説明

カウルトップカバー

【課題】分割部分の撓み方向の剛性を十分に確保することのできるカウルトップカバーを得る。
【解決手段】先付けカバー部材1Aと後付けカバー部材1Bの分割面1Aa、1Baの近傍に、双方のカバー部材1A、1Bを係脱可能に係合する第1および第2の係合部100、110を設けるとともに、先付けカバー部材1Aの分割面1Aaに、後付けカバー部材1Bの裏面に設けた接触面210に面接触する棚部200を突設する。これにより、係合部100、110によって双方のカバー部材1A、1Bを結合した状態で、双方の突き合わせ部に作用する撓み力を棚部200と接触面210で受け止めることができるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車幅方向に複数に分割したカウルトップカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カウルトップカバーとして、車幅方向に長尺のカウルトップカバーを、長手方向(車幅方向)に複数に分割し、分割したカバー部材の分割面を相互に突き合わせて車体に取り付けるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載のカウルトップカバーは、長手方向中央部で2分割したカバー部材の分割面を突き合わせ、当該分割部分の車両後側縁部をフロントウインドパネルに嵌着させて支持するとともに、車両前側縁部を車体側部材にフランジ部などを介して支持することで、洗車時などに上方から荷重が作用した場合にも十分な支持剛性を確保し、大きく撓んでしまうのを抑制できるようにしている。
【特許文献1】特開2007−296998号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年では、エンジンルーム内におけるダッシュパネル前側の車幅方向両側部にサブダッシュパネルを設け、サブダッシュパネルに電子部品などを収納して蓋体で閉止することにより、サブダッシュパネル内を水密状態にした車体構造が提案されている。
【0005】
そして、このようなサブダッシュパネルを設けた車体構造の場合、従来のように、長手方向中央部で2分割したカウルトップカバーを組み付けることが難しく、カウルトップカバーを車体側部材が設けられていない位置で分割させる必要がある。
【0006】
このように、カウルトップカバーを車体側部材が設けられていない位置で分割させた場合、従来のようにカバー部材の分割面を単に突き合わせただけでは、カウルトップカバーの分割部分の前側縁部が撓み変形しやすくなるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、分割部分の撓み方向の剛性を十分に確保することのできるカウルトップカバーを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、フロントウインドパネルの下側縁部を嵌着する嵌着部を有し、当該フロントウインドパネルの車両前方に位置するカウル部を覆うように車体に取り付けられるとともに、車幅方向に複数に分割されたカバー部材を相互に突き合わせるようにして車体に取り付けられるカウルトップカバーにおいて、前記分割したカバー部材の一方を先行して車体に取り付ける先付けカバー部材とするとともに、他方を後付けカバー部材とし、前記先付けカバー部材と前記後付けカバー部材との分割面近傍に、双方のカバー部材を係脱可能に係合する複数の係合部を車両前後方向に設けるとともに、前記先付けカバー部材に、前記後付けカバー部材の裏面に設けられた接触面に面接触する棚部を突設したことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1のカウルトップカバーにおいて、前記棚部を前記分割面の車両前後方向前端に配置したことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2のカウルトップカバーにおいて、前記嵌着部を前記フロントウインドパネルの下側縁部に差し込む方向と前記後付けカバー部材を前記先付けカバー部材に係合させる際の係合方向とを一致させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、カウルトップカバーを車幅方向に分割し、先付けカバー部材と後付けカバー部材との分割面近傍に、双方のカバー部材を係脱可能に係合する複数の係合部を設けるとともに、先付けカバー部材に、後付けカバー部材の裏面に設けられた接触面に面接触する棚部を突設したため、複数の係合部によって先付けカバー部材と後付けカバー部材とを係合させた状態で、双方のカバー部材の突き合わせ部に作用する撓み力を、棚部と後付けカバー部材の接触面で受け止めることができる。したがって、カウルトップカバーの車両前側縁部を支持する車体側部材がカウルトップカバーの分割部分に存在していない場合であっても、先付けカバー部材と後付けカバー部材とを上下方向に大きな剛性をもって結合させることができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、棚部を分割面の車両前後方向前端に配置したため、カウルトップカバーの分割部分に当該カウルトップカバーの車両前側縁部を支持する車体側部材が存在しない場合に、カウルトップカバーの車両後側縁部を嵌着部によってフロントウインドパネルの下側縁部に固定させた状態で、上下方向の撓み力に対して最も弱い部分となるカウルトップカバーの前側部分の剛性を高めることができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、嵌着部をフロントウインドパネルの下側縁部に差し込む方向と後付けカバー部材を先付けカバー部材に係合させる際の係合方向とを一致させたことにより、後付けカバー部材を先付けカバー部材に係合させる同時に後付けカバー部材をフロントウインドパネルに嵌着することが可能となり、後付けカバー部材の取付作業を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、本実施形態にかかるカウルトップカバーの全体を示す斜視図、図2は、カウルトップカバーを取り付ける車体前部の骨格構造を示す斜視図、図3は、後付けカバー部材を上方から見た斜視図、図4は、先付けカバー部材を上方から見た斜視図、図5は、先付けカバー部材を下方から見た斜視図、図6は、後付けカバー部材を下方から見た斜視図、図7は、図1のA−A断面図、図8は、図7の要部拡大断面図、図9は、図1のB−B断面図、図10は、図1のC−C断面図である。
【0016】
本実施形態にかかるカウルトップカバー1は、フロントウインドパネルとしてのフロントガラス2の下端部前方に設けたカウル部3を覆うように配置されている。カウル部3は、エンジンルーム4と車室9内とを仕切るダッシュパネル5の車両前側に構成される車幅方向に延在する樋状の構造をしており、カウル部3から車室内に導入する外気を取り込むようになっている。したがって、カウル部3を覆うカウルトップカバー1は、カウル部3の上面開口部形状に沿って車幅方向に細長く延びる長尺状に形成されるとともに、カウル部3内に外気を取り入れるために内外を連通するグリルや開口部が設けられている。なお、符号10は、ラジエータコアサポートである。
【0017】
本実施形態では、カウルトップカバー1は、合成樹脂によって射出成形されており、当該カウルトップカバー1を長手方向(車幅方向)に2分割し、分割したカバー部材1A、1Bを、車体の組み付け時に分割面1Aa、1Baを互いに突き合わせて結合するようにしている。
【0018】
また、本実施形態では、図2に示すように、カウル部3を構成するエンジンルーム4内の後部におけるダッシュパネル5の前側にサブダッシュパネル6を配設しており、ダッシュパネル5とサブダッシュパネル6との間の車幅方向両側部には、サブダッシュパネル6を車両前方に膨出させて形成される電子部品収容部7が設けられている。なお、電子部品収容部7の上方開口部は、図示省略したカバーで覆われる。
【0019】
このように、サブダッシュパネル6は、車幅方向の中央部6aがダッシュパネル5近傍に配置されるとともに、車幅方向の両端部6b、6cがダッシュパネル5から遠ざかるように配置されている。
【0020】
本実施形態では、カウルトップカバー1の分割線1Cを、車幅方向中央部に設けることなく、中央部から右舷側(図2中左側)に偏った位置に設けており、分割線1Cの配置部位を、サブダッシュパネル6の中央部6aから右舷側の電子部品収容部7内に位置する部分に設定している。したがって、カウルトップカバー1の車幅方向中央部の車両前部はサブダッシュパネル6の中央部6aに支持させることができるが、分割線1Cの配置部分では車両前部を車体側に支持することができない状態となっている。
【0021】
また、カウルトップカバー1を長手方向に2分割したカバー部材1A、1Bは、一方を先行して車体側に固定した後に他方を取り付けるようになっており、本実施形態では、一方のカバー部材1Aが先行して車体側に固定する先付けカバー部材となり、他方のカバー部材1Bが後付けカバー部材となっている。
【0022】
カウルトップカバー1の車両後側縁部1Rの一般部分には、図9に示すように、フロントガラス2の下側縁部2aに嵌着固定する嵌着部11を設け、この嵌着部11によってカウルトップカバー1の車両後部がフロントガラス2、つまり車体に支持されている。
【0023】
嵌着部11は、上側片11aと下側片11bとによって二股状に形成されており、二股状となった上側片11aと下側片11bを、フロントガラス2の下側縁部2aに車両前方から後方に向かって差し込むようになっている。このとき、フロントガラス2の下側縁部2a近傍の下面は、カウル部3のカウル後壁となるカウルトップパネル(図示せず)の上端フランジ部等にシール材を介して接着固定される。
【0024】
また、嵌着部11は、先付けカバー部材1Aの分割面1Aa近傍では、車体取付部12を配置する関係上、下側片11bが所定区間に亘って切除されており、上側片11aのみが形成されている。
【0025】
さらに、先付けカバー部材1Aの分割面1Aa近傍における車両前側縁部1Fに取付穴1Acを設けており、取付穴1Acを後付けカバー部材1Bに先んじて、クリップ13を介してサブダッシュパネル6の中央部6aに固定するようになっている。勿論、先付けカバー部材1Aには、取付穴1Ac以外にも、例えば、サブダッシュパネル6の中央部6aに対応した取付穴1Adやフードリッジアッパメンバ8(図2参照)に対応した取付穴1Aeなどがあり、それら取付穴1Ad、1Aeをクリップ13を介して固定するようになっている。なお、取付穴は上述したもの以外にも必要に応じて所要数設けることができる。
【0026】
そして、先付けカバー部材1Aを、嵌着部11をフロントガラス2に差し込んだ後、上述した取付穴1Ac、1Ad、1Aeなどを介して車体側に固定し、後付けカバー部材1Bの分割面1Baを先付けカバー部材1Aの分割面1Aaに突き合わせるようにし、後付けカバー部材1Bの車幅方向外方端部に形成した取付穴1Bbをクリップ13を介してフードリッジアッパメンバ8に固定することで、カウルトップカバー1を車体に取り付けている。
【0027】
ここで、本実施形態では、先付けカバー部材1Aと後付けカバー部材1Bとの分割面1Aa、1Baの近傍に、双方のカバー部材1A、1Bを係脱可能に係合する第1および第2の係合部100、110を車両前後方向に所定距離Lを隔てて設けている。
【0028】
また、先付けカバー部材1Aの分割面1Aaには、他方の後付けカバー部材1Bの裏面に設けた接触面210に面接触する棚部200を突設している。
【0029】
棚部200は、先付けカバー部材1Aの分割面1Aaの車両前後方向前端部から後付けカバー部材1B(車幅方向)に向かって所定量Sだけ突設させており、棚部200の上面を平坦状に形成している。また、後付けカバー部材1Bの裏面の棚部200に対応する部分には、棚部200の上面が当接する平坦な接触面210を設けている。
【0030】
棚部200は矩形状を成しており、その周囲を上面から垂下する周壁201で囲むとともに、当該周壁201の内側には複数のリブ202を格子状に設けて補強し、棚部200の上下方向の剛性を高めている。
【0031】
また、棚部200の先端部には取付穴203を形成しており、接触面210の取付穴203に対応する部位に取付穴211を形成している。
【0032】
第1の係合部100は、それぞれの分割面1Aa、1Baの車両前端部に設けられており、先付けカバー部材1Aに設けた係合凹部101と、後付けカバー部材1Bに設けた係合突部102と、によって構成されている。
【0033】
係合凹部101は、上述した棚部200の付け根部の車両前側に設けられ、上方および車両前方に開放する凹状に形成されている。他方、係合突部102は、後付けカバー部材1Bの裏側の上記係合凹部101に対応した位置に設けられ、車両後方に突出して係合凹部101に車両前方からほぼ密接して挿入する突起状に形成されている。勿論、係合凹部101の内側には係合突部102を抱え込むように凸部が設けられており、係合凹部101に挿入した係合突部102が容易に離脱しないようになっている。そして、第1の係合部100では、係合突部102の係合凹部101に対する係合方向が車両後方となっている。
【0034】
また、第2の係合部110は、分割面1Aa、1Baの車両後端部に設けられており、先付けカバー部材1Aに設けた係合凹部111と、後付けカバー部材1Bに設けた係合突部112と、によって構成されている。
【0035】
係合凹部111は、上述した車体取付部12の付け根部の車両前側に設けられ、上述の第1の係合部100の係合凹部101と同様に、下方および車両前方に開放する凹状に形成されている。他方、係合突部112は、後付けカバー部材1Bの裏側の上記係合凹部111に対応した位置に設けられ、車両後方に突出して係合凹部111に車両前方からほぼ密接して挿入する突起状に形成されている。勿論、係合凹部111にあっても、その内側には係合突部112を抱え込むように凸部が設けられており、係合凹部111に挿入した係合突部112が容易に離脱しないようになっている。そして、第2の係合部110は第1の係合部100と同様に、係合突部112の係合凹部111に対する係合方向が車両後方となっている。
【0036】
そして、第1および第2の係合部100、110は、それぞれの係合方向を車両後方とすることで、カウルトップカバー1の車両後側縁部1Rに設けた嵌着部11をフロントガラス2の下側縁部2aに差し込む方向(車両前方から後方)と一致させている。
【0037】
したがって、カウルトップカバー1を組み付ける際には、まず、先付けカバー部材1Aを、嵌着部11をフロントガラス2に差し込んだ後、各取付穴1Ac、1Ad、1Ae…をクリップ13によって車体側に固定する。次いで、後付けカバー部材1Bの分割面1Baを、先付けカバー部材1Aの分割面1Aaに車両前方にずらした状態で突き当て、そのまま後付けカバー部材1Bを車両後方に押し込む。
【0038】
すると、嵌着部11がフロントガラス2の下側縁部2aに差し込まれるとともに、後付けカバー部材1Bの係合突部102、112が、先付けカバー部材1Aの係合凹部101、111に挿入されて相互に係合する。
【0039】
このとき、後付けカバー部材1Bの接触面210が先付けカバー部材1Aの棚部200の上面に面接触した状態となっている。そして、後付けカバー部材1Bが所定位置に組み付けられた後、棚部200の取付穴203と接触面210の取付穴211にクリップ13を挿通して棚部200と接触面210とを結合する。また、これと相前後して、後付けカバー部材1Bの取付穴1Bb…をクリップ13によって車体に固定する。
【0040】
本実施形態では、後付けカバー部材1Bの分割面1Baを、先付けカバー部材1Aの分割面1Aaに車両前方にずらした状態で突き当てた際、棚部200の上面と接触面210との一部が重ね合わされた状態となるようにしており、棚部200をガイド面として利用することができ、後付けカバー部材1Bを容易に押し込むことができるようにしている。
【0041】
以上の本実施形態によれば、先付けカバー部材1Aと後付けカバー部材1Bとの分割面1Aa、1Baの近傍に、車両前後方向に所定距離Lを隔てて第1および第2の係合部(双方のカバー部材を係脱可能に係合する複数の係合部)100、110を設けたので、それら係合部100、110の係合により双方のカバー部材1A、1Bが相互に分離するのを防止することができる。そして、先付けカバー部材1Aに、後付けカバー部材1Bの裏面に設けた接触面210に面接触する棚部200を突設したので、係合部100、110によって先付けカバー部材1Aと後付けカバー部材1Bとを係合させた状態で、双方のカバー部材1A、1Bの突き合わせ部に作用する撓み力を、棚部200と接触面210で受け止めることができる。したがって、カウルトップカバー1の車両前側縁部1Fを支持する車体側部材がカウルトップカバー1の分割部分で存在しない場合であっても、先付けカバー部材1Aと後付けカバー部材1Bとを上下方向に大きな剛性をもって結合させることができる。
【0042】
このように、先付けカバー部材1Aと後付けカバー部材1Bとを上下方向に大きな剛性をもって結合させることでができるようにすることで、車体形状や車両レイアウトに左右されることなく分割したカウルトップカバーを用いることができるようになり、また、カウルトップカバーの分割位置を自由に変更することができるようになるため、カウルトップカバーの設計自由度を向上させることができる。
【0043】
また、本実施形態によれば、棚部200を、先付けカバー部材1Aと後付けカバー部材1Bの分割面1Aa、1Baの前側部分(車両前後方向前端)に配置したため、カウルトップカバー1の分割部分に車両前側縁部1Fを支持する車体側部材が存在しない場合に、その車両前側縁部1Fの上下方向の剛性をより効率良く高めることができる。つまり、カウルトップカバー1の車両後側縁部1Rは、嵌着部11によってフロントガラス2の下側縁部2aに嵌着固定されることにより上下方向の支持剛性を確保できるが、車両前側縁部1Fでは、車体側部材が存在しないため上下方向の剛性が弱い。このように、カウルトップカバー1の前側部分は、撓み力に対して最も弱い部分となっており、この前側部分に棚部200を配置することで、カウルトップカバー1の分割部分の剛性を高めることができ、ひいては、嵌着部11による車両後方部分の支持と相俟ってカウルトップカバー1の車両前後方向の全幅における上下方向の撓み剛性を確保することができる。
【0044】
さらに、第1および第2の係合部100、110の係合方向を、嵌着部11をフロントガラス2の下側縁部2aに差込む方向、つまり、車両前方から後方に向かう方向と一致するようにしたため、係合突部102、112を係合凹部101、111に係合すると同時に後付けカバー部材1Bをフロントガラス2に嵌着させることが可能となり、後付けカバー部材1Bの取付作業を容易にすることができる。
【0045】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0046】
例えば、棚部は分割面の前側部分に設ける必要はなくカウルトップカバーの前後方向中間部等他の部分に設けてもよい。
【0047】
さらに、先付けカバー部材に係合突部を設け、後付けカバー部材に係合凹部を設けてもよく、また、係合部は2箇所に限ることなく3箇所以上設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施形態にかかるカウルトップカバーの全体を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるカウルトップカバーを取り付ける車体前部の骨格構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるカウルトップカバーの後付けカバー部材を上方から見た斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかるカウルトップカバーの先付けカバー部材を上方から見た斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかるカウルトップカバーの先付けカバー部材を下方から見た斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかるカウルトップカバーの後付けカバー部材を下方から見た斜視図である。
【図7】図1のA−A断面図である。
【図8】図7の要部拡大断面図である。
【図9】図1のB−B断面図である。
【図10】図1のC−C断面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 カウルトップカバー
1A 先付けカバー部材
1B 後付けカバー部材
1Aa、1Ba 分割面
2 フロントガラス(フロントウインドパネル)
2a フロントガラスの下側縁部
3 カウル部
11 嵌着部
100 第1の係合部
101 係合凹部
102 係合突部
110 第2の係合部
111 係合凹部
112 係合突部
200 棚部
210 接触面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロントウインドパネルの下側縁部を嵌着する嵌着部を有し、当該フロントウインドパネルの車両前方に位置するカウル部を覆うように車体に取り付けられるとともに、車幅方向に複数に分割されたカバー部材を相互に突き合わせるようにして車体に取り付けられるカウルトップカバーにおいて、
前記分割したカバー部材の一方を先行して車体に取り付ける先付けカバー部材とするとともに、他方を後付けカバー部材とし、
前記先付けカバー部材と前記後付けカバー部材との分割面近傍に、双方のカバー部材を係脱可能に係合する複数の係合部を車両前後方向に設けるとともに、
前記先付けカバー部材に、前記後付けカバー部材の裏面に設けられた接触面に面接触する棚部を突設したことを特徴とするカウルトップカバー。
【請求項2】
前記棚部を前記分割面の車両前後方向前端に配置したことを特徴とする請求項1に記載のカウルトップカバー。
【請求項3】
前記嵌着部を前記フロントウインドパネルの下側縁部に差し込む方向と前記後付けカバー部材を前記先付けカバー部材に係合させる際の係合方向とを一致させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカウルトップカバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−83181(P2010−83181A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−251310(P2008−251310)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【出願人】(000229955)日本プラスト株式会社 (740)
【Fターム(参考)】