説明

カメラ、拡大鏡、および光学分光法と結合された画像用の顕微鏡光学システム

【課題】
【解決手段】2つのレンズセルを具える光学システムにおいて、各レンズセルは多数のレンズエレメントを具え、2つのレンズセルの距離を変えることによって広い距離範囲と広い倍率の範囲を提供する。実施例はまた、計測機器の視野内で走査可能なレーザ光学分光測定を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権]
本件出願は2007年6月6日付の米国仮出願第60/933,418号の利益を主張する。
【0002】
[政府の利害関係]
ここに記載された発明は、NASAの契約の下で行われた作業の成果であり、契約者が名義人となるように選定される公法96−517(35USC202)の対象である。
【0003】
本発明は光学システムに関する。
【背景技術】
【0004】
例えば、科学計測機器および宇宙探索の様な多くのアプリケーションでは、非常に広い距離範囲で非常に広い倍率の範囲の物体イメージングに使用可能な比較的コンパクトな単一の光学システムを有することが所望される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】図1は、実施例による光学システムの簡略化された概略図である。
【図2】図2は、図1の実施例による第1のレンズセルを示す図である。
【図3】図3は、図1の実施例による第2のレンズセルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の説明において、「いくつかの実施例」という用語の範囲は1以上の実施例という意味に限られず、むしろ、その範囲は、1の実施例、1より多い実施例、あるいはすべての実施例を含み得るものである。
【0007】
図1は、実施例による画像システムの簡単な概略図を示す。図1のシステムはレンズセル102とレンズセル104との2つのレンズセル(もしくは複数のエレメントで構成されるレンズ)を具える。各レンズセルは多数のレンズエレメントを具え、これらは他の図を参照して説明される。物体106は、画像システムにより撮像され、ここでは物体106からの光線がスプリッタ108によって分光され、これにより物体106の画像が画像検出器110に提供され、物体106からの光線が分光計112によってさらに解析される。例えば、分光計112は、ラマン、レーザ誘起ブレークダウン(LIBS)、または螢光および反射分光法を実行するためのコンポーネントと検出器を具える。
【0008】
レンズセル104はスレッド114に取り付けられている。モータ(図示せず)は、スレッド114を移動することができ、これによりレンズセル102とレンズセル104の間の距離を変化させることができる。レンズセル104の相対的な配置はLVDT(Linear Variable Differential Transformer:線形可変差動変圧器)スレッドポジションセンサ118によって測定される。他の実施例は、レンズセル102とレンズセル104の間の距離を変化させる他の機械的なデバイスを用いてもよい。この方法により、システムの焦点距離および倍率が連続的に変化するようにレンズセル102と104が軸方向で互いに相対的に移動することができる。これは光学システムに、カメラから拡大鏡へ、顕微鏡への幅広い画像化機能を提供することを可能にする。この光学システムを物体106に近づける程、(より小さい視野は犠牲になるが)得られる倍率が高くなる。実施例では、可視波長範囲においてピーク倍率で1ミクロン/ピクセルの画像解像度と、ピーク時の倍率で1〜10ミクロンの画像解像度に相当するレーザスポットで全体もしくは選択的に読み取れる視野を提供し得ることが期待される。
【0009】
実施例の画像システムは、ビーム分光の光路を、図1で符号122と124を付した2つの焦点面を提供するように組み込むことができる。焦点面122に配置された検出器110と共に、第2の焦点面124は共役焦点面と称することができる。分岐光路は、上述のようにイメージングに様々な光学的分光測定の同時記録を提供する。この光学的デザインにより、上述の撮像機能に加えて、回折限定レーザスポットプロファイルを用いて上記の分光技術で物品面の全体を調べられる。そのような適用例で、レーザ126は共役焦点面124で結像されるレーザ光線を提供する。(図1は実施例の簡略化した図であることに留意されたい。レーザ126が図1では異なる機能ユニットとして示されているが、実際には、分光器112の代わりになってもよく、あるいは、光ファイバとレンズシステムを用いて、レーザ126から発するレーザビームを選択的に共益焦点面124上に集束させ、これにより分光器112が所定の位置にとどまるようにしてもよいことを理解すべきである。)このレーザビームは共役焦点面124を通過し、図1の実施例の光学システムを経て、特定の倍率と作業距離に関連する対象面中の対応点に照射される。
【0010】
物体面で光学的に励起された分光測定による反射光、光放射光、または散乱光(例えば、ラマン分光、レーザ誘起ブレークダウン分光、または螢光および反射分光)は、同じ実施例光学システムを通って戻り、光が様々な従来型ならびに新規な光学分光システムを通って収光される共益焦点面124に再び結像されて、これにより戻った光は分光的に解析されることができる。回折限界分光走査の能力は、焦点面上の入射光線が焦点面に垂直であることを確実にすることによっていくつかの実施例で提供される。この構成は、軸対称の染構造を支持するプローブヘッドに取り付けられた2軸メカニズムで容易に走査可能な便利な平坦面を提供する。別の実施例では、プローブヘッドは焦点面に垂直でない光線または曲面に沿って走査される2軸メカニズムのために傾けて設計されてもよい。
【0011】
例えばラマン分光のような光学分光測定において、レンズを通過する際、レーザはレンズのガラス中で螢光成分を生成することがある。この螢光成分は分光測定の質を著しく悪化することがある。特定の実施例において、レンズの螢光成分は螢光断面の低いガラスを選択したり、共役焦点面124に設けられた分光収集開口に映される光学エレメント中に生成される螢光成分の量を最小化することで螢光成分が集まらないようにする全体的な光学設計を行うことによってコントロールできる。
【0012】
イルミネータ120をレンズセル102の周辺に設置して、様々な波長の電磁放射で物体106を照らすようにしてもよい。例えば、イルミネ―タ120は物体106を照射する為の様々なスペクトルで出力の発光ダイオードまたはレーザを具えてもよい。
【0013】
レンズセル102の一実施例が図2に示されている。レンズセル102は、ウインドウ202を有する5要素のレンズであり、レンズエレメント204、206、208、210、212を具える。光軸が符号214で示されている。撮像の対象は、図2に描かれたウィンドウ202の左側となる。図2の具体的な実施態様としては、ウィンドウ202とレンズエレメント204と206の公称直径は10mmと表されており、レンズエレメント208、210、212の公称直径は15mmと表されている。ウインドウ202とエレメント204、レンズエレメント204と206、レンズエレメント208と210、レンズエレメント210と212の間の間隔は、図2の実施例ではそれぞれ1mmである。レンズエレメント206およびレンズエレメント208の間隔は、図2に示されるように、±0.01mmの許容度で18.594mmである。図2の実施例において各エレメントの間隔の許容度はおよそ±0.01mmである。
【0014】
いくつかの実施例では、ウインド202は一例として合成水晶Suprasilのような、サファイアもしくは水晶を含む。Suprasilはドイツ企業であるHeraeus Quarzschmelze G.m.b.H.の登録商標である。別の実施例は、異なるガラス材料を使用してもよい。この特定の実施例では、屈折率、nはn=1.46であり、アッべ数、V、はV=67.8である。いくつかの実施例では、ウインドウ202の平坦面には抗反射コーティングが施されている。ウィンド202表面の面粗度許容度はおおよそ波長の8分の1で、λ/8である。C.A.(開口)直径は9.0±0.25mmである。厚さは許容度±0.01mmで1mmである。縁部の部径は10.0mmであり、許容度は+0.0mm、−0.5mmである。ウインド202の縁部は最大面幅0.1mmとなるように45°で傾斜してもよい。
【0015】
レンズエレメント204は正のメニスカスレンズである。左側表面(図2の向きに関して)の曲率半径は、21.60mmでその半径許容度は0.06mmであり粗度の許容度はλ/8である。右側表面の曲率半径は10.44mmで許容度0.02mm、粗度の許容度はλ/8である。両面のC.A.直径は9.0mmであり、許容度は+0.5mm、−0.0mmである。縁部の径は10.00mmであり、許容度は+0.00mm、−0.05mmである。厚さは3.00mmで許容度は±0.01mmである。
【0016】
図2の実施例では、レンズエレメント204はSchottK5ガラスで構成される。Schottはドイツ企業であるSchott Aktiengesellschaftの商標登録であり、その米国子会社は米ニューヨークエリムスフォードのSchott North Americaである。SchottK5はSchott社の光学ガラス製品であり、n=1.52とV=59.3である。図2の特定の実施例では、レンズエレメント204の縁部は最大面幅0.1mmとなるように、45°に傾斜している。
【0017】
レンズエレメント206は負のメニスカスレンズエレメントである。左側表面の曲率半径は8.17mmで0.01mmの半径許容度、粗度の許容値はλ/8である。左側表面のC.A.直径は9.0mmであり、+1.0mmおよび−0.0mmの許容度である。右側表面の曲率半径は10.97mmで半径許容度が0.02mm、粗度の許容度がλ/8である。右側表面のC.A.直径は10.0mmで、許容度+1.0mm、−0.0mmである。縁部の径は10.00mmで、許容度+0.00mm、−0.03mmである。厚さは2.00mmで許容度±0.01mmである。このガラスはSchottK5で、n=1.52とV=59.3、および縁部は最大面幅0.1mmとなるように45°傾斜している。
【0018】
レンズエレメント208は両凹レンズエレメントである。左側表面の曲率半径は38.63mmで、0.06mmの半径許容度およびλ/8の粗度の許容度である。左側表面のC.A.直径は14.00mmで±0.25mmの許容度である。右側表面の曲率は0.04mmの許容度で44.52mmで、粗度の許容度がλ/8である。右側表面のC.A.直径は±0.25mmの許容度で14.00mmである。縁部の径は、+0.00mmと−0.03mmの許容度で15.00mmである。厚さは2.00mmの許容度で±0.02mmである。ガラスはオハラS−NBH51で、n=1.75、V=35.5で、0.1mmの面幅で45°傾斜している。オハラは、日本国神奈川県相模原市に本社を置くオハラ株式会社の登録商標であり、オハラS−NBH51は同社の製品である。
【0019】
レンズエレメント210は両凸レンズである。左側表面の曲率半径は50.81mmで半径許容度0.06mm、粗度の許容度λ/8である。左側表面のC.A.直径は±0.25mmの許容度で14.00mmである。右側表面の曲率半径は16.95mmで0.02mmの半径許容度で粗度の許容度がλ/8である。右側表面のC.A.直径は±0.25mmの許容度で14.00mmである。縁部径は15.00mmで、+0.00mmと−0.03mmの許容度でである。厚さは±0.01mmの許容度で4.00mmである。ガラスはオハラS−FPL53、n=1.44、V=95.0で縁部は最大面幅0.1mmとなるように45°で傾斜している。
【0020】
レンズエレメント212は両凸レンズエレメントである。その左側表面の曲率半径は46.58mmで0.06mmの半径許容度、粗度の許容度λ/8である。左側表面の直径は±0.25mmの許容度で14.00mmである。右側表面の曲率半径は60.13mmで0.06mmの半径許容度で粗度の許容度はλ/8である。右側表面のC.A.直径は±0.25mmの許容度で14.00mmである。縁部直径は15.00mmで+0.00mmと−0.03mmの許容度である。厚さは±0.01mmの許容度で3.00mmである。ガラスはSchottK5で、n=1.52、V=59.3で、縁部は最大面幅0.1mmとなるように45°に傾斜している。
【0021】
図8の実施例はレンズセル104を示し、2つのレンズエレメントすなわち、レンズエレメント302と304とを具える。光軸が符号306で表されている。レンズエレメント302とレンズエレメント304との距離は15.01mmであり、その許容度は±0.01mmである。
【0022】
レンズエレメント302は両凹のレンズエレメントある。左側表面の曲率半径は0.06mmの半径許容度で59.21mmで粗度の許容度はλ/8である。左側表面のC.A.直径は11.00mmで、±0.25mmの許容度である。右側表面の曲率半径は0.06mmの半径許容度で12.88mmで、粗度の許容度はλ/8である。右側表面のC.A.直径は11.00mmで±0.25の許容度である。縁部径は±0.00mmと−0.03mmの許容度で12.00mmである。厚さは±0.01mmの許容度で2.00mmである。ガラスはSchottK5で、n=1.52、V=59.3で縁部は最大面幅0.1mmとなるように45°に傾斜している。
【0023】
レンズエレメント304は両凸のレンズエレメントである。左側表面の曲率半径は178.78mmで0.20mmの半径許容度で粗度の許容度がλ/8である。左側表面のC.A.直径は±0.25mmの許容度で14.00mmである。右側表面の曲率半径は24.53mmで、0.06mmの半径許容度で粗度の許容度がλ/8である。右側表面のC.A.直径は±0.25mmの許容度で14.00mmである。縁部直径は15.00mmで、+0.00mmと−0.03mmの許容度である。厚さは±0.01mmの許容度で3.00mmである。ガラスはSchottF2で、n=1.62、V=36.2で縁部は最大面幅0.1mmとなるように45°に傾斜している。
【0024】
実施例に記載されたガラスの材料と厚さはレーザ励起分光探査を実現するうえでの一助となるよう選定され、そこでは光学システムのバンドパスが、335nmから950nmの波長域をカバーするとともに、レンズの螢光成分低減の一助となるよう設計される。広いバンドパスは、紫外線透過材料と紫外線をより吸収する薄型のレンズを使用して色収差が補正された可視範囲外の間でわずかに焦点移動することで実現される。レーザで励起されるレンズの螢光成分は、レンズのジオメトリ構成において螢光発光の低い光学材料を使用することによって低減される。
【0025】
いくつかの実施で、光学システム内の特定のレンズ配置に応じて、光学ガラスの螢光成分の排除が10から10乗のオーダであることが望まれる。広域画像スケールに到る画像処理をカバーするレンズセル間での大きい焦点移動に加えて、焦点の深度を超えた粗い表面の撮像を容易にし、高解像度レーザスポットを顕微鏡画像に正確にカップリングするために小さい焦点移動を用いてもよい。改良されていない表面のイメージングに際しては、作業距離をほんの少し変えて撮った多数の画像を取得し、得られたイメージキューブの焦点が外れた部分を消すことによって単一焦点面に圧縮することができる。焦点があった領域の位置は高解像度立体マップが、約10ミクロンスケールの正確なレーザターゲット用の得られるように、画像面の垂直高さと相関づけられる。この能力は、関心ある顕微鏡的特徴点への効果的なレーザ結合を得るのに重要であり、特にターゲット表面特性(例えばLIBS)に送達されるレーザフラックスの量に敏感なレーザ分光測定にとって重要である。
【0026】
図2の実施例において、左から右へのレンズエレメント204、206、208、210および212の順番は単に便宣的に選択されたものであり、これらのレンズエレメントの連続的な順番は、左から右へと示してもよいことは明らかである。同様のことが、図3の実施例におけるレンズエレメント302と304についても当てはまる。
【0027】
他の実施例は、ここに開示された以外のガラス材料や屈折率を用いることができる。例えば、いくつかの実施例では、レンズエレメントの幾つかあるいはそのすべての屈折率およびアッベ数が前記述で描写した対応する光学パラメータ値から最大で25%まで変化してもよい。さらに実施例はここに開示されたものとは異なる曲率半径、異なる厚さやレンズ間相対間隔の異なるレンズエレメントとすることができる。例えば、他の実施例におけるこれらのパラメータは、図2と図3の実施例における値から25%もしくはそれ以上変化してもよい。またここに開示された具体的な許容度や面粗度の許容度の範囲は、単に例示的に示したものであって、他の実施例にあっては、異なる許容度となり得る。
【0028】
さらに、この実施例の説明において開示された各レンズエレメントの曲率半径およびエレメント間の間隔、厚さ、そして縁部の直径は、他の実施例に供する為に何らかのスケールファクタsを用いて指標付けるように留意することが重要である。すなわち、上述のとおり開示された特定の実施例のために容易された数値入りのパラメータは、スケールファクタsで乗じられてもよい。これによって画像サイズと作業距離(焦点範囲)もまた対応して定められた撮像システムとなる。
【0029】
いくつかの実施例は0から30の範囲の倍率が実現できることが期待される。周知のように(実質的に倍率は、理論上は正確に0ではないが、周知のように、非常に遠く離れた物体が焦点面に映るときの倍率は実質的に0に近くなる。)いくつかの実施例において、更に大きな倍率、おそらく0から250という範囲は、如何に上手にレンズの許容度がコントロールされるか次第で実現されるものと期待される。いくつかの実施例は6mmから無限大までの作業距離であることが期待されている。
【0030】
様々な改良は、以下の請求項で記される本発明の範囲から逸脱することなく、記述された実施例に対して加えることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学システムにおいて:
正のメニスカスレンズエレメントと、
負のメニスカスレンズエレメントと、
両凹レンズエレメントと、
第1の両凸レンズエレメントと、
第2の両凸レンズエレメントと、を連続的な配列で具える第1のレンズセルと、
両凹レンズエレメントと、
両凸レンズエレメントとを連続的な配列で具える第2のレンズセルと
を具えることを特徴とする光学システム。
【請求項2】
請求項1に記載の光学システムにおいて、前記第1のレンズセルの前記負のメニスカスレンズおよび両凹レンズエレメントは、18.594smm(sは正の値のスケールファクタ)の25%以内の第1の距離で隔てられており、
前記第2のレンズセルの両凸レンズと両凹レンズは、15.01smmの25%以内の第2の距離で隔てられていることを特徴とする光学システム。
【請求項3】
請求項2に記載の光学システムにおいて、前記正のメニスカスレンズエレメントと前記負のメニスカスレンズエレメントは、smmの25%以内の第3の距離で隔てられており、前記第1の両凸レンズエレメントと前記第2の両凸レンズエレメントは、前記第3の距離で隔てられていることを特徴とする光学システム。
【請求項4】
請求項3に記載の光学システムにおいて、前記第1のレンズセルの正のメニスカスレンズエレメントは、21.60smmの範囲内の25%以内の曲率半径の第1の表面と、10.44smmの25%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
前記第1のレンズセルの前記負のメニスカスレンズエレメントは、8.17smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、10.97smmの25%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
前記第1のレンズセルの前記両凹レンズセルエレメントは、38.63smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、44.52smmの25%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
前記第1のレンズセルの前記第1の両凸レンズエレメントは、50.81smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、16.95smmの25%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
前記第1のレンズセルの前記第2の両凸レンズエレメントは、21.60smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、10.44smmの25%以内の曲率半径となった第2の表面とを有することを特徴とする光学システム。
【請求項5】
請求項4に記載の光学システムにおいて、
前記第2のレンズセルの前記両凹レンズエレメントは、59.21smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、12.88smmの25%以内の曲率半径の前記第2の表面とを有し、記第2のレンズセルの前記両凸レンズエレメントは、178.78smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、24.53smmの25%以内の曲率半径の第2の表面とを有することを特徴とする光学システム。
【請求項6】
請求項3に記載の光学システムにおいて、
前記第2のレンズセルの前記両凹レンズエレメントは、59.21smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、12.88smmの25%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、前記第2レンズセルの前記両凸レンズエレメントは、178.78smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、24.53smmの25%以内の曲率半径の第2の表面を有することを特徴とする光学システム。
【請求項7】
請求項1に記載の光学システムにおいて、
前記第1のレンズセルの負のメニスカスレンズと両凹レンズエレメントは、18.594smmの10%以内の第1の距離で隔てられており、ここで示すsとは、正の値を持つスケールファクタであり、
前記第2のレンズセルの前記両凹レンズエレメントと両凸レンズエレメントは、15.01smmの10%以内の第2の距離で距てられていることを特徴とする光学システム。
【請求項8】
請求項7に記載の光学システムにおいて、
前記第1のレンズセルの前記正のメニスカスレンズエレメントは、21.60smmの10%以内の曲率半径の第一の表面と、10.44smmの10%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
前記第1のレンズセルの前記負のメニスカスレンズエレメントは、8.17smmの10%以内の曲率半径の第1の表面と、10.97smmの10%以内の曲率半径の第2の表面を有し、
前記第1レンズセルの前記両凹レンズエレメントは、38.63smmの10%以内の曲率半径の第1の表面と、44.52smmの10%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
前記第1のレンズセルの前記両凸レンズエレメントは、50.81smmの10%以内の曲率半径の第1の表面と、16.95smmの10%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
前記第2のレンズセルの両凸レンズエレメントは、21.60smmの10%以内の曲率半径の第1の表面と、10.44smmの10%以内の曲率半径の第2の表面とを有することを特徴とする光学システム。
【請求項9】
請求項8に記載の光学システムにおいて、
前記第2のレンズセルの前記両凹はレンズエレメントは、59.21smmの10%以内の曲率半径の第1の表面と、12.88smmの10%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
記第2のレンズセルの前記両凸レンズエレメントは、178.78smmの10%以内の曲率半径の第1の表面と、24.53smmの10%以内の曲率半径の第2の表面とを有することを特徴とする光学システム。
【請求項10】
請求項7に記載の光学システムにおいて、
前記第2のレンズセルの前記両凹レンズエレメントは、59.21smmの10%以内の曲率半径の第1の表面と、12.88smmの10%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
前記第2のレンズセルの前記両凸レンズエレメントは、178.78smmの10%以内の曲率半径の第1の表面と、24.53smmの10%以内の曲率半径の第2の表面とを有することを特徴とする光学システム。
【請求項11】
請求項1に記載の光学システムにおいて、
0から10の範囲で可変な倍率を有することを特徴とする光学システム。
【請求項12】
請求項1に記載の光学システムにおいて、
0から20の範囲で可変な倍率を有することを特徴とする光学システム。
【請求項13】
光学システムにおいて、
1.75の25%以内の屈折率と35.3の25%以内のアッべ数とを有する両凹エレメントと、1.44の25%以内の屈折率と95.0の25%以内のアッべ数とを有する第1の両凸レンズエレメントとを有する第1のレンズセルを具えることを特徴とする光学システム。
【請求項14】
請求項13に記載の光学システムにおいて、
0から10の範囲で可変な倍率を有することを特徴とする光学システム。
【請求項15】
請求項13に記載の光学システムにおいて、
0から20の範囲で可変な倍率を有することを特徴とする光学システム。
【請求項16】
請求項13に記載の光学システムにおいて、
0から5の範囲で可変な倍率を有することを特徴とする光学システム。
【請求項17】
請求項13に記載の光学システムにおいて、前記第1のレンズセルがさらに、1.52の25%以内の屈折率と59.3の25%以内のアッベ数を有する正のメニスカスレンズエレメントと、
1.52の25%以内の屈折率と59.3の25%以内のアッベ数を有する負のメニスカスレンズと、
1.52の25%以内の屈折率と59.3の25%以内のアッベ数を有する第2の両凸レンズエレメントとを具えることを特徴とする光学システム。
【請求項18】
請求項17に記載の光学システムにおいて、
1.52の25%の屈折率と59.3の25%のアッベ数を有する両凹レンズエレメントと、1.52の25%以内の屈折率と59.3の25%のアッベ数を有する両凸レンズエレメントとを有する第2のレンズセルをさらに具えることを特徴とする光学システム。
【請求項19】
光学システムにおいて、
1.52の25%以内の屈折率と59.3の25%以内のアッベ数を有する正のメニスカスレンズエレメントと、
1.52の25%以内の屈折率と59.3の25%以内のアッベ数を有する負のメニスカスレンズエレメントと、
1.75の25%以内の屈折率と35.3の25%以内のアッベ数を有する両凹レンズエレメントと、
1.44の25%以内の屈折率と95.0の25%以内のアッベ数を有する第1の両凸レンズエレメントと、
1.52の25%以内の屈折率と59.3の25%以内のアッベ数を有する第2の両凸レンズエレメントとを連続的な配列で具える第1のレンズセルと、
1.52の25%以内の屈折率と59.3の25%以内のアッベ数を有する両凹エレメントと、
1.52の25%以内の屈折率と59.3の25%以内のアッベ数を有する両凸レンズエレメントとを連続的な配列で具える第2のレンズセルとを具え、
前記第1のレンズセルの負のメニスカスレンズエレメントと両凹エレメントは、18.594smmの25%以内である第1の距離で隔てられており、ここでsは正の値のスケールファクタであり、
前記第2のレンズセルの両凹レンズエレメントと両凸レンズエレメントは、15.01smmの25%以内とである第2の距離で隔てられており、
前記正のメニスカレンズエレメントと前記負のメニスカレンズエレメントは、smmの25%以内である第3の距離で隔てられており、
前記両凸レンズエレメントと前記第2の両凹レンズエレメントは前記第3の距離によって隔てられており、
前記第1のレンズセルの前記正のメニスカスレンズエレメントは、21.60smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、10.44smmの25%以内の曲率半径の第2の表面とを有しており、
前記第1のレンズセルの前記負のメニスカスレンズエレメントは、8.17mmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、10.97smmの25%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
前記第1のレンズセルの前記両凹レンズエレメントは、38.63smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、44.52smmの25%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
前記第1のレンズセルの前記第1の両凸レンズエレメントは、50.81smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、16.95smmの25%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
前記第1のレンズセルの前記第2の両凸レンズエレメントは、21.60smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、10.44smmの25%以内の曲率半径の第2の表面を有し、
前記第2のレンズセルの前記両凹レンズエレメントは、59.21smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、12.88smmの25%以内の曲率半径の第2の表面とを有し、
前記第2のレンズセルの前記両凸レンズエレメントは、178.78smmの25%以内の曲率半径の第1の表面と、24.53smmの25%以内の曲率半径の第2の表面とを有することを特徴とする光学システム。
【請求項20】
請求項19に記載の光学システムがさらに、当該光学システムで撮像された電磁波放射を受けるための分光計を具えていることを特徴とする光学システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−529506(P2010−529506A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−511359(P2010−511359)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【国際出願番号】PCT/US2008/066096
【国際公開番号】WO2008/154369
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願人】(308018718)カリフォルニア・インスティテュート・オブ・テクノロジー (1)
【氏名又は名称原語表記】CALIFORNIA INSTITUTE OF TECHNOLOGY
【住所又は居所原語表記】1200 E. California Blvd., Pasadena,CA 91125 U.S.A.
【Fターム(参考)】