カバーに羽根を有するトルクコンバータ
【課題】クラッチパックを通過する二次流体流を増大する。
【解決手段】トルクコンバータにおいて、タービン6と、振動減衰器32と、カバー12とが設けられており、カバー12が羽根22を有しており、クラッチパック10が設けられており、羽根22が、クラッチパック10に向かう流体流又はクラッチパック10から離れる流体流を増大するようになっている。
【解決手段】トルクコンバータにおいて、タービン6と、振動減衰器32と、カバー12とが設けられており、カバー12が羽根22を有しており、クラッチパック10が設けられており、羽根22が、クラッチパック10に向かう流体流又はクラッチパック10から離れる流体流を増大するようになっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトルクコンバータ、特にロックアップクラッチを有するトルクコンバータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、トルクコンバータ及びトルクコンバータクラッチの冷却流は、シーリングプレートによる摩擦フェーシング又はフェーシングを通る液圧を介して強制される。摩擦プレートを通過するこの力は、冷却効率に影響する。冷却効率は、摩擦材料、溝パターン及び冷却流の量等のファクタに依存する。米国特許第5662194号明細書、米国特許5996750号明細書、及び米国特許公開第2007/0012537号明細書が参照されることができ、これらの明細書は全て引用したことにより本明細書に記載されたこととする。
【0003】
発明の概要
トルクコンバータは、タービンと、振動減衰器と、羽根を有するカバーと、クラッチパックとを有しており、羽根は、クラッチパックに向かう流体流及びクラッチパックから離れる流体流を増大させる。
【0004】
本発明は、図面を用いて1つの実施形態に関してさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明のトルクコンバータの1つの実施形態の断面図である。
【図2】図1におけるカバー及びクラッチパックの分解図である。
【図3a】外方に面した羽根を備えた一次及び二次流体流を示す、本発明のトルクコンバータの1つの実施形態の断面図である。
【図3b】内方に面した羽根を備えた一次及び二次流体流を示す、本発明のトルクコンバータの1つの実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は、本発明を具体化したトルクコンバータ50の断面図を示している。トルクコンバータ50は、エンジンのクランクシャフトに結合されたカバー12と、カバー12に結合されたポンプシェル8とを有している。ポンプシェル8及びカバー12は溶接されていることができる。ポンプシェル8はポンプ2を包囲している。ポンプシェル8はポンプハブ24に取り付けられている。カバー12によって、タービン6と、ステータ4と、振動減衰器32と、ロックアップクラッチ18とが包囲されている。カバー12は、二次的な流体流Sの方向を駆動する羽根22を有している。羽根22は、タービン6に最も近いカバー12の部分に配置されている。ステータ4は、外レース26及び内レース28を備えた一方向クラッチ30に取り付けられている。振動減衰器32はばね36と駆動プレート38とを有している。駆動プレートはタービンハブ40にスプライン結合されている。ロックアップクラッチ18はピストン14とクラッチパック10とを有している。クラッチパック10はクラッチライニング20とクラッチプレート34とを有している。溝はクラッチライニング20にプレスされている。
【0007】
図2はカバー12の分解図を示している。羽根22はカバー12上に設けられている。羽根22は軸線A(図1)に向かって又は軸線Aから離れるように向き付けられていることができる。羽根22の向きに応じて、流れが、軸方向に、ライニング20を有するクラッチパック10に向かって又はクラッチパック10から離れるように推進されるかどうかが決定される。
【0008】
図3a及び図3bは、本発明におけるトルクコンバータ50の実施形態の一次及び二次流体流を示している。トルクコンバータ50は2つの流体流、一次流P及び二次流Sを有している。一次流Pは、一方向クラッチの内レース26及び外レース28と、ステータ4と、ポンプ2と、タービン6とを流れる。一次流Pは、タービン6と振動減衰器32との間を軸線Aに向かってタービンハブ40に向かって流れ続ける。カバー12は、カバー12の内部に羽根22を有しており、これらの羽根は、二次流Sの方向を駆動する。二次流Sは、クラッチパック10における流体流を増大するために羽根22によって方向付けられる。二次流Sは、羽根22の設計に応じて、クラッチパック10に押し込まれるか又はクラッチパック10を通って吸引によって引き込まれる。流れは、摩擦ライニング20を通過させられなくてもよいが、流れは、流れが一次循環流Pから取り出されるところでクラッチパック10を通って循環させられる。クラッチパック10における流体流は摩擦ライニング20を流過する。軸線Aに向かって軸方向内方に面した羽根22は、流体流をクラッチパック10において時計回り方向(図3a参照)に循環させるのに対し、軸線Aから軸方向外方に面した羽根22は、摩擦ライニング20を通って逆時計回り(図3b参照)にクラッチパック10へのより大きな流体流を有する。
【符号の説明】
【0009】
4 ステータ、 6 タービン、 8 ポンプシェル、 10 クラッチパック、 12 カバー、 14 ピストン、 18 ロックアップクラッチ、 22 羽根、 24 ポンプハブ、 26 外レース、 28 内レース、 30 一方向クラッチ、 32 減衰器、 34 クラッチプレート、 36 ばね、 38 駆動プレート、 40 タービンハブ、 50 トルクコンバータ
【技術分野】
【0001】
本発明はトルクコンバータ、特にロックアップクラッチを有するトルクコンバータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、トルクコンバータ及びトルクコンバータクラッチの冷却流は、シーリングプレートによる摩擦フェーシング又はフェーシングを通る液圧を介して強制される。摩擦プレートを通過するこの力は、冷却効率に影響する。冷却効率は、摩擦材料、溝パターン及び冷却流の量等のファクタに依存する。米国特許第5662194号明細書、米国特許5996750号明細書、及び米国特許公開第2007/0012537号明細書が参照されることができ、これらの明細書は全て引用したことにより本明細書に記載されたこととする。
【0003】
発明の概要
トルクコンバータは、タービンと、振動減衰器と、羽根を有するカバーと、クラッチパックとを有しており、羽根は、クラッチパックに向かう流体流及びクラッチパックから離れる流体流を増大させる。
【0004】
本発明は、図面を用いて1つの実施形態に関してさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明のトルクコンバータの1つの実施形態の断面図である。
【図2】図1におけるカバー及びクラッチパックの分解図である。
【図3a】外方に面した羽根を備えた一次及び二次流体流を示す、本発明のトルクコンバータの1つの実施形態の断面図である。
【図3b】内方に面した羽根を備えた一次及び二次流体流を示す、本発明のトルクコンバータの1つの実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は、本発明を具体化したトルクコンバータ50の断面図を示している。トルクコンバータ50は、エンジンのクランクシャフトに結合されたカバー12と、カバー12に結合されたポンプシェル8とを有している。ポンプシェル8及びカバー12は溶接されていることができる。ポンプシェル8はポンプ2を包囲している。ポンプシェル8はポンプハブ24に取り付けられている。カバー12によって、タービン6と、ステータ4と、振動減衰器32と、ロックアップクラッチ18とが包囲されている。カバー12は、二次的な流体流Sの方向を駆動する羽根22を有している。羽根22は、タービン6に最も近いカバー12の部分に配置されている。ステータ4は、外レース26及び内レース28を備えた一方向クラッチ30に取り付けられている。振動減衰器32はばね36と駆動プレート38とを有している。駆動プレートはタービンハブ40にスプライン結合されている。ロックアップクラッチ18はピストン14とクラッチパック10とを有している。クラッチパック10はクラッチライニング20とクラッチプレート34とを有している。溝はクラッチライニング20にプレスされている。
【0007】
図2はカバー12の分解図を示している。羽根22はカバー12上に設けられている。羽根22は軸線A(図1)に向かって又は軸線Aから離れるように向き付けられていることができる。羽根22の向きに応じて、流れが、軸方向に、ライニング20を有するクラッチパック10に向かって又はクラッチパック10から離れるように推進されるかどうかが決定される。
【0008】
図3a及び図3bは、本発明におけるトルクコンバータ50の実施形態の一次及び二次流体流を示している。トルクコンバータ50は2つの流体流、一次流P及び二次流Sを有している。一次流Pは、一方向クラッチの内レース26及び外レース28と、ステータ4と、ポンプ2と、タービン6とを流れる。一次流Pは、タービン6と振動減衰器32との間を軸線Aに向かってタービンハブ40に向かって流れ続ける。カバー12は、カバー12の内部に羽根22を有しており、これらの羽根は、二次流Sの方向を駆動する。二次流Sは、クラッチパック10における流体流を増大するために羽根22によって方向付けられる。二次流Sは、羽根22の設計に応じて、クラッチパック10に押し込まれるか又はクラッチパック10を通って吸引によって引き込まれる。流れは、摩擦ライニング20を通過させられなくてもよいが、流れは、流れが一次循環流Pから取り出されるところでクラッチパック10を通って循環させられる。クラッチパック10における流体流は摩擦ライニング20を流過する。軸線Aに向かって軸方向内方に面した羽根22は、流体流をクラッチパック10において時計回り方向(図3a参照)に循環させるのに対し、軸線Aから軸方向外方に面した羽根22は、摩擦ライニング20を通って逆時計回り(図3b参照)にクラッチパック10へのより大きな流体流を有する。
【符号の説明】
【0009】
4 ステータ、 6 タービン、 8 ポンプシェル、 10 クラッチパック、 12 カバー、 14 ピストン、 18 ロックアップクラッチ、 22 羽根、 24 ポンプハブ、 26 外レース、 28 内レース、 30 一方向クラッチ、 32 減衰器、 34 クラッチプレート、 36 ばね、 38 駆動プレート、 40 タービンハブ、 50 トルクコンバータ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トルクコンバータにおいて、
タービンと、
振動減衰器と、
カバーとが設けられており、該カバーが羽根を有しており、
クラッチパックが設けられており、羽根が、クラッチパックに向かう流体流又はクラッチパックから離れる流体流を増大するようになっていることを特徴とする、トルクコンバータ。
【請求項2】
クラッチパックをバイパスする一次流体流と、クラッチパックを通過する二次流体流とが設けられている、請求項1記載のトルクコンバータ。
【請求項3】
一次流体流が、タービンと振動減衰器との間に存在する、請求項2記載のトルクコンバータ。
【請求項4】
羽根が、クラッチパックに向かう流体流を増大する、請求項1記載のトルクコンバータ。
【請求項5】
羽根が、クラッチパックから離れる流体流を増大する、請求項1記載のトルクコンバータ。
【請求項6】
クラッチパックがクラッチライニングを有する、請求項1記載のトルクコンバータ。
【請求項7】
クラッチライニングが溝を有する、請求項6記載のトルクコンバータ。
【請求項8】
羽根が、クラッチパックに向かって軸方向内方に面している、請求項1記載のトルクコンバータ。
【請求項9】
羽根が、クラッチから離れる方向に軸方向外方に面している、請求項1記載のトルクコンバータ。
【請求項10】
トルクコンバータを作動させる方法において、
一次トルクコンバータ流体流を方向付け、流体流がロックアップクラッチパックをバイパスし、
クラッチパックを通過するために一次流から外れた二次流を増大させるためにトルクコンバータのカバーに結合された羽根を使用することを特徴とする、トルクコンバータを作動させる方法。
【請求項1】
トルクコンバータにおいて、
タービンと、
振動減衰器と、
カバーとが設けられており、該カバーが羽根を有しており、
クラッチパックが設けられており、羽根が、クラッチパックに向かう流体流又はクラッチパックから離れる流体流を増大するようになっていることを特徴とする、トルクコンバータ。
【請求項2】
クラッチパックをバイパスする一次流体流と、クラッチパックを通過する二次流体流とが設けられている、請求項1記載のトルクコンバータ。
【請求項3】
一次流体流が、タービンと振動減衰器との間に存在する、請求項2記載のトルクコンバータ。
【請求項4】
羽根が、クラッチパックに向かう流体流を増大する、請求項1記載のトルクコンバータ。
【請求項5】
羽根が、クラッチパックから離れる流体流を増大する、請求項1記載のトルクコンバータ。
【請求項6】
クラッチパックがクラッチライニングを有する、請求項1記載のトルクコンバータ。
【請求項7】
クラッチライニングが溝を有する、請求項6記載のトルクコンバータ。
【請求項8】
羽根が、クラッチパックに向かって軸方向内方に面している、請求項1記載のトルクコンバータ。
【請求項9】
羽根が、クラッチから離れる方向に軸方向外方に面している、請求項1記載のトルクコンバータ。
【請求項10】
トルクコンバータを作動させる方法において、
一次トルクコンバータ流体流を方向付け、流体流がロックアップクラッチパックをバイパスし、
クラッチパックを通過するために一次流から外れた二次流を増大させるためにトルクコンバータのカバーに結合された羽根を使用することを特徴とする、トルクコンバータを作動させる方法。
【図1】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【公開番号】特開2009−150550(P2009−150550A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−326177(P2008−326177)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(390009070)ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト (236)
【氏名又は名称原語表記】LuK Lamellen und Kupplungsbau Beteiligungs KG
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 3, D−77815 Buehl, Germany
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−326177(P2008−326177)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(390009070)ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト (236)
【氏名又は名称原語表記】LuK Lamellen und Kupplungsbau Beteiligungs KG
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 3, D−77815 Buehl, Germany
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