カルバセフェムβ−ラクタム抗生物質
本発明は、新規カルバセフェムβ−ラクタム抗生物質、及び細菌感染症、特に、従来のβ−ラクタムに耐性のある細菌種により引き起こされる感染症を処置するためのかかる化合物の使用に関する。その立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル及びプロドラッグを含めて、以下の化学構造(I)及び(II)を有するカルバセフェムβ−ラクタム抗生物質を開示する。
式中、Ar2、R1、R2及びR3は、本明細書に定義されたとおりである。化合物は、細菌感染症、特にメチシリン耐性Staphylococcus種により引き起こされる細菌感染症の処置に有用である。
式中、Ar2、R1、R2及びR3は、本明細書に定義されたとおりである。化合物は、細菌感染症、特にメチシリン耐性Staphylococcus種により引き起こされる細菌感染症の処置に有用である。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造(I)を有する化合物、又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ
【化109】
であって、式中、
R1は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル及び−C(=O)R1aから選択され、
式中、
R1aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
R2は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
Ar2は、以下から選択される5個の環原子を有するヘテロアリールであり、
【化110】
又はAr2は、以下から選択される6個の環原子を有するヘテロアリールであり、
【化111】
R5は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO2R5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5aR5b、−NR5aR5b及び−OR5aから選択され、
式中、
R5aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
R5bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR5aとR5bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
R6は、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO2R6a、−SR6a、−C(=O)R6a、−C(=O)NR6aR6b、−NR6aR6b及び−OR6aから選択され、
式中、
R6aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
R6bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR6aとR6bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
R7は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO2R7a、−SR7a、−C(=O)R7a、−C(=O)NR7aR7b、−NR7aR7b及び−OR7aから選択され、
式中、
R7aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
R7bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR7aとR7bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
R7は−CH2S(CH2)2NH2ではない、
化合物。
【請求項2】
R1が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R1がアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
R1が置換アルキルであり、場合によっては置換されているハロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R1が、−CH2CH2Cl、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CHFCH2F、−CHFCHF2、−CHFCF3、−CH2F、−CHF2、−CF3及び−CH2CH2CH2Fから選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
R1が置換アルキルであり、場合によっては置換されているアルコキシアルキル又は場合によっては置換されているヒドロキシアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R1が−CH2CH2OH、−CH2CH2OMe又は−CH2CH2OCF3である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
R1が置換アルキルであり、−CH2CH2SMe、−CH2CH2SO2Me、−CH2CH2NMe3、−CH2CH2NMe2又は−CH2CNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R1がアルケニルであり、−CH2CH=CH2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
R1が置換アルケニルであり、場合によっては置換されているハロアルケニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
R1が−CH2CH=CCl2又は−CH2CH=CF2である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
R1がシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル及びシクロヘキセニルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
R2が水素である、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
R2がアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
R2が置換アルキルであり、ハロアルキル、−(CH2)nOR2a、−(CH2)nN(R2a)2、−(CH2)nN(R2a)3、−(CH2)nSOR2a、−(CH2)nSO2R2a及び−(CH2)nCNから選択され、
nが1又は2であり、
各R2aが独立に、場合によっては置換されているアルキルである、
請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
R2が、−CH2F、−CH2CN、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2CH2OCH3、−CH2CH2OCF3、−CH2CH2SO2CH3、−CH2CH2CN、−CH2CH2N(CH3)3及び−CH2CH2N(CH3)2から選択される、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
R2がシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルから選択される、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
R2がアリールであり、フェニルである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
R2が置換アリールであり、置換フェニルである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
R2がヘテロアリールであり、少なくとも1個のN原子を含む6員環である、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
前記化合物が、以下の構造(I−A)を有する構造(I)の薬学的に許容される塩であり、
【化112】
式中、Mがアルカリ金属原子である、
請求項1から20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
前記化合物が、以下の構造(I−B)を有する構造(I)のプロドラッグであり、
【化113】
式中、R2とYとが一緒になったものが以下から選択される、
【化114】
請求項1から20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
前記化合物が、以下の構造(I−B)を有する構造(I)のプロドラッグであり、
【化115】
式中、R2とYとが一緒になったものが以下から選択され、
【化116】
式中、Y1が−CH2−、−O−、−S−、−SO2−、−NH−、−NCH3−、−NCH2CH3−、−NCH2CH2CH3−又は−NCH2CF3−である、請求項1から20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
R5が、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH3、−CF3、−SO2CH3、−SCH3、−OCH3、−OCF3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、−NHCH2CH3、−N(CH2CH3)2、−NHCH(CH3)2、
【化117】
から選択される、請求項1から23のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
R6が、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH3、−CF3、−SO2CH3、−SCH3、−OCH3、−OCF3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、−NHCH2CH3、−N(CH2CH3)2、−NHCH(CH3)2、
【化118】
から選択される、請求項1から24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
R7が、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH3、−CF3、−SO2CH3、−SCH3、−OCH3、−OCF3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、−NHCH2CH3、−N(CH2CH3)2、−NHCH(CH3)2、
【化119】
から選択される、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
請求項1から26のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩若しくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項28】
細菌感染症の処置を必要とするほ乳動物において細菌感染症を処置する方法であって、有効量の請求項1から26のいずれか一項に記載の化合物又は請求項27に記載の組成物をほ乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項29】
前記細菌感染症がβ−ラクタム抗生物質耐性菌により引き起こされる、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記β−ラクタム抗生物質耐性菌がメチシリン耐性Staphylococcus菌属である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
以下の構造(II)を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ
【化120】
であって、式中、
R1は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル及び−C(=O)R1aから選択され、
式中、
R1aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
R2は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
R3は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロアリール、−SO2R3a、−SOR3a、−SR3a、−C(=O)R3a、−C(=O)NR3aR3b、−NR3aR3b及び−OR3aから選択され、式中、
R3aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
R3bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及びアミノ酸から選択され、
又はR3aとR3bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
Ar2は、場合によっては置換されている単環式アリール又は場合によっては置換されている単環式ヘテロアリールであって、Ar2は、場合によっては置換されているアリールでも場合によっては置換されているヘテロアリールでも置換されていない、
化合物。
【請求項32】
R1が水素である、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
R1がアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される、請求項31に記載の化合物。
【請求項34】
R1が置換アルキルであり、場合によっては置換されているハロアルキルである、請求項31に記載の化合物。
【請求項35】
R1が、−CH2CH2Cl、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CHFCH2F、−CHFCHF2、−CHFCF3、−CH2F、−CHF2、−CF3及び−CH2CH2CH2Fから選択される、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
R1が置換アルキルであり、場合によっては置換されているアルコキシアルキル又は場合によっては置換されているヒドロキシアルキルである、請求項31に記載の化合物。
【請求項37】
R1が−CH2CH2OH、−CH2CH2OMe又は−CH2CH2OCF3である、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
R1が置換アルキルであり、−CH2CH2SMe、−CH2CH2SO2Me、−CH2CH2NMe3、−CH2CH2NMe2又は−CH2CNである、請求項31に記載の化合物。
【請求項39】
R1がアルケニルであり、−CH2CH=CH2である、請求項31に記載の化合物。
【請求項40】
R1が置換アルケニルであり、場合によっては置換されているハロアルケニルである、請求項31に記載の化合物。
【請求項41】
R1が−CH2CH=CCl2又は−CH2CH=CF2である、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
R1がシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル及びシクロヘキセニルから選択される、請求項31に記載の化合物。
【請求項43】
R2が水素である、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項44】
R2がアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項45】
R2が置換アルキルであり、ハロアルキル、−(CH2)nOR2a、−(CH2)nN(R2a)2、−(CH2)nN(R2a)3、−(CH2)nSOR2a、−(CH2)nSO2R2a及び−(CH2)nCNから選択され、
nが1又は2であり、
各R2aが独立に、場合によっては置換されているアルキルである、
請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項46】
R2が、−CH2F、−CH2CN、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2CH2OCH3、−CH2CH2OCF3、−CH2CH2SO2CH3、−CH2CH2CN、−CH2CH2N(CH3)3及び−CH2CH2N(CH3)2から選択される、請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
R2がシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルから選択される、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項48】
R2がアリールであり、フェニルである、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項49】
R2が置換アリールであり、置換フェニルである、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項50】
R2がヘテロアリールであり、少なくとも1個のN原子を含む6員環である、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項51】
前記化合物が、以下の構造(II−A)を有する構造(II)の薬学的に許容される塩であり、
【化121】
式中、Mがアルカリ金属原子である、
請求項31から50の請求項いずれか一項に記載の化合物。
【請求項52】
前記化合物が、以下の構造(II−B)を有する構造(II)のプロドラッグであり、
【化122】
式中、R2とYとが一緒になったものが以下から選択される、
【化123】
請求項31から50のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項53】
前記化合物が、以下の構造(II−B)を有する構造(II)のプロドラッグであり、
【化124】
式中、R2とYとが一緒になったものが以下から選択され、
【化125】
式中、Y1が−CH2−、−O−、−S−、−SO2−、−NH−、−NCH3−、−NCH2CH3−、−NCH2CH2CH3−又は−NCH2CF3−である、
請求項31から50のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項54】
R3が水素である、請求項31から53のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項55】
R3が−NR3aR3bである、請求項31から53のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項56】
R3が−NH2である、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
R3が−OR3aであり、R3aが、場合によっては置換されているアルキルである、請求項31から53のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項58】
R3aが−CH3又は−CF3である、請求項57に記載の化合物。
【請求項59】
R3が置換アルキルであり、場合によっては置換されているハロアルキルである、請求項31から53のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項60】
R3が−CF3である、請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
Ar2が以下から選択され、
【化126】
式中、R5が、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO2R5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5aR5b、−NR5aR5b及び−OR5aから選択され、
式中、
R5aが、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
R5bが、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR5aとR5bが、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成する、
請求項31から60のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項62】
R5が、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH3、−CF3、−SO2CH3、−SCH3、−OCH3、−OCF3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、−NHCH2CH3、−N(CH2CH3)2、−NHCH(CH3)2、
【化127】
から選択される、請求項61に記載の化合物。
【請求項63】
Ar2が以下から選択され、
【化128】
式中、R5が、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO2R5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5aR5b、−NR5aR5b及び−OR5aから選択され、
式中、
R5aが、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
R5bが、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR5aとR5bが、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成する、
請求項31から60のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項64】
R5が、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH3、−CF3、−SO2CH3、−SCH3、−OCH3、−OCF3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、−NHCH2CH3、−N(CH2CH3)2、−NHCH(CH3)2、
【化129】
から選択される、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
請求項31から64のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩若しくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項66】
細菌感染症の処置を必要とするほ乳動物において細菌感染症を処置する方法であって、有効量の請求項31から64のいずれか一項に記載の化合物又は請求項65に記載の組成物をほ乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項67】
前記細菌感染症がβ−ラクタム抗生物質耐性菌により引き起こされる、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記β−ラクタム抗生物質耐性菌がメチシリン耐性Staphylococcus菌属である、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
以下の構造
【化130】
を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ。
【請求項70】
以下の構造
【化131】
を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ。
【請求項71】
以下の構造
【化132】
を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ。
【請求項72】
以下の構造
【化133】
を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ。
【請求項73】
請求項69から72のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩若しくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項74】
細菌感染症の処置を必要とするほ乳動物において細菌感染症を処置する方法であって、有効量の請求項69から72のいずれか一項に記載の化合物又は請求項73に記載の組成物をほ乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項75】
前記細菌感染症がβ−ラクタム抗生物質耐性菌により引き起こされる、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記β−ラクタム抗生物質耐性菌がメチシリン耐性Staphylococcus菌属である、請求項75に記載の方法。
【請求項1】
以下の構造(I)を有する化合物、又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ
【化109】
であって、式中、
R1は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル及び−C(=O)R1aから選択され、
式中、
R1aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
R2は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
Ar2は、以下から選択される5個の環原子を有するヘテロアリールであり、
【化110】
又はAr2は、以下から選択される6個の環原子を有するヘテロアリールであり、
【化111】
R5は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO2R5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5aR5b、−NR5aR5b及び−OR5aから選択され、
式中、
R5aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
R5bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR5aとR5bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
R6は、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO2R6a、−SR6a、−C(=O)R6a、−C(=O)NR6aR6b、−NR6aR6b及び−OR6aから選択され、
式中、
R6aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
R6bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR6aとR6bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
R7は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO2R7a、−SR7a、−C(=O)R7a、−C(=O)NR7aR7b、−NR7aR7b及び−OR7aから選択され、
式中、
R7aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
R7bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR7aとR7bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
R7は−CH2S(CH2)2NH2ではない、
化合物。
【請求項2】
R1が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R1がアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
R1が置換アルキルであり、場合によっては置換されているハロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
R1が、−CH2CH2Cl、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CHFCH2F、−CHFCHF2、−CHFCF3、−CH2F、−CHF2、−CF3及び−CH2CH2CH2Fから選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
R1が置換アルキルであり、場合によっては置換されているアルコキシアルキル又は場合によっては置換されているヒドロキシアルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R1が−CH2CH2OH、−CH2CH2OMe又は−CH2CH2OCF3である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
R1が置換アルキルであり、−CH2CH2SMe、−CH2CH2SO2Me、−CH2CH2NMe3、−CH2CH2NMe2又は−CH2CNである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R1がアルケニルであり、−CH2CH=CH2である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
R1が置換アルケニルであり、場合によっては置換されているハロアルケニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
R1が−CH2CH=CCl2又は−CH2CH=CF2である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
R1がシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル及びシクロヘキセニルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
R2が水素である、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
R2がアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
R2が置換アルキルであり、ハロアルキル、−(CH2)nOR2a、−(CH2)nN(R2a)2、−(CH2)nN(R2a)3、−(CH2)nSOR2a、−(CH2)nSO2R2a及び−(CH2)nCNから選択され、
nが1又は2であり、
各R2aが独立に、場合によっては置換されているアルキルである、
請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
R2が、−CH2F、−CH2CN、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2CH2OCH3、−CH2CH2OCF3、−CH2CH2SO2CH3、−CH2CH2CN、−CH2CH2N(CH3)3及び−CH2CH2N(CH3)2から選択される、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
R2がシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルから選択される、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
R2がアリールであり、フェニルである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
R2が置換アリールであり、置換フェニルである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
R2がヘテロアリールであり、少なくとも1個のN原子を含む6員環である、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
前記化合物が、以下の構造(I−A)を有する構造(I)の薬学的に許容される塩であり、
【化112】
式中、Mがアルカリ金属原子である、
請求項1から20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
前記化合物が、以下の構造(I−B)を有する構造(I)のプロドラッグであり、
【化113】
式中、R2とYとが一緒になったものが以下から選択される、
【化114】
請求項1から20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
前記化合物が、以下の構造(I−B)を有する構造(I)のプロドラッグであり、
【化115】
式中、R2とYとが一緒になったものが以下から選択され、
【化116】
式中、Y1が−CH2−、−O−、−S−、−SO2−、−NH−、−NCH3−、−NCH2CH3−、−NCH2CH2CH3−又は−NCH2CF3−である、請求項1から20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
R5が、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH3、−CF3、−SO2CH3、−SCH3、−OCH3、−OCF3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、−NHCH2CH3、−N(CH2CH3)2、−NHCH(CH3)2、
【化117】
から選択される、請求項1から23のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
R6が、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH3、−CF3、−SO2CH3、−SCH3、−OCH3、−OCF3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、−NHCH2CH3、−N(CH2CH3)2、−NHCH(CH3)2、
【化118】
から選択される、請求項1から24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
R7が、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH3、−CF3、−SO2CH3、−SCH3、−OCH3、−OCF3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、−NHCH2CH3、−N(CH2CH3)2、−NHCH(CH3)2、
【化119】
から選択される、請求項1から25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
請求項1から26のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩若しくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項28】
細菌感染症の処置を必要とするほ乳動物において細菌感染症を処置する方法であって、有効量の請求項1から26のいずれか一項に記載の化合物又は請求項27に記載の組成物をほ乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項29】
前記細菌感染症がβ−ラクタム抗生物質耐性菌により引き起こされる、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記β−ラクタム抗生物質耐性菌がメチシリン耐性Staphylococcus菌属である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
以下の構造(II)を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ
【化120】
であって、式中、
R1は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、場合によっては置換されているヘテロアリールアルキル及び−C(=O)R1aから選択され、
式中、
R1aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアルコキシアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
R2は、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているアラルキル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているシクロアルキルアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロシクリルアルキル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及び場合によっては置換されているヘテロアリールアルキルから選択され、
R3は、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロアリール、−SO2R3a、−SOR3a、−SR3a、−C(=O)R3a、−C(=O)NR3aR3b、−NR3aR3b及び−OR3aから選択され、式中、
R3aは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
R3bは、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、場合によっては置換されているヘテロアリール、及びアミノ酸から選択され、
又はR3aとR3bは、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成し、
Ar2は、場合によっては置換されている単環式アリール又は場合によっては置換されている単環式ヘテロアリールであって、Ar2は、場合によっては置換されているアリールでも場合によっては置換されているヘテロアリールでも置換されていない、
化合物。
【請求項32】
R1が水素である、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
R1がアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される、請求項31に記載の化合物。
【請求項34】
R1が置換アルキルであり、場合によっては置換されているハロアルキルである、請求項31に記載の化合物。
【請求項35】
R1が、−CH2CH2Cl、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CHFCH2F、−CHFCHF2、−CHFCF3、−CH2F、−CHF2、−CF3及び−CH2CH2CH2Fから選択される、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
R1が置換アルキルであり、場合によっては置換されているアルコキシアルキル又は場合によっては置換されているヒドロキシアルキルである、請求項31に記載の化合物。
【請求項37】
R1が−CH2CH2OH、−CH2CH2OMe又は−CH2CH2OCF3である、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
R1が置換アルキルであり、−CH2CH2SMe、−CH2CH2SO2Me、−CH2CH2NMe3、−CH2CH2NMe2又は−CH2CNである、請求項31に記載の化合物。
【請求項39】
R1がアルケニルであり、−CH2CH=CH2である、請求項31に記載の化合物。
【請求項40】
R1が置換アルケニルであり、場合によっては置換されているハロアルケニルである、請求項31に記載の化合物。
【請求項41】
R1が−CH2CH=CCl2又は−CH2CH=CF2である、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
R1がシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル及びシクロヘキセニルから選択される、請求項31に記載の化合物。
【請求項43】
R2が水素である、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項44】
R2がアルキルであり、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、イソブチル及びsec−ブチルから選択される、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項45】
R2が置換アルキルであり、ハロアルキル、−(CH2)nOR2a、−(CH2)nN(R2a)2、−(CH2)nN(R2a)3、−(CH2)nSOR2a、−(CH2)nSO2R2a及び−(CH2)nCNから選択され、
nが1又は2であり、
各R2aが独立に、場合によっては置換されているアルキルである、
請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項46】
R2が、−CH2F、−CH2CN、−CH2CH2F、−CH2CHF2、−CH2CF3、−CH2CH2OCH3、−CH2CH2OCF3、−CH2CH2SO2CH3、−CH2CH2CN、−CH2CH2N(CH3)3及び−CH2CH2N(CH3)2から選択される、請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
R2がシクロアルキルであり、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルから選択される、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項48】
R2がアリールであり、フェニルである、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項49】
R2が置換アリールであり、置換フェニルである、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項50】
R2がヘテロアリールであり、少なくとも1個のN原子を含む6員環である、請求項31から42のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項51】
前記化合物が、以下の構造(II−A)を有する構造(II)の薬学的に許容される塩であり、
【化121】
式中、Mがアルカリ金属原子である、
請求項31から50の請求項いずれか一項に記載の化合物。
【請求項52】
前記化合物が、以下の構造(II−B)を有する構造(II)のプロドラッグであり、
【化122】
式中、R2とYとが一緒になったものが以下から選択される、
【化123】
請求項31から50のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項53】
前記化合物が、以下の構造(II−B)を有する構造(II)のプロドラッグであり、
【化124】
式中、R2とYとが一緒になったものが以下から選択され、
【化125】
式中、Y1が−CH2−、−O−、−S−、−SO2−、−NH−、−NCH3−、−NCH2CH3−、−NCH2CH2CH3−又は−NCH2CF3−である、
請求項31から50のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項54】
R3が水素である、請求項31から53のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項55】
R3が−NR3aR3bである、請求項31から53のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項56】
R3が−NH2である、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
R3が−OR3aであり、R3aが、場合によっては置換されているアルキルである、請求項31から53のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項58】
R3aが−CH3又は−CF3である、請求項57に記載の化合物。
【請求項59】
R3が置換アルキルであり、場合によっては置換されているハロアルキルである、請求項31から53のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項60】
R3が−CF3である、請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
Ar2が以下から選択され、
【化126】
式中、R5が、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO2R5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5aR5b、−NR5aR5b及び−OR5aから選択され、
式中、
R5aが、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
R5bが、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR5aとR5bが、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成する、
請求項31から60のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項62】
R5が、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH3、−CF3、−SO2CH3、−SCH3、−OCH3、−OCF3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、−NHCH2CH3、−N(CH2CH3)2、−NHCH(CH3)2、
【化127】
から選択される、請求項61に記載の化合物。
【請求項63】
Ar2が以下から選択され、
【化128】
式中、R5が、水素、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、シアノ、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているヘテロシクリル、−SO2R5a、−SR5a、−C(=O)R5a、−C(=O)NR5aR5b、−NR5aR5b及び−OR5aから選択され、
式中、
R5aが、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
R5bが、水素、場合によっては置換されているアルキル、場合によっては置換されているアルケニル、場合によっては置換されているアルキニル、場合によっては置換されているシクロアルキル、場合によっては置換されているアリール、場合によっては置換されているヘテロシクリル、及び場合によっては置換されているヘテロアリールから選択され、
又はR5aとR5bが、これらが結合しているN原子と一緒に、場合によっては置換されているヘテロシクリル若しくは場合によっては置換されているヘテロアリールを形成する、
請求項31から60のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項64】
R5が、水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、シアノ、−CH3、−CF3、−SO2CH3、−SCH3、−OCH3、−OCF3、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、−NHCH2CH3、−N(CH2CH3)2、−NHCH(CH3)2、
【化129】
から選択される、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
請求項31から64のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩若しくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項66】
細菌感染症の処置を必要とするほ乳動物において細菌感染症を処置する方法であって、有効量の請求項31から64のいずれか一項に記載の化合物又は請求項65に記載の組成物をほ乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項67】
前記細菌感染症がβ−ラクタム抗生物質耐性菌により引き起こされる、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記β−ラクタム抗生物質耐性菌がメチシリン耐性Staphylococcus菌属である、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
以下の構造
【化130】
を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ。
【請求項70】
以下の構造
【化131】
を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ。
【請求項71】
以下の構造
【化132】
を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ。
【請求項72】
以下の構造
【化133】
を有する化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ。
【請求項73】
請求項69から72のいずれか一項に記載の化合物又はその立体異性体、薬学的に許容される塩若しくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤とを含む、薬学的組成物。
【請求項74】
細菌感染症の処置を必要とするほ乳動物において細菌感染症を処置する方法であって、有効量の請求項69から72のいずれか一項に記載の化合物又は請求項73に記載の組成物をほ乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項75】
前記細菌感染症がβ−ラクタム抗生物質耐性菌により引き起こされる、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記β−ラクタム抗生物質耐性菌がメチシリン耐性Staphylococcus菌属である、請求項75に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図2】
【図3】
【公表番号】特表2011−500845(P2011−500845A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531279(P2010−531279)
【出願日】平成20年10月24日(2008.10.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/081150
【国際公開番号】WO2009/055696
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(509281793)アカオジェン インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月24日(2008.10.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/081150
【国際公開番号】WO2009/055696
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(509281793)アカオジェン インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]