説明

カリウムチャンネル開口剤としての新規ベンゾピラン誘導体

本発明は新規ベンゾピラン誘導体、それらを含有する製薬学的組成物及びカリウムチャンネルに関連する障害の処置におけるそれらの使用を対象とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(II)
【化1】

[式中、
及びRはそれぞれ独立してC1−4アルキルよりなる群から選択されるか;
あるいはまた、R及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、5〜7員シクロアルキル又は5〜7員ヘテロシクロアルキル環構造を形成し;
ここでヘテロシクロアルキル環構造は飽和であるか又は一部不飽和であり、そしてここでヘテロシクロアルキル環はO、S及びNRよりなる群から独立して選択される1〜2個のヘテロ原子を含んでなり、ここでNRは水素又はC1−4アルキルから選択され;
ここで5〜7員シクロアルキル又は5〜7員ヘテロシクロアルキル環構造は場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、シアノ、ニトロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシから独立して選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく;
は水素、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−S(O)0−2−C1−4アルキル、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−NR、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−アリール、−C(O)−NR、−NR−SO−C1−4アルキル及び−NR−SO−アリールよりなる群から選択され;
ここでアリールは場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、シアノ、ニトロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシから独立して選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく;そしてここでRは水素及びC1−4アルキルよりなる群から選択され;
XはCR及びNよりなる群から選択され;
はハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−S(O)0−2−C1−4アルキル、−S(O)0−2−アリール、−S(O)0−2−NR、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−アリール、−C(O)−NR、−NR−SO−C1−4アルキル及び−NR−SO−アリールよりなる群から選択され;
ここでアリールは場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、シアノ、ニトロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシから独立して選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく;
ここでR及びRはそれぞれ独立して、水素及びC1−4アルキルよりなる群から選択されるか;あるいはまたR及びRは、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、5〜7員ヘテロアリール又は5〜7員ヘテロシクロアルキル環構造を形成し;
ここでRは水素及びC1−4アルキルよりなる群から選択され;
aは0〜1の整数であり;
は−O−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−NR−C(O)−、−NR−SO−、−O−P(O)(R)−及び−NR−P(O)(R)−よりなる群から選択され;
ここでRは水素及びC1−4アルキルよりなる群から選択され;そしてここでRはC1−4アルキル及びフェニルよりなる群から選択され;
はフェニル、少なくとも1個のN原子を含んでなる5〜6員ヘテロシクリル基及び少なくとも1個のN原子を含んでなる9〜10員ヘテロシクリル基よりなる群から選択され;
ここで5〜6員ヘテロシクリル基は場合により、ハロゲン、オキソ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、−S(O)0−2−C1−4アルキル、−NR−SO−C1−4アルキル又はフェニルから独立して選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく;
ここで9〜10員ヘテロシクリル基は場合により、ハロゲン、オキソ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、−S(O)0−2−C1−4アルキル、−NR−SO−C1−4アルキル又はフェニルから独立して選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく;
ここでRは水素及びC1−4アルキルよりなる群から選択され;
ここでフェニルは単独でも又は置換基の一部としても、場合により、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシから独立して選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく;
但し、Lが−NR−C(O)−である時は、R及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、環構造を形成することとし;
但し、更にRがフェニルである時は、Lは−O−P(O)(R)−又は−NR−P(O)(R)−であることとし;
但し、更にRがメチルであり、Rがメチルであり、XがCRであり、RがニトロでありそしてRがアミノであるか又はRがアミノでありそしてRがニトロであり、並びにaが0である時は,Rは1−ピロリジン−2−オン以外であることとする]
の化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
【請求項2】
及びRがそれぞれ独立して、C1−2アルキルよりなる群から選択されるか;
あるいはまた、R及びRが、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、5〜6員シクロアルキル又は5〜6員ヘテロシクロアルキル環構造を形成し;
ここでヘテロシクロアルキル環構造は飽和されており、そしてここでヘテロシクロアルキル環はO、S及びNRよりなる群から独立して選択される1〜2個のヘテロ原子を含んでなり、ここでNRは水素又はC1−2アルキルから選択され;
ここで5〜6員シクロアルキル又は5〜6員ヘテロシクロアルキル環構造は場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、シアノ、ニトロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
が水素、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、−S(O)0−2−C1−4アルキル、−S(O)0−2−フェニル、−NR−SO−C1−4アルキル及び−NR−SO−フェニルよりなる群から選択され;
ここでフェニルは場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、シアノ、ニトロ、C1−4アルキル、C1−4アル
コキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよく;そしてここでRは水素及びC1−4アルキルよりなる群から選択され;
XがCR及びNよりなる群から選択され;
がハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、−S(O)0−2−C1−4アルキル、−S(O)0−2−フェニル、−S(O)0−2−NR、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−フェニル、−C(O)−NR、−NR−SO−C1−4アルキル及び−NR−SO−フェニルよりなる群から選択され;
ここでフェニルは場合により、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、シアノ、ニトロ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよく;
ここでR及びRはそれぞれ独立して、水素及びC1−4アルキルよりなる群から選択されるか;あるいはまたR及びRは、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、5〜6員ヘテロアリール又は5〜6員飽和ヘテロシクロアルキル環構造を形成し;
ここでRは水素及びC1−4アルキルよりなる群から選択され;
aが0〜1の整数であり;
が−O−、−S−、−SO−、−SO−、−NR−、−NR−C(O)−、−NR−SO−、−O−P(O)(R)−及び−NR−P(O)(R)−よりなる群から選択され;
ここでRは水素及びC1−4アルキルよりなる群から選択され;そしてここでRはC1−4アルキル及びフェニルよりなる群から選択され;
がフェニル、少なくとも1個のN原子を含んでなる5〜6員ヘテロシクリル基及び少なくとも1個のN原子を含んでなる9〜10員ヘテロシクリル基よりなる群から選択され;
ここで5〜6員ヘテロシクリル基は場合により、ハロゲン、オキソ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ又はフェニルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
ここで9〜10員ヘテロシクリル基は場合により、ハロゲン、オキソ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
ここでフェニルは単独でも又は置換基の一部としても、場合により、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよく;
但し、Lが−NR−C(O)−である時は、R及びRは、それらが結合されている炭素原子と一緒になって、環構造を形成することとし;
但し、更にRがフェニルである時は、Lは−O−P(O)(R)−又は−NR−P(O)(R)−であることとする、
請求項1記載の化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
【請求項3】
及びRがそれぞれ独立してC1−2アルキルから選択され;
が水素であり;
がシアノであり;
aが0〜1の整数であり;
が−O−、−NH−及び、−N(CH)−よりなる群から選択され;
が少なくとも1個のN原子を含んでなるフェニル置換5〜6員ヘテロアリール及び
少なくとも1個のN原子を含んでなる9〜10員ヘテロアリールよりなる群から選択され;
ここで5〜6員ヘテロシクリル上のフェニルは場合によりハロゲンで置換されていてもよく;
ここでヘテロアリールは場合により、オキソ、ニトロ、アミノ、C1−2アルキルアミノ又はジ(C1−2アルキル)アミノから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよい;
請求項2記載の化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
【請求項4】
及びRがそれぞれメチルであり;
が水素であり;
がシアノであり;
aが0〜1の整数であり;
が−O−及び−NH−よりなる群から選択され;
が1−(2−アミノ−5−クロロ−ベンズイミダゾリル)、1−(2−(4−クロロフェニル)−イミダゾリル)、1−(3−フェニル−イミダゾリル)、1−(5−(4−クロロフェニル)−イミダゾリル)、2−(1H−キナゾリン−4−オン)、3−(6−フェニル−ピラダジニル)、1−(3−(4−クロロフェニル)−ピリダジン−6−オン)及び3−(6−ニトロ−ベンズチアゾリル)よりなる群から選択される;
請求項3記載の化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
【請求項5】
及びRがそれぞれメチルであり;
が水素であり;
XがCRであり;
がシアノであり;
aが0〜1の整数であり;
が−O−であり;
が1−(2−(4−クロロフェニル)−イミダゾリル)、1−(5−(4−クロロフェニル)−イミダゾリル)及び3−(6−フェニル−ピリダジニル)よりなる群から選択される;
請求項4記載の化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
【請求項6】
製薬学的に許容できる担体及び請求項1の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項7】
請求項1の化合物及び製薬学的に許容できる担体を混合する工程により製造される製薬学的組成物。
【請求項8】
請求項1の化合物及び製薬学的に許容できる担体を混合する工程を含んでなる、製薬学的組成物を製造する方法。
【請求項9】
治療的に有効量の請求項1の化合物を、治療を要する被験体に投与する工程を含んでなる、イオンチャンネルに関連する障害を処置する方法。
【請求項10】
イオンチャンネルがカリウムイオンチャンネルである、請求項9の方法。
【請求項11】
イオンチャンネルがATP−感受性のカリウムイオンチャンネルである、請求項9の方法。
【請求項12】
イオンチャンネルに関連する障害が、尿失禁、過活動膀胱、高血圧、勃起機能障害、女性の性的障害、月経困難症、過敏性腸症候群、気道過敏、癲癇、卒中、アルツハイマー病
、パーキンソン病、心筋傷害、冠状動脈疾患、脱毛及び禿頭よりなる群から選択される、請求項9の方法。
【請求項13】
イオンチャンネルに関連する障害が尿失禁及び過活動膀胱よりなる群から選択される、請求項11の方法。
【請求項14】
治療的に有効量の請求項6の組成物を、治療を要する被験体に投与する工程を含んでなる、尿失禁、過活動膀胱、高血圧、勃起機能障害、女性の性的障害、月経困難症、過敏性腸症候群、気道過敏、癲癇、卒中、アルツハイマー病、パーキンソン病、心筋傷害、冠状動脈疾患、脱毛及び禿頭よりなる群から選択される障害を処置する方法。
【請求項15】
治療を要する被験体における、(a)尿失禁、(b)過活動膀胱、(c)高血圧、(d)勃起機能障害、(e)女性の性的障害、(f)月経困難症、(g)過敏性腸症候群、(h)気道過敏、(i)癲癇、(j)卒中、(k)アルツハイマー病、(l)パーキンソン病、(m)心筋傷害、(n)冠状動脈疾患、(o)脱毛又は(p)禿頭を処置するための医薬の調製のための、請求項1記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2009−509927(P2009−509927A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−529235(P2008−529235)
【出願日】平成18年8月30日(2006.8.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/033871
【国際公開番号】WO2007/027780
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】