説明

カウント機能付きバーコードリーダ、携帯端末、および、バーコードリーダにおけるカウント方法

【課題】バーコードの読み取りと数量のカウントとの実行が可能な操作性に富むカウント機能付きバーコードリーダを提供する。
【解決手段】バーコード20のデータを読み取る指示か物品の数量をカウントする指示かのいずれかの指示を行うトリガキー1が押下された際に、バーコード20のデータがバーコード読取部2により読み取られていたことがバーコードデータ解析部3にて判別された場合は、カウンタ4のカウント値を初期化し、一方、読み取られていなかったことが判別された場合は、カウンタ4のカウント値をカウントアップする。また、トリガキー1の押下の都度、バーコード20のデータが読み取られていた場合は、読み取られたバーコード20のデータと初期化したカウンタ4のカウント値とを上位機のコンピュータ30に対して送信し、一方、読み取られていなかった場合は、カウントアップされたカウンタ4のカウント値をコンピュータ30に対して送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カウント機能付きバーコードリーダ、携帯端末、および、バーコードリーダにおけるカウント方法に関する。
【背景技術】
【0002】
商品等の物品の在庫管理や入出荷管理などの場面で、商品等の物品に貼付されているバーコードを読み取るとともに商品等の物品の数量をカウントするための携帯型の端末として、カウント機能付きバーコードリーダが利用されるようになってきている。また、バーコードリーダの電力を節約できるように、必要時のみ、トリガキーを押下操作することによって、バーコード読取部へ電力を供給するような仕組みを搭載するようになってきている。かくのごとき従来の携帯型のカウント機能付きバーコードリーダの一例が、特許文献1の特開平04−098583号公報「携帯端末装置」に記載されている。該特許文献1に記載の従来のカウント機能付きバーコードリーダは、バーコードを読み取るバーコードリーダと、数値・符号等を入力するキーボードと、物品の数量のカウントを指示するカウントキーモード以外に、バーコード読取部への電力供給の指示を行うトリガキーモードの動作機能も併せ持つカウントキーと、カウントキーの2つのモードを切り替える切り替えスイッチとから構成されている。
【0003】
このような構成を有する前記特許文献1に記載のカウント機能付きバーコードリーダは、次のように動作して、バーコードリーダにおけるカウント動作を行う。
【0004】
すなわち、カウントキー(切り替えスイッチが操作されていない通常状態では、バーコード読取部への電力供給を行うことにより、バーコードを読み取るトリガキーとして動作する)を押して、バーコード読取部へ電力を供給し、商品等の物品に貼付されているバーコードを読み取り、次に、切り替えスイッチを押して、カウントキーをバーコードつまり当該バーコードが貼付されている商品等の物品の数量をカウントするカウントキーとして動作するように変更し、カウントキーを押す都度、バーコードを読み取る代わりに、バーコードが貼付されている商品等の物品の数量を1つずつカウントしていく。
【特許文献1】特開平04−098583号公報(第4−5頁、第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のように、従来技術においては、カウント機能付きバーコードリーダとして、バーコードを読み取るためのトリガキーと数量をカウントするためのカウントキーとが別々に備えられていて、バーコードの読み取り操作と数量のカウント操作とが別々の操作となっているか、あるいは、前記特許文献1に記載のように、一つのキーを、バーコード読み取り動作を行うトリガ用と数量の計数動作を行うカウント用とで併用する場合であっても、さらに別途備えられている切り替えスイッチを操作しなければならず、結局、バーコードの読み取り操作と数量のカウント操作とが別々の操作となっていたために、操作が煩雑になるという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、商品等の物品に貼付されているバーコードを読み取るためのトリガキーと、バーコードが貼付されている商品等の物品の数量をカウントするためのカウントキーとを、同一のキーとし、当該キーを押下操作した際に、バーコードを読み取っていた場合は、当該キーはトリガキーとして動作しているものと判定し、一方、バーコードを読み取っていなかった場合は、当該キーはカウントキーとして動作しているものと判定することにより、一つのキーのみの操作で、バーコードの読み取り動作と数量のカウント動作との双方を実行可能とし、操作性に富むカウント機能付きバーコードリーダ、携帯端末、および、バーコードリーダにおけるカウント方法を提供することを、その目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の課題を解決するため、本発明によるカウント機能付きバーコードリーダ、携帯端末、および、バーコードリーダにおけるカウント方法は、次のような特徴的な構成を採用している。
【0008】
(1)バーコードのデータを読み取る機能とバーコードが貼付されている物品の数量を計数するためのカウンタのカウント値をカウントする機能とを併せ持つカウント機能付きバーコードリーダにおいて、押下操作した際に、バーコードを読み取る動作の指示か、あるいは、物品の数量をカウントする動作の指示のいずれか一方の指示を行うトリガキーを一つ備え、該トリガキーの押下操作時に、バーコードのデータが読み取られていた場合は、前記カウンタのカウント値を初期値に設定し、バーコードのデータが読み取られていなかった場合は、前記カウンタのカウント値をカウントアップするカウント機能付きバーコードリーダ。
【発明の効果】
【0009】
本発明のカウント機能付きバーコードリーダ、携帯端末、および、バーコードリーダにおけるカウント方法によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0010】
第1の効果は、トリガキーが、バーコード読み取り動作のトリガ用であるのみならず、商品等の物品の数量を計数するためのカウント用の役目も兼用することになり、1個のトリガキーの押下操作のみで、商品等の物品の識別コードであるバーコードの読み取り動作と商品等の物品の数量の計数用のカウント動作とを容易に行うことができることにある。その理由は、トリガキーの押下操作時に、読み取ったデータがバーコードデータであるか否かを判別し、バーコードデータであれば、バーコード読み取り用として動作し、バーコードデータでなければ、カウントキーとして動作するためである。
【0011】
第2の効果は、上位機において、カウント機能付きバーコードリーダから送信されてきた商品等の物品の識別コードであるバーコード、商品等の物品の数量を示すカウント値を画面表示する際に、カウント機能付きバーコードリーダからのデータを、そのまま、表示部に出力しても、見易い書式で表示することができることにある。その理由は、カウント機能付きバーコードリーダから送信される際に、バーコードデータやカウント値の後ろに、書式制御コード(TAB,CRなど)を付加するように構成されているためである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明によるカウント機能付きバーコードリーダ、携帯端末、および、バーコードリーダにおけるカウント方法の好適な実施例について添付図を参照して説明する。
【0013】
(本発明の特徴)
本発明の実施例の説明に先立って、本発明の特徴について、簡単にその概要を説明する。本発明は、商品等の物品に貼付されているバーコードを読み取る操作を行う際に、バーコードの読み取りを行ったか否かに基づいて、読み取ったバーコードの数量つまり当該バーコードが貼付されている商品等の物品の数量をカウントするか否かを自動的に判別するようにして、読み取ったバーコードの数量つまりバーコードが貼付されている商品等の物品の数量をカウントするための操作を容易に行うことができることを特徴としている。
【0014】
(実施例の構成)
次に、本発明の実施例の構成について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明によるカウント機能付きバーコードリーダの装置構成の一例を示す構成図である。
【0015】
図1の構成図に示すように、本実施例におけるカウント機能付きバーコードリーダ10は、トリガキー1と、バーコード読取部2と、バーコードデータ解析部3と、カウンタ4と、データ送信部5とから構成されている。
【0016】
ここで、カウント機能付きバーコードリーダ10の各構成要素は、それぞれ、概略、次のような動作を行う。
【0017】
トリガキー1は、商品等の物品に貼付されているバーコードの読み取り動作を起動するか、あるいは、商品等の物品の数量を計数するためのカウント動作を起動する。バーコード読取部2は、トリガキー1が押された際に、当接しているバーコード20の読み取りを行う。バーコードデータ解析部3は、バーコード読取部2により読み取られたデータの内容を解析する。
【0018】
カウンタ4は、商品等の物品の数量の計数用としてトリガキー1が押下された回数をカウントする。バーコードデータ解析部3の解析結果により、バーコード読取部2により読み取られたデータが、バーコード20のバーコードデータであれば、カウンタ4のカウント値を「0」に初期化する。一方、バーコード読取部2により読み取られたデータが、バーコード20のバーコードデータでなければ、カウンタ4の現在のカウント値に「1」を加える。
【0019】
データ送信部5は、バーコードデータ解析部3の解析結果により、バーコード読取部2により読み取られたデータがバーコード20のバーコードデータであれば、読み取られたバーコードデータを、当該カウント機能付きバーコードリーダ10に接続した上位機のコンピュータ30へ送信する。また、読み取られたデータがバーコード20のバーコードデータであるか否かによらず、カウンタ4の現在のカウント値も送信する。
【0020】
(第1の実施例の動作の説明)
次に、図2のフローチャートを参照して、図1に示したカウント機能付きバーコードリーダ10の動作の一例を、本発明の第1の実施例の動作として、詳細に説明する。図2は、本発明の一実施例である図1のカウント機能付きバーコードリーダ10の動作の第1の実施例を説明するフローチャートである。
【0021】
図2のフローチャートにおいて、まず、トリガキー1を押下操作されると(ステップA1)、バーコード読取部2により、当接している場所に記録されているデータの読み取り動作を起動して、該データを読み取る(ステップA2)。バーコードデータ解析部3の解析結果により、バーコード読取部2により読み取ったデータが、バーコード20のバーコードデータであれば(ステップA2のY)、当該バーコード20のバーコードデータを、上位機として接続したコンピュータへ送信する(ステップA3)。さらに、カウンタ4のカウント値を「0」に初期化し(ステップA4)、初期化したカウンタ4のカウント値「0」を上位機のコンピュータ30へ送信し(ステップA5)、ステップA1へ復帰し、トリガキー1の押下操作の監視状態へ戻る。
【0022】
一方、バーコードデータ解析部3の解析結果により、バーコード読取部2により読み取ったデータが、バーコード20のバーコードデータでなければ(ステップA2のN)、トリガキー1の押下操作は、商品等の物品の数量をカウントするための押下操作であるものと判定して、カウンタ4の現在のカウント値に「1」を加え(ステップA6)、そのカウンタ4の現在のカウント値を上位機のコンピュータ30へ送信した後(ステップA5)、ステップA1へ復帰し、トリガキー1の押下操作の監視状態へ戻る。
【0023】
次に、図3に示す模式図を参照して、前述の図2のフローチャートに例示した本発明の第1の実施例の動作についてさらに詳細に説明する。図3は、図2のフローチャートに例示した本発明の第1の実施例の動作における図1のカウント機能付きバーコードリーダ10が処理したバーコードデータおよびカウント値の変化の様子を示す模式図である。
【0024】
図3において、まず、カウント機能付きバーコードリーダ10のバーコード読取部2をバーコード20に当接させた状態で、トリガキー1を押すことにより、当該バーコード20のバーコードデータ例えば「1111111」を読み取る。
【0025】
この場合、バーコードデータ解析部3による解析結果として、読み取られたデータがバーコードデータであると判定されて、バーコードデータ例えば「1111111」が示す商品等の物品の数量を計数するためのカウンタ4のカウント値を「0」(数量「0」)に初期化するとともに、データ送信部5において、読み取られたバーコードデータ例えば「1111111」とカウンタ4の現在のカウント値「0」とが、上位機のコンピュータ30に対して送信される(ステップB1)。
【0026】
しかる後、カウント機能付きバーコードリーダ10のバーコード読取部2をバーコード20が存在する場所に向けないようにして、トリガキー1を押す。この場合、バーコード20を読み取らないようにしているので、バーコード読取部2は、バーコード20のバーコードデータを読み取っていない。
【0027】
したがって、バーコードデータ解析部3による解析結果として、読み取られたデータがバーコードデータではないと判定されて、バーコードデータ例えば「1111111」が示す商品等の物品の数量を計数するために、カウンタ4の現在のカウント値に「1」を加えて、現在のカウント値が初期値「0」であった場合は、カウント値「1」として、データ送信部5において、カウンタ4の現在のカウント値「1」が、上位機のコンピュータ30に対して送信される(ステップB2)。
【0028】
さらに、次の商品等の物品に貼付されているバーコードも、先に読み取ったバーコード20のバーコードデータと同じバーコードデータ「1111111」であった場合、バーコード読取部2をバーコードが存在する場所に向けないようにして、つまり、バーコードを読み取らないようにして、トリガキー1を押すと、バーコードデータ解析部3による解析結果に基づいて、カウンタ4の現在のカウント値にさらに「1」を加えて、現在のカウント値が「1」であった場合は、カウント値「2」として、データ送信部5において、カウンタ4としてさらに「1」加算されたカウント値「2」が、上位機のコンピュータ30に対して送信される(ステップB3)。
【0029】
しかる後において、トリガキー1の押下操作によって読み取り動作を行う際に、次の商品等の物品に貼付されているバーコードが、先に読み取ったバーコード20のバーコードデータ「1111111」とは異なるバーコードデータ「1111112」であった場合、今度は、バーコード読取部2をバーコードに当接させた状態で、トリガキー1を押すことにより、バーコード読取部2は、当該バーコードを読み取る。
【0030】
したがって、バーコードデータ解析部3による解析結果として、読み取られたデータが当該バーコードのバーコードデータであると判定されて、新たなバーコードデータ例えば「1111112」が示す商品等の物品の数量を計数するために、カウンタ4のカウント値を「0」(数量「0」)に初期化するとともに、データ送信部5において、読み取られたバーコードデータ例えば「1111112」とカウンタ4の現在のカウント値「0」とが、上位機のコンピュータ30に対して送信される(ステップB4)。
【0031】
(第1の実施例の効果の説明)
次に、前述した第1の実施例の効果について説明する。
本発明の第1の実施例においては、トリガキー1の押下操作時にバーコード読取部2により読み取ったデータが、バーコード20のバーコードデータであるか否かを判別することにより、バーコードデータであれば、商品に商品識別用のコード等として貼付されているバーコード20のバーコードデータであるものとして、当該バーコードデータと、該バーコードデータが示す商品の数量の計数を開始するために、カウンタ4を初期化したカウンタ値「0」とを、カウント機能付きバーコードリーダ10に接続した上位機のコンピュータ30へ送信し、一方、バーコード20のバーコードデータでなければ、先に読み取っていたバーコードデータが示す商品等の物品の数量を計数するためのトリガキー1の押下操作であるものとして、カウンタ4のカウント値に「1」を加えて、そのカウント値を上位機のコンピュータ30へ送信する。
【0032】
したがって、トリガキー1が、バーコード読み取り動作のトリガ用であるのみならず、商品等の物品の数量を計数するためのカウントキーの役目も兼用することになり、1個のトリガキー1の押下操作のみで、商品等の物品の識別コードであるバーコードの読み取り動作と商品等の物品の数量の計数用であるカウント動作とを容易に行うことができる。
【0033】
(第2の実施例の動作の説明)
次に、図4のフローチャートを参照して、図1に示したカウント機能付きバーコードリーダ10の動作の他の例を、本発明の第2の実施例の動作として、詳細に説明する。図4は、本発明の一実施例である図1のカウント機能付きバーコードリーダ10の動作の第2の実施例を説明するフローチャートである。図4のフローチャートにおいて、図2のフローチャートと同じステップについては、図2と同じステップ番号を付して示している。
【0034】
なお、図4のフローチャートにおいては、上位機のコンピュータ30へデータを送信する際に、図2に示すフローチャートの場合とは異なり、バーコードデータやカウント値の後ろに書式制御コード(TAB,CR等)を付加して送信することにより、商品等の物品の識別コードとして読み取ったバーコードデータやバーコードデータが示す商品等の物品の数量を示すカウント値を送信した上位機のコンピュータ30側では、受信したバーコードデータやカウント値に関するデータ処理を行うことなく(つまり、画面表示用のデータとして書式を整えるためのソフトウェア的な編集処理を行わなくても)、そのまま、画面表示することを可能としていることを特徴としている。
【0035】
例えば、バーコードデータの後ろには、第1の書式制御コードとして、書式制御コードTAB(あらかじめ設定した文字数だけ右側に表示位置(カーソル位置)を移動させる書式制御コード)を付加し、カウント値の後ろには、第2の書式制御コードとして、書式制御コードCR(次の行の先頭に表示位置(カーソル位置)を移動させる書式制御コード)を付加することにより、異なるバーコードデータ(例えば商品コード)ごとに1行ずつ表示位置をずらすとともに、それぞれのバーコードデータにおけるカウント値(例えば商品コードに該当する商品の数量)が、それぞれの行の右側のあらかじめ定めた表示位置(カーソル位置)に画面表示される。
【0036】
図4のフローチャートにおいて、まず、トリガキー1を押下操作されると(ステップA1)、図2の場合と同様、バーコード読取部2により、当接した場所に記録されているデータの読み取り動作を起動して、該データを読み取る(ステップA2)。バーコードデータ解析部3の解析結果により、バーコード読取部2により読み取ったデータが、バーコード20のバーコードデータであれば(ステップA2のY)、図2の場合と同様、当該バーコード20のバーコードデータを、上位機として接続したコンピュータ30へ送信する(ステップA3)。次に、本実施例においては、図2の場合と異なり、バーコードデータの後ろに書式制御コードを付加するか否かを判定し(ステップA7)、書式制御コードを付加する場合は(ステップA7のY)、さらに、付加すべき書式制御コードとしてあらかじめ設定した第1の書式制御コード例えばTAB(カーソル位置移動制御コード)を、接続したコンピュータ30へ送信する(ステップA8)。
【0037】
しかる後、図2の場合と同様、カウンタ4のカウント値を「0」に初期化し(ステップA4)、初期化したカウンタ4のカウント値「0」を上位機のコンピュータ30へ送信する(ステップA5)。さらに、本実施例においては、図2の場合と異なり、カウンタ4の現在のカウント値の桁数を記憶した後(ステップA9)、カウンタ4のカウント値の後ろに書式制御コードを付加するか否かを判定し(ステップA10)、付加する場合は(ステップA10のY)、付加すべき書式制御コードとしてあらかじめ設定した第2の書式制御コード例えばCR(カーソル位置改行制御コード)を、接続したコンピュータ30へ送信した後(ステップA11)、ステップA1へ復帰し、トリガキー1の押下操作の監視状態へ戻る。
【0038】
一方、バーコードデータ解析部3の解析結果により、バーコード読取部2により読み取ったデータが、バーコード20のバーコードデータでなければ(ステップA2のN)、トリガキー1の押下操作は、商品等の物品の数量をカウントするための押下操作であるものと判定して、図2の場合と同様、カウンタ4の現在のカウント値に「1」を加える(ステップA6)。
【0039】
ここで、本実施例においては、図2の場合と異なり、コンピュータ30へ既に送信済みのカウンタ4のカウント値の後ろに書式制御コードを付加していたか否かを判定し(ステップA10)、書式制御コードを付加していた場合は(ステップA10のY)、既に送信済みのカウンタ4のカウント値の後ろに付加していた書式制御コードの表示を削除する指示をコンピュータ30へ送信した後(ステップA13)、さらに、コンピュータ30へ既に送信済みのカウンタ4のカウント値の桁数を示すものとして、ステップA9においてあらかじめ保持されているカウンタ4のカウント値の桁数を取り出し、該桁数に示す桁数分だけ、既に送信済みのカウンタ4のカウント値の表示を削除する指示をコンピュータ30へ送信する(ステップA14)。
【0040】
この結果、コンピュータ30側では、商品等の物品の識別コードとして先に受信していたバーコードデータの行(書式制御コードを付加していた場合は、その後ろに付加された書式制御コードTABに設定されている文字数だけ右側に移動した当該行の表示位置)に表示されている、当該商品等の物品の数量を示すものとして先に受信していたカウンタ4のカウント値(書式制御コードを付加していた場合は、その後ろに付加されていた書式制御コード例えばCRも含めて)の表示が削除され、先に受信していたバーコードデータ(書式制御コードを付加していた場合は、その後ろに付加された書式制御コードTAB)のみが、当該行に表示される状態になる。
【0041】
しかる後、ステップA5に移行して、カウンタ4の現在のカウント値を上位機のコンピュータ30へ送信する(ステップA5)。さらに、本実施例においては、前述したように、カウンタ4の現在のカウント値の桁数を記憶した後(ステップA9)、カウンタ4の現在のカウント値の後ろに書式制御コードを付加するか否かを判定し(ステップA10)、付加する場合は(ステップA10のY)、付加すべき書式制御コードとしてあらかじめ設定した第2の書式制御コード例えばCRを、接続したコンピュータ30へ送信した後(ステップA11)、ステップA1へ復帰し、トリガキー1の押下操作の監視状態へ戻る。
【0042】
したがって、コンピュータ30側では、先に画面表示していたカウンタ4のカウント値(書式制御コードを付加していた場合は、その後ろに付加されていた書式制御コード例えばCRも含めて)の表示が削除されて、バーコードデータ(書式制御コードを付加していた場合は、その後ろに付加された書式制御コードTAB)のみが画面表示されていた当該行において、当該行のあらかじめ設定した右側の表示位置に当該商品等の物品の数量を示すものとして改めて受信したカウンタ4のカウント値(書式制御コードを付加していた場合は、その後ろに付加されていた書式制御コード例えばCRも含めて)が出力表示されることになる。つまり、カウント機能付きバーコードリーダ10から送信されてきたデータを、画面表示用としての編集処理を一切施すことなく、そのまま、表示部へ出力することが可能になっている。
【0043】
次に、図5に示す模式図を参照して、前述の図4のフローチャートに例示した本発明の第2の実施例の動作についてさらに詳細に説明する。図5は、図4のフローチャートに例示した本発明の第2の実施例の動作における図1のカウント機能付きバーコードリーダ10が処理したバーコードデータおよびカウント値の変化の様子を示す模式図である。ここで、前述したように、バーコードデータの後ろ、カウント値の後ろには、それぞれ、書式制御コードを付加する場合を示しており、バーコードデータの後ろに付加する書式制御コードは、第1の書式制御コードとして、TAB(カーソル位置移動制御コード)を、カウント値の後ろに付加する書式制御コードは、第2の書式制御コードとして、CR(カーソル位置改行制御コード)をあらかじめ設定している場合を示している。
【0044】
図5において、まず、カウント機能付きバーコードリーダ10のバーコード読取部2をバーコード20に当接させた状態で、トリガキー1を押すことにより、当該バーコード20のバーコードデータ例えば「1111111」を読み取る。
【0045】
この場合、バーコードデータ解析部3による解析結果として、読み取られたデータがバーコードデータであると判定されて、データ送信部5において、当該バーコードデータ例えば「1111111」が、上位機のコンピュータ30に対して送信される。しかる後、書式制御コード例えばTAB(カーソル位置移動制御コード)を付加する場合として、書式制御コード例えばTABが、上位機のコンピュータ30に対して送信される。さらに、読み取られたデータが新しいバーコードデータ例えば「1111111」であるので、当該バーコードデータ例えば「1111111」が示す商品等の物品の数量を計数するためのカウンタ4のカウント値を「0」(数量「0」)に初期化し、データ送信部5において、初期化されたカウント値「0」が、上位機のコンピュータ30に対して送信された後、書式制御コード例えばCR(カーソル位置改行制御コード)を付加する場合として、書式制御コード例えばCRが、上位機のコンピュータ30に対して送信される。(ステップC1)。
【0046】
したがって、カウント機能付きバーコードリーダ10から前述のようなバーコードデータ「1111111」、書式制御コード「TAB」、カウント値「0」、書式制御データ「CR」を順次受け取ったコンピュータ30が、そのまま、受け取ったデータを順次表示部に出力すると、図5のステップC1のデータ欄に示すように、バーコードデータ「1111111」が表示された行において、第1の書式制御コード「TAB」によりあらかじめ設定された文字数だけ右側に移動した表示位置に、カウント値「0」を出力表示した後、第2の書式制御データ「CR」により、カーソル位置が次の行の先頭位置に移動した状態になる。
【0047】
しかる後、カウント機能付きバーコードリーダ10のバーコード読取部2をバーコード20が存在する場所に向けないようにして、トリガキー1を押す。この場合、バーコード20を読み取らないようにしているので、バーコード読取部2は、バーコード20のバーコードデータを読み取っていない。
【0048】
したがって、バーコードデータ解析部3による解析結果として、読み取られたデータがバーコードデータではないと判定されて、データ送信部5において、まず、先に送信済みのカウンタ4のカウント値の後ろに付加していた第2の書式制御コード例えばCRの表示を削除する指示が、コンピュータ30に対して送信される(ステップC2)。
【0049】
この結果、カウント機能付きバーコードリーダ10から前述のような第2の書式制御データCRの表示の削除指示を受け取ったコンピュータ30が、そのまま、受け取った削除指示を表示部に出力すると、図5のステップC2のデータ欄に示すように、カーソル位置が、次の行の先頭位置から、バーコードデータ「1111111」が表示されている前の行に戻って、最終文字のカウント値「0」の後ろの位置に移動した状態になる。
【0050】
さらに、データ送信部5において、先に送信済みのカウンタ4のカウント値「0」を、当該カウント値の桁数分(この場合、1桁つまり1文字)だけ表示を削除する指示が、コンピュータ30に対して送信される(ステップC3)。
【0051】
したがって、カウント機能付きバーコードリーダ10から前述のようなカウント値「0」の表示の削除指示を受け取ったコンピュータ30が、そのまま、受け取った削除指示を表示部に出力すると、図5のステップC3のデータ欄に示すように、カーソル位置を左側に1文字移動させて、当該1文字の表示を削除する「BackSpace」動作を、指定された桁数分(この場合、1文字分)だけ繰り返し実行して、カーソル位置が、バーコードデータ「1111111」が表示されている行の第1の書式制御コード「TAB」により指定された表示位置に移動し、カウント値「0」の表示が削除された状態になる。
【0052】
さらに、バーコードデータ解析部3の解析結果により、バーコード読取部2により読み取ったデータが、バーコード20のバーコードデータではなかった場合には、先に読み取ったバーコードデータ例えば「1111111」が示す商品等の物品の数量を計数するために、カウンタ4の現在のカウント値に「1」を加えて、現在のカウント値が初期値「0」であった場合は、カウント値「1」としているので、データ送信部5において、カウンタ4の現在のカウント値「1」が、上位機のコンピュータ30に対して送信される(ステップC4)。
【0053】
この結果、カウント機能付きバーコードリーダ10から前述のようなカウント値「1」を受け取ったコンピュータ30が、そのまま、受け取ったカウント値「1」を表示部に出力すると、図5のステップC4のデータ欄に示すように、第1の書式制御コード「TAB」により指定された表示位置にカウント値「1」を出力表示するとともに、カーソル位置がその右側に移動する。
【0054】
さらに、第2の書式制御コード例えばCR(カーソル位置改行制御コード)を付加する場合として、第2の書式制御コード例えばCRが、上位機のコンピュータ30に対して送信される。(ステップC5)。
【0055】
この結果、カウント機能付きバーコードリーダ10から前述のような第2の書式制御コード例えばCRを受け取ったコンピュータ30が、そのまま、受け取った書式制御コード例えばCRを表示部に出力すると、図5のステップC5のデータ欄に示すように、第2の書式制御コード「CR」により、カーソル位置が次の行の先頭位置に移動した状態になる。
【0056】
しかる後において、トリガキー1の押下操作によって読み取り動作を行った際に、次の商品等の物品に貼付されているバーコードが、先に読み取ったバーコード20のバーコードデータ「1111111」とは異なるバーコードデータ「1111112」であった場合、今度は、バーコード読取部2をバーコードに当接させた状態で、トリガキー1を押すことにより、バーコード読取部2は、当該バーコードを読み取る。
【0057】
したがって、バーコードデータ解析部3による解析結果として、読み取られたデータが当該バーコードのバーコードデータ「1111112」であると判定されて、データ送信部5において、当該バーコードデータ例えば「1111112」が、上位機のコンピュータ30に対して送信される。しかる後、書式制御コード例えばTAB(カーソル位置移動制御コード)を付加する場合として、書式制御コード例えばTABが、上位機のコンピュータ30に対して送信される。さらに、読み取られたデータが新たなバーコードデータ例えば「1111112」であるので、当該バーコードデータ例えば「1111112」が示す商品等の物品の数量を計数するためのカウンタ4のカウント値を「0」(数量「0」)に初期化し、データ送信部5において、初期化されたカウント値「0」が、上位機のコンピュータ30に対して送信された後、書式制御コード例えばCR(カーソル位置改行制御コード)を付加する場合として、書式制御コード例えばCRが、上位機のコンピュータ30に対して送信される(ステップC6)。
【0058】
したがって、カウント機能付きバーコードリーダ10から前述のようなバーコードデータ「1111112」、書式制御コード「TAB」、カウント値「0」、書式制御データ「CR」を順次受け取ったコンピュータ30が、そのまま、受け取ったデータを順次表示部に出力すると、図5のステップC6のデータ欄に示すように、先に受け取っていたバーコードデータ「1111111」に関する表示行の次の行に、バーコードデータ「1111112」が表示され,当該行において、書式制御コード「TAB」によりあらかじめ設定された文字数だけ右側に移動した表示位置に、カウント値「0」を出力表示した後、書式制御データ「CR」により、カーソル位置が次の行の先頭位置に移動した状態になる。
【0059】
(第2の実施例の効果の説明)
次に、前述した第2の実施例の効果について説明する。
本発明の第2の実施例においては、商品識別用のコード等として商品等の物品に貼付されているバーコード20のバーコードデータの後ろや当該バーコードデータが示す商品等の物品の数量を計数するためのカウント値の後ろに、それぞれ、書式制御コード(TAB,CRなど)を付加するように構成されている。
【0060】
したがって、上位機のコンピュータ30側においては、カウント機能付きバーコードリーダ10から送信されてきたデータ(バーコードデータ、書式制御コード例えばTAB、カウント値、書式制御コード例えばCR)を画面表示するための専用のプログラムをわざわざ用意していなくても、あたかも、キーボードから入力された場合と同様の形式で、理解性に富む書式として、既存のテキストエディタのみを利用するだけで、画面に表示させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明によれば、商品の検品、商品の棚卸、商品の出荷等において、商品に貼付されているバーコードの読み取りによって、商品の特定を行い、当該商品の数量をカウントするといった用途に適用することができる。また、前述したカウント機能付きバーコードリーダ10の実施例の説明においては、カウント機能付きバーコードリーダ10を接続している上位機として、コンピュータ30である場合について説明しているが、固定設置型のコンピュータ30やあるいは携帯型のノートPC(Personal Computer)等のコンピュータでなくても、POS(Point of Sales System)に外部接続したり、携帯電話機や携帯情報端末装置(PDA:Personal
Digital Assistants)等からなる携帯端末に外部接続したりした形態であっても良いし、あるいは、携帯型のノートPC・携帯電話機・携帯情報端末装置等の携帯端末等にバーコードリーダを内蔵した形態であっても適用可能である。
【0062】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、本発明の実施態様は、課題を解決するための手段における構成(1)に加えて、次のような構成として表現できる。
(2)前記トリガキーの押下操作の都度、バーコードのデータが読み取られていた場合は、読み取られたバーコードのデータと初期値に設定された前記カウンタのカウント値を、当該カウント機能付きバーコードリーダが接続されている上位機に対して送信し、一方、バーコードのデータが読み取られていなかった場合は、カウントアップされた前記カウンタのカウント値を、前記上位機に対して送信する上記(1)のカウント機能付きバーコードリーダ。
(3)前記上位機に対して前記バーコードデータを送信する際に、前記バーコードのデータの後ろに、画面表示の書式を制御する第1の書式制御コードを送信し、前記上位機に対して前記カウンタのカウント値を送信する際に、前記カウンタのカウント値の後ろに、画面表示の書式を制御する第2の書式制御コードを送信する上記(2)のカウント機能付きバーコードリーダ。
(4)前記第1の書式制御コードは、あらかじめ設定した文字数だけ右側に表示位置を移動させるTABコードであり、前記第2の書式制御コードは、次の行の先頭に表示位置を改行させるCRコードである上記(3)のカウント機能付きバーコードリーダ。
(5)携帯する携帯端末であって、請求項1ないし4のいずれかに記載のカウント機能付きバーコードリーダを内蔵するか、あるいは、当該カウント機能付きバーコードリーダと外部接続する機能を有している携帯端末。
(6)バーコードのデータを読み取る機能とバーコードが貼付されている物品の数量を計数するためのカウンタのカウント値をカウントする機能とを併せ持つバーコードリーダにおけるカウント方法であって、前記バーコードリーダに、押下操作した際に、バーコードを読み取る動作の指示か、あるいは、物品の数量をカウントする動作の指示のいずれか一方の指示を行うトリガキーを一つ備えて、該トリガキーの押下操作時に、バーコードのデータが読み取られていた場合は、前記カウンタのカウント値を初期値に設定し、バーコードのデータが読み取られていなかった場合は、前記カウンタのカウント値をカウントアップするバーコードリーダにおけるカウント方法。
(7)前記トリガキーの押下操作の都度、バーコードのデータが読み取られていた場合は、読み取られたバーコードのデータと初期値に設定された前記カウンタのカウント値を、当該カウント機能付きバーコードリーダが接続されている上位機に対して送信し、一方、バーコードのデータが読み取られていなかった場合は、カウントアップされた前記カウンタのカウント値を、前記上位機に対して送信する上記(6)のバーコードリーダにおけるカウント方法。
(8)前記上位機に対して前記バーコードデータを送信する際に、前記バーコードのデータの後ろに、画面表示の書式を制御する第1の書式制御コードを送信し、前記上位機に対して前記カウンタのカウント値を送信する際に、前記カウンタのカウント値の後ろに、画面表示の書式を制御する第2の書式制御コードを送信する上記(7)のバーコードリーダにおけるカウント方法。
(9)前記第1の書式制御コードは、あらかじめ設定した文字数だけ右側に表示位置を移動させるTABコードであり、前記第2の書式制御コードは、次の行の先頭に表示位置を改行させるCRコードである上記(3)のバーコードリーダにおけるカウント方法。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明によるカウント機能付きバーコードリーダの装置構成の一例を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例である図1のカウント機能付きバーコードリーダの動作の第1の実施例を説明するフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートに例示した本発明の第1の実施例の動作における図1のカウント機能付きバーコードリーダが処理したバーコードデータおよびカウント値の変化の様子を示す模式図である。
【図4】本発明の一実施例である図1のカウント機能付きバーコードリーダの動作の第2の実施例を説明するフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートに例示した本発明の第2の実施例の動作における図1のカウント機能付きバーコードリーダが処理したバーコードデータおよびカウント値の変化の様子を示す模式図である。
【符号の説明】
【0064】
1 トリガキー
2 バーコード読取部
3 バーコードデータ解析部
4 カウンタ
5 データ送信部
10 カウント機能付きバーコードリーダ
20 バーコード
30 コンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーコードのデータを読み取る機能とバーコードが貼付されている物品の数量を計数するためのカウンタのカウント値をカウントする機能とを併せ持つカウント機能付きバーコードリーダにおいて、押下操作した際に、バーコードを読み取る動作の指示か、あるいは、物品の数量をカウントする動作の指示のいずれか一方の指示を行うトリガキーを一つ備え、該トリガキーの押下操作時に、バーコードのデータが読み取られていた場合は、前記カウンタのカウント値を初期値に設定し、バーコードのデータが読み取られていなかった場合は、前記カウンタのカウント値をカウントアップすることを特徴とするカウント機能付きバーコードリーダ。
【請求項2】
前記トリガキーの押下操作の都度、バーコードのデータが読み取られていた場合は、読み取られたバーコードのデータと初期値に設定された前記カウンタのカウント値を、当該カウント機能付きバーコードリーダが接続されている上位機に対して送信し、一方、バーコードのデータが読み取られていなかった場合は、カウントアップされた前記カウンタのカウント値を、前記上位機に対して送信することを特徴とする請求項1に記載のカウント機能付きバーコードリーダ。
【請求項3】
前記上位機に対して前記バーコードデータを送信する際に、前記バーコードのデータの後ろに、画面表示の書式を制御する第1の書式制御コードを送信し、前記上位機に対して前記カウンタのカウント値を送信する際に、前記カウンタのカウント値の後ろに、画面表示の書式を制御する第2の書式制御コードを送信することを特徴とする請求項2に記載のカウント機能付きバーコードリーダ。
【請求項4】
前記第1の書式制御コードは、あらかじめ設定した文字数だけ右側に表示位置を移動させるTABコードであり、前記第2の書式制御コードは、次の行の先頭に表示位置を改行させるCRコードであることを特徴とする請求項3に記載のカウント機能付きバーコードリーダ。
【請求項5】
携帯する携帯端末であって、請求項1ないし4のいずれかに記載のカウント機能付きバーコードリーダを内蔵するか、あるいは、当該カウント機能付きバーコードリーダと外部接続する機能を有していることを特徴とする携帯端末。
【請求項6】
バーコードのデータを読み取る機能とバーコードが貼付されている物品の数量を計数するためのカウンタのカウント値をカウントする機能とを併せ持つバーコードリーダにおけるカウント方法であって、前記バーコードリーダに、押下操作した際に、バーコードを読み取る動作の指示か、あるいは、物品の数量をカウントする動作の指示のいずれか一方の指示を行うトリガキーを一つ備えて、該トリガキーの押下操作時に、バーコードのデータが読み取られていた場合は、前記カウンタのカウント値を初期値に設定し、バーコードのデータが読み取られていなかった場合は、前記カウンタのカウント値をカウントアップすることを特徴とするバーコードリーダにおけるカウント方法。
【請求項7】
前記トリガキーの押下操作の都度、バーコードのデータが読み取られていた場合は、読み取られたバーコードのデータと初期値に設定された前記カウンタのカウント値を、当該カウント機能付きバーコードリーダが接続されている上位機に対して送信し、一方、バーコードのデータが読み取られていなかった場合は、カウントアップされた前記カウンタのカウント値を、前記上位機に対して送信することを特徴とする請求項6に記載のバーコードリーダにおけるカウント方法。
【請求項8】
前記上位機に対して前記バーコードデータを送信する際に、前記バーコードのデータの後ろに、画面表示の書式を制御する第1の書式制御コードを送信し、前記上位機に対して前記カウンタのカウント値を送信する際に、前記カウンタのカウント値の後ろに、画面表示の書式を制御する第2の書式制御コードを送信することを特徴とする請求項7に記載のバーコードリーダにおけるカウント方法。
【請求項9】
前記第1の書式制御コードは、あらかじめ設定した文字数だけ右側に表示位置を移動させるTABコードであり、前記第2の書式制御コードは、次の行の先頭に表示位置を改行させるCRコードであることを特徴とする請求項3に記載のバーコードリーダにおけるカウント方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−86103(P2010−86103A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−252022(P2008−252022)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】