説明

カップアセンブリ

【課題】乳児または小児がカップアセンブリを保持するのを助けるようなカップアセンブリを提供する。
【解決手段】突出口部300を有し、この口部が、その先端部に向けてテーパーが付けられた壁によって規定されている蓋200を備えたカップ100と、蓋は、これから延びたハンドル部400を有し、このハンドル部は、好ましくは、剛性部および把持部を規定するように異なるShoreA硬度を有する第1および第2の材料から形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にカップに関し、更に詳細には乳児用カップアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
特に乳児または小児によって使用されるためのカップが公知である。このようなカップは、乳児がカップを把持するのを容易にすることを意図している。現在の装置は、瓶の表面に形成された把持構造体を使用することが多い。
【0003】
乳児または小児が瓶をよりよく把持できるようにするためのハンドル部を与える外面を備えた哺乳瓶が、Malcolmへの米国特許番号5,215,203に開示されている。この哺乳瓶は、瓶の実質的な長さにわたって垂直方向に延びた複数の凹部によって瓶と一体的に形成された少なくとも2セットのハンドル部を有している。これら凹部は、瓶の中央の縦軸に向かって延びるにつれて互いに対して集まる側壁か、互いに平行な側壁かを有している。集まる側壁によって形成された葉形のハンドル部と、平行な側壁によって形成された矩形のハンドル部とにより、乳児または小児は、ハンドル部を部分的に把持および保持することができる。この哺乳瓶では、乳児の手がハンドル部を完全にまたはほぼ完全に覆うことはできないため、乳児又は小児に制限された補助が与えられる。
【0004】
特に乳児または小児による使用のための他のカップは、カップから流体の漏れを減じるためのオリフィスを有している。このようなカップは、飲用オリフィスと、別個の通気孔とを有しており、これらによって、使用者は、カップ中に余計な真空部分を生じることなく、オリフィスから飲み物を飲むことが出来る。しかしながら、飲用オリフィスと通気孔とは、哺乳中、または、使用中に哺乳瓶が落下したときなどに、カップ中に保管された液体を漏らす可能性がある。飲用オリフィスと、オリフィスが貫通形成されているオリフィス周囲の蓋構造体とは、小児が授乳され液体を飲み込む能力に影響を与える小児の唇の配置に、長期間の効果を与える。
【0005】
オリフィスと通気孔とで弁機構を使用する所定のカップが、開発されている。これらの弁は、哺乳中に生じた吸引に応じて、液体がオリフィスを通って流れるようにし、カップ中に真空が生じたときに、空気が通気孔を通って流れるようにする。このような弁を開示している特許には、Belangerへの米国特許番号5,079,013、Manganielloへの米国特許番号6,422,415、Manganielloへの米国特許番号6,050,445、およびMoranoへの米国特許番号RE37,016がある。これらは、本出願の譲受人に譲り受けられ、ライセンスが与えられている。従って、出願人は、これらの特許の開示内容を参照して本明細書に組み込む。
【0006】
従って、乳児の把持および保持を簡単にして使用を促すハンドル部を有するカップが必要である。また、子供が使用するのに耐えるように十分な強度を有するカップのハンドル部も必要である。更に、子供の使用を容易にする蓋とオリフィスを有し、オリフィスの周りで適当に唇を閉じるのを助けるカップもまた必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許番号5,079,013
【特許文献2】米国特許番号6,422,415
【特許文献3】米国特許番号6,050,445
【特許文献4】米国特許番号RE37,016
【発明の概要】
【0008】
本発明の1つの目的は、乳児または小児がカップアセンブリを保持するのを助けるようなカップアセンブリを提供することである。
【0009】
本発明のもう1つの目的は、よりよい一時的な協調を助けるカップアセンブリを提供することである。
【0010】
本発明の更なる他の目的は、小児が一人でカップから飲めるように助けるカップアセンブリを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、漏れやこぼれを無くすか減じるカップアセンブリを提供することである。
【0012】
本発明の更なる目的は、突出口部の使用を容易にするカップアセンブリを提供することである。
【0013】
本発明のもう1つの目的は、吸引力の発生を容易にしてオリフィスを通る流れの改良された流量を促すカップアセンブリを提供することである。
【0014】
本発明の他の目的は、適当に唇が閉じるように助けるカップを提供することである。
【0015】
本発明の更なる目的は、より唇の形に似せるようにするカップアセンブリを提供することである。
【0016】
本発明のこれらおよび他の目的と利点とは、着脱可能に取着される蓋のボディと、オリフィスと、剛性部と把持部とを備えたハンドル部とを有するカップ用の蓋によって果される。剛性部は、第1の材料から形成され、把持部は、第2の材料から形成されている。第1の材料は、第2の材料より高いShore A硬度を有している。蓋のボディは、貫通形成されたオリフィスを備えた突出口部を有していてよい。ハンドル部は、把持部が少なくとも部分的に上面を覆い、下面を実質的に覆う形で、上面と下面とを有していてよい。
【0017】
本発明の他の態様では、内部空間を規定しているカップと、内部空間と流体連通されたオリフィスを備え、カップに着脱可能に取着される蓋と、剛性部と把持部とを備えたハンドル部とを有する乳児用のカップアセンブリが提供されている。剛性部は、第1の材料から形成され、把持部は、第2の材料から形成され、第1および第2の材料は、一体的にモールド成形されている。第1の材料は、第2の材料よりも高いShore A硬度を有している。
【0018】
本発明の他の態様では、内部空間を規定しているカップと、内部空間と流体連通されカップに着脱可能に取着されるオリフィスを備えた蓋と、剛性部および把持部と基端部および先端部とを備えたハンドル部とを有する乳児用のカップアセンブリが、提供されている。剛性部は、第1の材料から形成され、把持部は、第2の材料から形成されている。第1の材料は、第2の材料より高いShore A硬度を有している。基端部は、蓋に取着され、先端部は、蓋がカップに取着されるときに、第1の距離だけカップから離されている。この第1の距離は、乳児の手がカップとハンドル部の先端部との間を通ることができるように十分に大きい。
【0019】
本発明の他の態様では、内部空間を規定しているカップと、突出口部を備えた蓋と、オリフィスと、ハンドル部とを有するカップアセンブリが提供されている。オリフィスは、突出口部を貫通して形成されている。ハンドル部は、剛性部と把持部とを有している。剛性部はチャネルを有している。剛性部は、少なくとも第1の材料から形成され、把持部は、少なくとも第2の材料から形成されている。第1の材料は、第2の材料よりも高いShore A硬度を有している。第2の材料の第1の部分は、チャネル内に配置され、第2の材料の第2の部分は、チャネルの付近に配置されている。
【0020】
本発明の他の態様では、カップアセンブリ用のハンドル部を形成する方法が提供されている。この方法は、少なくとも1つのチャネルが形成されるように、第1の材料から剛性部をモールド成形することを有している。この方法は更に、チャネル内に配置される少なくとも第1の部分を有するように、第2の材料からハンドル部の把持部をモールド成形することを有している。第1の材料は、第2の材料よりも高いShore A硬度を有している。
【0021】
本発明の他の態様では、蓋を形成する方法が提供されている。この方法は、蓋のボディ、突出口部、およびハンドル部を有するように、第1の材料から蓋の剛性部をモールド成形することを有している。ハンドル部は、形成された少なくとも1つのチャネルを有している。この方法は更に、チャネル内に配置される少なくとも第1の部分を有するように、第2の材料から把持部をモールド成形することを有している。第1の材料は、第2の材料よりも高いShore A硬度を有している。
【0022】
剛性部は、第2の材料の少なくとも一部分がチャネル内に配置されるように形成されたチャネルを有していてよい。チャネルは、少なくとも部分的に剛性部に沿って配置された第1および第2のチャネルであってよい。剛性部は、互いに一体的に形成され、第1および第2のチャネルを規定している第1、第2、および第3の壁を有していてよい。第1および第2の壁は、第3の壁に実質的に直交されていてもよい。ハンドル部は、上面と下面とを有していてよく、剛性部の第1の壁は、この上面を少なくとも部分的に規定し、把持部は、下面を少なくとも部分的に規定している。
【0023】
剛性部は、第1および第2のチャネルの少なくとも一方に沿って配置されたリブを有していてよく、このリブは、第1および第2の壁に実質的に平行にされ得る。第1の壁は、波形であってよく、把持部は、第1の壁付近に対応する波の形状を有し、実質的に下面を規定する。第3の壁は、形成された突起を有していてよく、第2の材料は、把持当接部を形成するように突起を覆ってモールド成形され得る。把持当接部は、ハンドル部の先端部付近に配置され得る。
【0024】
第1の材料は、ポリプロピレンであってよく、第2の材料は、熱可塑性エラストマーであってよい。蓋は、突出口部を有していてよく、オリフィスは、突出口部内に形成され得る。蓋は、形成された通気孔を有していてよい。また、オリフィス、通気孔、および内部空間と流体連通された流量制御弁が設けられていてもよく、この弁は、内部空間からオリフィスを通って流れる流れを制限する。ハンドル部は、蓋から延びて蓋に沿って直径方向で対向している1対のハンドルであってよい。突出口部は、楕円形の断面領域を有していてよい。突出口部は、先端部を有し、先端部に向けて内方にテーパーが付けられていてよい。突出口部は、上壁を有していてよく、オリフィスは、上壁を貫通するように形成されている。上壁は、上方に向かって弓形であるか、ドーム形状を有していてよい。
【0025】
把持部をモールド成形することは、第2の材料の第2の部分をチャネル付近に配置させることを有していてよい。剛性部をモールド成形させることは、第3の壁が第1および第2の壁に接続するように、第1の壁、第2の壁、および第3の壁を一体的に形成することを含んでよい。剛性部をモールド成形することは、チャネルに沿って実質的に平坦な底面を形成することを含んでいてよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明のカップアセンブリの正面斜視図である。
【図2】図1のカップアセンブリの後面図である。
【図3】図1のカップアセンブリの上面図である。
【図4】図1のカップアセンブリの流れ制御弁の正面図である。
【図5】図1のカップの斜視図である。
【図6】図1の蓋の正面図である。
【図7】図1の蓋の側面図である。
【図8】図1の蓋の底面斜視図である。
【図9】把持部のない図8の蓋の正面斜視図である。
【図10】把持部のない図9の蓋の側面図である。
【図11】把持部のない図9の蓋の底面図である。
【図12】把持部のない図9の蓋の底面図である。
【図13】把持部のない図8の蓋の代わりの実施形態の正面図である。
【図14】把持部のない図8の蓋のもう1つの代わりの実施形態の底面斜視図である。
【図15】従来技術のPLAYTEXの蓋の正面図である。
【図16】図15の従来技術のPLAYTEXの蓋の側面図である。
【図17】図15の従来技術のPLAYTEXの蓋の上面図である。
【図18】従来技術のGERBERの蓋の正面図である。
【図19】図18の従来技術のGERBERの蓋の側面図である。
【図20】図18の従来技術のGERBERの蓋の上面図である。
【発明を実施するための態様】
【0027】
本発明の他および更なる目的、利点、および特性は、以下を参照して理解されるだろう。
【0028】
図、特に図1ないし4では、参照符号10で表された本発明の好ましい実施形態のカップアセンブリが示されている。このカップアセンブリ10は、カップ即ちコンテナ100、キャップ即ち蓋200、蓋から延びた突出口部300、および弁即ち流量制御部材700を有している(図4)。
【0029】
図5では、カップ100は、内部空間105を規定する実質的な円筒形を有している。カップ100は、開端部115を備えた上部110、中間部140、および底部160を有している。中間部140は、カップが全体に砂時計を形を得るように、上部110または底部160よりも小さい直径を有していてよい。他の形、例えばテーパーがつけられた形がカップ100に使用されていてもよい。
【0030】
上部110は、ねじ125が形成された外面120を有している。好ましい実施形態は、蓋200をカップ100と着脱可能に係合させるねじ125を有している。しかしながら、蓋200をカップ100と係合させる他の係合構造または方法、例えばスナップ留めなどもまた、使用され得る。カップ100は、カップ内の内容物と量とを視覚的に表すように透明あるいは半透明であると好ましく、また、視覚的な刺激を通して小児の使用を促し、促進させることができる。カップ100は、不透明であってもよい。
【0031】
図1ないし図8では、蓋200は、中央部材、即ち、蓋のボディ210、環状フランジ250、突出口部300(詳しくは後述される)、通気孔345、およびハンドル部400を有している。中央部材210は、上面220と下面230とを有している。中央部材210は、円筒形を有していると好ましい。中央部材210は、上方に突出している、即ち、ドーム形であると更に好ましい、しかしながら、他の形、例えば平面形または凹面形もまた、中央部材210に使用され得る。環状フランジ250は、蓋200とカップ100との間にシール面、即ち、係合面を与えるように、中央部材210の外周から下方へ延びている。
【0032】
環状フランジ250は、外面260と内面270とを有している。外面260は、この外面に取着された把持構造体265を有していると好ましい。好ましい実施形態では、把持構造体265は、フランジ250の外面260と一体的に形成された複数の、即ち、一連の涙滴形の突起である。複数の把持構造体265は、互いに等しく離間していると好ましい。例えば泡あるいは波形の溝またはリッジのような、把持構造体265の他の形、デザイン、および/またはパターンが、蓋200をカップ100と着脱可能に係合させるのを助けるために使用されてもよい。内面270は、これに取着されたねじ275を有していてよい。ねじ275は、カップ100のねじ125と係合して、カップを蓋200と着脱可能に係合させる。しかしながら、上述されているように、他の係合構造または方法も使用できる。
【0033】
中央部材210の下面230は、液体用係合面235と通気用係合面240とを有している。係合面235、240は、流量制御弁700と摩擦係合し、この突出口部および通気孔と流体連通する形で弁を配置させるように、突出口部300および通気孔345に隣接しているか、これらに組み込まれていると好ましい。好ましい実施形態では、係合面235、240は、突出口部300、通気孔345の下で夫々に中央部材210と一体的にモールド成形された円筒形のチャネルである。円筒形のチャネル235,240は、流量制御弁700と係合するようなサイズおよび形を有している。円筒形のチャネル235,240は、流量制御弁700と係合するような内部サイズと形状とを有している。下面230はまた、流量制御弁700の対応する構造と係合して弁を所定位置に合わせるおよび/又は所定位置に保持するように助ける弁取着部材245を有していてよい。好ましい実施形態では、弁取着部材245は、蓋200の下面230から直角に延びている実質的に平面形かつ弓形の部材である。
【0034】
流量制御部材、即ち、弁機構700は、第1の弁部、即ち、スタック730と、第2の弁部、即ち、スタック732とを有し、これら弁部は、基板738によって互いに接続されている。各弁部730,732は、下部726、上部728、およびスリットを支持する弁フェース736を有している。各弁部730,732は、円筒形のチャネル235,240の夫々と摩擦係合し、突出口部300および通気孔345と夫々に流体連通させるように流量制御弁700を配置させるように構成されている。
【0035】
流量制御部材700は、弁部730,732の凹形のバルブ・フェース736を有していると好ましく、スリットの付属の湾曲形状部に関連して、既存の弁構造の上方のスリットを通る流体の優れた流量を与える。Belangerへの米国特許番号5,079,013、Moranoへの米国特許番号RE37,016、Manganielloへの米国特許番号6,050,445、およびManganielloへの米国特許番号6,422,415は、本発明と共に使用できる弁の幾つかの例を示している。更に、他の流量制御機構および弁はまた、流れに対する抵抗、漏れおよび攪拌(shakeout)に対する抑制剤(inhibitor)、および吸引力の不在を与えるために、突出口部300および/又は通気孔345と流体連通させるように配置可能であり、また、円筒形の係合面235,240と個々に係合する別個の対のスタック弁を有している。
【0036】
ハンドル部400は、カップ100の底部160へ向かって環状フランジ250から湾曲して下方へ延びた1対のハンドルであると好ましい。ハンドル部400は、カップ100の底部160付近で実質的にその下に延びている。ハンドル部400は、環状フランジ250に沿って直径方向で対向していると好ましい。ハンドル部400は、ハンドルがフランジ250に接続している基端部450と、先端部455とを有していると好ましい。ハンドル部400は、乳児あるいは小児がハンドルを十分に把持でき、好ましくはハンドルの周りを手全体で閉鎖できるような長さと幅とを有している。ハンドル部400は、カップ100の下方へ少なくとも途中まで延びていると好ましい。ハンドル部400は、湾曲部と、ハンドル部とカップ100との間に乳児または小児がハンドルを握るときにその手のために十分なスペースを与える形状とを有している。ハンドル部400は、乳児または小児の手が先端部とカップとの間を通るようにするのに十分な距離だけ先端部455でカップ100から分離されていると好ましい。ハンドル部400のサイズ、形状、位置付けは、小児または乳児のためのよりよい一時的な協調を助ける。
【0037】
ハンドル部400は、剛性部420、把持部460、および把持当接部480を有している。把持部460は、ハンドル部400の所定の領域、即ち、乳児または小児がハンドル部を把持および握るのを助けるように、剛性部より可撓性が高く、弾力性のあるおよび/又は柔らかくされた部分である。好ましい実施形態では、把持部460は、可撓性、弾力性、柔らかさについて変化を与えるために、剛性部420とは異なる材料からモールド成形されている。様々の材料は、夫々の硬度、即ち、Shore A硬度を有している。剛性部420と、蓋200の残りの部分、即ち、中央部材210と、環状フランジ250と、突出口部300とは、同じ材料で形成されていると好ましく、互いに一体的に形成されていると更に好ましい。
【0038】
剛性部420は、例えばポリプロピレンのような剛性材料からモールド成形されていると好ましい。把持部460は、例えば熱可塑性エラストマー(TPE)のような、可撓性で、弾力性があるおよび/又は柔らかい材料からモールド成形されていると好ましい。把持部460のTPEは、剛性部420の硬度、即ち、Shore A硬度よりも低い硬度、即ち、低いShore A硬度を有していると好ましい。好ましい実施形態は、第1の材料で形成された剛性部420と、第2の材料で形成された把持部460とを有している。本発明では、例えば剛性部は複数の材料で形成され、および/又は、把持部は複数の材料で形成されるというように、2つ以上の材料を考えている。
【0039】
ハンドル部400は、上側、即ち、上面(over-surface)402と、下側、即ち、下面(under-surface)404とを有している。把持部460は、下面404に沿って形成され、下面を実質的に覆うのが好ましい。把持部460は、下面404を実質的に覆い、上面402を部分的に覆うようにハンドル部400の側面405の周りを覆っているとより好ましい。好ましい実施形態では、把持部460は、上面402の周りを部分的に覆い、ハンドル部400の把持を容易にする波形部を備えた端部406,407を有している。端部406,407の波形部は更に、様々の大きさの手を収容し、ハンドル部400上での手の様々の位置付けを受け入れる。把持当接部480は、先端部455付近でハンドル部400の下面404に沿って形成され、ハンドル部の把持を更に容易にしている。好ましくは、把持当接部480は、円形または半球形の突起である。
【0040】
把持部460は、剛性部420と比較すると、乳児または小児に異なる質感即ち感触を与える。これは、ハンドル部400を使用させるように質感上の刺激を与える。把持部460は、ハンドル部400の使用を促進させる視覚的な刺激を与えるために、剛性部420とは異なる色を有していると好ましい。小児にハンドル部を使用する気にさせるために、例えば装飾部またはエンボス加工部のような他の視覚的および質感上の刺激がハンドル部400に更に与えられてもよい。好ましい実施形態では、剛性部420と把持部460とは、透明または半透明であってよい。蓋100が透明または半透明であることにより、カップ内の内容物とその量とが視覚的に示され、また、視覚的な刺激により小児にハンドル部を使用する気分にさせることができる。
【0041】
図6ないし図12では、第1の材料は、好ましくはモールド成形され、更に好ましくは射出成形されて、中央部材210、環状フランジ250、蓋200の突出口部300に加えて、ハンドル部400の剛性部420を形成する。より可撓性が高く、弾力性があるおよび/又は柔らかい(より低い硬度即ちShore A硬度を有する)第2の材料の流路を与え、剛性部420の第1の材料の第2の材料との接着を容易にするために、剛性部は、外壁、即ち、第1の壁425と、内壁、即ち、第2の壁430と、中央壁、即ち、第3の壁435とを有していると好ましい。
【0042】
外壁425と内壁430とは、実質的に等距離で離間され、中央壁435によって接続されている。中央壁435は、実質的に垂直に、即ち、外壁425および内壁430に対して直交し、概してU字形のチャネル440を規定すると好ましい。チャネル440は、好ましくは、剛性部420の対向する両側面に沿って、外壁425、内壁430、および中央壁435によって形成されている。蓋200およびハンドル部400のモールド成形処理は、剛性部420にポリプロピレンのような第1の材料を使用し、把持部460にTPEのような第2の材料を使用する、ツーショット(two-shot)射出成形技術であると好ましい。
【0043】
チャネル440内には、少なくとも1つのリブ445が形成されていると好ましい。チャネル440内には、2つのリブ445が形成されているとより好ましい。リブ445は、ハンドル部400に付加的な強度および完全性を与える。リブ445は、ハンドル部400の基端部450付近でチャネル440内に形成されていると好ましい。リブ445は、第1の材料と第2の材料との間の表面接触領域を増し、剛性部420の第1の材料と把持部460の第2の材料との間の接着を向上させる。
【0044】
好ましい実施形態では、剛性部420の外壁425は、把持部460がハンドル部400に沿って対応する波形部を有するように、波形部を有している。把持当接部480を形成するために、中央壁435内に、剛性部420の先端部455に沿って半円形突起485が形成されている。第2の材料は、把持当接部480を形成するように突起上にモールド成形されている。剛性部420は、先端部455に形成された端壁490を有し、ハンドル部400に更なる剛性を与え、剛性部と把持部460との間の接着を向上させ、更に、把持部の第2の材料の流れの末端部を与えている。端壁490は、外壁425および中央壁435に対してほぼ垂直であると好ましい。
【0045】
好ましい実施形態では、内壁430は、ハンドル部400に部分的に沿って延びている。しかしながら、あるいは、内壁430は、ハンドル部400に沿って十分に延びていてもよい。また、好ましい実施形態では、チャネル440は、剛性部420の対向する両側面に配置され、剛性部に部分的に沿って延びている。しかしながら、本明細書は、剛性部420に沿って様々な向きおよび位置付けで配置され得る所定数のチャネル440を考えている。
【0046】
図13、図14では、剛性部1320、1420を夫々備えた蓋200の他の実施形態が示されている。図1ないし図12の好ましい実施形態の特徴部と類似した図13および図14の特徴部は、同じ参照符号を有している。図13の剛性部1320は、外壁425、内壁430、および中央壁435によって形成されたチャネル440を有している。しかし、チャネル440は、図9ないし図12に示された好ましい実施形態と異なり、基端部450に配置されたリブを有していない。
【0047】
図14の剛性部1420は、中央壁1435に対して直交するように形成された外壁425を有している。しかし、剛性部1420は、好ましい実施形態で見られるような、中央壁1435に固定された内壁を有していないし、剛性部1420に沿ってチャネルを形成していない。剛性部1420は、中央壁1435を貫いて形成された複数の、つまり、一連のアパーチャ、即ち、穴部を有している。対照的に、好ましい実施形態の剛性部420の中央壁435は、アパーチャを有さず、把持部460の第2の材料の流路に沿ってチャネル440の概して平坦な硬い底面を与えている。剛性部1420のアパーチャ1450は、剛性部と把持部460との間に中央壁1435に沿って直角の接触面を形成し、把持部の第2の材料がアパーチャを通って流れる。
【0048】
好ましい実施形態では、ハンドル部400は、ハンドル部の先端部455に設けられたスペースを備え、蓋200の対向している両側に夫々一体的に形成された1対のハンドルである。しかしながら、本明細書の開示によれば、異なる数および位置のハンドル部400が使用可能であると考えられる。本明細書の開示によれば、蓋200の付近にカップからの分離部、即ち、スペースを与えるように、ハンドル部400がカップの底部160でカップ100と一体的に形成されるか、ハンドル部が上部110および底部160の両方でカップと一体的に形成されるということが、考えられる。また、本明細書の開示によれば、ハンドル部400が、カップ100および/又は蓋200に固定されている、および/又は、例えばハンドル部400が延びたハンドルリングに着脱可能に固定されている別個の構造体であることが、考えられる。更に、本明細書の開示によれば、把持部460が、他の方法、例えば摩擦嵌めや接着剤で剛性部420と共に形成されるか剛性部420に固定されることが考えられる。
【0049】
モールド成形処理の間、リブを有さない剛性部1320、1420と比べると、チャネル440内に配置されたリブ445を使用することによって予期しない有意な結果が得られた。即ち、第2の材料がチャネル440を通ってその中にモールド成形されたときに、把持部460中にひけが発生するのをリブ445が防いでいたことが分かった。剛性部1320,1420では、ひけが基端部450の所定の領域内に発生したため、把持部460の意図された形が歪められ、ハンドル部400の強度と完全性とに著しい負の影響が与えられた。
【0050】
モールド成形処理の間、更に、把持部460の第2の材料の流路に沿ったチャネル440と概して平坦な底面(中央壁435)との使用により、中央壁1435を貫通して形成されたアパーチャ1450を有する剛性部1420と比べると、予期しない有意な結果が得られた。チャネル440と中央壁435の概して平坦な硬い底面とがチャネル440を通る第2の材料の流れを著しく改良し、その結果、剛性部420と把持部460との間の接着を改良し、把持部の外面をより滑らかにしたことが分かった。
【0051】
図3および図6ないし図12では、突出口部300は、前壁310、後壁320、第1の側壁330、第2の側壁340、および上壁350を有している。上壁350は、貫通して形成された多数の穴360を有している。前壁310、後壁320、第1および第2の側壁330,340、および上壁350は、一体的にモールド成形されており、カップ100の内部空間105(流量制御弁700により)と穴360とに流体連通されている突出口部空間305を規定している。この実施形態では、2つの穴360が示されているが、他の数の穴を形成してもよい。
【0052】
上壁350は、上方に突出している、即ち、弓形であり、前壁310および後壁320と第1の側壁330および第2の側壁340と共に面取りしたエッジを形成している。上壁350は、曲率半径rを有している。曲率半径rは、約0.635cm(0.25インチ)ないし約1.27cm(0.5インチ)であると好ましく、約0.889cm(0.35インチ)ないし約1.016cm(0.40インチ)であるとより好ましく、約0.9652cm(0.38インチ)であると理想的である。
【0053】
前壁310は、曲率半径rを備えた外方に突出した形を有している。後壁320は、前壁310の反対方向に、曲率半径rを備え、外方に突出した形を有している。曲率半径rは、約7.62cm(3.0インチ)ないし約17.78cm(7.0インチ)であると好ましく、約10.16cm(4.0インチ)ないし約15.24cm(6.0インチ)であるとより好ましく、約12.7cm(5.0インチ)であると理想的である。曲率半径rは、約7.62cm(3.0インチ)ないし約17.78cm(7.0インチ)であると好ましく、約10.16cm(4.0インチ)ないし約15.24cm(6.0インチ)であるとより好ましく、約12.7cm(5.0インチ)であると理想的である。曲率半径rと曲率半径rとが等しいと好ましい。前壁310の外周と後壁320の外周とは、弓形であり、好ましくは、第1の側壁330と第2の側壁340とが基本的に突出口部300の面取りしたエッジとなるようにアラインメントされている。前壁310と後壁320とは、楕円形の断面形状を有するように突出口部300を規定していると好ましい。
【0054】
突出口部300は、先端部370、基端部380、および高さhを有している。突出口部300の先端部370は、幅wと深さdとを有している。突出口部300の基端部380は、幅wと深さdとを有している。高さhは、約2.032cm(0.80インチ)ないし約4.572cm(1.80インチ)であると好ましく、約2.54cm(1.0インチ)ないし約3.556cm(1.40インチ)であるとより好ましく、約3.048cm(1.20インチ)であると理想的である。幅wは、約1.27cm(0.50インチ)ないし約2.286cm(0.90インチ)であると好ましく、約1.524cm(0.60インチ)ないし約1.778cm(0.70インチ)であるとより好ましく、約1.7526cm(0.69インチ)であると理想的である。幅wは、約2.032cm(0.80インチ)ないし約3.048cm(1.20インチ)であると好ましく、約2.286cm(0.90インチ)ないし約2.794cm(1.10インチ)であるとより好ましく、約2.4638cm(0.97インチ)であると理想的である。深さdは、約0.254cm(0.10インチ)ないし約0.635cm(0.25インチ)であると好ましく、約0.381cm(0.15インチ)ないし約0.5588cm(0.22インチ)であるとより好ましく、約0.508cm(0.20インチ)であると理想的である。深さdは、約0.635cm(0.25インチ)ないし約1.905cm(0.75インチ)であると好ましく、約1.016cm(0.40インチ)ないし約1.524cm(0.60インチ)であるとより好ましく、約1.4224cm(0.56インチ)であると理想的である。
【0055】
前壁310と後壁320とは、内方へと先端部370へ向けてテーパーが付けられている。前壁310と後壁320とは、実質的な直線または一定の勾配に沿って内方へとテーパーを付けられていると好ましい。前壁310は、テーパー角αを有している。後壁320は、テーパー角αを有している。テーパー角αは、約5°ないし約15°であると好ましく、約10°ないし約14°であるとより好ましく、約13.5°であると理想的である。テーパー角αは、約5°ないし約15°であると好ましく、約10°ないし約14°であるとより好ましく、13.5°であると理想的である。テーパー角αとテーパー角αとは、等しいと好ましい。
【0056】
第1の側壁330と第2の側壁340とは、先端部370に向けて内方へテーパーを付けられている。第1の側壁330と第2の側壁340とは、直線または一定の勾配に沿って内方にテーパーを付けられていると好ましい。第1の側壁330は、テーパー角βを有している。第2の側壁340は、テーパー角βを有している。テーパー角βは、約5°ないし約18°であると好ましく、約10°ないし約15°であるとより好ましく、約12°であると理想的である。テーパー角βは、約5°ないし約18°であると好ましく、約10°ないし約15°であるとより好ましく、約12°であると理想的である。テーパー角βとテーパー角βとは、等しいと好ましい。
【0057】
カップアセンブリ10の消費者テストの間、突出口部300の使用によって、図15ないし図20のPLAYTEX(登録商標)突出口部およびGERBER(登録商標)突出口部の最新のデザインと比べて、予期しない有意な結果が得られた。突出口部300は、PLAYTEX突出口部およびGERBERの両方と比べると、消費者の好みと乳児のための使用の簡便化とに著しい向上を見せ、非常によく機能したことがわかった。
【0058】
消費者テストは、同じ長さの期間にわたって、突出口部300、PLAYTEX突出口部、およびGERBER突出口部を備えた夫々別個のカップを与えられた生後6ヶ月から18ヶ月の間の乳児を対象とした。消費者の好みがテストされ、また、カップと突出口部の使用が保護者によって観察された。観察された事項には、乳児がカップおよび突出口部を簡単に使用できたかどうかと、好ましい流量の発生とが含まれた。
【0059】
突出口部300は、80%が乳児にとって使用し易いとの信頼性を示したため、PLAYTEX突出口部およびGERBER突出口部よりも高く評価された。突出口部300は、80%が乳児によって果された流量が好ましいとの信頼性を示したため、PLAYTEX突出口部よりも高く評価された。カップアセンブリ10は、95%が飲みやすいとの信頼性を示したため、PLAYTEX突出口部よりも高く評価された。これらの結果は、統計上および実際上の有意性を有している。
【0060】
テストされた突出口部300の実施形態では、幅w、wが、3.048cm(1.20インチ)の高さhにわたって、2.4638cm(0.97インチ)−1.7526cm(0.69インチ)=0.7112cm(0.28インチ)変化した。この結果、突出口部の幅の変化率が0.23となった。対照的に、PLAYTEX突出口部では、幅が、2.2225cm(0.875インチ)の高さにわたって、3.302cm(1.30インチ)−1.905cm(0.75インチ)=1.397cm(0.55インチ)変化し、この結果、突出口部の幅の変化率が0.62となった。GERBER突出口部では、幅が、高さ2.286cm(0.90インチ)にわたって、3.302cm(1.30インチ)−1.905cm(0.75インチ)=1.397cm(0.55インチ)変化し、この結果、突出口部の幅の変化率が0.61となった。
【0061】
消費者データに基づいて、PLAYTEX突出口部の変化率0.62およびGERBER突出口部の変化率0.61と比較すると低い、突出口部の幅の変化率、特に、先端部370から基端部380までの幅w、wの変化率のパラメータ0.23が、乳児による突出口部300の使用を簡単にするのに貢献した1つの理由であったことが分かった。特に、突出口部300の幅w、wの低い変化率が、乳児が唇を閉じるのを助け、好ましい流量を果すために必要な吸引力の発生を容易にした。
【0062】
消費者データに基づいて、突出口部の幅w、wの変化率が、約0.254cm(0.10インチ)ないし約1.524cm(0.60インチ)であると好ましく、約0.508cm(0.20インチ)ないし約0.762cm(0.30インチ)であるとより好ましく、約0.5842cm(0.23インチ)であると理想的であることが、決定された。
【0063】
加えて、消費者データにより、上壁、前壁310、後壁320、第1の側壁330、および第2の側壁340の間の移行領域に沿って面取りしたエッジを備えた上壁の弓形状部が、突出口部300に沿った乳児の唇の動きを更に容易にし、適当に唇の形に似ているため、唇を閉じるのを助けることが分かった。対照的に、PLAYTEXとGERBER突出口部は、上壁と隣接する他の壁との間の移行領域に沿って比較的鋭いエッジを備えた実質的に平坦な上壁を有している。
【0064】
テストされた突出口部300の実施形態では、深さd、dが、1.20インチの高さhにわたって、1.4224cm(0.56インチ)−0.508cm(0.20インチ)=0.9144cm(0.36インチ)変化し、この結果、突出口部の深さの変化率が0.30となった。対照的に、PLAYTEX突出口部では、深さが、2.2225cm(0.875インチ)の高さにわたって、2.54cm(1.00インチ)−0.762cm(0.30インチ)=1.778cm(0.70インチ)変化し、この結果、突出口部の深さの変化率0.80となった。GERBER突出口部では、深さが、高さ2.286cm(0.90インチ)にわたって、2.286cm(0.90インチ)−0.635cm(0.25インチ)=1.651cm(0.65インチ)変化し、この結果、突出口部の深さの変化率0.72となった。
【0065】
消費者データにより、PLAYTEX突出口部の変化率0.80およびGERBER突出口部の変化率0.72と比較すると低い、突出口部の深さの変化率、特に、先端部370から基端部380までの深さd、dの変化率のパラメータ0.30が、乳児による突出口部300の使用を簡単にするのに貢献した1つの理由であったことが分かった。特に、突出口部300の深さd、dの変化率が低いことにより、乳児が唇を閉じるのを助け、好ましい流量を果すために必要な吸引力の発生を容易になった。
【0066】
消費者データに基づいて、突出口部の深さd、dの変化率が、約0.10ないし約0.70であると好ましく、約0.25ないし約0.50であるとより好ましく、約0.30であると理想的であることが、決定された。
【0067】
また、上述の予期しない有意な結果から分かったことは、突出口部の断面領域の変化率、特に、突出口部300の断面領域の変化率のパラメータにより、乳児が唇を閉じるのを助けられ、好ましい流量を果すために必要な吸引力の発生が容易にされた。テストされた突出口部300の実施形態は、楕円形の断面形状を有した。楕円の領域Aは、Πbと等しい。この式で、aは主軸の半径であり、bは短軸の半径である。
【0068】
突出口部300は、先端部370に約Π(w/2)(d/2)の断面領域A1を有している。突出口部300は、基端部380に約Π(w/2)(d/2)の断面領域Aを有している。突出口部300の断面領域A、Aの変化率は、(Π(w/2)(d/2)−Π(w/2)(d/2))/h=0.27である。対照的に、PLAYTEX突出口部は、先端部で約1.905cm(0.75インチ)0.762cm(0.30インチ)=0.5715平方cm(0.225平方インチ)の突出口部断面領域と、基端部で約3.302cm(1.30インチ)2.54cm(1.00インチ)=3.302平方cm(1.30平方インチ)の突出口部断面領域とを有している。2.2225cm(0.875インチ)の高さにわたって、PLAYTEX突出口部は、約1.229の突出口部断面領域の変化率を有していた。GERBER突出口部は、先端部で約1.905cm(0.750インチ)0.635cm(0.250インチ)=0.47625平方cm(0.1875平方インチ)の突出口部断面領域を有し、基端部で3.302cm(1.300インチ)2.286cm(0.900インチ)=2.9718平方cm(1.170平方インチ)の突出口部断面領域を有していた。2.286cm(0.900インチ)の高さにわたって、GERBER突出口部は、約1.092の突出口部断面領域の変化率を有していた。
【0069】
消費者データから、PLAYTEXの突出口部断面領域の変化率1.229およびGERBER突出口部の突出口部断面領域の変化率1.092と比べると低い、先端部370から基端部380までの突出口部断面領域A、Aの変化率0.27が、乳児による突出口部300の使用を容易にするのに貢献する1つの理由であったことが分かった。
【0070】
消費者データに基づいて、突出口部断面領域A、Aの変化率が約0.10ないし約1.0であると好ましく、約0.20ないし約0.50であるとより好ましく、約0.27であると理想的であると、決定された。
【0071】
テストされた突出口部300の実施形態は、対応するPLAYTEX突出口部の全体的なテーパー角約18°と34°と、GERBER突出口部の約16°と24°とは異なり、前壁310および後壁320について夫々約13.5°のテーパー角α、αを有した。消費者データに基づいて分かったことは、側方突出口部テーパー角、特に、第1の側壁330、大2の側壁340との小さなテーパー角β、βのパラメータは、乳児による突出口部300の使用を容易にし、好ましい流量を果すために必要な吸引力の発生を容易にし、更に、唇の形により似ており、唇を閉じるのを助けるために突出口部300に沿った乳児の唇の動きを容易にするのに貢献する1つの理由であったことである。更に、第1の側壁330、第2の側壁340のテーパー角β、βに一定の勾配を使用したことにより、乳児による突出口部300の使用が容易になったことが分かった。
【0072】
消費者データに基づいて、テーパー角β、βが、約5°ないし約18°であると好ましく、約10°ないし約15°であるとより好ましく、約12°であると最も好ましいことが、決定された。
【0073】
テストされた突出口部300の実施形態は、凹んだ後壁を有するPLAYTEX突出口部やGERBER突出口部とは異なり、楕円の断面形状を形成するように外方に突出した前壁310および後壁320を有した。消費者データから分かったのは、前壁310と後壁320の形状と、前壁および後壁の曲率半径r、rのパラメータが、乳児による突出口部300の使用を容易にし、唇が閉じるのを助け、好ましい流量を果すのに必要な吸引力の発生を容易にするのに貢献する1つの理由であったことである。
【0074】
消費者データに基づいて、曲率半径r、rが、約7.62cm(3.0インチ)ないし約17.78cm(7.0インチ)であると好ましく、約10.16cm(4.0インチ)ないし約15.24cm(6.0インチ)であるとより好ましく、約12.7cm(5.0インチ)であると最も好ましいことが、決定された。
【0075】
上壁350は弓形であり、前壁310は外方に突出し、内方に凹んでおり、後壁320は内方にテーパーが付けられ、第1の側壁330および第2の側壁340は突出口部に対称性を与えるように実質的に等しい角度で内方にテーパーが付けられていることを含む、突出口部300の形状は、唇の形により似ているため、唇が閉じるのを助けて、液体の損失を減じるために決定されたものである。突出口部300の形状は、哺乳時と飲用のためのカップ使用時との間によりよい移行性を与える。子供の人生の早い段階で突出口部300の使用を通して唇を閉じるのを助けると、例えばスプーンから食べ物の塊を取るためおよび食べ物を噛む時に唇を閉じた状態で保持するために必要な唇の閉鎖ができるようになる。消費者データに基づいて分かったことは、上述したパラメータの様々の組み合わせが、乳児による突出口部300の使用を容易にし、唇を閉じるのを助け、好ましい流量を果すために必要な吸引力の発生を容易にするのに貢献する1つの要因であったことである。
【0076】
本発明は好ましい実施形態を特に参照しながら説明されてきたが、添付請求項に記載された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明に様々の変更と改良とが成され得ることは明らかであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップ用の蓋であって、
カップに着脱可能に取着される蓋のボディと、
オリフィスと、
剛性部と把持部とを有するハンドル部とを具備し、
前記剛性部は、第1の材料から形成され、把持部は、第2の材料から形成され、第1の材料は、第2の材料よりも高いShore A硬度を有している、蓋。
【請求項2】
前記ハンドル部は、上面と下面とを有し、前記把持部は、この上面を少なくとも部分的に覆い、下面を実質的に覆っている、請求項1の蓋。
【請求項3】
前記蓋のボディは、突出口部を更に有し、前記オリフィスは、この突出口部を貫通するように形成されている、請求項2の蓋。
【請求項4】
前記把持部は、前記上面を部分的に覆う第1の端部と、上面を部分的に覆う第2の端部とを有し、前記剛性部の少なくとも一部分は、前記上面に沿って第1の端部と第2の端部との間に配置されている、請求項2の蓋。
【請求項5】
前記第1および第2の端部は、波形である、請求項4の蓋。
【請求項6】
前記剛性部には、第1および第2のチャネルが形成され、前記第1の端部は、第1のチャネル内に少なくとも部分的に配置され、第2の端部は、第2のチャネル内に少なくとも部分的に配置されている、請求項4の蓋。
【請求項7】
前記剛性部は、互いに一体的に形成された第1の壁、第2の壁、および第3の壁を有し、前記第1および第2のチャネルを規定している、請求項6の蓋。
【請求項8】
前記第1および第2の壁は、第3の壁に実質的に直交している、請求項7の蓋。
【請求項9】
前記第1の壁は、前記上面を少なくとも部分的に規定している、請求項8の蓋。
【請求項10】
前記剛性部は、第1および第2のチャネルに沿って配置されたリブを有し、このリブは、前記第1および第2の壁に対して実質的に平行である、請求項7の蓋。
【請求項11】
前記ハンドル部は、基端部と先端部とを有し、前記リブは、前記基端部付近に第1および第2のチャネルに沿って配置されている、請求項10の蓋。
【請求項12】
前記第3の壁には、突起が形成されており、前記第2の材料は、把持当接部を形成するようにこの突起上にモールド成形されている、請求項7の蓋。
【請求項13】
前記第1の材料は、ポリプロピレンであり、第2の材料は、熱可塑性エラストマーである、請求項1の蓋。
【請求項14】
前記蓋のボディには、通気孔が形成されている、請求項1の蓋。
【請求項15】
前記オリフィスおよび突出口部と流体連通された流量制御弁を更に具備し、この流量制御弁は、オリフィスを通る流れを制限する、請求項3の蓋。
【請求項16】
前記ハンドル部は、前記蓋のボディから延び、蓋のボディに沿って直径方向で対向している1対のハンドルである、請求項1の蓋。
【請求項17】
前記突出口部は、楕円形の断面領域を有している、請求項3の蓋。
【請求項18】
前記突出口部は、先端部を有し、また、この先端部に向けて内方へテーパーが付けられている、請求項17の蓋。
【請求項19】
前記突出口部は、上壁を有し、前記オリフィスは、この上壁を貫通するように形成され、この上壁は、上方に向かって弓形状を有している、請求項18の蓋。
【請求項20】
乳児用のカップアセンブリであって、
内部空間を規定しているカップと、
前記内部空間と流体連通されたオリフィスを有し、カップに着脱可能に取着される蓋と、
剛性部と把持部とを備えたハンドル部とを具備し、
前記剛性部は、第1の材料から形成され、把持部は、第2の材料から形成され、これら第1および第2の材料は、一体的にモールド成形されており、
前記第1の材料は、第2の材料よりも高いShore A硬度を有している、カップアセンブリ。
【請求項21】
前記ハンドル部の剛性部には、チャネルが形成され、前記第2の材料の少なくとも一部分は、このチャネル内に配置される、請求項20のカップアセンブリ。
【請求項22】
前記チャネルは、前記剛性部に少なくとも部分的に沿って形成された第1および第2のチャネルである、請求項21のカップアセンブリ。
【請求項23】
前記剛性部は、互いに一体的に形成された第1の壁、第2の壁、および第3の壁を有し、前記第1および第2のチャネルを規定している、請求項22のカップアセンブリ。
【請求項24】
前記第1および第2の壁は、第3の壁に実質的に直交している、請求項23のカップアセンブリ。
【請求項25】
前記ハンドル部は、上面と下面とを有し、前記剛性部の第1の壁は、この上面を少なくとも部分的に規定し、前記把持部は、下面を少なくとも部分的に規定している、請求項23のカップアセンブリ。
【請求項26】
前記剛性部は、前記第1および第2のチャネルの少なくとも一方に沿って配置されたリブを有し、このリブは、第1および第2の壁に対して実質的に平行である、請求項24のカップアセンブリ。
【請求項27】
前記ハンドル部は、基端部と先端部とを有し、前記リブは、ハンドル部の基端部付近のチャネルに沿って配置されている、請求項26のカップアセンブリ。
【請求項28】
前記第1の壁は、波形であり、前記把持部は、第1の壁付近の対応する波の形を有し、実質的に下面を規定している、請求項24のカップアセンブリ。
【請求項29】
前記第3の壁には、突起が形成されており、前記第2の材料は、把持当接部を形成するように突起上にモールド成形されている、請求項28のカップアセンブリ。
【請求項30】
前記第1の材料は、ポリプロピレンであり、第2の材料は、熱可塑性エラストマーである、請求項20のカップアセンブリ。
【請求項31】
前記蓋は、突出口部を有し、前記オリフィスは、突出口部内に形成されている、請求項30のカップアセンブリ。
【請求項32】
前記蓋には、通気孔が形成されている、請求項31のカップアセンブリ。
【請求項33】
前記突出口部、通気孔、および内部空間と流体連通された流量制御弁を更に具備し、この流量制御弁は、内部空間からオリフィスを通って流れる流れを制限する、請求項32のカップアセンブリ。
【請求項34】
前記ハンドル部は、蓋から延び、蓋に沿って直径方向で対向している1対のハンドルである、請求項20のカップアセンブリ。
【請求項35】
前記突出口部は、楕円形の断面領域を有している、請求項31のカップアセンブリ。
【請求項36】
前記突出口部は、先端部を有し、この先端部に向けて内方へテーパーが付けられている、請求項35のカップアセンブリ。
【請求項37】
前記突出口部は、上壁を有し、前記オリフィスは、上壁を貫通するように形成され、前記上壁は、上向きのドーム形状を有している、請求項36の蓋。
【請求項38】
内部空間を規定しているカップと、
前記内部空間と流体連通されたオリフィスを有し、カップに着脱可能に取着される蓋と、
剛性部および把持部と、基端部および先端部とを有するハンドル部とを具備し、
前記剛性部は、第1の材料から形成され、把持部は、第2の材料から形成され、第1の材料は、第2の材料よりも高いShore A硬度を有しており、
前記基端部は、蓋に取着され、前記先端部は、蓋がカップに取着されているとき、第1の距離だけカップから離され、
前記第1の距離は、乳児の手がカップとハンドル部の先端部との間を通ることができるように十分に大きい、乳児用のカップアセンブリ。
【請求項39】
前記ハンドル部の剛性部には、チャネルが形成されており、前記第2の材料の少なくとも一部分は、このチャネル内に配置される、請求項38のカップアセンブリ。
【請求項40】
前記チャネルは、前記剛性部に少なくとも部分的に沿って配置された第1および第2のチャネルである、請求項39のカップアセンブリ。
【請求項41】
前記剛性部は、互いに一体的に形成された第1の壁、第2の壁、および第3の壁を有し、前記第1および第2のチャネルを規定している、請求項40のカップアセンブリ。
【請求項42】
前記第1および第2の壁は、第3の壁に実質的に直交している、請求項41のカップアセンブリ。
【請求項43】
前記ハンドル部は、上面と下面とを有し、前記剛性部の第1の壁は、この上面を少なくとも部分的に規定し、前記把持部は、下面を少なくとも部分的に規定している、請求項41のカップアセンブリ。
【請求項44】
前記剛性部は、前記第1および第2のチャネルの少なくとも一方に沿って配置されたリブを有し、このリブは、前記第1および第2の壁に実質的に平行である、請求項42のカップアセンブリ。
【請求項45】
前記リブは、ハンドル部の基端部付近に配置されている、請求項44のカップアセンブリ。
【請求項46】
前記第1の壁は、波形であり、前記把持部は、第1の壁付近に対応する波の形状を有し、前記把持部は、下面を実質的に規定している、請求項42のカップアセンブリ。
【請求項47】
前記第3の壁には、突起が形成されており、前記第2の材料は、把持当接部を形成するように突起上にモールド成形されている、請求項46のカップアセンブリ。
【請求項48】
前記把持当接部は、ハンドル部の先端部付近に配置されている、請求項47のカップアセンブリ。
【請求項49】
前記第1の材料は、ポリプロピレンであり、前記第2の材料は、熱可塑性エラストマーである、請求項38のカップアセンブリ。
【請求項50】
前記蓋は、突出口部を有し、前記オリフィスは、突出口部内に形成されている、請求項49のカップアセンブリ。
【請求項51】
前記蓋には、通気孔が形成されている、請求項50のカップアセンブリ。
【請求項52】
前記オリフィス、通気孔、および内部空間と流体連通された流量制御弁を更に具備し、この流量制御弁は、内部空間からオリフィスを通って流れる流れを制限する、請求項51のカップアセンブリ。
【請求項53】
前記ハンドル部は、蓋から延び、蓋に沿って直径方向で対向している1対のハンドルである、請求項38のカップアセンブリ。
【請求項54】
前記突出口部は、楕円形の断面領域を有している、請求項50のカップアセンブリ。
【請求項55】
前記突出口部は、先端部を有し、先端部に向けて内方へテーパーが付けられている、請求項54のカップアセンブリ。
【請求項56】
前記突出口部は、上壁を有し、前記オリフィスは、上壁を貫通するように形成され、前記上壁は、上向きのドーム形状を有している、請求項55のカップアセンブリ。
【請求項57】
内部空間を規定しているカップと、
突出口部、オリフィス、およびハンドル部を有している蓋部とを具備し、
前記オリフィスは、突出口部を貫通するように形成され、前記ハンドル部は、剛性部と把持部とを有し、剛性部は、チャネルを有し、
この剛性部は、少なくとも第1の材料から形成され、前記把持部は、少なくとも第2の材料から形成され、前記第1の材料は、第2の材料よりも高いShore A硬度を有しており、
前記第2の材料の第1の部分は、前記チャネル内に配置され、前記第2の材料の第2の部分は、チャネル付近に配置される、カップアセンブリ。
【請求項58】
前記第2の材料の第3の部分は、チャネルの上方かつ第2の材料の第2の部分の付近に配置されている、請求項57のカップアセンブリ。
【請求項59】
前記剛性部は、互いに一体的に形成された第1の壁、第2の壁、および第3の壁を有し、前記チャネルを規定している、請求項57のカップアセンブリ。
【請求項60】
前記第1および第2の壁は、第3の壁に実質的に直交している、請求項59のカップアセンブリ。
【請求項61】
前記ハンドル部は、上面と下面とを有し、剛性部の第1の壁は、この上面を少なくとも部分的に規定し、把持部は、下面を少なくとも部分的に規定している、請求項59のカップアセンブリ。
【請求項62】
前記剛性部は、チャネルに沿って配置されたリブを有し、このリブは、第1および第2の壁に対して実質的に平行である、請求項59のカップアセンブリ。
【請求項63】
前記ハンドル部は、基端部と先端部とを有し、前記リブは、ハンドル部の基端部付近に配置されている、請求項62のカップアセンブリ。
【請求項64】
前記第1の壁は、波形であり、前記把持部は、第1の壁の付近に対応する波の形を有し、前記把持部は、下面を実質的に規定している、請求項61のカップアセンブリ。
【請求項65】
前記第3の壁には、突起が形成されており、前記第2の材料は、把持当接部を形成するように突起上にモールド成形されている、請求項63のカップアセンブリ。
【請求項66】
前記把持当接部は、ハンドル部の先端部付近に配置されている、請求項65のカップアセンブリ。
【請求項67】
前記第1の材料は、ポリプロピレンであり、第2の材料は、熱可塑性エラストマーである、請求項57のカップアセンブリ。
【請求項68】
前記蓋には、通気孔が形成されている、請求項57のカップアセンブリ。
【請求項69】
前記オリフィス、通気孔、および内部空間と流体連通された流量制御弁を更に具備し、この流量制御弁は、内部空間からオリフィスを通って流れる流れを制限する、請求項68のカップアセンブリ。
【請求項70】
前記ハンドル部は、蓋から延び、蓋に沿って直径方向で対向している1対のハンドルである、請求項57のカップアセンブリ。
【請求項71】
前記突出口部は、楕円形の断面領域を有している、請求項57のカップアセンブリ。
【請求項72】
前記突出口部は、先端部を有し、この先端部に向けて内方へテーパーが付けられている、請求項57のカップアセンブリ。
【請求項73】
前記突出口部は、上壁を有し、前記オリフィスは、この上壁を貫通するように形成され、この上壁は、上向きのドーム形状を有している、請求項57のカップアセンブリ。
【請求項74】
カップアセンブリ用のハンドル部を形成する方法であって、
少なくとも1つのチャネルが形成されるように、ハンドル部の剛性部を第1の材料からモールド成形することと、
前記チャネル内に配置される少なくとも第1の部分を有するように、前記ハンドル部の把持部を第2の材料からモールド成形することとを具備し、
前記第1の材料は、第2の材料よりも高いShore A硬度を有している、方法。
【請求項75】
前記ハンドル部の把持部をモールド成形することは、第2の材料の第2の部分をチャネル付近に配置させることを含む、請求項74の方法。
【請求項76】
前記ハンドル部の剛性部をモールド成形することは、第3の壁が第1および第2の壁に接続するように、第1の壁、第2の壁、および第3の壁を一体的に形成することを含む、請求項74の方法。
【請求項77】
前記第3の壁は、第1および第2の壁に実質的に直交している、請求項76の方法。
【請求項78】
前記第1の材料は、ポリプロピレンであり、前記第2の材料は、熱可塑性エラストマーである、請求項74の方法。
【請求項79】
前記ハンドル部の剛性部をモールド成形することは、少なくとも1つのチャネルに沿って実質的に平坦な底面を形成することを含む、請求項74の方法。
【請求項80】
蓋のボディと、突出口部と、少なくとも1つのチャネルが形成されたハンドル部とを有するように、蓋の剛性部を第1の材料からモールド成形することと、
前記チャネル内に配置される第1の部分を少なくとも有するように、蓋の把持部を第2の材料からモールド成形することとを具備し、
前記第1の材料は、第2の材料よりも高いShore A硬度を有している、方法。
【請求項81】
前記蓋の把持部をモールド成形することは、第2の材料の第2の部分を前記チャネル付近に配置させることを含む、請求項80の方法。
【請求項82】
前記蓋の剛性部をモールド成形することは、第3の壁が第1および第2の壁に接続するように、第1の壁、第2の壁、および第3の壁を一体的に形成することを含む、請求項80の方法。
【請求項83】
前記第3の壁は、第1および第2の壁に実質的に直交している、請求項82の方法。
【請求項84】
前記第1の材料は、ポリプロピレンであり、第2の材料は、熱可塑性エラストマーである、請求項80の方法。
【請求項85】
前記蓋の剛性部をモールド成形することは、前記少なくとも1つのチャネルに沿って実質的に平坦な底面を形成することを含む、請求項80の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−163210(P2010−163210A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−16809(P2010−16809)
【出願日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【分割の表示】特願2006−509560(P2006−509560)の分割
【原出願日】平成16年4月1日(2004.4.1)
【出願人】(500365915)プレイテックス プロダクツ エルエルシー (56)
【Fターム(参考)】