7.69(m,2H),7.42−7.49(m,3H),7.22−7.31(m,1H),3.92−3.99(m,2H);ES−MS m/z536.2(MH);HPLC RT(方法A)2.73min。
【0350】
実施例121:4−アミノ−5−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルアミノ)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
【0351】
【化74】

【0352】
4−アミノ−5−(4−アミノフェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル(50.0mg、0.17ミリモル)および2−クロロベンズイミダゾール(30.2mg、0.17ミリモル)のn−ブタノール(5mL)および
DMF(1mL)中溶液を一晩にわたり痕跡量のジオキサン中4M塩化水素の存在下で加熱した(90℃)。冷却後に、溶液を減圧下で濃縮しそして残渣をHPLCにより精製して所望する生成物(14.2mg、19%)を与えた。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.09(s,1H),8.05(br s,1H),7.89(s,1H),7.79−7.85(m,2H),7.24−7.34(m,4H),6.89−6.99(m,2H),5.14(br,s,1H),4.06(q,J=7.1Hz,2H),1.09(t,J=7.1Hz,3H);ES−MS m/z414.3(MH);HPLC RT(方法A)2.57min。
【0353】
実施例122:4−アミノ−5−{4−[(6−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
【0354】
【化75】

【0355】
実施例121の製造に関して使用された工程を使用して2−クロロベンズイミダゾールを2−クロロ−4−メトキシベンズイミダゾールで置換することにより標記化合物を製造した。H−NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.09(s,1H),8.05(br s,1H),7.89(s,1H),7.79(d,J=8.5Hz,2H),7.28(d,J=8.5Hz,2H),7.16(br d,1H),6.87(br s,1H),6.54−6.60(m,1H),5.16(br,s,1H),4.06(q,J=7.1Hz,2H),3.71(s,3H),1.09(t,J=7.1Hz,3H);ES−MS m/z444.3(MH);HPLC RT(方法A)2.63min。
【0356】
上記の方法を使用することにより製造できる別の実施例は以下の通りである:
【0357】
実施例123:5−{4−[(6−アセチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0358】
【化76】

【0359】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを1−(3,4−ジアミノフェニル)エタノンで置換することにより標記化合物を製造した。
【0360】
実施例124:4−アミノ−5−[4−({6−[(メチルアミノ)カルボニル]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0361】
【化77】

【0362】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを3,4−ジアミノ−N−メチルベンズアミドで置換することにより標記化合物を製造した。
【0363】
実施例125:4−アミノ−5−[4−({6−[(ジエチルアミノ)スルホニル]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0364】
【化78】

【0365】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを3,4−ジアミノ−N,N−ジエチルベンゼンスルホンアミドで置換することにより標記化合物を製造した。
【0366】
実施例126:2−{[4−(4−アミノ−6−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]カルボニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]アミノ}−1H−ベンズイミダゾール−6−カルボン酸の製造
【0367】
【化79】

【0368】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを3,4−ジアミノ安息香酸で置換することにより標記化合物を製造した。
【0369】
実施例127:4−アミノ−5−{4−[(6−モルホリン−4−イル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0370】
【化80】

【0371】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4−モルホリン−4−イルベンゼン−1,2−ジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。
【0372】
実施例128:4−アミノ−5−(4−{[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0373】
【化81】

【0374】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンゼン−1,2−ジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。
【0375】
実施例129:4−アミノ−5−(4−{[6−({2−[(メチルアミノ)カルボニル]ピリジン−4−イル}オキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0376】
【化82】

【0377】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4−(3,4−ジアミノフェノキシ)−N−メチルピリジン−2−カルボキサミドで置換することにより標記化合物を製造した。
【0378】
実施例130:4−アミノ−5−{4−[(5,6−ジメトキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0379】
【化83】

【0380】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを4,5−ジメトキシベンゼン−1,2−ジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。
【0381】
実施例131:4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジメチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0382】
【化84】

【0383】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを3,5−ジメチルベンゼン−1,2−ジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。
【0384】
実施例132:4−アミノ−5−{4−[(7−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0385】
【化85】

【0386】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを3−メトキシ−1,2−フェニレンジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。
【0387】
実施例133:2−{[4−(4−アミノ−6−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]カルボニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−5−イル)フェニル]アミノ}−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボン酸メチルの製造
【0388】
【化86】

【0389】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを2,3−ジアミノ安息香酸メチルで置換することにより標記化合物を製造した。
【0390】
実施例134:4−アミノ−5−[4−(5H−[1,3]ジオキソロ[4,5−f]ベンズイミダゾール−6−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0391】
【化87】

【0392】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを1,3−ベンゾジオキソール−5,6−ジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。
【0393】
実施例135:4−アミノ−5−[4−(6,7−ジヒドロ−1H−[1,4]ジオキシノ[2,3−f]ベンズイミダゾール−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0394】
【化88】

【0395】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して1,2−フェニレンジアミンを2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6,7−ジアミンで置換することにより標記化合物を製造した。
【0396】
実施例136:4−アミノ−5−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルアミノ)−3−フルオロフェニル]−N−(tert−ブチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0397】
【化89】

【0398】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して中間体Cを中間体Iで置換することにより標記化合物を製造した。
【0399】
実施例137:4−アミノ−5−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルアミノ)−3−フルオロフェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルの製造
【0400】
【化90】

【0401】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して中間体Cを中間体Dで置換することにより標記化合物を製造した。
【0402】
実施例138:4−アミノ−5−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルアミノ)−3−フルオロフェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミドの製造
【0403】
【化91】

【0404】
実施例1の製造に関して使用された工程を使用して中間体Cを中間体Eで置換することにより標記化合物を製造した。
【0405】
A.生理学的活性
本発明の化合物の用途を、例えば、上記のオーロラ1および2生化学的並びにオーロラ1自己ホスホリル化検定におけるそれらのインビトロ活性により、説明することができる。オーロラキナーゼ阻害とマウスにおけるヒト腫瘍異種移植片モデル中の活性との間の関連性が証明された(Harrington et al.Nature Medicine 2004,10(3),264)。さらに、ヒト腫瘍異種移植片モデル中の活性が臨床設定における抗−腫瘍活性と関連があることは当該技術で非常に良く証明されていた。例えば、タキソール(taxol)(Silvestrini et al.Stem Cells 1993,11(6),528−35)、タキソテレ(taxotere)(Bissery et al.Anti Cancer Drugs 1995,6(3),339)、およびトポイソメラーゼ(topoisomerase)阻害剤(Edelman et al.Cancer Chemother.Pharmacol.1996,37(5),385−93)の治療用途がインビボ腫瘍異種移植片モデルの使用で示された。
【0406】
本発明に従う化合物のインビボ効果は以下の検定で示すことができる:
シンチレーション近似性検定(SPA)方式を用いて、ネズミのオーロラキナーゼ1(mAur1)およびネズミオーロラキナーゼ2(mAur2)生化学検定によりmAur2が基質であるビオチニル化されたPeptide 830(DRT、プロテイン・サイエンセス(Protein Sciences))をホスホリル化する能力を測定する。酵素により放射標識が付けられると、ビオチニル化された基質はストレプタビジン−コーティングされたSPAビーズ上に捕獲されそしてSPAビーズ近くの放射活性が測定される。IC50曲線の作成のために、反応を96−ウエルイソプレート(Wallac 1450−514)中で以下の条件下で行った:化合物の10mM貯蔵溶液(100%ジメチルスルホキシド;DMSO中)を100%DMSOの中で10倍に希釈した。化合物を次に8点服用量曲線用に順次100%DMSOの中で1:5に希釈した。1μLの容量の希釈された化合物を、25mMのpH7.5のHEPES、1mMのMnCl、1mMのMgCl、1mMのDTT、0.01%のTween20よりなる反応緩衝液に加えた。1個のウエル当たり1μMの冷たいATP、0.1μCi33P−ATP(Amersham AH9968)および1μMのビオチニル化されたPeptide 830の最終的濃度を有する混合物を次に加えた。12nMの最終濃度でヒトINCENP(アミノ酸704−919)(DRT、プロテイン・サイエンセス)と共−発現された組み換え体であるGST−タグの付いたmAur1(アミノ酸67−345)または20nMの最終濃度でN−末端His−タグの付いたmAur2(アミノ酸98−395;DRT、プロテイン・サイエンセス)のいずれかを添加して、反応を開始させた。各ウエル中の最終的な反応容量は100μLでありそして最終的な化合物濃度は1%DMSO中10μM−128pMの範囲にわたった。反応混合物を1−2時間にわたり25℃において静かに撹拌しながらインキュベートさせた。反応を終結させるために、ストレプタビジン−コーティングされたSPAビーズ(Amersham RPNQ0007;165mMのEDTA中に溶解させた50μLの0.5mgのビーズ)を次に各ウエルに加えそしてインキュベーションをさらに15分間にわたり25℃において進めた。プレートを次に10分間にわたり2000rpmで遠心した。ペプチド基質のホスホリル化をWallac 1450 Microbeta Plus Liquid Scintilation Counterを用いて測定した。これらの工程を用いて、実施例1、6、8、9、14、16、17、22、23、24、25、26、45、45、48、39、40、42、47、48、49、50、55、60、71、72、73、74、75、76、80、81、85、89、90、91、92、93、96、101、102、105、106、107、108、110、111、112、113、115、116、117、119、および120の化合物はオーロラ1およびオーロラ2ネズミ生化学検定の両方で0.1μMより低いIC50を示す。
【0407】
化合物が細胞内のオーロラキナーゼ1活性を阻害する能力を判定するために、オーロラキナーゼ1自己ホスホリル化を測定する捕獲ELISAをHT29結腸癌細胞内で発育させた(Yasui Y,et al 2004)。簡単に述べると、15,000個の細胞/ウエルを96−ウエルコラーゲンコーティングされたプレートの中でRPMI+10%FBSの中に接種しそして37℃において5%COの中で一晩にわたりインキュベートした。翌日に、細胞を166nMのナカダゾール化合物で24時間にわたり37℃において処理した。同調した細胞を化合物で2時間にわたりさらに処理した。1.1μLの各希釈物を加えて10μM〜13nMの範囲にわたる最終濃度を1/3log段階で得るように、化合物希釈物を0.1mMのDMSO原料から製造した。化合物処理後に、プレートを1000rpmにおいて2分間にわたり遠心しそして100μLの冷たい殺菌性TBSで2回洗浄した。細胞を次に4℃において1時間にわたり振ることにより溶解させた(100μLの150mMのNaCl、20mMのpH7.5のTris、1mMのEDTA、1mMのEGTA、1%のTriton−x−100並びにプロテアーゼおよびホスファターゼ阻害剤)。細胞溶解物を抗−ホスホmAur1(Rockland,600−401−677)で予備−コーティングされたプレートに移しそしてメソ・スケール・ディスカバリー(Meso Scale Discovery)からのTBS中5%遮断薬Aでブロックした。1時間にわたりRTにおいてインキュベートした後に、プレートを300μLのTBSTで合計3回洗浄した。上澄み液を除去しそして50μLの希釈された一次抗体(抗−オーロラキナーゼ1、Pharmingen,611083)で1:1000でTBS中2%遮断薬Aの中で置換しそして室温において1時間にわたりインキュベートした。抗体緩衝液を各ウエルから除去しそして300μLの冷たいTBS−T(50μMのpH8.0のTris、138mMのNaCl、2.7mMのKCL、0.05%のTween 20)で3回洗浄した。洗浄緩衝液を50μLの二次抗体(スルファTAG 抗−マウス、メソ・スケール・ディスカバリー)で1:1000でTBS中2%遮断薬Aの中で置換しそして室温において1時間にわたりインキュベートした。Sector 6000を用いる最終的読み取りのために、150μLの読み取り緩衝液Tを加えそしてプレートを直ちに読み取った。この工程を用いると、実施例10、17、20、31、32、35、47、72、および102の化合物は1μMより低いIC50を示す。
【0408】
B.製薬学的組成物に関連する操作実施例
本発明に従う化合物を以下の通りにして製薬学的調剤に転化することができる:
錠剤:
組成:
100mgの実施例1の化合物、50mgのラクトース(一水和物)、50mgのトウモロコシ澱粉(天然)、10mgのポリビニルピロリドン(PVP25)(バスフ(BASF)、ルドウィグシャフェン、ドイツから)および2mgのステアリン酸マグネシウム。
錠剤重量212mg、直径8mm、曲率12mm。
製造:
活性成分、ラクトースおよび澱粉の混合物をPVPの5%(m/m)水溶液と共に造粒する。乾燥後に、顆粒をステアリン酸マグネシウムと5分間にわたり混合する。この混合物を普遍的な錠剤プレスを用いて成型する(錠剤方式、以上を参照のこと)。適用される成型力は典型的には15kNである。
【0409】
経口投与用の懸濁剤:
組成:
1000mgの実施例1の化合物、1000mgのエタノール(96%)、400mgのRhodigel(FMC、ペンシルバニア、米国からのキサンタンゴム)および99gの水。
100mgの本発明に従う化合物の1回服用量が10mlの経口懸濁剤により供給される。
製造:
Rhodigelをエタノールの中に懸濁させそして活性成分を懸濁剤に加える。水を撹拌しながら加える。Rhodigelの膨潤が完了するまで撹拌を約6時間にわたり続ける。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、
A環は5〜7員のアリール、ヘテロアリール、複素環式またはシクロアルキル環を示し、ここでヘテロアリールまたは複素環式環はO、NまたはSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、
は水素、ハロ、アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルコキシアルキル、トリフルオロメトキシ、フェニルオキシ、ハロフェニルオキシ、メチルフェニルオキシ、アルコキシフェニル、アルキルフェニル、アルコキシアルキルフェニル、ハロチオフェニル、アルキルカルボニル、ニトロ、シアノ、カルボキシル、アルコキシカルボニル、ベンゾイル、アルキルアミノ、アルキルアミノカルボニル、アルキルアミノスルホニル、シクロアルキルアミノ、シクロアルキルアルキルアミノ、ベンジルアミノ、アルコキシアルキルアミノ、およびヘテロシクリルよりなる群から選択され、或いは
は基
【化2】

であり、
或いはRおよびRはそれらが結合される炭素原子と一緒になって、1,3−ジオキソランまたは1,4−ジオキサン環を形成し、それは場合により1、2、または3個のハロで置換されていてもよく、
は水素、ハロまたはメチルであり、

【化3】

であり、
ここでR3−1は水素、アルキル、トリフルオロエチル、アルコキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシシクロアルキルであり、そしてXは−O−、−NH−または−N(アルキル)−であり、或いはXおよびR3−1は一緒になって場合によりアルキル、カルボキサミド、アルコキシアルキル、またはジアルキルアミンで置換されていてもよいヘテロシクリル環を形成し、
は水素またはハロであり、
は水素、ハロ、またはアルキルであり、そして
は水素またはアルキルである]
の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
【請求項2】
Xが−O−である請求項1の化合物。
【請求項3】
Xが−NH−である請求項1の化合物。
【請求項4】
3−1がトリフルオロエチルである請求項1の化合物。
【請求項5】
XおよびR3−1が一緒になって場合によりアルキル、カルボキサミド、アルコキシアルキル、またはジアルキルアミンで置換されていてもよいヘテロシクリル環を形成する請求項1の化合物。
【請求項6】
が水素でありそしてRがハロゲンである請求項1の化合物。
【請求項7】
が弗素である請求項6の化合物。
【請求項8】
が水素である請求項1の化合物。
【請求項9】
式(Ia):
【化4】

[式中、
は水素、ハロ、アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アルコキシ、トリフルオロメトキシ、アルキルカルボニル、シアノ、カルボキシル、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アルキルアミノスルホニル、およびヘテロシクリルよりなる群から選択され、或いは
は基
【化5】

であり、
或いはRおよびRはそれらが結合される炭素原子と一緒になって、1,3−ジオキソランまたは1,4−ジオキサン環を形成し、それは場合により1、2、または3個のハロで置換されていてもよく、
は水素、ハロまたはメチルであり、

【化6】

であり、
ここでR3−1はアルキルまたはトリフルオロエチルであり、そしてXはOまたは−NH−であり、
は水素またはハロであり、
は水素、ハロ、アルキル、またはアルコキシである]
を有する請求項1の化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
【請求項10】
式:
4−アミノ−5−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−シアノ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−ヒドロキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−クロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−(4−{[6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−ブロモ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−tert−ブチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−ベンゾイル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,6−ジクロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−クロロ−5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,6−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6,7−ジメチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−(1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(2,2−ジフルオロ−5H−[1,3]ジオキソロ[4,5−f]ベンズイミダゾール−6−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、4−アミノ−5−[4−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[6−(4−メトキシフェニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−ピロリジン−1−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−(9H−プリン−8−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−ニトロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−メトキシ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−ヨード−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[6−(4−フルオロフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−(4−{[6−(トリフルオロメトキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2
,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−エトキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(4−メチルフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(4−フルオロフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−ピロリジン−1−イル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−フェノキシ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(2−フルオロフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(3−フルオロフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(2−メチルフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(3−メチルフェノキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[7−フルオロ−6−(イソプロピルアミノ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド・トリフルオロ酢酸塩、
5−{4−[(6−アセチル−1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−メチル−9H−プリン−8−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−モルホリン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(シクロブチルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(シクロヘキシルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(3,4−ジメチルフェノキシ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−({5−[(3−フルオロフェニル)チオ]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−({5−[(シクロヘキシルメチル)アミノ]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(イソブチルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−({5−[(2−メトキシエチル)アミノ]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(tert−ブチルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(プロピルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−({5−[(2−メトキシエチル)(メチル)アミノ]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(シクロプロピルアミノ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(2,2−ジフルオロ−5H−[1,3]ジオキソロ[4,5−f]ベンズイミダゾール−6−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(6−クロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{3−フルオロ−4−[(5−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{3−フルオロ−4−[(5−モルホリン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフル
オロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{3−フルオロ−4−[(5−ピロリジン−1−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[3−フルオロ−4−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[3−フルオロ−4−(1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5−ベンゾイル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[3−フルオロ−4−(1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イルアミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{3−フルオロ−4−[(7−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸、
4−アミノ−N−(tert−ブチル)−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−エチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N,N−ジメチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2−メトキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
4−アミノ−N−シクロブチル−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−シクロヘキシル−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(3−メチルブチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−(シクロプロピルメチル)−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H
−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
1−[(4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)カルボニル]ピペリジン−4−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(3−ピロリジン−1−イルプロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(3−モルホリン−4−イルプロピル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−シクロペンチル−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2−エトキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−エチル−N−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−エチル−N−イソプロピルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−{[2−(メトキシメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−イソプロピル−N−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−メチル−N−プロピルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−{[(3R)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル]カルボニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−エチル−N−プロピルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
4−[(4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)カルボニル]ピペラジン−2−オン、
4−アミノ−5−{4−[(5,7−ジフルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−プロピルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−イソプロピルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−シクロプロピル−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−エチル−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−(ピペリジン−1−イルカルボニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン、
4−アミノ−N−エチル−5−{4−[(5−ピロリジン−1−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−(2−メトキシエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−N−イソブチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−シクロペンチル−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}−6−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピロロ[2,1−f][
1,2,4]トリアジン−4−アミン、
4−アミノ−N−(シクロプロピルメチル)−5−{4−[(7−フルオロ−6−フェノキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(4−メチルフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−({5−[3−(メトキシメチル)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル}アミノ)フェニル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−(tert−ブチル)−5−{4−[(6−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−N−(tert−ブチル)−5−{4−[(2,2−ジクロロ−5H−[1,3]ジオキソロ[4,5−f]ベンズイミダゾール−6−イル)アミノ]−3−フルオロフェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−(4−{[5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸、
4−アミノ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5−(4−{[5−(トリフルオロメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]アミノ}フェニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキサミド、
4−アミノ−5−[4−(1H−ベンズイミダゾール−2−イルアミノ)フェニル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル、
4−アミノ−5−{4−[(5−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)アミノ]フェニル}ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチルを有する化合物またはその製薬学的に許容可能な塩。
【請求項11】
[A]式(II)
【化7】

[式中、R、RおよびRは請求項1に示された意味を有する]
の化合物を、1炭素源の存在下で、式(III)
【化8】

[式中、A、R、RおよびRは請求項1に示された意味を有する]
のジアミノ化合物と反応させ、引き続きカップリング剤で環化させ、或いは
[B]式(II)[式中、R、RおよびRは請求項1に示された意味を有する]の化合物を式(IV)
【化9】

[式中、RおよびRは請求項1に示された意味を有する]
の2−クロロベンズイミダゾールイミダゾールとカップリングさせる
ことを含んでなる請求項1の化合物の製造方法。
【請求項12】
式(III)の化合物が式(IIIa)
【化10】

[式中、RおよびRは請求項1に示された意味を有する]
を有する請求項11の製造方法。
【請求項13】
請求項1に定義された化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項14】
少なくとも1種の製薬学的に許容可能な担体または賦形剤をさらに含んでなる請求項13の製薬学的組成物。
【請求項15】
少なくとも1種の請求項1に記載の化合物を少なくとも1種の製薬学的に許容可能な担体または賦形剤と組み合わせそして生じる組み合わせを製薬学的組成物に適する形態にすることを含んでなる請求項14の製薬学的組成物の製造方法。
【請求項16】
疾病の処置または予防のための製薬学的組成物を製造するための請求項1の化合物の使用。
【請求項17】
疾病が癌である請求項16の使用。
【請求項18】
癌が胸部、呼吸管、脳、生殖器官、消化管、尿管、眼、肝臓、皮膚、頭部および頸部、甲状腺、甲状腺旁の癌または固体腫瘍の遠方転移である請求項17の使用。
【請求項19】
処置を必要とする哺乳動物に有効量の請求項1で定義された化合物を投与することを含んでなる、哺乳動物における疾病または症状の処置方法。
【請求項20】
疾病または症状が癌である請求項19の方法。
【請求項21】
癌が胸部、呼吸管、脳、生殖器官、消化管、尿管、眼、肝臓、皮膚、頭部および頸部、甲状腺、甲状腺旁の癌または固体腫瘍の遠方転移である請求項20の方法。
【請求項22】
請求項14の製薬学的組成物および哺乳動物における疾病または症状を処置するための製薬学的組成物を使用するための説明書を含んでなる容器を含んでなる包装された製薬学的組成物。

【公表番号】特表2009−518304(P2009−518304A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543507(P2008−543507)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【国際出願番号】PCT/US2006/046082
【国際公開番号】WO2007/064932
【国際公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】