説明

カップ部を有する衣類

【課題】バストの丸みを綺麗に描き出しつつ、豊かな谷間の形成を可能にしたカップ部を有する衣類を提供する。
【解決手段】 ブラジャー1は、左右一対のカップ部2と、カップ部の脇側縁部に連結されたバック部と、カップ部2の上縁部に取り付けられた肩ストラップ7と、カップ部2の肌側に配置された寄せ上げ部材12とを備える。左右の寄せ上げ部材12は、それぞれカップ部2の脇側からカップ部2を左右方向に跨ぐように前中心側まで延在し、前中心側で互いに着脱自在に連結されている。左右の寄せ上げ部材12の前中心側での連結位置は、左右のカップ部2の前中心側での連結位置よりも高い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カップ部を有する衣類に関し、特にバストのボリュームを寄せ上げることで、バストの丸みを描き出し、豊かな谷間を形成するカップ部を有する衣類に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような分野の技術として、実用新案登録第3127327号公報がある。この公報に記載されたブラジャーは、バストを覆う一対の外カップと、外カップの肌側に設けられた一対の内カップと、前中心側に設けられ、内カップ同士を連結するホックとを備える。そして、このホックを介し内カップ同士を連結することで、バストのボリュームを押さえる力を高め、バストの形を整えることができ、また内カップ同士を外すことで、バストのボリュームを押さえる力を弱め、心地よい着用感を得られる。
【0003】
また、実公昭42−14925号公報に記載されたブラジャーは、左右一対のカップと、カップの肌側に設けられた一対の伸縮バンドとを備え、伸縮バンドは、左右カップの間で互いに交差するように形成されている。そして、この伸縮バンドがバストの動きに自由に追従することにより、着け心地の向上が図られている。
【特許文献1】実用新案登録第3127327号公報
【特許文献2】実公昭42-14925号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、豊かなボリューム感を有しつつ、大きな谷間が形成されるカップ部を有する衣類が望まれている。しかしながら、上記の文献に記載されたブラジャーでは、バストのボリュームを持ち上げる働きが不十分であるため、バストの丸みを形成し難く、ボリューム感のあるバストを形成し難いといった問題点がある。
【0005】
本発明は、バストの丸みを綺麗に描き出しつつ、豊かな谷間の形成を可能にしたカップ部を有する衣類を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るカップ部を有する衣類は、前中心側で連結された左右一対のカップ部と、カップ部の上縁部に取り付けられた肩ストラップと、カップ部の脇側縁部に連結されたバック部と、カップ部の肌側に配置され、カップ部の脇側からカップ部を左右方向に跨ぐようにカップ部の前中心側まで延在する左右一対の寄せ上げ部材とを備え、一対の寄せ上げ部材は、前中心側で互いに着脱自在に連結され、一対の寄せ上げ部材の前中心側での連結位置は、一対のカップ部の前中心側での連結位置よりも高いことを特徴とする。
【0007】
本発明に係るカップ部を有する衣類によれば、一対の寄せ上げ部材は、カップ部の脇側からカップ部を左右方向に跨ぐようにカップ部の前中心側まで延在しているので、着用状態では寄せ上げ部材がカップ部により左右方向に引張られ、寄せ上げ部材の左右方向に張力が生じる。これによって、バストのボリュームを前中心側上方向に寄せ上げる力が働く。加えて、これらの寄せ上げ部材が前中心側で互い連結されているので、左右の寄せ上げ部材は、カップ部により支持されながら、カップ部に拘束されず、左右方向にある程度の自由度を持たせる。従って、カップ部からの引張る力が効率よく寄せ上げ部材に伝わることができ、バストのボリュームを寄せ上げる力を高めることができる。
【0008】
また、これらの寄せ上げ部材が互い着脱自在に連結されているので、カップ部を着用した後に左右の寄せ上げ部材を前中心側に引張り、連結具で連結することができる。このため、バストボリュームをカップ部により造形したうえ、更に寄せ上げ部材によって前中心側上方向に寄せ上げることができる。しかも、寄せ上げ部材同士の前中心側での連結位置はカップ部同士の前中心側での連結位置よりも高いので、一旦カップ部により造形されたバストボリュームをこの寄せ上げ部材によって更に高く寄せ上げることで、ボリューム感のある上向きのバストを造形する効果をもたらす。その結果、バストのボリュームを確実に持ち上げることができ、バストに膨らみを持たせて強調した丸みを容易に形成し、豊かな谷間を容易に形成することが可能となる。また、寄せ上げ部材同士の前中心側での連結位置がカップ部同士の前中心側での連結位置よりも高いので、寄せ上げ部材同士の連結は容易に行うことができる。
【0009】
また、これらの一対の寄せ上げ部材が前中心側で互い連結されているので、左右バストのボリュームがそれぞれカップ部に拘束されず、前中心側で互いに寄り添うことで、バストに膨らみを持たせて深い谷間を形成することが可能となる。更に、これらの寄せ上げ部材が互い着脱自在に連結されているため、バストのボリュームを最適な位置に移動させてから寄せ上げ部材同士を連結することができるので、谷間をより確実に形成することができる。
【0010】
本発明に係るカップ部を有する衣類において、寄せ上げ部材は、伸縮性を有し、カップ部の脇側縁部及び下縁部に取り付けられていることが好適である。この場合、寄せ上げ部材は、伸縮性を有するので、着用者のバストの肌面に沿ってバストに密着にフィットすることができ、着け心地の向上を図ることが可能となる。また、寄せ上げ部材はカップ部の脇側縁部及び下縁部に取り付けられているので、脇側及び下側からバストボリュームを包み上げると共に、前中心側上方向に寄せ上げることができ、豊かな谷間を確実に形成することができる。
【0011】
本発明に係るカップ部を有する衣類において、カップ部は、カップ状に形成されたカップ本体と、カップ本体に対し着脱自在に設けられた第1のパッドとを有することが好適である。このようにすれば、必要に応じて第1のパッドをカップ本体に取り付けたり、カップ本体から取り外したりすることで、バストのボリュームを寄せ上げる力の強さを調節し、バストの膨らみを調整することができる。
【0012】
本発明に係るカップ部を有する衣類において、寄せ上げ部材は、伸縮性の素材から構成された袋状の部分に、第2のパッドが着脱自在に収納されることにより形成されていることが好適である。このようにすれば、必要に応じて第2のパッドを袋状の部分に収納したり、袋状の部分から取り外したりすることで、バストのボリュームを寄せ上げる力の強さを調節し、バストの膨らみを調整することができる。
【0013】
本発明に係るカップ部を有する衣類において、寄せ上げ部材の肌側には、非伸縮性の素材からなるサポート部材が設けられ、サポート部材は、カップ部の脇側縁部及び下縁部に沿ってカップ部に取り付けられていることが好適である。このようにすれば、脇側及び下側に逃げがちなバストボリュームを脇側及び下側で適度に受け止めて、前中心側上方向に寄せ上げることで、美しいバストのシルエットを形成することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、バストの丸みを描き出しつつ、豊かな谷間の形成を可能にしたカップ部を有する衣類を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ本発明に係るカップ部を有する衣類の実施形態としてブラジャーの例を詳細に説明する。なお、説明において、上下、左右及び前後方向は着用者から見た方向である。また、ブラシャーの構成は左右対称であるため、一方のみについて説明する。
【0016】
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係るブラジャーを示す正面図であり、図2は第1実施形態に係るブラジャーの肌側を示す斜視図であり、図3及び図4は第1実施形態に係るブラジャーの肌側を示す分解斜視図である。ブラジャー1は、ワイヤフォーム型ブラジャーであって、着用者のバストを覆うように形成された左右一対のカップ部2を備える。カップ部2の上縁2aは凸形状に湾曲して形成され、その下縁2bは、バストのバージスラインに合わせるように湾曲して形成されている。左右一対のカップ部2の前中心側には前中心紐3が縫着され、この一対のカップ部2は、前中心紐3により互いに連結されている。
【0017】
カップ部2は、ワイヤ部4を備える。ワイヤ部4は、金属あるいは樹脂製のワイヤを有し、バストのバージスラインに沿うように円弧状に形成されている。カップ部2の脇側縁部には、後背部に延びる左右一対のバック部5が取り付けられている。この一対のバック部5は、伸縮性の素材からなり、その後背部の端部に設けられたホック6a,6bにより互いに係脱自在に連結されている。
【0018】
また、カップ部2の上縁部には、肩ストラップ7が取り付けられている。肩ストラップ7は、伸縮性の織布から紐状に形成され、カップ部2の上縁部とバック部5との間に架け渡されている。肩ストラップ7には長さ調整金具8a,8bが介設され、着用者が肩ストラップ7の長さを適宜に調整できるようにされている。
【0019】
カップ部2は、カップ形状をなすように立体成型されたカップ本体9と、カップ本体9の肌側に設けられた第1のパッド10とを備える。図1に示すように、カップ本体9は、バストトップ(図示せず)を左右方向に跨ぐカップ上部9Aと、カップ上部9Aの下方に配置されバストの前中心部分を覆うカップ前中心部9Bと、カップ上部9Aの下方に配置されバストの脇側部分を覆うカップ脇部9Cとから構成されている。
【0020】
図2〜図4に示すように、カップ前中心部9Bとカップ脇部9Cとの肌側には、第1のパッド10を収納するための第1の収納袋11が設けられている。第1のパッド10は、発泡ポリウレタンからなる芯材と、この芯材を包む布材とを貼り合わせることにより形成されている。第1の収納袋11は肌側に向かって開口されている。そして、第1のパッド10を第1の収納袋11に収納したり、あるいは第1の収納袋11から取り出したりすることで、カップ本体9に対し着脱自在になっている。従って、例えば第1のパッド10を第1の収納袋11に装着し、バストのボリュームを前中心側上方向に寄せ上げる力を高めることで、よりボリューム感のあるバストを造形することができる。
【0021】
また、カップ部2の肌側には、カップ部2を左右方向に跨ぐように一対の寄せ上げ部材12が設置されている。この一対の寄せ上げ部材12は、伸縮性を有し、且つフラット状に形成されている。このようにすれば、押し寄せ部材12は、着用者のバストの形状に順応して自在に変形し、バストの肌面に密着しながらバストを優しく支えることができる。図3に示すように、寄せ上げ部材12は、カップ部2の脇側及び下側から前中心側に向かって幅が狭くなるように略扇状に形成されている。寄せ上げ部材12の脇側部分及び下部部分は、カップ部2と肩ストラップ7との縫着位置からワイヤ部4の最下点近傍かけて延びる縫着ラインL1に沿って、連続にカップ部2の脇側縁部及び下縁部に縫着され、脇側部分及び下部部分の以外の部分は、カップ部2に縫着されず、カップ部2から遊離している。従って、着用の際には、カップ部2で造形されたバストは更に寄せ上げ部材12を前中心側に引張りながら後述する連結具13a,13bを止めるということで、バストボリュームを寄せ上げる効果は発揮される。
【0022】
寄せ上げ部材12の前中心側端部には、磁石からなる連結具13a,13bが取り付けられ、左右一対の寄せ上げ部材12は、この連結具13a,13bを介して互いに着脱自在に連結されている。図2及び図3に示すように、寄せ上げ部材12の上縁12aは、略直線状に形成され、カップ部2におけるバストトップに対応する位置よりも下方に配置され、カップ部2の左右方向に延在している。このため、寄せ上げ部材12の上縁12aからカップ部2の上縁2aまでの間には、カップ上部9Aにより囲まれた空間Sが形成される。
【0023】
従って、着用状態で一対の連結された寄せ上げ部材12により寄せ上げられてきたバストのボリュームが、この空間Sで受け止められ保持される。その結果、バストの上部に膨らみを持たせることができ、ボリューム感を出しつつ、強調した丸みを形成することが可能となる。
【0024】
図4に示すように、寄せ上げ部材12は、伸縮性の素材によって袋状に形成された第2の収納袋16と、第2の収納袋16に収納された第2のパッド14とを備える。第2の収納袋16は、上方に向かって開口され、肌に直接に触れるので、伸縮性を有し肌にやさしいパワーネットから構成されている。一方、第2のパッド14は、半円形状を呈し、不織布からなる芯材と、この芯材を包む布材とを貼り合わせることにより形成されている。第2のパッド14の上縁14aは略直線状に形成され、そして、第2のパッド14を第2の収納袋16内に収納する際に、この上縁14aを寄せ上げ部材12の上縁12aに沿って配置させる。このように構成された寄せ上げ部材12は、着用者のバストの肌面に沿ってバストに密着にフィットするので、着け心地の向上を図ることができる。
【0025】
また、寄せ上げ部材12の肌側には、非伸縮性の素材からなるサポート部材15が設けられている。サポート部材15は、バストの脇側部分と下部部分を覆うように略三日月状に形成されている。サポート部材15の脇側部分及び下部部分は、カップ部2と肩ストラップ7との縫着位置からワイヤ部4の最下点を越えワイヤ部4の最下点よりも前中心側寄り位置にかけて延びる縫着ラインL2(図3参照)に沿って、連続にカップ部2の脇側縁部及び下縁部に縫着され、脇側部分及び下部部分の以外の部分は、カップ部2に縫着されずカップ部2から遊離している。
【0026】
このように構成されたブラジャー1にあっては、カップ部2の肌側に配置された左右一対の寄せ上げ部材12が、カップ部2におけるバストトップに対応する位置よりも下方に配置され、カップ部2の脇側からカップ部2を左右方向に跨ぐようにカップ部2の前中心側まで延在しているので、着用状態では寄せ上げ部材12がカップ部2により左右方向に引張ら、寄せ上げ部材12の左右方向に張力が生じる。このため、バストのボリュームを前中心側上方向に寄せ上げる力が働く。
【0027】
加えて、寄せ上げ部材12が前中心側で互い連結されているため、これらの一対の寄せ上げ部材12は、カップ部2により支持されながら、それぞれカップ部2に拘束されていないので、カップ部2からの引張力がカップ部2に分散されず、効率よく寄せ上げ部材12に伝わることができる。その結果、バストのボリュームを寄せ上げる力を高めることができる。
【0028】
また、これらの寄せ上げ部材12が互い着脱自在に連結されているので、カップ部2を着用した後に左右の寄せ上げ部材12を前中心側に引張り、連結具13a,13bで止めることができる。このため、バストボリュームをカップ部2により造形したうえ、寄せ上げ部材12により更に前中心側上方向に寄せ上げることができる。しかも、寄せ上げ部材12同士の前中心側での連結位置は、カップ部2同士の前中心側での連結位置よりも高いので、一旦カップ部2により造形されたバストボリュームを寄せ上げ部材12によって更に高く寄せ上げることで、ボリューム感のある上向きのバストを造形する効果をもたらす。その結果、バストのボリュームを確実に持ち上げることができ、バストに膨らみを持たせて強調した丸みを容易に形成し、豊かな谷間を容易に形成することが可能となる。また、寄せ上げ部材12同士の前中心側での連結位置がカップ部2同士の前中心側での連結位置よりも高いので、連結具13a,13bを容易に止めることができる。
【0029】
また、左右の寄せ上げ部材12が前中心側で互い連結されているので、左右バストのボリュームがそれぞれカップ部2に拘束されず、前中心側で互いに寄り添うことができ、バストに膨らみを持たせて深い谷間を形成することができる。また、寄せ上げ部材12は縫着ラインL1に沿ってカップ部2の脇側縁部及び下縁部に縫着されているので、脇側及び下側からバストボリュームを包み上げ、前中心側上方向に寄せ上げることで、確実に豊かな谷間を形成することができる。更に、これらの寄せ上げ部材12が互い着脱自在に連結されているため、着用者がバストのボリュームを最適な位置に移動させてから連結具13a,13bで止めることができる。その結果、谷間をより確実に形成することができる。
【0030】
また、寄せ上げ部材12は、伸縮性の素材からなる第2の収納袋16と、第2の収納袋16に収納された第2のパッド14とを備えるので、必要に応じて第2のパッド14を第2の収納袋16に収納したり、あるいは第2の収納袋16から取り外したりすることで、バストのボリュームを寄せ上げる力の強さを調節し、バストの膨らみを調整することができる。
【0031】
更に、寄せ上げ部材12の肌側には、バストの脇側部分と下部部分を覆うように略三日月状サポート部材15が設けられ、このサポート部材15の脇側縁部及び下縁部は、縫着ラインL2に沿ってカップ部2の脇側縁部及び下縁部に縫着されている。この場合、脇側及び下側に逃げがちなバストのボリュームを脇側及び下側で適度に受け止めて、前中心側上方向に寄せ上げることで、美しいバストのシルエットを形成することができる。
【0032】
(第2実施形態)
図5は第2実施形態に係るブラジャーを示す正面図である。第2実施形態に係るブラジャー17は、フロントホック型である点において第1実施形態と相違している。その他の構成は、上述したブラジャー1の構成と同等であるため、同一符号を付して重複説明を省略する。
【0033】
図5に示すように、バック部19は、帯状に形成され、その両端がそれぞれ左右カップ部2の脇側縁部に縫着されている。左右一対のカップ部2が、前中心側端部に取り付けられた連結具18a,18bによって、互いに着脱自在に連結されている。連結具18a,18bは、樹脂製であって、いわゆる差し込み式連結具である。なお、本実施形態において、連結具18a,18bに代えて、スライド式の連結具や磁石からなる連結具13a,13b等を用いてもよい。
【0034】
このような構成により、ブラジャー17は、第1実施形態と同様な効果が得られるほか、一対のカップ部2が前中心側で着脱に連結されているので、ブラジャー17の着脱が楽になると共に、背中をスッキリ見せることができる。
【0035】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。例えば上記の実施形態では、ブラジャーの例を挙げて説明したが、これに限らず、ロングラインブラジャー、ビスチェ、ボディスーツ、スリーインワン、ブラテディ、ブラキャミソールあるいはブラスリップなどのカップ部を有するファンデーション衣類や水着などの衣類にも適用される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】第1実施形態に係るブラジャーを示す正面図である。
【図2】第1実施形態に係るブラジャーの肌側を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態に係るブラジャーの肌側を示す分解斜視図である。
【図4】第1実施形態に係るブラジャーの肌側を示す分解斜視図である。
【図5】第2実施形態に係るブラジャーを示す正面図である。
【符号の説明】
【0037】
1,17…ブラジャー、2…カップ部、5,19…バック部、7…肩ストラップ、9…カップ本体、10…第1のパッド、12…寄せ上げ部材、14…第2のパッド、15…サポート部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前中心側で連結された左右一対のカップ部と、
前記カップ部の上縁部に取り付けられた肩ストラップと、
前記カップ部の脇側縁部に連結されたバック部と、
前記カップ部の肌側に配置され、前記カップ部の脇側から前記カップ部を左右方向に跨ぐように前記カップ部の前中心側まで延在する左右一対の寄せ上げ部材とを備え、
前記一対の寄せ上げ部材は、前中心側で互いに着脱自在に連結され、
前記一対の寄せ上げ部材の前中心側での連結位置は、前記一対のカップ部の前中心側での連結位置よりも高いことを特徴とするカップ部を有する衣類。
【請求項2】
前記寄せ上げ部材は、伸縮性を有し、前記カップ部の前記脇側縁部及び下縁部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項3】
前記カップ部は、カップ状に形成されたカップ本体と、前記カップ本体に対し着脱自在に設けられた第1のパッドとを有することを特徴とする請求項1または2に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項4】
前記寄せ上げ部材は、伸縮性の素材から構成された袋状の部分に、第2のパッドが着脱自在に収納されることにより形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のカップ部を有する衣類。
【請求項5】
前記寄せ上げ部材の肌側には、非伸縮性の素材からなるサポート部材が設けられ、前記サポート部材は、前記カップ部の前記脇側縁部及び前記下縁部に沿って前記カップ部に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のカップ部を有する衣類。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate