説明

カバーキャップ回動式の内容物放出機構ならびにこの内容物放出機構を備えたポンプ式製品およびエアゾール式製品

【課題】ポンプ式製品などにおける内容物放出用の押下げ操作機能を備えたカバーキャップを、その周方向回動操作に基づくロック基準位置(内容物放出操作不可)とロック解除位置(内容物放出操作可)とに設定保持する構造の簡単化を図る。
【解決手段】押下げ式のボタン部材3に対して回動可能で、上下方向には連動するカバーキャップ2を設けた。カバーキャップ2は、長方形切欠状部2dと、自らの回動を規制する縦方向片部2eとを有してる。縦方向片部2eのロック基準設定面2fが容器本体外周面に当接したロック基準位置では、カバーキャップ下端面2aと容器本体縁部分1bとの当接作用でカバーキャップ押下げ操作が阻止される。カバーキャップ2をA方向に回動させて縦方向片部2eのロック解除設定面2gが容器本体外周面に当接した図示のロック解除位置では、長方形切欠状部2dの作用でカバーキャップ押下げ操作が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ式製品およびエアゾール式製品を対象としたカバーキャップ回動式の内容物放出機構に関する。
【0002】
特に内容物通路部および内容物放出口を備えた放出作動用部材に対する保護機能および内容物放出操作機能を持ち、かつ当該内容物放出口に対応した開口部を有する鞘状のカバーキャップが、当該放出作動用部材に取り付けられたまま、容器本体に対する内容物放出操作不可のロック基準位置と内容物放出操作可のロック解除位置との間で回動できる、回動カバーキャップ式の内容物放出機構に関する。
【0003】
ここで容器本体の上面およびこれに対応したカバーキャップの周方向下端部分は、例えば互いに略同一の周回輪郭を有し、かつ、当該カバーキャップをそのロック基準位置からロック解除位置まで周方向に回動操作することにより当該周方向下端部分の一部が当該縁部分の外側にはみ出す形状(楕円形状など)からなっている。
【0004】
そして、
(11)カバーキャップのロック基準位置では、容器本体の上面とカバーキャップの周方向下端部分との当接作用により、カバーキャップの下方移動操作(内容物放出操作)が阻止され、
(12)カバーキャップ回動操作後のロック解除位置では、上記(11)の当接作用が生じず、カバーキャップの内容物放出用の下方移動操作が可能となる。
【0005】
本明細書においては、内容物放出口の側を「前」とし、これとは反対方向の側を「後」とする。すなわち図3および図5の左側が「前」で右側が「後」となる。
【0006】
カバーキャップおよび容器本体などの上下方向を「縦方向」とし、これら前後方向および上下方向の双方と直交する方向を「横方向」とする。なお、前後方向は上記楕円形状の長径方向に略一致し、横方向は当該楕円形状の短径方向に略一致する。
【0007】
また、カバーキャップの周方向回動操作とは容器本体(放出作動用部材)との間の相対的な操作であって、利用者がカバーキャップ固定状態で容器本体を回動する場合も当該回動操作に含まれる。
【0008】
このような放出作動用部材に対するカバーキャップの周方向回動操作によりそのロック基準位置(内容物放出操作不可)とロック解除位置(内容物放出操作可)との間を移行する内容物放出機構において、これら各位置へカバーキャップを設定保持するための機構部分の簡単化を図ることが望ましく、本発明はこのような要請に応えるものである。
【背景技術】
【0009】
従来、内容物放出口を備えた放出作動用部材のカバーキャップの周方向回動操作により、当該カバーキャップが、そのロック基準位置(内容物放出操作不可)とロック解除位置(内容物放出操作可)との間を移動する形の内容物放出機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
この内容物放出機構はエアゾール式製品に関するものであって、
(21)放出作動用部材を含むベース[60](本発明のネジキャップ,マウンティングキャップに対応)および、当該ベースに取り付けられて周方向への回動操作が可能な作動ボタン[70](本発明のカバーキャップに対応)を備え、
(22)ベース[60]および作動ボタン[70]の各外周面は略同一円形状の横断面からなり、
(23)ベース[60]に対する作動ボタン[70]の周方向回動操作により、内容物放出操作(当該作動ボタンの押し下げ傾動操作)ができないロック基準位置と、当該内容物放出操作が可能なロック解除位置とに選択的に設定され、
(24)このロック基準位置およびロック解除位置を個々に特定するための構成として、
・ベース[60]には、ロック位置ストップ[132]およびロック解除ストップ[131]を設け、
・作動ボタン[70]には、ロック位置ストップ[132]に対応したボタン位置ストップ[172]および、ロック解除ストップ[131]に対応したボタン位置ストップ[171]を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2009−173350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
このように、従来のベース[60](本発明のネジキャップ,マウンティングキャップに相当)に対する作動ボタン[70](本発明のカバーキャップに相当)の周方向回動操作により、この作動ボタンが、内容物放出操作不可のロック基準位置と内容物放出操作可のロック解除位置とに設定される内容物放出機構の場合、これらロック基準位置およびロック解除位置を個々に特定するための構成要素が当該ベースおよび当該作動ボタンのそれぞれに形成されている。
【0013】
すなわち上記(24)で記したように、ベース[60]にはロック位置ストップ[132]およびロック解除ストップ[131]が形成され、作動ボタン[70]にはボタン位置ストップ[172]およびボタン位置ストップ[171]が形成されている。
【0014】
そのため、これらのベース[60](本発明のネジキャップ,マウンティングキャップに相当)および作動ボタン[70](本発明のカバーキャップに相当)からなる内容物放出機構全体の、生産工程の煩雑化や生産コストのアップ化を招くという問題点があった。
【0015】
本発明は、容器本体の上面およびこれに対応するカバーキャップの周方向下端部分の周回輪郭形状が、上述のロック基準位置からロック解除位置への回動操作により当該周方向下端部分の一部が容器本体上面の外側にはみ出すように設定されている場合、このカバーキャップのはみ出し部分にロック基準位置,ロック解除位置の位置設定部を形成すれば、その係止相手として容器本体自体が元々備えている外周面を利用できることに着目したものである。
【0016】
すなわち、カバーキャップに形成した位置設定部の係止相手部分をネジキャップ,マウンティングキャップなどに何ら設ける必要がない点に着目した、回動カバーキャップ式の内容物放出機構である。
【0017】
なお、本発明の対象となりえる、容器本体の上面やカバーキャップの周方向下端部分の周回輪郭形状は、「楕円状」,「多角形状」,「ハート形状」など各種の「円以外」の形状である。
【0018】
本発明は、内容物放出用開口部が形成されたカバーキャップを、その周方向回動操作に基づくロック基準位置(内容物放出操作不可)とロック解除位置(内容物放出操作可)とに選択的に設定保持する、ための構造部分の簡単化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、以上の課題を次のようにして解決する。
(1)内容物通路部(例えば後述の内容物通路部3a)および内容物放出口(例えば後述の内容物放出口4a)を備えた放出作動用部材(例えば後述のボタン部材3,ノズル4)に対する保護機能と内容物放出操作機能とを持つ鞘状のカバーキャップ(例えば後述のカバーキャップ2)が、当該放出作動用部材に取り付けられたまま、容器本体(例えば後述の容器本体1)に対する内容物放出操作不可のロック基準位置と内容物放出操作可のロック解除位置との間で回動できる、回動カバーキャップ式の内容物放出機構において、
前記放出作動用部材は、
前記カバーキャップが上方に抜けるのを防止するための係止部(例えば後述の周方向突状部3c)を備え、
前記カバーキャップは、
前記内容物放出操作の対象となる操作部(例えば後述の押圧操作面2b)と、
当該カバーキャップの回動を許容する態様で前記係止部に係止される被係止部(例えば後述の環突状部2m)と、
前記ロック基準位置において前記容器本体の上面(例えば後述の容器本体上面1a)に当接保持されることにより、当該カバーキャップの下方への内容物放出操作を阻止するための被保持部(例えば後述の下端面2a)と、
前記容器本体の上面(例えば後述の容器本体上面1a)に対応し、かつ、当該カバーキャップがその前記ロック基準位置から前記ロック解除位置へと回動操作されることにより、当該上面の外側にはみ出す形の周方向下端部分(例えば後述の下端面2a)と、
前記ロック解除位置において前記内容物放出口に対向する内容物放出用の開口部(例えば後述の単一開口部2n)と、
前記ロック解除位置における前記内容物放出操作にともなう当該カバーキャップの下方への移動に必要な空間域を確保するため、下端側に、当該移動の際に容器本体上部との当たりを避ける態様で形成された切欠状部(例えば後述の長方形切欠状部2d)と、
前記容器本体の外周面に当接して前記ロック基準位置および前記ロック解除位置を個々に設定するための位置設定部(例えば後述の縦方向片部2e)と、を備え、
前記容器本体は、
前記ロック基準位置の前記被保持部を受けて、前記カバーキャップの下方への移動を阻止するための保持部(例えば後述の容器本体上面1a)を備えている。
(2)上記(1)において、
前記位置設定部は、
前記ロック基準位置において前記容器本体の第一の外周面部分と当接する第一の設定面(例えば後述のロック基準設定面2f)および、前記ロック解除位置において前記容器本体の第二の外周面部分と当接する第二の設定面(例えば後述のロック解除設定面2g)を備えた片部である。
(3)上記(2)において、
前記片部は、
前記カバーキャップの、前記切欠状部から周方向に続く外周面下端側に形成された縦方向片部であり、
前記第一の設定面は、
前記縦方向片部の内面部分であり、
前記第二の設定面は、
前記縦方向片部の、前記切欠状部に近い方の縦方向側面部分である。
(4)上記(1)〜(3)において、
前記容器本体は、
前記放出作動用部材が所定の周方向位置関係で組み込まれるネジキャップ(例えば後述のネジキャップ5)と、螺子結合する筒状首部(例えば後述の筒状首部1c)と、
当該螺子結合の最終段階において当該ネジキャップの一部分と当接することにより前記内容物放出口を前向き状態に設定する態様の周方向位置特定部(例えば後述の片側の長径方向側面部分1g)と、を備えている、
【0020】
このような構成からなる回動カバーキャップ式の内容物放出機構ならびに、この内容物放出機構を備えたポンプ式製品およびエアゾール式製品を本発明の対象としている。
【発明の効果】
【0021】
本発明は以上の課題解決手段により、内容物放出用開口部を備えたカバーキャップを、その周方向回動操作に基づいて、内容物放出操作不可のロック基準位置および内容物放出操作可のロック解除位置のそれぞれに個別設定する、ための構造部分の簡単化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】内容物放出操作不可のロック基準位置における回動カバーキャップ式の内容物放出機構の斜視状態を示す説明図である。
【図2】図1の内容物放出機構の各構成要素相互の関連性を示す説明図である。
【図3】図1の内容物放出機構の長径方向の断面状態を示す説明図である。
【図4】図1の内容物放出機構の短径方向の断面状態(図3における「B−B'」方向の切断面)を示す説明図である。
【図5】図3の内容物放出機構をそれぞれ異なる高さで前後方向に切断したときの断面状態を示す説明図であり、(a)は「C‐C'」方向の切断面を示し、(b)は「D‐D'」方向の切断面を示し、(c)は「E‐E'」方向の切断面を示している。
【図6】図1の内容物放出機構のカバーキャップを、A方向に回動操作して内容物放出操作可のロック解除位置に設定した状態を示す説明図である。
【図7】図6のロック解除位置においてカバーキャップが下方に押圧操作された内容物放出状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1〜図7を用いて本発明の実施形態を説明する。
【0024】
上述したように本発明は、ポンプ式製品およびエアゾール式製品の双方を対象とする回動カバーキャップ式の内容物放出機構であるが、以下の実施形態においては単なる説明の便宜上、原則的にポンプ式製品を前提とする。
【0025】
なお、以下の説明は概略、「ネジキャップ5」,「吐出弁部材10」をそれぞれ「マウンティングキャップ」,「ステムガスケット」に置き換え、かつ、ボール弁8および吐出弁部材10のポンプ作用の記載部分を捨象して周知のガス剤の内容物噴射作用を補えば、エアゾール式製品の場合にも妥当する。
【0026】
図1〜図7において用いるアルファベット付き参照番号の構成要素(例えば容器本体上面1a)は原則として、当該参照番号の数字部分の構成要素(例えば容器本体1)の一部であることを示している。
【0027】
これらの図において、
1はポンプ式製品の内容物を収納するボトルであって、その前後・横方向の断面が楕円形状からなる容器本体,
1aは水平平坦面からなる楕円形状の容器本体上面(保持部),
1bは当該容器本体上面の環状の縁部分,
1cは螺子結合用の外周面を有する態様で容器本体上面1aの中央部分に形成された筒状首部,
1dは当該筒状首部の下端側からその外方向に形成されたスカート状部分,
1eは当該スカート状部分の一部であって、容器本体上面1aの略長径上に位置する反対側部分(筒状首部1cの円周方向に略180度離間した各位置)に形成された一対の外向き凸状部,
1fは当該外向き凸状部それぞれの外端側面に下側ほど内向き傾斜となる態様で形成されたカバーキャップ係合用の外側斜面部分,
1gは当該外向き凸状部それぞれの特定側面部分であって、一対の当該外向き凸状部を含む仮想円周上をその上方からみて時計方向(=螺子結合進行方向)に進んでいく際につきあたる、片側の長径方向側面部分、
をそれぞれ示している。
【0028】
また、
2はポンプ作動用の操作部材の機能を有してその前後・横方向断面が楕円形状からなり、かつ、容器本体1の上方へ外れることなしに、自外周面が容器本体1の外周面部分といわば面一の関係を保って下方向へのポンプ作動操作が容器本体上面1aの縁部分1bにより阻止されるロック基準位置と、この基準位置から筒状首部1cの円周方向に略90度離間して当該ポンプ作動操作が可能なロック解除位置との間を回動可能なカバーキャップ,
2aはロック基準位置において容器本体1の縁部分1bに合致する周方向下端部分からなる下端面(被保持部),
2bは当該カバーキャップの上面部分に形成された押下げ操作用(ポンプ作動操作用)の浅い窪み状の押圧操作面(操作部),
2cは当該カバーキャップの内部に、その短径方向のいわば中心面に対する面対称の形で設定された上下方向の一対の平面壁状部,
2dは当該平面壁状部間のカバーキャップ長径側周面それぞれの下端部分に、ロック解除位置の当該カバーキャップの下端面2aが容器本体上面1aの縁部分1bよりも下方のポンプ作動対応位置へと移動できる態様で形成された一対の長方形切欠状部,
2eは当該長方形切欠状部の一方におけるカバーキャップ長径方向の例えば前側端部および、当該長方形切欠状部の他方におけるカバーキャップ長径方向の後側端部(=前側端部とはカバーキャップ長径方向にみて逆側となる端部)のそれぞれに続くカバーキャップ外周面部分から下方に延びる態様で形成されて、当該カバーキャップのロック基準位置およびロック解除位置を選択的に設定するための一対の縦方向片部(位置設定部),
2fは当該縦方向片部の内面であって当該カバーキャップのロック基準位置を設定するためのロック基準設定面,
2gは当該縦方向片部の縦方向側面であって当該カバーキャップのロック解除位置を設定するためのロック解除設定面,
2hは一対の壁状部2cの(長方形切欠状部2dの上下範囲に相当する)下側対向面部分のそれぞれにその横(幅)方向における中間線(上下方向線)に対して線対称となる態様で形成されて、当該カバーキャップの上方向への抜け防止作用を呈する一対の横方向突状部,
2jは当該横方向突状部それぞれの、同じ壁状部2cの方の縦方向片部2eからみて上記中間線よりも遠い部分に形成されて、容器本体1の長径方向側面部分1gとの係合作用により、当該カバーキャップがそのロック基準位置から不用意にロック解除位置へ回動することを防止するための一対の縦方向突状部,
2kは当該カバーキャップの天井面から下方に形成されて、当該カバーキャップの上方向への抜け防止作用を呈する垂下筒状部,
2mは当該垂下筒状部の下端側内周面に形成されたカバーキャップ抜け防止用の環突状部(被係止部),
2nは一つの長方形切欠状部2dの前後方向中間部分の上方周面に形成された内容物放出用の単一開口部,
をそれぞれ示している。
【0029】
また、
3はロック解除位置のカバーキャップ2(押圧操作面2b)の押圧操作により押し下げられてポンプ作動状態を設定する釣鐘状のボタン部材(放出作動部材),
3aは当該ボタン部材の内部に形成された内容物通路部,
3bは当該ボタン部材の上端側であって、それぞれの周方向端部分同士に間隔が存在する態様で形成された計二個の半円状壁部,
3cは当該半円状壁部それぞれの外周面に形成されたカバーキャップ係止用の周方向突状部(係止部),
3dは後述のピストン7に取り付けられる下内側筒状部,
3eは当該ボタン部材の上下動の際の被案内部として作用する下外側筒状部,
3fは後述のノズル4が取り付けられる内容物通路部出力側の開口部,
3gは当該ボタン部材の内周面における、当該開口部の真下部分(一つ)と、それと反対側の二つの部分との計三箇所(上からみた場合に二等辺三角形を形成する各頂点部分)に形成されて、当該操作ボタンの回動方向の取り付け位置を画定するための縦凹状部,
3hは当該ボタン部材の内周面における、当該二等辺三角形の二等辺部分のそれぞれに対応した下端側部分に形成されて、後述のネジキャップ5との上下方向の係止作用(当該ボタン部材の抜け防止作用)を呈する周方向の被係止突状部,
をそれぞれ示している。
【0030】
また、
4は内容物通路部3aの出口側に取り付けられたノズル(放出作動部材),
4aは内容物放出口,
5はボタン部材3や後述の周知の各種ポンプ機構要素を組み込んだ状態で容器本体1の筒状首部1cの外周面螺子部分に取り付けられる筒状のネジキャップ,
5aは当該ネジキャップの下側内周面に形成されて筒状首部1cの外周面と螺子結合する螺子部分,
5bは当該ネジキャップの下端底面の周方向反対側部分(略180度離間した部分)の二箇所に形成されて、容器本体1の長径方向側面部分1gと当接することにより筒状首部1cとの当該ネジキャップの螺合最終状態(=内容物放出口4aの向き)を画定する一対の下向き突状部,
5cはボタン部材3の三個の縦凹状部3gのそれぞれと対応するように当該ネジキャップの外周面上側部分に形成された回動方向位置決め用の縦凸状部,
5dはボタン部材3の組込み後にその被係止突状部3hの上側部分と係合して当該ボタン部材の上方向への抜けを阻止できる態様で、当該ネジキャップの外周面上端部分に形成された一対の周方向の係止突状部,
5eは後述のハウジング6の保持作用やピストン7の案内作用を呈する内側筒状部,
をそれぞれ示している。
【0031】
また、
6は周知のポンプ機構要素であって、ネジキャップ5の下側の環凹状部(内側筒状部5eの外側周回部分)に嵌合し、自内部空間域に次回の放出対象内容物を貯留するためのシリンダ(ハウジング),
7は周知のポンプ機構要素であって、下側部分がシリンダ6の内部に配設され、上端側部分がボタン部材3の下内側筒状部3dに嵌合するピストン(ステム),
7aは内容物通過用の横孔部,
7bは上下方向の内容物通路部,
8は周知のポンプ機構要素であって、シリンダ6の下側内部に配設されたボール弁(吸込弁),
9は周知のポンプ機構要素であって、ボール弁8の上方空間域に設けられてピストン7を上方向に付勢するコイルスプリング,
10は周知のポンプ機構要素であって、カバーキャップ2の内容物放出用の押下げ操作にともなうシリンダ6の内容物圧力の増加に応じてシリンダ内部と横孔部7aとの間を連通状態に設定する機能を備えた環状の吐出弁部材,
11は周知のポンプ機構要素であって、ネジキャップ5などをシリンダ6に組み込んだ状態で特定される、このネジキャップおよびシリンダの両者にまたがる環状の天井部分に係合態様で取り付けられた環状シール部材,
12は周知のポンプ機構要素であって、シリンダ6の下端側筒状部に取り付けられた内容物吸込み用のディップチューブ,
Aはポンプ作動操作が阻止されるロック基準位置のカバーキャップ2をそのロック解除位置、すなわちポンプ作動操作可の位置まで周方向に移行させるときの回動操作方向(図6参照),
をそれぞれ示している。
【0032】
ここで、容器本体1,カバーキャップ2,ボタン部材3,ノズル4,ネジキャップ5,シリンダ6,ピストン7,吐出弁部材10およびディップチューブ12は、ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリアセタール,ナイロン,ポリブチレンテレフタレートなどからなるプラスチック製のものである。
【0033】
また、ボール弁8およびコイルスプリング9はプラスチック製や金属製のものであり、環状シール部材11はゴム製やプラスチック製のものである。
【0034】
また、エアゾール式製品における容器本体は金属製やガラス製のものであり、マウンティングキャップは金属製のものであり、ステムガスケットはゴム製やプラスチック製のものである。
【0035】
図示のポンプ式製品の場合、少なくともその最終組立ての前段階では、容器本体1およびカバーキャップ2の両者を除く形のポンプユニット、すなわちボタン部材3,ノズル4,ネジキャップ5,シリンダ6,ピストン7,ボール弁8,コイルスプリング9,吐出弁部材10,環状シール部材11およびディップチューブ12の各構成要素からなる単一アセンブリが設定されている。
【0036】
そして例えば、このポンプユニットのネジキャップ5を容器本体1の筒状首部1cに螺子結合させてから、カバーキャップ2を、容器本体1の外側斜面部分1fおよびボタン部材3(半円状壁部3b)の周方向突状部3cにロック基準位置の状態で取り付けることにより、ポンプ式製品の全体が組み立てられる。
【0037】
図示のカバーキャップ回動式の内容物放出機構(ポンプ作動機構)の基本的特徴は、
(31)ポンプ作動用の押圧操作面2bが備わっているカバーキャップ2を、容器本体1の側に、その上方向へ抜けることなしに回動可能な形で取り付け、
(32)カバーキャップ2の下端面2aの全体が容器本体1の縁部分1bに当接して押圧操作面2bの押下げ操作ができない状態である、カバーキャップ2のロック基準位置を、容器本体1(外周面)とロック基準設定面2fとの係止作用および、長径方向側面部分1gと縦方向突状部2jとの係止作用により保持し(図1,図3,図5参照)、
(33)このロック基準位置に保持されたカバーキャップ2を容器本体1に対してA方向に90度ほど回動させることにより、当該カバーキャップはその長方形切欠状部2dが容器本体1の短径方向部分をいわば跨ぐ形のロック解除位置へと変位し(図6参照)、
(34)このロック解除位置のカバーキャップ2の押圧操作面2bを利用者が押し下げることにより、当該カバーキャップと一体のボタン部材3およびピストン7がコイルスプリング9の弾性力に抗しながら下動して周知のポンプ作動状態へと移行する(図7参照)、
ことである。
【0038】
なお上記(33)の、ロック基準位置に保持されたカバーキャップ2を容器本体1に対してA方向に90度ほど回動させる際、当該容器本体の長径方向側面部分1gと当該カバーキャップの縦方向突状部2jとの各係止作用部分はいわば弾性変形する。
【0039】
この弾性変形作用により、カバーキャップ2の縦方向突状部2jが容器本体1の長径方向側面部分1gを乗り越える。
【0040】
また、カバーキャップ2のA方向への回動操作途中の上下方向位置は、下端面2aと容器本体上面1aとの当接作用や、カバーキャップ2の環突状部2mとボタン部材3の周方向突状部3cとの係止作用によって保持される(図3,図4参照)。
【0041】
ロック解除位置では、カバーキャップ2(縦方向片部2e)のロック解除設定面2gが容器本体1の外周面(=ロック基準位置のときとは異なる外周面部分)に当接している。そのため、当該ロック解除位置のカバーキャップ2がさらにA方向へ回動することはない(図6,図7参照)。
【0042】
カバーキャップ2のA方向への回動操作自体は、ボタン部材3の半円状壁部3bのそれぞれにいわば案内される。
【0043】
なお、図示の容器本体1およびカバーキャップ2の場合の縦方向片部2eはそれぞれ、ロック基準位置の仮想平面状態において、容器本体上面1aの前後方向の直線に対し筒状首部1cの中心(=ボタン部材3,ネジキャップ5それぞれの中心)からみてA方向に略45度傾斜した線上に位置している。
【0044】
また、ロック基準位置のカバーキャップ2をA方向に90度ほど回動操作したロック解除位置の縦方向片部2eはそれぞれ、容器本体上面1aの前後方向の直線に対し筒状首部1cなどの中心からみて逆A方向に略45度傾斜した線上に位置している。
【0045】
すなわち、上記A方向の傾斜角度がαのとき、カバーキャップ2のロック基準位置からロック解除位置までのA方向への回動操作角度は略「180−2α」度に設定される。
【0046】
カバーキャップ2の押圧操作面2bの押下げ操作時の、上記(34)のポンプ作動のプロセスは概略次の通りである。
【0047】
すなわち、ピストン7の下動にともない、
(41)シリンダ6の内部における吐出弁部材10とボール弁8との間のシリンダ内部空間域の容積が減少して、そこでの内容物の圧力が増加し、
(42)この圧力増加により、ピストン7と吐出弁部材10との間の弁作用部がそれまでの閉状態から開状態へと変化し、
(43)上記(41)の内部空間域に貯留済みの内容物が上記(42)の開状態の弁作用部から「横孔部7a−内容物通路部7b,3a−ボタン部材3の横方向円柱状部とその周りのノズル4との周知の隙間部分−内容物放出口4a」を経て外部空間域に放出される。
【0048】
利用者が、このピストン7の下動状態で不用意にカバーキャップ2を元の位置に戻すような回動操作(A方向とは逆方向への回動操作)へ移行しようとしても、当該カバーキャップの長方形切欠状部2dの前後方向端部(縦方向縁部)の中、縦方向片部2eが形成されていない方の端部が容器本体1の外周面にあたってしまい、このA方向とは逆方向への誤操作が行われることはない。
【0049】
そして、カバーキャップ2の押圧操作面2bの押下げ操作が終了すると、ピストン7,ボタン部材3およびカバーキャップ2が一体となってコイルスプリング9の弾性力により上方向に復帰する。
【0050】
この周知の復帰動作にともない、ピストン7と吐出弁部材10との間の弁作用部が閉状態に移行し、かつ、当該吐出弁部材とボール弁8との間のシリンダ内部空間域の容積が増加してそこでの内容物圧力が容器本体1のそれよりも小さくなる。
【0051】
そのため、ボール弁8が開いて容器本体1の内容物がディップチューブ12を介して当該シリンダ内部空間域に流入する。この流入内容物は次回の放出対象である。
【0052】
このシリンダ内部空間域への内容物流入にともなう容器本体1の内部圧力減少を補填するため、外気が周知のいわば専用径路(図示省略)を経て容器本体内部へと流入する。
【0053】
そして、上方向に復帰したカバーキャップ2をA方向とは逆方向に回動させることにより、当該カバーキャップおよび容器本体1の位置関係は図1の初期状態へと戻る。
【0054】
本発明が図示の内容に限定されないことは勿論であり例えば、
(51)押下げ式で上下動タイプのボタン部材3に代えて、傾動タイプ,チルトタイプのボタン部材を用いる、
(52)ネジキャップ5の突状部5bを省略し、容器本体1の筒状首部1cに対する当該ネジキャップの螺子結合状態(回動状態)を、ボタン部材3(ノズル4)の内容物放出口4aが前向きとなる位置に設定する、
(53)容器本体上面1aが、図示のように縁部分1bと同じ高さからなる水平平坦面ではではなく、縁部分1bより低い形の窪み状面部分からなっている場合に、
カバーキャップ2の長方形切欠状部2dの代わりに、内容物放出操作可のロック解除位置(図6参照)のとき、この窪み状面部分からみていわば環状起立壁といえる縁部分に対向するカバーキャップ下端側部分(≒当該長方形切欠状部の前後方向両側の各立ち上がり部分)のみに、当該縁部分が入り込む上下方向の(図示の場合は計四個の)切欠状部を形成する、
ようにしてもよい。
【0055】
本発明が適用されるポンプ式製品およびエアゾール式製品としては、洗浄剤,清掃剤,制汗剤,冷却剤,筋肉消炎剤,ヘアスタイリング剤,ヘアトリートメント剤,染毛剤,育毛剤,化粧品,シェービングフォーム,食品,液滴状のもの(ビタミンなど),医薬品,医薬部外品,塗料,園芸用剤,忌避剤(殺虫剤),クリーナー,消臭剤,洗濯のり,ウレタンフォーム,消火器,接着剤,潤滑剤などの各種用途のものがある。
【0056】
容器本体に収納する内容物は、液状,クリーム状,ゲル状など種々の形態のものを用いることができ、内容物に配合される成分としては例えば、粉状物,油成分,アルコール類,界面活性剤,高分子化合物,各用途に応じた有効成分,水などが挙げられる。
【0057】
粉状物としては、金属塩類粉末,無機物粉末や樹脂粉末などを用いる。例えば、タルク,カオリン,アルミニウムヒドロキシクロライド(アルミ塩),アルギン酸カルシウム,金粉,銀粉,雲母,炭酸塩,硫酸バリウム,セルロース,これらの混合物などを用いる。
【0058】
油成分としては、シリコーン油,パーム油,ユーカリ油,ツバキ油,オリーブ油,ホホバ油,パラフィン油,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,リノール酸,リノレン酸などを用いる。
【0059】
アルコール類としては、エタノールなどの1価の低級アルコール,ラウリルアルコールなどの1価の高級アルコール,エチレングリコール,グリセリン,1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコールなどを用いる。
【0060】
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤などを用いる。
【0061】
高分子化合物としては、メチルセルロース,ゼラチン,デンプン,カゼイン,ヒドロキシエチルセルロース,キサンタンガム,カルボキシビニルポリマーなどを用いる。
【0062】
各用途に応じた有効成分としては、サリチル酸メチル,インドメタシンなどの消炎鎮痛剤、安息香酸ナトリウム,クレゾールなどの除菌剤、ヒレスロイド,ジエチルトルアミドなどの害虫忌避剤、酸化亜鉛などの制汗剤、カンフル,メントールなどの清涼剤、エフェドリン,アドレナリンなどの抗喘息薬、スクラロース,アスパルテームなどの甘味料、エポキシ樹脂,ウレタンなどの接着剤や塗料、パラフェニレンジアミン,アミノフェノールなどの染料,リン酸二水素アンモニウム,炭酸水素ナトリウム・カリウムなどの消火剤などを用いる。
【0063】
さらに、上記内容物以外の、懸濁剤,紫外線吸収剤,乳化剤,保湿剤,酸化防止剤、金属イオン封鎖剤なども用いることができる。
【0064】
エアゾール式製品における噴射用ガスとしては、炭酸ガス,亜酸化窒素ガス,窒素ガス,圧縮空気,酸素ガス,希ガス,これらの混合ガスなどの可溶性圧縮ガス,圧縮ガスや、液化石油ガス,ジメチルエーテル,フロロカーボンなどの液化ガスを用いる。
【符号の説明】
【0065】
1:容器本体
1a:容器本体上面(保持部)
1b:環状の縁部分
1c:筒状首部
1d:スカート状部分
1e:一対の外向き凸状部
1f:カバーキャップ係合用の外側斜面部分
1g:片側の長径方向側面部分
【0066】
2:カバーキャップ
2a:下端面(被保持部)
2b:浅い窪み状の押圧操作面(操作部)
2c:上下方向の一対の平面壁状部
2d:一対の長方形切欠状部
2e:一対の縦方向片部(位置設定部)
2f:ロック基準設定面
2g:ロック解除設定面
2h:一対の横方向突状部
2j:一対の縦方向突状部
2k:垂下筒状部
2m:環突状部(被係止部)
2n:単一開口部
【0067】
3:釣鐘状のボタン部材(放出作動部材)
3a:内容物通路部
3b:計二個の半円状壁部
3c:周方向突状部(係止部)
3d:下内側筒状部
3e:下外側筒状部
3f:内容物通路部出力側の開口部
3g:縦凹状部
3h:周方向の被係止突状部
【0068】
4:ノズル(放出作動部材)
4a:内容物放出口
5:筒状のネジキャップ
5a:螺子部分
5b:一対の下向き突状部
5c:縦凸状部
5d:一対の周方向の係止突状部
5e:内側筒状部
【0069】
6:シリンダ(ハウジング)
7:ピストン(ステム)
7a:横孔部
7b:上下方向の内容物通路部
8:ボール弁(吸込弁)
9:コイルスプリング
10:環状の吐出弁部材
11:環状シール部材
12:ディップチューブ
A:ロック解除位置への回動操作方向(図6参照)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物通路部および内容物放出口を備えた放出作動用部材に対する保護機能と内容物放出操作機能とを持つ鞘状のカバーキャップが、当該放出作動用部材に取り付けられたまま、容器本体に対する内容物放出操作不可のロック基準位置と内容物放出操作可のロック解除位置との間で回動できる、回動カバーキャップ式の内容物放出機構において、
前記放出作動用部材は、
前記カバーキャップが上方に抜けるのを防止するための係止部を備え、
前記カバーキャップは、
前記内容物放出操作の対象となる操作部と、
当該カバーキャップの回動を許容する態様で前記係止部に係止される被係止部と、
前記ロック基準位置において前記容器本体の上面に当接保持されることにより、当該カバーキャップの下方への内容物放出操作を阻止するための被保持部と、
前記容器本体の上面に対応し、かつ、当該カバーキャップがその前記ロック基準位置から前記ロック解除位置へと回動操作されることにより、当該上面の外側にはみ出す形の周方向下端部分と、
前記ロック解除位置において前記内容物放出口に対向する内容物放出用の開口部と、
前記ロック解除位置における前記内容物放出操作にともなう当該カバーキャップの下方への移動に必要な空間域を確保するため、下端側に、当該移動の際に容器本体上部との当たりを避ける態様で形成された切欠状部と、
前記容器本体の外周面に当接して前記ロック基準位置および前記ロック解除位置を個々に設定するための位置設定部と、を備え、
前記容器本体は、
前記ロック基準位置の前記被保持部を受けて、前記カバーキャップの下方への移動を阻止するための保持部を備えている、
ことを特徴とする回動カバーキャップ式の内容物放出機構。
【請求項2】
前記位置設定部は、
前記ロック基準位置において前記容器本体の第一の外周面部分と当接する第一の設定面および、前記ロック解除位置において前記容器本体の第二の外周面部分と当接する第二の設定面を備えた片部である、
ことを特徴とする請求項1記載の回動カバーキャップ式の内容物放出機構。
【請求項3】
前記片部は、
前記カバーキャップの、前記切欠状部から周方向に続く外周面下端側に形成された縦方向片部であり、
前記第一の設定面は、
前記縦方向片部の内面部分であり、
前記第二の設定面は、
前記縦方向片部の、前記切欠状部に近い方の縦方向側面部分である、
ことを特徴とする請求項2記載の回動カバーキャップ式の内容物放出機構。
【請求項4】
前記容器本体は、
前記放出作動用部材が所定の周方向位置関係で組み込まれるネジキャップと螺子結合する筒状首部と、
当該螺子結合の最終段階において当該ネジキャップの一部分と当接することにより前記内容物放出口を前向き状態に設定する態様の周方向位置特定部と、を備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の回動カバーキャップ式の内容物放
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の回動カバーキャップ式の内容物放出機構を備え、かつ、前記容器本体に内容物を収容した、
ことを特徴とするポンプ式製品。
【請求項6】
請求項1乃至3のいずれかに記載の回動カバーキャップ式の内容物放出機構を備え、かつ、前記容器本体に噴射用ガスおよび内容物を収容した、
ことを特徴とするエアゾール式製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−224347(P2012−224347A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91487(P2011−91487)
【出願日】平成23年4月15日(2011.4.15)
【出願人】(000144463)株式会社三谷バルブ (142)
【Fターム(参考)】