説明

カスパーゼ阻害剤およびそれらの用途

【課題】インビボでアポトーシスの有効な阻害を生じる強力で安定かつ膜を浸透する小分子非ペプチドカスパーゼ阻害剤を提供すること。
【解決手段】本発明は、式Iの化合物を提供し、ここで、Rは、RC(O)−、HC(O)−、RSO−、ROC(O)−、(RNC(O)−、(R)(H)NC(O)−、RC(O)C(O)−、R−、(RNC(O)C(O)−、R(H)NC(O)C(O)−またはROC(O)C(O)−であり;Rは、水素、−CF、−ハロ、−OR、−NO、−OCF、−CNまたはRであり;Rは、水素または(C1〜C4)−脂肪族−であり;Rは、−COOHまたは−COORであり;Rは、−CHFまたは−CHO−2,3,5,6−テトラフルオロフェニルである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物であって:
【化1】


ここで:
は、RC(O)−、HC(O)−、RSO−、ROC(O)−、(RNC(O)−、(R)(H)NC(O)−、RC(O)C(O)−、R−、(RNC(O)C(O)−、(R)(H)NC(O)C(O)−またはROC(O)C(O)−であり;
は、水素、−CF、−ハロ、−OR、−NO、−OCF、−CNまたはRであり;
は、水素または(C1〜C4)−脂肪族−であり;
は、−COOHまたは−COORであり;
は、−CHFまたは−CHO−2,3,5,6−テトラフルオロフェニルであり;
は、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−、(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であるか、または同じ原子に結合された2個のR基は、その原子と一緒になって、3員〜10員の芳香環または非芳香環を形成し;ここで、任意の環は、必要に応じて、(C6〜C10)アリール、(C5〜C10)ヘテロアリール、(C3〜C10)シクロアルキルまたは(C3〜C10)ヘテロシクリルに縮合され;ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;そしてここで、Rは、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され;
Rは、ハロゲン、−OR、−OC(O)N(R、−NO、−CN、−CF、−OCF、−R、オキソ、チオキソ、=NR、=N(OR)、1,2−メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−N(R、−SR、−SOR、−SO、−SON(R、−SO、−C(O)R、−C(O)C(O)R、−C(O)C(O)OR、−C(O)C(O)N(R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)R、−C(S)OR、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R、−OC(O)N(R、−C(S)N(R、−(CH0〜2NHC(O)R、−N(R)N(R)COR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)CON(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)C(S)N(R、−N(COR)COR、−N(OR)R、−C(=NH)N(R、−C(O)N(OR)R、−C(=NOR)R、−OP(O)(OR、−P(O)(R、−P(O)(ORまたは−P(O)(H)(OR)であり;
2個のR基は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜10員の芳香環または非芳香環を形成し、その環は、3個までのヘテロ原子を有し、そのヘテロ原子は、独立して、N、N(R)、O、S、SOまたはSOから選択され、ここで、その環は、必要に応じて、(C6〜C10)アリール、(C5〜C10)ヘテロアリール、(C3〜C10)シクロアルキルまたは(C3〜C10)ヘテロシクリルに縮合され、そしてここで、任意の環は、3個までの置換基を有し、その置換基は、独立して、Jから選択されるか;または
各Rは、独立して、以下から選択され:
水素−、
(C1〜C12)−脂肪族−、
(C3〜C10)−環状脂肪族−、
(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、
(C6〜C10)−アリール−、
(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)脂肪族−、
(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、
(C6〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)脂肪族−、
(C5〜C10)−ヘテロアリール−、または
(C5〜C10)−ヘテロアリール−(C1〜C12)−脂肪族−;
ここで、Rは、3個までの置換基を有し、その置換基は、独立して、Jから選択され;そして
は、ハロゲン、−OR、−OC(O)N(R、−NO、−CN、−CF、−OCF、−R、オキソ、チオキソ、=N(R)、=NO(R)、1,2−メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−N(R、−SR、−SOR、−SO、−SON(R、−SO、−C(O)R、−C(O)C(O)R、−C(O)C(O)OR、−C(O)C(O)N(R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)R、−C(S)OR、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R、−OC(O)N(R、−C(S)N(R、−(CH0〜2NHC(O)R、−N(R)N(R)COR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)CON(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)C(S)N(R、−N(COR)COR、−N(OR)R、−CN、−C(=NH)N(R、−C(O)N(OR)R、−C(=NOR)R、−OP(O)(OR、−P(O)(R、−P(O)(ORまたは−P(O)(H)(OR)であり;そして
は、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−または(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であり、ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;そしてここで、Rは、必要に応じて、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され、
ただし、該化合物は
【化1A】


ではない、
化合物。
【請求項2】
式Iの化合物であって:
【化2】


ここで:
は、RC(O)−、RSO−、ROC(O)−、(RNC(O)−、RC(O)C(O)−、R−、(RNC(O)C(O)−またはROC(O)C(O)−であり;
は、水素、−CF、−ハロ、−OR、−NO、−OCF、−CNまたはRであり;
は、水素または(C1〜C4)−脂肪族−であり;
は、−COOHまたは−COORであり;
は、−CHFまたは−CHO−2,3,5,6−テトラフルオロフェニルであり;
は、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−、(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であるか、または同じ原子に結合された2個のR基は、その原子と一緒になって、3員〜10員の芳香環または非芳香環を形成し;ここで、任意の環は、必要に応じて、(C6〜C10)アリール、(C5〜C10)ヘテロアリール、(C3〜C10)シクロアルキルまたは(C3〜C10)ヘテロシクリルに縮合され;ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;そしてここで、Rは、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され;
Rは、ハロゲン、−OR、−OC(O)N(R、−NO、−CN、−CF、−OCF、−R、オキソ、チオキソ、1,2−メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−N(R、−SR、−SOR、−SO、−SON(R、−SO、−C(O)R、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R、−OC(O)N(R、−C(S)N(R、−(CH0〜2NHC(O)R、−N(R)N(R)COR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)CON(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)C(S)N(R、−N(COR)COR、−N(OR)R、−C(=NH)N(R、−C(O)N(OR)R、−C(=NOR)R、−OP(O)(OR、−P(O)(R、−P(O)(ORまたは−P(O)(H)(OR)であり;
2個のR基は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜10員の芳香環または非芳香環を形成し、その環は、3個までのヘテロ原子を有し、そのヘテロ原子は、独立して、N、N(R)、O、S、SOまたはSOから選択され、ここで、その環は、必要に応じて、(C6〜C10)アリール、(C5〜C10)ヘテロアリール、(C3〜C10)シクロアルキルまたは(C3〜C10)ヘテロシクリルに縮合され、そしてここで、任意の環は、3個までの置換基を有し、その置換基は、独立して、Jから選択されるか;または
各Rは、独立して、以下から選択され:
水素−、
(C1〜C12)−脂肪族−、
(C3〜C10)−環状脂肪族−、
(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、
(C6〜C10)−アリール−、
(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)脂肪族−、
(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、
(C6〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)脂肪族−、
(C5〜C10)−ヘテロアリール−、または
(C5〜C10)−ヘテロアリール−(C1〜C12)−脂肪族−;
ここで、Rは、3個までの置換基を有し、その置換基は、独立して、Jから選択され;そして
は、ハロゲン、−OR、−OC(O)N(R、−NO、−CN、−CF、−OCF、−R、オキソ、チオキソ、1,2−メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−N(R、−SR、−SOR、−SO、−SON(R、−SO、−C(O)R、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R、−OC(O)N(R、−C(S)N(R、−(CH0〜2NHC(O)R、−N(R)N(R)COR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)CON(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)C(S)N(R、−N(COR)COR、−N(OR)R、−CN、−C(=NH)N(R、−C(O)N(OR)R、−C(=NOR)R、−OP(O)(OR、−P(O)(R、−P(O)(ORまたは−P(O)(H)(OR)であり;そして
は、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−または(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であり、ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得、
ただし、該化合物は、
【化1A】


ではない、
化合物。
【請求項3】
が、−CHO−2,3,5,6−テトラフルオロフェニルである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
が、−CHFである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
が、RC(O)−である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
が、RSO−である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
が、R−である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
が、(RNC(O)−である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
が、(R)(H)NC(O)−である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
が、(R)OC(O)−である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
が、(C1〜C4)−脂肪族−、(C3〜C10)−環状脂肪族、(C3〜C10)−ヘテロシクリル、(C5〜C10)−ヘテロアリール、(C6〜C10)−アリール−または(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−であり;ここで、3個までの脂肪族炭素原子が、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;ここで、Rが、必要に応じて、置換されている、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
が、(C1〜C4)−脂肪族−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−または(C6〜C10)−アリール−であり、ここで、そのヘテロアリールまたはアリールが、必要に応じて、置換されているか、またはここで、各Rが、N−原子と一緒になって、(C3−C7)−環状脂肪族基である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
が、(C1〜C4)−脂肪族−または(C6〜C10)−アリール−であり、ここで、そのアリールが、必要に応じて、置換されているか、またはここで、各Rが、N−原子と一緒になって、(C3−C7)−環状脂肪族基である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
前記脂肪族が、(C1〜C4)−アルキル−である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
が、水素、CFまたはCHである、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
が、水素またはCFである、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
が、(C1〜C4)−アルキル−である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
が、エチルである、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
表1から選択される化合物であって、ただし、
【化1B】


ではない、
化合物。
【請求項20】
以下:
a)請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物;および
b)薬学的に受容可能なキャリア、アジュバントまたはビヒクル
を含有する、薬学的組成物。
【請求項21】
患者のIL−1媒介疾患、アポトーシス媒介疾患、炎症性疾患、自己免疫性疾患、破壊性骨障害、増殖性障害、感染症疾患、変性疾患、細胞死に関連した疾患、ウイルス媒介疾患または肝疾患を治療するための組成物であって、治療有効量の、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物を含む、組成物。
【請求項22】
患者の関節リウマチ、骨関節炎、骨粗鬆症、全身性エリテマトーデス、強皮症、慢性甲状腺炎、グレーブス病、重症筋無力症、自己免疫性好中球減少、自己免疫性溶血性貧血、血小板減少症、若年性関節リウマチ、痛風、ベーチェット症候群、スチル症候群、マクロファージ活性化症候群、サルコイドーシス、Muckle−Wells症候群、家族性寒冷蕁麻疹、慢性乳児性神経学的皮膚反応および関節症候群、家族性地中海熱、TNFR1関連周期性症候群(TRAPS)、Hyper−IgD周期性発熱症候群(HIDS)、ブラウ症候群、乾癬、アトピー性皮膚炎、瘢痕、脱毛症、尋常性座瘡、天疱瘡、喘息、成人呼吸困難症候群、嚢胞性線維症、肺気腫、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、特発性肺線維症、炎症性腹膜炎、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、自己免疫性胃炎、ピロリ菌関連胃および十二指腸潰瘍病、糖尿病、膵炎、糸球体腎炎、慢性活動性肝炎、過剰な食用アルコール摂取疾患、腎疾患、多発性嚢胞腎、火傷、火傷後臓器アポトーシス、出血性ショック、臓器不全、子宮内膜症、移植片対宿主病、臓器移植拒絶、白血病、脊髄形成異常症候群、多発性骨髄腫関連骨障害、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、転移性黒色腫、カポジ肉腫、多発性骨髄腫、慢性心疾患、急性心疾患、心筋梗塞、心筋虚血、鬱血性心不全、アテローム性動脈硬化症、冠動脈バイパス移植片(CABG)、冠動脈バイパス移植片に関連した合併症、急性冠血管症候群、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、ケネディ病、プリオン病、脳虚血、癲癇、脊髄筋肉萎縮症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、HIV関連脳炎、外傷性脳損傷、脊椎損傷、脳卒中が原因の神経損傷、糖尿病性神経障害、急性および慢性疼痛、ブドウ膜炎、網膜障害、糖尿病性網膜症、緑内障、角膜炎、ウイルス媒介病、敗血症、感染性ショック、細菌性赤痢、B型肝炎、C型肝炎、G型肝炎、黄熱病、デング熱、日本脳炎、HIV感染、結核、髄膜炎、シュードモナス感染、アシネトバクター感染または加齢を治療するための組成物であって、治療有効量の、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物を含む、組成物。
【請求項23】
前記疾患が、骨関節炎、膵炎、喘息、成人呼吸困難症候群、糸球体腎炎、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、慢性甲状腺炎、グレーブス病、自己免疫性胃炎、インシュリン依存性糖尿病(I型)、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性好中球減少、血小板減少症、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、炎症性腸疾患、クローン病、乾癬、移植片対宿主病、骨粗鬆症、多発性骨髄腫関連骨障害、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、転移性黒色腫、カポジ肉腫、多発性骨髄腫、敗血症、感染性ショック、細菌性赤痢、脳虚血、心筋虚血、脊髄筋肉萎縮症、または脳卒中が原因の神経損傷である、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記疾患が、冠状動脈バイパス移植に関連した合併症である、請求項22に記載の組成物。
【請求項25】
患者におけるカスパーゼ媒介機能を阻害するための組成物であって、治療有効量の、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物を含む、組成物。
【請求項26】
患者におけるIGIF産生またはIFN−γ産生を減少させるための組成物であって、治療有効量の、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物を含む、組成物。
【請求項27】
細胞を保存するための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物を含む組成物であって、該細胞は、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物の溶液に浸される、組成物。
【請求項28】
前記細胞が、以下:
a)移植のために意図された臓器;または
b)血液製剤、
に存在している、請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
免疫療法を使用して癌を治療するための組成物であって、ここで、その免疫療法は、その成分として、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物を含む、組成物。
【請求項30】
前記組成物が、追加治療薬を含む、請求項20〜29のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項31】
式(I)の化合物:
【化3】


を調製する方法であって、
ここで:
は、RC(O)−、HC(O)−、RSO−、ROC(O)−、(RNC(O)−、(R)(H)NC(O)−、RC(O)C(O)−、R−、(RNC(O)C(O)−、(R)(H)NC(O)C(O)−またはROC(O)C(O)−であり;
は、水素、−CF、−ハロ、−OR、−NO、−OCF、−CNまたはRであり;
は、水素または(C1〜C4)−脂肪族−であり;
は、−COOHまたは−COORであり;
は、−CHFまたは−CHO−2,3,5,6−テトラフルオロフェニルであり;
は、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−、(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であるか、または同じ原子に結合された2個のR基は、その原子と一緒になって、3員〜10員の芳香環または非芳香環を形成し;ここで、任意の環は、必要に応じて、(C6〜C10)アリール、(C5〜C10)ヘテロアリール、(C3〜C10)シクロアルキルまたは(C3〜C10)ヘテロシクリルに縮合され;ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;ここで、Rは、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され;
Rは、ハロゲン、−OR、−OC(O)N(R、−NO、−CN、−CF、−OCF、−R、オキソ、チオキソ、=NR、=N(OR)、1,2−メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−N(R、−SR、−SOR、−SO、−SON(R、−SO、−C(O)R、−C(O)C(O)R、−C(O)C(O)OR、−C(O)C(O)N(R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)R、−C(S)OR、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R、−OC(O)N(R、−C(S)N(R、−(CH0〜2NHC(O)R、−N(R)N(R)COR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)CON(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)C(S)N(R、−N(COR)COR、−N(OR)R、−C(=NH)N(R、−C(O)N(OR)R、−C(=NOR)R、−OP(O)(OR、−P(O)(R、−P(O)(ORまたは−P(O)(H)(OR)であり;
2個のR基は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜10員の芳香環または非芳香環を形成し、その環は、3個までのヘテロ原子を有し、そのヘテロ原子は、独立して、N、N(R)、O、S、SOまたはSOから選択され、ここで、その環は、必要に応じて、(C6〜C10)アリール、(C5〜C10)ヘテロアリール、(C3〜C10)シクロアルキルまたは(C3〜C10)ヘテロシクリルに縮合され、ここで、任意の環は、3個までの置換基を有し、その置換基は、独立して、Jから選択されるか;あるいは
各Rは、独立して、以下から選択され:
水素−、
(C1〜C12)−脂肪族−、
(C3〜C10)−環状脂肪族−、
(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、
(C6〜C10)−アリール−、
(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)脂肪族−、
(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、
(C6〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)脂肪族−、
(C5〜C10)−ヘテロアリール−、または
(C5〜C10)−ヘテロアリール−(C1〜C12)−脂肪族−;
ここで、Rは、3個までの置換基を有し、その置換基は、独立して、Jから選択され;そして
は、ハロゲン、−OR、−OC(O)N(R、−NO、−CN、−CF、−OCF、−R、オキソ、チオキソ、=NR、=N(OR)、1,2−メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−N(R、−SR、−SOR、−SO、−SON(R、−SO、−C(O)R、−C(O)C(O)R、−C(O)C(O)OR、−C(O)C(O)N(R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)R、−C(S)OR、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R、−OC(O)N(R、−C(S)N(R、−(CH0〜2NHC(O)R、−N(R)N(R)COR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)CON(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)C(S)N(R、−N(COR)COR、−N(OR)R、−CN、−C(=NH)N(R、−C(O)N(OR)R、−C(=NOR)R、−OP(O)(OR、−P(O)(R、−P(O)(ORまたは−P(O)(H)(OR)であり;そして
は、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−または(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であり、ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;ここで、Rは、必要に応じて、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され;
その方法は:
(a)カップリング条件および溶媒の存在下にて、式(III):
【化4】


の化合物と式(IV):
【化5】


の化合物とを反応させる工程を包含し、
式(III)において:
は、−NO、−C(O)OR10、−CN、RC(O)N(H)−、RSON(H)−、ROC(O)N(H)−、(RNC(O)N(H)−、RC(O)C(O)N(H)−、RN(H)−、(RNC(O)C(O)N(H)−またはROC(O)C(O)N(H)−であり;
10は、独立して、水素、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−、(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であり、ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N(H)、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;ここで、R10は、必要に応じて、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され;そして
R、R、RおよびRは、上で定義したとおりであり;
式(IV)において、
Yは、カルボニル基またはOH基のいずれかであり;そして
およびRは、上で定義したとおりであり;
但し、YがOH基である場合、その方法は、さらに、(b)そのOH基を酸化して、式(I)の化合物を提供する工程を包含し;そして
但し、Rが、−NO、−C(O)OR10または−CNである場合、その方法は、さらに、その−NO、−C(O)OR10または−CNを、RC(O)N(H)−、RSON(H)−、ROC(O)N(H)−、(RNC(O)N(H)−、RC(O)C(O)N(H)−、RN(H)−、(RNC(O)C(O)N(H)−またはROC(O)C(O)N(H)−に変換する工程を包含し、
ただし、該式(I)の化合物は、
【化1A】


ではない、
方法。
【請求項32】
式(III):
【化6】


の前記化合物が、以下の方法により調製される、請求項31に記載の方法であって、
式(III)において、
は、水素、−CF、−ハロ、−OR、−NO、−OCF、−CNまたはRであり;
は、水素または(C1〜C4)−脂肪族−であり;
は、−NO、−C(O)OR10、−CN、RC(O)N(H)−、RSON(H)−、ROC(O)N(H)−、(RNC(O)N(H)−、RC(O)C(O)N(H)−、RN(H)−、(RNC(O)C(O)N(H)−またはROC(O)C(O)N(H)−であり;
は、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−、(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であるか、または同じ原子に結合された2個のR基は、その原子と一緒になって、3員〜10員の芳香環または非芳香環を形成し;ここで、任意の環は、必要に応じて、(C6〜C10)アリール、(C5〜C10)ヘテロアリール、(C3〜C10)シクロアルキルまたは(C3〜C10)ヘテロシクリルに縮合され;ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;ここで、Rは、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され;
Rは、ハロゲン、−OR、−OC(O)N(R、−NO、−CN、−CF、−OCF、−R、オキソ、チオキソ、=NR、=N(OR)、1,2−メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−N(R、−SR、−SOR、−SO、−SON(R、−SO、−C(O)R、−C(O)C(O)R、−C(O)C(O)OR、−C(O)C(O)N(R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)R、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R、−OC(O)N(R、−C(S)N(R、−(CH0〜2NHC(O)R、−N(R)N(R)COR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)CON(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)C(S)N(R、−N(COR)COR、−N(OR)R、−C(=NH)N(R、−C(O)N(OR)R、−C(=NOR)R、−OP(O)(OR、−P(O)(R、−P(O)(ORまたは−P(O)(H)(OR)であり;
2個のR基は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜10員の芳香環または非芳香環を形成し、その環は、3個までのヘテロ原子を有し、そのヘテロ原子は、独立して、N、N(R)、O、S、SOまたはSOから選択され、ここで、その環は、必要に応じて、(C6〜C10)アリール、(C5〜C10)ヘテロアリール、(C3〜C10)シクロアルキルまたは(C3〜C10)ヘテロシクリルに縮合され、ここで、任意の環は、3個までの置換基を有し、その置換基は、独立して、Jから選択されるか;あるいは
各Rは、独立して、以下から選択され:
水素−、
(C1〜C12)−脂肪族−、
(C3〜C10)−環状脂肪族−、
(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、
(C6〜C10)−アリール−、
(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)脂肪族−、
(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、
(C6〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)脂肪族−、
(C5〜C10)−ヘテロアリール−、または
(C5〜C10)−ヘテロアリール−(C1〜C12)−脂肪族−;
ここで、Rは、3個までの置換基を有し、その置換基は、独立して、Jから選択され;そして
は、ハロゲン、−OR、−OC(O)N(R、−NO、−CN、−CF、−OCF、−R、オキソ、チオキソ、=NR、=N(OR)、1,2−メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−N(R、−SR、−SOR、−SO、−SON(R、−SO、−C(O)R、−C(O)C(O)R、−C(O)C(O)OR、−C(O)C(O)N(R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)R、−C(S)OR、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R、−OC(O)N(R、−C(S)N(R、−(CH0〜2NHC(O)R、−N(R)N(R)COR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)CON(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)C(S)N(R、−N(COR)COR、−N(OR)R、−CN、−C(=NH)N(R、−C(O)N(OR)R、−C(=NOR)R、−OP(O)(OR、−P(O)(R、−P(O)(ORまたは−P(O)(H)(OR)であり;そして
は、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−または(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であり、ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;ここで、Rは、必要に応じて、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され;
その方法は、溶媒中で、脱保護条件の存在下にて、(c)式(V):
【化7】


の化合物を反応させる工程を包含し、
式(V)において:
10は、独立して、水素、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−、(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であり、ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;そして
R、R、RおよびRは、上で定義したとおりである、
方法。
【請求項33】
式(V):
【化8】


の前記化合物が、以下の方法により調製される、請求項32に記載の方法であって、
式(V)において、R、R、RおよびR10は、請求項32で定義したとおりであり;
その方法は、(d)溶媒および塩基の存在下にて、式(VI):
【化9】


の化合物と式(VII):
【化10】


の化合物とを反応させる工程を包含し、
式(VI)において、RおよびRは、請求項32で定義したとおりであり;
式(VII)において、Xは、適当な脱離基であり;そして
およびR10は、上で定義したとおりである、
方法。
【請求項34】
式(VIII):
【化11】


の化合物を調製するための方法であって、
式(VIII)において:
は、−CF、−Cl、−OR、−NO、−OCF、−CNまたはRであり;
は、水素または(C1〜C4)−脂肪族−であり;
は、−NO、−C(O)OR10、−CN、RC(O)N(H)−、RSON(H)−、ROC(O)N(H)−、(RNC(O)N(H)−、RC(O)C(O)N(H)−、RN(H)−、(RNC(O)C(O)N(H)−またはROC(O)C(O)N(H)−であり;
10は、独立して、水素、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−、(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であり、ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N(H)、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;ここで、R10は、必要に応じて、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され;
は、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−、(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であるか、または同じ原子に結合された2個のR基は、その原子と一緒になって、3員〜10員の芳香環または非芳香環を形成し;ここで、任意の環は、必要に応じて、(C6〜C10)アリール、(C5〜C10)ヘテロアリール、(C3〜C10)シクロアルキルまたは(C3〜C10)ヘテロシクリルに縮合され;ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;ここで、Rは、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され;
Rは、ハロゲン、−OR、−OC(O)N(R、−NO、−CN、−CF、−OCF、−R、オキソ、チオキソ、=NR、=N(OR)、1,2−メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−N(R、−SR、−SOR、−SO、−SON(R、−SO、−C(O)R、−C(O)C(O)R、−C(O)C(O)OR、−C(O)C(O)N(R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)R、−C(S)OR、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R、−OC(O)N(R、−C(S)N(R、−(CH0〜2NHC(O)R、−N(R)N(R)COR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)CON(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)C(S)N(R、−N(COR)COR、−N(OR)R、−C(=NH)N(R、−C(O)N(OR)R、−C(=NOR)R、−OP(O)(OR、−P(O)(R、−P(O)(ORまたは−P(O)(H)(OR)であり;
2個のR基は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜10員の芳香環または非芳香環を形成し、その環は、3個までのヘテロ原子を有し、そのヘテロ原子は、独立して、N、N(R)、O、S、SOまたはSOから選択され、ここで、その環は、必要に応じて、(C6〜C10)アリール、(C5〜C10)ヘテロアリール、(C3〜C10)シクロアルキルまたは(C3〜C10)ヘテロシクリルに縮合され、ここで、任意の環は、3個までの置換基を有し、その置換基は、独立して、Jから選択されるか;あるいは
各Rは、独立して、以下から選択され:
水素−、
(C1〜C12)−脂肪族−、
(C3〜C10)−環状脂肪族−、
(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、
(C6〜C10)−アリール−、
(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)脂肪族−、
(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、
(C6〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)脂肪族−、
(C5〜C10)−ヘテロアリール−、または
(C5〜C10)−ヘテロアリール−(C1〜C12)−脂肪族−;
ここで、Rは、3個までの置換基を有し、その置換基は、独立して、Jから選択され;そして
は、ハロゲン、−OR、−OC(O)N(R、−NO、−CN、−CF、−OCF、−R、オキソ、チオキソ、=NR、=N(OR)、1,2−メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−N(R、−SR、−SOR、−SO、−SON(R、−SO、−C(O)R、−C(O)C(O)R、−C(O)C(O)OR、−C(O)C(O)N(R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)R、−C(S)OR、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R、−OC(O)N(R、−C(S)N(R、−(CH0〜2NHC(O)R、−N(R)N(R)COR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)CON(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)C(S)N(R、−N(COR)COR、−N(OR)R、−CN、−C(=NH)N(R、−C(O)N(OR)R、−C(=NOR)R、−OP(O)(OR、−P(O)(R、−P(O)(ORまたは−P(O)(H)(OR)であり;そして
は、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−または(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であり、ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;ここで、Rは、必要に応じて、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され;
その方法は、溶媒および塩基の存在下にて、(e)式(IX):
【化12】


の化合物と式(VII):
【化13】


の化合物とを反応させる工程を包含し、
式(IX)において、RおよびRは、上で定義したとおりであり;
式(VII)において、RおよびR10は、上で定義したとおりであり;そしてXは、適当な脱離基である、
方法。
【請求項35】
式(I):
【化14】


の化合物を調製するための方法であって、
式(I)において:
は、RC(O)−、RSO−、ROC(O)−、(RNC(O)−、(R)(H)NC(O)−、RC(O)C(O)−、R−、(RNC(O)C(O)−、(R)(H)NC(O)C(O)−またはROC(O)C(O)−であり;
は、水素、−CF、−ハロ、−OR、−NO、−OCF、−CNまたはRであり;
は、水素または(C1〜C4)−脂肪族−であり;
は、−COOHまたは−COORであり;
は、−CHFまたは−CHO−2,3,5,6−テトラフルオロフェニルであり;
は、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−、(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であるか、または同じ原子に結合された2個のR基は、その原子と一緒になって、3員〜10員の芳香環または非芳香環を形成し;ここで、任意の環は、必要に応じて、(C6〜C10)アリール、(C5〜C10)ヘテロアリール、(C3〜C10)シクロアルキルまたは(C3〜C10)ヘテロシクリルに縮合され;ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;ここで、Rは、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され;
Rは、ハロゲン、−OR、−OC(O)N(R、−NO、−CN、−CF、−OCF、−R、オキソ、チオキソ、=NR、=N(OR)、1,2−メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−N(R、−SR、−SOR、−SO、−SON(R、−SO、−C(O)R、−C(O)C(O)R、−C(O)C(O)OR、−C(O)C(O)N(R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)R、−C(S)OR、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R、−OC(O)N(R、−C(S)N(R、−(CH0〜2NHC(O)R、−N(R)N(R)COR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)CON(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)C(S)N(R、−N(COR)COR、−N(OR)R、−C(=NH)N(R、−C(O)N(OR)R、−C(=NOR)R、−OP(O)(OR、−P(O)(R、−P(O)(ORまたは−P(O)(H)(OR)であり;
2個のR基は、それらが結合する原子と一緒になって、3員〜10員の芳香環または非芳香環を形成し、その環は、3個までのヘテロ原子を有し、そのヘテロ原子は、独立して、N、N(R)、O、S、SOまたはSOから選択され、ここで、その環は、必要に応じて、(C6〜C10)アリール、(C5〜C10)ヘテロアリール、(C3〜C10)シクロアルキルまたは(C3〜C10)ヘテロシクリルに縮合され、ここで、任意の環は、3個までの置換基を有し、その置換基は、独立して、Jから選択されるか;あるいは
各Rは、独立して、以下から選択され:
水素−、
(C1〜C12)−脂肪族−、
(C3〜C10)−環状脂肪族−、
(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、
(C6〜C10)−アリール−、
(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)脂肪族−、
(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、
(C6〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)脂肪族−、
(C5〜C10)−ヘテロアリール−、または
(C5〜C10)−ヘテロアリール−(C1〜C12)−脂肪族−;
ここで、Rは、3個までの置換基を有し、その置換基は、独立して、Jから選択され;そして
は、ハロゲン、−OR、−OC(O)N(R、−NO、−CN、−CF、−OCF、−R、オキソ、チオキソ、=NR、=N(OR)、1,2−メチレンジオキシ、1,2−エチレンジオキシ、−N(R、−SR、−SOR、−SO、−SON(R、−SO、−C(O)R、−C(O)C(O)R、−C(O)C(O)OR、−C(O)C(O)N(R、−C(O)CHC(O)R、−C(S)R、−C(S)OR、−C(O)OR、−OC(O)R、−C(O)N(R、−OC(O)N(R、−C(S)N(R、−(CH0〜2NHC(O)R、−N(R)N(R)COR、−N(R)N(R)C(O)OR、−N(R)N(R)CON(R、−N(R)SO、−N(R)SON(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)N(R、−N(R)C(S)N(R、−N(COR)COR、−N(OR)R、−CN、−C(=NH)N(R、−C(O)N(OR)R、−C(=NOR)R、−OP(O)(OR、−P(O)(R、−P(O)(ORまたは−P(O)(H)(OR)であり;そして
は、(C1〜C12)−脂肪族−(C3〜C10)−環状脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−、(C5〜C10)−ヘテロアリール−、(C3〜C10)−環状脂肪族−(C1〜C12)−脂肪族−、(C6〜C10)−アリール−(C1〜C12)−脂肪族−、(C3〜C10)−ヘテロシクリル−(C1〜C12)−脂肪族−または(C5〜C10)−ヘテロアリール(C1〜C12)−脂肪族−であり、ここで、3個までの脂肪族炭素原子は、O、N、N(R)、S、SOおよびSOから選択される基で置き換えられ得;ここで、Rは、必要に応じて、6個までの置換基で置換され、その置換基は、独立して、Rから選択され;
その方法は、(a)カップリング条件および溶媒の存在下にて、式(III):
【化15】


の化合物と式(X):
【化16】


の化合物とを反応させる工程を包含し、
式(III)において:
は、−NO、−C(O)OR10、−CN、RC(O)N(H)−、RSON(H)−、ROC(O)N(H)−、(RNC(O)N(H)−、RC(O)C(O)N(H)−、RN(H)−、(RNC(O)C(O)N(H)−またはROC(O)C(O)N(H)−であり;そして
、R10およびRは、上で定義したとおりであり;
式(X)において、Yは、カルボニル基またはOH基のいずれかであり;そしてR、RおよびRは、上で定義したとおりであり;
但し、YがOH基である場合、その方法は、さらに、(b)そのOH基を酸化して、式(I)の化合物を提供する工程を包含し;そして
但し、Rが、−NO、−C(O)OR10または−CNである場合、その方法は、さらに、その−NO、−C(O)OR10または−CNを、RC(O)N(H)−、RSON(H)−、ROC(O)N(H)−、(RNC(O)N(H)−、RC(O)C(O)N(H)−、RN(H)−、(RNC(O)C(O)N(H)−またはROC(O)C(O)N(H)−に変換する工程を包含し、
ただし、該式(I)の化合物は、
【化1A】


ではない、
方法。

【公開番号】特開2012−36206(P2012−36206A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−215595(P2011−215595)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【分割の表示】特願2007−139751(P2007−139751)の分割
【原出願日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】