説明

カップ付き女性用衣類

【課題】フィット感に優れ、かつ着用者のバストに自然な揺れをもたらすことが可能なカップ付き女性用衣類を提供する。
【解決手段】ブラジャー1では、カップ部10の肉厚調整により、バストトップが前方側に押し出されるようにサポートされる。ここで、ブラジャー1では、脇側パネル部20の上縁部分20bとバック部30の上縁部分30aとの間で形成された段差部Sにより、バストの脇側部分にかかる締め付け力が軽減され、動きの自由度が確保されている。また、左右のカップ部10,10は、前中心部50により、下縁部分12側をフリーにした状態で、前後に捻れ自在に連結されている。したがって、ブラジャー1では、高い重心位置で、かつ緩やかな締め付け力でサポートされたバストが、少しの力で左右別々に動くことが可能となっており、着用者のバストに自然な揺れをもたらすことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乳房を覆う左右一対のカップ部を有するカップ付き女性用衣類に関する。
【背景技術】
【0002】
ブラジャーを始めとするカップ付き女性用衣類において、近年では、バストをサポートする保護機能に加え、バストを形良く持ち上げて整えるバストアップ機能を奏するものが多く登場している。例えば特許文献1に記載のブラジャーでは、カップ部の脇側と背中側のフック部とを連結する下部脇布と、カップ部の下縁側と肩ストラップの先端側とを連結する上部脇布とを備え、下部脇布と上部脇布とが部分的に重なり合うように構成されている。
【特許文献1】特開2005−154972号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述したような従来のブラジャーでは、バストアップ機能の強化にあたり、脇側から寄せたバストを上方に寄せ、これをカップ部によって前側から押さえ付けている。そのため、着用者のバストには、常に強い締め付け力が加わることとなり、日常の動作を行なう際の自然な揺れが阻害されるものとなっていた。また、強い締め付け力により、着用者の肌にカップ部等が食い込み易く、フィット感に欠けるといった問題もあった。
【0004】
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、フィット感に優れ、かつ着用者のバストに自然な揺れをもたらすことが可能なカップ付き女性用衣類を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題の解決のため、本発明に係るカップ付き女性用衣類は、バストを覆うように左右一対に形成され、バストトップを着用者の前方側に押し出すように、バストサイズに応じた肉厚を有するカップ部と、カップ部の下縁部分に沿って延在する円弧状のワイヤ部と、ワイヤ部の脇側部分に連結されると共に、上縁部分が下方に延び、ワイヤ部側から背側に向かうに従って幅が狭くなる脇側パネル部と、脇側パネル部に連結されて背側に延在し、脇側パネル部の上縁部分との間で段差部を形成するバック部と、カップ部が前後に捻れ自在になるように、ワイヤ部における中心側の端部同士を連結する前中心部と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
このカップ付き女性用衣類では、カップ部の肉厚調整により、バストトップが前方側に押し出されるようにサポートされ、着用者のバストが張りのある形に造形される。一方、このようなバストのサポートは、着用者のバストの重心を上方側かつ前方側に位置させる。ここで、このカップ付き女性用衣類では、脇側パネル部の上縁部分とバック部とによって形成された段差部により、バストの脇側部分にかかる締め付け力が軽減され、動きの自由度が確保されている。さらに、左右のカップ部は、ワイヤ部における中心側の端部同士を連結する前中心により、下縁部分側をフリーにした状態で、前後に捻れ自在に連結されている。したがって、このカップ付き女性用衣類では、高い重心位置で、かつ緩やかな締め付け力でサポートされたバストが左右別々に動くことが可能となっており、これにより、着用者のバストに日常の動作に伴う自然な揺れをもたらすことができる。また、上述した締め付け力の軽減は、着用者の肌へのカップ部等の食い込みを防止し、優れたフィット感を実現する。
【0007】
また、カップ部の前面側を覆うように設けられた伸縮性を有するカップ布と、カップ部とバック部とを連結する肩ストラップ部とを更に備え、肩ストラップ部は、カップ布の脇側部分に連結される第1連結部と、第1連結部よりも前中心寄りの位置でカップ部における上縁部分の脇側に連結される第2連結部とを有することが好ましい。こうすると、カップ部の上縁部分の脇側が、着用時に上側及び脇側に引っ張られると共に、カップ布によって肌側に倒れ込むようになる。これにより、バストへの締め付け力を増加させることなく、カップ部をバストに一層フィットさせることができる。
【0008】
また、カップ部の上縁部分は、バストトップに対応するように中央で上向きに湾曲し、かつバストの脇側において下向きに湾曲していることが好ましい。これにより、カップ部の上縁部分の肌側が、より一層肌側に倒れ込み易くなり、バストトップのちら見え防止効果が得られる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るカップ付き女性用衣類によれば、優れたフィット感を確保でき、かつ着用者のバストに自然な揺れをもたらす。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明に係るカップ付き女性用衣類の好適な実施形態について説明する。
【0011】
図1は、本発明に係るカップ付き女性用衣類の一例であるブラジャーの正面図である。また、図2は、その背面図である。図1及び図2に示すブラジャー1は、バストをサポートする保護機能、及びバストを形良く持ち上げて整えるバストアップ機能を発揮するワイヤフォーム型ブラジャーである。このブラジャー1は、左右一対のカップ部10と、脇側パネル部20と、バック部30と、肩ストラップ部40と、前中心部50とによって構成されている。なお、以下の説明では、ブラジャー1のサイズがCカップ又はDカップである場合について例示する。
【0012】
カップ部10は、例えば不織布や発泡ポリウレタンといった一定の保形性及び弾力性を有する素材によって形成され、着用者のバストの形状に対応させた椀形状となっている。カップ部10の上縁部分11は、バストトップの位置に対応するように中央で上向きに湾曲する第1の部分11aと、第1の部分11aに連続し、バストの脇側において下向きに湾曲する第2の部分11bとを有し、全体としてS字状のカーブを描いている。カップ部10の下縁部分12は、バストのバージスラインに合わせるように下向きに湾曲して形成されている。カップ部10の脇縁部分13は、中心側に向かって緩やかに湾曲して形成されている。
【0013】
また、カップ部10は、図2及び図3に示すように、バストサイズに応じた肉厚を有している。同図に示す例では、下縁部分12の形状に合わせて下向きに湾曲する肉厚部分Fがバストカップ部10の下部に形成されている。この肉厚部分Fは、バストトップを着用者の前方側に押し出すようにバストの下部をサポートする。この結果、着用者のバストの重心位置は、ブラジャー1の非着用時に比べて上方側かつ前方側に変位することとなる。
【0014】
このようなカップ部10には、ワイヤ部14と、カップ布15とが設けられている。ワイヤ部14は、カップ部10の下縁部分12に沿った円弧状をなしており、下縁部分12の肌側に縫着されている。ワイヤ部14の芯材には、例えば形状記憶合金などの金属や、剛性のあるプラスチック等が用いられる。芯材は、不織布などの柔らかい素材からなるバイアステープに包まれ、縫い込まれた状態となっている。
【0015】
カップ布15は、例えば伸縮性の高いレース素材(ストレッチレース)によって形成され、カップ部10の前面側を覆っている。カップ布15は、カップ部10とほぼ同形状となっているが、カップ布15の上縁部分15aの脇側は、カップ部10における上縁部分11の第2の部分11bよりも上方まで延びている。カップ布15の下縁部分15b及び脇縁部分15cは、カップ部10の下縁部分12及び脇縁部分13にそれぞれ縫着されている。カップ布15の上縁部分15aは、中央部分のみがカップ部10における上縁部分11の第1の部分11aに縫着され、その他の部分はフリーになっている。
【0016】
脇側パネル部20は、例えばパワーネットのように可撓性及び保形性を有する非伸縮性又は難伸縮性の素材によって形成され、カップ部10における下縁部分12の脇側、及びワイヤ部14の脇側に縫着されている。この脇側パネル部20は、ワイヤ部14側から背側に向かうに従って、上下方向の幅が徐々に狭くなるような略三角形状をなしている。脇側パネル部20の下縁部分20aは、ワイヤ部14との縫着部分から略水平に延びており、脇側パネル部20の上縁部分20bは、ワイヤ部14における脇側の端部14aから下方に向かって斜めに延びている。
【0017】
バック部30は、例えばパワーネットなどの伸縮性を有する素材によって形成されている。バック部30の基端側は、脇側パネル部20における上縁部分20bの先端側に縫着され、バック部30の先端側は、背側に向かって帯状に延びている。このようなバック部30の構成により、バック部30の上縁部分30aと脇側パネル部20の上縁部分20bとの間には、図4に示すように、鈍角のV字状をなす段差部Sが形成されている。バック部30の背側の端部にはホック31が設けられており、左右のバック部30は、このホック31によって係脱自在に連結される。
【0018】
脇側パネル部20及びバック部30の前面側には、例えばカップ布15と同様のストレッチレースからなる脇布32が設けられている。脇布32は、脇側パネル部20と同様に、ワイヤ部14側から背側に向かうに従って、上下方向の幅が徐々に狭くなるような略三角形状をなしている。脇布32の下縁部分32aは、脇側パネル部20の下縁部分20a及びバック部30の下縁部分30bに沿ってバック部30の中央付近まで延びており、脇布32の上縁部分32bは、ワイヤ部14における脇側の端部14aから、脇側パネル部20の上縁部分20bよりも緩やかな角度で下方に向かって斜めに延びている。
【0019】
この脇布32の基端側は、脇側パネル部20と共に、カップ部10における下縁部分12の脇側、及びワイヤ部14の脇側に縫着されている。また、脇布32は、脇側パネル部20の下縁部分20aとバック部30の下縁部分30bとに沿うライン、及び脇側パネル部20の上縁部分に沿うラインで、脇側パネル部20及びバック部30に縫着されている。脇布32の上縁部分32bは、脇側パネル部20の上縁部分20b、及びバック部30の上縁部分30aの基端側よりも上方に位置している。これにより、上述した段差部Sは、脇布32によって肌側に隠れるようになっている。
【0020】
肩ストラップ部40は、カップ部10の上部とバック部30の背側とを結ぶように掛け渡されている。肩ストラップ部40には、長さ調整具41が介設されており、着用者の体型に合わせた長さ調整が可能となっている。また、肩ストラップ部40とカップ部10とを連結するための構成として、図5に示すように、肩ストラップ部40におけるカップ部10側の端部は、二股に分岐している。二股の各分岐部分は、それぞれ第1連結部42及び第2連結部43となっている。
【0021】
第1連結部42は、カップ部10の脇縁部分13に沿ってワイヤ部14における脇側の端部14aまで帯状に延びており、カップ部10の脇縁部分13及びカップ布15の脇縁部分15cに縫着されている。第2連結部43は、第1連結部42に比べて細い帯状をなしている。第2連結部43は、第1連結部42よりも前中心部50側で、カップ部10の上縁部分11から僅かに下側となる位置まで伸び、この位置でカップ部10の前面側に縫着されている。第2連結部43の縫着部分は、カップ布15によって隠れた状態となっている。
【0022】
前中心部50は、左右のカップ部10,10を互いに連結する部分である。前中心部50は、可撓性を有する素材を成形・縫製して得られた2本の紐を中央でクロスさせることによって形成され、左右のカップ部10,10における前記ワイヤ部14の中心側の端部14bにそれぞれ縫着されている。このような前中心部50により、左右のカップ部10,10は、前後に捻れ自在となっている。
【0023】
以上のような構成を有するブラジャー1では、カップ部10の肉厚調整により、図6(a)に示す非着用状態に比べて、図6(b)に示すように、バスト下部が上方に押し上げられると共に、バストトップが前方側に押し出されるようにサポートされる。これにより、着用者のバストが張りのある形に造形され、美しいバストシルエットが生み出される。
【0024】
一方、このようなバストのサポートは、着用者のバストの重心を上方側かつ前方側に変位させる。ここで、ブラジャー1では、脇側パネル部20の上縁部分20bとバック部30の上縁部分30aとの間で形成された段差部Sにより、バストの脇側部分にかかる締め付け力が軽減され、動きの自由度が確保されている。これに加えて、左右のカップ部10,10は、ワイヤ部14の中心側の端部14b同士を連結する前中心部50により、下縁部分12側をフリーにした状態で、前後に捻れ自在に連結されている。
【0025】
したがって、このブラジャー1では、図7に示すように、高い重心位置で、かつ緩やかな締め付け力でサポートされたバストが、少しの力で左右別々に動くことが可能となっており、歩く、立ち上がる、笑うといった日常の動作に伴って、着用者のバストに自然な揺れをもたらすことができる。
【0026】
また、ブラジャー1では、バストを前方に押し出させる目的から、カップ部10によるバストへの締め付け力は、極めて小さく抑えられている。段差部Sは、上述したように、バストの脇側部分にかかる締め付け力を軽減する作用を有している。このような締め付け力の軽減は、着用者の肌へのカップ部10・バック部30等の食い込みを防止し、優れたフィット感を実現する。食い込みの生じ易い箇所は、ストレッチレースからなるカップ布15及び脇布32で肌側に隠れているので、一層の美観が保たれる。
【0027】
さらに、ブラジャー1では、肩ストラップ部40の第1連結部42がカップ部10の脇縁部分13及びカップ布15の脇縁部分15cに縫着され、第2連結部43が第1連結部42よりも前中心部50側でカップ部10の前面側に縫着されている。また、カップ部10の上縁部分11は、バストトップに対応するように中央で上向きに湾曲する第1の部分11aと、バストの脇側において下向きに湾曲する第2の部分11bとによって、略S字状となっている。
【0028】
したがって、着用時において、カップ部10の第2の部分11bが上側及び脇側に引っ張られると共に、カップ布15によって第1の部分11aが肌側に倒れ込むようになる。これにより、バストへの締め付け力を増加させることなく、カップ部10をバストに一層フィットさせることができる。このことは、バストの自然な揺れをもたらすブラジャー1において、バストのちら見え防止も実現する。
【0029】
続いて、本発明に係るブラジャーのモニター試験結果について説明する。
【0030】
このモニター試験では、実施例として図1及び図2に示したブラジャー1と同様の構成を有するブラジャーを用意し、比較例として、カップ部の肉厚が一様で、ブラジャー1のような段差部S及び前中心部50を有していないブラジャーを用意した。
【0031】
そして、カップサイズがCカップ・Dカップの場合と、カップサイズがEカップ・Fカップの場合とで、着用時にバストが揺れる感じを受けるかどうかを、「確実にそう感じる」、「どちらかというとそう感じない」、「どちらとも言えない」、「どちらかというとそう感じない」、「確実にそう感じない」の5段階で評価した。なお、モニターは、Cカップ・Dカップの場合では、20代の女性(5名)及び30代の女性(4名)の計9名とし、Eカップ・Fカップの場合では、20代の女性(3名)及び30代の女性(2名)の計5名とした。
【0032】
図8は、モニター試験結果を示す図である。同図に示すように、Cカップ・Dカップの場合、実施例では、着用時のバストの揺れを「確実にそう感じる」と回答した人が5人、「どちらかというとそう感じる」と回答した人が3人であったのに対し、比較例では、「確実にそう感じる」と回答した人が1人、「どちらかというとそう感じる」と回答した人が3人であった。
【0033】
また、Eカップ・Fカップの場合、実施例では、着用時のバストの揺れを「確実にそう感じる」「どちらかというとそう感じる」と回答した人がそれぞれ2人であったのに対し、比較例では、「どちらかというとそう感じる」と回答した人が1人いるだけにとどまった。
【0034】
以上の結果から、本発明のように、着用者のバストの重心を上方側かつ前方側に変位させると共に、段差部Sによってバストの脇側部分にかかる締め付け力を軽減し、左右のカップ部を前後に捻れ自在に前中心で連結する構成が、着用者のバストに自然な揺れをもたらすことが確認された。
【0035】
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えばカップ部10の肉厚、上縁部分11の湾曲形状、肩ストラップ部40の縫着位置などは、ブラジャー1のサイズごとに適宜調整してもよい。例えばブラジャーのサイズがAカップ・Bカップである場合は、図9(A)に示すように、カップ部10の肉厚を縁部の除いて厚くすることが好ましい。また、図9(B)に示すように、カップ部10における上縁部分11の第1の部分11aを、ブラジャー1の場合よりも前中心部50側に寄せると共に、カップ布15が第2の部分11bの上方にはみ出る長さを大きくすることが好ましい。
【0036】
ブラジャーのサイズがEカップ・Fカップである場合には、図10(A)に示すように、カップ部10の肉厚をほぼ全面にわたって薄くすることが好ましい。また、図10(B)に示すように、カップ部10における上縁部分11の第1の部分11a及び第2の部分11bの曲率を、ブラジャー1の場合よりも小さくし、カップ布15の上縁部分15aがカップ部10の上縁部分とほぼ重なるようにすることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係るカップ付き女性用衣類の一例であるブラジャーの正面図である。
【図2】図1に示したブラジャーの背面図である。
【図3】図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】カップ部の脇側下部を拡大して示す図である。
【図5】カップ部の脇側上部を拡大して示す図である。
【図6】カップ部の作用を説明する図である。
【図7】図1及び図2に示したブラジャーの効果を説明する図である。
【図8】本発明に係るブラジャーのモニター試験結果を示す図である。
【図9】小さいサイズについてのブラジャーの変形例を示す図である。
【図10】大きいサイズについてのブラジャーの変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0038】
1…ブラジャー(カップ付き女性用衣類)、10…カップ部、11…カップ部の上縁部分、12…カップ部の下縁部分、14…ワイヤ部、14b…中心側の端部、15…カップ布、15c…カップ布の脇側部分、20…脇側パネル部、20a…脇側パネル部の上縁部分、30…バック部、40…肩ストラップ部、41…第1連結部、42…第2連結部、50…前中心部、S…段差部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バストを覆うように左右一対に形成され、バストトップを着用者の前方側に押し出すように、バストサイズに応じた肉厚を有するカップ部と、
前記カップ部の下縁部分に沿って延在する円弧状のワイヤ部と、
前記ワイヤ部の脇側部分に連結されると共に、上縁部分が下方に延び、前記ワイヤ部側から背側に向かうに従って幅が狭くなる脇側パネル部と、
前記脇側パネル部に連結されて背側に延在し、前記脇側パネル部の上縁部分との間で段差部を形成するバック部と、
前記カップ部が前後に捻れ自在になるように、前記ワイヤ部における中心側の端部同士を連結する前中心部と、
を備えたことを特徴とするカップ付き女性用衣類。
【請求項2】
前記カップ部の前面側を覆うように設けられた伸縮性を有するカップ布と、
前記カップ部と前記バック部とを連結する肩ストラップ部とを更に備え、
前記肩ストラップ部は、前記カップ布の脇側部分に連結される第1連結部と、前記第1連結部よりも前記前中心寄りの位置で前記カップ部における上縁部分の脇側に連結される第2連結部とを有することを特徴とする請求項1記載のカップ付き女性用衣類。
【請求項3】
前記カップ部の上縁部分は、バストトップの位置に対応するように中央で上向きに湾曲し、かつバストの脇側において下向きに湾曲していることを特徴とする請求項2記載のカップ付き女性用衣類。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−102769(P2009−102769A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−275255(P2007−275255)
【出願日】平成19年10月23日(2007.10.23)
【出願人】(306033379)株式会社ワコール (116)
【Fターム(参考)】