説明

カラーフィルタの製造方法、及びカラーフィルタ並びに表示装置

【課題】 フォトマスクを用いることなく、特にブラック画像の線幅ばらつきを極めて少なく、高精細に形成可能であり、低コスト、かつ表示特性に優れたカラーフィルタの製造方法、カラーフィルタ、並びに表示装置を提供する。
【解決手段】 基材の表面に、少なくとも感光層を形成する感光層形成工程と、該感光層に対し、所定の設定傾斜角度θをなすように配置された露光ヘッドを用い、使用可能な前記描素部のうち、N重露光に使用する前記描素部を指定し、指定された前記描素部のみが露光に関与するように、前記描素部の制御を行い、前記感光層に対し、前記露光ヘッドを走査方向に相対的に移動させて露光を行う露光工程と、露光された前記感光層を現像する現像工程とを含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。該製造方法により製造されるカラーフィルタ、並びに該カラーフィルタを用いた表示装置である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バインダー、重合性化合物、着色剤、及び光重合開始剤を含む感光性組成物を用いて、基材の表面に、少なくとも感光層を形成する感光層形成工程と、
該感光層に対し、
光照射手段、及び前記光照射手段からの光を受光し出射するn個(ただし、nは2以上の自然数)の2次元状に配列された描素部を有し、パターン情報に応じて前記描素部を制御可能な光変調手段を備えた露光ヘッドであって、該露光ヘッドの走査方向に対し、前記描素部の列方向が所定の設定傾斜角度θをなすように配置された露光ヘッドを用い、
前記露光ヘッドについて、使用描素部指定手段により、使用可能な前記描素部のうち、N重露光(ただし、Nは2以上の自然数)に使用する前記描素部を指定し、
前記露光ヘッドについて、描素部制御手段により、前記使用描素部指定手段により指定された前記描素部のみが露光に関与するように、前記描素部の制御を行い、
前記感光層に対し、前記露光ヘッドを走査方向に相対的に移動させて露光を行う露光工程と、
前記露光工程により露光された前記感光層を現像する現像工程と、を含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
【請求項2】
露光が複数の露光ヘッドにより行われ、使用描素部指定手段が、複数の前記露光ヘッドにより形成される被露光面上の重複露光領域であるヘッド間つなぎ領域の露光に関与する描素部のうち、前記ヘッド間つなぎ領域におけるN重露光を実現するために使用する前記描素部を指定する請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項3】
露光が複数の露光ヘッドにより行われ、使用描素部指定手段が、複数の前記露光ヘッドにより形成される被露光面上の重複露光領域であるヘッド間つなぎ領域以外の露光に関与する描素部のうち、前記ヘッド間つなぎ領域以外の領域におけるN重露光を実現するために使用する前記描素部を指定する請求項2に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項4】
使用描素部指定手段が、
描素部により生成されて被露光面上の露光領域を構成する描素単位としての光点位置を、被露光面上において検出する光点位置検出手段と、
前記光点位置検出手段による検出結果に基づき、N重露光を実現するために使用する描素部を選択する描素部選択手段と
を備える請求項1から3のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項5】
使用描素部指定手段が、光点位置検出手段としてスリット及び光検出器、並びに描素部選択手段として前記光検出器と接続された演算装置を有する請求項1から4のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項6】
N重露光のNが、3以上7以下の自然数である請求項1から5のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項7】
光変調手段が、空間光変調素子である請求項1から6のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項8】
空間光変調素子が、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)である請求項7に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項9】
設定傾斜角度θが、N重露光数のN、描素部の列方向の個数s、前記描素部の列方向の間隔p、及び露光ヘッドを傾斜させた状態において該露光ヘッドの走査方向と直交する方向に沿った描素部の列方向のピッチδに対し、次式、spsinθideal≧Nδを満たすθidealに対し、θ≧θidealの関係を満たすように設定される請求項1から8のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項10】
光照射手段が、2以上の光を合成して照射可能である請求項1から9のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項11】
光照射手段が、複数のレーザと、マルチモード光ファイバと、該複数のレーザからそれぞれ照射されたレーザビームを集光して前記マルチモード光ファイバの入射端面に収束させる集合光学系とを有する請求項1から10のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項12】
感光層が、感光性組成物を基材の表面に塗布し、乾燥することにより形成される請求項1から11のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項13】
感光層が、支持体上に感光性組成物からなる感光性転写層を有する感光性転写材料を用いて、該感光性転写層と基材とが当接するように該基材上に積層し、次いで、支持体を剥離することにより形成される請求項1から11のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項14】
感光性組成物が、少なくとも、黒色(K)に着色されている請求項1から13のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項15】
少なくとも、赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)の3原色に着色された感光性組成物を用いて、基材の表面に所定の配置で、R、G及びBの各色毎に、順次、感光層形成工程、露光工程、及び現像工程を繰り返してカラーフィルタを形成する請求項1から14のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項16】
赤色(R)着色に少なくとも顔料C.I.ピグメントレッド254を、緑色(G)着色に顔料C.I.ピグメントグリーン36及び顔料C.I.ピグメントイエロー139の少なくともいずれかの顔料を、並びに、青色(B)着色に少なくとも顔料C.I.ピグメントブルー15:6を用いる請求項15に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項17】
赤色(R)着色に顔料C.I.ピグメントレッド254及び顔料C.I.ピグメントレッド177の少なくともいずれかの顔料を、緑色(G)着色に顔料C.I.ピグメントグリーン36及び顔料C.I.ピグメントイエロー150の少なくともいずれかの顔料を、並びに、青色(B)着色に顔料C.I.ピグメントブルー15:6及び顔料C.I.ピグメントバイオレット23の少なくともいずれかの顔料を用いる請求項15に記載のカラーフィルタの製造方法。
【請求項18】
請求項1から17のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法により製造されたことを特徴とするカラーフィルタ。
【請求項19】
請求項18に記載のカラーフィルタを用いたことを特徴とする表示装置。

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図35】
image rotate

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20A】
image rotate

【図20B】
image rotate

【図21A】
image rotate

【図21B】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23A】
image rotate

【図23B】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図31A】
image rotate

【図31B】
image rotate

【図34A】
image rotate

【図34B】
image rotate


【公開番号】特開2008−233112(P2008−233112A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−182677(P2005−182677)
【出願日】平成17年6月22日(2005.6.22)
【出願人】(000005201)富士フイルムホールディングス株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】