説明

カウンセリングシステム、カウンセリング装置、クライアント端末、及びカウンセリングプログラム

【課題】リアルタイムで、高度なカウンセリング実現する。
【解決手段】ユーザが用いるクライアント端末と、カウンセラーが用いるカウンセラー端末と、前記クライアント端末及び前記カウンセラー端末を中継してカウンセリングを管理するカウンセリング装置とを含むカウンセリングシステムにおいて、前記カウンセリング装置は、前記ユーザ及び前記カウンセラーの音声を認識してテキストに変換する音声認識手段と、前記ユーザと前記カウンセラーとの動画及びチャット内容を制御する動画・チャット制御手段と、前記カウンセラーによる前記ユーザへのカウンセリング内容に対応する文章要約を行う文章要約生成手段と、前記カウンセリング内容に基づいてFAQ情報を生成するFAQ情報生成手段と、前記音声認識手段、前記動画・チャット制御手段、前記文章要約生成手段、及び前記FAQ情報生成手段のうち、少なくとも1つを制御する制御手段とを有することにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カウンセリングシステム、カウンセリング装置、クライアント端末、及びカウンセリングプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば肌の状態に対する悩みやスキンケア方法、肌に合った化粧品やメーキャップ方法等を相談するような場合には、化粧品を販売している店舗等に赴き、直接、カウンセラーと対面してカウンセリングを受けながら、美容アドバイスを得ることが行われている。しかしながら、上述したカウンセリングを受けるために、ユーザは、わざわざ店頭に行かなければならない。したがって、例えば店頭まで行く時間のないユーザや、カウンセラーと直接対面しながらコミュニケーションを取ることが苦手なユーザには、要望にあった美容アドバイスを提供することができない等の問題があった。
【0003】
そこで、従来では、直接店舗に足を運ぶことなく、美容アドバイスを得られるように、インターネットを利用した美容サービス提供方法が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−133135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に示す美容サービス提供方法は、例えば所定の美容コースごとに設定されたチェックシート画面に入力した後、チェック結果に基づいた美容方法等が提供されるだけである。したがって、リアルタイムにカウンセラーからカウンセリングを受けながら、美容アドバイスを得ることはできなかった。また、例えば肌の状態に対する悩みやスキンケア方法等の相談内容をチェックシート等で表すことは難しいため、このような場合には、直接口頭で説明しながら、カウンセリングを受けることが望まれている。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、リアルタイムで、高度なカウンセリングを実現するカウンセリングシステム、カウンセリング装置、クライアント端末、及びカウンセリングプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、ユーザが用いるクライアント端末と、カウンセラーが用いるカウンセラー端末と、前記クライアント端末及び前記カウンセラー端末を中継してカウンセリングを管理するカウンセリング装置とを含むカウンセリングシステムにおいて、前記カウンセリング装置は、前記ユーザ及び前記カウンセラーの音声を認識してテキストに変換する音声認識手段と、前記ユーザと前記カウンセラーとの動画及びチャット内容を制御する動画・チャット制御手段と、前記カウンセラーによる前記ユーザへのカウンセリング内容に対応する文章要約を行う文章要約生成手段と、前記カウンセリング内容に基づいてFAQ情報を生成するFAQ情報生成手段と、前記音声認識手段、前記動画・チャット制御手段、前記文章要約生成手段、及び前記FAQ情報生成手段のうち、少なくとも1つを制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、ユーザが用いるクライアント端末と、カウンセラーが用いるカウンセラー端末と、前記クライアント端末及び前記カウンセラー端末を中継してカウンセリングを管理するカウンセリング装置において、前記ユーザ及び前記カウンセラーの音声を認識してテキストに変換する音声認識手段と、前記ユーザと前記カウンセラーとの動画及びチャット内容を制御する動画・チャット制御手段と、前記カウンセラーによる前記ユーザへのカウンセリング内容に対応する文書要約を行う文書要約生成手段と、前記カウンセリング内容に基づいてFAQ情報を生成するFAQ情報生成手段と、前記音声認識手段、前記動画・チャット制御手段、前記文書要約生成手段、及び前記FAQ情報生成手段のうち、少なくとも1つを制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述したカウンセリングシステムにおけるクライアント端末において、ユーザからのカウンセリング実行指示を入力する入力手段と、前記入力手段により得られるカウンセリング実行指示により、前記カウンセリング装置にアクセスし、複数のカウンセラーのうち、前記ユーザが選定したカウンセラーと通信を行うカウンセリング手段と、前記カウンセリング手段により前記カウンセリング装置から提供される画面を出力する出力手段とを有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、コンピュータを、上述したカウンセリング装置が有する各手段として機能させるためのカウンセリングプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、リアルタイムで、高度なカウンセリングを実現する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】カウンセリングシステムの概略構成の一例を示す図である。
【図2】本実施形態におけるカウンセリング装置の機能構成の一例を示す図である。
【図3】本実施形態におけるクライアント端末、カウンセラー端末の機能構成の一例を示す図である。
【図4】本実施形態におけるカウンセリング処理が実現可能なハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】本実施形態におけるカウンセリング処理の一例を示す図である。
【図6】本実施形態におけるカウンセリング処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】カウンセラー紹介画面の一例を示す図である。
【図8】第1の動画・チャット画面例を示す図である。
【図9】第2の動画・チャット画面例を示す図である。
【図10】第3の動画・チャット画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<本発明について>
本発明は、例えばWeb等を通して美容に関するリアルタイムで高度なカウンセリングを実現するカウンセリングシステムを提供する。例えば、本発明は、クライアント端末とカウンセラー端末とを中継するカウンセリング装置が、TV電話やチャット、音声認識、文章要約、FAQ情報作成等の機能を備え、それらを適宜組み合わせることで、美容に関するリアルタイムで高度なカウンセリングを実現する。以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
<カウンセリングシステムの概略構成>
図1は、カウンセリングシステムの概略構成の一例を示す図である。図1に示すカウンセリングシステム10は、カウンセリング装置11と、クライアント端末12−1〜12−nと、カウンセラー端末13−1〜13−mとを有するように構成される。
【0015】
なお、カウンセリング装置11とクライアント装置12とは、例えばインターネット等に代表される通信ネットワーク14−1によりデータの送受信が可能な状態で接続されている。また、カウンセリング装置11とカウンセラー端末13とは、上述と同様に通信ネットワーク14−2によりデータの送受信が可能な状態で接続されている。
【0016】
カウンセリング装置11は、例えば、TV電話やチャット、音声認識、文章要約、FAQ情報作成等の機能を備える。カウンセリング装置11は、ユーザとカウンセラーとの間で美容に関するカウンセリングを行う際、上述した各機能を適宜組み合わせ、クライアント端末12とカウンセラー端末13とを中継し、カウンセリングを管理する。例えば、カウンセリング装置11は、TV電話やチャット等によりカウンセラーによるユーザへのカウンセリングを行ったり、カウンセリング状況や結果に基づいて、文書要約やFAQ情報等を作成したりする。
【0017】
クライアント端末12−1〜12−nは、カウンセリングを受けるユーザが使用する端末である。カウンセラー端末13−1〜13−mは、カウンセラーが使用する端末である。例えば、カウンセラーは、カウンセラー端末13ごとに割り当てられても良く、カウンセラー端末13からカウンセラーが入力するユーザIDやパスワードによってカウンセラーとカウンセラー端末13とを対応付けても良い。このように、ユーザ及びカウンセラーは、それぞれに対応する端末からカウンセリング装置11にアクセスし、例えばTV電話やチャット等を用いて双方向通信を行う。
【0018】
したがって、カウンセリングシステム10によれば、カウンセリング装置11を介して例えばTV電話やチャット等を用いながら、ユーザからの要望を受けたカウンセラーの話し言葉をリアルタイムでテキスト化して配信したり、化粧品の使い方や美容方法を示す動画を配信したりする。これにより、クライアント端末12とカウンセラー端末13との間で、店頭でのカウンセリングに近いレベルのカウンセリングを実現することが可能となる。
【0019】
なお、図1に示すシステム構成例では、本実施形態におけるカウンセリング装置11、クライアント端末12、カウンセラー端末13のそれぞれの関係を1:n:m(n、m:1以上)としているが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えばカウンセリング内容に応じて複数のカウンセリング装置11を有していても良い。
【0020】
<カウンセリング装置11:機能構成例>
次に、上述したカウンセリング装置11の機能構成について図を用いて説明する。図2は、本実施形態におけるカウンセリング装置の機能構成の一例を示す図である。
【0021】
図2に示すカウンセリング装置11は、入力手段21と、出力手段22と、記録手段23と、音声認識手段24と、画面生成手段25と、動画・チャット制御手段26と、ビューティプラン生成手段27と、文章要約生成手段28と、FAQ情報生成手段29と、送受信手段30と、制御手段31とを有するように構成される。
【0022】
入力手段21は、例えばカウンセリング装置11を使用するユーザ(管理者等)からのカウンセリング処理に関する各種指示の開始/終了等の入力を受け付ける。なお、入力手段21は、例えばパソコン等の汎用のコンピュータであればキーボードやマウス等のポインティングデバイスからなる。
【0023】
出力手段22は、入力手段21により入力された内容や、入力内容に基づいて実行された内容等の出力を行う。なお、出力手段22は、例えばディスプレイやスピーカ等からなる。また、出力手段22は、プリンタ等の印刷機能を有していても良い。
【0024】
記録手段23は、本実施形態において必要となる各種情報を蓄積する。記録手段23は、例えばカウンセラーがユーザに対してカウンセリングするために用いる商品画像や、美容方法を示す映像等を蓄積する。
また、記録手段23は、ユーザのカウンセリングデータやユーザの化粧品等の商品購入履歴、店舗等の美容機器を用いて取得したユーザの肌情報、本実施形態のカウンセリング処理における応対履歴データ等を蓄積する。これらを用いることで、カウンセリング装置11は、カウンセラーによるユーザに対するカウンセリングを管理することが可能となる。
【0025】
また、記録手段23は、本実施形態のカウンセリングを行った結果得られるユーザとカウンセラーとのやりとり等の文書データを要約した文書要約、ユーザによる問合わせとカウンセラーによる回答とを関連付けたFAQ情報、ユーザのカウンセリング結果に基づきカウンセラーから提案されたビューティプラン等を蓄積する。これらを用いることで、本実施形態では、ユーザに対して、よりパーソナルでキメ細かいカウンセリングの提供や、ユーザに対する商品提案やアフターフォローが可能になると共に、化粧品等の商品開発につなげることも可能となる。
【0026】
音声認識手段24は、例えばユーザとカウンセラーとがTV電話やWeb電話、モバイル等を用いて会話する音声を音声認識によりテキストに変換する。なお、音声認識手段24は、例えばAmiVOICE(登録商標)等の音声自動認識ソフトを用いることができるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
【0027】
画面生成手段25は、例えばカウンセラーによるユーザに対するカウンセリング時に使用される画面を生成する。画面生成手段25は、例えば、予め設定される分野に対応するカウンセラーのうち、ユーザに特定のカウンセラーを選定させるための画面や、カウンセリングするための動画やチャット時に使用される画面等を生成する。ここで、画面生成手段25は、ユーザからの疑問、悩み相談、及びビューティレッスン等の少なくとも1つを含むカウンセリング項目に対応させて、クライアント端末12とカウンセラー端末13とに表示する画面を生成しても良い。
【0028】
例えば、画面生成手段25は、ビューティプラン生成手段により生成されたビューティプランをユーザのクライアント端末12及びカウンセラーのカウンセラー端末13で共有するための画面を生成し、ユーザにビューティプランを提示することが可能である。なお、画面生成手段25において生成される画面例については後述する。
【0029】
動画・チャット制御手段26は、クライアント端末12とカウンセラー端末13との間で、上述したTV電話やWeb電話、チャット等を行うための制御を行う。具体的には、動画・チャット制御手段26は、動画や音声、テキストデータ等の提供により、ユーザとカウンセラーとのやりとりを行うため、クライアント端末12とカウンセラー端末13との通信(セッション)の確立やデータの送受信の制御等を行う。
【0030】
なお、TV電話としては、例えば、MeetingPlaza(登録商標)等を用いることができるが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えばライブ映像及びテキストデータの配信、コンテンツ共有、音声データの提供等が行えるものであれば良い。
【0031】
ビューティプラン生成手段27は、例えばユーザとカウンセラーとの会話や、カウンセリング内容等に基づいて、例えば化粧品等の商品情報や美容方法等を、ユーザの要望に応じて提案するビューティプランを生成する。例えば、ビューティプラン生成手段27は、カウンセラーの会話を音声認識手段24により変換したテキストデータから、商品情報、美容方法等の分類ごとに、カウンセラーの説明を抜き出し要約する。また、ビューティプラン生成手段27は、画面生成手段25により生成されるビューティプランを表示する画面の各分類枠に、抜き出し要約した説明等を貼り付けて生成する。
【0032】
このとき、ビューティプラン生成手段27は、上述したビューティプランを表示する画面にコンテンツ共有により入力した画像等を含めたり、文書要約生成手段28やFAQ情報生成手段29により生成された情報からデータを抜き出し、貼り付けたりして生成しても良い。
【0033】
文章要約生成手段28は、例えばユーザとカウンセラーとの会話や、カウンセリング内容等を、音声認識手段24によりテキストデータ化したものや、チャット等においてテキスト入力された文章等から、所定のキーワード情報等を抽出して、文章要約を生成する。なお、文章要約生成手段28は、例えば、TRUE TELLER(登録商標) VOICEダイジェスト等の文章自動要約ソフトを用いることができるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
【0034】
FAQ情報生成手段29は、例えばユーザとカウンセラーとの会話や、カウンセリング内容等を音声認識手段24によりテキストデータ化したものや、チャット等においてテキスト入力された文書、文書要約生成手段28により生成された文書要約等からFAQ情報を生成する。なお、FAQ情報生成手段29は、例えば、TRUE TELLER FAQナレッジ等のFAQ情報作成ソフトを用いることができるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
【0035】
送受信手段30は、例えば通信ネットワーク14等を用いて接続可能な外部装置から所望する外部画像(音声、画像等)や、本発明におけるカウンセリング処理を実現するための実行プログラム等を取得するためのインタフェースである。また、送受信手段30は、カウンセリング装置11で生成された各種情報を外部装置に送信することができる。
【0036】
制御手段31は、カウンセリング装置11の各構成部全体の制御を行う。例えば、制御手段31は、ユーザ等からの指示によるカウンセラーの選定や、カウンセリング内容等に基づいてクライアント端末12やカウンセラー端末13に表示する各画面の生成を制御する。また、制御手段31は、ユーザが指定したカウンセリング内容(項目)や、クライアント端末12やカウンセラー端末13が有する機能に応じて、動画・チャットの設定や通信の確立、データ送受信、音声認識、ビューティプランの生成、文章要約、FAQ情報の生成等のうち少なくとも1つを制御する。
【0037】
<クライアント端末12、カウンセラー端末13:機能構成例>
次に、上述したクライアント端末12、カウンセラー端末13の機能構成について図を用いて説明する。図3は、本実施形態におけるクライアント端末、カウンセラー端末の機能構成の一例を示す図である。
【0038】
なお、本実施形態におけるクライアント端末12、カウンセラー端末13は、例えば通信ネットワーク14等を用いてカウンセリング装置11との接続可能な汎用のパーソナルコンピュータや、例えばiPhone(登録商標)、スマートフォン等の携帯電話、PDA(Personal Data Assistant)等の情報通信端末等を用いることができるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
【0039】
図3に示すクライアント端末12、及びカウンセラー端末13は、入力手段41と、出力手段42と、記録手段43と、撮像手段44と、音声入力手段45と、カウンセリング手段46と、送受信手段47と、制御手段48とを有するように構成される。
【0040】
入力手段41は、例えばユーザやカウンセラー等からのカウンセリング装置11へのアクセス指示やカウンセリング実施指示等の各種指示の開始/終了等の入力を受け付ける。なお、入力手段41は、例えばパソコン等の汎用コンピュータであれば、キーボードやマウス等のポインティングデバイス等から構成される。
【0041】
出力手段42は、入力手段41に入力された内容や、入力内容に基づいて実行された内容等の出力を行う。なお、出力手段42は、例えばディスプレイやスピーカ等から構成される。更に、出力手段42は、プリンタ等の印刷機能を有していても良い。
【0042】
記録手段43は、本実施形態において必要となる各種情報を記録する。例えば、記録手段43は、カウンセリング装置11へアクセスするためのアドレス情報等を記録する。
【0043】
撮像手段44は、例えばユーザとカウンセラーとが顔を見ながらやりとりするためのものであり、ユーザやカウンセラーの顔画像又は上半身等の所定の領域を撮影する。具体的には、クライアント端末12の撮像手段44は、カウンセリングを受けるユーザを撮影し、カウンセラー端末13の撮像手段44は、カウンセラーを撮影する。なお、撮像手段44は、例えば市販のデジタルカメラ等を用いることができるが、種類等については特に制限されるものではない。
【0044】
音声入力手段45は、例えばユーザとカウンセラーとが音声により会話するためのものであり、例えばマイク等を用いることができる。
【0045】
なお、撮像手段44及び音声入力手段45は、必要に応じて適宜設けられるものとし、例えばクライアント端末12の環境やユーザが指定するカウンセリング内容等に応じて適宜設けられるものとする。
【0046】
カウンセリング手段46は、ユーザ又はカウンセラーからの指示に基づき、カウンセリング装置11にアクセスし、例えばユーザが用いるクライアント端末12とカウンセラーが用いるカウンセラー端末13との間で双方向通信を行わせる。
【0047】
例えば、クライアント端末12におけるカウンセリング手段46は、ユーザからの指示に基づき、送受信手段47を介してカウンセリング装置11にアクセスし、カウンセリング装置11から提供される各種画面を出力手段42に表示し、入力手段41によるユーザからの指示に基づき、カウンセラーを選定する。
【0048】
また、クライアント端末12におけるカウンセリング手段46は、送受信手段47によりカウンセリング装置11を介してカウンセラー端末13と通信を行い、カウンセラーからのカウンセリングを受けたり、カウンセリング後のビューティプラン、文書要約、FAQ情報等を取得できるよう制御する。
【0049】
カウンセラー端末13におけるカウンセリング手段46は、カウンセラーからの指示に基づき、カウンセリング装置11に接続することで、クライアント端末12のユーザがカウンセリング可能な状態(いわゆる待機状態)とする。
【0050】
また、カウンセラー端末13におけるカウンセリング手段46は、例えばクライアント端末12からカウンセリングの依頼があった場合に、カウンセリング装置11から提供される各種画面を出力手段42に表示して、カウンセラーとクライアント端末12のユーザとのカウンセリング等を実現させる。なお、カウンセラー端末13におけるカウンセリング手段46は、具体的には、各種ライブ映像や動画、テキストデータの配信、コンテンツ共有等により、カウンセラーがユーザに対してカウンセリングが行えるよう制御する。
【0051】
すなわち、上述したクライアント端末装置12及びカウンセラー端末13の各種画面は、主にカウンセリング装置11によって生成され、Webブラウザ等の出力手段42に表示されることで、ユーザやカウンセラーに対して提供される。
【0052】
送受信手段47は、通信ネットワーク14等を用いて接続可能なカウンセリング装置11から所望する音声、映像、テキストデータ等や、本発明におけるカウンセリング処理を実現するための実行プログラム等を取得するためのインタフェースである。また、送受信手段47は、クライアント端末12又はカウンセラー端末13で生成された各種情報を外部装置に送信することができる。
【0053】
制御手段48は、クライアント端末12、カウンセラー端末13の各構成部全体の制御を行う。例えば、制御手段48は、カウンセリング装置11を介してユーザが使用するクライアント端末12と、カウンセラーが使用するカウンセラー端末13とが通信を行ってカウンセリング処理を実現するための各制御等を行う。
【0054】
<ハードウェア構成>
ここで、上述したカウンセリング装置11の各機能をコンピュータに実行させる実行プログラム(カウンセリングプログラム)を生成し、例えば汎用のパーソナルコンピュータ、サーバ等にインストールすることにより、本発明におけるカウンセリング処理等を実現することができる。図4は、本実施形態におけるカウンセリング処理が実現可能なハードウェア構成の一例を示す図である。
【0055】
図4におけるコンピュータ本体は、入力装置51と、出力装置52と、ドライブ装置53と、補助記憶装置54と、メモリ装置55と、各種制御を行うCPU(Central Processing Unit)56と、ネットワーク接続装置57とを有するよう構成され、これらはシステムバスBで相互に接続されている。
【0056】
入力装置51は、例えばユーザ等が操作するキーボードやマウス等のポインティングデバイスを有しており、例えばユーザ等からのプログラムの実行等、各種操作信号を入力する。出力装置52は、本発明における処理を行うコンピュータ本体を操作するのに必要な各種ウィンドウやデータ等を表示するディスプレイを有し、CPU56が実行する制御プログラムの実行経過や結果等を表示する。
【0057】
ここで、本発明においてコンピュータ本体にインストールされる実行プログラムは、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリやCD−ROM等の可搬型の記録媒体58等により提供される。記録媒体58は、ドライブ装置53にセット可能であり、記録媒体58に含まれる実行プログラムが、記録媒体58からドライブ装置53を介して補助記憶装置54にインストールされる。
【0058】
補助記憶装置54は、ハードディスク等のストレージ手段であり、本発明における実行プログラムやコンピュータに設けられた制御プログラム等を蓄積し、必要に応じて入出力を行う。
【0059】
メモリ装置55は、CPU56により補助記憶装置54から読み出された実行プログラム等を格納する。なお、メモリ装置55は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等からなる。
【0060】
CPU56は、OS(Operating System)等の制御プログラム、及びメモリ装置55に格納されている実行プログラムに基づいて、各種演算や各ハードウェア構成部とのデータの入出力等、コンピュータ全体の処理を制御することで、カウンセリングにおける各処理を実現する。なお、プログラム実行中に必要な各種情報等は、補助記憶装置54から取得し、実行結果等を格納しても良い。
【0061】
ネットワーク接続装置57は、通信ネットワーク14等と接続することにより、実行プログラムを通信ネットワーク14に接続されている他の端末等から取得したり、プログラムを実行することで得られた実行結果又は本発明における実行プログラム自体を他の端末等に提供したりする。
【0062】
上述したハードウェア構成により、本発明におけるカウンセリング処理を実行することが可能となる。また、実行プログラムをインストールすることにより、汎用のパーソナルコンピュータ等で本発明におけるカウンセリング処理を容易に実現することが可能となる。
【0063】
<カウンセリング処理の一例>
次に、上述した本実施形態におけるカウンセリング処理の一例について、図を用いて説明する。図5は、本実施形態におけるカウンセリング処理の一例を示す図である。
【0064】
図5に示すカウンセリング処理では、ユーザとカウンセラーとの間でチャットしている様子が示されている。なお、図5の例では、上述した図2に示すカウンセリング装置11の主要構成部に相当する内容について、同一の符号を付し、ここでの具体的な説明は省略する。
【0065】
図5に示すように、クライアント端末12のユーザとカウンセラー端末13のカウンセラーとの間では、例えば電話やテキスト、コンテンツ(例えば、映像や写真等)がやりとりされ、カウンセリングが行われる。
【0066】
ここでは、カウンセリング装置11の動画・チャット制御手段26により、例えばクライアント端末12とカウンセラー端末13との間でのチャットやコンテンツ共有等が制御され、クライアント端末12やカウンセラー端末13の表示画面には、例えばカウンセラーのライブ映像や、ユーザに提供されるビューティプランの内容、テキストチャット領域等が表示される。
【0067】
テキストチャット領域には、クライアント端末12のユーザやカウンセラー端末13のカウンセラーによりテキスト入力又は音声入力された内容が示される。例えば、「カウンセラー:本日担当させていただきます○○です。ユーザ:宜しくお願いします。カウンセラー:本日の悩みは○○についてですね。ユーザ:はい、そうです。」等の内容である。
【0068】
なお、例えばテキスト入力の代わりに、電話音声(例えば、TV電話等から得られる音声等を含む)が入力された場合には、音声認識手段24により音声がテキストデータに変換され、変換されたテキストがテキストチャット領域に表示される。
【0069】
また、本実施形態では、上述したカウンセラーとユーザとのやりとりから、ビューティプラン生成手段27によりユーザの目的や要望に応じたビューティプランが生成され、ユーザに提供される。
【0070】
また、本実施形態では、上述したテキスト表示されたテキストデータ等を蓄積し、例えば、ある一定の時間単位、所定のタイミングごと等に基づき、その時間まで蓄積されたテキストデータ全体に対して、文書要約生成手段28により要約が生成される。なお、画面上にテキスト表示されないカウンセラーのTV電話等の音声から変換されたテキストデータを蓄積して、同様に要約を生成しても良い。上述した要約が生成されるタイミングとしては、例えば、1回のカウンセリングごと、1日、1週間等の時間単位で行われるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
【0071】
また、文書要約生成手段28における文書要約の生成では、図5に示すように、テキストデータとして得られる情報全てに対して文字解析等を行い、総括解析結果として得られたテキストデータの企業名、人名(ユーザ名)、用件、電話番号、対応内容等から応対文要約を生成することが可能である。
【0072】
このように、文書要約の生成では、例えば、カウンセラーの発言内容からユーザの用件を検出したり、対応内容を簡潔にしたり、人名、ユーザ名、住所、電話番号等をコンタクト情報として纏めることが可能である。なお、本実施形態における文書要約の内容等については、これに限定されるものではない。
【0073】
また、文章要約生成手段28で生成された文書要約は、例えばユーザごとにコンタクト応対履歴(応対履歴データ)として登録しても良く、その場合には、記録手段23等に蓄積される。なお、記録手段23には、ビューティプラン生成手段27により生成されたビューティプランや、FAQ情報生成手段29により生成されたFAQ情報を蓄積しても良い。
【0074】
上述したコンタクト応対履歴や、生成されたビューティプランやFAQ情報等は、今後のWeb上でのユーザに対する商品提案や、ユーザへのアフターフォローの推進、商品開発等に用いられる。
【0075】
<カウンセリング処理手順>
ここで、本実施形態におけるカウンセリング処理手順について、フローチャートを用いて説明する。図6は、本実施形態におけるカウンセリング処理の流れを示すフローチャートである。
【0076】
図6の例では、ユーザのクライアント端末12からカウンセリング装置11にアクセスすると、クライアント端末12の画面には、予め設定された分野やカウンセリング内容に対応した1又は複数のカウンセラーが表示され、ユーザの指示に基づき、カウンセリング内容に適した担当のカウンセラーが選定される(S10)。なお、上述の処理は、例えば、クライアント端末12のカウンセリング手段46により制御される。
【0077】
次に、カウンセリング装置11の画面生成手段25は、選定されたカウンセラーとユーザとの間でカウンセリングを行うために、ユーザのクライアント端末12と選定されたカウンセラー端末13に対して、それぞれ対応する画面を生成する(S11)。
【0078】
次に、カウンセリング装置11の動画・チャット制御手段26は、クライアント端末12とカウンセラー端末13との間で動画・チャットを行うための制御を行う(S12)。
【0079】
クライアント端末12及びカウンセラー端末13には、カウンセリング装置11を介して、カウンセラーとユーザにより、それぞれテキスト、音声、映像等が適宜入力され(S13)、各端末のカウンセリング手段46によりカウンセラーとユーザとの間でカウンセリングが行われるよう制御される。
【0080】
カウンセリング装置11のビューティプラン生成手段27は、例えばユーザとカウンセラーとのチャットやカウンセリング等により得られる情報からビューティプランを生成する(S14)。
【0081】
次に、カウンセリング装置11は、カウンセリングを終了するか否かを判断し(S15)、ユーザの指示等によりカウンセリングを終了しないと判断した場合(S15において、NO)、S13の処理に戻り、後続の処理を行う。
【0082】
また、カウンセリングを終了すると判断した場合(S15において、YES)、カウンセリング装置11の文書要約生成手段28は、例えばユーザとカウンセラーとの音声やテキストでのやりとりから文章要約を作成し(S16)、FAQ情報生成手段29は、FAQ情報を生成する(S17)。
【0083】
次に、カウンセリング装置11は、S16及びS17の処理により得られた文書要約及びFAQ情報を記録手段23に記録する(S18)。
【0084】
次に、カウンセリング装置11は、処理を終了するか否かを判断し(S19)、終了しないと判断した場合(S19において、NO)、S10に戻り、例えば他のカウンセラー等が選定されて後続の処理を行う。また、処理を終了すると判断した場合(S19において、YES)、本実施形態におけるカウンセリング処理を終了する。
【0085】
なお、上述したS10の処理では、例えばカウンセラーごとにスキンケア、メーキャップ等の得意分野をユーザに提示する画面(カウンセラー紹介画面)を生成しておくことで、ユーザは、より専門性の高い要望に合ったカウンセラーを選定することが可能となる。
【0086】
<画面生成例>
次に、本実施形態の画面生成手段25により生成される画面例について説明する。
【0087】
<カウンセラー紹介画面>
図7は、カウンセラー紹介画面の一例を示す図である。図7の例では、画面生成手段25により生成されたカウンセラー紹介画面60において、例えば分野ごとに1又は複数のカウンセラーがアドバイザーとして紹介されている。ユーザは、カウンセラー紹介画面60に紹介されている各アドバイザーの顔や自己紹介、強み、経歴、資格等や、現在の接客状態(接客中・待機中)等を参考にして、自分のカウンセリング内容に適合した担当のアドバイザーを選定する。
【0088】
なお、アドバイザーの種類としては、例えばメーキャップアドバイザーや、スキンケアアドバイザー、トータルカウンセリング、トップスタイリスト(有料)等があるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。なお、「トップスタイリスト(有料)」とは、人気のアドバイザー(ここでは、スタイリスト)や特別な資格等を有するアドバイザー等について、更に指名料金として課金を行うことを意味する。すなわち、本実施形態では、アドバイザーごとに異なる課金設定を行うことが可能である。
【0089】
また、これらの分野は、カウンセラー紹介画面60に示すように、タグ等を選択して画面を切り換えることができ、更に、各アドバイザーの顔写真を選択することで、その詳細情報を詳細画面61に示すように表示させることが可能である。
【0090】
<第1の動画・チャット画面例>
図8は、第1の動画・チャット画面例を示す図である。図8には、第1の動画・チャット画面例として、ユーザ画面70と、カウンセラー画面71とが示されている。
【0091】
図8に示すユーザ画面70、カウンセラー画面71には、共に画面生成手段25により生成されたユーザとカウンセラーとのテキストによるチャット内容、ユーザに提供されるビューティプラン、カウンセリング内容やビューティプランに対応した商品画像、表示された商品の使用方法やカウンセリング内容に対応する顔のマッサージ方法等の動画が所定の位置に配置されて表示されている。
【0092】
また、カウンセラー画面71には、上記の他、例えばユーザ用カルテ(お客様カルテ)等が表示されている。なお、本実施形態における各画面のレイアウト等については、これに限定されるものではない。
【0093】
図8の画面を用いた場合、ユーザは、テキスト入力によるチャットを用いて相談し、カウンセラーは、ユーザが入力したチャットの内容を画面から参照し、商品画像や動画によるコンテンツを活用して、テキスト入力により回答することでカウンセリングを行う。
【0094】
このように、本実施形態では、図8に示すような画面を用いることで、例えば肌の悩みや化粧品の使い方に対する疑問等のカウンセリング項目に対して、サイト内の商品画像や動画を使ってカウンセラーが回答する相談サービスを提供することが可能となる。
【0095】
したがって、例えば先日購入した商品の正しい使用順序を知りたい場合や、オフィスで簡単にできる化粧直しの方法を知りたい場合等に、ユーザは、図8に示すような画面を用いて、カウンセラーから提供されるテキストやコンテンツ(動画・商品画像等)等により、疑問や悩みを解決することが可能となる。
【0096】
<第2の動画・チャット画面例>
図9は、第2の動画・チャット画面例を示す図である。図9には、第2の動画・チャット画面例として、ユーザ画面80と、カウンセラー画面81とが示されている。
【0097】
図9に示すユーザ画面80、カウンセラー画面81には、共に画面生成手段25により生成された例えばカウンセリング内容等に対応した商品画像、動画、ユーザに提供されるビューティプランが所定の位置に配置され、更にカウンセラーの顔画像や名前が示されたカウンセラーライブ映像も所定の位置に配置されて表示されている。
【0098】
また、カウンセラー画面81には、上記の他、例えばユーザ用カルテ(お客様カルテ)が表示されている。なお、本実施形態における各画面のレイアウト等については、これに限定されるものではない。
【0099】
図9の画面を用いた場合、ユーザは、例えば電話による音声やクライアント端末12により表示されたコンテンツを共有する。また、カウンセラーは、例えば電話による音声やTV電話による自身のライブ動画の配信によりユーザに対してカウンセリングを行う。
【0100】
本実施形態では、図9に示すような画面を用いることで、例えばスキンケアやメーキャップの基礎知識やテクニック等について、サイト内の動画や商品画像を使って、カウンセラーがユーザにレッスンを行うビューティレッスン等のコースを提供することが可能となる。すなわち、メーキャップ編には、例えば眉の描き方だけを集中的に教えてほしい場合や、メーキャップの基本テクニックを教えてほしい場合等が含まれる。また、スキンケア編には、例えば洗顔の泡立て方法を集中的に教えてほしい場合や、スキンケアの基本的な使い方を一連で教えてほしい場合等が含まれる。
【0101】
このようなカウンセリング項目に対して、ユーザは、図9に示すようなTV電話によるカウンセラーのライブ映像や電話による音声やコンテンツ共有等を用いてレッスンを受けることが可能となる。
【0102】
<第3の動画・チャット画面例>
図10は、第3の動画・チャット画面例を示す図である。図10には、第3の動画・チャット画面例として、ユーザ画面90と、カウンセラー画面91とが示されている。
【0103】
図10に示すユーザ画面90、カウンセラー画面91には、共に画面生成手段25により生成された商品画像、動画、ユーザに提供されるビューティプラン、カウンセラーライブ映像が所定の位置に配置され、更にユーザ画像も所定の位置に配置されて表示されている。
【0104】
また、カウンセラー用画面91には、上記の他、例えばユーザ用カルテ(お客様カルテ)が表示されている。なお、本実施形態における各画面のレイアウト等については、これに限定されるものではない。
【0105】
図10の画面を用いた場合、ユーザ及びカウンセラーは、例えばTV電話によりカウンセリングを行う。
【0106】
本実施形態では、図10に示すような画面を用いることで、例えばユーザが持っている手持ちの化粧品を提示して上手に使いこなす方法や、組み合わせ方法等について、カウンセラーがアドバイスするコースを提供することが可能となる。
【0107】
具体的には、ユーザの手持ちの化粧品の中から結婚式用のドレスに合うメークを一緒に選んでほしい場合や、アイシャドーが残ってしまう色の使い方をアドバイスしてほしい場合に、ユーザは、図10に示すようなTV電話によるユーザ及びカウンセラーのライブ映像を用いて、アドバイスを受けることが可能となる。
【0108】
また、図10に示す画面を用いることで、ユーザの現在の肌状態やメークの現状を把握し、ユーザの魅力を引き出してきれいに磨くコースを提供することも可能となる。例えば、憧れのモデルに近づくためのメーク方法を教えてほしい場合や、一ヵ月後の同窓会にきれいな肌で参加したいので、それまでにどのようなお手入れをすれば良いか教えてほしい等のカウンセリング項目に対しても、適切なアドバイスを提供することが可能となる。
【0109】
上述したように、本実施形態では、店頭で行われるカウンセリングと同様に、リアルタイムに、ユーザの悩みや要望を取得し、ユーザの要望に応じた高度なカウンセリングを提供することが可能となる。また、ユーザの求める分野のカウンセラーから適切なカウンセリングを受けることが可能となると共に、ユーザの肌状態や商品購入履歴等の情報を用いてユーザに適したアドバイスを提供することが可能となる。
【0110】
更に、カウンセリングから得られる要約内容やFAQ情報等を用いて、ユーザ一人ひとりに適切な商品提案を行ったり、商品開発につなげたりすることが可能となる。
【0111】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0112】
10 カウンセリングシステム
11 カウンセリング装置
12 クライアント端末
13 カウンセラー端末
14 通信ネットワーク
21,41 入力手段
22,42 出力手段
23,43 記録手段
24 音声認識手段
25 画面生成手段
26 動画・チャット制御手段
27 ビューティプラン生成手段
28 文章要約生成手段
29 FAQ情報生成手段
30,47 送受信手段
31,48 制御手段
44 撮像手段
45 音声入力手段
46 カウンセリング手段
51 入力装置
52 出力装置
53 ドライブ装置
54 補助記憶装置
55 メモリ装置
56 CPU
57 ネットワーク接続装置
58 記録媒体
60 カウンセラー紹介画面
61 詳細画面
70,80,90 ユーザ画面
71,81,91 カウンセラー画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが用いるクライアント端末と、カウンセラーが用いるカウンセラー端末と、前記クライアント端末及び前記カウンセラー端末を中継してカウンセリングを管理するカウンセリング装置とを含むカウンセリングシステムにおいて、
前記カウンセリング装置は、
前記ユーザ及び前記カウンセラーの音声を認識してテキストに変換する音声認識手段と、
前記ユーザと前記カウンセラーとの動画及びチャット内容を制御する動画・チャット制御手段と、
前記カウンセラーによる前記ユーザへのカウンセリング内容に対応する文章要約を行う文章要約生成手段と、
前記カウンセリング内容に基づいてFAQ情報を生成するFAQ情報生成手段と、
前記音声認識手段、前記動画・チャット制御手段、前記文章要約生成手段、及び前記FAQ情報生成手段のうち、少なくとも1つを制御する制御手段とを有することを特徴とするカウンセリングシステム。
【請求項2】
前記カウンセリング装置は、
前記カウンセラーによる前記ユーザに対するカウンセリング時に使用される画面を生成する画面生成手段を有し、
前記画面生成手段は、
前記動画・チャット制御手段におけるチャット時に使用される画面を生成することを特徴とする請求項1に記載のカウンセリングシステム。
【請求項3】
前記画面生成手段は、
前記ユーザからの疑問、悩み相談、及びビューティレッスンのうち少なくとも1つを含むカウンセリング項目に対応させて前記クライアント端末と前記カウンセラー端末とに表示する画面を生成することを特徴とする請求項2に記載のカウンセリングシステム。
【請求項4】
前記画面生成手段は、
予め設定される分野に対応するカウンセラーのうち、前記ユーザに特定のカウンセラーを選択させるための画面を生成することを特徴とする請求項2又は3に記載のカウンセリングシステム。
【請求項5】
前記カウンセリング装置は、
前記カウンセラーによる前記ユーザに対するカウンセリング内容に基づいて、化粧品の商品情報又は美容方法を提案するビューティプランを生成するビューティプラン生成手段を有し、
前記画面生成手段は、
前記ビューティプラン生成手段により生成されたビューティプランを、前記クライアント端末及び前記カウンセラー端末で共有する画面を生成し、前記ユーザに前記ビューティプランを提示することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のカウンセリングシステム。
【請求項6】
前記カウンセリング装置は、
前記文章要約生成手段により得られる文章要約、及び前記FAQ情報生成手段により得られるFAQ情報を記録する記録手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のカウンセリングシステム。
【請求項7】
前記記録手段は、前記ユーザのカウンセリングデータ、前記ユーザの商品購入履歴、前記ユーザの肌情報、及び前記ユーザの応対履歴データのうち少なくとも1つのデータを記録し、
前記カウンセリング装置は、前記記録手段に記録されたデータを用いて、前記カウンセラーによる前記ユーザに対するカウンセリングを管理することを特徴とする請求項6に記載のカウンセリングシステム。
【請求項8】
ユーザが用いるクライアント端末と、カウンセラーが用いるカウンセラー端末と、前記クライアント端末及び前記カウンセラー端末を中継してカウンセリングを管理するカウンセリング装置において、
前記ユーザ及び前記カウンセラーの音声を認識してテキストに変換する音声認識手段と、
前記ユーザと前記カウンセラーとの動画及びチャット内容を制御する動画・チャット制御手段と、
前記カウンセラーによる前記ユーザへのカウンセリング内容に対応する文書要約を行う文書要約生成手段と、
前記カウンセリング内容に基づいてFAQ情報を生成するFAQ情報生成手段と、
前記音声認識手段、前記動画・チャット制御手段、前記文書要約生成手段、及び前記FAQ情報生成手段のうち、少なくとも1つを制御する制御手段とを有することを特徴とするカウンセリング装置。
【請求項9】
前記カウンセラーによる前記ユーザに対するカウンセリング時に使用される画面を生成する画面生成手段を有し、
前記画面生成手段は、
前記動画・チャット制御手段におけるチャット時に使用される画面を生成する画面生成手段を有することを特徴とする請求項8に記載のカウンセリング装置。
【請求項10】
前記画面生成手段は、
前記ユーザからの疑問、悩み相談、及びビューティレッスンのうち少なくとも1つを含むカウンセリング項目に対応させて前記クライアント端末と前記カウンセラー端末とに表示する画面を生成することを特徴とする請求項9に記載のカウンセリング装置。
【請求項11】
前記画面生成手段は、
予め設定される分野に対応するカウンセラーのうち、前記ユーザに特定のカウンセラーを選択させるための画面を生成することを特徴とする請求項9又は10に記載のカウンセリング装置。
【請求項12】
前記カウンセラーによる前記ユーザに対するカウンセリング内容に基づいて、化粧品の商品情報又は美容方法を提案するビューティプランを生成するビューティプラン生成手段を有し、
前記画面生成手段は、
前記ビューティプラン生成手段により生成されたビューティプランを、前記クライアント端末及び前記カウンセラー端末で共有する画面を生成し、前記ユーザに前記ビューティプランを提示することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一項に記載のカウンセリング装置。
【請求項13】
前記文書要約生成手段により得られる文書要約、及び前記FAQ情報生成手段により得られるFAQ情報を記録する記録手段を有することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一項に記載のカウンセリング装置。
【請求項14】
前記記録手段は、前記ユーザのカウンセリングデータ、前記ユーザの商品購入履歴、前記ユーザの肌情報、及び前記ユーザの応対履歴データのうち少なくとも1つのデータを記録し、
前記記録手段に記録されたデータを用いて、前記カウンセラーによる前記ユーザに対するカウンセリングを管理することを特徴とする請求項13に記載のカウンセリング装置。
【請求項15】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載のカウンセリングシステムにおけるクライアント端末において、
ユーザからのカウンセリング実行指示を入力する入力手段と、
前記入力手段により得られるカウンセリング実行指示により、前記カウンセリング装置にアクセスし、複数のカウンセラーのうち、前記ユーザが選定したカウンセラーと通信を行うカウンセリング手段と、
前記カウンセリング手段により前記カウンセリング装置から提供される画面を出力する出力手段とを有することを特徴とするクライアント端末。
【請求項16】
コンピュータを、請求項8乃至14のいずれか一項に記載のカウンセリング装置が有する各手段として機能させるためのカウンセリングプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2013−37401(P2013−37401A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170437(P2011−170437)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】