カラー画像処理システム、カラー画像処理装置およびカラー画像処理プログラム
【課題】情報処理装置の出力画像を表示させる画像表示装置の表示特性に基づきその出力画像を色補正するカラー画像処理システム、カラー画像処理装置およびカラー画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置と該情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続されたカラー画像処理装置を備え、画像表示装置の表示特性を検証する検証画像を該情報処理装置の出力画像として該カラー画像処理装置で該画像表示装置に表示させ、該表示検証画像の検証結果に基づき該画像表示装置の表示特性を検証してその表示特性に応じた色補正を行う。
【解決手段】情報処理装置と該情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続されたカラー画像処理装置を備え、画像表示装置の表示特性を検証する検証画像を該情報処理装置の出力画像として該カラー画像処理装置で該画像表示装置に表示させ、該表示検証画像の検証結果に基づき該画像表示装置の表示特性を検証してその表示特性に応じた色補正を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラー画像処理システム、カラー画像処理装置およびカラー画像処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
カラー画像を画像表示装置に表示させる場合、同一のカラー画像であっても装置の表示特性によって表示される色が異なる場合がある。
【0003】
また、画像表示装置は、経時劣化によって、工場出荷時に比べて表示画質が劣化する場合がある。
【0004】
そこで、画像表示装置の特性や経時劣化に起因する画質劣化を抑制するために、画質測定用画像を装置に表示させ、その測定結果に基づき画質劣化を補正する各種装置、方法の提案がなされている。
【0005】
例えば特許文献1では、画像表示装置の経時劣化による画質劣化を画面劣化情報に基づいて補正して表示画像の画質を向上させる方法が開示されている。
【0006】
この方法は、測定モード時に、測定用画像を画像表示装置に表示させてその表示画像から特徴量を検出し、その検出特徴量から購入直後の時点を基準とした変化量を求めるための、稼働累積時間をパラメータとして持つ算出式を生成し、通常モード時に、その算出式から求まる現在の変化量(画質劣化情報)に基づき入力画像を処理して、画像表示装置の画質劣化を補正するものである。
【0007】
また、例えば特許文献2では、テレビジョンの映像出力特性の調整を行うための検査用映像をテレビジョンが内蔵するDVDドライブに記憶させ、そのDVDドライブから出力させた検査用映像にかかるコンポーネント信号に基づいてディスプレイに検査用映像を表示させ、この検査用映像の測色データに基づいて入力コンポーネント信号に対する補正値を設定してテレビジョンの映像出力特性を調整するテレビジョンが開示されている。
【0008】
また、情報処理装置と接続して利用される画像表示装置の表示特性を補正する技術として、ICC(インターナショナル・カラー・コンソーシアム )プロファイルを作成して情報処理装置に設定することで画像表示装置のカラー画像の表示特性を補正する方法がある。
【0009】
しかし、この方法の場合、ICCプロファイルを情報処理装置のOS(オペレーティング・システム)の色補正処理に設定したとしても、利用するアプリケーション・ソフトがその色補正処理を使用していない場合は、そのICCプロファイルによる色補正は適用されない。
【0010】
また、アプリケーション・ソフトがICCプロファイルによる色補正処理を実施していても、そのICCプロファイルの一部の補正係数のみを使用している場合は、画像表示装置の表示特性が十分に補正されない場合もある。
【0011】
また、情報処理装置に内蔵されたビデオカードによっては、独自の色補正を行うものもあり、アプリケーション・ソフトやOSの設定状態によっては、ICCプロファイルによる色補正と、ビデオカードによる色補正の二重の色補正が行われる場合がある。
【0012】
更に、ICCプロファイルの適用は、OSの種類によっても異なるため、OSやアプリケーション・ソフトの全ての組み合わせに対するICCプロファイルの適用を検証することは困難がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2003−295849号公報
【特許文献2】特開2008−294628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、情報処理装置の出力画像を表示させる画像表示装置の表示特性に基づきその出力画像を色補正して表示画像の画質を向上させるカラー画像処理システム、カラー画像処理装置およびカラー画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、請求項1記載のカラー画像処理システムの発明は、情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置に接続された前記画像表示装置を管理する表示装置管理サーバと、前記画像表示装置の表示特性を検証する検証装置とを具備し、前記表示装置管理サーバおよび前記情報処理装置の何れかに前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を記憶する検証画像記憶手段を具備し、前記カラー画像処理装置は、前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記情報処理装置の出力画像として取得する検証画像取得手段と、前記検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段と を具備し、前記検証装置は、前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段を具備することを特徴とする。
【0016】
また、請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記カラー画像処理装置は、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段とを更に具備することを特徴とする。
【0017】
また、請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記表示装置管理サーバは、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を前記カラー画像処理装置に送信する色補正係数情報送信手段とを更に具備し、前記カラー画像処理装置は、前記色補正係数情報送信手段で送信された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段を更に具備することを特徴とする。
【0018】
また、請求項4記載の発明は、上記請求項2または3記載の発明において、前記情報処理装置は、前記出力画像の出力に先立って、該出力画像の色変換処理を行う色変換手段を更に具備し、前記検証画像取得手段は、前記検証画像を前記色変換手段で色変換処理させて前記情報処理装置の出力画像として取得する第一の検証画像取得手段と、前記検証画像を前記色変換手段で色変換処理させないで前記情報処理装置の出力画像として取得する第二の検証画像取得手段とを更に具備し、前記表示制御手段は、前記第一の検証画像取得手段または前記第二の検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させることを特徴とする。
【0019】
また、請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、前記表示制御手段は、前記第一の検証画像取得手段および前記第二の検証画像取得手段で取得された両方の前記検証画像を前記画像表示装置に表示させ、前記検証手段は、前記画像表示装置に表示された前記両方の検証画像に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証することを特徴とする。
【0020】
また、請求項6記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、前記検証手段は、前記表示制御手段で表示された前記検証画像の測色結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証することを特徴とする。
【0021】
また、請求項7記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、前記検証画像記憶手段は、前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証項目に対応した検証画像を記憶し、前記検証画像取得手段は、前記検証項目に応じて前記検証画像記憶手段で記憶された該検証項目に対応した検証画像を取得し、前記検証手段は、前記検証項目に対応して前記画像表示装置に表示された検証画像の検証結果から該画像表示手段の表示特性を検証することを特徴とする。
【0022】
また、請求項8記載の発明は、上記請求項7記載の発明において、前記検証手段は、前記画像表示装置の色再現域を検証する検証項目に対応して前記画像表示装置に表示された検証画像の検証結果から該画像表示装置の色再現域の表示特性を検証し、前記色補正係数作成手段は、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の色再現域の表示特性と標準色再現領域とを比較して、該画像表示装置で再現困難な色を判別する判別手段を更に具備し、前記判別手段で判別された前記再現困難な色が警告を表す所定の色に変換されて表示されるように前記色補正係数情報を作成することを特徴とする。
【0023】
また、請求項9記載の発明は、上記請求項8記載の発明において、前記色補正係数作成手段は、前記情報処理装置と接続される印刷装置の色域外の情報を取得する取得手段を更に具備し、前記判別手段は、前記取得手段で取得された前記印刷装置の色域外の情報と前記検証手段で検証された前記画像表示装置の色再現域または標準的な画像表示装置の色再現域の表示特性とを比較して、該印刷装置の色域外に対応する該画像表示装置の色再現域または標準的な画像表示装置の色再現域を該画像表示装置で再現困難な色と判別することを特徴とする。
【0024】
また、請求項10記載の発明は、上記請求項2または3記載の発明において、前記表示装置管理サーバは、前記画像表示装置の識別情報と、該画像表示装置の表示特性に基づき前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報および該色補正係数情報の作成日とを対応付けて記憶する色補正係数情報記憶手段と、前記色補正係数情報記憶手段で記憶された色補正係数情報の作成日に基づき該色補正係数情報が有効期限を超過している画像表示装置を特定する特定手段と、前記特定手段で特定された画像表示装置に接続された前記カラー画像処理装置に対して前記色補正係数情報が有効期限を超過している旨を示す警告情報を該カラー画像処理装置に送信する警告情報送信手段とを更に具備し、前記カラー画像処理装置は、前記警告情報送信手段で送信された前記警告情報を自装置に接続された情報処理装置の出力画像に合成して自装置に接続された前記画像表示装置に出力する警告情報表示手段を更に具備することを特徴とする。
【0025】
また、請求項11記載のカラー画像処理システムの発明は、情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置に接続された前記画像表示装置を管理する表示装置管理サーバと、前記画像表示装置の表示特性を検証する検証装置とを具備し、前記表示装置管理サーバは、前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を記憶する検証画像記憶手段と、前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記カラー画像処理装置に送信して該検証画像の表示を指示する検証画像表示指示手段とを具備し、前記カラー画像処理装置は、前記検証画像表示指示手段で前記検証画像の表示の指示とともに送信された前記検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段とを具備し、前記検証装置は、前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段を具備することを特徴とする。
【0026】
また、請求項12記載の発明は、上記請求項11記載の発明において、前記カラー画像処理装置は、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段とを更に具備することを特徴とする。
【0027】
また、請求項13記載の発明は、上記請求項11記載の発明において、前記表示装置管理サーバは、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を前記カラー画像処理装置に送信する色補正係数情報送信手段とを更に具備し、前記カラー画像処理装置は、前記色補正係数情報送信手段で送信された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段を更に具備することを特徴とする。
【0028】
また、請求項14記載のカラー画像処理システムの発明は、情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置に接続された前記画像表示装置を管理する表示装置管理サーバと、前記画像表示装置の表示特性を検証する検証装置とを具備し、前記表示装置管理サーバは、前記カラー画像処理装置に対して前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像の表示を指示する検証画像表示指示手段を具備し、前記カラー画像処理装置は、前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を記憶する検証画像記憶手段と、前記検証画像表示指示手段による前記検証画像の表示の指示に基づき前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段とを具備し、前記検証装置は、前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段を具備することを特徴とする。
【0029】
また、請求項15記載の発明は、上記請求項14記載の発明において、前記カラー画像処理装置は、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段とを更に具備することを特徴とする。
【0030】
また、請求項16記載の発明は、上記請求項14記載の発明において、前記表示装置管理サーバは、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を前記カラー画像処理装置に送信する色補正係数情報送信手段とを更に具備し、前記カラー画像処理装置は、前記色補正係数情報送信手段で送信された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段を更に具備することを特徴とする。
【0031】
また、請求項17記載のカラー画像処理装置の発明は、情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置であって、前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を前記情報処理装置の出力画像として取得する検証画像取得手段と、前記検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段と、 前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段と、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段とを具備することを特徴とする。
【0032】
また、請求項18記載のカラー画像処理プログラムの発明は、コンピュータを情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置の表示特性を検証する検証画像を記憶する検証画像記憶手段、前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記情報処理装置の出力画像として取得する検証画像取得手段、前記検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段、前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
請求項1記載のカラー画像処理システムの発明によれば、画像表示装置の表示特性を検証する検証画像を情報処理装置のシステム環境に対応させて表示させることができる。
【0034】
請求項2、3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明において、情報処理装置のシステム環境に対応した画像表示装置の表示特性に基づいた色補正が行える。
【0035】
請求項4記載の発明によれば、上記請求項2または3記載の発明において、情報処理装置のシステム環境に対応させた場合と対応させない場合とで検証画像を表示させることができる。
【0036】
請求項5記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明において、情報処理装置の色変換処理に係わる設定状態が検証できる。
【0037】
請求項6記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明において、画像表示装置に表示された検証画像の測色結果に基づいた色補正が行える。
【0038】
請求項7記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明において、画像表示装置の表示特性を簡易に検証して、その検証結果に基づいた色補正が行える。
【0039】
請求項8記載の発明によれば、上記請求項7記載の発明において、画像表示装置の再現困難な色が容易に確認できる。
【0040】
請求項9記載の発明によれば、上記請求項8記載の発明において、情報処理装置の出力画像を印刷する印刷装置で再現困難な色が容易に確認できる。
【0041】
請求項10記載の発明によれば、上記請求項2または3記載の発明において、表示特性の検証が必要な画像表示装置が容易に把握できる。
【0042】
請求項11記載のカラー画像処理システムの発明によれば、検証画像の更新および各画像表示装置の表示特性の検証が容易に行える。
【0043】
請求項12、13記載の発明によれば、上記請求項11記載の発明において、表示装置管理サーバから情報処理装置のシステム環境に対応した画像表示装置の表示特性に基づいた色補正が容易に行える。
【0044】
請求項14記載のカラー画像処理システムの発明によれば、表示装置管理サーバからカラー画像処理装置に対して指示して検証画像を情報処理装置のシステム環境に対応させて画像表示装置に表示させることができる。
【0045】
請求項15、16記載の発明によれば、上記請求項14記載の発明において、表示装置管理サーバから情報処理装置のシステム環境に対応した画像表示装置の表示特性に基づいた色補正が容易に行える。
【0046】
請求項17記載のカラー画像処理装置の発明によれば、情報処理装置のシステム環境に対応した画像表示装置の表示特性に基づいた色補正が行える。
【0047】
請求項18記載のカラー画像処理プログラムの発明によれば、コンピュータを情報処理装置のシステム環境に対応した画像表示装置の表示特性に基づいた色補正を行うように機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すカラー画像処理システム1の概略構成図である。
【図2】カラー画像処理システム1を構成する各装置の各主要部の機能構成図である。
【図3】表示装置管理テーブル130の構成図である。
【図4】カラー画像処理システム1における色補正の動作を示す流れ図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のカラー画像処理システム2を構成する各装置の各主要部の機能構成図である。
【図6】カラー画像処理システム2における色補正の動作を示す流れ図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態のカラー画像処理システ3を構成する各装置の各主要部の機能構成図である。
【図8】カラー画像処理システム3における色補正の動作を示す流れ図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態のカラー画像処理システム4を構成する各装置の各主要部の機能構成図である。
【図10】カラー画像処理システム4における色補正の動作を示す流れ図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態のカラー画像処理システム5を構成する各装置の各主要部の機能構成図である。
【図12】カラー画像処理システム5における色補正の動作を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0050】
図1は、本発明の第1の実施の形態のカラー画像処理システムの概略構成図である。
【0051】
図1に示すように、カラー画像処理システム1は、表示装置管理サーバ10と複数の情報処理装置20−1、20−2、20−3、・・・(以下、総称して「情報処理装置20」という)とがLAN(Local Area Network)などのネットワーク90を介して接続され、各情報処理装置20は、それぞれに接続されたカラー画像処理装置30−1、30−2、30−3a、30−3b、・・・(以下、総称して「カラー画像処理装置30」という)を介してそれぞれの画像表示装置40−1、40−2a、40−2b、40−3a、40−3b、・・・(以下、総称して「画像表示装置40」という)と接続されている。
【0052】
また、情報処理装置20−2と接続されたカラー画像処理装置30−2は、複数の画像表示装置40−2a、40−2bと接続されてマルチモニタを構成し、情報処理装置20−3と接続されたカラー画像処理装置30−3a、30−3bは、それぞれ画像表示装置40−3a、40−3bと接続されてマルチモニタを構成している。
【0053】
表示装置管理サーバ10および情報処理装置20は、入力装置、出力装置、記憶装置、中央演算処理装置などを備えたコンピュータである。
【0054】
この表示装置管理サーバ10は、ネットワーク90に接続された情報処理装置20と接続されている全ての画像表示装置40の表示画像の画質を管理するために、各画像表示装置40に関する画像表示装置情報を記憶して管理する機能を備えるサーバである。
【0055】
この画像表示装置情報は、画像表示装置40の識別情報を示す画像表示装置ID、当該画像表示装置40の表示特性に対応した色補正を実施するための色補正係数情報、当該画像表示装置40のIPアドレスなどの各種情報であり、詳細(図3参照)は後述する。
【0056】
情報処理装置20は、インストールされているOS(オペレーティング・システム)21やアプリケーション・ソフト23−1、23−2、・・・、23−n(以下、「応用ソフト23」という)に基づき種々の情報処理を行う装置である。
【0057】
また、情報処理装置20は、映像信号を入出力するビデオカード22を搭載し、各画像表示装置の色表示の調整を行うための色変換テーブルが記述されたICC(インターナショナル・カラー・コンソーシアム )プロファイル24が設定されている。
【0058】
画像表示装置40は、入力される映像信号に基づき自装置の画面に画像を表示する装置であり、その表示画像の画質は、画像表示装置40の表示特性によって異なる場合がある。
【0059】
カラー画像処理装置30は、自装置の入力側に接続されている情報処理装置20のビデオカード22から出力された映像信号を、自装置の出力側に接続されている画像表示装置40の表示特性に基づき色補正して、その表示画像の画質を向上させる装置である。
【0060】
このカラー画像処理システム1を構成する表示装置管理サーバ10、情報処理装置20、カラー画像処理装置30の本発明に係わる各主要部の機能的な構成について図2を参照して説明する。
【0061】
なお、画像表示装置40については、周知技術の種々の画像表示装置が適用されるので、画像表示装置40の機能的な構成の説明は省略する。
【0062】
図2に示すように、表示装置管理サーバ10は、登録部11、データ管理部(サーバ)12、記憶部(サーバ)13の各機能的な構成を備える。
【0063】
登録部11は、各画像表示装置40の画質を管理するために必要な種々の情報を記憶部(サーバ)13に記憶させる機能部である。
【0064】
具体的には、例えば操作者に対して各画像表示装置40の画像表示装置情報を表示装置管理サーバ10の図示せぬ入力装置から入力させ、図3に示すような表示装置管理テーブル130にテーブル化して記憶部(サーバ)13に記憶させる制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0065】
図3は、この表示装置管理テーブル130の構成の一例を示す図である。この表示装置管理テーブル130は、画像表示装置ID、色補正係数情報、表示状態、色補正係数情報作成日、マルチモニタ、IPアドレス、ビデオ補正の有無などの各項目欄から構成され、画像表示装置40の各項目に対応する画像表示装置情報が記録される。
【0066】
具体的には、画像表示装置ID項目欄には画像表示装置40の識別情報(例えば「A−1」)、色補正係数情報項目欄にはその画像表示装置40に適用する色補正係数情報が記録されたファイルのファイル名(例えば「File dat1」)、表示状態項目欄にはその画像表示装置40の表示状態の良悪(例えば「良」)、色補正係数情報作成日項目欄にはその色補正係数情報が記録されたファイルの作成日やその色補正係数情報の更新日(例えば「2011/01/01」)、マルチモニタ項目欄にはその画像表示装置40のマルチモニタの状態(例えば「1」、この場合はマルチモニタでないことを表す)、IPアドレス項目欄にはその画像表示装置40のIPアドレス(例えば「1.1.1.1」)、ビデオ補正の有無項目欄にはその画像表示装置と接続された情報処理装置20のビデオカード22による色補正の実施有無(例えば「有」)などの画像表示装置情報がそれぞれ記録される。
【0067】
また、前述の情報処理装置20−2の1台のビデオカード22からカラー画像処理装置30−2を介して複数の画像表示装置40−2a、40−2bに接続されてマルチモニタを構成している場合(図1参照)は、画像表示装置40−2a、40−2bを同一の画像表示装置ID(例えば「B−3」)として記録し、マルチモニタ項目欄には画像表示装置40−2a、40−2bのうちの1台目を(1/2)、2台目を(2/2)として記録し、各画像表示装置毎に色補正係数情報、表示状態、色補正係数情報作成日、IPアドレス、ビデオ補正の有無などの各項目に対応した画像表示装置情報を記録して管理する。
【0068】
なお、情報処理装置20−3の1台のビデオカード22からマルチモニタ用の2つの信号を出力して、それぞれの信号をカラー画像処理装置30−3aと接続された画像表示装置40−3a、カラー画像処理装置30−3bと接続された画像表示装置40−3bに出力するマルチモニタの構成の場合も同様に、画像表示装置40−3a、40−3bを同一の画像表示装置IDとして記録し、各項目に対応した画像表示装置情報を記録して管理する。
【0069】
データ管理部(サーバ)12は、各情報処理装置およびカラー画像処理装置30との間で送受信される各種情報や記憶部(サーバ)13に記憶された各種情報を管理する機能部である。
具体的には、例えば各カラー画像処理装置30からの検証画像データの送信要求に応じて記憶部(サーバ)13に記憶された検証画像データ131を読み取って要求元のカラー画像処理装置30に送信したり、各カラー画像処理装置30から送信される色補正係数情報などの画像表示装置情報を受信して表示装置管理テーブル130を更新する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0070】
なお、検証画像データ131は、R(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれの値を変更させた複数のデータを図形で描画した画像データを画像表示装置40に表示させて画像表示装置40全体の表示特性を検証したり、画像表示装置40の色再現領域の表示特性を検証するなどの各検証項目に対応した画像データである。
【0071】
記憶部(サーバ)13は、各種情報やプログラムを記憶する機能部である。
【0072】
具体的には、各種情報やプログラムを記憶する制御と、その制御を実現する記憶装置などの各種装置から構成され、例えば表示装置管理テーブル130、画像表示装置40の画質を検証するための検証画像データ131、カラー画像処理装置30に設定された色補正係数情報が記録された色補正係数情報ファイル132などが記憶される。
【0073】
次に、情報処理装置20は、映像信号変換部25、色補正部(情報処理装置)26、画像生成部27、情報中継部28の各機能的な構成を備える。
【0074】
映像信号変換部25は、画像データを映像信号に変換する機能部である。
【0075】
具体的には、例えば色補正部(情報処理装置)26から出力された画像データや検証画像データを映像信号に変換して出力する制御と、その制御を実現するビデオカード22などの各種装置から構成される。また、このビデオカード22は、独自に色補正を行う機能を備えるものも適用される。
色補正部(情報処理装置)26は、画像データの色補正を行う機能部である。
【0076】
具体的には、例えば画像生成部27で生成され出力される画像データや表示装置管理サーバ10から送信されて情報中継部28を介して出力される検証画像データを自装置に設定されたICCプロファイルに基づき色補正を行う制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0077】
画像生成部27は、画像データを生成する機能部である。
【0078】
具体的には、例えば自装置にインストールされた応用ソフト23で作成された画像に応じて画像データを生成する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0079】
情報中継部28は、表示装置管理サーバ10とカラー画像処理装置30との間で送受信される各種情報を中継する機能部である。
【0080】
具体的には、例えばカラー画像処理装置30から表示装置管理サーバ10のIPアドレス宛て(以下、「表示装置管理サーバ10宛て」という)に送信される検証画像データ131の送信要求の指令、色補正係数情報などの情報を受信して表示装置管理サーバ10に送信し、表示装置管理サーバ10からカラー画像処理装置30のIPアドレス宛て(以下、「カラー画像処理装置30宛て」という)に送信される各種情報を受信してカラー画像処理装置30に送信する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0081】
次に、カラー画像処理装置30は、画像信号入力部31、色補正部(補正装置)32、画像信号出力部33、表示制御部34、データ管理部(補正装置)35、測色データ入力部36、色補正係数作成部37、記憶部(補正装置)38の各機能的な構成を備える。
画像信号入力部31は、情報処理装置20から出力される映像信号を入力する機能部である。
【0082】
具体的には、例えば情報処理装置20の映像信号変換部25から出力された映像信号を受信してその映像信号に対応する画像データに変換して色補正部(補正装置)32に出力する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0083】
色補正部(補正装置)32は、入力される画像データに対して自装置に設定された色補正係数情報に基づき色補正を行う機能部である。
【0084】
具体的には、例えば画像信号入力部31から出力される画像データに対して自装置の記憶部(補正装置)38に記憶された色補正係数情報330に基づき色補正を行う制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0085】
画像信号出力部33は、色補正部(補正装置)32から出力される画像データやデータ管理部(補正装置)35および表示制御部34を介して出力される検証画像データ131を画像表示装置40に出力する機能部である。
【0086】
具体的には、例えば色補正部(補正装置)32で色補正された画像データやデータ管理部(補正装置)35および表示制御部34を介して出力される検証画像データ131を映像信号に変換して自装置と接続された画像表示装置40に表示制御部34の制御に基づき出力する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0087】
表示制御部34は、画像表示装置40への画像データや検証画像データ131の表示制御を行う機能部である。
【0088】
具体的には、例えば画像信号出力部33に対して画像データや検証画像データ131の画像表示装置40への表示タイミングや表示位置などを指示する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0089】
データ管理部(補正装置)35は、表示装置管理サーバ10および情報処理装置20との間で送受信される各種情報や記憶部(補正装置)38に記憶された各種情報を管理する機能部である。
【0090】
具体的には、例えば表示装置管理サーバ10に対して検証画像データの送信要求の指令を送信して検証画像データ131を取得し、自装置の記憶部(補正装置)38に記憶されている色補正係数情報330を表示装置管理サーバ10に送信する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0091】
測色データ入力部36は、画像表示装置40に表示された検証画像の測色データを入力する機能部である。
【0092】
具体的には、例えば画像表示装置40に表示された検証画像から測色機器50を用いて測色された各色(赤、緑、青)の検出信号を取得して出力する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。この測色機器50には、RGBカラーセンサなどの機器が適用可能である。
【0093】
色補正係数作成部37は、測色データに基づき色補正係数情報を作成する機能部である。
【0094】
具体的には、例えば測色データ入力部36から出力される画像表示装置40の測色データと予め記憶されている色補正係数情報とに基づきその画像表示装置40の各色(赤、緑、青)の表示を適正に補正するための色補正係数情報を作成する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0095】
記憶部(補正装置)38は、各種情報やプログラムを記憶する機能部である。
【0096】
具体的には、各種情報やプログラムを記憶する制御と、その制御を実現する記憶装置などの各種装置から構成され、例えば色補正係数情報などが記憶される。
【0097】
このような各装置で構成されたカラー画像処理システム1における色補正の動作手順について、図4の流れ図を参照して説明する。
【0098】
図4に示すように、カラー画像処理システム1に接続された各画像表示装置40の表示特性に応じて最適な色補正を実施するために、各画像表示装置40の画像表示装置情報を登録する(ステップS1001)。
【0099】
この画像表示装置情報の登録は、表示装置管理サーバ10とネットワーク90および情報処理装置20を介して接続された全ての画像表示装置40について、画像表示装置40の画像表示装置ID、当該画像表示装置40に設定されている色補正係数情報、当該色補正係数情報の作成日、当該画像表示装置40の表示状態、マルチモニタの状態、IPアドレス、当該画像表示装置40に検証画像データ131を情報処理装置の映像信号として出力して表示させた場合と直接表示させた場合との検証画像の差の有無を示すビデオ補正の有無などの画像表示装置情報を表示装置管理サーバ10の登録部11の入力装置からシステム管理者などに入力させ、その画像表示装置情報を表示装置管理テーブル130として表示装置管理サーバ10の記憶部(サーバ)13に記憶させる。
【0100】
次に、画像表示装置40の色補正の要否を確認する(ステップS1002)。
【0101】
この色補正の要否の確認は、操作者が、使用している画像表示装置40の表示画像の画質状態を目視し、画質の劣化など、色補正の必要を感じれば色補正が必要と判断し、感じなければ色補正が不要と判断する。
【0102】
ステップS1002において、色補正が不要と判断された場合は(ステップS1002で、否)、本発明に係わる色補正を実施せずに終了する。
【0103】
ステップS1002において、色補正が必要と判断された場合は(ステップS1002で、要)、本発明に係わる色補正が実施される。
【0104】
この色補正は、まず、色補正対象の画像表示装置40の画質を検証するための検証画像データ131をその画像表示装置40に表示させる(ステップS1003)。
【0105】
この検証画像データの表示は、各装置および各機能部が次のように動作することで実現される。
【0106】
その画像表示装置40と接続されたカラー画像処理装置30に対してその画像表示装置40の画質を検証する検証モードの実施が操作者によって指示されると、そのカラー画像処理装置30のデータ管理部(補正装置)35が表示装置管理サーバ10宛てに検証画像データの送信を要求する送信要求指令を送信し、この送信要求指令が当該カラー画像処理装置30と接続された情報処理装置20の情報中継部28およびネットワーク90を介して表示装置管理サーバ10で受信される。
【0107】
一方、表示装置管理サーバ10は、この送信要求指令に対応してデータ管理部(サーバ)12が記憶部(サーバ)13に記憶されている検証画像データ131を読み取り、要求元のカラー画像処理装置30宛てに送信する。
【0108】
データ管理部(サーバ)12から送信された検証画像データ131は、当該情報処理装置20の情報中継部28を介して色補正部(情報処理装置)26、映像信号変換部25へと転送されてカラー画像処理装置30へ送信され、当該カラー画像処理装置30のデータ管理部(補正装置)35でその検証画像データ131が受信されて表示制御部34および画像信号出力部33を介して当該画像表示装置40に出力され表示される。
【0109】
なお、当該情報処理装置20でICCプロファイルによる色補正と、ビデオカードによる色補正が実施されている場合、当該情報処理装置20の映像信号変換部25からは、それらの色補正が施された検証画像データが出力される。
【0110】
ステップS1003において、検証画像データ131が画像表示装置40に表示されると、その検証画像の測色を行う(ステップS1004)。
【0111】
この検証画像の測色は、その画像表示装置40に表示された検証画像の各色(赤、緑、青)を測色機器50を用いて測色し、その検出信号を測色機器50と接続された当該カラー画像処理装置30の測色データ入力部36に入力して測色データとして取得する。
【0112】
ステップS1004において、検証画像が測色されると、その測色結果に基づき色補正係数情報を作成する(ステップS1005)。
【0113】
この色補正係数情報の作成は、当該カラー画像処理装置30の色補正係数作成部37が測色データ入力部36から出力された各色(赤、緑、青)の測色データと予め記憶部(補正装置)38に記憶された色補正係数情報をもとにその画像表示装置40の各色(赤、緑、青)の表示を適正に補正する新たな色補正係数情報を作成する。
【0114】
ステップS1005において、色補正係数情報が作成されると、その色補正係数情報を当該カラー画像処理装置30に設定する(ステップS1006)。
【0115】
この色補正係数情報の当該カラー画像処理装置30への設定は、その色補正係数作成部37が、作成した色補正係数情報で記憶部(補正装置)38に記憶された色補正係数情報を上書きして記憶させる。
【0116】
ステップS1006において、色補正係数情報が当該カラー画像処理装置30に設定されると、その設定された色補正係数情報を表示装置管理テーブル130に登録する(ステップS1007)。
【0117】
この色補正係数情報の表示装置管理テーブル130への登録は、当該カラー画像処理装置30のデータ管理部(補正装置)35が記憶部(補正装置)38から色補正係数情報を読み取り、その色補正係数情報と当該カラー画像処理装置30に接続された画像表示装置40の画像表示装置IDの情報を表示装置管理サーバ10宛てに送信する。
【0118】
その色補正係数情報および画像表示装置IDの情報は、当該情報処理装置20の情報中継部28を介して表示装置管理サーバ10で受信され、表示装置管理サーバ10のデータ管理部(サーバ)12がその色補正係数情報で表示装置管理テーブル130のその画像表示装置IDに対応する色補正係数情報項目欄に記録されたファイル名の色補正係数情報ファイル132の色補正係数情報を上書きして書き換える。
【0119】
ステップS1007において、色補正係数情報が表示装置管理サーバ10に登録されると、設定した色補正係数情報に基づき色補正を実施する(ステップS1008)。
【0120】
この色補正係数情報に基づく色補正の実施は、当該カラー画像処理装置30に対して検証モードの解除が操作者によって指示されると、当該情報処理装置20の映像信号変換部25から出力される映像信号に対してそのカラー画像処理装置30の色補正部(補正装置)32が記憶部(補正装置)38に記憶された色補正係数情報を用いて補正を行い、当該画像表示装置40に出力して表示する。
【0121】
上記第1の実施の形態では、検証画像データ131を各カラー画像処理装置30の取得要求により表示装置管理サーバ10から情報処理装置20の出力映像信号として取得する例を示したが、検証画像データ131を情報処理装置20の情報中継部28を介して取得する構成としてもよい。
【0122】
また、カラー画像処理装置30は、検証画像データ131を表示装置管理サーバ10から情報処理装置20の情報中継部28を介して取得する方法と、情報処理装置20の映像信号変換部25からの出力映像信号として取得する方法の両方の方法で取得し、カラー画像処理装置30でその両方の検証画像データ131を当該画像表示装置40に表示させて情報処理装置20の色変換処理に係わるシステムの検証が行える構成としてもよい。
【0123】
この両方の検証画像データ131を当該画像表示装置40に表示させることで、それらの表示された両方の検証画像に差があるか否かに応じて情報処理装置20の色変換処理に係わる色補正の要否が判断可能になる。
【0124】
また、検証画像データ131の表示を表示装置管理サーバ10からカラー画像処理装置30に対して指示して、検証画像データ131を情報処理装置20の出力映像信号として画像表示装置40に表示させてもよく、検証画像データ131を情報処理装置20の情報中継部28を介して直接表示させてもよく、検証画像データ131を直接表示する方法および情報処理装置20の出力映像信号として表示する方法の両方の方法で当該画像表示装置40に表示させる構成としてもよい。
【0125】
また、上記第1の実施の形態では、画像表示装置40に表示された検証画像の測色データを入力する機能部の測色データ入力部36および色補正係数情報を作成する機能部の色補正係数作成部37をカラー画像処理装置30に設けた構成例を示したが、これらの機能部に対応する各部を表示装置管理サーバ10に設ける構成としてもよい。
【0126】
この場合は、表示装置管理サーバ10に測色データを入力する測色データ入力部と色補正係数作成部37に対応する色補正係数作成部を構成し、カラー画像処理装置30の測色データ入力部36で取得された測色データをデータ管理部(補正装置)35および情報処理装置20の情報中継部28を介して表示装置管理サーバ10の測色データ入力部で受信させ、当該受信された測色データに基づき表示装置管理サーバ10の色補正係数作成部が色補正係数情報を作成して情報処理装置20の情報中継部28を介してカラー画像処理装置30に送信する構成とする。
【0127】
また、表示装置管理サーバ10の測色データ入力部は、カラー画像処理装置30の測色データ入力部36で取得された測色データを情報処理装置20の情報中継部28を介して取得する構成に限定されるものではなく、測色機器50で測色された測色データを表示装置管理サーバ10の不図示の入力装置から入力させてもよく、記録媒体に記録された測色データを読込む構成としてもよい。
【0128】
また、上記第1の実施の形態では、検証画像データ131を表示装置管理サーバ10で記憶する例を説明したが、その検証画像データ131を各情報処理装置で記憶する構成としてもよく、各カラー画像処理装置で記憶する構成としてもよい。
この検証画像データ131を各カラー画像処理装置で記憶する構成にした本発明の第2の実施の形態について図5を参照して説明する。
【0129】
図5は、カラー画像処理システム2を構成する表示装置管理サーバ100、情報処理装置20、カラー画像処理装置300の本発明に係わる各主要部の機能的な構成図である。
【0130】
なお、このカラー画像処理システム2の概略構成は、前述のカラー画像処理システム1(図1参照)と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0131】
このカラー画像処理システム2において、カラー画像処理システム1と同様な構成および動作を行う装置、各機能部についてはカラー画像処理システム1と同一の符号が付してある。
【0132】
図5に示すように、カラー画像処理システム2の表示装置管理サーバ100は、検証画像データ131を記憶部(サーバ)13で記憶しないので、データ管理部(サーバ)120が検証画像データ131をカラー画像処理装置300に送信しない他は、カラー画像処理システム1の表示装置管理サーバ10と同様に構成され、情報処理装置20はカラー画像処理システム1と同様に構成されている。
【0133】
カラー画像処理装置300は、検証画像データ131を記憶部(補正装置)38で記憶し、色補正部(補正装置)320が画像信号入力部31から出力される画像データに対して自装置に設定された色補正係数情報に基づき色補正を行い、データ管理部(補正装置)350が検証画像データ131を記憶部(補正装置)38から読み取って表示制御部340に出力するように構成されている。
【0134】
また、表示制御部340がその画像データと検証画像データ131を切替えて画像表示装置40に出力するように画像信号出力部33を制御するように構成した他は、カラー画像処理システム1のカラー画像処理装置30と同様に構成されている。
【0135】
このように構成されたカラー画像処理システム2における色補正の動作手順について、図6の流れ図を参照して説明する。
【0136】
図6に示すように、先ず、カラー画像処理システム2に接続された各画像表示装置40の画像表示装置情報を登録し(ステップS2001)、画像表示装置40の色補正の要否を確認し(ステップS2002)、色補正が不要と判断された場合は(ステップS2002で、否)、本発明に係わる色補正を実施せずに終了させ、色補正が必要と判断された場合に(ステップS2002で、要)、本発明に係わる色補正が実施される。
【0137】
このステップS2001乃至S2002における各装置および各機能部の動作については、カラー画像処理システム1と同様であるので説明は省略する。
【0138】
この色補正は、まず、色補正対象の画像表示装置40の画質を検証するための検証画像データ131をその画像表示装置40に表示させる(ステップS2003)。
【0139】
この検証画像データの表示は、各装置および各機能部が次のように動作することで実現される。
【0140】
その画像表示装置40と接続されたカラー画像処理装置300に対してその画像表示装置40の画質を検証する検証モードの実施が操作者によって指示されると、そのカラー画像処理装置300のデータ管理部(補正装置)350が記憶部(補正装置)38から検証画像データ131を読み取って表示制御部340に出力し、画像信号出力部33を介して当該画像表示装置40に出力して表示する。
【0141】
ステップS2003において、検証画像データ131が画像表示装置40に表示されると、その検証画像を測色し(ステップS2004)、その測色結果に基づき色補正係数情報を作成して(ステップS2005)、その作成した色補正係数情報を当該カラー画像処理装置30に設定する(ステップS2006)。
【0142】
そして、そのカラー画像処理装置300に設定された色補正係数情報を表示装置管理サーバ100に記憶された表示装置管理テーブル130へ登録(ステップS2007)後、当該色補正係数情報に基づき当該情報処理装置20の映像信号変換部25から出力される画像データに対する色補正を実施する(ステップS2008)。
【0143】
上記検証画像の測色(ステップS2004)から色補正係数情報に基づく色補正の実施(ステップS2008)までの各装置および各機能部の動作は、カラー画像処理システム1の動作(ステップS1004乃至ステップS1008)と同様であるので、説明は省略する。
【0144】
上記第2の実施の形態では、検証画像データ131を各カラー画像処理装置300で記憶する例を説明したが、その検証画像データ131を表示装置管理サーバと各カラー画像処理装置の両方で記憶する構成としてもよい。
【0145】
この検証画像データ131を表示装置管理サーバと各カラー画像処理装置の両方で記憶する構成にした本発明の第3の実施の形態について図7を参照して説明する。
【0146】
図7は、カラー画像処理システム3を構成する表示装置管理サーバ10、情報処理装置20、カラー画像処理装置310の本発明に係わる各主要部の機能的な構成図である。
【0147】
なお、このカラー画像処理システム3の概略構成は、前述のカラー画像処理システム1(図1参照)と同様である。
【0148】
このカラー画像処理システム3において、カラー画像処理システム1およびカラー画像処理システム2と同様な構成および動作を行う装置、各機能部についてはカラー画像処理システム1およびカラー画像処理システム2と同一の符号が付してある。
【0149】
図7に示すように、カラー画像処理システム3の表示装置管理サーバ10は、カラー画像処理システム1の場合と同様に構成されており、検証画像データ131を記憶部(サーバ)13で記憶し、その検証画像データ131をデータ管理部(サーバ)12がカラー画像処理装置310からの送信要求に応じて送信する。
【0150】
また、情報処理装置20はカラー画像処理システム1と同様に構成されている。
【0151】
また、カラー画像処理装置310は、カラー画像処理システム2の場合と同様に、検証画像データ131を記憶部(補正装置)38で記憶する。
【0152】
また、色補正部(補正装置)321は、画像信号入力部31から出力される画像データに対して自装置に設定された色補正係数情報に基づき色補正を行う。
【0153】
また、データ管理部(補正装置)351は、表示装置管理サーバ10に対して検証画像データの送信を要求して情報処理装置20の出力映像信号として取得し、また自装置の記憶部(補正装置)38に記憶された検証画像データを読み取って両方の検証画像データ131を表示制御部341に出力するように構成されている他は、カラー画像処理システム2のカラー画像処理装置300と同様に構成されている。
【0154】
このように構成されたカラー画像処理システム3における色補正の動作手順について、図8の流れ図を参照して説明する。
【0155】
図8に示すように、先ず、カラー画像処理システム3に接続された各画像表示装置40の画像表示装置情報を登録し(ステップS3001)、画像表示装置40の色補正の要否を確認し(ステップS3002)、色補正が不要と判断された場合は(ステップS3002で、否)、本発明に係わる色補正を実施せずに終了させ、色補正が必要と判断された場合に(ステップS3002で、要)、本発明に係わる色補正が実施される。
【0156】
このステップS3001乃至S3002における各装置および各機能部の動作については、カラー画像処理システム1と同様であるので説明は省略する。
【0157】
この色補正は、まず、色補正対象の画像表示装置40の画質を検証するための検証画像データ131をその画像表示装置40に表示させる(ステップS3003)。
【0158】
この検証画像データの表示は、各装置および各機能部が次のように動作することで実現される。
【0159】
その画像表示装置40と接続されたカラー画像処理装置310に対してその画像表示装置40の画質を検証する検証モードの実施が操作者によって指示されると、そのカラー画像処理装置310のデータ管理部(補正装置)351が表示装置管理サーバ10に検証画像データ131の送信を要求して送信させるとともに、自装置の記憶部(補正装置)38に記憶されている検証画像データ131を読み取って取得する。
【0160】
一方、表示装置管理サーバ10は、カラー画像処理装置310からの検証画像データ131の送信要求に応じて自装置の記憶部(サーバ)13に記憶された検証画像データ131を読み取って要求元のカラー画像処理装置310に送信し、その検証画像データ131は、当該情報処理装置20の情報中継部28、色補正部(情報処理装置)26、映像信号変換部25を介してカラー画像処理装置310に送信される。
【0161】
そして、そのカラー画像処理装置310のデータ管理部(補正装置)351がその検証画像データ131を受信して取得し、この検証画像データ131および自装置の記憶部(補正装置)38から読み取った検証画像データ131の両方を表示制御部341に出力して画像信号出力部33を介して当該画像表示装置40に出力して表示する。
【0162】
この両方の検証画像データ131を当該画像表示装置40に表示させることで、情報処理装置20の色変換処理に係わるシステムの検証を行うことができる。
【0163】
すなわち、その表示された両方の検証画像に差がある場合は、情報処理装置20で既存の色補正が実施されていると判断できるので、情報処理装置20の色補正をOFF(機能させない)にして検証画像データ131をカラー画像処理装置30から表示させるか、若しくは情報処理装置20の色補正をON(機能させる)のままにして検証画像データ131を情報処理装置20の出力映像信号として表示させる処理を行う。
【0164】
ステップS3003において、検証画像データ131が画像表示装置40に表示されると、両方の検証画像に差がある場合は、情報処理装置20の映像信号として出力して表示させた検証画像を測色し、両方の検証画像に差がない場合は、両方の検証画像のうちの何れかの検証画像を測色し(ステップS3004)、その測色結果に基づき色補正係数情報を作成して(ステップS3005)、その作成した色補正係数情報を当該カラー画像処理装置30に設定する(ステップS3006)。
【0165】
そして、そのカラー画像処理装置310に設定された色補正係数情報を表示装置管理サーバ100に記憶された表示装置管理テーブル130へ登録(ステップS3007)後、当該色補正係数情報に基づき当該情報処理装置20の映像信号変換部25から出力される画像データに対する色補正を実施する(ステップS3008)。
【0166】
上記検証画像の測色(ステップS3004)から色補正係数情報に基づく色補正の実施(ステップS3008)までの各装置および各機能部の動作は、カラー画像処理システム1の動作(ステップS1004乃至ステップS1008)と同様であるので、説明は省略する。
【0167】
上記第3の実施の形態では、検証画像データ131の表示をカラー画像処理装置310の要求に応じて表示する例を示したが、表示装置管理サーバ10からカラー画像処理装置310に対して検証画像データ131の表示を指示して、表示装置管理サーバ10に記憶された検証画像データ131およびカラー画像処理装置310に記憶された検証画像データ131を画像表示装置40に表示させる構成としてもよい。
【0168】
次に、上記第1乃至3の実施の形態において、情報処理装置20の画像信号変換部25のビデオカード22や色補正部(情報処理装置)26のICCプロファイルによる色補正の適用を検証して色補正を行う本発明の第4の実施の形態について図9を参照して説明する。
【0169】
図9は、カラー画像処理システム4を構成する表示装置管理サーバ10、情報処理装置200、カラー画像処理装置310の本発明に係わる各主要部の機能的な構成図である。
【0170】
このカラー画像処理システム4は、上記第1乃至3の実施の形態のカラー画像処理システム1乃至3の情報処理装置20に自装置の画像信号変換部25のビデオカード22や色補正部(情報処理装置)26のICCプロファイルによる色補正の適用の確認や設定を行う環境確認設定部の機能部を設けた情報処理装置200とした他は、カラー画像処理システム1乃至3と同様に構成されているので、このカラー画像処理システム4の概略構成および機能的な構成の説明は省略する。
【0171】
このカラー画像処理システム4における色補正の動作手順について、図10の流れ図を参照して説明する。
【0172】
図10に示すように、先ず、カラー画像処理システム4に接続された各画像表示装置40の画像表示装置情報を登録する(ステップS4001)。
【0173】
この画像表示装置情報の登録における各装置および各機能部の動作については、カラー画像処理システム1と同様であるので説明は省略する。
【0174】
次に、情報処理装置200のシステム環境を必要に応じて確認する(ステップS4002)。
【0175】
このシステム環境の確認は、その情報処理装置200のシステム環境や画像信号変換部25のビデオカード22が独自に色補正を行う機能を備えるか否かの検証(S4002で要、ステップS4003)、ICCプロファイルの設定の有無や設定状態の検証を環境確認設定部で操作者に確認させる(ステップS4004)。
【0176】
次に、その情報処理装置200と接続された画像表示装置40の色補正の要否を確認し(ステップS4005)、色補正が不要と判断された場合は(ステップS4005で、否)、本発明に係わる色補正を実施せずに終了させ、色補正が必要と判断された場合に(ステップS4005で、要)、本発明に係わる色補正が実施される。
【0177】
この色補正の要否の確認は、カラー画像処理システム1の動作と同様に操作者が画像表示装置40の表示画像を目視確認して行う。
【0178】
色補正が必要と判断された場合は、検証画像の表示方法を決定する(ステップS4006)。
【0179】
この検証画像の表示方法の決定は、ステップS4003およびステップS4004における当該情報処理装置200のシステム環境やビデオカード22およびICCプロファイルの検証結果に基づき検証画像の表示方法を操作者が決定する。
【0180】
例えば情報処理装置200でICCプロファイルとビデオカード22の何れも色補正を実施しない、どちらか一方が色補正を実施する、両方が色補正を実施する、検証画像データを表示装置管理サーバ10から送信させる、カラー画像処理装置310から送信させる、表示装置管理サーバ10とカラー画像処理装置310の両方から送信させるなど、検証画像の表示方法を決定する。
【0181】
ステップS4006において検証画像の表示方法が決定されると、その表示方法に対応して当該情報処理装置200のシステム環境を環境確認設定部で操作者に設定させる(ステップS4007)。
【0182】
ステップS4007において当該情報処理装置200のシステム環境が設定されると、当該画像表示装置40の画質を検証するための検証画像データ131をその画像表示装置40に表示させる(ステップS4008)。
【0183】
この検証画像データの表示は、ステップS4007のシステム環境の設定に対応して検証画像データを当該画像表示装置40に表示させる。
【0184】
例えば検証画像データを表示装置管理サーバ10から送信させて表示する、カラー画像処理装置310から送信させて表示する、表示装置管理サーバ10とカラー画像処理装置310の両方から送信させて表示するなどの組み合わせに加えて、更にICCプロファイルとビデオカード22の何れも色補正を実施しないで表示する、どちらか一方の色補正を実施して表示する、両方で色補正を実施して表示するなどの各組み合わせに対応して検証画像データを画像表示装置40に表示する。
【0185】
S4008において、画像表示装置40に検証画像が表示されると、その検証画像を測色し(ステップS4009)、その測色結果に基づき色補正係数情報を作成して(ステップS4010)、その作成した色補正係数情報を当該カラー画像処理装置310に設定する(ステップS4011)。
【0186】
そして、そのカラー画像処理装置310に設定された色補正係数情報を表示装置管理サーバ10の表示装置管理テーブル130へ登録(ステップS4012)後、当該色補正係数情報に基づき当該情報処理装置200の映像信号変換部25から出力される画像データに対する色補正を実施する(ステップS4013)。
【0187】
上記検証画像の測色(ステップS4009)から色補正係数情報に基づく色補正の実施(ステップS4013)までの各装置および各機能部の動作は、カラー画像処理システム1の動作と同様であるので、説明は省略する。
【0188】
上記第1乃至4の実施の形態では、画像表示装置40に表示された検証画像の測色結果に基づき色補正係数情報を作成する例を示したが、画像表示装置40の表示特性を検証する検証装置、例えば画質を検証する簡易の診断装置で診断して検証し、その診断結果に基づき色補正係数情報を作成するように構成してもよい。
【0189】
この画像表示装置40の画質を簡易診断装置で診断して検証し、その診断結果に基づき色補正係数情報を作成するように構成した本発明の第5の実施の形態について図11を参照して説明する。
【0190】
図11は、カラー画像処理システム5を構成する表示装置管理サーバ10、情報処理装置20、カラー画像処理装置311の本発明に係わる各主要部の機能的な構成図である。
【0191】
このカラー画像処理システム5は、上記第1乃至4の実施の形態のカラー画像処理システム1乃至4の検証画像データを画質診断用の検証画像データとして表示装置管理サーバ10およびカラー画像処理装置311に記憶させ、カラー画像処理装置311の測色データ入力部を簡易診断装置51から出力される診断結果データを取得する制御を行う診断データ入力部360の機能部の構成とし、色補正係数作成部370を診断データ入力部360から出力される診断結果データと予め記憶されている色補正係数情報とに基づき画像表示装置40の各表示特性を適正に補正するための色補正係数情報を作成するように構成した他は、カラー画像処理システム1乃至4と同様に構成されているので、このカラー画像処理システム5の概略構成および機能的な構成の説明は省略する。
なお、このカラー画像処理システム5は、上記第3の実施の形態のカラー画像処理システム3に適用した場合を例を示したものであり、カラー画像処理システム3と同様な構成および動作を行う装置、各機能部についてはカラー画像処理システム3と同一の符号が付してある。
【0192】
このように構成されたカラー画像処理システム5における色補正の動作手順について、図12の流れ図を参照して説明する。
【0193】
図12に示すように、先ず、カラー画像処理システム5に接続された各画像表示装置40の画像表示装置情報を登録し(ステップS5001)、画像表示装置40の色補正の要否を確認し(ステップS5002)、色補正が不要と判断された場合は(ステップS5002で、否)、本発明に係わる色補正を実施せずに終了させ、色補正が必要と判断された場合に(ステップS5002で、要)、本発明に係わる色補正が実施される。
【0194】
このステップS5001乃至S5002における各装置および各機能部の動作は、カラー画像処理システム1と同様であるので説明は省略する。
【0195】
この色補正は、まず、画像表示装置40の表示特性の簡易診断を行う(ステップS5003)。
【0196】
この簡易診断は、各装置および各機能部が次のように動作することで実現される。
【0197】
色補正対象の画像表示装置40と接続されたカラー画像処理装置311に対してその画像表示装置40の表示特性を診断する診断モードの実施が操作者によって指示されると、その診断内容(設問)に対応する検証画像データ131(2以上の図形)を画像表示装置40に表示させる。
【0198】
この検証画像データ131の表示は、そのカラー画像処理装置311のデータ管理部(補正装置)351が診断データ入力部360に接続された簡易診断装置51と同期して表示装置管理サーバ10に検証画像データ131の送信を要求して送信させるとともに、自装置の記憶部(補正装置)38に記憶されている検証画像データ131を読み取って取得する。
【0199】
また、表示装置管理サーバ10から当該情報処理装置20の情報中継部28、色補正部(情報処理装置)26、映像信号変換部25を介してカラー画像処理装置311のデータ管理部(補正装置)351で受信されて取得される。
【0200】
データ管理部(補正装置)351によって表示装置管理サーバ10から取得された検証画像データ131および自装置の記憶部(補正装置)38から読み取って取得された検証画像データ131は、表示制御部340に出力され画像信号出力部33を介して当該画像表示装置40に出力されて表示される。
【0201】
その表示された検証画像がどのように見えるかを設問として操作者に簡易診断装置51の入力装置から回答させ、その全ての設問に対する回答から、その画像表示装置40の色再現域の広さ、各色(赤、緑、青)のγ(階調)特性、色のバランスの良否などの表示特性の評価結果がその簡易診断装置51から出力される。
【0202】
ステップS5003において、画像表示装置40の表示特性が診断されると、その診断結果に基づき色補正係数情報を作成する(ステップS5004)。
【0203】
この色補正係数情報の作成は、その色再現域の広さ、各色(赤、緑、青)のγ(階調)特性、色のバランスの良否などの評価結果と予め記憶部(補正装置)38に記憶された色補正係数情報をもとにその画像表示装置40の表示を適正に補正する各評価結果に対応した新たな色補正係数情報を作成する。
【0204】
ステップS5004において、色補正係数情報が作成されると、その作成した色補正係数情報を当該カラー画像処理装置311に設定する(ステップS5005)。
【0205】
そして、そのカラー画像処理装置311に設定された色補正係数情報を表示装置管理サーバ10の表示装置管理テーブル130へ登録(ステップS5006)後、当該色補正係数情報に基づき当該情報処理装置20の映像信号変換部25から出力される画像データに対する色補正を実施する(ステップS5007)。
【0206】
上記色補正係数情報の当該カラー画像処理装置311への設定(ステップS5005)から色補正係数情報に基づく色補正の実施(ステップS5007)までの各装置および各機能部の動作は、カラー画像処理システム1の動作と同様であるので、説明は省略する。
【0207】
上記第5の実施の形態において、画像表示装置40に表示された検証画像の簡易の診断結果に基づき色補正係数情報を作成する例を示したが、その色補正係数情報を作成する際に、更に画像表示装置40で再現困難な色の映像信号に対してその警告を表す色を表示するように色補正係数情報を作成する構成としてもよい。
【0208】
この場合は、カラー画像処理装置311の色補正係数作成部370を更に、画像表示装置40の色再現域の広さの診断結果から標準色再現域と比較して、画像表示装置40の色再現域が標準色再現域より狭い場合に、その画像表示装置40で再現困難な色の映像信号に対してその警告を表す特定の色に変換するように色補正係数情報を作成する構成とすることで実現できる。
【0209】
また、当該情報処理装置20と接続する印刷装置が想定される場合に、その印刷装置の色域外の画像データに対してその警告を表す色に表示するように色補正係数情報を作成する構成としてもよい。
【0210】
この場合は、予めその印刷装置の特性情報からその印刷装置の色域外の情報を取得しておき、カラー画像処理装置311の色補正係数作成部370を更に、画像表示装置40の色再現域の広さの診断結果から印刷装置の色域外の情報と比較して、画像表示装置40の色再現域のうちのその印刷装置で再現困難な色域の映像信号に対してその警告を表す特定の色に変換するように色補正係数情報を作成する構成とすることで実現できる。
【0211】
また、各画像表示装置40の画像表示装置情報から色補正の必要な画像表示装置を特定し、その旨を表示装置管理サーバ10から当該画像表示装置に対して通知するように構成してもよい。
【0212】
この場合は、上記カラー画像処理システム1乃至5の表示装置管理サーバのデータ管理部(サーバ)を更に、表示装置管理テーブル130を参照して色補正係数情報作成日が一定期間を超過した画像表示装置IDを特定し、その画像表示装置IDの画像表示装置40と接続されたカラー画像処理装置に対して色補正係数情報の更新を指示する指令信号を送信するように構成する。
【0213】
また、カラー画像処理装置のデータ管理部(補正装置)を更に、その指令信号を受信して当該カラー画像処理装置の表示制御部に転送するように構成し、表示制御部を更に、その指令信号に基づき色補正係数情報の更新が必要である旨のメッセージを色補正部(補正装置)から出力される映像信号に合成させて画像表示装置に出力して表示させる制御を行うように構成する。
【0214】
また、そのメッセージデータは、記憶部(補正装置)33に記憶させて表示制御部が記憶部(補正装置)33から読み取ってもよく、また表示制御部内に記憶させるように構成することで実現できる。
【0215】
また、管理する画像表示装置40が複数台ない場合には、上記第1乃至5の実施の形態における表示装置管理サーバの機能は各情報処理装置にあってもよい。
【0216】
また、上述の本発明の各実施の形態で説明した各装置の各機能部の機能を全部あるいは部分的に、コンピュータにより実行可能なプログラムによって構成してもよい。
【0217】
この場合、上述の本発明の各実施の形態における表示装置管理サーバ、情報処理装置、カラー画像処理装置のそれぞれの各機能部の全部あるいは部分的な機能のプログラムをそれぞれの装置の記憶装置に格納し、各プログラムをそれぞれの装置の中央処理演算装置がそれぞれのプログラムを読み出し実行することによって、上述の本発明の各実施の形態で説明した機能が全部あるいは部分的に実現される。
【符号の説明】
【0218】
1〜5:カラー画像処理システム 10:表示装置管理サーバ、11:登録部、12:データ管理部(サーバ)、13:記憶部(サーバ)、20−1〜n:情報処理装置、21:OS(オペレーティング・システム)、22:ビデオカード、23−1〜n:アプリケーション・ソフト(応用ソフト)、24:ICC(インターナショナル・カラー・コンソーシアム )プロファイル、25:映像信号変換部、26:色補正部(情報処理装置)、27:画像生成部、28:情報中継部、30−1〜n:カラー画像処理装置、31:画像信号入力部、32:色補正部(補正装置)、33:画像信号出力部、34:表示制御部、35:データ管理部(補正装置)、36:測色データ入力部、37:色補正係数作成部、38:記憶部(補正装置)、40−1〜n:画像表示装置、50:測色機器、51:簡易診断装置、90:ネットワーク、130:表示装置管理テーブル、131:検証画像データ、132:色補正係数情報ファイル、330:色補正係数情報。
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラー画像処理システム、カラー画像処理装置およびカラー画像処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
カラー画像を画像表示装置に表示させる場合、同一のカラー画像であっても装置の表示特性によって表示される色が異なる場合がある。
【0003】
また、画像表示装置は、経時劣化によって、工場出荷時に比べて表示画質が劣化する場合がある。
【0004】
そこで、画像表示装置の特性や経時劣化に起因する画質劣化を抑制するために、画質測定用画像を装置に表示させ、その測定結果に基づき画質劣化を補正する各種装置、方法の提案がなされている。
【0005】
例えば特許文献1では、画像表示装置の経時劣化による画質劣化を画面劣化情報に基づいて補正して表示画像の画質を向上させる方法が開示されている。
【0006】
この方法は、測定モード時に、測定用画像を画像表示装置に表示させてその表示画像から特徴量を検出し、その検出特徴量から購入直後の時点を基準とした変化量を求めるための、稼働累積時間をパラメータとして持つ算出式を生成し、通常モード時に、その算出式から求まる現在の変化量(画質劣化情報)に基づき入力画像を処理して、画像表示装置の画質劣化を補正するものである。
【0007】
また、例えば特許文献2では、テレビジョンの映像出力特性の調整を行うための検査用映像をテレビジョンが内蔵するDVDドライブに記憶させ、そのDVDドライブから出力させた検査用映像にかかるコンポーネント信号に基づいてディスプレイに検査用映像を表示させ、この検査用映像の測色データに基づいて入力コンポーネント信号に対する補正値を設定してテレビジョンの映像出力特性を調整するテレビジョンが開示されている。
【0008】
また、情報処理装置と接続して利用される画像表示装置の表示特性を補正する技術として、ICC(インターナショナル・カラー・コンソーシアム )プロファイルを作成して情報処理装置に設定することで画像表示装置のカラー画像の表示特性を補正する方法がある。
【0009】
しかし、この方法の場合、ICCプロファイルを情報処理装置のOS(オペレーティング・システム)の色補正処理に設定したとしても、利用するアプリケーション・ソフトがその色補正処理を使用していない場合は、そのICCプロファイルによる色補正は適用されない。
【0010】
また、アプリケーション・ソフトがICCプロファイルによる色補正処理を実施していても、そのICCプロファイルの一部の補正係数のみを使用している場合は、画像表示装置の表示特性が十分に補正されない場合もある。
【0011】
また、情報処理装置に内蔵されたビデオカードによっては、独自の色補正を行うものもあり、アプリケーション・ソフトやOSの設定状態によっては、ICCプロファイルによる色補正と、ビデオカードによる色補正の二重の色補正が行われる場合がある。
【0012】
更に、ICCプロファイルの適用は、OSの種類によっても異なるため、OSやアプリケーション・ソフトの全ての組み合わせに対するICCプロファイルの適用を検証することは困難がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2003−295849号公報
【特許文献2】特開2008−294628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、情報処理装置の出力画像を表示させる画像表示装置の表示特性に基づきその出力画像を色補正して表示画像の画質を向上させるカラー画像処理システム、カラー画像処理装置およびカラー画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、請求項1記載のカラー画像処理システムの発明は、情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置に接続された前記画像表示装置を管理する表示装置管理サーバと、前記画像表示装置の表示特性を検証する検証装置とを具備し、前記表示装置管理サーバおよび前記情報処理装置の何れかに前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を記憶する検証画像記憶手段を具備し、前記カラー画像処理装置は、前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記情報処理装置の出力画像として取得する検証画像取得手段と、前記検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段と を具備し、前記検証装置は、前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段を具備することを特徴とする。
【0016】
また、請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記カラー画像処理装置は、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段とを更に具備することを特徴とする。
【0017】
また、請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記表示装置管理サーバは、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を前記カラー画像処理装置に送信する色補正係数情報送信手段とを更に具備し、前記カラー画像処理装置は、前記色補正係数情報送信手段で送信された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段を更に具備することを特徴とする。
【0018】
また、請求項4記載の発明は、上記請求項2または3記載の発明において、前記情報処理装置は、前記出力画像の出力に先立って、該出力画像の色変換処理を行う色変換手段を更に具備し、前記検証画像取得手段は、前記検証画像を前記色変換手段で色変換処理させて前記情報処理装置の出力画像として取得する第一の検証画像取得手段と、前記検証画像を前記色変換手段で色変換処理させないで前記情報処理装置の出力画像として取得する第二の検証画像取得手段とを更に具備し、前記表示制御手段は、前記第一の検証画像取得手段または前記第二の検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させることを特徴とする。
【0019】
また、請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、前記表示制御手段は、前記第一の検証画像取得手段および前記第二の検証画像取得手段で取得された両方の前記検証画像を前記画像表示装置に表示させ、前記検証手段は、前記画像表示装置に表示された前記両方の検証画像に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証することを特徴とする。
【0020】
また、請求項6記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、前記検証手段は、前記表示制御手段で表示された前記検証画像の測色結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証することを特徴とする。
【0021】
また、請求項7記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、前記検証画像記憶手段は、前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証項目に対応した検証画像を記憶し、前記検証画像取得手段は、前記検証項目に応じて前記検証画像記憶手段で記憶された該検証項目に対応した検証画像を取得し、前記検証手段は、前記検証項目に対応して前記画像表示装置に表示された検証画像の検証結果から該画像表示手段の表示特性を検証することを特徴とする。
【0022】
また、請求項8記載の発明は、上記請求項7記載の発明において、前記検証手段は、前記画像表示装置の色再現域を検証する検証項目に対応して前記画像表示装置に表示された検証画像の検証結果から該画像表示装置の色再現域の表示特性を検証し、前記色補正係数作成手段は、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の色再現域の表示特性と標準色再現領域とを比較して、該画像表示装置で再現困難な色を判別する判別手段を更に具備し、前記判別手段で判別された前記再現困難な色が警告を表す所定の色に変換されて表示されるように前記色補正係数情報を作成することを特徴とする。
【0023】
また、請求項9記載の発明は、上記請求項8記載の発明において、前記色補正係数作成手段は、前記情報処理装置と接続される印刷装置の色域外の情報を取得する取得手段を更に具備し、前記判別手段は、前記取得手段で取得された前記印刷装置の色域外の情報と前記検証手段で検証された前記画像表示装置の色再現域または標準的な画像表示装置の色再現域の表示特性とを比較して、該印刷装置の色域外に対応する該画像表示装置の色再現域または標準的な画像表示装置の色再現域を該画像表示装置で再現困難な色と判別することを特徴とする。
【0024】
また、請求項10記載の発明は、上記請求項2または3記載の発明において、前記表示装置管理サーバは、前記画像表示装置の識別情報と、該画像表示装置の表示特性に基づき前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報および該色補正係数情報の作成日とを対応付けて記憶する色補正係数情報記憶手段と、前記色補正係数情報記憶手段で記憶された色補正係数情報の作成日に基づき該色補正係数情報が有効期限を超過している画像表示装置を特定する特定手段と、前記特定手段で特定された画像表示装置に接続された前記カラー画像処理装置に対して前記色補正係数情報が有効期限を超過している旨を示す警告情報を該カラー画像処理装置に送信する警告情報送信手段とを更に具備し、前記カラー画像処理装置は、前記警告情報送信手段で送信された前記警告情報を自装置に接続された情報処理装置の出力画像に合成して自装置に接続された前記画像表示装置に出力する警告情報表示手段を更に具備することを特徴とする。
【0025】
また、請求項11記載のカラー画像処理システムの発明は、情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置に接続された前記画像表示装置を管理する表示装置管理サーバと、前記画像表示装置の表示特性を検証する検証装置とを具備し、前記表示装置管理サーバは、前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を記憶する検証画像記憶手段と、前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記カラー画像処理装置に送信して該検証画像の表示を指示する検証画像表示指示手段とを具備し、前記カラー画像処理装置は、前記検証画像表示指示手段で前記検証画像の表示の指示とともに送信された前記検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段とを具備し、前記検証装置は、前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段を具備することを特徴とする。
【0026】
また、請求項12記載の発明は、上記請求項11記載の発明において、前記カラー画像処理装置は、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段とを更に具備することを特徴とする。
【0027】
また、請求項13記載の発明は、上記請求項11記載の発明において、前記表示装置管理サーバは、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を前記カラー画像処理装置に送信する色補正係数情報送信手段とを更に具備し、前記カラー画像処理装置は、前記色補正係数情報送信手段で送信された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段を更に具備することを特徴とする。
【0028】
また、請求項14記載のカラー画像処理システムの発明は、情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置に接続された前記画像表示装置を管理する表示装置管理サーバと、前記画像表示装置の表示特性を検証する検証装置とを具備し、前記表示装置管理サーバは、前記カラー画像処理装置に対して前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像の表示を指示する検証画像表示指示手段を具備し、前記カラー画像処理装置は、前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を記憶する検証画像記憶手段と、前記検証画像表示指示手段による前記検証画像の表示の指示に基づき前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段とを具備し、前記検証装置は、前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段を具備することを特徴とする。
【0029】
また、請求項15記載の発明は、上記請求項14記載の発明において、前記カラー画像処理装置は、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段とを更に具備することを特徴とする。
【0030】
また、請求項16記載の発明は、上記請求項14記載の発明において、前記表示装置管理サーバは、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を前記カラー画像処理装置に送信する色補正係数情報送信手段とを更に具備し、前記カラー画像処理装置は、前記色補正係数情報送信手段で送信された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段を更に具備することを特徴とする。
【0031】
また、請求項17記載のカラー画像処理装置の発明は、情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置であって、前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を前記情報処理装置の出力画像として取得する検証画像取得手段と、前記検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段と、 前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段と、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段とを具備することを特徴とする。
【0032】
また、請求項18記載のカラー画像処理プログラムの発明は、コンピュータを情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置の表示特性を検証する検証画像を記憶する検証画像記憶手段、前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記情報処理装置の出力画像として取得する検証画像取得手段、前記検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段、前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段、前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段、前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
請求項1記載のカラー画像処理システムの発明によれば、画像表示装置の表示特性を検証する検証画像を情報処理装置のシステム環境に対応させて表示させることができる。
【0034】
請求項2、3記載の発明によれば、上記請求項1記載の発明において、情報処理装置のシステム環境に対応した画像表示装置の表示特性に基づいた色補正が行える。
【0035】
請求項4記載の発明によれば、上記請求項2または3記載の発明において、情報処理装置のシステム環境に対応させた場合と対応させない場合とで検証画像を表示させることができる。
【0036】
請求項5記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明において、情報処理装置の色変換処理に係わる設定状態が検証できる。
【0037】
請求項6記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明において、画像表示装置に表示された検証画像の測色結果に基づいた色補正が行える。
【0038】
請求項7記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明において、画像表示装置の表示特性を簡易に検証して、その検証結果に基づいた色補正が行える。
【0039】
請求項8記載の発明によれば、上記請求項7記載の発明において、画像表示装置の再現困難な色が容易に確認できる。
【0040】
請求項9記載の発明によれば、上記請求項8記載の発明において、情報処理装置の出力画像を印刷する印刷装置で再現困難な色が容易に確認できる。
【0041】
請求項10記載の発明によれば、上記請求項2または3記載の発明において、表示特性の検証が必要な画像表示装置が容易に把握できる。
【0042】
請求項11記載のカラー画像処理システムの発明によれば、検証画像の更新および各画像表示装置の表示特性の検証が容易に行える。
【0043】
請求項12、13記載の発明によれば、上記請求項11記載の発明において、表示装置管理サーバから情報処理装置のシステム環境に対応した画像表示装置の表示特性に基づいた色補正が容易に行える。
【0044】
請求項14記載のカラー画像処理システムの発明によれば、表示装置管理サーバからカラー画像処理装置に対して指示して検証画像を情報処理装置のシステム環境に対応させて画像表示装置に表示させることができる。
【0045】
請求項15、16記載の発明によれば、上記請求項14記載の発明において、表示装置管理サーバから情報処理装置のシステム環境に対応した画像表示装置の表示特性に基づいた色補正が容易に行える。
【0046】
請求項17記載のカラー画像処理装置の発明によれば、情報処理装置のシステム環境に対応した画像表示装置の表示特性に基づいた色補正が行える。
【0047】
請求項18記載のカラー画像処理プログラムの発明によれば、コンピュータを情報処理装置のシステム環境に対応した画像表示装置の表示特性に基づいた色補正を行うように機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すカラー画像処理システム1の概略構成図である。
【図2】カラー画像処理システム1を構成する各装置の各主要部の機能構成図である。
【図3】表示装置管理テーブル130の構成図である。
【図4】カラー画像処理システム1における色補正の動作を示す流れ図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のカラー画像処理システム2を構成する各装置の各主要部の機能構成図である。
【図6】カラー画像処理システム2における色補正の動作を示す流れ図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態のカラー画像処理システ3を構成する各装置の各主要部の機能構成図である。
【図8】カラー画像処理システム3における色補正の動作を示す流れ図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態のカラー画像処理システム4を構成する各装置の各主要部の機能構成図である。
【図10】カラー画像処理システム4における色補正の動作を示す流れ図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態のカラー画像処理システム5を構成する各装置の各主要部の機能構成図である。
【図12】カラー画像処理システム5における色補正の動作を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0050】
図1は、本発明の第1の実施の形態のカラー画像処理システムの概略構成図である。
【0051】
図1に示すように、カラー画像処理システム1は、表示装置管理サーバ10と複数の情報処理装置20−1、20−2、20−3、・・・(以下、総称して「情報処理装置20」という)とがLAN(Local Area Network)などのネットワーク90を介して接続され、各情報処理装置20は、それぞれに接続されたカラー画像処理装置30−1、30−2、30−3a、30−3b、・・・(以下、総称して「カラー画像処理装置30」という)を介してそれぞれの画像表示装置40−1、40−2a、40−2b、40−3a、40−3b、・・・(以下、総称して「画像表示装置40」という)と接続されている。
【0052】
また、情報処理装置20−2と接続されたカラー画像処理装置30−2は、複数の画像表示装置40−2a、40−2bと接続されてマルチモニタを構成し、情報処理装置20−3と接続されたカラー画像処理装置30−3a、30−3bは、それぞれ画像表示装置40−3a、40−3bと接続されてマルチモニタを構成している。
【0053】
表示装置管理サーバ10および情報処理装置20は、入力装置、出力装置、記憶装置、中央演算処理装置などを備えたコンピュータである。
【0054】
この表示装置管理サーバ10は、ネットワーク90に接続された情報処理装置20と接続されている全ての画像表示装置40の表示画像の画質を管理するために、各画像表示装置40に関する画像表示装置情報を記憶して管理する機能を備えるサーバである。
【0055】
この画像表示装置情報は、画像表示装置40の識別情報を示す画像表示装置ID、当該画像表示装置40の表示特性に対応した色補正を実施するための色補正係数情報、当該画像表示装置40のIPアドレスなどの各種情報であり、詳細(図3参照)は後述する。
【0056】
情報処理装置20は、インストールされているOS(オペレーティング・システム)21やアプリケーション・ソフト23−1、23−2、・・・、23−n(以下、「応用ソフト23」という)に基づき種々の情報処理を行う装置である。
【0057】
また、情報処理装置20は、映像信号を入出力するビデオカード22を搭載し、各画像表示装置の色表示の調整を行うための色変換テーブルが記述されたICC(インターナショナル・カラー・コンソーシアム )プロファイル24が設定されている。
【0058】
画像表示装置40は、入力される映像信号に基づき自装置の画面に画像を表示する装置であり、その表示画像の画質は、画像表示装置40の表示特性によって異なる場合がある。
【0059】
カラー画像処理装置30は、自装置の入力側に接続されている情報処理装置20のビデオカード22から出力された映像信号を、自装置の出力側に接続されている画像表示装置40の表示特性に基づき色補正して、その表示画像の画質を向上させる装置である。
【0060】
このカラー画像処理システム1を構成する表示装置管理サーバ10、情報処理装置20、カラー画像処理装置30の本発明に係わる各主要部の機能的な構成について図2を参照して説明する。
【0061】
なお、画像表示装置40については、周知技術の種々の画像表示装置が適用されるので、画像表示装置40の機能的な構成の説明は省略する。
【0062】
図2に示すように、表示装置管理サーバ10は、登録部11、データ管理部(サーバ)12、記憶部(サーバ)13の各機能的な構成を備える。
【0063】
登録部11は、各画像表示装置40の画質を管理するために必要な種々の情報を記憶部(サーバ)13に記憶させる機能部である。
【0064】
具体的には、例えば操作者に対して各画像表示装置40の画像表示装置情報を表示装置管理サーバ10の図示せぬ入力装置から入力させ、図3に示すような表示装置管理テーブル130にテーブル化して記憶部(サーバ)13に記憶させる制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0065】
図3は、この表示装置管理テーブル130の構成の一例を示す図である。この表示装置管理テーブル130は、画像表示装置ID、色補正係数情報、表示状態、色補正係数情報作成日、マルチモニタ、IPアドレス、ビデオ補正の有無などの各項目欄から構成され、画像表示装置40の各項目に対応する画像表示装置情報が記録される。
【0066】
具体的には、画像表示装置ID項目欄には画像表示装置40の識別情報(例えば「A−1」)、色補正係数情報項目欄にはその画像表示装置40に適用する色補正係数情報が記録されたファイルのファイル名(例えば「File dat1」)、表示状態項目欄にはその画像表示装置40の表示状態の良悪(例えば「良」)、色補正係数情報作成日項目欄にはその色補正係数情報が記録されたファイルの作成日やその色補正係数情報の更新日(例えば「2011/01/01」)、マルチモニタ項目欄にはその画像表示装置40のマルチモニタの状態(例えば「1」、この場合はマルチモニタでないことを表す)、IPアドレス項目欄にはその画像表示装置40のIPアドレス(例えば「1.1.1.1」)、ビデオ補正の有無項目欄にはその画像表示装置と接続された情報処理装置20のビデオカード22による色補正の実施有無(例えば「有」)などの画像表示装置情報がそれぞれ記録される。
【0067】
また、前述の情報処理装置20−2の1台のビデオカード22からカラー画像処理装置30−2を介して複数の画像表示装置40−2a、40−2bに接続されてマルチモニタを構成している場合(図1参照)は、画像表示装置40−2a、40−2bを同一の画像表示装置ID(例えば「B−3」)として記録し、マルチモニタ項目欄には画像表示装置40−2a、40−2bのうちの1台目を(1/2)、2台目を(2/2)として記録し、各画像表示装置毎に色補正係数情報、表示状態、色補正係数情報作成日、IPアドレス、ビデオ補正の有無などの各項目に対応した画像表示装置情報を記録して管理する。
【0068】
なお、情報処理装置20−3の1台のビデオカード22からマルチモニタ用の2つの信号を出力して、それぞれの信号をカラー画像処理装置30−3aと接続された画像表示装置40−3a、カラー画像処理装置30−3bと接続された画像表示装置40−3bに出力するマルチモニタの構成の場合も同様に、画像表示装置40−3a、40−3bを同一の画像表示装置IDとして記録し、各項目に対応した画像表示装置情報を記録して管理する。
【0069】
データ管理部(サーバ)12は、各情報処理装置およびカラー画像処理装置30との間で送受信される各種情報や記憶部(サーバ)13に記憶された各種情報を管理する機能部である。
具体的には、例えば各カラー画像処理装置30からの検証画像データの送信要求に応じて記憶部(サーバ)13に記憶された検証画像データ131を読み取って要求元のカラー画像処理装置30に送信したり、各カラー画像処理装置30から送信される色補正係数情報などの画像表示装置情報を受信して表示装置管理テーブル130を更新する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0070】
なお、検証画像データ131は、R(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれの値を変更させた複数のデータを図形で描画した画像データを画像表示装置40に表示させて画像表示装置40全体の表示特性を検証したり、画像表示装置40の色再現領域の表示特性を検証するなどの各検証項目に対応した画像データである。
【0071】
記憶部(サーバ)13は、各種情報やプログラムを記憶する機能部である。
【0072】
具体的には、各種情報やプログラムを記憶する制御と、その制御を実現する記憶装置などの各種装置から構成され、例えば表示装置管理テーブル130、画像表示装置40の画質を検証するための検証画像データ131、カラー画像処理装置30に設定された色補正係数情報が記録された色補正係数情報ファイル132などが記憶される。
【0073】
次に、情報処理装置20は、映像信号変換部25、色補正部(情報処理装置)26、画像生成部27、情報中継部28の各機能的な構成を備える。
【0074】
映像信号変換部25は、画像データを映像信号に変換する機能部である。
【0075】
具体的には、例えば色補正部(情報処理装置)26から出力された画像データや検証画像データを映像信号に変換して出力する制御と、その制御を実現するビデオカード22などの各種装置から構成される。また、このビデオカード22は、独自に色補正を行う機能を備えるものも適用される。
色補正部(情報処理装置)26は、画像データの色補正を行う機能部である。
【0076】
具体的には、例えば画像生成部27で生成され出力される画像データや表示装置管理サーバ10から送信されて情報中継部28を介して出力される検証画像データを自装置に設定されたICCプロファイルに基づき色補正を行う制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0077】
画像生成部27は、画像データを生成する機能部である。
【0078】
具体的には、例えば自装置にインストールされた応用ソフト23で作成された画像に応じて画像データを生成する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0079】
情報中継部28は、表示装置管理サーバ10とカラー画像処理装置30との間で送受信される各種情報を中継する機能部である。
【0080】
具体的には、例えばカラー画像処理装置30から表示装置管理サーバ10のIPアドレス宛て(以下、「表示装置管理サーバ10宛て」という)に送信される検証画像データ131の送信要求の指令、色補正係数情報などの情報を受信して表示装置管理サーバ10に送信し、表示装置管理サーバ10からカラー画像処理装置30のIPアドレス宛て(以下、「カラー画像処理装置30宛て」という)に送信される各種情報を受信してカラー画像処理装置30に送信する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0081】
次に、カラー画像処理装置30は、画像信号入力部31、色補正部(補正装置)32、画像信号出力部33、表示制御部34、データ管理部(補正装置)35、測色データ入力部36、色補正係数作成部37、記憶部(補正装置)38の各機能的な構成を備える。
画像信号入力部31は、情報処理装置20から出力される映像信号を入力する機能部である。
【0082】
具体的には、例えば情報処理装置20の映像信号変換部25から出力された映像信号を受信してその映像信号に対応する画像データに変換して色補正部(補正装置)32に出力する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0083】
色補正部(補正装置)32は、入力される画像データに対して自装置に設定された色補正係数情報に基づき色補正を行う機能部である。
【0084】
具体的には、例えば画像信号入力部31から出力される画像データに対して自装置の記憶部(補正装置)38に記憶された色補正係数情報330に基づき色補正を行う制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0085】
画像信号出力部33は、色補正部(補正装置)32から出力される画像データやデータ管理部(補正装置)35および表示制御部34を介して出力される検証画像データ131を画像表示装置40に出力する機能部である。
【0086】
具体的には、例えば色補正部(補正装置)32で色補正された画像データやデータ管理部(補正装置)35および表示制御部34を介して出力される検証画像データ131を映像信号に変換して自装置と接続された画像表示装置40に表示制御部34の制御に基づき出力する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0087】
表示制御部34は、画像表示装置40への画像データや検証画像データ131の表示制御を行う機能部である。
【0088】
具体的には、例えば画像信号出力部33に対して画像データや検証画像データ131の画像表示装置40への表示タイミングや表示位置などを指示する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0089】
データ管理部(補正装置)35は、表示装置管理サーバ10および情報処理装置20との間で送受信される各種情報や記憶部(補正装置)38に記憶された各種情報を管理する機能部である。
【0090】
具体的には、例えば表示装置管理サーバ10に対して検証画像データの送信要求の指令を送信して検証画像データ131を取得し、自装置の記憶部(補正装置)38に記憶されている色補正係数情報330を表示装置管理サーバ10に送信する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0091】
測色データ入力部36は、画像表示装置40に表示された検証画像の測色データを入力する機能部である。
【0092】
具体的には、例えば画像表示装置40に表示された検証画像から測色機器50を用いて測色された各色(赤、緑、青)の検出信号を取得して出力する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。この測色機器50には、RGBカラーセンサなどの機器が適用可能である。
【0093】
色補正係数作成部37は、測色データに基づき色補正係数情報を作成する機能部である。
【0094】
具体的には、例えば測色データ入力部36から出力される画像表示装置40の測色データと予め記憶されている色補正係数情報とに基づきその画像表示装置40の各色(赤、緑、青)の表示を適正に補正するための色補正係数情報を作成する制御と、その制御を実現する各種装置から構成される。
【0095】
記憶部(補正装置)38は、各種情報やプログラムを記憶する機能部である。
【0096】
具体的には、各種情報やプログラムを記憶する制御と、その制御を実現する記憶装置などの各種装置から構成され、例えば色補正係数情報などが記憶される。
【0097】
このような各装置で構成されたカラー画像処理システム1における色補正の動作手順について、図4の流れ図を参照して説明する。
【0098】
図4に示すように、カラー画像処理システム1に接続された各画像表示装置40の表示特性に応じて最適な色補正を実施するために、各画像表示装置40の画像表示装置情報を登録する(ステップS1001)。
【0099】
この画像表示装置情報の登録は、表示装置管理サーバ10とネットワーク90および情報処理装置20を介して接続された全ての画像表示装置40について、画像表示装置40の画像表示装置ID、当該画像表示装置40に設定されている色補正係数情報、当該色補正係数情報の作成日、当該画像表示装置40の表示状態、マルチモニタの状態、IPアドレス、当該画像表示装置40に検証画像データ131を情報処理装置の映像信号として出力して表示させた場合と直接表示させた場合との検証画像の差の有無を示すビデオ補正の有無などの画像表示装置情報を表示装置管理サーバ10の登録部11の入力装置からシステム管理者などに入力させ、その画像表示装置情報を表示装置管理テーブル130として表示装置管理サーバ10の記憶部(サーバ)13に記憶させる。
【0100】
次に、画像表示装置40の色補正の要否を確認する(ステップS1002)。
【0101】
この色補正の要否の確認は、操作者が、使用している画像表示装置40の表示画像の画質状態を目視し、画質の劣化など、色補正の必要を感じれば色補正が必要と判断し、感じなければ色補正が不要と判断する。
【0102】
ステップS1002において、色補正が不要と判断された場合は(ステップS1002で、否)、本発明に係わる色補正を実施せずに終了する。
【0103】
ステップS1002において、色補正が必要と判断された場合は(ステップS1002で、要)、本発明に係わる色補正が実施される。
【0104】
この色補正は、まず、色補正対象の画像表示装置40の画質を検証するための検証画像データ131をその画像表示装置40に表示させる(ステップS1003)。
【0105】
この検証画像データの表示は、各装置および各機能部が次のように動作することで実現される。
【0106】
その画像表示装置40と接続されたカラー画像処理装置30に対してその画像表示装置40の画質を検証する検証モードの実施が操作者によって指示されると、そのカラー画像処理装置30のデータ管理部(補正装置)35が表示装置管理サーバ10宛てに検証画像データの送信を要求する送信要求指令を送信し、この送信要求指令が当該カラー画像処理装置30と接続された情報処理装置20の情報中継部28およびネットワーク90を介して表示装置管理サーバ10で受信される。
【0107】
一方、表示装置管理サーバ10は、この送信要求指令に対応してデータ管理部(サーバ)12が記憶部(サーバ)13に記憶されている検証画像データ131を読み取り、要求元のカラー画像処理装置30宛てに送信する。
【0108】
データ管理部(サーバ)12から送信された検証画像データ131は、当該情報処理装置20の情報中継部28を介して色補正部(情報処理装置)26、映像信号変換部25へと転送されてカラー画像処理装置30へ送信され、当該カラー画像処理装置30のデータ管理部(補正装置)35でその検証画像データ131が受信されて表示制御部34および画像信号出力部33を介して当該画像表示装置40に出力され表示される。
【0109】
なお、当該情報処理装置20でICCプロファイルによる色補正と、ビデオカードによる色補正が実施されている場合、当該情報処理装置20の映像信号変換部25からは、それらの色補正が施された検証画像データが出力される。
【0110】
ステップS1003において、検証画像データ131が画像表示装置40に表示されると、その検証画像の測色を行う(ステップS1004)。
【0111】
この検証画像の測色は、その画像表示装置40に表示された検証画像の各色(赤、緑、青)を測色機器50を用いて測色し、その検出信号を測色機器50と接続された当該カラー画像処理装置30の測色データ入力部36に入力して測色データとして取得する。
【0112】
ステップS1004において、検証画像が測色されると、その測色結果に基づき色補正係数情報を作成する(ステップS1005)。
【0113】
この色補正係数情報の作成は、当該カラー画像処理装置30の色補正係数作成部37が測色データ入力部36から出力された各色(赤、緑、青)の測色データと予め記憶部(補正装置)38に記憶された色補正係数情報をもとにその画像表示装置40の各色(赤、緑、青)の表示を適正に補正する新たな色補正係数情報を作成する。
【0114】
ステップS1005において、色補正係数情報が作成されると、その色補正係数情報を当該カラー画像処理装置30に設定する(ステップS1006)。
【0115】
この色補正係数情報の当該カラー画像処理装置30への設定は、その色補正係数作成部37が、作成した色補正係数情報で記憶部(補正装置)38に記憶された色補正係数情報を上書きして記憶させる。
【0116】
ステップS1006において、色補正係数情報が当該カラー画像処理装置30に設定されると、その設定された色補正係数情報を表示装置管理テーブル130に登録する(ステップS1007)。
【0117】
この色補正係数情報の表示装置管理テーブル130への登録は、当該カラー画像処理装置30のデータ管理部(補正装置)35が記憶部(補正装置)38から色補正係数情報を読み取り、その色補正係数情報と当該カラー画像処理装置30に接続された画像表示装置40の画像表示装置IDの情報を表示装置管理サーバ10宛てに送信する。
【0118】
その色補正係数情報および画像表示装置IDの情報は、当該情報処理装置20の情報中継部28を介して表示装置管理サーバ10で受信され、表示装置管理サーバ10のデータ管理部(サーバ)12がその色補正係数情報で表示装置管理テーブル130のその画像表示装置IDに対応する色補正係数情報項目欄に記録されたファイル名の色補正係数情報ファイル132の色補正係数情報を上書きして書き換える。
【0119】
ステップS1007において、色補正係数情報が表示装置管理サーバ10に登録されると、設定した色補正係数情報に基づき色補正を実施する(ステップS1008)。
【0120】
この色補正係数情報に基づく色補正の実施は、当該カラー画像処理装置30に対して検証モードの解除が操作者によって指示されると、当該情報処理装置20の映像信号変換部25から出力される映像信号に対してそのカラー画像処理装置30の色補正部(補正装置)32が記憶部(補正装置)38に記憶された色補正係数情報を用いて補正を行い、当該画像表示装置40に出力して表示する。
【0121】
上記第1の実施の形態では、検証画像データ131を各カラー画像処理装置30の取得要求により表示装置管理サーバ10から情報処理装置20の出力映像信号として取得する例を示したが、検証画像データ131を情報処理装置20の情報中継部28を介して取得する構成としてもよい。
【0122】
また、カラー画像処理装置30は、検証画像データ131を表示装置管理サーバ10から情報処理装置20の情報中継部28を介して取得する方法と、情報処理装置20の映像信号変換部25からの出力映像信号として取得する方法の両方の方法で取得し、カラー画像処理装置30でその両方の検証画像データ131を当該画像表示装置40に表示させて情報処理装置20の色変換処理に係わるシステムの検証が行える構成としてもよい。
【0123】
この両方の検証画像データ131を当該画像表示装置40に表示させることで、それらの表示された両方の検証画像に差があるか否かに応じて情報処理装置20の色変換処理に係わる色補正の要否が判断可能になる。
【0124】
また、検証画像データ131の表示を表示装置管理サーバ10からカラー画像処理装置30に対して指示して、検証画像データ131を情報処理装置20の出力映像信号として画像表示装置40に表示させてもよく、検証画像データ131を情報処理装置20の情報中継部28を介して直接表示させてもよく、検証画像データ131を直接表示する方法および情報処理装置20の出力映像信号として表示する方法の両方の方法で当該画像表示装置40に表示させる構成としてもよい。
【0125】
また、上記第1の実施の形態では、画像表示装置40に表示された検証画像の測色データを入力する機能部の測色データ入力部36および色補正係数情報を作成する機能部の色補正係数作成部37をカラー画像処理装置30に設けた構成例を示したが、これらの機能部に対応する各部を表示装置管理サーバ10に設ける構成としてもよい。
【0126】
この場合は、表示装置管理サーバ10に測色データを入力する測色データ入力部と色補正係数作成部37に対応する色補正係数作成部を構成し、カラー画像処理装置30の測色データ入力部36で取得された測色データをデータ管理部(補正装置)35および情報処理装置20の情報中継部28を介して表示装置管理サーバ10の測色データ入力部で受信させ、当該受信された測色データに基づき表示装置管理サーバ10の色補正係数作成部が色補正係数情報を作成して情報処理装置20の情報中継部28を介してカラー画像処理装置30に送信する構成とする。
【0127】
また、表示装置管理サーバ10の測色データ入力部は、カラー画像処理装置30の測色データ入力部36で取得された測色データを情報処理装置20の情報中継部28を介して取得する構成に限定されるものではなく、測色機器50で測色された測色データを表示装置管理サーバ10の不図示の入力装置から入力させてもよく、記録媒体に記録された測色データを読込む構成としてもよい。
【0128】
また、上記第1の実施の形態では、検証画像データ131を表示装置管理サーバ10で記憶する例を説明したが、その検証画像データ131を各情報処理装置で記憶する構成としてもよく、各カラー画像処理装置で記憶する構成としてもよい。
この検証画像データ131を各カラー画像処理装置で記憶する構成にした本発明の第2の実施の形態について図5を参照して説明する。
【0129】
図5は、カラー画像処理システム2を構成する表示装置管理サーバ100、情報処理装置20、カラー画像処理装置300の本発明に係わる各主要部の機能的な構成図である。
【0130】
なお、このカラー画像処理システム2の概略構成は、前述のカラー画像処理システム1(図1参照)と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0131】
このカラー画像処理システム2において、カラー画像処理システム1と同様な構成および動作を行う装置、各機能部についてはカラー画像処理システム1と同一の符号が付してある。
【0132】
図5に示すように、カラー画像処理システム2の表示装置管理サーバ100は、検証画像データ131を記憶部(サーバ)13で記憶しないので、データ管理部(サーバ)120が検証画像データ131をカラー画像処理装置300に送信しない他は、カラー画像処理システム1の表示装置管理サーバ10と同様に構成され、情報処理装置20はカラー画像処理システム1と同様に構成されている。
【0133】
カラー画像処理装置300は、検証画像データ131を記憶部(補正装置)38で記憶し、色補正部(補正装置)320が画像信号入力部31から出力される画像データに対して自装置に設定された色補正係数情報に基づき色補正を行い、データ管理部(補正装置)350が検証画像データ131を記憶部(補正装置)38から読み取って表示制御部340に出力するように構成されている。
【0134】
また、表示制御部340がその画像データと検証画像データ131を切替えて画像表示装置40に出力するように画像信号出力部33を制御するように構成した他は、カラー画像処理システム1のカラー画像処理装置30と同様に構成されている。
【0135】
このように構成されたカラー画像処理システム2における色補正の動作手順について、図6の流れ図を参照して説明する。
【0136】
図6に示すように、先ず、カラー画像処理システム2に接続された各画像表示装置40の画像表示装置情報を登録し(ステップS2001)、画像表示装置40の色補正の要否を確認し(ステップS2002)、色補正が不要と判断された場合は(ステップS2002で、否)、本発明に係わる色補正を実施せずに終了させ、色補正が必要と判断された場合に(ステップS2002で、要)、本発明に係わる色補正が実施される。
【0137】
このステップS2001乃至S2002における各装置および各機能部の動作については、カラー画像処理システム1と同様であるので説明は省略する。
【0138】
この色補正は、まず、色補正対象の画像表示装置40の画質を検証するための検証画像データ131をその画像表示装置40に表示させる(ステップS2003)。
【0139】
この検証画像データの表示は、各装置および各機能部が次のように動作することで実現される。
【0140】
その画像表示装置40と接続されたカラー画像処理装置300に対してその画像表示装置40の画質を検証する検証モードの実施が操作者によって指示されると、そのカラー画像処理装置300のデータ管理部(補正装置)350が記憶部(補正装置)38から検証画像データ131を読み取って表示制御部340に出力し、画像信号出力部33を介して当該画像表示装置40に出力して表示する。
【0141】
ステップS2003において、検証画像データ131が画像表示装置40に表示されると、その検証画像を測色し(ステップS2004)、その測色結果に基づき色補正係数情報を作成して(ステップS2005)、その作成した色補正係数情報を当該カラー画像処理装置30に設定する(ステップS2006)。
【0142】
そして、そのカラー画像処理装置300に設定された色補正係数情報を表示装置管理サーバ100に記憶された表示装置管理テーブル130へ登録(ステップS2007)後、当該色補正係数情報に基づき当該情報処理装置20の映像信号変換部25から出力される画像データに対する色補正を実施する(ステップS2008)。
【0143】
上記検証画像の測色(ステップS2004)から色補正係数情報に基づく色補正の実施(ステップS2008)までの各装置および各機能部の動作は、カラー画像処理システム1の動作(ステップS1004乃至ステップS1008)と同様であるので、説明は省略する。
【0144】
上記第2の実施の形態では、検証画像データ131を各カラー画像処理装置300で記憶する例を説明したが、その検証画像データ131を表示装置管理サーバと各カラー画像処理装置の両方で記憶する構成としてもよい。
【0145】
この検証画像データ131を表示装置管理サーバと各カラー画像処理装置の両方で記憶する構成にした本発明の第3の実施の形態について図7を参照して説明する。
【0146】
図7は、カラー画像処理システム3を構成する表示装置管理サーバ10、情報処理装置20、カラー画像処理装置310の本発明に係わる各主要部の機能的な構成図である。
【0147】
なお、このカラー画像処理システム3の概略構成は、前述のカラー画像処理システム1(図1参照)と同様である。
【0148】
このカラー画像処理システム3において、カラー画像処理システム1およびカラー画像処理システム2と同様な構成および動作を行う装置、各機能部についてはカラー画像処理システム1およびカラー画像処理システム2と同一の符号が付してある。
【0149】
図7に示すように、カラー画像処理システム3の表示装置管理サーバ10は、カラー画像処理システム1の場合と同様に構成されており、検証画像データ131を記憶部(サーバ)13で記憶し、その検証画像データ131をデータ管理部(サーバ)12がカラー画像処理装置310からの送信要求に応じて送信する。
【0150】
また、情報処理装置20はカラー画像処理システム1と同様に構成されている。
【0151】
また、カラー画像処理装置310は、カラー画像処理システム2の場合と同様に、検証画像データ131を記憶部(補正装置)38で記憶する。
【0152】
また、色補正部(補正装置)321は、画像信号入力部31から出力される画像データに対して自装置に設定された色補正係数情報に基づき色補正を行う。
【0153】
また、データ管理部(補正装置)351は、表示装置管理サーバ10に対して検証画像データの送信を要求して情報処理装置20の出力映像信号として取得し、また自装置の記憶部(補正装置)38に記憶された検証画像データを読み取って両方の検証画像データ131を表示制御部341に出力するように構成されている他は、カラー画像処理システム2のカラー画像処理装置300と同様に構成されている。
【0154】
このように構成されたカラー画像処理システム3における色補正の動作手順について、図8の流れ図を参照して説明する。
【0155】
図8に示すように、先ず、カラー画像処理システム3に接続された各画像表示装置40の画像表示装置情報を登録し(ステップS3001)、画像表示装置40の色補正の要否を確認し(ステップS3002)、色補正が不要と判断された場合は(ステップS3002で、否)、本発明に係わる色補正を実施せずに終了させ、色補正が必要と判断された場合に(ステップS3002で、要)、本発明に係わる色補正が実施される。
【0156】
このステップS3001乃至S3002における各装置および各機能部の動作については、カラー画像処理システム1と同様であるので説明は省略する。
【0157】
この色補正は、まず、色補正対象の画像表示装置40の画質を検証するための検証画像データ131をその画像表示装置40に表示させる(ステップS3003)。
【0158】
この検証画像データの表示は、各装置および各機能部が次のように動作することで実現される。
【0159】
その画像表示装置40と接続されたカラー画像処理装置310に対してその画像表示装置40の画質を検証する検証モードの実施が操作者によって指示されると、そのカラー画像処理装置310のデータ管理部(補正装置)351が表示装置管理サーバ10に検証画像データ131の送信を要求して送信させるとともに、自装置の記憶部(補正装置)38に記憶されている検証画像データ131を読み取って取得する。
【0160】
一方、表示装置管理サーバ10は、カラー画像処理装置310からの検証画像データ131の送信要求に応じて自装置の記憶部(サーバ)13に記憶された検証画像データ131を読み取って要求元のカラー画像処理装置310に送信し、その検証画像データ131は、当該情報処理装置20の情報中継部28、色補正部(情報処理装置)26、映像信号変換部25を介してカラー画像処理装置310に送信される。
【0161】
そして、そのカラー画像処理装置310のデータ管理部(補正装置)351がその検証画像データ131を受信して取得し、この検証画像データ131および自装置の記憶部(補正装置)38から読み取った検証画像データ131の両方を表示制御部341に出力して画像信号出力部33を介して当該画像表示装置40に出力して表示する。
【0162】
この両方の検証画像データ131を当該画像表示装置40に表示させることで、情報処理装置20の色変換処理に係わるシステムの検証を行うことができる。
【0163】
すなわち、その表示された両方の検証画像に差がある場合は、情報処理装置20で既存の色補正が実施されていると判断できるので、情報処理装置20の色補正をOFF(機能させない)にして検証画像データ131をカラー画像処理装置30から表示させるか、若しくは情報処理装置20の色補正をON(機能させる)のままにして検証画像データ131を情報処理装置20の出力映像信号として表示させる処理を行う。
【0164】
ステップS3003において、検証画像データ131が画像表示装置40に表示されると、両方の検証画像に差がある場合は、情報処理装置20の映像信号として出力して表示させた検証画像を測色し、両方の検証画像に差がない場合は、両方の検証画像のうちの何れかの検証画像を測色し(ステップS3004)、その測色結果に基づき色補正係数情報を作成して(ステップS3005)、その作成した色補正係数情報を当該カラー画像処理装置30に設定する(ステップS3006)。
【0165】
そして、そのカラー画像処理装置310に設定された色補正係数情報を表示装置管理サーバ100に記憶された表示装置管理テーブル130へ登録(ステップS3007)後、当該色補正係数情報に基づき当該情報処理装置20の映像信号変換部25から出力される画像データに対する色補正を実施する(ステップS3008)。
【0166】
上記検証画像の測色(ステップS3004)から色補正係数情報に基づく色補正の実施(ステップS3008)までの各装置および各機能部の動作は、カラー画像処理システム1の動作(ステップS1004乃至ステップS1008)と同様であるので、説明は省略する。
【0167】
上記第3の実施の形態では、検証画像データ131の表示をカラー画像処理装置310の要求に応じて表示する例を示したが、表示装置管理サーバ10からカラー画像処理装置310に対して検証画像データ131の表示を指示して、表示装置管理サーバ10に記憶された検証画像データ131およびカラー画像処理装置310に記憶された検証画像データ131を画像表示装置40に表示させる構成としてもよい。
【0168】
次に、上記第1乃至3の実施の形態において、情報処理装置20の画像信号変換部25のビデオカード22や色補正部(情報処理装置)26のICCプロファイルによる色補正の適用を検証して色補正を行う本発明の第4の実施の形態について図9を参照して説明する。
【0169】
図9は、カラー画像処理システム4を構成する表示装置管理サーバ10、情報処理装置200、カラー画像処理装置310の本発明に係わる各主要部の機能的な構成図である。
【0170】
このカラー画像処理システム4は、上記第1乃至3の実施の形態のカラー画像処理システム1乃至3の情報処理装置20に自装置の画像信号変換部25のビデオカード22や色補正部(情報処理装置)26のICCプロファイルによる色補正の適用の確認や設定を行う環境確認設定部の機能部を設けた情報処理装置200とした他は、カラー画像処理システム1乃至3と同様に構成されているので、このカラー画像処理システム4の概略構成および機能的な構成の説明は省略する。
【0171】
このカラー画像処理システム4における色補正の動作手順について、図10の流れ図を参照して説明する。
【0172】
図10に示すように、先ず、カラー画像処理システム4に接続された各画像表示装置40の画像表示装置情報を登録する(ステップS4001)。
【0173】
この画像表示装置情報の登録における各装置および各機能部の動作については、カラー画像処理システム1と同様であるので説明は省略する。
【0174】
次に、情報処理装置200のシステム環境を必要に応じて確認する(ステップS4002)。
【0175】
このシステム環境の確認は、その情報処理装置200のシステム環境や画像信号変換部25のビデオカード22が独自に色補正を行う機能を備えるか否かの検証(S4002で要、ステップS4003)、ICCプロファイルの設定の有無や設定状態の検証を環境確認設定部で操作者に確認させる(ステップS4004)。
【0176】
次に、その情報処理装置200と接続された画像表示装置40の色補正の要否を確認し(ステップS4005)、色補正が不要と判断された場合は(ステップS4005で、否)、本発明に係わる色補正を実施せずに終了させ、色補正が必要と判断された場合に(ステップS4005で、要)、本発明に係わる色補正が実施される。
【0177】
この色補正の要否の確認は、カラー画像処理システム1の動作と同様に操作者が画像表示装置40の表示画像を目視確認して行う。
【0178】
色補正が必要と判断された場合は、検証画像の表示方法を決定する(ステップS4006)。
【0179】
この検証画像の表示方法の決定は、ステップS4003およびステップS4004における当該情報処理装置200のシステム環境やビデオカード22およびICCプロファイルの検証結果に基づき検証画像の表示方法を操作者が決定する。
【0180】
例えば情報処理装置200でICCプロファイルとビデオカード22の何れも色補正を実施しない、どちらか一方が色補正を実施する、両方が色補正を実施する、検証画像データを表示装置管理サーバ10から送信させる、カラー画像処理装置310から送信させる、表示装置管理サーバ10とカラー画像処理装置310の両方から送信させるなど、検証画像の表示方法を決定する。
【0181】
ステップS4006において検証画像の表示方法が決定されると、その表示方法に対応して当該情報処理装置200のシステム環境を環境確認設定部で操作者に設定させる(ステップS4007)。
【0182】
ステップS4007において当該情報処理装置200のシステム環境が設定されると、当該画像表示装置40の画質を検証するための検証画像データ131をその画像表示装置40に表示させる(ステップS4008)。
【0183】
この検証画像データの表示は、ステップS4007のシステム環境の設定に対応して検証画像データを当該画像表示装置40に表示させる。
【0184】
例えば検証画像データを表示装置管理サーバ10から送信させて表示する、カラー画像処理装置310から送信させて表示する、表示装置管理サーバ10とカラー画像処理装置310の両方から送信させて表示するなどの組み合わせに加えて、更にICCプロファイルとビデオカード22の何れも色補正を実施しないで表示する、どちらか一方の色補正を実施して表示する、両方で色補正を実施して表示するなどの各組み合わせに対応して検証画像データを画像表示装置40に表示する。
【0185】
S4008において、画像表示装置40に検証画像が表示されると、その検証画像を測色し(ステップS4009)、その測色結果に基づき色補正係数情報を作成して(ステップS4010)、その作成した色補正係数情報を当該カラー画像処理装置310に設定する(ステップS4011)。
【0186】
そして、そのカラー画像処理装置310に設定された色補正係数情報を表示装置管理サーバ10の表示装置管理テーブル130へ登録(ステップS4012)後、当該色補正係数情報に基づき当該情報処理装置200の映像信号変換部25から出力される画像データに対する色補正を実施する(ステップS4013)。
【0187】
上記検証画像の測色(ステップS4009)から色補正係数情報に基づく色補正の実施(ステップS4013)までの各装置および各機能部の動作は、カラー画像処理システム1の動作と同様であるので、説明は省略する。
【0188】
上記第1乃至4の実施の形態では、画像表示装置40に表示された検証画像の測色結果に基づき色補正係数情報を作成する例を示したが、画像表示装置40の表示特性を検証する検証装置、例えば画質を検証する簡易の診断装置で診断して検証し、その診断結果に基づき色補正係数情報を作成するように構成してもよい。
【0189】
この画像表示装置40の画質を簡易診断装置で診断して検証し、その診断結果に基づき色補正係数情報を作成するように構成した本発明の第5の実施の形態について図11を参照して説明する。
【0190】
図11は、カラー画像処理システム5を構成する表示装置管理サーバ10、情報処理装置20、カラー画像処理装置311の本発明に係わる各主要部の機能的な構成図である。
【0191】
このカラー画像処理システム5は、上記第1乃至4の実施の形態のカラー画像処理システム1乃至4の検証画像データを画質診断用の検証画像データとして表示装置管理サーバ10およびカラー画像処理装置311に記憶させ、カラー画像処理装置311の測色データ入力部を簡易診断装置51から出力される診断結果データを取得する制御を行う診断データ入力部360の機能部の構成とし、色補正係数作成部370を診断データ入力部360から出力される診断結果データと予め記憶されている色補正係数情報とに基づき画像表示装置40の各表示特性を適正に補正するための色補正係数情報を作成するように構成した他は、カラー画像処理システム1乃至4と同様に構成されているので、このカラー画像処理システム5の概略構成および機能的な構成の説明は省略する。
なお、このカラー画像処理システム5は、上記第3の実施の形態のカラー画像処理システム3に適用した場合を例を示したものであり、カラー画像処理システム3と同様な構成および動作を行う装置、各機能部についてはカラー画像処理システム3と同一の符号が付してある。
【0192】
このように構成されたカラー画像処理システム5における色補正の動作手順について、図12の流れ図を参照して説明する。
【0193】
図12に示すように、先ず、カラー画像処理システム5に接続された各画像表示装置40の画像表示装置情報を登録し(ステップS5001)、画像表示装置40の色補正の要否を確認し(ステップS5002)、色補正が不要と判断された場合は(ステップS5002で、否)、本発明に係わる色補正を実施せずに終了させ、色補正が必要と判断された場合に(ステップS5002で、要)、本発明に係わる色補正が実施される。
【0194】
このステップS5001乃至S5002における各装置および各機能部の動作は、カラー画像処理システム1と同様であるので説明は省略する。
【0195】
この色補正は、まず、画像表示装置40の表示特性の簡易診断を行う(ステップS5003)。
【0196】
この簡易診断は、各装置および各機能部が次のように動作することで実現される。
【0197】
色補正対象の画像表示装置40と接続されたカラー画像処理装置311に対してその画像表示装置40の表示特性を診断する診断モードの実施が操作者によって指示されると、その診断内容(設問)に対応する検証画像データ131(2以上の図形)を画像表示装置40に表示させる。
【0198】
この検証画像データ131の表示は、そのカラー画像処理装置311のデータ管理部(補正装置)351が診断データ入力部360に接続された簡易診断装置51と同期して表示装置管理サーバ10に検証画像データ131の送信を要求して送信させるとともに、自装置の記憶部(補正装置)38に記憶されている検証画像データ131を読み取って取得する。
【0199】
また、表示装置管理サーバ10から当該情報処理装置20の情報中継部28、色補正部(情報処理装置)26、映像信号変換部25を介してカラー画像処理装置311のデータ管理部(補正装置)351で受信されて取得される。
【0200】
データ管理部(補正装置)351によって表示装置管理サーバ10から取得された検証画像データ131および自装置の記憶部(補正装置)38から読み取って取得された検証画像データ131は、表示制御部340に出力され画像信号出力部33を介して当該画像表示装置40に出力されて表示される。
【0201】
その表示された検証画像がどのように見えるかを設問として操作者に簡易診断装置51の入力装置から回答させ、その全ての設問に対する回答から、その画像表示装置40の色再現域の広さ、各色(赤、緑、青)のγ(階調)特性、色のバランスの良否などの表示特性の評価結果がその簡易診断装置51から出力される。
【0202】
ステップS5003において、画像表示装置40の表示特性が診断されると、その診断結果に基づき色補正係数情報を作成する(ステップS5004)。
【0203】
この色補正係数情報の作成は、その色再現域の広さ、各色(赤、緑、青)のγ(階調)特性、色のバランスの良否などの評価結果と予め記憶部(補正装置)38に記憶された色補正係数情報をもとにその画像表示装置40の表示を適正に補正する各評価結果に対応した新たな色補正係数情報を作成する。
【0204】
ステップS5004において、色補正係数情報が作成されると、その作成した色補正係数情報を当該カラー画像処理装置311に設定する(ステップS5005)。
【0205】
そして、そのカラー画像処理装置311に設定された色補正係数情報を表示装置管理サーバ10の表示装置管理テーブル130へ登録(ステップS5006)後、当該色補正係数情報に基づき当該情報処理装置20の映像信号変換部25から出力される画像データに対する色補正を実施する(ステップS5007)。
【0206】
上記色補正係数情報の当該カラー画像処理装置311への設定(ステップS5005)から色補正係数情報に基づく色補正の実施(ステップS5007)までの各装置および各機能部の動作は、カラー画像処理システム1の動作と同様であるので、説明は省略する。
【0207】
上記第5の実施の形態において、画像表示装置40に表示された検証画像の簡易の診断結果に基づき色補正係数情報を作成する例を示したが、その色補正係数情報を作成する際に、更に画像表示装置40で再現困難な色の映像信号に対してその警告を表す色を表示するように色補正係数情報を作成する構成としてもよい。
【0208】
この場合は、カラー画像処理装置311の色補正係数作成部370を更に、画像表示装置40の色再現域の広さの診断結果から標準色再現域と比較して、画像表示装置40の色再現域が標準色再現域より狭い場合に、その画像表示装置40で再現困難な色の映像信号に対してその警告を表す特定の色に変換するように色補正係数情報を作成する構成とすることで実現できる。
【0209】
また、当該情報処理装置20と接続する印刷装置が想定される場合に、その印刷装置の色域外の画像データに対してその警告を表す色に表示するように色補正係数情報を作成する構成としてもよい。
【0210】
この場合は、予めその印刷装置の特性情報からその印刷装置の色域外の情報を取得しておき、カラー画像処理装置311の色補正係数作成部370を更に、画像表示装置40の色再現域の広さの診断結果から印刷装置の色域外の情報と比較して、画像表示装置40の色再現域のうちのその印刷装置で再現困難な色域の映像信号に対してその警告を表す特定の色に変換するように色補正係数情報を作成する構成とすることで実現できる。
【0211】
また、各画像表示装置40の画像表示装置情報から色補正の必要な画像表示装置を特定し、その旨を表示装置管理サーバ10から当該画像表示装置に対して通知するように構成してもよい。
【0212】
この場合は、上記カラー画像処理システム1乃至5の表示装置管理サーバのデータ管理部(サーバ)を更に、表示装置管理テーブル130を参照して色補正係数情報作成日が一定期間を超過した画像表示装置IDを特定し、その画像表示装置IDの画像表示装置40と接続されたカラー画像処理装置に対して色補正係数情報の更新を指示する指令信号を送信するように構成する。
【0213】
また、カラー画像処理装置のデータ管理部(補正装置)を更に、その指令信号を受信して当該カラー画像処理装置の表示制御部に転送するように構成し、表示制御部を更に、その指令信号に基づき色補正係数情報の更新が必要である旨のメッセージを色補正部(補正装置)から出力される映像信号に合成させて画像表示装置に出力して表示させる制御を行うように構成する。
【0214】
また、そのメッセージデータは、記憶部(補正装置)33に記憶させて表示制御部が記憶部(補正装置)33から読み取ってもよく、また表示制御部内に記憶させるように構成することで実現できる。
【0215】
また、管理する画像表示装置40が複数台ない場合には、上記第1乃至5の実施の形態における表示装置管理サーバの機能は各情報処理装置にあってもよい。
【0216】
また、上述の本発明の各実施の形態で説明した各装置の各機能部の機能を全部あるいは部分的に、コンピュータにより実行可能なプログラムによって構成してもよい。
【0217】
この場合、上述の本発明の各実施の形態における表示装置管理サーバ、情報処理装置、カラー画像処理装置のそれぞれの各機能部の全部あるいは部分的な機能のプログラムをそれぞれの装置の記憶装置に格納し、各プログラムをそれぞれの装置の中央処理演算装置がそれぞれのプログラムを読み出し実行することによって、上述の本発明の各実施の形態で説明した機能が全部あるいは部分的に実現される。
【符号の説明】
【0218】
1〜5:カラー画像処理システム 10:表示装置管理サーバ、11:登録部、12:データ管理部(サーバ)、13:記憶部(サーバ)、20−1〜n:情報処理装置、21:OS(オペレーティング・システム)、22:ビデオカード、23−1〜n:アプリケーション・ソフト(応用ソフト)、24:ICC(インターナショナル・カラー・コンソーシアム )プロファイル、25:映像信号変換部、26:色補正部(情報処理装置)、27:画像生成部、28:情報中継部、30−1〜n:カラー画像処理装置、31:画像信号入力部、32:色補正部(補正装置)、33:画像信号出力部、34:表示制御部、35:データ管理部(補正装置)、36:測色データ入力部、37:色補正係数作成部、38:記憶部(補正装置)、40−1〜n:画像表示装置、50:測色機器、51:簡易診断装置、90:ネットワーク、130:表示装置管理テーブル、131:検証画像データ、132:色補正係数情報ファイル、330:色補正係数情報。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置と、
前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置に接続された前記画像表示装置を管理する表示装置管理サーバと、
前記画像表示装置の表示特性を検証する検証装置と
を具備し、
前記表示装置管理サーバおよび前記情報処理装置の何れかに前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を記憶する検証画像記憶手段を具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記情報処理装置の出力画像として取得する検証画像取得手段と、
前記検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段と
を具備し、
前記検証装置は、
前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段を具備するカラー画像処理システム。
【請求項2】
前記カラー画像処理装置は、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段と
を更に具備する請求項1記載のカラー画像処理システム。
【請求項3】
前記表示装置管理サーバは、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を前記カラー画像処理装置に送信する色補正係数情報送信手段と
を更に具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記色補正係数情報送信手段で送信された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段
を更に具備する請求項1記載のカラー画像処理システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、
前記出力画像の出力に先立って、該出力画像の色変換処理を行う色変換手段
を更に具備し、
前記検証画像取得手段は、
前記検証画像を前記色変換手段で色変換処理させて前記情報処理装置の出力画像として取得する第一の検証画像取得手段と、
前記検証画像を前記色変換手段で色変換処理させないで前記情報処理装置の出力画像として取得する第二の検証画像取得手段と
を更に具備し、
前記表示制御手段は、
前記第一の検証画像取得手段または前記第二の検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる請求項2または3記載のカラー画像処理システム。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
前記第一の検証画像取得手段および前記第二の検証画像取得手段で取得された両方の前記検証画像を前記画像表示装置に表示させ、
前記検証手段は、
前記画像表示装置に表示された前記両方の検証画像に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する請求項4記載のカラー画像処理システム。
【請求項6】
前記検証手段は、
前記表示制御手段で表示された前記検証画像の測色結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する請求項4記載のカラー画像処理システム。
【請求項7】
前記検証画像記憶手段は、
前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証項目に対応した検証画像を記憶し、 前記検証画像取得手段は、
前記検証項目に応じて前記検証画像記憶手段で記憶された該検証項目に対応した検証画像を取得し、
前記検証手段は、
前記検証項目に対応して前記画像表示装置に表示された検証画像の検証結果から該画像表示手段の表示特性を検証する請求項4記載のカラー画像処理システム。
【請求項8】
前記検証手段は、
前記画像表示装置の色再現域を検証する検証項目に対応して前記画像表示装置に表示された検証画像の検証結果から該画像表示装置の色再現域の表示特性を検証し、
前記色補正係数作成手段は、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の色再現域の表示特性と標準色再現領域とを比較して、該画像表示装置で再現困難な色を判別する判別手段
を更に具備し、
前記判別手段で判別された前記再現困難な色が警告を表す所定の色に変換されて表示されるように前記色補正係数情報を作成する請求項7記載のカラー画像処理システム。
【請求項9】
前記色補正係数作成手段は、
前記情報処理装置と接続される印刷装置の色域外の情報を取得する取得手段
を更に具備し、
前記判別手段は、
前記取得手段で取得された前記印刷装置の色域外の情報と前記検証手段で検証された前記画像表示装置の色再現域または標準的な画像表示装置の色再現域の表示特性とを比較して、該印刷装置の色域外に対応する該画像表示装置の色再現域または標準的な画像表示装置の色再現域を該画像表示装置で再現困難な色と判別する請求項8記載のカラー画像処理システム。
【請求項10】
前記表示装置管理サーバは、
前記画像表示装置の識別情報と、該画像表示装置の表示特性に基づき前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報および該色補正係数情報の作成日とを対応付けて記憶する色補正係数情報記憶手段と、
前記色補正係数情報記憶手段で記憶された色補正係数情報の作成日に基づき該色補正係数情報が有効期限を超過している画像表示装置を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された画像表示装置に接続された前記カラー画像処理装置に対して前記色補正係数情報が有効期限を超過している旨を示す警告情報を該カラー画像処理装置に送信する警告情報送信手段と
を更に具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記警告情報送信手段で送信された前記警告情報を自装置に接続された情報処理装置の出力画像に合成して自装置に接続された前記画像表示装置に出力する警告情報表示手段を 更に具備する請求項2または3記載のカラー画像処理システム。
【請求項11】
情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置と、
前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置に接続された前記画像表示装置を管理する表示装置管理サーバと、
前記画像表示装置の表示特性を検証する検証装置と
を具備し、
前記表示装置管理サーバは、
前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を記憶する検証画像記憶手段と、
前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記カラー画像処理装置に送信して該検証画像の表示を指示する検証画像表示指示手段と
を具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記検証画像表示指示手段で前記検証画像の表示の指示とともに送信された前記検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段と
を具備し、
前記検証装置は、
前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段を具備するカラー画像処理システム。
【請求項12】
前記カラー画像処理装置は、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段と
を更に具備する請求項11記載のカラー画像処理システム。
【請求項13】
前記表示装置管理サーバは、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を前記カラー画像処理装置に送信する色補正係数情報送信手段と
を更に具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記色補正係数情報送信手段で送信された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段
を更に具備する請求項11記載のカラー画像処理システム。
【請求項14】
情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置と、
前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置に接続された前記画像表示装置を管理する表示装置管理サーバと、
前記画像表示装置の表示特性を検証する検証装置と
を具備し、
前記表示装置管理サーバは、
前記カラー画像処理装置に対して前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像の表示を指示する検証画像表示指示手段
を具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を記憶する検証画像記憶手段と、
前記検証画像表示指示手段による前記検証画像の表示の指示に基づき前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段と
を具備し、
前記検証装置は、
前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段を具備するカラー画像処理システム。
【請求項15】
前記カラー画像処理装置は、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段と
を更に具備する請求項14記載のカラー画像処理システム。
【請求項16】
前記表示装置管理サーバは、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を前記カラー画像処理装置に送信する色補正係数情報送信手段と
を更に具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記色補正係数情報送信手段で送信された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段を更に具備する請求項14記載のカラー画像処理システム。
【請求項17】
情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置であって、
前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を前記情報処理装置の出力画像として取得する検証画像取得手段と、
前記検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段と、
前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段と、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段と
を具備するカラー画像処理装置。
【請求項18】
コンピュータを
情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置の表示特性を検証する検証画像を記憶する検証画像記憶手段、
前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記情報処理装置の出力画像として取得する検証画像取得手段、
前記検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段、
前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段
として機能させるカラー画像処理プログラム。
【請求項1】
情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置と、
前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置に接続された前記画像表示装置を管理する表示装置管理サーバと、
前記画像表示装置の表示特性を検証する検証装置と
を具備し、
前記表示装置管理サーバおよび前記情報処理装置の何れかに前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を記憶する検証画像記憶手段を具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記情報処理装置の出力画像として取得する検証画像取得手段と、
前記検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段と
を具備し、
前記検証装置は、
前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段を具備するカラー画像処理システム。
【請求項2】
前記カラー画像処理装置は、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段と
を更に具備する請求項1記載のカラー画像処理システム。
【請求項3】
前記表示装置管理サーバは、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を前記カラー画像処理装置に送信する色補正係数情報送信手段と
を更に具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記色補正係数情報送信手段で送信された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段
を更に具備する請求項1記載のカラー画像処理システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、
前記出力画像の出力に先立って、該出力画像の色変換処理を行う色変換手段
を更に具備し、
前記検証画像取得手段は、
前記検証画像を前記色変換手段で色変換処理させて前記情報処理装置の出力画像として取得する第一の検証画像取得手段と、
前記検証画像を前記色変換手段で色変換処理させないで前記情報処理装置の出力画像として取得する第二の検証画像取得手段と
を更に具備し、
前記表示制御手段は、
前記第一の検証画像取得手段または前記第二の検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる請求項2または3記載のカラー画像処理システム。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
前記第一の検証画像取得手段および前記第二の検証画像取得手段で取得された両方の前記検証画像を前記画像表示装置に表示させ、
前記検証手段は、
前記画像表示装置に表示された前記両方の検証画像に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する請求項4記載のカラー画像処理システム。
【請求項6】
前記検証手段は、
前記表示制御手段で表示された前記検証画像の測色結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する請求項4記載のカラー画像処理システム。
【請求項7】
前記検証画像記憶手段は、
前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証項目に対応した検証画像を記憶し、 前記検証画像取得手段は、
前記検証項目に応じて前記検証画像記憶手段で記憶された該検証項目に対応した検証画像を取得し、
前記検証手段は、
前記検証項目に対応して前記画像表示装置に表示された検証画像の検証結果から該画像表示手段の表示特性を検証する請求項4記載のカラー画像処理システム。
【請求項8】
前記検証手段は、
前記画像表示装置の色再現域を検証する検証項目に対応して前記画像表示装置に表示された検証画像の検証結果から該画像表示装置の色再現域の表示特性を検証し、
前記色補正係数作成手段は、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の色再現域の表示特性と標準色再現領域とを比較して、該画像表示装置で再現困難な色を判別する判別手段
を更に具備し、
前記判別手段で判別された前記再現困難な色が警告を表す所定の色に変換されて表示されるように前記色補正係数情報を作成する請求項7記載のカラー画像処理システム。
【請求項9】
前記色補正係数作成手段は、
前記情報処理装置と接続される印刷装置の色域外の情報を取得する取得手段
を更に具備し、
前記判別手段は、
前記取得手段で取得された前記印刷装置の色域外の情報と前記検証手段で検証された前記画像表示装置の色再現域または標準的な画像表示装置の色再現域の表示特性とを比較して、該印刷装置の色域外に対応する該画像表示装置の色再現域または標準的な画像表示装置の色再現域を該画像表示装置で再現困難な色と判別する請求項8記載のカラー画像処理システム。
【請求項10】
前記表示装置管理サーバは、
前記画像表示装置の識別情報と、該画像表示装置の表示特性に基づき前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報および該色補正係数情報の作成日とを対応付けて記憶する色補正係数情報記憶手段と、
前記色補正係数情報記憶手段で記憶された色補正係数情報の作成日に基づき該色補正係数情報が有効期限を超過している画像表示装置を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定された画像表示装置に接続された前記カラー画像処理装置に対して前記色補正係数情報が有効期限を超過している旨を示す警告情報を該カラー画像処理装置に送信する警告情報送信手段と
を更に具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記警告情報送信手段で送信された前記警告情報を自装置に接続された情報処理装置の出力画像に合成して自装置に接続された前記画像表示装置に出力する警告情報表示手段を 更に具備する請求項2または3記載のカラー画像処理システム。
【請求項11】
情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置と、
前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置に接続された前記画像表示装置を管理する表示装置管理サーバと、
前記画像表示装置の表示特性を検証する検証装置と
を具備し、
前記表示装置管理サーバは、
前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を記憶する検証画像記憶手段と、
前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記カラー画像処理装置に送信して該検証画像の表示を指示する検証画像表示指示手段と
を具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記検証画像表示指示手段で前記検証画像の表示の指示とともに送信された前記検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段と
を具備し、
前記検証装置は、
前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段を具備するカラー画像処理システム。
【請求項12】
前記カラー画像処理装置は、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段と
を更に具備する請求項11記載のカラー画像処理システム。
【請求項13】
前記表示装置管理サーバは、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を前記カラー画像処理装置に送信する色補正係数情報送信手段と
を更に具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記色補正係数情報送信手段で送信された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段
を更に具備する請求項11記載のカラー画像処理システム。
【請求項14】
情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置と、
前記情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置に接続された前記画像表示装置を管理する表示装置管理サーバと、
前記画像表示装置の表示特性を検証する検証装置と
を具備し、
前記表示装置管理サーバは、
前記カラー画像処理装置に対して前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像の表示を指示する検証画像表示指示手段
を具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を記憶する検証画像記憶手段と、
前記検証画像表示指示手段による前記検証画像の表示の指示に基づき前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段と
を具備し、
前記検証装置は、
前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段を具備するカラー画像処理システム。
【請求項15】
前記カラー画像処理装置は、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段と
を更に具備する請求項14記載のカラー画像処理システム。
【請求項16】
前記表示装置管理サーバは、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を前記カラー画像処理装置に送信する色補正係数情報送信手段と
を更に具備し、
前記カラー画像処理装置は、
前記色補正係数情報送信手段で送信された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段を更に具備する請求項14記載のカラー画像処理システム。
【請求項17】
情報処理装置と前記情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置との間に接続され、前記画像表示装置の表示特性に基づき前記出力画像の色補正を行うカラー画像処理装置であって、
前記画像表示装置の表示特性を検証するための検証画像を前記情報処理装置の出力画像として取得する検証画像取得手段と、
前記検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段と、
前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段と、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段と、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段と
を具備するカラー画像処理装置。
【請求項18】
コンピュータを
情報処理装置の出力画像を表示する画像表示装置の表示特性を検証する検証画像を記憶する検証画像記憶手段、
前記検証画像記憶手段で記憶された検証画像を前記情報処理装置の出力画像として取得する検証画像取得手段、
前記検証画像取得手段で取得された検証画像を前記画像表示装置に表示させる表示制御手段、
前記表示制御手段で表示させた検証画像の表示結果に基づき前記画像表示装置の表示特性を検証する検証手段、
前記検証手段で検証された前記画像表示装置の表示特性に基づき前記情報処理装置の出力画像を色補正するための色補正係数情報を作成する色補正係数作成手段、
前記色補正係数作成手段で作成された色補正係数情報を用いて前記情報処理装置の出力画像を色補正する色補正手段
として機能させるカラー画像処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−235222(P2012−235222A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−101260(P2011−101260)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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