説明

カウルルーバ

【課題】フルード注入の際の蓋部の紛失等を防止でき、外観上の見栄えを向上させると共に、下方に位置するブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口に逆さまに先端を挿入したフルード缶を確実に保持し得るカウルルーバを提供する。
【解決手段】前縁がエンジンルーム内に設けられたブレーキフルードリザーバタンクの上方を覆うように迫り出しているカウルルーバ10であって、ブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口直上に位置する部分に前側に開放する切欠部を有するカウルルーバ本体11と、この切欠部を閉じるようにカウルルーバ本体の切欠部に対して着脱可能である蓋部12と、から成り、蓋部12が、カウルルーバ本体の切欠部を閉塞する閉塞位置と、直立した状態で切欠部の前縁付近に係止される直立位置とに択一的に取り付けられるように、カウルルーバ10を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の車体におけるボンネットのフードパネルとフロントガラスとの間に取り付けられ、エンジンルームからの臭気や騒音を遮断し、外部からエンジンルーム内への雨滴等の侵入を防止するカウルルーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、車体前部のボンネット内にエンジンを備えた自動車においては、フロントガラスの下端を支持するためのカウル部が、エンジンルームの後端に位置することになる。
このため、カウル部は、エンジンルームを開閉可能に閉じるボンネットのフードパネルに対して液密的に閉鎖するために、即ちエンジンルームからの臭気や騒音を遮断し、外部からエンジンルーム内への雨滴等の侵入を防止するために、カウルルーバを備えている。
【0003】
ところで、近年の車両デザインでは、フロントオーバーハングを短くした所謂ショートノーズタイプが多く採用されるようになってきていると共に、空力特性の向上のために、フロントガラスの垂直方向に対する傾斜角度をより大きくするようになってきている。
このため、フロントガラスの下端がエンジンルームの上方に向かって迫り出すので、カウルルーバが、エンジンルームの後端付近を覆うことになってしまう。
【0004】
これに対して、エンジンルーム内にはエンジンの他に各種機器が収容されており、特にエンジンルームの後端付近の上側には、一般的にブレーキフルードリザーバタンクが配置されている。従って、これらの各種機器やブレーキフルードリザーバタンクの保守・点検作業のために、カウルルーバに所謂サービスホールを設ける必要がある。
【0005】
このようなサービスホールを備えたカウルルーバ1は、例えば図6に示すように、カウルルーバ本体2と蓋部3とから構成されている。なお、図中のFrは車両前方を、Upは車両上方を、RHは車幅方向であって右方を示す。
【0006】
カウルルーバ本体2は、その前縁にサービスホールとして使用され得る切欠部2aを備えている。この切欠部2aは、エンジンルーム内に設けられたブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口4(図7参照)の直上に位置するようになっている。
【0007】
また、切欠部2aは、図8に詳細に示すように、前縁が開放していると共に、カウルルーバ本体2の前縁に沿って一側、図示の場合、右側からアーム状に延びた突出部2bを備えると共に、この突出部2bの内側で左方に開放した内壁2cを備えている。これにより、切欠部2aは、先端をブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口に逆さまに挿入されたフルード缶5を、突出部2bにより前側から、そして内壁2cにより後側及び右側からそれぞれ保持することができる。
【0008】
蓋部3は、カウルルーバ本体2の切欠部2aを閉じるようにカウルルーバ本体2の切欠部2aに着脱可能に取り付けられている。そして、蓋部3は、図6に示す切欠部2aに取り付けられた状態で、カウルルーバ本体2と一体化し、切欠部2aそして突出部2b及び内壁2cを完全に覆うことにより、外観上の見栄えを損なわないようになっている。
【0009】
このような構成のカウルルーバ1によれば、通常は、カウルルーバ1は、図6に示すように、その蓋部3がカウルルーバ本体2の切欠部2aに装着され、この切欠部2aが閉塞されている。
【0010】
これに対して、ブレーキフルードリザーバタンク内にブレーキフルードを注入する際には、蓋部3がカウルルーバ本体2の切欠部2aから取り外される。
この状態から、図7に示すように、ブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口4に対して、ブレーキフルードを収容したフルード缶5の先端が逆さまに挿入される。このとき、フルード缶5は、図8及び図9に示すように、カウルルーバ本体2の切欠部2a内で、突出部2b及び内壁2cにより、後側,右側及び前側から保持される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、図6に示したカウルルーバ1では、蓋部3がカウルルーバ本体2と別体に構成されており、フルード注入口からのブレーキフルード注入の際には、蓋部3がカウルルーバ本体2から取り外された状態になるため、場合によっては、ブレーキフルード注入作業の終了後に、蓋部3をカウルルーバ本体2の切欠部2aに装着するとき、蓋部3が見つからなかったり、あるいは複数台の車両で同時にブレーキフルード注入作業を行なう場合に、他の車両におけるカウルルーバ1の蓋部3と取り違えてしまうことがある。
【0012】
また、フルード缶5が突出部2b及び内壁2cによって三方、即ち後方,右側方及び前方から保持されているが、左側方に関しては保持されていないので、場合によってフルード缶5が左側方に倒れてしまうことがある。
【0013】
さらに、カウルルーバ本体2の切欠部2aがブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口4の直上に配置できない場合には、フルード缶5が傾斜した状態でカウルルーバ本体2の切欠部2a及び突出部2bにより保持されることになる。このため、フルード缶5が左側方から保持されていないこともあって、フルード缶5が倒れ易くなってしまう。
【0014】
また、切欠部2aの前縁に突出部2bが配置されると共に、突出部2bの自由端側に、フルード缶5が通過し得る間隙2dが設けられているため、切欠部2aの奥行き及び横幅が比較的大きくなる。従って、これに対応して、切欠部2aそして蓋部3が大きくなってしまうので、切欠部2aが蓋部3によって閉塞された状態でも、ボンネットのフードパネル6からはみ出した位置に蓋部3が位置することがあり、カウルルーバ本体2の外観見栄えが損なわれてしまう。
【0015】
本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成により、フルード注入の際の蓋部の紛失等が防止でき、外観見栄えが向上すると共に、下方に位置するブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口に逆さまに先端が挿入されたフルード缶が確実に保持され得るようにしたカウルルーバを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するため、本発明は、自動車のフロントガラスの下縁を支持するカウルパネルとボンネットのフードパネルとの間に配置され、前縁がフードパネルの後縁に対してシール部材を介して当接すると共に、エンジンルーム内に設けられたブレーキフルードリザーバタンクの上方を覆うように前方に向かって迫り出したカウルルーバであって、ブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口直上に位置する部分に、前側に開放する切欠部を有するカウルルーバ本体と、この切欠部を閉じるようにカウルルーバ本体の切欠部に対して着脱可能である蓋部と、から構成されていて、蓋部は、カウルルーバ本体の切欠部において上記切欠部を閉塞する閉塞位置と、直立した状態で切欠部の前縁付近に係止される直立位置とに択一的に取り付けられることを特徴とするものである。
【0017】
好ましくは、カウルルーバ本体の切欠部の周縁は、蓋部がカウルルーバ本体の切欠部から取り外された状態で、フルード缶がその先端をブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口に逆さまに挿入された場合に、フルード缶を両側及び後側から保持するように構成されている。
【0018】
蓋部が直立位置にあるとき、この蓋部は、フルード缶を前側から保持するように構成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
上記構成によれば、通常は、蓋部がカウルルーバ本体の切欠部に対して閉塞位置に装着される。これにより、カウルルーバ本体の切欠部が蓋部によって閉塞されると共に、蓋部がカウルルーバ本体と一体化して見えることにより、外観見栄えが向上する。
【0020】
これに対して、ブレーキフルードリザーバタンク内にブレーキフルードを注入する際には、蓋部がカウルルーバ本体の切欠部から取り外された後、この蓋部が、切欠部に対して直立位置で係止される。このため、切欠部の開放した前縁が蓋部により閉じられて、切欠部の全周が確実に包囲されると共に、蓋部が切欠部の前縁付近に係止されることにより、蓋部が紛失したり、他の車両の蓋部と取り違えられることがない。
【0021】
カウルルーバ本体の切欠部の周縁は、蓋部がカウルルーバ本体の切欠部から取り外された状態で、フルード缶がその先端をブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口に逆さまに挿入された場合に、フルード缶を両側及び後側から保持するように構成されている場合には、フルード注入時にはフルード缶が切欠部の両側及び後側から保持されることにより、ほぼ安定した状態で保持される。
【0022】
蓋部が直立位置にあるとき、蓋部がフルード缶を前側から保持するように構成されている場合には、フルード注入時にはフルード缶が切欠部により両側及び後側から、また蓋部により前側から保持されることにより、確実に保持される。従って、切欠部が制約によりブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口の直上からずれて配置されていて、先端をブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口に逆さまに挿入されたフルード缶が傾斜していたとしても、フルード缶が確実に保持されることになる。
これにより、カウルルーバ本体の切欠部そして蓋部が小型に形成され、通常時に蓋部がボンネットのフードパネルにより覆われる位置に配置されるので、カウルルーバの外観見栄えが向上する。
【0023】
このように、本発明によれば、フルード注入の際における蓋部の紛失等が防止され、外観見栄えが向上すると共に、下方に位置するブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口に逆さまに先端が挿入されたフルード缶が確実に保持される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図中のFrは車両前方を、Upは車両上方を、RHは車幅方向であって右方を示す。
図1は本発明によるカウルルーバの一実施形態の構成を示している。カウルルーバ10は、カウルルーバ本体11と、蓋部12と、から構成されている。
【0025】
カウルルーバ本体11は、図2に示すように、その前縁にサービスホールとして使用され得る切欠部11aを備えている。この切欠部11aは、エンジンルーム内に設けられたブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口13(図2参照)の上方に位置するようになっている。この場合、切欠部11aは、フルード注入口13の直上でなく、多少ずれていてもよい。
【0026】
また、切欠部11aは、図2に詳細に示すように、前縁が完全に開放している。これにより、切欠部11aは、後述するように先端をブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口13に逆さまに挿入されたフルード缶14を左右両側及び後側から保持することができる。
【0027】
蓋部12は、カウルルーバ本体11の切欠部11aに対して、この切欠部11aを閉塞する閉塞位置(図2参照)と、直立した状態で上記切欠部11aの前縁付近に係止される直立位置(図3参照)と、に択一的に取り付けられる。ここで、蓋部12は、図2に示す閉塞位置において、カウルルーバ本体11と一体化し、切欠部11aを完全に覆うことにより、外観見栄えを損なわないようになっている。
【0028】
なお、蓋部12は、この閉塞位置における水平状態で、後端に設けられた少なくとも一つ、図示の場合には、左右一対の第一の係合爪12aを備えている。図2に示すように、この第一の係合爪12aが、カウルルーバ本体12の切欠部12aの後端面に設けられた対応する第一の係合孔11bに前方から嵌入すると共に、前端付近から下方に延びる第二の係合爪12bが、カウルルーバ本体11の切欠部11aに隣接して表面に設けられた対応する第二の係合孔11cに上方から嵌入することにより、蓋部12は、カウルルーバ本体11の切欠部11aに対して閉塞位置に係止される。
【0029】
これに対して、蓋部12は、同様に閉塞位置における水平状態で、後端から下方に延びる縦壁12cの下端からさらに前側に突出する第三の係合爪12dを備えている。図3に示すように、蓋部12の直立状態で、この第三の係合爪12dが、カウルルーバ本体12の前記第二の係合孔11cに上方から嵌入することにより、蓋部12はカウルルーバ本体11の切欠部11aに対して直立位置に係止される。なお、上記縦壁12cは、図2においてその下端中央付近が、フルード缶14の円筒状の形状に対応して、円弧状の切欠部12eを備えている。
【0030】
本発明の実施形態によるカウルルーバ10は以上のように構成されており、通常は、蓋部12がカウルルーバ本体11の切欠部11aに対して閉塞位置に装着される。すると、カウルルーバ本体11の切欠部11aが蓋部12によって閉塞され、第二の係合孔11cも蓋部12により覆われると共に、蓋部12がカウルルーバ本体11と一体化して見えることにより、外観上の見栄えが向上する。
【0031】
これに対して、ブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口13にブレーキフルードを注入する際は、蓋部12がカウルルーバ本体11の切欠部11aに対する閉塞位置から取り外された後、この蓋部12が、図2において矢印Aで示すように前周りに90度だけ回動されて、カウルルーバ本体11の切欠部11aに対して直立位置で係止される。そのため、カウルルーバ本体11の切欠部11aの開放した前縁が蓋部12により閉じられて、この切欠部11aの全周が確実に包囲されることになる。従って、蓋部12が切欠部11aに対して係止されることにより、この蓋部12がフルード注入の際に紛失したり、他の車両の蓋部と取り違えられることがない。
【0032】
また、カウルルーバ本体11の切欠部11aに対して直立状態で蓋部12が取り付けられると、図4に示すように、フルード缶14がその先端をブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口13に逆さまに挿入された場合に、上記カウルルーバ本体11の切欠部11aの周縁、即ち左右両側縁及び後縁と蓋部12の切欠部12eにより、フルード缶14が四方から包囲され、確実に保持される。従って、フルード注入の作業中に、フルード缶14が倒れてブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口13から外れてしまうようなことはない。
【0033】
さらに、図5に示すように、エンジンルーム内の各種機器の配置により、ブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口13の直上にカウルルーバ本体11の切欠部11aが配置できず、フルード注入時にフルード缶14が傾斜してしまうような場合であっても、フルード缶14がカウルルーバ本体11の切欠部11aの周縁及び蓋部12の切欠部12eにより確実に保持されるので、フルード缶14が倒れてしまうようなことはない。これにより、カウルルーバ本体11における切欠部11aの配置の自由度が大きくなるので、ボンネットのフードパネル16の閉鎖時に、カウルルーバ本体11の切欠部11aそして蓋部12がフードパネル16により覆われる。
【0034】
従って、切欠部11aがフルード缶14の大きさに対応して小型に形成されることもあって、フードパネル16から切欠部11aそして蓋部12がはみ出して視認され得ないので、カウルルーバ10の外観見栄えが向上することになる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。例えば、蓋部12は、その第一の係合爪12aがカウルルーバ本体11の第一の係合孔11bに嵌入すると共に、その第二の係合爪12bがカウルルーバ本体11の第二の係合孔cに嵌入することにより、カウルルーバ本体11の切欠部11aに対して閉塞状態で係止されるが、これに限らず、蓋部12は、他の係止手段により閉塞状態に係止されてもよいことは明らかである。
【0036】
同様に、蓋部12は、その第三の係合爪12dがカウルルーバ本体11の第二の係合孔12cに嵌入することにより、カウルルーバ本体11の切欠部11aに対して直立状態で係止されるが、これに限らず、蓋部12は、他の係止手段により直立状態に係止されてもよい。
【0037】
以上述べたように、本発明によれば、簡単な構成により、フルード注入の際の蓋部の紛失等が防止され、外観上の見栄えが向上すると共に、下方に位置するブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口に逆さまに先端が挿入されたフルード缶が確実に保持され得るようにした、極めて優れたカウルルーバが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明によるカウルルーバの一実施形態の構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1のカウルルーバにおけるカウルルーバ本体から蓋部を取り外した状態を示す分解斜視図である。
【図3】図1のカウルルーバにおけるカウルルーバ本体に対して蓋部を直立した状態で取り付ける直前の状態を示す分解斜視図である。
【図4】図1のカウルルーバにおけるカウルルーバ本体に対して蓋部を直立した状態で取り付けて、ブレーキフルード缶を保持した状態を示す概略平面図である。
【図5】図1のカウルルーバにおけるカウルルーバ本体に対して蓋部を直立した状態で取り付けて、ブレーキフルード缶を保持した状態を示し、(A)はY−Y断面図、(B)はZ−Z断面図である。
【図6】従来のカウルルーバの一例の構成を示す概略斜視図である。
【図7】図6のカウルルーバにおける蓋部を取り外して、ブレーキフルード缶を保持した状態を示す概略斜視図である。
【図8】図7のブレーキフルード缶保持状態におけるカウルルーバを示す平面図である。
【図9】図8のブレーキフルード缶保持状態におけるカウルルーバを示すX−X断面図である。
【符号の説明】
【0039】
10 カウルルーバ
11 カウルルーバ本体
11a 切欠部
11b 第一の係合孔
11c 第二の係合孔
12 蓋部
12a 第一の係合爪
12b 第二の係合爪
12c 縦壁
12d 第三の係合爪
13 フルード注入口
14 フルード缶
16 フードパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のフロントガラスの下縁を支持するカウルパネルとボンネットのフードパネルとの間に配置され、前縁がフードパネルの後縁に対してシール部材を介して当接すると共に、エンジンルーム内に設けられたブレーキフルードリザーバタンクの上方を覆うように前方に向かって迫り出しているカウルルーバであって、
上記ブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口直上に位置する部分に、前側に開放する切欠部を有するカウルルーバ本体と、この切欠部を閉じるように上記カウルルーバ本体の切欠部に対して着脱可能である蓋部と、から構成されていて、
上記蓋部は、上記カウルルーバ本体の切欠部において上記切欠部を閉塞する閉塞位置と、直立した状態で上記切欠部の前縁付近に係止される直立位置とに択一的に取り付けられることを特徴とする、カウルルーバ。
【請求項2】
前記カウルルーバ本体の切欠部の周縁は、前記蓋部が前記カウルルーバ本体の切欠部から取り外された状態で、フルード缶がその先端をブレーキフルードリザーバタンクのフルード注入口に逆さまに挿入された場合に、上記フルード缶を両側及び後側から保持するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のカウルルーバ。
【請求項3】
前記蓋部が前記直立位置にあるとき、前記蓋部が、前記フルード缶を前側から保持するように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載のカウルルーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−57021(P2009−57021A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−228391(P2007−228391)
【出願日】平成19年9月3日(2007.9.3)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)
【Fターム(参考)】