カラオケ練習用装置
【課題】歌唱力向上に寄与することができるカラオケ用練習装置を提供する。
【解決手段】カラオケ用練習用装置は、カラオケ装置及び音楽再生可能な家電機器と通信可能であり、また、ユーザが携帯可能である。カラオケ練習用装置は、制御部及び記憶部を有し、記憶部は、ユーザがカラオケ装置を用いて歌唱した曲目を含む歌唱履歴情報を記憶し、かつ、ユーザが家電機器を用いて聴取した曲目を含む聴取履歴情報を記憶する。制御部は、カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、聴取履歴情報に含まれる曲目を、ユーザに提示する。さらに、制御部は、家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、歌唱履歴情報に含まれる曲目を、ユーザに提示する。
【解決手段】カラオケ用練習用装置は、カラオケ装置及び音楽再生可能な家電機器と通信可能であり、また、ユーザが携帯可能である。カラオケ練習用装置は、制御部及び記憶部を有し、記憶部は、ユーザがカラオケ装置を用いて歌唱した曲目を含む歌唱履歴情報を記憶し、かつ、ユーザが家電機器を用いて聴取した曲目を含む聴取履歴情報を記憶する。制御部は、カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、聴取履歴情報に含まれる曲目を、ユーザに提示する。さらに、制御部は、家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、歌唱履歴情報に含まれる曲目を、ユーザに提示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの歌唱力向上に寄与することができるカラオケ練習用装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、選曲操作を補助することを目的として、ユーザの歌唱履歴を提示するカラオケ装置が提案されている(例えば、特許文献1)。このような装置は、過去に選曲されたカラオケ楽曲はユーザの好みに合った楽曲であり、再度歌唱する可能性が高いという考えに基いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−262119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上手く歌えるようになるために(すなわち、歌唱力向上を目的として)歌唱の練習を行うユーザが存在する。上記特許文献1に記載されるようなカラオケ装置では、このようなユーザに対して適切な楽曲を提示することができなかった。また、歌唱の練習を行うユーザは、練習している楽曲を自宅のCDプレイヤー等で聴取する回数が多いと考えられるが、このようなユーザの行動を考慮したカラオケ練習用装置は提案されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、カラオケ装置及び音楽再生可能な家電機器と通信可能、かつ、ユーザが携帯可能なカラオケ練習用装置であって、前記カラオケ練習用装置は、制御部及び記憶部を有し、前記記憶部は、前記ユーザが前記カラオケ装置を用いて歌唱した曲目を含む歌唱履歴情報を記憶し、かつ、前記ユーザが前記家電機器を用いて聴取した曲目を含む聴取履歴情報を記憶し、前記制御部は、前記カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記聴取履歴情報に含まれる曲目を、前記ユーザに提示し、前記家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記歌唱履歴情報に含まれる曲目を、前記ユーザに提示するように構成した。
【0006】
請求項1に係る発明では、カラオケ装置が演奏可能な曲目のうち、ユーザが音楽再生可能な家電機器を用いて聴取した曲目をユーザに提示するように構成している。また、請求項1に係る発明では、家電装置が再生可能な曲目のうち、ユーザがカラオケ装置を用いて歌唱した曲目をユーザに提示するように構成している。これらの構成は、歌唱の練習を行うユーザは、練習している楽曲に対して、歌唱する→聴く→歌唱する→聴く→…という繰り返しの行動をとることが多いという知見に基くものである。このように構成することにより、歌唱可能な楽曲や聴取可能な楽曲を効率的にユーザに提示することができるので、ユーザの歌唱力向上に寄与することができる。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1のカラオケ装置において、前記記憶部は、前記歌唱した曲目ごとの歌唱履歴情報、及び、前記聴取した曲目ごとの聴取履歴情報を記憶し、前記制御部は、前記カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記聴取履歴情報に含まれかつ前記歌唱履歴情報及び前記聴取履歴情報に基いた第1の条件を満たす曲目を、第1の曲目として前記ユーザに提示し、前記家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記歌唱履歴情報に含まれかつ前記歌唱履歴情報及び前記聴取履歴情報に基いた第2の条件を満たす曲目を、第2の曲目として前記ユーザに提示するように構成した。
【0008】
請求項2に係る発明では、カラオケ装置が演奏可能な曲目のうち、ユーザが音楽再生可能な家電機器を用いて聴取した曲目であって、歌唱履歴情報及び聴取履歴情報に基いた第1の条件を満たす曲目をユーザに提示するように構成している。また、請求項2に係る発明では、家電装置が再生可能な曲目のうち、ユーザがカラオケ装置を用いて歌唱した曲目であって、歌唱履歴情報及び聴取履歴情報に基いた第2の条件を満たす曲目をユーザに提示するように構成している。このように構成することにより、ユーザの歌唱履歴や聴取履歴に基いてユーザの歌唱力向上に寄与する楽曲を効率よく抽出して提示することができる。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、請求項1のカラオケ装置において、前記制御部は、前記第1の曲目を提示する際に、前記聴取履歴情報に含まれる聴取回数が多い曲目を優先的に前記ユーザに提示し、前記第2の曲目を提示する際に、前記聴取履歴情報に含まれる聴取回数が少ない曲目を優先的に前記ユーザに提示するように構成している。
【0010】
請求項3に係る発明では、ユーザが歌唱する楽曲の選曲操作においては、聴取回数が多い曲目を優先的に提示する。この点、「一般的に、多くの回数を聴いた曲目ほどよく覚えているものであり、覚えている曲ほど、唄い易い」という知見に基づくものである。一方、ユーザが聴取する楽曲の選曲操作においては、聴取回数が少ない楽曲を優先的に提示する。この点、「聴いた回数が少ない曲目ほど記憶に残っていないので、記憶するためにはさらに多くの回数聴く必要がある」という知見に基づくものである。このように構成することにより、ユーザの歌唱力向上に寄与する楽曲を効率よく抽出して提示することができる。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、請求項1のカラオケ装置において、前記制御部は、前記カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記聴取履歴情報に含まれる曲目を第1態様で、かつ、前記聴取履歴情報に含まれていない曲目を第2態様で、前記ユーザに提示し、前記家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記歌唱履歴情報に含まれる曲目を第3態様で、かつ、前記歌唱履歴情報に含まれていない曲目を第4態様で、前記ユーザに提示するように構成している。
【0012】
請求項4に係る発明では、カラオケ装置が演奏可能な曲目のうち、ユーザが音楽再生可能な家電機器を用いて聴取した曲目と聴取していない曲目とを、異なる態様で提示する。また、請求項2に係る発明では、家電装置が再生可能な曲目のうち、ユーザがカラオケ装置を用いて歌唱した曲目と歌唱していない曲目とを、異なる態様で提示する。このように構成することにより、ユーザは、提示される各楽曲の種別を容易に判別することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、歌唱履歴及び聴取履歴を用いて、ユーザの歌唱力向上に寄与することができるカラオケ練習用装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るカラオケシステムの概要を示す説明図である。
【図2】ユーザの行動とリモコンの動作との関係を示す説明図である。
【図3】リモコンの具体的構成を示すブロック図である。
【図4】カラオケシステムにおける処理の流れを示す説明図である。
【図5】歌唱時処理のフローチャートである。
【図6】(A)は歌唱履歴情報,(B)は共通曲番号に変換した演奏可能曲目リスト,(C)は表示曲目リストをそれぞれ示す説明図である。
【図7】表示部のレイアウトの一例を示す説明図である。
【図8】第1ポイントリストを示す説明図である。
【図9】(A)は歌唱履歴情報,(B)は共通曲番号に変換した演奏可能曲目リスト,(C)は表示曲目リストをそれぞれ示す説明図である。
【図10】聴取時処理のフローチャートである。
【図11】(A)は歌唱履歴情報,(B)は共通曲番号に変換した演奏可能曲目リスト,(C)は表示曲目リストをそれぞれ示す説明図である。
【図12】第2ポイントリストを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施形態]
以下、本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、ユーザが携帯可能なリモコンがカラオケ練習用装置として機能する。
【0016】
[実施形態の概要]
まず、本実施形態の概要について説明する。図1に示すように、ユーザ50は、リモコン1を携帯してカラオケ店(カラオケボックス)に行き、カラオケ店内では、カラオケ装置10に対して、リモコン1を用いて歌うための選曲操作を行う。また、ユーザ50は、自宅では、音楽再生可能な家電機器20(例えば、CDラジカセ,CDプレイヤー,HDD内蔵コンポ等)に対して、リモコン1を用いて音楽を聴くための選曲操作を行う。すなわち、ユーザ50は、リモコン1を用いて、カラオケ店内での歌唱のための操作及び自宅内での聴取のための操作の両方の操作を行う。なお、図1に示すように、カラオケ装置10は、通信網を介して楽曲データ等を記憶しているサーバ30に接続可能であるものとする。なお、以下の説明においては、リモコン1,カラオケ装置10,家電機器20,サーバ30を総称して、カラオケシステムSということがある。
【0017】
リモコン1は、カラオケ店内において、カラオケ装置10が演奏可能な曲目を表示部15(図3参照)上に表示する。このとき、リモコン1は、ユーザが家電機器20を用いて聴取した曲目を参照して表示する曲目を決定する。一方、リモコン1は、自宅内において、家電機器20が再生可能な曲目リストを表示部15に表示する。このとき、リモコン1は、ユーザ50がカラオケ装置10を用いて歌唱した曲目を参照して、表示する曲目を決定する。このように、リモコン1は、図2に示すように、ユーザ50のカラオケ店内での行動及び自宅内での行動の両方に基いて、演奏可能な曲目及び再生可能な曲目の提示内容を決定することができる。すなわち、ユーザ50がリモコン1を携帯してカラオケ店に行くと、リモコン1はカラオケ店内において、ユーザ50が自宅で聴取した曲目とカラオケ装置10から取得した演奏可能な曲目とに基いて、選曲操作を補助するために曲目を提示する。また、リモコン1は、ユーザ50の歌唱後、歌唱履歴を更新する。また、リモコン1は、ユーザ50がカラオケ店で歌唱を行う間、提示・選曲受付・更新の各処理を繰り返す。一方、ユーザ50が自宅に帰ると、リモコン1は自宅内において、ユーザ50がカラオケ店で歌唱した曲目と家電機器20から取得した再生可能な曲目とに基いて、選曲操作を補助するために曲目を提示する。また、リモコン1は、ユーザ50の聴取後、聴取履歴を更新する。また、リモコン1は、ユーザ50が自宅内で音楽を聴取する間、提示・選曲受付・更新の各処理を繰り返す。以上のように処理することにより、リモコン1は、ユーザ50の歌唱力向上に寄与することができる。なお、本発明では、「曲目」という用語を、楽曲の「曲名」や「曲番号」のように各楽曲を識別することができる情報を示すものとして用いる。
【0018】
なお、図1においては、カラオケ装置10の数は1つであるが、実際には、複数のカラオケ装置10が存在する。また、これらのカラオケ装置10は、1つのカラオケ店内のみに存在するのではなく、複数のカラオケ店内に存在する。本実施形態では、複数の異なるカラオケ装置10で歌唱を行った場合においても、共通の歌唱履歴を用いることとする。すなわち、例えばカラオケ店Aのカラオケ装置10で歌唱した際の歌唱履歴と、カラオケ店Bのカラオケ装置10で歌唱した際の歌唱履歴は、統合されて1つの歌唱履歴として処理されるものとする。
【0019】
なお、本実施形態では、カラオケ装置10で演奏可能な曲目と、家電機器20で再生可能な曲目とを対応付けて管理する必要がある。カラオケ装置10は、サーバ30が管理している曲番号に基いて各楽曲を管理することができる。一方、家電機器20は、例えば、CDDB(Compact Disc DataBase)等が管理している曲番号に基いて各楽曲を管理することができる。リモコン1は、カラオケ装置10及び家電機器20が管理する同一の楽曲については、同一の曲番号(以下、「共通曲番号」)で管理している。そのため、リモコン1は、カラオケ装置10及び家電機器20がそれぞれ用いている曲番号体系を、共通曲番号に変換する機能を有するものとする。
【0020】
[リモコンの具体的構成]
次に、リモコン1の具体的構成について図3を参照して説明する。リモコン1は、リモコン1全体を統括制御する制御部11と、記憶部12と、外部との通信に用いられる通信部13と、リモコン1を操作するための操作部14と、表示部15とから構成されている。これらの構成要素は、バス16で相互に接続されている。また、制御部11は、CPU等によって構成されている。記憶部12には、所定のプログラムの他、後述する歌唱履歴情報及び聴取履歴情報が記憶される。通信部13は、カラオケ装置10との間では、図4に示す曲の演奏に係る情報(要求信号,演奏可能曲目データ,選曲信号等)を送受信するとともに、家電機器20との間では、曲の再生に係る情報(要求信号,再生可能曲目データ,選曲信号等)を送受信するための通信インタフェースとして機能する。なお、カラオケ装置10、家電機器20それぞれの通信規格等が異なる場合には複数のインタフェース(例えば、無線LAN、USB,HDMI(High-Definition Multimedia Interface)など)から構成される。操作部14は、物理的なスイッチでもよく、タッチスクリーンでもよい。表示部15は、例えば、液晶ディスプレイである。また、音声の入出力が可能となるように構成してもよい。また、カラオケ演奏中に、表示部15に歌詞を表示してもよい。
【0021】
なお、カラオケ装置10及び家電機器20については、リモコン信号に基いて制御され、かつ、演奏及び再生を行うことができる公知の構成を用いることができ、本発明の理解とは関係がない部分であるので説明を省略する。
【0022】
[カラオケシステムにおける処理の流れ]
次に、カラオケシステムSにおける処理の流れについて、図4を参照して説明する。
【0023】
[カラオケ店内での処理]
まず、カラオケ店内における処理の流れについて、図4(A)を参照して説明する。
(1)カラオケ装置10は、配信可能な曲(配信可能データ)をサーバ30から受信し、演奏可能な楽曲の曲目リスト(以下、「演奏可能曲目データ」ということがある。)を作成する。サーバ30からは配信可能な楽曲であっても、カラオケ装置10では演奏できない楽曲もあるため、演奏可能曲目データの作成が必要となる。なお、演奏可能曲目データを作成するタイミングは適宜設定することができ、例えば、サーバ30から配信可能データを受信するごとに行ってもよい。
(2)リモコン1は、カラオケ装置10に対して、演奏可能曲目データの送信を要求する。この処理は、ユーザが操作部14を用いて所定の操作を行ったとき等に行われる。
(3)リモコン1は、受信した演奏可能曲目データを利用して、表示部15に表示する曲目を示す表示曲目リストを作成する。なお、表示曲目リストの詳細については後述する。
(4)リモコン1は、作成した表示曲目リストに基いて、演奏可能な曲目を表示部15に表示する。
(5)リモコン1は、ユーザから選曲操作を操作部14を介して受け付け、その操作に基いた選曲信号を、カラオケ装置10に送信する。
(6)カラオケ装置10は、受信した選曲信号に基いて、カラオケ演奏を行う。なお、カラオケ演奏の処理自体は公知であり、本発明の理解とは関係がない部分であるので詳細な説明を省略する。
(7)リモコン1は、カラオケ装置10から演奏終了通知を受信すると、歌唱履歴情報を更新する。なお、歌唱履歴情報の詳細については後述する。また、カラオケ装置10は、曲の最後までカラオケ演奏を行わなかった場合でも、曲の演奏を所定時間以上(例えば、1曲の半分以上)行った場合には、演奏終了通知を行ってもよい。
【0024】
なお、カラオケ装置10がカラオケ演奏に係る情報(歌唱したユーザID,歌唱日時,採点結果)等をサーバ30に送信し、サーバ30側で個人履歴情報として記憶管理するように構成してもよい。
また、上記した(4)〜(7)の処理(すなわち、曲目提示→選曲受付→カラオケ演奏→歌唱履歴情報更新)は、繰り返し行われるものとする。
【0025】
[自宅内での処理]
次に、自宅内における処理の流れについて、図4(B)を参照して説明する。
(1)家電機器20は、再生可能の楽曲の曲目リスト(以下、「再生可能曲目データ」ということがある。)を作成する。なお、再生可能曲目データを作成するタイミングは適宜設定することができ、例えば、家電機器20の電源投入時、CDが交換されたとき、HDDの内容が更新されたとき等に行うことができる。
(2)リモコン1は、家電機器20に対して、再生可能曲目データの送信を要求する。この処理は、ユーザが操作部14を用いて所定の操作を行ったとき等に行われる。
(3)リモコン1は、受信した再生可能曲目データを利用して、表示部15に表示する曲目を示す表示曲目リストを作成する。なお、表示曲目リストの詳細については後述する。
(4)リモコン1は、作成した表示曲目リストに基いて、再生可能な曲目を表示部15に表示する。
(5)リモコン1は、ユーザから選曲操作を操作部14を介して受け付け、その操作に基いた選曲信号を、家電機器20に送信する。
(6)家電機器20は、受信した選曲信号に基いて、再生を行う。なお、家電機器20における再生処理自体は公知であり、本発明の理解とは関係がない部分であるので詳細な説明を省略する。
(7)リモコン1は、家電機器20から再生終了通知を受信すると、聴取履歴情報を更新する。なお、聴取履歴情報の詳細については後述する。また、家電機器20は、曲の最後まで再生を行わなかった場合でも、曲の再生を所定時間以上(例えば、1曲の半分以上)行った場合には、再生終了通知を行ってもよい。
【0026】
また、上記した(4)〜(7)の処理(すなわち、曲目提示→選曲受付→楽曲再生→聴取履歴情報更新)は、繰り返し行われるものとする。
【0027】
[歌唱時処理]
次に、カラオケ店内においてリモコン1で実行される歌唱時処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。この処理は、ユーザがカラオケ店内でリモコン1を用いて所定の操作を行ったときに実行される。
【0028】
まず、ステップS11において、制御部11は、記憶部12に記憶している聴取履歴情報を取得する。聴取履歴情報の詳細については後述する。
ステップS12において、制御部11は、カラオケ装置10に演奏可能曲目データを要求する要求信号を送信して、演奏可能曲目データを取得する。このとき、カラオケ装置10が用いる曲番号体系を共通曲番号に変換している。
ステップS13において、制御部11は、ステップS11及びステップS12で取得した聴取履歴情報及び演奏可能曲目データに基いて、表示曲目リストを作成する。表示曲目リストの作成処理の詳細については後述する。
ステップS14において、制御部11は、ステップS13で作成した表示曲目リストに基いて、表示部15に曲目を表示する。表示部15のレイアウトについては後述する。
ステップS15において、制御部11は、ユーザから操作部14を介してカラオケ演奏を行う曲目の選曲操作を受け付け、その操作に基いた選曲信号を、カラオケ装置10に送信する。このとき、共通曲番号をカラオケ装置10が用いている曲番号体系に変換している。
ステップS16において、制御部11は、記憶部12に記憶している歌唱履歴情報を更新する。歌唱履歴情報の詳細については後述する。
ステップS17において、制御部11は、ユーザから操作部14を介して歌唱時処理を終了する操作(終了操作)を受け付けたか否かを判断する。終了操作を受け付けていないと判断した場合は(ステップS17:NO)、制御部11は、処理をステップS15に戻す。一方、終了操作を受け付けたと判断した場合は(ステップS17:YES)、制御部11は、歌唱時処理を終了する。
【0029】
[表示曲目リストの作成処理(第1例)]
次に、ステップS13で実行される表示曲目リストの作成処理の第1例の詳細について説明する。図6(A)は、記憶部12から取得した聴取履歴情報の一例を示している。同図に示すように、共通曲番号(曲目)ごとに聴取回数が対応付けられている。また、図6(B)は、カラオケ装置10から取得した演奏可能曲目データに基いて、カラオケ装置10で演奏可能な曲目を共通曲番号に変換した演奏可能曲目リストを示している。
このステップS13では、演奏可能曲目リストに含まれ、かつ、聴取回数が所定数以上の曲目のリストを、表示曲目リストとして作成する。図6(C)は、所定数を「5回」とした場合に作成された表示曲目リストを示している。同図に示すように、共通曲番号「1010」,「1001」,「1007」が抽出されている。
ところで、図6(A)において聴取回数「5回」以上の共通曲番号「1003」,「1005」,「1006」が、図6(C)の表示曲目リストに含まれていない理由は、各番号が図6(B)に含まれていないからである。
また、同図において、「表示順序」は表示部15上の表示順序(優先度)を示している。同図では、聴取回数が多い順に優先的に表示することを示している。また、優先度は、発売日や配信開始日等も考慮して決定してもよい。
なお、図6(C)では、所定数を「5回」としたが、「1回」とした場合は、カラオケ装置10で演奏可能な曲であって、家電機器20で聴取したことがある曲の全てが、表示曲目リストの曲目として抽出されることになる。
【0030】
[表示部15の表示内容の決定処理]
次に、ステップS14で表示される表示部15のレイアウトの一例について説明する。図7(A)は、表示部15のレイアウトの一例を示している。同図に示すように、表示部15上には、5つの曲名表示領域51〜55が表示されている。また、表示する曲名を変更するための操作ボタン56,57が表示されている。
このステップS14では、表示曲目リストに含まれる共通番号に対応する曲名を、対応する曲名表示領域51〜55に表示する。なお、図6(C)の表示曲目リストに基いて曲名を表示する場合は、共通曲番号「1010」に対応する曲名を曲名表示領域51に表示し、共通曲番号「1001」に対応する曲名を曲名表示領域52に表示し、共通曲番号「1007」に対応する曲名表示領域53に表示する。なお、曲名表示領域54,55には曲名は表示されてない。なお、図7(A)に示した表示レイアウトは単なる一例であり、曲名以外の種々の情報を併せて表示するように構成してもよい。また、表示レイアウト等については、公知の種々の技術を適用してもよい。
【0031】
また、例えば、表示曲目リストに7曲分の曲目が抽出された場合は、ステップS14において、「表示順序」が「1」〜「5」の曲目の曲名が、表示部15上の曲名表示領域51〜55に表示される。そして、この状態で、操作ボタン57が押下されると、「表示順序」が「2」〜「6」の曲目の曲名が、表示部15上の曲名表示領域51〜55に表示される。一方、この状態で、操作ボタン56が押下されると、「表示順序」が「1」〜「5」の曲目の曲名が、表示部15上の曲名表示領域51〜55に表示される。
【0032】
[表示曲目リストの作成処理(第2例)]
次に、表示曲目リストの作成処理の第2例について説明する。この第2例では、記憶部12に記憶されている聴取履歴情報と歌唱履歴情報を利用して第1ポイントリストを作成し、この第1ポイントリストに基いて表示曲目リストの「表示順序」を作成するものである。図8(A)は、第1ポイントリストを示している。同図に示すように、共通曲番号ごとに、聴取回数,聴取ポイント,歌唱平均点数,歌唱ポイント,合計ポイントが記憶されている。また、聴取ポイントは、聴取回数が大きいほど大きくなるように決定されている。なお、聴取回数と聴取ポイントとの関係は、適宜設定することができる。例えば、聴取ポイント=聴取回数としてもよい。また、歌唱ポイントは、歌唱平均点数が低いほど大きくなるように決定されている。なお、歌唱平均点数と歌唱ポイントとの関係は、適宜設定することができる。例えば、歌唱平均点数「90.0以上」:5ポイント,歌唱平均点数「80.0〜89.9点」:10ポイント,歌唱平均点数「70.0〜79.9点」:15ポイント,歌唱平均点数「60.0〜69.9点」:20ポイント,歌唱平均点数「50.0〜59.9点」:25ポイント,歌唱平均点数「49.9点以下」:30ポイントとしてもよい。
【0033】
合計ポイントは、聴取ポイントと歌唱ポイントの合計値である。そして、この合計値が高い曲ほど、表示順序、すなわち優先度が高くなるように設定する。この第2例では、「聴取回数が大きく、かつ、歌唱平均点数が低い曲ほど、ユーザが歌唱力向上を望んでいる曲であり、歌唱を推奨する曲として提示することが望ましい」という知見に基づくものである。リモコン1がこのように構成されることにより、歌唱する曲の選曲操作を効果的に補助することができるので、ユーザの歌唱力向上に寄与することができる。
【0034】
[表示曲目リストの決定処理(第3例)]
次に、表示曲目リストの決定処理の第3例について説明する。この第3例では、聴取されていない曲目についても、表示部15に表示するものである。例えば、新たに配信可能(演奏可能)となった楽曲等については、自宅で聴いたことがなくても、歌唱する傾向が高いと考えられる。そこで、この第3例では、図9(A)〜(C)の各情報を用いて、表示曲目リストを作成する。図9(A)は、上述した図6(A)と同様のデータ構造を有する聴取履歴情報である。図9(B)は、演奏可能曲目リストであり、演奏可能な楽曲の共通曲番号ごとにフラグが付されている。このフラグは、ユーザが興味を持っていると考えられる楽曲の共通曲番号に対して「ON」となり、そうではない共通曲番号に対して「OFF」となるものである。例えば、ユーザが好きなアーティストやジャンルの楽曲の共通曲番号に対してONとなる。そして、この第3例では、演奏可能曲目リストにおいて「ON」のフラグが付されている共通曲番号の曲目を表示曲目リストとして抽出し、また、その曲目が聴取履歴情報に含まれているか否かに応じて表示態様を決定するものである。
【0035】
図9(C)は、この第3例における表示曲目リストを示している。同図に示すように、共通曲番号ごとに「表示態様」が設定されている。図7(B)は、この第3例における表示部15のレイアウトの一例を示している。なお、図7(B)は、図9(C)の表示曲目リストの「表示順序」の1〜5に対応する共通曲番号の曲名を、曲名表示領域51〜55にそれぞれ表示した状態を示している。同図に示すように、表示曲目リストの表示態様が「1」となっている共通曲番号(すなわち、「表示順序」が「3」と「4」の共通曲番号である「1004」及び「1007」)の曲名を表示する際に、その表示領域の右側に所定のマーク60を表示するようにしている。すなわち、表示態様が「1」となっている(すなわち、家電機器20で聞いたことがある曲)の共通曲番号の曲目を表示する際には第1の態様で表示し、表示態様が「2」となっている(すなわち、家電機器20で聴いたことがない曲)の共通曲番号の曲目を表示する際には第2の態様で表示するように構成している。なお、所定のマーク60を表示するのではなく、曲名表示領域の背景色等を変化させるように構成してもよい。
【0036】
また、表示曲目リストの曲目として抽出するために用いるデータや条件は、上述した第1例や第2例以外のものであってもよい。例えば、記憶部12に記憶されている聴取履歴情報のうち、過去1ヶ月間に聴取した曲目の聴取履歴情報を利用して表示曲目リストを作成してもよい。また、表示曲目リストに所定曲数(例えば、20曲)以上の曲目が抽出された場合は、優先度の高い順に20曲選択し、それ以外の曲目を表示曲目リストから削除するように構成してもよい。
【0037】
本実施形態では、上述したとおり、表示部15への表示方法として種々のバリエーションを備えている。そして、家電機器20で聴いたことがない曲については、表示部15に表示するように構成することができ、また、表示しないように構成することができる。さらに、ユーザの操作により、図7(A)と図7(B)の表示レイアウトを切替えるように構成してもよい。すなわち、表示しても、しなくてもよいように構成してもよい。
【0038】
[聴取時処理]
次に、自宅内においてリモコン1で実行される聴取時処理について、図10のフローチャートを参照しつつ説明する。この処理は、ユーザが自宅内でリモコン1を用いて所定の操作を行ったときに実行される。
【0039】
まず、ステップS21において、制御部11は、記憶部12に記憶している歌唱履歴情報を取得する。
ステップS22において、制御部11は、家電機器20に再生可能曲目データを要求する要求信号を送信して、再生可能曲目データを取得する。このとき、家電機器20が用いる曲番号体系を共通曲番号に変換している。
ステップS23において、制御部11は、ステップS21及びステップS22で取得した歌唱履歴情報及び再生可能曲目データに基いて、表示曲目リストを作成する。表示曲目リストの作成の詳細については後述する。
ステップS24において、制御部11は、ステップS23で作成した表示曲目リストに基いて、表示部15に曲目を表示する。なお、このステップS24の処理は、上述した歌唱時処理のステップS14の処理と基本的に同じである。
ステップS25において、制御部11は、ユーザから操作部14を介して再生を行う曲目の選曲操作を受け付け、その操作に基いた選曲信号を、家電機器20に送信する。このとき、共通曲番号を家電機器20が用いている曲番号体系に変換している。
ステップS26において、制御部11は、記憶部12に記憶している聴取履歴情報を更新する。
ステップS27において、制御部11は、ユーザから操作部14を介して聴取時処理を終了する操作を受け付けたか否かを判断する。終了する操作を受け付けていないと判断した場合は(ステップS27:NO)、制御部11は、処理をステップS25に戻す。一方、終了する操作を受け付けたと判断した場合は(ステップS27:YES)、制御部11は、聴取時処理を終了する。
【0040】
[表示曲目リストの作成処理(第1例)]
次に、ステップS23で実行される表示曲目リストの作成処理の第1例の詳細について説明する。図11(A)は、記憶部12から取得した歌唱履歴情報を示している。同図に示すように、共通曲番号(曲目)ごとに歌唱回数が対応付けられている。また、図11(B)は、家電機器20から取得した再生可能曲目データに基いて、家電機器20で再生可能な曲目を共通曲番号に変換した再生可能曲目リストを示している。
このステップS23では、再生可能曲目リストに含まれ、かつ、歌唱回数が所定数以上の曲目のリストを、表示曲目リストとして作成する。図11(C)は、所定数を「1回」とした場合に作成された表示曲目リストを示している。同図に示すように、共通曲番号「1010」,「1007」,「1004」,「1008」が抽出されている。また、同図において、「表示順序」は表示部15上の表示順序(優先度)を示している。同図では、歌唱回数が多い順に優先的に表示することを示している。また、優先度は、発売日や配信開始日等を考慮して決定してもよい。また、歌唱履歴情報に歌唱平均点数を含ませ、その歌唱平均点数が大きい順に優先的に表示するように「表示順序」を決定してもよい。
【0041】
[表示曲目リストの作成処理(第2例)]
次に、表示曲目リストの作成処理の第2例について説明する。この第2例では、記憶部12に記憶されている聴取履歴情報と歌唱履歴情報を利用して第2ポイントリストを作成し、この第2ポイントリストに基いて表示曲目リストの「表示順序」を作成するものである。図12は、第2ポイントリストを示している。同図に示すように、共通曲番号ごとに、聴取回数,聴取ポイント,歌唱平均点数,歌唱ポイント,合計ポイントが記憶されている。また、聴取ポイントは、聴取回数が小さいほど大きくなるように決定されている。なお、聴取回数と聴取ポイントとの関係は、適宜設定することができる。例えば、聴取回数「0回」:45ポイント,聴取回数「1〜5回」:34ポイント,聴取回数「6〜10回」:23ポイント,聴取回数「11〜20回」:12ポイント,聴取回数「21〜50回」:5ポイント,聴取回数「51回以上」:1ポイントとしてもよい。また、歌唱ポイントは、歌唱平均点数が低いほど大きくなるように決定されている。なお、歌唱平均点数と歌唱ポイントとの関係は、適宜設定することができる。例えば、歌唱平均点数「90.0以上」:5ポイント,歌唱平均点数「80.0〜89.9点」:10ポイント,歌唱平均点数「70.0〜79.9点」:15ポイント,歌唱平均点数「60.0〜69.9点」:20ポイント,歌唱平均点数「50.0〜59.9点」:25ポイント,歌唱平均点数「49.9点以下」:30ポイントとしてもよい。
【0042】
合計ポイントは、聴取ポイントと歌唱ポイントの合計値である。そして、この合計値が高い曲ほど、表示順序、すなわち優先度が高くなるように設定する。この第2例では、「聴取回数が小さく、かつ、歌唱平均点数が低い曲ほど、ユーザが歌唱力向上を望んでいる曲であり、聴取を推奨する曲として提示することが望ましい」という知見に基づくものである。リモコン1がこのように構成されることにより、聴取する曲の選曲操作を効果的に補助することができるので、ユーザの歌唱力向上に寄与することができる。
【0043】
また、この聴取時処理において、カラオケ装置10で歌唱していない曲についても、表示するように構成してもよい。例えば、表示曲目リストに抽出した曲のうち、カラオケ装置10で歌唱したことがある曲については、対応する曲名表示領域を第3の態様で表示し、歌唱したことがない曲については、当該領域を第4の態様で表示するように構成してもよい。なお、第3の態様は、上述した歌唱時処理における第1の態様または第2態様と同じでもよく、また、これらの態様と異なってもよい。また、第4の態様は、上述した歌唱時処理における第1の態様または第2の態様と同じでもよく、また、これらの態様と異なってもよい。
【0044】
以上説明したとおり、本実施形態のリモコン1は、カラオケ装置10及び音楽再生可能な家電機器20と通信可能であり、また、ユーザが携帯可能である。リモコン1は、制御部11及び記憶部12を有し、記憶部12は、ユーザがカラオケ装置10を用いて歌唱した曲目を含む歌唱履歴情報を記憶し、かつ、ユーザが家電機器20を用いて聴取した曲目を含む聴取履歴情報を記憶する。制御部11は、カラオケ装置10から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、聴取履歴情報に含まれる曲目を、ユーザに提示する。さらに、制御部11は、家電機器20から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、歌唱履歴情報に含まれる曲目を、ユーザに提示する。これにより、歌唱の練習を行うユーザに対して、歌唱力向上に寄与するようにカラオケ店で歌唱する曲、及び、自宅で聴取する曲の選曲操作を補助することができるので、ユーザの歌唱力向上に寄与することができる。
【0045】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはいうまでもない。
【0046】
例えば、携帯電話の一機能としてリモコン1を実現してもよい。また、携帯オーディオプレイヤーの一機能としてリモコン1を実現してもよい。この場合は、リモコン1と家電機器20とが1つの装置として実現されることになるため、上述の実施形態で説明したリモコン1と家電機器20との通信処理が不要となる。また、携帯電話とオーディオプレイヤーとが一体となった装置においてリモコン1の機能を実現するように構成してもよい。
【0047】
なお、上述した各フローチャートは単なる一例であり、該各フローチャートの処理と同等の結果を得ることができるものであれば、他のフローチャートによって処理を実現してもよい。また、上述したリモコンに係る各方法、当該方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、当該プログラムを記録した記録媒体等としても本発明は実現可能である。
【符号の説明】
【0048】
1…リモコン,11…制御部,12…記憶部,10…カラオケ装置,20…家電機器,
S…カラオケシステム
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの歌唱力向上に寄与することができるカラオケ練習用装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、選曲操作を補助することを目的として、ユーザの歌唱履歴を提示するカラオケ装置が提案されている(例えば、特許文献1)。このような装置は、過去に選曲されたカラオケ楽曲はユーザの好みに合った楽曲であり、再度歌唱する可能性が高いという考えに基いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−262119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上手く歌えるようになるために(すなわち、歌唱力向上を目的として)歌唱の練習を行うユーザが存在する。上記特許文献1に記載されるようなカラオケ装置では、このようなユーザに対して適切な楽曲を提示することができなかった。また、歌唱の練習を行うユーザは、練習している楽曲を自宅のCDプレイヤー等で聴取する回数が多いと考えられるが、このようなユーザの行動を考慮したカラオケ練習用装置は提案されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、カラオケ装置及び音楽再生可能な家電機器と通信可能、かつ、ユーザが携帯可能なカラオケ練習用装置であって、前記カラオケ練習用装置は、制御部及び記憶部を有し、前記記憶部は、前記ユーザが前記カラオケ装置を用いて歌唱した曲目を含む歌唱履歴情報を記憶し、かつ、前記ユーザが前記家電機器を用いて聴取した曲目を含む聴取履歴情報を記憶し、前記制御部は、前記カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記聴取履歴情報に含まれる曲目を、前記ユーザに提示し、前記家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記歌唱履歴情報に含まれる曲目を、前記ユーザに提示するように構成した。
【0006】
請求項1に係る発明では、カラオケ装置が演奏可能な曲目のうち、ユーザが音楽再生可能な家電機器を用いて聴取した曲目をユーザに提示するように構成している。また、請求項1に係る発明では、家電装置が再生可能な曲目のうち、ユーザがカラオケ装置を用いて歌唱した曲目をユーザに提示するように構成している。これらの構成は、歌唱の練習を行うユーザは、練習している楽曲に対して、歌唱する→聴く→歌唱する→聴く→…という繰り返しの行動をとることが多いという知見に基くものである。このように構成することにより、歌唱可能な楽曲や聴取可能な楽曲を効率的にユーザに提示することができるので、ユーザの歌唱力向上に寄与することができる。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1のカラオケ装置において、前記記憶部は、前記歌唱した曲目ごとの歌唱履歴情報、及び、前記聴取した曲目ごとの聴取履歴情報を記憶し、前記制御部は、前記カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記聴取履歴情報に含まれかつ前記歌唱履歴情報及び前記聴取履歴情報に基いた第1の条件を満たす曲目を、第1の曲目として前記ユーザに提示し、前記家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記歌唱履歴情報に含まれかつ前記歌唱履歴情報及び前記聴取履歴情報に基いた第2の条件を満たす曲目を、第2の曲目として前記ユーザに提示するように構成した。
【0008】
請求項2に係る発明では、カラオケ装置が演奏可能な曲目のうち、ユーザが音楽再生可能な家電機器を用いて聴取した曲目であって、歌唱履歴情報及び聴取履歴情報に基いた第1の条件を満たす曲目をユーザに提示するように構成している。また、請求項2に係る発明では、家電装置が再生可能な曲目のうち、ユーザがカラオケ装置を用いて歌唱した曲目であって、歌唱履歴情報及び聴取履歴情報に基いた第2の条件を満たす曲目をユーザに提示するように構成している。このように構成することにより、ユーザの歌唱履歴や聴取履歴に基いてユーザの歌唱力向上に寄与する楽曲を効率よく抽出して提示することができる。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、請求項1のカラオケ装置において、前記制御部は、前記第1の曲目を提示する際に、前記聴取履歴情報に含まれる聴取回数が多い曲目を優先的に前記ユーザに提示し、前記第2の曲目を提示する際に、前記聴取履歴情報に含まれる聴取回数が少ない曲目を優先的に前記ユーザに提示するように構成している。
【0010】
請求項3に係る発明では、ユーザが歌唱する楽曲の選曲操作においては、聴取回数が多い曲目を優先的に提示する。この点、「一般的に、多くの回数を聴いた曲目ほどよく覚えているものであり、覚えている曲ほど、唄い易い」という知見に基づくものである。一方、ユーザが聴取する楽曲の選曲操作においては、聴取回数が少ない楽曲を優先的に提示する。この点、「聴いた回数が少ない曲目ほど記憶に残っていないので、記憶するためにはさらに多くの回数聴く必要がある」という知見に基づくものである。このように構成することにより、ユーザの歌唱力向上に寄与する楽曲を効率よく抽出して提示することができる。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、請求項1のカラオケ装置において、前記制御部は、前記カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記聴取履歴情報に含まれる曲目を第1態様で、かつ、前記聴取履歴情報に含まれていない曲目を第2態様で、前記ユーザに提示し、前記家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記歌唱履歴情報に含まれる曲目を第3態様で、かつ、前記歌唱履歴情報に含まれていない曲目を第4態様で、前記ユーザに提示するように構成している。
【0012】
請求項4に係る発明では、カラオケ装置が演奏可能な曲目のうち、ユーザが音楽再生可能な家電機器を用いて聴取した曲目と聴取していない曲目とを、異なる態様で提示する。また、請求項2に係る発明では、家電装置が再生可能な曲目のうち、ユーザがカラオケ装置を用いて歌唱した曲目と歌唱していない曲目とを、異なる態様で提示する。このように構成することにより、ユーザは、提示される各楽曲の種別を容易に判別することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、歌唱履歴及び聴取履歴を用いて、ユーザの歌唱力向上に寄与することができるカラオケ練習用装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るカラオケシステムの概要を示す説明図である。
【図2】ユーザの行動とリモコンの動作との関係を示す説明図である。
【図3】リモコンの具体的構成を示すブロック図である。
【図4】カラオケシステムにおける処理の流れを示す説明図である。
【図5】歌唱時処理のフローチャートである。
【図6】(A)は歌唱履歴情報,(B)は共通曲番号に変換した演奏可能曲目リスト,(C)は表示曲目リストをそれぞれ示す説明図である。
【図7】表示部のレイアウトの一例を示す説明図である。
【図8】第1ポイントリストを示す説明図である。
【図9】(A)は歌唱履歴情報,(B)は共通曲番号に変換した演奏可能曲目リスト,(C)は表示曲目リストをそれぞれ示す説明図である。
【図10】聴取時処理のフローチャートである。
【図11】(A)は歌唱履歴情報,(B)は共通曲番号に変換した演奏可能曲目リスト,(C)は表示曲目リストをそれぞれ示す説明図である。
【図12】第2ポイントリストを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施形態]
以下、本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、ユーザが携帯可能なリモコンがカラオケ練習用装置として機能する。
【0016】
[実施形態の概要]
まず、本実施形態の概要について説明する。図1に示すように、ユーザ50は、リモコン1を携帯してカラオケ店(カラオケボックス)に行き、カラオケ店内では、カラオケ装置10に対して、リモコン1を用いて歌うための選曲操作を行う。また、ユーザ50は、自宅では、音楽再生可能な家電機器20(例えば、CDラジカセ,CDプレイヤー,HDD内蔵コンポ等)に対して、リモコン1を用いて音楽を聴くための選曲操作を行う。すなわち、ユーザ50は、リモコン1を用いて、カラオケ店内での歌唱のための操作及び自宅内での聴取のための操作の両方の操作を行う。なお、図1に示すように、カラオケ装置10は、通信網を介して楽曲データ等を記憶しているサーバ30に接続可能であるものとする。なお、以下の説明においては、リモコン1,カラオケ装置10,家電機器20,サーバ30を総称して、カラオケシステムSということがある。
【0017】
リモコン1は、カラオケ店内において、カラオケ装置10が演奏可能な曲目を表示部15(図3参照)上に表示する。このとき、リモコン1は、ユーザが家電機器20を用いて聴取した曲目を参照して表示する曲目を決定する。一方、リモコン1は、自宅内において、家電機器20が再生可能な曲目リストを表示部15に表示する。このとき、リモコン1は、ユーザ50がカラオケ装置10を用いて歌唱した曲目を参照して、表示する曲目を決定する。このように、リモコン1は、図2に示すように、ユーザ50のカラオケ店内での行動及び自宅内での行動の両方に基いて、演奏可能な曲目及び再生可能な曲目の提示内容を決定することができる。すなわち、ユーザ50がリモコン1を携帯してカラオケ店に行くと、リモコン1はカラオケ店内において、ユーザ50が自宅で聴取した曲目とカラオケ装置10から取得した演奏可能な曲目とに基いて、選曲操作を補助するために曲目を提示する。また、リモコン1は、ユーザ50の歌唱後、歌唱履歴を更新する。また、リモコン1は、ユーザ50がカラオケ店で歌唱を行う間、提示・選曲受付・更新の各処理を繰り返す。一方、ユーザ50が自宅に帰ると、リモコン1は自宅内において、ユーザ50がカラオケ店で歌唱した曲目と家電機器20から取得した再生可能な曲目とに基いて、選曲操作を補助するために曲目を提示する。また、リモコン1は、ユーザ50の聴取後、聴取履歴を更新する。また、リモコン1は、ユーザ50が自宅内で音楽を聴取する間、提示・選曲受付・更新の各処理を繰り返す。以上のように処理することにより、リモコン1は、ユーザ50の歌唱力向上に寄与することができる。なお、本発明では、「曲目」という用語を、楽曲の「曲名」や「曲番号」のように各楽曲を識別することができる情報を示すものとして用いる。
【0018】
なお、図1においては、カラオケ装置10の数は1つであるが、実際には、複数のカラオケ装置10が存在する。また、これらのカラオケ装置10は、1つのカラオケ店内のみに存在するのではなく、複数のカラオケ店内に存在する。本実施形態では、複数の異なるカラオケ装置10で歌唱を行った場合においても、共通の歌唱履歴を用いることとする。すなわち、例えばカラオケ店Aのカラオケ装置10で歌唱した際の歌唱履歴と、カラオケ店Bのカラオケ装置10で歌唱した際の歌唱履歴は、統合されて1つの歌唱履歴として処理されるものとする。
【0019】
なお、本実施形態では、カラオケ装置10で演奏可能な曲目と、家電機器20で再生可能な曲目とを対応付けて管理する必要がある。カラオケ装置10は、サーバ30が管理している曲番号に基いて各楽曲を管理することができる。一方、家電機器20は、例えば、CDDB(Compact Disc DataBase)等が管理している曲番号に基いて各楽曲を管理することができる。リモコン1は、カラオケ装置10及び家電機器20が管理する同一の楽曲については、同一の曲番号(以下、「共通曲番号」)で管理している。そのため、リモコン1は、カラオケ装置10及び家電機器20がそれぞれ用いている曲番号体系を、共通曲番号に変換する機能を有するものとする。
【0020】
[リモコンの具体的構成]
次に、リモコン1の具体的構成について図3を参照して説明する。リモコン1は、リモコン1全体を統括制御する制御部11と、記憶部12と、外部との通信に用いられる通信部13と、リモコン1を操作するための操作部14と、表示部15とから構成されている。これらの構成要素は、バス16で相互に接続されている。また、制御部11は、CPU等によって構成されている。記憶部12には、所定のプログラムの他、後述する歌唱履歴情報及び聴取履歴情報が記憶される。通信部13は、カラオケ装置10との間では、図4に示す曲の演奏に係る情報(要求信号,演奏可能曲目データ,選曲信号等)を送受信するとともに、家電機器20との間では、曲の再生に係る情報(要求信号,再生可能曲目データ,選曲信号等)を送受信するための通信インタフェースとして機能する。なお、カラオケ装置10、家電機器20それぞれの通信規格等が異なる場合には複数のインタフェース(例えば、無線LAN、USB,HDMI(High-Definition Multimedia Interface)など)から構成される。操作部14は、物理的なスイッチでもよく、タッチスクリーンでもよい。表示部15は、例えば、液晶ディスプレイである。また、音声の入出力が可能となるように構成してもよい。また、カラオケ演奏中に、表示部15に歌詞を表示してもよい。
【0021】
なお、カラオケ装置10及び家電機器20については、リモコン信号に基いて制御され、かつ、演奏及び再生を行うことができる公知の構成を用いることができ、本発明の理解とは関係がない部分であるので説明を省略する。
【0022】
[カラオケシステムにおける処理の流れ]
次に、カラオケシステムSにおける処理の流れについて、図4を参照して説明する。
【0023】
[カラオケ店内での処理]
まず、カラオケ店内における処理の流れについて、図4(A)を参照して説明する。
(1)カラオケ装置10は、配信可能な曲(配信可能データ)をサーバ30から受信し、演奏可能な楽曲の曲目リスト(以下、「演奏可能曲目データ」ということがある。)を作成する。サーバ30からは配信可能な楽曲であっても、カラオケ装置10では演奏できない楽曲もあるため、演奏可能曲目データの作成が必要となる。なお、演奏可能曲目データを作成するタイミングは適宜設定することができ、例えば、サーバ30から配信可能データを受信するごとに行ってもよい。
(2)リモコン1は、カラオケ装置10に対して、演奏可能曲目データの送信を要求する。この処理は、ユーザが操作部14を用いて所定の操作を行ったとき等に行われる。
(3)リモコン1は、受信した演奏可能曲目データを利用して、表示部15に表示する曲目を示す表示曲目リストを作成する。なお、表示曲目リストの詳細については後述する。
(4)リモコン1は、作成した表示曲目リストに基いて、演奏可能な曲目を表示部15に表示する。
(5)リモコン1は、ユーザから選曲操作を操作部14を介して受け付け、その操作に基いた選曲信号を、カラオケ装置10に送信する。
(6)カラオケ装置10は、受信した選曲信号に基いて、カラオケ演奏を行う。なお、カラオケ演奏の処理自体は公知であり、本発明の理解とは関係がない部分であるので詳細な説明を省略する。
(7)リモコン1は、カラオケ装置10から演奏終了通知を受信すると、歌唱履歴情報を更新する。なお、歌唱履歴情報の詳細については後述する。また、カラオケ装置10は、曲の最後までカラオケ演奏を行わなかった場合でも、曲の演奏を所定時間以上(例えば、1曲の半分以上)行った場合には、演奏終了通知を行ってもよい。
【0024】
なお、カラオケ装置10がカラオケ演奏に係る情報(歌唱したユーザID,歌唱日時,採点結果)等をサーバ30に送信し、サーバ30側で個人履歴情報として記憶管理するように構成してもよい。
また、上記した(4)〜(7)の処理(すなわち、曲目提示→選曲受付→カラオケ演奏→歌唱履歴情報更新)は、繰り返し行われるものとする。
【0025】
[自宅内での処理]
次に、自宅内における処理の流れについて、図4(B)を参照して説明する。
(1)家電機器20は、再生可能の楽曲の曲目リスト(以下、「再生可能曲目データ」ということがある。)を作成する。なお、再生可能曲目データを作成するタイミングは適宜設定することができ、例えば、家電機器20の電源投入時、CDが交換されたとき、HDDの内容が更新されたとき等に行うことができる。
(2)リモコン1は、家電機器20に対して、再生可能曲目データの送信を要求する。この処理は、ユーザが操作部14を用いて所定の操作を行ったとき等に行われる。
(3)リモコン1は、受信した再生可能曲目データを利用して、表示部15に表示する曲目を示す表示曲目リストを作成する。なお、表示曲目リストの詳細については後述する。
(4)リモコン1は、作成した表示曲目リストに基いて、再生可能な曲目を表示部15に表示する。
(5)リモコン1は、ユーザから選曲操作を操作部14を介して受け付け、その操作に基いた選曲信号を、家電機器20に送信する。
(6)家電機器20は、受信した選曲信号に基いて、再生を行う。なお、家電機器20における再生処理自体は公知であり、本発明の理解とは関係がない部分であるので詳細な説明を省略する。
(7)リモコン1は、家電機器20から再生終了通知を受信すると、聴取履歴情報を更新する。なお、聴取履歴情報の詳細については後述する。また、家電機器20は、曲の最後まで再生を行わなかった場合でも、曲の再生を所定時間以上(例えば、1曲の半分以上)行った場合には、再生終了通知を行ってもよい。
【0026】
また、上記した(4)〜(7)の処理(すなわち、曲目提示→選曲受付→楽曲再生→聴取履歴情報更新)は、繰り返し行われるものとする。
【0027】
[歌唱時処理]
次に、カラオケ店内においてリモコン1で実行される歌唱時処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。この処理は、ユーザがカラオケ店内でリモコン1を用いて所定の操作を行ったときに実行される。
【0028】
まず、ステップS11において、制御部11は、記憶部12に記憶している聴取履歴情報を取得する。聴取履歴情報の詳細については後述する。
ステップS12において、制御部11は、カラオケ装置10に演奏可能曲目データを要求する要求信号を送信して、演奏可能曲目データを取得する。このとき、カラオケ装置10が用いる曲番号体系を共通曲番号に変換している。
ステップS13において、制御部11は、ステップS11及びステップS12で取得した聴取履歴情報及び演奏可能曲目データに基いて、表示曲目リストを作成する。表示曲目リストの作成処理の詳細については後述する。
ステップS14において、制御部11は、ステップS13で作成した表示曲目リストに基いて、表示部15に曲目を表示する。表示部15のレイアウトについては後述する。
ステップS15において、制御部11は、ユーザから操作部14を介してカラオケ演奏を行う曲目の選曲操作を受け付け、その操作に基いた選曲信号を、カラオケ装置10に送信する。このとき、共通曲番号をカラオケ装置10が用いている曲番号体系に変換している。
ステップS16において、制御部11は、記憶部12に記憶している歌唱履歴情報を更新する。歌唱履歴情報の詳細については後述する。
ステップS17において、制御部11は、ユーザから操作部14を介して歌唱時処理を終了する操作(終了操作)を受け付けたか否かを判断する。終了操作を受け付けていないと判断した場合は(ステップS17:NO)、制御部11は、処理をステップS15に戻す。一方、終了操作を受け付けたと判断した場合は(ステップS17:YES)、制御部11は、歌唱時処理を終了する。
【0029】
[表示曲目リストの作成処理(第1例)]
次に、ステップS13で実行される表示曲目リストの作成処理の第1例の詳細について説明する。図6(A)は、記憶部12から取得した聴取履歴情報の一例を示している。同図に示すように、共通曲番号(曲目)ごとに聴取回数が対応付けられている。また、図6(B)は、カラオケ装置10から取得した演奏可能曲目データに基いて、カラオケ装置10で演奏可能な曲目を共通曲番号に変換した演奏可能曲目リストを示している。
このステップS13では、演奏可能曲目リストに含まれ、かつ、聴取回数が所定数以上の曲目のリストを、表示曲目リストとして作成する。図6(C)は、所定数を「5回」とした場合に作成された表示曲目リストを示している。同図に示すように、共通曲番号「1010」,「1001」,「1007」が抽出されている。
ところで、図6(A)において聴取回数「5回」以上の共通曲番号「1003」,「1005」,「1006」が、図6(C)の表示曲目リストに含まれていない理由は、各番号が図6(B)に含まれていないからである。
また、同図において、「表示順序」は表示部15上の表示順序(優先度)を示している。同図では、聴取回数が多い順に優先的に表示することを示している。また、優先度は、発売日や配信開始日等も考慮して決定してもよい。
なお、図6(C)では、所定数を「5回」としたが、「1回」とした場合は、カラオケ装置10で演奏可能な曲であって、家電機器20で聴取したことがある曲の全てが、表示曲目リストの曲目として抽出されることになる。
【0030】
[表示部15の表示内容の決定処理]
次に、ステップS14で表示される表示部15のレイアウトの一例について説明する。図7(A)は、表示部15のレイアウトの一例を示している。同図に示すように、表示部15上には、5つの曲名表示領域51〜55が表示されている。また、表示する曲名を変更するための操作ボタン56,57が表示されている。
このステップS14では、表示曲目リストに含まれる共通番号に対応する曲名を、対応する曲名表示領域51〜55に表示する。なお、図6(C)の表示曲目リストに基いて曲名を表示する場合は、共通曲番号「1010」に対応する曲名を曲名表示領域51に表示し、共通曲番号「1001」に対応する曲名を曲名表示領域52に表示し、共通曲番号「1007」に対応する曲名表示領域53に表示する。なお、曲名表示領域54,55には曲名は表示されてない。なお、図7(A)に示した表示レイアウトは単なる一例であり、曲名以外の種々の情報を併せて表示するように構成してもよい。また、表示レイアウト等については、公知の種々の技術を適用してもよい。
【0031】
また、例えば、表示曲目リストに7曲分の曲目が抽出された場合は、ステップS14において、「表示順序」が「1」〜「5」の曲目の曲名が、表示部15上の曲名表示領域51〜55に表示される。そして、この状態で、操作ボタン57が押下されると、「表示順序」が「2」〜「6」の曲目の曲名が、表示部15上の曲名表示領域51〜55に表示される。一方、この状態で、操作ボタン56が押下されると、「表示順序」が「1」〜「5」の曲目の曲名が、表示部15上の曲名表示領域51〜55に表示される。
【0032】
[表示曲目リストの作成処理(第2例)]
次に、表示曲目リストの作成処理の第2例について説明する。この第2例では、記憶部12に記憶されている聴取履歴情報と歌唱履歴情報を利用して第1ポイントリストを作成し、この第1ポイントリストに基いて表示曲目リストの「表示順序」を作成するものである。図8(A)は、第1ポイントリストを示している。同図に示すように、共通曲番号ごとに、聴取回数,聴取ポイント,歌唱平均点数,歌唱ポイント,合計ポイントが記憶されている。また、聴取ポイントは、聴取回数が大きいほど大きくなるように決定されている。なお、聴取回数と聴取ポイントとの関係は、適宜設定することができる。例えば、聴取ポイント=聴取回数としてもよい。また、歌唱ポイントは、歌唱平均点数が低いほど大きくなるように決定されている。なお、歌唱平均点数と歌唱ポイントとの関係は、適宜設定することができる。例えば、歌唱平均点数「90.0以上」:5ポイント,歌唱平均点数「80.0〜89.9点」:10ポイント,歌唱平均点数「70.0〜79.9点」:15ポイント,歌唱平均点数「60.0〜69.9点」:20ポイント,歌唱平均点数「50.0〜59.9点」:25ポイント,歌唱平均点数「49.9点以下」:30ポイントとしてもよい。
【0033】
合計ポイントは、聴取ポイントと歌唱ポイントの合計値である。そして、この合計値が高い曲ほど、表示順序、すなわち優先度が高くなるように設定する。この第2例では、「聴取回数が大きく、かつ、歌唱平均点数が低い曲ほど、ユーザが歌唱力向上を望んでいる曲であり、歌唱を推奨する曲として提示することが望ましい」という知見に基づくものである。リモコン1がこのように構成されることにより、歌唱する曲の選曲操作を効果的に補助することができるので、ユーザの歌唱力向上に寄与することができる。
【0034】
[表示曲目リストの決定処理(第3例)]
次に、表示曲目リストの決定処理の第3例について説明する。この第3例では、聴取されていない曲目についても、表示部15に表示するものである。例えば、新たに配信可能(演奏可能)となった楽曲等については、自宅で聴いたことがなくても、歌唱する傾向が高いと考えられる。そこで、この第3例では、図9(A)〜(C)の各情報を用いて、表示曲目リストを作成する。図9(A)は、上述した図6(A)と同様のデータ構造を有する聴取履歴情報である。図9(B)は、演奏可能曲目リストであり、演奏可能な楽曲の共通曲番号ごとにフラグが付されている。このフラグは、ユーザが興味を持っていると考えられる楽曲の共通曲番号に対して「ON」となり、そうではない共通曲番号に対して「OFF」となるものである。例えば、ユーザが好きなアーティストやジャンルの楽曲の共通曲番号に対してONとなる。そして、この第3例では、演奏可能曲目リストにおいて「ON」のフラグが付されている共通曲番号の曲目を表示曲目リストとして抽出し、また、その曲目が聴取履歴情報に含まれているか否かに応じて表示態様を決定するものである。
【0035】
図9(C)は、この第3例における表示曲目リストを示している。同図に示すように、共通曲番号ごとに「表示態様」が設定されている。図7(B)は、この第3例における表示部15のレイアウトの一例を示している。なお、図7(B)は、図9(C)の表示曲目リストの「表示順序」の1〜5に対応する共通曲番号の曲名を、曲名表示領域51〜55にそれぞれ表示した状態を示している。同図に示すように、表示曲目リストの表示態様が「1」となっている共通曲番号(すなわち、「表示順序」が「3」と「4」の共通曲番号である「1004」及び「1007」)の曲名を表示する際に、その表示領域の右側に所定のマーク60を表示するようにしている。すなわち、表示態様が「1」となっている(すなわち、家電機器20で聞いたことがある曲)の共通曲番号の曲目を表示する際には第1の態様で表示し、表示態様が「2」となっている(すなわち、家電機器20で聴いたことがない曲)の共通曲番号の曲目を表示する際には第2の態様で表示するように構成している。なお、所定のマーク60を表示するのではなく、曲名表示領域の背景色等を変化させるように構成してもよい。
【0036】
また、表示曲目リストの曲目として抽出するために用いるデータや条件は、上述した第1例や第2例以外のものであってもよい。例えば、記憶部12に記憶されている聴取履歴情報のうち、過去1ヶ月間に聴取した曲目の聴取履歴情報を利用して表示曲目リストを作成してもよい。また、表示曲目リストに所定曲数(例えば、20曲)以上の曲目が抽出された場合は、優先度の高い順に20曲選択し、それ以外の曲目を表示曲目リストから削除するように構成してもよい。
【0037】
本実施形態では、上述したとおり、表示部15への表示方法として種々のバリエーションを備えている。そして、家電機器20で聴いたことがない曲については、表示部15に表示するように構成することができ、また、表示しないように構成することができる。さらに、ユーザの操作により、図7(A)と図7(B)の表示レイアウトを切替えるように構成してもよい。すなわち、表示しても、しなくてもよいように構成してもよい。
【0038】
[聴取時処理]
次に、自宅内においてリモコン1で実行される聴取時処理について、図10のフローチャートを参照しつつ説明する。この処理は、ユーザが自宅内でリモコン1を用いて所定の操作を行ったときに実行される。
【0039】
まず、ステップS21において、制御部11は、記憶部12に記憶している歌唱履歴情報を取得する。
ステップS22において、制御部11は、家電機器20に再生可能曲目データを要求する要求信号を送信して、再生可能曲目データを取得する。このとき、家電機器20が用いる曲番号体系を共通曲番号に変換している。
ステップS23において、制御部11は、ステップS21及びステップS22で取得した歌唱履歴情報及び再生可能曲目データに基いて、表示曲目リストを作成する。表示曲目リストの作成の詳細については後述する。
ステップS24において、制御部11は、ステップS23で作成した表示曲目リストに基いて、表示部15に曲目を表示する。なお、このステップS24の処理は、上述した歌唱時処理のステップS14の処理と基本的に同じである。
ステップS25において、制御部11は、ユーザから操作部14を介して再生を行う曲目の選曲操作を受け付け、その操作に基いた選曲信号を、家電機器20に送信する。このとき、共通曲番号を家電機器20が用いている曲番号体系に変換している。
ステップS26において、制御部11は、記憶部12に記憶している聴取履歴情報を更新する。
ステップS27において、制御部11は、ユーザから操作部14を介して聴取時処理を終了する操作を受け付けたか否かを判断する。終了する操作を受け付けていないと判断した場合は(ステップS27:NO)、制御部11は、処理をステップS25に戻す。一方、終了する操作を受け付けたと判断した場合は(ステップS27:YES)、制御部11は、聴取時処理を終了する。
【0040】
[表示曲目リストの作成処理(第1例)]
次に、ステップS23で実行される表示曲目リストの作成処理の第1例の詳細について説明する。図11(A)は、記憶部12から取得した歌唱履歴情報を示している。同図に示すように、共通曲番号(曲目)ごとに歌唱回数が対応付けられている。また、図11(B)は、家電機器20から取得した再生可能曲目データに基いて、家電機器20で再生可能な曲目を共通曲番号に変換した再生可能曲目リストを示している。
このステップS23では、再生可能曲目リストに含まれ、かつ、歌唱回数が所定数以上の曲目のリストを、表示曲目リストとして作成する。図11(C)は、所定数を「1回」とした場合に作成された表示曲目リストを示している。同図に示すように、共通曲番号「1010」,「1007」,「1004」,「1008」が抽出されている。また、同図において、「表示順序」は表示部15上の表示順序(優先度)を示している。同図では、歌唱回数が多い順に優先的に表示することを示している。また、優先度は、発売日や配信開始日等を考慮して決定してもよい。また、歌唱履歴情報に歌唱平均点数を含ませ、その歌唱平均点数が大きい順に優先的に表示するように「表示順序」を決定してもよい。
【0041】
[表示曲目リストの作成処理(第2例)]
次に、表示曲目リストの作成処理の第2例について説明する。この第2例では、記憶部12に記憶されている聴取履歴情報と歌唱履歴情報を利用して第2ポイントリストを作成し、この第2ポイントリストに基いて表示曲目リストの「表示順序」を作成するものである。図12は、第2ポイントリストを示している。同図に示すように、共通曲番号ごとに、聴取回数,聴取ポイント,歌唱平均点数,歌唱ポイント,合計ポイントが記憶されている。また、聴取ポイントは、聴取回数が小さいほど大きくなるように決定されている。なお、聴取回数と聴取ポイントとの関係は、適宜設定することができる。例えば、聴取回数「0回」:45ポイント,聴取回数「1〜5回」:34ポイント,聴取回数「6〜10回」:23ポイント,聴取回数「11〜20回」:12ポイント,聴取回数「21〜50回」:5ポイント,聴取回数「51回以上」:1ポイントとしてもよい。また、歌唱ポイントは、歌唱平均点数が低いほど大きくなるように決定されている。なお、歌唱平均点数と歌唱ポイントとの関係は、適宜設定することができる。例えば、歌唱平均点数「90.0以上」:5ポイント,歌唱平均点数「80.0〜89.9点」:10ポイント,歌唱平均点数「70.0〜79.9点」:15ポイント,歌唱平均点数「60.0〜69.9点」:20ポイント,歌唱平均点数「50.0〜59.9点」:25ポイント,歌唱平均点数「49.9点以下」:30ポイントとしてもよい。
【0042】
合計ポイントは、聴取ポイントと歌唱ポイントの合計値である。そして、この合計値が高い曲ほど、表示順序、すなわち優先度が高くなるように設定する。この第2例では、「聴取回数が小さく、かつ、歌唱平均点数が低い曲ほど、ユーザが歌唱力向上を望んでいる曲であり、聴取を推奨する曲として提示することが望ましい」という知見に基づくものである。リモコン1がこのように構成されることにより、聴取する曲の選曲操作を効果的に補助することができるので、ユーザの歌唱力向上に寄与することができる。
【0043】
また、この聴取時処理において、カラオケ装置10で歌唱していない曲についても、表示するように構成してもよい。例えば、表示曲目リストに抽出した曲のうち、カラオケ装置10で歌唱したことがある曲については、対応する曲名表示領域を第3の態様で表示し、歌唱したことがない曲については、当該領域を第4の態様で表示するように構成してもよい。なお、第3の態様は、上述した歌唱時処理における第1の態様または第2態様と同じでもよく、また、これらの態様と異なってもよい。また、第4の態様は、上述した歌唱時処理における第1の態様または第2の態様と同じでもよく、また、これらの態様と異なってもよい。
【0044】
以上説明したとおり、本実施形態のリモコン1は、カラオケ装置10及び音楽再生可能な家電機器20と通信可能であり、また、ユーザが携帯可能である。リモコン1は、制御部11及び記憶部12を有し、記憶部12は、ユーザがカラオケ装置10を用いて歌唱した曲目を含む歌唱履歴情報を記憶し、かつ、ユーザが家電機器20を用いて聴取した曲目を含む聴取履歴情報を記憶する。制御部11は、カラオケ装置10から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、聴取履歴情報に含まれる曲目を、ユーザに提示する。さらに、制御部11は、家電機器20から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、歌唱履歴情報に含まれる曲目を、ユーザに提示する。これにより、歌唱の練習を行うユーザに対して、歌唱力向上に寄与するようにカラオケ店で歌唱する曲、及び、自宅で聴取する曲の選曲操作を補助することができるので、ユーザの歌唱力向上に寄与することができる。
【0045】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはいうまでもない。
【0046】
例えば、携帯電話の一機能としてリモコン1を実現してもよい。また、携帯オーディオプレイヤーの一機能としてリモコン1を実現してもよい。この場合は、リモコン1と家電機器20とが1つの装置として実現されることになるため、上述の実施形態で説明したリモコン1と家電機器20との通信処理が不要となる。また、携帯電話とオーディオプレイヤーとが一体となった装置においてリモコン1の機能を実現するように構成してもよい。
【0047】
なお、上述した各フローチャートは単なる一例であり、該各フローチャートの処理と同等の結果を得ることができるものであれば、他のフローチャートによって処理を実現してもよい。また、上述したリモコンに係る各方法、当該方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、当該プログラムを記録した記録媒体等としても本発明は実現可能である。
【符号の説明】
【0048】
1…リモコン,11…制御部,12…記憶部,10…カラオケ装置,20…家電機器,
S…カラオケシステム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケ装置及び音楽再生可能な家電機器と通信可能、かつ、ユーザが携帯可能なカラオケ練習用装置であって、
前記カラオケ練習用装置は、制御部及び記憶部を有し、
前記記憶部は、前記ユーザが前記カラオケ装置を用いて歌唱した曲目を含む歌唱履歴情報を記憶し、かつ、前記ユーザが前記家電機器を用いて聴取した曲目を含む聴取履歴情報を記憶し、
前記制御部は、
前記カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記聴取履歴情報に含まれる曲目を、前記ユーザに提示し、
前記家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記歌唱履歴情報に含まれる曲目を、前記ユーザに提示する、
ことを特徴とするカラオケ練習用装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記歌唱した曲目ごとの歌唱履歴情報、及び、前記聴取した曲目ごとの聴取履歴情報を記憶し、
前記制御部は、
前記カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記聴取履歴情報に含まれかつ前記歌唱履歴情報及び前記聴取履歴情報に基いた第1の条件を満たす曲目を、第1の曲目として前記ユーザに提示し、
前記家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記歌唱履歴情報に含まれかつ前記歌唱履歴情報及び前記聴取履歴情報に基いた第2の条件を満たす曲目を、第2の曲目として前記ユーザに提示する、
ことを特徴とする請求項1のカラオケ練習用装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1の曲目を提示する際に、前記聴取履歴情報に含まれる聴取回数が多い曲目を優先的に前記ユーザに提示し、
前記第2の曲目を提示する際に、前記聴取履歴情報に含まれる聴取回数が少ない曲目を優先的に前記ユーザに提示する、
ことを特徴とする請求項2のカラオケ練習用装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記聴取履歴情報に含まれる曲目を第1態様で、かつ、前記聴取履歴情報に含まれていない曲目を第2態様で、前記ユーザに提示し、
前記家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記歌唱履歴情報に含まれる曲目を第3態様で、かつ、前記歌唱履歴情報に含まれていない曲目を第4態様で、前記ユーザに提示する、
ことを特徴とする請求項1のカラオケ練習用装置。
【請求項1】
カラオケ装置及び音楽再生可能な家電機器と通信可能、かつ、ユーザが携帯可能なカラオケ練習用装置であって、
前記カラオケ練習用装置は、制御部及び記憶部を有し、
前記記憶部は、前記ユーザが前記カラオケ装置を用いて歌唱した曲目を含む歌唱履歴情報を記憶し、かつ、前記ユーザが前記家電機器を用いて聴取した曲目を含む聴取履歴情報を記憶し、
前記制御部は、
前記カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記聴取履歴情報に含まれる曲目を、前記ユーザに提示し、
前記家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記歌唱履歴情報に含まれる曲目を、前記ユーザに提示する、
ことを特徴とするカラオケ練習用装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記歌唱した曲目ごとの歌唱履歴情報、及び、前記聴取した曲目ごとの聴取履歴情報を記憶し、
前記制御部は、
前記カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記聴取履歴情報に含まれかつ前記歌唱履歴情報及び前記聴取履歴情報に基いた第1の条件を満たす曲目を、第1の曲目として前記ユーザに提示し、
前記家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記歌唱履歴情報に含まれかつ前記歌唱履歴情報及び前記聴取履歴情報に基いた第2の条件を満たす曲目を、第2の曲目として前記ユーザに提示する、
ことを特徴とする請求項1のカラオケ練習用装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1の曲目を提示する際に、前記聴取履歴情報に含まれる聴取回数が多い曲目を優先的に前記ユーザに提示し、
前記第2の曲目を提示する際に、前記聴取履歴情報に含まれる聴取回数が少ない曲目を優先的に前記ユーザに提示する、
ことを特徴とする請求項2のカラオケ練習用装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記カラオケ装置から演奏可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記聴取履歴情報に含まれる曲目を第1態様で、かつ、前記聴取履歴情報に含まれていない曲目を第2態様で、前記ユーザに提示し、
前記家電機器から再生可能な曲目を取得したときに、当該取得した曲目のうち、前記歌唱履歴情報に含まれる曲目を第3態様で、かつ、前記歌唱履歴情報に含まれていない曲目を第4態様で、前記ユーザに提示する、
ことを特徴とする請求項1のカラオケ練習用装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−69979(P2011−69979A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−220780(P2009−220780)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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