説明

カウンタープレッシャー工法用成形型

【課題】大量のガスをキャビティ内に供給可能で、バリが発生したり、ガス供給路において樹脂詰りが生じたりする等の問題が生じ難いカウンタープレッシャー工法用の成形型を提供する。
【解決手段】本発明の成形型10は、第2金型30において、キャビティC内にガスを供給するガス供給路90と、ガス供給路90内に進退自在に嵌挿されたニードルピン80とが形成されている。そして、ガス供給路90の内壁には、嵌挿されたニードルピン80側に突出した構成を有し、ニードルピン80を位置決め可能な複数の位置決め部91と、位置決め部91よりも相対的にニードルピン80から離れる方向に窪んだ構成を有する溝部92と、が形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カウンタープレッシャー工法に好適な成形型に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1等に開示されているように、カウンタープレッシャー工法を用いた発泡成形品の製造方法が知られている。
この特許文献1では、カウンタープレッシャー工法を使用した発泡樹脂成形品の成形方法並びに成形装置であって、島構造の中接部等、余剰ガスが残留し易い形状部についても完全に抜気することで、発泡樹脂成形品における外観不良を回避する技術が開示されている。具体的には、「可動側金型30と固定側金型40とを型締めして、キャビティCを画成し、ブロー・バキューム機構50からガスをキャビティC内に注入してキャビティCの内圧を高めることで発泡樹脂材料Mの発泡反応を抑え、射出充填後、可動側金型30を寸開操作させるとともに、ブロー・バキューム機構50を通じてキャビティCの余剰ガスを型外に抜気する際、島構造の中接部11等、余剰ガスが残留し易い形状部Aの金型エリアに設定される中接部専用バキューム機構60から抜気することで、発泡反応時におけるキャビティCの内圧を一定に維持することにより外観不良をなくす」ものとされている。
【0003】
【特許文献1】特開2008−302645公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、キャビティ内にガスを供給するための機構として、ブロー・バキューム機構50及び配管52が開示されているが、例えばガスを大量に供給するためには配管の口径を大きくする必要があり、この場合、口径が大きくなった影響で樹脂充填時にバリが発生したり、配管に樹脂が浸入して詰まることでガス供給に支障が生じたりする懸念がある。逆に、口径を小さくすると、当然のことながら大量のガス供給が困難となってしまう。
【0005】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであって、大量のガスをキャビティ内に供給可能で、バリが発生したり、ガス供給路において樹脂詰りが生じたりする等の問題が生じ難いカウンタープレッシャー工法用の成形型を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のカウンタープレッシャー工法用成形型は、互いに開閉操作可能な第1金型と第2金型とを有し、両者の間に形成されたキャビティ内で、ガスにより加圧を行いつつ成形品を成形するカウンタープレッシャー工法用成形型であって、前記第1金型又は前記第2金型の少なくともいずれかには、前記キャビティ内にガスを供給するガス供給路と、前記ガス供給路内に進退自在に嵌挿されたニードルピンと、が形成されており、前記ガス供給路の内壁には、嵌挿された前記ニードルピン側に突出した構成を有し、前記ニードルピンを位置決め可能な複数の位置決め部と、前記位置決め部よりも相対的に前記ニードルピンから離れる方向に窪んだ構成を有する溝部と、が形成されていることを特徴とする。
【0007】
このような成形型によると、ニードルピンの進退に伴って、ガス供給路の内壁とニードルピンとの間に形成された隙間からキャビティ内にガスが供給されることとなるが、該ニードルピンはガス供給路内壁から突出した位置決め部により軸位置が支持されるため、ニードルピンの位置ズレに伴うガス供給の滞りが生じ難いものとなっている。また、ガス非供給時には、ニードルピンによりガス供給路が塞がれるため、成形品にバリが発生したり、当該ガス供給路内に成形材料が浸入し、供給路が詰まったりする不具合が発生し難いものとなる。一方、ガス供給時には、ニードルピンから離れる方向に窪んでなる溝部をガスが流通できるため、上記位置決め部によるニードルピンの確実な軸支とともに、ガスの確実な流通を実現できるようになり、ひいては大量のガス供給が可能となって、キャビティ内に大きなガス圧を付与することが可能となる。
【0008】
上記成形型において、前記第1金型又は前記第2金型の少なくともいずれかに、前記ガス供給路を構成するスリーブが挿通されており、前記スリーブの内壁に、前記位置決め部と前記溝部とが形成されているものとすることができる。
【0009】
このようにガス供給路内にスリーブが形成された態様においては、当該スリーブに位置決め部や溝部を形成することで本発明を好適に実現できる。
【0010】
上記成形型において、前記ニードルピンは、前記キャビティ側の先端部と、これとは反対側の基部とを有し、その太さが前記先端部から前記基部側にかけて大きくなるテーパ部を有してなるものとすることができる。
【0011】
このように、先端部から基部にかけて太さが大きくなるテーパ部を有したニードルピンによると、根元が太い構成となって高い強度を確保できるようになる。しかも、ニードルピンが後退した場合、つまり先端部側がガス供給路の奥側に後退した場合には、その先端部側の太さ(外径)がテーパ部において小さくなるために、溝部との間に、より大きな隙間が形成されることとなり、ガスの流通路を大きく確保することが可能となる。
【0012】
また、上記成形型において、前記テーパ部は、前記ニードルピンの先端部側に形成されてなるものとすることができる。
【0013】
このようにテーパ部はニードルピンの先端部に形成されることで、ガスの流通路を短時間で大きく確保でき、ガスの一層スムーズな流通を確保できるようになる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、大量のガスをキャビティ内に供給可能で、バリが発生したり、ガス供給経路において樹脂詰りが生じたりする等の問題が生じ難いカウンタープレッシャー工法用の成形型を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では成形型10として、発泡剤を含む溶融樹脂を射出し、熱可塑性樹脂製の成形体を成形するための射出成形型を例示して説明する。
図1は本実施形態に係る成形型10の断面図であり、当該成形型10が閉じた状態を示している。図2は同じく成形型10の断面図であり、当該成形型10が開いた状態を示している。また、図3は成形型10のガス供給部200の平面図、図4はガス供給部200のニードルピン80とガス供給路90との関係を示す要部断面図、図5は図4のA−A線断面図、図6は図4のB−B線断面図、図7はガス供給部200の作用を示す説明図である。
【0016】
図1に示すように、成形型10は、第2金型30と、当該第2金型30と対向して第1金型20が配された構成を有し、各金型20,30が互いに離間ないし接近する開閉操作が可能な構成を有している。第2金型30の裏側には、発泡剤を含む溶融樹脂を射出するための射出装置40が設置されており、この射出装置40から各金型20,30の間に形成される空間(キャビティC)に溶融樹脂が供給されるようになっている。つまり、本成形型により発泡成形を行うものとしている。
【0017】
第1金型20は、金属製の金型本体22からなり、油圧シリンダ(図示せず)によって上下動させることが可能となっている。図1に示すように、第1金型20が下方に移動したときには、当該第1金型20と第2金型30とが接近し、それぞれの一部を接触させて互いに閉じた状態となる。一方、図2に示すように、第1金型20が上方に移動したときには、当該第1金型20が第2金型30から離間して互いに開いた状態となる。このように、本実施形態に係る成形型10は、油圧シリンダ等の金型駆動部により、第1金型20及び第2金型30の開閉操作を行うことができる構成となっている。
【0018】
第2金型30は、ガス供給部200を有して構成されており、第1金型20と第2金型30との間に形成される空間(キャビティC)にガス(ここでは窒素ガス)を供給し、このガス圧によりキャビティC内を加圧しつつ成形を行うことが可能とされている。このように成形型10は、キャビティC内を加圧するカウンタープレッシャー工法が適用されるものであり、成形品におけるスワールマークの発生を抑制し、平滑な成形品の表面を得ることができるものとされている。
【0019】
すなわち、樹脂に発泡剤を加えて発泡成形を行うと、成形品におけるヒケやソリを抑制することができるが、単なる発泡成形では、表面に気泡ができてスワールマークが発生し、外観を損ねてしまう場合がある。ところが、本実施形態のように、ガスによりキャビティC内を加圧するカウンタープレッシャー工法を採用すると、予めキャビティC内を高圧の窒素ガスや炭酸ガスなどで加圧状態にしておき、樹脂を射出した後、一気に脱圧して樹脂の発泡を生じさせるため、発泡成形においてもスワールマークの発生を抑制することができるのである。
【0020】
成形型10は、例えば車両のドアトリムなどの車両用内装材50を成形するために用いられる。図1に示すように、第1金型20と第2金型30とを閉じた状態では、両金型20,30の間に、溶融樹脂を流し込んで車両用内装材50を成形するためのキャビティCが形成されている。キャビティCを構成する成形面のうち、第1金型20により構成される上側面は第1成形面C1であり、車両用内装材50の意匠面を成形する面である。一方、第2金型30により構成される下側面は、車両用内装材50の裏側面を成形する第2成形面C2となっている。
【0021】
第2金型30は、金属製の金型本体32と、金型本体32に貫通して形成され、射出装置40のノズル41から射出された溶融樹脂をキャビティC内に送り込むためのランナー31とを有している。このランナー31の周囲には、溶融樹脂が冷えて固まることを防止するための加熱装置(図示せず)が必要に応じて設置されている。また、金型本体32は、キャビティCにガスを供給するためのガス供給部200を有している。ガス供給部200は、金型本体32に貫通した形のガス供給路90と、ガス供給路90内に進退自在に嵌挿されたニードルピン80とを有している。なお、ニードルピン80も図示しない油圧シリンダ等によって上下動(進退)させることが可能となっており、キャビティC側を先端部81、油圧シリンダ等の駆動部が形成された側を基部82として進退自在に構成されている。
【0022】
図3は、成形型10のガス供給部200の平面図である。
図3に示すように、ガス供給部200のガス供給路90は、金型本体32に挿通されたスリーブ100によって構成されており、このスリーブ100内にニードルピン80が進退自在に嵌挿されている。ニードルピン80がキャビティCから離れる方向に後退すると、ガス供給路90が開放され、ニードルピン80とガス供給路90との間に形成される隙間を介して、図示しないポンプ(ガス供給手段)からキャビティC内にガスが供給される。一方、ニードルピン80がキャビティCに近づく方向に前進すると、ニードルピン80によってガス供給路90が閉鎖され、キャビティCへのガス供給が停止される。
【0023】
本実施形態においては、スリーブ100によって構成されるガス供給路90は、図4に示すような断面構成を有している。具体的には、ガス供給路90の内壁は、嵌挿されたニードルピン80側に突出した構成の凸壁部(位置決め部)91と、凸壁部91よりも相対的にニードルピン80から離れる方向に窪んだ構成の凹壁部(溝部)92とから構成されている。
【0024】
凸壁部91は、スリーブ100内(つまりガス供給路90内)におけるニードルピン80の軸位置を定めるべく(芯ズレを防止すべく)、ガス供給路90の周方向に等間隔で複数(ここでは8つ)形成されている。この凸壁部91とニードルピン80との間の隙間は、ニードルピン80の進退を許容しつつニードルピン80の支持を可能とするような僅かな隙間(数百μm〜数mm程度)とされている。
【0025】
凹壁部92は、スリーブ100内(つまりガス供給路90内)におけるガス供給通路を確保すべく、ニードルピン80と離間する側に窪む溝形状にて、ガス供給路90の周方向に等間隔で複数(ここでは8つ)形成されている。この凹壁部92とニードルピン80との間の隙間は、ガスの流通を可能とするような隙間(数mm〜十数mm程度)とされている。このように、凹壁部92とニードルピン80との間には十分な隙間が確保される一方、凸壁部91とニードルピン80との間には隙間は殆ど形成されていない。
【0026】
一方、ニードルピン80は、図5及び図6に示すように、ストレートピンではなく、その先端部81において、先端部81側から基部82側に太さ(外径)が大きくなるテーパ形状を有し、つまり先端部81においてテーパ面(傾斜面)たるテーパ部83を有して構成されている。
【0027】
ここで、ニードルピン80とガス供給路90との間の関係を、図5〜図7を参照しつつ、詳細に説明する。
図4のA−A線断面図である図5は、ガス供給路90のうち凸壁部91が形成された部分の縦断面を示している。この図5に示すように、凸壁部91はニードルピン80との間に殆ど隙間を有してなく、凸壁部91の内面によりニードルピン80を軸支することが可能となっている。したがって、この凸壁部91の内面とニードルピン80の外面との間にはガスは流通しない、若しくは殆ど流通しない。
【0028】
図4のB−B線断面図である図6は、ガス供給路90のうち凹壁部92が形成された部分の縦断面を示している。この図6に示すように、凹壁部92はニードルピン80との間に十分な隙間を有しており、凹壁部92の内面とニードルピン80の外面との間に形成された隙間Xにより、ガスが流通可能となっている。
【0029】
そして、このような構成の成形型10において、図7に示すようにニードルピン80が後退すると、ガス供給路90がキャビティCに開放され、ガスがキャビティC内に供給されるとともに、当該キャビティC内に所定のガス圧が付与されることとなる。また、同ニードルピン80が後退すると、テーパ部83と凹壁部92との間の隙間Xが一層大きくなり、ガスの流通経路が更に増大することとなる。
【0030】
以上、本実施形態の構成について説明したが、続いて、その作用効果を説明する。
まず、本実施形態の成形型10によると、ニードルピン80の進退に伴って、キャビティC内にガスが供給されるが、このニードルピン80が、ガス供給路90の内壁から突出した凸壁部91により軸位置が支持されるため、ニードルピン80の芯ズレに伴うガス供給の滞りが生じ難い。
【0031】
また、ガス供給を行わない時には、ニードルピン80によりガス供給路90が塞がれるため、成形品にバリが発生したり、当該ガス供給路90内に成形材料が浸入し、詰まりが生じたりする不具合が発生し難い。一方、ガス供給を行う時には、ニードルピン80から離れる方向に窪んでなる凹壁部92をガスが流通するため、大量のガスであっても確実に流通させることができる。
【0032】
また、本実施形態では、凸壁部91及び凹壁部92を有するガス供給路90をスリーブ100にて構成した。したがって、これら凸壁部91及び凹壁部92を、金型本体32とは別個に形成でき、当該凸壁部91及び凹壁部92を供する作業が簡便なものとなっている。
【0033】
また、本実施形態では、ニードルピン80が、その太さが先端部81側から基部82側に向けて大きくなるテーパ部83を有している。この場合、ニードルピン80の根元が太くなり、高い強度が確保される。しかも、ニードルピン80が後退した場合、つまり先端部81側がガス供給路90の奥側に後退した場合には、その先端部81側の太さ(外径)がテーパ部83において小さくなるため、凹壁部92との間に、短時間でより大きな隙間が形成されることとなり、ガスの流通路が大きく確保されることとなる。その結果、大量のガス供給が可能となって、大きなガス圧を付与することが可能な構成となっている。
【0034】
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について示したが、本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0035】
(1)上記実施形態では、ガス供給路90等からなるガス供給部200を第2金型30に形成するものとしたが、第2金型30に限らず、第1金型20に形成するものとしても良い。
【0036】
(2)上記実施形態では、凸壁部91及び凹壁部92を含むガス供給路90をスリーブ100にて構成することで、ガス供給路90の形状を簡便に供するものとしているが、例えば金型本体32に直接ガス供給路90を形成することも可能である。
【0037】
(3)上記実施形態では、ガス供給路90の凸壁部91及び凹壁部92を、それぞれ周方向に等間隔で形成したものを示したが、例えば周方向に非等間隔な構成とすることも可能である。
【0038】
また、上記実施形態では、ガス供給路90の凸壁部91及び凹壁部92がそれぞれ周方向に偶数で8つ形成されたものを示したが、例えば図8に示すように凸壁部91を2つ、図9に示すように凸壁部91を奇数で3つ形成したものを採用することもできる。
特に、凸壁部91はニードルピン90の位置決め機能を、凹壁部92はガスの流通機能を実現するものであるから、周方向において凸壁部91の占める割合が、凹壁部92の占める割合よりも小さい図8の態様が、位置決め機能とガス流通機能とを十分に発現し得る点で好ましいと言える。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本実施形態の成形型の全体構成を示す断面図であり、当該成形型が閉じた状態を示している。
【図2】成形型の全体構成を示す断面図であり、当該成形型が開いた状態を示している。
【図3】成形型のガス供給部の平面図である。
【図4】ニードルピンとガス供給路との関係を示す要部断面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図4のB−B線断面図である。
【図7】ガス供給部の作用を示す説明図である。
【図8】ニードルピンとガス供給路との関係について、一変形例を示す要部断面図である。
【図9】ニードルピンとガス供給路との関係について、異なる変形例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
【0040】
10…成形型(カウンタープレッシャー工法用成形型)、20…第1金型、22…金型本体、30…第2金型、32…金型本体、C…キャビティ、80…ニードルピン、81…先端部、82…基部、83…テーパ部、90…ガス供給路、91…凸壁部(位置決め部)、92…凹壁部(溝部)、100…スリーブ、200…ガス供給部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに開閉操作可能な第1金型と第2金型とを有し、両者の間に形成されたキャビティ内で、ガスにより加圧を行いつつ成形品を成形するカウンタープレッシャー工法用成形型であって、
前記第1金型又は前記第2金型の少なくともいずれかには、前記キャビティ内にガスを供給するガス供給路と、前記ガス供給路内に進退自在に嵌挿されたニードルピンと、が形成されており、
前記ガス供給路の内壁には、嵌挿された前記ニードルピン側に突出した構成を有し、前記ニードルピンを位置決め可能な複数の位置決め部と、前記位置決め部よりも相対的に前記ニードルピンから離れる方向に窪んだ構成を有する溝部と、が形成されていることを特徴とするカウンタープレッシャー工法用成形型。
【請求項2】
前記第1金型又は前記第2金型の少なくともいずれかに、前記ガス供給路を構成するスリーブが挿通されており、
前記スリーブの内壁に、前記位置決め部と前記溝部とが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカウンタープレッシャー工法用成形型。
【請求項3】
前記ニードルピンは、前記キャビティ側の先端部と、これとは反対側の基部とを有し、その太さが前記先端部から前記基部側にかけて大きくなるテーパ部を有してなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカウンタープレッシャー工法用成形型。
【請求項4】
前記テーパ部は、前記ニードルピンの先端部側に形成されてなることを特徴とする請求項3に記載のカウンタープレッシャー工法用成形型。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−184401(P2010−184401A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−29187(P2009−29187)
【出願日】平成21年2月11日(2009.2.11)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】