説明

カリウムチャンネル機能のヘテロ環インヒビター

【課題】本発明は、カリウムチャンネル機能のインヒビター(特に、電位依存性KチェンネルのK1サブファミリーのインヒビター(特に、超急速活性化緩除整流性K電流IKurと結合するインヒビターK1.5)として有用な新規なヘテロ環化合物、不整脈およびIKur−関連疾患の予防法および治療法、並びに該化合物を含有する医薬組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、式Iで示される化合物、またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、塩、もしくは溶媒和物、および不整脈およびIKur−関連疾患の予防および治療のための当該化合物を含有する医薬組成物に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

で示される化合物、またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、塩もしくは溶媒和物:
[式中、
mおよびpの合計が少なくとも2であるという条件で、mおよびpは独立して0、1または2であり;
Qは、NRであり;
は、
【化2】

であり;
は、アリールであって、これは適宜独立して1つ以上の基T、TまたはTで置換され得て;
Jは、結合、または適宜独立して1つ以上の基T1a、T2aもしくはT3aで置換され得るC1〜4アルキレンであり;
は、
【化3】

であり;
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、(アリール)アルキル、またはヘテロアリールであって、それらの内のいずれかは適宜独立して1つ以上の基T1b、T2bまたはT3bで置換され得て;
は、
(a)−NR6a7a;または、
(b)ヘテロアリール、(ヘテロアリール)アルキル、アリール、(アリール)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロシクロ、(ヘテロシクロ)アルキル、もしくはアルキル(それらの内のいずれかは適宜独立して1つ以上の基T1c、T2cまたはT3cで置換され得る)
であり;
8aは独立して、H、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクロオキシ、ヘテロアリールオキシ、(ヒドロキシ)アルキル、(アルコキシ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ヘテロシクロオキシ)アルキル、(ヘテロアリールオキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、(アルケニル)アルキル、(アルキニル)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アリール、(アリール)アルキル、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)アルキル、ヘテロシクロ、(ヘテロシクロ)アルキル、−C(O)R、−CO、−C(O)−NR10、または−NR10であって、その内のいずれかは適宜独立して1つ以上のT1d、T2dまたはT3dで置換され得て;
6aは、ヘテロアリールまたは(ヘテロアリール)アルキルであって、その内のいずれかは適宜独立して1つ以上の基T1d、T2dまたはT3dで置換され得て;
7aは、Hであり;
およびR10は独立して、H、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクロオキシ、ヘテロアリールオキシ、(ヒドロキシ)アルキル、(アルコキシ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ヘテロシクロオキシ)アルキル、(ヘテロアリールオキシ)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アリール、(アリール)アルキル、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)アルキル、ヘテロシクロ、または(ヘテロシクロ)アルキルであって、その内のいずれかは適宜独立して1つ以上の基T1f、T2fまたはT3fで置換され得て;
は独立して、=Oであり;
は、Hであり;
、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fは各々独立して、
(1)水素またはT
(ここで、Tは、
(i)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(アルコキシ)アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、シクロアルケニル、(シクロアルケニル)アルキル、アリール、(アリール)アルキル、ヘテロシクロ、(ヘテロシクロ)アルキル、ヘテロアリール、もしくは(ヘテロアリール)アルキル;
(ii)それ自身、同じかもしくは異なる基(i)の1つ以上で置換される基(i);または
(iii)以下の基(2)〜(13)の内の1つ以上によって独立して置換される、基(i)もしくは(ii)
である);
(2)−OH、もしくは−OT
(3)−SH、もしくは−ST
(4)−C(O)H、−C(O)、もしくは−O−C(O)T(ここで、tは1または2である);
(5)−SOH、−S(O)、もしくはS(O)N(T)T(ここで、tは1または2である);
(6)ハロ;
(7)シアノ;
(8)ニトロ;
(9)−T−NT
(10)−T−N(T)−T−NT
(11)−T−N(T10)−T−T
(12)−T−N(T10)−T−H;または、
(13)オキソ
であり;
およびTは各々独立して、
(1)単結合;
(2)−T11−S(O)−Tl2−;
(3)−T11−C(O)−T12−;
(4)−T11−C(S)−T12−;
(5)−T11−O−T12−;
(6)−T11−S−T12−;
(7)−T11−O−C(O)−T12−;
(8)−T11−C(O)−O−T12−;
(9)−T11−C(=NR9a)−O−T12−;または、
(10)−T11−C(O)−C(O)−T12
であり;
、T、T、T9aおよびT10は、
(1)各々独立して、水素またはTの定義において示す基であるか;
(2)TおよびTは一緒になってアルキレンまたはアルケニレンであり得て、それらが結合する原子と一緒になって3〜8員の飽和または不飽和の環(該環は、無置換であるか、またはT、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義において示す1つ以上の基で置換される)を完成し得るか;
(3)TまたはTはTと一緒になってアルキレンまたはアルケニレンであり得て、それらが結合する窒素原子と一緒になって3〜8員の飽和または不飽和の環(該環は、無置換であるか、またはT、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義において示す1つ以上の基で置換される)を完成し得るか;あるいは、
(4)TおよびTまたはTおよびT10はそれらが結合する窒素原子と組み合わさって基−N=CT1314を形成し得て、ここで、該T13およびT14は各々独立してHまたはTの定義において示す基であり;そして、
11およびT12は各々独立して、
(1)単結合;
(2)アルキレン;
(3)アルケニレン;または、
(4)アルキニレン
であって;
但し、
該化合物は、以下の化合物:
(i)式i:
【化4】

[式中、
1iは、−C(O)アルキル、−C(O)アリール、−C(O)アラルキル、−C(O)アルキレン−COアルキル、−COアルキル、−COアルケニル、または−COアラルキルであり;そして、
8iは、H、アルキル、−CORまたは−COである]
で示される化合物;
(ii)
【化5】

(iii)式iv:
【化6】

[式中、
1ivは、式:
【化7】

(式中、
1hは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、−アルキレン−M−アルキル、−アルキレン−M−アルキレン−アリール、−アルキレン−M−アルキレン−ヘテロアリール、−アルキレン−M−アルキレン−シクロアルキルであり、ここで、
該アルキル基およびアルキレン基は、適宜1〜5個のハロ、−S(O)H、−S(O)アルキル、または1〜3個のヒドロキシ、アルコキシ、カルボキシルもしくは−C(O)Oアルキルで置換され得て、
該アリール基およびヘテロアリール基は、適宜フェニル、フェノキシ、(アリール)アルコキシ、(ヘテロアリール)アルコキシ、ハロフェニル、1〜3個のハロもしくはアルキル、1〜3個のメトキシ、アルコキシもしくはシクロアルコキシ、1〜3個のトリフルオロメチルもしくはトリフルオロメトキシ、1〜2個のメチレンジオキシ、S(O)5b、ニトロ、−NR5b5b、−NR5bC(O)R5b、−C(O)OR5b、−C(O)NR5b5b、−SONR5b5b、−NR5bSOアリール、−NR5bSOヘテロアリール、または−NR5bSO5bで置換され得て;
Mは、O、SO、NR5bC(O)、C(O)NR5b、OC(O)、C(O)O、−CR5b=CR5b−、または−C≡C−であって;
2hは、H、アルキル、またはシクロアルキルであるか;あるいは、
1hおよびT2hは組み合わさって、適宜ヘテロ原子を含有する3〜8員環を形成し;
3hは、−LC(O)ANR6d7dであり;
Lは、NR5c、OまたはCHであり;
5cは、Hまたはアルキルであるか、あるいは、R5cはT2hと組み合わさって3〜8員環を形成し;
6dおよびR7dは独立して、H、アルキル、または置換アルキル(該置換基は、フェニル、フェノキシ、2−フリル、−C(O)Oアルキル、−S(O)アルキル、1〜5個のハロ、1〜3個のヒドロキシ、1〜3個の−OC(O)アルキル、または1〜3個のアルコキシである)であるか;あるいは、
6dおよびR7dは組み合わさって、適宜更なるヘテロ原子を含有する不飽和環を形成し得て;
Aは、結合または式:
【化8】

(式中、rおよびsは独立して、0〜3である)
であり;
ここで、
は、結合、NR5bまたはOであり;
15およびR15aは独立して、H、アルキル、トリフルオロメチル、フェニルまたは適宜置換されたアルキル(該置換基は、イミダゾリル、フェニル、インドリル、p−ヒドロキシフェニル、OR5b、S(O)5b、C(O)OR5b、シクロアルキル、NR5b5b、C(O)NR5b5bから選ばれる)であるか;
15およびR15aは独立して、R6dおよびR7dの一方または両方と結合して、末端窒素とR15基およびR15a基のアルキル部分との間でアルキレン橋を形成し得るか;あるいは、
15およびR15aは組み合わさって、3〜7員環を形成し得る)
であり;
2ivは、アリールであって、これは適宜1〜3個のハロ、メチル、メトキシ、またはトリフルオロメチルで置換され;
−Jiv−R3ivは、−Jiva−R3ivaであり、
ここで、
ivaは、結合、または適宜1つ以上のハロもしくはヒドロキシで置換されたアルキレンであり;
3ivaは、適宜置換された5または6員のアリール環またはヘテロアリール環と縮合する5または6員のシクロアルキル環またはヘテロシクロ環である(ここで、該任意の置換基は、ハロ、メチル、メトキシ、またはトリフルオロメチルから選ばれる)]
で示される化合物;および
(iv)式xii:
【化9】

[式中、
38は、Hまたはメチルであり;
39は、式:
【化10】

であり;
40は、HまたはClであり;そして、
vは、1である]
によって示される化合物、
を除き;ここで、
用語「アルキル」とは、炭素数が1〜12個の直鎖または分枝の炭化水素基を指呼し;
用語「置換されたアルキル」とは、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換されたアルキル基を指呼し;
用語「アルケニル」とは、炭素数が2〜12個の直鎖または分枝の炭化水素基を指呼し;
用語「置換されたアルケニル」とは、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換されたアルケニル基を指呼し;
用語「アルキニル」とは、炭素数が2〜12個の直鎖または分枝の炭化水素基を指呼し;
用語「置換されたアルキニル」とは、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換されたアルキニル基を指呼し;
用語「アルキレン」とは、単結合によって連結した炭素数が1〜4個の直鎖の橋であって、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換され得る、基を指呼し;
用語「アルケニレン」とは、単結合によって連結した、1個または2個の二重結合を有する炭素数が2〜5個の直鎖の橋であって、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換され得る、基を指呼し;
用語「アルキニレン」とは、単結合によって連結した、三重結合を有する炭素数が2〜5個の直鎖の橋であって、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換され得る、基を指呼し;
用語「アリール」とは、芳香族性の単素環式の6〜14員を有する単環、二環、または三環を含有する基、並びにシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロ、またはヘテロアリール環と縮合したそれらの環を指呼し;
用語「置換されたアリール」とは、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換されたアリール基を指呼し;
用語「シクロアルキル」とは、環を形成する総計3〜20個の炭素を含有する、単環アルキル、二環アルキルおよび三環アルキルを含めた1〜3個の環を含有する飽和および部分的に不飽和の環状炭化水素基であって、1または2個の芳香環またはヘテロ環と縮合し得る、基を指呼し;
用語「置換されたシクロアルキル」とは、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換されたシクロアルキル基を指呼し;
用語「ヘテロ環」、「ヘテロ環状」、「ヘテロサイクリル」、「ヘテロ環状基」または「ヘテロシクロ」とは、少なくとも1つの炭素原子を含有する環内に少なくとも1つのヘテロ原子を有する、3〜20員の完全に飽和または部分的に不飽和な単環式、二環式、または三環式の環状基であって、ヘテロ原子を含有するヘテロ環状基の各環は、窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子から選ばれる1、2、3または4個のヘテロ原子を有し得て、該窒素および硫黄のヘテロ原子は適宜酸化され得て、そして該窒素へテロ原子は適宜置換されまたは4級化され得る、基を指呼し;
用語「置換されたヘテロ環」、「置換されたヘテロ環状」、「置換されたヘテロ環状基」および「置換されたヘテロシクロ」とは、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換された、ヘテロ環基、ヘテロ環状基およびヘテロシクロ基を指呼し;そして、
用語「ヘテロアリール」とは、該環は少なくとも1個の炭素原子および4個以下のヘテロ原子を含むという条件で、1〜4個の窒素原子および/または1もしくは2個の酸素原子もしくは硫黄原子を含有する5−、6−または7−員の芳香環であって、該へテロアリール環における1、2または3個の利用可能な炭素原子または窒素原子は適宜、T、TおよびTの定義に示す置換基で置換され得る、基を指呼する]。
【請求項2】
式:
【化11】

で示される化合物、またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、塩もしくは溶媒和物:
[式中、
は、
【化12】

−C(=NR8b)R8c、−OC(O)CCl、−C(=S)R8c、適宜置換されたヘテロシクロ、シアノ、ヒドロキシ、適宜置換されたアルコキシ、適宜置換されたアリールオキシ、または適宜置換されたヘテロアリールオキシであり;
は、H、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、(アリール)アルキル、またはヘテロアリールであって、それらの内のいずれかは適宜独立して1つ以上の基T1b、T2bまたはT3bで置換され得て;
、R、R、R8a、R8a1、およびR8a3は独立して、H、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクロオキシ、ヘテロアリールオキシ、(ヒドロキシ)アルキル、(アルコキシ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ヘテロシクロオキシ)アルキル、(ヘテロアリールオキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、(アルケニル)アルキル、(アルキニル)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アリール、(アリール)アルキル、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)アルキル、ヘテロシクロ、(ヘテロシクロ)アルキル、−C(O)R、−CO、−C(O)−NR10、または−NR10であって、その内のいずれかは適宜独立して1つ以上のT1d、T2dまたはT3dで置換され得るか;
およびRはそれらが結合する窒素原子と組み合わさって、適宜独立して1つ以上の基T1d、T2dまたはT3dで置換される4〜8員のヘテロシクロ環を形成し得るか;あるいは、
またはRの1つがR、R8aまたはR9aの内の1つと組み合わさって、適宜独立して1つ以上の基T1d、T2dまたはT3dで置換された、飽和または不飽和の5〜8員環を形成し得て;
8bは、H、アルキル、アリール、シアノ、ニトロ、アシル、または−SO(アルキル)であって、該アルキル基およびアリール基は適宜独立して1つ以上の基T1d、T2dまたはT3dで置換され得て;
8cは、H、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクロ、ヘテロアリール、アルコキシ、またはアリールオキシであって、その内のいずれかは適宜独立して1つ以上の基T1d、T2dまたはT3dで置換され得て;
およびR10は独立して、H、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクロオキシ、ヘテロアリールオキシ、(ヒドロキシ)アルキル、(アルコキシ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、(ヘテロシクロオキシ)アルキル、(ヘテロアリールオキシ)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、アリール、(アリール)アルキル、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)アルキル、ヘテロシクロ、または(ヘテロシクロ)アルキルであって、その内のいずれかは適宜独立して1つ以上の基T1f、T2fまたはT3fで置換され得るか;あるいは、
およびR10はそれらが結合する窒素原子と組み合わさって、適宜独立して1つ以上の基T1f、T2fまたはT3fで置換され得る飽和または不飽和の環を形成し得て;
Wは、=NR8a1、=N−CO8a1、=N−COR8a1、=N−CN、=N−SO8a1、または
【化13】

であり;
Zは独立して、=O、=S、=NR8a3、または=N−CNであり;
、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fは各々独立して、
(1)水素またはT
(ここで、Tは、
(i)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(アルコキシ)アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、シクロアルケニル、(シクロアルケニル)アルキル、アリール、(アリール)アルキル、ヘテロシクロ、(ヘテロシクロ)アルキル、ヘテロアリール、もしくは(ヘテロアリール)アルキル;
(ii)それ自身同じかもしくは異なる基(i)の1つ以上で置換される基(i);または
(iii)以下の基(2)〜(13)の内の1つ以上によって独立して置換される基(i)もしくは(ii)
である);
(2)−OH、もしくは−OT
(3)−SH、もしくは−ST
(4)−C(O)H、−C(O)、もしくは−O−C(O)T(ここで、tは1または2である);
(5)−SOH、−S(O)、もしくはS(O)N(T)T(ここで、tは1または2である);
(6)ハロ;
(7)シアノ;
(8)ニトロ;
(9)−T−NT
(10)−T−N(T)−T−NT
(11)−T−N(T10)−T−T
(12)−T−N(T10)−T−H;または、
(13)オキソ
であり;
およびTは各々独立して、
(1)単結合;
(2)−T11−S(O)−Tl2−(ここで、tは1または2である);
(3)−T11−C(O)−T12−;
(4)−T11−C(S)−T12−;
(5)−T11−O−T12−;
(6)−T11−S−T12−;
(7)−T11−O−C(O)−T12−;
(8)−T11−C(O)−O−T12−;
(9)−T11−C(=NR9a)−T12−;または、
(10)−T11−C(O)−C(O)−T12
であり;
、T、T、T9aおよびT10は、
(1)各々独立して、水素またはTの定義において示す基であるか;
(2)TおよびTは一緒になってアルキレンまたはアルケニレンであり得て、それらが結合する原子と一緒になって3〜8員の飽和または不飽和の環(該環は、無置換であるか、またはT、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義において示す1つ以上の基で置換される)を完成し得るか;
(3)TまたはTはTと一緒になってアルキレンまたはアルケニレンであり得て、それらが結合する窒素原子と一緒になって3〜8員の飽和または不飽和の環(該環は、無置換であるか、またはT、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義において示す1つ以上の基で置換される)を完成し得るか;あるいは、
(4)TおよびTまたはTおよびT10はそれらが結合する窒素原子と組み合わさって基−N=CT1314を形成し得て、ここで、該T13およびT14は各々独立してHまたはTの定義において示す基であり;そして、
11およびT12は各々独立して、
(1)単結合;
(2)アルキレン;
(3)アルケニレン;または、
(4)アルキニレン
であり;ここで、
用語「アルキル」とは、炭素数が1〜12個の直鎖または分枝の炭化水素基を指呼し;
用語「置換されたアルキル」とは、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換されたアルキル基を指呼し;
用語「アルケニル」とは、炭素数が2〜12個の直鎖または分枝の炭化水素基を指呼し;
用語「置換されたアルケニル」とは、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換されたアルケニル基を指呼し;
用語「アルキニル」とは、炭素数が2〜12個の直鎖または分枝の炭化水素基を指呼し;
用語「置換されたアルキニル」とは、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換されたアルキニル基を指呼し;
用語「アルキレン」とは、単結合によって連結した炭素数が1〜4個の直鎖の橋であって、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換され得る、基を指呼し;
用語「アルケニレン」とは、単結合によって連結した、1個または2個の二重結合を有する炭素数が2〜5個の直鎖の橋であって、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換され得る、基を指呼し;
用語「アルキニレン」とは、単結合によって連結した、三重結合を有する炭素数が2〜5個の直鎖の橋であって、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換され得る、基を指呼し;
用語「アリール」とは、芳香族性の単素環式の6〜14員を有する単環、二環、または三環を含有する基、並びにシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロ、またはヘテロアリール環と縮合したそれらの環を指呼し;
用語「置換されたアリール」とは、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換されたアリール基を指呼し;
用語「シクロアルキル」とは、環を形成する総計3〜20個の炭素を含有する、単環アルキル、二環アルキルおよび三環アルキルを含めた1〜3個の環を含有する飽和および部分的に不飽和の環状炭化水素基であって、1または2個の芳香環またはヘテロ環と縮合し得る、基を指呼し;
用語「置換されたシクロアルキル」とは、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換されたシクロアルキル基を指呼し;
用語「ヘテロ環」、「ヘテロ環状」、「ヘテロサイクリル」、「ヘテロ環状基」または「ヘテロシクロ」とは、少なくとも1つの炭素原子を含有する環内に少なくとも1つのヘテロ原子を有する、3〜20員の完全に飽和または部分的に不飽和な単環式、二環式、または三環式の環状基であって、ヘテロ原子を含有するヘテロ環状基の各環は、窒素原子、酸素原子および/または硫黄原子から選ばれる1、2、3または4個のヘテロ原子を有し得て、該窒素および硫黄のヘテロ原子は適宜酸化され得て、そして該窒素へテロ原子は適宜置換されまたは4級化され得る、基を指呼し;
用語「置換されたヘテロ環」、「置換されたヘテロ環状」、「置換されたヘテロ環状基」および「置換されたヘテロシクロ」とは、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す基の1つ以上によって置換された、ヘテロ環基、ヘテロ環状基およびヘテロシクロ基を指呼し;そして、
用語「ヘテロアリール」とは、該環は少なくとも1個の炭素原子および4個以下のヘテロ原子を含むという条件で、1〜4個の窒素原子および/または1もしくは2個の酸素原子もしくは硫黄原子を含有する5−、6−または7−員の芳香環であって、該へテロアリール環における1、2または3個の利用可能な炭素原子または窒素原子は適宜、T、Tlb、Tlc、Tld、Tlf、T、T2b、T2c、T2d、T2f、T、T3b、T3c、T3dおよびT3fの定義に示す置換基で置換され得る、基を指呼する]。
【請求項3】
が、
【化14】

−C(=S)R8c、−C(=NR8b)R8c、またはヘテロアリールである、
請求項2記載の化合物。
【請求項4】
が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロ、アリール、(アリール)アルキル、ヘテロアリール、または(ヘテロアリール)アルキルであって、それらの内のいずれかは適宜独立して1つ以上の基T1b、T2bまたはT3bで置換され得て;
およびRが各々独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、(アリール)アルキル、(アルコキシ)アルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)アルキル、ヘテロシクロ、(ヘテロシクロ)アルキル、(アリールオキシ)アルキル、−C(O)R、−CO、または−C(O)−NR10であって、それらの内のいずれかは適宜独立して1つ以上のT1d、T2d、T3dで置換され得るか;あるいは、
およびRがそれらが結合する窒素原子と組み合わさって、適宜独立して1つ以上の基T1d、T2dまたはT3dで置換された4〜8員のヘテロ環を形成し;
8aが、H、アルキル、または(アリール)アルキルであって、ここで、該アルキル基およびアリール基が適宜独立して1つ以上の基T1d、T2dまたはT3dで置換され得て;
8cが、
(a)アルキル、アリール、もしくはヘテロアリール(それらの内のいずれかは適宜独立して1つ以上のT1d、T2dもしくはT3dで置換され得る);または、
(b)−NR10
であり;
Wは、=N−CNである、
請求項3記載の化合物。
【請求項5】
、T1b、T1c、T1d、T、T2b、T2c、T2d、T、T3b、T3cおよびT3dが独立して、ハロ、シアノ、アルキル、アリール、(アリール)アルキル、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)アルキル、ハロアルキル、−OH、−OT、−C(O)、−SO、−TNT、または−TN(T10)T−Tである、請求項2記載の化合物。
【請求項6】
1c、T2cまたはT3cのいずれか1つがアルコキシである、請求項2記載の化合物。
【請求項7】
式:
【化15】

で示される化合物、またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、塩もしくは溶媒和物:
[式中、
mおよびpの合計が少なくとも2であるという条件で、mおよびpは独立して0、1または2であり;
Qは、NRであり;
は、
【化16】

であり;
は、アリールであって、これは適宜独立して1つ以上の基T、TまたはTで置換され得て;
Jは、結合、または適宜独立して1つ以上の基T1a、T2aもしくはT3aで置換され得るC1〜4アルキレンであり;
は、−Rであり;
は、アルキルまたはアリールであって、それらの内のいずれかは適宜独立して1つ以上の基T1b、T2bまたはT3bで置換され得て;
は、−NR6a7aであり;
6aは、インダゾリルであって、それは適宜独立して1つ以上の基T1d、T2dまたはT3dで置換され得て;
7aは、Hであり;
は、Hであり;
、T1a、T1b、T1d、T、T2a、T2b、T2d、T、T3a、T3b、またはT3dは各々独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、アリール、−OH、−Oアルキル、またはハロである]。
【請求項8】
Qが、NRであり;
が、
【化17】

であり;
が、アリールであって、これは適宜独立して1つ以上の基T、TまたはTで置換され得て;
Jが、結合またはメチレンであり;そして、
が、−Rである、
請求項7記載の化合物。
【請求項9】
Qが、NRであり;
が、アルキルであって、それは適宜独立して1つ以上の基T1b、T2bまたはT3bで置換され得て;
が、−NR6a7aであり;
6aが、インダゾリルであって、それが適宜独立して1つ以上の基T1d、T2dまたはT3dで置換され得て;そして、
7aが、Hである、
請求項8記載の化合物。
【請求項10】
式:
【化18】

で示される化合物、またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、塩もしくは溶媒和物:
[式中、
mおよびpは各々2であり;
Jは、結合、またはC1〜4アルキレンであり;
は、フェニルであって、これは適宜独立して1つ以上の基T、TまたはTで置換され得て;
は、Hであり;
は、C1〜3アルキルまたはフェニルであって、それらの内のいずれかは適宜独立して1つ以上の基T、TまたはTで置換され得て;
は、
【化19】

であり、ここで、
は、O、S、またはNR8a3から選ばれ、ここで該R8a3は、水素、アルキル、CN、NO、SOアルキル、COアルキル、またはCOアルキルであり;
は、フェニル、ピペラジニル、またはキノリニルであって、それらの内のいずれかは適宜独立して1つ以上の基T、TまたはTで置換され得て;
該R8aは、Hまたはアルキルであり;
は、Hであり;そして、
、TまたはTは各々独立して、
(1)水素、アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、またはCF
(2)−OH;
(3)−SH;
(4)ハロ;
(5)シアノ;または、
(6)ニトロ
から選ばれる]。
【請求項11】
が、1つ以上の基T、TまたはTで置換されたフェニルであって、該T、TまたはTのうちの少なくとも1つはFである、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
が、C1−3アルキルである、請求項10記載の化合物。
【請求項13】
式:
【化20】

[式中、
、T、T、T1c、T2c、またはT3cが各々独立して、水素、F、Cl、Br、I、またはアルキルから選ばれ;そして、
およびRが、請求項10に定義する通りである]
で示される、請求項10記載の化合物。

【公開番号】特開2010−215666(P2010−215666A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−154061(P2010−154061)
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【分割の表示】特願2003−585661(P2003−585661)の分割
【原出願日】平成15年4月16日(2003.4.16)
【出願人】(391015708)ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー (494)
【氏名又は名称原語表記】BRISTOL−MYERS SQUIBB COMPANY
【出願人】(504294503)アイカジェン・インコーポレイテッド (3)
【氏名又は名称原語表記】ICAGEN, INC.
【Fターム(参考)】