説明

カルバモイルトリアゾリノンをベースとした除草剤の組合せ及び使用方法

本発明は、カルバモイルトリアゾリノン、及び除草性活性化合物を含む除草性活性化合物の組合せに関し、これらの組合せは、雑草の防除に適している。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、参照によりその全体が本明細書に明確に組み込まれる、2009年6月9日に出願された特許出願第61/185,363号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、雑草を首尾よく防除するために使用することができる、公知のカルバモイルトリアゾリノン及び除草性活性化合物からなる除草性活性化合物の組合せに関する。
【背景技術】
【0003】
序論
除草剤は、農作物生産における雑草防除のために重要な役割を果たしている。除草性化合物の組合せを散布することは、除草の有効性を増強し得る。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】一般式(I)のカルバモイルトリアゾリノンを示す図である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本明細書における実施形態は、相乗的有効量の第1の化合物及び第2の成分の組合せを含む組成物を提供し、前記第1の化合物は、式(I)の化合物であり、
【化1】

式中、
は、水素、ヒドロキシル、アミノ、又はいずれの場合にも任意選択で置換されているアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルケニルアミノ、アルキリデンアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール及びアリールアルキルからなる群から選択され、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アリールアミノ及びアリールアルキルからなる群から選択され、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル及びアリールアルキニルからなる群から選択され、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
前記第2の成分は、2−[(2−クロロフェニル)メチル]−4,4−ジメチル−3−イソオキサゾリジノン、3−シクロヘキシル−6−ジメチルアミノ−1−メチル−1,3,5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオン、4−メチル−2−クロロフェノキシ酢酸、2−クロロ−4−(エチルアミン)−6−(イソプロピルアミン)−s−トリアジン、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1−メチルエトキシ)メチル]アセトアミド、クロロアセトアミドクラス(クロロアセトアニリドクラスとしても知られている)の除草剤及びこれらの混合物から選択される。
【0006】
様々な態様において、クロロアセトアミドクラスの除草剤には、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1−メチルエトキシ)メチル]アセトアミド(プロピソクロール)、2−クロロ−N−エトキシメチル−6’−エチルアセト−o−トルイジド(アセトクロール)、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−(2−メトキシ−1−メチルエチル)アセトアミド、(メトラクロール)、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエチル]アセトアミド(S−メトラクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)−N−(メトキシメチル)アセトアミド(アラクロール)、及びN−(ブトキシメチル)−2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)アセトアミド(ブタクロール)、N−[[(2Z)−2−ブテニルオキシ]メチル]−2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)アセトアミド(ブテナクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−[(2−メチルプロポキシ)メチル]アセトアミド(デラクロール)、N−(クロロアセチル)−N−(2,6−ジエチルフェニル)グリシン(ジエタチル)、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(2−メトキシエチル)アセトアミド(ジメタクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(1H−ピラゾール−1−イルメチル)アセトアミド(メタザクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)−N−(2−プロポキシエチル)アセトアミド(プレチラクロール)、2−クロロ−N−(1−メチルエチル)−N−フェニルアセトアミド(プロパクロール)、2−クロロ−N−(1−メチル−2−プロピニル)−N−フェニルアセトアミド(プリナクロール)、N−(ブトキシメチル)−2−クロロ−N−[2−(1,1−ジメチルエチル)−6−メチルフェニル]アセトアミド(テルブクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−[(3−メトキシ−2−チエニル)メチル]アセトアミド(テニルクロール)、及び2−クロロ−N−(2,3−ジメチルフェニル)−N−(1−メチルエチル)アセトアミド(キシラクロール)が含まれる。
【0007】
一実施形態において、Rは、任意選択で置換されているアミノである。さらなる実施形態において、Rは、NHである。一実施形態において、Rは、任意選択で置換されているアルキルである。さらなる実施形態において、Rは、i−プロピルである。一実施形態において、Rは、任意選択で置換されているアルキルである。さらなる実施形態において、Rは、t−ブチルである。
【0008】
特定の実施形態において、第1の化合物は、4−アミノ−5−イソプロピル−2−(tert−ブチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンである。特定の実施形態において、第2の成分は、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1−メチルエトキシ)メチル]アセトアミドである。特定の実施形態において、第2の成分は、2−[(2−クロロフェニル)メチル]−4,4−ジメチル−3−イソオキサゾリジノン及び3−シクロヘキシル−6−ジメチルアミノ−1−メチル−1,3,5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオンである。特定の実施形態において、第2の成分は、4−メチル−2−クロロフェノキシ酢酸である。
【0009】
別の実施形態において、組成物には、アジュバントがさらに含まれる。さらなる実施形態において、アジュバントは、エトキシ化プロポキシル化脂肪アミン又はポリエーテル−ポリメチルシロキサン−コポリマーである。さらなる実施形態において、組成物には、除草剤として許容される賦形剤又は担体がさらに含まれる。
【0010】
一実施形態において、第2の成分は、第1の成分1重量部当たり0.001〜1000重量部の範囲の量で組成物中に存在する。さらなる実施形態において、第2の成分は、第1の成分1重量部当たり0.02〜500重量部の範囲の量で組成物中に存在する。さらなる実施形態において、第2の成分は、第1の成分1重量部当たり0.05〜100重量部の範囲の量で組成物中に存在する。
【0011】
本発明の別の実施形態において、組成物は、乳剤、水和剤、顆粒剤、粉剤、オイルスプレー又はエアゾールの固体又は液体形態である。
【0012】
実施形態において、本明細書に記載されている組成物は、1種又は複数の雑草の相乗的な防除を実現する。一実施形態において、雑草は、アマランサス属、ジギタリア属、カヤツリグサ属又はユーフォルビア属である。
【0013】
本明細書における実施形態はまた、雑草の選択的な防除のための方法を提供する。一態様において、方法は、相乗的有効量の第1の化合物及び第2の成分の組合せを含む組成物を、農作物の雑草防除を実現するのに有効な量で、作物又は雑草防除を必要としている若しくは望ましくない雑草の危険に曝されている非農作物領域に接触させることを含み、前記第1の化合物は、式(I)の化合物であり、
【化2】

式中、
は、水素、ヒドロキシル、アミノ、又はいずれの場合にも任意選択で置換されているアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルケニルアミノ、アルキリデンアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール及びアリールアルキルからなる群から選択され、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アリールアミノ及びアリールアルキルからなる群から選択され、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル及びアリールアルキニルからなる群から選択され、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
前記第2の成分は、2−[(2−クロロフェニル)メチル]−4,4−ジメチル−3−イソオキサゾリジノン、3−シクロヘキシル−6−ジメチルアミノ−1−メチル−1,3,5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオン、4−メチル−2−クロロフェノキシ酢酸、2−クロロ−4−(エチルアミン)−6−(イソプロピルアミン)−s−トリアジン、N−エチル−N’−(1−メチルエチル)−6−(メチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン、N−(3,4−ジクロフェニル)−N,N−ジメチル尿素、5−シクロプロピル−4−(2−メチルスルホニル−4−トリフルオロメチルベンゾイル)イソオキサゾール、4−アミノ−6−tert−ブチル−4,5−ジヒドロ−3−メチルチオ−1,2,4−トリアジン−5−オン、1−(5−tert−ブチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル尿素、2’,4’−ジクロロ−5’−(4−ジフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メタンスルホンアニリド、2−(4−メシル−2−ニトロベンゾイル)シクロヘキサン−1,3−ジオン、N−(ホスホノメチル)グリシン、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸のジメチルアミン塩、クロロアセトアミドクラスの除草剤、及びこれらの混合物から選択される。
【0014】
様々な態様において、クロロアセトアミドクラスの除草剤には、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1−メチルエトキシ)メチル]アセトアミド(プロピソクロール)、2−クロロ−N−エトキシメチル−6’−エチルアセト−o−トルイジド(アセトクロール)、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−(2−メトキシ−1−メチルエチル)アセトアミド(メトラクロール)、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエチル]アセトアミド(S−メトラクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)−N−(メトキシメチル)アセトアミド(アラクロール)、及びN−(ブトキシメチル)−2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)アセトアミド(ブタクロール)、N−[[(2Z)−2−ブテニルオキシ]メチル]−2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)アセトアミド(ブテナクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−[(2−メチルプロポキシ)メチル]アセトアミド(デラクロール)、N−(クロロアセチル)−N−(2,6−ジエチルフェニル)グリシン(ジエタチル)、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(2−メトキシエチル)アセトアミド(ジメタクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(1H−ピラゾール−1−イルメチル)アセトアミド(メタザクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)−N−(2−プロポキシエチル)アセトアミド(プレチラクロール)、2−クロロ−N−(1−メチルエチル)−N−フェニルアセトアミド(プロパクロール)、2−クロロ−N−(1−メチル−2−プロピニル)−N−フェニルアセトアミド(プリナクロール)、N−(ブトキシメチル)−2−クロロ−N−[2−(1,1−ジメチルエチル)−6−メチルフェニル]アセトアミド(テルブクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−[(3−メトキシ−2−チエニル)メチル]アセトアミド(テニルクロール)、及び2−クロロ−N−(2,3−ジメチルフェニル)−N−(1−メチルエチル)アセトアミド(キシラクロール)が含まれる。
【0015】
特定の実施形態において、作物は、穀類、イネ、トウモロコシ、モロコシ、サトウキビ、ワタ、キャノーラ、芝生、オオムギ、ジャガイモ、サツマイモ、ヒマワリ、ライムギ、オートムギ、コムギ、トウモロコシ、ダイズ、サトウダイコン、タバコ、ベニバナ、トマト、アルファルファ、パイナップル及びキャッサバから選択される。
【0016】
一実施形態において、第2の成分は、N−エチル−N’−(1−メチルエチル)−6−(メチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン、N−(3,4−ジクロフェニル)−N,N−ジメチル尿素、5−シクロプロピル−4−(2−メチルスルホニル−4−トリフルオロメチルベンゾイル)イソオキサゾール及び4−アミノ−6−tert−ブチル−4,5−ジヒドロ−3−メチルチオ−1,2,4−トリアジン−5−オンから選択される。一実施形態において、作物は、サトウキビ、パイナップル、キャッサバ、芝生及び牧草からなる群から選択される。
【0017】
一実施形態において、組成物は、2−[(2−クロロフェニル)メチル]−4,4−ジメチル−3−イソオキサゾリジノン及び/又は3−シクロヘキシル−6−ジメチルアミノ−1−メチル−1,3,5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオンをさらに含む。一実施形態において、作物は、サトウキビ、芝生及び牧草である。
【0018】
一実施形態において、組成物は、4−メチル−2−クロロフェノキシ酢酸をさらに含む。さらなる実施形態において、組成物には、アジュバントがさらに含まれる。さらなる実施形態において、アジュバントは、エトキシ化プロポキシル化脂肪アミン又はポリエーテル−ポリメチルシロキサン−コポリマーである。一実施形態において、作物は、サトウキビ、芝生及び牧草である。
【0019】
一実施形態において、第1の化合物は、4−アミノ−5−イソプロピル−2−(tert−ブチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンである。
【0020】
一実施形態において、組成物を、0.01kg/ha〜5.00kg/haの第1の化合物及び0.5kg/ha〜10.00kg/haの第2の成分の散布量で農作物に接触させる。さらなる実施形態において、組成物を、0.03kg/ha〜3.00kg/haの第1の化合物の散布量で農作物に接触させる。さらなる実施形態において、組成物を、0.05kg/ha〜5.00kg/haの第2の成分の散布量で農作物に接触させる。
【0021】
一実施形態において、組成物を、出芽前処理として散布する。別の実施形態において、組成物を、出芽後処理として散布する。
【0022】
特定の実施形態において、雑草は、アマランサス属、ジギタリア属、カヤツリグサ属又はユーフォルビア属である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
様々なクラスの物質からの除草性活性化合物と合わせて使用されるカルバモイルトリアゾリノンシリーズからの一連の活性化合物は、雑草に対する作用に関して相乗活性を示し、有用な植物の農作物(例えば、オオムギ、トウモロコシ、イネ、ダイズ、ヒマワリ、コムギ、パイナップル、キャッサバ、サトウキビ、トウモロコシ及びアガベなど)中において、単子葉(例えば、イネ科牧草類)又は双子葉の雑草(例えば、広葉)を防除(例えば、成長を制限)するための生成物、単子葉及び双子葉の雑草の選択的、半選択的及び非選択的な防除のための生成物として用いることができる。
【0024】
本明細書において開示するのは、以下を含む有効な含量の組成によって特徴付けられる除草性組成物である。
(a)一般式(I)のカルバモイルトリアゾリノン
【化3】

式中、
【0025】
は、水素、ヒドロキシル、アミノ、又はいずれの場合にも任意選択で置換されているアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルケニルアミノ、アルキリデンアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール及びアリールアルキルを表し、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
【0026】
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アリールアミノ及びアリールアルキルを表し、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
【0027】
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル及びアリールアルキニルを表し、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよい。
(群aの活性化合物)
【0028】
(b)本明細書において下記で述べる活性化合物を含有する、除草剤の第2の成分からの1種又は複数の化合物:2−[(2−クロロフェニル)メチル]−4,4−ジメチル−3−イソオキサゾリジノン(クロマゾン)、3−シクロヘキシル−6−ジメチルアミノ−1−メチル−1,3,5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオン(ヘキサジノン)、4−メチル−2−クロロフェノキシ酢酸(MCPA)、2−クロロ−4−(エチルアミン)−6−(イソプロピルアミン)−s−トリアジン(アトラジン)、N−エチル−N’−(1−メチルエチル)−6−(メチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン(アメトリン)、N−(3,4−ジクロフェニル)−N,N−ジメチル尿素(ジウロン)、5−シクロプロピル−4−(2−メチルスルホニル−4−トリフルオロメチルベンゾイル)イソオキサゾール(イソキサフルトール)、4−アミノ−6−tert−ブチル−4,5−ジヒドロ−3−メチルチオ−1,2,4−トリアジン−5−オン(メトリブジン)、1−(5−tert−ブチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル尿素(テブチウロン)、2’,4’−ジクロロ−5’−(4−ジフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メタンスルホンアニリド(スルフェントラゾン)、2−(4−メシル−2−ニトロベンゾイル)シクロヘキサン−1,3−ジオン(メソトリオン)、N−(ホスホノメチル)グリシン(グリホサート)、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸のジメチルアミン塩(2,4−Dアミン)、クロロアセトアミドクラスの除草剤、例えば、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1−メチルエトキシ)メチル]アセトアミド(プロピソクロール)、2−クロロ−N−エトキシメチル−6’−エチルアセト−o−トルイジド(アセトクロール)、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−(2−メトキシ−1−メチルエチル)アセトアミド(メトラクロール)、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエチル]アセトアミド(S−メトラクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)−N−(メトキシメチル)アセトアミド(アラクロール)、及びN−(ブトキシメチル)−2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)アセトアミド(ブタクロール)、N−[[(2Z)−2−ブテニルオキシ]メチル]−2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)アセトアミド(ブテナクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−[(2−メチルプロポキシ)メチル]アセトアミド(デラクロール)、N−(クロロアセチル)−N−(2,6−ジエチルフェニル)グリシン(ジエタチル)、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(2−メトキシエチル)アセトアミド(ジメタクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(1H−ピラゾール−1−イルメチル)アセトアミド(メタザクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)−N−(2−プロポキシエチル)アセトアミド(プレチラクロール)、2−クロロ−N−(1−メチルエチル)−N−フェニルアセトアミド(プロパクロール)、2−クロロ−N−(1−メチル−2−プロピニル)−N−フェニルアセトアミド(プリナクロール)、N−(ブトキシメチル)−2−クロロ−N−[2−(1,1−ジメチルエチル)−6−メチルフェニル]アセトアミド(テルブクロール)、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−[(3−メトキシ−2−チエニル)メチル]アセトアミド(テニルクロール)、及び2−クロロ−N−(2,3−ジメチルフェニル)−N−(1−メチルエチル)アセトアミド(キシラクロール)、並びにこれらの混合物。
(群bの活性化合物)
【0029】
上記の式(I)において述べられている基の意味を、本明細書において下記で例示する。
【0030】
特定の実施形態において、Rは、水素、ヒドロキシル、アミノを表し、あるいはアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、アルキリデンアミノ又はジアルキルアミノを表し、これらの各々は、6個までの炭素原子を有し、これらの各々は、ハロゲン又はシアノで任意選択で置換されており、あるいはシクロアルキル、シクロアルキルアルキルを表し、これらの各々は、シクロアルキル基中の3〜6個の炭素原子、及び適切な場合、アルキル基中の1〜4個の炭素原子を有し、これらの各々は、ハロゲン、シアノ又はC〜C−アルキルで任意選択で置換されており、あるいはフェニル又はフェニル−C〜C−アルキルを表し、これらの各々は、ハロゲン、シアノ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシで任意選択で置換されている。
【0031】
特定の実施形態において、Rは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ又はジアルキルアミノを表し、これらの各々は、6個までの炭素原子を有し、これらの各々は、ハロゲン、シアノ、C〜C−アルコキシ又はC〜C−アルキルチオで任意選択で置換されており、あるいはシクロアルキル、シクロアルキルオキシ又はシクロアルキルアルキルを表し、これらの各々は、シクロアルキル基中の3〜6個の炭素原子、及び適切な場合、アルキル基中の1〜4個の炭素原子を有し、これらの各々は、ハロゲン、シアノ又はC〜C−アルキルで任意選択で置換されており、あるいはフェニル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニルアミノ又はフェニル−C〜C−アルキルを表し、これらの各々は、ハロゲン、シアノ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシで任意選択で置換されている。
【0032】
特定の実施形態において、Rは、アルキル、アルケニル又はアルキニルを表し、これらの各々は、10個までの炭素原子を有し、これらの各々は、ハロゲン、シアノ、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルチオ、C〜C−アルキルスルフィニル、C〜C−アルキルスルホニル、C〜C−アルキルアミノ又はジ−(C〜C−アルキル)アミノで任意選択で置換されており、あるいはシクロアルキル又はシクロアルキルアルキルを表し、これらの各々は、シクロアルキル部分中の3〜6個の炭素原子、及び適切な場合、アルキル部分中の1〜4個の炭素原子を有し、これらの各々は、ハロゲン、シアノ又はC〜C−アルキルで任意選択で置換されており、あるいはフェニル−C〜C−アルキル、フェニル−C〜C−アルケニル又はフェニル−C〜C−アルキニルを表し、これらの各々は、ハロゲン、シアノ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシで任意選択で置換されている。
【0033】
特定の実施形態において、Rは、水素、ヒドロキシル、アミノを表し、あるいはメチル、エチル、n−若しくはi−プロピル、n−、i−、s−若しくはt−ブチル、プロペニル、ブテニル、プロピニル又はブチニル、メトキシ、エトキシ、n−若しくはi−プロポキシ、n−、i−、s−若しくはt−ブトキシ、プロペニルオキシ、ブテニルオキシ、プロピニルオキシ又はブチニルオキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、n−若しくはi−プロピルアミノ、n−、i−、s−若しくはt−ブチルアミノ、プロペニルアミノ、ブテニルアミノ、プロピニルアミノ又はブチニルアミノ、エチリデンアミノ、プロピリデンアミノ、ブチリデンアミノ、ジメチルアミノ又はジエチルアミノを表し、これらの各々は、フッ素、塩素又はシアノで任意選択で置換されており、あるいはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシルメチルを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、n−若しくはi−プロピルで任意選択で置換されており、あるいはフェニル又はベンジルを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、n−若しくはi−プロピル、n−、i−、s−若しくはt−ブチル、メトキシ又はエトキシで任意選択で置換されている。
【0034】
特定の実施形態において、Rは、メチル、エチル、n−若しくはi−プロピル、n−、i−、s−若しくはt−ブチル、プロペニル、ブテニル、プロピニル、ブチニル、メトキシ、エトキシ、n−若しくはi−プロポキシ、n−、i−、s−若しくはt−ブトキシ、プロペニルオキシ、ブテニルオキシ、プロピニルオキシ、ブチニルオキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−若しくはi−プロピルチオ、n−、i−、s−若しくはt−ブチルチオ、プロペニルチオ、ブテニルチオ、プロピニルチオ、ブチニルチオ、メチルアミノ、エチルアミノ、n−若しくはi−プロピルアミノ、n−、i−、s−若しくはt−ブチルアミノ、プロペニルアミノ、ブテニルアミノ、プロピニルアミノ、ブチニルアミノ、ジメチルアミノ又はジエチルアミノを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、シアノ、メトキシ、エトキシ、n−若しくはi−プロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−若しくはi−プロピルチオで任意選択で置換されており、あるいはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシルメチルを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、n−若しくはi−プロピルで任意選択で置換されており、あるいはフェニル、フェノキシ、フェニルチオ、フェニルアミノ又はベンジルを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、n−若しくはi−プロピル、n−、i−、s−若しくはt−ブチル、メトキシ又はエトキシで任意選択で置換されている。
【0035】
特定の実施形態において、Rは、メチル、エチル、n−若しくはi−プロピル、n−、i−、s−若しくはt−ブチル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル又はヘキシニルを表し、これらの各々は、フッ素、シアノ、メトキシ、エトキシ、n−若しくはi−プロポキシ、n−、i−、s−若しくはt−ブトキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−若しくはi−プロピルチオ、n−、i−、s−、若しくはt−ブチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、メチルアミノ、エチルアミノ、n−若しくはi−プロピルアミノ、n−、i−、s−若しくはt−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ又はジブチルアミノで任意選択で置換されており、あるいはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル又はシクロヘキシルプロピルを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、n−若しくはi−プロピルで任意選択で置換されており、あるいはベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニルブチル、フェニルエテニル、フェニルプロペニル、フェニルブテニル、フェニルエチニル、フェニル−プロピニル又はフェニルブチニルを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、n−若しくはi−プロピル、n−、i−、s−若しくはt−ブチル、メトキシ又はエトキシで任意選択で置換されている。
【0036】
特定の実施形態において、Rは、水素、アミノを表し、あるいはメチル、エチル、n−若しくはi−プロピル、プロペニル、ブテニル、プロピニル又はブチニル、メトキシ、エトキシ、n−若しくはi−プロポキシ、プロペニルオキシ又はプロピニルオキシを表し、これらの各々は、フッ素又は塩素で任意選択で置換されており、あるいはメチルアミノ、エチルアミノ、n−若しくはi−プロピルアミノ、プロペニルアミノ又はプロピニルアミノ、ジメチルアミノ又はジエチルアミノを表し、あるいはシクロプロピル又はシクロプロピルメチルを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、シアノ又はメチルで任意選択で置換されている。
【0037】
特定の実施形態において、Rは、メチル、エチル、n−若しくはi−プロピル、n−、i−、s−若しくはt−ブチル、プロペニル、ブテニル、プロピニル、ブチニル、メトキシ、エトキシ、n−若しくはi−プロポキシ、n−、i−、s−若しくはt−ブトキシ、プロペニルオキシ、ブテニルオキシ、プロピニルオキシ、ブチニルオキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−若しくはi−プロピルチオ、n−、i−、s−若しくはt−ブチルチオ、プロペニルチオ、ブテニルチオ、プロピニルチオ、ブチニルチオ、メチルアミノ、エチルアミノ、n−若しくはi−プロピルアミノ、n−、i−、s−若しくはt−ブチルアミノ、プロペニルアミノ、ブテニルアミノ、プロピニルアミノ、ブチニルアミノ、ジメチルアミノ又はジエチルアミノを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、シアノ、メトキシ、エトキシ、メチルチオ又はエチルチオで任意選択で置換されており、あるいはシクロプロピル、シクロプロピルオキシ又はシクロプロピルメチルを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、シアノ又はメチルで任意選択で置換されている。
【0038】
特定の実施形態において、Rは、メチル、エチル、n−若しくはi−プロピル、n−、i−、s−若しくはt−ブチル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル又はヘキシニルを表し、これらの各々は、フッ素、シアノ、メトキシ、エトキシ、n−若しくはi−プロポキシ、メチルチオ、エチルチオ、n−若しくはi−プロピルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、メチルアミノ、エチルアミノ、n−若しくはi−プロピルアミノ、ジメチルアミノ又はジエチルアミノで任意選択で置換されており、あるいはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル又はシクロヘキシルプロピルを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、n−若しくはi−プロピルで任意選択で置換されており、あるいはベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フェニルブチル、フェニルエテニル、フェニルプロペニル、フェニルブテニル、フェニルエチニル、フェニル−プロピニル又はフェニルブチニルを表し、これらの各々は、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、n−若しくはi−プロピル、n−、i−、s−若しくはt−ブチル、メトキシ又はエトキシで任意選択で置換されている。
【0039】
混合物中の本発明による成分として使用される、式(I)の個々の化合物の非限定的例は、
【0040】
4−アミノ−5−メチル−2−(1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−エチル−2−(1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2、4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−n−プロピル−2−(1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−i−プロピル−2−(1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−メトキシ−2−(1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−エトキシ−2−(1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−メチル−2−(2−フルオロ−(1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−エチル−2−(2−フルオロ−1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−n−プロピル−2−(2−フルオロ−1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−i−プロピル−2−(2−フルオロ−1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−メトキシ−2−(2−フルオロ−1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−エトキシ−2−(2−フルオロ−1,1−ジメチル−エチル−アミノ−カルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−メチル−2−(2−クロロ−1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2、4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−エチル−2−(2−クロロ−1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−n−プロピル−2−(2−クロロ−1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−i−プロピル−2−(2−クロロ−1,1−ジメチル−エチル−アミノ−カルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−メトキシ−2−(2−クロロ−1,1−ジメチルエチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−エトキシ−2−(2−クロロ−1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−i−プロピル−2−i−プロピル−アミノカルボニル−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−ジメチルアミノ−2−(1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−ジメチルアミノ−2−(2−フルオロ−1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、4−アミノ−5−ジメチルアミノ−2−(2−クロロ−1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン及び4−メチル−5−メトキシ−2−(1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンである。
【0041】
化合物4−アミノ−5−(1−メチル−エチル)−2−(1,1−ジメチル−エチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(Chem.Abstractsによって、4−アミノ−N−(1,1−ジメチル−エチル)−4,5−ジヒドロ−3−(1−メチル−エチル)−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−カルボキサミドとも称される(CAS登録番号:129909−90−6、使用例の化合物(I−1)、提案された一般名:「アミカルバゾン」))は、混合物中の式(I)の成分である。
【0042】
第1の化合物及び第2の成分を含む組成物のファミリーであって、前記第1の化合物は、式(I)の化合物である。
【化4】

【0043】
特定の実施形態において、Rは、任意選択で置換されているアミノである。特定の実施形態において、Rは、NHである。特定の実施形態において、Rは、任意選択で置換されているアルキルである。特定の実施形態において、Rは、i−プロピルである。特定の実施形態において、Rは、任意選択で置換されているアルキルである。特定の実施形態において、Rは、t−ブチルである。特定の実施形態において、第1の化合物は、4−アミノ−5−イソプロピル−2−(tert−ブチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン(アミカルバゾン)である。
【0044】
特定の実施形態において、第2の成分は、2−[(2−クロロフェニル)メチル]−4,4−ジメチル−3−イソオキサゾリジノン及び3−シクロヘキシル−6−ジメチルアミノ−1−メチル−1,3,5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオンである。特定の実施形態において、第2の成分は、4−メチル−2−クロロフェノキシ酢酸である。特定の実施形態において、第2の成分は、N−エチル−N’−(1−メチルエチル)−6−(メチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン、N−(3,4−ジクロフェニル)−N,N−ジメチル尿素、5−シクロプロピル−4−(2−メチルスルホニル−4−トリフルオロメチルベンゾイル)イソオキサゾール又は4−アミノ−6−tert−ブチル−4,5−ジヒドロ−3−メチルチオ−1,2,4−トリアジン−5−オンの1つ又は複数である。本発明による組合せ組成物の例には、これらに限定されないが、以下が含まれる。
【0045】
アミカルバゾン+クロマゾン+ヘキサジノン;アミカルバゾン+MCPA+エトキシ化プロポキシル化脂肪アミン;アミカルバゾン+MCPA+ポリエーテル−ポリメチルシロキサン−コポリマー;アミカルバゾン+アメトリン+アムトラジン;アミカルバゾン+ジウロン;アミカルバゾン+イソオキサフルトール;アミカルバゾン+メトリブジン;アミカルバゾン+ヘキサジノン;アミカルバゾン+ヘキサジノン+ジウロン;及びアミカルバゾン+アメトリン+ジウロン;アミカルバゾン+テブチウロン;及びアミカルバゾン+プロピソクロール、アミカルバゾン+アセトクロール、アミカルバゾン+メトラクロール、アミカルバゾン+S−メトラクロール、アミカルバゾン+アラクロール、アミカルバゾン+ブタクロール、アミカルバゾン+ブテナクロール、アミカルバゾン+デラクロール、アミカルバゾン+ジエタチル、アミカルバゾン+ジメタクロール、アミカルバゾン+メタザクロール、アミカルバゾン+プレチラクロール、アミカルバゾン+プロパクロール、アミカルバゾン+プリナクロール、アミカルバゾン+テルブクロール、アミカルバゾン+テニルクロール、及びアミカルバゾン+キシラクロール。
【0046】
任意選択で、組成物は、アジュバントを含むことができる。アジュバントは、組成物と共に使用して、除草性能を増強又は改善し得る。アジュバントは、配合のときに、又は処理の直前にスプレーミックスへのアプリケーターによって組成物に加えてもよい。アジュバントには、界面活性剤、親和剤、消泡剤及びスプレー着色剤(色素)、及び流動制御剤が含まれる。特定の実施形態において、アジュバントは、エトキシ化プロポキシル化脂肪アミン又はポリエーテル−ポリメチルシロキサン−コポリマーである。
【0047】
本明細書に開示されているように、化合物の組合せは、農作物によって良好に許容されることに加えて、除草活性を有し、雑草を選択的に防除するために種々の農作物において使用することができる。農作物の非限定的例には、トウモロコシ、コムギ、サトウキビ、オオムギ、イネ、柑橘類、ヤシ、パイナップル、ヒョウタン、マメ、ダイズ、アガべ、キャッサバ、芝生及び牧草が含まれる。
【0048】
化合物の組合せはまた、非農作物領域、例えば、休閑農地において望ましくない植生を防除するために使用することができる。本明細書において使用される「非農作物領域」という用語は、農作物、又は任意の意図的に植えた植生が成長していない領域を意味する。本明細書において使用される「休閑農地」という用語は、農作物又は牧草が成長していない一区画の土地を意味する。農作物のために使用されていない休閑農地は、その自然の生産性を回復するために未使用のままにし得る。
【0049】
様々な実施形態において、本発明による組成物の除草活性は、個々の活性化合物の活性の合計を超える。2種の活性化合物が存在する場合、活性は、その単一の活性化合物単独の活性よりも大きい。したがって、様々な実施形態において、除草性組成物には、1種又は複数の雑草の防除について相乗的な組成物が含まれる。
【0050】
本発明の組成物は、雑草の1種又は複数の種に対して除草活性を有することにおいて活性除草剤であることが見出されてきた。もっとも広い意味で、「雑草」という用語は、望まれない場所において成長する植物を意味する。すなわち、雑草は、水、栄養素、太陽光、土壌などについての競合によって、農作物との関連で望ましくない植物である。
【0051】
本明細書において使用する場合、「除草剤」という用語は、植物、特に望ましくない植物の成長を不利に制御、又は変更(例えば、制限又は減少)する化合物を意味する。「除草有効量」とは、雑草などの植物の成長に対して有害作用をもたらす化合物の量を意味する。除草剤は、出芽前若しくは出芽後の成長又は両方に影響を与えることができる。
【0052】
「植物」という用語は、発芽する種子、芽生えつつある苗木、並びに確立した植生(根及び地上部(例えば、葉、茎、花、果物など)を含めた)を含むことを意味する。このように不利に変更及び制御する作用には、雑草の除去を含めた自然の植物の発達からの全ての逸脱を含み得る。
【0053】
本発明の組成物は、例えば、下記の植物(雑草)の1つ又は複数の防除において使用することができる。
【0054】
単子葉の雑草には、属:エギロプス属、アグロピロン属、アグロスチス属、アロペクルス属、セイヨウヌカボ属、カラスムギ属、ビロードキビ属、スズメノチャヒキ属、ケンクルス属、コメリナ属、ギョウギシバ属、カヤツリグサ属、ダクチロクテニウム属、ジギタリア属、エキノクロア属、エレオカリス属、エレウシネ属、エラグロスチス属、ナルコビエ属、フェスツカ属、テンツキ属、アメリカコナギ属、チガヤ属、カモノハシ属、アゼガヤ属、ロリウム属、ミズアオイ属、パニクム属、スズメノヒエ属、クサヨシ属、フレウム属、ポア属、ツノアイアシ属、オモダカ属、アブラガヤ属、セタリア属、モロコシが含まれる。
【0055】
双子葉の雑草には、属:イチビ属、アマランサス属、アンブローシア属、ヤノネアオイ属、ローマカツミレ属、イワムシロ属、アトリプレックス属、ヒナギク属、センダングサ属、カプセラ属、ヒレアザミ属、カシア属、ケンタウレア属、ケノポディウム属、アザミ属、セイヨウヒルガオ属、クロトン属、ダチュラ属、ヌスビトハギ属、エメクス属、エリシマム属、ユーフォルビア属、チシマオドリコソウ属、ガリンソガ属、ヤエムグラ属、フヨウ属、イポメア属、ホウキギ属、オドリコソウ属、レピジウム属、アゼナ属、シカレギク属、メンタ属、ヤマアイ属、コガネヒルガオ属、モモルディカ属、ザクロソウ属、ワスレナグサ属、パパベル属、アサガオ属、プランタゴ属、ポリゴナム属、ポーチュラカ属、キンポウゲ属、ラファヌス属、リシヌス属、イヌガラシ属、キカシグサ属、ギシギシ属、オカヒジキ属、セネキオ属、セスバニア属、キンゴジカ属、シナピス属、ソラナム属、ソンクス属、ナガボノウルシ属、ハコベ属、ハッショウマメ属、タンポポ属、タラスピ属、トリフォリウム属、イラクサ属、クワガタソウ属、ビオラ属、キサンチウム属が含まれる。
【0056】
本発明による活性化合物の組合せの使用はこれらの属に決して限定されないが、同じ態様で他の植物にまた及ぶ。
【0057】
濃度によって、除草性組成物は、農作物、例えば、穀類、イネ、トウモロコシ、モロコシ、サトウキビ、ワタ、キャノーラ、ダイズ、芝生、オオムギ、ジャガイモ、サツマイモ、ヒマワリ、ライムギ、オートムギ、コムギ、トウモロコシ、ダイズ、サトウダイコン、ベニバナ、アルファルファ、キャッサバ、ヒョウタン、パイナップル及び牧草の選択的な雑草防除に適している。
【0058】
トウモロコシ中で遭遇する特定の雑草種には、これらだけに限らないが、イクソフォルス・ウニセツス、アマランサス・ハイブリヅス、イポメア・プルプレア、及びシクヨス・アングラタが含まれる。
【0059】
サトウキビ中で遭遇する特定の雑草種には、これらだけに限らないが、アカリファ、ボエルハビア・エレクタ、トリアンテマ・ポルツラカストルム、アマランサス・ハイブリヅス、及びアマランサス・リビヅスが含まれる。
【0060】
特定の実施形態では、本発明による化合物の組合せの相乗効果が存在する。本明細書において使用する場合、「相乗作用」という用語は、活性化合物の組合せの除草作用が、出芽前又は後に所与の雑草に個々に散布したときに、活性化合物の作用を超えることを意味する。
【0061】
活性化合物の組合せ中の活性化合物(例えば、群a及び群b)の重量比は、比較的広い範囲で変化させることができる。一般に、第1の化合物(群a)1重量部当たり、0.001〜1000重量部、0.02〜500重量部、0.05〜100重量部、0.01〜100重量部、又は0.1〜10重量部の、第2の成分(群b)の1種又は複数の活性化合物(複数可)を使用する。
【0062】
農作物の処理において、一般に、散布量は、0.01kg/ha〜5.00kg/ha又は0.03kg/ha〜3.00kg/haの第1の化合物、及び0.5kg/ha〜10.00kg/ha又は0.05kg/ha〜5.00kg/haの第2の成分である。
【0063】
除草性組成物は、溶液剤、乳濁剤、水和剤、懸濁剤、散剤、粉剤、ペースト剤、可溶性散剤、顆粒剤、サスポエマルジョン濃縮剤、乳剤、オイルスプレー、エアゾール、活性化合物を含浸させた天然及び合成の材料、並びに高分子物質中の非常に微細なカプセル剤などの通例の配合物でよい。特定の実施形態において、組成物は、乳剤、水和剤、顆粒剤、粉剤、オイルスプレー又はエアゾールの形態である。
【0064】
これらの配合物は、界面活性剤(乳化剤及び/又は分散化剤及び/又は発形成剤など)を任意選択で使用して、例えば、活性化合物と増量剤(すなわち、液体溶剤及び/又は固体担体)とを混合することによって生成することができる。
【0065】
増量剤として水を使用する場合、例えば、有機溶剤をまた、補助溶剤として使用することができる。液体溶剤には、芳香族化合物(キシレン、トルエン又はアルキルナフタレンなど)、塩素化芳香族化合物及び塩素化脂肪族炭化水素(クロロベンゼン、クロロエチレン又は塩化メチレンなど)、脂肪族炭化水素(シクロヘキサン又はパラフィン、例えば、石油留分、鉱油及び植物油など)、アルコール(ブタノール又はグリコールなど)、並びにそれらのエーテル及びエステル、ケトン(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノンなど)、強極性溶剤(ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドなど)、並びに水が含まれる。
【0066】
固体担体として、適切な、例えば、アンモニウム塩及び粉砕した天然鉱物(カオリン、粘土、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト又は珪藻土など)、並びに粉砕した合成鉱物(微粉化したシリカ、アルミナ及びケイ酸塩など)が存在し、顆粒剤のための固体担体として、適切な、例えば、砕いて分割した天然石(方解石、大理石、軽石、海泡石及びドロマイトなど)、並びに無機及び有機の粗びき粉の合成顆粒剤、並びに有機材料(おがくず、ココナツ殻、トウモロコシの穂軸及びタバコの茎など)顆粒剤が存在し、乳化剤及び/又は泡形成剤として、適切な、例えば、非イオン性及びアニオン性乳化剤(ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホネート、アルキルスルフェート、アリールスルホネートなど)、並びにタンパク質加水分解物が存在し、分散化剤として、適切な、例えば、リグニン−スルフィット廃液及びメチルセルロースが存在する。
【0067】
接着剤(散剤、顆粒剤又はラテックスの形態のカルボキシメチルセルロース並びに天然及び合成のポリマー(アラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニルなど)、並びに天然リン脂質(セファリン及びレシチンなど)、並びに合成リン脂質など)を、配合物中で使用することができる。さらなる添加物は、鉱油及び植物油でよい。
【0068】
着色剤をまた配合物中に含めることができる。非限定的例は、無機顔料(酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルーなど)、並びに有機染料(アリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料など)、並びに微量栄養素(鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデン及び亜鉛などの塩)である。
【0069】
配合物は一般に、0.1〜95重量パーセント、又は0.5〜90重量パーセントの群a(又は第1の化合物)及び群b(又は第2の成分)からの活性化合物の各々を含む。
【0070】
本発明による除草性組成物は、レディーミックスの形態で散布することができる。除草性組成物はまた、個々に配合し、使用時に混合して、すなわち、タンク混合物の形態で散布することができる。
【0071】
除草性組成物は、それ自体として、又はそれらの配合物の形態で、及びさらにまた他の公知の除草剤との混合物、レディーミックス又はタンク混合物として使用することができる。除草性組成物はまた、他の公知の活性化合物(殺真菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、鳥駆除剤、成長物質、植物栄養素、及び土壌構造を改善する薬剤など)と混合し得る。特定の用途目的のために、特に出芽後に散布されるとき、植物によって許容される鉱物油又は植物油などの配合物(例えば、市販の製品「Oleo DuPont 11E」)又はアンモニウム塩(例えば、硫酸アンモニウム若しくはチオシアン酸アンモニウムなど)を、さらなる添加物として含むことができる。
【0072】
除草性組成物は、それ自体として、それらの配合物の形態で、又は濃縮された形態の希釈によってそこから調製する形態で使用することができる(すぐに使用できる又は濃縮された溶液剤、懸濁剤、乳濁剤、散剤、ペースト剤及び顆粒剤など)。除草性組成物は、例えば、散水、噴霧、微粒化、散布又は拡散によって通例の態様で使用される。
【0073】
本発明による除草性組成物は、植物が出芽する前及び後、すなわち、出芽前及び出芽後に散布することができる。除草性組成物はまた、農作物の種子を蒔く前、間又は後に土壌に組み込むことができる。
【0074】
本発明はまた、望ましくない植物又は植生を防除する方法を提供する。一実施形態において、方法には、このような植生の防除が望ましい場合、除草有効量の組成物を農作物に散布することを含む。このような方法には、除草剤との使用に適したアジュバント、不活性な賦形剤又は担体と任意選択で一緒にした、本発明の組成物が含まれる。
【0075】
本発明はまた、雑草を選択的に防除する方法を提供する。一実施形態において、方法は、本発明の組成物を、農作物の雑草防除を実現するのに有効な量で、雑草防除を必要としている若しくは望ましくない雑草の危険に曝されている作物と接触させることを含む。
【0076】
化合物の組合せの除草活性は、下記の実施例から見出すことができる。個々の活性化合物は、除草活性に関してより少ない活性を示す一方、特定の組合せは、個々の活性化合物の活性の単純な合計を超える除草活性を有する。
【0077】
2種の活性化合物の所与の組合せの活性は、下記のように計算することができる(COLBY.S.R.:「Calculating synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations」。Weeds15、20〜22頁。1967を参照されたい)。
X=pkg/haの散布量での除草剤A(群aの活性化合物)によるダメージ%、
Y=qkg/haの散布量での除草剤B(群bの活性化合物)によるダメージ%、
E=p+qkg/haの散布量での除草剤A+Bの予想されるダメージ%
である場合、
E=X+Y−(XY/100)
である。
【0078】
同様に、Colbyによると、3種の活性化合物の所与の組合せの活性は、下記の通り計算することができる(COLBY.S.R.:「Calculating synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations」。Weeds15、20〜22頁、1967を参照されたい)。
X=pkg/haの散布量での除草剤A(群aの活性化合物)によるダメージ%、
Y=qkg/haの散布量での除草剤B1(群bの第1の活性化合物)によるダメージ%、
Y=rkg/haの散布量での除草剤B2(群bの第2の活性化合物)によるダメージ%、
E=p+q+rkg/haの散布量での除草剤A+B1+B2の予想されるダメージ%
の場合、
E=X+Y+Z−(XY+XZ+YZ)/100)+XZ/10,000
である。
【0079】
実際のダメージが計算値(E)を超える場合、組合せは、相乗効果活性を有すると考えられる。
【0080】
本明細書において下記の使用例から、本発明による活性化合物の組合せの見出された除草作用が計算値を超え、すなわち、新規な活性化合物の組合せが相乗効果を有することを見出すことができる。
【0081】
別段の定義がない限り、本明細書において使用される全ての技術及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者が一般に理解するのと同じ意味を有する。本明細書に記載されているものと同様又は等しい方法及び材料は、本発明の実施又は試験において使用することができるが、適切な方法及び材料は、本明細書に記載されている。
【0082】
全ての出願、公開資料、特許及び他の参考文献、本明細書において引用した引用文は、その全体が参照により組み込まれている。矛盾がある場合、定義を含めた明細書が優先する。
【0083】
本明細書において使用する場合、単数形「a」、「and」及び「the」には、文脈が明らかに別のことを示さない限り、複数の参照対象が含まれる。
【0084】
本明細書において使用する場合、全ての数値又は数値域には、文脈が明らかに別のことを示さない限り、このような範囲内の整数、及び範囲内の値又は整数の分数が含まれる。したがって、例えば、90〜100%の範囲への参照には、91%、92%、93%、94%、95%、95%、97%など、及び91.1%、91.2%、91.3%、91.4%、91.5%など、92.1%、92.2%、92.3%、92.4%、92.5%などが含まれる。
【0085】
肯定的な言語を使用して本明細書において本発明を全体的に開示し、多数の実施形態を記載する。本発明にはまた特に、物質又は材料、方法ステップ及び条件、プロトコル、手順、アッセイ又は分析など特定の主題が完全に又は部分的に除外されている実施形態が含まれる。したがって、本発明は一般に本発明が何を含まないかについて本明細書において表していないが、本発明に明確に含まれていない態様はそれにも関わらず本明細書において開示されている。
【0086】
本発明のいくつかの実施形態を記載してきた。それにも関わらず、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な修正を行い得ることが理解される。したがって、下記の実施例を例示はするが、請求項に記載されている本発明の範囲を限定しないことを意図する。
(実施例)
除草活性の研究
(実施例1)
ジギタリア・シリアリスに対するアミカルバゾンとプロピソクロールとの間の相乗作用の評価。
【0087】
除草剤の研究を、Aburahi Agricultural Research Trial Grass house(日本、滋賀県)で行った。この研究において、Dinamic(アミカルバゾン70DF)及びProponit(プロピソクロール720EC)の様々な混合物を、人力噴霧機による葉面散布を使用して出芽前に散布した。混合物を、散布の直前に水で希釈し、表1の濃度で散布した。散布量は、1000Lの水/haであった。ジギタリア・シリアリスを四角いプラスチック製ポット(10cm×10cm)で育て、3回反復した。
【0088】
除草作用を、同様の未処理対照において起こる程度に対して、化合物で処理したジギタリア・シリアリスの程度を比較することによって観察した。5日、8日、14日、21日及び28日の処理後日数(DAT)において、除草作用を視覚的に評価及び記録した。除草性組成物によるダメージを、未処理対象と比較した0%〜100%のスケールを基準として評価した。0%は、ダメージがないことを意味し、100%は、植物の完全な破壊を意味する。
【0089】
特に、50g/ha及び100g/haでのアミカルバゾンの除草剤作用は、ジギタリア・シリアリスに対して一葉期で小さかった。同様に、プロピソクロールの除草剤作用はジギタリア・シリアリスに対して一葉期でより明らかでなく、例えば、除草作用インデックスは、全ての試験した用量において5DATの観察で50%未満であった。驚いたことに、除草性混合物による処理は、雑草に対するダメージ%を有意に増加させる。相乗効果の評価を、Colby法を使用して評価した。除草性混合物(アミカルバゾン+プロピソクロール)は、Colbyによって単独で使用したときに個々の成分の観察された作用に基づいてより大きな除草作用を発揮する。したがって、アミカルバゾンとプロピソクロールとの間の相乗効果は、ジギタリア・シリアリスで確認された。

表1. 防除割合として表した、アミカルバゾン及びプロピソクロールの様々な混合物によるジギタリア・シリアリス(雑草の一葉段階)に対する出芽前処理の作用

【表1】

( )は、Colby法Eによって計算した予想されるダメージ割合を示す。
E = a + b (100-a)/100
A: 単回投与としてのプロピソクロールの除草作用
B: 単回投与としてのアミカルバゾンの除草作用
除草作用インデックス:
0(効力なし)〜100(完全な除去)

(実施例2)
キペルス・エスクレンツスに対するアミカルバゾンとクロマゾン/ヘキサジノンとの間の相乗作用の評価。
【0090】
この研究において、Dinamic(アミカルバゾン)及びDiscover(クロマゾン400g/kg+ヘキサジノン100g/kg)を単独で又は組合せて、出芽前に散布した。Dinamic及びDiscoverについての配合物は、各々700gの活性成分a.i./kg及び500gの活性成分a.i./kgであった。
【0091】
除草作用を、同様の未処理対照において起こる程度に対して、化合物で処理したキペルス・エスクレンツスの程度を比較することによって観察した。27日、43日、46日、60日、63日、77日、83日、97日及び124日の処理後日数(DAT)において、除草作用を視覚的に評価及び記録した。除草性組成物によるダメージを、未処理対象と比較した0%〜100%のスケールを基準として評価した。0%は、ダメージがないことを意味し、100%は、植物の完全な破壊を意味する。
【0092】
表2における結果は、アミカルバゾンとクロマゾン/ヘキサジノンパートナーとの間の相乗効果を示す。相乗効果の評価を、Colby法を使用して評価した。理論的な除草作用インデックスを、Colbyに基づいて計算し、表2において値をかっこ( )に示した。除草性混合物(アミカルバゾン+(クロマゾン/ヘキサジノン))は、Colbyによって単独で使用したときに個々の成分の観察された作用に基づいて予想したより大きな除草作用を発揮する。両方のトライアル1及び2において、観察した除草作用は、各々DAT77及びDAT124において理論的な除草作用より大きく、したがって、キペルス・エスクレンツスに対するアミカルバゾンとクロマゾン/ヘキサジノンパートナーとの間の相乗効果が存在する。表中の下線を引いた値は、観察された雑草除去がColby式から計算したものよりも大きいことを示し、したがって相乗的雑草除去作用又は活性を示す。
【0093】
表2. 防除割合として表した、キペルス・エスクレンツスに対する出芽前処理の作用

【表2】

( )は、Colby法Eによって計算した予想されるダメージ割合を示す。
E = a + b (100-a)/100
A: 単回投与としてのクロマゾン/ヘキサジノンの除草作用
B: 単回投与としてのアミカルバゾンの除草作用
除草作用インデックス:
0(効力なし)〜100(完全な除去)

(実施例3)
キペルス・ロツンヅスに対するアミカルバゾンと他の除草剤との間の相乗作用の評価。
【0094】
表Aに一覧表示した様々な除草剤の組合せにおけるDinamic(アミカルバゾン)を、除草活性について試験した。
表A. アミカルバゾンの組合せにおいて使用される除草剤
【表3】

【0095】
除草作用を、同様の未処理対照において起こる程度に対して、化合物で処理したキペルス・エスクレンツスの程度を比較することによって観察した。4日、8日、18日及び34日の処理後日数(DAT)において、除草作用を視覚的に評価及び記録した。除草性組成物によるダメージを、未処理対象と比較した0%〜100%のスケールを基準として評価した。0%は、ダメージがないことを意味し、100%は、植物の完全な破壊を意味する。
【0096】
表3は、アジュバントを伴うアミカルバゾンと4−メチル−2−クロロフェノキシ酢酸との間のキペルス・エスクレンツスに対する出芽後処理の作用を提供する。
表3、防除割合(容量による)として表した、キペルス・エスクレンツスに対する出芽後処理の作用
【表4】

(実施例4)
キペルス・ロツンヅスに対するアミカルバゾンと他の除草剤との間の相乗作用の評価。
【0097】
表Bに一覧表示した様々な除草剤の組合せ中のDinamic(アミカルバゾン)を、除草活性について試験した。
表B. アミカルバゾンの組合せにおいて使用される除草剤
【表5】

【0098】
除草作用を、同様の未処理対照において起こる程度に対して、化合物で処理したユーフォルビア・ヘテロフィラ(EPHHL)の程度を比較することによって観察した。14日、23日、36日、49日、65日及び77日の処理後日数(DAT)において、除草作用を視覚的に評価及び記録した。除草性組成物によるダメージを、未処理対象と比較した0%〜100%のスケールを基準として評価した。0%は、ダメージがないことを意味し、100%は、植物の完全な破壊を意味する。
【0099】
表4における結果は、ユーフォルビア・ヘテロフィラに対する、(アミカルバゾン+Karmex)混合物及び(アミカルバゾン+Sencor)混合物による除草処理における相乗効果を示す。相乗効果の評価を、Colby法を使用して評価した。理論的な除草作用インデックスを、Colbyに基づいて計算し、表4において値をかっこ( )に示した。除草性混合物(アミカルバゾン+Karmex)及び(アミカルバゾン+Sencor)の両方は、Colbyによって単独で使用したときに個々の成分の観察された作用に基づいて予想したより大きな除草作用を発揮する。観察した除草作用は、DAT49、65及び77において理論的な除草作用より大きく、したがって、相乗効果が存在する。他方、試験したDAT(すなわち、DAT=14、23、36、49、65及び77)のいずれにおいても観察した除草作用は理論的な除草作用より小さかったため、ユーフォルビア・ヘテロフィラに対して(アミカルバゾン+Gesapax)混合物及び(アミカルバゾン+Provence)混合物による除草処理において拮抗作用が観察された。表中の下線を引いた値は、観察された雑草除去がColby式から計算したものよりも大きいことを示し、したがって相乗的雑草除去作用又は活性を示す。
表4. 防除割合として表した、ユーフォルビア・ヘテロフィラに対する出芽前処理の作用
【表6】

( )は、Colby法Eによって計算した予想されるダメージ割合を示す。
E = a + b (100-a)/100
A: 単回投与としての第2の活性成分(すなわち、Gesapax、Karmex、Provence又はSencor)の除草作用
B: 単回投与としてのアミカルバゾンの除草作用
除草作用インデックス:
0(効力なし)〜100(完全な除去)

【0100】
除草作用を、同様の未処理対照において起こる程度に対して、化合物で処理したイポメア・グランディフォリア(IAOGR)の程度を比較することによって観察した。14日、23日、36日、49日、65日及び77日の処理後日数(DAT)において、除草作用を視覚的に評価及び記録した。除草性組成物によるダメージを、未処理対象と比較した0%〜100%のスケールを基準として評価した。0%は、ダメージがないことを意味し、100%は、植物の完全な破壊を意味する。観察した除草作用及び理論的な除草の結果を、表5に示した。相乗効果の評価を、Colby法を使用して評価した。理論的な除草作用インデックスを、Colbyに基づいて計算し、値をかっこ( )に示した。観察した除草作用の大部分は、試験した結果の大部分において理論的な除草作用より小さかったが、これは拮抗作用を示す。観察した除草作用のいくつかは理論的な除草作用と同じであったが、これは相加効果を示す。表中の下線を引いた値は、観察された雑草除去がColby式から計算したものよりも大きいことを示し、したがって相乗的雑草除去作用又は活性を示す。
表5. 防除割合として表した、イポメア・グランディフォリアに対する出芽前処理の作用
【表7】

( )は、Colby法Eによって計算した予想されるダメージ割合を示す。
E = a + b (100-a)/100
A: 単回投与としての第2の活性成分(すなわち、Gesapax、Karmex、Provence又はSencor)の除草作用
B: 単回投与としてのアミカルバゾンの除草作用
除草作用インデックス:
0(効力なし)〜100(完全な除去)

【0101】
除草作用を、同様の未処理対照において起こる程度に対して、化合物で処理したクロトン・グランデュロサス(CROTON)の程度を比較することによって観察した。14日、23日、36日、49日、65日及び77日の処理後日数(DAT)において、除草作用を視覚的に評価及び記録した。除草性組成物によるダメージを、未処理対象と比較した0%〜100%のスケールを基準として評価した。0%は、ダメージがないことを意味し、100%は、植物の完全な破壊を意味する。観察した除草作用及び理論的な除草作用の結果を、表6に示した。相乗効果の評価を、Colby法を使用して評価した。理論的な除草作用インデックスを、Colbyに基づいて計算し、値をかっこ( )に示した。観察した除草作用のいくつかは、理論的な除草作用と同じであったが、これは相加効果を示す。表中の下線を引いた値は、観察した雑草除去がColby式から計算したものよりも大きいことを示し、したがって相乗的雑草除去作用又は活性を示す。
【0102】
表6. 防除割合として表した、クロトン・グランデュロサスに対する出芽前処理の作用
【表8】

( )は、Colby法Eによって計算した予想されるダメージ割合を示す。
E = a + b (100-a)/100
A: 単回投与としての第2の活性成分(すなわち、Gesapax、Karmex、Provence又はSencor)の除草作用
B: 単回投与としてのアミカルバゾンの除草作用
除草作用インデックス:
0(効力なし)〜100(完全な除去)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相乗的有効量の第1の化合物及び第2の成分の組合せを含む組成物であって、前記第1の化合物は、式(I)の化合物であり、
【化1】

式中、
は、水素、ヒドロキシル、アミノ、又はいずれの場合にも任意選択で置換されているアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルケニルアミノ、アルキリデンアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール及びアリールアルキルからなる群から選択され、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アリールアミノ及びアリールアルキルからなる群から選択され、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル及びアリールアルキニルからなる群から選択され、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
前記第2の成分は、2−[(2−クロロフェニル)メチル]−4,4−ジメチル−3−イソオキサゾリジノン、3−シクロヘキシル−6−ジメチルアミノ−1−メチル−1,3,5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオン、4−メチル−2−クロロフェノキシ酢酸、2−クロロ−4−(エチルアミン)−6−(イソプロピルアミン)−s−トリアジン、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1−メチルエトキシ)メチル]アセトアミド、クロロアセトアミドクラスの除草剤、及びこれらの混合物から選択される、組成物。
【請求項2】
クロロアセトアミドクラスの除草剤が、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1−メチルエトキシ)メチル]アセトアミド、2−クロロ−N−エトキシメチル−6’−エチルアセト−o−トルイジド、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−(2−メトキシ−1−メチルエチル)アセトアミド、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエチル]アセトアミド、2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)−N−(メトキシメチル)アセトアミド、及びN−(ブトキシメチル)−2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)アセトアミド、N−[[(2Z)−2−ブテニルオキシ]メチル]−2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)アセトアミド、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−[(2−メチルプロポキシ)メチル]アセトアミド、N−(クロロアセチル)−N−(2,6−ジエチルフェニル)グリシン、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(2−メトキシエチル)アセトアミド、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(1H−ピラゾール−1−イルメチル)アセトアミド、2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)−N−(2−プロポキシエチル)アセトアミド、2−クロロ−N−(1−メチルエチル)−N−フェニルアセトアミド、2−クロロ−N−(1−メチル−2−プロピニル)−N−フェニルアセトアミド、N−(ブトキシメチル)−2−クロロ−N−[2−(1,1−ジメチルエチル)−6−メチルフェニル]アセトアミド、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−[(3−メトキシ−2−チエニル)メチル]アセトアミド、及び2−クロロ−N−(2,3−ジメチルフェニル)−N−(1−メチルエチル)アセトアミドから選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
が、任意選択で置換されているアミノである、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
が、NHである、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
が、任意選択で置換されているアルキルである、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
が、i−プロピルである、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
が、任意選択で置換されているアルキルである、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
が、t−ブチルである、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
第1の化合物が、4−アミノ−5−イソプロピル−2−(tert−ブチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
第2の成分が、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1−メチルエトキシ)メチル]アセトアミドである、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
第2の成分が、2−[(2−クロロフェニル)メチル]−4,4−ジメチル−3−イソオキサゾリジノン及び3−シクロヘキシル−6−ジメチルアミノ−1−メチル−1,3,5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
第2の成分が、4−メチル−2−クロロフェノキシ酢酸である、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
アジュバントをさらに含む、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
アジュバントが、エトキシ化プロポキシル化脂肪アミン又はポリエーテル−ポリメチルシロキサン−コポリマーである、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
除草剤として許容される賦形剤又は担体をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
第2の成分が、第1の成分1重量部当たり0.001〜1000重量部の範囲の量で組成物中に存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
第2の成分が、第1の成分1重量部当たり0.02〜500重量部の範囲の量で組成物中に存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項18】
第2の成分が、第1の成分1重量部当たり0.05〜100重量部の範囲の量で組成物中に存在する、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
乳剤、水和剤、顆粒剤、粉剤、オイルスプレー又はエアゾールの固体又は液体形態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項20】
1種又は複数の雑草の相乗的な防除を提供する、請求項1に記載の組成物。
【請求項21】
雑草が、アマランサス属、ジギタリア属、カヤツリグサ属及びユーフォルビア属からなる群から選択される、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
相乗的有効量の第1の化合物及び第2の成分の組合せを含む組成物を、雑草を選択的に防除する方法であって、農作物の雑草防除を実現するのに有効な量で、作物又は雑草防除を必要としている若しくは望ましくない雑草の危険に曝されている非農作物領域に接触させることを含み、前記第1の化合物は、式(I)の化合物であり、
【化2】

式中、
は、水素、ヒドロキシル、アミノ、又はいずれの場合にも任意選択で置換されているアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルケニルアミノ、アルキリデンアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール及びアリールアルキルからなる群から選択され、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、アリールアミノ及びアリールアルキルからなる群から選択され、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、アリールアルケニル及びアリールアルキニルからなる群から選択され、これらのいずれかは、任意選択で置換されていてもよく、
前記第2の成分は、2−[(2−クロロフェニル)メチル]−4,4−ジメチル−3−イソオキサゾリジノン、3−シクロヘキシル−6−ジメチルアミノ−1−メチル−1,3,5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオン、4−メチル−2−クロロフェノキシ酢酸、2−クロロ−4−(エチルアミン)−6−(イソプロピルアミン)−s−トリアジン、N−エチル−N’−(1−メチルエチル)−6−(メチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン、N−(3,4−ジクロフェニル)−N,N−ジメチル尿素、5−シクロプロピル−4−(2−メチルスルホニル−4−トリフルオロメチルベンゾイル)イソオキサゾール、4−アミノ−6−tert−ブチル−4,5−ジヒドロ−3−メチルチオ−1,2,4−トリアジン−5−オン、1−(5−tert−ブチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−1,3−ジメチル尿素、2’,4’−ジクロロ−5’−(4−ジフルオロメチル−4,5−ジヒドロ−3−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メタンスルホンアニリド、2−(4−メシル−2−ニトロベンゾイル)シクロヘキサン−1,3−ジオン、N−(ホスホノメチル)グリシン、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸のジメチルアミン塩、クロロアセトアミドクラスの除草剤、及びこれらの混合物から選択される、方法。
【請求項23】
クロロアセトアミドクラスの除草剤が、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1−メチルエトキシ)メチル]アセトアミド、2−クロロ−N−エトキシメチル−6’−エチルアセト−o−トルイジド、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−(2−メトキシ−1−メチルエチル)アセトアミド、2−クロロ−N−(2−エチル−6−メチルフェニル)−N−[(1S)−2−メトキシ−1−メチルエチル]アセトアミド、2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)−N−(メトキシメチル)アセトアミド、及びN−(ブトキシメチル)−2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)アセトアミド、N−[[(2Z)−2−ブテニルオキシ]メチル]−2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)アセトアミド、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−[(2−メチルプロポキシ)メチル]アセトアミド、N−(クロロアセチル)−N−(2,6−ジエチルフェニル)グリシン、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(2−メトキシエチル)アセトアミド、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(1H−ピラゾール−1−イルメチル)アセトアミド、2−クロロ−N−(2,6−ジエチルフェニル)−N−(2−プロポキシエチル)アセトアミド、2−クロロ−N−(1−メチルエチル)−N−フェニルアセトアミド、2−クロロ−N−(1−メチル−2−プロピニル)−N−フェニルアセトアミド、N−(ブトキシメチル)−2−クロロ−N−[2−(1,1−ジメチルエチル)−6−メチルフェニル]アセトアミド、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−[(3−メトキシ−2−チエニル)メチル]アセトアミド、及び2−クロロ−N−(2,3−ジメチルフェニル)−N−(1−メチルエチル)アセトアミドから選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
作物が、穀類、イネ、トウモロコシ、モロコシ、サトウキビ、ワタ、キャノーラ、芝生、オオムギ、ジャガイモ、サツマイモ、ヒマワリ、ライムギ、オートムギ、コムギ、トウモロコシ、ダイズ、サトウダイコン、タバコ、ベニバナ、トマト、アルファルファ、パイナップル及びキャッサバからなる群から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
第2の成分が、N−エチル−N’−(1−メチルエチル)−6−(メチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン、N−(3,4−ジクロフェニル)−N,N−ジメチル尿素、5−シクロプロピル−4−(2−メチルスルホニル−4−トリフルオロメチルベンゾイル)イソオキサゾール及び4−アミノ−6−tert−ブチル−4,5−ジヒドロ−3−メチルチオ−1,2,4−トリアジン−5−オンからなる群から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
作物が、サトウキビ、パイナップル、キャッサバ、芝生及び牧草からなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
組成物が、2−[(2−クロロフェニル)メチル]−4,4−ジメチル−3−イソオキサゾリジノン及び/又は3−シクロヘキシル−6−ジメチルアミノ−1−メチル−1,3,5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオンをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項28】
作物が、サトウキビ、芝生及び牧草である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
組成物が、4−メチル−2−クロロフェノキシ酢酸をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項30】
組成物が、アジュバントをさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
アジュバントが、エトキシ化プロポキシル化脂肪アミン又はポリエーテル−ポリメチルシロキサン−コポリマーである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
作物が、サトウキビ、芝生及び牧草である、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
第1の化合物が、4−アミノ−5−イソプロピル−2−(tert−ブチル−アミノカルボニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オンである、請求項22に記載の方法。
【請求項34】
組成物を、0.01kg/ha〜5.00kg/haの第1の化合物及び0.5kg/ha〜10.00kg/haの第2の成分の散布量で農作物に接触させる、請求項22に記載の方法。
【請求項35】
組成物を、0.03kg/ha〜3.00kg/haの第1の化合物の散布量で農作物に接触させる、請求項22に記載の方法。
【請求項36】
組成物を、0.05kg/ha〜5.00kg/haの第2の成分の散布量で農作物に接触させる、請求項22に記載の方法。
【請求項37】
組成物を、出芽前処理として散布する、請求項22に記載の方法。
【請求項38】
組成物を、出芽後処理として散布する、請求項22から32に記載の方法。
【請求項39】
雑草が、アマランサス属、ジギタリア属、カヤツリグサ属及びユーフォルビア属からなる群から選択される、請求項22から32に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2012−529489(P2012−529489A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514555(P2012−514555)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【国際出願番号】PCT/IB2010/001610
【国際公開番号】WO2010/143071
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(501307826)アリスタ ライフサイエンス株式会社 (17)
【Fターム(参考)】