説明

カスタムメイドメガヌクレアーゼおよびその使用

【課題】特異的なヌクレオチド配列を認識して切断するカスタムメイドメガヌクレアーゼともよばれるレアカットエンドヌクレアーゼを提供する。
【解決手段】認識・切断部位が、由来するメガヌクレアーゼとは異なる、メガヌクレアーゼ変異型、該メガヌクレアーゼ変異型をエンコードするポリヌクレオチド、該ポリヌクレオチド配列を含む組換えベクター細胞、動物または植物、およびこれらのインビボ又はインビトロでの遺伝子工学並びにゲノム工学のための使用。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メガヌクレアーゼ変異型が由来する当初メガヌクレアーゼの部位とは異なる認識・切断部位を示すことを特徴とするメガヌクレアーゼ変異型。
【請求項2】
a)当初メガヌクレアーゼからメガヌクレアーゼ変異型のライブラリを作製する工程;及び
b)DNA標的配列を切断できる変異型を単離する工程
を含む方法により得ることができることを特徴とする請求項1に記載のメガヌクレアーゼ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のカスタムメイドメガヌクレアーゼをエンコードすることを特徴とするポリヌクレオチド。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のポリヌクレオチドを含むことを特徴とするベクター。
【請求項5】
ターゲティングDNA構築物をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のベクター。
【請求項6】
前記ターゲティングDNA構築物が、請求項1又は2に記載のメガヌクレアーゼの切断部位の周囲の領域と相同性を共有する配列を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載のベクター。
【請求項7】
前記ターゲティングDNA構築物が:
a)請求項1又は2に記載のメガヌクレアーゼの切断部位の周囲の領域と相同性を共有する配列、及び
b)a)の配列で挟まれる導入される配列
を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載のベクター。
【請求項8】
請求項3に記載のポリヌクレオチド又は請求項4〜7のいずれか1項に記載のベクターにより改変されたことを特徴とする細胞。
【請求項9】
請求項3に記載のポリヌクレオチド又は請求項4〜7のいずれか1項に記載のベクターを含むことを特徴とするトランスジェニック植物。
【請求項10】
請求項3に記載のポリヌクレオチド又は請求項4〜7のいずれか1項に記載のベクターを含むことを特徴とするヒト以外のトランスジェニック哺乳動物。
【請求項11】
請求項1又は2に記載のメガヌクレアーゼ、請求項3に記載のポリヌクレオチド、請求項4〜7のいずれか1項に記載のベクター、請求項8に記載の細胞、請求項9に記載のトランスジェニック植物、請求項10に記載のヒト以外のトランスジェニック哺乳動物の、分子生物学、インビボ又はインビトロ遺伝子工学及びインビボ又はインビトロゲノム工学のための使用。
【請求項12】
DNA標的配列を含む対象の部位に二本鎖破壊を導入し、それによりDNA組換え事象、DNA損失又は細胞死を導くための請求項11に記載の使用。
【請求項13】
前記二本鎖破壊が、特定配列を修復するため、特定配列を改変するため、変異した遺伝子の代わりに機能的遺伝子を回復させるため、対象の内因性遺伝子を減弱させるか又は活性化するため、対象の部位に突然変異を導入するため、外因性遺伝子又はその一部分を導入するため、内因性遺伝子又はその一部分を不活性化するか又は欠失させるため、染色体腕を転座させるため、あるいはDNAを修復されないままにして分解させるためであることを特徴とする請求項12に記載の使用。
【請求項14】
前記メガヌクレアーゼ、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、トランスジェニック植物又はヒト以外の哺乳動物が、請求項6又は7に規定されるターゲティングDNA構築物と関連することを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の使用。
【請求項15】
請求項1又は2に記載のメガヌクレアーゼを用いてベクターに位置しかつDNA標的配列を含む対象の部位において二本鎖破壊を導入し、それにより切断部位の周囲の配列と相同性を示す別のベクターとの相同的組換えを誘導する工程を含むことを特徴とする遺伝子工学の方法。
【請求項16】
次の工程:
1)請求項1又は2に記載のメガヌクレアーゼの少なくとも1つの認識・切断部位を含むゲノム遺伝子座に二本鎖破壊を導入する工程;
2)標的された遺伝子座と相同性を共有する配列で挟まれる導入される配列を含むターゲティングDNA構築物を提供する工程
を含むことを特徴とするゲノム工学の方法。
【請求項17】
次の工程:
1)請求項1又は2に記載のメガヌクレアーゼの少なくとも1つの認識・切断部位を含むゲノム遺伝子座に二本鎖破壊を導入する工程;
2)切断部位の周囲の領域と相同性を共有する染色体DNAと、相同的組換えに適切な条件下で保持する工程
を含むことを特徴とするゲノム工学の方法
【請求項18】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の少なくとも1つのメガヌクレアーゼ、ポリヌクレオチド又はベクターを含むことを特徴とする組成物。
【請求項19】
標的遺伝子座と相同性を共有する配列で挟まれる対象の部位を修復する配列を含むターゲティングDNA構築物をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の少なくとも1つのメガヌクレアーゼ、ポリヌクレオチド又はベクターの、遺伝子疾患の予防、改善又は治療を必要とする個体において該個体にいずれの手段により投与される該遺伝子疾患を予防、改善又は治療するための医薬品を製造するための使用。
【請求項21】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の少なくとも1つのメガヌクレアーゼ、ポリヌクレオチド又はベクターの、DNA媒介物を提示する感染性因子により引き起こされる疾患の予防、改善又は治療を必要とする個体において該個体にいずれの手段により投与される該疾患を予防、改善又は治療するための医薬品を製造するための方法。
【請求項22】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の少なくとも1つのメガヌクレアーゼ、ポリヌクレオチド又はベクターの、生物学的に得られた物質又は生物学的使用もしくは物体の消毒を意図する物質において、インビトロで、DNA媒介物を提示する感染性因子の増殖を阻害するかあるいは該感染性因子を不活性化又は除去するための使用。
【請求項23】
前記感染性因子がウイルスである請求項22に記載の使用。

【図1】
image rotate

【図2−1】
image rotate

【図2−2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図16】
image rotate

【図9】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2012−85640(P2012−85640A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242304(P2011−242304)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【分割の表示】特願2006−502490(P2006−502490)の分割
【原出願日】平成16年1月28日(2004.1.28)
【出願人】(504100846)
【氏名又は名称原語表記】CELLECTIS
【Fターム(参考)】