説明

カルボスチリル化合物

本発明は、一般式(1)


[式中、Aは直接結合、低級アルキレン基又は低級アルキリデン基を、Xは酸素原子又は硫黄原子を、R4及びR5はそれぞれ水素原子を、カルボスチリル骨格の3,4位の結合は一重結合又は二重結合を、R1は水素原子等を、R2は水素原子等を、R3は水素原子等を示す。]
で表されるカルボスチリル化合物又はその塩を提供する。本発明のカルボスチリル化合物又はその塩は、TFFの産生を誘導し、そのため消化管疾患、口腔疾患、上気道疾患、気道疾患、眼疾患、癌、創傷等の各種疾患の治療及び/又は予防に使用される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(1)
【化1】

[式中、Aは、直接結合、低級アルキレン基又は低級アルキリデン基を示す。
Xは、酸素原子又は硫黄原子を示す。
カルボスチリル骨格の3,4位の結合は一重結合又は二重結合を示す。
4及びR5は、それぞれ水素原子を示す。
カルボスチリル骨格の3,4位の結合が二重結合を示す場合、R4及びR5は互いに結合して基−CH=CH−CH=CH−を形成してもよい。
1は、下記(1-1)〜(1-29)で示されるいずれかの基を示す。
(1-1) 水素原子
(1-2) 低級アルキル基
(1-3) フェニル環上に置換基としてフェニル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、基−(B)lNR67、ニトロ基、カルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基、シアノ基、フェニル低級アルコキシ基、フェノキシ基、ピペリジニル低級アルコキシカルボニル基、1個以上のシクロアルキル基を有することのあるアミノ低級アルコキシカルボニル基、2−イミダゾリン環上に置換基として1個以上の低級アルキルチオ基を有することのある2−イミダゾリニルカルボニル基、3−ピロリン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのある3−ピロリニルカルボニル基、チアゾリン環上にフェニル基を有することのあるチアゾリジニルカルボニル基、3−アザビシクロ[3.2.2]ノニルカルボニル基、ピペリジニル低級アルキル基、アミノ基上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるアニリノ低級アルキル基、フェニルチオ低級アルキル基、インドリニル低級アルキル基及びピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニルカルボニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基
(1-4) シクロアルキル低級アルキル基
(1-5) フェノキシ低級アルキル基
(1-6) ナフチル低級アルキル基
(1-7) 低級アルコキシ低級アルキル基
(1-8) カルボキシ低級アルキル基
(1-9) 低級アルコキシカルボニル低級アルキル基
(1-10)ピリジン環上に置換基としてハロゲン原子;ピペリジニル基;モルホリノ基;ピペラジン環上に置換基としてフェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピペラジニル基;チエニル基;フェニル基;ピリジル基;ピペリジニル低級アルキル基;フェニルチオ低級アルキル基;ビフェニル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;ピリジルアミノ基;ピリジルカルボニルアミノ基;低級アルコキシ基;アミノ基上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるアニリノ低級アルキル基;及びアミノ基上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるアニリノ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピリジル低級アルキル基
(1-11) シアノ低級アルキル基
(1-12) 基−A1−CONR89
(1-13) 基
【化2】

(1-14) フェニル基
(1-15) キノリル低級アルキル基
(1-16) 低級アルコキシ低級アルコキシ置換低級アルキル基
(1-17) 水酸基置換低級アルキル基
(1-18) チアゾール環上に置換基としてハロゲン原子、フェニル基、チエニル基及びピリジル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリル低級アルキル基
(1-19) 1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基
(1-20) 低級アルキルシリルオキシ低級アルキル基
(1-21) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;低級アルコキシ基;ハロゲン原子;低級アルケニル基;シクロアルキル基;ニトロ基;及びフェニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェノキシ低級アルキル基
(1-22) フェニル環上に1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニルチオ低級アルキル基
(1-23) ピペリジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基及びフェニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピペリジニル低級アルキル基
(1-24) ピペラジン環上に置換基として1個以上のフェニル基を有することのあるピペラジニル低級アルキル基
(1-25) 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル低級アルキル基
(1-26) ナフチルオキシ低級アルキル基
(1-27) ベンゾチアゾール環上に1個以上のアルキル基を有することのあるベンゾチアゾリルオキシ低級アルキル基
(1-28) キノリルオキシ基及びイソキノリルオキシ基なる群から選ばれた置換基を1個以上有する低級アルキル基
(1-29) ピリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピリジルオキシ低級アルキル基;
2は、下記(2-1)〜(2-33)で示されるいずれかの基を示す。
(2-1) 水素原子
(2-2) 低級アルコキシ基
(2-3) 低級アルキル基
(2-4) カルボキシ低級アルコキシ基
(2-5) 低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基
(2-6) 水酸基
(2-7) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキルチオ基;低級アルコキシ基;ニトロ基;低級アルキルスルホニル基;低級アルコキシカルボニル基;フェニル低級アルケニル基;低級アルカノイルオキシ基;及び1,2,3−チアジアゾリル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルコキシ基
(2-8) ピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニル低級アルコキシ基
(2-9) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級アルコキシ基
(2-10) 低級アルケニルオキシ基
(2-11) ピリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基(低級アルキル基上に1個以上のハロゲン原子を有していてもよい)を有することのあるピリジル低級アルコキシ基
(2-12) 低級アルキニルオキシ基
(2-13) フェニル低級アルキニルオキシ基
(2-14) フェニル低級アルケニルオキシ基
(2-15) フラン環上に置換基として1個以上の低級アルコキシカルボニル基を有することのあるフリル低級アルコキシ基
(2-16) テトラゾール環上に置換基としてフェニル基、フェニル低級アルキル基及びシクロアルキル低級アルキル基なる群から選ばれた基を有することのあるテトラゾリル低級アルコキシ基
(2-17) 1,2,4−オキサジアゾール環上に置換基としてフェニル基(フェニル環上に1個以上の低級アルキル基が置換していてもよい)を有することのある1,2,4−オキサジアゾリル低級アルコキシ基
(2-18) イソオキサゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリル低級アルコキシ基
(2-19) 1,3,4−オキサジアゾール環上に置換基としてフェニル基(フェニル環上に1個以上の低級アルキル基が置換していてもよい)を有することのある1,3,4−オキサジアゾリル低級アルコキシ基
(2-20) 低級アルカノイル低級アルコキシ基
(2-21) チアゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリル低級アルコキシ基
(2-22) ピペリジン環上に置換基として1個以上のベンゾイル基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)を有することのあるピペリジニルオキシ基
(2-23) チエニル低級アルコキシ基
(2-24) フェニルチオ低級アルコキシ基
(2-25) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるカルバモイル置換低級アルコキシ基
(2-26) ベンゾイル低級アルコキシ基
(2-27) ピリジルカルボニル低級アルコキシ基
(2-28) イミダゾール環上に置換基として1個以上のフェニル低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル低級アルコキシ基
(2-29) フェノキシ低級アルコキシ基
(2-30) フェニル低級アルコキシ置換低級アルコキシ基
(2-31) 2,3−ジヒドロ−1H−インデニルオキシ基
(2-32) イソインドリン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるイソインドリニル低級アルコキシ基
(2-33)フェニル基;
3は、下記(3-1)〜(3-19)で示されるいずれかの基を示す。
(3-1) 水素原子
(3-2) 低級アルキル基
(3-3) 水酸基置換低級アルキル基
(3-4) シクロアルキル低級アルキル基
(3-5) カルボキシ低級アルキル基
(3-6) 低級アルコキシカルボニル低級アルキル基
(3-7) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;フェニル基;低級アルコキシカルボニル基;フェノキシ基;低級アルキルチオ基;低級アルキルスルホニル基;フェニル低級アルコキシ基;及び1個以上の低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基
(3-8) ナフチル低級アルキル基
(3-9) フラン環上に置換基として1個以上の低級アルコキシカルボニル基を有することのあるフリル低級アルキル基
(3-10) チアゾール環上に置換基として低級アルキル基及びフェニル環上に置換基として1個以上の低級アルキル基(低級アルキル基上にハロゲン原子が置換していてもよい)を有することのあるフェニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリル低級アルキル基
(3-11) テトラゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるテトラゾリル低級アルキル基
(3-12) ベンゾチオフェン環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるベンゾチエニル低級アルキル基
(3-13) 低級アルキニル基
(3-14) 低級アルケニル基
(3-15) フェニル低級アルケニル基
(3-16) ベンゾイミダゾリル低級アルキル基
(3-17) ピリジル低級アルキル基
(3-18) イミダゾール環上に置換基として1個以上のフェニル低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル低級アルキル基
(3-19) キノリル低級アルキル基;
Bは、カルボニル基又は基−NHCO−を示す。
lは、0又は1を示す。
6及びR7は、各々下記(4-1)〜(4-79)で示されるいずれかの基を示す。
(4-1) 水素原子
(4-2) 低級アルキル基
(4-3) 低級アルカノイル基
(4-4) 1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキルスルホニル基
(4-5) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるアルコキシカルボニル基
(4-6) 水酸基置換低級アルキル基
(4-7) ピリジン環上に置換基としてピロリル基及びハロゲン原子からなる群より選ばれた基を1個以上有することのあるピリジルカルボニル基
(4-8) ピリジン環上に置換基として低級アルキル基及び低級アルコキシ基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるピリジル基
(4-9) ピリジル低級アルキル基
(4-10) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;フェノキシ基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;低級アルキルチオ基;低級アルキルスルホニル基;低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるアミノ基;ピロリジン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニル基;ピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニル基;低級アルケニル基;アミノスルホニル基;水酸基;1個以上の低級アルキル基を有することのあるカルバモイル基;フェニル低級アルコキシ基;及びシアノ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル基
(4-11) シクロアルキル環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるシクロアルキル基
(4-12) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;フェノキシ基;フェニル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;低級アルコキシ基;低級アルカノイル基;ニトロ基;シアノ基;フェニル基及び低級アルキル基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるアミノ基;ピロリジン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニル基;ピロリル基;ピラゾリル基;1,2,4−トリアゾリル基;及びイミダゾリル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるベンゾイル基
(4-13) フェニル環上に1個以上の低級アルキレンジオキシ基を有するベンゾイル基
(4-14) シクロアルキルカルボニル基
(4-15) フリルカルボニル基
(4-16) ナフチルカルボニル基
(4-17) フェニル環上に置換基として低級アルコキシ基、低級アルキル基、ハロゲン原子及びニトロ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェノキシカルボニル基
(4-18) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及びニトロ基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルコキシカルボニル基
(4-19) ピペリジン環上に置換基として低級アルキル基;低級アルカノイル基;ベンゾイル基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子が置換していてもよい);及びフェニル基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子が置換していてもよい)なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピペリジニル基
(4-20) テトラヒドロピラニル低級アルキル基
(4-21) シクロアルキル低級アルキル基
(4-22) 低級アルケニル基
(4-23) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子、1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基、1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基及び水酸基なる群から選ばれた基を1個以上有することがあり、低級アルキル基上に1個以上の低級アルコキシカルボニル基を有することのあるフェニル低級アルキル基
(4-24) 低級アルキレンジオキシ基置換フェニル低級アルキル基
(4-25) フリル低級アルキル基
(4-26) 低級アルキル基及びフェニル基(フェニル環上に1個以上の低級アルキル基が置換していてもよい)なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるカルバモイル低級アルキル基
(4-27) 低級アルコキシ低級アルキル基
(4-28) 低級アルキル基上にカルバモイル基及び低級アルコキシカルボニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるイミダゾリル低級アルキル基
(4-29) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるアミノ置換低級アルキル基
(4-30) 2,3,4,5−テトラヒドロフラン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのある2,3,4,5−テトラヒドロフリル基
(4-31) 低級アルコキシカルボニル低級アルキル基
(4-32) ピロリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピロリジニル低級アルキル基
(4-33) フェノキシ低級アルカノイル基
(4-34) モルホリノ低級アルキル基
(4-35) インドリル基
(4-36) チアゾリル基
(4-37) 1,2,4−トリアゾリル基
(4-38) ピリジル低級アルカノイル基
(4-39) チエニルカルボニル基
(4-40) チエニル低級アルカノイル基
(4-41) シクロアルキル低級アルカノイル基
(4-42) イソオキサゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリルカルボニル基
(4-43) ピラジルカルボニル基
(4-44) ピペリジン環上に置換基としてベンゾイル基及び低級アルカノイル基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるピペリジニルカルボニル基
(4-45) クロマニルカルボニル基
(4-46) イソインドリン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるイソインドリニル低級アルカノイル基
(4-47) チアゾリジン環上に置換基としてオキソ基及びチオオキソ基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリジニル低級アルカノイル基
(4-48) ピペリジニル低級アルカノイル基
(4-49) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルケニルカルボニル基
(4-50) フェニル環上に置換基として1個以上のアルキレンジオキシ基を有するフェニル低級アルケニルカルボニル基
(4-51) ピリジル低級アルケニルカルボニル基
(4-52) ピリジルチオ低級アルカノイル基
(4-53) インドリルカルボニル基
(4-54) ピロリルカルボニル基
(4-55) ピロリジン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニルカルボニル基
(4-56) ベンゾフリルカルボニル基
(4-57) インドリル低級アルカノイル基
(4-58) ベンゾチエニルカルボニル基
(4-59) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルカノイル基
(4-60) フェニル環上に置換基として低級アルコキシカルボニル基;シアノ基;ニトロ基;1個以上の低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基;水酸基;カルボキシ基;低級アルコキシカルボニル低級アルキル基;ハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニルスルホニル基
(4-61) チオフェン環上に置換基としてハロゲン原子及び低級アルコキシカルボニル基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるチエニルスルホニル基
(4-62) キノリルスルホニル基
(4-63) イミダゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイミダゾリルスルホニル基
(4-64) フェニル環上に置換基として1個以上の低級アルキレンジオキシ基を有することのあるフェニルスルホニル基
(4-65) 低級アルケニルスルホニル基
(4-66) シクロアルキル低級アルキルスルホニル基
(4-67) 3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのある3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジニルスルホニル基
(4-68) ピラゾール環上に置換基としてハロゲン原子及び低級アルキル基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるピラゾリルスルホニル基
(4-69) イソオキサゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリルスルホニル基
(4-70) チアゾール環上に置換基として低級アルキル基及び1個以上の低級アルカノイル基を有することのあるアミノ基なる群より選ばれた基を1個以上有することのあるチアゾリルスルホニル基、
(4-71) フェニル低級アルキルスルホニル基
(4-72) フェニル低級アルケニルスルホニル基
(4-73) ナフチルオキシカルボニル基
(4-74) 低級アルキニルオキシカルボニル基
(4-75) 低級アルケニルオキシカルボニル基
(4-76) フェニル低級アルコキシ置換低級アルコキシカルボニル基
(4-77) シクロアルキル環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるシクロアルキルオキシカルボニル基
(4-78) テトラゾリル基
(4-79) イソオキサゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイソオキサゾリル基;
6及びR7は、これらが結合する窒素原子と共に他の1個以上のヘテロ原子を介しもしくは介することなく互いに結合して5〜7員の飽和複素環、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル基又はイソインドリニル基を形成してもよい。
該複素環上には、下記(5-1)〜(5-28)で示される基なる群から選ばれた置換基が1〜3個置換していてもよい。
(5-1) 低級アルキル基
(5-2) 低級アルコキシ基
(5-3) オキソ基
(5-4) 水酸基
(5-5) ピリジル低級アルキル基
(5-6) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;シアノ基;及び水酸基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル基
(5-7) 低級アルキレンジオキシ基置換フェニル低級アルキル基
(5-8) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルキル基
(5-9) ピリミジル基
(5-10) ピラジル基
(5-11) シクロアルキル基
(5-12) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルコキシ基
(5-13) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるベンゾイル基
(5-14) フェニル環上に1個以上の低級アルキレンジオキシ基を有するベンゾイル基
(5-15) フェニル基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるカルバモイル低級アルキル基
(5-16) ベンゾオキサゾリル基
(5-17) 低級アルコキシカルボニル基
(5-18) カルバモイル基
(5-19) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルキリデン基
(5-20) フェニル低級アルコキシカルボニル基
(5-21) ピリジン環上に置換基としてシアノ基及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピリジル基
(5-22) フリル低級アルキル基
(5-23) テトラヒドロピラニル基
(5-24) イミダゾリル低級アルキル基
(5-25) ナフチル基
(5-26) 2,3−ジヒドロ−1H−インデニル基
(5-27) 1,3−ジオキソラニル低級アルキル基
(5-28) 基−(A3mNR1112
1は、低級アルキレン基を示す。
8及びR9は、各々下記(6-1)〜(6-25)で示されるいずれかの基を示す。
(6-1) 水素原子、
(6-2) 低級アルキル基、
(6-3) フェニル環上に置換基として、1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;低級アルキルチオ基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;ハロゲン原子;フェニル基;低級アルキルアミノ基;シアノ基;フェノキシ基;シクロアルキル基;1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニル基;1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリルカルボニル基;1個以上の低級アルキル基を有することのある1,2,3,4−テトラヒドロキノリルカルボニル基;1個以上の低級アルキル基を有することのある1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリニルカルボニル基;1個以上のフェニル基を有することのあるチアゾリル基;カルバモイル基;フェニル低級アルコキシ基;低級アルキルスルホニルアミノ基;1個以上のハロゲン原子を有することのあるアニリノ基;フェニル低級アルキル基;及び水酸基置換低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル基
(6-4) シクロアルキル基
(6-5) シクロアルキル低級アルキル基
(6-6) カルバモイル低級アルキル基
(6-7) フェニル環上に置換基として、1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;ハロゲン原子;及びフェニル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基
(6-8) 低級アルキル置換アミノ低級アルキル基
(6-9) ナフチル基
(6-10) ナフチル低級アルキル基
(6-11) テトラヒドロナフチル低級アルキル基
(6-12) フルオレニル基
(6-13) ピリジル基
(6-14) ピリジル低級アルキル基
(6-15) ピリミジニル基
(6-16) ピラジン環上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるピラジニル低級アルキル基
(6-17) チアゾリル基
(6-18) ピラゾール環上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるピラゾリル低級アルキル基
(6-19) チエニル低級アルキル基
(6-20) ピペリジン環上に置換基として、低級アルキル基;ベンゾイル基;並びにフェニル環上にハロゲン原子及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有していてもよいピペリジニル基
(6-21) インドリル基
(6-22) インダゾリル基
(6-23) 1個以上の低級アルキル基を有することのある3,4−ジヒドロカルボスチリル基
(6-24) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるキノリル基
(6-25) 1個以上の低級アルキル基を有することのあるカルバゾリル基;
8及びR9は、これらが結合する窒素原子と共に他の1個以上のヘテロ原子を介しもしくは介することなく互いに結合して5〜8員の飽和複素環を形成してもよい。
該複素環上には、下記(6-28-1)〜(6-28-24)で示される基なる群から選ばれた置換基が1個以上置換していてもよい。
(6-28-1) 低級アルキル基
(6-28-2) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基
(6-28-3) ナフチル低級アルキル基
(6-28-4) フェニル低級アルキルカルバモイル低級アルキル基
(6-28-5) フェニルカルバモイル低級アルキル基
(6-28-6) フェニル低級アルコキシカルボニル基
(6-28-7) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェノキシ低級アルキル基
(6-28-8) ビフェニル基
(6-28-9) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル基
(6-28-10) 1個以上のハロゲン原子を有することのある2,3−ジヒドロインデニル基
(6-28-11) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるベンゾチアゾリル基
(6-28-12) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるピリジル基
(6-28-13) ベンゾチエニル基
(6-28-14) ベンゾイソチアゾリル基
(6-28-15) チエノピリジル基
(6-28-16) カルバモイル基
(6-28-17) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルコキシ基
(6-28-18) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェノキシ基
(6-28-19) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及び低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるベンゾイル基
(6-28-20) フェニル環上に1個以上の低級アルキル基(置換基として1個以上のハロゲン原子を有していてもよい)を有することのあるアニリノ基
(6-28-21) アミノ基上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有し、フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるアニリノ基
(6-28-22) ベンゾフリル基
(6-28-23) ナフチル基
(6-28-24) オキソ基;
8及びR9は、これらが結合する窒素原子と共に互いに結合して5又は6員の不飽和複素環を形成してもよい。
該不飽和複素環上には、下記(6-29-1)〜(6-29-3)で示される基なる群から選ばれた置換基が1個以上置換していてもよい。
(6-29-1) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル基
(6-29-2) 2,3−ジヒドロインデニル基
(6-29-3) ベンゾチエニル基;
8及びR9は、これらが結合する窒素原子と共に、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル基、1,3−ジヒドロイソインドリル基、ピラジン環上に1個以上の低級アルキル基を有することのあるオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジニル基、又は8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル基上に1個以上のフェノキシ基(フェニル環上に1個以上のハロゲン原子を有していてもよい)を有することのある8−アザビシクロ[3.2.1]オクチル基を形成してもよい。
2は、低級アルキレン基を示す。
10は、下記(7-1)〜(7-44)で示されるいずれかの基を示す。
(7-1) 水素原子
(7-2) 低級アルキル基
(7-3) 1個以上のハロゲン原子を有することのあるアルコキシカルボニル基
(7-4) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;フェニル基;ハロゲン原子;シアノ基;フェノキシ基;低級アルコキシカルボニル基;ピラゾリル基;及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるベンゾイル基
(7-5) アルカノイル基
(7-6) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子及び低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルカノイル基
(7-7) シクロアルキル低級アルカノイル基
(7-8) フェニル環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるフェニル基
(7-9) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェノキシ低級アルカノイル基
(7-10) フェニル低級アルケニルカルボニル基
(7-11) ピリジン環上に置換基としてハロゲン原子及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピリジルカルボニル基
(7-12) フリルカルボニル基
(7-13) チエニルカルボニル基
(7-14) ピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルカノイル基を有することのあるピペリジニルカルボニル基
(7-15) ピロリジン環上に置換基として1個以上のオキソ基を有することのあるピロリジニルカルボニル基
(7-16) テトラヒドロピラニルカルボニル基
(7-17) ナフチルカルボニル基
(7-18) インドリルカルボニル基
(7-19) ベンゾフリルカルボニル基
(7-20) ベンゾチオフェン環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるベンゾチエニルカルボニル基
(7-21) フリル低級アルキル基
(7-22) ピリジン環上に置換基としてハロゲン原子及び1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるピリジル低級アルキル基
(7-23) チオフェン環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるチエニル低級アルキル基
(7-24) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルコキシ基;シアノ基;1個以上のハロゲン原子を有することのある低級アルキル基;低級アルキル基及び低級アルカノイル基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるアミノ基;ハロゲン原子;低級アルコキシカルボニル基;低級アルカノイルオキシ基;低級アルキルスルホニル基;低級アルキルチオ基;及びピロリジニル基なる群から選ばれた基を1個以上の有することのあるフェニル低級アルキル基
(7-25) チアゾリル低級アルキル基
(7-26) イミダゾール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル低級アルキル基
(7-27) ピロール環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピロリル低級アルキル基
(7-28) シクロアルキル低級アルキル基
(7-29) 低級アルキルチオ低級アルキル基
(7-30) フェニル環上に置換基としてハロゲン原子、低級アルキル基及び低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェノキシカルボニル基
(7-31) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル低級アルコキシカルボニル基
(7-32) ナフチルオキシカルボニル基
(7-33) 低級アルキニルオキシカルボニル基
(7-34) シクロアルキルカルボニル基
(7-35) キノキサリニルカルボニル基
(7-36) 基−CO−NR1314
(7-37) ピペリジン環上に置換基として1個以上の低級アルキル基を有することのあるピペリジニル基、
(7-38) シクロアルキル基
(7-39) テトラヒドロピラニル基
(7-40) 低級アルコキシ低級アルキル基
(7-41) テトラヒドロ−2H−チオピラニル基
(7-42) ナフチル基
(7-43) ビフェニル基
(7-44) 低級アルキルシリル低級アルコキシカルボニル基;
3は、低級アルキレン基を示す。
mは、0又は1を示す。
11及びR12は、各々下記(8-1)〜(8-5)で示されるいずれかの基を示す。
(8-1) 水素原子
(8-2) 低級アルキル基
(8-3) 低級アルカノイル基
(8-4) フェニル低級アルカノイル基;
(8-5) フェニル環上に置換基として1個以上のハロゲン原子を有することのあるフェニル基
11及びR12は、これらが結合する窒素原子と共に他の1個以上のヘテロ原子を介しもしくは介することなく互いに結合して5又は6員の飽和複素環を形成してもよい。
該複素環上には、下記(9-1)及び(9-2)で示される基なる群から選ばれた置換基が1〜3個置換していてもよい。
(9-1) 低級アルキル基
(9-2) フェニル基;
13及びR14は、各々下記(10-1)〜(10-3)で示されるいずれかの基を示す。
(10-1) 水素原子
(10-2) 低級アルキル基
(10-3) フェニル基;
13及びR14は、これらが結合する窒素原子と共に他の1個以上のヘテロ原子を介しもしくは介することなく互いに結合して5又は6員の飽和複素環を形成してもよい。]
で表されるカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項2】
カルボスチリル骨格の3,4位の結合が一重結合又は二重結合であり、R4及びR5が共に水素原子である請求項1に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項3】
【化3】

[式中、R3、A及びXは、請求項1で定義されているものと同じ。]
で示される基が、カルボスチリル骨格の3位、4位、5位、6位、7位及び8位のいずれかに結合している請求項2に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項4】
カルボスチリル骨格の3,4位の結合が一重結合であり、
【化4】

[式中、R3、A及びXは、請求項1で定義されているものと同じ。]
で示される基がカルボスチリル骨格の5位及び6位のいずれかに結合している請求項3に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項5】
Aが低級アルキレン基又は低級アルキリデン基である請求項3又は4に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項6】
1が請求項1で定義された(1-2)、(1-3)、(1-4)、(1-6)、(1-10)、(1-12)、(1-13)、(1-18)及び(1-21)のいずれかの基である請求項5に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項7】
【化5】

[式中、R3、A及びXは、請求項1で定義されているものと同じ。]
で示される基がカルボスチリル骨格の5位に結合している請求項6に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項8】
1がフェニル環上に置換基としてフェニル基、ハロゲン原子、基−(B)lNR67(ここで、B、l、R6及びR7は、請求項1で定義されているものと同じ。)、低級アルコキシカルボニル基及びフェニル低級アルコキシ基なる群から選ばれた基を1個以上有することのあるフェニル低級アルキル基である請求項7に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項9】
Aが低級アルキレン基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基、R3が水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子である請求項8に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項10】
Aが低級アルキレン基、R1が低級アルキル基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基、R3が水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子である請求項7に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項11】
Aが低級アルキレン基、R1がナフチル低級アルキル基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基、R3が水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子である請求項7に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項12】
Aが低級アルキレン基、R1
【化6】

[式中、R10及びA2は、請求項1で定義されているものと同じ。]
で示される基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基、R3が水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子である請求項7に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項13】
カルボスチリル骨格の3,4位の結合が二重結合であり、
【化7】

[式中、R3、A及びXは、請求項1で定義されているものと同じ。]
で示される基がカルボスチリル骨格の3位、4位及び5位のいずれかに結合している請求項3に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項14】
1が請求項1で定義された(1-2)及び(1-3)のいずれかの基である請求項13に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項15】
Aが低級アルキレン基又は低級アルキリデン基、R2が水素原子又は低級アルコキシ基である請求項14に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項16】
カルボスチリル骨格の3,4位の結合が二重結合であり、R4及びR5が互いに結合して基−CH=CH−CH=CH−を形成している請求項1に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項17】
【化8】

[式中、R3、A及びXは、請求項1で定義されているものと同じ。]
で示される基がカルボスチリル骨格の7位に結合している請求項16に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項18】
1が請求項1で定義された(1-2)及び(1-3)のいずれかの基である請求項17に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項19】
Aが低級アルキレン基又は低級アルキリデン基、R2及びR3が共に水素原子、及びXが酸素原子又は硫黄原子である請求項18に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項20】
Aが直接結合である請求項1に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項21】
Aが低級アルキレン基である請求項1に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項22】
Aが低級アルキリデン基である請求項1に記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項23】
カルボスチリル骨格の3,4位の結合が一重結合又は二重結合であり、R4及びR5が共に水素原子である請求項20〜請求項22のいずれかに記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項24】
カルボスチリル骨格の3,4位の結合が二重結合であり、R4及びR5が互いに結合して基−CH=CH−CH=CH−を形成している請求項20〜請求項22のいずれかに記載のカルボスチリル化合物又はその塩。
【請求項25】
下記に示す化合物から選択されるカルボスチリル化合物又はそれらの塩。
5−[1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(4−クロロベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(4−ブロモベンジル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(2−ナフチルメチル)−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−{1−[4−(ヘプチルオキシカルボニルアミノ)ベンジル]−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−[1−(1−ビフェニル−4−イルピペリジン−4−イルメチル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル]チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−{1−[1−(4−メチルフェニル)ピペリジン−4−イルメチル]−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン、
5−{1−[4−(2−クロロベンジルオキシカルボニルアミノ)ベンジル]−8−メトキシ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−5−イルメチル}チアゾリジン−2,4−ジオン、
1−(ビフェニル−4−イルメチル)−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
8−メトキシ−1−メチル−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
8−メトキシ−1−(3−メチルブチル)−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
1−プロピル−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
1−イソブチル−8−メトキシ−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、
8−メトキシ−1−フェネチル−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、及び
1−(4−フェニルチオメチル)ベンジル−5−(4−オキソ−2−チオオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン
【請求項26】
請求項1に記載のカルボスチリル化合物又はその塩を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項27】
請求項1に記載のカルボスチリル化合物又はその塩を有効成分として含有する、TFF産生亢進により予防又は治療効果が得られる疾患の予防及び/又は治療剤。
【請求項28】
TFF産生亢進により予防又は治療効果が得られる疾患が、消化管疾患、口腔疾患、上気道疾患、気道疾患、眼疾患、癌又は創傷である請求項27に記載の予防及び/又は治療剤。
【請求項29】
TFF産生亢進により予防又は治療効果が得られる疾患が、薬剤性潰瘍、消化性胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病、薬剤性腸炎、虚血性大腸炎、過敏性腸症候群、内視鏡的粘膜切除術後潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎、逆流性食道炎、食道潰瘍、バレット食道、消化管粘膜炎、痔疾患、口内炎、シェーグレン症候群、口腔乾燥症、鼻炎、咽頭炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、ドライアイ又は角結膜炎である請求項27に記載の予防及び/又は治療剤。
【請求項30】
TFFがTFF2である請求項27に記載の予防及び/又は治療剤。
【請求項31】
TFF産生亢進により予防又は治療効果が得られる疾患の予防及び/又は治療剤を製造するための、請求項1に記載のカルボスチリル化合物又はその塩の使用。
【請求項32】
請求項1に記載のカルボスチリル化合物又はその塩の有効量を患者に投与することにより、TFF産生亢進により予防又は治療効果が得られる疾患を予防及び/又は治療する方法。
【請求項33】
TFFを産生誘導する化合物を有効成分として含有する、消化管疾患、口腔疾患、上気道疾患、気道疾患、眼疾患、癌又は創傷の予防及び/又は治療剤。
【請求項34】
TFFがTFF2である請求項33に記載の予防及び/又は治療剤。
【請求項35】
一般式(1)
【化9】

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、A、X及びカルボスチリル骨格の3,4位の結合は請求項1に定義されているものと同じ。]
で表されるカルボスチリル化合物又はその塩の製造方法であって、
(i)一般式(2)
【化10】

[式中、R1、R2、R4、R5及びカルボスチリル骨格の3,4位の結合は上記に同じ。R15は水素原子又は低級アルキル基を示す。A4は直接結合又は低級アルキレン基を示す。]
で表される化合物又はその塩と一般式(3)
【化11】

[式中、R3及びXは上記に同じ。]
で表される化合物又はその塩とを反応させて、一般式(1a)
【化12】

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R15、A4及びカルボスチリル骨格の3,4位の結合は上記に同じ。]
で表される化合物又はその塩を製造し、及び
(ii)上記一般式(1a)で表される化合物又はその塩を還元して、一般式(1b)
【化13】

[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R15、A4及びカルボスチリル骨格の3,4位の結合は上記に同じ。]
で表される化合物又はその塩を製造する方法。


【図1】
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【公表番号】特表2007−512220(P2007−512220A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−519041(P2006−519041)
【出願日】平成17年9月26日(2005.9.26)
【特許番号】特許第3906471号(P3906471)
【特許公報発行日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【国際出願番号】PCT/JP2005/018217
【国際公開番号】WO2006/035954
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(000206956)大塚製薬株式会社 (230)
【Fターム(参考)】