説明

カメラシステム及び照明装置

【課題】 撮像素子から出力される異物検出用の画像信号の出力を、異物検出に適したレベルにする。
【解決手段】 撮像素子6は、マイコン10からの指示を撮像素子ドライバ7を介して受け、異物検出アダプタ200内の照明装置から照射される光束を撮像する。撮像素子6は、その受光面近傍に存在する異物を含む画像を撮像する。マイコン10は、得られた画像データが異物検出に適したレベルになるように、撮像素子6内の増幅器の増幅率、撮像素子6の蓄積時間、照明装置の発光時間等の撮像パラメータを求める。マイコン10は、求めた撮像パラメータに基づいて、撮像素子6や照明装置を制御して撮像し、異物検出に適したレベルの画像信号を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像素子などに付着した異物を検出するカメラシステム及びそれに用いられる照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術としては、デジタル一眼レフカメラなどにおいて、照明装置から照射された光束により撮像素子を照明し、撮像素子から出力される画像信号に基づいて、撮像素子などに付着した異物を検出する技術がある(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−200818号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来技術には、次の課題がある。
すなわち、照明装置は、その発光量(輝度)が経時変化等により低下し、それと共に撮像素子で得られる画像信号の出力は低下する。
また、撮像素子の感度はデジタルカメラ毎に異なるため、たとえ照明装置の発光量が同一でも、撮像素子で得られる画像信号はデジタルカメラ毎に異なる。
【0004】
さらに、照明装置毎の発光量のバラツキに起因して、撮像素子で得られる画像信号の出力は変化する。
そのため、従来技術は、カメラシステムが撮像素子から異物検出に必要な所定レベルの画像信号を取得できない恐れがあるという課題を有する。
本発明は、前記した従来技術の課題に鑑み為されたもので、撮像素子で得られる画像信号の出力を、異物検出に必要なレベルにすることが可能なカメラシステム及び照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載のカメラシステムは、光束を受光して画像信号を出力する撮像素子と、画像信号に基づいて撮像素子の受光面近傍の異物を検出する異物検出手段とを備えたカメラシステムにおいて、撮像素子に光束を照射する照明手段と、照明手段によって撮像素子に照射された光束による画像信号の出力に基づいて、該画像信号の出力が所定値となるための撮像パラメータを求める演算手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載のカメラシステムは、請求項1に記載のカメラシステムにおいて、演算手段は、照明手段による複数回の光束照射によって得られる複数の画像信号に基づいて撮像パラメータを求めることを特徴とする。
請求項3記載のカメラシステムは、請求項1に記載のカメラシステムにおいて、演算手段は、照明手段による予備的な第1の光束照射に応じて撮像パラメータを求め、照明手段によって第1の光束照射の後に行われる第2の光束照射の際に、撮像パラメータに基づいて撮像素子を制御する撮像制御手段をさらに備えることを特徴とする。
【0007】
請求項4記載のカメラシステムは、請求項1〜3のいずれか1項に記載のカメラシステムにおいて、撮像素子は電荷蓄積型であり、演算手段は、撮像パラメータとして撮像素子の電荷蓄積時間を求めることを特徴とする。
請求項5記載のカメラシステムは、請求項1〜4のいずれか1項に記載のカメラシステムにおいて、演算手段は、画像信号の出力の増幅率を求めることを特徴とする。
【0008】
請求項6記載のカメラシステムは、請求項1に記載のカメラシステムにおいて、演算手段は、照明手段による予備的な第1の光束照射に応じて撮像パラメータを求め、照明手段は、撮像パラメータに応じて第2の光束照射を行うことを特徴とする。
請求項7記載のカメラシステムは、請求項1,2,6のいずれか1項に記載のカメラシステムにおいて、演算手段は、撮像パラメータとして照明手段が照射する光量を求めることを特徴とする。
【0009】
請求項8記載のカメラシステムは、請求項3に記載のカメラシステムにおいて、照明手段は、複数回の第1の光束照射を行い、撮像制御手段は、複数回の第1の光束照射のそれぞれにおいて撮像素子の制御パラメータを異ならせて画像信号を取得し、演算手段は、得られた複数の画像信号のうちの一つに対応する制御パラメータを撮像パラメータとして求めることを特徴とする。
【0010】
請求項9記載のカメラシステムは、請求項6に記載のカメラシステムにおいて、照明手段は、発光量を異ならせた複数回の第1の光束照射を行い、演算手段は、複数回の第1の光束照射のそれぞれにおいて得られる面像信号のうちの一つに対応する発光量を撮像パラメータとして求めることを特徴とする。
請求項10記載の照明装置は、光束を受光して画像信号を出力する撮像素子と、画像信号に基づいて撮像素子の受光面近傍の異物を検出する異物検出手段とを備えたカメラシステムに適用可能な照明装置において、撮像素子に対して第1の光束照射を行うとともに、該第1の光束照射によって撮像索子で得られた画像信号出力に基づいて第2の光束照射を行う制御手段を備えたことを特微とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、撮像素子で得られる画像信号の出力を異物検出に適したレベルにするカメラシステム及び照明装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付の図面に示す実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す説明図である。図1において、100はカメラ、200は異物検出アダプタである。異物検出アダプタ200は、レンズマウント1を介してカメラ100に着脱される。
カメラ100は、クイックリターンミラー2と、シャッタ3と、ペンタプリズム4と、接眼レンズ5と、撮像素子(CCD、CMOS等)6と、撮像素子6の表面に設けられた光学ローパスフィルタ6aと、撮像素子ドライバ7と、A/D変換器8と、一時記憶用のメモリ9と、マイコン10と、記録メディア11と、スイッチ12と、ディスプレイドライバ13と、ディスプレイ14とから構成されている。
【0013】
ここで、撮像素子6は、モワレ防止などのために光学ローパスフィルタ6aを備えている。光学ローパスフィルタ6a上にゴミなどの異物が付着すると、撮像素子6に異物の影ができ、撮影された画像に異物が写り込む。なお、撮像素子6の中には光学ローパスフィルタ6aを備えていないものがあり、この場合、異物は撮像素子6の表面付近に付着する。
【0014】
図2は、図1に示す異物検出アダプタ200の一例を示す説明図である。図2に示すように、異物検出アダプタ200は、カメラ100との通信接点21と、マイコン22と、LED(発光ダイオード)ドライバ23と、LED24とから構成されている。
以上の構成において、スイッチ12がオンされると、マイコン10は異物検出モードに移行する。
(第1の異物検出モード)
図3は、本実施形態における第1の異物検出モードを示すフローチャートである。
【0015】
ステップS1において、マイコン10は異物検出アダプタ200の通信接点21を介して、異物検出アダプタ200のマイコン22にLED24の発光を指示する。マイコン22は、LED24を発光させる。以後、この発光を予備発光と呼ぶ。予備発光が開始すると、クイックリターンミラー2が上方に移動して、シャッタ3が開く。
ステップS2において、マイコン10は撮像素子ドライバ7に撮像素子6の駆動を指示し、撮像素子ドライバ7は撮像素子6を駆動する。したがって、撮像素子6は、LED24からの光束に起因する電荷蓄積を開始する。
【0016】
ステップS3において、マイコン10は、撮像素子6が電荷蓄積を開始してから所定時間が経過すると、撮像素子ドライバ7を介して電荷蓄積を終了させる。電荷蓄積が終了すると、クイックリターンミラー2が下方に移動して、シャッタ3が閉じる。
ステップS4において、マイコン10は、異物検出アダプタ200の通信接点21を介して、異物検出アダプタ200のマイコン22にLED24の発光停止を指示する。マイコン22は、LED24の発光を停止する。
【0017】
ステップS5において、マイコン10は、撮像素子ドライバ7に画像信号の転送を指示する。撮像素子6は、画像信号を画素毎に出力する。画像信号は、アナログ/デジタル変換器(以後、A/D変換器と称する)8に入力され、アナログ信号からデジタルデータに変換される。以後、このデジタルデータを画像データと称する。画像データは、一時記憶用のメモリ9を介して、マイコン10に順次入力される。
【0018】
ステップS6において、マイコン10は、各画素の画像データの加算平均値GLevを求める。
ステップS7において、マイコン10は、式(1)に基づいて、異物検出に最適な蓄積時間HONIntTimeを求める。
HONIntTime=IntTime*GHonLev/GLev……(1)
ここで、IntTimeは予備発光時の蓄積時間であり、GHonLevは異物検出を行うのに最適な画像のレベル定数値である。なお、記号「*」は乗算を意味する。
【0019】
ステップS8において、マイコン10はステップS1に記載した手順と同様の手順により、LED24を発光させる。
ステップS9において、マイコン10はステップS2に記載した手順と同様の手順により、撮像素子6の電荷蓄積を開始する。
ステップS10において、マイコン10は、式(1)から算出された蓄積時間HonIntTimeの経過後に、撮像素子6の電荷蓄積を終了させる。
【0020】
ステップS11において、マイコン10はステップS4に記載した手順と同様の手順により、LED24の発光を停止させる。
ステップS12において、マイコン10はステップS4に記載した手順と同様の手順により、画素毎の画像データを転送して取得する。
ステップS13において、マイコン10は、入力された画像データに基づいて異物検出処理を行い、異物包含画像を記録メディア11に格納するとともに、ディスプレイドライバ13に指示して異物包含画像をディスプレイ14に表示させる。
【0021】
なお、式(1)におけるGLevは、撮影画像の各画素の出力レベルの加算平均値に限定されるものではなく、例えば照明装置に近い側の画素の重みを小さくするなどした加重平均値を用いてもよい。
また、予備発光についても、発光回数を1回だけに限定することなく、複数回予備発光
を行ってもよい。
(第2の異物検出モード)
図4は、本実施形態における第2の異物検出モードを示すフローチャートである。なお、図3に示す第1の異物検出モードと同一部分には同一符号を付している。
【0022】
ステップS1〜S5において、マイコン10は、予備発光、撮像素子への電荷蓄積、予備発光停止、画像データ転送という一連の動作を行うように指示する。
ステップS21において、マイコン10は、予備発光が予め定められた所定回数だけ行われたか否かを判断する。予備発光が所定回数だけ行われていない場合には、ステップS1に戻り、撮像素子の蓄積時間を変えて、再びステップS1〜S5を繰り返す。n回目の撮影に用いる蓄積時間RptIntTime[n]は、次の式(2)を用いて、マイコン10において決定される。
【0023】
RptIntTim[n]=BaseIntTime*[2^(IntTimeStep*(n-1))]……(2)
式(2)において、BaseIntTimeは基準となる蓄積時間であり、IntTimeStepは蓄積時間の変化幅を決定するための定数である。また、記号「^」は、累乗を意味する。
ステップS21において、予備発光が所定回数だけ行われたと判断された場合には、ステップS22に進む。
【0024】
ステップS22において、マイコン10は、以下の手順により、複数枚撮影された画像から異物検出に用いる画像を選択する。
まず、撮影された複数枚の各画像の各画素の加算平均GLev[n]から、次の式(3)を用いて適正画像レベルとの差DeltaG[n]を算出する。
DeltaG[n]=Abs(Log2(GLev[n]/GHonLev))……(3)
式(3)において、Abs()は絶対値を返す関数であり、Log2()は2を底とした対数値を返す関数である。
【0025】
また、GHonLevは式(1)で用いられている値と同様、異物検出を行うのに最適な画像のレベル定数値である。マイコン10は、DeltaG[n]が最少となる画像を、最適な画像に最も近い画像として選択して異物検出に用いる。
ステップS23においては、図3に示すステップS13と同様の処理が行われる。すなわち、マイコン10は、選択された画像データに基づいて異物検出処理を行い、異物包含画像を記録メディア11に格納するとともに、ディスプレイドライバ13に指示して異物包含画像をディスプレイ14に表示させる。
(第3の異物検出モード)
図5は、本実施形態における第3の異物検出モードを示すフローチャートである。なお、図3に示す第1の異物検出モードと同一部分には同一符号を付している。図3に示す第1の異物検出モードと図5に示す第3の異物検出モードとが相違しているのは、図3のステップS7において蓄積時間を算出しているのに対し、図5のステップS31において発光量を算出していることにある。
【0026】
ステップS1〜S6において、マイコン10は、予備発光、撮像素子への電荷蓄積、予備発光停止、画像データ転送、画素レベルの加算平均値GLev算出という一連の動作を行うように指示する。
ステップS31において、マイコン10は、加算平均値GLevを基づいて異物検出に最適なLED24の発光量のガイドナンバーHonGNを算出する。
【0027】
マイコン10は、異物検出を行うのに最適なLED24の発光量のガイドナンバーHonGNを決定するために、式(4)と式(5)を用いる。
KGN=(√2)^(Log2(GHonLev/GLev)) ……(4)
HonGN=KGN*MonGN ……(5)
式(4)において、GHonLevは、式(1)と同様に、異物検出を行うのに最適な画像のレベル定数値である。また、式(4)において、KGNは最適な画像を得るために必要な発光量が予備発光量の何倍にあたるかを示す倍数である。
【0028】
また、式(5)において、MonGNは予備発光時のLED24の発光量のガイドナンバーであり、前記したKGNと乗算することでガイドナンバーHonGNを算出することが可能である。
ステップS32において、マイコン10はステップS1に記載した手順と同様の手順により、LED24を前記算出したガイドナンバーHonGNで発光させる。
【0029】
ステップS33において、マイコン10はステップS2に記載した手順と同様の手順により、撮像素子6の電荷蓄積を開始する。
ステップS34において、マイコン10は予備発光と同じ蓄積時間の経過後に、撮像素子6の電荷蓄積を終了させる。
ステップS35において、マイコン10はステップS4に記載した手順と同様の手順により、LED24の発光を停止させる。
【0030】
ステップS36において、マイコン10はステップS4に記載した手順と同様の手順により、画素毎の画像データを転送して取得する。
ステップS37において、図3に示すステップS13と同様の処理が行われる。すなわち、マイコン10は、入力された画像データに基づいて異物検出処理を行い、異物包含画像を記録メディア11に格納するとともに、ディスプレイドライバ13に指示して異物包含画像をディスプレイ14に表示させる。
【0031】
なお、前記GLevは、撮影画像の各画素の出力レベルの加算平均値に限定されるものではなく、例えば照明装置に近い側の画素の重みを小さくするなどした加重平均値を用いてもよい。
また、予備発光についても、発光回数を1回だけに限定することなく、複数回予備発光を行ってもよい。
(第4の異物検出モード)
図6は、本実施形態における第4の異物検出モードを示すフローチャートである。なお、図5に示す第3の異物検出モードと同一部分には同一符号を付している。
【0032】
ステップS1〜S6において、マイコン10は、予備発光、撮像素子への電荷蓄積、予備発光停止、画像データ転送、画素レベルの加算平均値GLev算出という一連の動作を行うように指示する。
ステップS41において、マイコン10は、予備発光が予め定められた所定回数だけ行われたか否かを判断する。予備発光が所定回数だけ行われていないと判定された場合には、ステップS1に戻り、撮像素子の発光量を段階的に変化させて、再びステップS1〜S6を繰り返す。
【0033】
ステップS41において、マイコン10は、予備発光が予め定められた所定回数だけ行われたと判定された場合には、ステップS42に進む。
ステップS42において、マイコン10は、複数枚撮影された画像から異物検出に用いる画像を選択する。
ステップS43において、図5に示すステップS37と同様の処理が行われる。すなわち、マイコン10は、入力された画像データに基づいて異物検出処理を行い、異物包含画像を記録メディア11に格納するとともに、ディスプレイドライバ13に指示して異物包含画像をディスプレイ14に表示させる。
【0034】
なお、前記GLevは、撮影画像の各画素の出力レベルの加算平均値に限定されるものではなく、例えば照明装置に近い側の画素の重みを小さくするなどした加重平均値を用いてもよい。
(第5の異物検出モード)
第5の異物検出モードは、図1に示す撮像素子6の内部に設けられている増幅器の増幅率を調整するものである。すなわち、マイコン10は、撮像素子ドライバ7を介して、撮像素子6の内部に設けられている増幅器の増幅率を変化させて予備発光を行い(例えば、図3に示すステップS1〜S5)、予備発光に基づいて得られた画素レベルの平均値GLevを算出する(例えば、図3に示すステップS6)。
【0035】
次に、マイコン10は、画素レベルの平均値GLevに基づいて、異物検出に最適な増幅器の増幅率を求め、求めた増幅率を前記増幅器に設定する。
次に、マイコン10は、LED24の発光開始、撮像素子6の蓄積開始、撮像素子6の蓄積終了、LED24の発光停止、画像データ転送、異物検出処理(例えば、図3に示すステップS8〜S13)を行う。ただし、このときの蓄積時間と発光時間は、予備発光時のものと同一である。
【0036】
また、第5の異物検出モードにおいて、撮像素子6の増幅器の増幅率及び蓄積時間を段階的に変化させて、複数回の予備発光を行い、複数枚撮影された画像から異物検出に用いる画像を選択するようにしてもよい。
また、増幅器は、撮像素子6の内部に設けられているものを使用せず、図1に示す撮像素子6とA/D変換器8との間に設けてもよい。
【0037】
なお、前記GLevは、撮影画像の各画素の出力レベルの加算平均値に限定されるものではなく、例えば照明装置に近い側の画素の重みを小さくするなどした加重平均値を用いてもよい。
なお、以上に記載した実施形態では、照明装置としてのLED24を異物検出アダプタ200に設けたが、言うまでもなく、本発明はこれに限定されるものでなく、カメラ100の内部に設けてもよい。
【0038】
前記実施形態によれば、照明装置の光量がいかなる理由で変化した場合でも、異物の検出のために最適な画像データを取得することが可能であり、画像データからの異物を検出する精度を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、カメラシステムや照明装置等の分野において、産業上大いに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態を示す説明図である。
【図2】図1に示す異物検出アダプタを示す説明図である。
【図3】実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
100…カメラ、200…異物検出アダプタ、1…レンズマウント、2…クイックリターンミラー、3…シャッタ、4…ペンタプリズム、5…接眼レンズ、6…撮像素子、6a
…光学ローパスフィルタ、7…撮像素子ドライバ、8…アナログ/デジタル(A/D)変換器、9…メモリ、10…マイコン、11…記録メディア、12…スイッチ、13…ディスプレイドライバ、14…ディスプレイ、21…通信接点、22…マイコン、23…LED(発光ダイオード)ドライバ、24…LED


【特許請求の範囲】
【請求項1】
光束を受光して画像信号を出力する撮像素子と、前記画像信号に基づいて前記撮像素子の受光面近傍の異物を検出する異物検出手段とを備えたカメラシステムにおいて、
前記撮像素子に光束を照射する照明手段と、
前記照明手段によって前記撮像素子に照射された光束による画像信号の出力に基づいて、該画像信号の出力が所定値となるための撮像パラメータを求める演算手段と
を備えたことを特徴とするカメラシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のカメラシステムにおいて、
前記演算手段は、前記照明手段による複数回の光束照射によって得られる複数の前記画像信号に基づいて前記撮像パラメータを求めることを特徴とするカメラシステム。
【請求項3】
請求項1に記載のカメラシステムにおいて、
前記演算手段は、前記照明手段による予備的な第1の光束照射に応じて前記撮像パラメータを求め、
前記照明手段によって前記第1の光束照射の後に行われる第2の光束照射の際に、前記撮像パラメータに基づいて前記撮像素子を制御する撮像制御手段をさらに備えることを特徴とするカメラシステム。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のカメラシステムにおいて、
前記撮像素子は電荷蓄積型であり、
前記演算手段は、前記撮像パラメータとして前記撮像素子の電荷蓄積時間を求めることを特徴とするカメラシステム。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のカメラシステムにおいて、
前記演算手段は、前記画像信号の出力の増幅率を求めることを特徴とするカメラシステム。
【請求項6】
請求項1に記載のカメラシステムにおいて、
前記演算手段は、前記照明手段による予備的な第1の光束照射に応じて前記撮像パラメータを求め、
前記照明手段は、前記撮像パラメータに応じて第2の光束照射を行うことを特徴とするカメラシステム。
【請求項7】
請求項1,2,6のいずれか1項に記載のカメラシステムにおいて、
前記演算手段は、前記撮像パラメータとして前記照明手段が照射する光量を求めることを特徴とするカメラシステム。
【請求項8】
請求項3に記載のカメラシステムにおいて、
前記照明手段は、複数回の前記第1の光束照射を行い、
前記撮像制御手段は、前記複数回の第1の光束照射のそれぞれにおいて前記撮像素子の制御パラメータを異ならせて前記画像信号を取得し、
前記演算手段は、得られた複数の前記画像信号のうちの一つに対応する制御パラメータを前記撮像パラメータとして求めることを特徴とするカメラシステム。
【請求項9】
請求項6に記載のカメラシステムにおいて、
前記照明手段は、発光量を異ならせた複数回の前記第1の光束照射を行い、
前記演算手段は、前記複数回の第1の光束照射のそれぞれにおいて得られる前記面像信号のうちの一つに対応する発光量を前記撮像パラメータとして求めることを特徴とするカ
メラシステム。
【請求項10】
光束を受光して画像信号を出力する撮像素子と、前記画像信号に基づいて前記撮像素子の受光面近傍の異物を検出する異物検出手段とを備えたカメラシステムに適用可能な照明装置において、
前記撮像素子に対して第1の光束照射を行うとともに、該第1の光束照射によって前記撮像索子で得られた画像信号出力に基づいて第2の光束照射を行う制御手段を備えたことを特微とする照明装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−124386(P2007−124386A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−315196(P2005−315196)
【出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】