説明

カメラ機能付き携帯電話機

【課題】消費電力やサイズを増加させることなく、明るい場所でも表示画面の視認性を向上させることができるカメラ機能付き携帯電話機の提供。
【解決手段】折りたたみ式のカメラ機能付き携帯電話機の開閉状態を監視する開閉検出部12と、開閉検出部12の開状態の検出を受けて起動するカメラ部5と、カメラ部5により取り込まれた撮像データを利用して照度を検知する照度検知部11と、表示画面に表示される文字のサイズを切り替える文字サイズ切替部9と、文字の太さを切り替える文字太さ切替部10とを少なくとも備え、照度検知部11により検知された外光照度が予め定められた基準値以上の場合に、文字入力画面又は文字参照画面に表示される文字のサイズを大きくしたり、文字を太くするなどの制御が行われるため、明るい場所でも表示部に表示される文字の視認性を確実に向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機に関し、特に、カメラ機能付き携帯電話機における表示の制御機能に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯電話機では、外光照度が大きい明るい場所で表示部に表示された文字を見たり文字入力作業を行う場合、画面が白っぽくなるために文字が見づらくなってしまうという問題があった。そこで、そのような不具合を防ぐために、携帯電話機に照度センサを設け、図6に示す手順に従って外光照度を検知し、外光照度に応じて液晶表示装置のバックライトの輝度を上げるなどの対策が取られていた。
【0003】
また、下記特許文献1には、文字や画像などの表示情報を表示する表示手段と表示手段のバックライトとして作用する照射手段と撮像手段とを備えたカメラ付き携帯電話機に照射レベル調整手段を設け、この照射レベル調整手段により、バックライトの照射レベルを周囲の明るさに応じて自動的に調整する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−344598号公報(第3−7頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、携帯電話機を使用する環境は様々であり、周囲の照度は大きく変化することから、バックライトの輝度を上げて視認性を向上させる方法ではバックライトに供給する電力も大きく変化させなければならず、その結果、消費電力が増加して通話時間や待ち受け時間が短くなってしまうという問題がある。また、バックライトに供給する電力を大きく変化させるためには電源系の回路構成が複雑になってしまうという問題もある。
【0006】
更に、周囲の照度を検知するための照度センサを別途設置する場合には、携帯電話機のサイズが大きくなってしまい、小型化が求められる携帯電話機にとっては重大な問題となる。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、消費電力やサイズを増加させることなく、明るい場所でも表示画面の視認性を向上させることができるカメラ機能付き携帯電話機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の携帯電話機は、カメラ機能を備える携帯電話機において、前記カメラ機能を利用して周囲の照度を検知する照度検知手段と、検知された前記照度に基づいて、表示手段に表示される文字の形態を、デフォルトとして設定された第1の形態又は前記第1の形態とは異なる第2の形態のいずれかに設定する切替手段と、を少なくとも備えるものである。
【0009】
本発明においては、前記切替手段は、前記文字のサイズを、デフォルトとして設定された第1のサイズ又は前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズのいずれかに設定する手段、又は、前記文字の太さを、デフォルトとして設定された第1の太さ又は前記第1の太さよりも太い第2の太さのいずれかに設定する手段、の少なくとも一方を含む構成とすることができ、前記手段では、検知された前記照度が予め定められた基準値以上の場合に、前記文字のサイズ又は太さを、前記第2のサイズ又は前記第2の太さに設定することが好ましい。
【0010】
また、本発明の携帯電話機は、カメラ機能を備える携帯電話機において、前記カメラ機能を利用して周囲の照度を検知する照度検知手段と、検知された前記照度に基づいて、表示手段に表示される画面の表示色を、デフォルトとして設定された第1の表示色又は前記第1の表示色とは異なる第2の表示色のいずれかに設定する切替手段と、を少なくとも備えるものである。
【0011】
本発明においては、前記切替手段は、前記表示手段に表示される文字の色を、デフォルトとして設定された第1の文字色又は前記第1の文字色とは異なる第2の文字色のいずれかに設定する手段、又は、前記表示手段の背景色を、デフォルトとして設定された第1の背景色又は前記第1の背景色とは異なる第2の背景色のいずれかに設定する手段、の少なくとも一方を含む構成とすることができ、前記手段では、検知された前記照度が予め定められた基準値以上の場合に、前記文字色又は背景色を、前記第2の文字色又は前記第2の背景色に設定することが好ましい。
【0012】
また、本発明においては、前記手段の少なくとも一方は、操作手段の操作により手動で切り替え可能に構成されるようにしてもよい。
【0013】
また、本発明においては、前記照度検知手段は、前記カメラ機能を用いて取得された撮像データに基づいて、前記照度を検知する構成とすることができる。
【0014】
また、本発明においては、折りたたみ可能な前記携帯電話機の開閉状態を検出する開閉検出手段を備え、前記開閉検出手段により前記携帯電話機が開状態と判断された場合に、前記カメラ機能が起動して前記撮像データを取得するように制御される構成とすることができる。
【0015】
また、本発明においては、前記照度検知手段により前記照度が検知された後に、前記カメラ機能が停止するように制御される構成とすることもできる。
【0016】
このように、本発明は、携帯電話機に予め設けられたカメラ機能を用いて取得された撮像データに基づいて周囲の照度を検知し、周囲の照度が予め定められた基準値以上の場合に、文字のサイズを大きくしたり、文字の太さを太くしたり、背景色や文字色を変えるなどの制御が行われるため、消費電力やサイズを増加させることなく、明るい場所でも表示画面の視認性を確実に向上させることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のカメラ付き携帯電話機によれば、外光照度が大きい明るい場所でも、消費電力を増加させることなく、表示画面に表示された文字の視認性を向上させることができる。その理由は、周囲の照度に応じてバックライトの輝度を変化させるのではなく、文字のサイズや太さなどの形態、背景色や文字色などの表示色を変化させるからである。
【0018】
また、本発明のカメラ付き携帯電話機によれば、サイズの増加を防ぐことができる。その理由は、周囲の照度を検知するために照度センサを新たに設置するのではなく、携帯電話機に予め設けられたカメラ機能を用いて取得される撮像データに基づいて周囲の照度を検知するからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明は、その好ましい一実施の形態において、折りたたみ式のカメラ機能付き携帯電話機の開閉状態を監視する開閉検出部と、開閉検出部の開状態の検出を受けて起動するカメラ部と、カメラ部により取り込まれた撮像データを利用して照度を検知する照度検知部と、表示画面に表示される文字のサイズを切り替える文字サイズ切替部、文字の太さを切り替える文字太さ切替部、背景色を切り替える背景色切替部、文字色を切り替える文字色切替部などの文字の形態又は表示色の切り替えを行う切替手段とを少なくとも備えるものであり、照度検知部により検知された外光照度が予め定められた基準値以上の場合に、文字入力画面又は文字参照画面に表示される文字のサイズを大きくしたり、文字を太くしたり、背景色や文字色を変えるなどの制御が行われるため、明るい場所でも表示部に表示される文字の視認性を確実に向上させることができる。
【実施例1】
【0020】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係るカメラ機能付き携帯電話機について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係るカメラ機能付き携帯電話機の外観構成を模式的に示す平面図であり、図2は、該カメラ機能付き携帯電話機の主要な構成を示すブロック図である。また、図3は、該カメラ機能付き携帯電話機の動作を示すフローチャート図である。
【0021】
図1に示すように、本実施例のカメラ機能携帯電話機1は、主表示部4a及び副表示部4b、カメラ部5などが配置される第1の筐体2と、数字キーや方向キー、特殊機能キーなどの操作部6が配置される第2の筐体3とで構成され、第1の筐体2と第2の筐体3とは蝶番によって開閉可能に連結されている。
【0022】
また、図2に示すように、本実施例のカメラ機能付き携帯電話機1は、電話の交信やメールの送受信、web画面の受信等を行う無線通信部7と、文字や画像を表示する液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示部4と、表示部4に表示する文字の入力や各種機能の操作を行う操作部6と、カメラ機能付き携帯電話機1の開閉状態を監視する開閉検出部12と、開閉検出部12の開状態の検出を受けて起動するカメラ部5と、照度の基準値や文字サイズ、文字太さなどの各種情報を記憶する記憶部13と、上記各手段の制御を行う制御部8とを備え、制御部8には、カメラ部5により取り込まれた撮像データを利用して照度を検知する照度検知部11と、文字サイズの切り替えを行う文字サイズ切替部9と、文字の太さの切り替えを行う文字太さ切替部10とを備えている。
【0023】
そして、照度検知部11により検知した外光照度が予め定められた基準値以上の場合は、文字サイズ切替部9では大きいサイズで文字を表示し、また、文字太さ切替部10では太い文字を表示し、外光照度が基準値よりも小さい場合は、文字サイズ切替部9及び文字太さ切替部10は文字の形態の切り替えを行わず、デフォルトとして設定されたサイズ又は太さで文字を表示する制御を行う。
【0024】
なお、ここでは照度検知部11で検知した外光照度に基づいて文字のサイズや太さが自動的に切り替わる構成としているが、これらの手段は操作部6のキー操作によって手動で切り替えることができるようにしてもよい。また、ここでは文字のサイズと文字の太さの双方を切り替える構成としているが、いずれか一方のみを切り替える構成としてもよい。
【0025】
また、上記基準値の具体的な数値は特に限定されず、屋外の標準的な照度などの予め定められた照度としてもよいし、ユーザが操作部6を操作して設定した照度としてもよい。また、外光照度が基準値以上の場合に表示される文字のサイズ(第2のサイズ)は、デフォルトとして設定されたサイズ(第1のサイズ)よりも大きければよく、予め定められたサイズとしてもよいし、ユーザが任意に設定したサイズとしてもよい。同様に、外光照度が基準値以上の場合に表示される文字の太さ(第2の太さ)も、デフォルトとして設定された太さ(第1の太さ)よりも太ければよく、予め定められた太さとしてもよいし、ユーザが任意に設定した太さとしてもよい。さらに、文字のサイズの拡大率や太さの変化率は一定としてもよいし、外光照度に応じて変化させてもよい。
【0026】
次に、上記構成のカメラ機能付き携帯電話機1の動作について、図3のフローチャート図を参照して説明する。
【0027】
まず、ステップS101で、照度による文字形態の自動切り替え機能がONに設定されている場合は、ステップS102で、開閉検出部12は、カメラ機能付き携帯電話機1の開閉状態を監視し、開状態を検出したら、ステップS103で、カメラ部5を起動させ撮像データを取得させる。なお、ここでは、操作性を向上させるために開閉検出部12が開状態を検出したらカメラ部5が自動的に起動する構成としているが、カメラ部5を起動させるタイミングは上記構成に限定されず、ユーザが操作部6を操作して手動でカメラ部5を起動させるようにしてもよい。
【0028】
次に、ステップS104で、照度検知部11は、カメラ部5で取得した撮像データに基づいて照度を検知(例えば、撮像素子の出力電圧に応じて照度を特定)した後、ステップS105で、カメラ部5の機能を停止させる。なお、ここでは、操作性を向上させるために照度検知部11が照度を検知したらカメラ部5が自動的に停止する構成としているが、カメラ部5を停止させるタイミングも上記構成に限定されず、ユーザが操作部6を操作して手動でカメラ部5を停止させるようにしてもよい。また、ここでは撮像データに基づいて照度を検知しているが、例えば、カメラ部5で露光時間やゲインなどの情報が生成される場合には、これらの情報に基づいて照度を検知してもよい。
【0029】
次に、ステップS106で、照度検知部11で検知した照度と記憶手段13に予め記憶された基準値とを比較し、検知した照度が基準値以上であれば、ステップS107で、文字サイズ切替部9は文字サイズを拡大したり、文字太さ切替部10は文字の太さを太くするなどの形態の切り替えを行う。一方、検知した照度が基準値より小さければ、ステップS108で、文字のサイズ及び太さをデフォルトで設定されたままとする。そして、ステップS109で、設定された形態で文字を入力したり、無線通信部7で受信した電子メールを設定された形態で表示するなどの各種作業を実行し、ステップS101に戻って同様の処理を繰り返す。
【0030】
また、ステップS101で、照度による文字形態の自動切り替え機能がOFFに設定されている場合は、ステップS110で、文字サイズ及び太さを切り替える設定になっているかを判断し、切り替える設定になっている場合は、ステップS107で、上記と同様に文字サイズ切替部9は文字サイズを拡大したり、文字太さ切替部10は文字の太さを太くし、切り替える設定になっていない場合は、ステップS108で、文字サイズ及び太さをデフォルトで設定されたままとして、ステップS109で、文字の入力や表示などの各種作業を実行する。
【0031】
このように、本実施例のカメラ機能付き携帯電話機1によれば、カメラ機能を用いて取得した撮像データに基づいて検知した照度と予め定められた基準値とを比較し、検知した照度が基準値以上の場合に、文字サイズ切替部9や文字太さ切替部10により、サイズが大きい又は太い文字が表示部4に表示されるため、明るい場所であっても表示部4に表示される文字の視認性を確実に向上させることができる。
【実施例2】
【0032】
次に、本発明の第2の実施例に係るカメラ機能付き携帯電話機について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、第2の実施例に係るカメラ機能付き携帯電話機の主要な構成を示すブロック図であり、図5は該カメラ機能付き携帯電話機の動作を示すフローチャート図である。
【0033】
前記した第1の実施例では、照度検知部11で検知した照度が予め定められた基準値以上の場合に、表示部4に表示される文字を大きく又は太くするなど、文字の形態を変化させたが、本実施例では、文字の形態を変更する構成に代えて、又は、文字の形態を変更する構成に加えて、表示部4の画面の背景色や文字色などの表示色を変化させる。
【0034】
具体的には、図4に示すように、本実施例のカメラ機能付き携帯電話機1は、電話の交信やメールの送受信、web画面の受信等を行う無線通信部7と、文字や画像を表示する表示部4と、表示部4に表示する文字の入力や各種機能の操作を行う操作部6と、カメラ機能付き携帯電話機1の開閉状態を監視する開閉検出部12と、開閉検出部12の開状態の検出を受けて起動するカメラ部5と、照度の基準値や背景色、文字色などの各種情報を記憶する記憶部13と、上記各手段の制御を行う制御部8とを備え、制御部8には、カメラ部5により取り込まれた撮像データを利用して照度を検知する照度検知部11と、表示部4の背景色の切り替えを行う背景色切替部14と、文字色の切り替えを行う文字色切替部15とを備えている。
【0035】
そして、照度検知部11により検知した外光照度が予め定められた基準値以上の場合は、背景色切替部14や文字色切替部15は背景色や文字色の色を変えたり、色彩を濃くしたり、背景色と文字色のコントラストを大きくしたり、白黒を反転させるなどして外光により白っぽくなった画面や文字を見やすくし、外光照度が基準値よりも小さい場合は、背景色切替部14及び文字色切替部15は背景や文字の色の切替えを行わず、デフォルトで設定された表示色で表示する制御を行う。
【0036】
なお、ここでは照度検知部11で検知した外光照度に基づいて背景色や文字色が自動的に切り替わる構成としているが、これらの手段は操作部6のキー操作によって手動で切り替えることができるようにしてもよい。また、背景色と文字色の双方を切り替えてもよいし、いずれか一方のみを切り替えてもよい。また、第1の実施例と同様に、照度の基準値は特に限定されず、予め設定された照度としてもよいし、ユーザが設定した照度としてもよい。また、外光照度が基準値以上の場合の背景色及び文字色は、デフォルトとして設定された色と異なっていればよく、特定の色としてもよいし、外光照度に応じて色を変えてもよい。
【0037】
次に、上記構成のカメラ機能付き携帯電話機1の動作について、図5のフローチャート図を参照して説明する。
【0038】
まず、ステップS201で、開閉検出部12は、カメラ機能付き携帯電話機1の開閉状態を監視し、開状態を検出したら、ステップS202で、カメラ部5を起動させ撮像データを取得させる。なお、本実施例においても、カメラ部5を起動させるタイミングは上記構成に限定されず、ユーザが操作部6を操作して手動でカメラ部5を起動させるようにしてもよい。
【0039】
次に、ステップS203で、照度検知部11は、カメラ部5で取得した撮像データに基づいて照度を検知した後、ステップS204で、カメラ部5の機能を停止させる。なお、本実施例においても、カメラ部5を停止させるタイミングも上記構成に限定されず、ユーザが操作部6を操作して手動でカメラ部5を停止させるようにしてもよいし、カメラ部5で露光時間やゲインなどの情報が生成される場合には、これらの情報に基づいて照度を検知してもよい。
【0040】
次に、ステップS205で、照度検知部11で検知した照度と記憶手段13に予め記憶された基準値とを比較し、検知した照度が基準値以上であれば、ステップS206で、背景色切替部14や文字色切替部14は背景や文字の色を変えたり、色彩を濃くしたり、背景と文字のコントラストを大きくしたり、白黒を反転させるなどの表示色の切り替えを行い、検知した照度が基準値より小さければ、ステップS207で、背景色及び文字色をデフォルトで設定されたままとし、ステップS208で、設定された表示色で文字を入力したり、無線通信部7で受信した電子メールを設定された表示色で表示するなどの各種作業を実行し、ステップS201に戻って同様の処理を繰り返す。
【0041】
このように、本実施例のカメラ機能付き携帯電話機1によれば、カメラ機能を用いて取得した撮像データに基づいて検知した照度と予め定められた基準値とを比較し、検知した照度が基準値以上の場合に、背景色切替部14や文字色切替部15により、背景又は文字の色の種類や色彩、コントラストなどが変更されるため、明るい場所であっても表示部4に表示される文字の視認性を確実に向上させることができる。
【0042】
なお、第1の実施例では、カメラ機能付き携帯電話機1に文字サイズ切替部9及び文字太さ切替部10を設け、第2の実施例では、カメラ機能付き携帯電話機1に背景色切替部14及び文字色切替部15を設けたが、文字サイズ切替部9と文字太さ切替部10と背景色切替部14と文字色切替部15の4つの手段の中から選択される1以上の手段を備える構成であればよい。
【0043】
また、上記各実施例では文字のサイズ、太さ、背景色、文字色を変化させる例を示したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、照度に応じて文字の間隔(字間や行間)を広げたり、字体を変えるなどとすることもできる。また、上記各実施例では、折りたたみ式のカメラ機能付き携帯電話機1を例にして説明したが、カメラ部5や表示部4、操作部6が1つの筐体に形成されたストレート式の携帯電話機に対しても同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、カメラ機能と表示手段とを備えた携帯機器であればよく、デジタルカメラ、カメラ機能を備えた携帯端末機器やゲーム機などに対しても同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1の実施例に係るカメラ機能付き携帯電話機の外観構成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るカメラ機能付き携帯電話機の主な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係るカメラ機能付き携帯電話機の動作を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係るカメラ機能付き携帯電話機の主な構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係るカメラ機能付き携帯電話機の動作を示すフローチャート図である。
【図6】従来の携帯電話機の動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0046】
1 カメラ機能付き携帯電話機
2 第1の筐体
3 第2の筐体
4 表示部
4a 主表示部
4b 副表示部
5 カメラ部
6 操作部
7 無線通信部
8 制御部
9 文字サイズ切替部
10 文字太さ切替部
11 照度検知部
12 開閉検出部
13 記憶部
14 背景色切替部
15 文字色切替部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ機能を備える携帯電話機において、
前記カメラ機能を利用して周囲の照度を検知する照度検知手段と、
検知された前記照度に基づいて、表示手段に表示される文字の形態を、デフォルトとして設定された第1の形態又は前記第1の形態とは異なる第2の形態のいずれかに設定する切替手段と、を少なくとも備えることを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
前記切替手段は、
前記文字のサイズを、デフォルトとして設定された第1のサイズ又は前記第1のサイズよりも大きい第2のサイズのいずれかに設定する手段、又は、
前記文字の太さを、デフォルトとして設定された第1の太さ又は前記第1の太さよりも太い第2の太さのいずれかに設定する手段、の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項3】
前記手段では、検知された前記照度が予め定められた基準値以上の場合に、前記文字のサイズ又は太さを、前記第2のサイズ又は前記第2の太さに設定することを特徴とする請求項2記載の携帯電話機。
【請求項4】
前記手段の少なくとも一方は、操作手段の操作により手動で切り替え可能に構成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯電話機。
【請求項5】
カメラ機能段を備える携帯電話機において、
前記カメラ機能を利用して周囲の照度を検知する照度検知手段と、
検知された前記照度に基づいて、表示手段に表示される画面の表示色を、デフォルトとして設定された第1の表示色又は前記第1の表示色とは異なる第2の表示色のいずれかに設定する切替手段と、を少なくとも備えることを特徴とする携帯電話機。
【請求項6】
前記切替手段は、
前記表示手段に表示される文字の色を、デフォルトとして設定された第1の文字色又は前記第1の文字色とは異なる第2の文字色のいずれかに設定する手段、又は、
前記表示手段の背景色を、デフォルトとして設定された第1の背景色又は前記第1の背景色とは異なる第2の背景色のいずれかに設定する手段、の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項5記載の携帯電話機。
【請求項7】
前記手段では、検知された前記照度が予め定められた基準値以上の場合に、前記文字色又は背景色を、前記第2の文字色又は前記第2の背景色に設定することを特徴とする請求項6記載の携帯電話機。
【請求項8】
前記手段の少なくとも一方は、操作手段の操作により手動で切り替え可能に構成されることを特徴とする請求項6又は7に記載の携帯電話機。
【請求項9】
前記照度検知手段は、前記カメラ機能を用いて取得された撮像データに基づいて、前記照度を検知することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載の携帯電話機。
【請求項10】
折りたたみ可能な前記携帯電話機の開閉状態を検出する開閉検出手段を備え、
前記開閉検出手段により前記携帯電話機が開状態と判断された場合に、前記カメラ機能が起動して前記撮像データを取得するように制御されることを特徴とする請求項9記載の携帯電話機。
【請求項11】
前記照度検知手段により前記照度が検知された後に、前記カメラ機能が停止するように制御されることを特徴とする請求項9又は10に記載の携帯電話機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2006−191387(P2006−191387A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−1721(P2005−1721)
【出願日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】