説明

カメラシステム、カメラ本体

【課題】電動ズーム可能な交換レンズを装着されたとき、カメラ本体の機能を損なうことなく電動ズームをカメラ本体側から操作可能なカメラシステムを提供する。
【解決手段】電動により光学像の倍率を変更可能なレンズユニット200と、レンズユニット200を着脱可能なボディマウント42と、中立可能な操作部材133と、レンズユニット200がボディマウント42に装着された状態において、操作部材133の操作に応じて、電動により光学像の倍率を変更するようレンズユニット200を制御するカメラコントローラ140とを有するカメラ本体100と、を備えたカメラシステムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズ交換可能なレンズ交換式カメラシステム、カメラ本体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーやCMOS(Complementary Metal−oxide Semiconductor)イメージセンサーなどの撮像素子を用いて、被写体像を電気信号に変換し、この電気信号をデジタル化して記録するデジタルカメラが普及している。
【0003】
レンズ交換可能ないわゆるデジタル一眼レフカメラや、デジタルレンジファインダカメラなどにおいても動画撮影が可能となってきている。しかしながら、これまでの静止画撮影を目的としたズーム式交換レンズは、手動による回転式、もしくは直進式の光学ズーム変倍操作となっているため、動画撮影中の滑らかな変倍操作や一定速度の変倍操作が極めて難しくなっている。
【0004】
従って、快適なズーム式交換レンズの電動による光学ズーム変倍が望まれている。
特許文献1に記載された従来のカメラでは、交換レンズユニットが電動ズームに対応している場合には、カメラ本体に既存で電動ズーム以外の撮影機能を割り付けられた十字操作キーに電動ズーム操作機能が割り付けられ、また、交換レンズユニットが電動マニュアルフォーカスに対応している場合には、カメラ本体に既存で電動ズーム以外の撮影機能を割り付けられた十字操作キーにフォーカス操作機能が割り付けられるように制御が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2009/041063号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら特許文献1の従来のカメラでは、電動ズームに対応した交換レンズユニットを装着した場合には、既存の十字操作キーに割当てられた機能を使うことができないという課題が発生する。
【0007】
本開示は、電動ズームにより光学変倍可能な交換レンズが装着されたとき、カメラ本体の機能を損なうこと無しに電動ズームをカメラ本体側から操作することが可能なレンズ交換式のカメラシステム及びカメラ本体を提供する。
【0008】
本開示は、光学像の倍率が固定である、または手動により光学像の倍率を変更可能な交換レンズが装着されたとき、カメラ本体の機能を損なうこと無しに電子ズームをカメラ本体側から操作することが可能なレンズ交換式のカメラシステム及びカメラ本体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的の1つは、以下のカメラシステムにより達成される。すなわち本開示は、
電動により光学像の倍率を変更可能なレンズユニットと、
レンズユニットを着脱可能なマウントと、中立可能なカメラ本体操作部と、レンズユニットがマウントに装着された状態において、前記カメラ本体操作部の操作に応じて電動により光学像の倍率を変更するよう前記レンズユニットを制御するカメラ本体制御部とを有するカメラ本体と、
を備えたカメラシステム
に関する。
【0010】
上記目的の1つは、以下のカメラシステムにより達成される。すなわち本開示は、
光学像の倍率が固定である、または、手動により光学像の倍率を変更可能なレンズユニットと、
レンズユニットを着脱可能なマウントと、中立可能なカメラ本体操作部と、レンズユニットによる光学像を電気信号に変換して画像データを生成する撮像素子と、レンズユニットがマウントに装着された状態において、画像データの一部を切り出す電子ズーム処理を行うことが可能であり、カメラ本体操作部の操作に応じて、画像データの電子ズーム処理の倍率を連続的に変化させるよう制御するカメラ本体制御部とを有するカメラ本体と、
を備えたカメラシステム
に関する。
【発明の効果】
【0011】
本開示におけるカメラシステム及びカメラ本体は、電動ズームにより光学変倍可能な交換レンズを装着されたとき、カメラ本体の機能を損なうこと無しにカメラ本体側から電動ズームを操作するのに有効である。
【0012】
又、本開示におけるカメラシステム及びカメラ本体は、光学像の倍率が固定である、または手動により光学像の倍率を変更可能な交換レンズが装着されたとき、カメラ本体の機能を損なうこと無しにカメラ本体側から電子ズームを操作するのに有効である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態1におけるカメラシステム1の斜視図
【図2】実施の形態1におけるカメラ本体100の斜視図
【図3】実施の形態1におけるカメラシステム1のブロック図
【図4】実施の形態1におけるカメラシステム1の概略断面図
【図5】実施の形態1におけるカメラ本体100の背面図
【図6】実施の形態1におけるカメラ本体100の背面図
【図7】実施の形態1におけるカメラシステム2の概略断面図
【図8】実施の形態1におけるカメラシステム3の概略断面図
【図9】他の実施の形態におけるカメラ本体100の背面図
【図10】他の実施の形態におけるカメラ本体100の背面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、適宜図面を参照しながら、本開示の実施形態に係るカメラシステムおよびカメラ本体について説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0015】
尚、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0016】
(実施の形態1)
[1:構成]
[1−1:カメラシステムの概要]
図1は、本開示の第1実施形態に係るカメラシステム1の斜視図である。カメラシステム1は、カメラ本体100とカメラ本体100に着脱可能なレンズユニット200とから構成される。図2は、カメラ本体100の斜視図である。図3は、カメラシステム1の機能ブロック図である。図4は、カメラシステム1の概略断面図である。また、図5は、カメラ本体100の背面図である。
【0017】
以下、各部の詳細について説明する。説明の便宜のため、カメラシステム1の被写体側を前、撮像面側を後ろ又は背、カメラシステム1の通常姿勢における鉛直上側を上、鉛直下側を下ともいう。
【0018】
[1−2:カメラ本体の構成]
カメラ本体100は、主に、CMOSイメージセンサー110と、CMOS回路基板113と、カメラモニタ120と、各種操作部131〜136と、カメラコントローラー140を含むメイン回路基板142と、ボディマウント41と、電源160と、カードスロット170と、電子ビューファインダー180と、シャッターユニット190と、光学フィルタ114と、振動板115とを備える。なお、カメラ本体100は、ミラーボックス装置を有していない。また、カメラ本体100には、図3及び図4に示すように、前から順に、ボディマウント41、シャッターユニット190、振動板115、光学フィルタ114、CMOSイメージセンサー110、CMOS回路基板113、メイン回路基板142、カメラモニタ120が配置されている。
【0019】
図3及び図4に示すCMOSイメージセンサー110は、レンズユニット200を介して入射される被写体の光学像を撮像して画像データを生成する。CMOSイメージセンサー110は、光電変換により電荷を蓄積可能な複数の画素が配列した光電変換層と、青色光のみを透過する青のカラーフィルターと緑色光のみを透過する緑のカラーフィルターと赤色光のみを透過する赤のカラーフィルターとが前記画素の前面に前記画素に1対1に対応して配列したカラーフィルター層とを有する。CMOSイメージセンサー110は、青色のカラーフィルターが配置された画素からの信号、緑色のカラーフィルターが配置された画素からの信号、赤色のカラーフィルターが配置された画素からの信号をそれぞれ増幅することが可能である。CMOSイメージセンサー110は、これらの信号に基づいて画像データを生成する。
【0020】
生成された画像データは、図3に示すADコンバーター111でデジタル化される。ADコンバーター111でデジタル化された画像データは、カメラコントローラー140で様々な画像処理が施される。ここで言う様々な画像処理とは、例えば、ガンマ補正処理、ホワイトバランス補正処理、キズ補正処理、YC変換処理、電子ズーム処理、JPEG圧縮処理等である。
【0021】
CMOSイメージセンサー110は、タイミング発生器112で制御されるタイミングで動作する(図3参照)。CMOSイメージセンサー110は、静止画像の撮像動作、及び、動画像の撮像動作等を行う。動画像の撮影動作には、スルー画像の撮影動作が含まれる。ここで、スルー画像とは、動画像の撮像後、メモリーカード171にデータを記録しない画像である。スルー画像は、主に動画像であり、動画像または静止画像の撮影のための構図を決めるためにカメラモニタ120および/または電子ビューファインダー(以下、EVFとも言う)180に表示されるものである(図3及び図5参照)。また、動画像の撮影動作には、動画像の記録動作も含まれる。動画像の記録動作とは、動画像の撮影動作およびメモリーカード171に動画データを記録する動作を含む動作である。なお、CMOSイメージセンサー110は被写体の光学像を撮像して電気的な画像信号に変換する撮像素子の一例である。撮像素子は、CCDイメージセンサー等を含む概念である。
【0022】
図4に示すCMOS回路基板113は、CMOSイメージセンサー110を駆動制御する回路基板である。また、CMOS回路基板113は、CMOSイメージセンサー110からの画像データに所定の処理を施す回路基板である。CMOS回路基板113は、図3に示すタイミング発生器112を含む。また、CMOS回路基板113は、図3に示すADコンバーター111を含む。CMOS回路基板113は、撮像素子を駆動制御し、および/または撮像素子からの画像データにAD変換等の所定の処理を施す撮像素子回路基板の一例である。
【0023】
図3〜図5に示すカメラモニタ120は、表示用画像データが示す画像等を表示する。表示用画像データは、図3に示すカメラコントローラー140で作成される。表示用画像データは、画像処理された画像データや、カメラシステム1の撮影条件、操作メニュー等を画像として表示するためのデータ等である。カメラモニタ120は、動画像も静止画像も選択的に表示可能である。カメラモニタ120は、液晶ディスプレイを有する。
【0024】
さらに、図3及び図5に示すように、カメラモニタ120の表面にはタッチパネル136が一体的に固定されており、カメラモニタ120の表示する各種情報または操作表示を、指でタッチして操作することが可能である。
【0025】
カメラモニタ120は、カメラ本体100に設けられている。本実施形態では、カメラ本体100の背面に配置されているが、カメラ本体のどこに配置されていてもよい。カメラモニタ120は、カメラ本体100に対する表示面の角度が変更可能である。具体的には、図1及び図5に示すように、カメラ本体100は、カメラ本体100とカメラモニタ120との間にヒンジ121を有している。ヒンジ121は、カメラ本体100の左端に配置されている。ヒンジ121は、具体的には第1のヒンジと第2のヒンジを有する。具体的には第1のヒンジを中心に、カメラモニタ120は左右方向に回転可能である。また、第2のヒンジを中心に、上下方向にも回転可能である。
【0026】
なお、カメラモニタ120はカメラ本体100に設けられた表示部の一例である。表示部としては、他にも、有機EL、無機EL、プラズマディスプレイパネル等、画像を表示できるものを用いることができる。また、表示部は、カメラ本体100の背面でなく、側面や上面等、他の場所に設けてもよい。
【0027】
EVF180は、カメラコントローラー140で作成された表示用画像データが示す画像等を表示する。EVF180は、動画像も静止画像も選択的に表示可能である。また、EVF180とカメラモニタ120とは、同じ内容を表示する場合と、異なる内容を表示する場合とがある。これらは、カメラコントローラー140によって制御される。EVF180は、図4に示すように、画像等を表示するEVF用液晶モニタ181と、EVF用液晶モニタの表示を拡大するEVF用光学系182と、使用者が目を近づける接眼窓183とを有する。
【0028】
なお、EVF180もまた、表示部の一例である。カメラモニタ120と異なる点は、使用者が目を近づけて見るためのものであることである。構造上の相違点は、EVF180が接眼窓183を有するのに対してカメラモニタ120は接眼窓183を有しない点である。
【0029】
また、EVF用液晶モニタ181は、透過型液晶の場合はバックライト(不図示)を、反射型液晶の場合はフロントライト(不図示)を設けることで表示輝度を確保する。EVF用液晶モニタ181は、EVF用モニタの一例である。EVF用モニタは、有機EL、無機EL、プラズマディスプレイパネル等、画像を表示できるものを用いることができる。有機ELのような自発光デバイスの場合は、照明光源は必要ない。
【0030】
図1及び図5に示す各種操作部131〜136は、使用者による操作を受け付ける。各種操作部は、それぞれ、レリーズ釦131、電源スイッチ132、操作部材133、回転操作部材134、十字キー135、タッチパネル136を含む。レリーズ釦131は使用者によるシャッター操作を受け付ける。電源スイッチ132は、カメラ本体100の上面に設けられた回転式のダイアルスイッチである。第1の回転位置で電源がOFFとなり、第2の回転位置で電源がONとなる。回転操作部材134、137は、エンドレスの回転操作部材であり、様々な機能の選択やパラメータの変更をカメラモニタ120やEVF180の表示を見ながら選択可能である。例えば、回転操作部材134によって撮影モード(人物撮影モード、風景撮影モード等)を選択すること可能であり、回転操作部材137によってシャッタースピード等を選択することが可能である。十字キー135は、各種機能を割り当てられたキーであってプッシュスイッチである。タッチパネル136は、カメラモニタ120に表示した各種機能やパラメータを指でタッチすることによって変更可能な操作部材である。
【0031】
操作部材133は、カメラ本体100の上面でレリーズ釦131の周りに設けられた回転式のレバースイッチであり、非操作時は中立位置を保持するよう付勢されており、使用者の回転操作によりレリーズ釦を略中心として、左右に回転操作することができる。さらに、操作部材133はレリーズ釦131の周りに設けられているため、一般的なズームレンズを内蔵したコンパクトデジタルカメラのズーム操作部材に似て、使用者がレリーズ釦131を押す人差し指で操作し易い位置にある。しかしながら、レンズ交換式デジタルカメラにおいては、装着されるレンズが電動式ズームレンズであるとは限らない。したがって、操作部材133にズーム操作部材としての機能だけを与えると、手動ズームレンズや単焦点レンズ(図7及び図8において後述するレンズユニット300、400参照)を装着したとき、操作部材133は機能しない操作部材となってしまう。
【0032】
そこで本実施の形態では、図6に示すように、カメラモニタ120に複数の機能を示すマーク等を表示させ、タッチパネル136によって操作部材133の機能を選択するようにしている。図6は、本実施の形態1におけるカメラ本体100の背面図である。操作部材133に割り当てることが可能な機能として、本実施の形態ではズーム機能、色補正、およびボケ量を挙げられている。虫眼鏡マーク123を選択することにより、操作部材133にズーム機能が割り当てられる。色補正マーク124を選択することで、操作部材133により撮影画像の色調を撮影前に変更することが可能であり、ボケマーク125を選択することで、操作部材133により背景や前景のボケ量をコントロールすることが可能である。さらに本実施の形態では、LED表示器122を設け、選択した機能に対応するLED表示器122が点灯するよう制御が行われる。図6では、虫眼鏡マーク123に対応するLEDが点灯した状態を示している。表示する機能は、本実施の形態に限らず、様々な機能を表示し、割り当てることが可能なことは言うまでもない。
【0033】
なお、各種操作部は、使用者による操作を受け付けることができればよく、ボタン、レバー、ダイアル、タッチパネル等を含む。又、操作部材133は、カメラ本体操作部の一例に対応する。
【0034】
図3に示すカメラコントローラー140は、CMOSイメージセンサー110等の各部を含むカメラ本体100全体を制御する。カメラコントローラー140は、電源160からの電力の供給が停止した状態でシャッターユニット190が開口状態を保持するようにシャッターユニット190を制御する。また、カメラコントローラー140は、各種操作部131〜136からの指示を受け付ける。カメラコントローラー140は、レンズユニット200を制御するための信号を、ボディマウント41及びレンズマウント71を介して、レンズコントローラー240に送信する。そして、レンズユニット200の各部を間接的に制御する。すなわち、カメラコントローラー140は、カメラシステム1全体を制御する。また、カメラコントローラー140は、ボディマウント41及びレンズマウント71を介して、レンズコントローラー240から各種信号を受信する。カメラコントローラー140は、制御動作や画像処理動作の際に、DRAM141をワークメモリとして使用する。なお、カメラコントローラー140はカメラ本体制御部の一例である。カメラコントローラー140は、メイン回路基板142上に配置されている。
【0035】
図3に示すカードスロット170は、メモリーカード171を装着可能である。カードスロット170は、カメラコントローラー140からの制御に基づいて、メモリーカード171を制御する。具体的には、カードスロット170は、メモリーカード171に画像データを格納する。カードスロット170は、メモリーカード171から画像データを出力する。また、メモリーカード171に動画データを格納する。カードスロット170は、メモリーカード171から動画データを出力する。
【0036】
メモリーカード171は、カメラコントローラー140が画像処理により生成した画像データを格納可能である。例えば、メモリーカード171は、非圧縮のRAW画像ファイルや圧縮されたJPEG画像ファイル等を格納できる。また、メモリーカード171は、内部に格納する画像データ又は画像ファイルを出力できる。メモリーカード171から出力された画像データ又は画像ファイルは、カメラコントローラー140で画像処理される。例えば、カメラコントローラー140は、メモリーカード171から取得した画像データ又は画像ファイルを伸張などして表示用画像データを生成する。
【0037】
メモリーカード171は、さらに、カメラコントローラー140が画像処理により生成した動画データを格納可能である。例えば、メモリーカード171は、動画圧縮規格であるH.264/AVCに従って圧縮された動画ファイルを格納できる。また、メモリーカード171は、内部に格納する動画データ又は動画ファイルを出力できる。メモリーカード171から出力された動画データ又は動画ファイルは、カメラコントローラー140で画像処理される。例えば、カメラコントローラー140は、メモリーカード171から取得した動画データ又は動画ファイルを伸張して表示用動画データを生成する。なお、メモリーカード171は記憶部の一例である。記憶部は、メモリーカード171のようにカメラ本体100に着脱可能なものでもよく、カメラ本体100に固定されているものでもよい。
【0038】
図3に示す電源160は、カメラシステム1で使用するための電力を供給する。電源160は、例えば、乾電池であってもよいし、充電池であってもよい。また、電源コード等により外部から供給される電力をカメラシステム1に供給するものであってもよい。
【0039】
ボディマウント41は、着脱可能なレンズユニット200を保持する。ボディマウント41は、レンズユニット200のレンズマウント71と機械的及び電気的に接続可能である。ボディマウント41とレンズマウント71とを介して、カメラ本体100とレンズユニット200との間で、データおよび/または制御信号を送受信可能である。具体的には、ボディマウント41とレンズマウント71とは、カメラコントローラー140とレンズコントローラー240との間で、データおよび/または制御信号を送受信する。ボディマウント41は、電源160から受けた電力を、レンズマウント71を介してレンズユニット200全体に供給する。
【0040】
具体的には、ボディマウント41は、図2及び図4に示すようにボディマウント接点保持部152を含む。ボディマウント41は、レンズユニット200のレンズマウント71との光軸周りの回転位置関係により、レンズマウント71と嵌合している状態または嵌合していない状態となる。すなわち、ボディマウント41とレンズマウント71との回転位置関係が第1の状態である場合には、レンズマウント71はボディマウント41に嵌合しておらず、レンズマウント71はボディマウント41に対して光軸方向に移動可能である。また、第1の状態でレンズマウント71をボディマウント41に挿入し、レンズマウント71をボディマウント41に対して回転させると、レンズマウント71はボディマウント41に嵌合する。このときのボディマウント41とレンズマウント71との回転位置関係が第2の状態である。回転位置関係が第2の状態であるとき、ボディマウント41はレンズユニット200を機械的に保持する。そのため、ボディマウント41は強度が要求される。ボディマウント41は、金属で形成されているのが好ましい。ボディマウント接点保持部152は、複数の電気接点153を有する。電気接点153は、レンズマウント71が有する電気接点253とそれぞれ電気的に接続している。そして、ボディマウント41の電気接点153とレンズマウント71の電気接点253とによりボディマウント41とレンズマウント71とは電気的に接続可能である。また、ボディマウント41の電気接点153とレンズマウント71の電気接点253とにより電力、データおよび/または制御信号を送受信する。ボディマウント接点保持部152は、ボディマウント41とシャッターユニット190との間に配置されている。ボディマウント接点保持部152は、開口部を有する。
【0041】
図2〜図4に示すシャッターユニット190は、いわゆるフォーカルプレーンシャッターである。シャッターユニット190は、ボディマウント41とCMOSイメージセンサー110との間に配置される。シャッターユニット190は、開口状態を機械的に保持することができる。そして、シャッターユニット190は、カメラ本体100の電源が停止した状態で機械的に開口状態が保持されるようにカメラコントローラー140により制御される。機械的に保持するとは、電気の力を使わずに開口状態を保持するという概念である。例えば、物と物とを係合するものや、永久磁石によって保持するものである。
【0042】
図4に示す光学フィルタ114は、被写体光の高周波成分を取り除く光学的ローパスフィルタの機能を有する。具体的には、光学フィルタ114は、レンズユニット200により結像する被写体像をCMOSイメージセンサー110の画素のピッチよりも荒い解像となるように分離する。一般的にCMOSイメージセンサー等の撮像素子は、各画素にベイヤー配列と呼ばれるRGB色のカラーフィルターやYCM色の補色カラーフィルターが配されている。従って、1画素に解像してしまうと偽色が発生するばかりでなく、繰り返しパターンの被写体では醜いモアレ現象が発生する。さらに光学フィルタ114は、波長が約650nm以上の近赤外光をカットするためのIrカットフィルタの機能も併せ持つ。
【0043】
図4に示す振動板115は、CMOSイメージセンサー110よりも前に配置され、CMOSイメージセンサー110への埃の付着を防ぐ。また、振動板115自身に付着した埃を振動により振り落とす。具体的には、振動板115は、透明の薄い板状部材が圧電素子を介して他の部材に固定された構成である。そして、圧電素子に交流電圧を印加して圧電素子を振動させ、板状部材を振動させる。
【0044】
図4に示すように、カメラ本体100は、内蔵フラッシュユニット191と、フラッシュを装着するためのホットシュー161を備えている。又、図1に示すように、カメラ本体100の前面には、内部補助光源192が配置されている。内部補助光源192は、オートフォーカスを行う際に被写体が暗い場合に光を照射するための光源である。
【0045】
[1−3:レンズユニットの構成]
<1−3−1:電動ズームにより光学像の倍率を変更可能なレンズユニット>
図3に示すように、レンズユニット200は、光学系とレンズコントローラー240とレンズマウント71と絞りユニット260とレンズ筒290と操作部材213(図1参照)とを備える。レンズユニット200の光学系はズームレンズ210、OISレンズ220、および、フォーカスレンズ230を含む。光学系は、レンズ筒290の内部に収容されている。
【0046】
図3に示すズームレンズ210は、レンズユニット200の光学系で形成される被写体の光学像(以下、被写体像ともいう)の倍率、すなわち、光学系の焦点距離を変化させるためのレンズである。ズームレンズ210は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。ズームレンズ210は、光学系の第1レンズ群L1と第2レンズ群L2とを含む。ズームレンズ210は、光学系の光軸AX(図4参照)と平行な方向に移動することにより焦点距離を変化させる。ズームレンズ210の外周には、ズーム駆動環214が設けられている。ズーム駆動環214の内面にはカム溝が形成されており、ズームレンズ210の第1レンズ郡L1、第2レンズ郡L2それぞれに設けた不図示のカムフォロアと係合し、ズーム駆動環214の回転駆動によって、前述の焦点距離変化を可能とする。ズーム駆動環214は、焦点距離を駆動するズーム駆動部の一例であり、駆動後の位置に応じて焦点距離が決定される。
【0047】
図3に示すズームモータ211は、ズーム駆動環214と連結されており、ズームモータ211の回転力をズームレンズ210に伝え、ズームレンズ210を光学系の光軸AX方向に沿って移動させる。一例として、ズーム駆動環214はカム機構を有し、ズーム駆動環214の回転動作をズームレンズ210の直進動作に変換する。ズームモータ211とズーム駆動環214による構成は、ズームレンズ駆動手段の一例である。ズームモータ211は、DCモータ、ステッピングモータ、超音波モータなど回転駆動力を発生するものを全て含むものである。
【0048】
相対位置検出器212及び原点位置検出器215は、ズームレンズ210の駆動状態を示す信号を生成するエンコーダである。相対位置検出器212は、例えば、ズームモータ211の回転量を検出するための回転スリット板とフォトインタラプタによって構成されている。原点位置検出器215は、ズーム駆動環214の原点位置を検出する原点検出器である。原点位置検出器215は、例えばフォトセンサによって構成されている。レンズコントローラー240は、原点位置検出器215からの信号によりズーム駆動環214が原点にあることを認識する。このとき、レンズコントローラー240は、内部に設けたカウンタ243の値をリセットする。このカウンタ243は、相対位置検出器212から出力されるフォトインタラプタ信号の極値をカウントする。そして、ズームレンズ210を光軸AXと平行な第1の方向に移動するときにフォトインタラプタ信号の極値が検出されると、カウントを「+1」する。また、ズームレンズ210を光軸AXと平行な第1の方向と反対の第2の方向に移動するときにフォトインタラプタ信号の極値が検出されると、カウントを「−1」する。このようにして、レンズコントローラー240は、絶対位置である原点位置からの相対位置を検出することにより、ズーム駆動環214の原点位置からの回転量を介して、ズームレンズ210の光軸AX方向の位置を把握可能である。相対位置検出器212及び原点位置検出器215は、ズームレンズ位置検出手段の一例である。ズームレンズ位置検出手段は、ズームレンズの位置を直接検出するものでもよく、ズームレンズに連動する機構部材の位置を検出するものでもよい。
【0049】
例えば、ズームモータ211は、L1用のズームモータとL2用のズームモータを備えた構成であってもよい。すなわち、スクリューおよびナット機構などでズームレンズ210に動力を伝え、ズームレンズ210のL1を光軸AX方向の位置に移動し、さらにL2用のズームモータを配置して、同様にスクリューおよびナット機構などで光軸AX方向の位置に移動する構成であってもよい。
【0050】
図3に示すOISレンズ220は、レンズユニット200の光学系で形成される被写体像のぶれを補正するためのレンズである。具体的には、OISレンズ220は、カメラシステム1のぶれによって生じる被写体像のぶれを補正する。OISレンズ220は、カメラシステム1のぶれを相殺する方向に移動することにより、CMOSイメージセンサー110と被写体像との相対的なぶれを小さくする。具体的には、OISレンズ220は、カメラシステム1のぶれを相殺する方向に移動することにより、CMOSイメージセンサー110上の被写体像のぶれを小さくする。OISレンズ220は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。アクチュエータ221は、OIS用IC223からの制御を受けて、光学系の光軸AXに垂直な面内でOISレンズ220を駆動する。
【0051】
アクチュエータ221は、例えば、マグネットと平板コイルとで実現可能である。位置検出センサー222は、光学系の光軸AXに垂直な面内におけるOISレンズ220の位置を検出するセンサーである。位置検出センサー222は、例えば、マグネットとホール素子で実現可能である。OIS用IC223は、位置検出センサー222の検出結果及びジャイロセンサーなどのぶれ検出器の検出結果に基づいて、アクチュエータ221を制御する。OIS用IC223は、レンズコントローラー240からぶれ検出器の検出結果を得る。また、OIS用IC223は、レンズコントローラー240に対して、光学的像ぶれ補正処理の状態を示す信号を送信する。
【0052】
なお、OISレンズ220は、ぶれ補正部の一例である。カメラシステム1のぶれによって生じる被写体像のぶれを補正する手段として、CCDからの画像データに基づいて補正した画像データを生成する電子式ぶれ補正を適用してもよい。また、カメラシステム1のぶれによって生じるCMOSイメージセンサー110と被写体像との相対的なぶれを小さくする手段として、CMOSイメージセンサー110を光学系の光軸AXと垂直な面内で駆動する構成としてもよい。
【0053】
フォーカスレンズ230は、光学系がCMOSイメージセンサー110上に形成する被写体像のフォーカス状態を変化させるためのレンズである。フォーカスレンズ230は、1枚又は複数枚のレンズで構成される。フォーカスレンズ230は、光学系の光軸AXと平行な方向に移動することにより被写体像のフォーカス状態を変化させる。
【0054】
フォーカスモータ233は、レンズコントローラー240の制御に基づいて、フォーカスレンズ230が光学系の光軸AXに沿って進退するよう駆動する。これにより、光学系によりCMOSイメージセンサー110上に形成される被写体像のフォーカス状態を変化させることができる。フォーカスモータ233は、ズームレンズ210の駆動から独立してフォーカスレンズ230を駆動することができる。具体的には、フォーカスモータ233は、第2レンズ群L2を基準に、フォーカスレンズ230を光軸AX方向に駆動する。言い換えると、フォーカスモータ233は、第2レンズ群L2とフォーカスレンズ230との光軸AX方向の相対距離を変更可能である。フォーカスレンズ230とフォーカスモータ233とは第2レンズ群L2とともに光軸AX方向に移動する。従って、ズーム動作により第2レンズ群L2が光軸AX方向に移動すると、フォーカスレンズ230およびフォーカスモータ233も光軸AX方向に移動する。また、第2レンズ群L2が光軸AX方向に静止している状態でも、フォーカスモータ233は第2レンズ群L2を基準に、フォーカスレンズ230を光軸AX方向に駆動することができる。フォーカスモータ233は、DCモータやステッピングモータ、サーボモータ、超音波モータなどによって実現できる。フォーカスモータ233は、フォーカスレンズ駆動手段の一例である。
【0055】
図3に示す相対位置検出器231及び原点位置検出器232は、フォーカスレンズ230の駆動状態を示す信号を生成するエンコーダである。相対位置検出器231は、磁気スケールと磁気センサーとを有し、磁気の変化を検出し磁気の変化に応じた信号を出力する。磁気センサーは、例えばMRセンサーである。原点位置検出器232は、第2レンズ群L2に対するフォーカスレンズ230の原点位置を検出する原点検出器である。原点位置検出器232は、例えばフォトセンサによって構成されている。レンズコントローラー240は、原点位置検出器232からの信号によりフォーカスレンズ230が原点にあることを認識する。このとき、レンズコントローラー240は、内部に設けたカウンタ243の値をリセットする。このカウンタ243は、相対位置検出器231から出力される信号により磁気変化の極値をカウントする。そして、フォーカスレンズ230を光軸AXと平行な第1の方向に移動するときに磁気変化の極値が検出されると、カウントを「+1」する。また、フォーカスレンズ230を光軸AXと平行な第1の方向と反対の第2の方向に移動するときに磁気変化の極値が検出されると、カウントを「−1」する。このようにして、レンズコントローラー240は、絶対位置である原点位置からの相対位置を検出することにより、第2レンズ群L2に対するフォーカスレンズ230の光軸AX方向の位置を把握可能である。また、上述のとおり、レンズコントローラー240は、第2レンズ群L2のレンズユニット200内での光軸AX方向の位置を把握可能である。従って、レンズコントローラー240は、フォーカスレンズ230のレンズユニット200内での光軸AX方向の位置を把握可能である。相対位置検出器231及び原点位置検出器232は、フォーカスレンズ位置検出手段の一例である。フォーカスレンズ位置検出手段は、フォーカスレンズの位置を直接検出するものでもよく、フォーカスレンズに連動する機構部材の位置を検出するものでもよい。
【0056】
図3に示す絞りユニット260は、光学系を透過する光の量を調整する光量調整部材である。絞りユニット260は、光学系を透過する光線の一部を遮蔽可能な絞り羽根と、絞り羽根を駆動しその遮蔽量を変更して光量を調整する絞り駆動部とを有する。カメラコントローラー140は、CMOSイメージセンサー110が受けた光の量、静止画撮影を行うのか動画撮影を行うのか、絞り値が優先的に設定される操作がされているか等に基づいて、絞りユニット260に動作を指示する。
【0057】
図1及び図3に示す操作部材213は、レンズユニット200の表面に設けられたスライド式のレバースイッチであり、非操作時は中立位置を保持するよう付勢されており、使用者のスライド操作により、レンズ筒290の円周方向にスライドさせることができる。通常、操作部材213はレンズユニット200の電動ズーム操作に割り当てられている。すなわち、使用者が操作部材213を操作すると、レンズコントローラー240がこれを検知し、操作量に応じてズームレンズ210を駆動させる。これにより、使用者の操作に応じた変倍操作を行うことができる。また、装着されたカメラ本体100のカメラコントローラー140からの制御により、操作部材213の機能を別の機能に割り当てるようにしてもよい。すなわち、レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140からの制御により、操作部材213の操作に応じて他の制御を行うようにしてもよい。例えば、フォーカスレンズ230の駆動を制御することにより、使用者が操作部材213によりマニュアルフォーカス操作できるようにしてもよい。
【0058】
図3に示すレンズコントローラー240は、カメラコントローラー140からの制御信号に基づいて、OIS用IC223やフォーカスモータ233などのレンズユニット200全体を制御する。また、相対位置検出器212、OIS用IC223、相対位置検出器231、原点位置検出器232などから信号を受信して、カメラコントローラー140に送信する。レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140との送受信を、レンズマウント71及びボディマウント41を介して行う。レンズコントローラー240は、制御の際、DRAM241をワークメモリとして使用する。また、フラッシュメモリ242は、レンズコントローラー240の制御の際に使用するプログラムやパラメータを保存する。具体的には、フラッシュメモリ242には、レンズユニット200に関する各種情報(レンズ情報)が格納されている。このレンズ情報には、例えば、レンズユニット200のメーカー名、製造年月日、型番、ID、レンズコントローラー240にインストールされているソフトのバージョンおよびファームアップに関する情報などのレンズユニット200を特定するための型式に関する情報(レンズ特定情報)、レンズユニット200がOISレンズ220等の像ぶれを補正するための手段を搭載しているか否かに関する情報、像ぶれを補正するための手段を搭載している場合は、その型番に関する情報、感度などの検出性能に関する情報、最大補正可能角度などの補正性能に関する情報(レンズ側補正性能情報)、像ぶれ補正を行うためのソフトのバージョンに関する情報などが含まれている。さらに、レンズ情報には、ぶれ補正部の駆動に必要な消費電力に関する情報(レンズ側消費電力情報)およびぶれ補正部の駆動方式に関する情報(レンズ側駆動方式情報)も含まれている。尚、フラッシュメモリ242は、カメラコントローラー140から送信された情報を格納可能である。
【0059】
図3に示すように、レンズマウント71は、電気接点253を有する。ボディマウント41の電気接点153とレンズマウント71の電気接点253とによりボディマウント41とレンズマウント71とは電気的に接続可能である。また、ボディマウント41の電気接点153とレンズマウント71の電気接点253とにより電力、データおよび/または制御信号を送受信する。
【0060】
<1−3−2:手動により光学像の倍率を変更可能なレンズユニット>
図7は、手動によりズーム可能なレンズユニット300とカメラ本体100を備えたカメラシステム2の概略断面図である。図7に示すようにレンズユニット300は、レンズユニット200と比較して、ズームモータ211、相対位置検出器212、及び原点位置検出器215、操作部材213が設けられていない。このレンズユニット300はレンズ筒290を回転させることより、第1レンズ郡L1と第2レンズ郡L2の距離を変更し、ズームを行うことが出来る。
【0061】
<1−3−3:光学像の倍率が固定であるレンズユニット>
図8は、単焦点レンズであるレンズユニット400とカメラ本体100を備えたカメラシステム3の概略断面図である。図9に示すようにレンズユニット400は、単焦点であるため、図7のレンズユニット300と比較して、ズームレンズ210が設けられておらず、レンズ郡410が設けられている。
【0062】
[2:ズーム操作]
[2―1:カメラ本体への交換レンズの着脱]
カメラ本体100のボディマウント41には、レンズロックピン41b(図3参照)が突出/押込可能に設けられている。このレンズロックピン41bは、レンズユニット200が装着されている状態のときレンズマウント71のロックピン嵌合穴71bに嵌合してレンズユニット200の回転を阻止する。更に、レンズロックピン41bは突出状態を保持するよう、レンズロックピン付勢バネ(不図示)によって、突出方向に付勢されている。
【0063】
図1〜図3に示すレンズ着脱操作部材41cは、突出/押込可能に設けられている。レンズ着脱操作部材41cはレンズロックピン41b(図3参照)に機械的に連結されている。レンズユニット200を外す場合、ユーザーは、レンズ着脱操作部材41cをカメラ本体100の内部に押し込むように押圧する。すると、レンズ着脱操作部材41cは、レンズ着脱操作部材を付勢する付勢バネ(不図示)の付勢力に抗して押し込まれ、レンズロックピン41bが押し込まれる。その結果、レンズロックピン41bとレンズマウント71のロックピン嵌合穴71bの係合が解除され、レンズユニット200がカメラ本体100に対して回転可能となる。ユーザーは、ボディマウント41とレンズマウント71との回転位置関係が第1の状態となった位置でレンズユニット200をカメラ本体100から外す。また、ボディマウント41とレンズマウント71との回転位置関係が第1の状態となった位置で、レンズロックピン41bは突出状態に復帰する。
【0064】
図3に示すレンズ着脱操作検知スイッチ41eは、レンズ着脱操作部材41cが操作されたこと、および、レンズロックピン41bが押し込まれたことを検知可能である。具体的には、レンズ着脱操作部材41cが押し込まれたとき、または、レンズロックピン41bが押し込まれたとき、レンズ着脱操作検知スイッチ41eが操作される。レンズユニット200がカメラ本体100から外されると、レンズロックピン41bは突出状態に復帰し、レンズ着脱操作検知スイッチ41eの操作が解かれる。
【0065】
レンズユニット200をカメラ本体100に装着する場合、ユーザーは、ボディマウント41とレンズマウント71との回転位置関係が第1の状態となった位置から第2の状態となった位置までレンズユニット200を回転する。レンズロックピン41bは、第1の状態で突出状態であるが、第1の状態から第2の状態へレンズユニット200が回転する動作によってレンズマウント71に当接して押し込まれた状態となり、第2の状態になると、レンズマウント71のロックピン嵌合穴71bに嵌合し、突出状態となる。レンズユニット200を装着する場合、このレンズロックピン41bの動作に連動して、レンズ着脱操作検知スイッチ41eが操作される。
以上のように、レンズ着脱操作検知スイッチ41eは、レンズユニット200の着脱操作を行ったことを検知できる。
【0066】
[2―2:カメラ本体のレンズユニットの認識]
レンズ着脱操作検知スイッチ41eが操作され、レンズの着脱を検知すると、カメラコントローラー140はレンズコントローラー240との間で、データおよび/または制御信号の送受信を開始する。このとき、装着されたレンズユニットを特定するための型式に関する情報(レンズ特定情報)から、レンズユニット200のように電動ズームに対応しているか、手動ズーム(例えば、レンズユニット300)か、単焦点レンズ(レンズユニット400)かを、カメラコントローラー140が識別する。
【0067】
レンズユニット200が装着されている場合、レンズユニット200は電動ズームに対応しているため、カメラ本体100の操作部材133による、電動ズーム操作が可能となる。したがって、図6に示したように、使用者がタッチパネル136を操作して虫眼鏡マーク123を選択した場合、カメラコントローラー140がこれを検知して、操作部材133に電動ズーム機能を割り当てる。この後で使用者が操作部材133を操作すると、カメラコントローラー140がこれを検知し、操作量に応じてレンズコントローラー240にズームレンズ210の駆動を指示する。レンズコントローラー240は、カメラコントローラー140からの指示に応じてズームレンズ210を駆動する。これにより、使用者による操作部材133の操作によって電動ズームによる変倍操作が可能となる。このとき、レンズユニット200の操作部材213によっても変倍操作は可能であるが、さらにレンズコントローラー240に対して、レンズユニット200の操作部材213によるマニュアルフォーカス操作を許可するよう指示を出してもよい。そうすれば、使用者は操作部材133を操作することによって電動ズーム操作が可能となるだけでなく、操作部材213を操作することによってマニュアルフォーカス操作をすることが可能となる。
【0068】
尚、操作部材213に割り当てる機能がない場合、レンズユニット200の電動ズームを操作する操作部材133がカメラ本体100に設けられているため、レンズユニット200の操作部材213は設けられていなくても良い。
【0069】
なお、上記図1〜6で説明したレンズユニット200は電動ズームが可能なレンズユニットであるが、レンズユニット200が電動ズームに対応しない、すなわち手動ズーム(レンズユニット300)もしくは単焦点レンズ(レンズユニット400)の場合、カメラ本体100の操作部材133による、電動ズーム操作は不可能である。しかし、CMOSイメージセンサー110に結像した被写体像の一部を連続的に切り出す、いわゆる電子ズーム機能は可能である。そこで、図6に示したように、使用者が虫眼鏡マーク123を選択した場合、操作部材133の操作によって電子ズームを許可する。具体的には、使用者が操作部材133を操作すると、カメラコントローラー140がこれを検知し、操作量に応じて画像データの電子ズーム処理における倍率を変更する。これにより、使用者による操作部材133の操作によって電子ズームによる変倍操作が可能となる。同様に、電動ズームに対応している実施の形態1のレンズユニット200が装着された場合でも、電動ズーム端(望遠端)に到達した後電子ズームを許可することは可能である。
【0070】
[3:効果等]
以上のように、本実施の形態において、カメラシステム1は、レンズユニット200と、ボディマウント41、操作部材133、及びカメラコントローラー140を有するカメラ本体100とを備える。レンズユニット200は、電動により光学像の倍率を変更可能である。ボディマウント41は、レンズユニット200を着脱可能である。操作部材133は中立可能である。カメラコントローラー140は、レンズユニット200がボディマウント41に装着された状態において、操作部材133の操作に応じて電動により光学像の倍率を変更するようレンズユニット200を制御する。
【0071】
これにより、電動ズーム可能な交換レンズであるレンズユニット200を装着されたとき、カメラ本体100に設けられた操作部材133を操作することによりレンズユニット200の電動ズームの操作を行うことが出来る。そのため、電動ズームを行う際に、カメラ本体の機能が損なわれない。すなわち、他の機能が割り当てられた既存の操作部材を用いないため、カメラ本体の機能が損なわれない。又、中立可能な操作部材133を用いることで、ユーザーにとってズーム調整が感覚的に行いやすい。
【0072】
更に、カメラ本体100は、CMOSイメージセンサー110を有する。CMOSイメージセンサー110は、レンズユニット200による光学像を電気信号に変換して画像データを生成する。カメラコントローラー140は、画像データの一部を切り出す電子ズーム処理を行うことが可能である。カメラコントローラー140は、操作部材133の操作に応じて、電動により光学像の倍率を変更するようレンズユニット200を制御し、レンズユニット200が光学望遠端に達した後、操作部材133の操作に応じて、画像データの電子ズーム処理の倍率を連続的に変化させるよう制御する。
【0073】
これにより、操作部材133を操作することで、レンズユニット200が電動ズームの光学望遠端に達した後、電子ズームによって更にズーム操作を行うことが出来るため、電動ズームから電子ズームへの切り替えなどをユーザーが行う必要がなくユーザーの利便性を向上することが出来る。
【0074】
又、本実施の形態において、カメラシステム2は、レンズユニット300又はレンズユニット400と、ボディマウント41、操作部材133、及びCMOSイメージセンサー110と、カメラコントローラー140を有するカメラ本体100とを備える。レンズユニット300は、手動により前記光学像の倍率を変更可能である。レンズユニット400は、光学像の倍率が固定である。ボディマウント41は、レンズユニット300又はレンズユニット400を着脱可能である。操作部材133は中立可能である。CMOSイメージセンサー110は、レンズユニット300又はレンズユニット400による光学像を電気信号に変換して画像データを生成する。カメラコントローラー140は、レンズユニット300又はレンズユニット400がボディマウント41に装着された状態において、画像データの一部を切り出す電子ズーム処理を行うことが可能である。又、カメラコントローラー140は、操作部材133の操作に応じて、画像データの電子ズーム処理の倍率を連続的に変化させるよう制御する。
【0075】
これにより、電動ズームが不可能な交換レンズであるレンズユニット300、400が装着されたとき、カメラ本体100に設けられた操作部材133を操作することにより電子ズームの操作を行うことが出来る。そのため、電子ズームを行う際に、カメラ本体の機能が損なわれない。すなわち、他の機能が割り当てられた既存の操作部材を用いないため、カメラ本体の機能が損なわれない。
【0076】
又、本実施の形態において、カメラ本体100は、タッチパネル136と、カメラモニタ120とを備える。カメラモニタ120に光学像の倍率変更を含む複数の機能を示すマークが表示可能である。タッチパネル136の操作に応じて、複数の機能のうち1つが選択可能である。選択された機能が中立可能な操作部材133に割り当てられる。
【0077】
これにより、機能を選択することが可能となり、電動ズーム不可能な手動ズームレンズや単焦点レンズを装着したときでも操作部材133に他の機能を割り当てられることが出来るため、操作部材133が無駄にならない。又、電動ズームや電子ズームだけでなく、他の操作にも割り当てることが出来、利便性が向上する。又、カメラモニタ120上にタッチパネル136を設けることにより、省スペース化を図ることが可能になるとともに、他の機能をより選択しやすくなる。
【0078】
又、本実施の形態において、カメラ本体100は、電動により光学像の倍率を変更可能なレンズユニット200を装着可能であって、ボディマウント41と、操作部材133と、カメラコントローラー140とを備える。ボディマウント41はレンズユニット200を着脱可能である。操作部材133は中立可能である。カメラコントローラー140は、レンズユニット200がボディマウント41に装着された状態においてレンズユニット200を制御し、操作部材133の操作に応じて、電動により光学像の倍率を変更するようレンズユニット200を制御する。
【0079】
これにより、電動ズーム可能な交換レンズであるレンズユニット200を装着されたとき、カメラ本体100に設けられた操作部材133を操作することによりレンズユニット200の電動ズームの操作を行うことが出来る。そのため、電動ズームを行う際に、カメラ本体の機能が損なわれない。すなわち、他の機能が割り当てられた既存の操作部材を用いないため、カメラ本体の機能が損なわれない。又、中立可能な操作部材133を用いることで、ユーザーにとってズーム調整が感覚的に行いやすい。
【0080】
更に、カメラ本体100には、手動により光学像の倍率を変更可能なレンズユニット300又は光学像の倍率が固定であるレンズユニット400を装着可能であり、カメラ本体100はCMOSイメージセンサー110を備える。CMOSイメージセンサー110は、レンズユニット300又はレンズユニット400による光学像を電気信号に変換して画像データを生成する。カメラコントローラー140は、レンズユニット300又はレンズユニット400がマウントに装着された状態において、画像データの一部を切り出す電子ズーム処理を行うことが可能であり、操作部材133の操作に応じて画像データの電子ズーム処理の倍率を連続的に変化させる。
【0081】
これにより、電動ズーム可能な交換レンズが装着された際には、操作部材133により電動ズームが行われ、電動ズーム不可能な交換レンズが装着された際には、操作部材133により電子ズームを行うことが出来る。そのため、電動ズーム不可能な交換レンズが装着された際にも操作部材133が無駄にならず有効に使用することが出来る。
【0082】
又、本実施の形態において、カメラ本体100は、手動により光学像の倍率を変更可能なレンズユニット300又は光学像の倍率が固定であるレンズユニット400を装着可能であり、ボディマウント41、操作部材133、及びCMOSイメージセンサー110と、カメラコントローラー140を備える。ボディマウント41は、レンズユニット200を着脱可能である。操作部材133は中立可能である。CMOSイメージセンサー110は、レンズユニット300又はレンズユニット400による光学像を電気信号に変換して画像データを生成する。カメラコントローラー140は、レンズユニット300又はレンズユニット400がボディマウント41に装着された状態において、画像データの一部を切り出す電子ズーム処理を行うことが可能である。又、カメラコントローラー140は、操作部材133の操作に応じて、画像データの電子ズーム処理の倍率を連続的に変化させるよう制御する。
【0083】
これにより、電動ズームが不可能な交換レンズであるレンズユニット300、400が装着されたとき、カメラ本体100に設けられた操作部材133を操作することにより電子ズームの操作を行うことが出来る。そのため、電子ズームを行う際に、カメラ本体の機能が損なわれない。すなわち、他の機能が割り当てられた既存の操作部材を用いないため、カメラ本体の機能が損なわれない。
【0084】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0085】
(1)図6では、カメラモニタ120に複数の機能を表示させ、タッチパネル136によって操作部材133の機能を選択するようにし、LED表示器122で選択した機能を点灯表示した。しかし、カメラモニタ120は液晶表示器であるため、様々な表示形態を行うことができる。そこで、選択された機能を示すためにLED表示器122を設けるのではなく、各種表示マーク123〜125のうち、選択されたマーク以外の透明度や彩度を変更することで選択されたマークを強調表示してもよい。
【0086】
(2)実施の形態1のようにタッチパネル136を持たないカメラにおいても同様の機能を達成するための他の実施の形態を図9に示す。カメラモニタ120への各種機能マーク123〜125、およびLED表示器122は図6と同様に表示、装備している。しかし、図9のカメラにはタッチパネルが装備されていないため、カメラモニタ120に表示した各種機能マークを指で選択することが出来ない。そこで、選択スイッチ126を設ける。選択スイッチ126はいわゆるプッシュスイッチ構成であり、選択スイッチ126を操作する毎にカメラコントローラー140がこれを検知して選択する機能を順に変更していく。例えば、選択スイッチ126を操作する毎に、選択する機能が機能マーク123→124→125と移行し、さらに操作すると123へ戻るようにしている。したがって、カメラモニタ120の表示とLED表示器の点灯によって、使用者には簡単かつわかりやすく操作部材133の機能を選択することが可能である。
【0087】
また、その他の実施の形態1のようにLED表示器122をなくし、各種表示マーク123〜125のうち、選択されたマーク以外の透明度や彩度を変更することで選択されたマークを強調表示してもよいことは言うまでもない。
【0088】
(3)実施の形態1では、カメラ本体操作部の一例として操作部材133を説明した。カメラ本体操作部は中立可能であればよい。したがって、カメラ本体操作部は操作部材133に限定されない。ただし、カメラ本体操作部として操作部材133を用いれば、レリーズ釦131の周りに設けられているため、省スペース化を図ることが出来る。また、操作部材133のような回転操作可能な構成に限らず、例えば、図10に示す操作部材138のような構成であってもよい。図10に示す操作部材138は、左右方向に直線移動可能(矢印参照)で、非操作時は中立位置(直線の中間位置)に保持されるように付勢されている。
【0089】
<付記>
(1)
電動により光学像の倍率を変更可能なレンズユニットと、
前記レンズユニットを着脱可能なマウントと、
少なくとも1つの往復動可能なカメラ本体操作部を有するカメラ本体と、
前記カメラ本体操作部の機能を選択する選択手段と、
前記レンズユニットが前記マウントに装着された状態において、前記レンズユニットを 制御する制御部と、を備えたカメラシステムであって、
前記制御部は、
前記カメラ本体操作部にズーム機能が割り当てられたとき、前記カメラ本体操作部の操作に応じて、電動により光学像の倍率を変更するよう前記レンズユニットを制御する、
カメラシステム。
【0090】
(2)
手動により光学像の倍率を変更可能なレンズユニットと、
前記レンズユニットを着脱可能なマウントと、
前記レンズユニットにより結像した光学像を電気信号に変換する撮像素子を有するカメラ本体と、
前記カメラ本体には、少なくとも1つの往復動可能なカメラ本体操作部と、
前記カメラ本体操作部の機能を複数の機能から選択する選択手段と、
前記レンズユニットが前記マウントに装着された状態において、前記カメラ本体を制御する制御部と、を備えたカメラシステムであって、
前記制御部は、
前記カメラ本体操作部の操作に応じて、前記撮像素子に結像された光学像の一部を連続的に切り出す電子ズームにより光学像の倍率を変更するよう前記カメラ本体を制御する、
カメラシステム。
【0091】
(3)
所定の焦点距離を持つレンズユニットと、
前記レンズユニットを着脱可能なマウントと、
前記レンズユニットにより結像した光学像を電気信号に変換する撮像素子を有するカメラ本体と、
前記カメラ本体には、少なくとも1つの往復動可能なカメラ本体操作部と、
前記カメラ本体操作部の機能を複数の機能から選択する選択手段と、
前記レンズユニットが前記マウントに装着された状態において、前記カメラ本体を制御する制御部と、を備えたカメラシステムであって、
前記制御部は、
前記カメラ本体操作部の操作に応じて、前記撮像素子に結像された光学像の一部を連続的に切り出す電子ズームにより光学像の倍率を変更するよう前記カメラ本体を制御する、
カメラシステム。
【0092】
(4)
被写体を撮影するカメラシステムに用いられ、前記被写体を撮像する撮像部と、電動ズームレンズユニットまたは、手動ズームレンズユニットまたは、単焦点レンズユニットを着脱可能なマウントと、前記レンズユニットのうちいずれかが前記マウントに装着された状態において、前記レンズユニットの種類を検出するレンズユニット判定部と、複数の変倍方法を制御する制御部を有するカメラ本体であって、
前記レンズユニットの光学像の倍率を変更できるズーム操作部を備える、
カメラ本体。
【0093】
(5)
被写体を撮影するカメラシステムに用いられ、前記被写体を撮像する撮像部と、前記撮
像部の撮像動作を制御する本体制御部と、
レンズユニットを着脱可能なマウントと、
少なくとも1つの往復動可能なカメラ本体操作部と、
前記カメラ本体操作部の機能を複数の機能から選択する選択手段と、
を有するカメラ本体であって、
前記選択手段によって選択された機能を表示する表示手段を備える、
カメラ本体。
【0094】
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0095】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本開示は、カメラシステムに適用できる。具体的には、デジタルスチルカメラやムービーなどに適用可能である。
【符号の説明】
【0097】
1 カメラシステム
100 カメラ本体
41 ボディマウント
41b レンズロックピン
41c レンズ着脱操作部材
41e レンズ着脱操作検知スイッチ
71 レンズマウント
71b ロックピン嵌合穴
110 CMOSイメージセンサー
111 ADコンバーター
112 タイミング発生器
113 CMOS回路基板
114 光学フィルタ
115 振動板
120 カメラモニタ
121 ヒンジ
122 LED表示器
126 選択スイッチ
131 レリーズ釦
132 電源スイッチ
133 操作部材
134 回転操作部材
135 十字キー
136 タッチパネル
140 カメラコントローラー
141、241 DRAM
142 メイン回路基板
152 ボディマウント接点保持部
153、253 電気接点
160 電源
161 ホットシュー
170 カードスロット
171 メモリーカード
180 電子ビューファインダー(EVF)
181 EVF用液晶モニタ
182 EVF用光学系
183 接眼窓
190 シャッターユニット
191 内蔵フラッシュユニット
192 内部補助光源
200 レンズユニット
210 ズームレンズ
211 ズームモータ
212 相対位置検出器
213 操作部材
214 ズーム駆動環
215 原点位置検出器
220 OISレンズ
221 アクチュエータ
222 位置検出センサー
223 OIS用IC
230 フォーカスレンズ
231 相対位置検出器
232 原点位置検出器
233 フォーカスモータ
240 レンズコントローラー
242 フラッシュメモリ
290 レンズ筒
300 レンズユニット
400 レンズユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動により光学像の倍率を変更可能なレンズユニットと、
前記レンズユニットを着脱可能なマウントと、中立可能なカメラ本体操作部と、前記レンズユニットが前記マウントに装着された状態において、前記カメラ本体操作部の操作に応じて、電動により光学像の倍率を変更するよう前記レンズユニットを制御するカメラ本体制御部とを有するカメラ本体と、
を備えたカメラシステム。
【請求項2】
光学像の倍率が固定である、または、手動により前記光学像の倍率を変更可能なレンズユニットと、
前記レンズユニットを着脱可能なマウントと、中立可能なカメラ本体操作部と、前記レンズユニットによる光学像を電気信号に変換して画像データを生成する撮像素子と、前記レンズユニットが前記マウントに装着された状態において、前記画像データの一部を切り出す電子ズーム処理を行うことが可能であり、前記カメラ本体操作部の操作に応じて、前記画像データの電子ズーム処理の倍率を連続的に変化させるよう制御するカメラ本体制御部とを有するカメラ本体と、
を備えたカメラシステム。
【請求項3】
前記カメラ本体は、前記レンズユニットによる光学像を電気信号に変換して画像データを生成する撮像素子を有し、
前記カメラ本体制御部は、前記画像データの一部を切り出す電子ズーム処理を行うことが可能であり、
前記カメラ本体制御部は、前記カメラ本体操作部の操作に応じて、電動により光学像の倍率を変更するよう前記レンズユニットを制御し、前記レンズユニットが光学望遠端に達した後、前記カメラ本体操作部の操作に応じて、前記画像データの電子ズーム処理の倍率を連続的に変化させるよう制御する、
請求項1記載のカメラシステム。
【請求項4】
前記カメラ本体は、選択スイッチと、モニタと、を備え、
前記モニタに光学像の倍率変更を含む複数の機能を示すマークを表示可能であって、前記選択スイッチの操作に応じて、前記複数の機能のうち1つを選択可能であり、
選択された機能を前記中立可能なカメラ本体操作部に割り当てる、
請求項1乃至3のいずれかに記載のカメラシステム。
【請求項5】
前記選択スイッチは、前記モニタ上に設けられたタッチパネルである、
請求項4に記載のカメラシステム。
【請求項6】
電動により光学像の倍率を変更可能なレンズユニットを装着可能なカメラ本体であって、
前記レンズユニットを着脱可能なマウントと、
中立可能なカメラ本体操作部と、
前記レンズユニットが前記マウントに装着された状態において、前記カメラ本体操作部の操作に応じて、電動により光学像の倍率を変更するよう前記レンズユニットを制御するカメラ本体制御部と、
を備えるカメラ本体。
【請求項7】
光学像の倍率が固定である、または、手動により前記光学像の倍率を変更可能なレンズユニットを装着可能なカメラ本体であって、
前記レンズユニットを着脱可能なマウントと、
中立可能なカメラ本体操作部と、
前記レンズユニットによる光学像を電気信号に変換して画像データを生成する撮像素子と、
前記レンズユニットが前記マウントに装着された状態において、前記画像データの一部を切り出す電子ズーム処理を行うことが可能であり、前記カメラ本体操作部の操作に応じて、前記画像データの電子ズーム処理の倍率を連続的に変化させるよう制御するカメラ本体制御部と、
を備えるカメラ本体。
【請求項8】
光学像の倍率が固定である、または、手動により前記光学像の倍率を変更可能なレンズユニットを装着可能であり、
前記レンズユニットによる光学像を電気信号に変換して画像データを生成する撮像素子を備え、
前記カメラ本体制御部は、光学像の倍率が固定である、または、手動により前記光学像の倍率を変更可能な前記レンズユニットが前記マウントに装着された状態において、前記画像データの一部を切り出す電子ズーム処理を行うことが可能であり、前記カメラ本体操作部の操作に応じて、前記画像データの電子ズーム処理の倍率を連続的に変化させる、請求項6記載のカメラ本体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−101313(P2013−101313A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−193465(P2012−193465)
【出願日】平成24年9月3日(2012.9.3)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】