説明

カルボン酸化合物およびその化合物を有効成分として含有する薬剤

【課題】アレルギー性疾患(アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギー等)、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹、痒みを伴う疾患、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、慢性関節リウマチ、胸膜炎、潰瘍性大腸炎等の疾患の予防および/または治療に有用な化合物の提供。
【解決手段】一般式(I)で示される酸化合物

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカルボン酸化合物に関する。さらに詳しく言えば、本発明は
(1)一般式(I)
【化1】

(式中、すべての記号は後記と同じ意味を表わす。)で示されるカルボン酸化合物、およびそれらの非毒性塩、
(2)それらの製造方法、および
(3)それらを有効成分として含有する薬剤に関する。
【背景技術】
【0002】
プロスタグランジンD2(PGD2と略記する。)は、アラキドン酸カスケードの中の代謝産物として知られており、アレルギー疾患、例えばアレルギー性鼻炎、気管支喘息、アレルギー性結膜炎などに関与する化学伝達物質のひとつと考えられている。PGD2は主として肥満細胞から産生・遊離され、遊離されたPGD2は気管支収縮、血管透過性亢進、血管拡張または収縮、粘液分泌促進、血小板凝集阻害作用を示すことが知られている。PGD2はインビボ(in vivo)においても気道収縮や鼻閉症状を誘起することが報告されており、全身性マストサイトーシス(肥満細胞症)患者、鼻アレルギー患者、気管支喘息患者、アトピー性皮膚炎患者、蕁麻疹患者などの病態局所でPGD2濃度の増加が認められている(N Engl J Med 1980; 303: 1400-4、Am Rev Respir Dis 1983; 128: 597-602、J Allergy Clin Immunol 1991; 88: 33-42、Arch Otolaryngol Head Neck Surg 1987; 113: 179-83、J Allergy Clin Immunol 1988; 82: 869-77、J Immunol 1991; 146: 671-6、J Allergy Clin Immunol 1989; 83: 905-12、N Engl J Med 1986; 315: 800-4、Am Rev Respir Dis 1990; 142: 126-32、J Allergy Clin Immunol 1991; 87: 540-8、J Allergy Clin Immunol 1986; 78: 458-61:非特許文献1〜11)。また、PGD2は神経活動、特に睡眠、ホルモン分泌、疼痛に関与しているとされている。さらに、血小板凝集、グリコーゲン代謝、眼圧調整などにも関与しているとの報告もある。
【0003】
PGD2は、その受容体のひとつであるDP受容体に結合することにより、その作用を発揮する。DP受容体拮抗薬は、その受容体に結合し、拮抗するため、アレルギー性疾患(例えば、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなど)、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹、にきび、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、副鼻腔炎、偏頭痛、鼻茸、過敏性血管炎、好酸球増多症、接触性皮膚炎、痒みを伴う疾患(例えばアトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎など)、痒みに伴う行動(引っかき行動、殴打など)により二次的に発生する疾患(例えば白内障、網膜剥離、炎症、感染、睡眠障害など)、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、自己免疫疾患、脳外傷、肝傷害、移植片拒絶、慢性関節リウマチ、胸膜炎、変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群等の疾患の予防および/または治療に有用であると考えられている。また、睡眠、血小板凝集にも関わっており、これらの疾患にも有用であると考えられる。
【0004】
例えば、国際公開第86/05779号明細書(特許文献1)には、一般式(T)
【化2】

(式中、ATは水素原子、フェニル基またはフェノキシ基を表わし、nTは3から10の整数を表わし、R1Tは、水素原子または低級アルコキシ基を表わし、X1Tは−CH2−Y1T−(基中、Y1Tは−O−、−S−または−NH−を表わす。)、−CO−Y2T−(基中、Y2Tは−O−、−S−または−NH−を表わす。)等を表わし、
【0005】
【化3】

は式
【0006】
【化4】

で示される基等を表わし、R2Tは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、低級アルコキシ基、シアノ基、低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、ハロ低級アルキル基または−NR4T5Tで示される基等を表わし、
2Tは式−Y3T−Y4T−(基中、Y3Tは単結合、−O−、−S−または−NH−を表わし、Y4Tは途中硫黄原子で中断されていてもよいC1〜6アルキレン基を表わす。)等を表わし、
Tはカルボキシ基、低級アルコキシカルボニル基等を表わす。)で示される化合物が、SRS−A(Slow reacting substance of anaphylaxis)拮抗薬として有用であることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第86/05779号明細書
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】N Engl J Med 1980; 303: 1400-4
【非特許文献2】Am Rev Respir Dis 1983; 128: 597-602
【非特許文献3】J Allergy Clin Immunol 1991; 88: 33-42
【非特許文献4】Arch Otolaryngol Head Neck Surg 1987; 113: 179-83
【非特許文献5】J Allergy Clin Immunol 1988; 82: 869-77
【非特許文献6】J Immunol 1991; 146: 671-6
【非特許文献7】J Allergy Clin Immunol 1989; 83: 905-12
【非特許文献8】N Engl J Med 1986; 315: 800-4
【非特許文献9】Am Rev Respir Dis 1990; 142: 126-32
【非特許文献10】J Allergy Clin Immunol 1991; 87: 540-8
【非特許文献11】J Allergy Clin Immunol 1986; 78: 458-61
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
プロスタグランジン受容体には、サブタイプを含め多くの受容体が存在しており、それぞれ異なった薬理作用を有している。そこで、DP受容体に対して特異的に結合し、他のプロスタグランジン受容体に対し結合が弱い新規な化合物を見出すことができれば、他の作用を発現しないため、副作用の少ない薬剤となる可能性があり、このような薬剤を見出すことが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、DP受容体に特異的に結合し、拮抗する化合物を見出すべく、鋭意研究した結果、一般式(I)で示されるカルボン酸化合物がこの課題を達成することを見出し、本発明を完成した。
【0011】
すなわち、本発明は、
(1)一般式(I)
【化5】

(式中、R1は、(1)水素原子、(2)C1〜4アルキル基、(3)C2〜4アルケニル、または(4)ベンジル基を表わし、
Eは、−C(=O)−、−SO2−、または−CH2−を表わし、
2は、(1)ハロゲン原子、(2)C1〜6アルキル基、(3)C1〜6アルコキシ基、(4)水酸基、(5)トリハロメチル基、(6)シアノ基、(7)フェニル基、(8)ピリジル基、(9)ニトロ基、(10)−NR67基、または(11)−OR8で置換されたC1〜4アルキル基を表わし、
3は、(1)ハロゲン原子、(2)C1〜6アルキル基、(3)C1〜6アルコキシ基、(4)水酸基、(5)トリハロメチル基、(6)シアノ基、(7)フェニル基、(8)ピリジル基、(9)ニトロ基、(10)−NR67基、または(11)−OR8で置換されたC1〜4アルキル基を表わし、
6およびR7は、それぞれ独立して、水素原子またはC1〜4アルキル基を表わし、
8は、C1〜4アルキル基、フェニル基、またはピリジル基を表わし、
4は、(1)水素原子、(2)C1〜6アルキル基、または(3)ベンジル基を表わし、
5は、(1)C1〜6アルキル基、(2)C1〜10アルコキシ基、(3)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(4)ハロゲン原子、(5)水酸基、(6)トリハロメチル基、(7)ニトロ基、(8)−NR910基、(9)フェニル基、(10)フェノキシ基、(11)オキソ基、(12)C2〜6アシル基、(13)シアノ基、または(14)−SO211基を表わし、
9およびR10は、それぞれ独立して、水素原子またはC1〜4アルキル基を表わし、
11は、C1〜6アルキル基を表わし、
【化6】

は、C5〜12の単環もしくは二環の炭素環、または5〜12員の単環もしくは二環の複素環を表わし、
Gは、(1)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC1〜6アルキレン基、(2)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC2〜6アルケニレン基、または(3)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC2〜6アルキニレン基を表わし、
【化7】

は、C5〜12の単環もしくは二環の炭素環、または5〜12員の単環もしくは二環の複素環を表わし、
mは、0または1〜4の整数を表わし、
nは、0または1〜4の整数を表わし、
iは、0または1〜11の整数を表わす。
ただし、mが2以上を表わすとき、R2は同じでも異なってもよく、nが2以上を表わすとき、R3は同じでも異なってもよく、iが2以上を表わすとき、R5は同じでも異なってもよい。)で示されるカルボン酸化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩、
(2)それらの製造方法、および
(3)それらを有効成分として含有する薬剤に関する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書中、C1〜4アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルのC1〜4の直鎖状または分枝状アルキル基が挙げられる
【0013】
本明細書中、C1〜6アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル基のC1〜6の直鎖状または分枝状アルキル基が挙げられる。
【0014】
本明細書中、C1〜6アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ基のC1〜6の直鎖状または分枝状アルコキシ基が挙げられる。
【0015】
本明細書中、C1〜10アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ基のC1〜10の直鎖状または分枝状アルコキシ基が挙げられる。
【0016】
本明細書中、C2〜6アシル基としては、エタノイル、プロパノイル、ブタノイル、2−メチルプロパノイル、ペンタノイル、2−メチルブタノイル、3−メチルブタノイル、ヘキサノイル、2−メチルペンタノイル、3−メチルペンタノイル、4−メチルペンタノイル、2−エチルブタノイル、2,3−ジメチルブタノイル基のC1〜6の直鎖状または分枝状アシル基が挙げられる。
【0017】
本明細書中、ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素原子が挙げられる。
【0018】
本明細書中、トリハロメチル基としては、3個のハロゲン原子で置換されたメチル基が挙げられる。
【0019】
本明細書中、C1〜4アルキレン基としては、メチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン基等のC1〜4の直鎖状または分枝状アルキレン基が挙げられる。
【0020】
本明細書中、C2〜4アルケニレン基としては、ビニレン、プロペニレン、1−または2−ブテニレン、ブタジエニレン基等のC2〜4の直鎖状または分枝状アルケニレン基が挙げられる。
【0021】
本明細書中、C2〜4アルキニレン基としては、エチニレン、1−または2−プロピニレン、1−または2−ブチニレン基等のC2〜4の直鎖状または分枝状アルキニレン基が挙げられる。
【0022】
本明細書中、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC1〜6アルキレン基としては、メチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、ペンチレン、ヘキシレン基等のC1〜6の直鎖状または分枝状アルキレン基、またはメチレン、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレン、イソブチレン、ペンチレン、ヘキシレン基中の1もしくは2個の炭素原子が窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる1もしくは2個のヘテロ原子に置き換わっているC1〜6アルキレン基、例えば、−(CH22−NH−、−(CH22−N(CH3)−、−(CH22−O−、−(CH22−S−、−(CH23−NH−、−(CH23−N(CH3)−、−CH2−CH(CH3)−CH2−NH−、−CH2−CH(CH3)−CH2−N(CH3)−、−(CH23−O−、−(CH23−S−基等の窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる1〜2個のヘテロ原子を含むC1〜6の直鎖状または分枝状アルキレン基が挙げられる。ただし、隣接する−O−基と結合するのはアルキレン基中の炭素原子である。
【0023】
本明細書中、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC2〜6アルケニレン基としては、ビニレン、プロペニレン、1−または2−ブテニレン、ブタジエニレン、ペンテニレン、ヘキセニレン基等のC2〜6の直鎖状または分枝状アルケニレン基、またはビニレン、プロペニレン、1−または2−ブテニレン、ブタジエニレン、ペンテニレン、ヘキセニレン基中の1もしくは2個の炭素原子が窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる1もしくは2個のヘテロ原子に置き換わっているC2〜6アルケニレン基、例えば、−CH=CH−NH−、−CH=CH−N(CH3)−、−CH=CH−O−、−CH=CH−S−、−CH=CH−CH2−NH−、−CH=CH−CH2−N(CH3)−、−CH=CH−CH2−O−、−CH=CH−CH2−S−基の窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる1〜2個のヘテロ原子を含むC2〜6の直鎖状または分枝状アルケニレン基が挙げられる。ただし、隣接する−O−基と結合するのはアルキレン基中の炭素原子である。
【0024】
本明細書中、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC2〜6アルキニレン基としては、エチニレン、1−または2−プロピニレン、1−または2−ブチニレン、ペンチニレン、ヘキシニレン基等のC2〜6の直鎖状または分枝状アルキニレン基、またはエチニレン、1−または2−プロピニレン、1−または2−ブチニレン、ペンチニレン、ヘキシニレン基ヘキセニレン基中の1もしくは2個の炭素原子が窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1もしくは2個のヘテロ原子に置き換わっているC2〜6アルキニレン基、例えば、−C≡C−NH−、−C≡C−N(CH3)−、−C≡C−O−、−C≡C−S−、−C≡C−CH2−NH−、−C≡C−CH2−N(CH3)−、−C≡C−CH2−O−、−C≡C−CH2−S−基の窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる1〜2個のヘテロ原子を含むC2〜6の直鎖状または分枝状アルキニレン基が挙げられる。ただし、隣接する−O−基と結合するのはアルキレン基中の炭素原子である。
【0025】
本明細書中、C5〜12の単環もしくは二環の炭素環としては、C5〜12の単環もしくは二環の炭素環アリール、その一部または全部が飽和されている炭素環、例えば、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエン、ベンゼン、ペンタレン、パーヒドロペンタレン、アズレン、パーヒドロアズレン、インデン、パーヒドロインデン、インダン、ナフタレン、ジヒドロナフタレン、テトラヒドロナフタレン、パーヒドロナフタレンが挙げられる。
【0026】
本明細書中、5〜12員の単環もしくは二環の複素環としては、1〜4個の窒素原子、1〜2個の酸素原子および/または1〜2個の硫黄原子から選択されるヘテロ原子を含む5〜12員の単環もしくは二環の複素環アリール、その一部または全部が飽和されている複素環が挙げられる。例えば、ピロール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、アゼピン、ジアゼピン、フラン、ピラン、オキセピン、チオフェン、チオピラン、チエピン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサジン、チアジン、インドール、イソインドール、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、ジチアナフタレン、インダゾール、キノリン、イソキノリン、キノリジン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、クロメン、ベンゾオキセピン、ベンゾオキサゼピン、ベンゾチエピン、ベンゾチアゼピン、ベンゾアゼピン、ベンゾジアゼピン、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、トリアゾリン、トリアゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、ジヒドロピラジン、テトラヒドロピラジン、ピペラジン、ジヒドロピリミジン、テトラヒドロピリミジン、パーヒドロピリミジン、ジヒドロピリダジン、テトラヒドロピリダジン、パーヒドロピリダジン、ジヒドロアゼピン、テトラヒドロアゼピン、パーヒドロアゼピン、ジヒドロジアゼピン、テトラヒドロジアゼピン、パーヒドロジアゼピン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、ジヒドロオキセピン、テトラヒドロオキセピン、パーヒドロオキセピン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロチオピラン、テトラヒドロチオピラン、ジヒドロチエピン、テトラヒドロチエピン、パーヒドロチエピン、ジヒドロオキサゾール、テトラヒドロオキサゾール(オキサゾリジン)、ジヒドロイソオキサゾール、テトラヒドロイソオキサゾール(イソオキサゾリジン)、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロチアゾール(チアゾリジン)、ジヒドロイソチアゾール、テトラヒドロイソチアゾール(イソチアゾリジン)、ジヒドロオキサジン、テトラヒドロオキサジン、ジヒドロオキサゼピン、テトラヒドロオキサゼピン、パーヒドロオキサゼピン、ジヒドロチアジン、テトラヒドロチアジン、ジヒドロチアゼピン、テトラヒドロチアゼピン、パーヒドロチアゼピン、モルホリン、チオモルホリン、オキサチアン、ジオキソラン、ジオキサン、インドリン、イソインドリン、ジヒドロベンゾフラン、パーヒドロベンゾフラン、ジヒドロイソベンゾフラン、パーヒドロイソベンゾフラン、ジヒドロベンゾチオフェン、パーヒドロベンゾチオフェン、ジヒドロイソベンゾチオフェン、パーヒドロイソベンゾチオフェン、ジヒドロインダゾール、パーヒドロインダゾール、ジヒドロキノリン、テトラヒドロキノリン、パーヒドロキノリン、ジヒドロイソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、パーヒドロイソキノリン、ジヒドロフタラジン、テトラヒドロフタラジン、パーヒドロフタラジン、ジヒドロナフチリジン、テトラヒドロナフチリジン、パーヒドロナフチリジン、ジヒドロキノキサリン、テトラヒドロキノキサリン、パーヒドロキノキサリン、ジヒドロキナゾリン、テトラヒドロキナゾリン、パーヒドロキナゾリン、ジヒドロシンノリン、テトラヒドロシンノリン、パーヒドロシンノリン、ベンゾオキサチアン、ジヒドロベンゾオキサジン、ジヒドロベンゾチアジン、ジヒドロベンゾオキサゾール、パーヒドロベンゾオキサゾール、ジヒドロベンゾチアゾール、パーヒドロベンゾチアゾール、ジヒドロベンゾイミダゾール、パーヒドロベンゾイミダゾール、ジヒドロベンゾアゼピン、テトラヒドロベンゾアゼピン、ジヒドロベンゾジアゼピン、テトラヒドロベンゾジアゼピン、ベンゾジオキセパン、ジヒドロベンゾオキサゼピン、テトラヒドロベンゾオキサゼピンが挙げられる。
【0027】
本明細書中、C5〜6の飽和炭素環としては、シクロペンタンおよびシクロヘキサン環が挙げられる。
【0028】
本明細書中、1〜2個の窒素原子、1〜2個の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む5〜6員の飽和複素環としては、例えば、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、パーヒドロピリミジン、パーヒドロピリダジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン、テトラヒドロオキサゾール(オキサゾリジン)、テトラヒドロイソオキサゾール(イソオキサゾリジン)、テトラヒドロチアゾール(チアゾリジン)、テトラヒドロイソチアゾール(イソチアゾリジン)、テトラヒドロオキサジン、テトラヒドロチアジン、モルホリン、チオモルホリン、オキサチアン、ジオキソラン、ジオキサン環等が挙げられる。
【0029】
本明細書中、C5〜6の炭素環としては、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、ベンゼン環等が挙げられる。
【0030】
本明細書中、1〜2個の窒素原子、1〜2個の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む5〜6員の複素環としては、例えば、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、フラン、ピラン、チオフェン、チオピラン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサジン、チアジン、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、ピペリジン、ジヒドロピラジン、テトラヒドロピラジン、ピペラジン、ジヒドロピリミジン、テトラヒドロピリミジン、パーヒドロピリミジン、ジヒドロピリダジン、テトラヒドロピリダジン、パーヒドロピリダジン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロチオピラン、テトラヒドロチオピラン、ジヒドロオキサゾール、テトラヒドロオキサゾール(オキサゾリジン)、ジヒドロイソオキサゾール、テトラヒドロイソオキサゾール(イソオキサゾリジン)、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロチアゾール(チアゾリジン)、ジヒドロイソチアゾール、テトラヒドロイソチアゾール(イソチアゾリジン)、ジヒドロオキサジン、テトラヒドロオキサジン、ジヒドロチアジン、テトラヒドロチアジン、モルホリン、チオモルホリン、オキサチアン、ジオキソラン、ジオキサン環等が挙げられる。
【0031】
本発明においては、特に指示しない限り異性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル基、アルコキシ基、およびアルキレン基には直鎖のものおよび分枝鎖のものが含まれる。さらに、二重結合、環、縮合環における異性体(E、Z、シス、トランス体)、不斉炭素の存在等による異性体(R、S体、α、β体、エナンチオマー、ジアステレオマー)、旋光性を有する光学活性体(D、L、d、l体)、クロマトグラフ分離による極性体(高極性体、低極性体)、平衡化合物、回転異性体、これらの任意の割合の混合物、ラセミ混合物は、すべて本発明に含まれる。
【0032】
本発明においては、特に断わらない限り、当業者にとって明らかなように記号
【化8】

は紙面の向こう側(すなわちα−配置)に結合していることを表わし、
【化9】

は紙面の手前側(すなわちβ−配置)に結合していることを表わし、
【化10】

は、α−配置とβ−配置の混合物であることを表わす。
【0033】
本発明化合物は、公知の方法で薬学的に許容される塩に変換される。薬学的に許容される塩は、毒性のない、水溶性のものが好ましい。適当な塩として、例えば、アルカリ金属(カリウム、ナトリウム、リチウム等)の塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム塩(テトラメチルアンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩等)、有機アミン(トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカミン等)の塩、酸付加物塩(無機酸塩(塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩等)、有機酸塩(酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、グルクロン酸塩、グルコン酸塩等)等)が挙げられる。
【0034】
本発明化合物の塩には、溶媒和物、または上記本発明化合物のアルカリ(土類)金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩、酸付加物塩の溶媒和物も含まれる。
【0035】
溶媒和物は非毒性かつ水溶性であることが好ましい。適当な溶媒和物としては、例えば水、アルコール系溶媒(エタノール等)等の溶媒和物が挙げられる。
【0036】
一般式(I)中、R1として好ましくは水素原子、C1〜4アルキル基またはベンジルであり、より好ましくは水素原子またはC1〜4アルキル基である。
【0037】
一般式(I)中、R2として好ましくはハロゲン原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、水酸基、トリハロメチル基、シアノ基、フェニル基、ピリジル基、ニトロ基、NR67基であり、より好ましくはハロゲン原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基または水酸基である。
【0038】
一般式(I)中、R3として好ましくはハロゲン原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、水酸基、トリハロメチル基またはシアノ基であり、より好ましくはハロゲン原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基または水酸基である。
【0039】
一般式(I)中、R8として好ましくはC1〜4アルキル基またはフェニル基である。
【0040】
一般式(I)中、R4として好ましくは水素原子、C1〜4アルキル基またはベンジルであり、より好ましくは水素原子またはC1〜4アルキル基である。
【0041】
一般式(I)中、R5として好ましくはC1〜6アルキル基、C1〜10アルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、トリハロメチル基、フェニル基、またはシアノ基であり、より好ましくはC1〜6アルキル基、C1〜10アルコキシ基、またはハロゲン原子である。
【0042】
一般式(I)中、
【化11】

として好ましい環は、C5〜6の単環炭素環、または1〜2個の窒素原子、1〜2個の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む5〜6員の単環複素環である。具体的に好ましい環としては、シクロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、フラン、ピラン、チオフェン、チオピラン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、ピロリジン、イミダゾリジン、ピペリジン、ピペラジン環であり、ベンゼン、またはピリジン環がより好ましい。特に好ましくはC5〜6の単環炭素環であり、具体的には
【化12】

で表わされるベンゼン環である。
【0043】
一般式(I)中、Gとして好ましくは、(1)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC1〜6アルキレン基、(2)C2〜6アルケニレン基、または(3)C2〜6アルキニレン基であり、より好ましくは(1)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC1〜6アルキレン基、(2)C2〜4アルケニレン基、または(3)C2〜4アルキニレン基であり、特に好ましくは(1)C1〜4アルキレン基、(2)C2〜4アルケニレン基、または(3)C2〜4アルキニレン基である。
【0044】
一般式(I)中、
【化13】

として好ましい環は、式
【化14】

(式中、
【化15】

は、C5〜6の飽和炭素環、または1〜2個の窒素原子、1〜2個の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む5〜6員の飽和複素環を表わし、
【化16】

は、C5〜6の炭素環、または1〜2個の窒素原子、1〜2個の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む5〜6員の複素環を表わす。)で表わされる環である。
【0045】
【化17】

として好ましい環は、1〜2個の窒素原子、1〜2個の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む5〜6員の飽和複素環であり、より好ましくは1〜2個の窒素原子および/または1〜2個の酸素原子を含む5〜6員の飽和複素環である。例えば、モルホリン、ジオキサン、オキサチアン、テトラヒドロフラン、ピロリジン、テトラヒドロオキサゾール(オキサゾリジン)、イミダゾリジン環が好ましく、特にモルホリン、テトラヒドロフラン、ピロリジン環が好ましい。
【0046】
【化18】

として好ましい環は、C5〜6の炭素環または1〜2個の窒素原子および/または1〜2個の酸素原子を含む5〜6員の複素環であり、より好ましくはC5〜6の炭素環または1〜2個の窒素原子を含む5〜6員の複素環である。例えば、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロペンタジエン、ベンゼン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、オキサジン、ピペリジン、ピペラジン環が好ましく、より好ましくはシクロヘキサン、ベンゼン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン環であり、特にベンゼン環が好ましい。
【0047】
【化19】

として好ましくは、ジヒドロベンゾオキサジン、ベンゾジオキサン、ベンゾオキサチアン、ジヒドロベンゾフランまたはインドリン環であり、より好ましくはジヒドロベンゾオキサジン、ジヒドロベンゾフラン、またはインドリン環であり、特にジヒドロベンゾオキサジンが好ましい。
【0048】
mとして好ましくは0、1または2である。
nとして好ましくは0、1または2である。
iとして好ましくは0または1〜5の整数である。
【0049】
一般式(I)で示される化合物のうち、好ましい化合物としては、一般式(I-a)
【化20】

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、一般式(I-b)
【化21】

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、または一般式(I-c)
【化22】

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物が挙げられる。
【0050】
本発明の具体的な化合物としては、表1〜表35に示す化合物、実施例中に示す化合物、およびそれらの薬学的に許容される塩が挙げられる。



【0051】
【表1】




【0052】
【表2】




【0053】
【表3】




【0054】
【表4】




【0055】
【表5】




【0056】
【表6】




【0057】
【表7】




【0058】
【表8】





【0059】
【表9】




【0060】
【表10】




【0061】
【表11】




【0062】
【表12】




【0063】
【表13】













【0064】
【表14】













【0065】
【表15】




【0066】
【表16】




【0067】
【表17】













【0068】
【表18】













【0069】
【表19】




【0070】
【表20】




【0071】
【表21】














【0072】
【表22】














【0073】
【表23】

【0074】
【表24】

【0075】
【表25】

【0076】
【表26】

【0077】
【表27】

【0078】
【表28】

【0079】
【表29】

【0080】
【表30】

【0081】
【表31】

【0082】
【表32】

【0083】
【表33】

【0084】
【表34】

【0085】
【表35】

【0086】
本発明の化合物は、DP受容体に対して特異的に結合し、他のプロスタグランジン受容体に対する結合が弱い化合物である。また本発明化合物は溶解性に優れた化合物である。このような性質は医薬品として開発するにあたり重要であり、本発明化合物は大変すぐれた医薬品となる条件を持ち合わせていると考えられる[The Merck Manual of Diagnosis and Therapy (17th Ed), Merck&Co.出版]。
【0087】
[本発明化合物の製造方法]
一般式(I)で示される本発明化合物は、例えば以下に示す方法に従って製造することができる。
【0088】
[I]一般式(I)で示される化合物のうち、R1がC1〜4アルキル基、C2〜4アルケニルまたはベンジル基を表わす化合物、すなわち、一般式(IA)
【化23】

(式中、R1AはC1〜4アルキル基、C2〜4アルケニルまたはベンジル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、以下に示す方法によって製造することができる。
【0089】
(a)一般式(IA)中、Eが−C(=O)−または−S(O)2−を表わす化合物、すなわち一般式(IA-1)
【化24】

(式中、EAは−C(=O)−または−S(O)2−を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式(II-1)
【化25】

(式中、R2-1はR2と同じ意味を表わすが、R2-1によって表わされる基に含まれる水酸基、またはアミノ基は保護が必要な場合には保護されているものとし、R4-1は水素原子を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、または一般式(II-2)
【化26】

(式中、R4-2はC1〜6アルキル基またはベンジル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、
一般式(III)
【化27】

(式中、E1は−COOHまたは−SO3Hを表わし、R3-1およびR5-1は、それぞれR3およびR5と同じ意味を表わすが、R3-1およびR5-1によって表わされる基に含まれる水酸基、またはアミノ基は保護が必要な場合には保護されているものとし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物をアミド化反応に付し、さらに必要に応じて脱保護反応に付すことにより製造することができる。
【0090】
アミド化反応は公知であり、例えば、
(1)酸ハライドを用いる方法、
(2)混合酸無水物を用いる方法、
(3)縮合剤を用いる方法等が挙げられる。
【0091】
これらの方法を具体的に説明すると、
(1)酸ハライドを用いる方法は、例えば、カルボン酸を有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、トルエン等)中または無溶媒で、酸ハライド化剤(オキザリルクロライド、チオニルクロライド等)と−20℃〜還流温度で反応させ、得られた酸ハライドを塩基(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルエチルアミン等)の存在下、アミンと不活性有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、0〜40℃の温度で反応させることにより行なわれる。また、有機溶媒(ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、トルエン等)中、相間移動触媒(テトラブチルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロリド、トリn−オクチルメチルアンモニウムクロリド、トリメチルデシルアンモニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムブロミド等の四級アンモニウム塩等)の存在下または非存在下、アルカリ水溶液(重曹水または水酸化ナトリウム水溶液等)を用いて酸ハライドと0〜40℃で反応させることにより行なうこともできる。
【0092】
(2)混合酸無水物を用いる方法は、例えば、カルボン酸を有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中または無溶媒で、塩基(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、ジイソプロピルエチルアミン等)の存在下、酸ハライド(ピバロイルクロライド、トシルクロライド、メシルクロライド等)、または酸誘導体(クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソブチル等)と、0〜40℃で反応させ、得られた混合酸無水物を有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、アミンと0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
【0093】
(3)縮合剤を用いる方法は、例えば、カルボン酸とアミンを、有機溶媒(クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、または無溶媒で、塩基(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)の存在下または非存在下、縮合剤(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド(EDC)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨウ素、1−プロピルホスホン酸環状無水物(1-propanephosphonic acid cyclic anhydride、PPA)等)を用い、1−ヒドロキシベンズトリアゾール(HOBt)を用いるか用いないで、0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
【0094】
これら(1)、(2)および(3)の反応は、いずれも不活性ガス(アルゴン、窒素等)雰囲気下、無水条件で行なうことが望ましい。
【0095】
水酸基またはアミノ基の保護基の脱保護反応は公知であり、例えば
(1)アルカリ加水分解、
(2)酸性条件下における脱保護反応、
(3)加水素分解による脱保護反応、
(4)シリル基の脱保護反応、
(5)金属を用いる脱保護反応、
(6)有機金属を用いる脱保護反応等が挙げられる。
【0096】
これらの方法を具体的に説明すると、
(1)アルカリ加水分解による脱保護反応は、例えば、有機溶媒(メタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)中、アルカリ金属の水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等)、アルカリ土類金属の水酸化物(水酸化バリウム、水酸化カルシウム等)または炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)あるいはその水溶液もしくはこれらの混合物を用いて、0〜40℃の温度で行なわれる。
【0097】
(2)酸条件下での脱保護反応は、例えば、有機溶媒(ジクロロメタン、クロロホルム、ジオキサン、酢酸エチル、アニソール等)中、有機酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トシル酸等)、または無機酸(塩酸、硫酸等)もしくはこれらの混合物(臭化水素/酢酸等)中、0〜100℃の温度で行なわれる。
【0098】
(3)加水素分解による脱保護反応は、例えば、溶媒(エーテル系(テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等)、アルコール系(メタノール、エタノール等)、ベンゼン系(ベンゼン、トルエン等)、ケトン系(アセトン、メチルエチルケトン等)、ニトリル系(アセトニトリル等)、アミド系(ジメチルホルムアミド等)、水、酢酸エチル、酢酸またはそれらの2以上の混合溶媒等)中、触媒(パラジウム−炭素、パラジウム黒、水酸化パラジウム、酸化白金、ラネーニッケル等)の存在下、常圧または加圧下の水素雰囲気下またはギ酸アンモニウム存在下、0〜200℃の温度で行なわれる。
【0099】
(4)シリル基の脱保護反応は、例えば、水と混和しうる有機溶媒(テトラヒドロフラン、アセトニトリル等)中、テトラブチルアンモニウムフルオライドを用いて、0〜40℃の温度で行なわれる。
【0100】
(5)金属を用いる脱保護反応は、例えば、酸性溶媒(酢酸、pH4.2〜7.2の緩衝液またはそれらの溶液とテトラヒドロフラン等の有機溶媒との混合液)中、粉末亜鉛の存在下、超音波をかけるかまたは超音波をかけないで、0〜40℃の温度で行なわれる。
【0101】
(6)金属錯体を用いる脱保護反応は、例えば、有機溶媒(ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトニトリル、ジオキサン、エタノール等)、水またはそれらの混合溶媒中、トラップ試薬(水素化トリブチルスズ、トリエチルシラン、ジメドン、モルホリン、ジエチルアミン、ピロリジン等)、有機酸(酢酸、ギ酸、2−エチルヘキサン酸等)および/または有機酸塩(2−エチルヘキサン酸ナトリウム、2−エチルヘキサン酸カリウム等)の存在下、ホスフィン系試薬(トリフェニルホスフィン等)の存在下または非存在下、金属錯体(テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、二塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、塩化トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)等)を用いて、0〜40℃の温度で行なわれる。
【0102】
水酸基の保護基としては、例えば、メチル基、トリチル基、メトキシメチル(MOM)基、1−エトキシエチル(EE)基、メトキシエトキシメチル(MEM)基、2−テトラヒドロピラニル(THP)基、トリメチルシリル(TMS)基、トリエチルシリル(TES)基、t−ブチルジメチルシリル(TBDMS)基、t−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)基、アセチル(Ac)基、ピバロイル基、ベンゾイル基、ベンジル(Bn)基、p−メトキシベンジル基、アリルオキシカルボニル(Alloc)基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル(Troc)基等が挙げられる。
【0103】
アミノ基の保護基としては、例えばベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル(Alloc)基、1−メチル−1−(4−ビフェニル)エトキシカルボニル(Bpoc)基、トリフルオロアセチル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、ベンジル(Bn)基、p−メトキシベンジル基、ベンジルオキシメチル(BOM)基、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM)基等が挙げられる。
【0104】
水酸基およびアミノ基の保護基としては、上記した以外にも容易にかつ選択的に脱離できる基であれば特に限定されない。例えば、T. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, Wiley, New York, 1999に記載された方法によって、脱保護反応を行なうことができる。
当業者には容易に理解できることではあるが、これらの脱保護反応を使い分けることにより、目的とする本発明化合物を容易に製造することができる。
【0105】
(b)一般式(IA)中、Eが−CH2−を表わす化合物、すなわち一般式(IA-2)
【化28】

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式(II-1)または一般式(II-2)で示される化合物と、一般式(IV)
【化29】

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を、還元的アミノ化反応に付すことによって製造することができる。
【0106】
還元的アミノ化反応は公知であり、例えば、有機溶媒(ジクロロエタン、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、酢酸およびこれらの混合物等)中、還元剤(水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム等)の存在下、0〜40℃の温度で行なわれる。
【0107】
(c)さらに、一般式(IA)で示される化合物は、一般式(V)
【化30】

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、一般式(VI)
【化31】

(式中、Zは脱離基または水素原子を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物をエーテル化反応に付すことによっても製造することができる。
【0108】
エーテル化反応は公知であり、Zが脱離基である一般式(VI)で示される化合物を用いる場合は、例えば、有機溶媒(ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチル t−ブチル エーテル等)中、アルカリ金属の水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等)、アルカリ土類金属の水酸化物(水酸化バリウム、水酸化カルシウム等)、炭酸塩(炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)もしくはアルカリ金属の水素化物(水素化ナトリウム、水素化カリウム等)またはその水溶液あるいはこれらの混合物存在下、0℃〜還流温度で反応させることにより行われる。
【0109】
Zが水素原子である一般式(VI)で示される化合物を用いる場合は、例えば、有機溶媒(ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン等)中、アゾ化合物(アゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン、1,1’−アゾビス(N,N−ジメチルホルムアミド)等)およびホスフィン化合物(トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリメチルホスフィン、ポリマーサポートトリフェニルホスフィン等)の存在下、0〜60℃で行われる。
【0110】
(d)また、R4がR4-2を表わす化合物、すなわち一般式(IA-3)
【化32】

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式(IA-4)
【化33】

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を、N−アルキル化反応に付すことによっても製造することができる。
【0111】
N−アルキル化反応は公知であり、例えば有機溶媒(ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、炭酸塩(例えば、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)存在下、ハロゲン化(C1〜6)アルキルまたはハロゲン化ベンジルを用いて、0〜40℃で反応させることによって行われる。
【0112】
また、一般式(IA-4)中、Eが−SO2−である化合物の場合は、例えば、有機溶媒(ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン等)中、アゾ化合物(アゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン、1,1’−アゾビス(N,N−ジメチルホルムアミド)等)およびホスフィン化合物(トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリメチルホスフィン、ポリマーサポートトリフェニルホスフィン等)の存在下、(C1〜6)アルキルアルコールまたはベンジルアルコールを用いて、0〜60℃でも行われる。
【0113】
[II]一般式(I)で示される化合物のうち、R1が水素原子を表わす化合物、すなわち、一般式(IB)
【化34】

(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式(IA)で示される化合物をカルボキシル基の保護基の脱保護反応に付し、さらに必要に応じて水酸基またはアミノ基の保護基の脱保護反応に付すことにより製造することができる。
【0114】
カルボキシル基の保護基の脱保護反応はよく知られており、例えば、
(1)アルカリ加水分解、
(2)酸性条件下における脱保護反応、
(3)加水素分解による脱保護反応、
(4)金属を用いる脱保護反応等が挙げられる。
【0115】
これらの方法を具体的に説明すると、
(1)アルカリ加水分解による脱保護反応は、例えば、有機溶媒(メタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)中、アルカリ金属の水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等)、アルカリ土類金属の水酸化物(水酸化バリウム、水酸化カルシウム等)または炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)あるいはその水溶液もしくはこれらの混合物を用いて、0〜40℃の温度で行なわれる。
【0116】
(2)酸条件下での脱保護反応は、例えば、有機溶媒(ジクロロメタン、クロロホルム、ジオキサン、酢酸エチル、アニソール等)中、有機酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トシル酸等)、または無機酸(塩酸、硫酸等)もしくはこれらの混合物(臭化水素/酢酸等)中、0〜100℃の温度で行なわれる。
【0117】
(3)加水素分解による脱保護反応は、例えば、溶媒(エーテル系(テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等)、アルコール系(メタノール、エタノール等)、ベンゼン系(ベンゼン、トルエン等)、ケトン系(アセトン、メチルエチルケトン等)、ニトリル系(アセトニトリル等)、アミド系(ジメチルホルムアミド等)、水、酢酸エチル、酢酸またはそれらの2以上の混合溶媒等)中、触媒(パラジウム−炭素、パラジウム黒、水酸化パラジウム、酸化白金、ラネーニッケル等)の存在下、常圧または加圧下の水素雰囲気下またはギ酸アンモニウム存在下、0〜200℃の温度で行なわれる。
【0118】
(4)金属を用いる脱保護反応は、例えば、酸性溶媒(酢酸、pH4.2〜7.2の緩衝液またはそれらの溶液とテトラヒドロフラン等の有機溶媒との混合液)中、粉末亜鉛の存在下、超音波をかけるかまたは超音波をかけないで、0〜40℃の温度で行なわれる
【0119】
当業者には容易に理解できることではあるが、これらの脱保護反応を使い分けることにより、目的とする本発明化合物を容易に製造することができる。
【0120】
水酸基またはアミノ基の保護基の脱保護反応は前記と同様の方法により行うことができる
【0121】
一般式(II-1)、(II-2)、(III)、(IV)、(V)および(VI)で示される化合物は、それ自体公知であるか、あるいは公知の方法により容易に製造することができる。
【0122】
例えば、一般式(II-1)および(II-2)で示される化合物は、以下の反応工程式1で示される方法により製造することができる。
反応工程式中、Xはハロゲン原子を表わし、R4-3は水素原子、C1〜5アルキル基またはフェニル基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。
【0123】
【化35】

【0124】
反応工程式1中、出発原料として用いる一般式(VII)および(XII)で示される化合物は公知であるか、あるいは公知の方法により容易に製造することができる。
【0125】
本明細書中の各反応において、反応生成物は通常の精製手段、例えば、常圧下または減圧下における蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウムを用いた高速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、あるいはカラムクロマトグラフィーまたは洗浄、再結晶等の方法により精製することができる。精製は各反応ごとに行なってもよいし、いくつかの反応終了後に行なってもよい。
【0126】
[本発明化合物の薬理活性]
以下にDP受容体に対する本発明化合物の作用を評価した実験例について説明する。測定方法については、例えば、WO96/23066号明細書に記載されているが、本発明者らは簡便で精度良くDP受容体に対する被検物質の作用を測定するため、種々の改良を加えた。具体的には、以下の実験例に示すように、ヒトDP受容体を安定的に発現させたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を用いて行った。
【0127】
(i)プロスタノイドDP受容体発現細胞を用いたリガンド結合実験
ヒトDP受容体を発現させたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を培養し、一般的な方法にしたがって膜画分を調製した。
ポリエチレン製チューブに調製した膜画分50μL(膜蛋白質量:40〜150μg),アッセイ緩衝液(1mmol/L EDTA,5mmol/L Mg2+および10 mmol/L Mn2+を含む25mmol/L HEPES−NaOH,pH 7.4)100μL,媒体(dimethylsulfoxide、DMSO)または本発明化合物1μL(DMSOの終濃度:0.5%)および10nmol/L[3H]−PGD2を50μL(終濃度:2.5nmol/L)を入れ室温でインキュベーションした。非特異的結合群では媒体の代わりに2mmol/LのPGD2を添加した(PGD2の終濃度:10μmol/L)。20分後,チューブに1mLの氷冷した洗浄用緩衝液(0.01% ウシ血清アルブミン(BSA)および100mmol/L NaClを含む10mmol/L Tris-HCl緩衝液,pH7.4)を添加して反応を停止させた.直ちに減圧下吸引ろ過して膜画分をガラス繊維ろ紙(GF/B)上にトラップした。ガラス繊維ろ紙上の膜画分を洗浄用緩衝液約2mLで1回洗浄後、ガラス繊維ろ紙を乾燥させた.乾燥させたガラス繊維ろ紙をガラスバイアルに入れ、液体シンチレーションカクテルを添加後、放射活性を液体シンチレーションカウンターで測定した。
【0128】
3H]-PGD2のDP受容体への特異的結合量は、非特異的結合群以外の群の放射活性から非特異的結合群の放射活性を差し引いて算出した。媒体群および本発明化合物群における[3H]-PGD2の特異的結合量から本発明化合物による阻害率を算出し,推定されたIC50値(媒体群における特異的結合量を50%阻害するのに要する本発明化合物の濃度)から下式に従いKi値(本発明化合物の解離定数)を算出した。
【0129】
i=IC50/(1+([L]*/Kd))
[L]*:[3H]-PGD2の濃度(2.5nmol/L)、
d:[3H]-PGD2の解離定数
【0130】
なお、[3H]-PGD2のKd値は、前記の方法に準じて、種々濃度の[3H]-PGD2添加時の特異的結合量を算出し、非線形回帰分析より推定した。
上記の測定結果から、本発明化合物は10μmol/L以下のKi値で、DP受容体に対して強く結合することがわかった。
【0131】
(ii)プロスタノイドDP受容体発現細胞を用いたDP受容体拮抗活性の測定
ヒトDP受容体を安定的に発現させたCHO細胞を調製し、24ウェル培養プレートに1×105cells/ウェルの細胞密度で播種し、5%CO2、37℃で2日間培養した。各ウェルをMEM(minimum essential medium)500μLで洗浄後、2μmol/Lのジクロフェナックを含むMEMを500μL添加し37℃で10分間インキュベーションした。上清を吸引して除去した後,1mmol/L 3−イソブチル−1−メチルキサンチン(3-isobutyl-1-methylxanthine)2μmol/Lジクロフェナックおよび1%BSAを含むMEM(アッセイメディウム)450μLを加え、37℃で10分間インキュベーションした。PGD2と媒体を含むアッセイメディウム、またはPGD2と本発明化合物を含むアッセイメディウム50μL(PGD2の終濃度:10nmol/L)を添加して反応を開始し、37℃でインキュベーションした。10分後,氷冷したトリクロロ酢酸(TCA)(10%w/v)500μLを添加して反応を停止させた。この反応液を1回凍結(−80℃)、融解を行なった後、スクレイパーで細胞をはがし、13,000rpmで3分間遠心した.上清を採取し、上清中のcAMP濃度をcAMPアッセイ・キット(cAMP assay kit)(Amersham社製)を用いてラジオイムノアッセイ(radioimmunoassay)法で測定した。すなわち、上記で得られた上清125μLに[125I]cAMPアッセイ・キットの緩衝液を加え500μLとし、これを0.5mol/L トリ−n−オクチルアミン(tri-n-octylamine)のクロロホルム溶液1mLと混和し、クロロホルム層にTCAを抽出したのち、水層をサンプルとして[125I]cAMPアッセイ・キットに記載されている方法に順じてサンプル中のcAMP量を定量した。
【0132】
本発明化合物のDP受容体拮抗作用の強度は、PGD2がサブマキシマム(submaximum)なcAMP産生作用を示す10nmol/LにおけるcAMP産生量に対する抑制率からIC50値(本発明化合物非存在下におけるcAMP産生量を50%阻害するのに要する本発明化合物の濃度)として算出した。
上記の測定結果から、本発明化合物は10μmol/L以下のIC50値で、DP受容体に対して強く拮抗することがわかった。
【0133】
[毒性]
一般式(I)で示される本発明化合物の毒性は十分に低いものであり、医薬品として使用するために十分安全であることが確認された。
【0134】
[医薬品への適用]
一般式(I)で示される本発明化合物は、DP受容体に結合し、拮抗するため、DP受容体活性化による疾患、例えばアレルギー性疾患(例えば、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーなど)、全身性肥満細胞症、全身性肥満細胞活性化障害、アナフィラキシーショック、気道収縮、蕁麻疹、湿疹、にきび、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、副鼻腔炎、偏頭痛、鼻茸、過敏性血管炎、好酸球増多症、接触性皮膚炎、痒みを伴う疾患(例えばアトピー性皮膚炎、蕁麻疹、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、接触性皮膚炎など)、痒みに伴う行動(引っかき行動、殴打など)により二次的に発生する疾患(例えば白内障、網膜剥離、炎症、感染、睡眠障害など)、炎症、慢性閉塞性肺疾患、虚血再灌流障害、脳血管障害、自己免疫疾患、脳外傷、肝傷害、移植片拒絶、慢性関節リウマチ、胸膜炎、変形性関節症、クローン病、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群等の疾患の予防および/または治療に有用であると考えられる。また、睡眠、血小板凝集にも関わっており、これらの疾患にも有用であると考えられる。
【0135】
一般式(I)で示される本発明化合物のうち、DP受容体以外に対する結合が弱いものは、他の作用を発現しないため、副作用の少ない薬剤となる可能性がある。
【0136】
一般式(I)で示される本発明化合物は、
1)その化合物の予防および/または治療効果の補完および/または増強、
2)その化合物の動態・吸収改善、投与量の低減、および/または
3)その化合物の副作用の軽減のために他の薬剤と組み合わせて、併用剤として投与してもよい。
【0137】
一般式(I)で示される本発明化合物と他の薬剤の併用剤は、1つの製剤中に両成分を配合した配合剤の形態で投与してもよく、また別々の製剤にして投与する形態をとってもよい。この別々の製剤にして投与する場合には、同時投与および時間差による投与が含まれる。また、時間差による投与は、一般式(I)で示される本発明化合物を先に投与し、他の薬剤を後に投与してもよいし、他の薬剤を先に投与し、一般式(I)で示される本発明化合物を後に投与してもよい。それぞれの投与方法は同じでも異なっていてもよい。
【0138】
上記併用剤により、予防および/または治療効果を奏する疾患は特に限定されず、一般式(I)で示される本発明化合物の予防および/または治療効果を補完および/または増強する疾患であればよい。
【0139】
一般式(I)で示される本発明化合物のアレルギー性鼻炎に対する予防および/または治療効果の補完および/または増強のための他の薬剤としては、例えば、抗ヒスタミン剤、メディエーター遊離抑制薬、トロンボキサン合成酵素阻害剤、トロンボキサンA2受容体拮抗剤、ロイコトリエン受容体拮抗剤、ステロイド剤、αアドレナリン受容体刺激薬、キサンチン誘導体、抗コリン薬、一酸化窒素合成酵素阻害剤等が挙げられる。
【0140】
一般式(I)で示される本発明化合物のアレルギー性結膜炎に対する予防および/または治療効果の補完および/または増強のための他の薬剤としては、例えば、ロイコトリエン受容体拮抗剤、抗ヒスタミン剤、メディエーター遊離抑制薬、非ステロイド系抗炎症薬、プロスタグランジン類、ステロイド剤、一酸化窒素合成酵素阻害剤等が挙げられる。
【0141】
抗ヒスタミン剤としては、例えば、フマル酸ケトチフェン、メキタジン、塩酸アゼラスチン、オキサトミド、テルフェナジン、フマル酸エメダスチン、塩酸エピナスチン、アステミゾール、エバスチン、塩酸セチリジン、ベポタスチン、フェキソフェナジン、ロラタジン、デスロラタジン、塩酸オロパタジン、TAK−427、ZCR−2060、NIP−530、モメタゾンフロエート、ミゾラスチン、BP−294、アンドラスト、オーラノフィン、アクリバスチン等が挙げられる。
【0142】
メディエーター遊離抑制薬としては、例えば、トラニラスト、クロモグリク酸ナトリウム、アンレキサノクス、レピリナスト、イブジラスト、ダザノラスト、ペミロラストカリウム等が挙げられる。
【0143】
トロンボキサン合成酵素阻害剤としては、例えば、塩酸オザグレル、イミトロダストナトリウム等が挙げられる。
【0144】
トロンボキサンA2受容体拮抗剤としては、例えば、セラトロダスト、ラマトロバン、ドミトロバンカルシウム水和物、KT−2−962等が挙げられる。
【0145】
ロイコトリエン受容体拮抗剤としては、例えば、プランルカスト水和物、モンテルカスト、ザフィルルカスト、MCC−847、KCA−757、CS−615、YM−158、L−740515、CP−195494、LM−1484、RS−635、A−93178、S−36496、BIIL−284、ONO−4057等が挙げられる。
【0146】
ステロイド剤としては、例えば、外用薬としては、プロピオン酸クロベタゾール、酢酸ジフロラゾン、フルオシノニド、フランカルボン酸モメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、酪酸プロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、ジフルプレドナート、プデソニド、吉草酸ジフルコルトロン、アムシノニド、ハルシノニド、デキサメタゾン、プロピオン酸デキサメタゾン、吉草酸デキサメタゾン、酢酸デキサメタゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、プロピオン酸デプロドン、吉草酸酢酸プレドニゾロン、フルオシノロンアセトニド、プロピオン酸ベクロメタゾン、トリアムシノロンアセトニド、ピバル酸フルメタゾン、プロピオン酸アルクロメタゾン、酪酸クロベタゾン、プレドニゾロン、プロピオン酸ペクロメタゾン、フルドロキシコルチド等が挙げられる。
【0147】
内服薬、注射剤としては、酢酸コルチゾン、ヒドロコルチゾン、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム、酢酸フルドロコルチゾン、プレドニゾロン、酢酸プレドニゾロン、コハク酸プレドニゾロンナトリウム、ブチル酢酸プレドニゾロン、リン酸プレドニゾロンナトリウム、酢酸ハロプレドン、メチルプレドニゾロン、酢酸メチルプレドニゾロン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、トリアムシノロン、酢酸トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、デキサメサゾン、酢酸デキサメタゾン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、パルミチン酸デキサメタゾン、酢酸パラメサゾン、ベタメタゾン等が挙げられる。
【0148】
吸入剤としては、プロピオン酸ベクロメタゾン、プロピオン酸フルチカゾン、ブデソニド、フルニソリド、トリアムシノロン、ST−126P、シクレソニド、デキサメタゾンパロミチオネート、モメタゾンフランカルボネート、プラステロンスルホネート、デフラザコート、メチルプレドニゾロンスレプタネート、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシネート等が挙げられる。
【0149】
キサンチン誘導体としては、例えば、アミノフィリン、テオフィリン、ドキソフィリン、シパムフィリン、ジプロフィリン等が挙げられる。
【0150】
抗コリン剤としては、例えば、臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウム、臭化フルトロピウム、臭化シメトロピウム、テミベリン、臭化チオトロピウム、レバトロペート(UK−112166)等が挙げられる。
【0151】
非ステロイド系抗炎症薬としては、例えば、サザピリン、サリチル酸ナトリウム、アスピリン、アスピリン・ダイアルミネート配合、ジフルニサル、インドメタシン、スプロフェン、ウフェナマート、ジメチルイソプロピルアズレン、ブフェキサマク、フェルビナク、ジクロフェナク、トルメチンナトリウム、クリノリル、フェンブフェン、ナプメトン、プログルメタシン、インドメタシンファルネシル、アセメタシン、マレイン酸プログルメタシン、アンフェナクナトリウム、モフェゾラク、エトドラク、イブプロフェン、イブプロフェンピコノール、ナプロキセン、フルルビプロフェン、フルルビプロフェンアキセチル、ケトプロフェン、フェノプロフェンカルシウム、チアプロフェン、オキサプロジン、プラノプロフェン、ロキソプロフェンナトリウム、アルミノプロフェン、ザルトプロフェン、メフェナム酸、メフェナム酸アルミニウム、トルフェナム酸、フロクタフェニン、ケトフェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、ピロキシカム、テノキシカム、アンピロキシカム、ナパゲルン軟膏、エピリゾール、塩酸チアラミド、塩酸チノリジン、エモルファゾン、スルピリン、ミグレニン、サリドン、セデスG、アミピロ−N、ソルボン、ピリン系感冒薬、アセトアミノフェン、フェナセチン、メシル酸ジメトチアジン、シメトリド配合剤、非ピリン系感冒薬等が挙げられる。
【0152】
プロスタグランジン類(以下、PGと略記する。)としては、PG受容体アゴニスト、PG受容体アンタゴニスト等が挙げられる。
【0153】
PG受容体としては、PGE受容体(EP1、EP2、EP3、EP4)、PGD受容体(DP、CRTH2)、PGF受容体(FP)、PGI受容体(IP)、TX受容体(TP)等が挙げられる。
【0154】
一般式(I)で示される化合物と他の薬剤の重量比は特に限定されない。
【0155】
他の薬剤は、任意の2種以上を組み合わせて投与してもよい。
【0156】
また、一般式(I)で示される化合物の予防および/または治療効果を補完および/または増強する他の薬剤には、上記したメカニズムに基づいて、現在までに見出されているものだけでなく今後見出されるものも含まれる。
【0157】
本発明で用いる一般式(I)で示される化合物またはそれらの非毒性塩、または一般式(I)で示される化合物と他の薬剤の併用剤を上記の目的で用いるには、通常、全身的または局所的に、経口または非経口の形で投与される。
【0158】
投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人一人あたり、1回につき、1mgから1000mgの範囲で、1日1回から数回経口投与されるか、または成人一人あたり、1回につき、1mgから100mgの範囲で、1日1回から数回非経口投与(好ましくは、点鼻剤、点眼剤または軟膏剤)されるか、または1日1時間から24時間の範囲で静脈内に持続投与される。
【0159】
もちろん前記したように、投与量は、種々の条件によって変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて必要な場合もある。
【0160】
一般式(I)で示される化合物またはそれらの非毒性塩、または一般式(I)で示される化合物と他の薬剤の併用剤を投与する際には、経口投与のための固体組成物、液体組成物およびその他の組成物および非経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等として用いられる。
【0161】
経口投与のための固体組成物には、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。
カプセル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含まれる。
【0162】
このような固体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、少なくともひとつの不活性な希釈剤、例えばラクトース、マンニトール、グルコース、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムと混合される。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、ラクトースのような安定化剤、グルタミン酸またはアスパラギン酸のような溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤または丸剤は必要により白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどの胃溶性あるいは腸溶性物質のフィルムで被覆していてもよいし、また2以上の層で被覆していてもよい。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセルも包含される。
【0163】
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳濁剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤等を含む。このような液体組成物においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる不活性な希釈剤(例えば、精製水、エタノール)に含有される。この組成物は、不活性な希釈剤以外に湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。
【0164】
経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、それ自体公知の方法により処方されるスプレー剤が含まれる。この組成物は不活性な希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウムのような安定剤と等張性を与えるような緩衝剤、例えば塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸のような等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造方法は、例えば米国特許第2,868,691号および同第3,095,355号に詳しく記載されている。
【0165】
本発明による非経口投与のための注射剤としては、無菌の水性および/または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤を包含する。水性の溶液剤、懸濁剤としては、例えば注射用蒸留水および生理食塩水が含まれる。非水溶性の溶液剤、懸濁剤としては、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート80(登録商標)等がある。また、無菌の水性と非水性の溶液剤、懸濁剤および乳濁剤を混合して使用してもよい。このような組成物は、さらに防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えば、ラクトース)、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のような補助剤を含んでいてもよい。これらはバクテリア保留フィルターを通すろ過、殺菌剤の配合または照射によって無菌化される。これらはまた無菌の固体組成物を製造し、例えば凍結乾燥品の使用前に、無菌化または無菌の注射用蒸留水または他の溶媒に溶解して使用することもできる。
【0166】
非経口投与のための点眼剤の剤形としては、点眼液、懸濁型点眼液、乳濁型点眼液、用時溶解型点眼液および眼軟膏が含まれる。
【0167】
これらの点眼剤は公知の方法に準じて製造される。例えば、点眼液の場合には、等張化剤(塩化ナトリウム、濃グリセリン等)、緩衝化剤(リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等)、界面活性剤(ポリソルベート80(商品名)、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等)、安定化剤(クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等)、防腐剤(塩化ベンザルコニウム、パラベン等)などを必要に応じて適宜選択して調製される。これらは最終工程において滅菌するか無菌操作法によって調製される。
【0168】
非経口投与のための吸入剤としては、エアロゾル剤、吸入用粉末剤又は吸入用液剤が含まれ、当該吸入用液剤は用時に水又は他の適当な媒体に溶解又は懸濁させて使用する形態であってもよい。
【0169】
これらの吸入剤は公知の方法に準じて調製される。
【0170】
例えば、吸入用液剤の場合には、防腐剤(塩化ベンザルコニウム、パラベン等)、着色剤、緩衝化剤(リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等)、等張化剤(塩化ナトリウム、濃グリセリン等)、増粘剤(カリボキシビニルポリマー等)、吸収促進剤などを必要に応じて適宜選択して調製される。
【0171】
吸入用粉末剤の場合には、滑沢剤(ステアリン酸およびその塩等)、結合剤(デンプン、デキストリン等)、賦形剤(乳糖、セルロース等)、着色剤、防腐剤(塩化ベンザルコニウム、パラベン等)、吸収促進剤などを必要に応じて適宜選択して調製される。
【0172】
吸入用液剤を投与する際には通常噴霧器(アトマイザー、ネブライザー)が使用され、吸入用粉末剤を投与する際には通常粉末薬剤用吸入投与器が使用される。
【0173】
非経口投与のためのその他の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、常法により処方される外溶液剤、軟膏剤、塗布剤、直腸内投与のための坐剤および膣内投与のためのペッサリー等が含まれる。
【実施例】
【0174】
以下、参考例および実施例によって本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
クロマトグラフィーによる分離の箇所、TLCに示されているカッコ内の溶媒は、使用した溶出溶媒または展開溶媒を示し、割合は体積比を表わす。NMRの箇所に示されているカッコ内の溶媒は、測定に使用した溶媒を示している。
【0175】
参考例1:N−ホルミル−2−フルオロアニリン
アルゴンガス雰囲気下、0℃で無水酢酸(15.5mL)にギ酸(6.1mL)を滴下し、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、テトラヒドロフラン(THF;10mL)で希釈した。希釈液に2−フルオロアニリン(5.56g)のTHF(20mL)溶液を室温で加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮することにより、以下の物性値を有する標題化合物を得た。得られた標題化合物は、精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.70 (ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
【0176】
参考例2:N−メチル−2−フルオロアニリン
アルゴンガス雰囲気下、参考例1で製造した化合物の無水THF(25mL)溶液に0℃でボラン・テトラヒドロフラン錯体(1M THF溶液;125mL)を加え、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、氷浴中、メタノール(30mL)および4N塩化水素ジオキサン溶液(10mL)を加え、60℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、2N水酸化ナトリウム水溶液に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液をセライト(商品名)でろ過し、ろ液を濃縮した。残渣に混合溶媒(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)を加え、シリカゲル上ろ過した。溶出液を濃縮することにより、以下の物性値を有する標題化合物(6.45g)を得た。
TLC:Rf 0.85 (ヘキサン:酢酸エチル=5:1);
NMR (CDCl3):δ 7.00-6.91 (m, 2H), 6.80-6.55 (m, 2H), 3.90 (br.s, 1H), 2.82 (s, 3H)。
【0177】
参考例3:(2S)−3−(N−(2−フルオロフェニル)−N−メチルアミノ)−1,2−プロパンジオール
アルゴンガス雰囲気下、参考例2で製造した化合物(1.24g)、(R)−(+)−グリシドール(1.11g、アルドリッチ社製、98%ee)およびエタノール(1mL)の混合物を50℃で12時間撹拌した。反応混合物を濃縮することにより、以下の物性値を有する標題化合物を得た。得られた標題化合物は、精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.40 (ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
【0178】
参考例4:(2S)−2−ヒドロキシメチル−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン
参考例3で製造した化合物の無水ジメチルホルムアミド(DMF;10mL)溶液に、水浴中、カリウムt−ブトキシド(1.68g)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液をセライト(商品名)でろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、以下の物性値を有する標題化合物(1.55g,97.6%ee)を得た。
TLC:Rf 0.35 (ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR (CDCl3):δ 7.90-6.79 (m, 2H), 6.70-6.60 (m, 2H), 4.33 (m, 1H), 3.82 (dd, J = 13.0, 4.2 Hz, 1H), 3.79 (dd, J = 13.0, 4.2 Hz, 1H), 3.19 (dd, J = 10.2, 2.1 Hz, 1H), 3.17 (dd, J = 11.4, 5.4 Hz, 1H), 2.86 (s, 3H)。
【0179】
本標題化合物の光学純度は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて決定した。
使用したカラム:CHIRALCEL OD(ダイセル化学工業(株))、0.46 cmφ x 25 cm、
使用した流速:1mL/分、
使用した溶媒:ヘキサン:2−プロパノール=93:7、
使用した検出波長:254nm、
保持時間:30.70分、
使用した温度:24℃。
【0180】
参考例5:(2S)−2−メシルオキシメチル−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン
参考例4で製造した化合物(20g)のトルエン(80mL)溶液に、トリエチルアミン(23mL)を加え、5℃に冷却後、メタンスルホニルクロライド(9.5mL)を滴下し、5℃で30分間撹拌した。反応混合物を水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液をセライト(商品名)でろ過した。ろ液を濃縮し、以下の物性値を有する標題化合物を得た。得られた標題化合物は、精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.55 (ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (CDCl3):δ 6.88 (m, 1H), 6.81 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 6.75-6.65 (m, 2H), 4.54 (m, 1H), 4.40 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 3.27 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.17 (dd, J = 11.7, 6.3 Hz, 1H), 3.07 (s, 3H), 2.88 (s, 3H)。
【0181】
参考例6:4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)安息香酸メチルエステル
参考例5で製造した化合物および4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステル(23.2g)DMF(200mL)溶液に、室温で炭酸カリウム(38.3g)を加え、80℃で15時間撹拌した。反応混合物を水に加え、混合溶媒(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)で抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液をセライト(商品名)でろ過した。ろ液を濃縮し、以下の物性値を有する標題化合物を得た。得られた標題化合物は、精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.62 (ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR (CDCl3):δ 7.99(d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.96 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.94-6.79 (m, 2H), 6.70 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.68 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 4.65 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.9, 4.8 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.39 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.90 (s, 3H)。
【0182】
参考例7:4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)安息香酸
参考例6で製造した化合物をメタノール(150mL)およびTHF(150mL)に溶解し、室温で5N水酸化ナトリウム水溶液(100mL)を加え、室温で15時間撹拌した。反応混合物を水に加え、混合溶媒(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)で洗浄した。水層を2N塩酸(260mL)で酸性にし、生じた結晶をろ取した。ろ取物を水で洗浄した後、減圧下2日間乾燥することにより、以下の物性値を有する標題化合物(39g)を得た。
TLC:Rf 0.13 (ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
【0183】
参考例8:4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルクロライド
アルゴンガス雰囲気下、参考例7で製造した化合物(5g)のジメトキシエタン(21mL)溶液にオギザリルクロライド(2.75mL)を加え、40℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、以下の物性値を有する標題化合物(4.7g)を得た。
NMR (CDCl3):δ 8.12 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.50 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 7.35 (dt, J = 1.5, 8.1 Hz, 1H), 7.16-6.95 (m, 4H), 5.07-4.96 (m, 1H), 4.52-4.40 (m, 2H), 3.87 (dd, J = 12.9, 2.1 Hz, 1H), 3.68 (dd, J = 12.9, 10.5 Hz, 1H), 3.29 (s, 3H)。
【0184】
参考例9:3−アミノフェニル酢酸メチルエステル
アルゴン雰囲気下、メタノール(20mL)を−10℃に冷却し、塩化チオニル(4.31mL)および3−アミノフェニル酢酸(3.00g)のメタノール溶液(25mL)を滴下し、−10〜0℃にて1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)にて精製して、以下の物性値を有する標題化合物(3.90g)を得た。
TLC:Rf 0.43 (ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (CDCl3):δ 7.10 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.69-6.57 (m, 3H), 3.69 (s, 3H), 3.53 (s, 2H)。
【0185】
実施例1:3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸メチルエステル
【化36】

アルゴン雰囲気下、参考例9で製造した化合物(165mg)の塩化メチレン溶液(2mL)にピリジン(161μl)を加え、氷冷下参考例8で製造した化合物(350mg)の塩化メチレン溶液(2.5mL)を滴下して0℃にて15分間撹拌した。反応混合物にメタノールと水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液と飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去して、以下の物性値を有する標題化合物(447mg)を得た。
TLC:Rf 0.23 (ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
【0186】
実施例1(1)〜1(15)
参考例9で製造した化合物の代わりに相当するアミンを用いて、実施例1と同様の操作をして以下の化合物を得た。
【0187】
実施例1(1):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.27 (酢酸エチル:ヘキサン=3:7);
NMR (CDCl3):δ 8.51 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.88 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.10-6.98 (m, 3H), 6.94-6.80 (m, 2H), 6.78-6.66 (m, 2H), 4.73-4.63 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.21 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.66 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 12.0, 3.0 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 12.0, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0188】
実施例1(2):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.15 (酢酸エチル:ヘキサン=3:7);
NMR (CDCl3):δ 7.86 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.72 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.22 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.06-6.96 (m, 2H), 6.93-6.81 (m, 2H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.9, 4.8 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.71 (s, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.40 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.92 (s, 3H), 2.26 (s, 3H)。
【0189】
実施例1(3):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メチルフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.17 (酢酸エチル:ヘキサン=3:7);
NMR (CDCl3):δ 7.89 (brs, 1H), 7.85 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.58 (s, 1H), 7.19 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.07-6.96 (m, 3H), 6.92-6.80 (m, 2H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 3.0 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.31 (s, 3H)。
【0190】
実施例1(4):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メチルフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.68 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 7.83 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.69 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.06-6.94 (m, 2H), 6.92-6.80 (m, 3H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.29 (dd, J = 9.0, 4.2 Hz, 1H), 4.18 (dd, J =9.0, 6.6 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.62 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 12.0, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 12.0, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.35 (s, 3H)。
【0191】
実施例1(5):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−クロロフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.29 (酢酸エチル:トルエン=1:9);
NMR (CDCl3):δ 8.50 (dd, J = 8.7, 1.8 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.89 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.31 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.10-7.00 (m, 3H), 6.92-6.81 (m, 2H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.9, 4.8 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.82 (s, 2H), 3.72 (s, 3H), 3.40 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0192】
実施例1(6):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−ヒドロキシフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.56 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 8.05 (s, 1H), 7.88 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.13 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.08-7.00 (m, 4H), 6.96-6.80 (m, 2H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 9.6, 6.3Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.56 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.3 Hz, 1H), 2.92 (s, 3H)。
【0193】
実施例1(7):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メトキシフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.55 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 8.50-8.42 (m, 2H), 7.86 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.06-6.96 (m, 3H), 6.92-6.81 (m, 3H), 6.76-6.68 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.9, 5.4 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.70 (s, 3H), 3.63 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0194】
実施例1(8):5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−クロロフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.61 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 7.83 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.75 (s, 1H), 7.62 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 9.0, 2.4 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.93-6.80 (m, 2H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.29 (dd J= 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.79 (s, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.40 (dd, J = 11.7, 6.3 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0195】
実施例1(9):5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシ−3−メチルフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.50 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 7.82 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.65 (s, 1H), 7.45 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.92-6.81 (m, 2H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.29 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.70 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.32 (s, 3H)。
【0196】
実施例1(10):5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−ヒドロキシ−3−メチルフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.21 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 8.66-8.58 (m, 1H), 7.81 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.58 (s, 1H), 7.38 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.07-6.96 (m, 2H), 6.93-6.80 (m, 2H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.29 (dd, J = 9.9, 5.4 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.68 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.4, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.29 (s, 3H)。
【0197】
実施例1(11):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−フェノキシメチルフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.59 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
【0198】
実施例1(12):5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロ−2−フルオロフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.71 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 8.50 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.87 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.18 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.08-6.98 (m, 2H), 6.92-6.80 (m, 2H), 6.76-6.64 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.31 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.21 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 3.73 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 3.0 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0199】
実施例1(13):5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.47 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.70 (s, 1H), 7.60-7.48 (m, 2H), 7.10-6.98 (m, 3H), 6.92-6.80 (m, 2H), 6.75-6.65 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.29 (dd, J = 9.6, 5.4 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.69 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 12.0, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 12.0, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0200】
実施例1(14):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−フルオロフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.21 (酢酸エチル:ヘキサン=3:7);
NMR (CDCl3):δ 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.76 (s, 1H), 7.60-7.52 (m, 1H), 7.20 (s, 1H), 7.02 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.92-6.75 (m, 3H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.29 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.62 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0201】
実施例1(15):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メトキシメチルフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.26 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 7.83 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.74 (s, 1H), 7.54 (s, 2H), 7.08-6.97 (m, 3H), 6.93-6.80 (m, 2H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.29 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 3.44-3.33 (m, 4H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0202】
実施例2:3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸
【化37】

実施例1で製造した化合物(224mg)をテトラヒドロフラン(2.5mL)とメタノール(2.5mL)の混合溶媒に溶解し、2N水酸化ナトリウム水溶液(2mL)を加え、室温にて30分間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、t−ブチルメチルエーテルにて洗浄した。水層に1N塩酸水溶液を加えて酸性とし、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1〜酢酸エチル:メタノール=10:1)にて精製して、以下の物性値を有する標題化合物(123mg)を得た。
TLC:Rf 0.52 (酢酸エチル:メタノール=19:1);
NMR (CDCl3):δ 7.90-7.78 (m, 3H), 7.57 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.06-6.95 (m, 3H), 6.91-6.82 (m, 2H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.65 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.16 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.63 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.90 (s, 3H)。
【0203】
実施例2(1)〜2(15)
実施例1(1)〜1(15)で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作をして、以下の化合物を得た。
【0204】
実施例2(1):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.38 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 8.53 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.88 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.08-6.98 (m, 3H), 6.92-6.82 (m, 2H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H ), 4.19 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.69 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 12.0, 3.0 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 12.0, 6.9 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0205】
実施例2(2):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.37 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.85 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.28-7.19 (m, 1H), 7.11 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.92-6.80 (m, 2H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4. 30 (dd, J = 9.6, 5.1 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.74 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.4, 3.3 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.26 (s, 3H)。
【0206】
実施例2(3):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.34 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.89 (s, 1H), 7.84 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.61 (s, 1H), 7.20 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.07-6.99 (m, 3H), 6.92-6.81 (m, 2H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 3.66 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.26 (s, 3H)。
【0207】
実施例2(4):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.39 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.82 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.74 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.00 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.92-6.81 (m, 3H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.28 (dd, J = 9.9, 5.4 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 3.62 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.7, 3.3 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.34 (s, 3H)。
【0208】
実施例2(5):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−クロロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.46 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 8.52 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.89 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.32 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.12-7.00 (m, 3H), 6.93-6.82 (m, 2H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.9, 5.4 Hz, 1H ), 4.20 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0209】
実施例2(6):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−ヒドロキシフェニル酢酸
TLC:Rf 0.28 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 8.10 (s, 1H), 7.86 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.14 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.08-6.97 (m, 4H), 6.92-6.82 (m, 2H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.29 (dd, J = 9.6, 5.1 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.58 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 3.0 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0210】
実施例2(7):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メトキシフェニル酢酸
TLC:Rf 0.45 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 8.51-8.44 (m, 2H), 7.85 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.06-6.97 (m, 3H), 6.92-6.82 (m, 3H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H) , 3.66 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0211】
実施例2(8):5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−クロロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.62 (クロロホルム:メタノール=4:1);
NMR (CDCl3):δ 7.86-7.76 (m, 3H), 7.66 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.4, 2.4 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.94-6.80 (m, 2H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.28 (dd J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.81 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0212】
実施例2(9):5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシ−3−メチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.70 (クロロホルム:メタノール=4:1);
NMR (CDCl3):δ 7.82 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.65 (s, 1H), 7.45 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.94-6.82 (m, 2H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.29 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.71 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 3.0 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.33 (s, 3H)。
【0213】
実施例2(10):5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−ヒドロキシ−3−メチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.22 (クロロホルム:メタノール=4:1);
NMR (CDCl3):δ 7.81 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.74-7.64 (m, 1H), 7.36-7.26 (m, 1H), 7.20-7.14 (m, 1H), 6.99 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.93-6.82 (m, 2H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.71-4.61 (m, 1H), 4.28 (dd, J = 9.9, 5.4 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.65 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.4, 2.4 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.4, 6.9 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.28 (s, 3H)。
【0214】
実施例2(11):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−フェノキシメチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.47 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.83 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.66-7.60 (m, 2H), 7.34-7.20 (m, 2H), 7.15 (s, 1H), 7.05-6.92 (m, 5H), 6.92-6.80 (m, 2H), 6.74-6.66 (m, 2H), 5.07 (s, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.29 (dd, J = 9.9, 5.4 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 3.70 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.9 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0215】
実施例2(12):5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロ−2−フルオロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.37 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 8.52 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.86 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.19 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.92-6.80 (m, 2H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.6, 5.1 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.75 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 3.0 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0216】
実施例2(13):5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.50 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.82 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.76 (s, 1H), 7.63-7.56 (m, 1H), 7.54-7.46 (m, 1H), 7.06 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.93-6.81 (m, 2H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.71-4.61 (m, 1H), 4.29 (dd, J = 9.6, 5.4 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.72 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 12.0, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 12.0, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0217】
実施例2(14):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−フルオロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.28 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.86-7.77 (m, 3H), 7.57-7.50 (m, 1H), 7.28-7.22 (m, 1H), 7.01 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.92-6.76 (m, 3H), 6.74-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.29 (dd, J = 9.9, 4.8 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.9, 6.3 H z, 1H), 3.65 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0218】
実施例2(15):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メトキシメチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.33 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.83 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.07-6.97 (m, 3H), 6.92-6.82 (m, 2H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.29 (dd, J = 9.9, 4.8 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.67 (s, 2H), 3.44-3.36 (m, 4H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0219】
参考例10:3−(N−エチルアミノ)フェニル酢酸メチルエステル
アルゴン雰囲気下、参考例9で製造した化合物(820mg)の塩化メチレン溶液(5mL)にピリジン(802μl)と無水酢酸(517μl)を加え、室温にて30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を塩酸および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去して、粗アセチル体を得た。
アルゴン雰囲気下、粗アセチル体の無水THF溶液(3mL)を氷冷し、ボラン・ジメチルスルフィド錯体(2M THF溶液;4.97mL)を滴下し、室温にて1時間、60℃にて15時間撹拌した。反応混合物を氷冷し、メタノールと塩化水素/ジオキサンを加え、60℃にて30分間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて中和し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:1)にて精製して、以下の物性値を有する標題化合物(320mg)を得た。
TLC:Rf 0.49 (ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR (CDCl3):δ 7.12 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.59 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.55-6.48 (m, 2H), 3.68 (s, 3H), 3.54 (s, 2H), 3.15 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.25 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0220】
実施例3:3−(N−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイル)−N−エチルアミノ)フェニル酢酸メチルエステル
参考例9で製造した化合物の代わりに参考例10で製造した化合物を用いて、実施例1と同様の操作をして、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.20 (ヘキサン:酢酸エチル=2:1)。
【0221】
実施例3(1):3−(N−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイル)−N−メチルアミノ)フェニル酢酸メチルエステル
参考例9で製造した化合物の代わりに3−(N−メチルアミノ)フェニル酢酸メチルエステルを用いて、実施例1と同様の操作をして、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.33 (ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
【0222】
実施例4:3−(N−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイル)−N−エチルアミノ)フェニル酢酸
実施例1で製造した化合物の代わりに実施例3で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作をして、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.63 (酢酸エチル:メタノール=19:1);
NMR (CDCl3):δ 7.30-7.18 (m, 3H), 7.12-7.02 (m, 2H), 6.92-6.66 (m, 7H), 4.54 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 10.8, 4.8 Hz, 1H), 4.03 (dd, J = 10.8, 7.5 Hz, 1H), 3.99 (dq, J = 2.4, 7.2 Hz, 2H), 3.41 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.7, 2.4 Hz, 1H), 3.07 (dd, J = 11.7, 7.8 Hz, 1H), 2.86 (s, 3H), 1.22 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0223】
実施例4(1):3−(N−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイル)−N−メチルアミノ)フェニル酢酸
実施例1で製造した化合物の代わりに実施例3(1)で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作をして、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.49 (酢酸エチル:メタノール=19:1);
NMR (CDCl3):δ 7.29-7.20 (m, 4H), 7.10-7.02 (m, 2H), 6.91-6.69 (m, 6H), 4.55 (m, 1H), 4.28 (dd, J = 10.8, 4.8 Hz, 1H), 4.04 (dd, J = 10.8, 7.2 Hz, 1H), 3.49 (s, 3H), 3.43 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.4, 2.4 Hz, 1H), 3.09 (dd, J = 11.4, 7.2 Hz, 1H), 2.86 (s, 3H)。
【0224】
実施例5:3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸メチルエステル
参考例8で製造した化合物の代わりに2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルクロライドを用いて、実施例1と同様の操作をして、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.14 (酢酸エチル:ヘキサン=3:7);
NMR (CDCl3):δ 7.60-7.38 (m, 4H), 7.32 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.92-6.77 (m, 4H), 6.74-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.6, 5.4 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.65 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.4, 3.0 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.4, 7.8 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.51 (s, 3H)。
【0225】
実施例5(1)〜5(14)
参考例8で製造した化合物の代わりにそれに相当する化合物、および参考例9で製造した化合物またはそれに相当する化合物を用いて、実施例5と同様の操作をして、以下に示す化合物を得た。
【0226】
実施例5(1):3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.45 (ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (CDCl3):δ 8.04 (s, 1H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.62-7.52 (m, 2H), 7.33 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.99-6.81 (m, 3H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.71-4.61 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 9.9, 6.0 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.65 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0227】
実施例5(2):3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.46 (ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (CDCl3):δ 7.80-7.70 (m, 1H), 7.50 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.30-7.18 (m, 2H), 7.09 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.92-6.78 (m, 4H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.6, 5.1 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.71 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.39 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.53 (s, 3H), 2.24 (s, 3H)。
【0228】
実施例5(3):3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.68 (ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (CDCl3):δ 8.49 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.04-6.98 (m, 1H), 6.92-6.80 (m, 4H), 6.74-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.6, 5.1 Hz, 1H), 4.15 (dd, J = 9.6, 6.9 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.67 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 2.1 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.56 (s, 3H)。
【0229】
実施例5(4):3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−フルオロフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.54 (ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (CDCl3):δ 7.56-7.42 (m, 3H), 7.17 (s, 1H), 6.92-6.76 (m, 5H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.15 (dd, J = 9.6, 5.4 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.61 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.7, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.51 (s, 3H)。
【0230】
実施例5(5):5−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.47(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.60-7.35 (m, 4H), 7.06 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 6.93-6.75 (m, 4H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.69 (s, 2H), 3. 39 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.51 (s, 3H)。
【0231】
実施例5(6):5−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.38(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.57-7.48 (m, 1H), 7.48-7.36 (m, 3H), 7.31 (s, 1H), 6.93-6.76 (m, 5H), 6.74-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.25 (dd, J = 9.9, 4.8 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.70 (s, 3H), 3.65 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.1, 2.4 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.1, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.50 (s, 3H)。
【0232】
実施例5(7):3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.53(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.68 (brs, 1H), 8.54 (brs, 1H), 7.87 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.10-6.80 (m, 5H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.6, 5.4 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.6, 6.0 Hz, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.66 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 12.0, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 12.0, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0233】
実施例5(8):5−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.44(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.03 (s, 1H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.62-7.56 (m, 1H), 7.56-7.48 (m, 1H), 7.07 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.98-6.80 (m, 3H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.71-4.61 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 9.6, 6.0 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.70 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0234】
実施例5(9):5−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.30(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.93 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.7, 2.7 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 2.7 Hz. 1H), 6.98-6.81 (m, 4H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.6, 5.1 Hz, 1H), 4.16 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.70 (s, 3H), 3.65 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0235】
実施例5(10):3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メチルフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.38(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.93 (brs, 1H), 7.49 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.28-7.22 (m, 1H), 7.18 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.06-7.01 (m, 1H), 6.92-6.78 (m, 4H), 6.74-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4 .15 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.7, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.54 (s, 3H), 2.27 (s, 3H)。
【0236】
実施例5(11):5−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロ−2−フルオロフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.70(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.48 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.53 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.92-6.80 (m, 4H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.15 (dd, J = 9. 6, 6.6 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.71 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.55 (s, 3H)。
【0237】
実施例5(12):3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メチルフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.51(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.44 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.41 (brs, 1H), 7.36 (brs, 1H), 7.30 (brs, 1H),6.92-6.76 (m, 5H), 6.74-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3. 70 (s, 3H), 3.60 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.51 (s, 3H), 2.35 (s, 3H)。
【0238】
実施例5(13):3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メチルフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.40(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.00 (s, 2H), 7.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.07-7.01 (m, 2H), 7.00-6.93 (m, 1H), 6.93-6.81 (m, 2H), 6.75-6.67 (m, 2H), 4.71-4.61 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.9, 5.7 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.65 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.32 (s, 3H)。
【0239】
実施例5(14):3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メチルフェニル酢酸メチルエステル
TLC:Rf 0.49(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.98 (s, 1H), 7.81 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.02 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.99-6.81 (m, 4H), 6.76-6.67 (m, 2H), 4.71-4.61 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.9, 5.4 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.60 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.4, 2.4 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.36 (s, 3H)。
【0240】
実施例6:3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸
実施例5で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作をして、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.40 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.62-7.40 (m, 4H), 7.33 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.10-7.04 (m, 1H), 6.92-6.76 (m, 4H), 6.74-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.68 (s, 2H ), 3.39 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.50 (s, 3H)。
【0241】
実施例6(1)〜6(14)
実施例5(1)〜5(14)で製造した化合物を用いて、実施例6と同様の操作をして以下の化合物を得た。
【0242】
実施例6(1):3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸
TLC:Rf 0.29 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 8.06 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.55 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.34 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.98-6.80 (m, 3H), 6.76-6.67 (m, 2H), 4.71-4.61 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 9.9, 6.0 Hz, 1H), 3.68 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.7, 3.0 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.0 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0243】
実施例6(2):3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.38 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.82-7.68 (m, 1H), 7.54-7.44 (m, 1H), 7.38-7.18 (m, 2H), 7.10 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.92-6.77 (m, 4H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.9, 5.4 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.73 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.52 (s, 3H), 2.24 (s, 3H)。
【0244】
実施例6(3):3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.41 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 8.49 (brs, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.53 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 7.8, 1.8 Hz, 1H), 6.93-6.78 (m, 4H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.9, 4.8 Hz, 1H), 4.16 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 3.70 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.55 (s, 3H)。
【0245】
実施例6(4):3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−フルオロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.41 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.56-7.40 (m, 3H), 7.20 (brs, 1H), 6.93-6.75 (m, 5H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.6, 5.1 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.64 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.7, 2.4 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.49 (s, 3H)。
【0246】
実施例6(5):5−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.31(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.61 (brs, 1H), 7.52-7.38 (m, 3H), 7.07 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 6.92-6.76 (m, 4H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.3, 5.1 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 9.3, 6.3 Hz, 1H), 3.73 (s, 2H), 3 .39 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.50 (s, 3H)。
【0247】
実施例6(6):5−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシフェニル酢酸
TLC:Rf 0.36(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.58-7.39 (m, 3H), 7.34 (brs, 1H), 6.93-6.76 (m, 5H), 6.74-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.3, 4.8 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 9.3, 6.3 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.69 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.50 (s, 3H)。
【0248】
実施例6(7):3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.41(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.70 (brs, 1H), 8.56 (brs, 1H), 7.87 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.07-7.00 (m, 2H), 6.96 (dd, J = 9.0, 2.4 Hz, 1H), 6.93-6.80 (m, 2H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.28 (dd, J = 9.9, 5.4 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.71 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0249】
実施例6(8):5−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.41(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.06 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.67-7.60 (m, 1H), 7.56-7.47 (m, 1H), 7.08 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.99-6.81 (m, 3H), 6.76-6.67 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.9, 5.4 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 9.9, 6.0 Hz, 1H), 3.74 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0250】
実施例6(9):5−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシフェニル酢酸
TLC:Rf 0.41(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.96 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.4, 2.7 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.97-6.81 (m, 4H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.9, 5.4 Hz, 1H), 4.16 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.70 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.7, 3.0 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0251】
実施例6(10):3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.35(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.04-7.86 (br, 1H), 7.53-7.42 (m, 1H), 7.34-7.22 (m, 1H), 7.19 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.07-6.99 (m, 1H), 6.92-6.76 (m, 4H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.9, 4.8 Hz, 1H), 4.15 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 3.66 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.52 (s, 3H), 2.28 (s, 3H)。
【0252】
実施例6(11):5−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロ−2−フルオロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.35(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.54-8.43 (m, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.52 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 6.92-6.80 (m, 4H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.9, 4.8 Hz, 1H), 4.15 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 3.75 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.7, 3.0 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.54 (s, 3H)。
【0253】
実施例6(12):3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.35(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.48-7.28 (m, 4H), 6.92-6.76 (m, 5H), 6.74-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 3.63 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.50 (s, 3H), 2.35 (s, 3H)。
【0254】
実施例6(13):3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.42(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.02 (s, 2H), 7.90 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.09-7.00 (m, 2H), 7.00-6.93 (m, 1H), 6.93-6.81 (m, 2H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.6, 5.1 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.68 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.32 (s, 3H)。
【0255】
実施例6(14):3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.39(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.00 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.41 (s, 2H), 7.01 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.98-6.81 (m, 4H), 6.75-6.67 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1 H), 3.64 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.36 (s, 3H)。
【0256】
参考例11:2−メトキシ−5−ニトロフェニルアセトニトリル
2−メトキシ−5−ニトロベンジルブロミド(984mg)のジメチルスルホキシド溶液(5mL)にシアン化ナトリウム(216mg)を加え、80℃にて10分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水、飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去して、以下の物性値を有する標題化合物を得た。得られた標題化合物は、精製することなく次の反応に用いた。
TLC:Rf 0.30 (酢酸エチル:ヘキサン=3:7)。
【0257】
参考例12:2−メトキシ−5−ニトロフェニル酢酸エチルエステル
参考例11で製造した化合物に濃硫酸(10mL)、水(10mL)、エタノール(10mL)およびジメトキシエタン(10mL)を加え、一晩還流した。反応混合物を水と酢酸エチルにて希釈し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を1N水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去して、以下の物性値を有する標題化合物(500mg)を得た。
TLC:Rf 0.44 (酢酸エチル:ヘキサン=3:7);
NMR (CDCl3):δ 8.21 (dd, J = 9.0, 2.7 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.18 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.93 (s, 3H), 3.67 (s, 2H), 1.26 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0258】
参考例13:2−メトキシ−5−アミノフェニル酢酸エチルエステル
アルゴン雰囲気下、参考例12で製造した化合物(250mg)を酢酸エチル(3mL)、メタノール(3mL)およびTHF(3mL)の混合溶媒に溶解し、10%パラジウム炭素(65mg)を加え、水素雰囲気下室温にて1時間撹拌した。反応混合物をセライト(商品名)を通してろ過した。ろ液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)にて精製して、以下の物性値を有する標題化合物(90mg)を得た。
TLC:Rf 0.55 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1)。
【0259】
参考例14:2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル酢酸エチルエステル
参考例12で製造した化合物(250mg)の塩化メチレン溶液(4mL)に、−15℃にて三臭化ホウ素(1M塩化メチレン溶液;3.1mL)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応混合物に氷水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水、飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)にて精製して、以下の物性値を有する標題化合物(100mg)を得た。
TLC:Rf 0.49 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 8.88 (s, 1H), 8.12 (dd, J = 8.7, 2.7 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 4.25 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.76 (s, 2H), 1.33 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0260】
参考例15:2−ヒドロキシ−5−アミノフェニル酢酸エチルエステル
参考例12で製造した化合物の代わりに参考例14で製造した化合物を用いて、参考例13と同様の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.29 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 6.79 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.56 (dd, J = 8.4, 3.0 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.19 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.58 (s, 2H), 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0261】
実施例7:5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシフェニル酢酸エチルエステル
参考例9で製造した化合物の代わりに参考例13で製造した化合物を用いて、実施例1と同様の操作をして、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.51 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 7.82 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.30-7.24 (m, 1H), 7.08-6.80 (m, 5H), 6.75-6.65 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.36-4.05 (m, 4H), 3.83 (s, 3H), 3.69 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.9 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0262】
実施例7(1):5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−ヒドロキシフェニル酢酸エチルエステル
参考例9で製造した化合物の代わりに参考例15で製造した化合物を用いて、実施例1と同様の操作をして、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.68 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1)。
【0263】
実施例8:5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシフェニル酢酸
実施例1で製造した化合物の代わりに実施例7で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作をして、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.38 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.82 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.71 (s, 1H), 7.55 (dd, J = 8.7, 2.7 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.94-6.80 (m, 3H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.28 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.67 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0264】
実施例8(1):5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−ヒドロキシフェニル酢酸
実施例1で製造した化合物の代わりに実施例7(1)で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作をし、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.29 (クロロホルム:メタノール=5:1);
NMR (CDCl3):δ 7.86-7.72 (m, 3H), 7.43-7.35 (m, 1H), 7.24-7.16 (m, 1H), 7.04-6.92 (m, 2H), 6.92-6.78 (m, 3H), 6.74-6.64 (m, 2H), 4.70-4.56 (m, 1H), 4.30-4.20 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.63 (s, 2H), 3.42-3.32 (m , 1H), 3.30-3.20 (m, 1H), 2.89 (s, 3H)。
【0265】
参考例16:2−メチル−5−ニトロフェニル酢酸ベンジルエステル
アルゴン雰囲気下、2−メチル−5−ニトロ安息香酸(2.45g)のトルエン溶液(10mL)にオキサリルクロリド(1.88mL)を加え、室温にて5時間撹拌した。溶媒を留去して得られた残渣をTHF(25mL)とアセトニトリル(25mL)の混合溶媒に溶解し、氷冷下トリメチルシリルジアゾメタン(2Mヘキサン溶液;12.5mL)を加え、0℃にて1時間撹拌した。溶媒を留去し、得られた残渣にベンジルアルコール(15mL)と2,4,6−コリジン(15mL)を加え、180℃にて2時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷し、1N塩酸を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水、飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製して、以下の物性値を有する標題化合物(1.4g)を得た。
TLC:Rf 0.60 (酢酸エチル:ヘキサン=3:7)。
【0266】
参考例17:2−メチル−5−アミノフェニル酢酸ベンジルエステル
参考例16で製造した化合物(1.4g)を酢酸(100mL)と水(10mL)の混合溶媒に溶解し、鉄粉(3.77g)を加え、60℃にて1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルにて希釈し、セライト(商品名)を通してろ過した。ろ液を濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルにて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製して、以下の物性値を有する標題化合物(1.1g)を得た。
TLC:Rf 0.31 (酢酸エチル:ヘキサン=3:7);
NMR (CDCl3):δ 7.40-7.24 (m, 5H), 6.95 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.60-6.50 (m, 2H), 5.13 (s, 2H), 4.00-3.60 (br, 2H), 3.58 (s, 2H), 2.17 (s, 3H)。
【0267】
実施例9:5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸ベンジルエステル
参考例9で製造した化合物の代わりに参考例17で製造した化合物を用いて、実施例1と同様の操作をして、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.19 (酢酸エチル:ヘキサン=3:7);
NMR (CDCl3):δ 7.82 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.66 (s, 1H), 7.52 (d, J = 8.1, 2.4 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.40-7.24 (m, 5H), 7.17 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.92-6.81 (m, 2H), 6.74-6.66 (m, 2H), 5.15 (s, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.29 (dd, J = 9.6, 5.1 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.68 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 11.7, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.26 (s, 3H)。
【0268】
実施例9(1)〜9(5)
相当する化合物を用いて、実施例9と同様の操作をして、以下の化合物を得た。
【0269】
実施例9(1):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−フルオロフェニル酢酸ベンジルエステル
TLC:Rf 0.28 (酢酸エチル:ヘキサン=3:7);
NMR (CDCl3):δ 8.43 (dd, J = 7.2, 2.1 Hz, 1H), 8.00-7.94 (m, 1H), 7.85 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.50-7.20 (m, 5H), 7.14-6.92 (m, 4H), 6.92-6.80 (m, 2H), 6.76-6.64 (m, 2H), 5.15 (s, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.69 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 12.0, 3.3 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 12.0, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0270】
実施例9(2):5−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸ベンジルエステル
TLC:Rf 0.63 (酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR (CDCl3):δ 7.50-7.24 (m, 9H), 7.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.92-6.76 (m, 4H), 6.75-6.66 (m, 2H), 5.15 (s, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.15 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H), 3.68 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.4, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.50 (s, 3H), 2.26 (s, 3H)。
【0271】
実施例9(3):3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−フルオロフェニル酢酸ベンジルエステル
TLC:Rf 0.66(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.68-7.60 (m, 1H), 7.50 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.40-7.28 (m, 6H), 7.10-6.76 (m, 6H), 6.76-6.64 (m, 2H), 5.15 (s, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.15 (dd, J = 9.9, 6.6 Hz, 1H ), 3.70 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.1, 2.4 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.1, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.53 (s, 3H)。
【0272】
実施例9(4):3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−フルオロフェニル酢酸ベンジルエステル
TLC:Rf 0.61(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.50-8.40 (m, 1H), 7.87 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.44-7.24 (m, 6H), 7.13-6.80 (m, 6H), 6.76-6.66 (m, 2H), 5.15 (s, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.6, 5.4 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.6, 6.0 Hz, 1H ), 3.69 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 12.0, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 12.0, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0273】
実施例9(5):5−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸ベンジルエステル
TLC:Rf 0.58(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.94 (s, 1H), 7.81 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.54-7.47 (m, 1H), 7.46-7.42 (m, 1H), 7.40-7.28 (m, 5H), 7.17 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.98-6.80 (m, 3H), 6.75-6.67 (m, 2H), 5.15 (s, 2H), 4.71-4.61 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.69 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.26 (s, 3H)。
【0274】
実施例10:5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸
実施例1で製造した化合物の代わりに実施例9で製造した化合物を用いて、実施例2と同様の操作をして、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.37 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.81 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.52-7.41 (m, 2H), 7.15 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.92-6.81 (m, 2H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H ), 4.16 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.65 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 12.0, 3.0 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 12.0, 6.3 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.28 (s, 3H)。
【0275】
実施例10(1)〜10(5)
実施例9(1)〜9(5)で製造した化合物を用いて、実施例10と同様の操作をして、以下の化合物を得た。
【0276】
実施例10(1):3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−フルオロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.29 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 8.45 (dd, J = 7.5, 2.1 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.16-6.93 (m, 4H), 6.93-6.80 (m, 2H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.30 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.19 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.69 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 12.0, 3.3 Hz, 1H), 3.27 (dd, J = 12.0, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0277】
実施例10(2):5−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.32 (クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (CDCl3):δ 7.56-7.34 (m, 4H), 7.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.92-6.76 (m, 4H), 6.75-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.6, 4.5 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.69 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.4, 2.1 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.50 (s, 3H), 2.30 (s, 3H)。
【0278】
実施例10(3):3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−フルオロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.31(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.67 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.14-6.76 (m, 6H), 6.76-6.68 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 9.3, 5.1 Hz, 1H), 4.15 (dd, J = 9.3, 6.6 Hz, 1H), 3.69 (s, 2 H), 3.40 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.26 (dd, J = 11.7, 6.9 Hz, 1H), 2.92 (s, 3H), 2.53 (s, 3H)。
【0279】
実施例10(4):3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−フルオロフェニル酢酸
TLC:Rf 0.43(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.51-8.42 (m, 1H), 7.88 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.15-6.80 (m, 7H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.71-4.61 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.6, 5.4 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 9.6, 6.3 Hz, 1H), 3.70 (s, 2H), 3.40 (dd, J = 12.0, 3.3 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 12.0, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H)。
【0280】
実施例10(5):5−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸
TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.00 (s, 1H), 7.81 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.57-7.52 (m, 1H), 7.49-7.42 (m, 1H), 7.19 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.98-6.81 (m, 3H), 6.76-6.66 (m, 2H), 4.70-4.60 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 9.9, 5.1 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 9.9, 6.3 Hz, 1H), 3.69 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.4, 6.6 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 2.31 (s, 3H)。
【0281】
参考例18:4−(アセチルオキシ)ベンゼンスルホン酸 ピリジン塩
4−(ヒドロキシ)ベンゼンスルホン酸(3g)のピリジン(10mL)および無水酢酸(10mL)溶液を、室温で3時間撹拌した。得られた結晶をろ過し、ヘキサンで洗浄して以下の物性値を有する標題化合物(4g)を得た。
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 8.95 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 8.42 (t J = 7.5 Hz, 1H), 8.02-7.89 (m, 4H), 7.12 (d, J = 8.7 Hz, 2H)。
【0282】
参考例19:4−(クロロスルホニル)フェニル アセテート
参考例18で製造した化合物(4g)のジメトキシエタン(20mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃でチオニルクロリド(2.5mL)を加え、0℃で1時間撹拌した。反応溶液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、以下の物性値を有する標題化合物(2.76g)を得た。
TLC:Rf 0.50(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)。
【0283】
参考例20:3−((((4−アセチルオキシ)フェニル)スルホニル)アミノ)フェニル酢酸メチルエステル
参考例9で製造した化合物(300mg)および参考例19で製造した化合物(426mg)を用いて実施例1と同様の操作を行うことによって、以下の物性値を有する標題化合物を得た。
TLC:Rf 0.11(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)。
【0284】
参考例21:3−((((4−ヒドロキシ)フェニル)スルホニル)アミノ)フェニル酢酸メチルエステル
参考例20で製造した化合物のメタノール(10mL)およびジメトキシエタン(5mL)溶液に、室温で炭酸カリウム(354mg)を加え、30分間撹拌した。反応溶液をセライト(商品名)ろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、以下の物性値を有する標題化合物(370mg)を得た。
TLC:Rf 0.22(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)。
【0285】
実施例11:3−(((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)アミノ)フェニル酢酸メチルエステル
参考例21で製造した化合物(370mg)のDMF(15mL)に、室温で炭酸セシウム(750mg)存在下、相当する化合物を用いて参考例1→参考例2→参考例3→参考例4→参考例5と同様の操作を行うことによって製造した(2S)−2−トシルオキシメチル−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン(384mg)を加えた。混合物を60℃で2時間撹拌した。反応溶液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、以下の物性値を有する標題化合物(282mg)を得た。
TLC:Rf 0.46(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.74-7.66 (m, 2H), 7.19 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.06-6.78 (m, 7H), 6.75-6.65 (m, 2H), 6.41 (s, 1H), 4.68-4.58 (m, 1H), 4.23 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 9.6, 6.0 Hz, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.55 (s, 2H), 3.36 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.23 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2. 89 (s, 3H)。
【0286】
実施例12:3−(((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)アミノ)フェニル酢酸
【化38】

実施例11で製造した化合物(111mg)を用いて実施例2と同様の操作を行うことによって以下の物性値を有する標題化合物(90mg)を得た。
TLC:Rf 0.33(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.63 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 7.24-7.17 (m, 1H), 7.13-7.06 (m, 1H), 7.04-6.97 (m, 1H), 6.94-6.70 (m, 8H), 4.67-4.57 (m, 1H), 4.27 (dd, J = 10.2, 5.1 Hz, 1H), 4.14 (dd, J = 10.2, 5.7 Hz, 1H), 3.53 (s, 2H), 3.37 (dd, J = 11.4, 2.4 Hz, 1H), 3.17 (dd, J = 11.4, 7.2 Hz, 1H), 2.88 (s, 3H)。
【0287】
実施例12(1)〜12(6)
相当する化合物を用いて参考例18→参考例19→参考例20→参考例21→実施例11→実施例12と同様の操作をして、以下の化合物を得た。
【0288】
実施例12(1):3−(N−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)−N−メチルアミノ)フェニル酢酸
TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.46-7.39 (m, 2H), 7.28 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.21-7.12 (m, 2H), 6.96-6.72 (m, 7H), 4.72-4.62 (m, 1H), 4.31 (dd, J = 10.5, 5.4 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 10.5, 6.0 Hz, 1H), 3.54 (s, 2H), 3.41 (dd, J = 11.7, 2.4 Hz, 1H), 3.19 (dd, J = 11.7, 7.2 Hz, 1H), 3.15 (s, 3H), 2.90 (s, 3H)。
【0289】
実施例12(2):3−(N−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)−N−エチルアミノ)フェニル酢酸
TLC:Rf 0.56(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.52-7.44 (m, 2H), 7.30 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.21-7.10 (m, 2H), 6.96-6.80 (m, 4H), 6.80-6.71 (m, 3H), 4.74-4.64 (m, 1H), 4.32 (dd, J = 10.8, 5.4 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.70-3.50 (m, 4H), 3.41 (dd, J = 11.7, 2.4 Hz, 1H), 3.20 (dd, J = 11.7, 7.2 Hz, 1H), 2.90 (s, 3H), 1.07 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0290】
実施例12(3):3−(N−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)−N−プロピルアミノ)フェニル酢酸
TLC:Rf 0.56(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.47 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.32-7.26 (m, 1H), 7.20-7.09 (m, 2H), 6.97-6.71 (m, 7H), 4.73-4.63 (m, 1H), 4.31 (dd, J = 10.5, 5.7 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 10.5, 6.0 Hz, 1H), 3.55 (s, 2H), 3.54-3.44 (m, 2H), 3.41 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.20 (dd, J = 11.7, 6.9 Hz, 1H), 2.90 (s, 3H), 1.50-1.36 (m, 2H), 0.89 (t. J = 7.5 Hz, 3H)。
【0291】
実施例12(4):3−(N−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)−N−ブチルアミノ)フェニル酢酸
TLC:Rf 0.56(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.47 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.34-7.27 (m, 1H), 7.22-7.09 (m, 2H), 7.00-6.70 (m, 7H), 4.73-4.60 (m, 1H), 4.32 (dd, J = 10.2, 5.1 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 10.2, 6.3 Hz, 1H), 3.60-3.45 (m, 4H), 3.42 (dd, J = 11.4, 2.4 Hz, 1H), 3.20 (dd, J = 11.4, 7.5 Hz, 1H), 2.90 (s, 3H), 1.45-1.20 (m, 4H), 0.85 (t. J = 6.9 Hz, 3H)。
【0292】
実施例12(5):3−(N−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)−N−イソプロピルアミノ)フェニル酢酸
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.63 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.35-7.22 (m, 2H), 7.11-7.05 (m, 1H), 7.00-6.81 (m, 5H), 6.79-6.69 (m, 2H), 4.72-4.52 (m, 2H), 4.31 (dd, J = 10.2, 5.4 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 10.2, 6.3 Hz, 1H), 3.57 (s, 2H), 3.41 (dd, J = 11.4, 2.4 Hz, 1H), 3.23 (dd, J = 11.4, 6.9 Hz, 1H), 2.90 (s, 3H), 1.05 (d, J = 6.9 Hz, 6H)。
【0293】
実施例12(6):3−(N−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)−N−イソブチルアミノ)フェニル酢酸
TLC:Rf 0.51(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.45 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.29 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.20-7.11 (m, 2H), 6.96-6.80 (m, 4H), 6.80-6.71 (m, 3H), 4.73-4.63 (m, 1H), 4.32 (dd, J = 10.8, 5.4 Hz, 1H), 4.20 (dd, J = 10.8, 6.0 Hz, 1H), 3.5 4 (s, 2H), 3.42 (dd, J = 12.0, 2.4 Hz, 1H), 3.38-3.24 (m, 2H), 3.19 (dd, J = 12.0, 7.5 Hz, 1H), 2.90 (s, 3H), 1.63-1.50 (m, 1H), 0.90 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 3H)。
【0294】
参考例22:4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンズアルデヒド
4−ヒドロキシベンズアルデヒド(150mg)を用いて実施例11と同様の作用を行うことによって、以下の物性値を有する標題化合物(270mg)を得た。
TLC:Rf 0.43(ヘキサン:酢酸エチル=7:3)。
【0295】
実施例13:3−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンジル)アミノ)フェニル酢酸メチルエステル
参考例22で製造した化合物(270mg)および参考例9で製造した化合物(180mg)のジクロロエタン(5mL)溶液に、室温で酢酸(0.097mL)および水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(462mg)を加え、1時間撹拌した。反応溶液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮して、以下の物性値を有する標題化合物(330mg)を得た。
TLC:Rf 0.46(トルエン:酢酸エチル=1:9);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.32-7.24 (m, 2H), 7.12 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.88-6.80 (m, 2H), 6.72-6.60 (m, 3H), 6.58-6.50 (m, 2H), 4.68-4.58 (m, 1H), 4.25 (s, 2H), 4.26-4.17 (m, 1H), 4.15-4.05 (m, 1H), 4.00-3.92 (m, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.53 (s, 2H), 3.39 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.25 (dd, J = 11.7, 6.6 Hz, 1H), 2.90 (s, 3H)。
【0296】
実施例14:3−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンジル)アミノ)フェニル酢酸
【化39】

実施例13で製造した化合物(110mg)を用いて実施例2と同様の操作を行うことによって、以下の物性値を有する標題化合物(48mg)を得た。
TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.32-7.24 (m, 2H), 7.12 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.94-6.80 (m, 4H), 6.70 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 6.64 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.57-6.51 (m, 2H), 4.67-4.57 (m, 1H), 4.30-4.19 (m, 3H), 4.17-4.05 (m, 1H), 3.55 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.4, 2.7 Hz, 1H), 3.23 (dd, J = 11.4, 6.9 Hz, 1H), 2.89 (s, 3H)。
【0297】
実施例14(1)〜14(2)
相当する化合物を用いて参考例22→実施例13→実施例14と同様の操作をして、以下の化合物を得た。
【0298】
実施例14(1):3−(N−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンジル)−N−メチルアミノ)フェニル酢酸
TLC:Rf 0.50(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.22-7.10 (m, 3H), 6.94-6.79 (m, 4H), 6.75-6.60 (m, 5H), 4.66-4.56 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.22 (dd, J = 9.6, 5.1 Hz, 1H), 4.08 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.57 (s, 2H), 3.38 (dd, J = 11.4, 2.4 Hz, 1H), 3.22 (dd, J = 11.4, 6.9 Hz, 1H), 2.98 (s, 3H), 2.89 (s, 3H)。
【0299】
実施例14(2):3−(N−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンジル)−N−エチルアミノ)フェニル酢酸
TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR (300 MHz, CDCl3):δ 7.19-7.09 (m, 3H), 6.92-6.79 (m, 4H), 6.74-6.64 (m, 2H), 6.64-6.55 (m, 3H), 4.65-4.55 (m, 1H), 4.44 (s, 2H), 4.22 (dd, J = 9.6, 4.8 Hz, 1H), 4.08 (dd, J = 9.6, 6.6 Hz, 1H), 3.54 (s, 2H), 3.44 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.38 (dd, J = 11.7, 2.7 Hz, 1H), 3.21 (dd, J = 11.7, 6.9 Hz, 1H), 2.88 (s, 3H), 1.18 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0300】
製剤例1
以下の各成分を常法により混合した後打錠して、一錠中に50mgの活性成分を含有する錠剤100錠を得た。
・3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸 ・・・・・5.0g
・カルボキシメチルセルロースカルシウム(崩壊剤) ・・・・・0.2g
・ステアリン酸マグネシウム(潤滑剤) ・・・・・0.1g
・微結晶セルロース ・・・・・4.7g
【0301】
製剤例2
以下の各成分を常法により混合した後、溶液を常法により滅菌し、5mLずつアンプルに充填し、常法により凍結乾燥し、1アンプル中20mgの活性成分を含有するアンプル100本を得た。
・3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸 ・・・・・2.0g
・マンニトール ・・・・・20g
・蒸留水 ・・・・・1000mL

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

[式中、R1は、(1)水素原子、(2)C1〜4アルキル基、(3)C2〜4アルケニル、または(4)ベンジル基を表わし、
Eは、−C(=O)−、−SO2−、または−CH2−を表わし、
2は、(1)ハロゲン原子、(2)C1〜6アルキル基、(3)C1〜6アルコキシ基、(4)水酸基、(5)トリハロメチル基、(6)シアノ基、(7)フェニル基、(8)ピリジル基、(9)ニトロ基、(10)−NR67基、または(11)−OR8で置換されたC1〜4アルキル基を表わし、
3は、(1)ハロゲン原子、(2)C1〜6アルキル基、(3)C1〜6アルコキシ基、(4)水酸基、(5)トリハロメチル基、(6)シアノ基、(7)フェニル基、(8)ピリジル基、(9)ニトロ基、(10)−NR67基、または(11)−OR8で置換されたC1〜4アルキル基を表わし、
6およびR7は、それぞれ独立して、水素原子またはC1〜4アルキル基を表わし、
8は、C1〜4アルキル基、フェニル基、またはピリジル基を表わし、
4は、(1)水素原子、(2)C1〜6アルキル基、または(3)ベンジル基を表わし、
5は、(1)C1〜6アルキル基、(2)C1〜10アルコキシ基、(3)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(4)ハロゲン原子、(5)水酸基、(6)トリハロメチル基、(7)ニトロ基、(8)−NR910基、(9)フェニル基、(10)フェノキシ基、(11)オキソ基、(12)C2〜6アシル基、(13)シアノ基、または(14)−SO211基を表わし、
9およびR10は、それぞれ独立して、水素原子またはC1〜4アルキル基を表わし、
11は、C1〜6アルキル基を表わし、
【化2】

は、C5〜12の単環の炭素環を表わし、
Gは、(1)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC1〜6アルキレン基、(2)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC2〜6アルケニレン基、または(3)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC2〜6アルキニレン基を表わし、
【化3】

は、
【化4】

であり、
【化5】

は、1〜2個の窒素原子、1〜2個の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む5〜6員の飽和複素環を表わし、
【化6】

は、C5〜6の炭素環を表わし、
mは、0または1〜4の整数を表わし、
nは、0または1〜4の整数を表わし、
iは、0または1〜11の整数を表わし、mが2以上を表わすとき、R2は同じでも異なってもよく、nが2以上を表わすとき、R3は同じでも異なってもよく、iが2以上を表わすとき、R5は同じでも異なってもよい。
ただし、一般式(I)において、R1は水素原子を表わし、Eは−C(=O)−を表わし、R2はハロゲン原子またはメチル基を表わし、R3はメチル基またはハロゲン原子を表わし、R4は水素原子を表わし、
【化7】

はベンゼンを表わし、Gはメチレンを表わし、
【化8】

は、
【化9】

であり、mは1または2の整数を表わし、nは1または2の整数を表わす(mが2の整数を表わすとき、R2は同じでも異なってもよく、nが2の整数を表わすとき、R3は同じでも異なってもよい。)化合物を除く。]で示される化合物またはそれらの薬学的に許容される塩。
【請求項2】
【化10】

が、ジヒドロベンゾオキサジンである請求項1記載の化合物。
【請求項3】
1が水素原子、C1〜4アルキル基またはベンジル基であり、
2が(1)ハロゲン原子、(2)C1〜6アルキル基、(3)C1〜6アルコキシ基、(4)水酸基または(5)−OR8で置換されたC1〜4アルキル基であり、
8がC1〜4アルキル基またはフェニル基であり、
3がハロゲン原子またはC1〜6アルキル基であり、
4が水素原子、またはC1〜6アルキル基であり、
5はC1〜6アルキル基であり、
【化11】

がベンゼンであり、
Gがメチレン基であり、
mおよびnは各々0、1または2であり、
iは0または1である請求項2記載の化合物。
【請求項4】
5はメチル基であり、
【化12】


【化13】

であり、
iが1である請求項3記載の化合物。
【請求項5】
一般式(I)で示される化合物が、
(1) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸メチルエステル、
(2) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロフェニル酢酸メチルエステル、
(3) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸メチルエステル、
(4) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メチルフェニル酢酸メチルエステル、
(5) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メチルフェニル酢酸メチルエステル、
(6) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−クロロフェニル酢酸メチルエステル、
(7) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−ヒドロキシフェニル酢酸メチルエステル、
(8) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メトキシフェニル酢酸メチルエステル、
(9) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−クロロフェニル酢酸メチルエステル、
(10) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシ−3−メチルフェニル酢酸メチルエステル、
(11) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−ヒドロキシ−3−メチルフェニル酢酸メチルエステル、
(12) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−フェノキシメチルフェニル酢酸メチルエステル、
(13) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロ−2−フルオロフェニル酢酸メチルエステル、
(14) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェニル酢酸メチルエステル、
(15) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−フルオロフェニル酢酸メチルエステル、
(16) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メトキシメチルフェニル酢酸メチルエステル、
(17) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸、
(18) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロフェニル酢酸、
(19) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸、
(20) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メチルフェニル酢酸、
(21) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メチルフェニル酢酸、
(22) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−クロロフェニル酢酸、
(23) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−ヒドロキシフェニル酢酸、
(24) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メトキシフェニル酢酸、
(25) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−クロロフェニル酢酸、
(26) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシ−3−メチルフェニル酢酸、
(27) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−ヒドロキシ−3−メチルフェニル酢酸、
(28) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−フェノキシメチルフェニル酢酸、
(29) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロ−2−フルオロフェニル酢酸、
(30) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェニル酢酸、
(31) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−フルオロフェニル酢酸、
(32) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メトキシメチルフェニル酢酸、
(33) 3−(N−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイル)−N−エチルアミノ)フェニル酢酸メチルエステル、
(34) 3−(N−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイル)−N−メチルアミノ)フェニル酢酸メチルエステル、
(35) 3−(N−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイル)−N−エチルアミノ)フェニル酢酸、
(36) 3−(N−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイル)−N−メチルアミノ)フェニル酢酸、
(37) 3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸メチルエステル、
(38) 3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸メチルエステル、
(39) 3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸メチルエステル、
(40) 3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロフェニル酢酸メチルエステル、
(41) 3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−フルオロフェニル酢酸メチルエステル、
(42) 5−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェニル酢酸メチルエステル、
(43) 5−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシフェニル酢酸メチルエステル、
(44) 3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロフェニル酢酸メチルエステル、
(45) 5−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−フルオロフェニル酢酸メチルエステル、
(46) 5−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシフェニル酢酸メチルエステル、
(47) 3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メチルフェニル酢酸メチルエステル、
(48) 5−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−クロロ−2−フルオロフェニル酢酸メチルエステル、
(49) 3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メチルフェニル酢酸メチルエステル、
(50) 3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−メチルフェニル酢酸メチルエステル、
(51) 3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−5−メチルフェニル酢酸メチルエステル、
(52) 3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸、
(53) 3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)フェニル酢酸、
(54) 3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸、
(61) 5−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシフェニル酢酸、
(67) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシフェニル酢酸エチルエステル、
(68) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−ヒドロキシフェニル酢酸エチルエステル、
(69) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メトキシフェニル酢酸、
(70) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−ヒドロキシフェニル酢酸、
(71) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸ベンジルエステル、
(72) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−フルオロフェニル酢酸ベンジルエステル、
(73) 5−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸ベンジルエステル、
(74) 3−(2−メチル−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−フルオロフェニル酢酸ベンジルエステル、
(75) 3−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−フルオロフェニル酢酸ベンジルエステル、
(76) 5−(2−クロロ−4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸ベンジルエステル、
(77) 5−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−2−メチルフェニル酢酸、
(78) 3−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンゾイルアミノ)−4−フルオロフェニル酢酸、
(83) 3−(((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)アミノ)フェニル酢酸メチルエステル、
(84) 3−(((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)アミノ)フェニル酢酸、
(85) 3−(N−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)−N−メチルアミノ)フェニル酢酸、
(86) 3−(N−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)−N−エチルアミノ)フェニル酢酸、
(87) 3−(N−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)−N−プロピルアミノ)フェニル酢酸、
(88) 3−(N−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)−N−ブチルアミノ)フェニル酢酸、
(89) 3−(N−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)−N−イソプロピルアミノ)フェニル酢酸、
(90) 3−(N−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)フェニル)スルホニル)−N−イソブチルアミノ)フェニル酢酸、
(91) 3−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンジル)アミノ)フェニル酢酸メチルエステル、
(92) 3−((4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンジル)アミノ)フェニル酢酸、
(93) 3−(N−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンジル)−N−メチルアミノ)フェニル酢酸または
(94) 3−(N−(4−((2S)−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−2−イルメトキシ)ベンジル)−N−エチルアミノ)フェニル酢酸である請求項4記載の化合物。
【請求項6】
一般式(I)
【化14】

[式中、R1は、(1)水素原子、(2)C1〜4アルキル基、(3)C2〜4アルケニル、または(4)ベンジル基を表わし、
Eは、−C(=O)−、−SO2−、または−CH2−を表わし、
2は、(1)ハロゲン原子、(2)C1〜6アルキル基、(3)C1〜6アルコキシ基、(4)水酸基、(5)トリハロメチル基、(6)シアノ基、(7)フェニル基、(8)ピリジル基、(9)ニトロ基、(10)−NR67基、または(11)−OR8で置換されたC1〜4アルキル基を表わし、
3は、(1)ハロゲン原子、(2)C1〜6アルキル基、(3)C1〜6アルコキシ基、(4)水酸基、(5)トリハロメチル基、(6)シアノ基、(7)フェニル基、(8)ピリジル基、(9)ニトロ基、(10)−NR67基、または(11)−OR8で置換されたC1〜4アルキル基を表わし、
6およびR7は、それぞれ独立して、水素原子またはC1〜4アルキル基を表わし、
8は、C1〜4アルキル基、フェニル基、またはピリジル基を表わし、
4は、(1)水素原子、(2)C1〜6アルキル基、または(3)ベンジル基を表わし、
5は、(1)C1〜6アルキル基、(2)C1〜10アルコキシ基、(3)C1〜6アルコキシ基で置換されたC1〜6アルキル基、(4)ハロゲン原子、(5)水酸基、(6)トリハロメチル基、(7)ニトロ基、(8)−NR910基、(9)フェニル基、(10)フェノキシ基、(11)オキソ基、(12)C2〜6アシル基、(13)シアノ基、または(14)−SO211基を表わし、
9およびR10は、それぞれ独立して、水素原子またはC1〜4アルキル基を表わし、
11は、C1〜6アルキル基を表わし、
【化15】

は、C5〜12の単環の炭素環を表わし、
Gは、(1)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC1〜6アルキレン基、(2)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC2〜6アルケニレン基、または(3)窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる0〜2個のヘテロ原子を含むC2〜6アルキニレン基を表わし、
【化16】

は、
【化17】

であり、
【化18】

は、1〜2個の窒素原子、1〜2個の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む5〜6員の飽和複素環を表わし、
【化19】

は、C5〜6の炭素環を表わし、
mは、0または1〜4の整数を表わし、
nは、0または1〜4の整数を表わし、
iは、0または1〜11の整数を表わし、
mが2以上を表わすとき、R2は同じでも異なってもよく、nが2以上を表わすとき、R3は同じでも異なってもよく、iが2以上を表わすとき、R5は同じでも異なってもよい。]で示される化合物またはそれらの薬学的に許容される塩を含有するDP受容体拮抗剤。
【請求項7】
一般式(I)
【化20】

[式中の符号は請求項6と同じ意味を表す。]で示される化合物またはそれらの薬学的に許容される塩を含有するアレルギー性疾患の予防および/または治療剤。
【請求項8】
アレルギー性疾患が、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息または食物アレルギーである請求項7記載の予防および/または治療剤。

【公開番号】特開2010−189431(P2010−189431A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105565(P2010−105565)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【分割の表示】特願2003−576415(P2003−576415)の分割
【原出願日】平成15年3月6日(2003.3.6)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【Fターム(参考)】